説明

放送受信装置、情報処理装置及びスイッチ装置

【課題】 簡易な構造で子供と大人等のユーザ識別等を容易に行うことができるスイッチ装置及びこれを用いた放送受信装置等を提供する。
【解決手段】 映像音声信号を受信し復調する通信部と、通信部からの映像音声信号を復号して再生信号に再生する再生部と、押下の程度を段階的又は連続的に検知し検知信号を出力するスイッチ部と、スイッチ部からの検知信号に応じて、予め設定してある複数のユーザから一つのユーザを識別する識別部と、識別部が識別したユーザに応じて、通信部及び再生部の制御を行う制御部とをもつ放送受信装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、テレビジョン装置等の電源スイッチ等に用いられるユーザ認証を可能とするスイッチ装置に関し、更に、このスイッチ装置を用いて簡易なユーザ認証を行う放送受信装置及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、制御系を有する装置において、ユーザの操作に応じて一律に動作するのではなく、ユーザの種類を考慮して動作する制御系を有する装置が知られている。例えば、特許文献1においては、制御機能を備えた加熱装置が示されており、浴槽等へ給湯を行うべくユーザの操作で加熱が制御されるものであるが、子供が高熱の給湯を行い事故となることを防止するべく、高温給湯を行うための温度調整ボタンは、例えば、長めに押して初めて機能するものとした。これにより、子供が容易に給湯を高温として事故を招くという不具合を回避するものである。
【特許文献1】特開2001−280696号公報。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、特許文献1においては、温度可変等の簡易な操作については一定の効果はあるものの、確実にユーザを識別しているわけではないので、ユーザに応じた十分に詳細な対応を設定することができない。又、指紋認証等のメトリックス認証も知られているが、認識のためのセンサが高価であり認証処理も複雑となり、コスト的にも容易に利用し難いという問題がある。
【0004】
本発明は、簡易な構造で子供と大人等のユーザ識別等を容易に行うことができるスイッチ装置及びこれを用いた放送受信装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、映像音声信号を受信し復調する通信部と、前記通信部からの映像音声信号を復号して再生信号に再生する再生部と、押下の程度を段階的又は連続的に検知し検知信号を出力するスイッチ部と、前記スイッチ部からの前記検知信号に応じて、予め設定してある複数のユーザから一つのユーザを識別する識別部と、前記識別部が識別したユーザに応じて、前記通信部及び再生部の制御を行う制御部とを具備することを特徴とする放送受信装置である。
【0006】
又、本発明は、押下の程度を段階的又は連続的に検知するスイッチ素子を複数設け、これらのスイッチ素子を一方向に束ねて構成されることを特徴とするスイッチ装置である。
【発明の効果】
【0007】
上記した放送受信装置においては、押下の程度を段階的又は連続的に検知し検知信号を出力するスイッチ部を有しており、ユーザがこのスイッチ部を操作すると、操作情報が制御部に与えられる。これにより、例えば、子供のように力の弱い指によるスイッチの押下と大人の押下とを区別するものである。ここでは、押下の程度を段階的に信号の大きさを、予め確保されたユーザに応じた識別情報に比較して、ユーザ認証を行い、例えば、大人と子供等を区別する。
【0008】
その後、このユーザ認証結果である大人と子供との区別に応じて、例えば、デジタルテレビの再生時間を子供に対して制限したり、放送時受信装置の記録機能を用いて、内蔵するハードディスクドライブに格納しているコンテンツの再生について、一定の種類のコンテンツに対して再生制限を加えたりすることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係る一実施形態であるスイッチ装置の構成の一例を示す外観図、図2は、同様にスイッチ装置の他の構成の一例を示す断面図、図3は、同様にスイッチ装置の他の構成の一例を示す断面図、図4は、同様にスイッチ装置の他の構成の一例を示す外観図、図5は、同様にスイッチ装置が接続された処理装置の構成の一例を示すブロック図、図6は、同様にスイッチ装置の大きい指及び小さい指による押下状態を横から見た図、図7は、同様にスイッチ装置の大きい指及び小さい指による押下状態を横から見た図、図8は、本発明に係る一実施形態であるスイッチ装置を認識する情報処理装置の初期状態のユーザ認識テーブルの一例を示す説明図、図9は、同様にスイッチ装置を認識する情報処理装置の学習後のユーザ認識テーブルの一例を示す説明図、図10は、同様にスイッチ装置を認識する情報処理装置の学習後のユーザ認識テーブルの一例を示す説明図、図11は、同様にスイッチ装置を認識する情報処理装置のユーザ識別変更画面の一例を示す説明図、図12は、同様にスイッチ装置を用いたユーザ識別対応のテレビ視聴時間テーブルの一例を示す説明図、図13は、本発明に係る一実施形態であるスイッチ装置を認識する情報処理装置のユーザ識別処理の一例を示すフローチャートの一例を示す図、図14は、同様にスイッチ装置を認識する情報処理装置のユーザ識別テーブルの生成処理の一例を示すフローチャートの一例を示す図、図15は、同様にスイッチ装置を認識する情報処理装置のユーザ識別テーブルの更新処理の一例を示すフローチャートの一例を示す図、図16は、同様にスイッチ装置を認識する情報処理装置のユーザ識別処理の一例を示すフローチャートの一例を示す図、図17は、同様にスイッチ装置を認識するテレビジョン装置の構成の一例を示すブロック図、図18は、同様にスイッチ装置の他の構成の一例を示す外観図である。
【0010】
<スイッチ装置の構成>
(第1のスイッチ)
初めに、本発明の一実施形態に係るスイッチ装置とは、第1の形態として、例えば、図1に示されるものである。本発明の一実施形態に係るスイッチ装置Bは、一例として、図5に後述する情報処理装置Cの制御部25や識別部と共に、例えば、電源投入スイッチとして用いる際に、押下状態を測定し、測定結果とあらかじめ作成しておいたユーザ識別テーブルと参照することで、ユーザ種別(子供/大人)等を自動識別し、自動識別結果に応じて機器を適切に制御するものである。又、後述するように、ユーザ識別テーブルの学習機能を用いることも好適である。
【0011】
初めに、本発明に係るスイッチ装置Bは、図1において、主スイッチ1と、これよりも高さが低い副スイッチ2乃至5とから構成されている。主スイッチ1の高さは、例えば、30mm、半径2mmの円柱形の構成を有している。又、副スイッチ2,3,4,5は、例えば、高さが25mm、半径1.5mmの円柱形の構成である。主スイッチ1を中心に配置し、その周りに4つの副スイッチ2,3,4,5が密接に取り囲む構成とする。主スイッチ1、副スイッチ2,3,4,5は、共に、一定の力で押下されたときにオンとなり、電流が流れる押下式スイッチである。更に、どの程度押下されたかの量を計測してこれに応じたアナログ信号を出力するリニアエンコーダ機能(リニアスケール機能)を有している。
【0012】
スイッチ装置Bは、図1の(b)において上部から見た図として示され、図1の(c)において側部から見た図として示されている。図1の(c)に示すように、主スイッチ1は副スイッチ2,3,4,5よりも高さが、例えば、5mm等高く設定されている。
【0013】
なお、スイッチ装置Bは、この各スイッチ素子のエンコーダ機能は、必ずしも有しておらず、単にオンオフ機能だけであっても、図1に示すように主スイッチと副スイッチとの高低さを設けて最適に調整することで、例えば、大人と子供との識別を最も簡易な方法で行うことが可能である。
【0014】
(第2のスイッチ)
次に、本発明の一実施形態に係るスイッチ装置B2とは、第2の形態として、図2及び図3に示すように、複数のスイッチ素子を矩形状に構成することが好適である。ここで、中央のスイッチ素子を主スイッチとして区別することも好適である。ここでは、ユーザがスイッチ装置B2に触れることで、押下された値がそれぞれ対応表12のように検出される。各スイッチ素子は指が離れるとバネ等で初期位置まで戻される。
【0015】
又、図3に示すように、複数のスイッチ素子を矩形状に構成することが好適である。ここで、中央部の4つのスイッチ素子を主スイッチとして区別することも好適である。ここでは、ユーザがスイッチ装置B3に触れることで、押下された値が図2の先の対応表12と同様に検出される。各スイッチ素子は指が離れると、同様にバネ等で初期位置まで戻される。更に、カバー22を設けて、これら複数のスイッチ素子21を覆うことも好適である。
【0016】
(第3のスイッチ)
次に、本発明の一実施形態に係るスイッチ装置B4とは、第3の形態として、図4に示すように、通常のスイッチ素子14とその表面に歪みセンサ13を貼り付けて、押下の際の力の分布を検出信号23,24から検出するものである。
【0017】
ここで、スイッチ素子14は、独立した通常のスイッチとして機能する。一方で、歪みセンサ13の出力は、歪みセンサ13の全面に渡って詳細に連続的に電位分布を検出してもよいし、幾つかの代表ポイントだけを検出することも同様に可能であり、認識処理を試験しながらユーザの認識機能を実現するために必要な形態をとることが好適である。
【0018】
(第4のスイッチ)
次に、本発明の一実施形態に係るスイッチ装置B5とは、第4の形態として、図18に示すように、半径の異なる5つの円柱形のスイッチが積み重なった構成をもつものである。これらの構成によれば、各スイッチ91乃至95の強度を機械的に独立して設定することが可能であり、更に、各スイッチが押下された際に収納されるスペースが段階的に確保されているので、構造上も動作上も安定した成果を示すことができる。又、ここでは、いくつのスイッチからのオン信号が確保できたかにより、ユーザの押下力を決定することが容易に可能となる。
【0019】
すなわち、一例として、スイッチ91のみのオン信号、スイッチ91、92のみのオン信号は、子供、スイッチ91、92、93と、スイッチ91、92、93、94と、スイッチ91、92、93、94、95とのオンが得られた時は、大人等の判断となる。
【0020】
<本発明に係るスイッチ装置を利用した情報処理装置>
次に、図5に示すような情報処理装置に、本発明にかかるスイッチ装置を接続した場合を図面を用いて説明する。
(情報処理装置)
初めに、情報処理装置Cは、制御基板上に、ユーザ識別部をもったMPU25と、記憶領域であるRAM26、ROM27と、発振器28と、入出力インタフェース29と、電源30と、先の入出力インタフェース29を介してケーブル等で接続された表示部31と、ハードディスクレコーダ等の記憶部32と、上述したスイッチ装置を用いた電源スイッチ部Bと、USBやLANの通信インタフェース、その他、デジタル及びアナログ入出力端子等の通信部33とを有している。
【0021】
このような情報処理装置Cは、例えば、パーソナルコンピュータであってもよいし、チューナやEthernet(登録商標)端子、IEEE1394、USB等の通信インタフェースを搭載させたハードディスクレコーダであってもよく、ユーザからの指示に応じる制御部を有する装置であれば、どのようなものにも応用することができる。又、ユーザからの操作指示を情報と考える時、例えば、洗濯機や電子レンジ、クーラ等の制御系を有する家電商品としてとらえることも可能である。
【0022】
(ユーザ識別処理方法)
次に、本発明に係るスイッチ装置等を利用した情報処理装置Cにおけるユーザ識別処理等を、図面やフローチャート等を用いて説明する。情報処理装置Cに用いられるスイッチ装置B等は、例えば、電源スイッチ等に用いられるが、必ずしも電源スイッチに限るものではない。ここで、スイッチ装置Bは、例えば、図6の(a)において、大人が大きな指で強い力で押下した場合は、主スイッチ1だけでなく副スイッチ2乃至5も移動する。一方、子供等の小さな指で弱い力で押下した場合、図6の(b)に示すように、スイッチ装置Bの主スイッチ1のみが押下され、副スイッチ2乃至5は全く押されないか、わずかしか押されない。しかし、この程度の押下によっても、主スイッチ1は、スイッチオンとして機能するものである。又、更に、図7に示すように、各スイッチにカバー22を設けることで、子供にも副スイッチの存在がわからなくなり、又、外観上も統一感を持たせることができるため、複数スイッチによるユーザ認証の確実性を向上させることができる。
【0023】
次に、MPU25の識別部、又は、RAM26、記憶部32等に格納されるユーザ識別テーブルを示す。ここで、図8に初期値としてのユーザ識別テーブルを示し、図9及び図10に識別学習後のユーザ識別テーブルを示す。
【0024】
図8の初期値としてのユーザ識別テーブルは、4つのユーザ識別に応じて、最大と最小の押下ポイントが対応付けられている。つまり、押下ポイント値が押下ポイントMin以上押下ポイントMax以下である場合のユーザ識別項目との対応を示している。本テーブルはあらかじめ記憶領域に格納しておき、ユーザ識別時に使用される。
【0025】
次に、ユーザ識別学習処理後のユーザ識別テーブルが図9、図10に示され、ここでは、それぞれのユーザ識別に対応する押下ポイントが、実際の測定値に応じて変更され、適宜書き換えられており、MPU25の識別部やRAM26,ROM27,記憶部32等に格納されるものである。更に、この識別結果を図11に示すような画面でユーザに対して表示することも好適である。
【0026】
(ユーザ識別処理手順)
・ユーザ識別処理の全体の動作
次に、フローチャートを用いて、実際のユーザ識別処理の一例を具体的に説明する。図13のフローチャートにおいて、予め、情報処理装置Cにおいては、図8に示すようなユーザ識別テーブルを記憶部32に格納している。情報処理装置Cは、初めてこの装置を使用する場合は、ユーザ識別学習をするかどうかをユーザに選択させるものであり、ユーザが識別学習を行うかどうかを判断し(S11)、ユーザ識別学習を行う場合は、後述する図14のフローチャートが示すユーザ識別学習を行う(S12)。
【0027】
更に、ユーザ識別学習が終了したか、又は、ユーザ識別学習を行わない場合、ユーザがスイッチ装置Bを押下したかどうかを判断し(S13)、スイッチ装置Bが押下されれば、図16に示されるユーザ識別処理がなされ(S14)、ユーザ識別結果に応じた処理をその後行うものである(S15)。すなわち、ユーザを3歳以下と識別したらこれに応じた処理、ユーザを9歳以下と識別したらこれに応じた処理、成人と識別したら成人用の制御を行うものである。
【0028】
なお、ここでのユーザに応じた制御の一例とは、情報処理装置Cがデジテルテレビジョンであった場合の、視聴時間の制限である。図12は、ユーザ識別対応TV視聴時間制御テーブルを示す図である。このテーブルでは、ユーザ識別毎に本電気機器の視聴条件を規制するものであり、番号項目、ユーザ識別項目、視聴可能時間帯項目、視聴可能総時間項目から構成されている。このテーブルによれば、3歳以下には、視聴時間帯が8:00〜18:00を割り当てられており、視聴可能総時間を1時間としている。又、9歳以下には、視聴時間帯が7:00〜20:00を割り当てられており、視聴可能総時間を2時間としており、成人では無制限となる。
【0029】
このように、本発明に係る情報処理装置Cでは、ユーザ識別の後には、識別結果に応じたモードでの視聴条件の基に動作するものである。すなわち、ユーザを例えば9歳以下と識別した場合に、現在時刻が21:00であり、視聴可能時間帯である「7:00-20:00」から外れている場合は、「視聴可能時間帯ではありません」という文字列を表示部31で表示して処理を終了する。又、現在時刻が12:00であり、視聴可能時間帯である場合は再生処理を継続する。又、電源投入後の視聴時間を計測し、視聴可能総時間の2時間を超過すると、「視聴可能総時間を超過しました」という文字列を表示部31に表示して処理を終了するものである。
【0030】
・ユーザ識別学習処理
次に、ユーザ識別学習を図14のフローチャートを用いて詳述する。情報処理装置Cにおいて、ユーザ識別学習モードを呼び出し、ユーザにスイッチ装置Bを押下させる(S21)。押下された主スイッチ1、副スイッチ2乃至5のそれぞれが、初期状態から低くなった差分を計測する。そして、下記式に基づいて、押下ポイントを計算する。
【0031】
ここで、主スイッチ1の押下力とは、主スイッチ1が初期状態から低くなった差分をmm単位で示した値である。副スイッチ2乃至5を押下力とは、副スイッチ2乃至5が、それぞれ、初期状態から低くなった差をmm単位で示した値である。これらの計算した押下ポイントと、初期状態のユーザ識別テーブル( 図8)のユーザ識別項目と押下ポイント項 目とを照合し、必要な値の更新を行うことで学習処理が行われる(S25)。
【0032】
ここで、押下ポイントPの一般式は以下のようなものであり、
押下ポイントP=2*主ボタン押下力(mm)+副ボタン1押下力(mm)+副ボタン2押下力(mm)+副ボタン3押下力(mm)+副ボタン4押下力(mm)
となる。
【0033】
すなわち、ここでの更新処理とは、具体的には、図6の示すスイッチ装置の押下状態において、主スイッチ1は、初期状態よりも10mm低くなり、副スイッチ2乃至4は、5mm低くなり、副スイッチ5は、初期状態のままである。この場合の、押下ポイント計算式は次式のようになる。
押下ポイントP=2*10+5+5+5+0
これにより、押下ポイントPは、“35”となる。この場合、ユーザ識別テーブル(図8)の押下ポイント項目を参照し、ユーザ識別は「成人」となり、表示部31に、ユーザ識別が「成人」であるとの文字を表示する(S22)。
【0034】
しかし、ユーザが8歳であった場合は、ユーザ識別が誤りであることをユーザが判断し(S23)、図11の画面を表示部31に表示してユーザが「9歳以下」というカテゴリーを選択する(S24)。ここで、ユーザ識別テーブル更新処理(S25)を行う。ユーザ識別テーブル更新処理は、図15のフローチャートに示されており、ユーザ識別テーブル(図8)の番号項目を参照して、大きな番号である“4”から小さな番号である“3”に修正するものであり(S31)、小さな番号“3”の項目に対応する押下ポイントMax項目の値“30”を、現在の押下ポイント“35”へと更新するものである(S32)。又、大きな番号“4”の項目に対応する押下ポイントMin項目の値“31”を現在の押下ポイントMin項目の値に5加算した値である“36”とする(S33)。その結果、更新されたユーザ識別テーブルが図9である。ここでユーザ識別学習処理は終了する。
【0035】
又、他のユーザ識別学習処理の例として、ユーザ識別学習処理において図7のように電源スイッチBの主スイッチ1が押下された場合について説明する。ここで押下された主スイッチ1、副スイッチ2,3,4,5が初期状態から低くなった差分を計測する。ここでは、主スイッチ1が初期状態よりも4mm低くなっていることを示す。副スイッチ2乃至5の変化量は、それぞれ、“0”である。ここで、押下ポイント計算式は、次式のようになる。
【0036】
押下ポイントP=2*4+0+0+0+0
これにより、押下ポイントPは“8”となる。この場合、ユーザ識別テーブル(図8)の押下ポイント項目を参照し、ユーザ識別は「無し」となり、表示部31にユーザ識別が「無し」という文字を表示することが好適である。
【0037】
しかし、ユーザが1歳であった場合は、ユーザ識別が誤りであることをユーザが判断し(S31)、図11の画面を表示部31に表示してユーザが「3歳以下」というカテゴリーを選択する。ここでユーザ識別テーブル更新処理(図15)を行う。
【0038】
すなわち、図8のユーザ識別テーブルの番号項目を参照して小さな番号である“1”から大きな番号である“2”に修正された場合は(S31)、大きな番号2の項目に対応する押下ポイントMin項目の値を現在の押下ポイント“8”とする(S32)。又、小さな番号1の項目に対応する押下ポイントMax項目の値を現在の押下ポイントMax項目の値から1減算した値である“7”とする(S33)。その結果、更新されたユーザ識別テーブルを図10に示す。これで、ユーザ識別学習処理は終了する。
【0039】
・ユーザ識別処理
このように更新されたユーザ識別学習処理に基づくテーブルを用いて、ユーザ識別処理が行われる。すなわち、情報処理装置Cは、図13のフローチャートに示すようにスイッチ装置Bからの検出信号を待って、スイッチ装置Bが押下されるのを待機し(S13)、スイッチ装置Bが押下されると、図16のフローチャートに示すような手順でユーザ識別処理を行う(S14)。
【0040】
すなわち、まず、押下された主スイッチ1、副スイッチ2,3,4,5が初期状態から低くなった差分を、スイッチ装置B等から供給される検出信号から計測し、押下ポイントを計算する(S41)。ここで、主スイッチ1が初期状態よりも8mm低くなり、2個の副スイッチ2,3がそれぞれ初期状態よりも5mm低くなり、2個の副スイッチ4,5が初期状態のままである場合、押下ポイント計算式は次式のようになり、
押下ポイントP=2*8+5+5+0+0
これにより、押下ポイントは“26”となる。そこで、ユーザ識別テーブル(図10)の押下ポイントMax項目とMin項目を参照し(S42)、合致するかどうかの判断を(S43)、テーブルの最後まで継続し(S44)、合致しなればエラーとして処理するか、該当なしとの文字を表示部31に表示する(S45)。
【0041】
ここで、押下ポイントが合致すれば、合致した番号項目についてユーザ識別があったものと考える。この番号項目に応じた「9歳以下」に該当すると決定し、表示部31に該当ユーザを文字で表示することも好適である(S46)。
【0042】
本発明に係るスイッチ装置を用いた情報処理装置Cにおいては、上記のようにユーザ認証処理を行うものであり、ユーザ認証後は、ユーザに応じた動作モードで処理を行なうものである。
【0043】
又、この実施形態においては、電源投入スイッチに対して本発明に係るスイッチ装置を適用したが、本発明の適用は、電源投入スイッチだけに限定されるものではなく、ユーザ識別に適当と思われるスイッチであれば、任意のスイッチに適用することが可能である。
【0044】
又、この実施形態においては、ユーザの識別を、スイッチ装置からの段階的又は連続的な押下の程度を検出した検出信号に基づいて判断している。しかし、特に、第1の形態のスイッチ装置においては、単にスイッチからのオンオフの信号のみからでも、大人と子供との区別を簡易に行なうことも可能である。すなわち、中央の主スイッチ1だけのオン信号であれば“子供”と判断し、周囲の副スイッチ2乃至5のどれか一つ又は全てのオン信号も伴うものであれば“大人”と判断するものである。このような構成であれば、リニアエンコーダやリニアスケール、歪みセンサ等のセンサを伴わず、大きさの異なるスイッチを組み合わせるだけで非常に容易に構成が可能となる。
【0045】
又、上述した実施形態においては、主に、図1に示す第1の形態のスイッチ装置を適用することを中心に記載したが、これに限定されるものではなく、第2の形態のスイッチ装置である図2及び図3のスイッチ装置を適用して同様にユーザ認証を行なってもよく、又、第3の形態のスイッチ装置である図4のスイッチ装置を適用して同様にユーザ認証を行なうことも好適である。なお、このときは、第2及び第3実施形態のスイッチの出力に即した認証テーブルの用意及び再登録等の処理を行なうことが好適である。
【0046】
次に、本発明に係るスイッチ装置を電源スイッチとして、テレビジョン装置を構成した場合について、次に図面を用いて言及する。
【0047】
<本発明に係るスイッチ装置と識別機能とを備えたテレビジョン装置>
初めに、本発明に係るスイッチ装置と識別機能とを備えたテレビジョン装置の一例を図面を用いて以下に説明する。図17は、本発明の一実施形態に係るデジタルテレビジョン放送受信装置の構成の一例を示すブロック図である。すなわち、BS/CSデジタル放送受信用のアンテナ43で受信した衛星デジタルテレビジョン放送信号は、入力端子44を介して衛星デジタル放送用のチューナ45に供給されることにより、所望のチャンネルの放送信号が選局される。
【0048】
そして、このチューナ45で選局された放送信号は、PSK(Phase Shift Keying)復調器46に供給されて、デジタルの映像信号及び音声信号に復調された後、信号処理部47に出力される。
【0049】
又、地上波放送受信用のアンテナ48で受信した地上デジタルテレビジョン放送信号は、入力端子49を介して地上デジタル放送用のチューナ50に供給されることにより、所望のチャンネルの放送信号が選局される。
【0050】
そして、このチューナ50で選局された放送信号は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調器51に供給されて、デジタルの映像信号及び音声信号に復調された後、上記信号処理部47に出力される。
【0051】
又、上記地上波放送受信用のアンテナ48で受信した地上アナログテレビジョン放送信号は、入力端子49を介して地上アナログ放送用のチューナ52に供給されることにより、所望のチャンネルの放送信号が選局される。そして、このチューナ52で選局された放送信号は、アナログ復調器53に供給されてアナログの映像信号及び音声信号に復調された後、上記信号処理部47に出力される。
【0052】
又、更に、デジタルテレビジョン放送受信装置Tは、Ethernet(登録商標)やIEEE1394等の通信I/F69、70、USBI/F71、iLinkI/F72等の通信機能、更に、図示しないラインイン等の入力端子を有しているものである。このような通信機能を用いることで、必ずしもチューナを介することなく、例えば、映像音声信号等のコンテンツ情報を取得することができる。
【0053】
ここで、上記信号処理部47は、PSK復調器46及びOFDM復調器51からそれぞれ供給されたデジタルの映像信号及び音声信号に対して、選択的に所定のデジタル信号処理、例えば、MPEG2のデコード処理を施し、グラフィック処理部54及び音声処理部55に出力している。
【0054】
更に、グラフィック処理部54は、信号処理部47から供給されるデジタルの映像信号に、OSD(On Screen Display)信号生成部57で生成されるOSD信号を重畳して出力する機能を有する。このグラフィック処理部54は、信号処理部47の出力映像信号と、OSD信号生成部57の出力OSD信号とを選択的に出力すること、又、両出力をそれぞれ画面の半分を構成するように組み合わせて出力することができる。
【0055】
そして、グラフィック処理部54から出力されたデジタルの映像信号は、映像処理部58に供給される。この映像処理部58は、入力されたデジタルの映像信号を、上記映像表示器74で表示可能なフォーマットのアナログ映像信号に変換した後、映像表示器74に出力して映像表示させるとともに、出力端子59を介して外部に導出させる。
【0056】
又、上記音声処理部55は、入力されたデジタルの音声信号を、スピーカ73で再生可能なフォーマットのアナログ音声信号に変換した後、スピーカ73に出力して音声再生させるとともに、出力端子60を介して外部に導出させる。
【0057】
ここで、このデジタルテレビジョン放送受信装置Tは、上記した各種の受信動作を含むその全ての動作を制御部61によって統括的に制御されている。この制御部61は、CPU(Central Processing Unit)等を内蔵しており、上記操作部16からの操作情報を受け、又は、リモートコントローラ76から送出された操作情報を図示しない受光部を介して受信し、その操作内容が反映されるように各部をそれぞれ制御している。
【0058】
この場合、制御部61は、主として、そのCPUが実行する制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)62と、該CPUに作業エリアを提供するRAM(Random Access Memory)63と、各種の設定情報及び制御情報等が格納される不揮発性メモリ64とを利用している。
【0059】
又、この制御部61は、カードI/F(Interface)65を介して、メモリカードが装着可能なカードホルダ66に接続されている。これによって、制御部61は、カードホルダ66に装着されたメモリカード77と、カードI/F65を介して情報伝送を行なうことができる。更に、上記制御部61は、図示しないカードI/Fとカードホルダとを介して、図示しない第2のメモリカードが装着可能に接続されている。これにより、制御部61は、第2のメモリカードと情報伝送を行なうことができる。
【0060】
更に、信号処理部47から出力する映像音声信号を固有鍵で暗号化する固有暗号復号部81と、固有暗号復号部81からの出力を受ける、例えば、ハードディスクドライブ等のディスク部82とを有している。なお、ディスク部82は、情報の格納領域であればよく、例えば、大容量メモリであることも好適である。更に、上記制御部61は、テレビジョン放送受信装置Tからのコンテンツ情報を記録するための、ネットワーク上の記録再生機器を登録する登録部80を有している。
【0061】
又、リモートコントローラ76は、上述した本発明に係るスイッチ装置B乃至B4等による電源キー、入力切換キー、衛星デジタル放送チャンネルのダイレクト選局キー、地上波放送チャンネルのダイレクト選局キー、青,赤,緑,黄のカラーキー、チャンネルアップダウンキー、音量調整キー、メニューキー等が設けられている。
【0062】
更に、制御部61には、上述した本発明に係るスイッチ装置B乃至B4が、電源スイッチとして設けられている。又、更に、制御部61においては、上述した本発明に係るユーザ識別処理、ユーザ識別学習処理等を制御する識別部84を更に有している。
【0063】
このデジタルテレビジョン装置Tにおいては、上述したユーザ識別処理、ユーザ識別学習処理等を行なうものであり、上述した手順において、ユーザのスイッチ装置の操作によるユーザ識別結果に応じた動作モードでの処理が同様に可能となる。すなわち、図12に示したユーザ毎の視聴可能時間及び視聴可能総時間がそれである。
【0064】
このデジタルテレビジョン装置Tにおいては、単に、チューナを用いた放送受信機能だけではなく、受信した放送信号に基づく映像音声信号や通信部から供給された映像音声信号をエンコードして内蔵するディスク部82等に記録し適宜再生する機能を有している。更に、この際に、コンテンツのセキュリティを向上させるべく固有暗号復号部81により暗号復号処理を行なうことも好適である。
【0065】
又、更に、ここで示したデジタルテレビジョン装置Tにおいては、制御部61及び識別部84の働きにおいて、例えば、映像音声信号等のコンテンツ情報を内部のハードディスク部82等に格納しておき、更に、コンテンツの識別情報として、ユーザの指示に応じて読み出して再生する際に子供が見てもよいコンテンツか成人向けの制限をかけるべきコンテンツかを示す識別情報を設け、この識別情報を伴って格納しておく。そして、ユーザ識別の後には、このコンテンツの識別情報に応じて再生可能かどうかを逐一判断し、ユーザが子供であり制限されるコンテンツの識別情報が検出されれば『視聴できません』等のメッセージによる視聴不能を表示して、そのコンテンツの視聴を禁止することが好適である。
【0066】
その他、これ以外にも、制御部61及び識別部84の働きとして、ユーザの自由な設定によって、識別されたユーザと操作との関連性をプログラムとして設定しておくことが好適である。これにより、ユーザに対応した使い勝手のよい自由な設定が比較的簡易な構成及び低コストで実現可能となる。
【0067】
以上記載した様々な実施形態により、当業者は本発明を実現することができるが、更にこれらの実施形態の様々な変形例を思いつくことが当業者によって容易であり、発明的な能力をもたなくとも様々な実施形態へと適用することが可能である。従って、本発明は、開示された原理と新規な特徴に矛盾しない広範な範囲に及ぶものであり、上述した実施形態に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明に係る一実施形態であるスイッチ装置の構成の一例を示す外観図。
【図2】本発明に係る一実施形態であるスイッチ装置の他の構成の一例を示す断面図。
【図3】本発明に係る一実施形態であるスイッチ装置の他の構成の一例を示す断面図。
【図4】本発明に係る一実施形態であるスイッチ装置の他の構成の一例を示す外観図。
【図5】本発明に係る一実施形態であるスイッチ装置が接続された処理装置の構成の一例を示すブロック図。
【図6】本発明に係る一実施形態であるスイッチ装置の大きい指及び小さい指による押下状態を横から見た図。
【図7】本発明に係る一実施形態であるスイッチ装置の大きい指及び小さい指による押下状態を横から見た図。
【図8】本発明に係る一実施形態であるスイッチ装置を認識する情報処理装置の初期状態のユーザ認識テーブルの一例を示す説明図。
【図9】本発明に係る一実施形態であるスイッチ装置を認識する情報処理装置の学習後のユーザ認識テーブルの一例を示す説明図。
【図10】本発明に係る一実施形態であるスイッチ装置を認識する情報処理装置の学習後のユーザ認識テーブルの一例を示す説明図。
【図11】本発明に係る一実施形態であるスイッチ装置を認識する情報処理装置のユーザ識別変更画面の一例を示す説明図。
【図12】本発明に係る一実施形態であるスイッチ装置を用いたユーザ識別対応のテレビ視聴時間テーブルの一例を示す説明図。
【図13】本発明に係る一実施形態であるスイッチ装置を認識する情報処理装置のユーザ識別処理の一例を示すフローチャートの一例を示す図。
【図14】本発明に係る一実施形態であるスイッチ装置を認識する情報処理装置のユーザ識別テーブルの生成処理の一例を示すフローチャートの一例を示す図。
【図15】本発明に係る一実施形態であるスイッチ装置を認識する情報処理装置のユーザ識別テーブルの更新処理の一例を示すフローチャートの一例を示す図。
【図16】本発明に係る一実施形態であるスイッチ装置を認識する情報処理装置のユーザ識別処理の一例を示すフローチャートの一例を示す図。
【図17】本発明に係る一実施形態であるスイッチ装置を認識するテレビジョン装置の構成の一例を示すブロック図。
【図18】本発明に係る一実施形態であるスイッチ装置の他の構成の一例を示す外観図。
【符号の説明】
【0069】
B…スイッチ装置、1〜5…スイッチ素子、11…スイッチ素子、T…デジタルテレビジョン放送受信装置、73…認識部、81…制御部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像音声信号を受信し復調する通信部と、
前記通信部からの映像音声信号を復号して再生信号に再生する再生部と、
押下の程度を段階的又は連続的に検知し検知信号を出力するスイッチ部と、
前記スイッチ部からの前記検知信号に応じて、予め設定してある複数のユーザから一つのユーザを識別する識別部と、
前記識別部が識別したユーザに応じて、前記通信部及び再生部の制御を行う制御部と、
を具備することを特徴とする放送受信装置。
【請求項2】
前記スイッチ部は、押下の程度を段階的、又は、連続的に検知する複数のスイッチ素子であり、これらのスイッチ素子を一方向に束ねて構成したことを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記スイッチ部からの操作信号に応じて、全体に供給する電源のオンオフを制御することを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
【請求項4】
前記スイッチ部は、中心となる第1スイッチ素子と、この第1スイッチ素子よりも高さが低く、前記第1スイッチ素子を取り囲むようにして設けられる複数の第2スイッチ素子とから構成されることを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
【請求項5】
前記識別部は、前記スイッチ部からの信号の大きさに応じて、ユーザを大人と子供との一方であると識別することを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
【請求項6】
前記識別部は、前記予め設定してある初期設定であるユーザを、実際に各ユーザが入力して取得したテストデータに基づいて変更することを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記認識部が前記ユーザを子供であると判断したら、所定時間が経過すると全体の電源スイッチをオフすることを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記認識部が前記ユーザを子供であると判断したら、所定のコンテンツの再生を行わせないように制御することを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記認識部の前記ユーザの識別結果に応じて、この放送受信装置が有する表示部、又は、この放送受信装置に接続される外部の表示部に、識別結果を表示するべく制御することを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
【請求項10】
前記スイッチ部は、前記放送受信装置の操作パネルに設けられた電源スイッチ部、又は、前記放送受信装置の動作を操作するためのリモコン部上に設けられた電源スイッチ部であることを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
【請求項11】
前記スイッチ部は、歪みセンサ又はリニアエンコーダであることを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
【請求項12】
押下の程度を段階的又は連続的に検知して、検知信号を出力するスイッチ部と、
前記スイッチ部からの前記検知信号に応じて、予め設定してある複数のユーザから一つのユーザを識別する識別部と、
与えられる情報を所定順序で処理する処理部と、
前記識別部が識別したユーザに応じて、前記処理部の制御を行う制御部と、
を具備することを特徴とする情報処理装置。
【請求項13】
前記スイッチ部は、押下の程度を段階的、又は、連続的に検知する複数のスイッチ素子であり、これらのスイッチ素子を一方向に束ねて構成したことを特徴とする請求項12記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記制御部は、前記スイッチ部からの操作信号に応じて、全体に供給する電源のオンオフを制御することを特徴とする請求項11記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記スイッチ部は、中心となる第1スイッチ素子と、この第1スイッチ素子よりも高さが低く、前記第1スイッチ素子を取り囲むようにして設けられる複数の第2スイッチ素子とから構成されることを特徴とする請求項11記載の情報処理装置。
【請求項16】
前記スイッチ部は、歪みセンサ又はリニアエンコーダであることを特徴とする請求項11記載の情報処理装置。
【請求項17】
押下の程度を段階的又は連続的に検知するスイッチ素子を複数設け、これらのスイッチ素子を一方向に束ねて構成されることを特徴とするスイッチ装置。
【請求項18】
前記複数のスイッチ素子は、中心となる第1スイッチ素子と、この第1スイッチ素子よりも高さが低く、前記第1スイッチ素子を取り囲むようにして設けられる複数の第2スイッチ素子とを含むことを特徴とする請求項17記載のスイッチ装置。
【請求項19】
前記複数のスイッチ素子を矩形状に並べて構成されることを特徴とする請求項17記載のスイッチ装置。
【請求項20】
前記スイッチ部は、歪みセンサ又はリニアエンコーダであることを特徴とする請求項17記載のスイッチ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2006−186671(P2006−186671A)
【公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−378141(P2004−378141)
【出願日】平成16年12月27日(2004.12.27)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】