説明

撮像装置、画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム

【課題】被写体が撮像された画像情報からの被写体の切り抜き処理において、ユーザの熟練度によらず、より高精度な切り抜き処理を可能とする。
【解決手段】被写体画像を撮像により生成する画像カメラ15と、被写体と背景とが含まれる視覚的範囲を画像とした場合の各部に表示されている対象物までの距離を測定し、前記視覚的範囲の画像上の座標と距離とが関連付けられた距離情報を生成する距離カメラ16と、距離情報の座標を被写体画像上の座標に変換して変換済み距離情報を生成する座標変換部101と、変換済み距離情報に含まれる変換後の座標のうち、関連付けられている距離が所定の条件を満たす座標を抽出し、被写体画像のうち、抽出された座標によって特定される領域と他の領域とを分離して出力する画像切り抜き部102とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置、画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムに関し、特に、撮像によって生成された画像に含まれる被写体と背景との分離処理に関する。
【背景技術】
【0002】
被写体を撮影することにより得られた画像の活用態様として、被写体を輪郭にそって切り抜くことにより、他の背景との合成等を可能とする態様がある。このような被写体の切り抜き処理は、作業者による手作業によって行われる場合の他、光電変換により電子化された画像情報に対する画像処理によって実現される場合がある。
【0003】
画像処理によって被写体の切り抜きを実現する態様としては、作業者によって輪郭が含まれる画像の領域が指定され、その指定された領域における画像の濃度と別途指定された基準濃度との比較により、被写体の輪郭線を検知する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、背景画像の影響を低減してより高精度な切り抜きを実現するために、指定された領域内において特徴量が類似する画素群をクラスタとして分類し、そのクラスタを被写体の輪郭の内側と外側とに分類することにより、被写体の輪郭線を検知する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
他方、焦点条件の異なる2枚の同画像の画像情報に基づき、画像中における背景部分と被写体部分とを検知する方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開昭63−5745号公報
【特許文献2】特開平9−83776号公報
【特許文献3】特開平10−233919号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1、2に開示された技術においては、1つ乃至2つの領域をユーザが指定する必要がある。画像切り抜きの特性等を理解したユーザであれば、適切な領域を指定することが可能であるが、一般的なユーザにおいては、画像切り抜きの特性までも理解して領域を指定することは難しい。
【0008】
また、特許文献1乃至3いずれの場合においても、電子化された画像情報に基づいて判断されるため、被写体色と背景色との関係等、画像情報の状態によっては、被写体の切り抜き処理が適正に実行されない場合がある。
【0009】
本発明は、上記実情を考慮してなされたものであり、被写体が撮像された画像情報における被写体と背景との分離処理において、ユーザの熟練度によらず、より高精度な分離処理を可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、被写体と背景とが表示された被写体画像を撮像により生成する画像撮像部と、被写体と背景とが含まれる視覚的範囲を画像とした場合の各部に表示されている対象物までの距離を測定し、前記視覚的範囲の画像上の座標と距離とが関連付けられた距離情報を生成する距離情報生成部とを含む撮像装置であって、前記取得された距離情報の座標を前記被写体画像上の座標に変換して変換済み距離情報を生成する座標変換部と、前記生成された変換済み距離情報に含まれる変換後の座標のうち、関連付けられている距離が所定の条件を満たす座標を抽出する座標抽出部と、前記被写体画像のうち、前記抽出された座標によって特定される領域と他の領域とを分離して出力する画像分離部とを含むことを特徴とする。
【0011】
また、本発明の他の態様は、画像処理装置であって、被写体と背景とが含まれる視覚的範囲を画像とした場合の各部に表示されている対象物までの距離を測定し、前記視覚的範囲の画像上の座標と距離とが関連付けられた距離情報を取得する距離情報取得部と、被写体と背景とが表示された被写体画像を取得する被写体画像取得部と、前記取得された距離情報の座標を前記被写体画像上の座標に変換して変換済み距離情報を生成する座標変換部と、前記生成された変換済み距離情報に含まれる変換後の座標のうち、関連付けられている距離が所定の条件を満たす座標を抽出する座標抽出部と、前記取得された被写体画像のうち、前記抽出された座標によって特定される領域と他の領域とを分離する画像分離部とを含むことを特徴とする。
【0012】
また、本発明の更に他の態様は、画像処理方法であって、被写体と背景とが含まれる視覚的範囲を画像とした場合の各部に表示されている対象物までの距離を測定し、前記視覚的範囲の画像上の座標と距離とが関連付けられた距離情報を取得して記憶媒体に記憶し、被写体と背景とが表示された被写体画像を取得して記憶媒体に記憶し、前記記憶された距離情報の座標を前記被写体画像上の座標に変換して変換済み距離情報を生成して記憶媒体に記憶し、前記生成された変換済み距離情報に含まれる変換後の座標のうち、関連付けられている距離が所定の条件を満たす座標を抽出し、前記取得された被写体画像のうち、前記抽出された座標によって特定される領域と他の領域とを分離して記憶媒体に記憶することを特徴とする。
【0013】
また、本発明の更に他の態様は、画像処理プログラムであって、被写体と背景とが含まれる視覚的範囲を画像とした場合の各部に表示されている対象物までの距離を測定し、前記視覚的範囲の画像上の座標と距離とが関連付けられた距離情報を取得して記憶媒体に記憶するステップと、被写体と背景とが表示された被写体画像を取得して記憶媒体に記憶するステップと、前記記憶された距離情報の座標を前記被写体画像上の座標に変換して変換済み距離情報を生成して記憶媒体に記憶するステップと、前記生成された変換済み距離情報に含まれる変換後の座標のうち、関連付けられている距離が所定の条件を満たす座標を抽出し、前記取得された被写体画像のうち、前記抽出された座標によって特定される領域と他の領域とを分離して記憶媒体に記憶するステップとを情報処理装置に実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、被写体が撮像された画像情報における被写体と背景との分離処理において、ユーザの熟練度によらず、より高精度な分離処理が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施形態に係る撮像装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係る撮像装置の機能構成を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係る距離カメラによって取得される距離情報の例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る画像平面/三次元空間の座標変換機能の原理を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係る回転・並進の座標変換機能の原理を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係る距離情報を被写体画像に重ねた状態を示す図である。
【図7】本発明の実施形態に係る抽出対象領域を示す図である。
【図8】本発明の実施形態に係るレンズの歪みの補正態様を示す図である。
【図9】本発明の他の実施形態に係る変換済み距離情報の例を示す図である。
【図10】本発明の他の実施形態に係る変換済み距離情報によって特定される点の分割態様を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。本実施形態においては、画像を撮像する画像カメラと、グレイスケール等の減色された画像を撮像すると共に、その画像上の位置に表示されている被写体や背景等の対象の距離(以降、距離情報とする)を取得する距離カメラとを含み、画像カメラによって撮像された画像に表示されている被写体の輪郭の切り抜き処理を自動的に実行する撮像装置を例として説明する。
【0017】
図1は、本実施形態に係る撮像装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係る撮像装置1は、一般的なサーバやPC(Personal Computer)等の情報処理端末と同様の構成に加えて、上述した距離カメラや画像カメラを含む。即ち、本実施形態に係る撮像装置1は、CPU(Central Processing Unit)10、RAM(Random Access Memory)11、ROM(Read Only Memory)12、HDD(Hard Disk Drive)13及びI/F14がバス19を介して接続されている。また、I/F14には、画像カメラ15、距離カメラ16、LCD(Liquid Crystal Display)17及び操作部18が接続されている。
【0018】
CPU10は演算手段であり、撮像装置1全体の動作を制御する。RAM11は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU10が情報を処理する際の作業領域として用いられる。ROM12は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムが格納されている。HDD13は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OS(Operating System)や各種の制御プログラム、アプリケーション・プログラム等が格納されている。I/F14は、バス19と各種のハードウェアやネットワーク等を接続し制御する。
【0019】
画像カメラ15は、光電変換素子を含み、受光した光情報を電子情報に変換して画像情報を生成する画像撮像部である。距離カメラ16は、画像カメラ15と同様に、光電変換によりグレイスケールの画像を生成すると共に、投光した光が対象によって反射されて戻ってくるまでの時間に基づき、対象との距離を測定することにより、上記グレイスケールの画像上の各位置に表示された対象物までの距離の情報を生成する距離情報生成部である。距離カメラ16としては、例えば、オプテックス株式会社製の3次元画像距離カメラ「ZC−1000」シリーズを用いることができる。LCD17は、ユーザが画像形成装置1の状態を確認するための視覚的ユーザインタフェースである。操作部18は、キーボードやマウス等、ユーザが画像形成装置1に情報を入力するためのユーザインタフェースである。
【0020】
このようなハードウェア構成において、ROM12やHDD14若しくは図示しない光学ディスク等の記録媒体に格納されたプログラムがRAM11に読み出され、そのプログラムに従ってCPU10が演算を行う事により、ソフトウェア制御部が構成される。このようにして構成されたソフトウェア制御部と、ハードウェアとの組み合わせによって、本実施形態に係る撮像装置1の機能を実現する機能ブロックが構成される。
【0021】
次に、図2を参照して、本実施形態に係る撮像装置1の機能構成について説明する。図2は、本実施形態に係る撮像装置1の機能構成を示すブロック図である。図2に示すように、本実施形態に係る撮像装置1は、画像処理部100によって実現される機能と、表示制御部110によって実現される機能とを含む。尚、画像処理部100及び表示制御部110は、上述したように、RAM11に読み出されたプログラムに従ってCPU10が演算を行う事により実現されるソフトウェア制御部とハードウェアとが連動することにより機能する。
【0022】
画像処理部100は、距離カメラ16によって取得された距離情報に基づき、画像カメラ15によって生成された画像情報に表示されている被写体Qの輪郭を切り抜く画像処理を実行する。図2に示すように、画像処理部100には、座標変換部101及び画像切り抜き部102が含まれる。
【0023】
ここで、図3を参照して、距離カメラ16によって取得される距離情報の例について説明する。図3に示すように、本実施形態に係る距離情報は、距離カメラ16によって生成される画像上の水平方向の座標である“u”(pixel)及び垂直方向の座標である“v” (pixel)に加えて、“u”、“v”によって特定される画像上の位置に表示されている被写体や背景の、距離カメラ16の受光面からの距離“Z”(mm)を含む。換言すると、距離情報においては、距離カメラ16によって撮像されたグレイスケール画像の画像上の座標と、画像上における夫々の座標に表示されている対象物との距離とが関連付けられている。このような情報により、距離カメラ16によって撮影されて生成された画像に表示されている被写体Qや背景の、実際の空間上における距離を認識することが可能となる。
【0024】
座標変換部101は、距離カメラ16によって取得された距離情報の座標系を、距離カメラ16によって撮像された画像上の座標系から、画像カメラ15によって撮像された画像情報の座標系に変換する。図2に示すように、座標変換部101は、“画像平面/三次元空間”、“回転・並進”、“三次元空間/画像平面”及び“歪み補正”の夫々の座標変換機能を含む。
【0025】
画像切り抜き部102は、座標変換部101によって変換された距離情報に対して所定の閾値を適用することにより、画像カメラ15によって撮像された画像において、カメラからの距離が所定の範囲内である画素を抽出することにより、被写体Qの輪郭を切り抜く。表示制御部110は、画像切り抜き部102によって切り抜かれた被写体の画像を、LCD17に表示させる。
【0026】
このように、距離カメラ16によって取得された距離情報を画像カメラ15によって撮像された画像に適用するために、座標系を変換することが本実施形態に係る要旨の1つである。これにより、距離カメラ16によって撮影される画像の解像度が低く、所望の画質レベルの画像を得られない場合や、距離カメラ16がフルカラーに対応していないような場合であっても、画像自体は画像カメラ15によって撮像するため、所望の画質レベルの画像を得ることができる。
【0027】
次に、座標変換部101による夫々の機能について説明する。尚、先ずは“画像平面/三次元空間”、“回転・並進”、“三次元空間/画像平面”の座標変換機能について説明し、“歪み補正”の座標変換機能については後述する。先ず、“画像平面/三次元空間”の座標変換機能について説明するため、カメラによって撮像される画像上の座標と、三次元空間上の座標との関係について、図4を参照して説明する。
【0028】
図4は、距離カメラ16の受光部16aを原点とし、距離カメラ16の光軸をZ軸、水平方向をY軸、垂直方向をX軸とした三次元空間における、被写体の位置及び撮像される画像の座標を透視射影モデルによって示す図である。尚、図3の“Z”は、図4のZ軸方向の値に対応している。図4に示すように、カメラによって撮影される画像は、カメラから光軸の方向を見た場合に、カメラの焦点距離fの位置に配置された仮想的な枠(図4に示す太い破線の枠)内に入る風景である。この枠内における座標が、距離カメラ16によって撮像された画像上の座標“u”、“v”となる。
【0029】
この際、被写体Qを含む枠内の撮像対象から反射された光は、図4に示すように、距離カメラ16の受光部16aに向かって集光される。従って、距離カメラ16の光軸とZ軸とが同一であり、画像、即ち図4中の枠のアスペクト比が1:1である場合、距離カメラ16によって撮像された画像上のある一点p(u,v)は、実際の被写体Qのある一点P(X,Y,Z)及び焦点距離fを用いて、以下の式(1)によって表すことができる。

【0030】
座標変換部101は、上記式(1)に基づき、以下の式(2)の計算により、距離カメラ16の撮像による画像上の座標p(u,v)を、三次元空間上の座標P(X,Y,Z)に変換する。

【0031】
ここで、式(2)における“f1x”、“f1y”、“c1x”、“c1y”を含む3行3列の行列は、距離カメラ16の焦点距離及び光軸のずれを示す内部パラメータである。“f1x”、“f1y”は、距離カメラ16の水平方向、垂直方向の焦点距離であり、上述したように、アスペクト比が1:1であれば同一である。“c1x”、“c1y”は、距離カメラ16の水平方向、垂直方向の光軸のずれである。
【0032】
この距離カメラ16の内部パラメータは、例えばZhangの手法のように、距離カメラ16の焦点距離を固定して様々な角度からチェックボードを撮影し、撮影したチェックボードの格子点の位置を演算することにより求めることができる。座標変換部101は、このようにして求められた距離カメラ16の内部パラメータを記憶しており、その内部パラメータを用いて式(2)の計算を行う事により、距離カメラ16の撮像による画像上の座標(u,v)を三次元空間上の座標(X,Y,Z)に変換する。
【0033】
次に、“回転・並進”及び“三次元空間/画像平面”の座標変換機能について説明する。上述したように、三次元空間上の座標軸は、夫々のカメラに応じて定められている。従って、距離カメラ16と画像カメラ15とでは図5に示すように座標軸が異なる。“回転・並進”の座標変換機能は、距離カメラ16における三次元空間上の座標系を、画像カメラ15における三次元空間上の座標系に変換する処理である。
【0034】
距離カメラ16における三次元空間上の座標を、画像カメラ15における三次元空間上の座標に変換する際、座標変換部101は、3行3列の回転ベクトル“R”及び3行1列の並進ベクトル“t”によって構成される外部パラメータ“R|t”を用いる。更に、座標変換部101は、“回転・並進”の座標変換処理と同時に、“三次元空間/画像平面”の座標変換処理を行う。
【0035】
“三次元空間/画像平面”の座標変換処理は、上記式(2)によって実現された“画像平面/三次元空間”の座標変換とは逆に、三次元空間上の座標を画像上の座標に変換する処理である。但し、本実施形態においては、距離カメラ16の撮像による画像上の座標を画像カメラ15の撮像による画像上の座標に変換することが目的であるため、“三次元空間/画像平面”の座標変換処理においては、“回転・並進”の座標変換処理によって画像カメラにおける三次元空間上の座標に変換された座標を、画像カメラ15の内部パラメータを用いて画像カメラ15の撮像による画像上の座標に変換する。この変換は、以下の式(3)によって実現される。

【0036】
ここで、式(3)における“f2x”、“f2y”、“c2x”、“c2y”を含む3行3列の行列は、画像カメラ15の焦点距離及び光軸のずれを示す内部パラメータである。“f2x”、“f2y”は、画像カメラ15の水平方向、垂直方向の焦点距離であり、上述したように、アスペクト比が1:1であれば同一である。“c2x”、“c2y”は、画像カメラ15の水平方向、垂直方向の光軸のずれである。この画像カメラ15の内部パラメータは、上記距離カメラ16の内部パラメータと同様に、例えばZhangの手法によって求めることができる。
【0037】
また、式(3)における“r11”〜“r33”及び“t”〜“t”を含む行列は、上述した外部パラメータ“R|t”である。外部パラメータ“R|t”も、Zhangの手法によって求めることができる。上述したように、外部パラメータ“R|t”は、距離カメラ16の座標系を画像カメラ15の座標系に変換するためのパラメータである。従って、外部パラメータ“R|t”を求めるためには、画像カメラ15及び距離カメラ16を撮像装置1に実際の稼動時と同様に固定した状態において、ある向きのチェックボードを画像カメラ15及び距離カメラ16の両方で撮像することにより、画像カメラ15及び距離カメラ16夫々によって撮像された一組のチェックボードの画像を得る。
【0038】
この一組のチェックボードの画像は、同一のチェックボードを撮像したものであるため、その格子点の位置は、上記外部パラメータ“R|t”によって変換可能である。従って、チェックボードの位置を様々に変えて複数の組の画像を生成することにより、連立方程式を解くようにして外部パラメータ“R|t”を求めることができる。尚、上述したように、距離カメラ16は、撮像によりグレイスケールの画像を生成することができる。従って、上記内部パラメータ及び外部パラメータ“R|t”を求める際には、このグレイスケールの画像を用いることができる。
【0039】
座標変換部101は、このようにして求められた画像カメラ101の内部パラメータ及び外部パラメータ“R|t”を記憶しており、それらの情報を用いて式(3)の演算を行うことによって、“回転・並進”及び“三次元空間/画像平面”の座標変換機能を同時に実現する。
【0040】
このような処理により、図3に示すように、距離カメラ16の撮像による画像上の座標として取得された距離情報が、画像カメラ15の撮像による画像上の座標に変換される。座標変換部101は、このようにして生成した画像カメラ15による撮像画像に対応した距離情報(以降、変換済み距離情報とする)を、画像切り抜き部102に入力する。
【0041】
次に、画像切り抜き部102による切り抜き処理について説明する。図6(a)は、変換済み距離情報によってZ軸方向の距離が特定される座標の点を、画像カメラ15によって撮像された被写体を含む画像(以降、被写体画像とする)に重ね合わせた状態を示す図である。距離カメラ16によってZ軸方向の距離が取得される際の解像度は、画像カメラ15による撮像によって生成される画像の解像度よりも低いため、変換済み距離情報の座標を被写体画像に重ね合わせると、図6(a)に示すように、変換済み距離情報の座標は、離散的な点として表示される。
【0042】
画像切り抜き部102は、変換済み距離情報におけるZ軸方向の距離に対して閾値を適用することにより、対象がカメラから所定の距離以内にある点のみを抽出する。即ち、画像切り抜き部102が、座標抽出部として機能する。図6(b)は、このようにして抽出された点を被写体画像に重ね合わせた状態を示す図である。図6(b)に示すように、被写体に重なる点が抽出される。図6(b)に示すように抽出された点を、以降、抽出点とする。
【0043】
画像切り抜き部102は、この抽出点と重ならない部分を被写体画像から消去することにより、被写体を抽出する。しかしながら、上述したように、変換済み距離情報の各点は、被写体画像中において離散的であるため、抽出点をそのまま適用することは出来ない。そこで、画像切り抜き部102は、離散的である各点を白画素、その他の領域を黒画素として、離散的である各点が連結されて1つの領域を形成するように、画像の膨張処理を繰り返し行う。画像の膨張処理とは、ある注目画素の周辺に1画素でも白画素があれば、その注目画素を白画素に置き換える処理である。画像切り抜き部102は、この膨張処理を、抽出点において縦・横・斜において隣接する点が連結されるまで繰り返す。
【0044】
図7(a)は、上記膨張処理の結果、抽出点において隣接する点が連結された状態を示す図である。尚、図6(b)の状態から図7(a)の状態への遷移の際、画像切り抜き部102は、上記膨張処理の繰り返しの他、膨張処理により荒れた輪郭の平滑化処理を行う。また、距離カメラ16のノイズによって、被写体とは関係ない位置に抽出点が出現する場合もあるため、画像切り抜き部102は、ラベリング処理により、最も広い領域や所定の閾値以上の広さを有する領域のみを残し、ノイズカット処理を行う。
【0045】
画像切り抜き部102は、被写体画像において、図7(a)に示すように生成された領域(以降、抽出対象領域とする)に対応する以外の部分を消去することにより、図7(b)に示すように被写体と背景とが分離され、被写体を抽出することができる。ここで、上記膨張処理により、抽出対象領域は図7(b)に示すように実際の被写体の輪郭よりも広い領域となっている。図7(b)においては、抽出対象領域のうち、実際の被写体からはみ出している部分を黒塗りで示している。
【0046】
画像切り抜き部102は、図7(b)に示すように抽出された画像において、例えば従来のエッジ検知の処理等を行う事により、被写体の輪郭の外側の余分な領域を消去することが好ましい。図7(b)に示すように、被写体の輪郭に略沿って画像が切り抜かれているため、被写体の輪郭と切り抜かれた画像の輪郭との間の濃度は略一定であるものと考えられる。従って、従来技術のように、画像カメラ15によって撮像されて生成された画像において被写体の輪郭を検出するよりも高精度にエッジ検知を行うことができる。
【0047】
また、画像切り抜き部102は、図7(a)に示すように抽出対象領域を生成した後、被写体画像の切り抜きを行う前に、抽出対象領域の収縮処理を行っても良い。画像の収縮処理とは、上記膨張処理とは逆に、ある注目画素の周辺に1画素でも黒画素があれば、その注目画素を黒画素に置き換える処理である。これにより、上記膨張処理によって膨張した輪郭が収縮され、図7(b)に示すような被写体からのはみ出しを軽減することができる。
【0048】
次に、座標変換部101の“歪み補正”の座標変換機能について説明する。図8(a)は、“歪み補正”の座標変換機能が目的とする課題を示す図である。図8(a)に示すように、変換済み距離情報に閾値を適用して抽出された抽出点と、被写体画像における被写体とがずれる場合がある。これは、カメラのレンズにおける半径方向及び円周方向の歪みによってもたらされることが考えられる。従って、座標変換部101は、距離カメラ16によって取得された距離情報を変換して変換済み距離情報を生成する際、その歪みを補正して変換を行う。尚、本実施形態においては、距離カメラ16のレンズに歪みがあるものとして補正を行う。
【0049】
本実施形態に係る座標変換部101は、上述した式(3)の計算において、“歪み補正”の処理も行う。ここで、上記式(3)の計算は、以下の式(4)〜(6)に等しい。但し、z≠0である。



【0050】
これに対して、レンズの歪みを考慮すると、上記式(6)は以下の式(7)、(8)によって置き換えられる。


【0051】
ここで、式(7)における“k”、“k”並びに“p”、“p”は、夫々半径方向、円周方向の歪み係数である。即ち、式(7)は、レンズによる歪みを補正するための式である。本実施形態においては、夫々2次まで展開した係数まで考慮する場合を例とするが、3次以上の係数まで考慮しても良い。これらの歪み係数も、キャリブレーションによって求めることができる。即ち、上述した距離カメラ16の内部パラメータを求める際に生成した複数のチェックボードの画像に基づき、各格子点の位置を上記式に適用して演算することにより、“k”、“k”並びに“p”、“p”の歪み係数を求めることができる。
【0052】
尚、上述した係数を考慮する次元は、カメラと被写体との距離に応じて決定することが好ましい。一般的に、カメラと被写体との距離が近い程、歪みが大きくなる。従って、カメラと被写体との距離が近いほど、高次の係数まで考慮して計算を行うことにより、より好適に歪み補正を行うことができる。
【0053】
座標変換部101は、このようにして求めた歪み係数を記憶しており、距離カメラ16における三次元座標(X,Y,Z)を入力として、上述した式(3)に従って画像カメラ15の撮像による画像上の座標(u,v)を求める際に、上記式(4)、(5)、(7)(8)を用いることにより、レンズの歪みが補正された上で、画像カメラ15の撮像による画像上の座標を得られる。これにより、図8(b)に示すように、抽出点と被写体とのずれを解消することができる。
【0054】
以上説明したように、本実施形態に係る撮像装置1においては、被写体画像から被写体が表示された部分を切り抜く際、原則として画像の濃度の情報を用いず、距離カメラ1によって取得された距離情報に基づいて処理を行う。また、本実施形態に係る撮像装置1においては、ユーザに対して操作を求めることなく、画像処理部100が、与えられた情報に基づいて自動的に処理を実行する。従って、画像の切り抜き処理において、ユーザの熟練度によらず、より高精度な切り抜き処理を可能とすることができる。
【0055】
尚、上記実施形態においては、図2に示すように、画像カメラ15及び距離カメラ16を含む撮像装置1を例として説明したが、画像処理部100単体または画像処理部100を実現するためのプログラムとして提供することも可能である。この場合、被写体画像を撮像した第1のカメラの内部パラメータ及び距離情報を取得した第2のカメラの内部パラメータ並びに第1のカメラと第2のカメラとの外部パラメータを別途取得する必要がある。
【0056】
外部パラメータの取得方法としては、上述したステレオキャリブレーションによるものの他、画像カメラ15及び距離カメラ16にGPS(Global Positioning System)のような測位システムであって高精度なものが搭載されていれば、その情報を用いることも可能である。具体的には、画像カメラ15及び距離カメラ16は、夫々被写体画像、距離情報を取得する際、搭載された測位システムにより情報取得時の位置及び方位を同時に取得し、座標変換部101に入力する。
【0057】
これにより、座標変換部101は、入力された位置及び方位の情報に基づき、距離カメラ16における三次元空間の座標系を画像カメラ15における三次元空間の座標系に変換するための外部パラメータを求めることができる。尚、上記入力された情報のうち、方位の違いより回転ベクトルRを、位置の違いにより並進ベクトルtを夫々求めることができる。
【0058】
また、上記実施形態においては、図7(a)、(b)に示すように、被写体画像から抽出対象領域に対応する領域以外の部分を消去する場合を例として説明した。この他、抽出対象領域に対応する領域と他の領域とを別レイヤーとして保存することも可能である。即ち、画像切り抜き部102が、少なくとも上記抽出対象領域によって特定される被写体画像の領域と他の領域とを分離して記憶媒体に記憶する画像分離部として機能することにより、本実施形態に係る効果を得ることが可能である。これにより、以降の操作において背景部分の画像の仕様有無をユーザに選択させることができ、ユーザの利便性を向上することができる。
【0059】
また、上記実施形態においては、被写体画像に変換済み距離情報の座標を重ね合わせる際、図6(a)、(b)に示すように、変換済み距離情報の座標によって特定される点を、変換済み距離情報の解像度、即ち距離カメラ16の解像度と被写体画像の解像度との比率に応じた間隔で、被写体画像上に配置する場合を例として説明した。換言すると、図6(a)、(b)の例においては、変換済み距離情報の座標によって特定される各点を、距離カメラ16の解像度と被写体画像の解像度との比率に応じた間隔で、被写体画像上の各画素に対応させる。即ち、変換済み距離情報の座標を、解像度はそのままの状態で、解像度がより高い被写体画像に重ね合わせているため、図6(a)、(b)に示すような離散的な状態となる。
【0060】
これに対して、予め変換済み距離情報の解像度を被写体画像の解像度に対応させた上で重ね合わせを行うことも可能である。例えば、変換済み距離情報の座標によって特定される各点を画素として、夫々の画素を分割することにより、変換済み距離情報の解像度を被写体画像の解像度に一致させることができる。そのような態様について以下に説明する。
【0061】
図9(a)は、図3に示す距離情報が座標変換部101によって変換済み距離情報に変換された状態を示す図である。図9(a)に示すように、図3において(u,v)、(u,v)・・・として特定されていた座標は、変換済みの座標として(u´,v´)、(u´,v´)・・・として特定されている。図9(b)は、図9(a)に示す夫々の変換済みの各座標を画素とし、夫々の画素を4分割した状態を示す図である。
【0062】
図9(a)において(u´,v´)として特定されていた点は、図9(b)に示す(u´11,v´11)、(u´12,v´12)、(u´13,v´13)、(u´14,v´14)の4点に対応している。各点は、図10(a)、(b)に示すように、元の解像度において(u´,v´)によって特定される画素を、縦横に2分割して配置される4つの画素に相当する。
【0063】
このような処理により、図6(a)、(b)に示すような離散的な点ではなく、被写体画像における全画素が1:1でカバーされるように、同一解像度の距離情報を生成することができる。また、図9(b)に示すように、分割後の4点には、夫々分割前の距離“Z”が関連付けられる。このため、画像切り抜き部102が、距離Zに対して閾値を適用し、対象が所定の距離以内にある点のみを抽出した抽出結果は、図6(b)に示すように被写体の輪郭と略一致した状態において、隣接するドット間が埋められた状態となり、抽出対象領域を好適に求めることができる。
【0064】
尚、図9(a)、(b)及び図10(a)、(b)の態様においても、画素の分割により荒れた輪郭を平滑化する処理や、ノイズカットのためのラベリング処理等を行うことが好ましい。また、図9(a)、(b)及び図10(a)、(b)の態様においても、抽出対象領域と実際の被写体の輪郭とが完全に一致せず、抽出対象領域が被写体の輪郭からはみ出す場合が考えられるため、上記実施形態と同様に、従来のエッジ検知の処理等を行い、被写体の輪郭の外側の余分な領域を消去しても良い。この場合においても、被写体の輪郭に略沿って画像が切り抜かれているため、従来技術のように、画像カメラ15によって撮像されて生成された画像において被写体の輪郭を検出するよりも高精度にエッジ検知が可能であることは同様である。
【符号の説明】
【0065】
1 撮像装置
10 CPU
11 RAM
12 ROM
13 HDD
14 I/F
15 画像カメラ
16 距離カメラ
17 LCD
18 操作部
19 バス
100 画像処理部
101 座標変換部
102 画像切り抜き部
110 表示制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体と背景とが表示された被写体画像を撮像により生成する画像撮像部と、
被写体と背景とが含まれる視覚的範囲を画像とした場合の各部に表示されている対象物までの距離を測定し、前記視覚的範囲の画像上の座標と距離とが関連付けられた距離情報を生成する距離情報生成部と、
前記取得された距離情報の座標を前記被写体画像上の座標に変換して変換済み距離情報を生成する座標変換部と、
前記生成された変換済み距離情報に含まれる変換後の座標のうち、関連付けられている距離が所定の条件を満たす座標を抽出する座標抽出部と、
前記被写体画像において前記抽出された座標によって特定される領域と他の領域とを分離して出力する画像分離部とを含むことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記座標変換部は、
前記距離情報生成部の焦点距離及び光軸の情報を含む第1のパラメータに基づき、前記視覚的範囲の画像上の座標である前記距離情報の座標を、前記距離情報生成部を基準とした三次元空間上の座標に変換する第1の座標変換機能と、
前記距離情報生成部を基準とした三次元空間上の座標軸と前記画像撮像部を基準とした三次元空間上の座標軸とのずれに基づく第2のパラメータに基づき、前記距離情報生成部を基準とした三次元空間上の座標に変換された前記距離情報の座標を、前記画像撮像部を基準とした三次元空間上の座標に変換する第2の座標変換機能と、
前記画像撮像部の焦点距離及び光軸の情報を含む第2のパラメータに基づき、前記画像撮像部を基準とした三次元空間上の座標に変換された前記距離情報の座標を、前記被写体画像上の座標に変換する第3の座標変換機能とを含むことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記座標変換部は、前記距離情報生成部または前記画像撮像部に含まれるレンズの半径方向の歪み及び円周方向の歪みのうち少なくとも一方の情報を含む第4のパラメータに基づき、前記距離情報生成部を基準とした三次元空間上の座標又は前記画像撮像部を基準とした三次元空間上の座標に変換された前記距離情報の座標を、前記レンズの半径方向の歪みまたは円周方向の歪みが補正された座標に変換する第4の座標変換機能を含むことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記座標抽出部は、前記生成された変換済み距離情報に含まれる変換後の座標のうち、関連付けられている距離が所定の閾値以下の座標を抽出することを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記画像分離部は、前記被写体画像のうち、前記抽出された座標によって特定される領域以外の領域の画像情報を消去することにより、前記被写体画像において前記被写体が表示された領域を抽出することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記距離情報における座標の解像度は、前記被写体画像の解像度よりも低く、
前記画像分離部は、前記抽出された座標を画素として描画される画像において前記画素を分割することにより前記抽出された座標の解像度を前記被写体画像の解像度に対応させ、前記分割された画素によって描画される画像によって領域を特定することを特徴とする請求項1乃至5いずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項7】
被写体と背景とが含まれる視覚的範囲を画像とした場合の各部に表示されている対象物までの距離を測定し、前記視覚的範囲の画像上の座標と距離とが関連付けられた距離情報を取得する距離情報取得部と、
被写体と背景とが表示された被写体画像を取得する被写体画像取得部と、
前記取得された距離情報の座標を前記被写体画像上の座標に変換して変換済み距離情報を生成する座標変換部と、
前記生成された変換済み距離情報に含まれる変換後の座標のうち、関連付けられている距離が所定の条件を満たす座標を抽出する座標抽出部と、
前記取得された被写体画像のうち、前記抽出された座標によって特定される領域と他の領域とを分離して出力する画像分離部とを含むことを特徴とする画像処理装置。
【請求項8】
被写体と背景とが含まれる視覚的範囲を画像とした場合の各部に表示されている対象物までの距離を測定し、前記視覚的範囲の画像上の座標と距離とが関連付けられた距離情報を取得して記憶媒体に記憶し、
被写体と背景とが表示された被写体画像を取得して記憶媒体に記憶し、
前記記憶された距離情報の座標を前記被写体画像上の座標に変換して変換済み距離情報を生成して記憶媒体に記憶し、
前記生成された変換済み距離情報に含まれる変換後の座標のうち、関連付けられている距離が所定の条件を満たす座標を抽出し、前記取得された被写体画像のうち、前記抽出された座標によって特定される領域と他の領域とを分離して記憶媒体に記憶することを特徴とする画像処理方法。
【請求項9】
被写体と背景とが含まれる視覚的範囲を画像とした場合の各部に表示されている対象物までの距離を測定し、前記視覚的範囲の画像上の座標と距離とが関連付けられた距離情報を取得して記憶媒体に記憶するステップと、
被写体と背景とが表示された被写体画像を取得して記憶媒体に記憶するステップと、
前記記憶された距離情報の座標を前記被写体画像上の座標に変換して変換済み距離情報を生成して記憶媒体に記憶するステップと、
前記生成された変換済み距離情報に含まれる変換後の座標のうち、関連付けられている距離が所定の条件を満たす座標を抽出し、前記取得された被写体画像のうち、前記抽出された座標によって特定される領域と他の領域とを分離して記憶媒体に記憶するステップとを情報処理装置に実行させることを特徴とする画像処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−50013(P2012−50013A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−192717(P2010−192717)
【出願日】平成22年8月30日(2010.8.30)
【出願人】(501041894)チームラボ株式会社 (10)
【Fターム(参考)】