説明

撮像装置及びその制御方法

【課題】簡単な操作により背景をぼかした画像を確認し、撮影できるようにする。
【解決手段】撮像部205で撮像された画像を逐次表示部106に表示する、スルー画像表示の状態で、システム制御部220は、表示部106に対する指やペンF1によるタッチオンがあったか否かを判定する。タッチオンがあった場合、タッチオンされた位置座標を中心に合焦枠401をスルー画像に重畳表示し、1点AF処理を行う。そして、指F1がタッチオンの状態で、表示部106の任意の場所にタッチ操作があったか否かを判定し、指F2のタッチオンを検出すると、指F2がタッチオンしている間、絞り202を開放動作させる。指F2のタッチアップを検出すると、絞り202の開放動作を停止させる。システム制御部220は、表示部106に対するタッチアップを検出すると、撮影準備動作を開始するように制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示手段に対する接触操作及び接触位置を検出可能とした撮像装置、その制御方法、プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、撮影レンズ等の撮影光学系により結像される被写体像を、撮像素子によって光電変換し、これにより得られた画像信号に基づいて液晶モニタ等の画像表示装置に表示するカメラが一般的に知られている。
そして、近年においては、一眼レフ方式やミラーレス方式のカメラ本体に対して撮影光学系を着脱自在となるように構成し、ユーザが所望するときに所望の撮影光学系を任意に着脱し交換することで、単一のカメラ本体において複数種類の撮影光学系を選択的に使用し得るように構成したレンズ交換可能な形態のデジタルカメラが一般に実用化されつつある。
【0003】
このようなレンズ交換式のカメラにおいて、レンズ内の絞りを調整しF値を変えることで、背景をぼかした画像を撮影することができる。例えば特許文献1には、LCDに表示されたスルー画を確認しながらタッチパネルにタッチ操作することで背景領域(ぼかしたい領域)を選択できるようにした構成が開示されている。
また、タッチパネルに関して、例えば特許文献2には、タッチパネルに指が触れた時に、それを検出してその接触した位置にスイッチを設定するとともに、そのスイッチに対し所定の相対位置関係にある箇所に他のスイッチを設定する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−79193号公報
【特許文献2】特開平11−212726号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来例では、レンズ交換式カメラに不慣れなユーザにとって設定調整項目が多く、どのような設定にすれば背景をぼかした画像を撮影することができるのか分かりにくい。
【0006】
また、タッチパネルのタッチ操作で絞りを調整し背景をぼかす機能を備えたカメラにおいても、AF操作はシャッター時に行われるため、最終撮影画像を確認することができず、また撮影までの操作が煩雑になる問題があった。
【0007】
本発明は、上記のような問題点に鑑みて成されたものであり、簡単な操作により背景をぼかした画像を確認し、撮影できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の撮像装置は、撮影光学系を通して被写体を撮像する撮像手段と、前記撮影光学系を介して入射する被写体光量を調整するための絞り手段と、前記撮像手段により撮像された画像を表示する表示手段と、前記表示手段に対する接触操作及び接触位置を検出する検出手段と、前記検出手段により、前記表示手段に接触した状態とする第1の接触操作が検出されると、検出した接触位置に対して合焦処理を行い、前記第1の接触操作による接触が継続されたままで特定の接触操作が検出されると、前記絞り手段による絞り調整を行い、前記表示手段に対する接触操作が検出されなくなると、前記撮像手段により撮影を行い、撮像された画像を記録媒体に記録する撮影処理を行う制御手段とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、表示手段に対する簡単な接触操作により、背景をぼかした画像を確認し、撮影することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】第1の実施形態に係るデジタルカメラの外観斜視図である。
【図2】第1の実施形態に係るデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施形態に係るデジタルカメラの動作処理を示すフローチャートである。
【図4】第1の実施形態におけるタッチ操作時の画面表示例を示す図である。
【図5】第2の実施形態におけるタッチ操作時の画面表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態に係る撮像装置の構成について説明する。図1に、第1の実施形態に係る撮像装置の一例としてのデジタルカメラ100の外観斜視図を示す。101は撮影光学系を構成するレンズ部であり、デジタルカメラ100の本体に脱着可能なレンズユニットとして構成される。102は電源スイッチであり、電源オン、電源オフを切り替える操作手段である。103はシャッターボタンであり、撮影指示を行うための操作手段である。104はモード切替スイッチ(モードダイアル)であり、各種モードを切り替えるための操作手段である。105はコントローラホイールであり、回転操作可能な操作部材により構成される操作手段である。106は表示部であり、画像や各種情報を表示する表示手段である。表示部106にはタッチパネルが構成されており、表示部106に対するタッチ操作(接触操作)及びタッチ位置(接触位置)を検出することができる。107は操作部であり、ユーザからの各種操作を受け付ける操作手段であり、スイッチ、ボタン等の操作部材により構成される。
【0012】
図2は、本実施形態に係るデジタルカメラ100の構成を示すブロック図である。レンズ部101は、フォーカスレンズ201、ズームレンズ203、フォーカスレンズ201を介して入射する被写体光量を調整するための絞り202を備える。204はシャッターである。205はレンズ部101を通して被写体を撮像する撮像部であり、光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS素子等により構成される。206はA/D変換器であり、アナログ信号をデジタル信号に変換する。A/D変換器206は、撮像部205から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するために用いられる。
【0013】
209はメモリ制御部、210はメモリ、211は画像処理部である。画像処理部211は、A/D変換器206からのデータ、或いはメモリ制御部209からのデータに対し所定の画素補間、縮小といったリサイズ処理や色変換処理を行う。また、画像処理部211は、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてシステム制御部220が露光制御、測距制御を行う。これにより、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理が行われる。更に画像処理部211は、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてAWB(オートホワイトバランス)処理も行う。
【0014】
A/D変換器206からの出力データは、画像処理部211及びメモリ制御部209を介して、或いはメモリ制御部209を介してメモリ210に直接書き込まれる。メモリ210は、撮像部205により得られA/D変換器206によりデジタルデータに変換された画像データや、表示部106に表示するための画像データを格納する。メモリ210は、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像及び音声を格納するのに十分な記憶容量を備える。表示部106を用いて撮像した画像データを逐次表示すれば、電子ファインダー機能(スルー画像表示)を実現することが可能である。また、メモリ210は、画像表示用のメモリ(ビデオメモリ)を兼ねる。
【0015】
207はD/A変換器であり、メモリ210に格納されている画像表示用のデータをアナログ信号に変換して表示部106に供給する。こうして、メモリ210に書き込まれた表示用の画像データは、D/A変換器207を介して表示部106により表示される。表示部106は、LCD等の表示器上に、D/A変換器207からのアナログ信号に応じた表示を行う。
【0016】
214は電気的に消去・記録可能な不揮発性メモリであり、例えばEEPROMが用いられる。不揮発性メモリ214には、システム制御部220の動作用の定数、プログラム等が記憶される。ここでいうプログラムとは、本実施形態にて後述する各種フローチャートを実行するためのプログラムのことである。220はシステム制御部であり、デジタルカメラ100全体を制御する。システム制御部220は、不揮発性メモリ214に記録されたプログラムを実行することで、後述する本実施形態の各処理を実現する。215はシステムメモリであり、例えばRAMが用いられる。システムメモリ215には、システム制御部220の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ214から読み出したプログラム等を展開する。また、システム制御部220は、メモリ210、D/A変換器207、表示部106等を制御することにより表示制御も行う。
【0017】
モード切替スイッチ104は、システム制御部220の動作モードを静止画及び動画を記録可能な撮影モード、再生モード等のいずれかに切り替える。
シャッターボタン103の操作途中、いわゆる半押し(撮影準備動作指示)で、AF処理、AE処理、AWB処理、EF処理等の動作(以下、これらのうち少なくとも一つを撮影準備動作と称する)を開始する。これらの処理はシステム制御部220の制御によって行われる。シャッターボタン103の操作完了、いわゆる全押し(撮影指示)で、システム制御部220は撮像部205からの信号読み出しから記録媒体216に画像データを書き込むまでの一連の撮影処理の動作を開始する。
操作部107の各操作部材は、表示部106に表示される種々の機能アイコンを選択操作すること等により、場面毎に適宜機能が割り当てられ、各種機能ボタンとして作用する。機能ボタンとしては、例えば終了ボタン、戻るボタン、画像送りボタン、ジャンプボタン、絞込みボタン、属性変更ボタン等がある。例えばメニューボタンが押されると、各種の設定可能なメニュー画面が表示部106に表示される。ユーザは、表示部106に表示されたメニュー画面と、4方向ボタンやSETボタンとを用いて直感的に各種設定を行うことができる。
コントローラホイール105は、方向ボタンと共に選択項目を指示する際等に使用される。
【0018】
212は電源制御部であり、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成され、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。また、電源制御部212は、その検出結果及びシステム制御部220の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体216を含む各部へ供給する。213は電源部であり、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等からなる。216はメモリカードやハードディスク等の記録媒体であり、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される。217は記録媒体216とのインターフェースである。
【0019】
表示部106は、タッチ操作及びタッチ位置を検出するタッチパネル(タッチ操作部材)を有する。タッチパネルと表示部106とは一体的に構成することができる。例えば、タッチパネルを光の透過率が表示部106の表示を妨げないように構成し、表示部106の表示面の上層に取り付ける。そして、タッチパネルにおける入力座標と、表示部106上の表示座標とを対応付ける。これにより、恰もユーザが表示部106上に表示された画面を直接的に操作可能であるかのようなGUIを構成することができる。
【0020】
システム制御部220は、タッチパネルに対する以下のタッチ操作を検出する。即ち、タッチパネルを指やペンで触れたこと(以下、タッチダウンと称する)を検出する。また、タッチパネルを指やペンで触れている状態であること(以下、タッチオンと称する)を検出する。また、タッチパネルを指やペンで触れた状態で移動していること(以下、ムーブと称する)を検出する。また、タッチパネルに触れていた指やペンを離したこと(以下、タッチアップと称する)を検出する。また、タッチパネルに何も触れていない状態(以下、タッチオフと称する)を検出する。これらのタッチ操作やタッチパネルに指やペンが触れている位置座標は内部バスを通じてシステム制御部220に通知され、システム制御部220は通知された情報に基づいてタッチパネル上でどのような操作が行なわれたかを判定する。ムーブについてはタッチパネル上で移動する指やペンの移動方向についても、位置座標の変化に基づいて、タッチパネル上の垂直成分・水平成分毎に判定する。タッチパネルは、抵抗膜方式や静電容量方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、画像認識方式、光センサ方式等、様々な方式が知れているが、いずれの方式のものを用いても良い。
【0021】
図3は、第1の実施形態に係るデジタルカメラの動作処理を示すフローチャートであり、具体的にはタッチパネルのタッチ操作による絞り調整制御を示す。図4(A)〜(E)は、第1の実施形態におけるタッチ操作時の画面表示例である。
電源が投入され、モード切替スイッチ104によってデジタルカメラ100の動作モードが撮影モードに切り替えられると処理を開始する。
ステップS301では、まず撮影待機の処理を行う。撮影待機の処理では、システム制御部220の制御下で、撮像部205で撮像された画像を逐次表示部106に表示する、スルー画像表示を行う。このときの表示例を図4(A)に示す。
【0022】
ステップS302で、システム制御部220は、表示部106に対する指やペン(以下、単に指と称する)F1によるタッチオンがあったか否かを判定する。第1の接触操作としてタッチオンがあった場合はステップS303に進み、タッチオンがなかった場合はステップS310に進む。
【0023】
ステップS303で、システム制御部220は、タッチオンされた位置座標を中心にOSDデータである合焦枠(AF枠)401をスルー画像に重畳表示する。このときの表示例を図4(B)に示す。
ステップS304で、システム制御部220は、指F1によるタッチオンされた位置座標に合わせて合焦処理である1点AF処理(タッチAF処理)を行う。
【0024】
ステップS305で、システム制御部220は、指F1がタッチオンの状態で、すなわちステップS302におけるタッチオンによる接触が継続されたままで、表示部106の任意の場所にタッチ操作があったか否かを判定する。タッチ操作があった場合はステップS306に進み、タッチ操作がなかった場合はステップS307に進む。
【0025】
ステップS306で、システム制御部220は、指F1がタッチオンの状態で、第2の接触操作として指F2のタッチオンを検出すると、指F2がタッチオンしている間、絞り202を開放動作させる。このときの表示例を図4(C)に示す。絞り202を開放させることにより、背景画像がぼやける。指F2のタッチアップを検出すると、絞り202の開放動作を停止させる。また、図4(D)に示すように、指F2がタッチオンしている状態で指F1のタッチアップを検出したときも、絞り202の開放動作を停止させる。これにより、タッチAFによる合焦点の確認を行うことができ、背景をぼやかした最終画像の確認をすることができる。
【0026】
ステップS307で、システム制御部220は、表示部106に対するタッチアップを検出したか否かを判定する。この場合のタッチアップは最後の指に対するタッチアップ(タッチオフ)検出である。タッチアップを検出した場合はステップS308に進み、タッチアップを検出していない場合はステップS305に戻る。
【0027】
ステップS308で、システム制御部220は、撮影準備動作を開始するように制御する。撮影準備動作とはAE、AWB、EFのうち少なくとも一つを含む動作である。撮影準備が完了していないと判定した場合は完了するまで待ち、撮影準備が完了するとステップS309に進む。
ステップS309で、システム制御部220は、現在の撮影設定値で撮影処理を行う。撮影処理は、撮像部205からの信号読み出しから記録媒体216に画像データを書き込むまでの一連の撮影処理である。撮像した画像を撮影直後に表示部106に表示するレックレビューも含む。ステップS309での撮影処理を終了すると、ステップS301に戻り、撮影待機状態となる。
【0028】
一方、ステップS310で、システム制御部220は、電源オフ操作や、モード切替スイッチ104によって他のモードに切り替えられる等の、終了指示があったか否かを判定する。終了指示がなかったと判定した場合はステップS302に戻り、終了指示があっと判定した場合は処理を終了する。
【0029】
ステップS306におけるタッチ操作による絞り調整において、本実施形態では指F2がタッチオンしている間、絞り202を開放動作させが、それに限られるものではない。例えば図4(E)に示すように、指F2をムーブさせることで、ムーブ方向に応じて絞り202の開閉動作を切り替えるようにしてもよい。例えば指F2を上にムーブさせると絞り202を開放させ、下にムーブさせると絞り202を閉じる。
【0030】
また、指F2がタッチオン、タッチアップする毎に絞り202の開閉動作を切り替えたり、指F2がタッチオンしている位置の一定のエリアから外れた位置に再度タッチオンすると絞りの開閉動作を切り替えたりしてもよい。
【0031】
以上のように、本実施形態のデジタルカメラ100では、レンズ交換式カメラに不慣れなユーザでも簡単な指のタッチ操作により背景をぼかした最終画像を確認し、撮影することができる。
【0032】
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態について説明する。なお、デジタルカメラ100の構成や基本的な動作処理は第1の実施形態と同様であり、以下では、第1の実施形態との相違点について説明する。
【0033】
図5は、第2の実施形態におけるタッチ操作時の画面表示例を示す図である。第1の実施形態ではタッチ操作による絞り調整を2本の指F1、F2で行うようにしたが、本実施形態ではタッチ操作による絞り調整を1本の指F1で行うようにしている。
システム制御部220は、ステップS306において指F1のタッチオンにより表示されたAF枠401の外側に指F1が処理の距離以上移動(ムーブ)したことを検出した場合、図5に示すように、OSDデータである絞り調整用アイコン(絞り調整用スライド)501をスルー画像に重畳表示する。絞り調整用スライド501を指F1でムーブ動作にてスライドさせることで絞り202を開閉動作させる。絞り調整用スライド501を上にスライドさせると絞り202を開放させ、スライド表示アイコンを下にスライドさせると絞り202を閉じる。
【0034】
このように、本実施形態のデジタルカメラ100では、レンズ交換式カメラに不慣れなユーザでも指1本の簡単なタッチ操作により背景をぼかした最終画像を確認し、撮影することができる。
【0035】
なお、システム制御部220の制御は1つのハードウェアが行ってもよいし、複数のハードウェアが処理を分担することで、装置全体の制御を行ってもよい。
また、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
また、上述した実施形態においては、本発明をデジタルカメラに適用した場合を例にして説明したが、この例に限定されず、絞り(ぼかし)調整可能な撮影機能を有し、表示手段に対するタッチ位置及びタッチ操作を検出可能とした機器であれば適用可能である。即ち、本発明はPDA、携帯電話端末等に適用可能である。
【0036】
(他の実施形態)
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は本発明を構成することになる。
【符号の説明】
【0037】
100:デジタルカメラ、101:レンズ部、102:電源スイッチ、103:シャッターボタン、104:モード切替スイッチ、105:コントローラホイール、106:表示部、107:操作部、201:フォーカスレンズ、202:絞り、203:ズームレンズ、204:シャッター、205:撮像部、206:A/D変換器、207:D/A変換器、209:メモリ制御部、210:メモリ、211:画像処理部、212:電源制御部、213:電源部、214:不揮発性メモリ、215:システムメモリ、216:記録媒体、217:インターフェース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影光学系を通して被写体を撮像する撮像手段と、
前記撮影光学系を介して入射する被写体光量を調整するための絞り手段と、
前記撮像手段により撮像された画像を表示する表示手段と、
前記表示手段に対する接触操作及び接触位置を検出する検出手段と、
前記検出手段により、前記表示手段に接触した状態とする第1の接触操作が検出されると、検出した接触位置に対して合焦処理を行い、
前記第1の接触操作による接触が継続されたままで特定の接触操作が検出されると、前記絞り手段による絞り調整を行い、
前記表示手段に対する接触操作が検出されなくなると、前記撮像手段により撮影を行い、撮像された画像を記録媒体に記録する撮影処理を行う制御手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記特定の接触操作は、前記第1の接触操作による接触が継続されたままで行われる、前記表示手段に対する新たな第2の接触操作であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記第2の接触操作は、前記表示手段に接触した状態とする操作であり、
前記制御手段は、前記第1の接触操作による接触が継続されたままで、前記第2の接触操作による接触が継続されている間、前記絞り手段による絞り調整を行うことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記第2の接触操作は、前記表示手段に接触した状態とする操作及びその接触を離す操作を繰り返す操作であり、
前記制御手段は、前記第1の接触操作による接触が継続されたままで、前記第2の接触操作による接触及びその接触を離す操作を検出する毎に前記絞り手段の開閉動作を切り替えることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記第2の接触操作は、前記表示手段に接触した状態で移動させる操作であり、
前記制御手段は、前記第1の接触操作による接触が継続されたままで、前記第2の接触操作による移動方向に応じて前記絞り手段の開閉動作を切り替えることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記第1の接触操作により接触した状態で所定の距離以上移動させる操作があると、前記表示手段に絞り調整用アイコンを表示し、
前記特定の接触操作は、前記第1の接触操作による接触での前記絞り調整用アイコンの操作あることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記制御手段は、前記第1の接触操作が検出されると、検出した接触位置に合焦枠を表示することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項8】
前記検出手段はタッチパネルであること特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項9】
撮影光学系を通して被写体を撮像する撮像手段と、
前記撮影光学系を介して入射する被写体光量を調整するための絞り手段と、
前記撮像手段により撮像された画像を表示する表示手段と、
前記表示手段に対する接触操作及び接触位置を検出する検出手段とを備えた撮像装置の制御方法であって、
前記検出手段により、前記表示手段に接触した状態とする第1の接触操作が検出されると、検出した接触位置に対して合焦処理を行うステップと、
前記第1の接触操作による接触が継続されたままで特定の接触操作が検出されると、前記絞り手段による絞り調整を行うステップと、
前記表示手段に対する接触操作が検出されなくなると、前記撮像手段により撮影を行い、撮像された画像を記録媒体に記録する撮影処理を行うステップとを有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
【請求項10】
撮影光学系を通して被写体を撮像する撮像手段と、
前記撮影光学系を介して入射する被写体光量を調整するための絞り手段と、
前記撮像手段により撮像された画像を表示する表示手段と、
前記表示手段に対する接触操作及び接触位置を検出する検出手段とを備えた撮像装置を制御するためのプログラムであって、
前記検出手段により、前記表示手段に接触した状態とする第1の接触操作が検出されると、検出した接触位置に対して合焦処理を行う処理と、
前記第1の接触操作による接触が継続されたままで特定の接触操作が検出されると、前記絞り手段による絞り調整を行う処理と、
前記表示手段に対する接触操作が検出されなくなると、前記撮像手段により撮影を行い、撮像された画像を記録媒体に記録する撮影処理を行う処理とをコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項11】
請求項10に記載のプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−115553(P2013−115553A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−258892(P2011−258892)
【出願日】平成23年11月28日(2011.11.28)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】