説明

携帯通信端末、情報提供プログラム、及び情報提供プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体

【課題】利用者の属性や状況、環境に応じて、容易に番組関連情報を利用者に提供する。
【解決手段】携帯通信端末1は、放送番組を受信して再生することが可能な携帯通信端末である。携帯通信端末1は、通信部21および放送受信部25と、表示部242および音声出力部244と、操作部241と、内部記憶部231と、制御部22とを備える。通信部21および放送受信部25は、放送信号を受信し、ネットワークとの間で情報の授受を行なう。表示部242および音声出力部244は、番組情報を出力する。操作部241は、ユーザからの指示を受け付ける。制御部22は、番組特定情報を情報提供サーバに送信させ、分類情報をユーザに提示し、選択分類情報と分類関連情報とを情報提供サーバに送信させ、番組関連情報をユーザに提示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放送サービスが提供する番組内容に関する関連情報を利用者に提供する携帯通信端末、情報提供プログラム、及び情報提供プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、データ放送として提供される放送中の番組内容に関する番組関連情報を表示する装置がある。データ放送は、地上波放送の放送波に重畳して送信されるため、画一的な番組関連情報しか提供されず、利用者が希望する番組関連情報が提供されないことがあるという問題がある。
【0003】
一方、番組を視聴中の利用者に希望の番組を指定させ、放送内容データベースから、指定された内容に基づいて、EPG(Electronic Program Guide)による文章情報やメタデータから検索用のキーワードを抽出し、抽出したキーワードを利用して関連情報の検索を実行し、放送内容の関連情報を、予め利用者が指定したメールアドレスへ送信するという情報提供装置もある。(特許文献1)
【特許文献1】特開2005−222369号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示されているような情報提供方法では、データ放送が抱える課題は解決できるものの、利用者が指定する放送が同じ場合、外出中や移動中といった利用者の状況に関わらず、同じ番組関連情報が提供されてしまうという課題が残る。
また、特許文献1の発明では、利用者履歴や利用者情報によるキーワードの重み付けを行なう方法も開示しているが、情報提供装置側に利用履歴を蓄積することが前提となっているため、利用者が、情報提供装置の関与しないアプリケーションで使用した、あるいは蓄積した情報、例えば音楽配信サービスなどで利用する情報やニュース配信サービスなどで利用する情報など、利用者の環境を配慮した番組関連情報は提供されない。
【0005】
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する課題に着目してなされたものであって、利用者の属性や状況、環境に応じて、容易に番組関連情報を利用者に提供可能な携帯通信端末、情報提供プログラム、及び情報提供プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明のある局面にしたがうと、携帯通信端末は、放送番組を受信して再生することが可能な携帯通信端末である。携帯通信端末は、通信手段と、再生出力手段と、操作手段と、記憶手段と、制御手段とを備える。通信手段は、放送番組に対応する放送信号を受信し、ネットワークとの間で情報の授受を行なう。再生出力手段は、放送信号に基づいて、放送される番組情報を出力する。操作手段は、ユーザからの指示を受け付ける。記憶手段は、少なくともユーザがネットワークを介して行なった閲覧処理の履歴情報を格納する。制御手段は、携帯通信端末の動作を制御する。制御手段は、履歴格納処理手段と、第1のデータ取得要求手段と、抽出情報返信手段と、関連情報提示手段とを含む。履歴格納処理手段は、操作手段のユーザの操作に応じて、履歴情報を記憶手段に格納する。第1のデータ取得要求手段は、操作手段からのユーザの情報取得指示に基づいて、放送において視聴中の番組情報を特定するための番組特定情報を、通信手段を介して、情報提供サーバに送信する。抽出情報返信手段は、送信した番組特定情報に応答して情報提供サーバから返信される検索範囲を示す分類情報をユーザに提示し、分類情報のうちユーザにより選択された選択分類情報と選択分類情報に関連して記憶手段から抽出された分類関連情報とを、情報提供サーバに送信する。関連情報提示手段は、選択分類情報および分類関連情報に基づいて情報提供サーバにより検索されて返信された、番組特定情報で特定される番組情報と関連する番組関連情報をユーザに提示する。
【0007】
また、上述した制御手段は、ユーザの指示に応じて、第1のデータ取得手段に代えて、番組特定情報と、所定の選択分類情報と所定の選択分類情報に関連して記憶手段から抽出された分類関連情報とを情報提供サーバに一括して送信する第2のデータ取得要求手段をさらに含むことが望ましい。
【0008】
また、上述した第1のデータ取得要求手段は、番組特定情報の標題を表わす情報と共に、番組特定情報を情報提供サーバに送信する手段を含むことが望ましい。
【0009】
もしくは、上述した情報提供サーバに送信する手段は、番組特定情報の標題を表わす情報と番組特定情報とを、電子メールとして情報提供サーバに送信する手段を含むことが望ましい。
【0010】
また、上述した第1のデータ取得要求手段は、放送信号に含まれた番組の予定を表わす情報と情報取得指示とに基づいて、番組特定情報を、情報提供サーバに送信する手段を含むことが望ましい。
【0011】
もしくは、上述した情報提供サーバに送信する手段は、放送信号に含まれた番組の予定を表わす情報をアプリケーションに従って提示し、番組特定情報を情報提供サーバに送信する手段を含むことが望ましい。
【0012】
もしくは、上述したアプリケーションは、ブラウザを含むことが望ましい。
また、上述した抽出情報返信手段は、複数の種類の検索範囲を示す分類情報をユーザに提示し、複数の種類の検索範囲のうち、ユーザにより選択された少なくとも1種類の検索範囲を示す選択分類情報と選択分類情報に関連して記憶手段から抽出された分類関連情報とを、情報提供サーバに送信する手段を含むことが望ましい。
【0013】
また、上述した記憶手段は、分類情報に関連付けられた、携帯通信端末の位置の情報を格納するための手段を含むことが望ましい。併せて、抽出情報返信手段は、選択分類情報に関連して記憶手段から抽出された携帯通信端末の位置の情報を、分類関連情報として情報提供サーバに送信する手段を含むことが望ましい。
【0014】
また、上述した記憶手段は、分類情報に関連付けて、履歴情報を格納するための手段を含むことが望ましい。併せて、抽出情報返信手段は、選択分類情報に関連して記憶手段から抽出された履歴情報を、分類関連情報として情報提供サーバに送信する手段を含むことが望ましい。
【0015】
また、上述した記憶手段は、分類情報に関連付けられた画像ファイルのファイル名リストデータを格納するための手段を含むことが望ましい。併せて、抽出情報返信手段は、選択分類情報に関連して記憶手段から抽出されたファイル名リストデータを、分類関連情報として情報提供サーバに送信する手段を含むことが望ましい。
【0016】
また、上述した番組特定情報は、選択分類情報の送信の履歴の情報を含むことが望ましい。併せて、抽出情報返信手段は、分類情報を、選択分類情報の送信の履歴に従ってユーザに提示する手段を含むことが望ましい。
【0017】
また、上述した番組特定情報は、検索を実行する時刻の情報を含むことが望ましい。
本発明の他の局面に従うと、情報提供プログラムは、通信手段と、再生出力手段と、操作手段と、記憶手段と、制御手段とを備えた、携帯通信端末が実行する情報提供プログラムである。通信手段は、放送番組に対応する放送信号を受信し、ネットワークとの間で情報の授受を行なう。再生出力手段は、放送信号に基づいて、放送される番組情報を出力する。操作手段は、ユーザからの指示を受け付ける。記憶手段は、少なくともユーザがネットワークを介して行なった閲覧処理の履歴情報を格納する。制御手段は、携帯通信端末の動作を制御する。情報提供プログラムは、履歴格納処理ステップと、第1のデータ取得要求ステップと、分類情報をユーザに提示するステップと、抽出情報返信ステップと、関連情報提示ステップとを含む。履歴格納処理ステップでは、記憶手段が、制御手段の制御により、操作手段のユーザの操作に応じて履歴情報を格納する。第1のデータ取得要求ステップでは、通信手段が、制御手段の制御と、操作手段からのユーザの情報取得指示とに基づいて、放送において視聴中の番組情報を特定するための番組特定情報を、情報提供サーバに送信する。分類情報をユーザに提示するステップでは、制御手段が、送信した番組特定情報に応答して情報提供サーバから返信される検索範囲を示す分類情報をユーザに提示する。抽出情報返信ステップでは、通信手段が、制御手段の制御により、分類情報のうちユーザにより選択された選択分類情報と選択分類情報に関連して記憶手段から抽出された分類関連情報とを、情報提供サーバに送信する。関連情報提示ステップでは、制御手段が、選択分類情報および分類関連情報に基づいて情報提供サーバにより検索されて返信された、番組特定情報で特定される番組情報と関連する番組関連情報をユーザに提示する。
【0018】
本発明の他の局面に従うと、記録媒体は、通信手段と、再生出力手段と、操作手段と、記憶手段と、制御手段とを備えた、携帯通信端末が実行する情報提供プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体である。通信手段は、放送番組に対応する放送信号を受信し、ネットワークとの間で情報の授受を行なう。再生出力手段は、放送信号に基づいて、放送される番組情報を出力する。操作手段は、ユーザからの指示を受け付ける。記憶手段は、少なくともユーザがネットワークを介して行なった閲覧処理の履歴情報を格納する。制御手段は、携帯通信端末の動作を制御する。情報提供プログラムは、履歴格納処理ステップと、第1のデータ取得要求ステップと、ユーザに提示するステップと、抽出情報返信ステップと、関連情報提示ステップとを含む。履歴格納処理ステップでは、記憶手段が、制御手段の制御により、操作手段のユーザの操作に応じて履歴情報を格納する。第1のデータ取得要求ステップでは、通信手段が、制御手段の制御と、操作手段からのユーザの情報取得指示とに基づいて、放送において視聴中の番組情報を特定するための番組特定情報を、情報提供サーバに送信する。ユーザに提示するステップでは、制御手段が、送信した番組特定情報に応答して情報提供サーバから返信される検索範囲を示す分類情報をユーザに提示する。抽出情報返信ステップでは、通信手段が、制御手段の制御により、分類情報のうちユーザにより選択された選択分類情報と選択分類情報に関連して記憶手段から抽出された分類関連情報とを、情報提供サーバに送信する。関連情報提示ステップでは、制御手段が、選択分類情報および分類関連情報に基づいて情報提供サーバにより検索されて返信された、番組特定情報で特定される番組情報と関連する番組関連情報をユーザに提示する。
【発明の効果】
【0019】
本発明に係る携帯通信端末、情報提供プログラム、及び情報提供プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体は、利用者の属性や状況、環境に応じて、容易に番組関連情報を利用者に提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
【0021】
図1は、本実施の形態にかかるシステムの構成のひとつの具体例を示す図である。
携帯通信端末1は、基地局6から放送波により提供される番組を受信・表示するとともに、番組関連情報データを受信・表示する通信端末である。携帯通信端末1は、利用者が所望する番組関連情報データを取得するために必要となる利用者の属性や状況、環境などを示す情報であるコンテキスト情報を生成し、コンピュータネットワーク5を介して、コンテキスト変換サーバ2とコンテキスト情報の送受信を行なう。
【0022】
ここで、「番組」とは、放送サービスによって提供されるコンテンツ本体のいわゆる番組に限定するものではなく、コマーシャルなどのコンテンツ本体に付随する情報を含むものとする。
【0023】
また、「コンテキスト情報」とは、性別や誕生日、職種といった「利用者の属性」を示す情報や、利用者が視聴中の番組を特定する番組特定情報を少なくとも含む。番組特定情報としては、たとえば、視聴中のチャンネル情報、視聴時の時刻、利用者の現在位置情報等を含んでも良い。コンテキスト情報は、さらに、番組関連情報データに対する利用者の趣向や意向、携帯通信端末1で利用するその他の機能やサービスの所在、より具体的には、ファイルパス等で表現される機能やコンテンツのディレクトリ情報や、ブックマーク等として記録されているインターネットサービスのURL(Uniform Resource Locator)などをも含んでも良い。
【0024】
なお、携帯通信端末1は、いわゆるPDC(Personal Digital Cellular)や3G(第三世代)といった携帯電話機の他、PHS(Personal Handyphone System)やPDA(Personal Digital Assistant)、カーナビゲーションシステムや携帯型音楽プレーヤー等の携帯端末に通信装置を装着したものも含むものとする。
【0025】
コンテキスト変換サーバ2は、携帯通信端末1との間で送受信を行なったコンテキスト情報を、番組関連情報データ検索のための検索組合せルールへ変換するサーバである。コンテキスト変換サーバ2は、コンピュータネットワーク5を介して、携帯通信端末1との間で送受信を行なったコンテキスト情報に基づき、番組内容サービスサーバ3と通信を行ない、番組内容情報を取得するとともに、変換後の検索組合せルールに従い、情報サービスサーバ4と通信を行なう。このとき、コンテキスト変換サーバ2は、再度番組内容サービスサーバ3と通信を行なっても良い。コンテキスト変換サーバ2はまた、番組内容サービスサーバ3および情報サービスサーバ4との通信結果に基づき、番組関連情報データを生成し、携帯通信端末1へ送信する。
【0026】
「検索組合せルール」とは、検索先サイトのドメイン、検索先サイトのドメインを検索するためのキーワードなどのパラメータ、および検索先サイトから取得する検索結果およびそのデータ形式などを規定した1つ以上の検索式で構成されるものであって、検索する順序や構成要素である検索式の相互関係を示したものである。
【0027】
「番組内容情報」とは、放送サービスとして提供される番組の内容や構成を表す情報であって、たとえば、番組の番組名や番組のサブタイトル、当該番組内で取り上げられるテーマや話題、各場面を表す象徴的なキーワード、ドラマやニュースといった番組のカテゴリ、出演者名、当該番組に含まれるコマーシャル情報などを含むものとする。
【0028】
番組内容サービスサーバ3は、コンテキスト変換サーバ2から受け取った番組内容組い合わせ情報に呼応する番組の番組内容情報をコンテキスト変換サーバ2へ提供するサーバであって、コンピュータネットワーク5を介してコンテキスト変換サーバ2と通信を行なう。
番組内容組い合わせ情報とは、利用者が視聴中の番組を特定し、番組として提供されている内容を取得するための情報であって、コンテキスト情報に含まれる利用者が視聴中の番組、視聴時の時刻、利用者の現在位置情報などを含むものとする。
【0029】
情報サービスサーバ4は、コンピュータネットワーク5 上に配置された任意の情報を公開するサーバであって、コンテキスト変換サーバ2からの組い合わせに呼応して、情報サービスサーバ4の保持する情報の中から、情報サービスサーバ4が提供する検索機能を利用して、関連情報データをコンテキスト変換サーバ2へ提供する。
【0030】
「関連情報データ」とは、情報サービスサーバ4が提供する情報であって、利用者が視聴中の番組に関連する1つ以上の情報で構成される。関連情報データは、番組内容情報をパラメータとしたある情報サービスサーバ4の検索結果であったり、あるいは、検索結果をパラメータとした別の情報サービスサーバ4の検索結果であったり、これら1つ以上の検索結果の組合せをパラメータとした情報サービスサーバ4の検索結果であったりする。
【0031】
情報サービスサーバ4は、コンピュータネットワーク5上に1つ以上存在するものとし、情報サービスサーバ4が検索機能を提供しない場合、情報サービスサーバ4ではないその他別の情報サービスサーバ4が提供する検索機能を利用して、情報サービスサーバ4内の情報の検索を行なっても良い。
【0032】
情報サービスサーバ4は、各種検索エンジンやポータルサービスという大きい単位のサービスを提供するサーバでも良い。また、情報サービスサーバ4は、ポータルサービスサーバによって提供されるサービスに含まれる、一部の限られた範囲のサービスを提供するサーバでも良い。たとえば、ポータルサービスに含まれる東京都の千代田区の電話帳検索サービスでも良い。
【0033】
コンピュータネットワーク5は、LAN(Local Area Network)やインターネット等のコンピュータネットワークの他、光ファイバーやADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)等の有線通信網(公衆回線網)や、携帯電話機あるいはPHS,無線LANやWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)といった移動(無線)通信網も含む。
【0034】
なお、図1では、コンテキスト変換サーバ2と番組内容サービスサーバ3と、情報サービスサーバ4がそれぞれ物理的に別の装置として構成されるように記載しているが、これらの任意の組合わせが1つの装置として実現されていても良い。たとえば、コンテキスト変換サーバ2と番組内容サービスサーバ3と、情報サービスサーバ4とが物理的に同一の装置上で提供されていても良い。本実施の形態では、コンテキスト変換サーバ2と、番組内容サービスサーバ3と、情報サービスサーバ4とを、「情報提供サーバ」と総称する。本実施の形態において、携帯通信端末1が情報提供サーバと通信する場合、携帯通信端末1と実際に通信する装置は、コンテキスト変換サーバ2として動作する装置である。
【0035】
図2は、本実施の形態にかかる携帯通信端末1のハードウェア構成のひとつの具体例を示す図である。
【0036】
図2を参照して、本実施の形態にかかる携帯通信端末1は、コンピュータネットワーク5を介してコンテキスト情報の送信、あるいは番組関連情報データを取得するための通信部21と、CPU(Central Processing Unit)等から構成された、携帯通信端末1全体を制御する制御部22と、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などから構成されて、制御部22において実行されるプログラムや、そのプログラムの中間データおよび他のコンピュータから受信したデータ等を記憶する記憶部23と、携帯通信端末1に対して、利用者がデータを入出力するための入出力部24と、放送局を介して放送サービスで提供される番組を受信するための、放送受信部25を含む。
【0037】
記憶部23は、大きく分類して、携帯通信端末1に内蔵される内部記憶部231と、携帯通信端末1のメモリスロットに挿入されたSD(Secure Digital)メモリカードやMMC(Multimedia Card)などの外付けメモリカードからなる外部記憶部232に分かれる。
【0038】
さらに上述の入出力部24は、「1」、「2」などの数字ボタンおよび「上」、「下」、「右」、「左」などの方向ボタン、「F」「メニュー」などの機能ボタンを含む操作部241と、ユーザに情報を表示するLCD(Liquid Crystal Display)などの表示部242と、音声を入力するマイクロフォンなどの音声入力部243と、音声を出力するスピーカなどの音声出力部244とを含む。
【0039】
放送受信部25は、放送波を受信するための可動式のアンテナ、放送波周波数を選局するための放送波受信チューナー、放送波受信チューナーからの符号化された放送信号の復号を行なう復号化回路などで構成される。放送受信部25により受信された放送信号は、表示部242および音声出力部244から再生出力される。
【0040】
位置情報取得部26は、携帯通信端末1の現在地を測定するための測位装置、たとえば、GPS(Global Positioning System)モジュールおよび同周辺回路などで構成される。
【0041】
なお、図2に示されるハードウェア構成は、一般的なTV機能内蔵の携帯型電話機のハードウェア構成であって、本発明にかかる携帯通信端末1のハードウェア構成は、図2に示されるハードウェア構成に限定されるものではない。
【0042】
図3に、本実施の形態にかかる携帯通信端末1のソフトウェアモジュール構成の具体例を示す。
【0043】
なお、図3に示すソフトウェアモジュールの果たす機能のそれぞれは、その一部または全部が専用のハードウェアによって実現されていても良い。
【0044】
図3を参照して、携帯通信端末1において、放送データ受信制御部31は、図2の放送受信部25の制御を行なう。より具体的には、操作受付部34で受け付けた利用者の番組選局入力に基づき、利用者が選択した番組が提供されている放送サービスの周波数が受信可能となるよう、放送波受信チューナーに対して周波数の選局制御を行なう。放送データ受信制御部31はまた、携帯通信端末1上の復号化回路に対して、放送波受信チューナーの符号化信号出力の復号化処理の制御を行なう。
【0045】
放送データ処理部32は、放送データ受信制御部31からの指示により復号化処理された復号化信号から実際の映像データや音声データへの変換処理を行なう。例えば、携帯端末向けに提供されている地上波デジタル放送の場合、H.264/MPEG−4 AVC(Moving Picture Experts Group phase 4 Part 10 Advanced Video Coding)で圧縮された動画像の処理や、MPEG4/AAC(Moving Picture Experts Group phase 4 Advanced Audio Coding)の音声データの処理、放送波に重畳されて提供されているデータ放送に含まれるBML(Broadcast Markup Language )によるメタデータの処理などを行なう。
【0046】
放送データ表示処理部33は、放送データ処理部32によって処理された映像データや音声データ、メタデータの表示処理を行なう。放送データ表示処理部33はまた、放送データ処理部32が内部情報として記憶している、あるいは放送データ表示処理部33に対して出力する情報を活用して、チャンネル番号を表示したり、放送局名を表示したり、EPGデータを扱うことができる場合は番組名を表示したりして、利用者が現在どの番組を視聴しているのかを表示するための処理を実施することもできる。
【0047】
操作受付部34は、利用者が視聴したい番組を選ぶ選局操作や、音声データの音量調節、番組関連情報データを取得する際のコンテキスト情報の選択など利用者の操作を受け付ける。利用者の操作は、携帯通信端末1の入出力部24に含まれる「1」、「2」などの数字ボタンや「上」、「下」、「右」、「左」などの方向ボタン、「F」「メニュー」などの機能ボタンなどによって行なわれる。
【0048】
コンテキスト情報処理部35は、操作受付部34に対して、利用者により番組関連情報データの取得要求が入力された際に、コンテキスト変換サーバ2へ送信するコンテキスト情報を生成する。コンテキスト情報処理部35は、放送データ処理部32から利用者が現在視聴中のチャンネル情報を取得するとともに、コンテキスト情報管理部37を介して、記憶部23から、視聴時の時刻、利用者の現在位置情報、利用者の性別や誕生日、職種といった利用者の属性、ファイルパス等で表現される携帯通信端末1の機能やコンテンツのディレクトリ情報、ブックマーク等として記録されているインターネットサービスのURLやなどを取得し、コンテキスト情報を生成する。
【0049】
なお、記憶部23へは、利用者の属性については、予め格納されているものとし、さらに、コンテキスト関連データ保存処理部38により、放送データ処理部32や位置情報取得部26からの視聴時の時刻、利用者の現在位置情報等が随時格納され、また、ユーザの操作に応じて、上述したようなコンテンツのディレクトリ情報、ブックマーク等として記録されているインターネットサービスのURLが格納されるものとする。
【0050】
コンテキスト情報処理部35はまた、コンテキスト変換サーバ2から受信したユーザアクションコンテキスト情報の解析処理を行ない、利用者に対して、取得可能な番組関連情報データのメニュー提示が行なえるような処理を行なう。コンテキスト情報処理部35の処理結果は、コンテキスト情報表示処理部39を介して、例えば「見る」「聞く」「調べる」「買う」のように番組関連情報データに対する利用者の趣向や意向という形式で、提示される。
【0051】
ここで、「ユーザアクションコンテキスト情報」とは、コンテキスト変換サーバ2が携帯通信端末1に対して送信するデータであって、番組関連情報データの抽象的であって一次的な検索の範囲を示したものである。ユーザアクションコンテキスト情報は、例えば「見る」「聞く」「調べる」「買う」のように番組関連情報データに対する利用者の趣向や意向という形式であったり、「出演者」「楽曲」「番組」「イベント」のように番組を構成する一要素であったりしても良い。
【0052】
ユーザアクションコンテキスト情報に対する利用者の操作は、入出力部24および操作受付部34を介して行なわれる。ユーザアクションコンテキスト情報に対する利用者の操作があった場合、コンテキスト情報処理部35は、利用者の操作内容に基づき、コンテキスト情報管理部37を介して、コンテキスト関連データ保存部から必要な情報を取得し、ユーザアクションコンテキスト情報への応答であるコンテキスト情報(2次コンテキスト情報、詳細後述)を生成する。
【0053】
送受信処理部36は、コンピュータネットワーク5を介した、コンテキスト変換サーバ2とコンテキスト情報、ユーザアクションコンテキスト情報、あるいは番組関連情報データの送受信のための通信部21の制御処理を行なう。送受信処理部36は、携帯通信端末1およびコンテキスト変換サーバ2が接続されているコンピュータネットワーク5で必要とされる各種の通信プロトコル、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)やhttp(HyperText Transfer Protocol)などで構成される。独自に定義したアプリケーションプロトコルであっても良い。
【0054】
コンテキスト情報管理部37は、コンテキスト情報処理部35からの組い合わせに基づき、コンテキスト関連データ保存処理部38に記憶している情報により応答を行なう。より具体的には、コンテキスト情報処理部35からの問合せに対して、携帯通信端末1内の特定のファイルの検索や、携帯通信端末1内の所定の機能が格納されているファイルパスの取得といった所定の処理を実行し、視聴時の時刻や利用者の現在位置情報を応答したり、利用者の性別や誕生日、職種といった利用者の属性を応答したり、ファイルパス等で表現される携帯通信端末1の機能やコンテンツのディレクトリ情報を応答したり、ブックマーク等として記録されているインターネットサービスのURLなどを応答したりする。
【0055】
コンテキスト関連データ保存処理部38は、コンテキスト情報処理部35がコンテキスト情報を生成する際に利用するデータの記憶部23への記憶・保持のための処理を行なう。より具体的には、コンテキスト情報を生成する際に利用するデータは、利用者の性別や誕生日、職種といった利用者の属性などの設定情報や、動画や静止画といったコンテンツ、利用者が頻繁に利用するWEBサイトのブックマーク情報やWEB利用履歴情報、RSS(Rich Site Summary)リーダーなどでよく参照するニュースサイトのURL情報、GPSによって測位された移動機の位置情報、携帯電話基地局との通信履歴および基地局情報、携帯通信端末1の傾きや方向を計測可能な6軸センサーが搭載されている場合は、6軸センサーによる計測結果などを含む。
【0056】
コンテキスト情報表示処理部39は、利用者から番組関連情報データの取得要求があったときに、コンテキスト情報処理部35の処理結果を利用して、ユーザアクションコンテキスト情報を表示部242に表示させる。コンテキスト変換サーバ2よりユーザアクションコンテキスト情報を受信している場合は、受信内容に基づいて表示を行なわせる。利用者は表示部242の表示により、現在取得可能な番組関連情報データの概要が分かる。また、コンテキスト情報表示処理部39は、コンテキスト変換サーバ2へコンテキスト情報を送信し終わった後、どのようなコンテキスト情報を送信したか表示させる。
【0057】
番組関連情報データ処理部301は、送受信処理部36を介してコンテキスト変換サーバ2より受信した番組関連情報データの解析を行ない、番組関連情報データ表示部302での表示処理が行なえるようにする。例えば、番組関連情報データがSVG(Scalable Vector Graphics)形式のようなXML(Extensible Markup Language)形式で記述されている場合、番組関連情報データ処理部301は、XMLパーザーなどを利用してSVG形式の解析処理を行ない、ツリー構造化するとともに、番組関連情報データ表示部302が描画/表示処理可能となるよう描画命令へ変換処理などを行なう。
【0058】
番組関連情報データ処理部301はまた、番組関連情報データ操作受付部303に対して行なわれた利用者の操作に対する処理を行なう。より具体的には、拡大・縮小といった処理を行なったり、スクロールやパンといった表示範囲の切替え処理を行なったり、番組関連情報データが複数に分割されて存在する場合は、送受信処理部36を介して未取得部の取得を行なったりする。さらに、SVG形式などのXML形式で番組関連情報データが提供される際に、WEBページへのリンク情報などが埋め込まれている場合は、コンテキスト変換サーバ2へ選択されたリンクを通知するとともに、携帯通信端末1に搭載されているWEBブラウザなどのアプリケーションとも連携し、アプリケーションの起動処理も行なう。なお、埋め込まれるリンク情報は、WEBページのURLに限定するものではなく、例えばdevice://のような形式で、携帯通信端末1上の特定の機能やアプリケーションを指定することもできる。このような場合は、指定されたアプリケーションと連携し、アプリケーションの起動処理も行なう。
【0059】
一般的に制御部22により実行されるソフトウェアは、外部記憶部232などの記録媒体に格納されて流通し、携帯通信端末1のメモリスロットなどにより記録媒体から読取られ、上述した制御部22により実行される。上述した携帯通信端末1のハードウェア自体は一般的なものである。したがって、本発明の最も本質的な部分は、外部記憶部232などの記録媒体に記録されたソフトウェアである。
【0060】
図4に、本実施の形態にかかるコンテキスト変換サーバ2の構成の具体例を示す。
図4を参照して、端末データ送受信部41は、コンピュータネットワーク5を介して、携帯通信端末1との間で、コンテキスト情報やユーザアクションコンテキスト情報、番組関連情報データの送受信を行なう。端末データ送受信部41は、携帯通信端末1およびコンテキスト変換サーバ2が接続されているコンピュータネットワーク5で必要とされる各種の通信プロトコル、例えばTCP/IPやhttpなどで構成される。独自に定義したアプリケーションプロトコルであっても良い。
【0061】
コンテキスト情報処理部42は、携帯通信端末1から受け取ったコンテキスト情報の解析を行ない、コンテキスト情報送信元の携帯通信端末1で、現在視聴中の番組内容を特定するための情報を抽出し番組内容情報を取得する処理を行なう。より具体的には、コンテキスト情報に含まれるチャンネル情報、時刻情報、位置情報もしくは通信基地局とのやりとりの履歴を表す移動履歴情報を抽出し、番組内容サーバ問合せ処理部43を介して、番組内容サービスサーバ3に対して、コンテキスト情報送信元の携帯通信端末1で現在視聴中の番組内容情報を取得する。
【0062】
コンテキスト情報処理部42はまた、番組内容サーバ問合せ処理部43を介して取得した番組内容情報に基づき、コンテキスト変換ルールDB検索部44を介してコンテキスト変換ルールDB45の検索を行ない、検索結果に基づき、コンテキスト情報送信元の携帯端末1に対して、送信するユーザアクションコンテキスト情報を生成する処理を行なう。より具体的には、例えば、番組内容サービスサーバ3から受信した番組内容情報に含まれるドラマやニュースといった番組のカテゴリをパラメータとして利用して、コンテキスト変換ルールDB検索部44を介してコンテキスト変換ルールDB45の検索を行ない、コンテキスト変換ルールDB検索部44から提供される情報に基づいて、ユーザアクションコンテキスト情報を生成する。
【0063】
コンテキスト情報処理部42は更に、端末データ送受信部41を介して携帯通信端末1から受け取ったユーザアクションコンテキスト情報に対する応答に基づき、情報サービスサーバ問合せ処理部46に対して、情報サービスサーバ4への問合せ要求を行なう。より具体的には、携帯通信端末1から受信したユーザアクションコンテキスト情報への応答に含まれるユーザアクションに基づき、コンテキスト変換ルールDB検索部44を介してコンテキスト変換ルールDB45の検索を行ない、該当する検索組合せルールを抽出する。コンテキスト情報処理部42はまた、同ユーザアクションコンテキスト情報への応答に含まれるアクション関連データをパラメータとして抽出し、情報サービスサーバ問合せ処理部46に対して、情報サービスサーバ4への問合せ要求を行なう。
【0064】
番組内容サーバ問合せ処理部43は、コンテキスト情報処理部42より受け取った番組内容情報の問合せに基づき、コンピュータネットワーク5を介して、番組内容サービスサーバ3と番組内容情報の問合せおよび番組内容情報の取得処理を行なう。番組内容サーバ問合せ処理部43は、1つ以上の検索実行モジュール(後述)で構成されているもので、番組内容サービスサーバ3との番組内容情報の問合せおよび番組内容情報の取得を行なうために必要となるSOAP(Simple Object Access Protocol)やWSDL(Web Services Description Language)、REST(Representational State Transfer)といったWebサービスなどで実現される。
【0065】
コンテキスト変換ルールDB検索部44は、コンテキスト変換ルールDB45を検索、あるいは更新といった操作をするためのインターフェースを提供する。コンテキスト変換ルールDB検索部44は、コンテキスト情報処理部42から、検索のためのパラメータを受け取り、パラメータを利用してコンテキスト変換ルールDB45の検索を行ない、受け取ったパラメータに該当する検索結果を、コンテキスト情報処理部42へ返す。コンテキスト変換ルールDB検索部44はまた、必要に応じて、コンテキスト情報処理部42から、コンテキスト変換ルールDB45に記載されている検索の組合せに適用するためのパラメータを受け取り、パラメータを利用してコンテキスト変換ルールDB45の更新を行なう。コンテキスト変換ルールDB検索部44は、SQL(Structured Query Language)などの標準的なRDBMS(Relational DataBase Management System)用の問合せ言語などで提供される。
【0066】
また、コンテキスト変換ルールDB検索部44は、次の処理を行なっても良い。その第1の処理は、番組内容サーバ問合せ処理部43を介して取得した番組内容情報に基づき、コンテキスト変換ルールDB45をあらかじめ検索する処理である。この第1の処理は、各放送局の番組が切り替わるタイミングで行なわれることが望ましい。コンテキスト変換ルールDB45をの検索は、その番組内容情報から得られるコンテキスト情報(たとえば番組ジャンルなど)を元にする必要がある。第2の処理は、携帯通信端末1に送信するユーザアクションコンテキストへの応答情報を生成する処理である。第3の処理は、コンテキスト変換ルールDB検索部44内にキャッシュとして一時保存する処理である。第1の処理から第3の処理までが実施されることにより、携帯通信端末1から送信されるユーザアクションコンテキスト情報のトラフィックが集中した場合でも、応答時間を短くすることが可能となる。コンテキスト変換ルールDB検索部44は、キャッシュとして一時保存された情報を、第1の処理が実施された際に切替えられた番組が終了する時点で削除する。従って、放送中の番組のキャッシュだけが一時保存されることになり、必要最小限のメモリ消費にとどめることが可能であり、キャッシュ内部の検索も高速になる。コンテキスト変換ルールDB45は、コンテキスト情報に含まれる1つの情報(たとえばユーザアクションコンテキスト)と、番組内容情報に含まれる1つの情報(たとえば番組カテゴリ)と、情報の組合せに呼応する検索組合せルール、および番組関連情報データを作成する際に利用する番組関連情報データの雛形を記述したデータベースである。コンテキスト変換ルールDB45は、コンテキスト情報を検索組合せルールへ変換するためのデータベースであって、検索組合せルールとして、検索式の名称、検索式を構成する内容として、検索先サイトのドメイン、検索先サイトのドメインを検索するためのキーワードなどのパラメータ、および検索先サイトから取得する検索結果およびそのデータ形式などが規定されている。なお、コンテキスト変換ルールDB45に保持される情報は、携帯電話通信事業者やインターネット接続事業者、情報サービス事業者などが、事前に登録することが好ましいが、この限りではない。
【0067】
情報サービスサーバ問合せ処理部46は、コンテキスト情報処理部42から受け取った要求内容に基づき、情報サービスサーバ4への問合せ要求を行ない、関連情報データの取得を行なう。より具体的には、コンテキスト情報処理部42から、検索組合せルールIDと所定のパラメータを受け取り、検索組合せルールIDに基づいてコンテキスト変換ルールDB45の検索を行なって抽出された検索組合せルールに従って、パラメータを引数として検索実行モジュールを実行し、情報サービスサーバ4へ関連情報データの取得要求を行ない、情報サービスサーバ4から関連情報データを取得する。情報サービスサーバ問合せ処理部46は、1つ以上の検索実行モジュール(後述)で構成されているもので、情報サービスサーバ4との関連情報データの問合せおよび関連情報データの取得を行なうために必要となるSOAPやWSDL、RESTといったWebサービスなどで実現される。
【0068】
中間データ変換部47は、情報サービスサーバ問合せ処理部46が情報サービスサーバ4から取得した関連情報データを、番組関連情報データ作成部48が処理可能な形式に変換する処理を行なう。より具体的には、情報サービスサーバ4から取得した関連情報データの項目を、番組関連情報データ雛形で参照可能な項目へのマッピング処理を行なう。番組関連情報データ作成部48は、情報サービスサーバ4から取得した関連情報データを、番組関連情報データ雛形DB40に格納された番組関連情報データ雛形に合成することにより番組関連情報データを作成する。このため、情報サービスサーバ4から取得した関連情報データは、番組関連情報データ雛形から一意に参照可能な形式になっている必要がある。例えば、番組関連情報データの見出しとなる情報について、番組関連情報データ雛形が<title>という項目で参照している場合、ある情報サービスサーバ4から取得した<見出し>という項目や、ある情報サービスサーバ4から取得した<ヘッドライン>という項目を、XSLT(Extensible Stylesheet Language Transformations)などの処理を利用することで、<title>という項目へ変換しておく。
【0069】
番組関連情報データ作成部48は、コンテキスト変換ルールDB45が保持する番組関連情報データ雛形の情報に基づき、中間データ変換部47の出力を利用して、携帯通信端末1へ送信する番組関連情報データを生成する。より具体的には、番組関連情報データ雛形DB40から、検索組合せルールIDに該当する雛形データを取得し、中間データ変換部47の出力を雛形データへ合成する処理を行ない、番組関連情報データを作成する。コンテキスト変換ルールDB45が保持する番組関連情報データ雛形を活用することにより、例えば、「歌番組」を見ているときにユーザアクションコンテキスト情報として「調べる」を選択した場合には「百科事典風」に番組関連情報データを作成したり、同様に「歌番組」を見ているときにユーザアクションコンテキスト情報として「聞く」を選択した場合には「CDカタログ風」に番組関連情報データを作成したりすることができる。
【0070】
作成した番組関連情報データは、作成済番組関連情報データ保存部49に保存される。携帯通信端末1から、全く同一のコンテキスト情報が送信されてきた場合や、携帯通信端末1から、番組関連情報データの再送信要求があった場合などは、作成済番組関連情報データ保存部49に保存された番組情報データを活用することで、上述の処理を省略することができる。
【0071】
番組関連情報データ雛形DB40は、検索の組合せIDに呼応する番組関連情報データの雛形を保持する。より具体的には、検索の組合せIDの各々について、番組関連情報データを作成する際に必要となる関連情報データのレイアウトや背景色、文字色、文字の大きさ、背景画像、装飾といったレイアウトに関する情報や、携帯通信端末1での表示順などが記載された雛形データを保持する。雛形は、例えばSVG形式などで記述されている。
【0072】
図5は、本実施の形態にかかるコンテキスト変換サーバ2のコンテキスト変換ルールデータベース45の構造の具体例を示す図である。
【0073】
検索組合せルール52には、検索組合せルールを特定するためのユニークな識別子であるID51が付与されている。検索組合せルール52には、検索組合せルール52に呼応する番組関連情報データ雛形DB40に保持されている雛形ID、検索組合せルール52が適用可能な番組内容情報の要素54(より具体的には番組のカテゴリ)、ユーザアクションコンテキスト55、携帯通信端末1からユーザアクションコンテキストに関連して取得すべき情報の抽出条件が関連付けられている。
【0074】
検索組合せルール52は、所定の記述方式で、検索式の名称、検索式を構成する内容として、検索先サイトのドメイン、検索先サイトのドメインを検索するためのキーワードなどのパラメータ、および検索先サイトから取得する検索結果およびそのデータ形式などが規定されている。特に限定されないが、「検索組合せルール52」は、オブジェクト指向言語においては、クラス情報に相当するものとすることができる。図5の例では、検索先のドメインは検索実行モジュールIDとしてIDを参照する形で記述されており、検索先の実態の所在を示すURLや検索キーワードのデータ形式、要求する関連情報データの数などは、IDで参照可能な検索実行モジュールの定義に更に細かく規定することができる。また、検索実行モジュールIDを複数列挙することで複数の検索を実行することもできる。
【0075】
さらに、ある検索式では、他の検索式の検索結果を検索のパラメータとして利用することもできる。例えば、図5に示すように、「百科事典検索」という検索式では、検索式を構成する検索実行モジュールcheckPedia01、checkPedia02、checkPedia03が、出演者名を取得する検索式である「出演者名取得」の検索実行モジュールgetPersonName01の検索結果であるpersonnamesをパラメータとして利用して検索を行なう事ができる。このように、所定の記述形式で検索する順序や構成要素である検索式の相互関係を示すことにより、「出演者の百科事典記載情報を検索」といった形の検索を行なう事もできる。
【0076】
図6は、図5の検索組合せルール記述52に含まれる検索実行モジュールの定義、より具体的には、検索実行モジュールのインターフェース定義の具体例を示す図である。図6では、図5の検索組合せルール52に記載されている「出演者名取得」で出演者を検索するgetPersonName01サービスの定義を行なっている。
【0077】
検索実行モジュールの定義には、検索組合せルール記述内で検索実行モジュールを一意に特定できる検索実行モジュールID61が付与されている。図6に示すように、検索実行モジュール定義では、検索先ドメインの所在あるいは検索先ドメインが提供する検索リクエストの送信先であるサービスの場所62を、例えばURL形式で記述することができる。
【0078】
また、検索実行モジュール定義では、検索先ドメインを検索するための入力データ63を規定することができる。より具体的には、上記検索リクエストの送信先URLへ送信するパラメータの識別IDとデータ形式を記述することができる。ここでは、視聴中のチャンネル情報は、整数でChというパラメータとして指定し、同様に視聴時間を整数でTimeというパラメータとして指定し、視聴している地域(基地局の住所)を任意文字列形式でregionというパラメータで指定する。
【0079】
入力データ63は、後述する所定の手続きを行なう事で、携帯通信端末1から受け取ったコンテキスト情報に基づき、パラメータとして適用される。前述の通り、コンテキスト情報は、利用者の端末内に記憶している情報、あるいは利用者の端末内の所定の機能から取得可能な情報である。これにより、情報サービスサーバ4から、利用者の状況に応じた関連情報データを収集することが可能になる。
【0080】
検索実行モジュール定義ではさらに、関連情報データである検索実行モジュールの出力データ64を規定することができる、より具体的には、検索実行モジュールの出力内容を示す識別ID、同データ形式、上記検索リクエストの送信先URLへ送信したパラメータに対する応答として受け取った内容とのマッピングなどを規定することができる。ここでは、情報サービスサーバ4から<acting>という項目として受け取った内容を、任意文字列形式のpersonnamesとして出力するという規定を行なっている。
【0081】
図7は、図5の検索組合せルール記述52のXML記述による具体例を示す図である。検索組合せルール記述は、図6にその定義を示した2つ以上の検索実行モジュールを組合せて、番組関連情報の検索を実現する。
【0082】
まず、検索モジュールgetPersonName01にユーザから送られてきた1次コンテキスト情報を用いて、番組内容サービスサーバ3から、番組の出演者名のリストpersonnamesを取得する。 personnamesはルール記述に記載されている検索実行モジュールのパラメータとして再利用することができる。次に、検索モジュールcheckPedia01で、出演者名のリストpersonnamesをキーワードパラメータとして設定し、出演者に関連する情報を検索する。このとき、出力データに含まれる項目として、title(タイトル、表題)、description(本文)、picture(画像)を要求している。さらに、別の検索実行モジュールgetSongtitle01は、出演者名のリストpersonnamesをキーワードパラメータとして設定し、出演者の楽曲の着信メロディーを検索する。このとき、出力データに含まれる項目として、titles(タイトル、表題)、ringtones(着信メロディ)を要求している。
【0083】
ここで、携帯通信端末1とコンテキスト変換サーバ2間のコンテキスト情報の送受信について説明する。ここでは、利用者がコンテキスト情報をコンテキスト変換サーバ2へ送信する方法として、1次コンテキスト情報(後述)と2次コンテキスト情報(後述)の2回に分割して、すなわち、携帯通信端末1とコンテキスト変換サーバ2間で2回通信を行なう方法を選択した場合の実施の形態について説明する。なお、コンテキスト情報の通信方法は、2往復に限定するものではなく、後に説明する通り1回で送信しても良い。あるいは、コンテキスト情報の通信方法は、3回以上通信するものであっても良い。
【0084】
図8は、番組関連情報データ取得時の携帯通信端末1での画面表示の具体例を示す図である。図8では、画面中央に放送サービスによる番組81が表示されている。さらに、画面右下に番組関連情報データの取得要求を行なうためのソフトウェアボタン82が表示されている。携帯通信端末1では、利用者の操作を操作部241によって受け付けることにより、各種アプリケーションの機能が実行される。利用者の操作は、カーソルキーと決定ボタンの組合せでも良いし、いずれかのハードウェアボタンに割り当てても良いし、マウスやペンやタッチパネルなどのポインティングデバイスによる選択操作に割り当てても良い。
【0085】
利用者が番組に関連する番組関連情報データを取得したい場合には、「関連情報」と表示されたソフトウェアボタン82に割り当てられた操作部241への操作を利用者が実行することにより、図9に示す番組関連情報データの取得に関する情報である番組関連情報データ取得メニュー83が表示される。番組関連情報データ取得メニュー83は、視聴中の番組に関連するデータの取得方法を指示するための選択肢84として表示される。選択肢84は、コンテキスト変換サーバ2から提供されたユーザアクションコンテキスト情報に基づき表示されるものである。選択肢84はそれぞれソフトウェアボタンであり、利用者の操作によっていずれか1つ以上のユーザアクションコンテキスト情報を選択することができる。ユーザアクションコンテキスト情報が選択されると、携帯通信端末1からコンテキスト変換サーバ2に、選択された情報に基づくコンテキスト情報が送信され、コンテキスト変換サーバ2での、番組関連情報データの検索結果を絞り込むための付加情報として利用される。なお、番組関連情報データ取得メニュー83は、チェックボックスを用いて、1つ以上のユーザアクションコンテキスト情報を利用者に選択させても良い。チェックボックスが用いられることにより、利用者はどのユーザアクションコンテキスト情報を自分が選択したのか容易に知ることができる。
【0086】
図9では、番組関連情報データ取得メニュー83の選択肢84の数が、1つの画面に表示できる上限を超える場合には、次項が存在することを示す次ページボタン85を表示して、より多くの選択肢を表示することができる。
【0087】
図9の設定ボタン86は、放送サービス受信アプリケーション、あるいは番組関連情報データ取得アプリケーションの番組関連情報データの取得に関する設定を行なう画面(図10)に遷移するためのソフトウェアボタンである。図10の設定画面では、例えば、携帯通信端末1からコンテキスト変換サーバ2に対して、コンテキスト情報を一括で送信するか、複数回に分けて逐次的に送信するかといった、コンテキスト変換サーバ2との通信設定や、選択肢84を選択した際に、ユーザアクションコンテキスト情報への応答であるコンテキスト情報に、ユーザアクションコンテキスト情報と関連付けが可能なユーザアクション関連情報を送信するかどうかの設定や、番組関連情報データを表示するためのビュワの選択設定や、番組関連情報データ取得メニュー83の背景色や背景画像などの表示装飾に関する設定や、番組関連情報データ取得メニュー83および選択肢84の文字サイズなどを設定することができる。これらの設定項目は、フォーカス87を、利用者の操作により移動させ、フォーカス87により選択された状態で利用者の操作により決定することにより、予め準備された候補から選択的に設定することができる。図10左下のOKボタン88は、各設定項目の内容を有効にするためのソフトウェアボタンである。OKボタン88に割り当てられた操作を利用者が実行することで、設定項目の内容が記憶部23に記憶される。OKボタン88が押下された後は、図8もしくは図9へ画面遷移しても良い。戻るボタン89は、各設定項目に設定した内容をキャンセルするボタンである。戻るボタン89に割り当てられた操作を利用者が実行することで、設定項目の内容は記憶部23に記憶されず、戻るボタン89が押下された後は、図8もしくは図9へ画面遷移する。
【0088】
コンテキスト情報を複数回に分けて逐次的に送信する場合には、図9のように番組関連情報データ取得メニュー83の選択肢84が表示される。
【0089】
図11は、図9と同様に番組関連情報データの取得メニュー83の選択肢84を画面に表示した別の例であり、複数のユーザアクションコンテキスト情報の選択肢84がソフトウェアボタンとして表示されている。
【0090】
利用者が選択可能なユーザアクションコンテキスト情報は1つだけであることに限定されない。利用者は、ユーザアクションコンテキスト情報をHTML(HyperText Markup Language)のチェックボックスのように、複数の選択肢を選択し、携帯通信端末1からコンテキスト変換サーバ2へひとつのコンテキスト情報としてまとめて送信しても良い。
【0091】
ソフトウェアボタンが選択されると、押し込まれたボタン画像が表示される。さらに複数のソフトウェアボタンを選択した状態で、決定のソフトウェアボタンが押された場合、選択されているソフトウェアボタンのユーザアクションコンテキスト情報に基づき、コンテキスト情報が生成され、コンテキスト変換サーバ2に送信される。
【0092】
図12は、コンテキスト変換サーバ2におけるコンテキスト変換ルールDB45から抽出されるレコードの一例を示したものである。
【0093】
図11では、放送サービスで、番組のカテゴリとして歌番組に分類される番組を視聴している。利用者の操作によって、番組関連情報データの取得要求が送信されると、コンテキスト変換サーバ2は、番組関連情報データの取得要求に含まれるコンテキスト情報(1次コンテキスト情報)を解析し、番組内容サービスサーバ3との通信により、現在利用者が視聴中の番組のカテゴリが歌番組であることを知る。コンテキスト変換サーバ2は、番組関連情報データの取得要求があった携帯通信端末1に対して、コンテキスト変換ルールDB45から「番組のカテゴリ=歌番組」で抽出可能なレコードを抽出し、レコードに記載されているユーザアクションコンテキスト情報を送信する。
【0094】
携帯通信端末1は、1次コンテキスト情報の応答として受信したユーザアクションコンテキスト情報を、図11のように選択肢として表示する。ここで、利用者の操作によって、選択肢84の中から「出演者」のユーザアクションコンテキスト情報のボタンが選択されると、携帯通信端末1は、選択結果に基づきユーザアクションコンテキスト情報への応答であるコンテキスト情報(2次コンテキスト情報)を生成し、コンテキスト変換サーバ2へ送信する。コンテキスト変換サーバ2は、2次コンテキスト情報を解析し、図12に示す番組カテゴリの列とユーザアクションの列のマッチングによって、コンテキスト変換ルールDB45からID=10のレコードを抽出する。このように、コンテキスト変換サーバ2から提供された選択肢を、携帯通信端末1でユーザ操作によって選択し、コンテキスト変換サーバ2に送信することにより、コンテキスト変換サーバ2におけるコンテキスト変換ルールDB45の組合せルールの検索条件が追加され、検索の精度が向上し、ユーザにとって利便性の高い番組関連情報データを提供することができる。
【0095】
図13は携帯通信端末1で、コンテキスト情報をコンテキスト変換サーバ2へ送信する処理のフローチャートを示す。まず、図8に示すソフトウェアボタン82をユーザの操作によって選択する。ステップS1001からステップS1005では1次コンテキスト情報を取得して、メモリ内に一時的に格納する処理を行なう。具体的には、ステップS1001では、視聴中の番組のチャンネル情報を取得しメモリ内に格納する。ステップS1003では、現在の時刻情報を取得し、メモリ内に格納する。ステップS1005では、携帯通信端末1の現在の位置情報を取得し、メモリ内に格納する。ステップS1007で、コンテキストの一括送信設定に従って判定を行なう。YESの場合には、図25のステップS1607の処理に移行する。NOの場合には、ステップS1009に移行する。ステップS1009では、ステップS1001からステップS1005で一時的にメモリ内に格納された1次コンテキスト情報をコンテキスト変換サーバ2へ送信する。
【0096】
ここで、携帯通信端末1からサーバへの送信の方式は特に問わない。例えば、HTTP通信によって即時にサーバに通信を行なっても良い。この場合、ステップS1001からステップS1005までの処理に代え、放送データ処理部32がEPGとして放送信号に含まれた番組の予定を表わす情報を抽出し、送信しても良い。HTTP通信によって即時にサーバに通信を行なう場合、EPGとして放送信号に含まれた情報に基づき、放送データ表示処理部33が、任意のアプリケーションに従って、放送中の番組の情報を表示しても良い。EPGに代え、EPGと同様に番組の予定を表わす情報が放送信号に含まれている場合、その情報が抽出され、かつ送信されても良い。その情報に基づいて放送中の番組の情報を表示しても良い。アプリケーションに従って情報を表示する場合、ブラウザに従って放送中の番組の情報を表示しても良い。また、携帯通信端末1からサーバへの送信にあたり、送受信処理部36が、電子メールの本文や添付ファイルに1次コンテキスト情報を含んだものを構成し、メールとしてサーバに送信しても良い。この場合、電子メールの標題は、「番組関連データ作成」その他視聴中の番組を特定する情報を含んでも良い。 ステップS1011では、コンテキスト変換サーバ2からユーザアクションコンテキスト情報を受信する。ステップS1013では、受信したユーザアクションコンテキスト情報を解析して、画面に表示する。ここで、図9の状態の画面表示となり、ユーザアクションコンテキスト情報の選択肢を表示する。ステップS1015ではユーザアクションコンテキスト情報のユーザ操作による選択を受け付ける。ステップS1017では、選択されたユーザアクションコンテキスト情報に関連づけられた携帯通信端末1内のデータを収集する。たとえば、携帯通信端末1に搭載されているブラウザの履歴から、特定のURLを含むものを抽出したデータや、データフォルダに保存されている画像ファイルのファイル名リストデータや、携帯通信端末1の位置の情報を表わすデータや、放送アプリケーションの視聴履歴データなどのデータが該当する。本実施の形態の場合、収集されるファイル名リストデータは、ファイル名と、ファイルのサイズと、ファイルのデータ形式とを表わすデータである。なお、収集されるファイル名リストデータの内容は特に限定されるものではないので、これらのデータ以外のデータを含んでいてもよく、これらのデータの少なくとも一部を欠いても良い。ステップS1019では、収集された端末内のデータをユーザアクションコンテキスト情報のアクション関連データとして内部記憶部231内に格納する。ステップS1021では、ステップS1015で選択されたユーザアクションと、ステップS1019で内部記憶部231に格納されたアクション関連データとを、2次コンテキスト情報として、コンテキスト変換サーバ2へ送信する。ステップS1023では送信済みのメニュー表示を行ない、処理を終了する。
【0097】
図14〜図16は、図13のフローチャートで説明した、携帯通信端末1とコンテキスト変換サーバ2との間で交換されるデータの内容である。
【0098】
図14は、図13のステップS1009で送信される1次コンテキスト情報の具体例である。チャンネル情報として、ソフトウェアボタン82が押された時点に視聴中だった放送サービスの番組のチャンネル番号である10CHを含む。時刻情報としてソフトウェアボタン82が押された時点の時刻情報を含む。地域情報として端末に搭載されたGPS装置や、端末が通信中の基地局アンテナからの情報に基づく位置情報を含む。端末種別として、携帯電話の機種名やソフトウェアのバージョン番号など端末の種別を特定するための情報を含む。表示可能な番組関連情報データ形式として、JPEG(Joint Photographic Experts Group)やHTMLやSVGなど描画フォーマットを含む。番組関連情報データ通知先として、メールアドレスやIPアドレスなど端末を一意に特定する情報を含む。移動履歴として、所定の期間の端末が移動してきた履歴情報を含む。より具体的には、ソフトウェアボタン82が押された時点から一定期間遡った期間の携帯通信端末1と基地局との通信の履歴であって、基地局の住所もしくは基地局の緯度経度情報を含む。また、携帯通信端末1から送信される1次コンテキスト情報として、チャンネル番号、地域情報、時刻情報を送信するが、端末に番組表機能が利用可能な場合には、これらを省略し、番組表機能より取得可能な番組名や番組のWEBページに関する情報を番組特定情報としてコンテキスト変換サーバ2に送信しても良い。
【0099】
図15はコンテキスト変換サーバ2から送信されるユーザアクションコンテキスト情報である。ここでは、「見る」、「調べる」、「買う」、「聴く」、「楽しむ」、「集まる」の6つのユーザアクションコンテキスト情報が記述されている。さらに、「調べる」と「見る」には、端末内に保存されたアクション関連データの抽出条件の定義を含む。携帯通信端末1では、アクション関連データの抽出条件定義に従って、端末内に保存された情報を抽出する。
【0100】
図16は図13のステップS1021で送信される2次コンテキスト情報である。ここでは、「調べる」と「見る」の2つのユーザアクションコンテキスト情報が選択された状態になっている。さらに、2次コンテキスト情報は、「調べる」のアクション関連データとして、端末に搭載されたブラウザのお気に入りブックマークの情報を含む。さらに、2次コンテキスト情報は、「見る」のアクション関連データとして、端末のデータフォルダに保存されている画像ファイルを含む。ちなみに、ユーザアクションコンテキスト情報として後述する「ローカル」が含まれ、かつステップ1015にて「ローカル」が選択された場合、2次コンテキスト情報は、「ローカル」というユーザアクションコンテキスト情報に関連付けられた、携帯通信端末1の位置の情報を含むこととなる。
【0101】
図17はコンテキスト変換サーバ2で、1次コンテキスト情報を受信してから番組関連情報データを携帯通信端末1に送信するまでの一連の処理フローチャートを示す。
【0102】
まず、ステップS1201で1次コンテキスト情報を受信し、解析する。ステップS1203では、1次コンテキスト情報に含まれるチャネル情報、時刻情報、地域情報を元に番組内容サービスサーバ3に問合せを行なう。番組内容サービスサーバ3はいわゆる番組表に関する情報提供を行なうサーバであり、チャネル情報、時刻情報、地域情報より、番組を特定することができる。従って、番組のドラマやバラエティなど番組のカテゴリを判別して、コンテキスト変換サーバ2に返答する。さらに、番組内容サービスサーバ3は、特定された番組の出演者、番組内容のあらすじ、番組の主題歌や挿入歌、番組のホームページのアドレス、番組に関連するイベント情報などをコンテキスト変換サーバ2に提供しても良い。一方、携帯通信端末1に搭載された番組表機能より取得可能な番組名やカテゴリ、番組のWEBページに関する情報を、コンテキスト変換サーバ2が1次コンテキスト情報として受信した場合には、番組内容サービスサーバ3にアクセスする必要はない。
【0103】
ステップS1205では、ステップS1203で番組内容サービスサーバ3から受信した番組のカテゴリを検索キーにして、コンテキスト変換ルールDB45を検索する。検索結果のレコードから、ユーザアクションコンテキスト情報を生成する(S1207)。また、ユーザアクションコンテキスト情報は番組内容サービスサーバ3から取得できる情報に基づき、生成しても良い。たとえば、図11のようなユーザアクションコンテキスト情報の選択肢は、番組内容サービスサーバ3から取得できる情報に基づき、ユーザアクションコンテキスト情報を生成して、端末に送信したことにより、端末側で出演者、楽曲、番組ホームページ、イベントなどを画面に表示したものである。
【0104】
ステップS1203では1次コンテキスト情報としてチャネル情報、時刻情報、地域情報を受信した場合の例を示したが、1次コンテキスト情報の内容はこのような情報に限定されない。利用者のプロフィール情報や、端末に関する情報、例えばGPSによる端末の位置情報などを1次コンテキスト情報として受信した場合には、生成するユーザアクションコンテキスト情報が変更されても良い。たとえば、1次コンテキスト情報にGPS情報を含む場合には、「ローカル」というユーザアクションコンテキスト情報を設けても良い。「ローカル」は利用者の位置情報に基づき、周辺地域に限定的な情報を要求するという状況を表現することに対応する。
【0105】
ステップS1209では、生成したユーザアクションコンテキスト情報を携帯通信端末1に送信する。ステップS1211では、図13のステップS1021で端末から送信された2次コンテキスト情報を受信する。ステップS1213では、2次コンテキスト情報を解析する。ステップS1215では、携帯通信端末1から受信した2次コンテキスト情報に含まれるユーザアクションコンテキスト情報を検索キーにして、コンテキスト変換ルールDB45を検索し、該当する検索組合せルールを抽出する。ステップS1217で、抽出された検索組合せルールに記述された検索実行モジュールに、アクション関連データが適用可能な検索実行モジュールが含まれるかどうかを判定する。ステップS1217でYESの場合、ステップS1219では、変換ルール記述に含まれる、検索実行モジュールの検索パラメータにアクション関連データが追加されるように、記述を更新する。一方、ステップS1217でNOの場合、検索実行モジュールの検索パラメータの記述更新を行なわずに、ステップS1221に進む。
【0106】
ステップS1221では、組合せルールに記述された検索実行モジュール記述に従って、各情報サービスサーバ4に問合せを実行し、関連情報データを取得する。ステップS1223では、問合せ結果である関連情報データを中間言語に変換する。ステップS1225では、レイアウト情報などを定義する番組関連情報データ雛形を取得し、中間言語に変換された関連情報データを番組関連情報データとして合成する。ステップS1227では、合成された番組関連情報データを携帯通信端末1に送信して処理を終了する。
【0107】
携帯通信端末1とコンテキスト変換サーバ2との間のデータ交換シーケンスを、図18に示す。携帯通信端末1において、番組視聴中にソフトウェアボタン82をユーザ操作によって選択する。ステップS1301では、携帯通信端末1でチャネル情報、時刻情報、地域情報からなる1次コンテキスト情報を取得して、コンテキスト変換サーバ2に送信する。なお、この際、1次コンテキスト情報を送信したことをユーザへ提示しても良い。提示の方法には、後述する図22のようなダイヤログ表示の他に、音やバイブレーション、LED(Light Emitting Diode)などのライトの明滅が含まれる。ステップS1303では、コンテキスト変換サーバ2では受信した1次コンテキスト情報に含まれるチャネル情報、時刻情報、地域情報を元に番組内容サービスサーバ3に問合せを行なう。番組内容サービスサーバ3の応答により、番組名を特定できるとともに、番組のカテゴリを判定することができる。ステップS1305では、コンテキスト変換サーバ2は、コンテキスト変換ルールDB45から、特定された番組の番組カテゴリを条件とする検索を行ない、一致するレコードを抽出する。コンテキスト変換サーバ2は、抽出されたレコードに含まれるユーザアクションコンテキストの一覧を生成し、ユーザアクションコンテキスト情報として携帯通信端末1に送信する。
【0108】
ステップS1307では、携帯通信端末1は、ユーザアクションコンテキスト情報を元に、受信した番組関連情報データを取得するための選択肢を画面上に表示し、ユーザ操作によって選択できるようにする。ユーザ操作によってユーザアクションコンテキストが特定されると、そのユーザアクションコンテキストに関連付けされた端末内のデータを抽出して、2次コンテキスト情報として、端末からコンテキスト変換サーバ2に送り返す。なお、この際、2次コンテキスト情報を送信したことをユーザへ提示しても良い。提示の方法には、後述する図22のようなダイヤログ表示の他に、音やバイブレーション、LEDなどのライトの明滅が含まれる。
【0109】
ステップ1309では、コンテキスト変換サーバ2は、端末より得られた1次コンテキスト情報と2次コンテキスト情報を元に、コンテキスト変換ルールDB45を検索して組合せルールを特定し、必要に応じて検索実行モジュールの記述を更新する。ステップS1311では、コンテキスト変換サーバ2は、組合せルールの記述に従って、情報サービスサーバ4に問合せを実行して、結果を取得する。ステップS1313では、コンテキスト変換サーバ2は、携帯通信端末1用のデータとして情報サービスサーバ4の問合せ結果を合成して、携帯通信端末1に送信する。
【0110】
図19は、携帯通信端末1での番組関連情報データの表示方法の具体例を示す図である。番組関連情報データ1401は、番組関連情報データ雛形の所定の箇所を、各サービスサーバから受け取った関連情報データである中間データの内容で合成したものである。より具体的には、中間データに変換された各情報サービスサーバ4から受け取った関連情報データを番組関連情報データ雛形に基づきレイアウトした、レイアウト済関連情報データ1402の集合で構成される。
【0111】
レイアウト済関連情報データ1402は、テキスト1411や、JPEGやPNG(Portable Network Graphics),GIF(Graphic Interchange Format)といった画像1412、WebサイトやWebサービスによる特定機能の所在を示すリンク情報1413、Java(登録商標)Scriptなど所定の演算処理を実行するスクリプトおよびスクリプトが割り当てられた入力ボタン1414、MPEG2やMPEG4といった動画1415などを含む。
【0112】
レイアウト済関連情報データ1402は、情報サービスサーバ4から取得した関連情報データと1対1の関係である必要はなく、1つのレイアウト済関連情報データ1402が、複数の関連情報データを含んでいても良い。
【0113】
番組関連情報データ雛形は、携帯通信端末1で表示する際の表示順や、表示する際の動作の記述を含む。表示順記述や表示順動作は、例えばSVG形式に含まれる<script>タグなどを使って、スクリプトで表現することができる。
【0114】
図20を参照して、レイアウト済関連情報データ1421、1422、1423、1424を<g>タグを使ってオブジェクトの集合として扱い、この<g>タグをscriptから操作する形で、パンによる表示の切替を行なったり、スクロールなどの効果を伴う切替を行なったり、拡大・縮小効果を活用して、複数のレイアウト済関連情報データを表示したりすることができる。
【0115】
次に、携帯通信端末1とコンテキスト変換サーバ2との間でコンテキスト情報が1回通信される方法を選択した場合について説明する。この場合に通信されるコンテキスト情報は、上述した1次コンテキスト情報と2次コンテキスト情報とを包含した情報となる。なお、上述したように、コンテキスト情報は、3回以上に分けて送信されても良い。
【0116】
図21は、番組関連情報データ取得時の携帯通信端末1での画面表示の具体例を示す図である。図21では、画面中央に放送サービスによる番組81が表示されている。さらに、画面右下に番組関連情報データの取得要求を行なうためのソフトウェアボタン82が表示されている。携帯通信端末1では、利用者の操作を操作部241によって受け付けることにより、各種アプリケーションの機能が実行される。利用者の操作は、カーソルキーと決定ボタンの組合せでも良いし、いずれかのハードウェアボタンに割り当てても良いし、マウスやペンやタッチパネルなどのポインティングデバイスによる選択操作に割り当てても良い。
【0117】
利用者が番組に関連する番組関連情報データを取得したい場合には、「関連情報」と表示されたソフトウェアボタン82に割り当てられた操作部241への操作を利用者が実行する。そのような操作が実施されると、携帯通信端末1での画面表示は、図22の状態に遷移する。この場合、携帯通信端末1の画面には、番組関連情報データの取得に関する情報である番組関連情報データ取得欄1503が表示される。番組関連情報データ取得欄1503には、コンテキスト情報1504が表示される。
【0118】
ソフトウェアボタン82に割り当てられた操作部241への操作が実行されると、番組関連情報データの取得要求が送信される。それが送信されると、コンテキスト変換サーバ2は、番組関連情報データの取得要求に含まれるコンテキスト情報を解析し、番組内容サービスサーバ3との通信により、現在利用者が視聴中の番組のカテゴリが歌番組であることを知る。コンテキスト変換サーバ2は、番組関連情報データの取得要求があった携帯通信端末1に対して、コンテキスト変換ルールDB45から「番組のカテゴリ=歌番組」で抽出可能なレコードを抽出し、レコードのうち番組関連情報データの取得要求に対応するユーザアクションコンテキスト情報を送信する。
【0119】
図22において示した「調べる(店舗)聞く(着信音)」というコンテキスト情報1504は、設定ボタン86が押されると表示されるメニューを基に、ユーザによって設定される。図22の設定ボタン86は、放送サービス受信アプリケーション、あるいは番組関連情報データ取得アプリケーションの番組関連情報データの取得に関する設定を行なう画面(図23)に遷移するためのソフトウェアボタンである。図24は、図23の設定画面において、携帯通信端末1からコンテキスト変換サーバ2に対してコンテキスト情報を一括で送信するように設定した場合の画面を表わす図である。この図は、コンテキスト情報により特定される各項目を表わす図でもある。「ユーザアクション関連情報送信」という欄がフォーカス87により選択された状態で利用者が所定の操作を行なうと、携帯通信端末1での画面表示は、図24の状態に遷移する。
【0120】
図24の状態で利用者が所定の操作を行なうと、フォーカス87は移動する。フォーカス87により選択されている場合、選択された項目の設定を、デフォルトの設定からその他の設定に変更することが可能である。
【0121】
図24に示す各項目は、チェックボックスがある項目とチェックボックスがない項目とに分類される。フォーカス87により前者の項目が選択されている場合、利用者の操作によってチェックボックスの絵柄が変化する。チェックボックスの絵柄は、項目が有効か否かに対応する。フォーカス87により後者の項目が選択されている場合、自動的にプルダウンメニューが表示される。プルダウンメニューに含まれる各項目は、フォーカス87により選択できる。ただし、それらの項目のうち、薄く表示されている項目は、フォーカス87による選択ができない。
【0122】
「OK」と表示された確定ボタン88に割り当てられた操作部241への操作を利用者が実行すると、携帯通信端末1での画面表示は、図29の状態に遷移する。また、携帯通信端末1の内部で、図24に示した各項目についての、データの書換えが行なわれる。
【0123】
「戻る」と表示された取消しボタン89に割り当てられた操作部241への操作を利用者が実行した場合にも、携帯通信端末1での画面表示は、図29の状態に遷移する。ただし、図24に示した各項目についての、データの書換えは行なわれない。
【0124】
携帯通信端末1での画面表示が図29の状態の期間に、確定ボタン88に割り当てられた操作部241への操作を利用者が実行すると、携帯通信端末1での画面表示は、図21の状態に遷移する。また、携帯通信端末1の内部で、図29に示したデータを電子メールとして送信する処理が行なわれる。
【0125】
携帯通信端末1での画面表示が図29の状態の期間に、取消しボタン89に割り当てられた操作部241への操作を利用者が実行した場合にも、携帯通信端末1での画面表示は、図21の状態に遷移する。ただし、図29に示したデータを電子メールとして送信する処理は行なわれない。
【0126】
図25は、携帯通信端末1で、コンテキスト情報をコンテキスト変換サーバ2へ送信する処理のフローチャートを示す。ステップS1007までの処理は上述した通りである。ステップS1609では、図24に示した画面において表示された各項目の中に、有効な項目があるか否かを判断する。YESの場合には、ステップS1611に移行する。NOの場合には、ステップS1613に移行する。ステップS1611では、ステップS1609において有効な項目と判断された項目についての、ユーザアクションコンテキスト情報を内部記憶部231内に格納する。ステップS1613では、エラー表示を行ない、処理を終了する。ステップS1615では、内部記憶部231内に格納されたユーザアクションコンテキスト情報に、アクション関連データ設定があるか否かを判断する。YESの場合、ステップS1617に移行する。NOの場合、ステップS1619に移行する。ステップS1617では、アクション関連データの設定値を内部記憶部231内に格納する。ステップS1619では、「NULL」を表わすデータをアクションコンテキストに格納する。ステップS1621では、コンテキスト情報をコンテキスト変換サーバ2へ送信する。ステップS1623では、送信済みのメニュー表示を行ない、処理を終了する。
【0127】
図26は、図25のフローチャートで説明した、携帯通信端末1とコンテキスト変換サーバ2との間で交換されるコンテキスト情報の内容である。コンテキスト情報を構成する各情報などは、上述した一次コンテキスト情報や二次コンテキスト情報のものと同様である。
【0128】
図27はコンテキスト変換サーバ2で、コンテキスト情報を受信してから番組関連情報データを携帯通信端末1に送信するまでの一連の処理フローチャートを示す。
【0129】
まず、ステップS1801でコンテキスト情報を受信し、解析する。ステップS1803では、コンテキスト情報に含まれるチャネル情報、時刻情報、地域情報を元に番組内容サービスサーバ3に問合せを行なう。番組内容サービスサーバ3はいわゆる番組表に関する情報提供を行なうサーバであり、チャネル情報、時刻情報、地域情報より、番組を特定することができる。従って、番組のドラマやバラエティなど番組のカテゴリを判別して、コンテキスト変換サーバ2に返答する。さらに、番組内容サービスサーバ3は、特定された番組の出演者、番組内容のあらすじ、番組の主題歌や挿入歌、番組のホームページのアドレス、番組に関連するイベント情報などをコンテキスト変換サーバ2に提供しても良い。
【0130】
ステップS1809では、ステップS1803で番組内容サービスサーバ3から受信したユーザアクションと番組のカテゴリとを検索キーにして、コンテキスト変換ルールDB45を参照する。参照の後、そのユーザアクションと番組のカテゴリとの組合せに該当するルールがあるか否かを判断する。YESの場合には、ステップS1813に移行する。NOの場合には、ステップS1819に移行する。ステップS1813では、抽出された検索組合せルールに記述された検索実行モジュールに、アクション関連データが適用可能な検索実行モジュールが含まれるかどうかを判定する。YESの場合には、ステップS1815に移行する。NOの場合には、検索実行モジュールの検索パラメータの記述更新を行なわずに、ステップS1817に移行する。ステップS1815では、変換ルール記述に含まれる、検索実行モジュールの検索パラメータにアクション関連データが追加されるように、記述を更新する。ステップS1817では、雛型IDを「適用可能パラメータなし」の雛型に設定する。ステップS1819では、「関連データなし」の番組関連情報データを作成する。ステップS1821では、組合せルールに記述された検索実行モジュール記述に従って、各情報サービスサーバ4に問合せを実行し、関連情報データを取得するする。ステップS1823では、問合せ結果である関連情報データを中間言語に変換する。ステップS1825では、レイアウト情報などを定義する番組関連情報データ雛形を取得し、中間言語に変換された関連情報データを番組関連情報データとして合成する。ステップS1827では、合成された番組関連情報データを携帯通信端末1に送信して処理を終了する。
【0131】
携帯通信端末1とコンテキスト変換サーバ2との間のデータ交換シーケンスを、図28に示す。携帯通信端末1において、番組視聴中にソフトウェアボタン82をユーザ操作によって選択する。ステップS1901では、携帯通信端末1でチャネル情報、時刻情報、地域情報、番組関連情報データを取得するためのユーザアクションコンテキスト、およびそのユーザアクションコンテキストに関連付けされた端末内のデータを抽出して、コンテキスト情報として、端末からコンテキスト変換サーバ2に送り返す。ステップS1903では、コンテキスト変換サーバ2では受信したコンテキスト情報に含まれるチャネル情報、時刻情報、地域情報を元に番組内容サービスサーバ3に問合せを行なう。番組内容サービスサーバ3の応答により、番組名を特定できるとともに、番組のカテゴリを判定することができる。ステップS1905では、コンテキスト変換ルールDB45を検索して組合せルールを特定し、必要に応じて検索実行モジュールの記述を更新する。ステップS1907では、コンテキスト変換サーバ2は、組合せルールの記述に従って、情報サービスサーバ4に問合せを実行して、結果を取得する。ステップS1909では、コンテキスト変換サーバ2は、携帯通信端末1用のデータとして情報サービスサーバ4の問合せ結果を合成して、携帯通信端末1に送信する。
【0132】
以上のように、携帯通信端末1とコンテキスト変換サーバ2との間でコンテキスト情報を交換することにより、番組関連情報データとして受信可能な情報サービスサーバ4からの問合せ結果の検索精度は、利用者の状況を勘案しつつ、かつより絞り込まれたものとなると期待される。
【0133】
携帯通信端末1とコンテキスト変換サーバ2との間のデータ交換シーケンスが、1往復の場合よりも2往復する場合の方が、コンテキスト変換サーバ2で利用可能なコンテキスト情報が多くなるため、コンテキスト情報によるコンテキスト変換ルールDB45からの検索組合せルールの検索精度が向上する。いいかえれば、漠然とした番組内容に関連するキーワードによる検索結果ではなく、利用者の意向などに関連するキーワードを追加していき、検索結果を絞りこむことを行なうイメージに近い検索結果が得られると期待される。
【0134】
また、コンテキスト情報に含まれるアクション関連情報が、検索組合せルール記述に含まれる検索実行モジュール記述を介して、各種情報サービスサーバへ問合せる追加パラメータとして利用されるため、情報サービスサーバの問合せ結果の検索精度は、利用者の状況を勘案しつつ、かつより絞り込まれたものとなると期待される。つまり、利用者が指定する番組が同じであったとしても、携帯通信端末1からコンテキスト変換サーバ2へ送信されるコンテキスト情報に含まれる移動中といった利用者の状況や、利用者の他のアプリケーションの利用状況やその嗜好などの情報を活用することにより、一層利用者の状況を勘案した形で絞りこんだ番組関連情報データの受信が可能になる。
【0135】
さらに、番組視聴中に、利用者の気に入ったタイミングで番組関連情報データボタンを押す操作を行なうだけで、タイミングで利用可能な番組関連情報データの検索概要が参照でき、その中から利用者の要求に一番近いものを選択するだけで、精度の高い検索結果が得られるメリットが生まれる。加えて、3往復、4往復と往復回数を増加させていくと、コンテキスト変換サーバでの検索条件が増えることなり、検索をより絞り込み、より利用者の背景や状況を勘案した精度の高い番組関連情報データを導出することができる。
【0136】
さらに、複数回のコンテキスト情報の往復を繰り返し、コンテキスト情報のANDをとって検索結果を絞り込むことにより、利用者は簡単な操作で、利用者の状況に応じた精度の高い検索結果すなわち番組関連情報データを得ることができる。
【0137】
さらに、端末からサーバへの送信の際、任意のアプリケーションに従って、サーバに通信を行なうことにより、次の効果を得ることができる。第1の効果は、番組を特定しうる情報として、EPGに記載されている番組名の情報をそのままを利用できるという効果である。第2の効果は、アプリケーションを追加したり、置換したりすることができるという効果である。
【0138】
さらに、アプリケーションがブラウザであることにより、ユーザが視聴中の番組を表示することで、どの番組に関連する情報を要求しているのか、ユーザに提示することができるという効果が得られる。
【0139】
さらに、端末からサーバへの送信の際、電子メールの本文や添付ファイルに1次コンテキスト情報を含んだものを構成し、メールとしてサーバに送信を行なう場合、データ取得要求時の表示画面を、図29と同様の形式とすることができる。図29と同様の形式とすることに代え、図29に示したメール作成画面の上あるいは左右いずれかに放送中のTV番組画面を表示させることもできる。このようにして、「2006年6月26日18:00奈良4チャンネルの関連情報(1)」などのような標題が自動的に付与されるようにしておくと、以下のような効果が得られる。第1の効果は、ユーザにとって非常に分かりやすいという効果である。ユーザは、メールでリクエストを送って、メールで結果の返信を受け取ることができる。第2の効果は、検索結果をリクエストメールに対するリプライとして受信した時に、件名を見るだけでいつの検索結果か直ぐ分かるという効果である。携帯電話のように表示できる内容が限定されている場合、この効果には特に意味がある。第3の効果は、コンテキスト変換サーバが、メール本文を解析しなくても、標題だけで番組を特定するための情報を得ることができるという効果である。第4の効果は、コンテキスト変換サーバが、標題に記載されている内容を、番組情報サーバから取得した情報、より具体的には番組名へ簡単に置換することができるという効果である。この効果により、ユーザは、標題を見れば、どの番組の関連情報かひと目で分かる。
【0140】
さらに、番組関連情報データ取得メニュー83において、1つ以上のユーザアクションコンテキスト情報を選択できることにより、1回のデータ取得要求で複数の検索を結果として実行しうる、すなわち、複数回の検索実行要求をしなくて良いため、ユーザ側での手続きが低減される、という効果が得られる。
【0141】
また、ステップS1017にて選択されたユーザアクションコンテキストに関連づけられた端末内のデータを収集する際、ファイル名リストデータを収集することにより、情報サービスサーバが、ファイル名リストデータに含まれるデータを追加のキーワードとして扱ったり、ファイル名リストデータに含まれるデータに基づいて、画像ファイルのデータ形式や大きさを判断したりできる。これにより、利用者が所望する検索結果の範囲を絞ることができる。
【0142】
また、ステップS1017にて選択されたユーザアクションコンテキストに関連づけられた端末内のデータを収集する際、端末に搭載されたブラウザのお気に入りブックマークの情報や、閲覧履歴の情報を収集することにより、情報サービスサーバが、検索するドメイン(サイトURL)を限定して検索することが可能になる。例えば「見る」の関連情報として、ブラウザ履歴や上述したお気に入りを使った場合、情報サービスサーバは、履歴やお気に入りに記録のあるサイトで提供している画像のみ検索する、といった処理を行なうことができる。これにより、携帯通信端末1は、ステップS1013にて、利用者が便利と考えているサイトや利用者が信頼しているサイトの検索結果をユーザアクションコンテキスト情報として表示できる。
【0143】
なお、本発明の第1の変形例として、複数回のコンテキスト情報の往復を繰り返し、コンテキスト情報のORをとって組合せルールを広げても良い。これにより、利用者の状況を勘案しつつ、関連の深いものから関連の浅いものまで、番組関連情報データとして取得することが可能となる。例えば、(ドラマ&見る&スポンサー)という処理をするのではなく、(ドラマ&見る)+(見る&スポンサー)+(ドラマ&スポンサー)という処理をすることで、利用者の状況と遠い関係にある情報の検索を行なう事ができる。その場合、上述の通り、組合せを無限に増やす必要はなくて、たとえば、隣あうコンテキスト情報どうしのANDでも良い。利用者にとって、もともと知りたいピンポイントな内容ではないかもしれないが、得られた予想外の検索結果から、価値ある関連性を利用者が見出すことができ得る。
【0144】
また、本発明の第2の変形例として、コンテキスト情報の送信に先立ち、携帯通信端末1での画面表示は、図21の状態から図22の状態に遷移する途中で、いったん図29の状態に遷移しても良い。図29は、コンテキスト情報を電子メールにより送信する場合の携帯通信端末1での画面表示を表わす図である。
【0145】
また、本発明の第3の変形例として、番組関連情報データは、電子メールにより送信されても良い。図30は、番組関連情報データを電子メールにより受信した場合の携帯通信端末1での画面表示を表わす図である。
【0146】
また、本発明の第4の変形例として、1次コンテキスト情報に以下の情報のうち少なくとも一方を含めても良い。その第1の情報は、ユーザアクションコンテキスト情報への応答の履歴の情報である。第2の情報は、検索を実行する時刻の情報である。ユーザアクションコンテキスト情報への応答の履歴の情報が使用された揚合、ユーザの選択に沿って選択肢を提示できる。たとえば、ユーザアクションコンテキスト情報として「見る」をユーザが頻繁に選択し、かつユーザアクションコンテキスト情報の選択肢として「見る」が含まれる揚合、いつも「見る」を最初の選択肢として提示できる。検索を実行する時刻の情報が使用された場合、ユーザが求める情報を的確に検索できる。通常、情報サービスサーバは、刻々と情報を更新している。従って、要求があったその場で検索を実行した場合と、要求があってから1日経過した時点で検索を実行した場合とでは、同じ検索条件でも結果が異なる場合がある。このため、図14の1次コンテキスト情報(もしくは図16のユーザアクションコンテキストへの応答)に、検索を実行する時間を指定するようにすると、同じコンテキストでも異なる結果を得ることが可能になる。より具体的には、TV番組の感想や特定のニュースに関する詳細報道などを「見る」場合は、翌日に検索実行したほうがはるかに有益な結果を得ることが出来ると想像できる。
【0147】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0148】
【図1】本実施の形態にかかるシステムの構成の具体例を示す図である。
【図2】本実施の形態にかかる携帯通信端末のハードウェア構成の具体例を示す図である。
【図3】本実施の形態にかかる携帯通信端末のソフトウェアモジュール構成の具体例を示す図である。
【図4】本実施の形態にかかるコンテキスト変換サーバの構成の具体例を示す図である。
【図5】本実施の形態にかかるコンテキスト変換サーバ2のコンテキスト変換ルールデータベースの構造の具体例を示す図である。
【図6】検索実行モジュールのインターフェイス定義の具体例を示す図である。
【図7】検索組合せルール記述の具体例を示す図である。
【図8】番組関連情報データ取得時の携帯通信端末での画面表示の第1の具体例を示す図である。
【図9】番組関連情報データ取得時の携帯通信端末での画面表示の第2の具体例を示す図である。
【図10】番組関連情報データの取得に関する設定を行なう画面の図である。
【図11】番組関連情報データ取得時の携帯通信端末での画面表示の第3の具体例を示す図である。
【図12】コンテキスト変換サーバにおけるコンテキスト変換ルールDBから抽出されるレコードの一例を示した図である。
【図13】携帯通信端末で、コンテキスト情報をコンテキスト変換サーバへ送信する処理のフローチャートを示した図である。
【図14】携帯通信端末とコンテキスト変換サーバとの間で交換される1次コンテキスト情報の内容を示した図である。
【図15】コンテキスト変換サーバから送信されるユーザアクションコンテキスト情報を示した図である。
【図16】2次コンテキスト情報を示した図である。
【図17】コンテキスト変換サーバで、1次コンテキスト情報を受信してから番組関連情報データを携帯通信端末に送信するまでの一連の処理フローチャートを示した図である。
【図18】携帯通信端末とコンテキスト変換サーバとの間のデータ交換シーケンスを示した図である。
【図19】携帯通信端末での番組関連情報データの表示方法の第1の具体例を示す図である。
【図20】携帯通信端末での番組関連情報データの表示方法の第2の具体例を示す図である。
【図21】番組関連情報データ取得時の携帯通信端末での画面表示の第4の具体例を示す図である。
【図22】番組関連情報データ取得時の携帯通信端末での画面表示の第5の具体例を示す図である。
【図23】携帯通信端末からコンテキスト変換サーバに対してコンテキスト情報を一括で送信するように設定した場合の第1の画面を表わす図である。
【図24】携帯通信端末からコンテキスト変換サーバに対してコンテキスト情報を一括で送信するように設定した場合の第2の画面を表わす図である。
【図25】携帯通信端末で、コンテキスト情報をコンテキスト変換サーバへ送信する処理のフローチャートである。
【図26】携帯通信端末とコンテキスト変換サーバとの間で交換されるコンテキスト情報の内容を表わす図である。
【図27】コンテキスト変換サーバで、コンテキスト情報を受信してから番組関連情報データを携帯通信端末に送信するまでの一連の処理フローチャートである。
【図28】携帯通信端末とコンテキスト変換サーバとの間のデータ交換シーケンスである。
【図29】コンテキスト情報を電子メールにより送信する場合の携帯通信端末での画面表示を表わす図である。
【図30】番組関連情報データを電子メールにより受信した場合の携帯通信端末での画面表示を表わす図である。
【符号の説明】
【0149】
1 携帯通信端末、2 コンテキスト変換サーバ、3 番組内容サービスサーバ、4 情報サービスサーバ、5 コンピュータネットワーク、6 基地局、22 制御部、23 記憶部、24 入出力部、25 放送受信部、26 位置情報取得部、31 放送データ受信制御部、32 放送データ処理部、33 放送データ表示処理部、34 操作受付部、35 コンテキスト情報処理部、36 送受信処理部、37 コンテキスト情報管理部、38 コンテキスト関連データ保存処理部、39 コンテキスト情報表示処理部、40 番組関連情報データ雛型DB、41 端末データ送受信部、42 コンテキスト情報処理部、43 番組内容サーバ問合せ処理部、44 コンテキスト変換ルールDB検索部、45 コンテキスト変換ルールDB、46 情報サービスサーバ問合せ処理部、47 中間データ変換部、48 番組関連情報データ作成部、49 作成済番組関連情報データ保存部、51 ID、52 検索組合せルール、53 雛型ID、54 番組カテゴリ、55 ユーザアクションコンテキスト、61 検索実行モジュールID、62 サービスの場所、63 入力データ、64 出力データ、81 番組、82 ソフトウェアボタン、83 番組関連情報データ取得メニュー、84 選択肢、85 次ページボタン、86 設定ボタン、87 フォーカス、88 OKボタン、89 戻るボタン、231 内部記憶部、232 外部記憶部、241 操作部、242 表示部、243 音声入力部、244 音声出力部、301 番組関連情報データ処理部、302 番組関連情報データ表示部、303 番組関連情報データ操作受付部、1401 番組関連情報データ、1402,1421,1422,1423,1424 レイアウト済関連情報データ、1411 テキスト、1412 画像、1413 リンク情報、1414 入力ボタン、1415 動画、1503 番組関連情報データ取得欄、1504 コンテキスト情報。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送番組を受信して再生することが可能な携帯通信端末であって、
前記放送番組に対応する放送信号を受信し、ネットワークとの間で情報の授受を行なうための通信手段と、
前記放送信号に基づいて、放送される番組情報を出力するための再生出力手段と、
ユーザからの指示を受け付けるための操作手段と、
少なくとも前記ユーザが前記ネットワークを介して行なった閲覧処理の履歴情報を格納するための記憶手段と、
前記携帯通信端末の動作を制御するための制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記操作手段のユーザの操作に応じて、前記履歴情報を前記記憶手段に格納する履歴格納処理手段と、
前記操作手段からのユーザの情報取得指示に基づいて、前記放送において視聴中の番組情報を特定するための番組特定情報を、前記通信手段を介して、情報提供サーバに送信する第1のデータ取得要求手段と、
送信した前記番組特定情報に応答して前記情報提供サーバから返信される検索範囲を示す分類情報を前記ユーザに提示し、前記分類情報のうち前記ユーザにより選択された選択分類情報と前記選択分類情報に関連して前記記憶手段から抽出された分類関連情報とを、前記情報提供サーバに送信する抽出情報返信手段と、
前記選択分類情報および前記分類関連情報に基づいて前記情報提供サーバにより検索されて返信された、前記番組特定情報で特定される前記番組情報と関連する番組関連情報を前記ユーザに提示する関連情報提示手段とを含む、携帯通信端末。
【請求項2】
前記制御手段は、前記ユーザの指示に応じて、前記第1のデータ取得手段に代えて、前記番組特定情報と、所定の選択分類情報と前記所定の選択分類情報に関連して前記記憶手段から抽出された前記分類関連情報とを前記情報提供サーバに一括して送信する第2のデータ取得要求手段をさらに含む、請求項1に記載の携帯通信端末。
【請求項3】
前記第1のデータ取得要求手段は、前記番組特定情報の標題を表わす情報と共に、前記番組特定情報を前記情報提供サーバに送信する手段を含む、請求項1に記載の携帯通信端末。
【請求項4】
前記情報提供サーバに送信する手段は、前記番組特定情報の標題を表わす情報と前記番組特定情報とを、電子メールとして前記情報提供サーバに送信する手段を含む、請求項3に記載の携帯通信端末。
【請求項5】
前記第1のデータ取得要求手段は、前記放送信号に含まれた番組の予定を表わす情報と前記情報取得指示とに基づいて、前記番組特定情報を、前記情報提供サーバに送信する手段を含む、請求項1に記載の携帯通信端末。
【請求項6】
前記情報提供サーバに送信する手段は、前記放送信号に含まれた番組の予定を表わす情報をアプリケーションに従って提示し、前記番組特定情報を前記情報提供サーバに送信する手段を含む、請求項5に記載の携帯通信端末。
【請求項7】
前記アプリケーションは、ブラウザを含む、請求項6に記載の携帯通信端末。
【請求項8】
前記抽出情報返信手段は、複数の種類の検索範囲を示す前記分類情報を前記ユーザに提示し、前記複数の種類の検索範囲のうち、前記ユーザにより選択された少なくとも1種類の前記検索範囲を示す前記選択分類情報と前記選択分類情報に関連して前記記憶手段から抽出された分類関連情報とを、前記情報提供サーバに送信する手段を含む、請求項1に記載の携帯通信端末。
【請求項9】
前記記憶手段は、前記分類情報に関連付けられた、前記携帯通信端末の位置の情報を格納するための手段を含み、
前記抽出情報返信手段は、前記選択分類情報に関連して前記記憶手段から抽出された前記携帯通信端末の位置の情報を、前記分類関連情報として前記情報提供サーバに送信する手段を含む、請求項1に記載の携帯通信端末。
【請求項10】
前記記憶手段は、前記分類情報に関連付けて、前記履歴情報を格納するための手段を含み、
前記抽出情報返信手段は、前記選択分類情報に関連して前記記憶手段から抽出された前記履歴情報を、前記分類関連情報として前記情報提供サーバに送信する手段を含む、請求項1に記載の携帯通信端末。
【請求項11】
前記記憶手段は、前記分類情報に関連付けられた画像ファイルのファイル名リストデータを格納するための手段を含み、
前記抽出情報返信手段は、前記選択分類情報に関連して前記記憶手段から抽出された前記ファイル名リストデータを、前記分類関連情報として前記情報提供サーバに送信する手段を含む、請求項1に記載の携帯通信端末。
【請求項12】
前記番組特定情報は、前記選択分類情報の送信の履歴の情報を含み、
前記抽出情報返信手段は、前記分類情報を、前記選択分類情報の送信の履歴に従って前記ユーザに提示する手段を含む、請求項1に記載の携帯通信端末。
【請求項13】
前記番組特定情報は、前記検索を実行する時刻の情報を含む、請求項1に記載の携帯通信端末。
【請求項14】
放送番組に対応する放送信号を受信し、ネットワークとの間で情報の授受を行なうための通信手段と、
前記放送信号に基づいて、放送される番組情報を出力するための再生出力手段と、
ユーザからの指示を受け付けるための操作手段と、
少なくとも前記ユーザが前記ネットワークを介して行なった閲覧処理の履歴情報を格納するための記憶手段と、
前記携帯通信端末の動作を制御するための制御手段とを備えた、携帯通信端末が実行する情報提供プログラムであって、
前記情報提供プログラムは、
前記記憶手段が、前記制御手段の制御により、前記操作手段のユーザの操作に応じて前記履歴情報を格納する履歴格納処理ステップと、
前記通信手段が、前記制御手段の制御と、前記操作手段からのユーザの情報取得指示とに基づいて、前記放送において視聴中の番組情報を特定するための番組特定情報を、情報提供サーバに送信する第1のデータ取得要求ステップと、
前記制御手段が、送信した前記番組特定情報に応答して前記情報提供サーバから返信される検索範囲を示す分類情報を前記ユーザに提示するステップと、
前記通信手段が、前記制御手段の制御により、前記分類情報のうち前記ユーザにより選択された選択分類情報と前記選択分類情報に関連して前記記憶手段から抽出された分類関連情報とを、前記情報提供サーバに送信する抽出情報返信ステップと、
前記制御手段が、前記選択分類情報および前記分類関連情報に基づいて前記情報提供サーバにより検索されて返信された、前記番組特定情報で特定される前記番組情報と関連する番組関連情報を前記ユーザに提示する関連情報提示ステップとを含む、情報提供プログラム。
【請求項15】
放送番組に対応する放送信号を受信し、ネットワークとの間で情報の授受を行なうための通信手段と、
前記放送信号に基づいて、放送される番組情報を出力するための再生出力手段と、
ユーザからの指示を受け付けるための操作手段と、
少なくとも前記ユーザが前記ネットワークを介して行なった閲覧処理の履歴情報を格納するための記憶手段と、
前記携帯通信端末の動作を制御するための制御手段とを備えた、携帯通信端末が実行する情報提供プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体であって、
前記情報提供プログラムは、
前記記憶手段が、前記制御手段の制御により、前記操作手段のユーザの操作に応じて前記履歴情報を格納する履歴格納処理ステップと、
前記通信手段が、前記制御手段の制御と、前記操作手段からのユーザの情報取得指示とに基づいて、前記放送において視聴中の番組情報を特定するための番組特定情報を、情報提供サーバに送信する第1のデータ取得要求ステップと、
前記制御手段が、送信した前記番組特定情報に応答して前記情報提供サーバから返信される検索範囲を示す分類情報を前記ユーザに提示するステップと、
前記通信手段が、前記制御手段の制御により、前記分類情報のうち前記ユーザにより選択された選択分類情報と前記選択分類情報に関連して前記記憶手段から抽出された分類関連情報とを、前記情報提供サーバに送信する抽出情報返信ステップと、
前記制御手段が、前記選択分類情報および前記分類関連情報に基づいて前記情報提供サーバにより検索されて返信された、前記番組特定情報で特定される前記番組情報と関連する番組関連情報を前記ユーザに提示する関連情報提示ステップとを含む、情報提供プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【公開番号】特開2009−224819(P2009−224819A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−188175(P2006−188175)
【出願日】平成18年7月7日(2006.7.7)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】