説明

改善クレンジングパッド

クレンジングパッド(10)が、線維のウェブよりなり、基質(11)を形成し、そこで、基質(11)には、その中にクレンジング試薬(12)が含まれる。クレンジング試薬(12)は、流し込むことが可能な石けんである。クレンジングパッド(10)を作製する場合、クレンジング試薬(12)をまず、固体形態から、融解/液体形態に加熱し、融解形態で、基質(11)の1つまたはそれ以上の部分の本質的に至る所で、分散させ、基質(11)の前記部分で線維をコートする。融解クレンジング試薬(12)の適用後、ついで、融解クレンジング試薬(12)が固体化し、室温で、およびそれ以上で、望む範囲で固体のままであるように、基質(11)を冷却し、クレンジングパッド(10)が形成される。その後、使用にて、クレンジングパッド(10)を、水のような溶媒と一緒に、対象を洗浄するために適用する。溶媒が、固体化クレンジング試薬(12)を溶解する。クレンジングパッド(10)は、本様式で、クレンジングパッド(10)に、追加クレンジング試薬(12)を適用する必要性なしに、複数回使用可能である。そのようなものとして、クレンジングパッド(10)は、複数回使用の間に、そのクリーミーな泡を維持し、使用者が、毎回の使用にて、クレンジングパッド(10)に対して、クレンジング試薬を再適用する必要ない、自身含有、長期持続製品である。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、参考文献によって本明細書に組み込まれている、2003年10月28日(28.10.2003)にて出願された、表題「クレンジングパッド(Cleansing Pad)」の、米国特許明細書第10/696,069号の一部継続である。優先権が、両方とも参考文献によって本明細書に組み込まれている、2003年7月03日(03.07.2003)にて出願された、表題「石けんおよび洗浄スポンジ(Soap and wash sponge)」の、米国特許明細書第10/696,069号および米国仮出願明細書第60/484,786号より請求されている。
【0002】
本発明は、クレンジングパッド、およびそのようなクレンジングパッドを、その中にクレンジング組成物を含んで形成させる処理に関する。
【背景技術】
【0003】
パッド、および天然および合成スポンジが、ヒトの体のクレンジング、汚れたそして死んだ皮膚の除去、およびきれいにした皮膚に潤いを与えることのような、クレンジングの目的のために使用されてきた。これらはまた、生気のない体/対象などをきれいにするためにも使用されてきた。典型的に、利用者は、パッド、またはきれいにするべき表面に、クレンジング化合物を適用し、ついで、パッドを、クリーニング作用のために、表面上にこする。ついで、残ったクレンジング化合物を体または表面から洗い落とす。
【0004】
上記処理におけるバリエーションによって、シャワーまたは風呂中で、体を洗浄するためのスポンジ内に、石けん棒のようなクレンジング試薬を配置することによって、クレンジングパッドが作製されてきた。そのようなスポンジには、洗浄の目的のために、水を石けんにアクセスさせ、石けんの泡が存在することを容易にする、石けんのための、包装材料/貯蔵層を形成する容器、容器の内部までの開口部が含まれる。しかしながら、石けんが貯蔵層中にあるので、泡立ちが、体をクレンジングするために、貯蔵層内から、スポンジを介してスポンジの表面までに、移動しなければならないため、泡立て作用が制限されうる。
【0005】
他の従来のクレンジングパッドにより、石けんペーストを詰め込み、軟表面ではなく、金属および他の表面をきれいにする金属メッシュが提供される。また他の従来のクレンジングパッドは、第1に、堅表面クレンジング(キッチン/風呂利用)にて意図される。1つの場合(U.S.P.N. 5,507,968号)、界面活性剤がまず、ポリアクリルアミドプライマーのような、重合化物質とブレンドされ、制御放出界面活性剤組成物になり、この混合物が、多孔性パッドに適用される。しかしながら、この場合の不利な点は、界面活性剤にポリマーを加える必要があることである。
【0006】
他の場合(U.S.P.N. 6,299,520号)、抗菌性物質を、液体フィルム形成結合剤内に混合し、硬化させ、この混合物を、種々のパッドに適用する。抗菌物に加えて、種々の添加物を、この方法で結合剤に加えることも出来る。しかしながら、この場合の不利な点は、抗菌性試薬に対して、液体フィルム形成結合剤が必要なことである。
【0007】
他の場合(U.S.P.N. 5,955,417号)は、クレンジング試薬が、パッド内に注入され(パッドの1部に対して、乾燥クレンザーの0.8〜最大2.0部)、得られた製品が、水を除去するために、従来の2工程対流ドライヤーを用いて強制乾燥させる、精練パッドを指向している。しかしながら、この場合の短所は、水を除去するために、得られた製品を強制乾燥させなければならないことである。この場合の他の問題点は、パッ
ドの1部に対する、乾燥クレンザーの2部の最大量が、使用回数を非常に制限することである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、追加のクレンジング試薬に対する必要性なしでの複数回の使用を可能にし、多工程の乾燥処理を必要とせず、パッドに接着させるために、クレンジング試薬のポリマーを必要としない、十分な量のクレンジング試薬を保持する、長期持続性クレンジングパッドに対する必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、以上の短所を取り扱い、1つの実施形態において、長期持続性、硬水中の石けん泡の効果を含む、種々の予期しない結果となる、クレンジングパッド中の「流し込むことが可能な石けん」の利用が提供され、クレンジングパッド内にクレンジング試薬を組み込むためのより簡単な処理が提供される。
【0010】
本発明の1つの目的は、皮膚をきれいにし、石けんの泡をぬり、軟水および硬水両方で良くすすぎ、条件を整え、潤いを与え、長期間にわたる、複数回の使用を介して、その泡立ち能力を持続し保持可能である、個人用クレンジングパッドまたはクレンジングスポンジを提供することである。
【0011】
本発明の他の目的は、泡によって皮膚をきれいにし、単独の洗浄およびすすぎ工程にて、肌角質を取り除いて肌に潤いを与える、改善された、長期持続(長期間にわたる複数回の適用)クレンジングシステムを提供することである。
【0012】
軟水および硬水両方で、改善された泡にて、皮膚に対してよりマイルドであり、従来のクレンジングシステムよりも長く持続し、よりきれいにすすぐ、クレンジングシステムを提供することが、本発明のさらなる目的である。
【0013】
本発明の他の目的は、流し込むことが可能な石けんを含む、クレンジング試薬を含む、石けんに基づくクレンジングシステムを提供することである。好ましくは、そのような流し込むことが可能な石けんは、約120°Fまでの温度にて固体であるが、より高い温度で、流し込むことが可能な液体になり、冷却によって再固体化する固体である、石けん処方である。
【0014】
本発明のさらなる目的は、融解/液体形態中の流し込むことが可能な石けんを、パッド(または他の基質)に加えるため、そして、さらなるポリマーまたは他の添加物の必要性なしに、合成クレンジングパッドを形成するために、パッド内で石けんを再固体化させる、処理および装置を提供することである。
【0015】
したがって、1つの実施形態において、本発明は、線維のウェブを含むクレンジングパッド、パッドを形成すること、が提供され、そこでパッドには、その中にクレンジング試薬が含まれる。そのようなパッドを製造する1つの例において、クレンジング試薬には、最初に固体形態から、液体形態に熱し、液体形態中の、パッドの1つまたはそれ以上の部分の本質的に至るところで分散して、前記パッドの部分中の線維をコートする、流し込むことが可能な石けんが含まれる。
【0016】
1つのバージョンにて、そのように、本質的に、パッドの外部のみが、クレンジング試薬にてコートされる。他のバージョンにおいて、パッドの外部が、クレンジング試薬でコートされ、パッドの線維が、クレンジング試薬でコートされるように、パットの内部の部
分が、クレンジング試薬で含浸される。この例において、本質的に、パッドの内部の一部のみが、クレンジング試薬によって含浸される。
【0017】
液体化クレンジング試薬の適用後、ついでパッドを、クレンジング試薬が固体化し、室温にて、およびそれより上の温度で、望む範囲で、固体として残るように冷却し、クレンジングパッドが形成される。その後、使用において、クレンジングパッドを、水のような溶媒と組み合わせて、目的物を洗浄するために適用する。溶媒が、固体化クレンジング試薬を、目的物を洗浄するための、多量の溶媒と、溶解クレンジング試薬を含む溶液中に溶解する。クレンジングパッドを、この様式で、クレンジングパッドに他のクレンジング試薬を適用する必要なしに、複数回使用可能である。このように、クレンジングパッドは、使用者が、使用ごとにクレンジングパッドに対して、クレンジング試薬を再適用する必要のない、自己含有、長期持続製品である。
【0018】
本発明はさらに、パッドの繊維が、本発明にしたがって、クレンジング試薬でコートされるように、ディッピング、浸漬、注入、噴霧、スプレーなどによって、クレンジング試薬で、パッドを含浸する処理のための装置を提供する。
【0019】
装置および方法が、機能的説明で文法的な可変性の目的のために記述される一方で、35U.S.C. 112下で明確に表現されない限り、請求項が、「手段(means)」または「工程(steps)」制限の構造によって、任意の様式にて、必然的に制限されるように構築されず、しかし、均等論下で、請求項によって提供される定義の意味および等価物の完全な目的に従い、請求項が、35U.S.C. 112下で明確に表現された場合に、35.U.S.C. 112下で、均等物も包含する。本発明は、ここで、同様の要素が、同様の番号によって参照される、以下の図面を参照することによってより視覚化可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
図1A〜Bを参照し、1つの実施形態において、本発明は、パッド11を形成する、繊維のウェブからなる基質と、クレンジングパッド10を形成するために、パッド11に適用したクレンジング試薬12を含む、クレンジングパッド10を提供する。
【0021】
用語「パッド(pad)」が利用されるが、繊維のウェブが、任意の機能的に好適な形態および大きさを形成する。パッド11は、合成または天然に存在しうるものであってよく、たとえば多孔性物質、(限定はしないが、ポリエステル、ポリエーテルなどを含む)ポリウレタン類、セルロース、スポンジなどが含まれうる。ポリウレタンは、ポリオール類およびイソシアネート類から形成される、すべてのポリマー類に対する、一般的な分類である。ポリエステルおよびポリエーテルポリウレタン類は、これらのポリマー類の部分集合を意味する。ポリウレタンおよびポリスチレン泡が、エチレンおよびスチレンモノマーから形成される。
【0022】
パッド11に対する他の物質には、すべての合成スポンジ物質、織りおよび非織り物質、木綿およびヘチマに基づくものを含む全ての天然物が含まれうる。さらに、各パッド11は、パッド11の異なる側、および/または中心から表面への、異なる物質からなりうる。さらに、パッド11は、抗菌処置可能である。望むように、香料を、クレンジング試薬12に加えることが可能であり、着色料を、パッド11に適用可能であり、そこで、たとえば、異なる香料は、異なる色と適合する。さらに、パッド11は、多重着色でありうる。好ましくは、色は、たとえば約120〜200°Fの操作温度範囲内での例のように、本明細書で記述した製造処理中、安定なままである。
【0023】
クレンジング試薬12に加えることが出来る他の成分には、たとえば、抗−セルライト
、抗加齢基質、薬草基質、天然抽出物および合成抽出物(たとえばヒアルロン酸など)などが含まれる。さらに、日焼け止め剤、抗菌剤、消毒剤、治癒剤などのような活性成分を、クレンジング試薬12に加えることができる。
【0024】
パッド圧縮率、密度および多孔性は、クレンジング試薬12のパッド11内への吸収に影響を与える。パッド11の圧縮率(抵抗性)は、望む結果の上および下制御制限に基づいて選択される。パッド11の抵抗性の例は、たとえば、2.5〜3.5キロパスカル(1.5〜3psi)範囲内であり得る。パッド密度はまた、望む結果に基づいて選択され、たとえば31〜33キロ/立方メーター範囲内であり得る。多孔性は、パッド11の孔構造の大きさおよび見た目の関数である。網状パッド(オープン孔)または非網状パッド(孔が空いていない)を使用可能であるが、しかし、非網状パッドが、クレンジング試薬12を保持することにおいて、よりよい。いずれの場合でも、孔サイズの例は、3〜100孔/インチでありうる。
【0025】
1つの例にて、パッド11は、1つまたはそれ以上の着色、平面不透明または透明融解クレンジング試薬12へ、浸けられる/浸される、長さ/幅にして、約41/2インチであるスポンジを含むことができ、そこで、クレンジング試薬12が、スポンジ11の外部および/または内部上で、固体形態を形成するように冷却され、クレンジングパッド12が形成される。スポンジ11およびクレンジング試薬12は、クレンジングパッド10が、ヒト入浴、または皿、電気器具、表面、乗り物などのような任意のものの洗浄目的のような、種々の適用のために好適であるように選択可能である。クレンジングパッド10はまた、望むように、香料、必須油などでにおいをつけることも可能である。
【0026】
以下の記述で、用語「パッド(pad)」および「スポンジ(sponge)」は、記述の単純化のために相互互換的に使用されているが、スポンジは、パッド11の1つの例でしかないことが理解されるべきである。同様に、用語「クレンジングパッド(cleansing pad)」および「クレンジングスポンジ(cleansing sponge)」が、記述の単純化のために相互互換的に使用されているが、スポンジが、パッド11の1つの例でしかないことが理解されるべきである。
【0027】
クレンジング試薬12には、特定の温度で固体であるが、より高い温度で流し込むことが可能な液体になる石けん(すなわち「流し込むことが可能な石けん(pourable
soap)」)が含まれる。冷却に際し、石けんが再固体化される。必要なのは、流し込むことが可能な石けんの比較的低い融解点、および冷却における再固体化のための能力である。そのような流し込むことが可能な特徴を持ち、またグリセリン石けんとしても知られている、典型的な透明な石けんは、通常、「半沸騰(semiboiled)」または「冷却(cold)」処理によって製造され、それによって、脂肪の混合物が、完全な鹸化のために必要なものと非常に近く等しい量で、強アルカリの溶液と反応する(たとえば、参考文献によって本明細書に組み込まれている、E.Jungermann,「Bailey’s Inductrial Oil and Fat Products)」、Vol.1,Chapter 8,pg534 John Wiley&Sons,New York,NY(1979)を参照のこと)。鹸化反応によって遊離したグリセリンは、得られる石けん塊中にとどまる。特定の添加物を、石けん塊にゲル状態を提供し、繊維性結晶の発達を低下させる傾向にある、透明石けん塊に加える。しばしば使用されるそのような添加物には、さらなるグリセリン、ソルビトールのような糖、エチルアルコール、アミノアルコール類および種々のポリオール類が含まれる。流し込むことが可能な石けんの製造にて使用される脂肪および油には、限定はしないが、ココナッツ、ヤシ、パーム核、トウゴマ湯およびタローが含まれうる。最終石けんの特徴を改変するために使用可能な他の油には、麻、ホホバ、オリーブ、ベニバナ、ダイズ油および同様の物質が含まれうる。いくつかの典型的な実施例示流し込むことが可能な石けん処方の例を、以下の表A
で示している。
【0028】
【表1】

【0029】
以上の処方は、アルコールの損失を制御するために、コンデンサーを伴う密封反応器中で、アルコールの存在下、脂肪を鹸化することによって製造する。脂肪分量を約60℃まで加熱し、アルカリをゆっくり加える。鹸化が完了した後、追加グルセリン、糖溶液などを加える。遊離アルカリを調節し、香料および色のような添加物を加えることが可能であり、溶液を構造に注ぎ、冷却させる。古い透明石けん中では、アルコールおよびロジンを使用するので、これらの石けんは、皮膚乾燥を引き起こす傾向にある。この問題を克服するための1つのアプローチは、脂肪酸で過剰脂肪化した、混合ナトリウムおよびトリエタノールアミン石けんに基づく処方を含む、エチルアルコールの利用の除外であった(たとえば、参考文献によって本明細書に組み込まれた、U.S.P.N. 2,820,768号を参照のこと)。そのような石けんは、マイルドであり、よりすぐれた注ぎ可能性をもつと報告された(参考文献によって、本明細書で組み込まれた、Wortzman,M.S.,R.A.Scott,P.S.Wong,N.J.Lowe and J.Breeding,J.Soc.Cosm.Chem.37,89−97(1986)を参照のこと)。これらの処方は、「流し込むことが可能な石けん(pourable soaps)」のように振る舞う。
【0030】
本発明にしたがったクレンジングパッド10を製造する方法の例には、その融点以上で、流し込むことが可能な石けん12を加熱すること、およびそれを、加熱金属浴に注ぐこと、が含まれる。香料、着色料、保湿剤、抗菌剤などのような添加物を、この工程で加えて良い。スポンジ11が、融解石けん12を吸収するまで、融解石けん12を、スポンジを含むパッド11に適用し、ついで、固体化するために、融解石けん12に対して、たとえば室温まで冷却して、クレンジングスポンジ10を形成させる。
【0031】
好適な流し込むことが可能な石けん12を、組成物中の変化なしに、そしてそれを固体化するために強制冷却なしに、そしてたとえば、高温で破壊されうる香料および他の成分をVolitaliozeすることなしに、融解および再固体化可能である。1つの例にて、そのような流し込むことが可能な成分を、それらの融解点より上の、約40°Fまで熱することが可能であり、そこで、融解石けんが、この上昇温度で、たとえば6時間以上保持されない。流し込むことが可能な石けんへの添加物(たとえば香料)は、そのような処置によって負に影響を受け、温度、混合時間、および保持時間が、そのような負の効果を減少させるために制御可能である。
【0032】
他の好適な流し込むことが可能な石けん12は、その融解温度以上で化学的に安定であ
り、そのような温度にて、たとえば12時間保持され、その温度以下に冷却したときに再固体化可能である。流し込むことが可能な石けん12の例には、室温にて固体であり、約120°〜160°Fの温度範囲で融解する石けんが含まれる。
【0033】
本明細書のクレンジングパッド10の調製で使用可能な、流し込むことが可能な石けんの例には、(a)ココナッツ、ヤシ、パーム核、タロー、トウゴマおよび/またはベニバナ油のような油の組み合わせから由来される、約25〜55%ナトリウムまたはカリウム石けんまたはこれらの混合物、(b)約5〜30%添加グリセリン、(c)約0〜10%ソルビトール、および(d)副次添加物および水、を含む石けんが含まれる。流し込むことが可能な石けんを融解し、融解石けんを、スポンジ11に適用し、2:1〜10:1の間の範囲の、石けん:スポンジ重量比を持つ、含浸クレンジングスポンジ10となる。好ましい範囲は、約7または8:1である。他の例は、以上の処方を使用するが、過剰のアルカリを中和するため、および改善された皮膚の感覚と泡の安定性を提供するために脂肪過剰化試薬として働くために、ステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、リノール酸、またはココ脂肪酸などのような、約1〜15%の脂肪酸を含む。
【0034】
以上のアプローチにおける他のバリエーションにおいて、鹸化反応を、たとえば、トリエタノールアミンのようなアミノアルコールの存在下で実施し、ナトリウム石けんとトリエタノールアミン(TEA)石けんの組み合わせが得られる。この場合、過剰のステアリン酸が、トリエタノールアミンと反応して、過剰の苛性ソーダを中和し、トリエタノールアミンステアリン酸石けんが形成される。本反応にて使用されるアミノアルコールの量は、約5%〜30%の範囲である。
【0035】
また他のバリエーションにおいて、特定の表面活性試薬を、泡ブースター、泡安定性エンハンサーとして、およびライム石けん分散剤として、上記処方に加えることが可能である(たとえば、参考文献によって本明細書に組み込まれる、Anionic Surfactants,PartI & II,W.M.Linfield editor,Marcel Dekker,Inc.,N.Y.(1976)、および参考文献によって本明細書に組み込まれる、Nonionic Surfactants,Martin J.Schick,editor,Marcel Dekker,Inc.N.Y.(1966)を参照のこと)。表面活性試薬の例には、活性基準にて約1%〜15%の範囲のレベルでの、アニオン性、非イオン性および両性界面活性剤およびこれらの混合物が含まれる。好ましいレベルは、活性基準にて、約2〜10%でありうる。いくつかの典型的な例には、ラウリル硫酸ナトリウムおよび/またはアンモニウムまたはTEA、ラウレス硫酸ナトリウムおよび/またはアンモニウム、ココジエタノールアミン、ラウリルモノエタノールアミド、ココアミドプロピルブタイン、エトキシル化ラウリルアルコール(エトキシル化の程度、n=1〜50)、ナトリウムメチルココイルイセチオナート、ナトリウムメチルココイルタウレート、ラウリルジメチルアミンオキシド、ナトリウムラウロイルサルコシネート、アルファ−スルホステアリン酸およびエステル、アルキルグリセリルエーテルおよびエステルなどが含まれる。
【0036】
以下の実施例にて、本発明にしたがった流し込むことが可能な石けん処方(調製処方#1〜#9の実施例を、以下の表1で示している)は、流し込むことが可能な石けん12の重量パーセンテージとして示している。本群中の流し込むことが可能な石けん12は、ステアリン酸のような過剰な脂肪酸で過剰脂肪化した、トリグリセリド油からの、ナトリウムおよびトリエタノールアミン(TEA)−に基づく過剰脂肪化石けんを表している。これらの実施例にて、流し込むことが可能な石けん12は、以下のように調製する。ココナッツおよびヤシ油を、トリエタノールアミンに加え、約50℃まで加熱し、続いて、約33%の苛性ソーダ溶液を加え、温度を約80℃まで上げた。使用した苛性ソーダ(NaOH)の量は、ココナッツおよびヤシ油を鹸化するために必要な5%過剰である。鹸化が完
了した後、過剰なものを、ステアリン酸で中和する。(TEAステアリン酸として)ステアリン酸の残りが、過剰脂肪化試薬として働く。グリセリンを加え、約80℃にて15分間、連続して撹拌した。ついで溶液を固体化する。その後、石けん12を融解し、融解石けん12をスポンジ11に適用した。
【0037】
【表2】

【0038】
上記石けん処方のための泡試験は、下記のように実行された。約5mlの5%石けん溶液および1mlのオリーブ油を、ストッパ付きの500mlシリンダ中の約200ml蒸留水に添加し、さらに蒸留水を追加して量を250mlとした。これを1g/Lの石けん濃度として表した。石けんの泡を塗った結果は、上記表1中における実施例処方#1〜#8に関連して、以下のように示される。
【0039】
【表3】

【0040】
泡量は、25秒間、10回シリンダを穏やかに反転させた後、250ml以下とする。このシリーズに鑑みた泡形成からの所望の結果は、過剰な脂肪剤としての約10%ステアリン酸、約41.5〜44.0%の脂肪分量、および80:20の比率でのヤシ油対ココナッツ油で得られた。
【0041】
下記(表2)の実施例処方10は、相対的に高いレベルのグリセリンおよび流し込むことが可能な石けんの形成を確実なものとするソルビトールなどの他の薬剤を含む、流し込むことが可能な石けん12として参照される。この群の流し込むことが可能な石けん12は、トリグリセリド油に基づいた石けんを表す(表2中のパーセンテージは重量ベースによるものである)。
【0042】
【表4】

【0043】
以下の実施例処方11(表3)は、石けんの硬水適合性および泡化特性を増加させるために、合成界面活性剤とともに、以上の実施例処方10と同様な、ナトリウム石けんを組み合わせる、流し込むことが可能な石けん12を意味する。この群の流し込むことが可能な石けん12は、活性に基づいてそれぞれ約1〜7%の範囲で、ナトリウムラウリル硫酸、ココアミドプロピルベタイン、および/またはナトリウムラウレス硫酸のような合成界面活性剤を加えた、合成界面活性剤(たとえば、約5〜35%グリセリン、および/または0〜10%プロピレングルコール類または同様の低分子量ポリヒドロキシ化合物)と混合した、トリグリセリド油に基づく石けんを表している。
【0044】
【表5】

【0045】
以下の他の流し込むことが可能な石けん12の例(表4および5中、実施例処方#12〜#32)は、以上の表1での処方#5に基づいており、種々の添加物を加える。以上の実施例処方#1〜#11中の任意の石けん塩基を、これらの添加物との組み合わせでも使用可能である。添加物の例には、抗菌剤、香料、加湿剤、研磨剤、皮膚コンディショナー、キレート剤、抗酸化剤、保存剤、色素などが含まれる。添加物は、クレンジングスポンジ10を形成するために、スポンジ11に適用する前に、適切な撹拌活動にて、融解石けん12に加える。
【0046】
【表6】

【0047】
【表7】

【0048】
さらに、流し込むことが可能な石けん12は、これらの石けんの「流し込むことの可能性特性(pourability properties)」に寄与する、グリセリンまたはプロピレングリコールのような、糖、エチルアルコール、ロジン、ポリヒドロキシ化合物のような物質に加えて、ナトリウム石けんが含まれうる。流し込むことが可能な石けん12はまた、(a)たとえば、ナトリウムおよび/またはアンモニウムラウリル硫酸、TEAラウリル硫酸、ナトリウムまたはアンモニウムラウレス硫酸、ナトリウムココイルイソチオネートおよび関連物質などのような、アニオン性合成界面活性剤、(b)たとえばココアミドプロピルベタインまたはココジメチルアミンオキシドなどのような、両性界面活性剤、および(c)たとえば、オレイン酸ソルビタンのような、エトキシル化長鎖アルキルアルコールまたはエステル類のような、非イオン性界面活性剤、の組み合わせを有する合成物も含みうる。
【0049】
好ましくは、固体石けん12に対する、予備加熱/融解温度は、選択した製造工程と一致する可能性あるもっとも低いものであるように選択する。融解石けん12の酸化/脱色を加速しないように、予備加熱は、クレンジングスポンジ10を形成するために、スポンジ11に適用する前、約1〜2時間で始めることができる。これは、製造使用率を支持するのに十分な大きさの、小さな電気やかん/容器中で実施可能である。やかんは、時間および温度両方を制御し、融解石けん12の「壁煮沸消毒(wall scalding)」を防止するために、かき混ぜシステムが含まれうる。
【0050】
多数の上記処方に基づいて、石けんの泡を塗ることは、石けんのみ、およびクレンジングスポンジ10において決定された(すなわち、泡−スポンジ組み合わせ)。前者の場合に、石けんの泡を塗ることは、石けんに基づく処方の相対的な性能を決定するために、軟(蒸留)水中で評価され、通常硬水(>150ppm)では、よく泡立たない。クレンジングスポンジ10は、硬水中でさえ、相乗作用泡形成効果の予期しない結果が得られた、硬水中で評価した。
【0051】
本発明の実施形態にしたがってクレンジングスポンジ10はまた、予期せずに、2つの方法で、石けん12の寿命が増加する。(1)スポンジ11は、洗浄するために、より少ない量の石けん12を必要とする、泡内により空気を加える(石けん12を、単独で使用する場合より長く保持される)、および(2)スポンジ11は、蒸発より、石けん12を保護するために、シェルターとして働く。スポンジ11は、クレンジング10で使用した石けん12の量を制御することを助ける。スポンジ構造および石けんの組み合わせによって、高硬水(>300ppm)中でさえ、石けん12の泡形成性を提供する。
【0052】
異なる大きさスポンジ11に対して、異なる量の石けんを使用しうる。さらに、1つのスポンジ11中の異なる量の石けん12が、異なる数の使用の間、持続可能である。たとえば、30回シャワーまで6oz、21回シャワーまで4oz、および10回シャワーまで1oz。石けん処方に依存した、可変泡対スポンジ比、スポンジ11の組成/サイズが存在し得、石けん12の量は、クレンジングスポンジ10の使用速度に相関可能である。そのようなものとして、石けん12対スポンジ11の比を決定することで使用可能な因子には、石けん12の処方、スポンジ11の量、スポンジ11の圧縮、製造処理のタイプ(たとえば複数回の浸漬、スプレー、組み合わせなど)、および望む回数の、得られたクレンジングスポンジ10の再使用が含まれる。本発明の実施形態によって、約1:1〜10:1の、広い範囲の石けん対スポンジ重量比が提供される。これによって、クレンジングスポンジ10に対する、高い率の再使用が提供される。
【0053】
クレンジングスポンジ10の使用において、硬水または軟水の適用、および適用された圧力によって、スポンジ11中に含浸またはコートされた石けん12より、泡がつくられる。たとえば、使用者は、水下または中に、クレンジングスポンジ10を置き、手で圧力を与え、それによって、泡立ちが、石けん12を溶解している水から確かにされうる。したがって、クレンジングスポンジ10を、洗浄のために、人体または他の目的物に直接適用可能である。洗浄後、使用者は、クレンジングスポンジ10を乾燥させるために、クレンジングスポンジ10をわずかに締め付け、過剰な水を取り除き、脇に置き、またはスポンジに結合した、ループまたはループ−クランプでかける。1つの例示バージョンにて、ループ−クランプには、金属平面鼻を持つクランプ中で末端となる、長さにしておよそ2インチの、プラスチックループが含まれる。使用者は、指先でクランプをひねり、クレンジングスポンジ10を連結する(たとえばスポンジボールまたは色素切断)。
【0054】
クレンジングスポンジ10は、この様式によって、他の石けんをクレンジングスポンジ10に適用するための必要性なしに、複数回使用可能である。そのようなものとして、スポンジ10は、使用ごとに、使用者が、石けんをスポンジ11に再適用する必要のない、
長期持続製品である。1つの実施形態において、クレンジングスポンジ10中に含浸した6oz石けんで、クレンジングスポンジ10を、シャワーあたり、約10〜15こするために、1日1回30回のシャワーのために使用可能である。他の例にて、クレンジングスポンジ10中に含浸した7ozの石けんで、クレンジングスポンジ10を、1日1回のシャワーで、30日間適用可能である、そこでおよそ0.2〜0.3ozの石けんが適用ごとに使用される。
【0055】
本発明の実施形態にしたがったクレンジングパッド(たとえばクレンジングスポンジ)10を製造するための、異なる処理および相当する装置/機器が以下に記述されている。当業者は、他の処理および相当する機器もまた、本発明にしたがった、クレンジングパッド10を製造することにおいて、使用可能であることを認識するであろう。スポンジ11の繊維を、石けん12でコートするように、石けん12を、本発明にしたがったスポンジ11に適用する例には、ディッピング/ソーキング、スプレー、注射/注入、ミスティングなどが含まれ、以下にさらに記述される。
【0056】
図2を参照して、本発明の実施形態にしたがったクレンジングスポンジ10を製造するための装置100の実施形態を示している。たとえば室温にて固体形態である、クレンジング試薬(たとえば「流し込むことが可能な石けん(pourable soap)」)を、約120〜200°Fまで熱し、電気または気体焼成加熱要素104によって、石けん容器/やかん102中で、融解(たとえば液体)形態を維持する。
【0057】
あるいは、石けん12を、他の場所で融解形態まで熱し、パイプ106を介して容器102に移すことが可能である。融解石けん温度は、融解石けん12をパイプ幅に依存して流れることが可能なように、ディッピング工程に一致して低いべきである。1つまたはそれ以上のスポンジ11を、支持体109によって懸濁した、スロット化バスケット108中に置き、そこで、バスケット108は、融解石けん12内に低くなり、スポンジ11が、融解石けん12中に浸され、融解石けん12を吸収可能である。
【0058】
スポンジ11を浸す期間(すなわち含浸時間)は、スポンジ11によって吸収される融解石けん12の量を制御するために変えることができる。含浸時間は、たとえば約5〜50秒間であり、好ましくは10秒以下でありうる。含浸時間は、特定の石けん処方に依存しうる。いくつかの処方が、スポンジ物質および密度によって影響を受け、より長いまたはより短い時間含浸を必要としうる。たとえば、スポンジ11を融解石けん12中に浸す(含浸する)ための短い時間によって、融解石けん12で、スポンジ11の外部のみがコートされる。スポンジ11の長期間の含浸によって、スポンジ11の内部線維のコーティングも可能になる。スポンジ11中の線維のコーティングの量を制御するために変更可能な他の因子には、融解石けん12の粘度、スポンジ11の多孔性性質、スポンジ11の物質などの変更が含まれる(以下でさらに記述している)。たとえば、スポンジ11のより大きな孔は、融解石けん12をより吸収し、一方で、スポンジ11のより小さく/きつい孔によって、スポンジの物質が一定で保持される場合に、少ない融解石けん12が吸収される。一方で、孔サイズを一定に保持するならば、異なる物質が、異なる速度で流し込むことが可能な石けんを吸収し、保持する。
【0059】
好ましくは、スポンジ11を、融解石けん12内に浸す時に、圧縮して、よりよい石けん吸収を可能にする。スポンジ11の圧縮範囲は、たとえば0.5〜5.0インチでありえ、そこで、圧縮範囲は、スポンジ11が、融解石けん12中での含浸後圧縮するレベルである。圧縮範囲は、スポンジ物質および密度における差に基づいて適合可能である。図2の例にて、バスケット108中の上または下圧搾板110,112間で圧縮し、圧力は、そこで浸す/含浸する一方で、融解石けん12を吸収するために、スポンジ11に対してゆっくりと放出され、各スポンジ11内の線維がコートされる。圧力を放出した時に、
各スポンジ11が、その中で吸収した融解石けん12を保持する。いずれの場合でも、融解石けん12の量は、スポンジ11が浸される容器102中で先に測定される。
【0060】
図3中の例の底面図によって示されたように、バスケット108は、平面の底、種々のスポンジ11を保持するオープンスロットバスケットでありうる。バスケット108の側114が、石けん保持/暖め容器102の壁105に対して、高さおよび長さが等しい。スポンジ10に沿うバスケット108を、容器102中の融解石けん12中に浸し、そこで、スポンジが、浮いたままであるが、この様式で、各スポンジの周りの周辺面積はほとんど動かない。選択した圧力を、板110、112を介して、スポンジに適用することで、圧力を開放したときに、スポンジによる融解石けん12の一定の吸収が可能である。
【0061】
スポンジ11の含浸深は、1〜40インチでありえ、そこで、含浸深は、スポンジ11を、ディッピング容器(タンク)102中の融解石けん12中に浸す深さである。含浸深は、スポンジ11の物質に基づいて調節可能である。いくつかのスポンジ11が、より深く、またはより低い含浸を必要としうる。含浸深はまた、スポンジ11の周りの一定でない熱分散のために、スポンジ吸収に影響を与えうる。
【0062】
ディッピングの後、バスケット108を、支持体109を介して上げ、含浸スポンジ11を、融解石けん12より取り出す。バスケット108を容器102より持ち上げる時に、過剰な融解石けん12が、スポンジ11よりたれる。他のバージョンにおいて、スポンジ11を石けん12より取り出した後、好ましくはスポンジ11を絞り、過剰な石けんを取り除く。スポンジを絞る選択された速度はまた、スポンジ物質および密度の関数である。ついで、バスケット108を、融解石けん12の選択された特徴に基づいて、石けん11中で再固体化するために、融解石けん12に対して、特定の時間間隔で、乾燥/冷却領域に移す。1つの例において、冷却/乾燥工程は、過剰な水を除去するための、強制的な工程ではなく、そこで、処理されたスポンジ10を、室温のような、周辺温度に暴露することによって冷却させる。あるいは、誘導された人工的な冷却工程を利用しうる。
【0063】
図4〜6を参照し、本発明にしたがった、クレンジングスポンジ10(たとえば「流し込むことが可能な石けん」)を製造するための他の装置200の実施形態が提供される。図4で示したように、クレンジング試薬12を約150〜200°Fまで熱し、石けん容器202中で液体形態に維持する。1つまたはそれ以上のスポンジ11を、テーブル206上の保持キャップ204中に置く。
【0064】
図5中の装置200の上面図で示したように、融解石けん12をポンプ210の働きによって、容器202から、それぞれの伝達チューブ208を介して、各保持キャップ204内に伝達する。線量計203によって、容器202から、それぞれの伝達チューブ208を介して、各保持キャップ204に伝達される、融解石けん12の量が制御可能である。
【0065】
図6にて示したように、軸プレスのようなプレス212が、低い場合に、各保持キャップ204にてスポンジ10を圧縮し、その後スポンジ11より圧力をゆっくりと開放することによって、スポンジ11が、それぞれの保持キャップ204から融解石けん12を吸収可能になる。ついで、スポンジ11を、保持キャップ204から除去し、融解石けん12に対して、固体化するために、以上で記述したのと同様の様式にて、冷却/乾燥させる。
【0066】
プレス212には、保持キャップ204に相当するプレス板213が含まれる。プレス板は、矢印221によって示したような、レバー219の回転の動きによって、シャフト217を上下にスライドさせる、支持体215に取り付ける。レバー219を、保持キャ
ップ204に向かう、プレス板213の下方運動に抵抗するために、バネ装着可能である。
【0067】
融解石けん12の温度/粘度、スポンジ11の圧縮の量、各保持キャップ204中の融解石けん12の量およびポンプ210からの圧力は、処理スポンジ10の特徴を決定する、制御可能なパラメータの内である。スポンジ11は、手動で、または自動化工程によって、保持キャップ204内に入れることができ、除くことができる。
【0068】
さらに、プレス212は、手動で、または自動化工程によって、操作可能である。1つの例において、スポンジが、保持キャップ204中で圧縮される場合、相当するプレス板213と、保持キャップ204の底間のクリアランスは、約1.5インチである。テーブル206は、30インチ高さであり得、40インチの保持キャップ204およびプレス212を支持するための上端表面により、40インチを持ちうる。
【0069】
以上の装置200のバリエーションにて、図7〜10中の器具300を参照に、注入/投入工程を、融解石けん12を、保持キャップ204内のスポンジ11へ注入/投入するために使用する。それぞれ図7および8での装置300の側面図および上面図にて示したように、伝達チューブ208は、プレス212の支持体215上にインストールされる、インジェクター302(たとえば、管状針)へ、線量計203を介して、容器202から連結する。プレス212が低い場合(図9)、インジェクター302が、それぞれの保持キャップ204中のスポンジ内に挿入される。ついで、融解石けん12が、そこで投入のために、インジェクター302にて、スポンジ11内にポンプでくみ上げられる。
【0070】
投入に加えて、任意に、スポンジ11を、以上で記述したようにプレス212によって圧縮して良く、そこで、スポンジ11から、圧力をゆっくり開放することによって、各スポンジ11が、インジェクター302から、融解石けん12をさらに吸収可能である。ついで、インジェクター302を、プレス支持体215を上げることによって、スポンジ11から回収し、スポンジ10を、固体化するために、融解石けん12に対して、以上で記述した同様の様式にて、保持キャップ204から除去し、冷却/乾燥させる。融解石けん12の温度/粘度、スポンジ11の任意の圧縮量、スポンジ11の組成、各インジェクター302からの融解石けん12の量と圧力は、処理したスポンジ11の特徴を決定する、制御可能なパラメータの内である。
【0071】
図11で示したように、各インジェクター302は、スプレッド中、各スポンジ11へ融解石けん12を放出可能にするのに十分な大きさの、その上に種々の開口部304を持つ。図11は、保持キャップ204上のスポンジ11へ部分的に挿入された例のインジェクター302を示している。さらに、1つ以上のインジェクター302を、各スポンジ11内への、多重インジェクター302の挿入のためのプレス212に連結可能であり、結果として、各スポンジ11内への融解石けん12のより速くおよび/またはよりよい投入/分散となる。他のバージョンにて、スポンジ11は、融解石けん12の注入のために圧縮しない。正確に言えば、インジェクター302を、スポンジ11を圧縮することなしに、スポンジ11内に挿入し、融解石けん12をその中に注入する。
【0072】
好ましくは、インジェクター(注入ヘッド)302と支持器具の配置によって、石けん温度、注入の深さ、ポンプ出力/スピード、ポンプ温度、および伝達ホース温度の選別が可能になる。温度の自動化センサー活性化性制御が好ましい。1つの例において、インジェクター302は、その側壁上に15個の開口部を持つ、約4インチ長、内部直径約0.07インチである。
【0073】
図12で示した、他の実施形態において、インジェクターの代わりに、スプレーノズル
400を使用して、スポンジ11の外部上に、融解石けん12を噴霧する。噴霧した融解石けん12の量、融解石けん12の噴霧圧力および粘度/温度、およびスポンジ11の物質は、スポンジ11によって吸収される融解石けん12の量、およびどれくらい遠くに、融解石けん12を、スポンジ11の内部に移動させるか、を制御するために調整可能である。さらに、各スポンジ11をまず圧縮し、ついで、噴霧の間または後に脱圧縮して、噴霧し、各スポンジ11によって吸収される融解石けんの量を制御可能である。
【0074】
図13を参照して、本発明にしたがった、他の例の注入/含浸装置500において、コンベヤーベルト502が、スポンジ11を、工程Aにて、クランピングシステム504内に導く。ついで、工程Bにて、各スポンジを、クランプ506の対を用いて、ベルト502から離す(たとえば、1つを上から固定し、1つを下から固定する)。工程Cにて、クランプスポンジ11をついで、ポンプ514および線量計516の働きによって、チュービング512を介して、容器510から、先に熱した融解石けん12で、インジェクター508を用いて側面注入する(たとえば図10中のインジェクター302)。図10での例によって示したように、各インジェクター508は、スプレッド中、各スポンジ11内へ融解石けん12を放出するために十分な大きさの開口部を持ち、そこで、融解石けん12は、重力による、スポンジの漏れを防止するために十分な、粘度/温度にて維持される。さらに、任意に、クランプ506が、スポンジ11を圧縮しえ、そこで、スポンジ11からの圧力のゆっくりした放出によって、各スポンジ10が、さらに、インジェクター508より融解石けん12を吸収可能である。ついで、各インジェクター508が、相当するスポンジ11から回収される。
【0075】
石けん12の温度/粘性、スポンジ11の圧縮の量、スポンジ11の圧縮、各インジェクターおよびポンプ圧力中の、融解石けん12の量および圧力は、処理したスポンジ11の性質を決定する制御可能なパラメータの内である。
【0076】
スポンジ11が注入された後、任意に、工程Dにて、ノズル518(たとえば図12中のノズル400)によって、融解石けん12(たとえば1oz.)で霧状にして吹き付けられる/噴霧される、ミスティングシステムに移動する。融解石けん12が、ポンプ524および線量計526の働きによって、チュービング522を介して、容器510からノズル518に供給される。霧状にして吹き付けられたスポンジ11はついで、工程Eにて他のコンベヤーベルト528上に引き替えられ、乾燥ラックの近くに取り除かれて、以上で記述したように、工程Fにて乾燥/冷却される。
【0077】
他のバリエーションにて、スポンジ11を、正確に各スポンジの位置に、器具(たとえばクランプ504)で適合した配置コンベヤーベルト502上にのせる。スポンジ11を、1つがスポンジ11の上端にあり、1つが底にある、回転ローティッセリースタイル固定化器具(示していない)によって、配置ベルト502からおろすことが可能である。融解石けん12でみたされたシリンジ(たとえばインジェクター508)によって、側面注入されているので、固定化器具が、スポンジ11を保持した。シリンジ内の融解石けん12の温度を、スポンジ内部を湿らすことを介して保証するために、最適な流動性で、融解石けん12を保持するように制御する。各スポンジ11をついで、先に注入した石けんコアに会うのに十分な深さまで、スポンジ11の外面を完全にぬらすように、制御された温度にて、融解石けん12中に任意に軽く浸し、および/または融解石けんで噴霧する。ついで、スポンジ11を回転させて、その表面から、過剰な石けんを除去する。ついで、スポンジ11を、固定化ホルダーより、乾燥システム内におろす。
【0078】
好ましくは、各スポンジ11内の石けん注入深さは、スポンジ11の直径の半分である。これは、注入器具(たとえばノズル)を、スポンジ11内に挿入する深さである。注入深さは、好ましくは、スポンジ11内の中心局所であり、スポンジ11の中心から表面に
向かって、注入点が移動するので、種々の密度の石けんの注入を可能にすることを含む、種々のスポンジサイズに適合するために制御可能である。さらに、スポンジ11の異なる側を、異なるように処理可能である(たとえば注入、噴霧など)。そのようなものとして、石けんを、剥離特性を制御するために選択的に適用し、そこで、異なる石けん処方が、スポンジの異なる部分に対して、選択的に適用される。たとえば、これによって、スポンジ組み合わせの1つの側が、他の側よりも、よりよいクレンジングに対しよりよい保湿を提供しうる。
【0079】
注入時間(存在サイクル)は、使用する石けん12の圧縮に依存して変えることができる。これは、融解石けん12をスポンジ11に注入する一方で、注入器具が、スポンジ11内の位置に残る時間である。サイクル時間は、スポンジ物質および密度変化によって影響を受けうる。注入器具が回収されるので、注入器具を、スポンジ11に対して、配置ホルダー、ならびに、スポンジをはぎ取るための「ストリッパー(stripper)」器具にて適合可能である。好ましくは、インジェクターヘッド温度を、融解石けん12がそれを通して自由に流れることを確かにするために、約120〜200°Fにて維持する。さらに、ポンプからの融解石けん12の流れを可能にするように、インジェクター供給ホース温度は好ましくは、たとえば、約120〜200°Fに維持される。さらに、注入ポンプ温度は好ましくは、たとえば約120〜200°Fにて維持される。
【0080】
注入供給容器/やかん温度は、好ましくは、たとえば約120〜200°Fで維持される。一般的に、そのような温度範囲に対して、注入処理と一致するほど低いことが好ましい。このことは、製造使用率を支持するために十分なサイズの小さな電気的やかんを用いて実施可能であり、石けん12の「壁煮沸消毒(wall scalding)」を防止するために、光かき混ぜシステムが含まれる。供給やかん、供給ポンプ、供給パイプおよびインジェクターは、好ましくは、望む温度を維持するために、自動化制御を持つ、温度センサーを備える。火制御システムもまた含まれうる。
【0081】
そのようなものとして、本発明の他の例示される実施形態にしたがって、Immersion−Compression−Absorption処理にて、各スポンジ11を融解石けん12に浸し、スポンジ中の空気がスポンジ11から強制的に排出されるように、圧縮し、排出された空気によって空になる細胞構造(孔)をみたすために、融解石けん12のスポンジ11内への注入を誘導する。
【0082】
あるいは、Immersion−Compression−Absorption処理にて、各スポンジ11を、融解石けん12中に浸し、スポンジ中の空気がスポンジ11から強制的に排出されるように、圧縮し、排出された空気によって空になるセル状構造をみたすために、融解石けん12のスポンジ内への注入を誘導する。注入の働きは、さらなる融解石けん12を、スポンジ11のコア内へ注入するために、注入器具を利用することによって増強される。
【0083】
あるいは、Immersion−Compression−Absorption処理にて、各スポンジ11を、融解石けん12中に浸し、スポンジ中の空気がスポンジ11から強制的に排出されるように、複数回圧縮し、排出された空気によって空になるセル状構造をみたすために、融解石けん12のスポンジ11内への注入を誘導する。
【0084】
あるいは、Immersion−Compression−Absorption処理にて、各スポンジ11を、融解石けん12中に浸し、スポンジ11中の空気がスポンジ11から強制的に排出されるように、複数回圧縮し、排出された空気によって空になるセル状構造をみたすために、融解石けん12のスポンジ11内への注入を誘導する。注入の働きは、さらなる融解石けん12を、スポンジ11のコア内へ注入するために、注入器具を
利用することによって増強される。
【0085】
また他にて、Immersion−Compression−Absorption処理を用いて、各スポンジを、スポンジ基質から空気を排出し、排出された空気によって空になるセル状構造をみたすために、融解石けん12のスポンジ11への注入を誘導する、吸引チャンバー内に局在する、融解石けん12中に浸す。
【0086】
以上の例示他の処理は、本発明の実施形態のよりよい理解のために提供され、当業者が認識されるように、本発明は、これらの例に制限はされない。さらに、本発明の実施形態にしたがった、スポンジ10を製造するための融解石けん注入/注入のための他の道具を利用しうる。
【0087】
一つの例は、供給ホッパからその中に供給された、スポンジ基質上の、一定に移動する制御された圧縮および圧縮の開放を提供するための、2つの向かい合ったモーターのついた金属コンベヤーベルトを含む、コンバージング コンベヤー メタル メッシュ コンベヤー ベルト(Converging Conveyor Metal Mesh Conveyor Belt)(図示せず)である。スポンジ基質から空気を排出し、排出された空気によって空になったセル状構造をみたすために、スポンジ11内への融解石けん12を誘導するために、ついで基質を、加熱融解石けん浴中に浸す。注入されたスポンジ11が、処理の反対末端で放出される。
【0088】
他の例は、インターレーシング金属メッシュ圧縮バスケットの、多数の向かい合っている中間がマウントされている、2つの向かい合ったモーターのついた金属コンベヤーベルトを含む、マルチプル インターロッキング フィンガー コンプレッション バスケッツ コンベヤー(Multiple Interlocking Finger Compression Baskets Conveyor)(図示せず)である。スポンジ基質から空気を排出させ、排出された空気によって空になるセル状構造をみたすために、スポンジ11内への融解石けん12の注入を誘導するために、バスケットが、ホッパ供給スポンジ基質をピックアップし、加熱融解石けん浴中に浸した、スポンジ基質上の、一定に移動する制御圧縮および圧縮の放出が提供される。注入されたスポンジは、処理の反対末端で放出される。
【0089】
また他の例は、インターレーシング金属メッシュ圧縮ブランケットの、多数の向かい合っている中間がマウントされる、垂直にマウントされたホイールを含む、マルチプル インターロッキング フィンガー コンプレッション バスケッツ フェリス ホイール コンベヤー(Multiple Interlocking Finger Compression Baskets Ferris Wheel Conveyor)(たとえば、図21)である。スポンジ基質から空気を排出させ、排出された空気によって空になるセル状構造をみたすために、スポンジ11内への融解石けん12の注入を誘導するために、バスケットが、ホッパ供給スポンジ基質をピックアップし、加熱融解石けん浴中に浸した、スポンジ基質上の、一定に移動する制御圧縮および圧縮の放出が提供される。注入されたスポンジは、処理の反対末端で放出される。
【0090】
図14〜17にて示しているまた他の例には、スポンジ11を、先に熱した融解溶液12中にディッピングすることによって、または石けん溶液12を、内部でスポンジ11内に注入することによってのいずれかで、または両方の操作の組み合わせで、自動的に、少なくとも1つのスポンジ11を処理可能である、半自動化機械600を含む、スポンジ石けん適用/注入システムが含まれる。機械600によって、石けん適用操作に関与する全ての処理の変形にわたる、完全な操作制御が可能になる。機械600には、3つの独立して制御されるスライド604、606、608が、異なる処理タスクを実施する、空気圧
で操作されるプレスシステム602が含まれる。第1スライド604が、スポンジを、先に熱した石けん溶液12でみたされたタンク610内に持ち上げる。第2スライド606が、スポンジ11に対して、圧縮操作を提供する。第3スライド608が、アプリケーターニードル612を、スポンジ内に挿入し、ついで特定の容量の石けん12を、スポンジ11内に注入する。
【0091】
処理には、スポンジ11を、自動的操作によって、2つのハンドルを持つ安全プッシュボタンシステム616を押すことによって、機械操作が開始される、保持固定具614内に、装填することが含まれる。PLC(プログラム可能ロジック制御)618が、機械機能の全てのシークエンシングおよび操作を制御する。配列およびタイミングは、オペレーターキーパッドおよび表示スクリーンを介して完全にプログラム可能である(図示せず)。プロセスは変形可能ではあるけれども、基礎的な動作には、スライド608が、スポンジ11上へ、圧縮板619を、先に定義した高さに低くすることによって、空気圧中で、スポンジを圧縮すること、スポンジ11を、加熱石けん溶液12の液体/融解浴610内に低くすること、および融解石けん12を、いくつかの細長いスタイルのニードル612を介して、スポンジ11を注入すること、の工程が含まれる。ついで、コントロール618が、ニードル612を除去し、スポンジ11を脱圧縮し、それを、適用タンク610から移動させ、望むように、石けん溶液12が、スポンジ11をコートし、みたすことが可能にある。ついで、スポンジ11が、乾燥ラック上に輸送可能である、伝達シュート620内にイジェクトされる。全てのタイミング関数がまた、PLC618を介して制御されえ、オペレーターキーボードおよび末端によって改変可能である。
【0092】
システム600にはさらに、システムの至る所で、石けん溶液の温度を維持するために、石けん融解タンク622、環状ポンプ624および加熱ホース626が含まれる。加熱ホース626には、Heated Drain Line 626A、Heated Return Line 626B、Heated Supply Line 626C、Heated Suction Line 626D、およびHeated Pressure Line 626Eが含まれる。Pressure Line 626Eは、加熱計測ポンプ628から、これも温度制御されているニードル注入ブロック630へ、石けん12を提供する。Heated Return Line 626Bが、再利用のために、主要な融解タンク616まで、未使用石けん12を戻す。
【0093】
図18で示したまた他の例には、石けん溶液充填カップ704内に低くされる、保持バスケット702中に2つのスポンジを圧縮するために使用した、空気圧で駆動するプレスシステム700が含まれる、Air Cylinder Pressが含まれる。スライドアッセンブリ730には、2つのスライド706と、第3スライド710が含まれる。2つのスライド706(たとえば空気シリンダーリフト)が、スポンジを圧縮するために、保持バスケット702中のスポンジ上に、圧縮板708を低くする。圧縮されたスポンジ11が、ついで、融解石けん12のカップ704内に、第3スライド710によって低くされる。圧縮板708が持ち上げられ、スポンジが、融解石けん12を吸収可能である。液体石けん12の、スポンジ内への吸収の後、スライド710が、カップ704の外にスポンジを持ち上げ、スポンジがバスケット702より取り除かれ、冷却される。システム700は、自動化ローダーおよびコンベヤーシステムを加えることによって自動化可能であり、PLCにて制御可能である。
【0094】
図19で示したまた他の例にて、システム800には、クランプ806によって、融解タンク804の側に付随する、空気圧駆動スライドアッセンブリ802が含まれる。スポンジが、スライド812によって操作された、圧縮板810を介して、自動的に圧縮される、バスケット808内にロードされ、第2スライド814によって、タンク804中の融解石けん溶液12中に低くされる。ついで圧縮板810が持ち上げられ、スポンジが、
融解石けん12を吸収可能とされる。液体石けん12のスポンジ内への吸収の後、スライド812が、スポンジがタンク804外に持ち上げられ、スポンジが、バスケット808から除去され、冷却される。多重システム800を、製造効率を増加することが可能であり、システム800を、PLCで制御可能である。
【0095】
図20で示したまた他の例には、回転操作にて、スポンジを圧縮および充填するために使用される、多重のアームカルーセルを含む、Carousel System900が含まれる。各カルーセルアーム904には、スポンジを保持するためのバスケット906、スポンジを圧縮するための圧縮板908、および圧縮板を操作して、スポンジを圧縮するためのスライド910が含まれる。カルーセル902は、それによって、カルーセルアーム904が、回転して、それによって、タンク912中の融解石けん12中にバスケット906がさっと浸される。各バスケットをタンク912中にさっと浸す前に、圧縮板908が、バスケット906中のスポンジを圧縮し、バスケット906が融解石けん12中にさっと浸された場合に、圧縮板908が持ち上がり、タンク912中にさっと浸される間に、スポンジが石けんを吸収可能である。その後、さっと浸したスポンジを、シュート914を介してバスケット906から取り除き、冷却させる。コンベヤーまたはローダーを、高速産出のために、カルーセルアーム904を自動的にロードするために、システム900内に組み込むことが可能である。ついで、ドラム952が、タンク962中の融解石けん12から、バスケットを952を上げるために持ち上げられ、さっと浸したスポンジ12が、シュート962を介してバスケット956から除去され、冷却される。本プロセスが、次のスポンジの組のために繰り返される。
【0096】
以上の例の器具は、本発明の実施形態をよりよく理解するために提供され、当業者が理解するように、本発明は、これらの例に限定されない。
【0097】
最終産物(すなわち以上の処理から得られたクレンジングスポンジ10)のための重量制御を、たとえば、圧搾および重量バランスによる、試行およびエラーの基づいて、手動で実施可能である。任意の「適合」後の最終重量が、その水分伝達または欠損による、質量欠損における情報を産出するに違いない、貯蔵寿命試験によって決定される。好ましくは、自動化重量制御工程が、スポンジ含浸および注入時間および温度を制御することによって利用される。さらに、制御圧搾器具を、望む重量を得るために、2つの移動ベルト間で、一度に1回、クレンジングスポンジ10を圧縮するために利用しうる。1つの例にて、最終重量適合を、クレンジングスポンジ10中で、たとえば、約7+/−0.2オンスの石けんのレベルに達するように、加熱シリンジを用いて、さらなる融解石けん12を、クレンジングスポンジ10に注入することによって実施可能である。
【0098】
使用において、クレンジングスポンジ10を、硬水または軟水のような溶媒と併せて、対象を洗浄するために適用する。溶媒は、多量の溶媒と、対象を洗浄するための溶解クレンジング試薬を含む、溶液中に、固体化石けん12を溶解する。クレンジングスポンジ10を、本様式にて、パッドへの他のクレンジング試薬の適用の必要性なしに、複数回使用可能である。そのようなものとして、クレンジングスポンジ10は、使用者が、使用ごとに、パッドにクレンジング試薬を再適用する必要のない、自己含有、長期持続産物である。
【0099】
上記処理および装置は、本発明の実施形態にしたがった、流し込むことが可能な石けん処方のような、種々のパッド11と種々のクレンジング試薬12を提供する。本発明の1つの実施形態は、パッド中の流し込むことが可能な石けんの使用に基づいており、長期保持、硬水および軟水中での泡特性の効果、および石けんへ流し込むことが可能な石けんを取り込むためのより簡単な処理のような、種々の予想しない結果を生む。
【0100】
クレンジング試薬12は、種々の量で、パッド11に適用可能である、1つまたはそれ以上のクレンジング基質/処方を含むことができ、したがって、1つのクレンジング基質に限定はされない。たとえば、多重石けん処方には、(1)石けんのみの処方、(2)石けんおよび合成界面活性剤組み合わせ、(3)過剰な脂肪酸で脂肪過剰化した、ナトリウムTEA石けん組み合わせ、(4)抗菌剤などのような、特定の添加物に加えて、以上の全て、が含まれる。各群からの1つまたはそれ以上の処方を、以上で記述した製造器具を用いて、1つまたはそれ以上のディッピングで、パッド11に適用可能である。そのようなものとして、多重ディッピングおよび/または注入処理を、異なる処方を、同様のパッドに適用して、多重の効果的なクレンジングパッドを製造するように使用する。この工程はさらに、同様の石けん処方中で、互いに混合不可能であるが、しかし、異なる石けん処方が、水にて、クレンジングパッド上で一緒に活性化された場合に、一緒に含めることが可能である、組み合わせ成分中で使用可能である。
【0101】
多重のディッピング処理のための他の例には、(1)各ディッピング処理にて、パッドに異なる色を適用すること、(2)各ディッピング処理で、2つの異なる石けん処方を、パッドに適用することで、1つの石けん処方が、活性「A」(たとえば抗菌剤)を含み、他の石けん処方は活性「B」(たとえば湿潤剤)を含む、および(3)1つのディッピングプロセスにて、パッドに石けんを適用し、他の処理にて、石けんおよびアニオン性界面活性剤と適合しない成分を適用し、約120〜140°Fの温度範囲で、融解する、ワックス−様塩基中の成分を組み込むこと、が含まれる。適合しない成分に関する例は、コンディショニングおよび皮膚感触特性を提供する、塩化コシルトリメチルアンモニウムまたは硫酸時パルミチルジメチルアンモニウムのような、カチオン界面活性剤でありうる。
【0102】
多くの変化および改変が、本発明の意思および目的から逸脱せずに、当業者によって実施されうる。したがって、例示された実施例は、例示の目的のためだけに列記されていること、および、以下の請求項によって定義されたように、本発明を制限するとは見るべきではないこと、が理解されなければならない。たとえば、以上の例にて、パッドが、クレンジング試薬で含浸されるけれども、代わりに、または追加して、他の試薬を用いて、パッドを含浸可能である。
【0103】
本発明およびその種々の実施形態を記述するために、本明細書で使用した用語は、その一般的に定義された意味でのみ理解されるべきでではなく、定義された意味の元、本明細書の構造、物質または活性にて、特定の定義によって含まれるべきである。したがって、要素が、1つ以上の意味を含むように、本明細書に関して理解可能である場合、請求項でのその使用は、明細書によって、そして言葉自身によって支持された、全ての可能性ある意味に対して、一般的であるように理解されなければならない。
【0104】
以下の請求項の言葉または要素の定義はしたがって、本質的に同一の結果を得るために、逐語的に列記される要素の組み合わせだけでなく、本質的に同一の方法で、本質的に同一の機能を実施するために、全ての均等の構造、物質または作用も含まれる。この意味で、したがって、2つまたはそれ以上の要素が、以下の請求項中の任意の1つの要素に関して実施しうること、または単独の要素が、請求項中で、2つまたはそれ以上の要素に関して置換されうること、が意図される。
【0105】
当業者によって概説され、現在公知であるか、後に考案されるような、請求された対象事象からの実態のない変化が、請求項の目的内で等価であると、はっきりと意図される。したがって、現在または以後当業者に公知の明らかな置換が、定義された要素の目的の範囲内であるように定義される。
【0106】
したがって請求項は、以上で、特に例示され、記述されること、概念的に均等物である
こと、明らかに置換可能であること、およびまた、本発明の必須のアイデアを本質的に含むこと、が含まれると理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0107】
【図1】図1A〜Bは、それぞれ、本発明の実施形態にしたがった、クレンジング器具パッドの例示された透視図および切片図を示している。
【図2】図2は、本発明にしたがったクレンジング器具パッドを製造する処理のための、ディッピング装置の例の側面図を示している。
【図3】図3は、図3中の、ディッピングバスケットの例の、底/上面図を示している。
【図4】図4は、本発明にしたがったクレンジング器具パッドを製造する処理のための、他の器具の例の側図を示している。
【図5】図5は、図4の器具の上面図を示している。
【図6】図6は、図4の器具中のプレスの側面図を示している。
【図7】図7は、本発明にしたがったクレンジング器具パッドを製造する処理のための、他の装置の例の側面図を示している。
【図8】図8は、図7の装置の上面図を示している。
【図9】図9は、図7の装置中のプレスの側図を示している。
【図10】図10は、図7の装置中のインジェクターの側面図を示している。
【図11】図11は、本発明にしたがったクレンジング試薬で、パッドを注入する例を示している。
【図12】図12は、本発明にしたがったクレンジング試薬で、パッドを噴霧する例を示している。
【図13】図13は、本発明にしたがったクレンジング器具パッドを製造する処理のための、他の器具の実施例の側面図を示している。
【図14】図14は本発明にしたがったクレンジング器具パッドを製造する処理のための、他の装置の例の、異なる例の透視図を示している。
【図15】図15は本発明にしたがったクレンジング器具パッドを製造する処理のための、他の装置の例の、異なる例の透視図を示している。
【図16】図16は、図14の装置の他の透視図を示している。
【図17】図17は、そこで液体クレンジング試薬の流れのためのチュービングを含む、図12の装置の上面図を示している。
【図18】図18は、本発明にしたがったクレンジング器具パッドを製造する処理のための、他の装置の例の透視図を示している。
【図19】図19は、本発明にしたがったクレンジング器具パッドを製造する処理のための、他の装置の例の透視図を示している。
【図20】図20は、本発明にしたがったクレンジング器具パッドを製造する処理のための、他の装置の例の透視図を示している。
【図21】図21は、本発明にしたがったクレンジング器具パッドを製造する処理のための、他の装置の例の透視図を示している。



【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)基質(11)を形成する線維のウェブ、および
(b)クレンジングの目的のために、前記固体クレンジング試薬(12)を溶解する溶媒との組み合わせで、前記基質(11)の複数回の使用に十分な量で、本質的に前記基質(11)の至る所に分散する固体クレンジング試薬(12)、
を含む、クレンジング器具(10)。
【請求項2】
前記クレンジング試薬(12)が、流し込むことが可能な石けんを含む、請求項1に記載のクレンジング器具(10)。
【請求項3】
前記流し込むことが可能な石けんが、ヤシ油、ココナッツ油、オリーブ油、ヒマシ油およびベニバナ油から産出されるナトリウム石けんを含む、請求項2に記載のクレンジング器具(10)。
【請求項4】
前記流し込むことが可能な石けんが、約5〜35%グリセリン、および/または0〜10%プロピレングリコールを含む、ナトリウム石けんを含む、請求項2に記載のクレンジング器具(10)。
【請求項5】
前記流し込むことが可能な石けんが、少なくとも1〜20%のオレイン酸ナトリウムを含む、請求項2に記載のクレンジング器具(10)。
【請求項6】
前記流し込むことが可能な石けんが、有機的に製造された油である、請求項2に記載のクレンジング器具(10)。
【請求項7】
前記流し込むことが可能な石けんが、ナトリウム石けん、および1つまたはそれ以上の糖、エチルアルコール、ロジン、ポリヒドロキシ化合物およびプロピレングリコール類を含む、請求項2に記載のクレンジング器具(10)。
【請求項8】
前記流し込むことが可能な石けんが、約1〜30%の合成界面活性剤を含む、請求項2に記載のクレンジング器具(10)。
【請求項9】
前記合成界面活性剤に、(a)アニオン性合成界面活性剤、(b)両性界面活性剤および(c)非イオン性界面活性剤、の組み合わせが含まれる、請求項8に記載のクレンジング器具(10)。
【請求項10】
前記アニオン性合成界面活性剤が、100%活性基準にて、約0〜15%の量で存在する、請求項9に記載のクレンジング器具(10)。
【請求項11】
前記両性界面活性剤が、100%活性基準にて、約0〜7%の量で存在する、請求項9に記載のクレンジング器具(10)。
【請求項12】
前記ノニオン性合成界面活性剤が、100%活性基準にて、約0〜6%の量で存在する、請求項9に記載のクレンジング器具(10)。
【請求項13】
前記クレンジング試薬(12)が、およそ、20〜30%トリエタノールアミン、7〜19%ココエート石けん、14〜36%パルミチン酸石けん、7〜9%グリセリンおよび5〜22%ステアリン酸を含む、請求項1に記載のクレンジング器具(10)。
【請求項14】
前記クレンジング試薬(12)が、およそ、10%ステアリン酸、41.5〜44.0
%の範囲の脂肪分量、および80:20の比率でのヤシ油対ココナッツ油を含む、請求項1に記載のクレンジング器具(10)。
【請求項15】
前記クレンジング試薬(12)が、およそ、5〜12%ステアリン酸、35〜50%脂肪分量、および50:50〜90:10比率での、ヤシ油対ココナッツ油を含む、請求項1に記載のクレンジング器具(10)。
【請求項16】
前記クレンジング試薬(12)が、約2〜35%のトリエタノールアミン(TEA)を含む、請求項1に記載のクレンジング器具(10)。
【請求項17】
前記クレンジング試薬(12)がおよそ、20〜30%トリエタノールアミン、7〜19%ココエート石けん、14〜36%パルミチン酸石けん、7〜9%グリセリンおよび約5〜22% ステアリン酸を含む、請求項1に記載のクレンジング器具(10)。
【請求項18】
前記クレンジング試薬(12)が、およそ、10%ステアリン酸、41.5〜44.0%の範囲の脂肪分量、および80:20の比率でのヤシ油対ココナッツ油を含む、請求項1に記載のクレンジング器具(10)。
【請求項19】
前記クレンジング試薬(12)が、およそ、5〜12%ステアリン酸、35〜50%脂肪分量、および50:50〜90:10の比率でのヤシ油対ココナッツ油を含む、請求項1に記載のクレンジング器具(10)。
【請求項20】
前記クレンジング試薬(12)が、重量割合によって、およそ、
グリセリン 10〜30%
ココエートナトリウム 8〜20%
パルミチン酸ナトリウム 12〜20%
リチニュレートナトリウム 9〜17%
ベニバナ油石けん 2〜5%
ソルビトール 0〜8%
オレイン酸ソルビタン 2〜8%
ダイズタンパク質 2〜8%、および
重酸素チタン 0〜0.2%
を含む、請求項1に記載のクレンジング器具(10)。
【請求項21】
前記クレンジング試薬(12)が、重量割合によって、およそ、
グリセリン 14〜25%
ココエートナトリウム 8〜16%
パルミチン酸ナトリウム 11〜20%
プロピレングルコール 0〜6.0%
ソルビトール 0〜8%
TEAラウリル硫酸(40%a.i.) 5〜12%
ココアミドプロピル ベタイン(28%a.i.) 5〜10%
硫酸ラウレスナトリウム(30%a.i.) 5〜15%
オレイン酸ナトリウム 1〜5%、および
アセタミドMEA 0〜5.0%
を含み、a.i.が活性成分を意味する、請求項1に記載のクレンジング器具(10)。
【請求項22】
前記基質(11)が、合成物質を含む、請求項1に記載のクレンジング器具(10)。
【請求項23】
前記基質(11)が、天然に存在する物質を含む、請求項1に記載のクレンジング器具
(10)。
【請求項24】
前記基質(11)が、網状化した、請求項1に記載のクレンジング器具(10)。
【請求項25】
前記基質(11)が、網状化していない、請求項1に記載のクレンジング器具(10)。
【請求項26】
前記基質(11)が、多孔性ポリウレタン、ポリエチレンまたはセルロースから本質的になる群より選択された、請求項1に記載のクレンジング器具(10)。
【請求項27】
前記基質(11)が、スポンジを含む、請求項1に記載のクレンジング器具(10)。
【請求項28】
前記基質(11)が、織り物質を含む、請求項1に記載のクレンジング器具(10)。
【請求項29】
前記基質(11)が、非織り物質を含む、請求項1に記載のクレンジング器具(10)。
【請求項30】
前記基質(11)が、木綿およびヘチマに基づく物質を含む、請求項1に記載のクレンジング器具(10)。
【請求項31】
クレンジング剤(12)の基質(11)に対する重量比が、約1:1〜10:1の間である、請求項1に記載のクレンジング器具(10)。
【請求項32】
クレンジング剤(12)の基質(11)に対する重量比が、約7:1である、請求項1に記載のクレンジング器具(10)。
【請求項33】
香料がさらに含まれる、請求項1に記載のクレンジング器具(10)。
【請求項34】
皮膚の保湿液がさらに含まれる、請求項1に記載のクレンジング器具(10)。
【請求項35】
1つまたはそれ以上の抗セルライト基質、抗加齢基質、薬草基質、天然抽出物および合成抽出物がさらに含まれる、請求項1に記載のクレンジング器具(10)。
【請求項36】
着色剤がさらに含まれる、請求項1に記載のクレンジング器具(10)。
【請求項37】
日焼け止め剤、抗菌剤、消毒剤および/または治療薬およびその組み合わせを含む、1つまたはそれ以上の活性成分がさらに含まれる、請求項1に記載のクレンジング器具(10)。
【請求項38】
1つまたはそれ以上の皮膚感触添加物がさらに含まれる、請求項1に記載のクレンジング器具(10)。
【請求項39】
前記クレンジング試薬(12)が、120〜200°F間の融解点を持つ、融解流し込むことが可能な石けんを含む、請求項1に記載のクレンジング器具(10)。
【請求項40】
(a)第1温度範囲にて、本質的に固体形態であり、第2温度範囲にて本質的に流し込むことが可能な融解形態である、クレンジング試薬(12)を提供すること、
(b)クレンジング試薬(12)が流し込むことが可能な融解形態であるように、第2温度範囲内まで、前記クレンジング試薬(12)を加熱すること、
(c)前記融解クレンジング試薬(12)を、基質(11)を形成する、1つまたはそれ
以上の線維のウェブに適用すること、および
(d)前記クレンジング試薬(12)を、基質(11)上で再凝固するために、第1温度範囲内まで冷却させること、
の工程を含む、クレンジング器具(10)を製造する方法。
【請求項41】
工程(d)がさらに、クレンジング試薬(12)を、強制的な乾燥工程なしに、第1温度範囲内まで冷却することの工程を含む、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記クレンジング試薬(12)を、第2温度範囲内まで加熱する工程に、前記クレンジング試薬(12)を約120〜200°F内まで加熱する工程が含まれる、請求項40に記載の方法。
【請求項43】
クレンジング試薬(12)を、第1温度範囲内まで冷却する前記工程が、クレンジング試薬(12)をおよそ室温まで冷却する工程を含む、請求項40に記載の方法。
【請求項44】
工程(d)に、強制的な乾燥工程をともなって、クレンジング試薬(12)を、第1温度範囲まで冷却する工程を含む、請求項40に記載の方法。
【請求項45】
融解クレンジング試薬(12)を、基質(11)に適用する工程にさらに、クレンジングの目的のために、再固体クレンジング試薬(12)を溶解する溶媒との組み合わせで、基質(11)の複数回の使用に十分な量で、本質的に前記基質(11)のいたるところに、融解クレンジング試薬(12)を分散させる工程を含む、請求項40に記載の方法。
【請求項46】
融解クレンジング試薬(12)を基質(11)に適用する工程がさらに、融解クレンジング試薬(12)に、基質(11)を浸漬させる工程を含む、請求項40に記載の方法。
【請求項47】
基質(11)を融解クレンジング試薬(12)内に浸漬させる一方で、基質(11)を圧縮する工程をさらに含む、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
融解クレンジング試薬(12)を基質に適用する工程が、さらに、融解クレンジング試薬(12)に基質(11)を浸漬させる工程を含む、請求項40に記載の方法。
【請求項49】
前記基質(11)を前記融解クレンジング試薬(12)に浸漬させる一方で、基質(11)を圧縮する工程をさらに含む、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
前記基質(11)を前記融解クレンジング試薬(12)の浸漬させる工程が、さらに、基質(11)を、約5〜50秒間浸漬させ続ける工程を含む、請求項48に記載の方法。
【請求項51】
前記融解クレンジング試薬(12)を、基質(11)に適用する工程が、前記融解クレンジング試薬(12)を基質(11)に注入する工程をさらに含む、請求項40に記載の方法。
【請求項52】
前記融解クレンジング試薬(12)を、基質(11)に適用する工程が、前記融解クレンジング試薬(12)を基質(11)上に噴霧する工程をさらに含む、請求項40に記載の方法。
【請求項53】
前記融解クレンジング試薬(12)を冷却する前に、基質(11)から、過剰な融解クレンジング試薬(12)を圧搾する工程をさらに含む、請求項40に記載の方法。
【請求項54】
請求項40の方法にしたがって製造したクレンジングパッド。
【請求項55】
前記融解クレンジング試薬(12)を基質(11)に適用する工程が、前記融解クレンジングを、基質(11)の至る所に選択的に適用する工程をさらに含む、請求項40に記載の方法。
【請求項56】
前記融解クレンジング試薬(12)を基質(11)に適用する工程が、異なる量および/または異なる処方の、前記融解クレンジング試薬(12)を、基質の異なる部分(11)に選択的に適用する工程を含む、請求項40に記載の方法。
【請求項57】
(a)第1温度範囲にて、本質的に固体形態であり、第2温度範囲にて本質的に流し込むことが可能な融解形態である、クレンジング試薬(12)を提供すること、
(b)クレンジング試薬(12)が流し込むことが可能な融解形態であるように、第2温度範囲内まで、前記クレンジング試薬(12)を加熱すること、
(c)空気を基質(11)から外に出し、前記融解クレンジング試薬(12)の、基質(11)への注入を誘導するために、基質(11)を圧縮する一方で、前記融解クレンジング試薬(12)中に基質(11)を浸漬させること、
(d)前記クレンジング試薬(12)を、基質(11)上で再凝固させるために、第1温度範囲内まで冷却させること、
の工程を含む、クレンジング器具(10)を製造する方法。
【請求項58】
前記基質(11)を浸漬させる工程(c)に、さらなる融解クレンジング試薬(12)を基質(11)内に注入させるために、前記融解クレンジング試薬(12)を、基質(11)内に注射する工程がさらに含まれる、請求項57の方法。
【請求項59】
前記基質(11)を浸漬させる工程(c)に、空気をスポンジから出すために、基質(11)を多数回圧縮する工程がさらに含まれる、請求項57に記載の方法。
【請求項60】
前記基質(11)を浸漬させる工程(c)に、さらなる融解クレンジング試薬(12)を基質(11)内に注入させるために、前記融解クレンジング試薬(12)を、基質(11)内に注入する工程がさらに含まれる、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記基質(11)を浸漬させる工程(c)に、融解クレンジング試薬(12)を基質(11)内に注入することを誘導するために、吸引チャンバー内で、基質(11)から空気を排出させる工程がさらに含まれる、請求項57に記載の方法。
【請求項62】
(a)第1温度範囲にて、本質的に固体形態であり、第2温度範囲にて本質的に流し込むことが可能な融解形態である、クレンジング試薬(12)を提供すること、
(b)クレンジング試薬(12)が流し込むことが可能な融解形態であるように、第2温度範囲内まで、前記クレンジング試薬(12)を加熱すること、
(c)前記融解クレンジング試薬(12)を、基質(11)を形成する、1つまたはそれ以上の線維のウェブに適用すること、および
(d)前記クレンジング試薬(12)を、基質(11)上で再凝固させるために、第1温度範囲内まで冷却させること、
(e)第3温度範囲にて、本質的に固体形態であり、第4温度範囲にて本質的に流し込むことが可能な融解形態である、第2クレンジング試薬(12)を提供すること、
(f)クレンジング試薬(12)が流し込むことが可能な融解形態であるように、第4温度範囲内まで、前記クレンジング試薬(12)を加熱すること、
(g)前記融解クレンジング試薬(12)を、1つまたはそれ以上の基質の部分に適用すること、および
(h)前記クレンジング試薬(12)を、基質(11)上で再凝固するために、第3温度
範囲内まで冷却させること、
の工程を含む、クレンジング器具(10)を製造する方法。
【請求項63】
融解クレンジング試薬(12)を保持するための容器(102)、
線維のウェブを含む、基質(11)を保持するための支持体(108)、および
基質(11)の少なくとも一部分を、融解クレンジング試薬(12)内に浸すように、前記支持体(108)によって容器(102)内に保持される基質(11)を低くするプラットホーム(109)、
を含む、クレンジング器具(10)を製造するための装置(100)であって、そこで、基質(11)が、前記融解クレンジング試薬(12)を吸収し、ついで前記プラットホーム(109)が基質(11)を容器(108)の外に持ち上げ、これによって前記融解クレンジング(12)を、冷却させ、基体(11)上で固体化させる、装置。
【請求項64】
クレンジングの目的のために、固体クレンジング試薬(12)を溶解する溶媒との組み合わせで、基体(11)の複数回の使用に十分な量で、前記基体(11)が、前記融解クレンジング試薬(12)を吸収するように、プラットホームが、時間間隔で、前記少なくとも一部分の基質(11)を、前記融解クレンジング試薬(12)中に浸漬したままにする、請求項63に記載の装置(100)。
【請求項65】
前記融解クレンジング試薬(12)の基質(11)への注入を誘導するために、前記少なくとも一部分の基質(11)を、前記融解クレンジング試薬(12)中の浸漬する一方で、基質(11)を圧縮し、基質(11)を脱圧縮するための、プレス(110)をさらに含む、請求項63に記載の装置(100)。
【請求項66】
前記クレンジング試薬(12)が、第1温度範囲にて、本質的に固体形態であり、第2温度範囲にて本質的に流し込むことが可能な融解形態である、請求項63に記載の装置(100)。
【請求項67】
クレンジング試薬(12)の温度を、第2温度範囲まで上昇させるために固体クレンジング試薬(12)に熱を与え、それによって固体クレンジング試薬(12)を、融解形態に変化させるための、加熱エレメント(104)をさらに含む、請求項66に記載の装置(100)。
【請求項68】
線維のウェブを含む基質(11)を保持する容器(204)、
融解クレンジング試薬(12)を保持し、基質(11)による吸収のために、融解クレンジング試薬(12)を容器(204)に供給するタンク(202)、および
基質(11)を圧縮し、基質(11)中への融解クレンジング試薬(12)の注入を誘導するために基質(11)を脱圧縮するプレス(212)、
を含む、クレンジング器具(10)を製造するための装置(200)。
【請求項69】
前記クレンジング試薬(12)が、第1温度範囲にて、本質的に固体形態であり、第2温度範囲にて本質的に流し込むことが可能な融解形態である、請求項68に記載の装置(200)。
【請求項70】
融解クレンジング試薬(12)を基質(11)に注入するインジェクター(310)をさらに含む、請求項68に記載の装置(200)。
【請求項71】
線維のウェブを含む基質(11)を保持する容器(204)、
融解クレンジング試薬(12)を基質(11)に注入するインジェクター(310)、および
インジェクター(310)を運ぶプラットホーム(215)、を含む、クレンジング器具(10)を製造するための装置(300)であって、インジェクター(310)が、前記融解クレンジング試薬(12)を基質(11)内に注入するように、前記プラットホーム(215)が、インジェクター(310)を基質内に注入する、装置(300)。
【請求項72】
前記プラットフォーム(215)がさらに、基質(11)から、インジェクター(310)を引き込め、前記融解クレンジング試薬(12)を冷却し、基質(11)中で固体化する、請求項71に記載の装置(300)。
【請求項73】
前記インジェクター(310)が、クレンジングの目的のために、固体クレンジング試薬(12)を溶解する溶媒との組み合わせで、基質(11)の複数回の使用に十分な量で、基質(11)内に融解クレンジング試薬(12)を注入する、請求項72に記載の装置(300)。
【請求項74】
前記融解クレンジング試薬(12)の基質(11)への注入を誘導するために、インジェクター(310)が、前記融解クレンジング試薬(12)を投入する一方で、基質(11)を圧縮し、基質(11)を脱圧縮するためのプレス(212)をさらに含む、請求項71に記載の装置(300)。
【請求項75】
基質(11)上への、融解クレンジング試薬(12)を噴霧するための、スプレーヤー(400)をさらに含む、請求項71に記載の装置(300)。
【請求項76】
前記クレンジング試薬(12)が、第1温度範囲にて、本質的に固体形態であり、第2温度範囲にて本質的に流し込むことが可能な融解形態である、請求項71に記載の装置(300)。
【請求項77】
線維のウェブを含む、基質(11)を保持するための支持体(504)、および
基質(11)上へ、融解クレンジング試薬(12)を噴霧するためのスプレーヤー(518)、
を含む、クレンジング器具(10)を製造するための装置(500)。
【請求項78】
前記スプレーヤー(518)が、クレンジングの目的のために、固体クレンジング試薬(12)を溶解する溶媒との組み合わせで、基質(11)の複数回の使用に十分な量で、基質(11)内に融解クレンジング試薬(12)を噴霧する、請求項77に記載の装置(500)。
【請求項79】
前記融解クレンジング試薬(12)の基質(11)への注入を誘導するために、スプレーヤー(518)が、前記融解クレンジング試薬(12)を噴霧する一方で、基質(11)を圧縮し、基質(11)を脱圧縮するためのプレス(506)をさらに含む、請求項77に記載の装置(500)。
【請求項80】
前記クレンジング試薬(12)が、第1温度範囲にて、本質的に固体形態であり、第2温度範囲にて本質的に流し込むことが可能な融解形態である、請求項77に記載の装置(500)。
【請求項81】
線維のウェブを含む、基質(11)に、融解クレンジング試薬(12)を適用するための塗布器(508)、および
基質(11)へ前記融解クレンジング試薬(12)を適用するための塗布器(508)に関して、基質(11)を塗布器(508)に運ぶためのコンベヤー(10)、
を含む、クレンジング器具(10)を製造するための装置(500)。
【請求項82】
塗布器(508)が、クレンジングの目的のために、固体クレンジング試薬(12)を溶解する溶媒との組み合わせで、基質(11)の複数回の使用に十分な量で、基質(11)に融解クレンジング試薬(12)を塗布する、請求項81に記載の装置(500)。
【請求項83】
塗布器(508)の操作を制御する、コントローラー(516)をさらに含む、請求項82に記載の装置(500)。
【請求項84】
前記融解クレンジング試薬(12)の基質(11)への注入を誘導するために、塗布器(508)が、前記融解クレンジング試薬(12)を基質(11)に塗布する一方で、基質(11)を圧縮し、基質(11)を脱圧縮するためのプレス(506)をさらに含む、請求項81に記載の装置(500)。
【請求項85】
塗布器(508)がインジェクターを含む、請求項81に記載の装置(500)。
【請求項86】
前記クレンジング試薬(12)が、第1温度範囲にて、本質的に固体形態であり、第2温度範囲にて本質的に流し込むことが可能な融解形態である、請求項81に記載の装置(500)。
【請求項87】
融解クレンジング試薬(12)を保持するための容器(610)、
基質(11)の少なくとも一部分を、融解クレンジング試薬(12)に浸漬させるように、前記支持体(614)によって保持された前記基質(11)を、容器(610)中に下げる、プラットホーム(604)で、基質(11)が、前記融解クレンジング試薬(12)を吸収し、ついで、プラットホーム(604)が、基質(11)を容器(610)外にあげ、前記融解クレンジング(12)を冷却し、基質(11)上で固体化する、および
融解クレンジング試薬(12)を基質(11)に注入するインジェクター(612)、
を含む、クレンジング器具(12)を製造するための装置(600)。
【請求項88】
クレンジングの目的のために、固体クレンジング試薬(12)を溶解する溶媒との組み合わせで、基質(11)の複数回の使用に十分な量で、基質(11)が融解クレンジング試薬(12)を吸収するように、時間間隔の間、前記融解クレンジング試薬(12)中に浸漬された、前記少なくとも一部分の基質(11)を、前記プラットホーム(604)が維持する、請求項87に記載の装置(600)。
【請求項89】
前記融解クレンジング試薬(12)の基質(11)への注入を誘導するために、前記少なくとも一部分の基質(11)が、前記融解クレンジング試薬(12)中に浸漬される一方で、基質(11)を圧縮し、基質(11)を脱圧縮させるためのプレス(619)をさらに含む、請求項87に記載の装置(600)。
【請求項90】
前記クレンジング試薬(12)が、第1温度範囲にて、本質的に固体形態であり、第2温度範囲にて本質的に流し込むことが可能な融解形態である、請求項87に記載の装置(600)。
【請求項91】
装置(600)の操作を制御するコントローラー(618)をさらに含む、請求項87に記載の装置(600)。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図6】
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【図5】
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【図7】
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【図9】
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【図8】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公表番号】特表2007−524636(P2007−524636A)
【公表日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−517846(P2006−517846)
【出願日】平成16年7月2日(2004.7.2)
【国際出願番号】PCT/US2004/021435
【国際公開番号】WO2005/007789
【国際公開日】平成17年1月27日(2005.1.27)
【出願人】(506001217)スポンジテック・インコーポレイテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】SPONGETECH, INC.
【Fターム(参考)】