説明

撮影装置、撮影装置の制御方法、プログラム、及びプログラムを記録した記録媒体

【課題】撮影装置において、認証することにより再生可能な画像データの認証を容易に行うことの可能な撮影装置、撮影装置の制御方法、プログラム、及びプログラムを記録した記録媒体を提供すること。
【解決手段】撮影装置によって被写体を撮影し、画像データを生成する。当該画像データに対して顔認識処理を行い、画像データに含まれる顔を抽出する。抽出された顔の画像があらかじめシークレットユーザ管理テーブル900に登録された顔画像であった場合に、当該顔画像が含まれる画像データをすべて閲覧可能とする。これにより、認証に必要なパスワードの入力等の手間を省く。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮影装置において、認証することにより再生可能な画像データの認証を容易に行うことの可能な撮影装置、撮影装置の制御方法、プログラム、及びプログラムを記録した記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、デジタルカメラのような撮影装置で被写体を撮影して、撮影装置に画像データとして記憶することが行われている。特に当該撮影装置のユーザは、様々なシーンで撮影を行うため、撮影装置には様々な画像データが記憶されている。例えば、ユーザが友人と旅行に行った際に撮影された画像データや、子供の運動会で撮影した画像データ、会社の同僚と撮影した画像データなど、撮影されている人も多種多様である。
【0003】
よって、撮影装置に記憶された画像データを撮影装置に備えられたディスプレイ等で再生する場合には、これらすべての画像データが再生可能なため、ユーザにとって閲覧されたくない画像データまで再生されてしまっていた。
【0004】
この問題を解決するために特許文献1では、携帯端末のアドレス帳に登録された顔画像が、前記携帯端末で撮影された撮影画像に含まれていた場合には、前記アドレス帳に設定された設定が非表示設定(シークレット)か否かによって、前記撮影された撮影画像の保存方法や撮影時の報知方法、画像データの表示方法を区別する仕組みが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−290541号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に示す仕組みを利用することで、ユーザは他のユーザに閲覧されたくない画像データを再生させないことが可能となるが、非表示と設定された画像データを再生する場合には、ユーザによるパスワード入力等の認証が必要となるため、非常に手間である。
【0007】
また、画像データを閲覧させるユーザごとに閲覧させてもよい画像データと、閲覧させたくない画像データが異なることがある。例えば、ユーザAの撮影装置には、ユーザAの友人である友人Bと旅行に行った際の画像データと、ユーザAの子供である子供Cの運動会の画像データが記憶されていたとする。この場合、友人Bには子供Cの画像データを閲覧されたくないが、友人Bと旅行に行った際の画像データは再生させたいことがある。逆に子供Cには友人Bと旅行に行った際の画像データは閲覧させたくないが、子供Cの運動会の画像データは再生させたいこともある。
【0008】
つまり、閲覧させるユーザごとに再生させたい画像データは異なる。閲覧制限をかけたい画像データに対してすべて同じ非表示設定を行うと、撮影装置の所有者であるユーザからのパスワード入力によってすべての画像データが解除されてしまうので、上記のシチュエーションに対応することができない問題がある。
【0009】
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、認証することにより再生可能な画像データの認証を容易に行うと共に、適切な画像データを再生可能にすることの可能な仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の情報処理装置は、撮影された画像データを閲覧可能に表示する撮影装置であって、前記撮影された画像データを記憶する画像データ記憶手段と、前記画像データに含まれる被写体であって、当該画像データを閲覧可能に表示する際に認証を要求すべく、前記被写体を登録する被写体登録手段と、被写体を撮影することにより画像データを生成する撮影手段と、前記撮影手段によって撮影された画像データに、前記被写体登録手段によって登録された被写体が含まれているか否かを判定する被写体有無判定手段と、前記被写体有無判定手段によって前記画像データに被写体が含まれていると判定された場合、前記画像データ記憶手段に記憶された画像データのうち、前記被写体が含まれている画像データの認証を解除する第1の認証解除手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
以上説明したように、本発明によれば、撮影装置は、撮影された画像データに含まれる顔を認識し、当該顔が非表示設定となっていた場合に、当該撮影装置に記憶された画像データのうち、当該顔が含まれる画像データを再生させることができるため、ユーザの手間を軽減し、適切な画像データのみを再生することのできる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態における撮影装置100の概要構成の一例を示す模式図である。
【図2】図1に示す撮影装置100のモジュール構成の一例を示す模式図である。
【図3】図1に示す撮影装置100による制御方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図4】図3のステップS109におけるモジュールの「シークレットユーザ登録処理」の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図5】図3のステップS111におけるモジュールの「シークレットグループ登録処理」の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】図3のステップS117におけるモジュールの「撮影処理」の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】図3のステップS119におけるモジュールの「画像再生処理」の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】図3のステップS102におけるモジュールの「起動時解除処理」の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図9】図2のテーブル記憶部に記憶されたシークレットユーザ管理テーブル900の一例を示す模式図である。
【図10】図2のテーブル記憶部に記憶されたシークレットグループ管理テーブル1000の一例を示す模式図である。
【図11】図2のテーブル記憶部に記憶されたシークレット解除一覧テーブル1100の一例を示す模式図である。
【図12】管理者メニュー画面1200の一例を示す模式図である。
【図13】管理者画像再生画面1300及びシークレットユーザ登録画面1310の一例を示す模式図である。
【図14】シークレットグループ一覧画面1400及びシークレットグループ登録画面1410の一例を示す模式図である。
【図15】パスワード入力画面1500及びシークレット画像非表示画面1510の一例を示す模式図である。
【図16】図6に示す「撮影処理」のフローチャートの第2の実施形態の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図17】図16のステップS701におけるモジュールの「セキュリティレベル処理」の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図18】図2のテーブル記憶部に記憶されたシークレットグループ管理テーブル1000の第2の実施形態の一例を示す模式図である。
【図19】シークレットグループ解除確認画面1900及びシークレットグループ解除承認画面1910の一例を示す模式図である。
【図20】図8に示す「起動時解除処理」のフローチャートの第2の実施形態の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図21】図2のテーブル記憶部に記憶されたシークレットユーザ管理テーブル900の第2の実施形態の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
【0014】
まず、本発明の実施形態に係る撮影装置100の概要構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る撮影装置100の概要構成の一例を示す模式図である。
【0015】
図1において、撮影装置100は、いわゆるデジタルカメラ等から成り、撮影用のレンズ101、撮像素子(以下、「CCD」と称する)102、アナログ−デジタルコンバータ(以下、「ADC」と称する)103、画像処理部104、コントローラ110、バッファメモリ111、フラッシュROM112、インターフェース回路(以下、「I/F回路」と称する)113、カードホルダ114、メモリーカード115、ディスプレイドライバ116、USBドライバ118、および操作部120を備える。
【0016】
レンズ101は、対物レンズ、ズームレンズ、およびフォーカスレンズなどで構成される。ズームレンズおよびフォーカスレンズについては、不図示の駆動機構により光軸方向へ駆動される。CCD102は、レンズ101を介して入射される光学画像を結像し、電気信号(アナログ信号)に変換して出力するCCDイメージセンサで構成される。ADC103は、CCD102から出力される電気信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換する機能を有する。
【0017】
画像処理部104は、前処理部105、YC処理部106、電子ズーム処理部107、圧縮部108、および伸長部109を備え、ADC103から出力されるデジタル信号から画像データを生成し、各種画像処理を行う機能を有する。
【0018】
前処理部105は、入力される画像データに基づく画像のホワイトバランスを調整するホワイトバランス処理や画像のガンマ補正処理を行う機能を有する。ホワイトバランス処理は、画像の色合いを、実物の色合いに近くなるように調整したり、光源(蛍光灯や太陽光など)に合った適正な色に調整したりする処理である。ガンマ補正処理は、画像のコントラストを調整する処理である。なお、前処理部105は、ホワイトバランス処理およびガンマ補正処理以外の画像処理を実行することも可能である。
【0019】
YC処理部106は、入力される画像データに基づく画像を、輝度情報「Y」と、輝度信号と青色の色差情報「Cb」と、輝度信号と赤色の色差情報「Cr」とに分離する機能を有する。電子ズーム処理部107は、画像の一部(例えば中央部)を所定の大きさでトリミングし、トリミングした画像を信号処理で元画像の大きさに拡大する機能を有する。電子ズーム処理部107は、例えば、撮影された1600×1200ドットの画像から中央の1024×768ドットの画像を切り出し、データ補間を行いながら1600×1200ドットのサイズに拡大することができる。
【0020】
圧縮部108は、画像データをJPEG(Joint Photographic Expert Group)方式などの圧縮形式によって圧縮する機能を有する。伸長部109は、圧縮されている画像データを伸長する機能を有する。例えば、画像データをJPEG方式で圧縮する場合、まず、画像データの高周波成分と低周波成分の割合を数値化する離散コサイン変換処理が行われる(DCT処理)。次に、画像の階調やグラデーションを表現する段階を数値(量子化ビット数)で表現する量子化処理が行われる。最後に、ハフマン符号化処理で画像データが圧縮される。具体的には、画像データの信号文字列が一定のビット毎に区切られ、出現頻度が高い文字列に対してより短い符号が与えてられてゆく。なお、圧縮処理を行わないで画像データを記録する方式の場合は、圧縮部108および伸長部109を省略することができる。また、画像データの圧縮形式は、JPEG方式に限らず、GIF(Graphical Interchange Format)形式などであっても、同様に処理を行うことができる。
【0021】
コントローラ110は、画像処理部104、バッファメモリ111、フラッシュROM112、I/F回路113、ディスプレイドライバ116、USBドライバ118、および操作部120に接続されている。また、コントローラ110は、機能的な構成として、操作部120からの入力信号に応じて各部を動作制御するための制御信号を出力する制御部(不図示)と、ユーザに関する認証を行う認証部(不図示)とを備える。
【0022】
バッファメモリ111には、画像処理部104において画像処理が行われる際に、一時的に画像データが保存される。フラッシュROM112には、撮影装置100の各種設定情報や、後述するユーザ認証情報が保存される。I/F回路113は、コントローラ110から出力される画像データを、メモリーカード115に記録可能なデータ形式に変換する。また、I/F回路113は、メモリーカード115から読み出された画像データ等を、コントローラ110で処理可能なデータ形式に変換する。
【0023】
カードホルダ114は、記憶媒体であるメモリーカード115を撮影装置100に着脱可能にする機構を備えると共に、メモリーカード115との間でデータ通信が可能な電気接点を備える。また、カードホルダ114は、撮影装置100で利用される記憶媒体の種類に応じた構造を有する。メモリーカード115は、フラッシュメモリなどの半導体記憶素子を内蔵し、カードホルダ114に着脱可能なカード型の記憶媒体である。メモリーカード115には、撮影装置100で撮影された画像データを記録することができる。
【0024】
ディスプレイドライバ116は、コントローラ110から出力される画像データを液晶ディスプレイ117で表示可能な信号に変換する。具体的には、ディスプレイドライバ116は、コントローラ110から出力されるデジタルの画像データをアナログ画像信号に変換する処理を行い、次に画像サイズを液晶ディスプレイ117の表示可能エリアのサイズに適したサイズに変換する処理を行う。
【0025】
操作部120は、電源スイッチ121、モードダイヤル122、撮影ボタン123、カーソルキー124、ズームボタン125、および閲覧(再生)ボタン126を備え、ユーザからの操作入力を受け付けて、操作内容に応じた信号をコントローラ110に出力する。なお、操作部120には、図示の操作ボタン以外の操作ボタン類も含まれるが、それらの説明は省略する。
【0026】
モードダイヤル122は、撮影動作のモードを切り替えるための回転可能なダイヤルである。ユーザはモードダイヤル122を回転操作することで、メモリーカード115に保存された画像データに対してアクセス制限を行うことが可能な管理者モードや管理者モード以外の撮影動作モードを含む複数の撮影動作モードを選択することが可能である。
【0027】
管理者モード以外の撮影動作モードとは、例えば、予め撮影装置100が保持している撮影設定(ホワイトバランスやシャッタースピード等)をユーザに選択しやすく表したAutoモードや夜景モード、或いはユーザが任意に撮影設定を設定することができるマニュアルモードなどである。
【0028】
閲覧ボタン126は、撮影した画像データを閲覧する閲覧モード(画像再生モード)に切り替えるためのボタンである。閲覧ボタン126が押下されると、撮影モードから閲覧モードに移行する。なお、閲覧モードへの切替方法については、閲覧ボタン126の押下に限定されず、液晶ディスプレイ117上のタッチパネル(不図示)などによる移行方法であってもよい。
【0029】
閲覧モードでは、コントローラ110が、I/F回路113を介して、カードホルダ114に装着されているメモリーカード115から設定情報と画像データを読み出す。設定情報は、現在装着されているメモリーカード115に記録されている画像の枚数および記録されている画像データの容量などである。読み出される画像データは、例えば、画像1枚分の画像データまたはサムネイルデータである。なお、メモリーカード115から読み出される画像データは、上述したように所定の圧縮形式で圧縮されている。
【0030】
メモリーカード115から読み出された画像データは、I/F回路113およびコントローラ110を介して、ディスプレイドライバ116へ入力される。ディスプレイドライバ116は、入力された画像データを液晶ディスプレイ117に表示させる。
【0031】
カーソルキー124は、ユーザが撮影装置に対する所定の指示や機能選択を行うためのキーである。ユーザは、カーソルキー124により、撮影装置100に対する各種設定情報やユーザ認証情報などの操作入力を行うことができる。また、カーソルキー124により、液晶ディスプレイ117にメニュー画面を表示させたり、撮影装置100が有する所定の機能を選択させたりすることができる。
【0032】
次に、撮影装置100における撮影動作について図1を用いて説明する。
【0033】
まず、ユーザが電源スイッチ121を操作し、撮影装置100の電源をオンにする。すると、撮影装置100に内蔵されているバッテリー(不図示)から各回路へ電源供給されて、撮影装置100の起動処理(レンズバリアを開く動作制御およびマイクロコンピューターのリセット処理など)が行われる。撮影装置100は、電源OFF時に電源スイッチ121が押下されると電源ONとなる。
【0034】
撮影装置100が撮影モードに移行すると、光学画像がレンズ101を介して撮影装置内へ入射し、CCD102に結像される。CCD102は、入射される光学画像を電気信号に変換して、ADC103へ出力する。ADC103は、入力される電気信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換する。ADC103から出力されるデジタル信号は画像処理部104に入力される。
【0035】
画像処理部104内の前処理部105では、入力されるデジタル信号に基づき画像データを生成し、ホワイトバランス処理およびガンマ補正処理などが行われる。画像処理部104内のYC処理部106では、画像データが輝度信号Yと色差信号CrおよびCbとに分離され、色差信号CrおよびCbの情報量を減らす処理が行われる。色差信号CrおよびCbの情報量の削減処理は、例えば、画像の主走査方向の色情報を間引く「4:2:2ダウンサンプリング処理」や、画像の縦横方向の色情報を間引く「4:1:1ダウンサンプリング処理」などがある。なお、前処理部105およびYC処理部106において画像処理を行う際は、画像データを一時的にバッファメモリ111に保存し、随時バッファメモリ111に保存されている画像データを読み出しながら画像処理が行われる。
【0036】
画像処理部104から出力される画像データ(非圧縮)はコントローラ110に入力される。コントローラ110は、画像処理部104から出力される画像データを、ディスプレイドライバ116へ出力する。ディスプレイドライバ116は、入力される画像データ(デジタル信号)をアナログ画像信号に変換すると共に、アナログ画像信号に基づく画像のサイズを液晶ディスプレイ117で表示可能なサイズに調整する。また、ディスプレイドライバ116は、液晶ディスプレイ117に画像を表示させるよう制御する。このとき、液晶ディスプレイ117に表示される画像は、CCD102、ADC103、および画像処理部104において、連続的に信号処理されて生成される画像(スルー画像)である。
【0037】
液晶ディスプレイ117にスルー画像が表示されている状態で、ユーザが希望のタイミングで撮影ボタン123を操作すると、コントローラ110は画像処理部104に制御信号を出力する。画像処理部104に制御信号が入力されると、圧縮部108は、前処理部105およびYC処理部106において画像処理された画像データをバッファメモリ111へ保存し、圧縮処理を行う。具体的には、画像データの高周波成分と低周波成分の割合を数値化する離散コサイン変換処理(DCT処理)や、画像の階調やグラデーションを表現する段階を量子化ビット数で表現する量子化処理や、画像データの信号文字列を一定のビット毎に区切り、出現頻度が高い文字列に対して、より短い符号を与えてゆくハフマン符号化処理などが実行される。圧縮された画像データは、コントローラ110およびディスプレイドライバ116を介して液晶ディスプレイ117に表示される。また、圧縮された画像データは、カードホルダ114を介してメモリーカード115に記録される(画像データ記憶手段)。
【0038】
撮影ボタン123が操作される前にズームボタン125が操作されると、コントローラ110は光学ズーム処理や電子ズーム処理を実行し、画像の大きさを拡大または縮小させることができる。そして、ズームボタン125の操作後、撮影ボタン123が操作されると、拡大または縮小された画像の画像データがメモリーカード115へ記録される。尚、画像データはフラッシュROM112に記録されてもよい。
【0039】
以上が、本発明の実施形態に係る撮影装置100の概要構成についての説明である。
【0040】
次に、撮影装置100の機能構成の一例について説明する。図2は、図1に示す撮影装置100の機能構成の一例を示す模式図ある。
【0041】
撮影装置100には、図2に示すように、画像再生部201、顔認識部202、シークレット設定登録部203、シークレット設定解除部204、撮影部205、起動部206、終了部207、テーブル記憶部208、及び画像データ記憶部209の各機能構成が構成される。また、テーブル記憶部208には、シークレットユーザ管理テーブル900、シークレットグループ管理テーブル1000、及びシークレット解除一覧テーブル1100が記憶されている。
【0042】
ここで、本実施形態においては、図2のテーブル記憶部208が、例えば図2に示すフラッシュROM112に構成されるが、他の形態でもよい。
【0043】
図9を参照して、図2のテーブル記憶部208に記憶されるシークレットユーザ管理テーブル900について説明する。
【0044】
シークレットユーザ管理テーブル900に登録されたユーザ(以下、シークレットユーザ)の顔画像906が画像データに含まれていた場合には、画像再生モードで当該画像データを再生できなくなる。再生を行う場合には、後述するステップS505で図15に示すパスワード入力画面1500が表示され、パスワードの認証を求められる。
【0045】
図9に示すシークレットユーザ管理テーブル900は、顔認識No901ごとに、ユーザの名称であるユーザ名称902と、シークレットユーザが含まれる画像データを表示する際の認証に必要なパスワード903、シークレットユーザのグループであるグループNo904、シークレットユーザとして登録された年月日を示す登録日905、シークレットユーザの顔の画像である顔画像906が関連付けられている。
【0046】
顔認識No901は、顔認識部202によって認識された顔ごとに一意に割り振られる識別番号である。ユーザ名称902は、顔認識部202によって認識された顔のシークレットユーザの名称である。シークレットユーザごとに任意に決められる名称である。パスワード903は、顔画像906と一致する顔の画像が含まれる画像データをメモリーカード115またはフラッシュROM112から読みだして表示させる場合に、必要な認証情報である。当該パスワード903がユーザから入力された場合に、表示を許可する。尚、本実施例では、シークレットユーザの含まれる画像データの表示を許可とすることを、解除と呼ぶこととする。グループNo904は、後述するシークレットグループ管理テーブル1000において管理されるグループNo1001と対応づけられており、ユーザによりグルーピングの設定がなされると、当該グループのグループNo1001が格納される。登録日905は、シークレットユーザ管理テーブル900に登録された年月日を格納する。本実施例では「西暦/月/日」を「YYYY/MM/DD」という形態で格納するが、これに限らない。顔画像906は、後述するステップS203において認識されたシークレットユーザの顔の画像データを格納する。顔画像906はバイナリデータが格納されていてもよいし、フラッシュROM112に記憶されたシークレットユーザの顔の画像へのリンクを格納してもよい。尚、本実施例では画像データに顔画像906が含まれるか否かで、当該画像データを非表示とすべきか否かを判定するが、画像データにシークレットユーザが含まれると認識できれば、どのような方法でもよい。
【0047】
次に、図10を参照して、図2のテーブル記憶部208に記憶されるシークレットグループ管理テーブル1000について説明する。
【0048】
シークレットグループ管理テーブル1000は、シークレットユーザ同士をグルーピングし、後述するステップS406においてグルーピングされたシークレットユーザが含まれる画像データの非表示を一括で解除するためのテーブルである。尚、当該グルーピングされたグループをシークレットグループとする。
【0049】
図10に示すシークレットグループ管理テーブル1000は、グループNo1001ごとに、シークレットグループの名称であるグループ名称1002と、シークレットグループが登録された年月日を示す登録日1003が関連付けられている。
【0050】
グループNo1001は、登録されたシークレットグループごとに一意に割り振られる識別番号である。グループ名称1002は、シークレットグループの名称である。シークレットグループの名称は任意である。登録日1003は、シークレットグループ管理テーブル1000に登録された年月日を格納する。本実施例では「西暦/月/日」を「YYYY/MM/DD」という形態で格納するが、これに限らない。
【0051】
次に、図11を参照して、図2のテーブル記憶部208に記憶されるシークレット解除一覧テーブル1100について説明する。
【0052】
シークレット解除一覧テーブル1100に格納されていれば、格納されたシークレットユーザの含まれる画像データを液晶ディスプレイ117に表示させることができる。
【0053】
図11に示すシークレット解除一覧テーブル1100は、顔認識No1101と、当該顔認識No1101が示すシークレットユーザの含まれる画像データを表示すべく解除した日時である前回解除日時1102が関連付けられている。
【0054】
顔認識No1101は、解除されたシークレットユーザの顔認識No901を格納する。前回解除日時1102は、解除された年月日を格納する。本実施例では「西暦/月/日 時間:分:秒」を「YYYY/MM/DD H24:MI:SS」という形態で格納するが、これに限らない。
【0055】
続いて、画像再生部201、顔認識部202、シークレット設定登録部203、シークレット設定解除部204、撮影部205、起動部206、終了部207、及び画像データ記憶部209について説明する。
【0056】
画像再生部201は、撮影された画像データをメモリーカード115またはフラッシュROM112から読み出し、ディスプレイドライバ116を通じて液晶ディスプレイ117に表示させる機能を有する。また、画像データを表示させる際に、シークレットユーザ管理テーブル900に登録されたユーザが当該画像データに含まれていた場合には、非表示としてパスワードの入力を受け付ける。また、シークレット解除一覧テーブル1100に登録されたユーザが当該画像データに含まれていた場合には、表示させる。
【0057】
顔認識部202は、メモリーカード115またはフラッシュROM112に記憶された画像データや、撮影された画像データに対して所定の画像処理を行い、人間の顔を認識する機能を有する。また、認識した顔がシークレットユーザ管理テーブル900の顔画像906と一致するか否かを判定する。
【0058】
シークレット設定登録部203は、シークレットユーザとするユーザの情報をシークレットユーザ管理テーブル900に格納する機能を有する。また、シークレットグループを作成する場合に、シークレットグループ管理テーブル1000に各種情報を格納する機能を有する。
【0059】
シークレット設定解除部204は、シークレットユーザ管理テーブル900に登録されたシークレットユーザの非表示を解除したい場合に、シークレット解除一覧テーブル1100に各種情報を格納する機能を有する。具体的には、シークレットユーザやシークレットグループの画像データにおいて、ユーザ操作により入力されたパスワードとシークレットユーザ管理テーブル900に登録されているパスワード903とを照合し、合致した場合のみ非表示設定を解除する。また、非表示設定を解除された画像データの解除状態を、シークレット解除一覧テーブル1100に登録する。また、直近に撮影した画像データから顔を認識し、認識した顔の画像が顔画像906に登録されている場合、該当画像データの非表示設定を自動で解除する。また、非表示設定を解除された画像データの解除状態を、シークレット解除一覧テーブル1100に登録する。尚、本実施例においては被写体であるユーザの顔画像を非表示設定の解除に用いるが、顔画像でなくとも当該被写体の特徴を示すものであればなんでもよい。例えば、ユーザの全身であってもよいし、体の一部分であってもよい。また、被写体は人に限らず、植物や動物であってもよい。被写体はこれに限らない。
【0060】
撮影部205は、撮影装置100の各種ハードウェアと機能を制御して、被写体を撮影し、画像データとする。撮影動作については前述した通りである。
【0061】
起動部206は、撮影装置100の電源スイッチ121の押下を検知した場合に、撮影装置100を起動させる機能を有する。また起動時に、シークレット解除一覧テーブル1100から、前回終了時点にシークレット解除していた画像データを判別し、引き続き非表示設定を解除するか否かをユーザに確認させる。非表示設定を解除しない場合は、シークレット解除一覧テーブル1100に格納されたすべてのレコードを削除することで、初期化する。
【0062】
終了部207は、撮影装置100の電源スイッチ121の押下を検知した場合に、撮影装置100の電源を切り、終了させる機能を有する。シークレットユーザ管理テーブル900、シークレットグループ管理テーブル1000、及びシークレット解除一覧テーブル1100の情報は消去されないように保持しておく。
【0063】
画像データ記憶部209は、撮影部205によって撮影された画像データをメモリーカード115やフラッシュROM112に記憶する機能を有する。
【0064】
以上が、撮影装置100の機能構成の一例についての説明である。
【0065】
次に、撮影装置100によって実行される本実施例の一連の処理手順について説明する。図3は、図1に示す撮影装置100による本実施例の一連の処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理を実行させるためのプログラムはフラッシュROM112に記憶されており、本処理の実行要求を受け付けた場合に、当該プログラムを起動させ、当該プログラムによる制御に従って本処理を実行することになる。
【0066】
まず、ステップS101では、撮影装置100は、電源スイッチ121の押下を検知すると、起動部206によって撮影装置100の電源を入れ、撮影装置100を起動する。
【0067】
ステップS102では、撮影装置100は、前回起動時に非表示設定を解除したシークレットユーザを継続して解除する起動時解除処理を、起動部206によって実行する。起動時解除処理の詳細については、図8を用いて後述する。
【0068】
ステップS103では、撮影装置100は、管理者モードか否かを判定する。具体的には、撮影装置100に備えられたモードダイヤル122によって、管理者モードが選択されている場合に管理者モードであると判定し、それ以外の場合には管理者モードでないと判定する。管理者モードか否かはこれに限らず、液晶ディスプレイ117において表示されたメニュー画面(不図示)から管理者モードを選択された場合に管理者モードとしてもよいし、他の方法でもよい。管理者モードであると判定された場合には、ステップS104に処理を進め、管理者モードでないと判定された場合には、ステップS115に処理を進める。
【0069】
以下、ステップS104乃至ステップS114の各ステップは管理者モードにおける処理である。
【0070】
ステップS103において、管理者モードであると判定された場合に、ステップS104では、撮影装置100は、管理者であるか否かの認証を受け付ける。当該認証はパスワードの入力画面を液晶ディスプレイ117に表示させ、入力を受け付けてもよいし、他の方法でもよい。認証の方法はこれに限らない。
【0071】
ステップS105では、撮影装置100は、ステップS104において入力を受け付けたパスワードが正しいか否かを判定する。認証元のパスワードはフラッシュROM112等に記憶されており、当該認証元のパスワードと比較することで認証の正否を判定する。パスワードが正しいと判定された場合には、ステップS106に処理を進め、パスワードが正しくないと判定された場合には、管理者モードの使用を拒否し、管理者モードでない通常モードであるステップS115に処理を進める。
【0072】
ステップS106では、撮影装置100は、液晶ディスプレイ117に管理者メニュー画面1200(図12参照)を表示させる。管理者メニュー画面1200は、シークレットユーザ登録ボタン1201、シークレットグループ登録ボタン1202、及びシークレット解除有効時間設定ボタン1203から構成される。管理者メニュー画面1200の構成はこれに限らない。
【0073】
ステップS107では、撮影装置100は、管理者メニュー画面1200に表示された各種ボタンに対するユーザからの操作を受け付けて、押下されたボタンを判別する。尚、本実施例における液晶ディスプレイ117は、タッチパネルを備えたディスプレイとして説明するが、カーソルキー124からの入力によって選択を受け付けてもよい。液晶ディスプレイ117に表示された各種画面操作はこれに限らない。
【0074】
ステップS108では、撮影装置100は、ステップS107において押下されたボタンがシークレットユーザ登録ボタン1201であるか否かを判定する。シークレットユーザ登録ボタン1201であると判定した場合には、ステップS109に処理を進め、シークレットユーザ登録ボタン1201でないと判定した場合には、ステップS110に処理を進める。
【0075】
ステップS109では、撮影装置100は、メモリーカード115またはフラッシュROM112に記憶された画像データからシークレットユーザを登録するシークレットユーザ登録処理を、シークレット設定登録部203によって実行する。シークレットユーザ登録処理の詳細については、図4を用いて後述する。
【0076】
ステップS110では、撮影装置100は、ステップS107において押下されたボタンがシークレットグループ登録ボタン1202であるか否かを判定する。シークレットグループ登録ボタン1202であると判定した場合には、ステップS111に処理を進め、シークレットグループ登録ボタン1202でないと判定した場合には、ステップS112に処理を進める。
【0077】
ステップS111では、撮影装置100は、ステップS109のシークレットユーザ登録処理によって登録されたシークレットユーザのグルーピング設定を行うシークレットグループ登録処理を、シークレット設定登録部203によって実行する。シークレットグループ登録処理の詳細については、図5を用いて後述する。
【0078】
ステップS112では、撮影装置100は、ステップS107において押下されたボタンがシークレット解除有効時間設定ボタン1203であるか否かを判定する。シークレット解除有効時間設定ボタン1203であると判定した場合には、ステップS113に処理を進め、シークレット解除有効時間設定ボタン1203でないと判定した場合には、ステップS114に処理を進める。
【0079】
ステップS113では、撮影装置100は、ステップS102における起動時解除処理において、解除をさせる有効時間の設定を受け付ける(認証解除期間設定手段)。具体的には、後述するステップS602において、シークレット解除一覧テーブル1100に登録されたシークレットユーザを撮影装置100の起動時に解除するか否か判断する際に使用する設定である。例えば有効時間を「1時間」として設定した場合、1時間以内に再起動すれば、シークレット解除一覧テーブル1100に登録されたシークレットユーザを含む画像データの非表示設定を解除し、1時間以上経過してから再起動した場合には、シークレット解除一覧テーブル1100にシークレットユーザが登録されていたとしても、解除を行わない。有効時間の設定は、入力画面(不図示)を表示させ、ユーザから入力された有効時間を取得し、フラッシュROM112に記憶しておく。
【0080】
ステップS114では、撮影装置100は、シークレットユーザ登録ボタン1201、シークレットグループ登録ボタン1202、及びシークレット解除有効時間設定ボタン1203のいずれも押下されず、電源スイッチ121の押下を検知したか否かを判定する。つまり、撮影装置100の電源を切るよう指示されたか否かを判定する。電源スイッチ121の押下を検知した場合には、ステップS121に処理を進め、電源スイッチ121の押下を検知できなかった場合には、ステップS107に処理を戻す。
【0081】
次に、ステップS115乃至ステップS120の各ステップの、管理者モードでない通常モードにおける処理について説明する。
【0082】
ステップS103において、管理者モードでないと判定された場合に、ステップS115は、撮影装置100に備えられた各種ボタンに対するユーザからの操作を受け付けて、押下されたボタンを判別する。具体的には、撮影装置100に備えられたモードダイヤル122が示すモードを判定する。
【0083】
ステップS116では、撮影装置100は、ステップS115において選択されたモードが撮影モードであるか否かを判定する。撮影モードであると判定した場合には、ステップS117に処理を進め、撮影モードでないと判定した場合には、ステップS118に処理を進める。
【0084】
ステップS117では、撮影装置100は、被写体を撮影した画像データにシークレットユーザが含まれる場合に、非表示設定を解除する撮影処理を、撮影部205によって実行する。撮影処理の詳細については、図6を用いて後述する。
【0085】
ステップS118では、撮影装置100は、ステップS115において選択されたモードが画像再生モードであるか否かを判定する。画像再生モードであると判定した場合には、ステップS119に処理を進め、画像再生モードでないと判定した場合には、ステップS120に処理を進める。
【0086】
ステップS119では、撮影装置100は、メモリーカード115またはフラッシュROM112に記憶された画像データを液晶ディスプレイ117に表示する際に、表示または非表示の制御を行う画像再生処理を実行する。画像再生処理の詳細については、図7を用いて後述する。
【0087】
ステップS120では、撮影装置100は、電源スイッチ121の押下を検知したか否かを判定する。つまり、撮影装置100の電源を切るよう指示されたか否かを判定する。電源スイッチ121の押下を検知した場合には、ステップS121に処理を進め、電源スイッチ121の押下を検知できなかった場合には、ステップS115に処理を戻す。
【0088】
ステップS121では、撮影装置100は、終了部207によって撮影装置の起動を終了する。また、シークレット解除一覧テーブル1100に登録された各レコードの前回解除日時1102に現在の日時を格納する。これにより、起動時解除処理の際に前回終了時刻からの経過時間を測ることができる。
【0089】
以上が、撮影装置100による本実施例の一連の処理手順の一例を示すフローチャートの説明である。
【0090】
次に、撮影装置100によって実行されるシークレットユーザ登録処理の処理手順について説明する。図4は、図1に示す撮影装置100によるシークレットユーザ登録処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理を実行させるためのプログラムはフラッシュROM112に記憶されており、本処理の実行要求を受け付けた場合に、当該プログラムを起動させ、当該プログラムによる制御に従って本処理を実行することになる。
【0091】
ステップS201では、撮影装置100は、メモリーカード115またはフラッシュROM112に記憶された画像データを取得し、管理者画像再生画面1300(図13参照)に表示する。取得する画像データの順序は特に問わないが、画像データのサムネイルを液晶ディスプレイ117に表示させ、ユーザから選択されたサムネイルに対応する画像データを取得する形態でもよい。管理者画像再生画面1300にはシークレットユーザ管理ボタン1301が備えられており、シークレットユーザ管理ボタン1301は、表示された画像データに写っている顔をシークレットユーザとして登録する場合に、ユーザが押下するボタンである。
【0092】
ステップS202では、撮影装置100は、管理者画像再生画面1300のシークレットユーザ管理ボタン1301が押下されたか否かを判定する。シークレットユーザ管理ボタン1301が押下されたと判定された場合には、ステップS203に処理を進め、シークレットユーザ管理ボタン1301が押下されたと判定できなかった場合には、押下されるまで待機する。または、画像データの再選択を受け付けてもよい。
【0093】
ステップS203では、撮影装置100は、顔認識部202によって、表示された画像データに対して所定の画像処理を行い、人の顔を認識する。図13の管理者画像再生画面1300に表示された画像データでは、顔1302が認識されている。
【0094】
ステップS204では、撮影装置100は、テーブル記憶部208に記憶されたシークレットユーザ管理テーブル900に登録されたシークレットユーザか否かを判定する。シークレットユーザ管理テーブル900の顔画像906に格納されたシークレットユーザの顔の画像と、ステップS203において認識された顔とを比較して、同一人物か否かを判定する。つまり、シークレットユーザとして登録済みなのであれば、あらためて登録する必要はないため、ステップS204において確認を行う。シークレットユーザ管理テーブル900に登録されたシークレットユーザであると判定した場合にはステップS210に処理を進め、シークレットユーザ管理テーブル900に登録されたシークレットユーザではないと判定した場合には、ステップS205に処理を進める。
【0095】
ステップS205では、撮影装置100は、液晶ディスプレイ117に表示された管理者画像再生画面1300に、認識された顔1302をシークレットユーザとして登録するのか否かを確認するメッセージと、YESボタン1303とNOボタン1304を表示する。
【0096】
ステップS206では、撮影装置100は、ステップS205において表示されたボタンのうち、YESボタン1303とNOボタン1304のどちらが押下されたのかを判定する。YESボタン1303が押下されたと判定した場合には、ステップS207に処理を進め、NOボタン1304が押下されたと判定された場合には、ステップS210に処理を進める。
【0097】
ステップS207では、撮影装置100は、シークレットユーザ管理テーブル900に新しくレコードを作成し、顔認識No901に一意の番号を割り振る。そして、液晶ディスプレイ117にシークレットユーザ登録画面1310(図13参照)を表示し、ユーザからの入力を受け付ける。シークレットユーザ登録画面1310には、新たに一意の番号を割り振られた顔認識No901を示す顔認識No1311、ユーザ名称入力フォーム1312、パスワード入力フォーム1313、ユーザ管理グループ入力フォーム1314、登録ボタン1315、及びキャンセルボタン1316から構成される。顔認識No1311、ユーザ名称入力フォーム1312、パスワード入力フォーム1313、ユーザ管理グループ入力フォーム1314は、それぞれシークレットユーザ管理テーブル900の顔認識No901、ユーザ名称902、パスワード903、グループNo904に対応する。尚、必要に応じて他の入力フォームがあってもよい。シークレットユーザ登録画面1310の構成はこれに限らない。
【0098】
ステップS208では、撮影装置100は、ステップS207において表示された登録ボタン1315とキャンセルボタン1316のどちらが押下されたのかを判定する。登録ボタン1315が押下されたと判定した場合には、ステップS209に処理を進め、キャンセルボタン1316が押下されたと判定した場合には、ステップS210に処理を進める。
【0099】
ステップS209では、撮影装置100は、ステップS207において表示された各入力フォームに入力された値を取得し、ステップS207において新たに作成されたシークレットユーザ管理テーブル900のレコードに格納する(被写体登録手段)。顔認識No1311を顔認識No901に格納し、ユーザ名称入力フォーム1312に入力された情報をユーザ名称902に格納する。更にパスワード入力フォーム1313に入力された情報をパスワード903に格納し、ユーザ管理グループ入力フォーム1314に入力された情報をグループNo904に格納する。また、登録日905に撮影装置100の現在日時を格納し、顔画像906にはステップS203において認識された顔の画像を格納する。これにより、シークレットユーザの登録が完了する。登録完了後、液晶ディスプレイ117の表示を管理者画像再生画面1300に戻す。
【0100】
ステップS210では、撮影装置100は、ステップS203において認識した顔が他にもあるか否かを判定する。つまり、画像データには複数のユーザが撮影されている場合があるので、複数人の顔を認識した場合には、複数人分の登録処理を行えるようにする。ステップS203において認識した顔が他にもある場合には、ステップS204に処理を戻し、ステップS203において認識した顔が他にはない場合には、ステップS211に処理を進める。
【0101】
ステップS211では、撮影装置100は、次の画像データを表示するよう入力を受け付けたか否かを判定する。具体的には、画像データの表示を切り替えるために、カーソルキー124の押下がなされたか否かを判定する。カーソルキー124を左右に押下することで、画像データを切り替えることができる。次の画像データを表示するよう入力があった場合には、ステップS201に処理を戻し、次の画像データを表示するよう入力がなかった場合には、シークレットユーザ登録処理を終了する。
【0102】
以上が、撮影装置100による本実施例のシークレットユーザ登録処理の処理手順の一例を示すフローチャートの説明である。
【0103】
次に、撮影装置100によって実行されるシークレットグループ登録処理の処理手順について説明する。図5は、図1に示す撮影装置100によるシークレットグループ登録処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理を実行させるためのプログラムはフラッシュROM112に記憶されており、本処理の実行要求を受け付けた場合に、当該プログラムを起動させ、当該プログラムによる制御に従って本処理を実行することになる。
【0104】
シークレットグループとは、前述の通り、シークレットユーザ同士をグルーピングしたグループのことである。シークレットグループにシークレットユーザを登録し、当該シークレットユーザの非表示設定が解除された場合、当該解除されたシークレットユーザが属するシークレットグループに含まれる、他のシークレットユーザも解除する。
【0105】
ステップS301では、撮影装置100は、液晶ディスプレイ117にシークレットグループ一覧画面1400(図14参照)を表示する。シークレットグループ一覧画面1400は、シークレットグループ管理テーブル1000に格納されたグループNo1001及びグループ名称1002を表示させる。また、既に登録されたシークレットグループを編集するための編集ボタン1401、新たにシークレットグループを作成するための新規ボタン1402が備えられている。シークレットグループ一覧画面1400の構成は、これに限らない。
【0106】
ステップS302では、撮影装置100は、シークレットグループ一覧画面1400に表示された編集ボタン1401または新規ボタン1402が押下されたか否かを判定する。編集ボタン1401または新規ボタン1402が押下されたと判定した場合にはステップS303に処理を進め、編集ボタン1401または新規ボタン1402が押下されたと判定できない場合にはそのまま待機する。
【0107】
ステップS303では、撮影装置100は、液晶ディスプレイ117にシークレットグループ登録画面1410(図14参照)を表示する。本実施例では新規ボタン1402が押下された場合の画面がシークレットグループ登録画面1410に表示されている。新規ボタン1402が押下された場合には、シークレットグループ管理テーブル1000に新たにレコードを作成し、一意の番号を新たなレコードのグループNo1001に格納する。そして、当該グループNo1001をグループNo1411に表示させ、グループ名称入力フォーム1412に対する入力を受け付ける。編集ボタン1401が押下された場合には、当該編集を行うシークレットグループのレコードをシークレットグループ管理テーブル1000から取得し、編集可能に表示する。
【0108】
ステップS304では、撮影装置100は、シークレットグループ登録画面1410に表示された登録ボタン1414が押下されたか否かを判定する。登録ボタン1414が押下されたと判定した場合には、ステップS305に処理を進め、登録ボタン1414が押下されたと判定できない場合には、押下されるまでそのまま待機する。
【0109】
ステップS305では、撮影装置100は、ステップS303において表示されたシークレットグループ登録画面1410の各種入力フォームの情報をシークレットグループ管理テーブル1000の対応するレコードに格納する(被写体グループ登録手段)。本実施例では、新規ボタン1402が押下された場合に、グループ名称入力フォーム1412にユーザによって入力された情報をグループ名称1002に格納する。編集ボタン1401が押下された場合も同様である。シークレットグループ管理テーブル1000の更新が終了したら、シークレットグループ登録処理を終了する。
【0110】
以上が、撮影装置100による本実施例のシークレットグループ登録処理の処理手順の一例を示すフローチャートの説明である。
【0111】
次に、撮影装置100によって実行される撮影処理の処理手順について説明する。図6は、図1に示す撮影装置100による撮影処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理を実行させるためのプログラムはフラッシュROM112に記憶されており、本処理の実行要求を受け付けた場合に、当該プログラムを起動させ、当該プログラムによる制御に従って本処理を実行することになる。
【0112】
ステップS401では、撮影装置100は、撮影部205により被写体を撮影する(撮影手段)。撮影動作については前述の通りである。
【0113】
ステップS402では、撮影装置100は、ステップS401において撮影された画像データをメモリーカード115またはフラッシュROM112に記憶する。
【0114】
ステップS403では、撮影装置100は、ステップS402において記憶された画像データに対して、顔認識部202によって顔認識処理を行う(被写体有無判定手段)。具体的には、当該画像データ内に人の顔が写っているかどうかを画像処理により判定し、写っている場合には当該顔を抽出する。
【0115】
ステップS404では、撮影装置100は、ステップS403において顔認識処理が行われた結果、認識された顔がシークレットユーザ管理テーブル900の顔画像906に登録済みであるか否かを判定する。具体的には、当該認識された顔と顔画像906の顔とをマッチングさせ、類似度が高いものがあるか否かを判定する。認識された顔と顔画像906とが同じか否かの判定方法はこれに限らない。認識された顔がシークレットユーザ管理テーブル900の顔画像906に登録済みであると判定した場合には、ステップS405に処理を進め、認識された顔がシークレットユーザ管理テーブル900の顔画像906に登録済みでないと判定した場合には、ステップS408に処理を進める。
【0116】
ステップS405では、撮影装置100は、ステップS404においてシークレットユーザ管理テーブル900の顔画像906に登録済みであると判定されたユーザがシークレットグループに所属しているか否かを判定する。具体的には、該当した顔画像906のレコードのグループNo904に値が格納されているか否かを判定する。シークレットグループに所属していると判定された場合には、ステップS406に処理を進め、シークレットグループに所属していないと判定された場合には、ステップS407に処理を進める。
【0117】
ステップS406では、撮影装置100は、シークレット設定解除部204によって撮影されたユーザと、当該ユーザが所属するシークレットグループに所属している他のユーザを全員シークレット解除一覧テーブル1100に登録する(第2の認証解除手段)。具体的には、顔認識されたユーザの顔認識No901を、シークレット解除一覧テーブル1100の顔認識No1101に格納し、当該格納した時間を前回解除日時1102に格納する。これにより、シークレット登録されたユーザの非表示設定を後述するステップS504において解除できる。また、前回解除日時1102を格納しておくことで、後述するステップS602において、前述したステップS113のシークレット解除有効時間経過したか否かを判定することができる。つまり、当該シークレット解除有効時間以上経過していれば、シークレットモードとなるし、そうでなければ解除済みとして再生さることができる。更に、シークレット解除一覧テーブル1100に登録されたユーザのグループNo904と一致するグループNo904を持つレコードを検索し、抽出されたレコードのユーザもシークレット解除一覧テーブル1100に登録する。例えば、子供の運動会に、ユーザとユーザの妻とユーザの子供で行ったとする。更にこの3人はシークレットユーザとして登録されていたとする。この場合に、ユーザの子供と、ユーザの妻と、ユーザ自身の3回撮影することで全員分の画像データが解除される仕組みとすると、非常に手間である。よって、この3人をシークレットグループとして登録しておき、誰か1人が解除された場合には、他の2人も解除する仕組みとしている。
【0118】
ステップS407では、撮影装置100は、シークレット設定解除部204によって撮影されたユーザをシークレット解除一覧テーブル1100に登録する(第1の認証解除手段)。登録の方法はステップS406と同様である。この場合には、ユーザはシークレットグループに登録されていないので、当該ユーザのみ非表示設定の解除を行う。
【0119】
ステップS408では、撮影装置100は、ステップS403において認識した顔が他にもあるか否かを判定する。つまり、ステップS401において撮影した画像データには複数人の顔が写っている可能性があるため、ステップS403において顔認識された顔の数だけステップS404乃至ステップS407の処理を繰り返す。
【0120】
ステップS409では、撮影装置100は、続けて撮影ボタン123がユーザからの操作によって押下されたか否かを判定する。つまり、もう一度撮影操作が行われたか否かを判定する。撮影ボタン123がユーザからの操作によって押下されたと判定された場合には、ステップS401に処理を進め、撮影ボタン123がユーザからの操作によって押下されたと判定できなかった場合には、撮影処理を終了する。
【0121】
以上が、撮影装置100による本実施例の撮影処理の処理手順の一例を示すフローチャートの説明である。
【0122】
次に、撮影装置100によって実行される画像再生処理の処理手順について説明する。図7は、図1に示す撮影装置100による画像再生処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理を実行させるためのプログラムはフラッシュROM112に記憶されており、本処理の実行要求を受け付けた場合に、当該プログラムを起動させ、当該プログラムによる制御に従って本処理を実行することになる。
【0123】
ステップS501では、撮影装置100は、メモリーカード115またはフラッシュROM112に記憶された画像データを取得する。取得する画像データはユーザから指定された画像データであってもよいし、それ以外でもよい。
【0124】
ステップS502では、撮影装置100は、ステップS501において記憶された画像データに対して、顔認識部202によって顔認識処理を行う。具体的には、当該画像データ内に人の顔が写っているかどうかを画像処理により判定し、写っている場合には当該顔を抽出する。
【0125】
ステップS503では、撮影装置100は、ステップS502において顔認識処理が行われた結果、認識された顔がシークレットユーザ管理テーブル900の顔画像906に登録済みであるか否かを判定する。具体的には、当該認識された顔と顔画像906の顔とをマッチングさせ、類似度が高いものがあるか否かを判定する。認識された顔と顔画像906とが同じか否かの判定方法はこれに限らない。認識された顔がシークレットユーザ管理テーブル900の顔画像906に登録済みであると判定した場合には、ステップS504に処理を進め、認識された顔がシークレットユーザ管理テーブル900の顔画像906に登録済みでないと判定した場合には、ステップS508に処理を進める。
【0126】
ステップS504では、撮影装置100は、ステップS502において認識された顔のユーザがシークレット解除一覧テーブル1100に登録済みであるか否かを判定する(解除済み判定手段)。つまり、ステップS502において認識された顔の顔画像906を持つレコードをシークレットユーザ管理テーブル900から検索し、該当するユーザの顔認識No901と一致する顔認識No1101がシークレット解除一覧テーブル1100にあるか否かを判定する。解除済みであれば、画像表示を許可してよいし、そうでなければ後述するステップS505においてパスワードによる解除を促す必要があるためである。認識された顔のユーザがシークレット解除一覧テーブル1100に登録済みであると判定された場合には、ステップS508に処理を進め、認識された顔のユーザがシークレット解除一覧テーブル1100に登録済みでないと判定された場合には、ステップS505に処理を進める。
【0127】
ステップS505では、撮影装置100は、パスワード入力画面1500(図15参照)を液晶ディスプレイ117に表示させ、パスワード入力欄1501へのパスワードの入力を受け付ける。つまり、シークレットユーザの顔が含まれる画像データを表示させようとしているので、当該ユーザのパスワードの入力を受け付ける。
【0128】
ステップS506では、撮影装置100は、ステップS505によって入力を受け付けたパスワードが正しいか否かを判定する。具体的には、シークレットユーザ管理テーブル900に登録されたパスワード903であって、表示させたい画像データに含まれるユーザのパスワード903と、ステップS505によって入力を受け付けたパスワードとが一致するか否かを判定する。ステップS505によって入力を受け付けたパスワードが正しいと判定された場合には、ステップS507に処理を進め、ステップS505によって入力を受け付けたパスワードが正しくないと判定された場合には、ステップS510に処理を進める。
【0129】
ステップS507では、撮影装置100は、正しいパスワードが入力されたので、当該ユーザをシークレット解除一覧テーブル1100に登録する。シークレット解除一覧テーブル1100への登録方法は前述の通りである。
【0130】
ステップS508では、撮影装置100は、ステップS502において認識した顔が他にもあるか否かを判定する。つまり、ステップS501において取得した画像データには複数人の顔が写っている可能性があるため、ステップS502において顔認識された顔の数だけステップS503乃至ステップS507の処理を繰り返す。
【0131】
ステップS509では、撮影装置100は、ステップS501において取得した画像データを液晶ディスプレイ117に表示させる(表示手段)。つまり、シークレットユーザが画像データに含まれないか、または当該シークレットユーザがすべて解除された場合に表示される。
【0132】
ステップS510では、撮影装置100は、パスワードが一致しなかったため、ステップS501において取得した画像データを液晶ディスプレイ117に表示させない(表示手段)。具体的には、シークレット画像非表示画面1510(図15参照)のように画像データを表示させないように制御する。
【0133】
ステップS511では、撮影装置100は、別の画像を表示するようユーザからの操作があったか否かを判定する。別の画像を表示するようユーザからの操作があったと判定された場合には、ステップS501に処理を進め、別の画像を表示するようユーザからの操作があったと判定できなかった場合には、画像再生処理を終了する。
【0134】
以上が、撮影装置100による本実施例の画像再生処理の処理手順の一例を示すフローチャートの説明である。
【0135】
次に、撮影装置100によって実行される起動時解除処理の処理手順について説明する。図8は、図1に示す撮影装置100による起動時解除処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理を実行させるためのプログラムはフラッシュROM112に記憶されており、本処理の実行要求を受け付けた場合に、当該プログラムを起動させ、当該プログラムによる制御に従って本処理を実行することになる。
【0136】
ステップS601では、撮影装置100は、シークレット解除一覧テーブル1100にデータが格納されているか否かを判定する。つまり、前回起動時にシークレット解除一覧テーブル1100に格納されたシークレットユーザがいるか否かを判定する。シークレット解除一覧テーブル1100にデータが格納されていると判定された場合には、ステップS602に処理を進め、シークレット解除一覧テーブル1100にデータが格納されていないと判定された場合には、起動時に非表示設定を解除すべきシークレットユーザがいないため、起動時解除処理を終了する。
【0137】
ステップS602では、撮影装置100は、シークレット解除一覧テーブル1100に格納された前回解除日時1102がシークレット解除有効期間内であるか否かを判定する(認証解除期間判定手段)。具体的には、前回解除日時1102と現在日時とを比較して、前述したステップS113において設定されたシークレット解除有効期間を超えているか否かを判定する。これにより、一度非表示設定を解除したユーザをいつまでも解除状態にしておくことを防げる。また、撮影装置100の電源を切るたびにシークレット解除一覧テーブル1100がクリアされ、電源を入れ直すたびにシークレット解除を行う手間を軽減できる。シークレット解除一覧テーブル1100に格納された前回解除日時1102がシークレット解除有効期間内であると判定された場合には、ステップS603に処理を進め、シークレット解除一覧テーブル1100に格納された前回解除日時1102がシークレット解除有効期間内でないと判定された場合には、ステップS606に処理を進める。尚、シークレット解除有効期間を超えているか否かは、シークレット解除有効期間以上であってもよいし、シークレット解除有効期間より大きい場合であってもよい。閾値判断についてはこれに限らない。
【0138】
ステップS603では、撮影装置100は、液晶ディスプレイ117に解除確認メッセージ(不図示)を表示させる。つまり、前回起動時に解除していたユーザを再び解除するか否かをユーザに確認させる。
【0139】
ステップS604では、撮影装置100は、ステップS603において表示された解除確認メッセージに対して、ユーザがOKの操作を行ったか否かを判定する。具体的には、ステップS603において解除確認メッセージを表示するのと同時に、OKボタン(不図示)とキャンセルボタン(不図示)を表示させ、OKボタンが押下されたか否かに応じて、判定する。ステップS603において表示された解除確認メッセージに対して、ユーザがOKの操作を行ったと判定された場合には、ステップS605に処理を進め、ステップS603において表示された解除確認メッセージに対して、ユーザがキャンセルの操作を行ったと判定された場合には、ステップS606に処理を進める。
【0140】
ステップS605では、撮影装置100は、シークレット解除一覧テーブル1100の前回解除日時1102を現在日時に更新する。これにより、次回の起動時には当該現在日時からシークレット解除有効期間経過しているか否かを判定することができる。
【0141】
ステップS606では、撮影装置100は、解除を行わないため、シークレット解除一覧テーブル1100に格納されたデータを削除する。つまり、再度解除を行うには前述した撮影処理や画像再生処理により解除する必要がある状態になる。
【0142】
以上が、撮影装置100による本実施例の起動時解除処理の処理手順の一例を示すフローチャートの説明である。
【0143】
次に、図6において前述した撮影処理の第2の実施形態について説明する。撮影処理の第2の実施形態においては、後述するステップS701においてシークレットグループのセキュリティレベルを考慮して、すでに解除されているシークレットグループの解除を取りやめるか否かの制御を行う。つまり、シークレットグループが解除されたまま、当該シークレットグループとは異なるシークレットグループのユーザが撮影された場合、解除中のシークレットグループは撮影されたユーザに閲覧されたくないことがある。よって、このような場合に解除されているシークレットグループの解除を取りやめることで、非表示に戻し、当該ユーザから閲覧されないように制御する。こうすることで、撮影装置のユーザは適切な画像データだけを閲覧させることができる。以下、図16及び図17を元に説明する。
【0144】
撮影装置100によって実行される撮影処理の第2の実施形態に関する処理手順について説明する。図16は、図1に示す撮影装置100による撮影処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理を実行させるためのプログラムはフラッシュROM112に記憶されており、本処理の実行要求を受け付けた場合に、当該プログラムを起動させ、当該プログラムによる制御に従って本処理を実行することになる。
【0145】
尚、図16のステップS401乃至ステップS409の各処理は、前述した図6のステップS401乃至ステップS409と同様のため、説明を省略する。
【0146】
ステップS403が終了すると、ステップS701では、撮影装置100は、ステップS405において解除されたシークレットグループの解除を取り止めるか否かをセキュリティレベルに応じて制御するセキュリティレベル処理を、シークレット設定解除部204によって実行する。セキュリティレベル処理の詳細については、図17を用いて後述する。
【0147】
次に、撮影装置100によって実行されるセキュリティレベル処理の処理手順について説明する。図17は、図1に示す撮影装置100によるセキュリティレベル処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理を実行させるためのプログラムはフラッシュROM112に記憶されており、本処理の実行要求を受け付けた場合に、当該プログラムを起動させ、当該プログラムによる制御に従って本処理を実行することになる。
【0148】
ステップS801では、撮影装置100は、シークレット解除一覧テーブル1100にレコードが存在するか否かを判定する。つまり、シークレット解除されているユーザの有無を判定することとなる。シークレット解除一覧テーブル1100にレコードが存在すると判定した場合には、ステップS802に処理を進め、シークレット解除一覧テーブル1100にレコードが存在しないと判定した場合には、本一連の処理を終了する。
【0149】
ステップS802では、撮影装置100は、シークレット解除一覧テーブル1100のレコードを1つ取得する。本実施例ではシークレット解除一覧テーブル1100に登録されたレコードを1件ずつ取得して後述するステップS803乃至ステップS812の処理を行うが、1度に複数レコード処理してもよい。
【0150】
ステップS803では、撮影装置100は、ステップS802において取得されたレコードが示すユーザの所属するシークレットグループと、ステップS401において撮影されたユーザの所属するシークレットグループとが異なるか否かを判定する(被写体グループ判定手段)。つまり、撮影されたユーザと同じシークレットグループに所属していれば解除したままでもよいが、そうでない場合には解除中のシークレットグループの解除を取り止める等の制御が必要となる。このようなことから、ステップS803では撮影されたユーザと異なるシークレットグループに所属しているか否かを判定する。異なるシークレットグループに所属していると判定された場合には、ステップS804に処理を進め、同じシークレットグループに所属していると判定された場合には、ステップS813に処理を進める。尚、ステップS802において取得されたレコードが示すユーザの所属するシークレットグループが存在しない場合もある。この場合にも、ステップS813に処理を進める。
【0151】
ステップS805では、撮影装置100は、ステップS802において取得されたレコードが示すユーザの所属するシークレットグループのセキュリティレベルを取得する。具体的には、ステップS802において取得されたレコードの顔認識No1101に対応する顔認識No901を特定する。特定された顔認識No901のレコードのグループNo904に対応するグループNo1001を図18に示すシークレットグループ管理テーブル1000から特定し、当該特定されたレコードのセキュリティレベル1801を取得する。
【0152】
図18に示すシークレットグループ管理テーブル1000の構成は、前述した図10に示すシークレットグループ管理テーブル1000の構成と同様であるが、セキュリティレベル1801が追加されている。セキュリティレベル1801は、セキュリティレベルが設定されたシークレットグループが解除されているときに、当該シークレットグループに属さないユーザが撮影されると、設定されたセキュリティレベルに応じてシークレットグループを解除しておくのか否か判定するためのパラメータである。セキュリティレベルは、前述した図5におけるシークレットグループ登録処理のステップS303で登録するパラメータの1つとして設定できる。セキュリティレベルは、本実施例においては「高」「中」「低」の3種類がある。これらのレベルに応じて前述した判定を行う。セキュリティレベルが「高」の場合には、当該シークレットグループには所属しないユーザが撮影されると、当該シークレットグループの解除を終了する。セキュリティレベルが「中」の場合には、当該シークレットグループには所属しないユーザが撮影されると、シークレット状態を解除したままにしておくか否かをユーザに選択させることができる。セキュリティレベルが「低」の場合には、当該シークレットグループには所属しないユーザが撮影されても、シークレット状態を解除したままにしておく。本実施例ではこのような表示制御を行うが、これに限らない。
【0153】
ステップS806では、撮影装置100は、取得したセキュリティレベルが「高」か否かを判定する。セキュリティレベルが「高」であると判定された場合には、ステップS807に処理を進める。セキュリティレベルが「高」でないと判定された場合には、ステップS808に処理を進める。
【0154】
ステップS807では、撮影装置100は、取得したレコードが示すユーザの所属するシークレットグループをシークレット解除一覧テーブル1100から削除する。具体的には、ステップS802において取得されたレコードが示すユーザの所属するシークレットグループに属するユーザをすべてシークレット解除一覧テーブル1100から削除する。例えば、シークレットユーザ管理テーブル900のユーザ名称902「BBBBB」のユーザが撮影されたとする。このとき、シークレット解除一覧テーブル1100では、図11に示す通り、ユーザ名称902「AAAAA」のユーザとユーザ名称902「DDDDD」のユーザが解除されている。「BBBBB」のユーザが撮影されたため、シークレット解除一覧テーブル1100のレコードを1つ取得する。今回は1レコード目が取得されたと仮定する。シークレット解除一覧テーブル1100の1レコード目は「AAAAA」のユーザなので、シークレットユーザ管理テーブル900に基づいて、撮影された「BBBBB」とは異なるシークレットグループに属すると判定される。「AAAAA」の属するシークレットグループ「SG01」は図18に示すシークレットグループ管理テーブル1000でセキュリティレベル1801が「高」を示している。よって、シークレット解除一覧テーブル1100に格納されたレコードのうち、シークレットグループが「SG01」のユーザのレコードを削除する。今回は、「DDDDD」も「AAAAA」と同じシークレットグループ「SG01」であるので、「AAAAA」と「DDDDD」に該当するレコードをシークレット解除一覧テーブル1100から削除する。以上の流れで、セキュリティレベル1801が「高」の場合の処理を行う。
【0155】
ステップS808では、撮影装置100は、取得したセキュリティレベルが「中」か否かを判定する。セキュリティレベルが「中」であると判定された場合には、ステップS809に処理を進める。セキュリティレベルが「中」でない、つまりセキュリティレベルが「低」であると判定された場合には、ステップS813に処理を進める。セキュリティレベルが「低」の場合には、解除したままでよいので、このままステップS813に進める。
【0156】
ステップS809では、撮影装置100は、液晶ディスプレイ117に図19に示すシークレットグループ解除確認画面1900を表示させる。シークレットグループ解除確認画面1900は、セキュリティレベルが「中」の場合に解除状態を保持するか否かの選択を受け付ける。
【0157】
ステップS810では、撮影装置100は、セキュリティレベルが「中」のシークレットグループを解除したままにしておくか否かの判定を行う。具体的には、シークレットグループ解除確認画面1900に備えられたYESボタン1901が押下されたのか、NOボタン1902が押下されたのかによって判定を行う。解除したままにしておくと判定された場合には、ステップS811に処理を進め、解除を終了すると判定された場合には、ステップS807に処理を進める。
【0158】
ステップS811では、撮影装置100は、液晶ディスプレイ117に図19に示すシークレットグループ解除承認画面1910を表示して、管理者からのパスワードを受け付ける。管理者からのパスワード入力によって、解除の保持について承認されたとみなす。こうすることで、勝手に解除の保持がなされないように制御することができる。
【0159】
ステップS812では、撮影装置100は、ステップS811において管理者からパスワードが入力され、当該パスワードが合っているか否かを判定する。パスワードが合っていると判定された場合には、ステップS813に処理を進め、パスワードが合っていないと判定された場合には、ステップS807に処理を進める。
【0160】
ステップS813では、撮影装置100は、まだシークレット解除一覧テーブル1100にステップS802乃至ステップS813の処理を行っていないレコードがあるか否かを判定する。まだシークレット解除一覧テーブル1100にステップS802乃至ステップS813の処理を行っていないレコードがあると判定された場合には、ステップS802に処理を進め、そうでない場合には、本一連の処理を終了する。
【0161】
このように、シークレットグループのセキュリティレベルを設定しておくことで、当該シークレットグループには所属していないユーザが撮影された場合に、セキュリティレベルに応じて解除を終了するのか否かを判定して制御させることができるので、ユーザが表示したい画像データのみが表示できる。
【0162】
本実施例では、シークレットグループのセキュリティレベルを元に説明をしたが、ユーザごとにセキュリティレベルが設定されていてもよい。つまり、シークレットユーザ管理テーブル900にセキュリティレベルの項目を設け、前述した図4のシークレットユーザ登録処理のパラメータの1つとして設定できる。ユーザにより撮影されたときにセキュリティレベルを参照して、前述した処理を行う。こうすることにより、よい細かな制御が可能である。
【0163】
次に、図8において前述した起動時解除処理の第2の実施形態について説明する。起動時解除処理の第2の実施形態においては、シークレット解除有効期間を過ぎていた場合であっても、当該有効期間を過ぎていたユーザと同じシークレットグループに所属しているユーザが有効期間内であった場合には、有効期間内であるとみなして解除したままにしておく。こうすることで、ユーザの利便性を上げる。以下、図20を元に説明する。
【0164】
撮影装置100によって実行される起動時解除処理の第2の実施形態に関する処理手順について説明する。図20は、図1に示す撮影装置100による起動時解除処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理を実行させるためのプログラムはフラッシュROM112に記憶されており、本処理の実行要求を受け付けた場合に、当該プログラムを起動させ、当該プログラムによる制御に従って本処理を実行することになる。
【0165】
尚、図20のステップS601乃至ステップS606の各処理は、前述した図8のステップS601乃至ステップS606と同様のため、説明を省略する。
【0166】
ステップS602において、シークレット解除一覧テーブル1100で取得したレコードがシークレット解除有効期間内ではないと判定されると、ステップS901では、撮影装置100は、当該レコードが示すユーザの所属するシークレットグループと同じグループに所属するユーザがシークレット解除一覧テーブル1100に登録されていた場合、当該ユーザがシークレット解除有効期間内か否かを判定する。有効期間内であると判定された場合には、ステップS603に処理を進め、そうでない場合にはステップS606に処理を進める。
【0167】
具体的には、図21に示すシークレットユーザ管理テーブル900の有効期間2101を参照して、有効期間内か否かを判定する。有効期間2101は前述した図4のシークレットユーザ登録処理のステップS207においてパラメータの1つとして設定できる。ここで、図21に示す通りの有効期間2101が設定されており、シークレット解除一覧テーブル1100には図11に示す通りのユーザが解除されており、撮影装置100を終了してから2時間経過していた場合を例に説明する。図20に示す起動時解除処理を実行すると、シークレット解除一覧テーブル1100のレコードを1つ取得する。今回は1レコード目を取得したとする。1レコード目は顔認識No1101から「AAAAA」というユーザであることが図21に示すシークレットユーザ管理テーブル900からわかる。「AAAAA」は有効期間2101が「1時間」と設定されているが、すでに2時間経過したので有効期間外である。しかし、「AAAAA」と同じグループ「SG01」に所属する「DDDDD」もシークレット解除一覧テーブル1100に登録されており、更に「DDDDD」は有効期間2101が「3時間」であるため、「AAAAA」も有効期間内とみなして、ステップS603に処理を進める。こうすることで、同じシークレットグループに所属するユーザは有効期間が最も遅いユーザに合わせることができるので、シークレットグループのうち特定のユーザだけが起動時に解除終了してしまうということが回避できる。
【0168】
以上説明したように、本実施形態によれば、撮影装置は、撮影された画像データに含まれる顔を認識し、当該顔が非表示設定となっていた場合に、当該撮影装置に記憶された画像データのうち、当該顔が含まれる画像データを再生させることができるため、ユーザの手間を軽減し、適切な画像データのみを再生することのできる効果を奏する。
【0169】
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能である。
【0170】
また、本発明におけるプログラムは、各処理方法をコンピュータが実行可能(読み取り可能)なプログラムであり、本発明の記録媒体は、各処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。
【0171】
なお、本発明におけるプログラムは、各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0172】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読取り実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0173】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0174】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリーカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0175】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0176】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0177】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0178】
また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0179】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0180】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0181】
100 撮影装置
110 コントローラ
111 バッファメモリ
112 フラッシュROM
115 メモリーカード
117 液晶ディスプレイ
120 操作部
122 モードダイヤル
124 カーソルキー
126 閲覧ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データを閲覧可能に表示する撮影装置であって、
撮影された画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
前記画像データ記憶手段に記憶された画像データに含まれる被写体であって、当該被写体が含まれる画像データを閲覧可能に表示する場合に、認証を必要とする被写体を登録する被写体登録手段と、
被写体を撮影することにより画像データを生成し、前記画像データ記憶手段に記憶する撮影手段と、
前記撮影手段によって撮影された画像データに、前記被写体登録手段によって登録された被写体が含まれているか否かを判定する被写体有無判定手段と、
前記被写体有無判定手段によって前記画像データに被写体が含まれていると判定された場合、前記画像データ記憶手段に記憶された画像データのうち、前記被写体が含まれている画像データの認証を解除する第1の認証解除手段と、
を備えることを特徴とする撮影装置。
【請求項2】
前記被写体登録手段によって登録された複数の被写体から構成されたグループを登録する被写体グループ登録手段を更に備え、
前記第1の認証解除手段は、前記被写体有無判定手段によって前記画像データに被写体が含まれていると判定された場合、前記画像データ記憶手段に記憶された画像データのうち、前記被写体が含まれている画像データの認証を解除すると共に、前記被写体が前記被写体グループ登録手段によって登録されたグループに所属している場合には、当該グループに所属する他の被写体が含まれている前記画像データの認証も解除することを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
【請求項3】
前記第1の認証解除手段によって認証の解除を行う場合に、すでに認証が解除されている被写体であって、前記被写体グループ登録手段によって登録されたグループのうち、前記撮影手段によって撮影された被写体とは異なるグループに所属している被写体が存在するか否かを判定する被写体グループ判定手段を更に備え、
前記第1の認証解除手段は、前記被写体グループ判定手段によって、すでに認証が解除されている被写体であって、前記被写体グループ登録手段によって登録されたグループのうち、前記撮影手段によって撮影された被写体とは異なるグループに所属している被写体が存在すると判定された場合には、前記撮影手段によって撮影された被写体が含まれている画像データの認証を解除するとともに、すでに認証が解除されている被写体のグループに所属している被写体の認証の解除を終了することを特徴とする請求項2に記載の撮影装置。
【請求項4】
前記第1の認証解除手段は、前記被写体グループ判定手段によって、すでに認証が解除されている被写体であって、前記被写体グループ登録手段によって登録されたグループのうち、前記撮影手段によって撮影された被写体とは異なるグループに所属している被写体が存在すると判定された場合には、前記撮影手段によって撮影された被写体が含まれている画像データの認証を解除するとともに、すでに認証が解除されている被写体のグループに所属している被写体の認証の解除を終了するか、再認証を受け付けることによって解除を保持するか、または解除を保持したままにしておくかを当該グループに応じて実行することを特徴とする請求項3に記載の撮影装置。
【請求項5】
前記被写体グループ登録手段は、更にグループごとにセキュリティレベルの設定を受け付け、
前記第1の認証解除手段は、前記被写体グループ登録手段によって設定されたセキュリティレベルに応じて、すでに認証が解除されている被写体のグループに所属している被写体の認証の解除を終了するか、再認証を受け付けることによって解除を保持するか、または解除を保持したままにしておくかを決定して、実行することを特徴とする請求項4に記載の撮影装置。
【請求項6】
前記第1の認証解除手段によって解除された認証が有効な期間の設定を受け付ける認証解除期間設定手段と、
前記撮影装置を起動した際に、前記第1の認証解除手段によって認証を解除された画像データの被写体が前記第1の認証解除手段によって認証を解除されてから、前記認証解除期間設定手段によって設定された期間経過したか否かを判定する認証解除期間判定手段と、
前記認証解除期間判定手段によって、解除された認証が有効な期間以内である場合に、前記被写体が含まれる画像データの認証を解除し、そうでない場合には前記画像データを閲覧可能に表示する際に認証を要求する第2の認証解除手段とを更に備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮影装置。
【請求項7】
前記認証解除期間設定手段は、前記被写体ごとに、前記第1の認証解除手段によって解除された認証が有効な期間の設定を受け付け、
前記第2の認証解除手段は、解除された認証が有効な期間以内である場合に、前記被写体が含まれる画像データの認証を解除し、そうでない場合には、前記認証解除期間判定手段によって有効な期間内であると判定された被写体であって、同じグループに所属する被写体が存在する場合には、前記被写体が含まれる画像データの認証を解除することを特徴とする請求項6に記載の撮影装置。
【請求項8】
前記被写体登録手段は、更にユーザの顔画像を登録し、
前記被写体有無判定手段は、前記撮影手段によって撮影された画像データに、前記被写体登録手段によって登録された前記ユーザの顔画像が含まれているか否かを判定し、
前記第1の認証解除手段は、前記被写体有無判定手段によって前記画像データに前記ユーザの顔画像が含まれていると判定された場合、前記画像データ記憶手段に記憶された画像データのうち、前記被写体が含まれている画像データの認証を解除することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮影装置。
【請求項9】
前記画像データ記憶手段に記憶された画像データのうち、認証が必要な画像データを閲覧可能に表示する場合に、当該画像データの認証が解除されているか否かを判定する解除済み判定手段と、
前記解除済み判定手段によって認証の解除がされていると判定された場合に、前記画像データを閲覧可能に表示させ、前記解除済み判定手段によって認証の解除がされていないと判定された場合に、認証の要求を行う又は前記画像データを表示させない表示手段とを更に備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の撮影装置。
【請求項10】
前記被写体登録手段は、前記撮影装置が管理者モードであるか否かを判定し、管理者モードであった場合に実行可能であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の撮影装置。
【請求項11】
撮影された画像データを記憶する画像データ記憶手段を備え、画像データを閲覧可能に表示する撮影装置の制御方法であって、
前記撮影装置の被写体登録手段が、前記画像データ記憶手段に記憶された画像データに含まれる被写体であって、当該被写体が含まれる画像データを閲覧可能に表示する場合に認証を必要とする被写体を登録する被写体登録ステップと、
前記撮影装置の撮影手段が、被写体を撮影することにより画像データを生成し、前記画像データ記憶手段に記憶する撮影ステップと、
前記撮影装置の被写体有無判定手段が、前記撮影手段によって撮影された画像データに、前記被写体登録ステップによって登録された被写体が含まれているか否かを判定する被写体有無判定ステップと、
前記撮影装置の第1の認証解除ステップが、前記被写体有無判定ステップによって前記画像データに被写体が含まれていると判定された場合、前記画像データ記憶手段に記憶された画像データのうち、前記被写体が含まれている画像データの認証を解除する第1の認証解除ステップと、
を備えることを特徴とする撮影装置の制御方法。
【請求項12】
前記撮影装置の被写体グループ登録手段が、前記被写体登録ステップによって登録された複数の被写体から構成されたグループを登録する被写体グループ登録ステップを更に備え、
前記第1の認証解除ステップは、前記被写体有無判定ステップによって前記画像データに被写体が含まれていると判定された場合、前記画像データ記憶手段に記憶された画像データのうち、前記被写体が含まれている画像データの認証を解除すると共に、前記被写体が前記被写体グループ登録ステップによって登録されたグループに所属している場合には、当該グループに所属する他の被写体が含まれている前記画像データの認証も解除することを特徴とする請求項11に記載の撮影装置の制御方法。
【請求項13】
前記撮影装置の認証解除期間設定手段が、前記第1の認証解除ステップによって解除された認証が有効な期間の設定を受け付ける認証解除期間設定ステップと、
前記撮影装置の認証解除期間判定手段が、前記撮影装置を起動した際に、前記第1の認証解除ステップによって認証を解除された画像データの被写体が前記第1の認証解除ステップによって認証を解除されてから、前記認証解除期間設定ステップによって設定された期間経過したか否かを判定する認証解除期間判定ステップと、
前記撮影装置の第2の認証解除手段が、前記認証解除期間判定ステップによって、解除された認証が有効な期間以内である場合に、前記被写体が含まれる画像データの認証を解除し、そうでない場合には前記画像データを閲覧可能に表示する際に認証を要求する第2の認証解除ステップとを更に備えることを特徴とする請求項11または12に記載の撮影装置の制御方法。
【請求項14】
撮影された画像データを記憶する画像データ記憶手段を備え、画像データを閲覧可能に表示する撮影装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータに読み取り可能なプログラムであって、
前記撮影装置を、
前記画像データ記憶手段に記憶された画像データに含まれる被写体であって、当該被写体が含まれる画像データを閲覧可能に表示する場合に、認証を必要とする被写体を登録する被写体登録手段と、
被写体を撮影することにより画像データを生成し、前記画像データ記憶手段に記憶する撮影手段と、
前記撮影手段によって撮影された画像データに、前記被写体登録手段によって登録された被写体が含まれているか否かを判定する被写体有無判定手段と、
前記被写体有無判定手段によって前記画像データに被写体が含まれていると判定された場合、前記画像データ記憶手段に記憶された画像データのうち、前記被写体が含まれている画像データの認証を解除する第1の認証解除手段
として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項15】
前記撮影装置を、
前記被写体登録手段によって登録された複数の被写体から構成されたグループを登録する被写体グループ登録手段として更に機能させ、
前記第1の認証解除手段は、前記被写体有無判定手段によって前記画像データに被写体が含まれていると判定された場合、前記画像データ記憶手段に記憶された画像データのうち、前記被写体が含まれている画像データの認証を解除すると共に、前記被写体が前記被写体グループ登録手段によって登録されたグループに所属している場合には、当該グループに所属する他の被写体が含まれている前記画像データの認証も解除することを特徴とする請求項14に記載のプログラム。
【請求項16】
前記撮影装置を
前記第1の認証解除手段によって解除された認証が有効な期間の設定を受け付ける認証解除期間設定手段と、
前記撮影装置を起動した際に、前記第1の認証解除手段によって認証を解除された画像データの被写体が前記第1の認証解除手段によって認証を解除されてから、前記認証解除期間設定手段によって設定された期間経過したか否かを判定する認証解除期間判定手段と、
前記認証解除期間判定手段によって、解除された認証が有効な期間以内である場合に、前記被写体が含まれる画像データの認証を解除し、そうでない場合には前記画像データを閲覧可能に表示する際に認証を要求する第2の認証解除手段として更に機能させることを特徴とする請求項14または15に記載のプログラム。
【請求項17】
請求項14に記載のプログラムを格納することを特徴とするコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【請求項18】
請求項15に記載のプログラムを格納することを特徴とするコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【請求項19】
請求項16に記載のプログラムを格納することを特徴とするコンピュータで読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2012−133747(P2012−133747A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−146622(P2011−146622)
【出願日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(592135203)キヤノンITソリューションズ株式会社 (528)
【Fターム(参考)】