説明

携帯電話装置及び携帯電話装置のイベント通知方法並びに携帯電話装置の制御プログラム。

【課題】携帯電話装置に具備された複数のタッチセンサーの押下状態からユーザの携帯状態を識別することにより、ユーザへのイベント発生の通知手段を自動的に選択させて実行させることを可能にして、イベント通知手段の設定忘れによる煩わしさを無くすこと。
【解決手段】タッチセンサー16は、携帯電話装置1の本体及び上部カバーの側面に複数具備しており、ユーザがこの側面を押下した時には、押下時の状態を携帯電話装置1の制御部11(別図)へ通知する。制御部11が、この押下状態から携帯状態を判断するための情報は、一覧表形式のデータ(別図)に予め設定し、内蔵するメモリに登録している。この情報は、設置箇所のタッチセンサー16におけるON/OFF情報の組み合わせと、該組み合わせに対応するユーザの携帯状態とを示すものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は携帯電話装置及び携帯電話装置のイベント通知方法並びに携帯電話装置の制御プログラムに係り、特に、複数のタッチセンサーを備え、着信やスケジュールアラーム等のイベントが発生した時に、該イベントの発生の通知をユーザに通知することができる携帯電話装置及び携帯電話装置のイベント通知方法並びに携帯電話装置の制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の携帯電話装置は、着信やスケジュールアラーム等のイベント発生をユーザに通知する手段として、スピーカから着信音やアラーム音を鳴動させる手段と、バイブレータを振動する手段とを備えている。ユーザは、携帯電話装置の携帯状態に合わせたイベント通知手段を予め設定して使用している。
また、例えば、特許文献1には、タッチキーパッドの操作性向上を目的として、選択されたキーに対応した発光部を独立して発光させる技術が開示されている。
【特許文献1】特開2007−157157号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上記背景技術で述べた従来の携帯電話装置にあっては、前述のとおり、着信やスケジュールアラーム等のイベント発生をユーザに通知する手段として、スピーカから着信音やアラーム音を鳴動させる手段と、バイブレータを振動する手段とを備え、ユーザは、携帯電話装置の携帯状態に合わせたイベント通知手段を予め設定して使用している。
しかしながら、ユーザが、このイベント通知手段の設定を忘れると、スピーカから鳴動して欲しい時にバイブレータが振動し、ユーザはイベントの発生に気づかなかったり、これとは逆に、バイブレータの振動で気づくべき状態であるにもかかわらずスピーカから音が鳴動してしまったりする煩わしさがあり、当然ながら、携帯状態に適合したイベント発生通知が得られないという問題点があった。
【0004】
なお、前述の特許文献1に開示された技術は、タッチキーパッドの操作性向上を目的として、選択されたキーに対応した発光部を独立して発光させるものであり、本発明の携帯電話装置のように、携帯状態を使用状態を判断するために複数のタッチキーを具備し、この使用状態に対応してイベント発生の通知手段を切り替えるというものではない。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、携帯電話装置に具備された複数のタッチセンサーの押下状態からユーザの携帯状態を識別することにより、ユーザへのイベント発生の通知手段を自動的に選択させて実行させることを可能にして、イベント通知手段の設定忘れによる煩わしさを無くすことができる携帯電話装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明に係る携帯電話装置は、着信または所定のスケジュールアラームを意味するイベントが発生した時に、前記イベントの発生を、スピーカからの音声若しくは鳴動の出力、またはバイブレータの振動によってユーザに通知する機能を有する携帯電話装置であって、本装置を構成する機材表面に複数のタッチセンサーを配する手段と、前記イベントの発生通知手段を予め予めユーザに設定させると共に、本装置が内蔵するメモリに登録する手段と、前記複数のタッチセンサーが検出するON/OFF情報の組み合わせと、前記ユーザによる本装置の携帯状態を示す携帯識別情報との対応を、予めユーザに設定させると共に、本装置が内蔵するメモリに一覧表形式のデータとして登録する手段と、前記イベントの発生時には、前記複数のタッチセンサーが検出する前記ON/OFF情報の組み合わせを、前記メモリに登録された前記一覧表形式のデータと照合することにより、前記ユーザによる本装置の携帯状態を識別する手段と、を備え、前記識別された前記ユーザの携帯状態が、本装置を前記ユーザが手で持っていることを示す場合には、前記バイブレータの振動によってイベントの発生を通知し、前記識別された前記ユーザの携帯状態が、本装置を前記ユーザが手で持っていないことを示す場合には、前記ユーザによって予め登録されたイベントの発生通知手段によってイベントの発生を通知するように制御することを特徴とする携帯電話装置を提供するものである。
【0006】
また、本発明に係る携帯電話装置のイベント通知方法は、着信または所定のスケジュールアラームを意味するイベントが発生した時に、前記イベントの発生を、スピーカからの音声若しくは鳴動の出力、またはバイブレータの振動によってユーザに通知する携帯電話装置のイベント通知方法であって、本装置を構成する機材表面に複数のタッチセンサーを配するステップと、前記イベントの発生通知手段を予め予めユーザに設定させると共に、本装置が内蔵するメモリに登録するステップと、前記複数のタッチセンサーが検出するON/OFF情報の組み合わせと、前記ユーザによる本装置の携帯状態を示す携帯識別情報との対応を、予めユーザに設定させると共に、本装置が内蔵するメモリに一覧表形式のデータとして登録するステップと、前記イベントの発生時には、前記複数のタッチセンサーが検出する前記ON/OFF情報の組み合わせを、前記メモリに登録された前記一覧表形式のデータと照合することにより、前記ユーザによる本装置の携帯状態を識別するステップと、を有し、前記識別された前記ユーザの携帯状態が、本装置を前記ユーザが手で持っていることを示す場合には、前記バイブレータの振動によってイベントの発生を通知し、前記識別された前記ユーザの携帯状態が、本装置を前記ユーザが手で持っていないことを示す場合には、前記ユーザによって予め登録されたイベントの発生通知手段によってイベントの発生を通知することを特徴とする携帯電話装置のイベント通知方法を提供するものである。
【0007】
さらに、本発明に係る携帯電話装置の制御プログラムは、着信または所定のスケジュールアラームを意味するイベントが発生した時に、前記イベントの発生を、スピーカからの音声若しくは鳴動の出力、またはバイブレータの振動によってユーザに通知する機能を有する携帯電話装置をコンピュータで制御するための制御プログラムであって、本装置を構成する機材表面に複数のタッチセンサーを配するステップと、前記イベントの発生通知手段を予め予めユーザに設定させると共に、本装置が内蔵するメモリに登録するステップと、前記複数のタッチセンサーが検出するON/OFF情報の組み合わせと、前記ユーザによる本装置の携帯状態を示す携帯識別情報との対応を、予めユーザに設定させると共に、本装置が内蔵するメモリに一覧表形式のデータとして登録するステップと、前記イベントの発生時には、前記複数のタッチセンサーが検出する前記ON/OFF情報の組み合わせを、前記メモリに登録された前記一覧表形式のデータと照合することにより、前記ユーザによる本装置の携帯状態を識別するステップと、を有し、前記識別された前記ユーザの携帯状態が、本装置を前記ユーザが手で持っていることを示す場合には、前記バイブレータの振動によってイベントの発生を通知し、前記識別された前記ユーザの携帯状態が、本装置を前記ユーザが手で持っていないことを示す場合には、前記ユーザによって予め登録されたイベントの発生通知手段によってイベントの発生を通知するように制御することを特徴とする携帯電話装置の制御プログラムを提供するものである。
【発明の効果】
【0008】
以上説明したように、本発明の携帯電話装置によれば、本装置を構成する機器表面に複数のタッチセンサーを具備し、該複数のタッチセンサーの各々のON/OFF情報の組み合わせで与えられる押下状態から、ユーザの携帯状態を識別し、ユーザへのイベント発生の通知手段として、この識別した携帯状態に対応させて、スピーカを鳴動させる通知手段とするか、それともバイブレータを振動させる通知手段とするかの違いを本携帯電話装置に自動的に選択させて実行させるので、イベント通知手段の設定忘れによる煩わしさを無くすことができる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明は、携帯電話装置に関して、複数のタッチセンサーを有し、着信やスケジュールアラーム等のイベントが発生したことをユーザに通知する場合、複数あるタッチセンサーの押下状態によって携帯電話装置の携帯状態を識別し、ユーザへのイベント発生の通知手段として、スピーカから音を鳴動させて通知するのか、それともバイブレータを振動させて通知するのかを、ユーザが予め設定しておかなくても自動的に切り替えられることができるように構成している。
【0010】
以下、本発明のサブタイトルの最良の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る携帯電話装置の全体構成を示す構成図である。
同図に示す携帯電話装置1は、全体を制御する制御部11と、電波を受信するアンテナ12と、電波を復調する無線部13と、音声入力用のマイク14と、キーの押下をキー情報に変換するためのキー操作部15と、タッチ状態情報を入力するためのタッチセンサー16と、イベント発生等を声または音の鳴動で通知するためのスピーカ17と、音声出力用のレシーバー18と、各種情報を表示するための表示部19と、イベント発生を振動で通知するバイブレータ110と、を備える。制御部11は、ストアード・プログラム方式のコンピュータシステムであるCPU111と、CPU111を制御するための制御プログラム112と、制御に必要な情報やユーザが設定した音声データや振動パターン等の情報を格納するための作業用メモリ113と、を備える。
【0011】
表示部19は、液晶やELなどのデバイスを使用して構成することができる。
以下、本実施形態の携帯電話装置の機能を各構成要素の動作を含めて説明する。
制御部11は、制御プログラム112に基づいて、制御部11に接続されている他の各構成要素(ブロック)を制御する。
無線部13は、アンテナ12を介して基地局と通信情報を送受信する。基地局から受信したデータは、無線部13で復調して受信データを出力する。この受信データは、制御部11において解析される。この解析の結果、制御部11は、受信データが音声データであれば音声信号に復号化し、レシーバー18またはスピーカ17から音声出力する。また、受信データが音声データではない他の形態のデータであれば、該受信データに応じた動作の制御を行う。
【0012】
キー操作部15は、複数のキーを具備し、ユーザがこのキーを押下すると、押下されたキーに対応したキー情報に変換し、該キー情報を制御部11へ送出する。
制御部11は、キー操作部15から送出されたキー情報を入力して解析する。また、制御部11は、ユーザが携帯電話装置1の機能を設定した場合には、作業用メモリ113に設定情報を格納する。なお、この設定情報には、ユーザへのイベント発生の通知手段を、声または音の鳴動による通知手段とするかそれともスピーカ17及びレシーバー18からの声または鳴動音による通知手段とするかを自動的に選択させて実行させるための情報も含まれる。さらに、制御部11は、他の仕事として、電源のON/OFF動作や、発着信動作などを制御する。
【0013】
表示部19は、前述のとおり、液晶やELなどのデバイスを使用して構成されるが、制御部11の制御の下で、各種情報の表示を行う。
タッチセンサー16は、携帯電話装置1の本体及び上部カバーの側面に複数具備しており(図2参照)、ユーザがこの側面を押した時には、押された時の状態を制御部11へ通知する。以下、この押された時の状態のことを「押下状態」と呼称するが、この「押下状態」は図3に示すように、設置箇所31〜34のタッチセンサー16におけるON/OFF情報の組み合わせと対応付けて示される。制御部11では、この押下状態を解析し、携帯電話装置1に対するユーザの携帯状態を識別する。なお、この識別結果を照合して押下状態を判断するためのデータは、一覧表形式のデータ(図3参照)に設定データとして纏め、作業用メモリ113に予め登録している。
【0014】
制御部11は、着信時や、スケジュール機能で設定された時刻になった時には、イベントが発生したことをスピーカ17またはバイブレータ110のいずれか1つを用いて、ユーザに通知する。この際、制御部11は、ユーザにより予め設定された音声データや振動パターンを、作業用メモリ113から読み出し、前記の設定が、声または音の鳴動によってイベント発生を通知する設定であった場合、スピーカ17及びレシーバー18に声または鳴動音データを出力する。さもなくて、前記の設定が、振動によってイベント発生を通知する設定となっていた場合、制御部11は、バイブレータ110を起動して振動させる。
【0015】
図2は、本実施形態に係る携帯電話装置におけるタッチセンサー16の設置箇所を示す説明図である。
同図に示す携帯電話装置1におけるタッチセンサー16の設置箇所は、上部カバーの一方の側面31と他方の側面32、及び本体の一方の側面33と他方の側面34の、計4箇所であり、この4箇所の設置箇所の各々に、タッチセンサー16が1個ずつ設置されている。
【0016】
図3は、タッチセンサー16の各設置箇所31〜34におけるON/OFF情報の組み合わせと、携帯電話装置1の携帯状況との関係を示す一覧表形式データの説明図である。同図に示す一覧表形式データでは、前述の押下状態を示す「押下状態」の項目として、設置箇所31〜34に設置されたタッチセンサー16のON/OFF情報の組み合わせが示され、このON/OFF情報の組み合わせの各々に対応して、「携帯識別」の項目の内容が2通りに定められている。その1つは、ユーザが携帯電話装置1を携帯していないことを示す「携帯していない」であり、他の1つはユーザが携帯電話装置1を携帯していることを示す「携帯している」である。
【0017】
図4は、本実施の形態に係る携帯電話装置の、イベント通知切り替え処理時の動作手順を示すフローチャート図である。
以下、図1〜3を参照しながら、図4に示すフローチャートを使用して、本実施の形態に係る携帯電話装置のイベント通知切り替え処理時の動作手順を説明する。
このイベント通知切り替え処理は、タッチセンサー16の押下状態によって、着信やスケジュールアラーム等のイベント発生をユーザに通知する手段を切り替えるもである。
(ステップS1)
まず、ステップS1では、制御部11が、イベントの発生を認識する。このイベントの発生には、基地局からの受信データが着信信号である場合と、作業用メモリ113に格納したスケジュール機能のアラーム時刻に達した場合との、いずれかの場合がある。
【0018】
(ステップS2)
次に、ステップS2では、制御部11が、イベント発生を認識した時点でタッチセンサー16(図2参照)の押下状態を読み出す。
(ステップS3)
次に、ステップS3では、制御部11が、読み出したタッチセンサー16の押下状態を検証することでユーザが携帯している携帯電話装置1の携帯状態を識別する。なお、このタッチセンサー16の押下状態と、ユーザが携帯している携帯電話装置1の携帯状態との対応関係を示す情報は、作業用メモリ113に格納されている一覧表形式のデータ(図3参照)に纏められている。この識別結果として、ユーザが携帯電話装置1を手に持っている場合であれば、ステップS4に進み、さもなくて、ユーザが携帯電話装置1を手に持っていない場合であれば、ステップS6に移る。
【0019】
(ステップS4)
ステップS4では、ユーザが携帯電話装置1を手に持っている場合の動作として、制御部11は、スピーカ17からは鳴動させずに、バイブレータ110を起動し(即ち、ユーザにはバイブレータ110の振動によってイベントの発生を通知)、その後、ステップS5に進む。
(ステップS5)
ステップS5では、イベント発生の通知を音や振動だけでなく視覚的にも通知できるように、制御部11は、イベントが発生した旨を示す文言を作業用メモリ113から読み出し、表示部19へ出力し、この文言を表示させ、処理を終了する。
【0020】
(ステップS6)
ステップS6では、ユーザが携帯電話装置1を手に持っていない場合の動作として、制御部11は、ユーザが予め設定したイベント通知手段(スピーカを鳴動させる通知手段、若しくはバイブレータを振動させる通知手段)に従ってイベントの発生を通知し、その後、ステップS5に移る。
【0021】
(発明の他の実施の形態)
本発明の他の実施の形態では、前述の本発明の実施の形態と同じ構成である。しかし、前述の本発明の実施の形態では、イベントが発生した時の携帯電話装置1の携帯状態によってイベントの通知手段を切り替えだけであったが、本発明の他の実施の形態では、図4のフローチャート図に示すステップS5の処理以降の処理ステップに、図5に示すフローチャート図のステップS11以降の処理を追加し、イベント発生を通知している間にタッチセンサー16の押下状態が変化したところで、イベントの通知手段を切り替えることができるようにしている。
【0022】
図5は、本発明の他の実施の形態に係る携帯電話装置の、イベント通知切り替え処理時の動作手順を示すフローチャート図である。
以下、図1〜3を参照しながら、図5に示すフローチャートを使用して、本実施の形態に係る携帯電話装置のイベント通知切り替え処理時の動作手順を説明する。
(ステップS11)
まず、ステップS11では、制御部11が、タッチセンサー16の押下状態を作業用メモリ113に格納する。
【0023】
(ステップS12)
次に、ステップS12では、制御部11が、ユーザがイベント発生の通知を認識したか否か、即ち、キー操作部15を介してイベント発生の通知を認識したことを入力したか否かを検証し、ユーザがイベント発生の通知を認識した場合はステップS18に移り、ユーザがイベント発生の通知を認識していない場合はステップS13に進む。
(ステップS13)
ステップS13では、制御部11が、タッチセンサー16の押下状態を読み出す。
【0024】
(ステップS14)
次に、ステップS14では、制御部11が、タッチセンサー16の押下状態が前回読み出した押下状態から変化しているか否かを検証し、タッチセンサー16の押下状態が前回読み出した押下状態から変化していない場合はステップS12に戻り、即ち制御部11はユーザがイベントを認識するまで、押下状態の変化を監視する。さもなくて、タッチセンサー16の押下状態が前回読み出した押下状態から変化している場合はステップS5に進む。
(ステップS15)
ステップS15では、前回の押下状態から変わっていた場合として、制御部11は、タッチセンサー16の押下状態を、図3に示す一覧表形式のデータと照合し、ユーザが携帯電話装置を手に持っているか否かを判断し、ユーザが携帯電話装置を手に持っていないと判断した場合はステップS19に移り、さもなくて、ユーザが携帯電話装置を手に持っていると判断した場合はステップS16に進む。
【0025】
(ステップS16)
ステップS16では、制御部11は、ユーザが設定したイベント通知手段の実行を停止する。
(ステップS17)
次に、ステップS17では、制御部11は、バイブレータ110を起動し、ユーザにはバイブレータの振動によってイベントの発生を通知した後、ステップS11に戻って、上虚一連の処理を繰り返す。
【0026】
(ステップS19)
ステップS19では、制御部11は、バイブレータ110を停止する。
(ステップS20)
次に、ステップS20では、制御部11は、ユーザが予め設定したイベント通知手段(スピーカ鳴動またはバイブレータ振動)でもってイベントの発生を通知し、ステップS11に戻って、上虚一連の処理を繰り返す。
る。
【0027】
このように、この実施の形態では、イベント発生の通知中に自動的にイベント通知手段の切り替えが可能になり、スピーカからの鳴動を停止したい時でも、手に持つだけでスピーカからの鳴動が停止でき、わざわざキー操作部15を操作してスピーカからの鳴動を停止しなければならない煩わしさを解消することができる効果が得られる。
【0028】
なお、本発明に係る携帯電話装置の各構成要素の処理の少なくとも一部をコンピュータ制御により実行するものとし、かつ、上記処理を、図6,7の各フローチャートで示した手順によりコンピュータに実行せしめるプログラムは、半導体メモリを始め、CD−ROMや磁気テープなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配付してもよい。そして、少なくともマイクロコンピュータ,パーソナルコンピュータ、汎用コンピュータを範疇に含むコンピュータが、上記の記録媒体から上記プログラムを読み出して、実行するものとしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0029】
本発明は、タッチセンサー、スピーカ、及びバイブレータを搭載し、イベント発生を通知する手段を有する携帯電話機の構築に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の実施の形態に係る携帯電話装置の全体構成を示す構成図である。
【図2】本実施形態に係る携帯電話装置におけるタッチセンサー16の設置箇所を示す説明図である。
【図3】タッチセンサー16の各設置箇所31〜34におけるON/OFF情報の組み合わせと、携帯電話装置1の携帯状況との関係を示す一覧表形式データの説明図である。
【図4】本実施の形態に係る携帯電話装置の、イベント通知切り替え処理時の動作手順を示すフローチャート図である。
【図5】本発明の他の実施の形態に係る携帯電話装置の、イベント通知切り替え処理時の動作手順を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
【0031】
1 携帯電話装置
11 制御部
12 アンテナ
13 無線部
14 マイク
15 キー操作部
16 タッチセンサー
17 スピーカ
18 レシーバー
19 表示部
110 バイブレータ
31〜34 タッチセンサー16の設置箇所

【特許請求の範囲】
【請求項1】
着信または所定のスケジュールアラームを意味するイベントが発生した時に、前記イベントの発生を、スピーカからの音声若しくは鳴動の出力、またはバイブレータの振動によってユーザに通知する機能を有する携帯電話装置であって、
本装置を構成する機材表面に複数のタッチセンサーを配する手段と、
前記イベントの発生通知手段を予めユーザに設定させると共に、本装置が内蔵するメモリに登録する手段と、
前記複数のタッチセンサーが検出するON/OFF情報の組み合わせと、前記ユーザによる本装置の携帯状態を示す携帯識別情報との対応を、予めユーザに設定させると共に、本装置が内蔵するメモリに一覧表形式のデータとして登録する手段と、
前記イベントの発生時には、前記複数のタッチセンサーが検出する前記ON/OFF情報の組み合わせを、前記メモリに登録された前記一覧表形式のデータと照合することにより、前記ユーザによる本装置の携帯状態を識別する手段と、を備え、
前記識別された前記ユーザの携帯状態が、本装置を前記ユーザが手で持っていることを示す場合には、前記バイブレータの振動によってイベントの発生を通知し、前記識別された前記ユーザの携帯状態が、本装置を前記ユーザが手で持っていないことを示す場合には、前記ユーザによって予め登録されたイベントの発生通知手段によってイベントの発生を通知するように制御することを特徴とする携帯電話装置。
【請求項2】
前記イベント発生の通知中に、本装置に内蔵するキーのキー操作により、前記ユーザが該通知を認識したことを示した場合には、前記イベント発生の通知を停止し、さもなくて、前記ユーザによる前記キー操作が無い場合は、前記キー操作がなされるか、若しくは前記タッチセンサーの出力が変化するまで前記タッチセンサーの出力を読み出す手段と、前記読み出した前記タッチセンサーの出力を前記メモリに登録された前記一覧表形式のデータと照合した結果が、前記ユーザが本装置を手に持っていることを示す場合には、前記ユーザが予め設定したイベント通知手段の実行を停止すると共に、前記バイブレータの振動によってイベントの発生を通知し、さもなくて、前記タッチセンサーの出力を前記一覧表形式のデータと照合した結果が、前記ユーザが本装置を手に持っていないことを示す場合には、前記バイブレータの振動を停止すると共に、前記ユーザが予め設定したイベント通知手段によりイベントの発生を通知することを特徴とする請求項1記載の携帯電話装置。
【請求項3】
前記複数のタッチセンサーを配する本装置の機材表面は、本装置の本体部及び上部カバー部であることを特徴とする請求項1記載の携帯電話装置。
【請求項4】
着信または所定のスケジュールアラームを意味するイベントが発生した時に、前記イベントの発生を、スピーカからの音声若しくは鳴動の出力、またはバイブレータの振動によってユーザに通知する携帯電話装置のイベント通知方法であって、
本装置を構成する機材表面に複数のタッチセンサーを配するステップと、
前記イベントの発生通知手段を予め予めユーザに設定させると共に、本装置が内蔵するメモリに登録するステップと、
前記複数のタッチセンサーが検出するON/OFF情報の組み合わせと、前記ユーザによる本装置の携帯状態を示す携帯識別情報との対応を、予めユーザに設定させると共に、本装置が内蔵するメモリに一覧表形式のデータとして登録するステップと、
前記イベントの発生時には、前記複数のタッチセンサーが検出する前記ON/OFF情報の組み合わせを、前記メモリに登録された前記一覧表形式のデータと照合することにより、前記ユーザによる本装置の携帯状態を識別するステップと、を有し、
前記識別された前記ユーザの携帯状態が、本装置を前記ユーザが手で持っていることを示す場合には、前記バイブレータの振動によってイベントの発生を通知し、前記識別された前記ユーザの携帯状態が、本装置を前記ユーザが手で持っていないことを示す場合には、前記ユーザによって予め登録されたイベントの発生通知手段によってイベントの発生を通知することを特徴とする携帯電話装置のイベント通知方法。
【請求項5】
着信または所定のスケジュールアラームを意味するイベントが発生した時に、前記イベントの発生を、スピーカからの音声若しくは鳴動の出力、またはバイブレータの振動によってユーザに通知する機能を有する携帯電話装置をコンピュータで制御するための制御プログラムであって、
本装置を構成する機材表面に複数のタッチセンサーを配するステップと、
前記イベントの発生通知手段を予め予めユーザに設定させると共に、本装置が内蔵するメモリに登録するステップと、
前記複数のタッチセンサーが検出するON/OFF情報の組み合わせと、前記ユーザによる本装置の携帯状態を示す携帯識別情報との対応を、予めユーザに設定させると共に、本装置が内蔵するメモリに一覧表形式のデータとして登録するステップと、
前記イベントの発生時には、前記複数のタッチセンサーが検出する前記ON/OFF情報の組み合わせを、前記メモリに登録された前記一覧表形式のデータと照合することにより、前記ユーザによる本装置の携帯状態を識別するステップと、を有し、
前記識別された前記ユーザの携帯状態が、本装置を前記ユーザが手で持っていることを示す場合には、前記バイブレータの振動によってイベントの発生を通知し、前記識別された前記ユーザの携帯状態が、本装置を前記ユーザが手で持っていないことを示す場合には、前記ユーザによって予め登録されたイベントの発生通知手段によってイベントの発生を通知するように制御することを特徴とする携帯電話装置の制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−147656(P2010−147656A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−320932(P2008−320932)
【出願日】平成20年12月17日(2008.12.17)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】