説明

携帯電話機ネットワークの音声応答システム及び音声応答方法

【課題】携帯電話機が圏外に在る、または電源がオフされており、発信に対して応答できない時、あるいは受信者が着信に対して応答しなかった時、受信者が予め設定した音声による応答が可能な携帯電話システムを提供する。
【解決手段】
携帯電話システム内に携帯電話機別に、発信者に送信する複数の応答用の音声メッセージを留守応答サーバに保持しておき、受信者携帯電話機が着信に対して応答できない時、あるいは応答しないとき、留守応答サーバに保持された応答用の音声メッセージから、発信者に対応づけられた音声メッセージを選択することにより、発信者に適切な音声メッセージを送信することが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は携帯電話のネットワークシステムに関するものであり、特に、携帯電話機が圏外、あるいは電源オフ等の理由により、発信に対して着信者携帯電話機が応答しなかった時、あるいは応答できなかった時、ネットワークが発信者携帯電話機に音声メッセージを送信する携帯電話機のネットワークシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機は携帯性のために場所や時間等に制限されることなく発信者からの呼出しに応じることができる。しかし、時あるいは場所の関係から会話を行なうことが望ましくない場合がある。例えば、コンサート会場、重要な会議中等、他人に迷惑を掛ける状況での電話利用は差し控えなくてはならない。着信が好ましくない場所や時刻では携帯電話機の電源を遮断し着信を避ける方法が取られている。また、着信による呼び出しを無視し、呼び出しの終了を待つ方法もとられる。着信者が呼び出しに応答しなかった時、あるいは、着信者携帯電話機の電源がオフにされている、携帯電話機が圏外にある等の理由により、システムが着信者の携帯電話機の位置を特定できなかった時、ネットワークシステムは発信者に通話相手が応答でない旨を音声メッセージにより通知する。しかし、これらの通知は、システムの提供者が予め設定したものであり、常に同じメッセージが送信される。そのため、発信者は着信者の状況を把握することができず、連続して発信を繰返し、無用な発信が発生する原因になる。
【0003】
上記問題を解決する方法として、例えば特開平06-030105号公報には、携帯電話機に、着信に対する応答を保留する応答保留モードと、メッセージ音声を記憶する記憶媒体をもうけ、携帯電話機が応答保留モードとされた状態では、着信に対して自動着信し、音声応答手段によりメッセージ音声の記憶媒体の記憶されている応答メッセージを出力させて発信者に応答する構成が開示されている。
【0004】
また、特開平11-122675号公報には、携帯電話機に「ただいま電車の中ですので、はいといいえだけで応えます」、「後ほど、こちらからお電話します」等、複数の音声応答メッセージを録音可能な録音手段と、通話中に、前記録音手段に録音された音声応答メッセージから応答に適したものを選択するキー操作部と、前記キー操作部で選択された音声応答メッセージを再生する再生手段と、再生された音声応答メッセージを前記キー操作部の操作を行った直後に送信して通話中の応答を可能とした送信手段を有する音声応答メッセージ録音再生装置を接続する構成とし、通話中に音声応答メッセージ録音再生装置に録音されたメッセージを適宜選択し再生することにより、発信者側に対して無言で応答することを可能とする構成が記載されている。
【特許文献1】特開平06-030105公報
【特許文献2】特開平11-122675公報
【特許文献3】特開2001-111683公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の技術は携帯電話機に関する技術であり、携帯電話機が圏外にある等の理由により、着信者携帯電話機が応答しなかった場合は、どのような状況であってもネットワークシステムは発信者に常に同じ応答メッセージを送信し、発信者に的確な情報を提供するができない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、携帯電話のネットワークシステムに利用者が設定した音声メッセージを複数保持する手段を設け、着信者の携帯電話機が着信に応答しない時、あるいは応答できない時、ネットワークシステムが前記音声メッセージから一つの音声メッセージを選択して発信者に送信する音声応答システムを提供するものである。具体的には、携帯電話のネットワークシステム内に、携帯電話機内に内蔵された音声データ記憶部に記憶される複数の音声メッセージと同一の音声メッセージを各携帯電話機対応に記憶する留守応答サーバを設け、着信者の携帯電話機が着信に応答しない時、あるいは応答できない時、ネットワークシステムが留守応答サーバに記憶された音声メッセージから所定の規則に従って一つの音声メッセージを選択して発信者に送信する構成を有している。
また、本発明に係る携帯電話機は、一つまたは複数の音声メッセージを記憶する音声データ記憶部を内蔵し、着信が有った時、前記音声メッセージに対応するメッセージ文を携帯電話機のデータ表示部に表示する。利用者は表示されたメッセージ文をカーソルキー又はテンキー等を操作し選択指定する。指定する操作が行われることにより、携帯電話機の制御部はオフ-フック動作を行い携帯電話機を通話状態とすると共に、音声データ記憶部から選択されたメッセージ文に対応する音声データを読み出し、音声に変換して発信者に送信する。
【発明の効果】
【0007】
着信者の携帯電話機が着信に応答しない時、あるいは応答できない時、ネットワークシステムは着信者が予め設定した音声メッセージから選択したメッセージを送信する。従って、利用者が携帯電話機の使用環境に即したメッセージを設定することにより、電話に出られない理由等を発信者に正確に知らせることが可能となり、発信者が不必要な発呼を繰り返すことが無くなる。
また、着信が検知されたことにより、携帯電話機のデータ表示部に表示されるメッセージ文、及び発信者に通知される音声メッセージは利用者により任意に設定可能である。従って、利用者が携帯電話機の使用環境に即したメッセージを設定することにより、電話に出られない理由等を発信者に正確に知らせることが可能となり、発信者が不必要な発呼を繰り返すことが無くなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明に係る携帯電話機は、受信部が着信を検知した時に表示部に表示するメッセージ文を保持するメッセージデータ記憶部と、メッセージ文に対応する音声応答メッセージを音声データとして記憶する音声データ記憶部を有する。受信部が着信を検知すると、メッセージ選択部によりメッセージデータ記憶部からメッセージ文を読み出し表示部に表示すると共に、着信音あるいはバイブレーションにより利用者に着信があったことを知らせる。利用者がテンキーあるいはカーソルキーを操作して表示部に表示されたメッセージ文を選択し指定することにより、携帯電話機はオフ-フック処理を行い通話状態にする。また、オフ-フック処理と並行して、あるいはオフ-フック処理の後に選択指定されたメッセージ文に対応する音声応答メッセージを音声データ記憶部から読み出し、音声に変換して発信者に送信する構成を有している。
【0009】
また、携帯電話機のネットワークシステムに、携帯電話機のメッセージデータ記憶部と音声データ記憶部に記憶されるデータを各携帯電話機対応に記憶する留守応答サーバを設け、着信者の携帯電話機が呼び出し応答しなかった時、あるいは応答できない時には、留守応答サーバから一つの音声メッセージを選択して発信者に不在メーセージとして送信する。
【実施例1】
【0010】
図1は本発明の第1の実施形態を示す図である。携帯電話機(100)に着信が有ると着信を検知した受信部(101)は受信処理を行うと共に、受信信号を情報解析部(120)に送る。情報解析部(120)は受信信号から発信元の電話番号等の情報を抽出するものであり、情報解析部(120)内の通知元抽出部(102)により発信元の電話番号が抽出される。アドレスデータ部(103)は電話番号と当該電話番号の利用者の氏名、住所、メールアドレス等の情報を対応付けて記憶する記憶部である。情報解析部(120)は通知元抽出部(102)が抽出した電話番号に基づいてアドレスデータ部(103)を検索し、発信者の氏名等の情報を取得する。次に情報解析部(120)はメッセージ選択部(104)を駆動する。メッセージ選択部(104)はメッセージ記憶部(105)からデータ表示部に表示するデータを読み出し、通知元抽出部(102)から送られた発信者の電話番号及び氏名と共に表示データ生成部(109)に送る。
【0011】
メッセージ記憶部(105)は、発信者に送信する音声応答メッセージを記憶する音声データ記憶部(107)と、音声応答メッセージに対応する文字あるいは記号からなるメッセージ文を記憶するメッセージデータ記憶部(106)からなっている。図2にメッセージ文と音声データ(音声応答メッセージ)の一例が示されている。同図はメッセージ記憶部(105)に「只今会議中です。終わりしだい、折り返し電話します。」「只今電車に乗っています。降りしだい、折り返し電話します。」「しばらく電話に出られません。折り返し電話します。」「只今電話に出られません。またお電話ください。」「すぐに電話に出ます。しばらくお待ち下さい。」の5個のメッセージが記憶されている例である。メッセージデータ記憶部(106)にはメッセージ番号(201)と共にデータ表示部に表示される文字あるいは記号からなるメッセージ文(202)が記憶されている。また、音声データ記憶部(107)には、各メッセージ文に対応する音声データ(音声応答メッセージ)(203)が所定の形式で記憶されている。
【0012】
メッセージ選択部(104)はメッセージ記憶部(105)から表示すべきメッセージ文をメッセージ番号と共に読み出し、情報解析部(120)から送られた発信者の電話番号、氏名と共に表示データ生成部(109)に送る。表示データ生成部(109)はメッセージ番号とメッセージ文、及び発信者の電話番号、氏名をデータ表示部に表示可能な形式に整えデータ表示部(110)により表示する。図3は図2に示されるメッセージに基づく表示の例である。303は着信信号から抽出された発信者の電話番号であり、302は発信者の電話番号に基づいてアドレスデータ記憶部(103)から検索された発信者の氏名である。応答選択であることを示す表題(304)に続いて、メッセージ文の表示部(305)にメッセージ記憶部(105)のメッセージデータ記憶部(106)から読み出されたメッセージ文がメッセージ番号と共に表示される。
【0013】
受信部(101)が携帯電話機(100)に着信が有ったことを判別すると、バイブレータ等の報知手段により利用者に着信が有った旨を報知すると共に、データ表示部(110)に図3の表示を行う。報知を認知した利用者は携帯電話機(100)のキーを操作し、表示されたメッセージ文から所望のメッセージを選択し指定する。利用者によるキー操作は端末入力受付部(113)により検知され、端末入力処理部(112)に渡される。メッセージ文の指定はキーから直接メッセージ番号を入力して指定する方法、あるいはカーソルキーを前後に移動させ目的とするメッセージ文を選択し反転表示とした後、確定操作により指定する方法等周知の方法により行う。利用者が目的とするメッセージ文を選択し指定することにより、指定されたメッセージ文のメッセージ番号が音声データ抽出部(115)に渡される。また、この指定操作によりオフ-フック部(114)が起動される。
【0014】
オフ-フック部(114)は着信状態にある携帯電話機(100)をオフ-フック状態とし、通話可能な状態にするものである。この処理により次に述べる音声データ抽出部(115)と音声再生部(116)により生成された音声メッセージを発信者に送信可能となる。端末入力処理部(112)からメッセージ番号を受け取った音声データ抽出部(115)は、メッセージ記憶部(105)の音声データ記憶部(107)からメッセージ番号に対応する音声データを読み出す。読み出された音声データ(音声応答メッセージ)は音声再生部(116)により音声に変換され発信者に送信される。この処理により、利用者が状況に即して選択指定したメッセージを音声として発信者に送信することが可能となる。
【0015】
図4に、第1の実施態様の処理フローが示される。
ステップ400:発信者より携帯電話機(100)が呼び出されると、受信部(101)が駆動され、受信した着信信号を情報解析部(120)に送出する。
ステップ401:受信部(101)から着信信号を受け取った情報解析部(120)は通知元抽出部(102)により発信者の電話番号を抽出する。また、情報解析部(120)は抽出された電話番号を元にアドレスデータベース(103)を検索し、当該電話番号に対応して記憶されている発信者の氏名等の情報を取得する。氏名等の情報を取得した情報解析部(120)は発信者の電話番号と共に取得した氏名等の情報をメッセージ選択部(104)に送る。
ステップ402:メッセージ選択部(104)は、表示部で表示し利用者に提示するメッセージ文をメッセージデータ記憶部(106)から読み出し、情報解析部(120)から通知された発信者の電話番号及び氏名と共に表示データ生成部(109)に送る。
ステップ403:表示データ生成部(109)は発信者の電話番号、氏名及びメッセージ文をデータ表示部に表示可能な形式に変換しデータ表示部(110)で表示する。また、表示データ生成部(109)は、端末入力処理部(112)の指定に対してなされる表示更新処理部(111)の制御により、利用者がする選択操作に応じた選択表示を表示する。
ステップ404:所定時間内にキー操作がなされたか否かを判別する。キー操作がなされなかった時はステップ405に進み終了処理あるいは留守番録音の処理を行う。また、所定時間内にキー操作がなされた時はステップ406に進み操作されたキーに対応する処理を行う。
ステップ405:携帯電話機(100)に着信があった後、所定時間内にキー操作がなかった、即ち、利用者が呼び出しに対して所定時間応答動作を行わなかった時は呼び出し処理を終了する。あるいは、留守番録音の設定が成されている場合は、留守番録音用のメッセージを送信した後、留守番録音の機能を動作させる。また、発信電話機の電話番号、着信時刻等の履歴情報が記録される。
ステップ406:所定時間内にキー操作が行われると操作されたキーを判別し対応する処理に進む。操作されたキーがオフ-フック・キーの時はステップ407に進む。操作されたキーが、テンキーあるいはカーソルキー等のデータ表示部(110)に表示されているメッセージ文を選択するキー、あるいは選択されているメッセージ文を指定するキーの時はステップ408に進む。許容されるキー以外のキーが操作された時は、その操作は無効とされ、ステップ406に留まり次のキー操作を待つ。
ステップ407:利用者がオフ-フック・キーを操作したことにより、携帯電話機(100)は通常の通話状態となり、発信者との間で通常の通話が行われる。通話終了時に通常のオン-フック操作が行われ通話を終了する。
ステップ408:ステップ406で利用者がメッセージ文を選択あるいは指定するキー操作を行ったことが検知されると、携帯電話機(100)の制御部はオフ-フック処理を行う。この処理は、携帯電話機(100)を利用者がオフ-フック・キーを操作した時と同じ状態にするものであり、選択されたメッセージ文に対応する音声応答を自動で発信者に送信可能にするものである。なお、この処理は、音声データが音声データ記憶部(107)から読み出された後に行っても良い。
ステップ409:利用者が選択し指定したメッセージ文のメッセージ番号に基づいて、音声データ記憶部(107)から対応する音声データを読み出す。
ステップ410:読み出された音声データをD/A変換器により音声に変換し発信者に送信する。なお、読み出された音声データが圧縮されている場合は、読み出された音声データを展開して音声データに復元する。
ステップ411:音声による応答信号の送出が終了すると、オン-フック処理等の終了処理を行い、携帯電話機(100)を着信待ちの状態にする。あるいは、留守番録音の設定が成されている場合は、留守番録音用のメッセージを送信した後、留守番録音の機能を動作させる。
【0016】
図5は、メッセージ記憶部(105)のメッセージデータ記憶部(106)にメッセージ文を、音声データ記憶部(107)に音声データ(音声応答メッセージ)を記憶し登録する手順を示すものである。メッセージ文と音声データを記憶する方法には各種の方法が利用可能であるが、同図には以下の4つの方法により音声データを取得し記憶する例が示されている。
1.利用者が携帯電話機(100)に設けられているマイクにメッセージを発声し、この発声音を内蔵されているA/D変換によりディジタル化して記憶する方法。
2.携帯電話機(100)内に音声合成回路を設ける、あるいは、携帯電話機(100)を音声合成手段を有するパーソナルコンピュータ等に接続し、メッセージデータ記憶部(106)に記憶されているメッセージ文を音声合成回路により音声に変換して記憶する方法。
3.インターネットから音声データをダウンロードする、あるいは接続されているパーソナルコンピュータ等に記憶されている音声データを携帯電話機(100)に読み込み記憶する方法。
4.コンテンツ提供者が提供するメッセージ文と音声データを利用する方法。
コンテンツ提供者は様々な形式でコンテンツを提供することが考えられる。以下の例では、文字によるメッセージとその音声データを一体として提供する場合を説明する。
【0017】
図5の手順は以下の通りである。
ステップ501:携帯電話機(100)の表示部に表示されるメニュー画面からメッセージの設定を選択することにより、メッセージ記憶部(105)にメッセージ文と音声データを登録する作業、あるいは、既に登録されているメッセージ文と音声データを修正する作業が開始される。
ステップ502:メッセージ記憶部(106)からメッセージ文を読み出し、メッセージ番号と共に表示部に一覧表示する。メッセージ記憶部(106)のメッセージ文が記憶されていない場合は、その旨表示する。
ステップ503:利用者は新たに登録するメッセージの番号、あるいは既に登録されているメッセージの中から修正するメッセージの番号を入力あるいは指定する。正確な番号が入力あるいは指示されるとステップ505に進み、メッセージ文と音声データの新規登録あるいは既に登録されているデータの修正処理を行う。また、終了キーが操作されると、ステップ504に進み終了処理を行う。
ステップ504:メッセージの設定プログラムを終了しメニュー画面を表示する。
ステップ505:ステップ503で利用者が指定したメッセージ番号、またはメッセージ文を強調表示し、「再生」あるいは「設定」のキー入力を待つ。
ステップ506:キー入力が「再生」の時はステップ507に、「設定」の時はステップ508に進む。
ステップ507:指定されたメッセージ番号の音声データを音声データ記憶部(107)から読み出し音声に変換して再生する。再生終了後ステップ502に進み、次の指示を待つ。
ステップ508:設定するメッセージ文と音声データとしてコンテンツ提供者が提供したものを利用するか否かを指定する。コンテンツ提供者が提供したものを利用する場合はステップ509に進み、利用者自身がメッセージ文と音声データを作成し設定する場合はステップ512に進む。
ステップ509:提供者により提供されたメッセージ文と音声データからなるコンテンツを選択する。
ステップ510:コンテンツに含まれるメッセージ文と音声データを分離する。
ステップ511:分離されたメッセージ文と音声データを、メッセージテーブルの指定されたメッセージ番号の領域に記憶した後、ステップ502に進み次の指示を待つ。
ステップ512:利用者は携帯電話機(100)が有している文字入力機能を用いて登録するメッセージ文を入力する。メッセージ文の入力が終了するとメッセージ番号と共にメッセージ記憶部(106)に記憶される。なお、既にメッセージ文が登録されており、修正する必要が無い場合には、このステップはスキップされる。
ステップ513:音声データを取得する方法を指定する。本例では514ないし416に示される3つの方法から選択する構成となっている。
ステップ514:利用者が携帯電話機(100)に設けられているマイクにメッセージを発声し、この発声音を内蔵されているA/D変換手段によりディジタル音声データに変換する。
ステップ515:携帯電話機(100)内に設けられている音声合成手段、あるいは、携帯電話機100が接続されているパーソナルコンピュータの音声合成手段により、メッセージデータ記憶部(106)に記憶されているメッセージ文を音声合成し音声データに変換する。
ステップ516:インターネットから音声データをダウンロードする、あるいは接続されているパーソナルコンピュータに記憶されている音声データを携帯電話機(100)に読み込む。
ステップ517:ステップ510ないし512の一つにより得られた音声データを携帯電話機(100)に定められている形式に変換し、音声データ記憶部(107)の指定されたメッセージ番号の箇所に記憶する。記憶の終了後ステップ502に進み、次の指示を待つ。
【0018】
図6にメッセージデータと音声データを管理する第2の構成が示されている。本構成はグループ欄(601)、メンバー欄(602)、メッセージ文の欄(603)、及び音声データ部(604)からなっている。この管理形態は発信者をグループ化し、グループ対応にメッセージ文が割り当てられている。図6に示される例では、グループを「A」「B」及び「指定無し(グループ指定なし)」の3グループとしている。グループ「A」及びグループ「B」には各グループに属する発信者の氏名(または、電話番号)と各グループに割り当てられているメッセージ文が登録されている。また、各メッセージ文には音声データが対応付けられている。
【0019】
図1に示される構成において、 受信部(101)により着信が有ったことが判別されると、情報解析部(120)の通知元抽出部(102)は着信信号から発信元の電話番号を抽出すると共に、アドレスデータベース(103)から発信者の氏名を検索する。メッセージ選択部(104)は発信者の氏名(または、電話番号)に基づいて図6のメンバー欄を検索し、発信者が属するグループを判別する。例えば、発信者が「山田太郎」の時、グループは「A」と判別され、このグループに設定されているメッセージ文A1、A2、A3がメッセージ記憶部(105)から読み出され、携帯電話機のデータ表示部に表示される。利用者が、例えばメッセージ文A2を選択するとメッセージ記憶部(105)の音声データ記憶部(107)から音声データA2を読み出し、音声に変換して発信者に送信する。着信信号から検知された発信者の氏名(または、電話番号)が図6のメンバー欄に登録されていない場合には、「グループ設定無し」が選択される。即ち、メッセージ文C1、C2、C3がメッセージ記憶部(105)から読み出され表示され、音声データ(音声応答メッセージ)は対応する音声データC1、C2、C3が音声データ記憶部(107)から選択される。この構成により、例えば、グループ「A」に仕事に関連する発信者を登録し、グループ「B」に友人を登録する等、発信者をグループ分けすることにより、同じ状況下における応答であっても、発信者に即して応答を変更することが可能となり、発信者は的確な情報を得ることができる。
【実施例2】
【0020】
図7ないし図9に、本発明の第2の実施形態が示されている。同実施形態は、発信者に対して音声による応答を行った後、携帯電話機を応答メッセージの内容に即した状態に自動的に設定するものである。図7は、同実施形態においてメッセージ記憶部に記憶されるメッセージデータを示すものである。図2と同様、メッセージデータ部にはメッセージ番号(701)とメッセージ文(702)が記憶されており、音声データ部(704)には各メッセージ対応に音声データ(音声応答メッセージ)が記憶されている。同実施形態では各メッセージ対応に、音声メッセージを再生した後に携帯電話機の制御部が行う制御を表す制御番号703が記憶されている。
【0021】
図7の「1 只今会議中です。終わりしだい、折り返し電話します。」「2 只今電車に乗っています。降りしだい、折り返し電話します。」「3 しばらく電話に出られません。折り返し電話します。」の音声を送信した後は、携帯電話機をオン-フック状態とし通話を終了する必要がある。従って、これらのメッセージには、音声の送信が終了したら直ちに、あるいは発信者が接続を終了したことを確認したした後、オン-フック処理を行うことを意味する制御番号「1」が割り当てられている。また、「4 只今電話に出られません。そのまま、用件をお話し下さい。」の音声を送信した後は、携帯電話機の録音機能を動作させる必要がある。従って、このメッセージには、音声の送信が終了したら録音機能を動作させることを意味する制御番号「2」が割り当てられている。「5 すぐに電話に出ます。しばらくお待ち下さい。」の音声を送信した後は、携帯電話機は通話状態を維持する、あるいは保留状態とし利用者による通話の再開を待つ状態にする必要がある。従って、このメッセージには、音声の送信が終了した後も携帯電話機を通話状態に維持する、あるいは保留状態に移行することを意味する制御番号「0」が割り当てられている。
【0022】
図8には図7に示されるメッセージデータ及び音声データ(音声応答メッセージ)をメッセージ記憶部に記憶する操作手順が示されている。同図のステップ801ないしステップ817は、図5のステップ501ないしステップ517と同等である。図8の処理フローにはステップ812とステップ813の間(図5のステップ512ステップ513の間)に、ステップ820とステップ821が存在する点で図5の処理フローと異なっている。ステップ820とステップ821の処理は以下の通りである。
【0023】
ステップ820:ステップ808で利用者は携帯電話機が有している文字入力機能を用いて登録するメッセージ文を入力する。利用者が入力の終了を指示すると、制御部はメッセージ番号と共に入力されたメッセージ文をメッセージ記憶部に記憶する。続いて制御部は、利用可能な制御の一覧をデータ表示部に表示する。この表示は例えば以下の通りである。なお、各制御の簡単な説明を付加して表示することも可能である。
0.保留状態とする。
1.通話を終了する。
2.留守録状態とする。
ステップ821:利用者は、表示された制御の一覧から最も適切と判断される制御を数字キーあるいはカーソルキーを用いて選択指定する。携帯電話機の制御部は選択された制御に対応する制御番号をステップ808で利用者が入力したメッセージ文に対応づけてメッセージ記憶部に記憶する。次に携帯電話機の制御部はステップ813に進み音声データの獲得処理を行う。
【0024】
図9は、第2の実施形態における着信時の処理フロー図である。図9のステップ900ないしステップ910は、図4のステップ401ないしステップ410と同等の機能であり、図9の処理フローにはステップ910(図4のステップ410)を終了した後に、ステップ920とステップ921を実行する点で図4の処理フローと異なっている。ステップ920とステップ921の処理は以下の通りである。
【0025】
ステップ920:ステップ910で発信者に対して音声の送信が終了すると、携帯電話機の制御部は送信したメッセージ文に付加されている制御番号をメッセージ記憶部から読み出す。図7に示される例で、利用者がメッセージ1を指定した時、音声データ1が音声に変換され発信者に送信された後、メッセージ1の制御番号欄(703)に記憶されている制御番号「1」が読み出される。
ステップ921:携帯電話機の制御部は読み出された制御番号から実行すべき処理を決定し、例えば、読み出された制御番号が「1」であればオン-フック処理を行う。この処理により、例えば「只今会議中です。終わりしだい、折り返し電話します。」の音声メッセージが送信されると携帯電話機は自動的にオン-フックとなる。また、利用者が選択指定したメッセージがメッセージ4の場合、「只今電話に出られません。そのまま、用件をお話し下さい。」の音声メッセージが送信されると、ステップ920で制御番号「2」が読み出される。携帯電話機の制御部は制御番号の「2」から、実行すべき処理は録音機能を動作させるここと判断し、録音機能を動作させ発信者からの音声の録音を可能にする。
【0026】
第2の実施形態により、利用者は簡単な操作により発信者と操作者自身の状況に即した音声応答が可能となり、さらに送信完了後、携帯電話機をオン-フック状態とする、あるいは、保留状態とする等、音声応答の内容に対応した適切な制御を自動で行うことが可能となる。
【実施例3】
【0027】
図10−1ないし図11−2は、本発明の第3の実施形態の概要図であり、図10−1は第3の実施形態に係る携帯電話機の構成の概要図であり、図10−2はメッセージ記憶部(1005)の詳細を示す図である。また、図11−1は第3の実施形態の処理フローであり、図11−2は発呼が緊急であった時の表示態様を示す図である。同実施態様は、発信者が発呼を行う際、当該発呼が緊急の発呼であるか通常の発呼であるかを指示することにより、発呼信号にその発呼が緊急の発呼であるか、あるいは通常の発呼であるかを示す情報が格納されて発信される。
【0028】
図10−1に示される構成は情報解析部(1020)に緊急度抽出部(1022)を有する点が図1の構成と異なっている。図10−1における「1001」ないし「1016」の構成は図1に示される構成の「101」ないし「116」の構成とほぼ同じ構成であり同等の機能を実行する。図10−2に示されるように、メッセージ記憶部(1005)のメッセージデータ記憶部(1006)と音声データ記憶部(1007)には、通常のメッセージ文と音声データに加え、着信が緊急通信と判断された時に利用者に提示され、利用者による選択の対象となる緊急用のメッセージ文と音声データが格納されている。また、表示データ生成部(1009)は着信が緊急通信の時、データ表示部に着信が緊急通信であることを示す表示を付加する機能を有している。
【0029】
携帯電話機(1000)に着信があると、緊急度抽出部(1022)は受信部(1001)が受信した着信信号から当該着信の緊急度を表す信号を抽出する。抽出された情報から着信が通常の発呼と判断されると図1に示される第1の実施態様と同様の手順に従った処理が行われる。発信者が緊急の発信である旨を指示しして発呼を行うと、発呼情報には緊急通信を示す情報が格納され発信される。その発呼を受信した携帯電話機では、緊急度抽出部(1022)が受信した発呼に含まれる情報から、その発呼が緊急発信であることを示す情報を抽出する。また通知元抽出部(1021)は抽出した電話番号を基にアドレスデータ部(1003)を検索し、発信者の氏名等の情報を取得する。
【0030】
受信した通信が緊急発信であることを情報解析部(1020)から指示されたメッセージ選択部(1004)は、メッセージ記憶部(1005)のメッセージデータ記憶部(1006)から緊急用のメッセージ文を読み出し、表示データ生成部(1009)に転送する。表示データ生成部(1009)はデータ表示部(1010)に発信者の氏名、電話番号と共にその着信が緊急通信であることを示す表示を行い、メッセージデータ記憶部(1006)から読み出された緊急用のメッセージ文を表示する。
図11−1に示される第3の実施形態の処理フローでは、アドレスデータベースから発信者を検索するステップ1101(図4に示される処理フローではステップ401に相当)と発信者情報及びメッセージ文を表示するステップ1103(図4に示される処理フローのステップ403に相当)の間がステップ1120ないしステップ1122である点で図4と異なっているが、他のステップは図4に示される処理フローの各ステップと同等の動作を行う。
ステップ1101において、アドレスデータベースから発信者の氏名等が検索されるとステップ1120に進む。
ステップ1120で、情報解析部(1020)の緊急度抽出部(1022)が着信データを解析し、当該着信が緊急着信か、通常着信かを判別する。緊急着信と判別されるとステップ1121に進む。
ステップ1121では、メッセージ選択部(1004)はメッセージデータ記憶部(1006)から緊急用のメッセージ文を読み出しステップ1103に進む。ステップ1120において、着信が通常の着信と判別されるとステップ1122に進む。
ステップ1122では、メッセージ選択部(1004)はメッセージデータ記憶部(1006)から通常のメッセージ文を読み出しステップ1103に進む。ステップ1103において、ステップ1121あるいはステップ1122で読み出された緊急用のメッセージ文あるいは通常のメッセージ文と発信者の氏名、電話番号と共に、データ表示部に表示される。
なお、発信が緊急発信であった時、ステップ1105では発信電話機の電話番号、着信時刻等通常の履歴情報に加え、当該発信が緊急発信であったことが記録される
【0031】
図11−2は緊急着信があったときの表示の例である。同図の1106は着信が緊急通信であることを示す表示であり、1105にメッセージデータ記憶部(1006)の緊急用メッセージ文の記憶領域から読み出されたメッセージ文が表示される。
緊急着信の時、ステップ1106で利用者がメッセージ文を選択し指定すると、ステップ1109で音声データ抽出部(1015)は音声データ記憶部(1007)の緊急用音声データ記憶域から指定されたメッセージ文に対応する音声データを読み出し音声再生部(1016)に送り音声を再生する。
【実施例4】
【0032】
図12−1及び図12−2は、利用者と応答メッセージを対応づける第3の構成例を示すものであり、図13−1及び図13−2は第3の構成において発信者携帯電話機に送信するメッセージを決定する手順を示すものである。
図12−1に示されるように、本構成のメッセージテーブルはデフォルトテーブル(1201)とユーザ登録テーブル(1202)から構成されている。また、各テーブルのメッセージ記憶領域にはメッセージ文と音声データが組みになって登録される。
デフォルトテーブル(1201)は携帯電話機に初期登録されているものであり、利用者が自身のメッセージを登録しなかった時に用いられるものである。デフォルトテーブル(1201)は、図2に示されるメッセージテーブルと同様、メッセージ番号(1203)、メッセージ文(1204)、音声データ(1205)の各欄を有している。
デフォルトテーブル(1201)の代替欄(1206)に代替ポインタが設定されている。デフォルトのメッセージは、代替ポインタが指し示すユーザ登録テーブル(1202)のメッセージと置き換えられる。同図の例では、デフォルトのメッセージ"Daut"がユーザ登録メッセージ"M1"に、デフォルトのメッセージ"D4"がユーザ登録メッセージ"M2"に置換される。
デフォルトテーブル(1201)の"Daut"は着信に対して利用者が送信すべきメッセージを指定しなかった時に、携帯電話機が自動的に使用するメッセージである。
ユーザ登録テーブル(1202)にはメッセージ番号(1207)、メッセージ文(1208)、音声データ(1209)の各欄が設けられており、利用者が所定の方法、例えば図8に示される方法に従って、メッセージ文と音声データを登録する。
【0033】
図12−2は、発信者と携帯電話機の表示器に表示するメッセージの対応を記憶するテーブルであり、着信があった時、このテーブルを検索して表示するメッセージが決定される。テーブルは、利用者テーブル(1211)とグループテーブル(1212)から構成されている。利用者テーブル(1211)は、発信者の氏名あるいは電話番号を記憶する発信者氏名欄(1213)、発信者から発信があった時、データ表示部に表示するメッセージを記憶するメッセージ欄(1214)、利用者がメッセージを選択しなかった時、自動的に発信するメッセージを指定するオートメッセージ欄(1215)、発信者が属すグループを記憶するグループ欄(1216)から成る。
グループテーブル(1212)は、グループ名を記憶するグループ名欄(1217)、グループに属する発信者から発信があった時表示器に表示するメッセージを記憶するメッセージ欄(1218)、利用者がメッセージを選択しなかった時、自動的に発信するメッセージを指定するオートメッセージ欄(1219)から成っている。
【0034】
図12−2の例では、発信者[A]のメッセージ欄(1214)には図12−1のユーザ登録テーブル(1202)のユーザメッセージ"M1","M2","M4"へのポインタが設定されている。また、オートメッセージ欄(1215)にはユーザメッセージ"M3"に対するポインタが設定されており、グループ欄(1216)にはグループテーブル(1212)のグループ名[Ga]を指すポインタが設定されている。また、発信者[C]にはオートメッセージ欄(1215)にユーザメッセージ"M5"に対するポインタのみが設定されており、メッセージ欄(1214)及びグループ欄(1216)には何も設定されていない。
同図のグループテーブル(1212)では、グルーブ[Ga]のメッセージ欄(1218)にユーザメッセージ"M1","M2"に対するポインタが設定されている。また、オートメッセージ欄(1219)にはユーザメッセージ"M2"に対するポインタが設定されている。グルーブ[Gc]にはオートメッセージ"M5"が設定されているのみであり、通常のメッセージは設定されていない。
【0035】
携帯電話機に着信があると、情報解析部(図1の120あるいは図10−1の1020)は受信信号から発信元の電話番号あるいは発信者の氏名を特定する。メッセージ選択部(図1の104あるいは図10−1の1004)は情報解析部から提供された電話番号あるいは氏名を元に利用者テーブル1211を検索し、携帯電話機の表示器に表示するメッセージ、あるいは発信元に送信する音声メッセージを決定する。検索の順序、即ち表示し送信するメッセージの優先順位は次の通りである。
(1)利用者テーブル(1211)の発信者のメッセージ欄(1214)に設定されている個人用メッセージ。
(2)グループテーブル(1212)の発信者が所属するグループのメッセージ欄(1218)に設定されているグループ用メッセージ。
(3)デフォルトテーブル(1201)のデフォルト設定Daut〜D5。ただし、代替欄(1206)に代替が設定されているメッセージはユーザ登録テーブル(1202)に登録されているメッセージに置き換えられる。従って、図12−1の例では、"M1","D2","D3","M2","D5"が選択され、各メッセージ文が表示器に表示される。
(4)利用者テーブル(1211)のオートメッセージ欄(1215)に設定されているメッセージ。
(5)グループテーブル(1212)オートメッセージ欄(1219)に設定されているメッセージ。
(6)デフォルトテーブル(1201)のデフォルト設定である"Daut"のメッセージ。
【0036】
図13−1及び図13−2にメッセージを選択するフローが示されている。
ステップ1301:受信部(101,1001)が着信を検知すると、返信の候補となるメッセージを表示画面に表示し、音声による応答を発信者携帯電話機に返信する処理が開始される。
ステップ1302:情報解析部(120、1020)はアドレスデータ(103、1003)を参照して受信部が受信した受信信号から発信者の氏名を検出する。
ステップ1303:制御部は利用者テーブル(1211)を検索し、発信者の氏名が発信者氏名欄(1213)に登録されているか否かを調査する。登録されている時はステップ1308に進み、登録されていない時はステップ1304に進む。
ステップ1304:着信は利用者テーブルに登録されていない携帯電話機からのものであるため、表示画面にはデフォルトテーブル(1201)に登録されているメッセージ文と代替の指定により変更されたメッセージ文である"M1","D2","D3","M2","D5"が表示される。
ステップ1305:利用者によるメッセージ文の選択を待つ。所定時間内に選択されなかった時、あるいは取り消し操作が行われた時はステップ1306に進み、所定時間内に選択が行われた時はステップ1307に進む。
ステップ1306:利用者によるメッセージの選択が行われなかったため、携帯電話機はデフォルトテーブル(1201)の"Daut"を自動的に選択し、音声データを再生する。図12−1のデフォルトテーブル(1201)では、"Daut"は"M1"に代替え指定されているため、利用者が登録したメッセージ"M1"が選択され再生される。
ステップ1307:利用者が選択したメッセージが音声データ記憶部から読み出され、発信者に対して再生される。
ステップ1308:発信者が利用者テーブルに登録されている場合、利用者テーブルのメッセージ欄(1214)を検査し、個人用メッセージが設定されているか否かを判定する。例えば、発信者が「A」の場合、「A」には個人用メッセージが設定されているため、ステップ1309に進む。また、発信者が「B」の場合、「B」には個人用メッセージが設定されていないため、図13−2のステップ1320に進む。
ステップ1309:例えば、発信者が「A」の場合、「A」に設定されている個人用メッセージ"M1","M2","M4"を表示し、利用者により選択操作を待つ。
ステップ1310:所定時間内に選択されなかった時、あるいは取り消し操作が行われた時はステップ1312に進み、所定時間内に選択が行われた時はステップ1311に進む。
ステップ1311:利用者が選択したメッセージが音声データ記憶部から読み出され、発信者に対して再生される。
ステップ1312:利用者がメッセージの選択を行わなかった時、制御部は利用者テーブルのオートメッセージ欄(1215)を検査する。例えば、発信者が「A」の場合、「A」にはメッセージ"M3"がオートメッセージとして登録されているため、ステップ1313へ進む。また、発信者が「E」の時、「E」にはオートメッセージが登録されていないため、ステップ1314へ進む。
ステップ1313:オートメッセージ"M3"が音声データ記憶部から読み出され、発信者に対して再生される。
ステップ1314:制御部は利用者テーブルのグループ欄(1216)を検査する。発信者が「E」の時、「E」にはグループ「Gb」が登録されているため、ステップ1315へ進む。発信者が「D」の時、「D」にはグループが登録されていないため、ステップ1317へ進む。
ステップ1315:制御部はグルーブテーブル(1212)を検査し、ステップ1314で発見されたグルーブのオートメッセージ欄(1219)にオートメッセージが設定されているか否かを検査する。グループ「Gb」にはオートメッセージが設定されていないため、ステップ1317へ進む。例えば、グループ「Gc」にはオートメッセージ"M5"が設定されているため、ステップ1316へ進む。
ステップ1316:オートメッセージ"M5"が音声データ記憶部から読み出され、発信者に対して再生される。
ステップ1317:携帯電話機はデフォルトテーブル(1201)の"Daut"を選択し、音声データを再生する。図12−1のデフォルトテーブル1201では、"Daut"は"M1"に代替え指定されているため、利用者が登録したメッセージ"M1"が選択され再生される。
【0037】
ステップ1320:図13−1のステップ1308において、発信者に対して個人用メッセージが設定されていないと判断されるとステップ1320に進む。ステップ1320で、制御部は利用者テーブルのグループ欄(1216)を検査し、発信者にグループが設定されているか否かを判定する。グループが設定されている時はステップ1321に進み、設定されていない時はステップ1331に進む。
ステップ1321:制御部はグルーブテーブル(1212)のメッセージ欄(1218)を検査し、ステップ1320で発見されたグループにグループ用メッセージが設定されているか否かを判定する。例えば、グループ「Ga」の場合にはグループ用メッセージが設定されているため、ステップ1322に進む。また、グループ「Gc」の場合にはグループ用メッセージが設定されていないため、ステップ1323に進む。
ステップ1322:グループに設定されているグループ用メッセージ、グループ「Ga」の場合には、"M1","M2"を表示してステップ1324に進み利用者の選択指示を待つ。
ステップ1323:発信者が属するグループにはグループ用メッセージが設定されていないため、デフォルトテーブル(1201)のメッセージ文"M1","D2","D3","M2","D5"を表示画面に表示してステップ1324に進み利用者の選択指示を待つ。
ステップ1324:利用者が所定時間内にメッセージを選択されなかった時、あるいは取り消し操作が行われた時はステップ1326に進み、所定時間内に選択が行われた時はステップ1325に進む。
ステップ1325:利用者が選択したメッセージが音声データ記憶部から読み出され、発信者に対して再生される。
ステップ1326:利用者テーブル(1211)のオートメッセージ欄(1215)を検査し、発信者にオートの設定がされているか否かを判定する。設定されている時はステップ1327に進み、設定されていない時はステップ1328に進む。
ステップ1327:発信者に設定されているオートメッセージを音声データ記憶部から読み出し、発信者に対して再生する。
ステップ1328:発信者にオートの設定が成されていない時、オートメッセージ欄(1215)を検査し、発信者が属するグループにオートの設定がされているか否かを判定する。設定されている時はステップ1329に進み、設定されていない時はステップ1330に進む。
ステップ1329:発信者が属するグループに設定されているオートメッセージを再生する。
ステップ1330:現在の発信者には利用者のメッセージは設定されていない。従って、デフォルトテーブル(1201)のオート設定メッセージ"Daut"(図12−1ではメッセージ"M1")を再生する。
ステップ1331:ステップ1320の判定により、発信者にグループが設定されていないとされるとステップ1331に進む。ステップ1331で、デフォルトテーブル(1201)のメッセージ文"M1","D2","D3","M2","D5"を表示画面に表示してステップ1332に進み利用者の選択指示を待つ。
ステップ1332:利用者が所定時間内にメッセージを選択されなかった時、あるいは取り消し操作が行われた時はステップ1334に進み、所定時間内に選択が行われた時はステップ1333に進む。
ステップ1333:利用者が選択したメッセージが音声データ記憶部から読み出され、発信者に対して再生される。
ステップ1334:利用者テーブル(1211)のオートメッセージ欄(1215)を検査し、発信者にオートの設定が成されているか否かを判定する。設定されている時はステップ1335に進み、設定されていない時はステップ1330に進む。
ステップ1335:発信者に設定されているオートメッセージを発信者に対して再生する。
【0038】
図12−1ないし図13−2に示される構成により、利用者テーブルとグループテーブルを用いて発信者と送信メッセージの関係を登録することが可能となる。また、着信があった時、携帯電話機の制御部はこれらのテーブルを検索し、発信者対応に、利用者の意図と操作に最も適合したメッセージを決定して携帯電話機の表示器に表示することになる。利用者はこの表示からメッセージを選択し送信することにより、直接発声することなく、発信者に対して呼び出しに応答できない理由を的確伝えることが可能となる。
【0039】
第1ないし第4の実施形態は、携帯電話機内に登録された複数のメッセージから最適なメッセージを選択して発信者に音声メッセージを送信する構成である。着信携帯電話機が圏外にある、あるいは電源がオフとなっている等の理由により、発信に対して応答できない場合、携帯電話ネットワーク内に設けられた留守電センターから、発信者に通話先が圏外あるいは電源オフのため通話できない旨を音声により通知することが行われている。しかし、この通知は携帯電話ネットワークのサービス提供者により予め設定されたものであり、発信者及び受信者に関係なく常に同一の通知がなされる。従って、発信者は受信者が応答できない理由を知ることができず、無駄な発信を繰り返す等の弊害が発生する。
【実施例5】
【0040】
本発明の第5の実施形態は、第1ないし第4の実施形態で携帯電話機内に保持される音声応答メッセージと同一のデータを携帯電話ネットワーク内に保持し、受信者の携帯電話機が圏外あるいは電源オフ等の理由により通話が不可能な時、あるいは受信者が呼び出しに応答しなかった時、携帯電話ネットワークは利用者が設定した音声メッセージを発信者に通知する構成を有している。上記の構成により、発信に対して着信者携帯電話機が応答しなかった理由等を発信者に的確に知らせることが可能となる。
また、同実施例は携帯電話ネットワーク内に保持されているメッセージデータを携帯電話機にダウンロードし記憶することを可能としている。携帯電話機内のデータが失われた時、あるいは機種を変更した時には、携帯電話機に音声メッセージのデータを設定し直す必要がある。しかし、上記のダウンロード機能を利用してネットワーク内に保持される音声応答メッセージのデータを携帯電話機にダウンロードし設定することにより、携帯電話機のデータを容易に復元することが可能となる。
【0041】
図14は、第5の実施形態において、携帯電話ネットワーク内に設けられた留守応答サーバにメッセージデータを保持し、携帯電話機とメッセージデータの同期をとり、両者内に保持されるメッセージデータを同一とするためのデータ授受の概要を示すものである。
方法A:利用者は携帯電話機(1401)の入力装置を用いて、例えば図8に示される手順により図12−1及び図12−2に示されるメッセージデータの設定を行う。利用者が設定の終了を指示した時、携帯電話機(1401)の制御部は各テーブルの内容が変更された否かを判断する。変更されたことを検知すると、利用者にデータをアップロードする旨を通知し、留守応答サーバ(1402)と接続し(1404)、各データを転送する。留守応答サーバ(1402)は受信したデータを携帯電話対応に設けられている記憶領域に記憶する。
方法B:(B−1)利用者のパーソナルコンピュータ(1403)からインターネット(1406)を介して留守応答サーバ(1402)に接続する。利用者はウェブアクセス等の方法を利用し、留守応答サーバ(1402)内に携帯電話対応に設けられているメッセージデータ用のデータを変更する。
(B−2)留守応答サーバ(1402)はデータが変更されたことを検知すると、該当する携帯電話機(1401)にデータをダウンロードする旨を通知する。通知を受けた携帯電話機(1401)は、その旨を表示し利用者に知らせると共にデータをダウンロードし所定の記憶領域に所定の形式で記憶する。
上記構成により、留守応答サーバ(1402)あるいは携帯電話機(1401)の一方のメッセージデータを変更した時、他方のデータは自動的に変更され、両者のデータの同期化が可能となる。また、携帯電話機(1401)に留守応答サーバ(1402)に対してデータのダウロードを要求する機能を設けることにより、携帯電話機の機種を変更した、あるいは携帯電話機のデータを消失した場合、留守応答サーバ(1402)に記憶されているデータを携帯電話機(1401)にダウンロードして利用することが可能となる。
【0042】
図15ないし図17は、留守応答サーバ(1402)を用いて発信者に音声応答を行うネットワークとネットワーク上の信号の流れを示す図であり、発信者携帯電話機(1410)から受信者携帯電話機(1401)に発信するものである。また、留守応答サーバ(1402)と受信者携帯電話機(1401)には図12−1及び図12−2に示されるメッセージテーブルが記憶されているものとして説明される。
【0043】
図15は、発信者携帯電話機(1410)からの発信に対して受信者携帯電話機(1401)の利用者が通常の応答を行った場合のフロー図である。
携帯電話機(1410)からの発信は携帯電話機(1410)が位置する基地局1(1411)を介して交換機1(1412)に送られる(ステップ(1)、ステップ(2))。交換機1(1412)はHLR(1413 ホーム・ロケーション・レジスタ)を参照して受信者携帯電話機(1401)が位置する基地局を検出する(ステップ(3)、ステップ(4))。相手方の基地局2(1415)を検知した交換機1は交換機2(1414)および基地局2(1415)を介して受信者携帯電話機(1401)を呼び出す(ステップ(5)、ステップ(6)、ステップ(7))。呼び出しを受けた受信者携帯電話機(1401)は図13-1及び図13-2のフローに従って、表示部に表示すべきメッセージ文を決定し、利用者の選択指示を待つ(ステップ(8))。利用者がメッセージを選択した場合は選択したメッセージ文に対応する音声を発信者携帯電話機(1410)に送信する(ステップ(9))。発信者は必要に応じて受信者携帯電話機(1401)に簡易留守電メッセージを録音する(ステップ(10))。
【0044】
図16は、発信者携帯電話機(1410)からの発信に対して受信者携帯電話機(1401)の利用者が応答しなかった場合のフロー図であり、ステップ(1)からステップ(7)は図15と同じ動作である。ステップ(8)で受信者携帯電話機(1401)の利用者が呼び出しに応答しない、あるいは表示されメッセージの選択動作を行わない状態が所定時間続くと、基地局2(1415)は受信者携帯電話機(1401)の呼び出しを終了し、留守応答サーバ(1402)に対して発信者携帯電話機(1410)へ音声による応答を行う指示を出す(ステップ(9))。留守応答サーバ(1402)は受信者携帯電話機(1401)の利用者が設定したメッセージテーフルを探査し、送信すべき音声メッセージを決定する。留守応答サーバ(1402)には図12−1及び図12−2に示されるメッセージテーブルが記憶されている場合、図18に示されるフローに従って、留守応答サーバ(1402)は送信すべき音声メッセージを決定し、発信者携帯電話機(1410)に音声メッセージを送信する。
【0045】
図18の処理は以下の通りである。
ステップ1801:留守応答サーバ(1402)は発信者携帯電話機(1410)からの発信情報を受け取る。
ステップ1802:留守応答サーバ(1402)は受け取った発信情報から発信者の情報を検知し、図12−2の利用者テーブル(1211)の発信者氏名欄(1213)を検査する。
ステップ1803:発信者氏名欄(1213)に発信者の氏名が登録されているか否かを判断する。登録されている時はステップ1804に進み、登録されていない時はステップ1809に進む。
ステップ1804:利用者テーブル(1211)のオートメッセージ欄(1215)を検査し、該当発信者にメッセージのオート設定があるか否かを検査する。設定されている時はステップ1805に進み、設定されていない時はステップ1806に進む。
ステップ1805:当該発信者にオート設定されたメッセージを再生し発信者携帯電話機(1410)に音声による応答を行う。従って、発信者「A」にはメッセージ"M3"が返され、発信者「C」にはメッセージ"M5"が返される。
ステップ1806:当該発信者にオート設定がなされていない時、利用者テーブル(1211)のグループ欄(1216)を検査し、該当発信者にグループの設定があるか否かを検査する。設定されている時はステップ1809に進み、設定されていない時はステップ1807に進む。
ステップ1807:グループテーブル(1212)のオートメッセージ欄(1215)を検査し、該当発信者が属するグループにメッセージのオート設定があるか否かを検査する。設定されている時はステップ1808に進み、設定されていない時はステップ1809に進む。
ステップ1808:該当発信者が属するグループにオート設定されているメッセージを再生し発信者携帯電話機(1410)に音声による応答を行う。従って、発信者「B」にはメッセージ"M2"が返される。
ステップ1809:利用者は該当発信者にオート設定を行っていないため、留守応答サーバ(1402)はデフォルトテーブル(1201)でオート設定されたメッセージを再生する。従って発信者「D」「E」「F」にはメッセージ"M1"が返される。
【0046】
図16において、留守応答サーバ(1402)は図18の処理フローに従って決定された音声メッセージを留守電センター(1416)に送付する(ステップ(10))。留守電センター(1416)は送付された音声メッセージを発信者携帯電話機(1410)に送信する(ステップ(11))。発信者がメッセージを残す必要がある時は、ステップ(12)で留守応答サーバ(1402)にメッセージを録音する。後刻、利用者はステップ(13)及びステップ(14)で留守電センター(1416)に残されたメッセージを受け取る。
【0047】
図17は、受信者携帯電話機(1401)が圏外にある、あるいは電源がオフの状態にある場合のフロー図であり、ステップ(1)からステップ(4)は図15と同じ動作である。ステップ(4)で交換機1(1412)が受信者携帯電話機(1401)の位置を特定できなった時、留守応答サーバ(1402)に対して発信者携帯電話機(1410)へ音声による応答を行うことを指示する(ステップ(5))。留守応答サーバ(1402)は受信者携帯電話機(1401)の利用者が設定したメッセージテーフルを探査し、送信すべき音声メッセージを決定する。留守応答サーバ(1402)は図18の処理フローに従って音声メッセージを決定し、留守電センター(1416)に送付する(ステップ(6))。留守電センター(1416)は送付された音声メッセージを発信者携帯電話機(1410)に送信する(ステップ(7))。発信者がメッセージを残す必要がある時は、ステップ(8)で留守応答サーバ(1402)にメッセージを録音する。後刻、利用者はステップ(9)及びステップ(10)で留守電センター(1416)に残されたメッセージを受け取る。
【0048】
第5の実施形態によれば、受信者携帯電話機が圏外にある、あいは電源がオフである等の利用により着信が不可能な時、あるいは受信者が呼び出しに所定時間応答しなかった時、受信者携帯電話機が非応答の時、基地局あるいは交換機が発信者携帯電話機に音声による応答を行う場合、発信者対応に受信者が設定した音声により応答することが可能となる。この結果、発信者に受信者の状況等に関する的確な情報を提供することが可能となる。
なお、同形態では、留守応答サーバ(1402)を独立したサーバとしてネットワーク上に設けた例が示されている。しかし、留守応答サーバ(1402)を留守電センター(1416)と一体に構成する、あるいは留守電センター(1416)の一機能として実現することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明では、携帯電話機内に複数のメッセージ文と音声データを登録し、着信に対して発声による応答が不可能な場合であっても、利用者は複数の応答メッセージから最も適切と思われる応答メッセージを選択することにより、発信者に対して音声による応答を可能とするものである。
また、会議中あるいは電車に乗車中等の理由により着信に対して直ちに音声による応答が不可能な場合であっても、利用者が応答メッセージを選択し指定することにより、携帯電話機はオフ-フック処理、音声による応答、オン-フック処理等の終了処理からなる一連の処理を自動的に行うものである。この構成により、会議中等であっても簡単な操作により発信者に的確な情報を音声により伝えることが可能となる。音声による応答が終了した後の処理を設定可能とすることにより、直ちにオン-フックする、あるいは、保留状態とし利用者の通話を待つ等、携帯電話機を適切な状態とすることが可能となる。
【0050】
さらに、利用者が設定したメッセージをネットワーク上のサーバに記憶することにより、発信に対して受信者が直接応答することができない場合であっても、サーバに記憶された音声メッセージにより発信者に応答可能となる。従って、圏外に出る、あるいはコンサート会場に入る等、直接の応答が不可能となる前に、サーバにその旨を知らせる音声メッセージを記憶することにより、発信者に受信者が応答できない理由等に関して的確な情報を提供することが可能となる。
また、本発明の構成には、サーバに記憶されたメッセージデータと携帯電話機に記憶するメッセージデータの間のデータ同期化手段を有している。この構成により、利用者が携帯電話機から音声メッセージを選択して発信者に送信する場合と、携帯電話機が電源オフ等の理由により、携帯電話ネットワークが音声メッセージを選択して発信者に送信する場合とで共通の音声データによる統一的な音声応答が可能となる。また、サーバに記憶されたメッセージデータを携帯電話機にダウンロードすることにより、携帯電話機の機種を変更した、あるいは携帯電話機のデータを消失した時に容易にメッセージデータの復元が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】第1の実施形態を示す図
【図2】第1の実施形態におけるメッセージ記憶部の図
【図3】第1の実施形態におけるデータ表示部の図
【図4】第1の実施形態における処理フロー図
【図5】第1の実施形態における応答メッセージの入力処理フロー図
【図6】第1の実施形態におけるメッセージ記憶部の他の例を示す図
【図7】第2の実施形態におけるメッセージ記憶部の図
【図8】第2の実施形態における応答メッセージの入力処理フロー図
【図9】第2の実施形態における処理フロー図
【図10−1】第3の実施形態を示す図
【図10−2】第3の実施形態におけるメッセージ記憶部の図
【図11−1】第3の実施形態における処理フロー図
【図11−2】第3の実施形態におけるデータ表示部の図
【図12−1】第4の実施形態におけるメッセージテーブルの図
【図12−2】第4の実施形態におけるメッセージテーブルの図
【図13−1】第4の実施形態におけるメッセージの決定フロー図
【図13−2】第4の実施形態におけるメッセージの決定フロー図
【図14】第5の実施形態を示す図
【図15】第5の実施形態における第1の状態図
【図16】第5の実施形態における第2の状態図
【図17】第5の実施形態における第3の状態図
【図18】第5の実施形態におけるメッセージの決定フロー図

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発信者に送信するメッセージ音声データを携帯電話機毎に記憶する留守応答データ記憶手段と、
受信者携帯電話機の非応答を検出する非応答検出手段と、
発信者を特定する発信者特定手段と、
前記非応答検出手段が前記受信者携帯電話機の非応答を検出した時、前記留守応答データ記憶手段に前記受信者携帯電話機に対して記憶されたメッセージ音声データから前記発信者特定手段が特定した発信者に送信するメッセージ音声データを読み出すメッセージ音声データ読出手段と、
メッセージ音声データ読出手段が読み出したメッセージ音声データを音声に変換して前記発信者携帯電話機に送信する手段からなる音声応答システム。
【請求項2】
請求項1記載の音声応答システムであって、
前記非応答検出手段は、前記受信者携帯電話機が圏外あるいは電源オフにより前記受信者携帯電話機の位置の特定ができないことを検出する手段であることを特徴とする音声応答システム。
【請求項3】
請求項1記載の音声応答システムであって、
前記非応答検出手段は、前記受信者携帯電話機が着信に対して所定時間応答しなかったことを検出するする手段であることを特徴とする音声応答システム。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3記載の音声応答システムであって、
携帯電話機に記憶された留守応答データと前記留守応答データ記憶手段の前記携帯電話機に対応して記憶された留守応答データを同じにする留守応答データの同期化手段を有する音声応答システム。
【請求項5】
請求項4記載の音声応答システムであって、
留守応答データ記憶手段に記憶された留守応答データを携帯電話機に転送する手段を有する音声応答システム。
【請求項6】
請求項4または請求項5記載の音声応答システムであって、
前記携帯電話機は携帯電話機に記憶されている前記留守応答データから一つのメッセージ音声データを選択して前記発信者携帯電話機に送信する手段を有する音声応答システム。
【請求項7】
請求項1ないし請求項6記載の音声応答システムであって、
発信者の少なくとも一部はグループに分けられていることを特徴とする音声応答システム。
【請求項8】
請求項1ないし請求項7記載の音声応答システムであって、
前記留守応答データ記憶手段に記憶されているメッセージ音声データおよび前記携帯電話機に記憶されているメッセージ音声データに登録されていない発信者に対して送信されるオートメッセージ音声データを含むことを特徴とする音声応答システム。
【請求項9】
発信者に送信するメッセージ音声データを携帯電話機毎に設けられた記憶域に記憶する留守応答データ記憶ステップと、
受信者携帯電話機の非応答を検出する非応答検出ステップと、
発信者を特定する発信者特定ステップと、
前記非応答検出ステップにおいて前記受信者携帯電話機の非応答を検出した時、前記受信者携帯電話機に対応する記憶域から前記発信者特定ステップにおいて特定された発信者に送信するメッセージ音声データを読み出すメッセージ音声データ読出ステップと、
メッセージ音声データ読出ステップにおいて読み出されたメッセージ音声データを音声に変換して前記発信者携帯電話機に送信するステップからなる音声応答方法。






【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10−1】
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【図10−2】
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【図11−1】
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【図11−2】
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【図12−1】
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【図12−2】
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【図13−1】
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【図13−2】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2007−306192(P2007−306192A)
【公開日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−131183(P2006−131183)
【出願日】平成18年5月10日(2006.5.10)
【出願人】(501440684)ソフトバンクモバイル株式会社 (654)
【Fターム(参考)】