説明

操作処理条件設定装置

【課題】 使用者において、選択メニューにおける選択項目表示順位、メインメニューやサブメニューでの設定項目表示順位、表示文字数及びフォントの大きさ、表示項目の内容等の変更を行い、かつ操作処理条件を使用者にとって使用勝手の良い独自のものに設定し、登録できる謄写印刷機、裁断機等の事務処理装置における操作処理条件設定装置を提供する。
【解決手段】 制御手段(CPU13)に登録した操作処理条件に基づいて操作処理を行う事務処理装置において制御手段に操作処理条件を設定する装置であって、操作処理条件を表示する表示手段(液晶表示部2)と、表示手段に表示する操作処理条件を変更又は選択する処理条件変更・選択手段(選択キー3、ファンクションキー4、十字キー5)と、変更設定又は選択設定した操作処理条件を制御手段に登録する登録手段(OKキー6)とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作処理条件設定装置に関し、謄写印刷機、裁断機等において操作処理条件を設定する技術に係り、特に操作処理条件をユーザにとって使用勝手の良い状態に表示するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、印刷機や複写機はユーザの多種多様な要望に応じられるように、その機器の稼動において選択可能な各種の条件を用意し、機器に備えられた操作パネルからユーザが任意にその条件を設定できるようになっている。しかし、機器が多機能化するのに応じて条件項目が増加し、操作パネルからの条件設定が複雑化しており、これに対応した各種の提案がなされている。
【0003】
例えば、特許文献1に記載するように、操作パネルに表示されるメニュー項目データの階層レベルを低位方向に指示する操作パネル部の指示頻度をRAMに記憶して行き、該記憶された指示頻度とあらかじめ設定されたレベル変更頻度とを比較してCPUがROMに記憶される制御プログラムに基づいてRAMに記憶された前記指示手段に指示されているメニュー項目データに対応するメニュー項目の階層レベルを上位レベルに変更するものがある。
【0004】
あるいは、特許文献2に記載するように、印刷条件などの設定項目を記憶し、記憶した設定項目を表示するプリンタ装置において、設定項目の変更がなされる場合に、変更された設定項目の履歴内容を記憶する機能を設け、通常状態から、操作パネルのキー入力によって設定表示を呼び出すと、設定変更表示がなされ、その中から項目を選択し内容を変更すると、変更された項目,日時の記録が行なわれ、変更された設定項目の履歴内容として記憶され、通常状態となるものがある。
【0005】
あるいは、特許文献3に記載するように、操作パネルに各種の操作キー群と、キー群の上部に設定項目表示部を備え、実行キーとシフトキーの組み合わせで、まずテーブルの設定項目を設定項目表示部に表示し、次に実行キーにより、登録したい項目を別途のテーブルに登録し、その後、条件キーとシフトキーの組み合わせにより、このテーブルを使用した印刷条件の設定画面となるものがある。
【0006】
あるいは、特許文献4に記載するように、条件を入力するための階層型の設定入力画面と、前記設定入力画面にて入力された前記条件を一覧表示する設定確認画面と、入力された前記条件をメモリーへ記憶するように指示するメモリー登録指示手段と、前記メモリーに記憶された条件を呼び出して使用するメモリー呼出指示手段とを有し、前記メモリー登録指示手段を前記設定確認画面上に設けるものがある。
【特許文献1】特開平9−104151号公報
【特許文献2】特開平11−342660号公報
【特許文献3】特開平11−134099号公報
【特許文献4】特開2001−345965号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記した従来の技術は、レーザビームプリンタ等のように、印刷対象の用紙の種類が比較的少なく、ある状態に設定した操作処理条件の汎用性が高い場合に有効である。しかし、謄写印刷機や裁断機等においては、その使用形態がレーザビームプリンタ等に比べて大幅に異なり、特殊なケースが多い。
【0008】
例えば、謄写印刷機において、チラシ用紙に印刷する場合のチラシ用紙に合う印刷濃度、給紙圧設定と、厚手用紙に印刷する場合の厚手用紙に合う印刷濃度、給紙圧設定とは各々に異なり、同じチラシ用紙に印刷する場合にあっても印刷内容によって印刷濃度が異なり、印刷対象の用紙の種類、表面光沢、材質等によって操作処理条件(印刷条件)が異なっている。このため、あらゆる種類の用紙に適合するように自動設定することは困難である。
【0009】
したがって、現状においては、使用者が印刷対象の用紙ごとに合わせて手動操作によって操作処理条件の設定を行うことが必要であり、操作処理条件を適切に、かつ容易に行えることが、謄写印刷機や裁断機等の装置においてその性能を十分に活用するうえで必要な条件となっている。
【0010】
本発明は上記した課題を解決するものであり、使用者において、選択メニューにおける選択項目表示順位、メインメニューやサブメニューでの設定項目表示順位、表示文字数及びフォントの大きさ、表示項目の内容等の変更を行い、かつ操作処理条件を使用者にとって使用勝手の良い独自のものに設定し、登録できる謄写印刷機、裁断機等の事務処理装置における操作処理条件設定装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載する操作処理条件設定装置は、制御手段に登録した操作処理条件に基づいて操作処理を行う事務処理装置において制御手段に操作処理条件を設定する装置であって、操作処理条件を表示する表示手段と、表示手段に表示する操作処理条件を変更又は選択する処理条件変更・選択手段と、変更設定又は選択設定した操作処理条件を制御手段に登録する登録手段とを有するものである。
【0012】
本発明の請求項2に記載する操作処理条件設定装置は、操作処理条件の複数の選択項目を表示手段に表示し、選択項目の表示順位を処理条件変更・選択手段によって変更するものである。
【0013】
本発明の請求項3に記載する操作処理条件設定装置は、操作処理条件の複数の選択項目を包括する上位階層の設定項目を設け、複数の設定項目を表示手段に表示し、設定項目の表示順位を処理条件変更・選択手段によって変更するものであって、各設定項目の選択回数を記憶して選択の頻度の多い順序に設定項目の表示順位を変更し、もしくは選択した最新の設定項目を最上位の表示順位に変更するものである。
【0014】
本発明の請求項4に記載する操作処理条件設定装置は、操作処理条件の複数の選択項目を包括する上位階層の設定項目、および複数の設定項目を包括する上位階層のメニュー項目を設け、メニュー項目毎に複数の設定項目を表示手段に表示し、設定項目の表示順位を処理条件変更・選択手段によって変更するものである。
【0015】
本発明の請求項5に記載する操作処理条件設定装置は、操作処理条件の複数の選択項目を包括する上位階層の設定項目、および複数の設定項目を包括する上位階層のメニュー項目を設け、メニュー項目毎に複数の設定項目を表示手段に表示し、メインメニューとして表示するメニュー項目内の設定項目とサブメニューとして表示するメニュー項目内の設定項目とを入替る変更、もしくはサブメニューとして表示するメニュー項目内の設定項目と他のサブメニューとして表示するメニュー項目内の設定項目とを入替る変更を処理条件変更・選択手段によって行うものである。
【0016】
本発明の請求項6に記載する操作処理条件設定装置は、表示手段の表示画面に一度に表示する表示情報量を処理条件変更・選択手段によって変更するものである。
本発明の請求項7に記載する操作処理条件設定装置は、表示手段の表示画面に表示する表示情報の種類を処理条件変更・選択手段によって変更するものである。
【発明の効果】
【0017】
上記した本発明によれば、使用者において、表示手段の表示画面における選択項目の表示順位、メインメニューやサブメニューでの設定項目の表示順位、表示画面に表示する表示情報量である表示文字数及びフォントの大きさや、表示情報の種類である表示項目の内容等の変更を行うことができ、操作処理条件を使用者にとって使用勝手の良い独自のものに容易に設定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図12において、操作パネル1は事務処理装置としての謄写印刷機において後述する制御手段(CPU)に操作処理条件を設定するものであり、謄写印刷機はその本体機構の説明を省略するが、制御手段に登録した操作処理条件に基づいて操作処理を行う。
【0019】
操作パネル1には、表示手段をなす液晶表示部2と、液晶表示部2に表示した設定項目の中から設定変更対象の設定項目を選択する複数の選択キー3と、各種の操作処理条件を液晶表示部2に呼び出すための複数のファンクションキー4と、液晶表示部2に表示した選択項目の中から任意の選択項目を選択し、変更するための処理条件変更・選択手段をなす十字キー5と、選択した選択項目を確定するための登録手段をなすOKキー6と、数字を入力するためのテンキー7と、ファンクションキー4の操作をキャンセルするキャンセルキー8と、操作パネル1における設定を標準モードに戻すオールクリアキー9と、製版の開始を指示する製版キー10と、印刷の途中停止を指示するストップキー11と、印刷の開始を指示するプリントキー12と、その他の各種の操作キーを設けている。
【0020】
図10に示すように、操作パネル1は制御手段をなすCPU13に接続しており、CPU13には基本プログラムを格納したROM14および操作処理条件を登録するRAM15とを接続している。
【0021】
図11に示すように、操作処理条件のデータは階層構造をなしており、最下位階層に各種の選択項目21、例えば用紙の各サイズに対応する項目としての「A3」項目、「A4」項目等を配し、その上位階層に複数の選択項目21を包括する設定項目(選択メニュー)22、例えば用紙の各種のサイズを包含する項目としての「用紙」項目等を配し、その上位階層に複数の設定項目22を包括するメニュー項目としてのサブメニュー23、例えば謄写印刷機の設置時において設定する設定項目22を集めた「初期設定メニュー」項目等を配し、最上位階層にメインメニュー24を配している。
【0022】
メインメニュー24は待機状態において表示する「初期表示メニュー」をなし、サブメニュー23と同様に複数の設定項目22を包括するメニュー項目であり、サブメニュー23はファンクションキー4の操作によって液晶表示部2に呼び出される。
【0023】
以下、上記した構成における作用を説明する。図14に示すように、印刷待機状態においては液晶表示部2にメインメニュー(初期表示メニュー)24を表示し、メインメニューとして「用紙」、「倍率」、「印刷位置」、「文字/写真」の各設定項目22を各選択キー3に対応して表示する。ここでは、「用紙」の設定項目22において「A3」の選択項目、「倍率」の設定項目22において「100%」の選択項目、「印刷位置」の設定項目22において「0.0mm/0.0mm」、「文字/写真」の設定項目22において「文字」の選択項目21をそれぞれ設定している。
【0024】
これらの操作処理条件に関する情報はRAM15に格納されており、テンキー7によって印刷枚数を入力後にプリントキー12を操作すると、CPU13が謄写印刷機の各部の動作を制御して印刷を開始する。
【0025】
印刷待機状態において操作処理条件を変更する場合、例えば、用紙サイズを変更する場合には、図15に示すように、「用紙」の設定項目22に対応する選択キー3を操作し、液晶表示部2に「用紙」の設定項目22に含まれた選択項目21の全てを表示する。そして、図16に示すように、十字キー5を操作して目的の選択項目21、ここでは「B4」にカーソルを合わせてOKキー6を操作して選択を確定すると、図17に示すように、「用紙」の設定項目22における選択項目21が「B4」に変更される。
【0026】
さらに、図18に示すように、「倍率」の設定項目22に対応する選択キー3を操作して液晶表示部2に「倍率」の設定項目22に含まれた選択項目21の全てを表示し、先と同様にして十字キー5およびOKキー6の操作により「倍率」として「141%」を選択し確定することで、図19に示すように、「倍率」の設定項目22における選択項目21が「141%」に変更される。
【0027】
次に、液晶表示部2に表示する操作処理条件の選択項目21の表示順位を変更する場合について、「用紙」の設定項目22を例に説明する。
印刷待機状態において、ファンクションキー4の中から「ユーザー設定」を操作し(図13参照)、液晶表示部2にサブメニュー23を表示(図示省略)し、十字キー5およびOKキー6の操作によって該当するサブメニュー23を選択して表示部2に「用紙」の設定項目22を含む複数の設定項目22を表示し、十字キー5およびOKキー6の操作によって該当する「用紙」の設定項目22を選択する。
【0028】
この操作によって、図1(a)に示すように、液晶表示部2に「用紙」の設定項目22に含まれた選択項目21の一覧が表示条件設定画面として表示される。図1(b)に示すように、十字キー5およびOKキー6の操作により「並び替え」ボタンを選択して確定すると、図1(c)に示すように、並び替え順位の入力モードとなる。この状態で、図1(d)に示すように、選択項目21の「A3」、「B4」、「A4」、「B5」、「A5」の横に表示された「順位表示欄(数字を表示する部位)」に、十字キー5およびテンキー7を操作して希望の表示順位を入力する。
【0029】
そして、図1(e)に示すように、十字キー5およびOKキー6の操作により「入力順位終了」ボタンを選択して確定すると、図1(f)に示すように、並び替え終了確認画面となり、図1(g)に示すように、十字キー5およびOKキー6の操作により「並び替え終了」ボタンを選択して確定すると、図1(h)に示すように、選択項目21の「A4」、「B4」、「A3」、「A5」、「B5」の表示順位が更新された画面となる。この状態でOKキー6を操作するとメインメニュー24に復帰する。
【0030】
次に、液晶表示部2に表示する操作処理条件の設定項目22の表示順位の変更について、「印刷濃度」の設定項目22を例に説明する。はじめに、最新設定を優先させる場合について説明する。
【0031】
印刷待機状態において、先と同様にして、ファンクションキー4の中から「ユーザー設定」を操作し、図2(a)に示すように、液晶表示部2にサブメニュー23として「初期設定」を表示する。この初期設定画面において各設定項目22である「ファインモード」、「印刷濃度」、「ジョガー機能」、「厚紙給紙」、「インク補給」が現在の表示順位で表示される。
【0032】
図2(b)に示すように、十字キー5およびOKキー6の操作によって該当する設定項目22の「印刷濃度」を選択して確定すると、図2(c)に示すように、印刷濃度詳細設定画面が表示される。この状態で、図2(d)に示すように、十字キー5およびOKキー6の操作により希望の印刷濃度に相当する選択項目(レベル)21を選択して確定し、図2(e)に示すように、十字キー5およびOKキー6の操作により「詳細設定終了」ボタンを選択して確定する。
【0033】
この操作によって、図2(f)に示すように、設定項目22の「印刷濃度」を第1位に表示し、「ファインモード」、「ジョガー機能」、「厚紙給紙」、「インク補給」を順次に表示する更新された画面となる。つまり、設定項目22において選択項目21を変更した設定項目22、ここでは「印刷濃度」が、操作前の順位とは関係なく無条件に表示順位が第1位となり、他の設定項目22が操作前の相対的順位を保ちながら表示される。
【0034】
また、液晶表示部2に表示する操作処理条件の設定項目22の表示順位の変更は、次のように設定頻度を優先して行うことも可能である。
印刷待機状態において、先と同様にして、ファンクションキー4の中から「ユーザー設定」を操作し、図3(a)に示すように、液晶表示部2にサブメニュー23として「初期設定」を表示する。この初期設定画面において各設定項目22である「ファインモード」、「ジョガー機能」、「印刷濃度」、「厚紙給紙」、「インク補給」が現在の表示順位で表示される。このとき、今回の設定操作以前において、「ファインモード」が4回、「ジョガー機能」が3回、「印刷濃度」が2回、「厚紙給紙」が2回、「インク補給」が1回それぞれ更新されており、その統計データがRAM15に内部記憶されている。
【0035】
図3(b)に示すように、十字キー5およびOKキー6の操作によって該当する設定項目22の「印刷濃度」を選択して確定すると、図3(c)に示すように、印刷濃度詳細設定画面が表示される。この状態で、図3(d)に示すように、十字キー5およびOKキー6の操作により希望の印刷濃度に相当する選択項目(レベル)21を選択して確定し、図3(e)に示すように、十字キー5およびOKキー6の操作により「詳細設定終了」ボタンを選択して確定する。
【0036】
この操作によって、設定項目22において選択項目21を変更した設定項目22、ここでは「印刷濃度」の更新回数が、操作前の更新回数に加えて今回の操作で3回となり、「ファインモード」の更新回数の4回よりも少なく、「ジョガー機能」の更新回数の3回と同じになる。この結果、選択後の更新頻度(回数)が高い順序で、かつ頻度回数が同一数値となった場合には最新に設定した設定項目22を優先させることを条件に、表示順位が更新されて、図3(f)に示すように、設定項目22の「ファインモード」を第1位に維持した状態で、「印刷濃度」を第2位に表示し、「ジョガー機能」、「厚紙給紙」、「インク補給」を順次に表示する更新された画面となる。
【0037】
設定頻度を優先させるモードと最新設定を優先させるモードとは切り替え可能である。例えば図8(a)に示すように、ファンクションキー4を操作することで、液晶表示部2に条件設定画面を表示し、画面に表示される「条件選択」ボタンを十字キー5およびOKキー6の操作によって選択して確定し、図8(b)に示すように、選択項目21の「設定頻度優先」、「最新設定優先」の各ボタンの中から希望の選択項目21を十字キー5およびOKキー6の操作によって選択して確定し、図8(c)に示すように、「選択終了」ボタンを十字キー5およびOKキー6の操作によって選択して確定する。
【0038】
次に、液晶表示部2に表示する操作処理条件のメインメニュー24として表示するメニュー項目内の設定項目22とサブメニュー23として表示するメニュー項目内の設定項目22とを入替る変更について、「製版濃度」と「印刷位置」とを入れ替えることを例に説明する。
【0039】
図4(a)に示すように、印刷待機状態においてメインメニュー24を表示する状態で、ファンクションキー4の中から「スペシャルファンクション」を操作し、液晶表示部2にサブメニュー23(図示省略)を表示し、十字キー5およびOKキー6の操作によって該当するサブメニュー23を選択し、図4(b)に示すように、液晶表示部2に入れ替え対象の設定項目22を含むサブメニュー23を表示する。
【0040】
ここでは、設定項目22として「オートオフタイマー」、「製版濃度」、「特殊用紙設定」、「テープクラスター設定」、「ブザー設定」が表示される。
図4(c)に示すように、十字キー5およびOKキー6の操作によって該当する設定項目22の「製版濃度」を選択して確定し、「メインキー入れ替え」ボタンを十字キー5およびOKキー6の操作によって選択して確定すると、図4(d)に示すように、メイン項目選択画面が表示される。
【0041】
この状態で、十字キー5およびOKキー6の操作により入れ替え対象の設定項目22である「印刷位置」を選択して確定し、図4(e)に示すように、十字キー5およびOKキー6の操作により「メイン選択終了」ボタンを選択して確定する。
【0042】
この操作によって、図4(f)に示すように、メインメニュー24において、当初の設定項目「印刷位置」に替えて「製版濃度」を表示する更新された画面となる。
サブメニュー23として表示するメニュー項目内の設定項目22と他のサブメニュー23として表示するメニュー項目内の設定項目22とを入替る場合には、ファンクションキー4の「ユーザー設定」の操作によって対象のサブメニュー23を表示する状態で、ファンクションキー4の「スペシャルファンクション」を操作する。以後は先に述べた手順で行う。
【0043】
次に、液晶表示部2の表示画面に一度に表示する操作処理条件の表示情報量を変更する手順について説明する。
図5(a)に示すように、印刷待機状態においてメインメニュー24を表示する状態で、ファンクションキー4を操作し、液晶表示部2に表示情報量設定画面(図示省略)を表示し、文字の大きさを選択するための選択項目21として画面に表示される「大きな文字」、「標準文字」、「小さな文字」の各ボタンの中から希望の選択項目21を十字キー5およびOKキー6の操作によって選択して確定する。
【0044】
この操作によって、「小さな文字」を選択した場合には液晶表示部2に表示する表示情報量を増大させて、図5(b)に示すように、標準のメインメニュー24の設定項目22の他に通常は隠れているサブメニュー23の設定項目22を合わせて液晶表示部2に表示し、各設定項目22における選択項目21の値を表示する。
【0045】
「大きな文字」を選択した場合には液晶表示部2に表示する表示情報量を減少させて、図5(c)に示すように、標準のメインメニュー24の設定項目22の中から特定の設定項目22、ここでは「用紙サイズ」のみを表示する。
【0046】
「標準文字」を選択した場合には液晶表示部2に表示する表示情報量を標準値に戻し、図5(a)に示すように、標準のメインメニュー24の設定項目22の全てを表示する。
次に、液晶表示部2の表示画面に表示する操作処理条件の表示情報の種類を変更する手順について説明する。
【0047】
図6(a)に示すように、印刷待機状態においてメインメニュー24を表示する状態で、ファンクションキー4を操作し、図6(b)に示すように、液晶表示部2に表示文字(言語)選択画面を表示する。そして、十字キー5およびOKキー6の操作によって、画面に表示された選択項目21の「Japanese」、「English」、「Spanish」、「Italic」、「French」の各選択項目の中から希望の選択項目21を選択して確定する。この操作によって、例えば「English」を選択した場合には、図7(a)に示すように、操作処理条件の表示情報が英語で液晶表示部2に表示される。これらの表示情報はROM14もしくはRAM15に予め登録している。
【0048】
この場合、各言語で複数のニュアンスの異なった表現で複数の表示文字を登録しておき、これを選択項目として選択メニュー表示により選択可能とすることができる。なお、ニュアンスの異なった表現とは、使用言語の方言に基づく表示の違い、更に、英字の綴りや漢字の字体等の違い等を含み、文字以外のアイコン等による表示の変更や、用紙サイズにおける「A4」、「B5」等の規格表示から「mm×mm」等の寸法表示への変更等である。この変更は、図7(b)に示すように、ROM14もしくはRAM15に通常1画面データとして登録されるが、この1画面データは、本装置と接続可能とされたコンピュータ画面から1画面中の単語やアイコン等の編集を可能とすることもできる。
【0049】
次に、操作処理条件を使用者毎、あるいは特定のケースとしてRAM15に登録する手順について説明する。
予め希望の操作処理条件を設定した印刷待機状態においてファンクションキー4を操作することで、図9(a)に示すように、液晶表示部2に操作処理条件の登録画面を表示し、画面に表示される「メモリNo.選択」ボタンを十字キー5およびOKキー6の操作によって選択して確定する。図9(b)に示すように、十字キー5およびOKキー6あるいはテンキー7の操作によって、現在の操作処理条件を登録するメモリー領域を選択項目21の「メモリー1」〜「メモリー10」の中から選択する。図9(c)に示すように、十字キー5およびOKキー6の操作により、「選択終了・登録」ボタンを選択して確定することによって、選択したメモリー領域、ここでは「メモリー4」に登録する。図9(d)に示すように、操作処理条件を登録したメモリー領域の選択項目21には登録済のマークが表示される。この登録済のマークが表示された選択項目21を選択し、ファンクションキー4を操作することで登録した内容が液晶表示部2に表示される。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】(a)〜(h)はそれぞれ本発明の実施の形態における選択項目の表示順位を変更する手順を示す説明図
【図2】(a)〜(f)はそれぞれ本発明の実施の形態における設定項目の表示順位を変更する手順を示す説明図
【図3】(a)〜(f)はそれぞれ本発明の実施の形態における設定項目の表示順位を変更する手順を示す説明図
【図4】(a)〜(f)はそれぞれ本発明の実施の形態における設定項目の入れ替え手順を示す説明図
【図5】(a)〜(c)はそれぞれ本発明の実施の形態における表示情報量を変更する手順を示す説明図
【図6】(a)〜(b)はそれぞれ本発明の実施の形態における表示情報の種類を変更する手順を示す説明図
【図7】(a)〜(b)はそれぞれ本発明の実施の形態における表示情報の種類を変更する手順を示す説明図
【図8】(a)〜(c)はそれぞれ本発明の実施の形態における条件設定を変更する手順を示す説明図
【図9】(a)〜(d)はそれぞれ本発明の実施の形態における操作処理条件を登録する手順を示す説明図
【図10】本発明の実施の形態における操作処理条件設定装置の構成を示す模式図
【図11】本発明の実施の形態における操作処理条件のデータの階層構造を示す模式図
【図12】本発明の実施の形態における操作パネルを示す平面図
【図13】本発明の実施の形態における操作パネルの要部拡大図
【図14】本発明の実施の形態における操作パネルの液晶表示部を示す要部拡大図
【図15】本発明の実施の形態における用紙サイズを変更する手順を示す説明図
【図16】本発明の実施の形態における用紙サイズを変更する手順を示す説明図
【図17】本発明の実施の形態における用紙サイズを変更する手順を示す説明図
【図18】本発明の実施の形態における用紙サイズを変更する手順を示す説明図
【図19】本発明の実施の形態における用紙サイズを変更する手順を示す説明図
【符号の説明】
【0051】
1 操作パネル
2 液晶表示部
3 選択キー
4 ファンクションキー
5 十字キー
6 OKキー
7 テンキー
8 キャンセルキー
9 オールクリアキー
10 製版キー
11 ストップキー
12 プリントキー
13 CPU
14 ROM
15 RAM
21 選択項目
22 設定項目
23 サブメニュー
24 メインメニュー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御手段に登録した操作処理条件に基づいて操作処理を行う事務処理装置において制御手段に操作処理条件を設定する装置であって、操作処理条件を表示する表示手段と、表示手段に表示する操作処理条件を変更又は選択する処理条件変更・選択手段と、変更設定又は選択設定した操作処理条件を制御手段に登録する登録手段とを有することを特徴とする操作処理条件設定装置。
【請求項2】
操作処理条件の複数の選択項目を表示手段に表示し、選択項目の表示順位を処理条件変更・選択手段によって変更することを特徴とする請求項1に記載の操作処理条件設定装置。
【請求項3】
操作処理条件の複数の選択項目を包括する上位階層の設定項目を設け、複数の設定項目を表示手段に表示し、設定項目の表示順位を処理条件変更・選択手段によって変更するものであって、各設定項目の選択回数を記憶して選択の頻度の多い順序に設定項目の表示順位を変更し、もしくは選択した最新の設定項目を最上位の表示順位に変更することを特徴とする請求項1に記載の操作処理条件設定装置。
【請求項4】
操作処理条件の複数の選択項目を包括する上位階層の設定項目、および複数の設定項目を包括する上位階層のメニュー項目を設け、メニュー項目毎に複数の設定項目を表示手段に表示し、設定項目の表示順位を処理条件変更・選択手段によって変更することを特徴とする請求項1に記載の操作処理条件設定装置。
【請求項5】
操作処理条件の複数の選択項目を包括する上位階層の設定項目、および複数の設定項目を包括する上位階層のメニュー項目を設け、メニュー項目毎に複数の設定項目を表示手段に表示し、メインメニューとして表示するメニュー項目内の設定項目とサブメニューとして表示するメニュー項目内の設定項目とを入替る変更、もしくはサブメニューとして表示するメニュー項目内の設定項目と他のサブメニューとして表示するメニュー項目内の設定項目とを入替る変更を処理条件変更・選択手段によって行うことを特徴とする請求項1に記載の操作処理条件設定装置。
【請求項6】
表示手段の表示画面に一度に表示する表示情報量を処理条件変更・選択手段によって変更することを特徴とする請求項1に記載の操作処理条件設定装置。
【請求項7】
表示手段の表示画面に表示する表示情報の種類を処理条件変更・選択手段によって変更することを特徴とする請求項1に記載の操作処理条件設定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2006−25267(P2006−25267A)
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−202522(P2004−202522)
【出願日】平成16年7月9日(2004.7.9)
【出願人】(390002129)デュプロ精工株式会社 (351)
【Fターム(参考)】