説明

有機珪素化合物、その製造法、該化合物を含有するゴム混合物および該化合物の使用

【課題】充填剤への結合の際に微少量の揮発性のアルコールを放出し、同時に高い反応性を有する有機珪素化合物の提供。
【解決手段】下記一般式IIで表される有機珪素化合物。


(Rはメチル基又はエチル基であり、R′はC9〜30のアルキル基等であり、R′′は2価のC1〜30の炭化水素基等であり、XはS等であり、Sの場合n=2及びm=1〜10である。)該有機珪素化合物は、式IIのR′がRである化合物とR′OHで表されるアルコールを触媒存在下に反応させROHを蒸留により連続的に分離することにより製造される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機珪素化合物、その製造法、該化合物を含有するゴム混合物および該化合物の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
シランを付着助剤として使用することは、公知である。即ち、アミノアルキルトリアルコキシシラン、例えば3−アミノプロピルトリメトキシシランおよび3−アミノプロピルトリエトキシシラン、メタクリルオキシアルキルトリアルコキシシラン、例えば3−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、ポリスルファンアルキルトリアルコキシシラン、例えばビス[3−トリエトキシシリルプロピル]ポリスルファンおよびビス[3−トリエトキシシリルプロピル]ジスルファンおよびメルカプトアルキルトリアルコキシシラン、例えば3−メルカプトプロピルトリメトキシシランおよび3−メルカプトプロピルトリエトキシシランは、無機材料、例えばガラス繊維、金属または酸化物の充填剤と有機材料、例えば熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂およびエラストマーとの間の付着助剤または架橋剤および表面変性剤として使用される。
【0003】
この付着助剤またはカップリング剤もしくは結合剤は、充填剤ならびにエラストマーのために結合を形成し、それによって充填剤表面とエラストマーとの間に良好な相互作用を生じさせる。この付着助剤またはカップリング剤もしくは結合剤は、混合粘度を低下させ、充填剤の分散を簡易化する。
【0004】
更に、珪素原子に3個のアルコキシ置換基を有する市販のシラン付着助剤(ドイツ連邦共和国特許第2255577号明細書)の使用は、充填剤への結合の間および後に著量のアルコールの遊離を生じる。一般には、トリメトキシ置換およびトリエトキシ置換されたシランが使用されるので、相応するアルコールのメタノールおよびエタノールは、著量で遊離される。
【0005】
更に、メトキシ置換およびエトキシ置換されたシランが相応する長鎖状のアルコキシ置換されたシランよりも反応性であり、したがって急速に充填剤に結合する可能性があり、したがって経済的な視点からメトキシ置換およびエトキシ置換されたシランの使用を断念することができないことは、公知である。
【0006】
公知の有機珪素化合物の欠点は、揮発性のアルコール、例えばメタノールおよびエタノールが充填剤へのシランの結合の間および後に環境に放出されることである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】ドイツ連邦共和国特許第2255577号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の課題は、充填剤への結合の際に微少量の揮発性のアルコールを放出し、同時に高い反応性を有する有機珪素化合物を製造することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の対象は、一般式II
【化1】

〔式中、Rは、メチル基またはエチル基であり、
R′は、同一かまたは異なり、C〜C30−分枝鎖状または非分枝鎖状の1価のアルキル基またはアルケニル基、アリール基、アラルキル基、分枝鎖状または非分枝鎖状のC〜C30−アルキルエーテル基、分枝鎖状または非分枝鎖状のC〜C30−アルキルポリエーテル基、またはR′′′Siであり、この場合R′′′は、C〜C30−分枝鎖状または非分枝鎖状のアルキル基またはアルケニル基、アラルキル基またはアリール基であるものとし、
R′′は、分枝鎖状または非分枝鎖状の飽和または不飽和の脂肪族、芳香族または混合された脂肪族/芳香族の2価C〜C30−炭化水素基であり、
Xは、NH(3−n)、この場合n=1、2、3およびm=1であるものとし、O(C=O)−R′′′、この場合n=1およびm=1であるものとし、SH、この場合n=1およびm=1であるものとし、S、この場合n=2およびm=1〜10であるものとし、およびこれらの混合物、S(C=O)−R′′′、この場合n=1およびm=1であるものとし、またはHであり、この場合n=1およびm=1であるものとする〕で示される有機珪素化合物である。
【0010】
R′′は、CH、CHCH、CHCHCH、CHCHCHCH、CH(CH)、CHCH(CH)、C(CH、CH(C)、CHCHCH(CH)、CHCH(CH)CHまたは
【化2】

を表わすことができる。
【0011】
式IIの本発明による有機珪素化合物は、次の通りであることができる:
【化3】

【0012】
【化4】

【0013】
【化5】

【0014】
本発明のもう1つの対象は、本発明による有機珪素化合物の製造法であり、この方法は、一般式III
【化6】

〔式中、R、R′′、X、mおよびnは、上記の意味を有する〕で示されるシランを一般式R′−OH〔式中、R′は上記の意味を有する〕で示されるアルコールとR−OHの分解下に反応させ、R−OHを蒸留によって連続的に反応混合物と分離することによって特徴付けられる。
【0015】
本発明による方法の場合には、RO基の1個もR′O基によって置換されていないか、または1、2または3個のRO基がR′O基によって置換されているような混合物を生成することができる。RO基対R′O基の比は、一般式IIIのシランと一般式R′−OHのアルコールとのモル比によって定めることができる。例えば、n=1の場合には、一般式R′−OHのアルコールの2モル当量を一般式IIIのシランの1モル当量と反応させることによって、式Iに記載の平均組成を有する有機珪素化合物を得ることができる。例えば、n=2の場合には、一般式R′−OHのアルコールの4モル当量を一般式IIIのシランの1モル当量と反応させることによって、式Iに記載の平均組成を有する有機珪素化合物を得ることができる。
【0016】
混合物は、それ自体として使用されることができるかまたは個々の化合物に分離して使用されることができる。
【0017】
R′=R′′′Siの関連して、一般式IIIのシランは、R′′′Si−OHまたはR′′′Si−O−SiR′′′と反応されることができる。化合物R′′′Si−O−SiR′′′は、R′′′Si−OHに加水分解することができ、一般式IIIのシランと反応することができる。
【0018】
反応は、中性、酸性または塩基性の触媒、例えば塩酸、硫酸、燐酸、蟻酸、酢酸、パラトルエンスルホン酸、苛性ソーダ液、苛性カリ液、ナトリウムメチラート、ナトリウムエチラート、デロキサン(Deloxan)ASP I/9、イオン交換体樹脂、アンバーリスト(Amberlyst)15または金属化合物によって促進することができる。
【0019】
また、金属化合物は、遷移金属であってもよい。
【0020】
触媒のための金属化合物としては、金属塩化物、金属酸化物、金属オキシ塩化物、金属アルコラート、金属オキシアルコラート、金属アミド、金属イミドまたは多重結合した配位子を有する遷移金属化合物を使用することができる。例えば、金属化合物としては、次のものを使用することができる:
第3主族のハロゲン化物、アミドまたはアルコラート(M3+=B、Al、Ga、In、Tl:M3+(OMe)、M3+(OEt)、M3+(OC、M3+(OC)、
ランタニド群の化合物に多重に結合した配位子を有する記載された置換基の種類のハロゲン化物、酸化物、イミド、アルコラート、アミド、チオラートおよび組合せ物(希土類、元素の周期律表中の原子番号)、
第3副族の化合物に多重に結合した配位子を有する記載された置換基の種類のハロゲン化物、酸化物、イミド、アルコラート、アミド、チオラートおよび組合せ物(M3+=Sc、Y、La:M3+(OMe)、M3+(OEt)、M3+(OC、M3+(OC、cpM3+(Cl)、cp cpM3+(OMe)、cpM3+(OEt)、cpM3+(NMe、但し、cp=シクロペンタジエニル)、
第4主族のハロゲン化物、アミド、チオラートまたはアルコラート(M4+=Si、Ge、Sn、Pb:M4+(OMe)、M4+(OEt)、M4+(OC、M4+(OC;M2+=Sn、Pb:M2+(OMe)、M2+(OEt)、M2+(OC、M2+(OC、錫ジラウレート、錫ジアセテート、Sn(OBu))、
第4副族の化合物に多重に結合した配位子を有する記載された置換基の種類のハロゲン化物、酸化物、イミド、アルコラート、アミド、チオラートおよび組合せ物(M4+=Ti、Zr、Hf:M4+(F)、M4+(Cl)、M4+(Br)、M4+(I);M4+(OMe)、M4+(OEt)、M4+(OC、M4+(OC、cpTi(Cl)、cpZr(Cl)、cpHf(Cl)、cpTi(OMe)、cpZr(OMe)、cpHf(OMe)、cpTi(Cl)、cpZr(Cl)、cpHf(Cl);cpTi(OMe)、cpZr(OMe)、cpHf(OMe)、M4+(NMe、M4+(NEt、M4+(NHC)、
第5副族の化合物に多重に結合された配位子を有する記載された置換基の種類を有するハロゲン化物、酸化物、イミド、アルコラート、アミド、チオラートおよび組合せ物(M5+、M4+またはM3+=V、Nb、Ta:M5+(OMe)、M5+(OEt)、M5+(OC、M5+(OC、M3+(OMe)、M3+O(OEt)、M3+O(OC、M3+O(OC、cpV(OMe)、cpNb(OMe)、cpTa(OMe);cpV(OMe)、cpNb(OMe)、cpTa(OMe))、
第6副族の化合物に多重に結合された配位子を有する記載された置換基の種類を有するハロゲン化物、酸化物、イミド、アルコラート、アミド、チオラートおよび組合せ物(M6+、M5+またはM4+=Cr、Mo、W:M6+(OMe)、M6+(OEt)、M6+(OC、M6+(OC、M6+O(OMe)、M6+O(OEt)、M6+O(OC、M6+O(OC、M6+(OMe)、M6+(OEt)、M6+(OC、M6+(OC、M6+(OSiMe)2)、または
第7副族の化合物に多重に結合された配位子を有する記載された置換基の種類のハロゲン化物、酸化物、イミド、アルコラート、アミド、チオラートおよび組合せ物(M7+、M6+、M5+またはM4+=Mn、Re:M7+O(OMe)、M7+O(OEt)、M7+O(OC、M7+O(OC、M7+(OMe)、M7+(OEt)、M7+(OC、M7+(OC、M7+(OSiMe、M7+(OSiMe)、M7+(CH))。
【0021】
金属化合物は、金属に対して自由な座標位置を有することができる。
【0022】
また、触媒としては、水の添加によって加水分解可能な金属化合物を形成する金属化合物が使用されてもよい。
【0023】
1つの好ましい実施態様において、チタン酸塩、例えばテトラ−n−ブチル−オルトチタネートまたはテトラ−イソプロピル−オルトチタネートは、触媒として使用されることができる。
【0024】
金属化合物は、無水であってもよく、それによって全体的に微少量の水は、反応混合物中に搬入され、微少量のオリゴマーのシラン化合物が生成される。
【0025】
反応は、20〜200℃の温度で実施することができる。凝縮反応を回避させるために、反応を無水の理想的に不活性ガス雰囲気中で実施することは好ましい。
【0026】
本発明による有機珪素化合物は、無機材料(例えば、ガラス繊維、金属、酸化物充填剤、珪酸)と有機ポリマー(例えば、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、エラストマー)との間の付着助剤、架橋剤および表面変性剤として使用されることができる。本発明による有機珪素化合物は、付着助剤として珪酸および/または澱粉で充填されたタイヤ中に使用されることができる。
【0027】
本発明のもう1つの対象は、ゴム、充填剤、例えば沈降珪酸、場合によっては他のゴム助剤ならびに本発明による少なくとも1つの有機珪素化合物が含有されていることによって特徴付けられているゴム混合物である。
【0028】
本発明による有機珪素化合物は、使用されるゴムの量に対して0.1〜20質量%の量で使用されることができる。
【0029】
本発明による有機珪素化合物の添加ならびに充填剤の添加は、有利に100〜200℃の質量温度で行なうことができる。しかし、前記添加は、後に低い温度(40〜100℃)でも例えば他のゴム助剤と一緒に行なうことができる。
【0030】
有機珪素化合物は、純粋な形で混合過程に添加されてもよいし、不活性の有機担体または無機担体上に塗布して混合過程に添加されてもよい。好ましい担持材料は、珪酸、ロウ、熱可塑性樹脂、天然または合成の珪酸塩、酸化アルミニウムまたはカーボンブラックである。
【0031】
充填剤として、本発明によるゴム混合物には、次の充填剤を使用することができる:
− カーボンブラック:この場合に使用することができるカーボンブラックは、フレームカーボンブラック法、ファーネス法(Furnace-Verfahren)またはガスカーボンブラック法により得られたものであり、20〜200m/gのBET表面積を有する、例えばSAFカーボンブラック、ISAFカーボンブラック、HSAFカーボンブラック、HAFカーボンブラック、FEFカーボンブラックまたはGPFカーボンブラックである。カーボンブラックは、場合によってはヘテロ原子、例えばSiを含有していてもよい。
− 例えば、珪酸塩の溶液を沈殿させるかまたは5〜1000m/g、有利に20〜400m/gの比表面積(BET表面積)および10〜40nmの粒径を有する珪酸ハロゲン化物を炎内加水分解することによって得られた高分散性珪酸。珪酸は、場合によっては別の金属酸化物、例えば酸化Al、酸化Mg、酸化Ca、酸化Ba、酸化Znおよび酸化チタンとの混合酸化物としていてもよい。
− 20〜400m/gのBET表面積および10〜400nmの一次粒径を有する合成珪酸塩、例えば珪酸アルミニウム、アルカリ土類金属珪酸塩、例えば珪酸マグネシウムまたは珪酸カルシウム。
− 合成または天然の酸化アルミニウムおよび水酸化アルミニウム。
− 天然の珪酸塩、例えばカオリンおよび別の天然に産出される珪酸。
− ガラス繊維およびガラス繊維製品(マット、ストランド)または微少ガラス玉。
【0032】
好ましくは、20〜400m/gのBET表面積を有する珪酸塩の溶液を、それぞれゴム100部に対して5〜150質量部の量で沈殿させることによって得られた高分散性珪酸を使用することができる。
【0033】
記載された充填剤は、単独でかまたは混合物で使用されることができる。本方法の特に好ましい実施態様において、それぞれゴム100質量部に対して、場合によってはカーボンブラック0〜100質量部と一緒に明るい充填剤10〜150質量部ならびに本発明によるオリゴマーのオルガノシランの化合物0.3〜10質量部は、混合物の製造のために使用されることができる。
【0034】
本発明によるゴム混合物の製造のためには、天然ゴムと共に合成ゴムも適している。好ましい合成ゴムは、例えばW. Hofmann, Kautschuke, Genter Verlag, Stuttgart 1980に記載されている。この合成ゴムは、なかんずく
− ポリブタジエン(BR)、
− ポリイソプレン(IR)、
− 1〜60質量%、有利に2〜50質量%のスチレン含量を有するスチレン/ブタジエン−コポリマー(SBR)、
− イソブチレン/イソプレン−コポリマー(IIR)、
− 5〜60質量%、有利に10〜50質量%のアクリルニトリル含量を有するブタジエン/アクリルニトリル−コポリマー(MBR)、
− 部分水素化または完全に水素化されたNBRゴム(HNBR)、
− エチレン/プロピレン/ジエン−コポリマー(EPDM)ならびにこれらのゴムの混合物を含む。自動車タイヤの製造のためには、殊に−50℃を上廻るガラス温度を有する陰イオン重合されたLSBRゴム(溶液−SBR)およびそのジエンゴムとの混合物が重要である。
【0035】
本発明によるゴム加硫物は、ゴム工業において公知である他のゴム助剤、例えば反応促進剤、老化保護剤、熱安定剤、光安定剤、オゾン保護剤、加工助剤、可塑剤、粘着剤、発泡剤、染料、顔料、ロウ、希釈剤、有機酸、遅延剤、金属酸化物ならびに活性剤、例えばトリエタノールアミン、ポリエチレングリコール、ヘキサントリオールを含有することができる。
【0036】
ゴム助剤は、なかんずく使用目的により左右される公知の量で使用されることができる。通常の量は、例えばゴムに対して0.1〜50質量%の量である。架橋剤としては、硫黄または硫黄供与物質を使用することができる。更に、本発明によるゴム混合物は、加硫促進剤を含有することができる。適当な加硫促進剤の例は、メルカプトベンズチアゾール、スルフェンアミド、グアニジン、チウラム、ジチオカルバメート、チオ尿素およびチオカルバメートである。加硫促進剤および硫黄は、ゴムに対して0.1〜10質量%、有利に0.1〜5質量%の量で使用される。
【0037】
本発明によるゴム混合物の加硫は、100〜200℃、有利に130〜180℃の温度で、場合によっては10〜200バールの圧力で行なうことができる。ゴムと充填剤、場合によってはゴム助剤および本発明による有機珪素化合物との混合は、公知の混合装置中、例えばローラー、内部混合装置および混合押出機中で実施されることができる。
【0038】
本発明によるゴム混合物は、例えば空気圧タイヤ、タイヤ走行面、ケーブル外被、チューブ、駆動ベルト、ベルトコンベヤー、ロール被覆、タイヤ、靴底、パッキンリングおよび緩衝要素を製造するための成形体の製造に適している。
【0039】
本発明による有機珪素化合物は、反応性が不変である場合に、公知のシランよりも少ないメタノールまたはエタノールが放出されるという利点を有する。非揮発性のアルコールは、このアルコールが不活性であることに基づいてシランと分離されるかまたはこのアルコールが非揮発性であることに基づいてポリマーマトリックス中に残留する。この非揮発性のアルコールは、双方の場合に環境中に達しない。
【実施例】
【0040】
例1:
蒸留バッチ量を有する1リットルの四ツ口フラスコ中に、室温でビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ポリスルファン200.0g(R=エチル、R′′=CHCHCH、X=S、n=2およびm=3.8である式III)および1−ドデカノール70.0g(R′=C1225)を装入し、アンバーリスト(Amberlyst)15 1.0gを添加する。黄色の溶液を100〜130℃に加熱し、生成されるエタノールを留去し、1−ドデカノール210gを1.5時間で滴加する。生成されるエタノールを連続的に留去する。反応の終わり頃に、短時間150℃に加熱する。引続き、ロータリーエバポレーターで真空中で80℃および50ミリバールで留去する。R=エチル、R′=C1225、R′′=CHCHCH、X=S、n=2およびm=3.8である式Iの黄色の液体408.5g(99.4%)が得られる。
【0041】
例2:
蒸留バッチ量を有する1リットルの四ツ口フラスコ中に、室温でビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ポリスルファン200.0g(R=エチル、R′′=CHCHCH、X=S、n=2およびm=3.8である式III)および1−ドデカノール70.0g(R′=C1225)を装入し、p−トルエンスルホン酸一水和物0.7gを添加する。黄色の溶液を100〜105℃に加熱し、生成されるエタノールを留去し、1−ドデカノール210gを1.5時間で滴加する。生成されるエタノールを連続的に留去する。反応の終わり頃に、短時間130℃に加熱する。引続き、ロータリーエバポレーターで真空中で80℃および50ミリバールで留去する。R=エチル、R′=C1225、R′′=CHCHCH、X=S、n=2およびm=3.8である式Iの黄色の液体389.1g(94.7%)が得られる。
【0042】
例3:
蒸留バッチ量を有する1リットルの四ツ口フラスコ中に、室温でビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ポリスルファン200.0g(R=エチル、R′′=CHCHCH、X=S、n=2およびm=3.8である式III)およびジエチレングリコールモノブチルエーテル60.6g(R′=(CH−O−(CH−O−C)を装入し、アンバーリスト(Amberlyst)15 1.0gを添加する。黄色の溶液を115〜130℃に加熱し、生成されるエタノールを留去し、ジエチレングリコールモノブチルエーテル183.2gを1.5時間で滴加する。生成されるエタノールを連続的に留去する。引続き、ロータリーエバポレーターで真空中で80℃および50ミリバールで留去する。R=エチル、R′=(CH−O−(CH−O−C、R′′=CHCHCH、X=S、n=2およびm=3.8である式Iの黄色の液体367.2g(98.2%)が得られる。
【0043】
例4:
蒸留バッチ量を有する1リットルの四ツ口フラスコ中に、室温でビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ポリスルファン200.0g(R=エチル、R′′=CHCHCH、X=S、n=2およびm=3.8である式III)およびジエチレングリコールモノブチルエーテル60.9g(R′=(CH−O−(CH−O−C)を装入し、p−トルエンスルホン酸一水和物0.7gを添加する。黄色の溶液を120〜130℃に加熱し、生成されるエタノールを留去し、ジエチレングリコールモノブチルエーテル182.8gを1.5時間で滴加する。生成されるエタノールを連続的に留去する。引続き、ロータリーエバポレーターで真空中で80℃および20ミリバールで留去する。R=エチル、R′=(CH−O−(CH−O−C、R′′=CHCHCH、X=S、n=2およびm=3.8である式Iの黄色の液体358.5g(95.1%)が得られる。
【0044】
例5:
蒸留バッチ量を有する1リットルの四ツ口フラスコ中に、室温でビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ポリスルファン200.0g(R=エチル、R′′=CHCHCH、X=S、n=2およびm=3.8である式III)および1−テトラデカノール80.5g(R′=−C1429)を装入し、p−トルエンスルホン酸一水和物0.7gを添加する。黄色の溶液を120〜130℃に加熱し、生成されるエタノールを留去し、テトラデカノール241.7gを2時間で滴加する。生成されるエタノールを連続的に留去する。引続き、ロータリーエバポレーターで真空中で80℃および20ミリバールで留去する。R=エチル、R′=−C1429、R′′=CHCHCH、X=S、n=2およびm=3.8である式Iの黄色の液体432.1g(95.4%)が得られる。
【0045】
例6:
蒸留バッチ量を有する1リットルの四ツ口フラスコ中に、室温でビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ポリスルファン200.0g(R=エチル、R′′=CHCHCH、X=S、n=2およびm=3.8である式III)および1−テトラデカノール80.5g(R′=−C1429)を装入し、Degussa社のデロキサン(Deloxan)ASP I/9 1.0gを添加する。黄色の溶液を120〜130℃に加熱し、生成されるエタノールを留去し、テトラデカノール241.7gを2時間で添加する。生成されるエタノールを連続的に留去する。引続き、ロータリーエバポレーターで真空中で80℃および20ミリバールで留去する。R=エチル、R′=−C1429、R′′=CHCHCH、X=S、n=2およびm=3.8である式Iの黄色の液体448.3g(99.0%)が得られる。
【0046】
例7:
蒸留バッチ量を有する1リットルの四ツ口フラスコ中に、室温でビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ポリスルファン200.0g(R=エチル、R′′=CHCHCH、X=S、n=2およびm=3.8である式III)およびジエチレングリコールモノエチルエーテル50.4g(R′=(CH−O−(CH−O−C)を装入し、p−トルエンスルホン酸一水和物0.7gを添加する。黄色の溶液を125〜130℃に加熱し、生成されるエタノールを留去し、ジエチレングリコールモノエチルエーテル151.2gを1.5時間で滴加する。生成されるエタノールを連続的に留去する。引続き、ロータリーエバポレーターで真空中で80℃および20ミリバールで留去する。R=エチル、R′=(CH−O−(CH−O−C、R′′=CHCHCH、X=S、n=2およびm=3.8である式Iの黄色の液体321.0g(96.6%)が得られる。
【0047】
例8:
蒸留バッチ量を有する1リットルの四ツ口フラスコ中に、室温でビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ポリスルファン200.0g(R=エチル、R′′=CHCHCH、X=S、n=2およびm=3.8である式III)およびジエチレングリコールモノエチルエーテル50.4g(R′=(CH−O−(CH−O−C)を装入し、アンバーリスト(Amberlyst)15 1.0gを添加する。黄色の溶液を125℃に加熱し、生成されるエタノールを留去し、ジエチレングリコールモノエチルエーテル151.2gを1.5時間で滴加する。生成されるエタノールを連続的に留去する。引続き、ロータリーエバポレーターで真空中で80℃および25ミリバールで留去する。R=エチル、R′=(CH−O−(CH−O−C、R′′=CHCHCH、X=S、n=2およびm=3.8である式Iの黄色の液体321.9g(96.9%)が得られる。
【0048】
例9:
蒸留バッチ量を有する1リットルの四ツ口フラスコ中に、室温でビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ポリスルファン200.0g(R=エチル、R′′=CHCHCH、X=S、n=2およびm=3.8である式III)およびジエチレングリコールモノヘキシルエーテル71.8g(R′=(CH−O−(CH−O−C13)を装入し、p−トルエンスルホン酸一水和物0.7gを添加する。黄色の溶液を125℃に加熱し、生成されるエタノールを留去し、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル214.2gを1.5時間で添加する。生成されるエタノールを連続的に留去する。引続き、ロータリーエバポレーターで真空中で80℃および25ミリバールで留去する。R=エチル、R′=(CH−O−(CH−O−C13、R′′=CHCHCH、X=S、n=2およびm=3.8である式Iの黄色の液体414.4g(99.4%)が得られる。
【0049】
例10:
蒸留バッチ量を有する1リットルの四ツ口フラスコ中に、室温で3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン125.2g(R=−CHCH、R′′=CHCHCH−、X=−SH、n=1、m=1である式III)および1−テトラデカノール22.5g(R′=−C1429)を装入し、p−トルエンスルホン酸一水和物1.0gを添加する。溶液を120℃に加熱し、直ちに生成されるエタノールを留去し、テトラデカノール202.6gを1.5時間で添加する。生成されるエタノールを連続的に留去する。引続き、ロータリーエバポレーターで真空中で80℃および20ミリバールで留去する。R=−CHCH、R′=−C1429、R′′=−CHCHCH−、X=−SH、n=1、m=1である型Iの無色の液体298.8g(98.9%)が得られる。
【0050】
例11:
有機珪素化合物のゴム技術的試験
ゴム混合物に使用される処方物は次の第1表に記載されている。この場合、単位phrは、使用される粗製ゴム100部に対する質量部を意味する。ゴム混合物およびその加硫物を製造するための一般的な方法は、書籍:"Rubber Technology Handbook", W. Hofmann, Hanser Verlag 1994に記載されている。
【0051】
【表1】

【0052】
ポリマーVSL 5025-1は、25質量%のスチレン含量および75質量%のブタジエン含量を有する、溶液中で重合されたBayer社のSBRコポリマーである。このコポリマーは、油37.5phrを含有し、50±4のムーニー粘度(ML 1+4/100℃)を有する。
【0053】
ポリマーBuna CB 24は、少なくとも97%のシス1,4−含量および44±5のムーニー粘度を有するBayer社のシス1,4−ポリブタジエン(ネオジム型)である。
【0054】
Chemetall社のNaftolen ZDは、芳香族油として使用される。Vulkanox 4020は、Bayer AG社の6PPDであり、Protektor G35Pは、B-Fuller GmbH社のオゾン保護ロウである。Vulkacit D (DPG)およびVulkazit CZ (CBS)は、Bayer AG社の市販製品である。
【0055】
Ultrasil 7000 GRは、170m/gのBET表面積を有するDegussa AG社の良好に分散可能な沈降珪酸である。Si 69、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルファンは、Degussa AG社の市販製品である。
【0056】
ゴム混合物は、第2表中の混合規定に相応する内部混合装置中で製造される。
【0057】
【表2】

【0058】
【表3】

【0059】
【表4】

【0060】
第3表中には、ゴム試験のための方法が記載されている。
【0061】
【表5】

【0062】
第4a表および第4b表は、ゴム技術試験の結果を示す。混合物は、165℃で20分間加硫される。
【0063】
【表6】

【0064】
【表7】

【0065】
第4a表および第4b表のデータから認めることができるように、本発明による有機珪素化合物を有する混合物のムーニー粘度は、参照混合物1未満である。
【0066】
本発明による有機珪素化合物(エーテル)を有する混合物は、より急速な加硫を示す。強化ファクターは、全ての混合物に対して高い水準にあり、引張強さおよび破断時の伸びは、同様にSi 69の基準に対して比較可能である。DINによる摩滅は、全ての混合物にとって良好である。静的なゴムデータは、珪酸−シランゴム結合が行なわれたことを示す。
【0067】
グッドリッチ(Goodrich)屈曲試験機の場合には、長鎖状アルコールを有する混合物が低い熱構成および改善された永久歪みを生じることが認められる。MTS試験の場合には、低い動的剛性および減少されたtan δ 60℃(低い転がり抵抗)を生じる。
【0068】
例12:
蒸留バッチ量を有する1リットルの四ツ口フラスコ中に、室温でビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルファン180.0g(R=エチル、R′′=CHCHCH−、X=S、n=2およびm=2.2である式III)および1−テトラデカノール80.5g(R′=−C1429)を装入し、p−トルエンスルホン酸一水和物0.7gを添加する。黄色の溶液を120〜130℃に加熱し、生成されるエタノールを留去し、テトラデカノール237.5gを2時間で添加する。生成されるエタノールを連続的に留去する。引続き、ロータリーエバポレーターで真空中で80℃および20ミリバールで留去する。R=エチル、R′=−C1429、R′′=CHCHCH−、X=S、n=2およびm=2.2である式Iの黄色の液体418.5g(98.0%)が得られる。
【0069】
例13:
ロータリーエバポレータを用いて1リットルのフラスコ中で、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン125.2g(R=−CHCH、R′′=CHCHCH−、X=−SH、n=1、m=1である式III)、1−テトラデカノール225.1g(R′=−C1429)およびp−トルエンスルホン酸一水和物1.0gを110℃に加熱し、生成されるエタノールを真空中で4時間で40ミリバールで留去する。R=−CHCH、R′=−C1429、R′′=−CHCHCH−、X=−SH、n=1、m=1である型Iの無色の液体298.5g(98.8%)が得られる。
【0070】
例14:
ロータリーエバポレータを用いて1リットルのフラスコ中で、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ポリスルファン200.0g(R=エチル、R′′=CHCHCH−、X=S、n=2およびm=3.8である式III)、1−テトラデカノール322.2g(R′=−C1429)およびp−トルエンスルホン酸一水和物1.0gを110℃に加熱し、生成されるエタノールを真空中で4時間で40ミリバールで留去する。R=エチル、R′=−C1429、R′′=CHCHCH−、X=S、n=2およびm=3.8である式Iの黄色の液体448.1g(99.0%)が得られる。
【0071】
例15:
ロータリーエバポレータを用いて1リットルのフラスコ中で、Si 69 150g(R=−CHCH、R′′=CHCHCH−、X=S、n=2、m=1〜10である化合物III)と4倍モル量のテトラデカノンとからなる混合物を記載された触媒量と一緒に記載された温度で加熱し、生成されるエタノールを真空中で40ミリバールで120分で留去する(第5表)。冷却後、R=−CHCH、R=−CHCHCH−、X=S、n=2およびm=1〜10である式Iの黄色ないし帯黄橙色の高粘稠な液体が得られる。
【0072】
Si 69は、Degussa AG社の3.8の平均スルファン鎖長を有するビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ポリスルファンである。
【0073】
Ti(OC、Ti(OC)およびTi(OC)は、Aldrich社によって製造されている。p−トルエンスルホン酸およびp−トルエンスルホン酸ナトリウム塩は、Merck-Schuchardt社によって製造されている。
【0074】
例16:
500mlの三ツ口フラスコ中に、Si 69 100g(R=−CH2CH3、R2=CH2CH2CH2−、X=S、n=2、m=1〜10および3.8の平均的mを有する化合物III)と4倍モル量の相応するアルコールとから混合物を記載された触媒量と一緒に130℃で加熱し、生成されるエタノールを120分で留去する(第6表)。冷却後、R=−CHCH、R=−CHCHCH−、X=S、n=2およびm=1〜10である式Iの黄色ないし帯黄橙色の高粘稠な液体が得られる。
【0075】
相応するNMR分析結果は、第5表および第6表に記載されている。
【0076】
核磁気共鳴スペクトロスコピー試験の結果は、Bruker社のDRX 500 NMR装置を用いて当業者に公知の規則および取り扱い規定により得ることができる。使用される測低周波数は、29Si核については99.35MHzであり、H核については500MHzである。
【0077】
基準として、それぞれテトラメチルシラン(TMS)が使用される。
【0078】
変換率は、H−NMR積分(Si−O−Et)とH−NMR積分(Si−O−C)×0.66との総和によって除されたH−NMR積分(Si−O−C)からの商である。変換率は、%で1から記載される。100%の変換率は、4当量のEtOが6当量のEtOによって交換されており、2当量のEtOが珪素に残存していることを意味する。
【0079】
オリゴマーの量は、29Si−NMRによりSi(OEt)信号の積分とSi(OEt)−O−Si(OEt)信号の積分との比較によって定められる。
【0080】
金属化合物を用いての本発明による方法のエステル交換の変化率は、比較可能かまたはむしろ少ないモル量の触媒濃度の際によりいっそう低い温度で別の触媒の場合によりも高い。付加的に、形成されたオリゴマーの量は、いっそう少なくなる。p−トルエンスルホン酸一水和物について無水の当量として、p−トルエンスルホン酸ナトリウム塩が使用される場合には、高い触媒量の場合でもチタンアルコラートを使用する場合よりも劣悪な変換率を確認することができる(第6表)。
【0081】
【表8】

【0082】
【表9】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式II
【化1】

〔式中、Rは、メチル基またはエチル基であり、
R′は、同一かまたは異なり、C〜C30−分枝鎖状または非分枝鎖状の1価のアルキル基またはアルケニル基、アリール基、アラルキル基、分枝鎖状または非分枝鎖状のC〜C30−アルキルエーテル基、分枝鎖状または非分枝鎖状のC〜C30−アルキルポリエーテル基、またはR′′′Siであり、この場合R′′′は、C〜C30−分枝鎖状または非分枝鎖状のアルキル基またはアルケニル基、アラルキル基またはアリール基であるものとし、
R′′は、分枝鎖状または非分枝鎖状の飽和または不飽和の脂肪族、芳香族または混合された脂肪族/芳香族の2価C〜C30−炭化水素基であり、
Xは、NH(3−n)、この場合n=1、2、3およびm=1であり、O(C=O)−R′′′、この場合n=1およびm=1であるものとし、SH、この場合n=1およびm=1であるものとし、S、この場合n=2およびm=1〜10であるものとし、およびこれらの混合物、S(C=O)−R′′′、この場合n=1およびm=1であるものとし、またはHであり、この場合n=1およびm=1であるものとする〕で示される有機珪素化合物。
【請求項2】
R′′がCH、CHCH、CHCHCH、CHCHCHCH、CH(CH)、CHCH(CH)、C(CH、CH(C)、CHCHCH(CH)、CHCH(CH)CHまたは
【化2】

を表わす、請求項1記載の有機珪素化合物。
【請求項3】
請求項1記載の有機珪素化合物の製造法において、
一般式III
【化3】

〔式中、R、R′′、X、mおよびnは、上記の意味を有する〕で示されるシランを一般式R′−OH〔式中、R′は上記の意味を有する〕で示されるアルコールとR−OHの分解下に反応させ、R−OHを蒸留によって連続的に反応混合物と分離することを特徴とする、請求項1記載の有機珪素化合物の製造法。
【請求項4】
触媒として塩酸、硫酸、燐酸、蟻酸、酢酸、パラトルエンスルホン酸、苛性ソーダ液、苛性カリ液、ナトリウムメチラート、ナトリウムエチラート、デロキサン ASP I/9、イオン交換体樹脂アンバーリスト 15を使用する、請求項3記載の方法。
【請求項5】
触媒として金属化合物を使用する、請求項3記載の方法。
【請求項6】
反応を20〜200℃の温度で実施する、請求項3記載の方法。
【請求項7】
反応を無水の不活性ガス雰囲気中で実施する、請求項3記載の方法。
【請求項8】
ゴム混合物において、ゴム、充填剤、場合によっては他のゴム助剤ならびに請求項1記載の少なくとも1つの本発明による有機珪素化合物が含有されていることを特徴とする、ゴム混合物。
【請求項9】
成形体を製造するための請求項1記載の有機珪素化合物の使用。
【請求項10】
空気タイヤ、タイヤ走行面、ケーブル外被、チューブ、駆動ベルト、ベルトコンベヤー、ロール被覆、タイヤ、靴底、パッキンリングおよび緩衝要素への請求項1記載の有機珪素化合物の使用。

【公開番号】特開2010−13463(P2010−13463A)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−200409(P2009−200409)
【出願日】平成21年8月31日(2009.8.31)
【分割の表示】特願2002−227312(P2002−227312)の分割
【原出願日】平成14年8月5日(2002.8.5)
【出願人】(501073862)エボニック デグサ ゲーエムベーハー (837)
【氏名又は名称原語表記】Evonik Degussa GmbH
【住所又は居所原語表記】Rellinghauser Strasse 1−11, D−45128 Essen, Germany
【Fターム(参考)】