説明

映像切替装置

【課題】 操作者の負担を軽くするとともに、操作者にとって所望の映像を映像表示手段に表示可能な映像切替装置を提供する。
【解決手段】 複数の撮影手段4により撮影された映像の中から選択された映像を映像表示手段5に出力する映像切替装置1であって、撮影目標の存在位置を特定する座標特定手段2と、座標特定手段2により特定された撮影目標の座標と予め設定されている撮影手段4の設置された座標とから撮影目標と撮影手段4との距離を算出し、撮影目標と撮影手段4との距離に基づいて映像表示手段5に出力する映像を選択する映像切替手段3とを備えるようにした。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の撮影手段により撮影された映像を切り替えながら映像表示手段に表示する映像切替装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラ等の複数の撮影手段により撮影された映像をディスプレー等の映像表示手段に表示する場合、撮影手段を所定時間毎に切り替えることにより映像表示手段に表示される映像を順次切り替えるようにしたり、操作者が手動で撮影手段を切り替えることにより映像表示手段に表示する映像を切り替えるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述のような処理によって決定した映像を映像表示手段に表示する場合、前者にあっては、複数の撮影手段により撮影された映像のうち操作者にとって所望の映像が常に表示されるとは限らず、後者にあっては、操作者が切り替え操作をしなければならないので面倒であるという問題点を有していた。
【0004】本発明は、上記の問題点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、操作者の負担を軽くするとともに、操作者にとって所望の映像を映像表示手段に表示可能な映像切替装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、複数の撮影手段により撮影された映像の中から選択された映像を映像表示手段に出力する映像切替装置であって、撮影目標の存在位置を特定する座標特定手段と、該座標特定手段により特定された撮影目標の座標と予め設定されている前記撮影手段の設置された座標とから撮影目標と前記撮影手段との距離を算出し、撮影目標と前記撮影手段との距離に基づいて前記映像表示手段に出力する映像を選択する映像切替手段とを備えるようにしたことを特徴とするものである。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載の映像切替装置において、前記映像切替手段は、撮影目標と最も距離の近い前記撮影手段により撮影された映像を前記映像表示手段に表示するようにしたことを特徴とするものである。
【0007】請求項3記載の発明は、複数の撮影手段により撮影された映像の中から選択された映像を映像表示手段に出力する映像切替装置であって、撮影された映像における撮影目標の大きさを計測する画像処理手段と、該画像処理手段により計測された撮影目標の大きさに基づいて前記映像表示手段に出力する映像を選択する映像切替手段とを備えるようにしたことを特徴とするものである。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項3記載の映像切替装置において、前記映像切替手段は、撮影された映像における撮影目標の大きさが最も大きい前記撮影手段により撮影された映像を前記映像表示手段に表示するようにしたことを特徴とするものである。
【0009】請求項5記載の発明は、複数の撮影手段により撮影された映像の中から選択された映像を映像表示手段に出力する映像切替装置であって、予め設定された複数の領域のうちどの領域に撮影目標が存在するかを特定するエリア特定手段と、該エリア特定手段により特定された領域に基づいて前記映像表示手段に出力する映像を選択する映像切替手段とを備えるようにしたことを特徴とするものである。
【0010】請求項6記載の発明は、請求項5記載の映像切替装置において、前記映像切替手段は、特定された領域に最も近い撮影手段により撮影され映像を前記映像表示手段に表示するようにしたことを特徴とするものである。
【0011】請求項7記載の発明は、請求項5記載の映像切替装置において、前記映像切替手段は、撮影目標が過去に存在した領域を蓄積し、撮影目標が移動する領域の履歴に基づいて選択された映像を前記映像表示手段に表示するようにしたことを特徴とするものである。
【0012】請求項8記載の発明は、複数の撮影手段により撮影された映像の中から選択された映像を映像表示手段に出力する映像切替装置であって、撮影目標の存在位置を特定する座標特定手段と、該座標特定手段により特定された撮影目標の座標の履歴を蓄積することで撮影目標の移動方向に基づいて前記映像表示手段に出力する映像を選択する映像切替手段とを備えるようにしたことを特徴とするものである。
【0013】請求項9記載の発明は、請求項8記載の映像切替装置において、前記映像切替手段は、撮影目標の移動方向と撮影目標から見た撮影手段の方向とのなす角が小さい撮影手段により撮影された映像を前記映像表示手段に表示するようにしたことを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る映像切替装置の実施の形態を図1乃至図14に基づいて詳細に説明する。
【0015】[第1の実施の形態]本実施の形態に係る映像切替装置1は、図1に示すように、座標特定手段2と、映像切替手段3とを備えてなる。そして、カメラ等の複数の撮影手段4a、…4n(Cam1、…CamN)とディスプレー等の映像表示手段5とは映像切替手段3を介して接続されている。なお、映像表示手段5の数は1つに限られるものではない。
【0016】以下、説明の便宜上、撮影手段4にNTSCビデオ信号を出力可能なCCDカメラを2台、映像表示手段5にNTSCビデオ信号を表示するTVモニタを1台用いた構成について説明する。図2に示すように、撮影空間に2台のCCDカメラ4a、4bがそれぞれ固定されている。今、CCDカメラ4aが固定される座標をC1(xc1,yc1,zc1)とし、CCDカメラ4bが固定される座標をC2(xc2,yc2,zc2)とする。
【0017】座標特定手段2は、撮影空間に複数設置して撮影目標の存在する方向を検出する検知手段(図示せず)と、各々の検知手段が設置されている撮影空間の座標系における設置座標から撮影目標が所持している発信機の座標を算出する特定手段(図示せず)を備えてなる。この座標特定手段2により、撮影空間において撮影目標の存在する座標Tt(xTt,yTt,zTt)が出力される。(以下、撮影目標の存在する座標Ttを撮影目標座標と記載する。)なお、座標特定手段2から出力される撮影目標の座標系はCCDカメラ4の固定される座標系に合わせて設定されている。
【0018】次に、上述した構成の映像切替装置1の動作について図3に基づき説明する。まず、座標特定手段2により撮影目標座標Ttが出力されると(図3のS31)、映像切替手段3は、CCDカメラ4aと撮影目標座標Ttとの距離L1及びCCDカメラ4bと撮影目標座標Ttとの距離L2を算出する(図3のS32)。そして、映像切替手段3は、演算された距離L1、L2を比較し(図3のS33)、距離L1>距離L2であればCCDカメラ4bにより撮影された映像を映像表示手段5に出力し(図3のS34)、距離L1<距離L2であればCCDカメラ4aにより撮影された映像を映像表示手段5に出力する(図3のS35)ようになっている。
【0019】なお、座標特定手段2は、撮影目標の座標が取得できるようなものであれば特に制限はなく、例えば、撮影目標が所持した超音波発信機や電波発信機からの信号を用いて撮影目標の座標を出力させるようにしてもよい。また、複数の撮影手段4a、…4nは、撮影目標を自身において撮影される映像の中心に制御するような制御手段を備えるようにしてもよい。
【0020】上述した構成の映像切替装置1にあっては、操作者の手を煩わすことなく、撮影目標と最も距離の近い撮影手段4により撮影された映像を操作者が所望とする映像として映像表示手段5に出力させることが可能になる。したがって、複数の撮影手段4の中で最も鮮明に撮影目標を撮影することができる撮影手段4により撮影された映像を映像表示手段5に表示することが可能になる。
【0021】なお、本実施の形態の映像切替装置1にあっては、撮影目標から最も距離の近い撮影手段4により撮影された映像を操作者の所望とする映像として出力するようにしているが、操作者の所望とする映像はその利用形態により多種多様である。そこで、映像切替手段3にあっては、その利用形態に応じて映像表示手段5に出力する映像の選択条件を任意に変更できるようにしてもよい。これにより、例えば、撮影目標との距離が予め定めた範囲内に存する撮影手段4により撮影された映像を映像表示手段5に出力させるといったことも容易に行うことが可能になる。
【0022】[第2の実施の形態]図4に示すように、本実施の形態に係る映像切替装置1は、第1の実施の形態に係る映像切替装置1の座標特定手段2に代えて、各撮影手段4a、…4nにより撮影された映像において撮影目標の大きさを出力する画像処理手段6を用いるようにしたものである。すなわち、本実施の形態に係る画像処理手段6にあっては、図5に示すように、撮影手段4a、…4nにより撮影された画像が入力されると2値化処理がなされ(図5のS52)、撮影目標の輝度レベルが大きい座標を格納し(図5のS53及びS54)、格納されたY軸成分の最大座標と最小座標との差を演算し(図5のS56)、その値を撮影目標の大きさとして出力するのである。
【0023】次に、上述した構成の映像切替装置1の動作について図6に基づき説明する。まず、画像処理手段6にあっては、CCDカメラ4aにより撮影された撮影目標の大きさA1、CCDカメラ4bにより撮影された撮影目標の大きさA2を算出する(図6のS61)。そして、映像切替手段3にあっては、演算された撮影目標の大きさA1、A2を比較し(図6のS62)、大きさA1>大きさA2であればCCDカメラ4aにより撮影された映像を映像表示手段5に出力し(図6のS63)、大きさA1<大きさA2であればCCDカメラ4bにより撮影された映像を映像表示手段5に出力する(図6のS64)ようになっている。
【0024】なお、画像処理手段6は、撮影目標の大きさが取得できるようなものであれば特に制限はなく、例えば、撮影目標のエッジを抽出する手段を用いてエッジの座標を演算し、これを用いて撮影目標の大きさを取得するようにしてもよい。
【0025】上述した構成の映像切替装置1にあっては、操作者の手を煩わすことなく、撮影目標が最も大きく撮影された映像を操作者が所望とする映像として映像表示手段5に出力させることが可能になる。
【0026】なお、本実施の形態の映像切替装置1にあっては、最も撮影目標が大きく撮影された映像を操作者の所望とする映像として出力するようにしているが、操作者の所望とする映像はその利用形態により多種多様である。そこで、映像切替手段3にあっては、その利用形態に応じて映像表示手段5に出力する映像の選択条件を任意に変更できるようにしてもよい。これにより、例えば、撮影目標が所望の大きさで撮影された映像を映像表示手段5に出力させるといったことも容易に行うことが可能になる。
【0027】[第3の実施の形態]図7に示すように、本実施の形態に係る映像切替装置1は、第1の実施の形態に係る映像切替装置1の座標特定手段2に代えて、撮影目標が予め定められた撮影空間のどの領域(エリア)に存するかを出力するエリア特定手段7を用いるようにしたものである。すなわち、予めエリア特定手段7により、図8に示すように、個々にCCDカメラ4a、4bを含んだ領域Area1、Area2を設定しておくのである。なお、本実施の形態にあっては、領域Area1は座標(0,0)、(X1,0)、(0,Y1)、(X1,Y1)にて囲まれた領域であり、領域Area2は座標(X1,0)、(X2,0)、(X2,Y1)、(X1,Y1)にて囲まれた領域である。
【0028】次に、上述した構成の映像切替装置1の動作について図9に基づき説明する。エリア特定手段7にあっては、第1の実施の形態に示した座標特定手段2と同様の構成により撮影目標が座標上のどこにあるかを検出し(図9のS91)、撮影目標がどの領域Area1、Area2に存するかを出力する(図9のS92)。映像切替手段3にあっては、撮影目標が領域Area1に存するか否かを判断し(図9のS93)、領域Area1に撮影目標が存する場合はCCDカメラ4aにより撮影された映像を映像表示手段5に出力するのである(図9のS94)。同様に、領域Area2に撮影目標が存するか否かを判断し(図9R>9のS95)、領域Area2に撮影目標が存する場合はCCDカメラ4bにより撮影された映像を映像表示手段5に出力するのである(図9のS96)。このようにして映像切替手段3にあっては、全ての領域Area1、…について撮影目標が存するか否かを判断し、その領域Area1、…に割り当てられた撮影手段4a、…により撮影された映像を映像表示手段5に出力するのである。
【0029】上述した構成の映像切替装置1にあっては、操作者の手を煩わすことなく、操作者が所望とする各領域Area1、…毎に設定された撮影手段4a、…により撮影された映像を映像表示手段5に出力させることが可能になる。したがって、複数の撮影手段4の中でその領域Areaにある撮影目標を撮影するのに最も相応しい撮影手段4により撮影された映像を映像表示手段5に表示することが可能になる。
【0030】なお、図10に示すように、設定した各領域Area1、…の間に中間領域M1_2、…を設定するようにしてもよい。ここで領域Area1は座標(0,0)、(XM1,0)、(0,Y1)、(XM1,Y1)にて囲まれた領域であり、領域Area2は座標(XM2,0)、(X2,0)、(XM2,Y1)、(X2,Y1)にて囲まれた領域であり、中間領域M1_2は座標(XM1,0)、(XM2,0)、(XM2,Y1)、(XM1,Y1)にて囲まれた領域である。そして、図11に示すように、映像切替手段3にあっては、撮影目標の存する領域Area1、…の履歴を監視し、どのように撮影目標が移動したかに応じてどの撮影手段4a、…により撮影された映像を映像表示手段5に出力するかを決定するようになっている。
【0031】例えば、前回のエリア特定手段7の出力が領域Area1で、今回のエリア特定手段7の出力が中間領域M1_2であった場合、CCDカメラ4aにより撮影された映像を映像表示手段5に出力し、前回のエリア特定手段7の出力が領域Area2で、今回のエリア特定手段7の出力が中間領域M1_2であった場合、CCDカメラ4bにより撮影された映像を映像表示手段5に出力するといった制御を行うのである。これにより操作者の手を煩わすことなく、撮影目標の移動履歴に応じた映像を操作者が所望とする映像として映像表示手段5に出力させることが可能になる。特に、図10及び図11に示すような設定によれば、撮影目標が領域Area1、Area2の境界近傍をふらふら移動したとしても、映像表示手段5に表示される映像が短時間の間にCCDカメラ4aとCCDカメラ4bとにより撮像された映像に何度も切り替わることを防止できる。
【0032】[第4の実施の形態]本実施の形態に係る映像切替装置1は、図1に示すような構成にあって、撮像目標の移動履歴に基づいて映像表示手段5に出力する映像を決定するようにしたものである。すなわち、映像切替手段5にあっては、図12に示すように、時刻tt-nに座標特定手段2から出力される撮影目標の存する座標Pt-n(Xt-n,Yt-n,Zt-n)を順次格納していき、撮影目標の移動履歴から映像表示手段5に出力する撮影手段4a、…の映像を決定するようになっている。
【0033】次に、上述した構成の映像切替装置1の動作について図14に基づき説明する。まず、座標特定手段2により時刻tt-n撮影目標座標Pt-nが出力されると(図14のS141)、映像切替手段3はこれを蓄積していくとともに、撮影目標の進行方向を演算する(図14R>4のS142)。撮影目標の進行方向は進行方向ベクトルVtとして算出され、本実施の形態にあってはPt-Pt-nとして近似される(図14のS142)。さらに、図13R>3に示すように、この方向ベクトルVtとCCDカメラ4a、4bから撮影目標までの方向ベクトルDc1t、Dc2tを算出する(図14のS143)。その後、CCDカメラ4a、4bから撮影目標までの方向ベクトルDc1t、Dc2tと撮影目標の進行方向ベクトルVtとの内積を演算する。そして、この内積の大小を比較し(図14のS144)、内積の小さい方のCCDカメラ4a、4bで撮影された映像を映像表示手段5に出力するようになっている(図14R>4のS145、S146)。
【0034】上述した構成の映像切替装置1にあっては、操作者の手を煩わすことなく、撮影目標の進行方向に対峙する撮影手段4により撮影された映像を操作者が所望とする映像として優先的に映像表示手段5に出力させることが可能になる。したがって、撮影目標が人の場合、その表情等を優先的に映像手段5に出力させることが可能になる。
【0035】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る映像切替装置にあっては、複数の撮影手段により撮影された映像の中から撮影目標の状態に応じた映像を映像表示手段に出力することが可能になるため、操作者の負担を軽くするとともに、操作者にとって所望の映像を映像表示手段に表示可能な映像切替装置を提供することが可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施の形態の映像切替装置のブロック図である。
【図2】撮影空間の座標系を示す説明図である。
【図3】本発明に係る一実施の形態の映像切替手段の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明に係る他の実施の形態の映像切替装置のブロック図である。
【図5】撮影目標の大きさを演算する動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明に係る他の実施の形態の映像切替手段の動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明に係る他の実施の形態の映像切替装置のブロック図である。
【図8】撮影空間の領域の状態を示す説明図である。
【図9】本発明に係る他の実施の形態の映像切替手段の動作を示すフローチャートである。
【図10】撮影空間の領域の状態を示す説明図である。
【図11】前回の撮影目標及び今回の撮影目標の位置関係と映像を出力する撮影手段との関係を示す説明図である。
【図12】撮影空間における撮影目標の位置と時間との関係を示す説明図である。
【図13】撮影空間における撮影目標の移動方向及び撮影目標と撮影手段との位置関係を示す説明図である。
【図14】本発明に係る他の実施の形態の映像切替手段の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 映像切替装置
2 座標特定手段
3 映像切替手段
4 撮影手段
5 映像表示手段
6 画像処理手段
7 エリア特定手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の撮影手段により撮影された映像の中から選択された映像を映像表示手段に出力する映像切替装置であって、撮影目標の存在位置を特定する座標特定手段と、該座標特定手段により特定された撮影目標の座標と予め設定されている前記撮影手段の設置された座標とから撮影目標と前記撮影手段との距離を算出し、撮影目標と前記撮影手段との距離に基づいて前記映像表示手段に出力する映像を選択する映像切替手段とを備えるようにしたことを特徴とする映像切替装置。
【請求項2】 前記映像切替手段は、撮影目標と最も距離の近い前記撮影手段により撮影された映像を前記映像表示手段に表示するようにしたことを特徴とする請求項1記載の映像切替装置。
【請求項3】 複数の撮影手段により撮影された映像の中から選択された映像を映像表示手段に出力する映像切替装置であって、撮影された映像における撮影目標の大きさを計測する画像処理手段と、該画像処理手段により計測された撮影目標の大きさに基づいて前記映像表示手段に出力する映像を選択する映像切替手段とを備えるようにしたことを特徴とする映像切替装置。
【請求項4】 前記映像切替手段は、撮影された映像における撮影目標の大きさが最も大きい前記撮影手段により撮影された映像を前記映像表示手段に表示するようにしたことを特徴とする請求項3記載の映像切替装置。
【請求項5】 複数の撮影手段により撮影された映像の中から選択された映像を映像表示手段に出力する映像切替装置であって、予め設定された複数の領域のうちどの領域に撮影目標が存在するかを特定するエリア特定手段と、該エリア特定手段により特定された領域に基づいて前記映像表示手段に出力する映像を選択する映像切替手段とを備えるようにしたことを特徴とする映像切替装置。
【請求項6】 前記映像切替手段は、特定された領域に最も近い撮影手段により撮影され映像を前記映像表示手段に表示するようにしたことを特徴とする請求項5記載の映像切替装置。
【請求項7】 前記映像切替手段は、撮影目標が過去に存在した領域を蓄積し、撮影目標が移動する領域の履歴に基づいて選択された映像を前記映像表示手段に表示するようにしたことを特徴とする請求項5記載の映像切替装置。
【請求項8】 複数の撮影手段により撮影された映像の中から選択された映像を映像表示手段に出力する映像切替装置であって、撮影目標の存在位置を特定する座標特定手段と、該座標特定手段により特定された撮影目標の座標の履歴を蓄積することで撮影目標の移動方向に基づいて前記映像表示手段に出力する映像を選択する映像切替手段とを備えるようにしたことを特徴とする映像切替装置。
【請求項9】 前記映像切替手段は、撮影目標の移動方向と撮影目標から見た撮影手段の方向とのなす角が小さい撮影手段により撮影された映像を前記映像表示手段に表示するようにしたことを特徴とする請求項8記載の映像切替装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図8】
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【図10】
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【図11】
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【図4】
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【図5】
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【図13】
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【図6】
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【図7】
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【図9】
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【図12】
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【図14】
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【公開番号】特開2001−45468(P2001−45468A)
【公開日】平成13年2月16日(2001.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平11−216278
【出願日】平成11年7月30日(1999.7.30)
【出願人】(000005832)松下電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】