説明

施設内フォトシステム及び施設外フォト抽出システム

【課題】リストバンドを装着しなくても施設内において撮影を希望する入場者を対象として自動的に撮影を行い、その撮影画像を入場者に提供すること。
【解決手段】テーマパーク等の施設内の複数台のカメラ2−1〜2−nによって撮影を行ってその撮影画像データから顔部位の第1の特徴情報を抽出し、これら撮影画像データと顔部位の第1の特徴情報とを施設内サーバ8の第1の記憶装置8aに保存し、施設の出口において、施設から退場しようとする来場者をカメラ5によって撮影してその撮影画像データから顔部位の第2の特徴情報を抽出し、パーソナルコンピュータ4によって第2の特徴情報をLAN9を通して施設内サーバ8に送信し、施設内サーバ8からLAN9を通して返送されてくる第2の特徴情報に関連する例えば各撮影画像データ11a−1〜11a−3を受け取り、これら撮影画像データ11a−1〜11a−3をプリンタ7によって印刷出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばテーマパーク等のような敷地内に遊戯機を備えた施設内において撮影を希望する入場者を対象として自動的に撮影を行い、この撮影により取得された画像を入場者に提供する施設内フォトシステム、及びこの施設内フォトシステムにより取得された画像を施設外で提供するための施設外フォト抽出システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えばテーマパーク等のような施設内の入場者への写真の提供には、例えば次のような方法がある。その一つの方法は、テーマパークの主催者が例えばインスタントカメラを用いてキャラクタと入場者とを一緒に撮影する方法であり、他の方法は、例えばジェットコースター等に乗車している入場者を自動的に撮影し、ジェットコースター等の降車時に自動的に撮影した画像を印刷して入場者に提供する方法である。
【0003】
一方、テーマパーク等のような施設内の入場者に写真を提供する技術としては、例えば特許文献1がある。この特許文献1は、テーマパーク内において入場者に対して当該入場者個人を特定するための識別番号を記載したリストバンドを装着させ、テーマパーク内に設置されているカメラがリストバンドからの信号に反応して撮影を行い、この撮影により取得した撮影画像をネットワークを通してサーバ上に識別番号と共に保存し、入場者は、帰宅後、自宅のパーソナルコンピュータから識別番号を入力することによりサーバから撮影画像をダウンロードすることを開示する。
【特許文献1】特開2003−143350号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1は、自動的に入場者を撮影するために、入場者に対してリストバンドを装着させなければならず、このリストバンドを装着しなければ、入場者の撮影画像を取得することができなかった。又、特許文献1は、サーバから撮影画像をダウンロードするときに自宅のパーソナルコンピュータから識別番号を入力しなければならないので、以前テーマパークに入場して撮影したときの撮影画像と今回テーマパークに入場して撮影したときの撮影画像とを同時に取得したい場合、入場者は、以前テーマパークに入場して取得した識別番号を覚えていなければならず、識別番号を忘れた場合には撮影画像を取得できない。
【0005】
本発明の目的は、リストバンドを装着しなくても施設内において撮影を希望する入場者を対象として自動的に撮影を行い、その撮影画像を入場者に提供できる施設内フォトシステム及び施設外フォト抽出システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の主要な局面に係る施設内フォトシステムは、施設内に設置され、施設内に入場している被写体を撮影する第1の撮影部と、第1の撮影部の撮影により取得された少なくとも画像データを保存する第1の画像保存部と、施設から退場する被写体に係る少なくとも画像データを画像保存部から抽出し、施設から退場する被写体に対して抽出された画像データを提供する画像提供部とを具備する。
【0007】
本発明の主要な局面に係る施設外フォト抽出システムは、施設内に設置された撮影部の撮影によって取得された被写体の画像データを保存し、かつ施設から退場する被写体に対して画像データを提供する施設内フォトシステムの外部から画像データを抽出するもので、施設内フォトシステム外に設けられ、施設内フォトシステムから抽出した画像データと被写体を認識するための認識情報とを関連付けて保存する画像保存部と、画像保存部に対して施設外の外部回線を介して接続され、認識情報に基づいて画像保存部に保存されている画像データを抽出する端末装置とを具備する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、リストバンドを装着しなくても施設内において撮影を希望する入場者を対象として自動的に撮影を行い、その撮影画像を入場者に提供できる施設内フォトシステム及び施設外フォト抽出システムを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1はテーマパーク等の施設内フォトシステムの構成図を示す。テーマパーク等の施設内には、第1の撮影部1としての複数台のカメラ2−1〜2−nが設置されている。これらカメラ2−1〜2−nは、それぞれ施設内に入場している被写体である入場者を撮影する。
テーマパーク等の施設の出口には、画像提供部3が設置されている。この画像提供部3は、施設から退場する被写体に対して各カメラ2−1〜2−nの撮影により取得された各画像データ(以下、撮影画像データと称する)を施設から退場する被写体に提供するもので、パーソナルコンピュータ4と、第2の撮影部としてのカメラ5と、課金受付機としての現金投入機6と、プリンタ7とを有する。
【0010】
又、テーマパーク等の施設内には、第1の画像保存部としての施設内サーバ8が設置されている。この施設内サーバ8は、各カメラ2−1〜2−nの撮影により取得された各画像データを保存する。
これらカメラ2−1〜2−nとパーソナルコンピュータ4と施設内サーバ8とは、互いにローカルエリアネットワーク(LAN)9を介して接続され、互いに撮影画像データ等の各種データを送受信可能になっている。
【0011】
具体的に説明すると、複数台のカメラ2−1〜2−nは、それぞれ施設内の入場者の特定部位、例えば顔部位を検出して当該顔部位を含む入場者の撮影を自動的に行い、これと同時に当該撮影により取得された撮影画像データから顔部位の第1の特徴情報を抽出する。この場合、カメラ2−1〜2−nは、それぞれ入場者の撮影(本撮影)を行うのに先立ち、前撮影として顔部位の検出のための簡易撮影を行う。又、顔部位の第1の特徴情報の抽出は、公知の技術である顔特徴抽出技術、例えばグラフマッチングとガボールウェーブレット等との組み合わせの技術を用いて顔部位の特微を抽出し、この顔部位の特微を第1の特徴情報とする。複数台のカメラ2−1〜2−nは、それぞれ例えば予め設定された時間毎に簡易撮影を行ったり、ランダムな時間毎に簡易撮影を行う。
【0012】
施設内サーバ8は、各カメラ2−1〜2−nからそれぞれ各撮影画像データと、これら撮影画像データに含む入場者の顔部位の第1の特徴情報とを受け取り、これら撮影画像データと第1の特徴情報とを関連付けて例えばメモリ、データベース等の第1の記憶装置8aに保存する。図2は第1の記憶装置8aに保存される撮影画像データのデータ構造を模式的に示す。施設内サーバ8は、ツリー構造により撮影画像データを第1の記憶装置8aに保存するもので、第1の特徴情報である各顔特徴10−1〜10−mを親ノードとし、これら親ノードにそれぞれ例えば各撮影画像データ11a−1〜11a−3、11b−1〜11b−4を子ノードとして関連付けて保存する。又、親ノードである各顔特徴10−1〜10−mは、互いに兄弟ノードとして存在する。従って、例えば顔特徴10−1に対して関連付けられている各撮影画像データ11a−1〜11a−3は、同一来場者の顔部位が撮影されている。
【0013】
又、施設内サーバ8は、画像提供部3により照合された来場者の特定部位、例えば顔部位の第2の特徴情報をLAN9を通して受け取り、この顔部位の第2の特徴情報と第1の記憶装置8aに保存されている各顔特徴10−1〜10−mとを照合し、顔部位の第2の特徴情報に一致する各顔特徴10−1〜10−m、例えば顔特徴10−1に関連付けられている各撮影画像データ11a−1〜11a−3を抽出し、これら撮影画像データ11a−1〜11a−3をLAN9を通して画像提供部3に返送する。
【0014】
画像提供部3は、パーソナルコンピュータ4を有する。このパーソナルコンピュータ4は、ディスプレイ4aを有し、かつLAN9に接続されている。このパーソナルコンピュータ4には、カメラ5と、現金投入機6と、プリンタ7とが接続されている。
このうちカメラ5は、テーマパーク等の施設から退場しようとする来場者を撮影し、この撮影により取得された撮影画像データから顔部位の第2の特徴情報を抽出する。この顔部位の第2の特徴情報の抽出は、上記同様に、公知の技術である顔特徴抽出技術、例えばグラフマッチングとガボールウェーブレット等との組み合わせの技術を用いて顔部位の特微を抽出し、これを第2の特徴情報にする。なお、かかる顔部位の第2の特徴情報は、同一来場者を撮影して取得された撮影画像データであれば、上記第1の特徴情報と同一となる。
【0015】
現金投入機6は、施設内の各カメラ2−1〜2−nの撮影により取得された各撮影画像データの印刷出力された写真の提供を受けるために来場者からの現金の投入を受けてその金額の精算を行う。プリンタ7は、撮影画像データを例えば写真印刷用紙等の記録媒体に印刷を行う。
【0016】
パーソナルコンピュータ4は、カメラ5から施設から退場しようとする来場者の第2の特徴情報を受け取り、この第2の特徴情報をLAN9を通して施設内サーバ8に送信する。そして、パーソナルコンピュータ4は、施設内サーバ8からLAN9を通して返送されてくる第2の特徴情報に関連する撮影画像データ、例えば各撮影画像データ11a−1〜11a−3を受け取り、これら撮影画像データ11a−1〜11a−3をプリンタ7によって印刷出力する。
この場合、パーソナルコンピュータ4は、施設内サーバ8から返送された例えば各撮影画像データ11a−1〜11a−3を縮小し、これら縮小撮影画像データ11a−1〜11a−3をディスプレイ4aに一覧表示する。パーソナルコンピュータ4は、現金投入機6において金額の精算が行われると、各撮影画像データ11a−1〜11a−3をプリンタ7によって印刷出力する。
【0017】
次に、上記の如く構成された施設内フォトシステムによる来場者に対する写真の提供の動作について説明する。
先ず、各カメラ2−1〜2−nは、図3に示す撮影フローチャートに従って撮影動作を行う。各カメラ2−1〜2−nは、ステップS11において、それぞれ来場者の顔部位の検出を実施するための簡易画像を取得するための撮影を行う。
次に、各カメラ2−1〜2−nは、ステップS12において、それぞれ簡易画像データに対して公知の技術である顔特徴抽出技術、例えばグラフマッチングとガボールウェーブレット等との組み合わせの技術を用いて顔部位の特微を抽出し、簡易画像データ中に来場者を含んでいるか否かを判断する。
【0018】
この判断の結果、簡易画像データ中に来場者が含まれていなければ、各カメラ2−1〜2−nは、ステップS16に移り、撮影を終了する。
一方、上記判断の結果、簡易画像データ中に来場者が含まれていれば、各カメラ2−1〜2−nは、ステップS13に移り、来場者を対象とする撮影(本撮影)を自動的に行う。
次に、各カメラ2−1〜2−nは、ステップS14において、来場者を対象とする撮影(本撮影)により取得された撮影画像データに対して上記同様に顔特徴抽出技術、例えばグラフマッチングとガボールウェーブレット等との組み合わせの技術を用いて顔部位の特微を抽出し、これを第1の特徴情報とする。
次に、各カメラ2−1〜2−nは、ステップS15において、撮影(本撮影)により取得された撮影画像データと、この撮影画像データ中の顔部位の第1の特徴情報をLAN9を通して施設内サーバ8に送信する。
【0019】
次に、施設内サーバ8は、図4に示す画像保存フローチャートに従い、ステップS21において、LAN9を通して各カメラ2−1〜2−nから送信された撮影画像データと顔部位の第1の特徴情報とを受信する。
次に、施設内サーバ8は、ステップS22において、第1の記憶装置8aに既に保存されている複数の顔特徴10−1〜10−mと各カメラ2−1〜2−nから送信されてきた第1の特徴情報とを比較し、各カメラ2−1〜2−nから送信されてきた第1の特徴情報が第1の記憶装置8aに既に保存されている複数の顔特徴10−1〜10−m中にあるか否かを検索する。
【0020】
この検索の結果、各カメラ2−1〜2−nから送信されてきた第1の特徴情報が第1の記憶装置8aに既に保存されている複数の顔特徴10−1〜10−m中にあれば、施設内サーバ8は、ステップS23に移り、各カメラ2−1〜2−nから送信されてきた第1の特徴情報に一致する顔特徴、例えば図2に示す顔特徴10−1に関連付けて、すなわち顔特徴10−1の子ノードとして各カメラ2−1〜2−nから送信されてきた撮影画像データを第1の記憶装置8aに保存(登録)する。
【0021】
一方、各カメラ2−1〜2−nから送信されてきた第1の特徴情報が第1の記憶装置8aになければ、施設内サーバ8は、ステップS22aに移り、複数の顔特徴10−1〜10−mの兄弟ノードとなる第1の特徴情報の新たな顔特徴のノードを作成する。
次に、施設内サーバ8は、ステップS23aにおいて、新たな顔特徴のノードを親ノードとし、この顔特徴のノードの子ノードとして各カメラ2−1〜2−nから送信されてきた撮影画像データを第1の記憶装置8aに保存する。
【0022】
次に、テーマパーク等の施設の出口から来場者が退場しようとすると、カメラ5は、図5に示す出口写真提供フローチャートに従い、ステップS31において、テーマパーク等の施設から退場しようとする来場者を撮影し、この撮影により取得された撮影画像データから顔部位の第2の特徴情報を抽出する。この顔部位の第2の特徴情報の抽出は、上記同様に、公知の技術である顔特徴抽出技術、例えばグラフマッチングとガボールウェーブレット等との組み合わせの技術を用いて顔部位の特微を抽出し、この顔部位の特微を第2の特徴情報にする。
次に、パーソナルコンピュータ4は、ステップS32において、カメラ5から施設から退場しようとする来場者の顔部位の第2の特徴情報を受け取り、この第2の特徴情報をLAN9を通して施設内サーバ8に送信する。
【0023】
この施設内サーバ8は、図6に示すサーバ画像送信フローチャートに従い、ステップS41において、LAN9を通してパーソナルコンピュータ4から送信された来場者の顔部位の第2の特徴情報を受信する。
次に、施設内サーバ8は、ステップS42において、第1の記憶装置8aに既に保存されている複数の顔特徴10−1〜10−mとパーソナルコンピュータ4から送信された来場者の顔部位の第2の特徴情報とを比較し、パーソナルコンピュータ4から送信された来場者の顔部位の第2の特徴情報が第1の記憶装置8aに既に保存されている複数の顔特徴10−1〜10−m中にあるか否かを検索する。
【0024】
この検索の結果、パーソナルコンピュータ4から送信された来場者の顔部位の第2の特徴情報が第1の記憶装置8aに既に保存されている複数の顔特徴10−1〜10−m中にあれば、施設内サーバ8は、ステップS43に移り、パーソナルコンピュータ4から送信された来場者の顔部位の第2の特徴情報に一致する顔特徴、例えば図2に示す顔特徴10−1に関連付けて保存されている撮影画像データ、すなわち顔特徴10−1の子ノードである各撮影画像データ11a−1〜11a−3を第1の記憶装置8aから読み出し、これら撮影画像データ11a−1〜11a−3をLAN9を通してパーソナルコンピュータ4に返送する。
なお、検索の結果、パーソナルコンピュータ4から送信された来場者の顔部位の第2の特徴情報が第1の記憶装置8aに既に保存されている複数の顔特徴10−1〜10−m中になければ、施設内サーバ8は、ステップS342aに移り、エラー情報をLAN9を通してパーソナルコンピュータ4に返送する。
【0025】
パーソナルコンピュータ4は、上記ステップS32において、来場者の顔部位の第2の特徴情報を送信した後、ステップS33において、施設内サーバ8から撮影画像データ又はエラー情報のいずれか一方を受信するかの待機状態にあり、かつ撮影画像データ又はエラー情報のいずれか一方を受信したのかを判断する。
この判断の結果、施設内サーバ8から例えば各撮影画像データ11a−1〜11a−3を受信すると、パーソナルコンピュータ4は、ステップS34において、受信した各撮影画像データ11a−1〜11a−3をそれぞれ縮小し、これら縮小撮影画像データ11a−1〜11a−3をディスプレイ4aに一覧表示する。
【0026】
次に、パーソナルコンピュータ4は、ステップS35において、来場者がディスプレイ4aに一覧表示されている各縮小撮影画像データ11a−1〜11a−3の写真の提供を受けるために、現金投入機6に来場者から現金の投入をしたか否かを判断する。
この判断の結果、来場者が現金投入機6に現金を投入すると、この現金投入機6は、現金投入機6は、来場者からの現金の投入を受けてその金額の精算を行う。そして、パーソナルコンピュータ4は、ステップS36において、現金投入機6において金額の精算が行われたことを判断すると、各撮影画像データ11a−1〜11a−3をプリンタ7によって印刷出力する。これにより、プリンタ7によって印刷出力された各撮影画像データ11a−1〜11a−3の各写真が来場者に提供される。
【0027】
このように上記第1の実施の形態によれば、テーマパーク等の施設内の複数台のカメラ2−1〜2−nによって撮影を行ってその撮影画像データから顔部位の第1の特徴情報を抽出し、これら撮影画像データと顔部位の第1の特徴情報とを施設内サーバ8の第1の記憶装置8aに保存し、施設の出口において、施設から退場しようとする来場者をカメラ5によって撮影してその撮影画像データから顔部位の第2の特徴情報を抽出し、パーソナルコンピュータ4によって第2の特徴情報をLAN9を通して施設内サーバ8に送信し、施設内サーバ8からLAN9を通して返送されてくる第2の特徴情報に関連する例えば各撮影画像データ11a−1〜11a−3を受け取り、これら撮影画像データ11a−1〜11a−3をプリンタ7によって印刷出力する。これにより、テーマパーク等の施設への入場者は、リストバンドを装着しなくても施設内において撮影を希望する入場者を対象として自動的に撮影を行い、その撮影画像を印刷出力してその写真を入場者に提供できる。
【0028】
各カメラ2−1〜2−nは、入場者の撮影(本撮影)に先立ち、前撮影として顔部位の検出のための簡易撮影を任意の時間毎に行うので、リストバンドを装着した来場者を検出するための機能を備えなくてもよい。そして、簡易撮影により入場者の顔部位の特微を抽出すると、入場者の撮影(本撮影)を行ってその撮影画像データと顔部位の第1の特徴情報とを関連付けて第1の記憶装置8aに保存するので、入場者の撮影画像データと顔部位の第1の特徴情報とを自動的に保存(登録)できる。
又、施設の出口から退場しようとする来場者の顔部位の第2の特徴情報に基づいて施設内サーバ8から該当する例えば各撮影画像データ11a−1〜11a−3を抽出して印刷出力するので、施設の出口での入場者への写真の提供も自動的に提供できる。
【0029】
パーソナルコンピュータ4のディスプレイ4aに来場者が撮影されている全ての撮影画像データ11a−1〜11a−3を一覧表示するので、来場者は、自身が撮影されているか否かを確認して印刷出力することができる。なお、来場者自身が撮影されていなければ、その撮影画像データの印刷出力を中止することは可能である。
【0030】
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図1及び図2と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
図7はテーマパーク等の施設内フォトシステムの構成図を示す。この施設内フォトシステムは、施設外フォト抽出システム20を備える。この施設外フォト抽出システム20は、テーマパーク等の施設外に設けられ、テーマパーク等の施設の入場者に係る撮影画像データを施設内サーバ8から抽出し、この抽出された撮影画像データを例えばテーマパーク等の施設への入場者の自宅等に設けられている端末装置としてのパーソナルコンピュータ(以下、家庭用パーソナルコンピュータと称する)21に提供するための施設外画像提供部として機能する。
【0031】
この施設外フォト抽出システム20は、第2の画像保存部としての外部サーバ22を備える。この外部サーバ22は、テーマパーク等の施設内のLAN9に接続され、このLAN9を通して施設内フォトシステムの各カメラ2−1〜2−nと、パーソナルコンピュータ4と、施設内サーバ8との間で互いに撮影画像データ等の各種データを送受信可能になっている。
この外部サーバ22は、施設内フォトシステムのパーソナルコンピュータ4から送られてくる入場者の顔部位の第2の特徴情報を受け取ると、この第2の特徴情報に対応する個人認識情報、例えばパスワードとIDとから成る個人認識情報を作成してパーソナルコンピュータ4に返送する。
外部サーバ22は、施設内サーバ8から各撮影画像データと、これら撮影画像データに含む入場者の顔部位の第1の特徴情報とを受け取り、これら撮影画像データと第1の特徴情報とを関連付けて例えばメモリ、データベース等の第2の記憶装置22aに保存する。
図8は第2の記憶装置22aに保存される撮影画像データのデータ構造を模式的に示す。外部サーバ22は、ツリー構造により撮影画像データを第2の記憶装置22aに保存するもので、第1の特徴情報に対応する各個人認識情報(パスワード及びID)23−1〜23−jを親ノードとし、これら親ノードにそれぞれ例えば各撮影画像データ24a−1〜24a−3、24b−1〜24b−4を子ノードとして関連付けて保存する。又、親ノードである各個人認識情報(パスワード及びID)23−1〜23−jは、互いに兄弟ノードとして存在する。従って、例えば個人認識情報(パスワード及びID)23−1に対して関連付けられている各撮影画像データ24a−1〜24a−3は、同一来場者の顔部位が撮影されている。
【0032】
又、外部サーバ22は、家庭用パーソナルコンピュータ21から個人認識情報(パスワード及びID)を受けると、この個人認識情報(パスワード及びID)に対応する各撮影画像データ24a−1〜24a−3を第2の記憶装置22aから抽出し、これら撮影画像データ24a−1〜24a−3を縮小した各縮小撮影画像データ24a−1〜24a−3を家庭用パーソナルコンピュータ21に返送する。
【0033】
家庭用パーソナルコンピュータ21は、テーマパーク等の施設外の外部回線、いわゆる公衆回線25を介して外部サーバ22に接続されている。この家庭用パーソナルコンピュータ21は、ディスプレイ21aを有する。この家庭用パーソナルコンピュータ21は、例えばクレジット情報等の課金情報を受けると共に、例えばテーマパーク等の施設を来場したことのある個人認識情報(パスワード及びID)を受けると、この個人認識情報(パスワード及びID)に基づいて外部サーバ22に保存されている各撮影画像データ24a−1〜24a−3を抽出する。
【0034】
次に、上記の如く構成された施設外フォト抽出システム20を備えた施設内フォトシステムによる来場者に対する写真の提供の動作について説明する。
先ず、各カメラ2−1〜2−nは、上記図3に示す撮影フローチャートに示すのと同様に、テーマパーク等の施設内において各カメラ2−1〜2−nにより来場者を自動的に撮影し、この撮影により取得された撮影画像データに対して顔部位の特微を抽出して第1の特徴情報とし、撮影画像データと第1の特徴情報とをLAN9を通して施設内サーバ8に送信する。これらカメラ2−1〜2−nの撮影の動作は、上記第1の実施の形態と同様であるのでその詳細な説明は省略する。
【0035】
次に、施設内サーバ8は、上記図4に示す画像保存フローチャートに示すのと同様に、各カメラ2−1〜2−nから送信されてきた第1の特徴情報が施設内サーバ8の第1の記憶装置8aに既に保存されている複数の顔特徴10−1〜10−m中にあるか否かを検索し、この検索の結果、各カメラ2−1〜2−nから送信されてきた第1の特徴情報が第1の記憶装置8aに既に保存されている複数の顔特徴10−1〜10−m中にあれば、各カメラ2−1〜2−nから送信されてきた第1の特徴情報に一致する顔特徴に関連付けて撮影画像データを第1の記憶装置8aに保存(登録)し、一方、第1の特徴情報が第1の記憶装置8aになければ、新たな顔特徴のノードを作成し、この新たな顔特徴に関連付けて撮影画像データを第1の記憶装置8aに保存(登録)する。このような画像データ保存の動作も上記第1の実施の形態と同様であるのでその詳細な説明は省略する。
次に、カメラ5は、図9に示す個人認識情報の提供フローチャートに従い、ステップS101において、テーマパーク等の施設の出口から退場しようとする来場者を撮影し、この撮影により取得された撮影画像データから顔部位の第2の特徴情報を抽出する。この顔部位の第2の特徴情報の抽出は、上記同様に、公知の技術である顔特徴抽出技術、例えばグラフマッチングとガボールウェーブレット等との組み合わせの技術を用いて顔部位の特微を抽出し、この顔部位の特微を第2の特徴情報とする。
次に、パーソナルコンピュータ4は、カメラ5から施設から退場しようとする来場者の顔部位の第2の特徴情報を受け取り、この第2の特徴情報をLAN9を通して外部サーバ22に送信する。
【0036】
一方、外部サーバ22は、図10に示す外部サーバの動作フローチャートに従い、ステップS111において、パーソナルコンピュータ4から送信されてきた来場者の顔部位の第2の特徴情報を受信する。
次に、外部サーバ22は、ステップS112において、受信した来場者の顔部位の第2の特徴情報を施設内サーバ8に送信し、当該来場者の顔部位の第2の特徴情報に対応する撮影画像データが施設内サーバ8に保存されているか否かを問い合わせる。
【0037】
この施設内サーバ8は、外部サーバ22からの問い合わせに対して来場者の顔部位の第2の特徴情報に対応する撮影画像データが保存されていれば、当該撮影画像データを外部サーバ22に返送する。当該撮影画像データが保存されていなければ、施設内サーバ8は、外部サーバ22に対してエラー情報を返送する。
【0038】
外部サーバ22は、ステップS113において、施設内サーバ8から返送されたのが撮影画像データであるのか否かを判断する。この判断の結果、撮影画像データを受信すると、外部サーバ22は、ステップS114に移り、パーソナルコンピュータ4から送信されてきた来場者の顔部位の第2の特徴情報が第2の記憶層装置22aに以前から保存されている例えば図8に示すような個人認識情報(パスワード及びID)23−1〜23−jに一致するか否かを判断する。なお、外部サーバ22は、撮影画像データを受信せず、エラー情報を受信すると、ステップS113aに移ってエラー情報をパーソナルコンピュータ4に送信して終了する。
【0039】
上記判断の結果、来場者の顔部位の第2の特徴情報が以前から保存されている個人認識情報(パスワード及びID)23−1〜23−j、例えば図8に示す個人認識情報(パスワード及びID)23−1のノードに一致すれば、外部サーバ22は、ステップS116に移り、個人認識情報(パスワード及びID)23−1の子ノードとして施設内サーバ8から送信されてきた撮影画像データを第2の記憶装置22aに保存(登録)する。
次に、外部サーバ22は、ステップS117において、第2の記憶装置22aに保存した親ノードの個人認識情報(パスワード及びID)23−1をパーソナルコンピュータ4に送信する。
【0040】
一方、パーソナルコンピュータ4から送信されてきた第2の特徴情報が第2の記憶装置22aに保存されていなければ、外部サーバ22は、ステップS115に移り、複数の個人認識情報(パスワード及びID)23−1〜23−jの兄弟ノードとなる新たな個人認識情報(パスワード及びID)のノードを作成する。
次に、外部サーバ22は、ステップS116において、新たな顔特徴のノードを親ノードとし、この顔特徴のノードの子ノードとして施設内サーバ8から送信されてきた撮影画像データを第2の記憶装置22aに保存(登録)する。
次に、外部サーバ22は、ステップS117において、第2の記憶装置22aに保存した新たな親ノードの個人認識情報(パスワード及びID)をパーソナルコンピュータ4に送信する。
【0041】
次に、パーソナルコンピュータ4は、上記ステップS101において、第2の特徴情報を外部サーバ22に送信した後、ステップS102において、外部サーバ22から個人認識情報(パスワード及びID)を受信したか否かを判断する。なお、パーソナルコンピュータ4は、外部サーバ22から個人認識情報(パスワード及びID)を受信せずに、エラー情報を受信すると、ステップS102aに移り、当該エラー情報をディスプレイ4aに表示する。そして、パーソナルコンピュータ4は、パスワード及びIDの印刷出力を取り止める。
【0042】
上記判断の結果、個人認識情報(パスワード及びID)を受信すると、パーソナルコンピュータ4は、ステップS103において、外部サーバ22から送信されてきた個人認識情報(パスワード及びID)をプリンタ7によって印刷出力する。これにより、プリンタ7によって印刷出力されたパスワードとIDとは、施設から退場しようとする来場者に提供される。
【0043】
この後、施設から退場した来場者は、例えば自宅において、家庭用パーソナルコンピュータ21を用いて撮影画像データの提供を受けることができる。すなわち、家庭用パーソナルコンピュータ21は、図11に示す家庭用パーソナルコンピュータ21の動作フローチャートに従い、ステップS121において、施設から退場しようとしたときに提供された個人認識情報(パスワード及びID)の入力操作を受けると、この個人認識情報(パスワード及びID)を公衆回線25を通して外部サーバ22に送信する。
【0044】
一方、外部サーバ22は、図12に示す家庭用パーソナルコンピュータと外部サーバとの動作フローチャートに従い、ステップS131において、家庭用パーソナルコンピュータ21からの個人認識情報(パスワード及びID)を公衆回線25を通して受信し、次のステップS132において、当該個人認識情報(パスワード及びID)に対応する撮影画像データが第2の記憶装置22aに保存されているか否かをチェックする。
【0045】
このチェックの結果、個人認識情報(パスワード及びID)に対応する撮影画像データが第2の記憶装置22aに保存されていれば、外部サーバ22は、ステップS133に移り、例えば図8に示すような個人認識情報(パスワード及びID)23−1に対応する各撮影画像データ24a−1〜24a−3を読み出し、これら撮影画像データ24a−1〜24a−3を縮小し、公衆回線25を通して家庭用パーソナルコンピュータ21に送信する。なお、個人認識情報(パスワード及びID)に対応する撮影画像データが第2の記憶装置22aに保存されていれば、外部サーバ22は、ステップS133aに移り、エラー情報を家庭用パーソナルコンピュータ21に送信する。
【0046】
再び、家庭用パーソナルコンピュータ21は、上記ステップS121において、個人認識情報(パスワード及びID)を送信した後、ステップS122において、外部サーバ22から縮小撮影画像データ24a−1〜24a−3又はエラー情報のいずれか一方を受信するかの待機状態にあり、かつ撮影画像データ又はエラー情報のいずれか一方を受信したのかを判断する。
この判断の結果、外部サーバ22から各縮小撮影画像データ24a−1〜24a−3を受信すると、家庭用パーソナルコンピュータ21は、ステップS123において、受信した各縮小撮影画像データ24a−1〜24a−3をそれぞれディスプレイ21aに一覧表示する。なお、エラー情報を受信すると、家庭用パーソナルコンピュータ21は、ステップS122aにおいて、エラー情報をディスプレイ21aに表示する。
【0047】
次に、家庭用パーソナルコンピュータ21は、ステップS124において、ディスプレイ21aに一覧表示されている各縮小撮影画像データ24a−1〜24a−3の写真の提供を受けるために、例えばクレジット情報を公衆回線25を通して外部サーバ22に送信したか否かを判断する。
この判断の結果、クレジット情報を送信すると、家庭用パーソナルコンピュータ21は、ステップS125に移り、外部サーバ22からの撮影画像データ24a−1〜24a−3の受信待ちとなる。なお、クレジット情報を送信しなければ、終了となる。
【0048】
再び、外部サーバ22は、上記図12に示すステップS134において、家庭用パーソナルコンピュータ21からクレジット情報を受信すると、ステップS135に移り、縮小していない撮影画像データ24a−1〜24a−3を家庭用パーソナルコンピュータ21に送信する。
しかるに、家庭用パーソナルコンピュータ21は、図11に示すステップS125において、外部サーバ22からの縮小していない撮影画像データ24a−1〜24a−3を公衆回線25を通して受信する。
【0049】
このように上記第2の実施の形態によれば、テーマパーク等の施設外に設けられ、テーマパーク等の施設の入場者に係る撮影画像データを施設内サーバ8から抽出して外部サーバ22に保存し、この外部サーバ22から例えばテーマパーク等の施設への入場者の自宅等に設けられている家庭用パーソナルコンピュータ21によって撮影画像データを読み出すようにしたので、上記第1の実施の形態と同様の効果を奏することができるのに加えて、テーマパーク等の施設の出口で提供されたパスワードとIDとから成る個人認識情報を家庭用パーソナルコンピュータ21から入力することによって例えば自宅において撮影画像データ24a−1〜24a−3の提供を受けることができる。
【0050】
又、外部サーバ22は、図8に示すように各個人認識情報23−1〜23−jに関連付けて各撮影画像データ24a−1〜24a−3、24b−1〜24b−4を保存するので、今回テーマパーク等の施設に入場したときに撮影された撮影画像データに限らず、以前にテーマパーク等の施設に入場したときに撮影された全ての撮影画像データも同一の個人認識情報23−1〜23−jに関連付けて保存することができる。従って、家庭用パーソナルコンピュータ21に各個人認識情報23−1〜23−jのパスワードとIDとを入力するだけで、今回テーマパーク等の施設に入場したときに撮影された撮影画像データに限らず、以前にテーマパーク等の施設に入場したときに撮影された全ての撮影画像データの提供を受けることができる。
【0051】
家庭用パーソナルコンピュータ21のディスプレイ21aにテーマパーク等の施設への入場経験者が撮影されている全ての撮影画像データ24a−1〜24a−3等を一覧表示するので、入場経験者は、自身が撮影されているか否かを確認して印刷出力することができる。なお、来場者自身が撮影されていなければ、その撮影画像データの印刷出力を中止することは可能である。
【0052】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明に係る施設内フォトシステムの第1の実施の形態を示す構成図。
【図2】同システムにおける第1の画像保存部に保存される撮影画像データのデータ構造を示す模式図。
【図3】同システムにおける撮影フローチャート。
【図4】同システムにおける画像保存フローチャート。
【図5】同システムにおける出口写真提供フローチャート。
【図6】同システムにおけるサーバ画像送信フローチャート。
【図7】本発明に係る施設内フォトシステムに施設外フォト抽出システムを備えた第2の実施の形態を示す構成図。
【図8】同システムにおける第2の記憶装置に保存される撮影画像データのデータ構造を示す模式図。
【図9】同システムにおける個人認識情報の提供フローチャート。
【図10】同システムにおける外部サーバの動作フローチャート。
【図11】同システムにおける家庭用パーソナルコンピュータの動作フローチャート。
【図12】同システムにおける家庭用パーソナルコンピュータと外部サーバとの動作フローチャート。
【符号の説明】
【0054】
1:第1の撮影部、2−1〜2−n:カメラ、3:画像提供部、4:パーソナルコンピュータ、4a:ディスプレイ、5:カメラ、6:現金投入機、7:プリンタ、8:施設内サーバ、9:ローカルエリアネットワーク(LAN)、8a:第1の記憶装置、10−1〜10−m:顔特徴、11a−1〜11a−3,11b−1〜11b−4:撮影画像データ、20:施設外フォト抽出システム、21:家庭用パーソナルコンピュータ、21a:ディスプレイ、22:外部サーバ、22a:第2の記憶装置、23−1〜23−j:個人認識情報、24a−1〜24a−3,24b−1〜24b−4:撮影画像データ、25:公衆回線。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設内に設置され、前記施設内に入場している被写体を撮影する第1の撮影部と、
前記第1の撮影部の撮影により取得された少なくとも画像データを保存する第1の画像保存部と、
前記施設から退場する前記被写体に係る少なくとも前記画像データを前記画像保存部から抽出し、前記施設から退場する前記被写体に対して前記抽出された前記画像データを提供する画像提供部と、
を具備することを特徴とする施設内フォトシステム。
【請求項2】
前記第1の撮影部は、前記被検体の特定部位を検出して前記被検体の撮影を行い、当該撮影により取得された前記画像データから前記特定部位の第1の特徴情報を抽出することを特徴とする請求項1記載の施設内フォトシステム。
【請求項3】
前記第1の撮影部は、前記被検体の前記特定部位として顔部位を検出することを特徴とする請求項2記載の施設内フォトシステム。
【請求項4】
前記第1の撮影部は、任意の時間毎に撮影を行うことを特徴とする請求項1記載の施設内フォトシステム。
【請求項5】
前記第1の画像保存部は、前記撮影部から前記画像データと前記第1の特徴情報とを受け取り、前記画像データと前記第1の特徴情報とを関連付けて保存することを特徴とする請求項2記載の施設内フォトシステム。
【請求項6】
前記画像提供部は、前記施設から退場する前記被写体の特定部位を照合し、前記特定部位に基づいて前記施設から退場する前記被写体に前記画像データを提供することを特徴とする請求項1記載の施設内フォトシステム。
【請求項7】
前記画像提供部は、前記被検体の前記特定部位として顔部位を検出することを特徴とする請求項6記載の施設内フォトシステム。
【請求項8】
前記第1の画像保存部は、前記画像提供部により照合された前記被検体の前記特定部位の第2の特徴情報を受け取り、当該第2の特徴情報に一致する前記第1の特徴情報に関連付けられている前記画像データを抽出することを特徴とする請求項6記載の施設内フォトシステム。
【請求項9】
前記画像提供部は、前記施設から退場する前記被写体を撮影し、当該撮影により取得された前記画像データから前記特定部位の前記第2の特徴情報を抽出する第2の撮影部を有することを特徴とする請求項8記載の施設内フォトシステム。
【請求項10】
前記画像提供部は、課金を受けると、前記画像データを前記被写体に提供することを特徴とする請求項1記載の施設内フォトシステム。
【請求項11】
前記画像提供部は、前記画像データを印刷して前記被写体に提供することを特徴とする請求項10記載の施設内フォトシステム。
【請求項12】
前記第1の撮影部と前記第1の画像保存部と前記画像提供部とは、互いにネットワークを介してデータの送受信可能に接続されていることを特徴とする請求項1記載の施設内フォトシステム。
【請求項13】
前記第1の撮影部は、前記施設から退場する前記被写体を撮影する複数の撮影装置を有し、
前記第1の画像保存部は、少なくとも前記画像データと前記被写体における特定部位の第1の特徴情報とを関連付けて保存するサーバを有し、
前記画像提供部は、前記施設から退場する前記被写体を撮影する第2の撮影部と、課金を受ける課金受付機と、前記画像データを印刷するプリンタと、前記第2の撮影部の撮影により取得された前記画像データから抽出された前記特定部位の前記第2の特徴情報と前記第1の特徴情報とに基づいて前記画像保存部から前記施設から退場する前記被写体に係る少なくとも前記画像データを抽出し、当該画像データを前記プリンタによって印刷出力するコンピュータとを有する、
ことを特徴とする請求項12記載の施設内フォトシステム。
【請求項14】
前記施設外に設けられ、前記被写体に係る前記画像データを前記第1の画像保存部から抽出し、当該抽出された画像データを前記被写体に提供するための施設外画像提供部、
を備えたことを特徴とする請求項1記載の施設内フォトシステム。
【請求項15】
前記施設外画像提供部は、前記第1の画像保存部から抽出した前記画像データと前記被写体を認識するための認識情報とを関連付けて保存する第2の画像保存部を有することを特徴とする請求項14記載の施設内フォトシステム。
【請求項16】
前記第2の画像保存部は、前記施設外の外部回線を介して前記被検体の端末装置に接続され、
前記端末装置は、前記認識情報に基づいて前記第2の画像保存部に保存されている前記画像データを抽出可能である、
ことを特徴とする請求項15記載の施設内フォトシステム。
【請求項17】
前記第2の画像保存部は、課金を受けると、前記画像データを前記被写体に提供することを特徴とする請求項15記載の施設内フォトシステム。
【請求項18】
前記第2の画像保存部は、前記課金を受ける前に、前記画像データを縮小した縮小画像データを前記被写体に提供することを特徴とする請求項17記載の施設内フォトシステム。
【請求項19】
前記第2の画像保存部は、少なくとも前記画像データと前記被写体を認識するための認識情報とを関連付けて保存する外部サーバを有し、
前記端末装置は、前記外部サーバに対して前記施設外の前記外部回線を介して接続され、課金を受けると、前記認識情報に基づいて前記外部サーバに保存されている前記画像データを抽出可能である、
ことを特徴とする請求項16記載の施設内フォトシステム。
【請求項20】
施設内に設置された撮影部の撮影によって取得された被写体の画像データを保存し、かつ前記施設から退場する前記被写体に対して前記画像データを提供する施設内フォトシステムの外部から前記画像データを抽出する施設外フォト抽出システムにおいて、
前記施設内フォトシステム外に設けられ、前記施設内フォトシステムから抽出した前記画像データと前記被写体を認識するための認識情報とを関連付けて保存する画像保存部と、
前記画像保存部に対して前記施設外の外部回線を介して接続され、前記認識情報に基づいて前記画像保存部に保存されている前記画像データを抽出する端末装置と、
を具備することを特徴とする施設外フォト抽出システム。
【請求項21】
前記端末装置から前記施設内フォトシステムに課金を行うと、前記端末装置は、前記認識情報に基づいて前記画像保存部に保存されている前記画像データを抽出可能とすることを特徴とする請求項20記載の施設外フォト抽出システム。
【請求項22】
前記画像保存部は、前記課金を受ける前に、前記画像データを縮小した縮小画像データを前記端末装置に送信することを特徴とする請求項20記載の施設外フォト抽出システム。
【請求項23】
前記画像保存部は、少なくとも前記画像データを保存する外部サーバを有することを特徴とする請求項20記載の施設外フォト抽出システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−278534(P2009−278534A)
【公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−129747(P2008−129747)
【出願日】平成20年5月16日(2008.5.16)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】