説明

新規なアデノシン受容体リガンドおよびその使用

本発明は、アデノシンA2A受容体に対する高い親和性を有する新規な化合物を提供する。本発明はまた、アデノシンA2A受容体のアンタゴニスト、ならびにアデノシンA2A受容体シグナル伝達経路の部分的または全体的不活性化が有益であり得る疾患および障害、例えば、アルツハイマー病、パーキンソン病、注意欠陥多動障害(ADHD)、ハンチントン病、神経保護作用、統合失調症、不安および疼痛の治療および/または予防のための薬剤としてのそれらの使用を提供する。本発明はさらに、アデノシンA2A受容体に対する高い親和性を有するこのような新規な化合物を含む医薬組成物、ならびにアデノシンA2A受容体の部分的または全体的不活性化が有益であり得る疾患および障害の治療および/または予防のためのそれらの使用に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の通りの一般式(I):
【化1】

(式中、
およびRは、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、ヘテロアリールもしくはヘテロシクロアルキルから独立して選択され、またはRおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ヘテロシクロアルキル環もしくはヘテロアリール環を形成し、
、Y、YおよびYは、CH、CRまたはNから独立して選択され、
は、低級アルキル、シクロアルキル、O−(低級アルキル)、S−(低級アルキル)、NH、NH−(低級アルキル)、N−(低級アルキル)(低級アルキル)、ハロゲン、CFまたはCNから選択され、
は、水素、低級アルキル、シクロアルキル、O−(低級アルキル)、S−(低級アルキル)、NH、NH−(低級アルキル)、N−(低級アルキル)(低級アルキル)、ハロゲン、CFまたはCNから選択され、
Aは、
【化2】

から選択されるヘテロ環式基を表し、
は、式(I)中Y、Y、YおよびYを含むヘテロ環式部分に連結した位置であり、”は、式(I)中カルボニル基に連結した位置であり、
は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、(CH−O−(CH−O−CH、CO−アルキル、CO−アリール、CO−ヘテロシクロアルキル、CO−シクロアルキル、CO−ヘテロアリール、SO−アルキル、SO−アリール、SO−ヘテロシクロアルキル、SO−シクロアルキルまたはSO−ヘテロアリールから選択され、
は、水素、低級アルキル、ハロゲン、OH、O−(低級アルキル)、NH、NH−(低級アルキル)、N(低級アルキル)(低級アルキル)またはヘテロシクロアルキルから選択され、
、X、XおよびXは、それぞれ、CH、CRまたはNを表し、ならびに
は、低級アルキル、O−(低級アルキル)、NH−(低級アルキル)、N−(低級アルキル)(低級アルキル)、ハロゲン、NO、NH、NH−OH、OH、CNから選択される。)
の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項2】
Aが、A1からA8から選択されるヘテロ環式基を表す、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項3】
Aが、A1からA4から選択されるヘテロ環式基を表す、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項4】
Aが、A1またはA2から選択されるヘテロ環式基を表す、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項5】
Aが、A2であるヘテロ環式基を表す、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項6】
、Y、Y、およびYの1個以下がNであり、ならびにその他がCH、CRから独立して選択される、請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項7】
およびRが、C1−10−アルキル、C6−10−アリール、C3−10−シクロアルキル、1個もしくは2個がヘテロ原子である5−11個の環原子を有するヘテロアリール、または1個もしくは2個がヘテロ原子である4−10個の環原子を有するヘテロシクロアルキルから独立して選択される、あるいはRおよびRが、それらが結合している窒素原子と一緒になって、1個、2個または3個がヘテロ原子である5から10個の環原子を有するヘテロシクロアルキル環を形成する、請求項1から6のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項8】
が、水素または低級アルキルから選択される、請求項1から7のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項9】
が、フッ素またはCNから選択される、請求項1から8のいずれか一項の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項10】
運動障害、急性および慢性疼痛、情動障害、中枢および末梢神経系変性障害、統合失調症および関連精神病、認知障害、注意障害、中枢神経系損傷、脳虚血、心筋虚血、筋虚血、睡眠障害、眼障害、心臓血管障害、肝線維症、肝硬変、脂肪肝、および薬物乱用から選択される疾患または障害の治療および/または予防における使用のための、請求項1から9のいずれかの化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項11】
パーキンソン病、アルツハイマー病または注意欠陥多動障害の治療および/または予防における使用のための、請求項1から10のいずれかの化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項12】
薬学的に許容される添加剤および/または担体と組み合わせて、請求項1から11のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物。
【請求項13】
薬剤としての使用のための、請求項1から11のいずれか一項に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項14】
運動障害、急性および慢性疼痛、情動障害、中枢および末梢神経系変性障害、統合失調症および関連精神病、認知障害、注意障害、中枢神経系損傷、脳虚血、心筋虚血、筋虚血、睡眠障害、眼障害、心臓血管障害、肝線維症、肝硬変、脂肪肝、および薬物乱用からなる群から選択される疾患または障害の治療および/または予防のための医薬組成物を製造するための、請求項1から11のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項15】
パーキンソン病、アルツハイマー病または注意欠陥多動障害からなる群から選択される疾患または障害の治療および/または予防のための医薬組成物を製造するための、請求項14に記載の使用。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2012−515759(P2012−515759A)
【公表日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−546998(P2011−546998)
【出願日】平成22年1月25日(2010.1.25)
【国際出願番号】PCT/IB2010/000416
【国際公開番号】WO2010/084425
【国際公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【出願人】(511180097)
【Fターム(参考)】