説明

方法および装置

装置は、物体(P)を処理するように構成された第1作動機械(208;203;303)と、前記第1作動機械(208;203;303)の下流側に定置され、前記物体(P)をさらに処理するように構成された第2作動機械(207;208;306)と、前記第1作動機械(208;203;303)と前記第2作動機械(207;208;306)との間に置かれ、前記物体(P)を受け入れるように構成された集積手段(252;262)と、前記集積手段(252;262)内に収容された前記物体(P)の量を示すパラメータを検出すると共に、前記パラメータに基づいて前記第2作動機械(207;208)の作動を調整する制御手段(257;267)とを備えている。方法は、ペースト状態のプラスチックを定量供給することと、前記プラスチックを圧縮成型してプリフォームを得ることと、前記プリフォームをブローして容器を得ることと、前記容器に製品を充填することとを備え、前記定量供給中に前記プラスチックが供給温度(T1)を有し、前記ブロー中に前記プラスチックがブロー温度(T2)を有し、前記充填中に前記プラスチックが充填温度(T3)を有すると共に、前記供給温度(T1)は前記ブロー温度(T2)よりも高く、前記ブロー温度(T2)は前記充填温度(T3)よりも高い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリフォーム(これは製品を充填することを意図した容器を得るために後で膨張される)を製造するためのプラスチック成形用の方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
プラスチックを成形してプリフォームを得るように構成された成型機が知られている。そのような機械は、圧縮成型機や射出成型機とすることができる。
【0003】
プリフォームを供給され、そのプリフォームをブローして容器を得るブロー機がさらに知られている。
【0004】
容器に製品を充填する充填機も知られている。
【0005】
プラスチックを圧縮成型してプリフォームを得るための成型機と、この成型機の下流側に配置された、プリフォームのための熱調整ステーションと、この熱調整ステーションの下流側に配置され、プリフォームから容器を得るよう、プリフォームをブローするのに適したブロー機とを備えた装置がさらに知られている。
【0006】
プリフォームは、まず圧縮成型され、次に成型機から取り出されて熱調整ステーションへと移送される。その熱調整ステーションにおいて、プリフォームは、ブロー成型工程に適した温度まで加熱される。成型機から熱調整ステーションまで進行する間、プリフォームは、逐次配列されて、予め設定された進路に沿って移動する。
【0007】
プリフォームは、圧縮成型された後で熱調整ステーションへ進行する前に、冷却工程を必要とする。この冷却工程は、プリフォームの形状を安定させるのに適すると共に、後でプリフォームから得られるボトルの透明度を損なったりその機械的特性を変化させたりする結晶化現象を回避するのに適したものである。
【0008】
冷却工程の継続時間は、プリフォームの型式および/または形状寸法によって決まる。かくして、冷却工程に要する所与の時間は、プリフォームの所与の形状寸法および/または型式に対応する。所与の型式または形状寸法のプリフォームのためには、より長い間プリフォームを支持するように成型機の速さを落とし、かくして適切な冷却を可能とすることが必要である。このことは、冷却効率を修正できない全ての場合において、望ましくない生産性の減少を引き起こす。
【0009】
プリフォームは、ブロー機に定置される前に、適切に加熱されねばならず、そしてこの目的のために、そのプリフォームの形状寸法および/または型式の如何によって変わる更なる設定時間だけ熱調整ステーション内に留まらねばならない。
【0010】
前記の装置の欠点は、プリフォームを熱的に調整するのに要する時間によって制限される生産性を有しているということである。特に、その生産性は、進路に沿って逐次配列されたプリフォームが圧縮成型後の冷却工程に要する時間によって左右される。
【0011】
換言すれば、上流側に置かれた成型機の作動、および下流側に置かれたブロー機の作動は、成型されたばかりのプリフォームを冷却するのに要する時間(この時間は、プリフォームの型式/形状寸法によって決まる)によって左右され、そして束縛される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明の目的は、プリフォームを製造するための機械と、そのようなプリフォームをブローして容器を得るための機械とが設けられ、それらの機械どうしが順応性のあるやり方で互いに作動可能に連結される装置を得ることである。
【0013】
本発明の別の目的は、製品が衛生的な手法で容器内に包装されることを可能とする方法を得ることである。
【0014】
もう1つの目的は、容器を製造するための、および、そのような容器が製造された直後にそのような容器内に製品を包装するための装置であって、製造工程と充填工程との間に容器が損傷されない装置を得ることである。
【0015】
もう1つの目的は、容器を製造するための、および、そのような容器内に製品を包装するための、卓越した効率を備えた装置を得ることである。
【0016】
さらに別の目的は、容器を製造するための、および、そのような容器に製品を充填するための、非常にコンパクトな装置を得ることである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明の第1の態様においては、物体を処理するように構成された第1作動機械と、前記第1作動機械の下流側に定置され、前記物体をさらに処理するように構成された第2作動機械と、前記第1作動機械と前記第2作動機械との間に置かれ、前記物体を受け入れるように構成された集積手段と、前記集積手段内に収容された前記物体の量を示すパラメータを検出すると共に、前記パラメータに基づいて前記第2作動機械の作動を調整する制御手段とを備えた装置が提供される。
【0018】
一実施形態において、第1作動機械は、プラスチックを成形してプリフォームを得るように構成された圧縮成型機であり、第2作動機械は、プリフォームをブローして容器を得るように構成されたブロー成型機である。
【0019】
本発明のこの態様のおかげで、非常に順応性の高い装置を得ることができる。圧縮成型機とブロー成型機とは、互いに別個の駆動装置を有している。ブロー成型機の速度は、ある一定の限度内で圧縮成型機の速度とは無関係であって、集積手段の内部に収容されたプリフォームの数に応じて変化させることができる。さらに、圧縮成型機を停止させることは、ブロー成型機を停止させることを必ずしも伴うものではなく、その逆もまた同様である。
【0020】
本発明の第2の態様においては、プラスチックを圧縮成型してプリフォームを得るのに適した圧縮成型機と、前記プリフォームをブローして容器を得るのに適したブロー成型機と、前記圧縮成型機と前記ブロー成型機との間に置かれた、前記プリフォームのための熱調整ステーションと、前記圧縮成型機と前記熱調整ステーションとの間の中間領域へ前記プリフォームを移動させるための移動手段とを備えた装置において、前記移動手段は、前記プリフォームを可変長の進路に沿って進行させて、前記中間領域内での前記プリフォームの滞留時間を変化させるように構成されていることを特徴とする装置が提供される。
【0021】
本発明の第3の態様においては、第1作動領域においてプラスチックを圧縮成型してプリフォームを得ることと、第2作動領域において前記プリフォームをブローして容器を得ることと、前記第1作動領域と前記第2作動領域との間に置かれた第3作動領域において前記プリフォームを熱的に調整することと、前記第1作動領域と前記第2作動領域との間に置かれた中間領域へ前記プリフォームを移動させることとを備えた方法において、前記移動させることが、前記プリフォームを可変長の進路に沿って進行させて、前記中間領域内での前記プリフォームの滞留時間を変化させることを含んでいることを特徴とする方法が提供される。
【0022】
本発明のこれらの態様のおかげで、高水準の効率および生産性で容器を製造することができる。
【0023】
本発明の第4の態様においては、ペースト状態のプラスチックを定量供給することと、前記プラスチックを圧縮成型してプリフォームを得ることと、前記プリフォームをブローして容器を得ることと、前記容器に製品を充填することとを備えた方法であって、前記定量供給中に前記プラスチックが供給温度を有し、前記ブロー中に前記プラスチックがブロー温度を有し、前記充填中に前記プラスチックが充填温度を有すると共に、前記供給温度は前記ブロー温度よりも高く、前記ブロー温度は前記充填温度よりも高い方法が提供される。
【0024】
本発明のこの態様のおかげで、衛生的に管理されたやり方で製品を包装することができる。供給温度(即ち、可塑化装置、例えば押出機から出て行くプラスチックの温度)は事実上、あり得る微生物、特にウイルスおよび/または細菌の死滅が想定される温度よりも高いのである。
【0025】
高温のプラスチックからプリフォームが得られ、このプリフォームが短い時間内で膨張されて容器が得られ、この容器が今度は短い時間内で充填されるので、全ての汚染の可能性が実質的に排除される。
【0026】
その上、充填温度は、ある温度幅だけブロー温度よりも低いが、その温度幅は、容器の形状が安定化されると共に(特に包装されねばならない製品との相互作用のせいで)充填中に変形されないことを可能とするような温度幅である。
【0027】
製品は、特にそれが液状の材料を含むときには、プラスチックを冷却するのに寄与することができる。これにより、容器製造のサイクルを短縮し、また簡単にすることが可能となる。
【0028】
一実施形態においては、圧縮成型工程の後で、ブロー成型工程の前に、プリフォームがブロー温度よりも低い熱処理温度まで冷却され、その後でプリフォームがブロー温度まで加熱される。
【0029】
プラスチックが既に圧縮成型を受けた後では、そのプラスチックは、プリフォームの本体を境界付ける壁の内側領域ではより高い温度を有し、プリフォームの本体を境界付ける壁の外側領域ではより低い温度を有している。これは、プリフォームの本体を境界付ける壁の外側領域が、(例えば、冷却流体が循環する導管を伴う)冷却手段が内部に設けられた形成型と既に相互作用したからである。その上、プリフォームの本体を境界付ける壁の外側領域は、形成型からのプリフォームの抜き取り後に、環境内の空気によって冷却されてしまっている。熱処理温度からブロー温度までのプリフォームの加熱は、プリフォームの外側に置かれた加熱手段を用いてプリフォームに熱を与えることによって達成される。従って、プリフォームの本体を境界付ける壁の外側領域は、プリフォームの本体を境界付ける壁の内側領域から受け取る熱量よりも多い熱量を受け取るのである。かくして、プリフォームの本体を境界付ける壁の内側領域と、プリフォームの本体を境界付ける壁の外側領域との間の温度差は、著しく低減され、若しくは実質的に取り除かれさえする。これにより、プリフォームをブローするその後の工程(この工程は、プリフォームの本体を境界付ける壁の温度が、その壁の厚さに沿って略均一である場合に最適となる)を改善することが可能となる。
【0030】
本発明の第5の態様においては、プラスチックを圧縮成型してプリフォームを得るように構成された圧縮成型機と、前記プリフォームをブローして容器を得るように構成されたブロー成型機と、前記圧縮成型機から前記プリフォームを取り出すと共に、前記プリフォームを前記ブロー成型機へと引き渡すように構成された移動手段と、前記容器に製品を充填するように構成された充填機と、前記容器どうしを互いに間隔の離れた状態に保ちながら、前記容器を前記ブロー成型機から前記充填機へと移送するように構成された移送手段とを備えた装置が提供される。
【0031】
本発明のこの態様のおかげで、ブロー成型機から充填機への移送中に容器が損傷を受けることのない装置を得ることができる。容器(これらは、自らのある部分の高温のせいで幾分デリケートになっている)は、ブロー成型機から取り出された直後に相互接触状態に置かれたとすれば、美的な欠陥を有するように変形され、および/または損傷を受けたであろう。これは、本発明による装置では生じない。本発明による装置では、容器どうしが相互作用するのを移送手段が防止するからである。
【0032】
ある実施形態において、移送手段は容器どうしを互いに設定された距離に保つ。換言すれば、移送手段は、予め設定された取出しステップ(取出しの歩調)に従ってブロー成型機から容器を取り出すと共に、予め設定された引渡しステップ(引渡しの歩調)に従って容器を充填機へ引き渡す(取出しステップと引渡しステップは、互いに同じにしたり、互いに異ならせたりすることができる)。
【0033】
ブロー成型機と充填機は、かくして互いに同期して作動することができ、これにより非常に効率的な装置を得ることが可能となる。
【0034】
本発明の第6の態様においては、型手段を支持する可動支持装置の設けられた成型機を備え、その型手段が、プラスチックを圧縮成型してプリフォームを得るように構成された圧縮成型手段と、前記プリフォームをブローして容器を得るように構成されたブロー成型手段とを備えている装置であって、前記容器に製品を充填するように構成された充填機と、前記成型機から前記容器を取り出すと共に前記容器を前記充填機へと引き渡すように構成された移動手段とをさらに備えた装置が提供される。
【0035】
本発明のこの態様のおかげで、製品を包装するための非常にコンパクトな装置を得ることができる。実際、プリフォームは同じ成型機上で形成およびブローされ、プリフォームをブローして得られた容器は、成型機の下流側に置かれた充填機において直ちに充填されるのである。
【0036】
ある実施形態において、圧縮成型手段は、プラスチックを圧縮成型するためにパンチ手段と協働する圧縮成型ダイ手段を備えており、ブロー成型手段は、プリフォームをブローして容器を得るために前記のパンチ手段と協働するブロー成型ダイ手段を備えている。換言すれば、圧縮成型ダイ手段とブロー成型ダイ手段は逐次、パンチ手段と相互作用するのである。初めに、圧縮成型ダイ手段とパンチ手段とが相互作用して、プリフォームを形成する。その後、圧縮成型ダイ手段がパンチ手段から離れて移動し、プリフォームはパンチ手段上にある状態を維持する。さらにその後、ブローダイ手段が、パンチ手段に向かって移動し、パンチ手段と相互作用して形成チャンバを画成する。その形成チャンバの内部で、プリフォームが膨張される。
【0037】
一実施形態において、型手段は、可動支持装置によって支持された複数の型を備えている。
【0038】
本発明は、添付図面を参照すれば、より良く理解し、また実施することができる。それらの図面は、非限定的な例として、本発明のいくつかの実施形態を描いている。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】プラスチック製のプリフォームを形成し、それらのプリフォームを膨張させて容器を得て、それらの容器に製品を充填するための装置の概略レイアウト。
【図2】図1の詳細。
【図3】プラスチック供給工程中の間、プリフォーム圧縮成型工程の間、容器を得るためのプリフォーム膨張工程の間、および容器充填工程の間の時間に渡ってプラスチックの温度がどのように変化するかを示すグラフ。
【図4】プリフォーム形成工程とプリフォーム膨張工程との間に入れられたプリフォームの熱調整工程の間の時間に渡ってプラスチックの温度がどのように変化するかをさらに示す、図3と同様のグラフ。
【図5】プラスチック製のプリフォームを形成し、それらのプリフォームを膨張させて容器を得て、それらの容器に製品を充填するための装置における別の実施形態の概略レイアウト。
【図6】プラスチックの一回量を圧縮成型してプリフォームを得るように、およびプリフォームを膨張させて容器を得るように構成された図5の装置における型の斜視図。
【図7】型の稼働サイクルにおける次の工程を示す、図6の型の縦方向平面に沿った断面図。
【図8】型の稼働サイクルにおける次の工程を示す、図6の型の縦方向平面に沿った断面図。
【図9】型の稼働サイクルにおける次の工程を示す、図6の型の縦方向平面に沿った断面図。
【図10】型の稼働サイクルにおける次の工程を示す、図6の型の縦方向平面に沿った断面図。
【図11】図5の装置の移動カルーセルおよびステップ変化カルーセルを示す斜視図。
【図12】作動サイクルの次の工程における図11の移動カルーセルおよびステップ変化カルーセルを示す平面図。
【図13】作動サイクルの次の工程における図11の移動カルーセルおよびステップ変化カルーセルを示す平面図。
【図14】作動サイクルの次の工程における図11の移動カルーセルおよびステップ変化カルーセルを示す平面図。
【図15】作動サイクルの次の工程における図11の移動カルーセルおよびステップ変化カルーセルを示す平面図。
【図16】作動サイクルの次の工程における図11の移動カルーセルおよびステップ変化カルーセルを示す平面図。
【図17】作動サイクルの次の工程における図11の移動カルーセルおよびステップ変化カルーセルを示す平面図。
【図18】プラスチック製のプリフォームを形成し、それらのプリフォームを膨張させて容器を得て、それらの容器に製品を充填するための装置におけるさらに別の実施形態の概略断片レイアウト。
【図19】図18の詳細。
【図20】図18に示す装置の変形例の概略レイアウト。
【図21】図20の詳細。
【図22】図21の詳細。
【図23】容器を製造するための装置のもう1つの実施形態の概略レイアウト。
【図24】第1の作動形態における図23の詳細を示す図。
【図25】第2の作動形態における図24と同様の詳細を示す図。
【図26】第3の作動形態における図24と同様の詳細を示す図。
【図27】容器を製造するための装置の別の実施形態の概略レイアウト。
【図28】容器を製造するための装置のさらに別の実施形態の概略レイアウト。
【発明を実施するための形態】
【0040】
図1および図2を参照すると、そこには、ペースト状態のプラスチックを定量供給するように構成された可塑化装置、例えば押出機2を備えた装置1が示されている。その押出機2には、プラスチックを一回量ずつに分割する図示しない切断手段が結合されている。
【0041】
装置1は、一回量を圧縮成型してプリフォームを得る複数の圧縮成型型4が設けられた圧縮成型カルーセル3をさらに備えている。それらの圧縮成型型4は、例えば、圧縮成型カルーセル3の周縁領域上に一定の角度間隔で定置されている。各圧縮成型型4は、互いに向かって、また互いから離れて可動となった雌半型および雄半型を備えている。その雌半型には、一回量を受け入れるように構成されたキャビティが設けられており、雄半型には、キャビティの内部に入り込んで一回量を賦形するように構成されたパンチが設けられている。
【0042】
装置1は、押出機2と圧縮成型カルーセル3との間に置かれた移動カルーセル5をさらに備えている。この移動カルーセル5は、押出機2から一回量を取り出して、それらの一回量を圧縮成型型4内へと挿入する。移動カルーセル5はさらに、圧縮成型型4からプリフォームを取り出して、それらのプリフォームを第1移送カルーセル6へと引き渡す。
【0043】
装置1は、プリフォームを膨張させて容器を得る複数のブロー成型型16が設けられたブロー成型カルーセル7をさらに備えている。それらのブロー成型型16は、例えば、ブロー成型カルーセル7の周縁領域上に一定の角度間隔で定置されている。
【0044】
圧縮成型カルーセル3とブロー成型カルーセル7との間には、プリフォームをブローに備えさせるために、それらのプリフォームを熱的に調整するように構成された熱調整装置17を置くことができる。
【0045】
熱調整装置17は、熱調整カルーセル8、および/または、1つないし複数の熱調整トンネルを備えていてよい。
【0046】
プリフォームは、第1移送カルーセル6によって熱調整装置17内へと導入され、第2移送カルーセル9によって熱調整装置から取り出される。
【0047】
装置1は、充填カルーセル10をさらに備えている。この充填カルーセル10上には、容器に製品を充填する充填手段が設けられている。この製品は、液状の材料、粉状ないし顆粒状の材料、ペースト状の材料などを含むことができる。前記の製品は、例えば食料製品や化粧用製品とすることができる。
【0048】
装置1は、移送装置11をさらに備えている。この移送装置11は、ブロー成型カルーセル7から容器を取り出して、それらの容器を充填カルーセル10へと引き渡す。
【0049】
移送装置11は、複数のハンドリング要素71を支持した回転本体70を備えている。各ハンドリング要素71は、容器を取り出し、保持し、そして引き渡すように構成されている。
【0050】
各ハンドリング要素71は、取出し装置74を備えている。この取出し装置74は例えば、把持器として形作られ、容器の首領域をつかむように構成されている。
【0051】
各ハンドリング要素71は、第1アーム72および第2アーム73を備えている。その第1アーム72は、回転本体70によって回転可能に支持されている。また第2アーム73は、第1アーム72によって回転可能に支持されており、この第2アーム73に対して把持要素74が連結されている。
【0052】
移送装置11は、第1駆動手段および第2駆動手段を備えている。その第1駆動手段は、回転本体70に対して第1アーム72を動かすように構成されている。また第2駆動手段は、第1アーム72に対して第2アーム73を動かすように構成されている。
【0053】
一実施形態において、第1駆動手段は第1旋回要素を備え、第2駆動手段は第2旋回要素を備えている。第1旋回要素は、第1アーム72に対して回転可能に連結されると共に、回転本体70に対する固定位置に配置された第1カムと係合している。また第2旋回要素は、第2アーム73に対して回転可能に連結されると共に、回転本体70に対する固定位置に配置された第2カムと係合している。
【0054】
ハンドリング要素71は、容器どうしを互いに間隔の離れた状態に保つ。これにより、容器の形成されるプラスチックがまだ高温であり、従って容易に変形できるときに容器がブロー成型カルーセルから取り出される場合であっても、それらの容器に対する損傷を回避することが可能となる。
【0055】
ハンドリング要素71は、容器どうしを互いに設定された距離に保つように適合されている。
【0056】
かくしてハンドリング要素71は、予め設定された取出しステップ(取出しの歩調)に従ってブロー成型カルーセル7から容器を取り出し、予め設定された引渡しステップ(引渡しの歩調)に従って容器を充填カルーセル10へ引き渡す(取出しステップと引渡しステップは、互いに同じにしたり、互いに異ならせたりすることができる)。
【0057】
かくしてブロー成型カルーセル7と充填カルーセル10は、互いに同期した態様で機能することができ、これにより装置1の効率を最適化することが可能となる。
【0058】
一実施形態においては、単一の移送装置11ではなく、逐次配置された複数の移送装置を設けることができる。
【0059】
ブロー成型カルーセル7が装置1の乾燥領域内に設けられているのに対して、充填カルーセル10の領域は装置1の湿潤領域内に設けられている。湿潤領域の内部では、衛生化(無菌化)処理が行われる。
【0060】
移送装置11、ないしは複数の移送装置によって、前記の乾燥領域を前記の湿潤領域から分離して間隔を離すことが可能となる。前記の湿潤領域は、前記の乾燥領域に対して(例えば衛生化された空気で)僅かな過圧状態に保たれる。
【0061】
移送装置11、ないしは複数の移送装置は、乗せている容器をある一定の時間に渡って保持することによって、充填前に容器が適切に冷却されることを保証する。この目的のために、移送装置11、ないしは複数の移送装置は、ノズルを備えていてもよい。それらのノズルは、ハンドリング要素71によって容器が支持されて移動される間、容器に対して(特に容器の底領域に対して)冷却流体の噴流を差し向ける。装置1は、蓋締めカルーセル12をさらに備えている。その蓋締めカルーセル12には、製品の充填された容器に蓋を付けるように構成された蓋締め手段が設けられている。装置1は、ラベル付けカルーセル13をさらに備えている。そのラベル付けカルーセル13には、製品の充填された容器にラベルを付けるように構成された付着手段が設けられている。
【0062】
装置1には、第3移送カルーセル14がさらに設けられている。この第3移送カルーセル14は、充填カルーセル10から容器を取り出して、それらの容器を蓋締めカルーセル12へと引き渡すように構成されている。
【0063】
装置1には、第4移送カルーセル15がさらに設けられている。この第4移送カルーセル15は、蓋締めカルーセル12から容器を取り出して、それらの容器をラベル付けカルーセル13へと引き渡すように構成されている。
【0064】
一作動モードによれば、プリフォームは、圧縮成型の直後にブローするのではなく、バイパス装置によって(例えば第2移送カルーセル9のところで)装置1から取り出すことができる。この場合、プリフォームは、熱調整装置内において冷却を受け、この冷却がプリフォームの形状を安定化させる。冷却後、プリフォームは、コンテナの内部に貯えて、損傷や変形を被ることなく移動することができる。
【0065】
ブロー成型カルーセル7には、圧縮成型カルーセル3から直接やって来るプリフォームに代えて、例えば圧縮成型カルーセル3によって前もって作られた(そして、その後で冷却された)、若しくは別の形成装置によって製造された、冷えたプリフォームを供給することができる。この場合、プリフォームは、熱調整装置17の内部へ導入することができる。この熱調整装置17は、プリフォームを、その後のブローに備えさせるように加熱する。この作動モードは、限られた数の見本で製造されねばならない特定型式の容器(従って当該型式のプリフォーム)に対して適用することができる。
【0066】
同様に、別の作動モードによれば、容器は、ブローの直後に充填するのではなく、別のバイパス装置によって(例えば移送装置11のところで)装置1から取り出すことができる。
【0067】
充填カルーセル10には、ブロー成型カルーセル7から直接やって来る容器ではなく、前もって製造された容器を供給することができる。
【0068】
図3に示すように、供給温度T1、即ち可塑化装置によって定量供給されるときのプラスチックの温度は、ブロー温度T2よりも、即ち容器を得るためにプリフォームを膨張させるときのプラスチックの温度よりも高い。そのブロー温度T2は、今度は、充填温度T3よりも、即ち容器に製品を充填するときのプラスチックの温度よりも高い。
【0069】
これにより、製品を完全に衛生的なやり方で容器内に包装することが可能となる。供給温度T1は事実上、微生物の除去を保証するに足るほど高いのである。高温で押し出されたプラスチックが直ちに圧縮成型されてプリフォームが得られ、それらのプリフォームが直ちに膨張されて容器が得られ、それらの容器が直ちに充填されるので、ブローの前にプリフォームが汚染されることはなく、また充填の前に容器が汚染されることはない。
【0070】
製品を受け入れるのを意図した容器よりも製品の方が冷たいときには、その製品は、プラスチックを充填温度T3まで冷却するのに寄与する。これにより、容器の製造サイクルを減少させ、冷却モードを簡素化することが可能となる。
【0071】
図4に示すように、プリフォームを、ブロー温度T2よりも低い熱処理温度T4まで冷却し、その後でブロー温度T2まで加熱することができる。
【0072】
プリフォームには、圧縮成型型4から引き抜かれた後に、そのプリフォームの本体を境界付ける壁が設けられている。その壁には、より高い温度を有する内側領域と、より低い温度を有する外側領域とが与えられている。
【0073】
プリフォームを熱処理温度T4まで冷却し、その後でブロー温度T2まで加熱することによって、前記の内側領域の温度と前記の外側領域の温度との間の差を減少させ、ないしは実質的に取り除くことが可能となる。この効果が得られる理由は、次の通りである。即ち、プリフォームが、熱処理温度T4まで冷却された後で、前記の外側領域の温度が前記の内側領域の温度と僅かに異なるか、ないしは略等しくなるまで加熱手段(これは、当該外側領域へ熱を与えることによって作用する)で加熱されるからである。
【0074】
プリフォームの本体を境界付ける壁の厚さを通じて略一様な温度プロフィールは、プリフォームのブローや延伸ブローを最適化することを可能とする条件を構成する。
【0075】
熱処理温度T4からブロー温度T2までの加熱は、制御された態様で生じて、特にプリフォームの厚さを通じて熱が拡散するのを可能とし、前記の熱が、プリフォームの外側表面の、直ぐ下にある層に対する過熱を引き起こすことを防止する。
【0076】
プリフォームを熱処理温度T4まで冷却し、その後でブロー温度T2まで加熱することは、熱調整装置17内で行われる。この熱調整装置17には、加熱要素、例えば赤外線加熱要素が設けられている。加熱要素は、プリフォームの差別化された加熱を行い、即ち、プリフォームの異なる領域どうしを互いに差別化された態様で加熱する。一作動モードにおいては、より大きい厚さを有するプリフォームの領域が、より小さい厚さを有するプリフォームの領域に比べて、より多く加熱される。別の作動モードにおいては、膨張中により多く変形することが意図されるプリフォームの領域が、膨張中により少なく変形することが意図される領域に比べて、より多く加熱される。
【0077】
供給温度T1は、ブロー温度T2よりも、50〜195℃の間に含まれる温度幅だけ、好ましくは65〜175℃の間に含まれる温度幅だけ高くすることができる。
【0078】
ブロー温度T2は、充填温度T3よりも、30〜130℃の間に含まれる温度幅だけ、好ましくは70〜120℃の間に含まれる温度幅だけ高くすることができる。
【0079】
熱処理温度T4は、ブロー温度T2よりも、5〜85℃の間、好ましくは20〜50℃の間に含まれる温度幅だけ低くすることができる。
【0080】
上記に示した温度差によって良好な結果を得ることが可能となる、ということが実験的に確かめられている。
【0081】
実施された諸実験によって、最適な温度範囲を得ることが可能となっている。
【0082】
供給温度T1は、190〜295℃の間の範囲内に含まれることができる。
【0083】
ポリエチレンテレフタレート(PET)については、供給温度T1は、好ましくは250〜285℃の間の範囲内、より好ましくは265〜275℃の間の範囲内に含まれる。
【0084】
ポリプロピレン(PP)については、供給温度T1は、好ましくは190〜230℃の間の範囲内、より好ましくは200〜210℃の間の範囲内に含まれる。
【0085】
ブロー温度T2は、90〜140℃の間の範囲内に含まれることができる。
【0086】
ポリエチレンテレフタレート(PET)については、ブロー温度T2は、好ましくは90〜115℃の間の範囲内、より好ましくは100〜105℃の間の範囲内に含まれる。
【0087】
ポリプロピレン(PP)については、ブロー温度T2は、好ましくは125から140℃の間の範囲内、より好ましくは130から135℃の間の範囲内に含まれる。
【0088】
充填温度T3は、10〜60℃の間の範囲内、好ましくは15〜30℃の間の範囲内に含まれることができる。
【0089】
ポリエチレンテレフタレート(PET)については、熱処理温度T4は、好ましくは50〜85℃の間の範囲内、より好ましくは65〜80℃の間の範囲内に含まれる。
【0090】
ポリプロピレン(PP)については、熱処理温度T4は、好ましくは55〜120℃の間の範囲内、より好ましくは85〜110℃の間の範囲内に含まれる。
【0091】
図5から図10を参照すると、そこには、ペースト状態のプラスチックを定量供給するように構成された可塑化装置、例えば押出機102を備えた装置101が示されている。プラスチックを一回量Dずつに分割する図示しない切断手段が、押出機102に結合されている。
【0092】
装置101は、複数の形成型121が設けられた形成カルーセル120をさらに備えている。それらの形成型121は、一回量Dを圧縮成型してプリフォームPを得ると共に、プリフォームPを膨張させて容器Cを得るように構成されている。複数の形成型121は、例えば、形成カルーセル120の周縁領域上に一定の角度間隔で定置されている。
【0093】
各形成型121は、パンチ122を備えている。このパンチ122は、一回量Dを圧縮成型してプリフォームPを得るための圧縮成型ダイ123と、またプリフォームPを膨張させて容器Cを得るためのブロー成型ダイ124と、それぞれ二者択一的に協働する。
【0094】
形成型121は、首形成手段125をさらに備えている。この首形成手段125は、後でプリフォームPが膨張されたときに変形しないプリフォームPの首部分を圧縮成型するように構成されている。
【0095】
圧縮成型ダイ123は、一回量Dを受け入れるように構成されたキャビティ126を備えている。圧縮成型ダイ123は、形成型121の縦軸線に沿って可動となっている。
【0096】
ブロー成型ダイ124は、第1半型127および第2半型128を備えている。これらの第1半型127と第2半型128は、形成型121の縦軸線を横切って、互いに向かって、また互いから離れて可動となっている。
【0097】
図7は、形成型121の作動サイクルにおける、ある1つの段階を示している。この段階において、圧縮成型ダイ123は、パンチ122と相互作用しない下降位置Aにある。また、ブロー成型ダイ124は、第1半型127と第2半型128が互いに間隔を離されている開放形態Xにある。そして、キャビティ126の内部には一回量Dが既に導入されている。
【0098】
図8は、形成型121の作動サイクルにおける、次の段階を示している。この段階において、圧縮成型ダイ123は上昇位置Bにある。この上昇位置Bにおいて、圧縮成型ダイ123は、一回量Dを圧縮成型してプリフォームPを得るために、パンチ122と、また首形成手段125と相互作用する。圧縮成型ダイ123が形成型121の縦軸線に沿って動いて下降位置Aから上昇位置Bへと移動するのを可能とするために、ブロー成型ダイ124は開放形態Xに保たれる。
【0099】
図9は、形成型121の作動サイクルにおける、次の段階を示している。この段階において、圧縮成型ダイ123は、既に上昇位置Bから下降位置Aへと移動している。プリフォームPは、首形成手段125によって保持されている。パンチ122は、プリフォームPの内部にある状態に維持されている。
【0100】
図10は、形成型121の作動サイクルにおける、次の段階を示している。この段階において、ブロー成型ダイ124は閉鎖形態Yにある。この閉鎖形態Yにおいては、第1半型127と第2半型128が、得られねばらなない容器Cの形状を有した形成チャンバ129を画成する。
【0101】
パンチ122の形成要素130が、形成チャンバ129の内部に入り込んでプリフォームPを引き延ばす。それと同時に、パンチ122内、特に形成要素130内にできている導管を通じて定量供給される形成流体(例えば空気)によってプリフォームPがブローされる。或いは、プリフォームPは、形成流体の作用を介するだけで、即ち形成要素130によって及ぼされる引延ばし作用を伴わずに膨張させることができる。
【0102】
形成型121の作動サイクルにおける次の段階では、ブロー成型ダイ124が閉鎖形態Yから開放形態Xへと動くと共に、首形成手段125が容器Cを解放する。かくして、形成型121から容器Cを取り出すことができ、また形成型121が新たな作動サイクルを開始することができる。
【0103】
装置1は、押出機2と形成カルーセル120との間に置かれた移動カルーセル131をさらに備えている。この移動カルーセル131は、押出機102から一回量Dを取り出して、それらの一回量Dを形成型121内へと挿入する。移動カルーセル131はさらに、形成型121から容器Cを取り出す。移動カルーセル131上には、やや広い範囲を有する角度ステップ(角度刻み)に従って容器が定置される。これは、形成型121のかなり大きな全体寸法のせいで、形成型121どうしが、形成カルーセル120上で互いにやや広い角度で間隔を離されねばならない、という現実のためである。
【0104】
当該装置における形成カルーセル120の下流側に定置された装置類の作動を最適化するためには、容器Cどうしの間の距離を修正すること、特に減少させることが適切である。これにより、例えば前記の装置類におけるスペースのより効率的な利用が可能となる。それは、同じ寸法の装置類をもってして、当該装置類で同時に処理できる容器Cの数が増加するからである。
【0105】
この目的のために、装置1には、ステップ変化カルーセル132が設けられている。このステップ変化カルーセル132は、ある取出しステップ(取出しの歩調)に従って移動カルーセル131から容器Cを取り出し、取出しステップよりも小さい引渡しステップ(引渡しの歩調)に従って容器Cを搬送装置133へと引き渡す。
【0106】
搬送装置133は、複数の(例えば把持器として適合された)保持要素135を支持するコンベアベルト134を備えていてよい。図5において、また図11から図17においては、コンベアベルト134によって支持された保持要素135のうちの一部しか示されていない。各保持要素135は、それと隣り合う保持要素135から、引渡しステップに対応する距離だけ離されている。
【0107】
ステップ変化カルーセル132は、回転駆動装置(例えばブラシレスモータ)と、命令・制御ユニットとを備えている。その命令・制御ユニットによって、ステップ変化カルーセル132の回転速度を変化させることが可能となる。
【0108】
図11に示すように、移動カルーセル131は回転本体136を備えている。その回転本体136からは、容器Cを取り出し、保持し、そして引き渡すように意図されたハンドリング要素137が突き出ている。図示の実施形態においては、回転本体136に対して120°の角度間隔で定置された3つのハンドリング要素137が存在している。ハンドリング要素137には、吸引手段が設けられている。この吸引手段は、ハンドリング要素137が低気圧により容器Cを保持することを可能としている。或いは、他の型式の保持手段、例えば機械的な保持手段を設けることもできる。
【0109】
ステップ変化カルーセル132は、回転部材138を備えている。その回転部材138からは、容器Cを取り出し、保持し、そして引き渡すように意図された把持要素139が突き出ている。図示の実施形態においては、回転部材138に対して120°の角度間隔で定置された3つの把持要素139がある。把持要素139には、吸引手段が設けられている。この吸引手段は、把持要素139が低気圧により容器Cを保持することを可能としている。或いは、他の型式の保持手段、例えば機械的な保持手段を設けることもできる。
【0110】
移動カルーセル131とステップ変化カルーセル132は、次のように位置が決められている。即ち、回転本体136と回転部材138が回転されたとき、ハンドリング要素137と把持要素139は、それぞれの円形軌道を画成するが、それらの円形軌道どうしが、ある地点W(この地点Wの付近で、移動カルーセル131からステップ変化カルーセル132へと容器Cが移送される)で互いに略接するように、位置が決められている。
【0111】
図12から図17は、続いて起こる作動サイクルの諸段階での移動カルーセル131、ステップ変化カルーセル132、およびコンベアベルト134を示している。
【0112】
図12を参照すると、そこには、作動サイクルのある段階が示されている。この段階においては、地点Wから測った角度部分α1に沿って把持要素139aが動く間に、移動カルーセル131とステップ変化カルーセル132との間で容器Cが交換される。
【0113】
図13を参照すると、そこには、作動サイクルの次の段階が示されている。この段階においては、把持要素139aが角度部分α2に沿って動く間に、ステップ変化カルーセル132が最大回転速度で回転する。
【0114】
図14を参照すると、そこには、作動サイクルの次の段階が示されている。この段階においては、把持要素139aが角度部分α3に沿って動く間に、ステップ変化カルーセル132が減速して、最大回転速度から最小回転速度へと移行する。
【0115】
図15を参照すると、そこには、作動サイクルの次の段階が示されている。この段階においては、把持要素139aが角度部分α4に沿って動く間に、ステップ変化カルーセル132は、把持要素139aが別の地点Z(この地点Zの付近で、容器Cがコンベアベルト134の保持要素135へ渡される)に到達するまで、最小回転速度に対応した一定の速度で回転する。
【0116】
図16を参照すると、そこには、作動サイクルの次の段階が示されている。この段階においては、把持要素139aが角度部分α5に沿って動く間に、ステップ変化カルーセル132が、最小回転速度に対応した一定の速度で回転する。
【0117】
図17を参照すると、そこには、作動サイクルの次の段階が示されている。この段階においては、把持要素139aが角度部分α6に沿って動く間に、ステップ変化カルーセル132が加速して、最小回転速度から最大回転速度へと変わる。特に、ステップ変化カルーセル132の回転方向に対して把持要素139aの下流側に配置された別の把持要素139bが地点Wにあるときには、ステップ変化カルーセル132は既に最大回転速度に達している。
【0118】
装置1は、冷却・衛生化カルーセル140をさらに備えている。
【0119】
冷却・衛生化カルーセル140は、容器Cを冷却して、その後の諸動作中に容器Cが変形しないように、より大きな機械的耐性を授ける。これは、非常に厚い壁の設けられた容器の場合に特に有用である。その非常に厚い壁は、形成カルーセル120からの出口において、高い温度を有した、従って容易に変形しやすいプラスチックで形成される内側領域を備え得るのである。
【0120】
冷却・衛生化カルーセル140には、容器Cの洗浄を行うために、衛生化流体、例えば不活性ガスや液化ガスを定量供給するノズルがさらに設けられている。前記の洗浄によって特に、プラスチックにあり得る臭いを低減させ、ないしは取り除くことさえ可能となる。特に、冷却・衛生化カルーセル140はケーシングの内部に収容することができるが、そのケーシングは、限られた範囲の開口(これは、容器Cの通過を可能とするように構成されている)を通じてしか外部と連通していない。前記のケーシングによって囲まれた領域は、外部環境に対して(例えば衛生化された空気で)僅かな過圧状態に保たれてもよい。
【0121】
冷却・衛生化カルーセル140に代えて、連続して定置された2つの別個のカルーセル(冷却用の1つと、衛生化用の1つ)が設けられていてもよい。
【0122】
装置101は、充填カルーセル110をさらに備えている。この充填カルーセル110上には、容器Cに製品を充填する充填手段が設けられている。その製品は、液状の材料、粉体や顆粒でできた材料、ペーストでできた材料などを含むことができる。前記の製品は、例えば食料製品や化粧用製品とすることができる。
【0123】
装置101には、一群の第1移送カルーセル141(若しくは、ことによると単一の第1移送カルーセル141)が設けられている。これらの(この)第1移送カルーセル141によって、容器Cが、冷却・衛生化カルーセル140から取り出されて、充填カルーセル110へと移送される。
【0124】
装置101は、蓋締めカルーセル112をさらに備えている。この蓋締めカルーセル112には、製品の充填された容器Cに蓋を付けるように構成された蓋締め手段が設けられている。
【0125】
装置101には、第2移送カルーセル142が設けられている。この第2移送カルーセル142は、充填カルーセル110から容器Cを取り出して、それらの容器Cを蓋締めカルーセル112へと引き渡すように構成されている。
【0126】
装置101は、ラベル付けカルーセル113をさらに備えている。そのラベル付けカルーセル113には、製品の充填された容器Cにラベルを付けるように構成された付着手段が設けられている。
【0127】
装置101には、第3移送カルーセル143が設けられている。この第3移送カルーセル143は、充填カルーセル110から容器Cを取り出して、それらの容器Cを蓋締めカルーセル112へと引き渡すように構成されている。
【0128】
図18および図19を参照すると、そこには、ペースト状態のプラスチックを定量供給するように構成された可塑化装置、例えば押出機202を備えた装置201が示されている。その押出機202には、プラスチックを一回量ずつに分割する図示しない切断手段が結合されている。
【0129】
装置201は、供給カルーセル250をさらに備えている。この供給カルーセル250は、一回量を取り出して、それらの一回量を圧縮成型カルーセル203へと引き渡す。圧縮成型カルーセル203は、複数の圧縮成型型を支持している。各圧縮成型型には、雌半型および雄半型が設けられている。その雌半型には、一回量を受け入れるように意図されたキャビティが設けられている。また雄半型は、前記のキャビティの内部へ受け入れられるように構成されている。それらの雄半型と雌半型は、プリフォームPを得るように互いに協働して一回量を賦形する。
【0130】
装置201は、例えばプリフォームPをその後のブロー工程Pに備えさせるために、それらのプリフォームPを熱的に調整するように構成された熱調整装置をさらに備えている。
【0131】
熱調整装置は、熱調整カルーセル208、および/または、1つないし複数の熱調整トンネルを備えていてよい。
【0132】
装置201は、移動カルーセル251をさらに備えている。この移動カルーセル251は、圧縮成型カルーセル203からプリフォームPを取り出して、それらのプリフォームを熱調整カルーセル208へと移送する。
【0133】
装置1は、プリフォーム6をブローして容器を得るように構成されたブロー成型カルーセル207さらに備えている。このブロー成型カルーセル207は、複数のブロー成型型を備えている。
【0134】
ブロー成型カルーセル207の下流側には、充填カルーセル、蓋締めカルーセル、およびラベル付けカルーセルを設けることができる。その充填カルーセルは容器に製品を充填するように構成され、蓋締めカルーセルは充填された容器に蓋をするためのものであり、ラベル付けカルーセルは充填された容器にラベルを付けるように構成されている。
【0135】
熱調整カルーセル208とブロー成型カルーセル207との間には、集積手段252が設けられている。この集積手段252は、圧縮成型カルーセル203によって製造されたプリフォームPを受け入れるように構成されている。
【0136】
一実施形態において、装置201は熱調整カルーセル208を備えてはいない。この場合、集積手段252は、圧縮成型カルーセル203とブロー成型カルーセル207との間に置かれる。
【0137】
集積手段252は溝路253を備えている。この溝路253の内部にプリフォームPが逐次供給されて列254を形成する。集積手段252は、溝路253に沿ってプリフォームを移動させる移動手段をさらに備えている。
【0138】
集積手段252は、溝路253に沿った搬送中にプリフォームPが損傷しないように、プリフォームPどうしが互いにぶつかるのを防止する装置(若しくは打撃を緩和する装置)を備えていてよい。
【0139】
装置201は、第1移送カルーセル255および第2移送カルーセル256を備えている。その第1移送カルーセル255は、熱調整カルーセル208からプリフォームPを取り出して、それらのプリフォームPを溝路253へと移送するように構成されている。また第2移送カルーセル256は、溝路253からプリフォームPを取り出して、それらのプリフォームPをブロー成型機207へと移送するように構成されている。
【0140】
装置201は、センサ手段257をさらに備えている。このセンサ手段257は、集積手段252の内部に存在するプリフォームPの量を検出するように構成されている。
【0141】
センサ手段257は、方向F(この方向Fに沿って、プリフォームPが溝路253伝いに進む)に沿って順番に配置された複数のセンサを備えている。
【0142】
特に、センサ手段257は、第1センサ258、第2センサ259、および第3センサ260を備えている。その第1センサ258はブロー成型カルーセル207により近く、第3センサ260はブロー成型カルーセル207からより遠く、そして第2センサ259は、第1センサ258と第3センサ260との間に置かれている。
【0143】
第1センサ258は、集積手段252内部のプリフォームPの数が最小値よりも少ないかどうかを検出する。第2センサ259は、集積手段252内部のプリフォームPの平均数の徴候をもたらす。そして第3センサ260は、集積手段252内部のプリフォームPの数が最大値よりも多いかどうかを検出する。
【0144】
図示しない実施形態においては、第3センサ260に代えて、第1センサ258と第2センサ259との間に置かれた複数の第3センサを設けることができる。
【0145】
以下は、あり得る作動モードである。
【0146】
集積手段252内部のプリフォームPの数が前記の最小値よりも少ないことを第1センサ258が検出したとき(これは、溝路253内部のプリフォームPが既に無くなったか、若しくは無くなりつつあるという状況に対応する)には、センサ手段257に接続された装置201の命令・制御ユニットがブロー成型カルーセル207を停止させる。
【0147】
溝路253内部のプリフォームPの数が前記の最大値よりも多いことを第3センサ260が検出したときには、命令・制御ユニットが熱調整カルーセル208および圧縮成型カルーセル203を停止させる。
【0148】
通常の作動中には、命令・制御ユニットは、集積手段252内部に置かれたプリフォームPの数が前記の最小値と前記の最大値との間に含まれるように、ブロー成型カルーセル207の速度を調整する。作動モードに従って、第2センサ259がプリフォームPを検出しないときには、命令・制御ユニットがブロー成型カルーセル207の速度を減少させるのに対して、第2センサ259がプリフォームPを検出するときには、命令・制御ユニットがブロー成型カルーセル9の速度を増加させる。
【0149】
図20から図22を参照すると、装置201の変形例が示されている。この装置201は、圧縮成型カルーセル203と熱調整カルーセル208との間に設けられた別の集積手段262を備えている。この別の集積手段262は、別の溝路263を備えている。この別の溝路263の内部にプリフォームPが逐次供給されて別の列264を形成する。
【0150】
装置201は、別のセンサ手段267をさらに備えている。この別のセンサ手段267は、別の集積手段262の内部に見出されるプリフォームPの量を検出するように構成されている。
【0151】
別のセンサ手段267は、別の第1センサ268、別の第2センサ269、および別の第3センサ270を備えている。別の第1センサ268は熱調整カルーセル208により近く、別の第3センサ270は熱調整カルーセル208からより遠く、そして別の第2センサ269は、別の第1センサ268と別の第3センサ270との間に置かれている。
【0152】
命令・制御ユニットは、別のセンサ手段267と相互作用して、図18および図19について開示した方法で、別の集積手段262内のプリフォームの量を管理する。
【0153】
同様に、ブロー成型カルーセル207と充填カルーセルとの間、および/または、充填カルーセルと蓋締めカルーセルとの間、および/または、蓋締めカルーセルとラベル付けカルーセルとの間に、それぞれのセンサ手段と協働する集積手段を設けることもできる。
【0154】
これらの場合においては、集積手段が、プリフォームではなく容器を受け入れるように適合される。
【0155】
集積手段とセンサ手段は、装置201が卓越した順応性をもって作動することを可能とする。
【0156】
製造ラインの各構成要素(カルーセルや、もう1つの型式の装置、例えばトンネルコンベア)には事実上、専用の駆動手段を設けることができる。集積手段の、またセンサ手段のおかげで、各構成要素の速度を変化させて、上流側に配置された構成要素の速度に合わせることができる。集積手段の、またセンサ手段のおかげで、ある構成要素の上流側や下流側に配置された構成要素が停止されてしまった場合であっても、当該構成要素をある一定時間の間、作動状態に維持することができる。
【0157】
図23を参照すると、そこには、プリフォーム(これは、製品を充填することを意図した容器を得るために後で膨張される)を製造するための装置301が示されている。
【0158】
装置301には、ペースト状態のプラスチックを定量供給するのに適した可塑化装置、例えば押出機302が設けられている。この押出機302には、プラスチックを一回量ずつに分割する図示しない切断手段を結合させることができる。
【0159】
装置301には、圧縮成型機、特に第1作動領域309内に定置された圧縮成型カルーセル303が設けられている。この圧縮成型カルーセル303には、一回量を圧縮成型してプリフォームZを得る複数の圧縮成型型が設けられている。それらの圧縮成型型は、例えば、圧縮成型カルーセル303の周縁領域上に一定の角度間隔で定置されている。
【0160】
各圧縮成型型は、互いに向かって、また互いから離れて可動となった雌半型および雄半型を備えている。その雌半型には、一回量を受け入れるように構成されたキャビティが設けられており、雄半型には、キャビティの内部に入り込んで一回量を賦形するように構成されたパンチが設けられている。
【0161】
装置301は、押出機302と圧縮成型カルーセル303との間に挿入された第1移送カルーセル304をさらに備えている。この第1移送カルーセル304は、押出機302から一回量を取り出して、それらの一回量を圧縮成型型内へと挿入する。
【0162】
第1移送カルーセル304はさらに、圧縮成型型から得られたプリフォームZを取り出して、それらのプリフォームZを第2移送カルーセル305へと引き渡す。
【0163】
装置301は、ブロー成型機、特に第2作動領域310内に定置されたブロー成型カルーセル306をさらに備えている。このブロー成型カルーセル306には、プリフォームZを膨張させて容器を得る複数のブロー成型型307が設けられている。それらのブロー成型型307は、例えば、ブロー成型カルーセル306の周縁領域上に一定の角度間隔で定置されている。
【0164】
圧縮成型カルーセル303とブロー成型カルーセル306との間に置かれる熱調整ステーション308が設けられている。この熱調整ステーション308は、プリフォームZをブローに備えさせるように、それらのプリフォームZを熱的に調整するように構成されている。熱調整ステーション308は、第1作動領域309と第2作動領域310との間に置かれた第3作動領域311内に定置されている。
【0165】
熱調整ステーション308は、熱調整トンネルを備えている。この熱調整ステーションのトンネルに沿ってプリフォームZを進行させるコンベア318が設けられている。このコンベア318は、ある軌道(例えば閉ループ型のもの)に沿って進行方向Vに移動する。
【0166】
代替的な実施形態において、熱調整ステーションは、1つないし複数の熱調整カルーセル、および/または、1つないし複数の熱調整トンネルを備えていてもよい。
【0167】
熱調整ステーション308の上流側において、積載領域C内に移送ホイール315が設けられている。この移送ホイール315は、コンベア318の進行方向Vとは反対の方向に回転する。移送ホイール315の上流側には、第3移送カルーセル314が設けられている。この第3移送カルーセル314は、圧縮成型カルーセル303で得られたプリフォームZを受け取って、それらのプリフォームZを移送ホイール315へ渡す。移送ホイール315は、今度は、プリフォームZを熱調整ステーション308へ供給し、その結果、それらのプリフォームZを熱的に調整することができる。
【0168】
装置301は、圧縮成型カルーセル303と熱調整ステーション308との間の中間領域321へプリフォームZを移動させるための移動手段312を備えている。
【0169】
移動手段312のおかげで、プリフォームの型式や形状寸法の如何によって(即ち、この型式や形状寸法のプリフォームによって冷却工程を適切に受けるのに必要とされる時間の如何によって)選択することのできる経路に沿って、圧縮成型工程と調整工程との間でプリフォームZを進行させることができる。換言すれば、プリフォームZの冷却される速度に合わせるために、必ずしも、圧縮成型カルーセル303の、および/または、ブロー成型カルーセル306の作動速度を変化させる必要はない。それは、中間領域321が、選択された経路によって決まる変化する長さの時間の間だけプリフォームZが留まる、一時的な集積領域の役目を果たすからである。
【0170】
かくして本発明のおかげで、加工されるプリフォームの型式および/または形状寸法に拘わらず、単位時間当たりに製造される容器の高い数量を保つことができる。
【0171】
移動手段は、図23に示し、より一層詳細には図24から図26に示す実施形態において、移動カルーセル312を備えている。この移動カルーセル312は、第1回転軸線R1の周りに第1回転方向R1へ回転可能となっている。移動カルーセル312は、第2移送カルーセル305の下流側に、また第3移送カルーセル314の上流側に設置されている。第2移送カルーセル305と第3移送カルーセル314は各々、第1回転軸線A1と平行なそれぞれの回転軸線の周りに、第1回転方向R1とは反対の回転方向へ回転する。
【0172】
移動カルーセル312には、周縁部に複数の支持カルーセル316が設けられている。それらの支持カルーセル316は、一様な態様で角度方向に分散配置することができる。各支持カルーセル316は、それぞれの第2回転軸線A2の周りに回転することができる。
【0173】
開示した例において、移動カルーセル312には12個の支持カルーセル316が設けられている。もう1つの実施形態においては、要求されるニーズ次第で異なる数の支持カルーセル316を設けることができる。
【0174】
各支持カルーセル316は、複数の座部317を備えている。各座部317は、それぞれのプリフォームZを受け入れるように適合されている。図24から図26に示す例において、各支持カルーセル316には、互いに等距離の態様で角度方向に分散配置された4つの座部317が設けられている。但し、異なる数の座部317を設けることができる。
【0175】
各支持カルーセル316は、移動カルーセル312上に回転可能に取り付けられている。各支持カルーセル316は、移動カルーセル312に対して回転することによって、その各座部317が、第2移送カルーセル305と、および/または第3移送カルーセル314と、それぞれ相互作用してプリフォームZを受け渡すことを可能とする。
【0176】
支持カルーセル316は(同様に、移動カルーセル312および/または当該装置の他の回転可能な構成要素も)、連続的に、若しくは角度ステップ単位(角度刻み)で回転することができる。
【0177】
移動カルーセル312、そして、かように構成された支持カルーセル316は、所与の型式や形状寸法のプリフォームにとって必要ならば、相当の時間に渡ってプリフォームZを保持することができる。かくして、プリフォームZが冷えるのを可能とするために、圧縮成型カルーセル308の作動を減速させ、従ってその生産性を減少させねばならぬ必要はない。
【0178】
移動カルーセル312と支持カルーセル316は、プリフォームZのための集積手段の役目を果たす。換言すれば、冷却工程のためにより短い時間が必要とされるか、それともより長い時間が必要とされるかに応じて、各座部317内に1つないし複数のプリフォームZをそれぞれ受け入れるように、各支持カルーセル316を駆動することができる。かくして、支持カルーセル316によって、プリフォームZは、所望の長さを有した、移動カルーセル312上での滞留時間を変化させるように選択的に選ばれる経路に沿って進行させられる。
【0179】
かように構成された装置301は、低減された全体寸法との比較において高い生産性を有した製造ラインを画成する。装置301の各構成要素には、専用の駆動手段を設けることができる。集積装置の役目を果たす移動カルーセル312のおかげで、各構成要素の速度は、ある一定の態様にて、上流側に配置された構成要素の速度とは無関係とすることができる。さらに、ある構成要素を、その上流側や下流側に配置された構成要素が既に停止された場合であっても(いくらかの時間に渡って)稼働状態に維持することができる。
【0180】
支持カルーセル316は、一定の限定された角度位置においてのみ、熱的な調整、特に冷却工程を可能とするように、それぞれの第2回転軸線A2に対して回転させることができる。或いは、支持カルーセル316の回転する全時間に渡って有効な冷却工程を設けることができる。このことは、例えばプリフォームZの厚さが1つの領域からもう1つの領域へと変化する場合、プリフォームの、また特にプリフォームの部分それぞれでの熱的均一性を改善するのに有利となり得る。
【0181】
各支持カルーセル316は、連続的に駆動すること、即ち回転させることができ、或いは、互いに独立して連続的な角度ステップ単位で回転させることができる。
【0182】
移動カルーセル312には、冷却システムを設けることができる。この冷却システムにより、移動カルーセル312によって支持されたプリフォームZを適切に冷却することが可能となる。冷却システムは、各支持カルーセル316とそれぞれ結びつけられた複数の冷却装置を備えていてよい。ある実施形態においては、各支持カルーセル316のそれぞれの座部317について冷却装置を設けることができる。
【0183】
冷却装置には、内部にプリフォームZを受け入れる適当なチャンバ(それらのチャンバは上下で閉じることができる)を設けてもよい。冷却装置は、プリフォームの内側表面とプリフォームの外側表面との両方へ冷却流体を送るように構成することができる。一実施形態においては、各支持カルーセル316上で、それぞれのプリフォームを受け入れる扇形領域の境界を区切る閉鎖装置を設けることができる。それらの閉鎖装置は、それぞれのプリフォーム毎に等距離の態様で分散配置された分割壁要素を備えていてよい。
【0184】
移動カルーセル312によってプリフォームZが引き回される間、それらのプリフォームZのとる位置によって異なる態様で作用するように冷却システムを構成することができる。冷却は、例えば、前記の冷却チャンバ内へ導入される空気および/またはガスの流れによるものとすることができる。その空気および/またはガスの流れは、同軸的な態様で、若しくは、決められた領域内に冷却を集中させるために選ばれた方向に従って、プリフォームへ差し向けられる。例えば、プリフォームの様々な領域に当てはまる異なった温度値に応じて、プリフォームZの外側と内側の表面を異なる態様で冷却するように作用することができる。例えば、冷却装置は、プリフォームZの外側表面の温度が(圧縮成型の最後の時点で)内側表面の温度よりも低い、という事実を考慮に入れることができる。
【0185】
以下、移動カルーセル312および支持カルーセル316の作動をよりよく説明するために、それらのカルーセル312,316のいくつかの作動方法をずっと詳細に開示する。
【0186】
図24には、移動カルーセル312および支持カルーセル316の第1の作動モードが示されている。この第1の作動モードにおいて、各支持カルーセル316は、移動カルーセル312に対して回転はされず、移動カルーセル312(これは、今度は第1回転軸線A1の周りに回転する)によってのみ引き回される。換言すれば、支持カルーセル316は、それぞれの第2回転軸線A2の周りには回転しない。かくして、各支持カルーセル316の1つの側317、特に移動カルーセル312の周縁領域により近い位置にある座部317のみが用いられる。各プリフォームZはかくして、第1の位置P1において第2移送カルーセル305から座部317へと移送され、移動カルーセル312の回転を介して第2の位置P2へと導かれる。この第2の位置P2において、各プリフォームは、第3移送カルーセル314へ渡される。かくして、各プリフォームは、略半円形の軌道に相当した第1の経路に沿って移動する。
【0187】
移動カルーセル上でのプリフォームZの大幅に減らされた滞留時間が、この第1の経路に対応している。これは、プリフォームZの形状寸法および/または型式が、非常に迅速な冷却工程を許容するようなものであるときに有用である。
【0188】
図25は、第2の作動モードを示している。この第2の作動モードにおいては、既に説明したばかりの第1の作動モードに対して、移動カルーセル312上でのプリフォームの滞留時間が増やされる。各支持カルーセル316において、4つの利用可能な座部317のうちの2つだけが用いられる。特に、互いに直径方向に対向した2つの座部317が用いられる。
【0189】
第1の位置P1に置かれる各支持カルーセル316について、第1のプリフォームZ1が第1の座部17a内に受け入れられる。その第1の座部17aは、移動カルーセル312に対してより周縁寄りに、また第2移送カルーセル305により近く配置されている。第1のプリフォームZ1が一旦受け入れられると、支持カルーセル316(これは、その間に支持カルーセル312によって回転方向に引き回される)は、自らの第2の回転軸線A2周りに約180°回転する。かくして、受け入れたばかりの第1のプリフォームZ1を収容している第1の座部317は、(第2の回転軸線A2に対して)前に占めていた位置とは直径方向に対向する位置へと移動する。換言すれば、第1のプリフォームZ1は、より周縁寄りの位置から、移動カルーセル312の中央領域へと移動される。支持カルーセル316が第2の位置P2へと導かれる際、その間、第1のプリフォームZ1に先立って既に移動カルーセル312に受け入れられた(従って適切に冷却された)プリフォームZ0が、第3移送カルーセル314へ渡される。
【0190】
その間に、移動カルーセル312は、回転し続け、検討中の支持カルーセル316を、第1の座部317と直径方向に対向した第2の座部17bが第2のプリフォームを受け入れられるように、第1の位置P1で第2移送カルーセル305の所へ再びもって行く。この時点で、支持カルーセル316は、第1の座部317を移動カルーセル312上のより周縁寄りの位置へと戻すように、自らの第2の回転軸線A2の周りをさらに約180°に等しい角度だけ回転される。かくして、第1の座部317は、第2の位置P2において、第3移送カルーセル314と相互作用して、この第3移送カルーセル314へ第1のプリフォームを渡すことができる。この時点で、移動カルーセル312は回転し続け、今や空である第1の座部317が、再び第2移送カルーセル305へと移動され、第3のプリフォームを受け取る。その後、支持カルーセル316は、第2のプリフォームも第2の位置P2で第3移送カルーセル314へ渡すように、なおさらに180°の角度だけ回転される。
【0191】
説明してきたばかりのことは、支持カルーセル316のそれぞれに当てはまる。本質的に、この作動モードにおいて、各プリフォームは、実質的に移動カルーセル312の1回転半に相当する第2の経路を画成するように移動カルーセル312上に保持されている。そのようにして、上記で開示した第1の作動モードに関連する滞留時間の3倍の滞留時間が費やされる(即ち、第2移送カルーセル305と第3移送カルーセル314が、移動カルーセル312に対して互いに直径方向に対向した位置に置かれるとすれば)。
【0192】
図26は、各支持カルーセル316の4つの座部317全てが活用されるのを可能とする第3の作動モードを示している。この作動モードにおいては、移動カルーセル312上でのプリフォームZの滞留時間が、先に開示した場合に比べて最大となる。各支持カルーセル316は、移動カルーセル312によって当該支持カルーセル316が第1の位置P1から第2の位置P2へと搬送される間、今や冷却されたプリフォームZを第3移送カルーセル314へ渡すように、それぞれの第2の回転軸線A2の周りに4分の1回転だけ回転する。空けられた座部は、第2移送カルーセル305から別のプリフォームZを受け取り、云々。この(各支持カルーセル316について4つの座部317がある)場合には、各支持カルーセル316は、第2の回転軸線A2の周りに、約90°に等しい連続した角度ずつ回転する。その支持カルーセル316の回転は、各座部317が、逐次的なやり方で、プリフォームZを受け取り、次に、移動カルーセル312の設定された回転数の後でプリフォームZを渡すように行われる。この場合、各プリフォームZは、移動カルーセル312の3回転半に相当する長さを有した経路に沿って移動する。
【0193】
この作動モードにおける滞留時間は、上記で開示した第1の作動モードの滞留時間の7倍である。
【0194】
明らかに、そして今まで見てきたのと同様の作動モードにおいて、各支持カルーセル316の4つの座部317のうち3つを用いる図示しない一作動モードがもたらされる。
【0195】
異なる数の支持カルーセル317、および/または、各支持カルーセル316上の異なる数の座部317があるとしても、上記で開示したのと同様の作動の移動カルーセル312が用意される。
【0196】
上記で開示した装置301の様々な実施形態においては、移動カルーセル312上に加熱手段を設けることができる。その加熱手段は、プリフォームZに対して(冷却工程の後で)軽い加熱工程を実行するように作用する。加熱手段は、熱調整ステーション308内で生じるその後のより完全な熱調整の工程に備えることが必要な各プリフォームZの特定の重大な部分に対して、選択的に作用することができる。かくして、プリフォームZ内にあり得る熱的な不均衡を取り除き、ないしは実質的に低減させることができる。
【0197】
加熱手段は、各支持カルーセル316の、および/または、移動カルーセル312の設定された角度位置で作用することができる。
【0198】
プリフォームZは、冷却に必要な時間だけ移動カルーセル312上に留まった後、第3移送カルーセル314へ渡される。この第3移送カルーセル314は、今度は、それらのプリフォームZを移送ホイール315へと引き渡す。移送ホイール315は、最後に、それらのプリフォームZを調整ステーション308へ移送する。この調整ステーション308において、それらのプリフォームZは、ブロー成型カルーセル306上での連続的なブロー成型に当該プリフォームZを備えさせる目的を有した、適当な熱調整を受けることができる。
【0199】
調整ステーション308の下流側には、調整ステーション308から出てくるプリフォームZをブロー成型カルーセル306へ移送するのに適した第4移送カルーセル319が設けられている。調整ステーション308の下流側には、第5移送カルーセル320が設けられている。この第5移送カルーセル320は、プリフォームZより得られた容器をブロー成型カルーセル306から取り出して、それらの容器を、さらに下流側に置くことの可能な作動ステーションへと送るのに用いられる。そのような作動ステーションは、例えば、容器に製品(例えば、液状の材料、粉状ないし顆粒状の材料、ペースト状の材料など)を充填するための充填ステーションを含んでいてもよい。前記の製品は、例えば食料製品や化粧用製品とすることができる。(或いは充填された)容器を閉鎖するための閉鎖ステーションないし蓋締めステーション、および/または、それらの容器のためのラベル付けステーションを設けることもできる。
【0200】
図23を参照すると、装置301は、貯蔵領域(332)内に定置された貯蔵ステーション322を備えている。この貯蔵ステーション322には、例えば、プリフォームを収容するのに適したホッパ323が設けられている。
【0201】
プリフォームを貯蔵ステーション322へと向かわせることを可能とするバイパス装置328が設けられている。かくして、圧縮成型されたプリフォームであって、直ちにブロー成型カルーセル306へ送られなくてもよく、後で加工することのできるプリフォームを保存することができる。貯蔵ステーション322は、他の場所で既に製造されたプリフォーム、例えば射出成型されたプリフォームを受け入れることもできる。
【0202】
バイパス装置328は、移動カルーセル312をホッパ323と連結するバイパスコンベア324を備えている。このバイパスコンベア324は、例えばベルト式やチェーン式のものとすることができる。
【0203】
バイパス装置328は、取出しホイール331を備えている。この取出しホイール331は、移動カルーセル312からプリフォームZを取り出して、それらのプリフォームZをバイパスコンベア324上に定置するのに適したものである。
【0204】
図23の装置301の実施形態のおかげで、プリフォームZを製造すると共に、プリフォームZのブロー成型を後の時期まで延期して、所望の任意期間に渡ってプリフォームZを保存することができる。この作動モードにおいては、後の搬送工程や貯蔵工程でことによるとプリフォームZが損傷を受けるのを防止するために、移動カルーセル312上でプリフォームZのより完全な冷却を行う必要があるかもしれない。この目的のために、移動カルーセル312を、例えば図25について開示した第2の作動モードで、若しくは図26について開示した第3の作動モードで作動させて、その移動カルーセル312上でのプリフォームZの滞留時間を増大させることができる。移動カルーセル312の作動モードは、制御ユニットに作用することによって、また作動プログラムへの変更を設定することによって変化させることができる。
【0205】
プリフォームZは、その結晶化を避けるため、設定値よりも低い温度を有するように移動カルーセル312上で冷却される。一実施形態においては、予備的なやり方で、即ち、後に移動カルーセル312上で行われる熱調整に先行するようなやり方でプリフォームZを熱調整するように構成された、空気および/またはガス冷却手段を設けることができる。この場合も、冷却手段は、プリフォームZの所与の領域に対して、および/または、第2移送カルーセル305の決められた角度位置において、選択的な態様で作用するように構成することができる。
【0206】
装置301には、適当な視覚システムで検出可能な一定の欠陥を有したプリフォームを廃棄する廃棄装置を設けることができる。この廃棄装置は、取出しホイール331上に、および/または第3移送カルーセル314上に設けることができる。
【0207】
貯蔵ステーション322内に貯蔵されたプリフォームを取り出して、装置301によって画成された製造ライン内へとプリフォームを挿入するのに適した供給システム326がさらに設けられている。
【0208】
供給システム326は、プリフォームを貯蔵ステーション322から調整ステーション308へ搬送するのに適した供給コンベア325を備えている。
【0209】
供給コンベア325の下流側には、貯蔵ステーション322からやって来るプリフォームを調整ステーション308へ移送するのに適した、別の移送ホイール327が設けられている。特に、この別の移送ホイール327は、コンベア318に対して積載領域Cとは反対側の別の積載領域D内において、プリフォームを供給コンベア325から調整ステーション308のコンベア318へと移送する。別の移送ホイール327は、コンベア318の進行方向Vに対して移送ホイール315の上流側にあるように連結されている。かくして、貯蔵ステーション322から到来する、従って圧縮成型カルーセル303からやって来るプリフォームに比べてより完全な熱調整を必要とし得るプリフォームは、コンベア318を介して、調整トンネル内部のずっと長い軌道に沿って進むことができる。
【0210】
供給システム326および/または供給コンベア325は、貯蔵ステーション322から取り出されたプリフォームを適切に方向付けるように構成されている。
【0211】
図27は、もう1つの装置の実施形態301を示している。この装置の実施形態301は、バイパス装置328が設けられていないが故に、図23について開示した実施形態とは異なっている。この場合、装置301は、圧縮成型カルーセル303で得られたばかりのプリフォーム、若しくは貯蔵ステーション322から取り出される、前もって得られたプリフォームを処理することができる。貯蔵ステーション322からやって来るプリフォームは、異なる性質のものとすることができる。例えば、それらのプリフォームは、装置301とは別個の製造プラントで射出成型によって製造することができる。
【0212】
図28を参照すると、そこには装置301のさらに別の実施形態が示されている。この実施形態の装置301は、バイパス装置328も、貯蔵ステーション322も、従って供給システム326も設けられていないが故に、前の実施形態とは異なっている。
【0213】
この実施形態において、装置301は、調整ステーション329を備えている。この調整ステーション329は、図23および図27に示した装置の実施形態301で開示したものと類似してはいるが、長さの短縮された調整トンネルが設けられている。別の進行方向V’に進行する別のコンベア330が設けられている。この場合、移送ホイール315は、第4移送カルーセル319に近い方のトンネル端部の所に定置されている。
【0214】
移送ホイール315から別のコンベア330へと落とされるプリフォームは、トンネルに沿って、まず第4移送カルーセル319から遠ざかる一方向へと、それから第4移送カルーセル319に向かう反対方向へと進む。この構成のおかげで、プリフォームを効果的なやり方で熱的に調整することができ、それと同時に、熱調整ステーション308と関連した全体寸法が著しく低減される。
【0215】
これまで開示され、また添付図面に描かれてきたものに対する変形および/または追加が可能である。
【0216】
特に、プリフォームの圧縮成型領域と熱調整領域との間で、プリフォームの可変な滞留時間を得ることができるように、可変長の進路を画成する如何なる移動手段をも用いることができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物体(P)を処理するように構成された第1作動機械(208;203;303)と、前記第1作動機械(208;203;303)の下流側に定置され、前記物体(P)をさらに処理するように構成された第2作動機械(207;208;306)と、前記第1作動機械(208;203;303)と前記第2作動機械(207;208;306)との間に置かれ、前記物体(P)を受け入れるように構成された集積手段(252;262)と、前記集積手段(252;262)内に収容された前記物体(P)の量を示すパラメータを検出すると共に、前記パラメータに基づいて前記第2作動機械(207;208)の作動を調整する制御手段(257;267)とを備えた装置。
【請求項2】
前記集積手段(252;262)は溝路(253;263)を備え、この溝路(253;263)の内部に前記物体(P)が逐次供給されて列(254;264)を形成する、請求項1記載の装置。
【請求項3】
前記命令・制御手段は、前記集積手段(252;262)の内部における前記物体(P)の存在を検出するように構成されたセンサ手段(257;267)を備えている、請求項1または2記載の装置。
【請求項4】
前記センサ手段(257;267)は、ある方向(F)に沿って順番に配置された複数のセンサ(258,259,260;268,269,270)を備えており、当該方向(F)に沿って前記物体(P)が前記集積手段(252;262)伝いに進む、請求項3記載の装置。
【請求項5】
前記センサは、センサ(258;268)と、別のセンサ(260;270)と、少なくとも1つのさらに別のセンサ(259;269)とを含んでおり、前記センサ(258;268)は前記第2作動機械(207;208)により近く、前記別のセンサ(260;270)は前記第2作動機械(207;208)からより遠く、前記少なくとも1つのさらに別のセンサ(259;269)は前記センサ(258;268)と前記別のセンサ(260;270)との間に置かれている、請求項4記載の装置。
【請求項6】
前記センサ(258;268)は、前記集積手段(252;262)内部の前記物体(P)の数が最小値よりも少ないかどうかを検出し、前記別のセンサ(260;270)は、前記集積手段(252;262)内部の前記物体(P)の数が最大値よりも多いかどうかを検出し、前記少なくとも1つのさらに別のセンサ(259;269)は、前記集積手段(252;262)内部の前記物体(P)の数が中間基準値より少ないか多いかを検出する、請求項5記載の装置。
【請求項7】
前記命令・制御手段は、前記センサ手段(257;267)に作動可能に接続された命令・制御ユニットを備えており、この命令・制御ユニットは、前記少なくとも1つのさらに別のセンサ(259;269)が前記集積手段(252;262)の内部で前記中間基準値よりも多い前記物体(P)の数を検出したときには、前記第2作動機械(207;208)の作動速度を増加させ、前記少なくとも1つのさらに別のセンサ(259;269)が前記集積手段(252;262)の内部で前記中間基準値よりも少ない前記物体(P)の数を検出したときには、前記作動速度を減少させるように適合されている、請求項6記載の装置。
【請求項8】
前記命令・制御ユニットは、前記センサ(258;268)が前記集積手段(252;262)の内部で前記最小値よりも少ない前記物体(P)の数を検出したときには、前記第2作動機械(207;208)を停止させるように適合されている、請求項7記載の装置。
【請求項9】
前記命令・制御ユニットは、前記別のセンサ(260;270)が前記集積手段(252;262)の内部で前記最大値よりも多い前記物体(P)の数を検出したときには、前記第1作動機械(208;203)を停止させるように適合されている、請求項7または8記載の装置。
【請求項10】
前記物体はプリフォーム(P)であり、前記第1作動機械は、プラスチックを圧縮成型して前記プリフォーム(P)を得るように構成された圧縮成型機(203)であり、前記第2作動機械は、前記プリフォーム(P)をブローして容器を得るように構成されたブロー成型機(207)である、請求項1から9のいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
前記物体はプリフォーム(P)であり、前記第1作動機械は、プラスチックを圧縮成型して前記プリフォーム(P)を得るように構成された圧縮成型機(203)であり、前記第2作動機械は、前記プリフォーム(P)を熱的に調整するように構成された熱調整機(208)である、請求項1から9のいずれか一項に記載の装置。
【請求項12】
前記物体はプリフォーム(P)であり、前記第1作動機械は、前記プリフォーム(P)を熱的に調整するように構成された熱調整機(208)であり、前記第2作動機械は、前記プリフォーム(P)をブローして容器を得るように構成されたブロー成型機(207)である、請求項1から9のいずれか一項に記載の装置。
【請求項13】
前記物体は容器であり、前記第1作動機械は、プリフォーム(P)をブローして前記容器を得るように構成されたブロー成型機(207)であり、前記第2作動機械は、前記容器に製品を充填するように構成された充填機である、請求項1から9のいずれか一項に記載の装置。
【請求項14】
前記物体は容器であり、前記第1作動機械は、前記容器に製品を充填するように構成された充填機であり、前記第2作動機械は、前記容器に蓋を付けるように構成された蓋締め手段が設けられた蓋締め機である、請求項1から9のいずれか一項に記載の装置。
【請求項15】
前記物体は容器であり、前記第1作動機械は、前記容器に蓋を付けるように構成された蓋締め手段が設けられた蓋締め機であり、前記第2作動機械は、前記容器にラベルを付けるように構成された付着手段が設けられたラベル付け機である、請求項1から9のいずれか一項に記載の装置。
【請求項16】
前記第1作動機械は、プラスチックを圧縮成型してプリフォーム(Z,Z0,Z1)を得るのに適した圧縮成型機(303)であり、前記第2作動機械は、前記プリフォーム(Z,Z0,Z1)をブローして容器を得るのに適したブロー成型機(306)であり、前記圧縮成型機(303)と前記ブロー成型機(306)との間に置かれた、前記プリフォーム(Z,Z0,Z1)のための熱調整ステーション(8,29)、前記圧縮成型機(303)と前記熱調整ステーション(8,29)との間の中間領域(321)へ前記プリフォーム(Z,Z0,Z1)を移動させるための移動手段(312)、前記移動手段(312)は、前記プリフォーム(Z,Z0,Z1)を可変長の進路に沿って進行させて、前記中間領域(321)内での前記プリフォーム(Z,Z0,Z1)の滞留時間を変化させるように構成されていることを特徴とする、前記請求項のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項17】
プラスチックを圧縮成型してプリフォーム(Z,Z0,Z1)を得るのに適した圧縮成型機(303)と、前記プリフォーム(Z,Z0,Z1)をブローして容器を得るのに適したブロー成型機(306)と、前記圧縮成型機(303)と前記ブロー成型機(306)との間に置かれた、前記プリフォーム(Z,Z0,Z1)のための熱調整ステーション(8,29)と、前記圧縮成型機(303)と前記熱調整ステーション(8,29)との間の中間領域(321)へ前記プリフォーム(Z,Z0,Z1)を移動させるための移動手段(312)とを備えた装置において、前記移動手段(312)は、前記プリフォーム(Z,Z0,Z1)を可変長の進路に沿って進行させて、前記中間領域(321)内での前記プリフォーム(Z,Z0,Z1)の滞留時間を変化させるように構成されている、ことを特徴とする装置。
【請求項18】
前記移動手段は、移動カルーセル手段(312)を備えている、請求項16または17記載の装置。
【請求項19】
前記移動手段は、前記移動カルーセル手段(312)によって回転可能に支持された支持カルーセル手段(316)を備えている、請求項18記載の装置。
【請求項20】
前記支持カルーセル手段は、前記移動カルーセル手段(312)上の周縁に分散配置された複数の支持カルーセル(316)を備えている、請求項19記載の装置。
【請求項21】
前記支持カルーセル手段(316)上に、それぞれのプリフォーム(Z,Z0,Z1)を受け入れるのに適した座部(17,17a,17b)ができている、請求項19または20記載の装置。
【請求項22】
前記プリフォーム(Z,Z0,Z1)が前記移動手段(312)によって支持されているときに前記プリフォーム(Z,Z0,Z1)を熱的に処理するための熱調整手段をさらに備えた、請求項16から21のいずれか一項に記載の装置。
【請求項23】
前記熱調整手段は、前記プリフォーム(Z,Z0,Z1)を冷却するための冷却手段を備えている、請求項22記載の装置。
【請求項24】
前記熱調整手段は、複数のチャンバを画成する閉鎖壁手段を備え、各チャンバは、それぞれのプリフォーム(Z,Z0,Z1)を受け入れるのに適している、請求項22または23記載の装置。
【請求項25】
前記熱調整手段は、前記プリフォーム(Z,Z0,Z1)が前記調整ステーション(308)へ送られる前に前記プリフォーム(Z,Z0,Z1)を予備加熱するのに適した加熱手段を備えている、請求項22から24のいずれか一項に記載の装置。
【請求項26】
前記プリフォーム(Z,Z0,Z1)および/または射出成型によって製造された別のプリフォームのための貯蔵ステーション(322)をさらに備えた、請求項16から25のいずれか一項に記載の装置。
【請求項27】
前記調整ステーション(308)へ送られるべきプリフォームを前記貯蔵ステーション(322)から取り出すように構成された供給装置(326)をさらに備えた、請求項26記載の装置。
【請求項28】
前記貯蔵ステーション(322)から前記調整ステーション(308)へプリフォームを搬送するための供給コンベア(325)をさらに備えた、請求項26または27記載の装置。
【請求項29】
前記移動手段(312)から前記プリフォーム(Z,Z0,Z1)を取り出すように、また前記プリフォーム(Z,Z0,Z1)を前記貯蔵ステーション(322)へ送るように構成されたバイパス装置(328)をさらに備えた、請求項26から28のいずれか一項に記載の装置。
【請求項30】
前記バイパス装置(328)は、前記移動手段(312)と相互作用するように構成された取出しホイール(331)を備えている、請求項29記載の装置。
【請求項31】
前記バイパス装置(328)は、前記プリフォーム(Z,Z0,Z1)を前記移動手段(312)から前記貯蔵ステーション(322)へと搬送するのに適したバイパスコンベア(324)を備えている、請求項29または30記載の装置。
【請求項32】
前記プリフォーム(Z,Z0,Z1)を前記移動手段(312)から前記熱調整ステーション(308)へと移送するための移送カルーセル手段(314)をさらに備えた、請求項16から31のいずれか一項に記載の装置。
【請求項33】
欠陥を有したプリフォームを廃棄するのに適した廃棄手段をさらに備える、請求項16から32のいずれか一項に記載の装置。
【請求項34】
前記廃棄手段は、前記取出しホイール(331)上に設けられている、請求項30に従属する請求項33記載の、または請求項30に従属した請求項31に従属する請求項33記載の装置。
【請求項35】
前記廃棄手段は、前記移送カルーセル手段(314)上に設けられている、請求項32に従属する請求項33記載の装置。
【請求項36】
前記プリフォーム(Z,Z0,Z1)を前記圧縮成型機(303)から前記移動手段(312)へと移送するための別の移送カルーセル手段(305)をさらに備えた、請求項16から35のいずれか一項に記載の装置。
【請求項37】
前記別の移送カルーセル手段(305)は、前記プリフォーム(Z,Z0,Z1)を冷却するための別の冷却手段を備えている、請求項36記載の装置。
【請求項38】
前記容器に製品を充填するのに適した充填ステーションをさらに備える、請求項16から37のいずれか一項に記載の装置。
【請求項39】
前記容器を閉鎖するのに適した閉鎖ステーションをさらに備える、請求項16から38のいずれか一項に記載の装置。
【請求項40】
前記容器にラベルを付けるためのラベル付けステーションをさらに備えた、請求項16から39のいずれか一項に記載の装置。
【請求項41】
第1作動領域(309)においてプラスチックを圧縮成型してプリフォーム(Z,Z0,Z1)を得ることと、第2作動領域(310)において前記プリフォーム(Z,Z0,Z1)をブローして容器を得ることと、前記第1作動領域(309)と前記第2作動領域(310)との間に置かれた第3作動領域(311)において前記プリフォーム(Z,Z0,Z1)を熱的に調整することと、前記第1作動領域(309)と前記第2作動領域(310)との間に置かれた中間領域(321)へ前記プリフォーム(Z,Z0,Z1)を移動させることとを備えた方法において、前記移動させることが、前記プリフォーム(Z,Z0,Z1)を可変長の進路に沿って進行させて、前記中間領域(321)内での前記プリフォーム(Z,Z0,Z1)の滞留時間を変化させることを含んでいる、ことを特徴とする方法。
【請求項42】
前記進路は、略円形の軌道の少なくとも一部を備えている、請求項41記載の方法。
【請求項43】
前記1つないし複数の進路は、ループに閉じられた軌道を備えている、請求項41または42記載の方法。
【請求項44】
前記移動の間に、前記プリフォーム(Z,Z0,Z1)を冷却することが備えられている、請求項41から43のいずれか一項に記載の方法。
【請求項45】
前記移動の後に、前記プリフォーム(Z,Z0,Z1)を貯蔵領域(332)内で貯蔵することが備えられている、請求項41から44のいずれか一項に記載の方法。
【請求項46】
前記第3作動領域(311)へ送られるべきプリフォーム(Z,Z0,Z1)を前記貯蔵領域(332)から取り出すことを備えた、請求項45記載の方法。
【請求項47】
前記容器に製品を充填することをさらに備えた、請求項41から46のいずれか一項に記載の方法。
【請求項48】
前記容器を閉鎖することをさらに備えた、請求項41から47のいずれか一項に記載の方法。
【請求項49】
前記容器にラベルを付けることをさらに備えた、請求項41から48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項50】
ペースト状態のプラスチックを定量供給することと、前記プラスチックを圧縮成型してプリフォームを得ることと、前記プリフォームをブローして容器を得ることと、前記容器に製品を充填することとを備えた方法であって、前記定量供給中に前記プラスチックが供給温度(T1)を有し、前記ブロー中に前記プラスチックがブロー温度(T2)を有し、前記充填中に前記プラスチックが充填温度(T3)を有すると共に、前記供給温度(T1)は前記ブロー温度(T2)よりも高く、前記ブロー温度(T2)は前記充填温度(T3)よりも高い、方法。
【請求項51】
前記定量供給の間に、前記プラスチックを一回量ずつに分割することが備えられている、請求項50記載の方法。
【請求項52】
前記供給温度(T1)は、50〜195℃の間に含まれる温度幅だけ前記ブロー温度(T2)よりも高い、請求項50または51記載の方法。
【請求項53】
前記供給温度(T1)は、65〜175℃の間に含まれる温度幅だけ前記ブロー温度(T2)よりも高い、請求項52記載の方法。
【請求項54】
前記ブロー温度(T2)は、30〜130℃の間に含まれる温度幅だけ前記充填温度(T3)よりも高い、請求項50から53のいずれか一項に記載の方法。
【請求項55】
前記ブロー温度(T2)は、70〜120℃の間に含まれる温度幅だけ前記充填温度(T3)よりも高い、請求項54記載の方法。
【請求項56】
前記供給温度(T1)は、190〜295℃の間の範囲内に含まれる、請求項50から55のいずれか一項に記載の方法。
【請求項57】
前記ブロー温度(T2)は、90〜140℃の間の範囲内に含まれる、請求項50から56のいずれか一項に記載の方法。
【請求項58】
前記充填温度(T3)は、10〜60℃の間の範囲内に含まれる、請求項50から57のいずれか一項に記載の方法。
【請求項59】
前記充填温度(T3)は、15〜30℃の間の範囲内に含まれる、請求項58記載の方法。
【請求項60】
前記プラスチックは、ポリエチレンテレフタレート(PET)を含んで成る、請求項50から59のいずれか一項に記載の方法。
【請求項61】
前記供給温度(T1)は、250〜285℃の間の範囲内に含まれる、請求項60記載の方法。
【請求項62】
前記供給温度(T1)は、265〜275℃の間の範囲内に含まれる、請求項61記載の方法。
【請求項63】
前記ブロー温度(T2)は、90〜115℃の間の範囲内に含まれる、請求項60から62のいずれか一項に記載の方法。
【請求項64】
前記ブロー温度(T2)は、100〜105℃の間の範囲内に含まれる、請求項63記載の方法。
【請求項65】
前記プラスチックは、ポリプロピレン(PP)を含んで成る、請求項50から59のいずれか一項に記載の方法。
【請求項66】
前記供給温度(T1)は、190〜230℃の間の範囲内に含まれる、請求項65記載の方法。
【請求項67】
前記供給温度(T1)は、200〜210℃の間の範囲内に含まれる、請求項66記載の方法。
【請求項68】
前記ブロー温度(T2)は、125〜140℃の間の範囲内に含まれる、請求項65から67のいずれか一項に記載の方法。
【請求項69】
前記ブロー温度(T2)は、130〜135℃の間の範囲内に含まれる、請求項68記載の方法。
【請求項70】
前記圧縮成型の後に、前記プリフォームを熱処理温度(T4)まで冷却し、その後で前記プリフォームを前記ブロー温度(T2)まで加熱することをさらに備えた、請求項50から69のいずれか一項に記載の方法。
【請求項71】
前記熱処理温度(T4)は、5〜85℃の間に含まれる温度幅だけ前記ブロー温度(T2)よりも低い、請求項70記載の方法。
【請求項72】
前記熱処理温度(T4)は、20〜50℃の間に含まれる温度幅だけ前記ブロー温度(T2)よりも低い、請求項71記載の方法。
【請求項73】
前記熱処理温度(T4)は、85〜50℃の間の範囲内に含まれる、請求項70が請求項60から64のいずれか一項に従属する場合における、請求項70から72のいずれか一項に記載の方法。
【請求項74】
前記熱処理温度は、80〜65℃の間の範囲内に含まれる、請求項73記載の方法。
【請求項75】
前記熱処理温度(T4)は、120〜55℃の間の範囲内に含まれる、請求項70が請求項65から69のいずれか一項に従属する場合における、請求項70から72のいずれか一項に記載の方法。
【請求項76】
前記熱処理温度(T4)は、110〜85℃の間の範囲内に含まれる、請求項75記載の方法。
【請求項77】
前記加熱は、前記プリフォームの別個の領域に対して、前記領域どうしが互いに異なる温度を有するように、差別化された態様で熱を加えることを含んでいる、請求項70から76のいずれか一項に記載の方法。
【請求項78】
プラスチックを圧縮成型してプリフォームを得るように構成された圧縮成型機(3)と、前記プリフォームをブローして容器を得るように構成されたブロー成型機(7)と、前記圧縮成型機から前記プリフォームを取り出すと共に、前記プリフォームを前記ブロー成型機へと引き渡すように構成された移動手段(6,9)と、前記容器に製品を充填するように構成された充填機(10)と、前記容器どうしを互いに間隔の離れた状態に保ちながら、前記容器を前記ブロー成型機から前記充填機(10)へと移送するように構成された移送手段(11)と、を備えた装置。
【請求項79】
前記移送手段(11)は、前記容器どうしを互いに設定された距離に保つ、請求項78記載の装置。
【請求項80】
前記移送手段(11)は、予め設定された取出しステップに従って前記ブロー成型機(7)から前記容器を取り出すと共に、予め設定された引渡しステップに従って前記容器を前記充填機(10)へ引き渡すように適合されている、請求項790記載の装置。
【請求項81】
前記取出しステップは、前記引渡しステップと異なる、請求項80記載の装置。
【請求項82】
前記移送手段(11)は、ハンドリング手段(71)を支持する回転本体手段(70)を備えており、そのハンドリング手段(71)は、前記容器を取り出し、保持し、そして引き渡すように構成されている、請求項78から81のいずれか一項に記載の装置。
【請求項83】
前記ハンドリング手段(71)は、前記回転本体手段(70)によって支持されると共に前記回転本体手段(70)に対して可動となった第1支持手段(72)と、前記第1支持手段(72)によって支持されると共に前記第1支持手段(72)に対して可動となった第2支持手段(73)とを備えており、前記第2支持手段(73)に対して、前記容器と相互作用するように構成された把持手段(74)が連結されている、請求項82記載の装置。
【請求項84】
前記移送手段(11)は、前記回転本体手段(70)に対して前記第1支持手段(72)を動かすように構成された第1駆動手段と、前記第1支持手段(72)に対して前記第2支持手段(73)を動かすように構成された第2駆動手段とを備えている、請求項83記載の装置。
【請求項85】
前記第1駆動手段は、第1旋回要素手段を備え、この第1旋回要素手段が、前記第1支持手段(72)に対して回転可能に連結されると共に、前記回転本体手段(70)に対する固定位置に配置された第1カム手段と係合しており、前記第2駆動手段は、第2旋回要素手段を備え、この第2旋回要素手段が、前記第2支持手段(73)に対して回転可能に連結されると共に、前記回転本体手段(70)に対する固定位置に配置された第2カム手段と係合している、請求項84記載の装置。
【請求項86】
前記移送手段(11)は、前記容器に対して冷却流体を差し向けるように構成されたノズル手段を備えている、請求項78から85のいずれか一項に記載の装置。
【請求項87】
前記ブロー成型機(7)は当該装置の乾燥領域内に設けられ、前記充填機(10)は当該装置の湿潤領域内に設けられている、請求項78から86のいずれか一項に記載の装置。
【請求項88】
前記移送手段(11)は、前記湿潤領域を前記乾燥領域に対して過圧状態に保つよう、前記湿潤領域内に衛生化流体を定量供給するように構成された定量供給手段を備えている、請求項87記載の装置。
【請求項89】
前記圧縮成型機(3)と前記ブロー成型機(7)との間に、前記プリフォームを熱的に調整するように構成された熱調整装置(17)が置かれている、請求項78から88のいずれか一項に記載の装置。
【請求項90】
前記熱調整装置(17)は、前記プリフォームを熱処理温度(T4)まで冷却するように構成された冷却手段を備えており、その熱処理温度(T4)は、前記プリフォームをブローして前記容器を得るときに前記プラスチックが有するブロー温度(T2)よりも低い、請求項89記載の装置。
【請求項91】
前記熱調整装置は、前記プリフォームを前記ブロー温度(T2)まで加熱するように構成された加熱手段を備えている、請求項90記載の装置。
【請求項92】
前記加熱手段は、前記プリフォームの別個の領域に対して、前記領域どうしが互いに異なる温度を有するよう、差別化された態様で熱を加えるように適合されている、請求項91記載の装置。
【請求項93】
前記容器に蓋を付けるように構成された蓋締め手段の設けられた蓋締め機(12)をさらに備えた、請求項78から92のいずれか一項に記載の装置。
【請求項94】
前記容器にラベルを付けるように構成された付着手段の設けられたラベル付け機(13)をさらに備えた、請求項78から93のいずれか一項に記載の装置。
【請求項95】
型手段(121)を支持する可動支持装置の設けられた成型機(120)を備え、その型手段(121)が、プラスチックを圧縮成型してプリフォーム(P)を得るように構成された圧縮成型手段と、前記プリフォーム(P)をブローして容器(C)を得るように構成されたブロー成型手段とを備えている装置であって、前記容器(C)に製品を充填するように構成された充填機(110)と、前記成型機(120)から前記容器(C)を取り出すと共に前記容器(C)を前記充填機(110)へと引き渡すように構成された移動手段(131,132,133,140,141)とをさらに備えた装置。
【請求項96】
前記型手段は、複数の型(121)を備えている、請求項95記載の装置。
【請求項97】
前記圧縮成型手段は、前記プラスチックを圧縮成型して前記プリフォーム(P)を得るためにパンチ手段(122)と協働する圧縮成型ダイ手段(123)を備えており、前記ブロー成型手段は、前記プリフォーム(P)をブローして前記容器(C)を得るために前記パンチ手段(122)と協働するブロー成型ダイ手段(124)を備えている、請求項95または96記載の装置。
【請求項98】
前記圧縮成型ダイ手段(123)は、前記一回量(D)を受け入れるように構成されたキャビティ手段(126)を備えている、請求項97記載の装置。
【請求項99】
前記ブロー成型ダイ手段(124)は、互いに向かって、および互いから離れて可動となった第1半型手段(127)および第2半型手段(128)を備えている、請求項97または98記載の装置。
【請求項100】
前記型手段(121)は、前記プリフォーム(P)の首領域を形成するように構成された首形成手段(125)をさらに備えている、請求項95から99のいずれか一項に記載の装置。
【請求項101】
前記移動手段は、ある取出しステップに従って前記容器(C)を取り出すと共に前記取出しステップとは異なる引渡しステップに従って前記容器(C)を引き渡すように構成されたステップ変化カルーセル手段(132)を備えている、請求項95から100のいずれか一項に記載の装置。
【請求項102】
前記ステップ変化カルーセル手段(132)は、前記引渡しステップが前記取出しステップよりも小さくなるように適合されている、請求項101記載の装置。
【請求項103】
前記移動手段は、前記一回量(D)を前記型手段(121)へ引き渡すと共に前記型手段(121)から前記容器(C)を取り出すように構成された移動カルーセル手段(131)と、前記容器(C)を前記充填機(110)へ搬送するように構成された可撓性搬送手段(133)とを備えており、前記ステップ変化カルーセル手段(132)は、前記移動カルーセル手段(131)と前記可撓性搬送手段(133)との間に置かれると共に、前記移動カルーセル手段(131)から前記容器(C)を取り出して当該容器(C)を前記可撓性搬送手段(133)へと引き渡すように適合されている、請求項102記載の装置。
【請求項104】
前記可撓性搬送手段(133)は、前記容器(C)を保持するように構成された複数の保持要素(135)を備えており、前記保持要素(135)どうしが、前記引渡しステップに対応する距離だけ互いに離されている、請求項103記載の装置。
【請求項105】
前記可撓性搬送手段は、前記保持要素(135)を支持するコンベアベルト手段(134)を備えている、請求項103または104記載の装置。
【請求項106】
前記ステップ変化カルーセル手段(132)は、前記容器(C)と相互作用するように構成された把持要素(139)を支持する回転部材(138)と、前記回転部材(138)を駆動して回転させるように構成された回転駆動手段と、前記駆動手段と協働し、前記回転部材(138)の回転速度を変化させるように構成された命令・制御ユニットとを備えている、請求項101から105のいずれか一項に記載の装置。
【請求項107】
前記移動手段は冷却装置を備えており、この冷却装置内で前記容器(C)が冷却される、請求項95から106のいずれか一項に記載の装置。
【請求項108】
前記移動手段は衛生化装置を備えており、この衛生化装置内で前記容器(C)が衛生化される、請求項95から107のいずれか一項に記載の装置。
【請求項109】
前記衛生化装置は、前記冷却装置とは別になっている、請求項107に従属する請求項108記載の装置。
【請求項110】
前記衛生化装置は、前記冷却装置の下流側に定置されている、請求項109記載の装置。
【請求項111】
前記衛生化装置は、前記容器(C)を受け入れるように構成されたケーシングと、前記ケーシングの内部を外部環境に対して過圧状態に維持するために前記ケーシングの内部へ衛生化流体を定量供給するように構成された定量供給手段とを備えている、請求項108から110のいずれか一項に記載の装置。
【請求項112】
前記移動手段は冷却・衛生化装置(140)を備えており、この冷却・衛生化装置(140)内で前記容器(C)が冷却および衛生化される、請求項95から106のいずれか一項に記載の装置。
【請求項113】
前記冷却・衛生化装置(140)は、前記容器(C)を受け入れるように構成されたケーシングと、前記ケーシングの内部を外部環境に対して過圧状態に維持するために前記ケーシングの内部へ衛生化流体を定量供給するように構成された定量供給手段とを備えている、請求項112記載の装置。
【請求項114】
前記容器(C)に蓋を付けるように構成された蓋締め手段の設けられた蓋締め機(112)をさらに備えた、請求項95から113のいずれか一項に記載の装置。
【請求項115】
前記容器(C)にラベルを付けるように構成された付着手段の設けられたラベル付け機(113)をさらに備えた、請求項95から114のいずれか一項に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公表番号】特表2011−520643(P2011−520643A)
【公表日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−504562(P2011−504562)
【出願日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際出願番号】PCT/IB2009/005277
【国際公開番号】WO2009/127962
【国際公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【出願人】(509238432)サチミ、コオペラティバ、メッカニーチ、イモラ、ソチエタ、コオペラティバ (14)
【氏名又は名称原語表記】SACMI COOPERATIVA MECCANICI IMOLA SOCIETA’ COOPERATIVA
【Fターム(参考)】