説明

携帯電子機器及びその制御方法

【課題】筐体の姿勢に応じて撮像指示キーを変更できる携帯電子機器及びその制御方法を提供すること。
【解決手段】操作部側筐体と、複数のキーを有する操作部21と、操作部側筐体の姿勢を取得する取得部452と、取得部452により取得される操作部側筐体の姿勢に応じて操作部21における所定のキーを、撮像指示を行う撮像指示キーに設定する設定部453と、設定部453により設定される撮像指示キーによる撮像指示に応じて撮像を行うカメラ231とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像部を有する携帯電子機器及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、携帯電話機等の携帯電子機器は、操作部及び撮像部を有するものが普及している。このような携帯電子機器として、複数のキーを有する操作部と、操作部における所定のキーの操作による撮像指示に応じて撮像を行う撮像部と、を備える携帯電子機器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載の携帯電子機器は、撮像指示に応じて撮像を行う撮像部と、撮像部のぶれ量を検出するぶれ量検出部と、複数のキーを有する操作部と、複数のキーのうちのいずれか2つ以上のキーの操作毎にぶれ量検出部により撮影部のぶれ量を取得し、ぶれ量が少ないキーを撮影指示用のキーに設定するキー設定部とを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−233135号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、携帯電子機器では、撮像部により撮像を行う際に、使用者が被写体を撮像し易い角度に筐体を傾斜させて撮像される場合も多い。しかし、撮像部により撮像指示を行うための撮像指示キーは、操作部における特定のキーに設定され、この特定のキーから変更できない場合が多い。したがって、筐体の姿勢(例えば、傾斜角度)によっては、撮像指示キーが操作しにくい場合があった。
【0006】
本発明は、筐体の姿勢に応じて撮像指示キーを変更できる携帯電子機器及びその制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の携帯電子機器は、筐体と、複数のキーを有する操作部と、前記筐体の姿勢を取得する取得部と、前記取得部により取得される前記筐体の姿勢に応じて前記操作部における所定の前記キーを、撮像指示を行う撮像指示キーに設定する設定部と、前記設定部により設定される前記撮像指示キーによる撮像指示に応じて撮像を行う撮像部とを備えることを特徴とする。
【0008】
また、所定の基準方向に対する前記筐体の傾斜角度を検出する傾斜角度検出部を更に備え、前記取得部は、前記傾斜角度検出部により検出される前記傾斜角度に応じて前記筐体の姿勢を取得することが好ましい。
【0009】
また、前記設定部は、前記筐体を前記操作部が設けられている面から視た場合における前記傾斜角度が時計回りに略90度であるとき、前記所定のキーのうちの第1のキーを前記撮像指示キーに設定し、前記筐体を前記操作部が設けられている面から視た場合における前記傾斜角度が反時計回りに略90度であるとき、前記所定のキーのうちの前記第1のキーとは異なる第2のキーを前記撮像指示キーに設定することが好ましい。
【0010】
また、前記複数のキーは、直方体状の前記筐体の一の面に所定の間隔で配列されており、前記第1のキーと前記第2のキーは、それぞれ前記一の面の隅に位置することが好ましい。
【0011】
また、前記筐体において、前記一の面に交差する側面には、前記撮像指示キーに設定されるキーが設けられていないことが好ましい。
【0012】
また、前記設定部は、前記筐体を前記操作部が設けられている面から視た場合における前記傾斜角度が時計回りに略45度であるとき、前記所定のキーのうちの第3のキーを前記撮像指示キーに設定し、前記筐体を前記操作部が設けられている面から視た場合における前記傾斜角度が反時計回りに略45度であるとき、前記所定のキーのうちの前記第3のキーとは異なる第4のキーを前記撮像指示キーに設定することが好ましい。
【0013】
また、前記取得部は、前記撮像部により撮像する際の前記筐体の姿勢を選択することにより前記筐体の姿勢を取得することが好ましい。
【0014】
また、前記筐体は、第1筐体と、第2筐体と、前記第1筐体及び前記第2筐体を開閉可能に連結する連結部と、を有し、前記設定部は、前記第1筐体と前記第2筐体とが互いに開かれた状態で前記所定のキーを前記撮像指示キーに設定することが好ましい。
【0015】
また、所定の態様で報知を行う報知部と、前記設定部により前記所定のキーを前記撮像指示キーに設定された場合、該撮像指示キーが設定されたことを前記報知部により前記所定の態様で報知させる報知制御部とを有することが好ましい。
【0016】
本発明の携帯電子機器の制御方法は、筐体と、複数のキーを有する操作部と、を備える携帯電子機器の制御方法であって、前記筐体の姿勢を取得する取得ステップと、前記取得ステップにより取得される前記筐体の姿勢に応じて前記操作部における所定の前記キーを、撮像指示を行う撮像指示キーに設定する設定ステップと、前記設定ステップにより設定される前記撮像指示キーによる撮像指示に応じて撮像を行う撮像ステップとを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、筐体の姿勢に応じて撮像指示キーを変更できる携帯電子機器及びその制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施形態である携帯電話機1の開状態における斜視図である。
【図2】閉状態の携帯電話機1を操作部側筐体2の背面20B側から視た斜視図である。
【図3】携帯電話機1の機能を示すブロック図である。
【図4】第1実施形態の携帯電話機1の機能を示すブロック図である。
【図5】(a)〜(c)は、操作部側筐体2の姿勢及びそれに対応する撮像指示キーの設定位置について示す図である。
【図6】(a)〜(c)は、操作部側筐体2の姿勢及びそれに対応する撮像指示キーの設定位置について示す図である。
【図7】第1実施形態の携帯電話機1に係るカメラ231により撮像を行う際の動作について示すフローチャートである。
【図8】第2実施形態の携帯電話機1の機能を示すブロック図である。
【図9】選択表示部455により表示部31に表示される選択メニューの具体例を示す図である。
【図10】第2実施形態の携帯電話機1に係るカメラ231により撮像を行う際の動作について示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明を実施するための好ましい実施形態について、図面を参照しながら説明する。
先ず、本発明の携帯電子機器の一実施形態としての携帯電話機1の基本構造について、図1及び図2を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態である携帯電話機1の開状態における斜視図である。図2は、閉状態の携帯電話機1を操作部側筐体2の背面20B側から視た斜視図である。
【0020】
携帯電話機1は、筐体としての操作部側筐体(第1の筐体)2と、表示部側筐体(第2の筐体)3と、操作部側筐体2と表示部側筐体3とを連結する連結部4と、を備える。
【0021】
操作部側筐体2は、図1及び図2に示すように、厚さの薄い略直方体状を有しており、一の面としての前面20Aを構成するフロントケース2aと、背面20Bを構成するリアケース2b及びバッテリカバー2cと、を主体として構成される。また、この操作部側筐体2の内部には、携帯電話機1の各種動作を制御する制御部45、各種情報を記憶するメモリ44、及び加速度センサ46(いずれも図3参照)等の複数の電子部品が搭載された回路基板(図示せず)が配置されている。
【0022】
操作部側筐体2の前面20Aには、図1に示すように、所定の入力操作が行われる操作部21と、マイク22と、が配置される。前面20Aは、携帯電話機1を折り畳んだ状態で表示部側筐体3と向かい合う面である。
【0023】
操作部21は、複数のキーを有する。具体的には、操作部21は、各種設定や電話帳機能やメール機能等の各種機能(アプリケーション)を作動させるための機能設定操作キー13と、電話番号の数字やメール等の文字等を入力するためのテンキー等の入力操作キー14と、各種操作における決定や上下左右方向のスクロール等を行う決定操作キー15と、を備える。
【0024】
また、操作部21の機能設定操作キー13、入力操作キー14及び決定操作キー15は、操作部側筐体2の前面20Aに所定の間隔で配列されている。
【0025】
操作部21を構成する各キーそれぞれには、操作部側筐体2と表示部側筐体3との開閉状態や、起動されているアプリケーションの種類に応じて所定の機能が割り当てられる(キー・アサイン)。携帯電話機1において、操作部21を構成する各キーが使用者により押圧されることで、各キーに割り当てられている機能に応じた動作が実行される。
【0026】
マイク22は、携帯電話機1の使用者が通話時に発した音声を入力するために用いられる。
【0027】
操作部側筐体2の背面20Bには、図2に示すように、カメラユニット23及び音声出力部としてのスピーカ24が配置される。背面20Bは、前面20Aとは反対側の面である。また、側面20Cは、操作部側筐体2の前面20A及び背面20Bに交差する周面をいう。
【0028】
カメラユニット23は、カメラ(撮像部)231と、ライト232と、を備える。
カメラ231は、被写体を撮像し、画像情報を取得するために用いられる。ライト232は、カメラ231により撮像される被写体に光を照射する。
【0029】
スピーカ24は、携帯電話機1への電話の着信やメールの受信等をユーザに報知するための音声を出力する。
【0030】
表示部側筐体3は、図1に示すように、厚さの薄い略直方体形状を有しており、前面30A側を構成するフロントケース3a及びフロントパネル3cと、背面側を構成するリアケース3bと、を主体として構成される。
表示部側筐体3の前面30Aには、各種情報を表示するための表示部31と、通話の相手側の音声を出力するレシーバ32と、が配置される。前面30Aは、携帯電話機1を折り畳んだ状態で操作部側筐体2と向かい合う面である。
【0031】
表示部31は、通信及び通話時の待受画像や所定の機能を動作させるためのアプリケーションに基づく画像等を表示する。
レシーバ32は、通話の相手側の音声を出力する。
なお、表示部31及びレシーバ32は、携帯電話機1の閉状態において隠れる位置(露出しない位置)に配置されている。
【0032】
表示部側筐体3の背面には、各種情報を表示するためのサブ表示部(図示せず)が配置される。背面は、前面30Aとは反対側の面である。つまり、サブ表示部は、携帯電話機1の閉状態であっても外部に露出する位置に配置されている。
【0033】
表示部側筐体3に配置された表示部31及びサブ表示部それぞれは、液晶パネルと、液晶パネルを駆動する駆動回路と、液晶パネルの背面側から光を照射するバックライト等の光源部とを有して構成される(いずれも図示せず)。
【0034】
連結部4は、操作部側筐体2と表示部側筐体3とが相対的に動くようにこれらを連結している。この連結部4は、操作部側筐体2の上端部と表示部側筐体3の下端部とを連結している。
携帯電話機1は、連結部4を介して連結された操作部側筐体2と表示部側筐体3とを相対的に回転することにより、操作部側筐体2と表示部側筐体3とを互いに開いた状態(開状態)にしたり、操作部側筐体2と表示部側筐体3とを折り畳んだ状態(閉状態)にしたりできる。
【0035】
次に、図3を参照しながら、携帯電話機1の機能について説明する。
図3は、携帯電話機1の機能を示すブロック図である。
携帯電話機1は、操作部21と、マイク22と、通信部41と、画像処理部42と、音声処理部43と、メモリ44と、制御部45と、加速度センサ46と、バイブレータ47と、カメラ231と、を操作部側筐体2に備え、表示部31と、レシーバ32と、ドライバIC33と、を表示部側筐体3に備えている。
【0036】
通信部41は、メインアンテナ411及びRF回路部412を備えて構成され、所定の通信先と通信を行う。通信部41が通信を行う通信先としては、携帯電話機1と電話やメールの送受信を行う外部の端末装置や、携帯電話機1がインターネットの接続を行う外部のwebサーバ等の外部装置が挙げられる。
【0037】
メインアンテナ411は、所定の使用周波数帯(例えば、800MHz)で外部装置と通信を行う。
RF回路部412は、メインアンテナ411によって受信した信号を復調処理し、処理後の信号を制御部45に供給する。また、RF回路部412は、制御部45から供給された信号を変調処理し、メインアンテナ411を介して外部装置(基地局)に送信する。
【0038】
画像処理部42は、制御部45の制御に従って、所定の画像処理を行い、処理後の画像データをドライバIC33に出力する。ドライバIC33は、画像処理部42から供給された画像データをフレームメモリ(図示せず)に蓄え、所定のタイミングで表示部31に出力する。
【0039】
音声処理部43は、制御部45の制御に従って、RF回路部412から供給された信号に対して所定の音声処理を行い、処理後の信号をレシーバ32やスピーカ24に出力する。
【0040】
また、音声処理部43は、制御部45の制御に従って、マイク22から入力された信号を処理し、処理後の信号をRF回路部412に出力する。RF回路部412は、音声処理部43から供給された信号に所定の処理を行い、処理後の信号をメインアンテナ411に出力する。
【0041】
レシーバ32及びスピーカ24は、制御部45の制御に従って、音声処理部43から供給された信号を外部に出力する。
【0042】
メモリ44は、例えば、ワーキングメモリを含み、制御部45による演算処理に利用される。また、メモリ44には、携帯電話機1上で動作する様々なアプリケーションが利用するデータやテーブル等が格納されている。なお、メモリ44は、着脱可能な外部メモリであってもよい。
【0043】
制御部45は、携帯電話機1の全体を制御しており、通信部41、画像処理部42、表示部31、音声処理部43、スピーカ24、レシーバ32、バイブレータ47等に対して所定の制御を行う。制御部45の具体的な構成については後述する。
【0044】
加速度センサ46は、操作部側筐体2の位置の変動を加速度値として検知し、制御部45に出力する。制御部45(後述の傾斜角度検出部451)は、加速度センサ46により出力された加速度値に基づいて、操作部側筐体2の姿勢を検出する。
【0045】
バイブレータ47は、操作部側筐体2の内部に取り付けられ、制御部45の制御に従って振動を発生させる。このバイブレータ47が発生させる振動が操作部側筐体2に伝達されることにより、携帯電話機1は振動する。
【0046】
<第1実施形態>
以下に、携帯電話機1の機能を発揮するための構成と動作について詳述する。
先ず、第1実施形態の携帯電話機1の機能を発揮するための構成について、図4を参照しながら説明する。図4は、第1実施形態の携帯電話機1の機能を示すブロック図である。
【0047】
図4に示すように、携帯電話機1は、加速度センサ46と、カメラ231と、操作部21と、メモリ44と、制御部45と、を備える。
【0048】
メモリ44は、加速度センサ46により出力される加速度値と、加速度値に対応する操作部側筐体2の傾斜角度と、傾斜角度に対応する操作部側筐体2の姿勢と、を関連付けて記憶している。
【0049】
制御部45は、傾斜角度検出部451と、取得部452と、設定部453と、報知制御部454と、を備える。
傾斜角度検出部451は、所定の基準方向に対する操作部側筐体2の傾斜角度を検出する。具体的には、傾斜角度検出部451は、加速度センサ46により加速度が出力されると、メモリ44を参照し、加速度センサ46により出力された加速度値に関連付けて記憶される操作部側筐体2の傾斜角度を読み出して、実際の操作部側筐体2の傾斜角度を検出する。なお、所定の基準方向については、後述する。
【0050】
取得部452は、操作部側筐体2の姿勢を取得する。具体的には、取得部452は、傾斜角度検出部451により検出される傾斜角度に応じて操作部側筐体2の姿勢を取得する。詳細には、取得部452は、傾斜角度検出部451により検出される傾斜角度に応じてメモリ44において傾斜角度と関連付けて記憶される操作部側筐体2の姿勢を取得する。
【0051】
設定部453は、取得部452により取得される操作部側筐体2の姿勢に応じて操作部21における所定のキーを、撮像指示を行う撮像指示キーに設定する。なお、「撮像指示キー」とは、カメラ231による撮像を行う際に撮像指示を行うキー(シャッターキー)である。
【0052】
報知制御部454は、設定部453により操作部21における所定のキーを撮像指示キーに設定した場合、その撮像指示キーが設定されたことを報知部により所定の態様で報知させる。ここで、例えば、表示部31、操作部21における各キーのバックライト(図示せず)等が報知部として機能する。また、所定の態様として、例えば、表示部31に撮像指示キーの位置を表示する、撮像指示キーに設定された所定のキーのバックライトを点灯させる、撮像指示キーに設定された所定のキーのバックライトの色を変更させる等が例示される。
【0053】
カメラ231は、設定部453により設定される撮像指示キーによる撮像指示に応じて撮像を行う。
【0054】
次に、設定部453による具体的な撮像指示キーの設定方法について図5及び図6を参照しながら説明する。図5は、操作部側筐体2の姿勢を基準方向Dに対して略直交する方向に傾斜させた場合における操作部側筐体2の姿勢及びそれに対応する撮像指示キーの設定位置について示す図であり、図5(a)は、操作部側筐体2の姿勢が基準方向Dに略沿う方向である場合における撮像指示キーの設定位置を示す図である。
【0055】
ここで、「基準方向D」とは、所定の基準方向に相当し、カメラ231が配置される操作部側筐体2の姿勢の基準となる方向をいう。具体的には、基準方向Dは、鉛直方向や水平方向等である。また、「操作部側筐体2の傾斜角度」とは、基準方向Dに対する操作部側筐体2の傾斜角度をいう。例えば、基準方向Dが鉛直方向の場合、操作部側筐体2の長手方向が鉛直方向に沿うときに傾斜角度が0度となる。
【0056】
図5(a)に示すように、設定部453は、操作部側筐体2を操作部21が設けられている面から視た場合における傾斜角度θ0が略0度であるとき、操作部21における所定のキーのうちの決定操作キー15を撮像指示キーに設定する。つまり、設定部453は、操作部側筐体2の姿勢が基準方向Dに略沿う方向であるとき、決定操作キー15を撮像指示キーに設定する。なお、「傾斜角度θ0が略0度である」とは、0度を含めた一定の範囲であり、具体的には、例えば、基準方向Dに対する傾斜角度θ0が−10〜10度の範囲内であることをいう。
【0057】
図5(b)は、図5(a)から携帯電話機1を時計回りに回転させ、操作部側筐体2の姿勢を基準方向Dに対して略直交する方向に傾斜させた場合における撮像指示キーの設定位置を示す図である。
【0058】
図5(b)に示すように、設定部453は、操作部側筐体2を操作部21が設けられている面から視た場合における傾斜角度θ1が時計回りに略90度であるとき、操作部21における所定のキーのうちの入力操作キー(第1のキー)14aを撮像指示キーに設定する。つまり、設定部453は、撮像指示キーを決定操作キー15から入力操作キー14aに切り替える。なお、「傾斜角度θ1が時計回りに略90度」とは、90度を含めた一定の範囲であり、具体的には、例えば、基準方向Dに対する傾斜角度θ1が時計回りに80〜100度の範囲内であることをいう。
【0059】
図5(c)は、図5(a)から携帯電話機1を反時計回りに回転させ、操作部側筐体2の姿勢を基準方向Dに対して略直交する方向に傾斜させた場合における撮像指示キーの設定位置を示す図である。
【0060】
図5(c)に示すように、設定部453は、操作部側筐体2を操作部21が設けられている面から視た場合における傾斜角度θ2が反時計回りに略90度であるとき、操作部21における所定のキーのうちの入力操作キー14aとは異なる入力操作キー(第2のキー)14bを撮像指示キーに設定する。つまり、設定部453は、撮像指示キーを決定操作キー15から入力操作キー14bに切り替える。なお、「傾斜角度θ2が反時計回りに略90度」とは、90度を含めた一定の範囲であり、具体的には、例えば、基準方向Dに対する撮像方向D2の傾斜角度θ2が反時計回りに80〜100度の範囲内であることをいう。
【0061】
図5(b)及び(c)に示すように、設定部453により撮像指示キーに設定された入力操作キー14aと入力操作キー14bとは、それぞれ操作部側筐体2の前面20Aの隅に位置している。
【0062】
また、操作部側筐体2において、前面20Aに交差する側面20Cには、撮像指示キーに設定されるキーが設けられていない(図1及び図2参照)。
【0063】
次に、操作部側筐体2の姿勢を基準方向Dに対して斜め方向に傾斜させた場合について図6を参照しながら説明する。図6は、操作部側筐体2の姿勢を基準方向Dに対して斜め方向に傾斜させた場合における操作部側筐体2の姿勢及びそれに対応する撮像指示キーの設定位置について示す図である。
【0064】
図6(a)は、上述した図5(a)と同様に操作部側筐体2の姿勢が基準方向Dに略沿う方向である場合の撮像指示キーの設定位置を示す図である。図6(a)に示すように、設定部453は、操作部側筐体2を操作部21が設けられている面から視た場合における傾斜角度θ0が略0度であるとき、操作部21における所定のキーのうちの決定操作キー15を撮像指示キーに設定する。
【0065】
図6(b)は、図6(a)から携帯電話機1を時計回りに回転させ、操作部側筐体2の姿勢を基準方向Dに対して斜め方向に傾斜させた場合における撮像指示キーの設定位置を示す図である。
【0066】
図6(b)に示すように、設定部453は、操作部側筐体2を操作部21が設けられている面から視た場合における傾斜角度θ3が時計回りに略45度であるとき、操作部21における所定のキーのうちの入力操作キー(第3のキー)14cを撮像指示キーに設定する。つまり、設定部453は、撮像指示キーを決定操作キー15から入力操作キー14cに切り替える。なお、「傾斜角度θ3が時計回りに略45度」とは、45度を含めた一定の範囲であり、具体的には、例えば、基準方向Dに対する撮像方向D2の傾斜角度θ3が時計回りに35〜55度の範囲内であることをいう。
【0067】
図6(b)は、図6(a)から携帯電話機1を反時計回りに回転させ、操作部側筐体2の姿勢を基準方向Dに対して斜め方向に傾斜させた場合における撮像指示キーの設定位置を示す図である。
【0068】
図6(c)に示すように、設定部453は、操作部側筐体2を操作部21が設けられている面から視た場合における傾斜角度θ4が反時計回りに略45度であるとき、操作部21における所定のキーのうちの入力操作キー14cとは異なる入力操作キー(第4のキー)14dを撮像指示キーに設定する。つまり、設定部453は、撮像指示キーを決定操作キー15から入力操作キー14dに切り替える。なお、「傾斜角度θ4が反時計回りに略45度」とは、45度を含めた一定の範囲であり、具体的には、例えば、基準方向Dに対する傾斜角度θ4が反時計回りに35〜55度の範囲内であることをいう。
【0069】
なお、上述した傾斜角度θ1〜θ4の範囲は、例示であり、上述した範囲に限定されない。
【0070】
また、上述した図5及び図6に示すように、設定部453は、カメラ231により撮像を行う際に、操作部側筐体2及び表示部側筐体3とが互いに開かれた状態(開状態)で操作部21における所定のキーを撮像指示キーに設定する。
【0071】
次に、第1実施形態の携帯電話機1に係るカメラ231により撮像を行う際の動作について、図7を参照しながら説明する。図7は、第1実施形態の携帯電話機1に係るカメラ231により撮像を行う際の動作について示すフローチャートである。
【0072】
ステップS1において、制御部45は、操作部21による所定の操作に応じてカメラ231を起動させる。所定の操作とは、例えば、操作部21におけるカメラ231を起動させるためのカメラ起動キーの押下である。
【0073】
ステップS2において、傾斜角度検出部451は、基準方向Dに対する操作部側筐体2の傾斜角度を検出する。
【0074】
ステップS3において、取得部452は、傾斜角度検出部451により検出される傾斜角度に応じて操作部側筐体2の姿勢を取得する。
【0075】
ステップS4において、設定部453は、取得部452により取得される操作部側筐体2の姿勢に応じて操作部21における所定のキーを、撮像指示を行う撮像指示キーに設定する。
【0076】
ステップS5において、報知制御部454は、設定部453により設定された撮像指示キーを、報知部により所定の態様で報知させる。
【0077】
ステップS6において、制御部45は、ステップS4において設定された撮像指示キーが一定期間内に押下されたか否かを判定する。撮像指示キーが押下された場合(Yes)には、ステップS7へ移る。一方、撮像指示キーが押下されない場合(No)には、ステップS2へ移る。
【0078】
ステップS7において、カメラ231は、ステップS4において設定された撮像指示キーによる撮像指示に応じて被写体の撮像を行う。
【0079】
第1実施形態の携帯電話機1によれば、例えば以下のような効果を奏する。
携帯電話機1は、操作部側筐体2と、複数のキーを有する操作部21と、操作部側筐体2の姿勢を取得する取得部452と、取得部452により取得される操作部側筐体2の姿勢に応じて操作部21における所定のキーを、撮像指示を行う撮像指示キーに設定する設定部453と、設定部453により設定される撮像指示キーによる撮像指示に応じて撮像を行うカメラ231とを備える。
【0080】
これにより、携帯電話機1は、取得部452により取得される操作部側筐体2の姿勢に応じて、設定部453により操作部21における複数のキーの中から所定のキーを撮像指示キーに設定する。したがって、操作部側筐体2の姿勢に応じて使用者が撮像指示を行いやすい位置に撮像指示キーが設定されるため、カメラ231による撮像を好適に行うことができる。
【0081】
また、携帯電話機1は、基準方向Dに対する操作部側筐体2の傾斜角度を検出する傾斜角度検出部451を更に備え、取得部452は、傾斜角度検出部451により検出される傾斜角度に応じて操作部側筐体2の姿勢を取得する。これにより、携帯電話機1は、操作部側筐体2の姿勢を傾斜角度検出部451により検出される傾斜角度に応じて設定するため、正確に操作部側筐体2の姿勢を検出し、検出された姿勢により撮像指示キーを設定できる。したがって、撮像指示キーの設定をより好適に行うことができる。
【0082】
ここで、操作部側筐体2を操作部21が設けられている面から視た場合における傾斜角度が時計回りに略90度、又は反時計回りに略90度の場合、使用者は、携帯電話機1の四隅(操作部側筐体2の連結部4とは反対側の端部及び表示部側筐体3の連結部4とは反対側の端部)を保持してカメラ231による撮像を行う場合が多い(図5(b)及び(c)参照)。
【0083】
第1実施形態の携帯電話機1によれば、設定部453は、操作部側筐体2を操作部21が設けられている面から視た場合における傾斜角度θ1が時計回りに略90度であるとき、操作部21における所定のキーのうちの入力操作キー14aを撮像指示キーに設定する。また、設定部453は、操作部側筐体2を操作部21が設けられている面から視た場合における傾斜角度θ2が反時計回りに略90度であるとき、操作部21における所定のキーのうちの入力操作キー14aとは異なる入力操作キー14bを撮像指示キーに設定する。
【0084】
これにより、例えば、使用者が左利きの場合には、撮像指示キーを入力操作キー14aに設定し、使用者が右利きの場合には、撮像指示キーを入力操作キー14bに設定できる。したがって、使用者の利き手に関わらず、操作部側筐体2の姿勢に応じて使用者が撮像指示を行いやすい位置に撮像指示キーを設定できる。
【0085】
また、第1実施形態の携帯電話機1によれば、設定部453により設定された入力操作キー14aと入力操作キー14bとは、それぞれ操作部側筐体2の前面20Aの隅に位置している。これにより、例えば、使用者が携帯電話機1の四隅を保持してカメラ231による撮像を行う際(図5(b)及び(c)参照)に、使用者の利き手に関わらず、操作部側筐体2の姿勢に応じて使用者が撮像指示を行いやすい位置に撮像指示キーを設定できる。
【0086】
また、第1実施形態の携帯電話機1では、操作部側筐体2において、前面20Aに交差する側面20Cには、撮像指示キーに設定されるキーが設けられていない。しかし、第1実施形態の携帯電話機1によれば、操作部側筐体2及び表示部側筐体3の厚みが薄く(例えば、閉状態における操作部側筐体2及び表示部側筐体3の合計厚みが10mm以内)、操作部側筐体2及び表示部側筐体3の側面に撮像指示キーとしてのサイドキーを設けることができない場合であっても、操作部側筐体2の姿勢に応じて使用者が撮像指示を行いやすい位置に撮像指示キーを設定できる。
【0087】
また、第1実施形態の携帯電話機1によれば、設定部453は、操作部側筐体2を操作部21が設けられている面から視た場合の傾斜角度θ3が時計回りに略45度であるとき、操作部21における所定のキーのうちの入力操作キー14cを撮像指示キーに設定する。また、設定部453は、操作部側筐体2を操作部21が設けられている面から視た場合の傾斜角度θ4が反時計回りに略45度であるとき、操作部21における所定のキーのうちの入力操作キー14cとは異なる入力操作キー14dを撮像指示キーに設定する。
【0088】
これにより、操作部側筐体2の傾斜が基準方向Dに対して斜め方向の場合であっても、使用者が撮像指示を行いやすい位置に撮像指示キーを設定することができる。
【0089】
また、第1実施形態の携帯電話機1によれば、設定部453は、操作部側筐体2と表示部側筐体3とが互いに開かれた状態(開状態)で操作部21における所定のキーを撮像指示キーに設定する。これにより、操作部側筐体2が傾斜しやすい開状態におけるカメラ231による撮像を好適に行うことができる。
【0090】
また、第1実施形態の携帯電話機1によれば、所定の態様で報知を行う報知部と、設定部453により所定のキーを撮像指示キーに設定された場合、この撮像指示キーが設定されたことを報知部により所定の態様で報知させる報知制御部454とを有する。したがって、使用者は、報知部による報知により撮像指示キーの位置を認識し、カメラ231による撮像を好適に行うことができる。
【0091】
<第2実施形態>
次に、本発明の携帯電話機1の第2実施形態について説明する。
なお、第2実施形態の説明にあたっては、第1実施形態と同一の構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。第2実施形態の携帯電話機1は、加速度センサ46を用いない点及び傾斜角度検出部451を備えない点及び取得部452の構成が異なる点並びに選択表示部455を備える点が第1実施形態とは主として異なり、他の構成は第1実施形態と同様の構成を備える。
【0092】
第2実施形態の携帯電話機1は、カメラ231により撮像を行う際に操作部側筐体2の姿勢を選択する機能を有している。
【0093】
以下に、第2実施形態の携帯電話機1の機能を発揮するための構成と動作について詳述する。
先ず、第2実施形態の携帯電話機1の機能を発揮するための構成について、図8を参照しながら説明する。図8は、第2実施形態の携帯電話機1の機能を示すブロック図である。
【0094】
制御部45は、取得部452と、設定部453と、報知制御部454と、選択表示部455と、を備える。なお、設定部453及び報知制御部454は、第1実施形態と同様の機能であるため、説明を省略する。
【0095】
選択表示部455は、操作部側筐体2の姿勢を選択するための選択メニューを表示部31に表示する。
【0096】
取得部452は、カメラ231により撮像する際の操作部側筐体2の姿勢を、選択表示部455により表示部31に表示される選択メニューから選択することにより操作部側筐体2の姿勢を取得する。
【0097】
ここで、選択表示部455により表示部31に表示される選択メニューについて具体例を挙げて説明する。図9は、選択表示部455により表示部31に表示される選択メニューの具体例を示す図である。図9に示すように、選択表示部455は、カメラ231が起動されると、表示部31にメッセージ310及び選択メニュー311を表示させる。選択メニュー311は、メニュー312〜314により構成されている。
【0098】
具体的には、メッセージ310には、撮像する際の操作部側筐体2の姿勢を使用者に喚起するために「撮像する際の向きを決定してください」のメッセージが表示されている。
【0099】
また、メニュー312〜314には、それぞれ操作部側筐体2の姿勢と対応するメッセージが表示されている。つまり、メニュー312には、「縦向き」、メニュー313には、「右向き」、メニュー314には、「左向き」がそれぞれ表示されている。ここで、「縦向き」は、操作部側筐体2を操作部21が設けられている面から視た場合の傾斜角度θ0が略0度であるとき(図5(a)参照)に相当する。また、「右向き」は、操作部側筐体2を操作部21が設けられている面から視た場合の傾斜角度θ1が時計回りに略90度であるとき(図5(b)参照)に相当する。また、「左向き」は、操作部側筐体2を操作部21が設けられている面から視た場合の傾斜角度θ2が反時計回りに略90度であるとき(図5(c)参照)に相当する。
【0100】
取得部452は、操作部21における選択操作により選択メニュー311のうちからいずれか一つのメニューを選択することにより操作部側筐体2の姿勢を取得する。
【0101】
次に、第2実施形態の携帯電話機1に係るカメラ231により撮像を行う際の動作について、図10を参照しながら説明する。図10は、第2実施形態の携帯電話機1に係るカメラ231により撮像を行う際の動作について示すフローチャートである。
【0102】
ステップS11において、制御部45は、操作部21による所定の操作に応じてカメラ231を起動させる。
【0103】
ステップS12において、選択表示部455は、操作部側筐体2の姿勢を選択するための選択メニュー311(図9参照)を表示部31に表示する。
【0104】
ステップS13において、取得部452は、選択メニュー311のうちからいずれか一つの選択メニューを選択する。そして、取得部452は、選択された選択メニューに応じた操作部側筐体2の姿勢を取得する。
【0105】
ステップS14において、設定部453は、取得部452により取得される操作部側筐体2の姿勢に応じて操作部21における所定のキーを、撮像指示を行う撮像指示キーに設定する。
【0106】
ステップS15において、報知制御部454は、設定部453により設定された撮像指示キーを、報知部により所定の態様で報知させる。
【0107】
ステップS16において、カメラ231は、ステップS14において設定された撮像指示キーによる撮像指示に応じて被写体の撮像を行う。
【0108】
第2実施形態の携帯電話機1によれば、例えば以下のような効果を奏する。
取得部452は、カメラ231により撮像する際の操作部側筐体2の姿勢を選択することにより操作部側筐体2の姿勢を取得する。これにより、例えば、携帯電話機1が加速度センサ46を有さない場合であっても、取得部452により操作部側筐体2の姿勢を取得することによって操作部側筐体2の姿勢に応じて使用者が撮像指示を行いやすい位置に撮像指示キーが設定される。したがって、使用者は、カメラ231による撮像を好適に行うことができる。
【0109】
また、上述した第1及び第2実施形態の携帯電話機1は、操作部側筐体2及び表示部側筐体3の厚みが薄く(例えば、閉状態における操作部側筐体2及び表示部側筐体3の合計厚みが10mm以内)、操作部側筐体2及び表示部側筐体3の側面に撮像指示キーとしてのサイドキーを設けることができない場合に特に有効である。
【0110】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
【0111】
例えば、第1実施形態の携帯電話機1において傾斜角度検出部451は、加速度センサ46により出力された加速度値及びメモリ44において加速度値に関連付けて記憶される操作部側筐体2の傾斜角度に基づいて操作部側筐体2の傾斜角度を検出したが、本発明はこれに限らず、例えば、角度検出センサを用いて操作部側筐体の傾斜角度を検出してもよい。また、第1実施形態の携帯電話機1では、基準方向Dを操作部側筐体2の長手方向としたが、本発明はこれに限らず、操作部側筐体2及び表示部側筐体3における所定の方向を基準方向Dとしてもよい。
【0112】
また、第1及び第2実施形態では、本発明を携帯電子機器としての携帯電話機1に適用したが、これに限らない。すなわち、本発明を、情報携帯端末(PDA)、ノートパソコン、デジタルカメラ、小型オーディオプレーヤー等の他の携帯電子機器に適用してもよい。
【符号の説明】
【0113】
1 携帯電話機(携帯電子機器)
21 操作部
44 メモリ
45 制御部
46 加速度センサ
231 カメラ(撮像部)
451 傾斜角度検出部
452 取得部
453 設定部
454 報知制御部
455 選択表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
複数のキーを有する操作部と、
前記筐体の姿勢を取得する取得部と、
前記取得部により取得される前記筐体の姿勢に応じて前記操作部における所定の前記キーを、撮像指示を行う撮像指示キーに設定する設定部と、
前記設定部により設定される前記撮像指示キーによる撮像指示に応じて撮像を行う撮像部とを備えることを特徴とする携帯電子機器。
【請求項2】
所定の基準方向に対する前記筐体の傾斜角度を検出する傾斜角度検出部を更に備え、
前記取得部は、
前記傾斜角度検出部により検出される前記傾斜角度に応じて前記筐体の姿勢を取得することを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。
【請求項3】
前記設定部は、
前記筐体を前記操作部が設けられている面から視た場合における前記傾斜角度が時計回りに略90度であるとき、前記所定のキーのうちの第1のキーを前記撮像指示キーに設定し、
前記筐体を前記操作部が設けられている面から視た場合における前記傾斜角度が反時計回りに略90度であるとき、前記所定のキーのうちの前記第1のキーとは異なる第2のキーを前記撮像指示キーに設定することを特徴とする請求項2に記載の携帯電子機器。
【請求項4】
前記複数のキーは、直方体状の前記筐体の一の面に所定の間隔で配列されており、
前記第1のキーと前記第2のキーは、それぞれ前記一の面の隅に位置することを特徴とする請求項3に記載の携帯電子機器。
【請求項5】
前記筐体において、前記一の面に交差する側面には、前記撮像指示キーに設定されるキーが設けられていないことを特徴とする請求項4に記載の携帯電子機器。
【請求項6】
前記設定部は、
前記筐体を前記操作部が設けられている面から視た場合における前記傾斜角度が時計回りに略45度であるとき、前記所定のキーのうちの第3のキーを前記撮像指示キーに設定し、
前記筐体を前記操作部が設けられている面から視た場合における前記傾斜角度が反時計回りに略45度であるとき、前記所定のキーのうちの前記第3のキーとは異なる第4のキーを前記撮像指示キーに設定することを特徴とする請求項2又は3に記載の携帯電子機器。
【請求項7】
前記取得部は、
前記撮像部により撮像する際の前記筐体の姿勢を選択することにより前記筐体の姿勢を取得することを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。
【請求項8】
前記筐体は、
第1筐体と、
第2筐体と、
前記第1筐体及び前記第2筐体を開閉可能に連結する連結部と、を有し、
前記設定部は、
前記第1筐体と前記第2筐体とが互いに開かれた状態で前記所定のキーを前記撮像指示キーに設定することを特徴とする請求項1から7に記載の携帯電子機器。
【請求項9】
所定の態様で報知を行う報知部と、
前記設定部により前記所定のキーを前記撮像指示キーに設定された場合、該撮像指示キーが設定されたことを前記報知部により前記所定の態様で報知させる報知制御部とを有することを特徴とする請求項1から8に記載の携帯電子機器。
【請求項10】
筐体と、複数のキーを有する操作部と、を備える携帯電子機器の制御方法であって、
前記筐体の姿勢を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得される前記筐体の姿勢に応じて前記操作部における所定の前記キーを、撮像指示を行う撮像指示キーに設定する設定ステップと、
前記設定ステップにより設定される前記撮像指示キーによる撮像指示に応じて撮像を行う撮像ステップとを備えることを特徴とする携帯電子機器の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−199769(P2010−199769A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−40195(P2009−40195)
【出願日】平成21年2月24日(2009.2.24)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】