説明

改善されたマイクロカプセルおよびその製造

本発明は、マイクロカプセルを指し、そのカプセル壁は樹脂を含み、その樹脂は、少なくとも1つの芳香族アルコールまたはそのエーテルもしくは誘導体と1分子当たり少なくとも2つのC原子を含む少なくとも1つのアルデヒド構成要素との反応からもたらされる。本発明は、本発明に従うマイクロカプセルの製造のためのプロセスおよびマイクロカプセル分散物を提供し、ここでa)その少なくとも1つのアルコール(またはそのエーテルもしくは誘導体)がb)1分子当たり少なくとも2つのC原子を含む少なくとも1つのアルデヒド構成要素、ならびにc)必要に応じて、少なくとも1つの(メタ)アクリレート−ポリマーと混合され、反応を起こし、ここで、そのカプセルは、後に硬化される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マイクロカプセルおよびそのようなマイクロカプセルを含む分散物を指し、このマイクロカプセルは、少なくとも1つのアルコールと1分子当たり少なくとも2つのC原子を含む少なくとも1つのアルデヒド構成要素との反応からもたらされる樹脂から構成される壁を有する。さらに、本発明の主題は、マイクロカプセル/マイクロカプセル分散物の使用および製造ならびにそのようなマイクロカプセル/マイクロカプセル分散物を含む製品およびその使用を含む。本発明のさらなる主題は、新規のAMPS−コポリマーであって、このAMPS−コポリマーは、例えば、マイクロカプセルの製造において、保護コロイドとして適している。
【背景技術】
【0002】
先行技術から、マイクロカプセルが、コア材料として液体、固体、または気体の材料を含み得ることは公知である。カプセルの壁のための材料として通常使用されるのは、例えば、フェノール−ホルムアルデヒド−ポリマー、メラミン−ホルムアルデヒド−ポリマー、ポリウレタン、ゼラチン、ポリアミド、または、ポリ尿素である。広く使用されるのは、例えば、無カーボン紙の製造のためのロイコ色素が詰まったマイクロカプセルである。
【0003】
特許文献1から、フェノール−ホルムアルデヒド−ポリマー由来のカプセルが脆い壁を有することは公知である。これを避けるために、製造の方法が記載され、ここで、完全に加水分解されるポリビニルアルコールが利用される。
【0004】
アミノ樹脂(Aminoplastharzen)由来のマイクロカプセルの分散物(例えば、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂)は、製造条件により、遊離ホルムアルデヒドの特定の部分を含む。環境および作業環境衛生についての関心に起因して、ホルムアルデヒド含有量をできるだけ低く保つことが望ましく、可能な場合、それを完全に避けることが望ましい。ホルムアルデヒド含有量を減少させるために、普通はホルムアルデヒドスカベンジャーがメラミン−ホルムアルデヒド−樹脂のマイクロカプセル分散物に加えられる。最もよく使用されるホルムアルデヒドスカベンジャーは、カプセル分散物中においてホルムアルデヒドの残留含有量を減少させるアンモニア、尿素、エチレン尿素、およびメラミンである。
【0005】
特許文献2および特許文献3から、光電性の材料が、マイクロカプセルからなることは公知であり、このマイクロカプセルの壁は、メラミン−ホルムアルデヒド−樹脂から形成される。残留のホルムアルデヒドを取り除くために、硬化の間に尿素が使用される。
【0006】
特許文献4および特許文献5に記載されるような方法において、硬化の最後に尿素が使用される。
【0007】
特許文献6は、メラミン−ホルムアルデヒド−縮合物由来の単分散および多分散の完全な球体の粒子についての製造および使用を記載する。縮合の間に放出されるホルムアルデヒドを結合するために、アンモニア、尿素、またはエチレン尿素の使用が提案される。
【0008】
スルホン酸基を含んでいるポリマーを利用することにより製造されるメラミン−ホルムアルデヒド−樹脂由来のマイクロカプセルは、一様なカプセルの大きさ、および粘稠度によって特徴づけられる(特許文献7および特許文献8)。しかしながら、これらのカプセル分散物は、さらなる加工に対して望ましくない残留の遊離アルデヒドを含む。
【0009】
従って、特許文献8は、硬化に続いて、エチレン尿素を用いてホルムアルデヒドを結合すること、および/またはホルムアルデヒドスカベンジャーとしてメラミンを利用することを奨励する。
【0010】
特許文献9から、マイクロカプセルの分散物がメラミン−ホルムアルデヒド−樹脂に基づくことは公知であり、ここで、そのメラミン−ホルムアルデヒド−樹脂は、部分的にエーテル化され、水溶性の第一級、第二級もしくは第三級のアミンまたはアンモニアを含む。硬化の前にホルムアルデヒドスカベンジャーが加えられる。
【0011】
特許文献10は、メラミン−ホルムアルデヒド−樹脂および/またはそのメチルエーテルの縮合を介してのマイクロカプセルの製造のためのプロセスを記載し、ここで、硬化の前に、アミノ基がエチレン基またはプロピレン基と連結する尿素またはホルムアルデヒドスカベンジャーとしての尿素が加えられる。結果として生じる分散物は、低アルデヒドだが、しかしながら、マイクロカプセルの安定性およびマイクロカプセル分散物の粘度は、否定的な意味で影響される。
【0012】
特許文献11は、メラミン−ホルムアルデヒド−樹脂の縮合を介するマイクロカプセルの製造のためのプロセスを教示し、ここで、硬化の間にメラミン由来の混合物および尿素が加えられる。
【0013】
完成したマイクロカプセル分散物へ指定されたアルデヒドスカベンジャーの添加を介すか、またはマイクロカプセルの製造の間に、マイクロカプセル分散物のホルムアルデヒド含有量は、ごく普通に低くされている。しかしながら、多くの場合、マイクロカプセル分散物を含むか、またはこれらで処理される製品のホルムアルデヒド含有量は、大量のホルムアルデヒドスカベンジャーが添加される場合でさえ特定のレベルより下に下がり得ない。
【0014】
従って、本発明の目的は、低ホルムアルデヒド含有量を有するマイクロカプセルか、または、好ましくは、ホルムアルデヒドの使用を全く避けるためのマイクロカプセルを開発することである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【特許文献1】米国特許第3,755,190号明細書
【特許文献2】欧州特許出願公開第0383 358号明細書
【特許文献3】独国特許出願公開第38 14 250号明細書
【特許文献4】欧州特許出願公開第319 337号明細書
【特許文献5】米国特許第4,918,317号明細書
【特許文献6】欧州特許出願公開第0415 273号明細書
【特許文献7】欧州特許出願公開第0218 887号明細書
【特許文献8】欧州特許出願公開第0 026 914号明細書
【特許文献9】独国特許発明第198 35 114号明細書
【特許文献10】独国特許発明第198 33 347号明細書
【特許文献11】国際公開第01/51197号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0016】
これらの目的は、本発明に従うマイクロカプセルによって解決され、このマイクロカプセルの壁は、以下:
少なくとも1つのアルコールまたはそのエーテルもしくは誘導体と
1分子当たり少なくとも2つのC原子を含む少なくとも1つのアルデヒド構成要素、および
必要に応じて、少なくとも1つの(メタ)アクリレート−ポリマー
との反応からもたらされる樹脂を含む。
【0017】
本発明はまた、本発明に従うそのようなマイクロカプセルを含むマイクロカプセル分散物を指す。
【0018】
さらに、本発明は、本発明に従うマイクロカプセルの製造のためのプロセスおよびマイクロカプセル分散物を提供し、ここでa)その少なくとも1つのアルコール(またはそのエーテルもしくは誘導体)がb)1分子当たり少なくとも2つのC原子を含む少なくとも1つのアルデヒド構成要素、ならびにc)必要に応じて、少なくとも1つの(メタ)アクリレート−ポリマーと混合され、反応を起こし、ここで、そのカプセルは、後に硬化される。
【0019】
本発明の枠組みにおいて、好ましい芳香族アルコールは、アリールオキシアルカノール、アリールアルカノール、およびオリゴアルカノールアリールエーテルである。また、好ましいのは、少なくとも1つの遊離ヒドロキシル基を有する芳香族化合物であり、特に好ましいのは、直接、芳香族的に連結される少なくとも2つの遊離ヒドロキシ基を有する芳香族化合物である。ここで、少なくとも2つの遊離ヒドロキシ基が直接、芳香族環に連結される場合が、特に好ましく、メタ位で互いに対して位置づけられることが、より特に好ましい。芳香族アルコールが、フェノール、クレゾール(o−、m−、およびp−クレゾール)、ナフトール(αおよびβ−ナフトール)およびチモール、ならびにエチルフェノール、プロピルフェノール、フルオロフェノールおよびメトキシフェノールから選択されることが好ましい。
【0020】
本発明に従って、好ましい芳香族アルコールは、ポリカーボネート−プラスチック材料(すなわち、コンパクトディスク、プラスチックボウル、哺乳びんのため)、およびエポキシ樹脂ラッカー(例えば、ブリキ缶および箔包装(Folienverpackungen)のコーティングのため)の製造のために利用される芳香族アルコールであり、好ましくは、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン(ビスフェノールA)である。
【0021】
特に好ましいのは、本発明に従う、2つまたはそれより多くのヒドロキシ基を有するフェノール由来、好ましくは、ブレンツカテキン(ピロカテコール)、レゾルシノール、ヒドロキノンおよび1,4ナフトヒドロキノン、フロログルシノール、ピロガロール、ヒドロキシヒドロキノン由来の目下議論される芳香族アルコールの選択であり、ここでレゾルシノールおよび/またはフロログルシノールは特に芳香族アルコールとして好ましい。
【0022】
1つの実施形態において、本発明に従うマイクロカプセルは、芳香族アルコール(例えば、エーテル)の使用からもたらされ、ここで、そのエーテルは、好ましい実施形態において、本発明に従う反応を起こされる芳香族アルコールのそれぞれの遊離形態の誘導体である。遊離アルコールもまた、存在し得、従って、混合物が提供される。その場合、本発明に従う反応を起こされる芳香族アルコールの遊離形態と列挙される追加の構成要素(芳香族アルコールのエーテル形態)との間のモル比は、好ましくは0:100の間、好ましくは、1:1、または1:2または1:4である。
【0023】
エーテル形態を伴う芳香族アルコールの混合物の利点は、それが有する、システムの反応性に及ぼす影響であり、特に、条件の適切な選択を通して、システムが作られ得、そのシステムの反応性は、システムの保管の安定性に対してバランスのとれた関係にある。
【0024】
エーテルは、芳香族アルコールの誘導体として好ましい。
【0025】
本発明によれば、少なくとも2つのC原子を有する、脂肪族アルデヒドおよび芳香族アルデヒドが好ましい。
【0026】
特に好ましいのは、1つまたはそれより多くの以下の群から選択されるアルデヒドである:バレルアルデヒド、カプロンアルデヒド、カプリルアルデヒド、デカナール、スクシンジアルデヒド、シクロヘキサンカルボアルデヒド、シクロペンタンカルボアルデヒド、2−メチル−1−プロパナール、2−メチルプロピオンアルデヒド、アセトアルデヒド、アクロレイン、アルドステロン、アンチマイシンA、8’−アポ−β−カロチン−8’−アール、ベンズアルデヒド、ブタナール、クロラール、シトラール、シトロネラール、クロトンアルデヒド、ジメチルアミノベンズアルデヒド、葉酸、ホスミドマイシン、フルフラール、グルタルジアルデヒド、グリセルアルデヒド、グリコアルデヒド、グリオキサール(Glyoxal)、グリオキシル酸(Glyoxylsaeure)、ヘプタナール、2−ヒドロキシベンズアルデヒド、3−ヒドロキシブタナール、ヒドロキシメチルフルフラール、4−ヒドロキシノネナール、イソブタナール、イソブチルアルデヒド、メタクロレイン、2−メチルウンデカナール、ムコクロロ酸、N−メチルホルムアミド、2−ニトロベンズアルデヒド、ノナナール、オクタナール、オレオカンタール、オルリスタット、ペンタナール、フェニルエタナール、フィコシアニン、ピペロナール、プロパナール、プロペナール、プロトカテクアルデヒド、レチナール、サリチルアルデヒド、セコロガニン、ストレプトマイシン、ストロファンチジン、タイロシン、バニリン、シンナムアルデヒド。
【0027】
本発明の範囲において、そのアルデヒド構成要素は、1分子当たり、少なくとも1つまたは2つ、特に好ましくは、2つ、3つ、または4つ、より好ましくは、2つの遊離アルデヒド基を示し得、ここで、提供されるアルデヒド構成要素が少なくともグリオキサール、グルタルジアルデヒドおよび/またはスクシンジアルデヒドであることが特に好ましく、グルタルジアルデヒドが特に好ましい。
【0028】
本発明に従うマイクロカプセルにおける、a)少なくとも1つの芳香族アルコールまたは(それ由来のエーテルもしくは誘導体)のb)少なくとも1つのアルデヒド構成要素に対するモル比は、一般的に1:1と1:5との間であり得、特に好ましくは、1:2と1:3との間であり得、そしてより特に好ましくは、レゾルシノールを伴い、約1:2.6であり得る。構成要素c)に対する構成要素a)+b)の重量比、すなわち、その構成要素c)の重量に対するa)+b)の重量の合計の比は、一般的に1:1と1:0.01との間であり、1:0.2と1:0.05との間が特に好ましい。
【発明を実施するための形態】
【0029】
必要に応じて使用される(メタ)アクリレート−ポリマーは、メタクリレート−モノマーおよび/もしくはアクリレート−モノマーのホモポリマーまたはコポリマーであり得る。本願において、用語「(メタ)アクリレート」は、メタクリレートおよびアクリレートを意味する。(メタ)アクリレート−ポリマーは、例えば、ホモポリマーまたはコポリマーであり、好ましくは、1つまたはそれより多くの極性に官能基化された(メタ)アクリレート−モノマー(例えば、スルホン酸基を含む(メタ)アクリレート−モノマー、カルボン酸基を含む(carbonsaeuregruppen−haltige)(メタ)アクリレート−モノマー、リン酸基を含む(メタ)アクリレート−モノマー、ニトリル基を含む(nitrilgrupen−haltige)(メタ)アクリレート−モノマー、ホスホン酸を含む(phoshonsaeure−haltige)(メタ)アクリレート−モノマー、アンモニア基を含む(メタ)アクリレート−モノマー、アミノ基を含む(メタ)アクリレート−モノマー、またはニトレート基を含む(メタ)アクリレート−モノマー)のコポリマーである。この状況において、極性基はまた、塩の形態で存在し得る。(メタ)アクリレート−モノマーは、保護コロイドとして適しており、マイクロカプセルの製造において、都合よく利用され得る。
【0030】
(メタ)アクリレート−コポリマーは、例えば、1つもしくはそれより多くの(メタ)アクリレートモノマー(例えば、アクリレート+2−アクリルアミド−2−メチル−プロパンスルホン酸)から構成され得るか、または1つもしくはそれより多くの(メタ)アクリレート−モノマーおよび1つもしくはそれより多くの異なる(メタ)アクリレート−モノマー、例えば、(メタクリレート+スチレン)から構成され得る。
【0031】
(メタ)アクリレート−ポリマーについての例は、スルホン酸基を含む(メタ)アクリレート(例えば、Lupasol(登録商標)PA140、BASFとして市販の2−アクリルアミド−2メチル−プロパンスルホン酸またはその塩(AMPS))のホモポリマーまたはそのコポリマー、アクリルアミドおよび(メタ)アクリル酸由来のコポリマー、アルキル−(メタ)アクリレートおよびN−ビニルピロリドンのコポリマー(Luviskol(登録商標)K15 K30またはK90、BASFとして市販)、ポリカルボキシレートもしくはポリスチレンスルホネートを有する(メタ)アクリレートのコポリマー、ビニルエーテルおよび/もしくは無水マレイン酸(Maleinsaeureanhydrid)を有する(メタ)アクリレートのコポリマー、エチレンおよび/もしくは無水マレイン酸を有する(メタ)アクリレートのコポリマー、イソブチレンおよび/もしくは無水マレイン酸を有する(メタ)アクリレートのコポリマー、またはスチレン−無水マレイン酸を有する(メタ)アクリレートのコポリマーである。
【0032】
好ましい(メタ)アクリレート−ポリマーは、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸のホモポリマーもしくはコポリマーまたはその塩(AMPS)(好ましくはコポリマー)である。好ましいのは、2−アクリルアミド−2−メチル−プロパンスルホン酸のコポリマーまたはその塩である。例えば、(メタ)アクリレート、ビニル化合物(例えば、ビニルエステルもしくはスチレン)、不飽和のジカルボン酸もしくはポリカルボン酸(例えば、マレイン酸エステル)、またはアミル化合物もしくはアリル化合物の塩の群に由来する1つまたはそれより多くのコモノマーを有するコポリマーである。特定のAMPS−コポリマーは新規であり、また本発明の主題でもある。以下のパラグラフに列挙するのは、AMPSについての好ましいコモノマーであるが、これらのコモノマーはまた、他の、極性に官能基化された(メタ)アクリレート−モノマーと共重合され得る。
【0033】
ビニル化合物(例えば、ビニルエステル(例えば、ビニルアセテート、ビニルラウレート、ビニルプロピオネートもしくはネオノナン酸のビニルエステル))または芳香族ビニル化合物(例えば、スチレンコモノマー(例えば、スチレン、α−メチルスチレンもしくは極性の官能基化されたスチレン(例えば、ヒドロキシル、アミノ、ニトリル、カルボン酸(Carbonsaeure−)、ホスホン酸、リン酸、ニトロもしくはスルホン酸基およびそれらの塩を有するスチレン)))、ここで、スチレンは、好ましくは、パラ位で極性に官能基化される。
【0034】
不飽和のジカルボン酸もしくはポリカルボン酸、例えば、マレイン酸エステル(例えば、ジブチルマレネート(Dibutylmaleinat)、またはジオクチルマレネート(Dioctylmaleinat)、アリル化合物の塩として(例えば、スルホン酸ナトリウム)、アミル誘導体の塩として(すなわち、アミルスルホン酸ナトリウム)。
【0035】
(メタ)アクリレート−コモノマー、これは、アクリル酸およびメタクリル酸のエステルであって、ここで、そのエステル基は、例えば、飽和または不飽和、直鎖または分枝鎖または環状炭化水素残基であって、1つまたはそれより多くのヘテロ原子(例えば、N、O、S、P、F、Cl、Br、I)を含む。そのような炭化水素残基の例は、直鎖、分枝鎖または環状アルキル、直鎖、分枝鎖または環状アルケニル、アリール(例えば、フェニル)またはヘテロシクリル(例えば、テトラヒドロフルフリル)である。
【0036】
AMPSとして好ましい(メタ)アクリレート−コモノマーは、以下:
アクリル酸、C〜C14−アルキル−アクリル酸(例えば、メタクリル酸)、
(メタ)アクリルアミド(例えば、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジアセトン−アクリルアミド、ジアセトン−メタクリルアミド、N−ブトキシメチル−アクリルアミド、N−イソブトキシメチル−アクリルアミド、N−ブトキシメチル−メタクリルアミド、N−イソブトキシメチル−メタクリルアミド、N−メチロール−アクリルアミド、N−メチロール−メタクリルアミド);
ヘテロシクリル−(メタ)アクリレート(例えば、テトラヒドロフルフリル−アクリレートおよびテトラヒドロフルフリルメタクリレート)または炭素環式(メタ)アクリレート(例えば、イソボルニル−アクリレートおよびイソボルニル−メタクリレート)、
ウレタン(メタ)アクリレート(例えば、ジウレタンアクリレートおよびジウレタンメチルアクリレート)(CAS:72869−86−4)。
【0037】
〜C14アルキルアクリレート(例えば、メチル−、エチル、n−プロピル−、n−ブチル−、sec.ブチル−イソ−ブチル−、tert.ブチル−、n−ペンチル−、イソ−ペンチル−、ヘキシル−(例えば、n−ヘキシル、イソ−ヘキシルまたはシクロヘキシル)、ヘプチル−、オクチル−(例えば、2−エチルヘキシル)、ノニル−、デシル−(例えば、2−プロピルヘプチルまたはイソ−デシル)、ウンデシル−、ドデシル−、トリデシル−(例えば、イソ−トリデシル)、およびテトラデシル−アクリレート);そのアルキル基は、必要に応じて、1つもしくはそれより多くのハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素もしくはヨウ素)で置換され得(例えば、トリ−フルオロエチル−アクリレート)、または1つもしくはそれより多くのアミノ基で置換され得(例えば、ジエチルアミノエチル−アクリレート)、または1つもしくはそれより多くのアルコキシ基で置換され得(例えば、メトキシプロピル−アクリレート)、または1つもしくはそれより多くのアリールオキシ基で置換され得る(例えば、フェノキシエチル−アクリレート)。
【0038】
〜C14アルケニルアクリレート(例えば、エテニル−、p−プロペニル−、イソプロペニル−、n−ブテニル−、sec.ブテニル−、イソ−ブテニル−、tert.ブテニル−、n−ペンテニル−、イソ−ペンテニル−、ヘキセニル−(例えば、n−ヘキセニル、イソヘキセニルまたはシクロヘキセニル)、ヘプテニル−、オクテニル、(例えば2−エチル−ヘキセニル)、ノネニル−、デセニル−、(例えば、2−プロペニルヘプチルまたはイソ−デセニル)、ウンデセニル−、ドデセニル−、トリデセニル−、(例えば、イソトリデセニル)、およびテトラデセニル−アクリレート)、ならびにこれらのエポキシド(例えば、グリシジル−アクリレート)またはアジリジン(例えば、アジリジン−アクリレート)。
【0039】
〜C14ヒドロキシアルキルアクリレート(例えばヒドロキシメチル−、ヒドロキシエチル−、ヒドロキシ−n−プロピル−、ヒドロキシ−イソ−プロピル−、ヒドロキシ−n−ブチル−、ヒドロキシ−sec.ブチル−、ヒドロキシ−イソブチル−、ヒドロキシ−tert.ブチル−、ヒドロキシ−n−ペンチル−、ヒドロキシ−イソ−ペンチル−、ヒドロキシヘキシル−(例えば、ヒドロキシ−n−ヘキシル、ヒドロキシ−イソ−ヘキシル、またはヒドロキシ−シクロヘキシル)、ヒドロキシヘプチル−、ヒドロキシオクチル−(例えば、2−エチルヘキシル)、ヒドロキシノニル−、ヒドロキシデシル−(例えば、ヒドロキシ−2−プロピルヘプチルまたはヒドロキシ−イソ−デシル)、ヒドロキシウンデシル−、ヒドロキシドデシル−、ヒドロキシトリデシル−(例えば、ヒドロキシ−イソ−トリデシル)、およびヒドロキシテトラデシル−アクリレート、ここで、そのヒドロキシ−基は、好ましくは、アクリレートの末端(ω−位)に位置づけされるか(例えば、4−ヒドロキシ−n−ブチルアクリレート)、または(ω−1)位に位置づけされる(例えば、2−ヒドロキシ−n−プロピルアクリレート);
1つまたはそれより多くのアルキレングリコール−単位を含むアルキレングリコールアクリレート。例は、i)モノアルキレングリコールアクリレート(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール(例えば、1,2−または1,3−プロパンジオール)、ブチレングリコール(例えば、1,2−、1,3−または1,4−ブタンジオール)、ペンチレングリコール(例えば、1,5ペンタンジオール)またはヘキシレングリコール(例えば、1,6ヘキサンジオール)のアクリレート)、ここで、その第2のヒドロキシ基は、例えば、硫酸、リン酸、アクリル酸もしくはメタクリル酸によって、エーテル化、もしくはエステル化され、またはii)ポリアルキレングリコールアクリレート(例えば、ポリエチレングリコールアクリレート、ポリプロピレングリコールアクリレート)であって、その第2のヒドロキシ基は、必要に応じて、例えば、硫酸、リン酸、アクリル酸またはメタクリル酸によって、エーテル化、もしくはエステル化される。
【0040】
エーテル化されたヒドロキシ基を有する(ポリ)アルキレングリコール−単位の例は、C〜C14−アルキルオキシ(ポリ)アルキレングリコール(例えば、C〜C14−アルキルオキシ−(ポリ)アルキレングリコールアクリレート)であり、エステル化されたヒドロキシ基を有する(ポリ)アルキレングリコール−単位の例は、スルホニウム−(ポリ)アルキレングリコール(例えば、スルホニウム−(ポリ)アルキレングリコールアクリレート)もしくはその塩、(ポリ)アルキレングリコールジアクリレート(例えば、1,4−ブタンジオールジアクリレートもしくは1,6−ヘキサンジオールジアクリレート)、または(ポリ)アルキレングリコールメタクリレートアクリレート(例えば、1,4−ブタンジオールメタクリレートアクリレート(Butandiolmethacrylatacrylat)もしくは1,6−ヘキサンジオールメタクリレートアクリレート(Hexandiolmethacrylatacrylat)))である;
そのポリアルキレングリコールメタクリレートは、アクリレート基(例えば、ポリエチレングリコールモノアクリレート、ポリプロピレングリコールモノアクリレート、ポリブチレングリコールモノアクリレート、ポリペンチレングリコールモノアクリレートもしくはポリヘキシレングリコールモノアクリレート)、または2つもしくはそれより多くの、好ましくは2つの、アクリレート基(例えば、ポリエチレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、ポリブチレングリコールジアクリレート、ポリペンチレングリコールジアクリレートもしくはポリヘキシレングリコールジアクリレート)を有し得る;
そのポリアルキレングリコールアクリレートはまた、2つもしくはそれより多くのポリアルキレングリコールのブロック(例えば、ポリメチレングリコールとポリエチレングリコールとのブロック、もしくはポリエチレングリコールとポリプロピレングリコールとのブロック)を含み得る;
上記ポリアルキレングリコール−単位またはポリアルキレン−ブロックの重合の度合いは、一般的に1〜20の範囲にあり、好ましくは、3〜10の範囲にあり、特に好ましくは、3〜6の範囲にある。
【0041】
〜C14−アルキルメタクリレート(例えば、メチル−、エチル−、n−プロピル−、イソ−プロピル−、n−ブチル−、sec.ブチル−、イソ−ブチル−、tert.ブチル−、n−ペンチル−、イソ−ペンチル、ヘキシル−(例えば、n−ヘキシル、イソ−ヘキシルまたはシクロヘキシル)、ヘプチル−、オクチル−、(例えば、2−エチルヘキシル)、ノニル−、デシル−(例えば、2−プロピルヘプチルまたはイソ−デシル)、ウンデシル−、ドデシル−、トリデシル−、(例えば、イソ−トリデシル)、およびテトラデシルメタクリレート);そのアルキル基は、必要に応じて、1つもしくはそれより多くのハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素もしくはヨウ素)で置換され得(例えば、トリフルオロエチル−メタクリレート)、または1つもしくはそれより多くのアミノ基で置換され得(例えば、ジエチルアミノエチルメタクリレート)、または1つもしくはそれより多くのアリールオキシ基で置換され得る(例えば、フェノキシエチルメタクリレート)。
【0042】
〜C14−アルケニルメタクリレート(例えば、エテニル−、n−プロペニル−、イソ−プロペニル、n−ブテニル−、sec.ブテニル、イソ−ブテニル−、tert.ブテニル−、n−ペンテニル−、イソ−ペンテニル−、ヘキセニル−(例えば、n−ヘキセニル、イソ−ヘキセニルまたはシクロヘキセニル)、ヘプテニル−、オクテニル−(例えば、2−エチルヘキセニル)、ノネニル−、デセニル−(例えば、2−プロペニルヘプチルまたはイソ−デセニル)、ウンデセニル−、ドデセニル−、トリデセニル−(例えば、イソ−トリデセニル)、およびテトラデセニル−メタクリレート)、ならびにこれらのエポキシド(例えば、グリシジル−メタクリレート)またはアジリジン(例えば、アジリジン−メタクリレート)。
【0043】
〜C14−ヒドロキシアルキルメタクリレート(例えば、ヒドロキシメチル−、ヒドロキシエチル−、ヒドロキシ−n−プロピル−、ヒドロキシ−イソ−プロピル−、ヒドロキシ−n−ブチル−、ヒドロキシ−sec.ブチル−、ヒドロキシ−イソ−ブチル−、ヒドロキシ−tert.−ブチル−、ヒドロキシ−n−ペンチル−、ヒドロキシ−イソ−ペンチル−、ヒドロキシヘキシル−(例えば、ヒドロキシ−n−ヘキシル、ヒドロキシ−イソ−ヘキシルまたはヒドロキシ−シクロ−ヘキシル)、ヒドロキシ−ヘプチル−、ヒドロキシ−オクチル−、(例えば、2−エチルヘキシル)、ヒドロキシノニル−、ヒドロキシデシル−、(例えば、ヒドロキシル−2−プロピルヘプチルまたはヒドロキシル−イソ−デシル)、ヒドロキシウンデシル−、ヒドロキシドデシル−、ヒドロキシトリデシル−(例えば、ヒドロキシ−イソ−トリデシル)、およびヒドロキシテトラデシル−メチルアクリレート、ここで、そのヒドロキシル基は、好ましくは、アルキル残基の末端の位置に(ω−位)あるか(例えば、4−ヒドロキシ−n−ブチルメタクリレート)、または(ω−1)位にある(例えば、2−ヒドロキシ−n−プロピルメタクリレート);
1つまたはそれより多くのアルキレン−単位を含むアルキレングリコールメタクリレート。例は、i)モノアルキレングリコールメタクリレート(例えば、エチルグリコール、プロピレングリコール(例えば、1,2−または1,3−プロパンジオール)、ブチレングリコール(例えば、1,2−、1,3−または1,4−ブタンジオール)、ペンチレングリコール(例えば、1,5ペンタンジオール)またはヘキシレングリコール(例えば、1,6ヘキサンジオール)のメチルアクリレート)、ここで、その第2のヒドロキシ基は、例えば、スルホン酸、リン酸、アクリル酸、もしくはメタクリル酸でエーテル化、もしくはエステル化され、またはii)ポリアルキレングリコールメタクリレート(例えば、ポリエチレングリコールメタクリレート、ポリプロピレングリコールメタクリレート、ポリブチレングリコールメタクリレート、ポリペンチレングリコールメタクリレート、ポリプロピレングリコールメタクリレート、ポリブチレングリコールメタクリレート、ポリペンチレングリコールメタクリレートもしくはポリヘキシレングリコールメタクリレート)であって、その第2のヒドロキシ基は、必要に応じて、例えば、スルホン酸、リン酸、アクリル酸、もしくはメタクリル酸でエーテル化、もしくはエステル化される;
エーテル化されたヒドロキシ基を有する(ポリ)アルキレングリコール−単位の例は、C〜C14−アルコキシ(ポリ)アルキレングリコール(例えば、C〜C14−アルキル−(ポリ)アルキレングリコールメタクリレート)、エステル化されたヒドロキシ基を有する(ポリ)アルキレングリコール−単位の例は、スルホニウム−(ポリ)アルキレングリコール(例えば、スルホニウム−(ポリ)アルキレングリコールメタクリレート)およびその塩、または(ポリ)アルキレングリコールジメチルアクリレート(例えば、1,4−ブタンジオールジメタクリレート(Butandioldimethacrylat)である。
【0044】
そのポリアルキレングリコールメタクリレートは、メタクリレート基(例えば、ポリエチレングリコールモノメタクリレート、ポリプロピレングリコールモノメタクリレート、ポリブチレングリコールモノ−メタクリレート、ポリペンチレングリコールモノ−メタクリレートまたはポリヘキシレングリコールモノメタクリレート)、2つもしくはそれより多くの、好ましくは2つの、メタクリレート基(例えば、ポリエチレングリコールジメチルアクリレート、ポリプロピレングリコールジメタクリレート、ポリブチレングリコールジメタクリレート、ポリペンチレングリコールジメタクリレートまたはポリヘキシレングリコールジメタクリレートを有し得る;
そのポリアルキレングリコールメタクリレートはまた、2つまたはそれより多くの異なるポリアルキレングリコールのブロック(例えば、ポリメチレングリコールとポリエチレングリコールとのブロック、またはポリエチレングリコールとポリプロピレングリコールとのブロック)を含み得る(例えば、bisomer PEM63PHD(Cognis)、CAS58916−75−9);
ポリアルキレングリコール−単位またはポリアルキレングリコールのブロックの重合の度合いは、一般的に1〜20の範囲にあり、好ましくは、3〜10の範囲にあり、特に好ましくは、3〜6の範囲にある。
【0045】
好ましい(メタ)アクリレート−コモノマーの例は、以下に列挙される。
4−ヒドロキシ−ブチルアクリレート
【0046】
【化1】

2−ヒドロキシ−プロピルメタクリレート
【0047】
【化2】

アンモニウム−スルファトエチルメタクリレート
【0048】
【化3】

ペンタプロピレングリコールメタクリレート
【0049】
【化4】

アクリル酸
【0050】
【化5】

ヘキサエチレングリコールメタクリレート
【0051】
【化6】

ヘキサプロピレングリコールアクリレート
【0052】
【化7】

ヘキサエチレングリコールアクリレート
【0053】
【化8】

ヒドロキシ−エチルメタクリレート
【0054】
【化9】

ポリアルキレングリコールメタクリレート(CAS−Nr.589−75−9)
【0055】
【化10】

メトキシ−ポリエチレングリコールメタクリレート
【0056】
【化11】

2−プロピルヘプチルアクリレート(2−PHA)
【0057】
【化12】

1,3−ブタンジオールジメタクリレート(BDDMA)
【0058】
【化13】

トリエチレングリコールジメタクリレート(TEGDMA)
【0059】
【化14】

ヒドロキシ−エチルアクリレート(HEA)
【0060】
【化15】

2−ヒドロキシ−プロピルアクリレート(HPA)
【0061】
【化16】

エチレングリコールジメタクリレート(EGDMA)
【0062】
【化17】

グリシジルメタクリレート(GMA)
【0063】
【化18】

アリルメタクリレート(ALMA)
【0064】
【化19】

AMPS−コポリマーは、一般的に、50モル%より大きい、好ましくは、60モル%〜95モル%の範囲、特に好ましくは、80モル%〜99モル%の範囲にある、AMPS−単位の部分を示し、コモノマーの部分は、一般的に、50モル%より小さい、好ましくは、5モル%〜40モル%の範囲、特に好ましくは1モル%〜20モル%の範囲にある。
【0065】
そのコポリマーは、公知の方法により得られ得、例えば、バッチ法、またはセミバッチ法(Semibatch−Verfahren)によって、得られ得る。例えば、適切な量の水およびモノマーは、初めに温度制御可能な反応器に入れられ、不活性ガス雰囲気下に置かれる。そのサンプル(Vorlage)は、好ましくは水溶液において、次に攪拌され、反応温度まで到達させられ(好ましくは、約70℃〜80℃の範囲内)、次に開始剤が加えられる。適切な開始剤は、ラジカル重合で知られ、例えば、ペルオキソ二硫酸ナトリウム、ペルオキソ二硫酸カリウム、もしくはペルオキソ二硫酸アンモニウムか、またはH混合物、例えば、クエン酸を有するHの混合物で知られている。最高温度に達した後、低くなっていくとすぐにa)続く後反応に残りのモノマーが加えられる(セミバッチ法)か、b)直接、後反応が続くかのどちらかである(バッチ法)。引き続いて、結果として生じる反応混合物は、室温まで冷却され、そのコポリマーは、例えば、有機溶剤(例えば、ヘキサンまたは塩化メチレン)を用いる抽出により水溶液から単離され、それは、引き続いて、蒸留によるその溶剤の除去を伴う。その後、そのコポリマーは、有機溶剤で洗浄せれ、乾燥される。結果として生じる反応混合物は、さらに処理され得、その場合、水溶性のコポリマー溶液に保存剤を加えることが都合よい。
【0066】
そのAMPS−コポリマーは、マイクロカプセルの製造において保護コロイドとして適している。記載される多様なAMPS−コポリマーは、新規であって、本発明の主題であり、マイクロカプセルの製造のためのこれらのコポリマーの使用、例えば、フェノール−アルデヒド−ポリマー(例えば、フェノール−ホルムアルデヒド−ポリマー)、メラミン−ホルムアルデヒド−ポリマー、ポリウレタン、ゼラチン、ポリアミドまたはポリ尿素由来のマイクロカプセルである。好ましくは、本発明に従うコポリマーは、本発明のマイクロカプセルの製造のための保護コロイドとして適している。
【0067】
本発明の好ましいマイクロカプセルは、以下の構成要素a)b)およびc)を構成する:
フロログルシノール、グルタルジアルデヒド、AMPS/ヒドロキシエチルメタクリレート−コポリマー;
フロログルシノール、スクシンジアルデヒド、AMPS/ヒドロキシエチルメタクリレート−コポリマー;
フロログルシノール、グリオキサール、AMPS/ヒドロキシエチルメタクリレート−コポリマー;
フロログルシノール、グルタルジアルデヒド、AMPS/ヒドロキシエチルアクリレート−コポリマー;
フロログルシノール、スクシンジアルデヒド、AMPS/ヒドロキシエチルアクリレート−コポリマー;
フロログルシノール、グリオキサール、AMPS/ヒドロキシエチルアクリレート−コポリマー;
フロログルシノール、グルタルジアルデヒド、AMPS/ヒドロキシプロピルメタクリレート−コポリマー;
フロログルシノール、スクシンジアルデヒド、AMPS/ヒドロキシプロピルメタクリレート−コポリマー;
フロログルシノール、グリオキサール、AMPS/ヒドロキシプロピルメタクリレート−コポリマー;
フロログルシノール、グルタルジアルデヒド、AMPS/ヒドロキシプロピルアクリレート−コポリマー;
フロログルシノール、スクシンジアルデヒド、AMPS/ヒドロキシプロピルアクリレート−コポリマー;
フロログルシノール、グリオキサール、AMPS/ヒドロキシプロピルアクリレート−コポリマー;
フロログルシノール、グルタルジアルデヒド、AMPS/ヒドロキシブチルメタクリレート−コポリマー;
フロログルシノール、スクシンジアルデヒド、AMPS/ヒドロキシブチルメタクリレート−コポリマー;
フロログルシノール、グリオキサール、AMPS/ヒドロキシブチルメタクリレート−コポリマー;
フロログルシノール、グルタルジアルデヒド、AMPS/ヒドロキシブチルアクリレート−コポリマー;
フロログルシノール、スクシンジアルデヒド、AMPS/ヒドロキシブチルアクリレート−コポリマー;
フロログルシノール、グリオキサール、AMPS/ヒドロキシブチルアクリレート−コポリマー;
フロログルシノール、グルタルジアルデヒド、AMPS/ポリエチレングリコールモノメタクリレート−コポリマー;
フロログルシノール、スクシンジアルデヒド、AMPS/ポリエチレングリコールモノメタクリレート−コポリマー;
フロログルシノール、グリオキサール、AMPS/ポリエチレングリコールモノメタクリレート−コポリマー;
フロログルシノール、グルタルジアルデヒド、AMPS/ポリエチレングリコールモノアクリレート−コポリマー;
フロログルシノール、スクシンジアルデヒド、AMPS/ポリエチレングリコールモノアクリレート−コポリマー;
フロログルシノール、グリオキサール、AMPS/ポリエチレングリコールモノアクリレート−コポリマー;
フロログルシノール、グルタルジアルデヒド、AMPS/ポリプロピレングリコールモノメタクリレート−コポリマー;
フロログルシノール、スクシンジアルデヒド、AMPS/ポリプロピレングリコールモノメタクリレート−コポリマー;
フロログルシノール、グリオキサール、AMPS/ポリプロピレングリコールモノメタクリレート−コポリマー;
フロログルシノール、グルタルジアルデヒド、AMPS/ポリプロピレングリコールモノアクリレート−コポリマー;
フロログルシノール、スクシンジアルデヒド、AMPS/ポリプロピレングリコールモノアクリレート−コポリマー;
フロログルシノール、グリオキサール、AMPS/ポリプロピレングリコールモノアクリレート−コポリマー;
フロログルシノール、グルタルジアルデヒド、AMPS/メトキシ−ポリエチレングリコールモノメタクリレート−コポリマー;
フロログルシノール、スクシンジアルデヒド、AMPS/メトキシ−ポリエチレングリコールモノメタクリレート−コポリマー;
フロログルシノール、グリオキサール、AMPS/メトキシ−ポリエチレングリコールモノメタクリレート−コポリマー;
フロログルシノール、グルタルジアルデヒド、AMPS/メトキシ−ポリエチレングリコールモノアクリレート−コポリマー;
フロログルシノール、スクシンジアルデヒド、AMPS/メトキシ−ポリエチレングリコールモノアクリレート−コポリマー;
フロログルシノール、グリオキサール、AMPS/メトキシ−ポリエチレングリコールモノアクリレート−コポリマー;
レゾルシノール、グルタルジアルデヒド、AMPS/ヒドロキシエチルメタクリレート−コポリマー;
レゾルシノール、スクシンジアルデヒド、AMPS/ヒドロキシエチルメタクリレート−コポリマー;
レゾルシノール、グリオキサール、AMPS/ヒドロキシエチルメタクリレート−コポリマー;
レゾルシノール、グルタルジアルデヒド、AMPS/ヒドロキシエチルアクリレート−コポリマー;
レゾルシノール、スクシンジアルデヒド、AMPS/ヒドロキシエチルアクリレート−コポリマー;
レゾルシノール、グリオキサール、AMPS/ヒドロキシエチルアクリレート−コポリマー;
レゾルシノール、グルタルジアルデヒド、AMPS/ヒドロキシプロピルメタクリレート−コポリマー;
レゾルシノール、スクシンジアルデヒド、AMPS/ヒドロキシプロピルメタクリレート−コポリマー;
レゾルシノール、グリオキサール、AMPS/ヒドロキシプロピルメタクリレート−コポリマー;
レゾルシノール、グルタルジアルデヒド、AMPS/ヒドロキシプロピルアクリレート−コポリマー;
レゾルシノール、スクシンジアルデヒド、AMPS/ヒドロキシプロピルアクリレート−コポリマー;
レゾルシノール、グリオキサール、AMPS/ヒドロキシプロピルアクリレート−コポリマー;
レゾルシノール、グルタルジアルデヒド、AMPS/ヒドロキシブチルメタクリレート−コポリマー;
レゾルシノール、スクシンジアルデヒド、AMPS/ヒドロキシブチルメタクリレート−コポリマー;
レゾルシノール、グリオキサール、AMPS/ヒドロキシブチルメタクリレート−コポリマー;
レゾルシノール、グルタルジアルデヒド、AMPS/ヒドロキシブチルアクリレート−コポリマー;
レゾルシノール、スクシンジアルデヒド、AMPS/ヒドロキシブチルアクリレート−コポリマー;
レゾルシノール、グリオキサール、AMPS/ヒドロキシブチルアクリレート−コポリマー;
レゾルシノール、グルタルジアルデヒド、AMPS/ポリエチレングリコールモノメタクリレート−コポリマー;
レゾルシノール、スクシンジアルデヒド、AMPS/ポリエチレングリコールモノメタクリレート−コポリマー;
レゾルシノール、グリオキサール、AMPS/ポリエチレングリコールモノメタクリレート−コポリマー;
レゾルシノール、グルタルジアルデヒド、AMPS/ポリエチレングリコールモノアクリレート−コポリマー;
レゾルシノール、スクシンジアルデヒド、AMPS/ポリエチレングリコールモノアクリレート−コポリマー;
レゾルシノール、グリオキサール、AMPS/ポリエチレングリコールモノアクリレート−コポリマー;
レゾルシノール、グルタルジアルデヒド、AMPS/ポリプロピレングリコールモノメタクリレート−コポリマー;
レゾルシノール、スクシンジアルデヒド、AMPS/ポリプロピレングリコールモノメタクリレート−コポリマー;
レゾルシノール、グリオキサール、AMPS/ポリプロピレングリコールモノメタクリレート−コポリマー;
レゾルシノール、グルタルジアルデヒド、AMPS/ポリプロピレングリコールモノアクリレート−コポリマー;
レゾルシノール、スクシンジアルデヒド、AMPS/ポリプロピレングリコールモノアクリレート−コポリマー;
レゾルシノール、グリオキサール、AMPS/ポリプロピレングリコールモノアクリレート−コポリマー;
レゾルシノール、グルタルジアルデヒド、AMPS/メトキシ−ポリエチレングリコールモノメタクリレート−コポリマー;
レゾルシノール、スクシンジアルデヒド、AMPS/メトキシ−ポリエチレングリコールモノメタクリレート−コポリマー;
レゾルシノール、グリオキサール、AMPS/メトキシ−ポリエチレングリコールモノメタクリレート−コポリマー;
レゾルシノール、グルタルジアルデヒド、AMPS/メトキシ−ポリエチレングリコールモノアクリレート−コポリマー;
レゾルシノール、スクシンジアルデヒド、AMPS/メトキシ−ポリエチレングリコールモノアクリレート−コポリマー;
レゾルシノール、グリオキサール、AMPS/メトキシ−ポリエチレングリコールモノアクリレート−コポリマー;
本発明の1つの実施形態において、追加的に1つまたはそれより多くの窒素含有剤もしくは二酸化ケイ素含有剤が本発明に従うマイクロカプセルの製造のために利用され得る。それにより、窒素含有剤は、(例えば、その樹脂の特徴を高めるために)樹脂へと重合され得るか、または後処理のために利用され得る。
【0068】
好ましくは、ヘテロ原子として、アミノ置換された炭素原子に隣接するか、またはカルボニル基に隣接する少なくとも1つの窒素原子を有する複素環式化合物(例えば、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、ピロリドン、アミノピリジン、およびそれらから誘導される化合物)。主として、全てのアミノピリジンは適切である(例えば、メラミン、2,6−ジアミノピリジン、置換されたアミノピリジン、およびダイマーのアミノピリジン、ならびにこれらの化合物由来の混合物)。都合がよいのは、さらに、ポリアミドおよびジシアンジアミド、尿素およびその誘導体、ならびにピロリドンおよびそれらから誘導される化合物である。適切なピロリドンの例は、例えば、イミダゾリジノン、およびそれらから誘導される化合物、例えば、ヒダントインであって、その誘導体は、特に都合がよく、特に都合がよいのは、アラントインおよびその誘導体由来の化合物である。特に好ましいのはさらに、トリアミノ−1,3,5−トリアジン(メラミン)およびその誘導体である。
【0069】
後処理が、この特に好ましい実施形態を達成するために「純粋に」表面の後処理を意味することが特に強調される。換言すると、この好ましい実施形態において、列挙した窒素含有剤は、カプセルの壁全体の構造の生成に関与しないが、大部分はカプセルの壁の外表面に集中している。後処理はまた、シリカゲル(好ましくは、アモルファスの疎水性シリカゲル)、または芳香族アルコールa)を用いて実施され得、ここで、これらは好ましくはスラリーとして利用される。
【0070】
本発明のさらなる主題は、マイクロカプセル分散物であって、本発明に従う1つまたはそれより多くのマイクロカプセルを含む。本発明の主題はまた、本発明に従って反応させるための芳香族アルコール(または、その誘導体、特にエーテル)の使用であって、マイクロカプセルのカプセル壁の形成のための、本発明に従うアルデヒド構成要素との反応のためである。それにより、遊離アルコールまたはそのエーテルは、混合物として利用可能であり得る。本発明の使用に従って、ホルムアルデヒドが存在しないマイクロカプセルが提供されることが好ましい。しかしながら、全反応物と比較して一般的に0.05モル重量%より小さい、少量のホルムアルデヒドが、例えば、保存剤として混合物に加えられ得る。
【0071】
本発明はまた、本発明に従うマイクロカプセルの製造のための方法を含み、ここで、1分子当たり少なくとも2つのC原子を有する、本発明に従って反応を起こされる少なくとも1つのアルデヒド構成要素と、本発明に従って反応を起こされる少なくとも1つの芳香族アルコール、および必要に応じて少なくとも1つの(メタ)アクリレートポリマーが、適切ならば、カプセルへと作られる少なくとも1つの物質(コア物質)の存在下で、一緒に反応させられ、次に、後に温度を上昇させることにより、カプセルの硬化が達成される。プロセスの間にpH値が上昇させられることが特に好ましい。
【0072】
本発明の方法の枠組みは、好ましくは、以下の工程を含む:
a)少なくとも1つの芳香族アルコール、および/またはその誘導体もしくはエーテル、および少なくとも1つのアルデヒド構成要素、および必要に応じて少なくとも1つの(メタ)アクリレートポリマー、およびカプセルへと作られる少なくとも1つの物質が40℃〜60℃の温度および6と9との間のpH値、好ましくは、7と8.5との間のpH値で、一緒に混合され、
b)後の工程において、40℃〜65℃の温度、9より高く上昇させられたpH値、好ましくは9.5と11との間で、ここで、
c)後に、温度を60℃〜110℃まで、好ましくは70℃〜90℃まで、特に80℃に上昇させることにより、カプセルの硬化が実施される。
【0073】
アルコール構成要素として、フロログルシノールが使用される場合、硬化は酸で都合よく実施される;好ましい、pH値は最高で4、特に好ましくは、3と4との間、例えば、3.2〜3.5である。
【0074】
本発明に従うマイクロカプセルまたはマイクロカプセル分散物の収量および質は、温度、pH値および/もしくは攪拌スピードについての選択されるパラーメータによって影響され得る。特に、温度が低すぎると適切に密集していないカプセル壁になり得る。専門家は、下がった収量および乾燥器のフィルタ−内における凝集物(Kondensat)としてのコア材料の沈殿に気付くためにこのことを検出し得る。代替的に、反応スピードが高すぎないことが確かめられなければならず、それは、このことがカプセルの周りに堆積される材料をほとんどなくすか、または多すぎる壁の材料が遊離して、堆積しないままになることをもたらすからである。この遊離の壁の材料は、次に、カプセル自体よりも大きい大きさの粒子として存在し得る。
【0075】
アルカリ度はまた、本発明に従うマイクロカプセルの質にとって重要であり得る。その他に、プロセスを実施する枠組みにおいて、pH値は、バッチがゼラチン化する傾向をもたらす。粒子形成(上記、工程b))は、9またはそれより低いpH値で実施される場合、そのバッチは、ゼラチン化し得る。
【0076】
本発明に従う方法の1つの実施形態において、アルカリ度を制御するためにアルカリ性の塩、好ましくはアルカリ炭酸塩、特に炭酸ナトリウムが使用される。炭酸ナトリウムは、ゼラチン化する可能性を下げるので好ましい。
【0077】
反応の開始時(プロセス工程a)に芳香族アルコールは、アルデヒド構成要素と一緒に攪拌され、ここで、攪拌スピードは、500rpm〜2500rpm、特に1000rpm〜2000rpmであることは本発明の方法の範囲内である。引き続いて、結果として生じる前凝集物(Vorkondensat)へと、(メタ)アクリレート−ポリマーおよびカプセル化されるための物質が、必要に応じて加えられる。好ましくは、その後、アルカリ度(方法工程b)が上昇される直前、またはアルカリ度(方法工程b)が上昇される間に、攪拌スピードは、3000rpm〜5000rpmまで、特に3500rpm〜4500rpmまで、大部分は、4000rpmに上げられる。
【0078】
好ましくは、その上昇した攪拌スピードは、混合物の粘度値が低下するまで維持され、ここで、粘度が下がり始めた後で、攪拌スピードが下げられ、好ましくは、500rpm〜2500rpmまで、特に好ましくは、1000rpm〜2000rpmまで下げられる。攪拌スピードの、あらゆるより早い低下により、そのバッチの望ましくないゼラチン化ももたらされ得る。
【0079】
好ましくは、前に記載される粘度の低下の開始後、少なくとも20分、特に好ましくは30分と180分との間、1000rpm〜2000rpmの攪拌スピード、および40℃〜65℃の温度で、攪拌が継続し、これは温度を上昇させることによって方法工程c)であるカプセルの硬化が実施される前である。前に記載される粘度の低下の開始後およびカプセルの硬化前であるこの相はまた、休止相と称される。その休止相は、好ましくは適切に安定なカプセル壁の前形成を達成するために役立ち得、換言すると、安定なやり方でカプセル壁を形成するために役立ち得、これにより、コア材料は逃げ出すことができない。
【0080】
本発明のさらなる主題は、コア材料の制御された放出のための、本発明に従うマイクロカプセルまたはマイクロカプセル分散物の使用であって、好ましくは、そのコア材料は、芳香剤、農薬(Pestizide)、除草剤、グリース剤(schmiermittel)、潤滑剤、殺虫剤、抗菌剤、医薬剤(pharmazeutischen Wirkstoffe)、化粧剤(kosmetischen Wirkstoffe)、潜熱蓄熱剤(Latentwaermespeicher)(例えば、ワックス)、触媒(例えば、有機カーボネート)、修復剤(Selbstheilungsagenzien)(例えば、ノルボルネン、ジシクロペンタジエン)、ラッカーのようなコーティングシステム(例えば、芳香剤、ラッカー)、疎水性のワックス、疎水性のエン成分(En−Komponenten)、または疎水性の溶剤のような剤から選択される。
【0081】
さらに、本発明の主題は、本発明に従うマイクロカプセルまたはマイクロカプセル分散物を含む製品であって、その使用は、好ましくは、ラッカー技術、建築化学(Bauchemie)、好ましくは、歯の充填材料を速く硬化させるための構成要素としての歯科技術、修復システム、好ましくは、芳香オイルおよびアロマオイルのための化粧品、好ましくは、キャリアとしての薬学的技術、医学技術、洗濯(Waschen)、クリーニング(Reinigen)消毒(Desinfizieren)、のりづけ(Kleben)、植物の処理、好ましくは殺真菌剤、農薬、殺虫剤、除草剤、または防食の領域から選択される適用の分野においてである。
【0082】
一般的に、マイクロカプセルは、1μm〜1000μmの平均直径を有する。本明細書中で使用される場合、用語、マイクロカプセルはまた、ナノカプセル、すなわち、1μmより小さい平均直径を有するカプセルを含む。好ましくは、そのカプセルは、0.1μm〜100μmの平均直径を有する。壁の厚さは、例えば、0.05μm〜10μmであり得る。
【0083】
固体球体(Vollkugeln)の製造もまた可能である。すなわち、コア材料を囲まないカプセルである。これらの固体球体は、500nmより小さい(好ましくは300nmと400nmとの間の)平均直径を有し得さえする。好ましくは、これらは単分散の固体球体であり得る。これらの球体の実施形態の製造のためにフロログルシノールが使用され得る。
【0084】
本発明に従う固体球体は、例えば、医学技術分野における標準または対照バッチとして(例えば、粒径測定器または赤血球計数器における検定装置として)、または装飾効果のためのスクラブ剤における研磨用の構成要素として、または感圧性粒子を有する印刷ラッカーのためのディスタンスホルダー(Abstandhalter)としての適用を有し得る。
【実施例】
【0085】
(実施例1:コポリマーの製造)
a)AMPS−ヒドロキシブチルアクリレート
1500gのバッチに関して、585gのAMPS(50%水溶液)および7.5gの4−ヒドロキシブチルアクリレート(HBA)と組み合わせた891gの脱塩水を反応器へ詰め、保護ガス雰囲気下に置く。その反応混合物を攪拌下(400rpm)で75℃まで加熱する。0.03gの水溶性開始剤であるペルオキソ二硫酸ナトリウムを15gの水に溶解し、反応温度に達したときに注射針によって反応器へ注入する。最高温度に達した後、1時間の後反応が始まる。続いて、そのバッチを室温で冷却し、1.5gの保存剤を加える。
【0086】
その水溶液は、次に、粘度、固体の内容物およびpH値により特徴づけられる。粘度は、540mPas(20rpm Brookfieldによって測定される)、固体の内容物は21%、そしてpH値は、3.3である。次に、3gをペトリ皿に置き、乾燥室において、24時間、160℃で乾燥させる。最終重量は、0.69gであり、21.6%の収量に相当する。
【0087】
b)AMPS−ポリアルキレングリコールモノメタクリレート。
【0088】
サンプルは912gの脱塩水、240gのAMPS、および7.5gのポリ(エチレン/プロピレン)グリコールモノメタクリレート(CognisからのBisomer PEM HD CAS−No.:589−75−9)を含む。その混合物を保護ガス雰囲気下に置く。反応混合物を攪拌下(400rpm)で75℃まで加熱する。1.5gのペルオキソ二硫酸ナトリウムを15gの水に溶解し、注射針によって反応器へ注入する。反応器内の温度が、その最高に達し、低下し始めた後で、240gのAMPSに83gのPEM 63P HDをホースポンプによって1時間にわたって加える(dosiern)。引き続くのは、半時間の後反応である。続いて、そのバッチを室温まで冷却し、1.5gの保存剤を加える。
【0089】
その水溶液は、次に、粘度、固体の内容物およびpH値により特徴づけられる。粘度は、110mPas(20rpm Brookfieldによって測定される)、固体の内容物は23%、そしてpH値は、3.1である。次に、3gをペトリ皿に置き、乾燥室において、24時間、160℃で乾燥させる。最終重量は、0.68gであり、21.6%の収量に相当する。
【0090】
(実施例2:レゾルシノールカプセル)
400mlのビーカー内で5.5gのレゾルシノールを攪拌(攪拌スピード約1500rpm)下で70gの水に溶解し、その後、2.0gの炭酸ナトリウム溶液を加える(20重量%)。これによりpH値は約7.9になる。この溶液を約52℃まで温める。次に、25.5gのグルタルジアルデヒドを加える。
【0091】
その混合物を約1500rpmの攪拌スピードで、かつ約52℃で、さらに約10分間攪拌する(前濃縮)。その後、約20gの水を加え、約2分後、1gの以下の保護コロイドのうちの1つ、a)コポリマー1a、b)コポリマー1b、およびc)ポリAMPS(AMPS−ホモポリマー)を加え;そしてさらに約2分後、55gのパラチノールA(=ジエチルフタレート)を加える。すぐに引き続いて、攪拌スピードを約4000rpmまで上げ、ほぼ同時に20.0gの炭酸ナトリウム溶液(20重量%)を加える。その後、その混合物のpH値は、約9.7である。その後、その混合物の粘度および体積は増大する。攪拌を、約4000rpmの攪拌スピードで粘度が低下するまで続ける。そのときになって、攪拌スピードを、約1500rpmまで下げる。約52℃の温度および存続する攪拌スピードで、そのバッチをさらに約60分間、攪拌する。この相は、休止相である。引き続いて、その混合物を約80℃まで加熱し、カプセルをこの温度で3時間を越えて硬化する。
【0092】
カプセルの大きさ分布−D(90)5−10μm:カプセル化効率約90%:乾燥収量は>90%であり;スラリーの固体は約40重量%である。
【0093】
成功するカプセル化プロセスのための保護コロイド、ならびに塩基および酸の選択は、広範囲に及び、ここでそれらの塩基は、芳香族アルコールとアルデヒドとの反応において触媒性の効果を導き出すことが好ましい。それによって、レゾールの形成、およびノボラックアナログカプセルの壁の形成が実現する。
【0094】
そのように製造されるカプセルは、ホルムアルデヒドが存在せず、問題なく、安定したコア/シェル−マイクロカプセルとして、水性のスラリーから乾燥した自由に流動する粉末へとさらに加工され得る。
【0095】
そのカプセルの充填は、適切な反応条件下で副反応または並発反応の要素にならない、疎水性の材料、ガス、液体、固体、および物質の類で実現され得る。
【0096】
(実施例3:固体の球体の製造)
4.5gのフロログルシノールの溶液、200gの水、および32.2gのグルタルジアルデヒド溶液(50%)を90分間、室温でゆっくり攪拌する。引き続いて、温度を2時間、40℃に保つ。
【0097】
この時間の間に、粒子が形成されて、この場合、4μmの大きさまで成長し、非常に狭い大きさの分布を示す。
【0098】
これらの粒子を、引き続いて、60℃で2時間、硬化する。完成したスラリーは、3.4のpH値を有する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マイクロカプセルであって、該マイクロカプセルの壁が以下:
a)少なくとも1つの芳香族アルコールまたはそのエーテルもしくは誘導体と
b)1分子当たり少なくとも2つのC原子を有する少なくとも1つのアルデヒド構成要素、および
c)必要に応じて少なくとも1つの(メタ)アクリレート−ポリマー
との反応からもたらされる樹脂を含む、マイクロカプセル。
【請求項2】
前記少なくとも1つの芳香族アルコールが、1分子当たり少なくとも2つの芳香族的に結合したヒドロキシ基を含むことを特徴とする、請求項1に記載のマイクロカプセル。
【請求項3】
前記少なくとも1つの芳香族アルコールが、フェノール、クレゾール(o−、m−、およびp−クレゾール)、ナフトール(α−およびβ−ナフトール)、ならびにチモールから選択されることを特徴とする、請求項1に記載のマイクロカプセル。
【請求項4】
前記少なくとも1つの芳香族アルコールの少なくとも2つの遊離ヒドロキシル基が、直接、芳香族環に結合されることを特徴とする、前述の請求項のいずれか1項に記載のマイクロカプセル。
【請求項5】
前記少なくとも1つの芳香族アルコールが、2つまたはそれより多くのヒドロキシ基を有するフェノール、好ましくは、カテコール、レゾルシノール、ヒドロキノンおよび1,4ナフトヒドロキノン、フロログルシノール、ピロガロール、ヒドロキシヒドロキノンから選択されることを特徴とする、前述の請求項のいずれか1項に記載のマイクロカプセル。
【請求項6】
前記少なくとも2つの遊離ヒドロキシル基が、メタ位で芳香族環に結合されることを特徴とする、請求項4に記載のマイクロカプセル。
【請求項7】
前記芳香族アルコールが、レゾルシノールおよび/またはフロログルシノールであることを特徴とする、前述の請求項のいずれか1項に記載のマイクロカプセル。
【請求項8】
前記芳香族アルコールの他に、芳香族アルコールのエーテルが請求項1〜7のいずれか1項に従う追加的な構成要素として反応を起こされることを特徴とする、前述の請求項のいずれか1項に記載のマイクロカプセル。
【請求項9】
前記芳香族アルコールのエーテルが、請求項1〜7のいずれか1項に従う遊離形態で提供されるアルコールの誘導体であることを特徴とする、請求項8に記載のマイクロカプセル。
【請求項10】
前記アルデヒド構成要素が、脂肪族および芳香族アルデヒドから選択されることを特徴とする、前述の請求項のいずれか1項に記載のマイクロカプセル。
【請求項11】
前記アルデヒド構成要素が、バレルアルデヒド、カプロンアルデヒド、カプリルアルデヒド、デカナール、スクシンジアルデヒド、シクロヘキサンカルボアルデヒド、シクロペンタンカルボアルデヒド、2−メチル−1−プロパナール、2−メチルプロピオンアルデヒド、アセトアルデヒド、アクロレイン、アルドステロン、アンチマイシンA、8’−アポ−β−カロチン−8’−アール、ベンズアルデヒド、ブタナール、クロラール、シトラール、シトロネラール、クロトンアルデヒド、ジメチルアミノベンズアルデヒド、葉酸、ホスミドマイシン、フルフラール、グルタルジアルデヒド、グリセルアルデヒド、グリコアルデヒド、グリオキサール、グリオキシル酸、ヘプタナール、2−ヒドロキシベンズアルデヒド、3−ヒドロキシブタナール、ヒドロキシメチルフルフラール、4−ヒドロキシノネナール、イソブタナール、イソブチルアルデヒド、メタクロレイン、2−メチルウンデカナール、ムコクロロ酸、N−メチルホルムアミド、2−ニトロベンズアルデヒド、ノナナール、オクタナール、オレオカンタール、オルリスタット、ペンタナール、フェニルエタナール、フィコシアニン、ピペロナール、プロパナール、プロペナール、プロトカテクアルデヒド、レチナール、サリチルアルデヒド、セコロガニン、ストレプトマイシン、ストロファンチジン、タイロシン、バニリン、シンナムアルデヒドから選択されることを特徴とする、前述の請求項のいずれか1項に記載のマイクロカプセル。
【請求項12】
前記少なくとも1つのアルデヒド構成要素が、1分子当たり少なくとも2つの遊離アルデヒド基を含むことを特徴とする、前述の請求項のいずれか1項に記載のマイクロカプセル。
【請求項13】
前記アルデヒド構成要素が、少なくとも2つのアルデヒド基を含むことを特徴とする、前述の請求項のいずれか1項に記載のマイクロカプセル。
【請求項14】
少なくともグルタルジアルデヒドおよび/またはスクシンジアルデヒドが、アルデヒド構成要素として存在することを特徴とする、前述の請求項のいずれか1項に記載のマイクロカプセル。
【請求項15】
前記(メタ)アクリレート−ポリマーが、極性に官能基化された、好ましくは、スルホン酸基を含む(メタ)アクリレートモノマーのホモポリマーまたはコポリマーであることを特徴とする、前述の請求項のいずれか1項に記載のマイクロカプセル。
【請求項16】
前記(メタ)アクリレート−ポリマーが、ホモポリマーまたはコポリマーであって、好ましくは、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸のコポリマーもしくはその塩であることを特徴とする、前述の請求項のいずれか1項に記載のマイクロカプセル。
【請求項17】
前記(メタ)アクリレート−ポリマーが、(メタ)アクリレート、ビニル化合物、不飽和のジカルボン酸もしくはポリカルボン酸およびアミル化合物もしくはアリル化合物の塩の群から選択される1つまたはそれより多くのさらなる(メタ)アクリレートモノマーを有する2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸のコポリマーまたはその塩であることを特徴とする、前述の請求項のいずれか1項に記載のマイクロカプセル。
【請求項18】
以下:
a)前記少なくとも1つの芳香族アルコールの
b)前記1分子当たり少なくとも2つのC原子を有する少なくとも1つのアルデヒド構成要素に対する
モル比は、1〜2と1〜3.5との間、好ましくは、1〜2.4と1〜2.8との間、特に好ましくは、1〜2.6であることを特徴とする、前述の請求項のいずれか1項に記載のマイクロカプセル。
【請求項19】
レジノールの製造のために、追加的にd)窒素含有剤が利用されることを特徴とする、前述の請求項のいずれか1項に記載のマイクロカプセル。
【請求項20】
前記カプセル表面が、窒素含有剤、好ましくはメラミンを用いて、シリカゲルまたは芳香族アルコールa)を用いて後処理されることを特徴とする、前述の請求項のいずれか1項に記載のマイクロカプセル。
【請求項21】
前記カプセルがコア材料を被包することを特徴とする、前述の請求項のいずれか1項に記載のマイクロカプセル。
【請求項22】
前述の請求項のいずれか1項に記載の1つまたはそれより多くのマイクロカプセルを含む、マイクロカプセル分散物。
【請求項23】
以下:
a)2−アクリルアミド−2−メチル−プロパンスルホン酸もしくはその塩(AMPS)、および
b)ビニルエステル、(メタ)アクリルアミド、ウレタン−(メタ)アクリレート、C〜C14−アルケニル−(メタ)アクリレート、ならびにそのエポキシドおよびアジリジンの群、ならびにアルキレングリコール(メタ)アクリレートの群に由来する1つまたはそれより多くの(メタ)アクリレート−コポリマー
から誘導される単位を含む、コポリマー。
【請求項24】
前記アルキレングリコール−(メタ)−アクリレートが、以下:
アンモニウムスルファトエチルメタクリレート
【化20】

ペンタプロピレングリコールメタクリレート
【化21】

ヘキサエチレングリコールメタクリレート
【化22】

ヘキサプロピレングリコールアクリレート
【化23】

ヘキサエチレングリコールアクリレート
【化24】

ポリアルキレングリコールメタクリレート
【化25】

メトキシ−ポリエチレングリコールメタクリレート
【化26】

1,3−ブタンジオールジメタクリレート(BDDMA)
【化27】

トリエチレングリコールジメタクリレート(TEGDMA)
【化28】

エチレングリコールジメタクリレート(EGDMA)
【化29】

グリシジルメタクリレート(GMA)
【化30】

アリルメタクリレート(ALMA)
【化31】

からなる群より選択される、請求項23に記載のコポリマー。
【請求項25】
マイクロカプセルの製造のための、請求項23または24に記載のコポリマーの使用。
【請求項26】
請求項1〜21のいずれか1項またはそれより多くの項に記載のマイクロカプセルの製造のための、請求項23または24に記載のコポリマーの使用。
【請求項27】
保護コロイドとしての、請求項23または24に記載のコポリマーの使用。
【請求項28】
マイクロカプセルのカプセル壁の形成のための、1分子当たり少なくとも2つのC原子を含むアルデヒド構成要素、および必要に応じて1つの(メタ)アクリレート−ポリマーとの反応のための芳香族アルコールの使用。
【請求項29】
請求項28に記載の使用であって、該使用によりホルムアルデヒドが存在しないカプセルが形成されることを特徴とする、使用。
【請求項30】
a)前記少なくとも1つの芳香族アルコールそのエーテルもしくは誘導体、前記1分子当たり少なくとも2つのC原子を有する少なくとも1つのアルデヒド構成要素、および必要に応じて、前記少なくとも1つの(メタ)アクリレート−ポリマーが、適切ならば、コア材料の存在下で、一緒に反応させられ、
b)後に温度を上げることにより、該カプセルの硬化が実施される
ことを特徴とする、請求項1〜21のいずれか1項もしくはそれより多くの項に記載のマイクロカプセル、または請求項22に記載のマイクロ分散物の製造のための方法。
【請求項31】
マイクロカプセルまたはマイクロカプセル分散物の製造のための請求項30に記載の方法であって、該方法の間にpH値が上げられることを特徴とする、方法。
【請求項32】
a)前記少なくとも1つの芳香族アルコール、前記少なくとも1つのアルデヒド構成要素、および必要に応じて、前記少なくとも1つの(メタ)アクリレート−ポリマー、および少なくとも1つのコア材料が、40℃〜65℃の温度および6と9との間、好ましくは、7〜8.5のpH値で、一緒に混合され、
b)後の方法工程において、40℃〜65℃の温度で、該pH値が9より高く、好ましくは9.5と11との間に上昇させられ、
c)後に、温度を60℃〜110℃まで、好ましくは70℃〜90℃まで上げることにより、該カプセルの硬化が実施される
ことを特徴とする、請求項30または31のいずれか1項または両方に記載のマイクロカプセル、もしくはマイクロカプセル分散物の製造のための方法。
【請求項33】
アルカリ度を制御するためにアルカリ性の塩、好ましくはアルカリ炭酸塩、特に好ましくは炭酸ナトリウムが使用されることを特徴とする、請求項31または32のいずれか1項または両方に記載のマイクロカプセル、もしくはマイクロカプセル分散物の製造のための方法。
【請求項34】
前記芳香族アルコールと前記アルデヒド構成要素、および必要に応じて、前記(メタ)アクリレート−ポリマーとの反応の間に攪拌が適用されることを特徴とする、請求項30〜33のいずれか1項または両方に記載のマイクロカプセル、もしくはマイクロカプセル分散物の製造のための方法。
【請求項35】
攪拌スピードがまた、前記アルカリ度を上げる直前、または該アルカリ度を上げる間に上げられることを特徴とする、請求項33または34のいずれか1項または両方に記載のマイクロカプセル、もしくはマイクロカプセル分散物の製造のための方法。
【請求項36】
上げられた前記攪拌スピードが、混合物の粘度値が低下するまで維持され、ここで、粘度の降下後、該攪拌スピードが下げられることを特徴とする、請求項35に記載のマイクロカプセル、またはマイクロカプセル分散物の製造のための方法。
【請求項37】
粘度低下の開始において、少なくとも20分間、好ましくは30分と180分との間、前記カプセルを硬化させるために温度を上げる前に前記攪拌が続くことを特徴とする、請求項36に記載のマイクロカプセル、またはマイクロカプセル分散物の製造のための方法。
【請求項38】
活性成分の遊離のための請求項1〜21のいずれか1項もしくはそれより多くの項に記載のマイクロカプセル、または請求項22に記載のマイクロカプセル分散物の使用であって、該活性成分が、好ましくは芳香剤、潜熱蓄熱剤、溶剤、触媒、コーティングシステム、反応性(メタ)アクリレート、エン成分、抗菌剤、グリース剤、潤滑剤、医薬剤、化粧剤、修復剤、ワックスおよび農薬(例えば、殺真菌剤、除草剤、または殺虫剤)の群から選択される、使用。
【請求項39】
請求項1〜21のいずれか1項もしくはそれより多くの項に記載のマイクロカプセル、または請求項22に記載のマイクロカプセル分散物を含む製品。
【請求項40】
ラッカー技術、建築化学、防食、歯科技術、修復システム、化粧品、医薬、洗濯、クリーニング、消毒、のりづけ、植物の処理、好ましくは殺真菌剤、農薬、殺虫剤、除草剤、または医学技術の分野から選択される、少なくとも1つの適用の分野における、請求項39に記載の製品の使用。

【公表番号】特表2012−520165(P2012−520165A)
【公表日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−553363(P2011−553363)
【出願日】平成22年3月12日(2010.3.12)
【国際出願番号】PCT/EP2010/001572
【国際公開番号】WO2010/102830
【国際公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【出願人】(511221116)フォルマン ウント コンパニー ゲゼルシャフト フュア ヒエミ−ヴェルクシュトッフェ ウント フェアファーレンステヒニク ミット ベシュレンクテル ハフトゥング ウント コンパニー カーゲー (2)
【Fターム(参考)】