有益剤送達組成物
本出願は、有益剤送達組成物、かかる有益剤送達組成物を含む組成物、パッケージ化製品、及びディスプレイ、並びに、かかる有益剤送達組成物、組成物、パッケージ化製品、ディスプレイを製造及び使用する方法を提供する。かかる組成物は、組成物及び／又は部位に、向上した有益特性を付与できる向上した付着及び保持特性を有している。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本出願は、有益剤送達組成物、かかる有益剤送達組成物を含む組成物、パッケージ化製品、及びディスプレイ、並びに、かかる有益剤送達組成物、組成物、パッケージ化製品、ディスプレイを製造及び使用する方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
香料、光沢剤、防虫剤、シリコーン、ワックス、香味料、ビタミン、冷却剤、布地柔軟化剤、及びスキンケア剤のような有益剤は、パーソナルケア組成物、洗浄組成物、及び布地ケア組成物において高濃度で使用される場合に、高価であって、効果が弱いことがある。結果として、かかる有益剤の効率を最大限にすることが望ましい。このような目的を達成する１つの方法は、かかる有益剤の送達効率を高めることである。残念ながら、かかる薬剤の物理的特性又は化学的特性が失われる恐れがあるか、かかる薬剤が、他の組成成分又は処理される部位と不適合である恐れがあるか、又はかかる薬剤がすすぎ若しくは乾燥などの適用後プロセス中に失われる恐れがある場合、有益剤の送達効率を改善するのは難しい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
したがって、改善された有益剤の送達効率を提供する有益剤送達組成物が必要とされている。理論に束縛されるものではないが、出願人は、本明細書に開示される有益剤送達組成物は、かかる組成物が、有益剤の送達効率において所望の増加をもたらす、増加した付着特性及び保持特性を有するという要望を満たすと考えている。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
本出願は、有益剤送達組成物、かかる有益剤送達組成物を含む組成物、パッケージ化製品、及びディスプレイ、並びに、かかる有益剤送達組成物、組成物、パッケージ化製品、ディスプレイを製造及び使用する方法を提供する。
【発明を実施するための形態】
【０００５】
定義
本明細書で使用するとき、「消費者製品」は、販売される形態での使用又は消費を意図し、後続する商業的製造又は修正を意図しない、ベビーケア、ビューティケア、衣類及びホームケア、ファミリーケア、フェミニンケア、ヘルスケア、スナック、及び／又は飲料製品若しくは装置を意味する。このような製品には、おむつ、よだれかけ、拭き取り用品；脱色、着色、染色、コンディショニング、シャンプー、スタイリングを含む毛髪（ヒト、イヌ、及び／又はネコ）の処理に関連する製品及び／又は方法；防臭剤及び制汗剤；パーソナルクレンジング；化粧品；消費者使用のためのクリーム、ローション、及び他の局所適用製品の適用を含むスキンケア；並びにシェービング製品、空気ケア、車ケア、食器洗浄、布地コンディショニング（柔軟化など）、洗濯洗浄、洗濯及びすすぎ補助剤及び／又はケア、硬質表面洗浄及び／又は処理、並びに消費者用又は業務用の他の洗浄などの、布地、硬質表面、並びに布地及びホームケア領域内の任意の他の表面処理に関する製品及び／又は方法；トイレットペーパー、フェイシャルティッシュ、紙ハンカチ、及び／又は紙タオルに関連する製品及び／又は方法；タンポン、女性用ナプキン；練り歯磨き、歯用ジェル、歯用リンス、義歯接着剤、歯ホワイトニングなどの口腔ケアに関連する製品及び／又は方法；咳及び風邪治療薬、鎮痛剤、処方薬、ペットヘルスと栄養、及び水精製などの店頭販売のヘルスケア；主として慣習的な食事間用又は食事随伴物としての消費が意図される加工食品（非限定的な実施例としては、ポテトチップス、トルティーヤチップス、ポップコーン、プレッツェル、コーンチップス、シリアルバー、野菜チップス又はクリスプ、スナックミックス、パーティミックス、マルチグレインチップス、スナッククラッカー、チーズスナック、ポークラインズ、コーンスナック、ペレットスナック、押出成形スナック及びベーグルチップが挙げられる）；並びにコーヒーが挙げられるが、これらに限定されない。
【０００６】
本明細書で使用するとき、用語「洗浄及び／又はトリートメント組成物」としては、特に指示のない限り、顆粒又は粉末状の多目的すなわち「強力」洗浄剤、特に洗浄洗剤；液体、ゲル又はペースト状の多目的洗浄剤、特にいわゆる強力液体型；液体高級衣類用洗剤；手洗い食器洗浄剤又は軽質食器洗浄剤、特に泡立ちのよいもの；家庭又は業務用の各種の錠剤、顆粒、液体、及びすすぎ補助剤型などの食器洗い機用洗剤；抗菌手洗い用型、手洗い石鹸、マウスウォッシュ、義歯洗浄剤、歯磨剤、車又はカーペット用シャンプー、浴室洗浄剤などの液体洗浄殺菌剤；ヘアシャンプー及びヘアリンス；シャワージェル及び発泡入浴剤、並びに金属洗浄剤；並びに、漂白補助剤、及び「ステインスティック」又は前処理用型などの洗浄助剤、又はドライヤー付与シート、乾燥及び湿潤型拭取り布並びにパッド、不織布基材、及びスポンジなどの基材付与製品；並びにスプレー剤、及びミスト剤が挙げられる。
【０００７】
本明細書で使用するとき、用語「布地ケア組成物」には、特に指示がない限り、布地柔軟化組成物、布地向上組成物、布地フレッシュニング組成物及びこれらの組み合わせを含む。
【０００８】
本明細書で使用するとき、用語「アミン」は、特に指示のない限り、１級、２級、３級及び４級アミンを含む。
【０００９】
本明細書で使用するとき、「ａ」及び「ａｎ」のような冠詞は、特許請求の範囲で使用されるときには、１以上の請求又は記載されるものを意味するものと理解される。
【００１０】
本明細書で使用するとき、「含む」、「挙げられる」及び「含んでいる」（“include”， “includes” and “including”）という用語は、「含まれる（挙げられる）が、これらに限定されない」という表現と同義であることを意味する。
【００１１】
本明細書で使用するとき、用語「固体」は、顆粒、粉末、塊、及び錠剤の製品形態を含む。
【００１２】
本明細書で使用するとき、用語「部位（situs）」は、紙製品、繊維、衣服、硬い表面、毛髪、及び皮膚を含む。
【００１３】
本出願人らの発明のパラメータの各値を求めるためには、本出願の試験方法の項で開示する試験方法を用いるべきである。
【００１４】
特に記載のない限り、構成成分又は組成物の濃度は全て、当該構成成分又は組成物の活性部分に関するものであり、かかる構成成分又は組成物の市販の供給源に存在し得る不純物、例えば残留溶媒又は副生成物は除外される。
【００１５】
百分率及び比率は全て、特に指示がない限り、重量で計算されている。百分率及び比率は全て、特に指示がない限り、組成物全体を基準にして計算されている。
【００１６】
本明細書全体を通じて記載されるあらゆる最大数値限定は、それより小さいあらゆる数値限定を、それらが本明細書に明確に記載されているかのように包含することを理解すべきである。本明細書全体を通じて記載されているあらゆる最小数値限定には、それよりも大きいあらゆる数値限定が、あたかもこうしたそれよりも大きい数値限定が本明細書に明確に記載されているかのように包含される。本明細書全体を通じて記載されているあらゆる数値範囲には、こうしたより広い数値範囲内に入る、それよりも狭いあらゆる数値範囲が、あたかもこうしたそれよりも狭い数値範囲が全て本明細書に明確に記載されているかのように包含される。
【００１７】
有益剤送達組成物
１つの態様では、
ａ．）香料及び／又はカプセル化香料のような有益剤、又は、１つの態様では、アルデヒド及び／又はケトン部分を含む香料及びカプセル化香料と、
ｂ．）
（ｉ）少なくとも１つの１級又は２級アミンを含むポリアミンと、１官能性イソシアネート、エポキシド及びこれらの混合物からなる群から選択される材料との反応生成物；
（ｉｉ）カルボキシル末端ポリ（ブタジエン−ｃｏ−アクリロニトリル）とポリアミンとの組み合わせ；
（ｉｉｉ）カルボキシル末端ポリ（ブタジエン−ｃｏ−アクリロニトリル）；
（ｉｖ）アミン末端ポリ（ブタジエン−ｃｏ−アクリロニトリル）；及び
（ｖ）これらの混合物、
からなる群から選択される材料を含むキャリアと、を含み得る有益剤送達組成物、が開示されている。
【００１８】
１つの態様では、上述の有益剤送達組成物は、少なくとも１つの１級又は２級アミンを含むポリアミンと、１官能性イソシアネート、エポキシド、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料との反応生成物から選択される材料を含んでもよい。
【００１９】
１つの態様では、上述の有益剤送達組成物は、少なくとも１つの１級又は２級アミンを含むポリアミンと１官能性イソシアネートとの反応生成物を含んでもよい。
【００２０】
１つの態様では、上述の有益剤送達組成物は、少なくとも１つの１級又は２級アミンを含むポリアミンとエポキシドとの反応生成物を含んでもよい。
【００２１】
１つの態様では、上述の有益剤送達組成物は、少なくとも１つの１級又は２級アミンを含むポリアミンと１官能性イソシアネート及びエポキシドとの反応生成物を含んでもよい。
【００２２】
１つの態様では、上述の有益剤送達組成物は、以下：
ａ．）ポリアルキルアミン、ポリアリルアミン、ポリビニルアミン、アミン末端ポリ（ブタジエン−ｃｏ−アクリロニトリル）、ポリアミノ置換ポリサッカライド、アミノ官能化ポリジアルキルシロキサン、ポリアミノアルキル、ポリ（アミノ酸）、ビス（３−アミノプロピル）ピペラジン、Ｎ，Ｎ−ビス（３−アミノプロピル）メチルアミン、トリス（２−アミノエチル）アミン及びこれらの混合物からなる群から選択される、少なくとも１つの１級又は２級アミンを含むポリアミンであって；１つの態様では、前記ポリアルキルアミンはポリエチレンイミンを含んでもよく；
ｂ．）アルキルイソシアネート、シクロへキシルイソシアネート、芳香族イソシアネート及びこれらの混合物からなる群から選択される１官能性イソシアネートであって、１つの態様では、前記アルキルイソシアネートは、オクタデシルイソシアネート、ヘキシルイソシアネート及びこれらの混合物からなる群から選択されてもよく；
ｃ．）フェニルグリシジルエーテル、エトキシ化フェニルグリシジルエーテル及びこれらの混合物からなる群から選択され得るグリシジルエーテルを含むモノエポキシド；及び／又は、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテルからなる群から選択されるポリエポキシド；を含むエクスポキシドであって、１つの態様では、前記ソルビトールポリグリシジルエーテルは、ポリグリシジルエーテルを含み得る、
を含んでもよい。
【００２３】
１つの態様では、上述の有益剤送達組成物は、表１の香料、表２の香料、表３の香料、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含んでよい。
【００２４】
１つの態様では、上述の有益剤送達組成物は、４−メトキシベンズアルデヒド；４−フェニルブタン−２−オン；３，７−ジメチル−２−メチレン−６−オクテナール；４−（２，６，６−トリメチルシクロヘキサ−１−エン−１−イル）ブタ−３−エン−２−オン；２，４−ジメチルシクロヘキサ−３−エン−１−カルバルデヒド；２−メチル−３−（ｐ−イソプロピルフェニル）プロピオンアルデヒド；２−ブテン−１−オン、１−（２，６，６−トリメチル−１，３−シクロヘキサジエン−１−イル）−；１−シクロヘキシル−エチレン−クロトネート；１−（２，６，６−トリメチル−３−シクロヘキセン−１−イル）−２−ブテン−１−オン；３−メチルシクロペンタデセノン；４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセニル）ブタン−２−オン；２，５−ジメチル−２−オクテン−６−オン；ジヒドロ−ノル−シクロペンタジエニルアセテート；３−（ｏ−（及びｐ−）エチルフェニル）−２，２−ジメチルプロピオンアルデヒド；３−（３−イソプロピルフェニル）ブタナール；３−ブテン−２−オン、３−メチル−４−（２，６，６−トリメチル−２−シクロヘキセン−１−イル）−；α−メチル−３，４（メチレンジオキシ）ヒドロシンナムアルデヒド；ｎ−ヘキシルオルトヒドロキシベンゾエート；７−アセチル−１，２，３，４，５，６，７，８−オクタヒドロ−１，１，６，７，テトラメチルナフタレン；４−（１−エトキシビニル）−３，３，５，５−テトラメチル−シクロヘキサン−１−オン；−２−シクロヘキセン−１−オン、２−メチル−５−（１−メチルエテニル）−、（Ｒ）−；２，４−ジメチル−３−シクロヘキセン−１−カルバルデヒド；３，７−ジメチル−１，６−オクタジエン−３−オル；２，６−ジメチル−５−ヘプテナール；メチルジヒドロジャスモネート；メチルノニルアセトアルデヒド；６，６−ジメトキシ−２，５，５−トリメチルヘキサ−２−エン；２−シクロヘキセン−１−オン、２−メチル−５−（１−メチルエテニル）−、（Ｒ）−；オクトアルデヒド；２−シクロヘキシル−１，６−ヘプタジエン−３−オン、及びこれらの混合物からなる群から選択される香料を含んでもよい。
【００２５】
１つの態様では、上述の有益剤送達組成物は、カプセル化香料を含む有益剤を含んでよい。
【００２６】
１つの態様では、上述の有益剤送達組成物は、架橋メラミンホルムアルデヒドを含むシェルによってカプセル化されるカプセル化香料を含んでよい。
【００２７】
１つの態様では、上述の有益剤送達組成物は、以下からなる群から選択される材料を含むカプセル化香料を含んでもよい：
ａ．）４．５未満、４．２５未満、４．０未満、更には３．７５未満のＣｌｏｇＰを有する香料組成物；
ｂ．）香料組成物の総重量に基づいて、４．０未満のＣｌｏｇＰを有する香料材料を６０％、更には少なくとも７０％含む香料組成物；
ｃ．）香料組成物の総重量に基づいて、３．５未満のＣｌｏｇＰを有する香料材料を少なくとも３５％、少なくとも５０％、更には少なくとも６０％含む香料組成物；
ｄ．）香料組成物の総重量に基づいて、４．０未満、更には３．５未満のＣｌｏｇＰを有する香料材料を少なくとも４０％、及び２．０未満のＣｌｏｇＰを有する香料材料を少なくとも１％含む香料組成物；
ｅ．）香料組成物の総重量に基づいて、４．０未満、更には３．５未満のＣｌｏｇＰを有する香料材料を少なくとも４０％、及び３．０未満のＣｌｏｇＰを有する香料材料を少なくとも１５％含む香料組成物；
ｆ．）香料組成物の総重量に基づいて、ブタノエートエステルを少なくとも１％、更には少なくとも２％、及びペンタノエートエステルを少なくとも１％含む香料組成物；
ｇ．）香料組成物の総重量に基づいて、アリル部分を含むエステルを少なくとも２％、更には少なくとも３％、及びエステル部分を含む他の香料を少なくとも１０％、少なくとも２５％、更には少なくとも３０％含む香料組成物；
ｈ．）香料組成物の総重量に基づいて、アルキル鎖部分を含むアルデヒドを少なくとも１％、更には少なくとも５％含む香料組成物；
ｉ．）香料組成物の総重量に基づいて、ブタノエートエステルを少なくとも２％含む香料組成物；
ｊ．）香料組成物の総重量に基づいて、ペンタノエートエステルを少なくとも１％含む香料組成物；
ｋ．）香料組成物の総重量に基づいて、アリル部分を含むエステルを少なくとも３％、及びアルキル鎖部分を含むアルデヒドを少なくとも１％含む香料組成物；
ｌ．）香料組成物の総重量に基づいて、エステル部分を含む香料を少なくとも２５％、及びアルキル鎖部分を含むアルデヒドを少なくとも１％含む香料組成物；
ｍ．）香料組成物の総重量に基づいて、４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセニル）−３−ブテン−２−オン、４−（２，６，６−トリメチル−２−シクロヘキセニル）−３−ブテン−２−オン及び３−ブテン−２−オン、３−メチル−４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセン−２−イル）−、のようなイオノン及びこれらの混合物から選択される材料を少なくとも２％、更には少なくとも１０％含む香料組成物；
ｎ．）香料組成物の総重量に基づいて、トリデカ−２−エノニトリル、マンダリル、及びこれらの混合物を少なくとも０．１％、更には１％含む香料組成物；
ｏ．）香料組成物の総重量に基づいて、３，７−ジメチル−６−オクテンニトリル、２−シクロヘキシリデン−２−フェニルアセトニトリル及びこれらの混合物から選択される材料を少なくとも２％、更には少なくとも５％含む香料組成物；
ｐ．）香料組成物の総重量に基づいて、エステル、アルデヒド、イオノン、ニトリル、ケトン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される部分を含む１つ以上の香料を少なくとも８０％含む香料組成物；
ｑ．）香料組成物の総重量に基づいて、アリル部分を含むエステルを少なくとも３％含む香料組成物；香料組成物の総重量に基づいて、１−メチルエチル−２−メチルブタノエート；エチル−２−メチルペンタノエート；１，５−ジメチル−１−エテニルヘキシル−４−エニルアセテート；ｐ−メンタ（metnh）−１−エン−８−イルアセテート；４−（２，６，６−トリメチル−２−シクロヘキセニル）−３−ブテン−２−オン；４−アセトキシ−３−メトキシ−１−プロペニルベンゼン；２−プロペニルシクロヘキサンプロピオネート；ビシクロ［２．２．１］ヘプタ−５−エン−２−カルボン酸、３−（１−メチルエチル）−エチルエステル；ビシクロ［２．２．１］ヘプタン−２−オル、１，７，７−トリメチル−、アセテート；１，５−ジメチル−１−エテニルヘキサ−４−エニルアセテート；ヘキシル２−メチルプロパノエート；エチル−２−メチルブタノエート；４−ウンデカノン；５−ヘプチルジヒドロ−２（３ｈ）−フラノン；１，６−ノナジエン−３−オル、３，７ジメチル−；３，７−ジメチルオクタ−１，６−ジエン−３−オル；３−シクロヘキセン−１−カルボキシアルデヒド、ジメチル−；３，７−ジメチル−６−オクテンニトリル；４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセニル）−３−ブテン−２−オン；トリデカ−２−エノニトリル；パチョリ油；エチルトリサイクル［５．２．１．０］デカン−２−カルボキシレート；２，２−ジメチル−シクロヘキサンプロパノール；ヘキシルエタノエート；７−アセチル、１，２，３，４，５，６，７，８−オクタヒドロ−１，１，６，７−テトラメチルナフタレン；アリル−シクロヘキシルオキシアセテート；メチルノニルアセトアルデヒド；１−スピロ［４，５］デカ−７−エン−７−イル−４−ペンテネン−１−オン；７−オクテン−２−オル、２−メチル−６−メチレン−、ジヒドロ；シクロヘキサノール、２−（１，１−ジメチルエチル）−、アセテート；ヘキサヒドロ−４，７−メタノインデン−５（６）−イルプロピオネートヘキサヒドロ−４，７−メタノインデン−５（６）イルプロピオネート；２−メトキシナフタレン；１−（２，６，６−トリメチル−３−シクロヘキセニル）−２−ブテン−１−オン；１−（２，６，６−トリメチル−２−シクロヘキセニル）−２−ブテン−１−オン；３，７−ジメチルオクタン−３−オル；３−ブテン−２−オン、３−メチル−４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセン−２−イル）−；ヘキサン酸、２−プロペニルエステル；（ｚ）−ノナ−６−エン−１−アル；１−デシルアルデヒド；１−オクタナール；４−ｔ−ブチル−α−メチルヒドロシンナムアルデヒド；α−ヘキシルシンナムアルデヒド；エチル−２，４−ヘキサジエノエート；２−プロペニル３−シクロヘキサンプロパノエート；及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を少なくとも２０％、少なくとも３０％、更には少なくとも５０％含む香料組成物；
ｒ．）香料組成物の総重量に基づいて、１−メチルエチル−２−メチルブタノエート；エチル−２−メチルペンタノエート；１，５−ジメチル−１−エテニルヘキサ−４−エニルアセテート；ｐ−メンタ−１−エン−８−イルアセテート；４−（２，６，６−トリメチル−２−シクロヘキセニル）−３−ブテン−２−オン；４−アセトキシ−３−メトキシ−１−プロペニルベンゼン；２−プロペニルシクロヘキサンプロピオネート；ビシクロ［２．２．１］ヘプタ−５−エン−２−カルボン酸、３−（１−メチルエチル）−エチルエステル；ビシクロ［２．２．１］ヘプタン−２−オル、１，７，７−トリメチル−、アセテート；１，５−ジメチル−１−エテニルヘキサ−４−エニルアセテート；ヘキシル２−メチルプロパノエート；エチル−２−メチルブタノエート、４−ウンデカノリド；５−ヘプチルジヒドロ−２（３ｈ）−フラノン；５−ヒドロキシドデカン酸；デカラクトン；ウンデカラクトン；１，６−ノナジエン−３−オル、３，７ジメチル−；３，７−ジメチルオクタ−１，６−ジエン−３−オル；３−シクロヘキセン−１−カルボキシアルデヒド、ジメチル−；３，７−ジメチル−６−オクテンニトリル；４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセニル）−３−ブテン−２−オン；トリデカ−２−エノニトリル；パチョリ油；エチルトリサイクル［５．２．１．０］デカン−２−カルボキシレート；２，２−ジメチル−シクロヘキサンプロパノール；アリル−シクロヘキシルオキシアセテート；メチルノニルアセトアルデヒド；１−スピロ［４，５］デカ−７−エン−７−イル−４−ペンテン−１−オン；７−オクテン−２−オル、２−メチル−６−メチレン−、ジヒドロ、シクロヘキサノール、２−（１，１−ジメチルエチル）−、アセテート；ヘキサヒドロ−４，７−メタノインデン−５（６）−イルプロピオネートヘキサヒドロ−４，７−メタノインデン−５（６）−イルプロピオネート；２−メトキシナフタレン；１−（２，６，６−トリメチル−３−シクロヘキセニル）−２−ブテン−１−オン；１−（２，６，６−トリメチル−２−シクロヘキセニル）−２−ブテン−１−オン；３，７−ジメチルオクタン−３−オル；３−ブテン−２−オン、３−メチル−４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセン−２−イル）−；ヘキサン酸、２−プロペニルエステル；（ｚ）−ノナ−６−エン−１−アル；１−デシルアルデヒド；１−オクタナール；４−ｔ−ブチル−α−メチルヒドロシンナムアルデヒド；エチル−２，４−ヘキサジエノエート；２−プロペニル３−シクロヘキサンプロパノエート；及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を少なくとも２０％、少なくとも３０％、更には少なくとも５０％含む香料組成物；
ｓ．）香料組成物の総重量に基づいて、３−シクロヘキセン−１−カルボキシアルデヒド、ジメチル−；３−ブテン−２−オン、３−メチル−４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセン−２−イル）−；パチョリ油；ヘキサン酸，２−プロペニルエステル；１−オクタナール；１−デシルアルデヒド；（ｚ）−ノナ−６−エン−１−アル；メチルノニルアセトアルデヒド；エチル−２−メチルブタノエート；１−メチルエチル−２−メチルブタノエート；エチル−２−メチルペンタノエート；４−ヒドロキシ−３−エトキシベンズアルデヒド；４−ヒドロキシ−３−メトキシベンズアルデヒド；３−ヒドロキシ−２−メチル−４−ピロン；３−ヒドロキシ−２−エチル−４−ピロン、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を少なくとも５％含む香料組成物；
ｔ．）香料組成物の総重量に基づいて、５．０を超えるＣｌｏｇＰを有する香料材料を１０％未満、更には５％未満含む香料組成物；
ｕ．）ゲラニルパルミテートを含む香料組成物；又は
ｖ．）第１及び任意の第２の材料を含む香料組成物であって、前記第１の材料は、
（ｉ）少なくとも２、約２〜約１２、約２．５〜約８、更には約２．５〜約６のＣｌｏｇＰ；
（ｉｉ）約２８０℃未満、約５０℃〜約２８０℃未満、約５０℃〜約２６５℃未満、更には約８０℃〜約２５０℃未満の沸点；
を有し、
前記任意の第２の材料は、存在する場合、
（ｉ）２．５未満、更には２未満〜約０．１のＣｌｏｇＰ；及び
（ｉｉ）約１００ｐｐｂ未満、約０．００００１ｐｐｂ〜約１００ｐｐｂ未満、約０．００００１ｐｐｂ〜約５０ｐｐｂ未満、更には約０．００００１ｐｐｂ〜約２０ｐｐｂ未満のＯＤＴ；
を有する。
【００２８】
１つの態様では、上述の有益剤送達組成物は、約９：１〜約１：９、約３：７〜約７：３、更には約６：４〜約４：６の有益剤とキャリアとの比率を有してよい。
【００２９】
１つの態様では、上述の有益剤送達組成物は、以下：
ａ．）少なくとも１つの１級又は２級アミンを含むポリアミンと、１官能性イソシアネート、エポキシド、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料との反応生成物であって、前記ポリアミンと前記材料との比率は、約１：９〜約９：１、約１：４〜約４：１、更には約１：２〜約２：１であって、１官能性イソシアネートとエポキシドとの比率は、約０：１〜約１：０、更には約９：１〜約１：９であって；
ｂ．）カルボキシル末端ポリ（ブタジエン−ｃｏ−アクリロニトリル）とポリアミンとの組み合わせであって、カルボキシル末端ポリ（ブタジエン−ｃｏ−アクリロニトリル）とポリアミンとの比率は、約９９：１〜約１：９９、約９５：５〜約５：９５、更には約４：６〜約６：４であって；
ｃ．）カルボキシル末端ポリ（ブタジエン−ｃｏ−アクリロニトリル）；
ｄ．）アミン末端ポリ（ブタジエン−ｃｏ−アクリロニトリル）；及び
ｅ．）これらの混合物；
からなる群から選択される材料を含むキャリアを含んでもよい。
【００３０】
１つの態様では、上述の有益剤送達組成物は、約２以上、約３以上、更には約４以上の湿潤接着指数を有してもよい。
【００３１】
１つの態様では、上述の有益剤送達組成物は、約０．２５Ｐａ．ｓ（２５０ｃｐｓ）〜１０，０００Ｐａ．ｓ（１０，０００，０００ｃｐｓ）、好ましくは１Ｐａ．ｓ（１０００ｃｐｓ）〜１００Ｐａ．ｓ（１００，０００ｃｐｓ）、より好ましくは１．５Ｐａ．ｓ（１５００ｃｐｓ）〜５０Ｐａ．ｓ（５０，０００ｃｐｓ）の粘度を有してもよい。
【００３２】
１つの態様では、補助剤成分及び、消費者製品の総重量に基づいて、上述の有益剤送達組成物の任意の変形を少なくとも約０．０１％、約０．０１％〜約８０％、更には約０．０２％〜約１０％含む消費者製品が開示されている。
【００３３】
１つの態様では、上述の有益剤送達組成物の任意の変形及び包装を含んでもよく、前記有益剤組成物の少なくとも一部分は、前記包装に貼付又は付着されている上述の消費者製品が開示されている。
【００３４】
１つの態様では、上述の有益剤送達組成物の任意の変形及びディスプレイ材料を含み、前記有益剤組成物の少なくとも一部分が前記ディスプレイ材料に貼付又は付着されているディスプレイが開示されている。
【００３５】
１つの態様では、上述の有益剤送達組成物の任意の変形及び、界面活性剤、酵素、ポリマー、染料、純香料、香料送達システム、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含む消費者製品が開示されている。
【００３６】
１つの態様では、上述の有益剤送達組成物の任意の変形、及び少なくとも１つの洗浄及び／又はトリートメント組成物、又は布地ケア補助剤成分を含む、洗浄及び／又はトリートメント組成物又は布地ケア組成物が開示されている。
【００３７】
１つの態様では、部位の処置及び／又は洗浄方法であって、
ａ．）前記部位を任意で洗浄及び／又はすすぐ工程と；
ｂ．）前記部位と上述の有益剤送達組成物の任意の変形とを接触させる工程と；
ｃ．）前記部位を任意で洗浄及び／又はすすぐ工程と；
を含む方法が、開示されている。
【００３８】
１つの態様では、上述の有益剤送達組成物の任意の変形及び／又は上述の有益剤送達組成物の任意の変形を含む組成物で処置される部位が開示されている。
【００３９】
１つの態様では、上述の有益剤送達組成物の任意の変形を含む粒子が開示されており、前記粒子は、１つの態様では（in one respect）、マイクロカプセル及び／又は粒塊を含み、前記上述の有益剤送達組成物の少なくとも一部分は、前記マイクロカプセル及び／又は粒塊の少なくとも一部分をコーティングしている。
【００４０】
１つの態様では、上述の有益剤送達組成物の任意の変形を含む固体又は流体が開示されており、前記固体又は流体は、粒塊、エマルション、溶液、小球、ビーズ又はカプセル化物である。
【００４１】
１つの態様では、前述及び本明細書全文を通して記載される材料及びパラメータにおいて任意の組み合わせを有する有益剤送達組成物が開示されている。
【００４２】
前述の材料に加えて、本発明の有益剤送達組成物において、以下の材料が有用である。
【００４３】
有用な有益材料としては、香料、光沢剤、防虫剤、シリコーン、ワックス、香味料、ビタミン、布地柔軟化剤、スキンケア剤、及びこれらの混合物、並びに、香料、光沢剤、防虫剤、シリコーン、ワックス、香味料、ビタミン、布地柔軟化剤、スキンケア剤、及びこれらの混合物を含むカプセル化有益材料が挙げられる。このようなカプセル化物は、コア及びシェルを含んでもよい。好適なカプセル化物並びに好適なシェル材料の製造方法は、米国特許第６，８６９，９２３ Ｂ１号、米国公開特許出願第２００５／０２７６８３１ Ａ１号及び２００７／０２０２６３ Ａ１号に記載されている。１つの態様では、シェル材料は、架橋メラミンホルムアルデヒドを含んでもよい。１つの態様では、カプセル化材料は香料である。１つの態様では、前記有益剤送達粒子のコア材料は、
ａ．）４．５未満、４．２５未満、４．０未満、更には３．７５未満のＣｌｏｇＰを有する香料組成物；
ｂ．）香料組成物の総重量に基づいて、４．０未満のＣｌｏｇＰを有する香料材料を６０％、更には７０％含む香料組成物；
ｃ．）香料組成物の総重量に基づいて、３．５未満のＣｌｏｇＰを有する香料材料を３５％又は５０％、更には６０％含む香料組成物；
ｄ．）香料組成物の総重量に基づいて、４．０未満、更には３．５未満のＣｌｏｇＰを有する香料材料を４０％、及び２．０未満のＣｌｏｇＰを有する香料材料を少なくとも１％含む香料組成物；
ｅ．）香料組成物の総重量に基づいて、４．０未満、更には３．５未満のＣｌｏｇＰを有する香料材料を４０％、及び３．０未満のＣｌｏｇＰを有する香料材料を少なくとも１５％含む香料組成物；
ｆ．）香料組成物の総重量に基づいて、ブタノエートエステルを少なくとも１％、更には２％、及びペンタノエートエステルを少なくとも１％含む香料組成物；
ｇ．）香料組成物の総重量に基づいて、アリル部分を含むエステルを少なくとも２％、更には３％、及びエステル部分を含む他の香料を少なくとも１０％、２５％、更には３０％含む香料組成物；
ｈ．）香料組成物の総重量に基づいて、アルキル鎖部分を含むアルデヒドを少なくとも１％、更には５％含む香料組成物；
ｉ．）香料組成物の総重量に基づいて、ブタノエートエステルを少なくとも２％含む香料組成物；
ｊ．）香料組成物の総重量に基づいて、ペンタノエートエステルを少なくとも１％含む香料組成物；
ｋ．）香料組成物の総重量に基づいて、アリル部分を含むエステルを少なくとも３％及びアルキル鎖部分を含むアルデヒドを１％含む香料組成物；
ｌ．）香料組成物の総重量に基づいて、エステル部分を含む香料を少なくとも２５％、及びアルキル鎖部分を含むアルデヒドを１％含む香料組成物；
ｍ．）香料組成物の総重量に基づいて、４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセニル）−３−ブテン−２−オン、４−（２，６，６−トリメチル−２−シクロヘキセニル）−３−ブテン−２−オン及び３−ブテン−２−オン、３−メチル−４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセン−２−イル）−、のようなイオノン及びこれらの混合物から選択される材料を少なくとも２％、更には１０％含む香料組成物；
ｎ．）香料組成物の総重量に基づいて、トリデカ−２−エノニトリル、マンダリル、及びこれらの混合物を少なくとも０．１％、更には１％含む香料組成物；
ｏ．）香料組成物の総重量に基づいて、３，７−ジメチル−６−オクテンニトリル、２−シクロヘキシリデン−２−フェニルアセトニトリル及びこれらの混合物から選択される材料を少なくとも２％、更には５％含む香料組成物；
ｐ．）香料組成物の総重量に基づいて、エステル、アルデヒド、イオノン、ニトリル、ケトン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される部分を含む１つ以上の香料を少なくとも８０％含む香料組成物；
ｑ．）香料組成物の総重量に基づいて、アリル部分を含むエステルを少なくとも３％含む香料組成物；香料組成物の総重量に基づいて、１−メチルエチル−２−メチルブタノエート；エチル−２−メチルペンタノエート；１，５−ジメチル−１−エテニルヘキシル−４−エニルアセテート；ｐ−メンタ−１−エン−８−イルアセテート；４−（２，６，６−トリメチル−２−シクロヘキセニル）−３−ブテン−２−オン；４−アセトキシ−３−メトキシ−１−プロペニルベンゼン；２−プロペニルシクロヘキサンプロピオネート；ビシクロ［２．２．１］ヘプタ−５−エン−２−カルボン酸、３−（１−メチルエチル）−エチルエステル；ビシクロ［２．２．１］ヘプタン−２−オル、１，７，７−トリメチル−、アセテート；１，５−ジメチル−１−エテニルヘキサ−４−エニルアセテート；ヘキシル２−メチルプロパノエート；エチル−２−メチルブタノエート；４−ウンデカノン；５−ヘプチルジヒドロ−２（３ｈ）−フラノン；１，６−ノナジエン−３−オル、３，７ジメチル−；３，７−ジメチルオクタ−１，６−ジエン−３−オル；３−シクロヘキセン−１−カルボキシアルデヒド、ジメチル−；３，７−ジメチル−６−オクテンニトリル；４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセニル）−３−ブテン−２−オン；トリデカ−２−エノニトリル；パチョリ油；エチルトリサイクル［５．２．１．０］デカン−２−カルボキシレート；２，２−ジメチル−シクロヘキサンプロパノール；ヘキシルエタノエート；７−アセチル、１，２，３，４，５，６，７，８−オクタヒドロ−１，１，６，７−テトラメチルナフタレン；アリル−シクロヘキシルオキシアセテート；メチルノニルアセトアルデヒド；１−スピロ［４，５］デカ−７−エン−７−イル−４−ペンテネン−１−オン；７−オクテン−２−オル、２−メチル−６−メチレン−、ジヒドロ；シクロヘキサノール、２−（１，１−ジメチルエチル）−、アセテート；ヘキサヒドロ−４，７−メタノインデン−５（６）−イルプロピオネートヘキサヒドロ−４，７−メタノインデン−５（６）イルプロピオネート；２−メトキシナフタレン；１−（２，６，６−トリメチル−３−シクロヘキセニル）−２−ブテン−１−オン；１−（２，６，６−トリメチル−２−シクロヘキセニル）−２−ブテン−１−オン；３，７−ジメチルオクタン−３−オル；３−ブテン−２−オン、３−メチル−４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセン−２−イル）−；ヘキサン酸、２−プロペニルエステル；（ｚ）−ノナ−６−エン−１−アル；１−デシルアルデヒド；１−オクタナール；４−ｔ−ブチル−α−メチルヒドロシンナムアルデヒド；α−ヘキシルシンナムアルデヒド；エチル−２，４−ヘキサジエノエート；２−プロペニル３−シクロヘキサンプロパノエート；及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を少なくとも２０％、３０％、更には５０％含む香料組成物；
ｒ．）香料組成物の総重量に基づいて、１−メチルエチル−２−メチルブタノエート；エチル−２−メチルペンタノエート；１，５−ジメチル−１−エテニルヘキサ−４−エニルアセテート；ｐ−メンタ−１−エン−８−イルアセテート；４−（２，６，６−トリメチル−２−シクロヘキセニル）−３−ブテン−２−オン；４−アセトキシ−３−メトキシ−１−プロペニルベンゼン；２−プロペニルシクロヘキサンプロピオネート；ビシクロ［２．２．１］ヘプタ−５−エン−２−カルボン酸、３−（１−メチルエチル）−エチルエステル；ビシクロ［２．２．１］ヘプタン−２−オル、１，７，７−トリメチル−、アセテート；１，５−ジメチル−１−エテニルヘキサ−４−エニルアセテート；ヘキシル２−メチルプロパノエート；エチル−２−メチルブタノエート、４−ウンデカノリド；５−ヘプチルジヒドロ−２（３ｈ）−フラノン；５−ヒドロキシドデカン酸；デカラクトン；ウンデカラクトン；１，６−ノナジエン−３−オル、３，７ジメチル−；３，７−ジメチルオクタ−１，６−ジエン−３−オル；３−シクロヘキセン−１−カルボキシアルデヒド，ジメチル−；３，７−ジメチル−６−オクテンニトリル；４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセニル）−３−ブテン−２−オン；トリデカ−２−エノニトリル；パチョリ油；エチルトリサイクル［５．２．１．０］デカン−２−カルボキシレート；２，２−ジメチル−シクロヘキサンプロパノール；アリル−シクロヘキシルオキシアセテート；メチルノニルアセトアルデヒド；１−スピロ［４，５］デカ−７−エン−７−イル−４−ペンテン−１−オン；７−オクテン−２−オル、２−メチル−６−メチレン−、ジヒドロ、シクロヘキサノール、２−（１，１−ジメチルエチル）−、アセテート；ヘキサヒドロ−４，７−メタノインデン−５（６）−イルプロピオネートヘキサヒドロ−４，７−メタノインデン−５（６）−イルプロピオネート；２−メトキシナフタレン；１−（２，６，６−トリメチル−３−シクロヘキセニル）−２−ブテン−１−オン；１−（２，６，６−トリメチル−２−シクロヘキセニル）−２−ブテン−１−オン；３，７−ジメチルオクタン−３−オル；３−ブテン−２−オン、３−メチル−４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセン−２−イル）−；ヘキサン酸、２−プロペニルエステル；（ｚ）−ノナ−６−エン−１−アル；１−デシルアルデヒド；１−オクタナール；４−ｔ−ブチル−α−メチルヒドロシンナムアルデヒド；エチル−２，４−ヘキサジエノエート；２−プロペニル３−シクロヘキサンプロパノエート；及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を少なくとも２０％、３０％、更には５０％含む香料組成物；
ｓ．）香料組成物の総重量に基づいて、３−シクロヘキセン−１−カルボキシアルデヒド、ジメチル−；３−ブテン−２−オン、３−メチル−４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセン−２−イル）−；パチョリ油；ヘキサン酸、２−プロペニルエステル；１−オクタナール；１−デシルアルデヒド；（ｚ）−ノナ−６−エン−１−アル；メチルノニルアセトアルデヒド；エチル−２−メチルブタノエート；１−メチルエチル−２−メチルブタノエート；エチル−２−メチルペンタノエート；４−ヒドロキシ−３−エトキシベンズアルデヒド；４−ヒドロキシ−３−メトキシベンズアルデヒド；３−ヒドロキシ−２−メチル−４−ピロン；３−ヒドロキシ−２−エチル−４−ピロン、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を少なくとも５％含む香料組成物；
ｔ．）香料組成物の総重量に基づいて、５．０を超えるＣｌｏｇＰを有する香料材料を１０％未満、更には５％含む香料組成物；
ｕ．）ゲラニルパルミテートを含む香料組成物；又は
ｖ．）第１及び任意の第２の材料を含む香料組成物であって、前記第１の材料は、
（ｉ）少なくとも２、約２〜約１２、約２．５〜約８、更には約２．５〜約６のＣｌｏｇＰ；
（ｉｉ）約２８０℃未満、約５０℃〜約２８０℃未満、約５０℃〜約２６５℃未満、更には約８０℃〜約２５０℃未満の沸点；を有し、
前記任意の第２の材料は、存在する場合、
（ｉ）２．５未満、更には２未満〜約０．１のＣｌｏｇＰ；及び
（ｉｉ）約１００ｐｐｂ未満、約０．００００１ｐｐｂ〜約１００ｐｐｂ未満、約０．００００１ｐｐｂ〜約５０ｐｐｂ未満、更には約０．００００１ｐｐｂ〜約２０ｐｐｂ未満のＯＤＴ；を有する。
【００４４】
有用なポリアミンとしては：ポリアルキルアミン；ポリアリルアミン；ポリビニルアミン；ポリ（１−アミノブタジエン）；アミン末端超分岐ポリ尿素；ポリ（アミノエチルメタクリレート）及びアミノエチル化アクリルポリマー；アミン末端ポリ（ブタジエン−ｃｏ−アクリロニトリル）；ポリアミノ置換モノ−、ジ−、オリゴ−、ポリ−サッカライド；１つ以上のアミン部分を含むデンドリマー；ポリ（アミノ酸）；アミノ官能性ポリジアルキルシロキサン；ポリアミノアルキル及びこれらの混合物が挙げられる。
【００４５】
有用なポリアルキルアミンとしては、ポリアルキレンイミン、ポリオキシアルキレンアミン（ポリエーテルアミン）及びこれらの混合物が挙げられる。
【００４６】
有用なポリアルキレンイミンとしては、直鎖、分岐、超分岐及び非置換又は置換ポリエチレンイミン（ＰＥＩ）；ポリエチレンイミンコポリマー；ポリプロピレンイミン及びこれらの混合物が挙げられる。
【００４７】
有用な直鎖、分岐、超分岐及び非置換又は置換ポリエチレンイミン（ＰＥＩ）としては：
（１）ドイツ国、ルートヴィッヒスハーフェン（Ludwigshafen）６７０５のバスフ株式会社（BASF aktiengesellschaft）からルパソール（Lupasol）（登録商標）の商標名（例えば、ルパソール（Lupasol）（登録商標）ＦＧ、Ｇ２０ｗｆｖ、ＰＲ８５１５、ＷＦ、ＦＣ、Ｇ２０、Ｇ３５、Ｇ１００、ＨＦ、Ｐ、ＰＳ、ＳＫ及びＳＮＡ（１つの態様では、ルパソール（登録商標）ＨＦ又はＷＦ、Ｐ、ＰＳ、ＳＫ、６２０ｗｆｖ及びＰＲが好ましい））、並びに株式会社日本触媒（郵便番号５４１−００４３、日本国、大阪市中央区高麗橋４−１−１興銀ビル）からエポミン（Epomin）（登録商標）ＳＰ−１０３、ＳＰ−１１０、ＳＰ−００３、ＳＰ−００６、ＳＰ−０１２、ＳＰ−０１８、ＳＰ−２００、で市販されているポリエチレンイミン、並びに、ｗｗｗ．ｈｙｐｅｒｐｏｌｙｍｅｒｓ．ｃｏｍに連絡することでハイパーポリマーズ（HyperPolymers）から入手可能な超分岐ポリエチレンイミン；
（２）米国、ペンシルバニア州ウォリントン（Warrington）のポリサイエンス本社（Polysciences， Inc.， Corporate Headquarters）の直鎖ポリエチレンイミン（１つの態様では、２５００、２５０００、及び２５００００の分子量を有する）；
（３）アルキル化ＰＥＩ、アリール化ＰＥＩ、ヘテロアリール化ＰＥＩ、アルコキシル化ＰＥＩ、アルキルアミド化ＰＥＩ、アリールアミド化ＰＥＩ、ヘテロアリールアミド化ＰＥＩ、アルキルウレイドＰＥＩ、アリールウレイドＰＥＩ、アルキルチオウレイドＰＥＩ、アリールチオウレイドＰＥＩ、アシル化ＰＥＩ及び市販されている修飾ＰＥＩ、ルパソール（Lupasol）（登録商標）ＨＥＯ １、ＰＮ ５０、ＰＮ ６０及びＰＯ １００、及び、プロピレンオキシド修飾ポリエチレンイミンである株式会社日本触媒のＰＰ−０６１、米国ミズーリ州セントルイス（St Louis）のアルドリッチ社（Aldrich）の８０％エトキシル化ポリエチレンイミンなどの部分的にアルコキシル化されたポリエチレンイミン、及び株式会社日本触媒のオクタデシルイソシアネート修飾ポリエチレンイミンであるＲＰ−２０及びＲＰ−１８Ｗ；及び
（４）これらの混合物、が挙げられる。
【００４８】
有用なポリエチレンイミン（polyethylenimne）コポリマーとしては、ポリエチレンイミン−ポリエチレングリコールコポリマー、ポリエチレンイミン化（olyethyleniminated）ポリオキシプロピレンジアミン及びこれらの混合物が挙げられる。
【００４９】
有用なポリオキシアルキレンアミン（ポリエーテルアミン）としては、ポリ（オキシエチレン）ジアミン；ポリ（オキシプロピレン）ジアミン；ポリ〔オキシ（メチル−１，２−エタンジイル）〕；α−（２−アミノメチルエチル）−ω−（２−（アミノメチル−エトキシ）（ＣＡＳ登録番号９０４６−１０−０号）；ポリ〔オキシ（メチル−１，２−エタンジイル）〕，α−ヒドロ−）−ω−（２−アミノメチルエトキシ）−、２−エチル−２−（ヒドロオキシメチル）−１，３−プロパンジオールとのエーテル（ＣＡＳ登録番号３９４２３−５１−３号）及びこれらの混合物が挙げられる。有用なポリオキシアルキレンアミンとしては、米国テキサス州ザ・ウッドランド（The Woodland）の、ハンストマンパフォーマンスプロダクツ（Huntsman Performance Products）の商標名ジェフアミン（Jeffamines）（登録商標）：Ｔ−４０３；Ｄ−２３０、Ｄ−４００、Ｄ−２０００、Ｄ−４０００（ＸＴＪ−５１０）、ＨＫ−５１１、ＥＤ−６００（ＸＴＪ−５００）、ＥＤ−９００（ＸＴＪ−５０１）、ＥＤ−２００３（ＸＴＪ−５０２）、ＥＤＲ−１４８（ＸＴＪ−５０４）、ＥＤＲ−１７６（ＸＴＪ−５９０）、Ｔ−４０３、Ｔ−３０００（ＸＴＪ−５０９）、及びＴ−５０００として入手することができる。
【００５０】
有用なポリビニルアミンとしては、アルコキシル化ポリビニルアミン、２：１のモル比を有するポリビニルアミンビニルアルコール、１：２のモル比を有するポリビニルアミンビニルホルムアミド、２：１のモル比を有するポリビニルアミンビニルホルムアミド及びこれらの混合物が挙げられる。
【００５１】
ポリ（１−アミノブタジエン）の有用な異形は、「巨大分子（Macromolecules）２００５、３８巻、４７〜５２頁」で見られる手順に従って製造することができる。
【００５２】
アミン末端超分岐ポリ尿素の有用な異形は、ＥＰＯ １２７３６３３ Ａ２号の教示にしたがって製造することができる。
【００５３】
有用なポリ（アミノエチルメタクリレート）及びアミノエチル化アクリルポリマーとしては、株式会社日本触媒から供給される、ポリメント（POLYMENT）ＮＫ−１００ＰＭ、ＮＫ−２００ＰＭ、ＮＫ−３５０、ＮＫ−３８０、及びＳＫ−１０００材料が挙げられる。
【００５４】
有用なアミン末端ポリ（ブタジエン−ｃｏ−アクリロニトリル）としては、米国オハイオ州クリーブランド（Cleveland）のノベオン社（Noveon， Inc.）から供給される、ＡＴＢ ２０００Ｘ１７３、ＡＴＢＮ １３００Ｘ２１、ＡＴＢＮ １３００Ｘ１６、ＡＴＢＮ １３００Ｘ４２、ＡＴＢＮ １３００Ｘ４５、ＡＴＢＮ １３００Ｘ３５が挙げられる。
【００５５】
有用なポリアミノ置換モノ−、ジ−、オリゴ−、ポリ−サッカライドとしては：アミノ置換デンプン、シクロデキストリン、デキストラン、グリコーゲン、セルロース、マンナン、グアラン（gueran）、レバン、アルテンナングルコース、マンノース、ガラクトース、フルクトース、ラクトース、マルトース、スクロース、セロビオース、シクロデキストリン、キトサン及びこれらの混合物が挙げられる。米国、カリフォルニア州サンディエゴ（San Diego）のカルボマー社（CarboMer， Inc.）から市販されている、以下の官能性オリゴ−、ポリ−サッカライド及びグリカン：アミノアルギネート；ジアミノアルギネート；ヘキサンジアミンアルギネート；ドデカンジアミンアルギネート；６−アミノ−６−デオキシセルロース；Ｏ−エチルアミンセルロース；Ｏ−メチルアミンセルロース；３−アミノ−３−デオキシセルロース；２−アミノ−デオキシセルロース；２，３−ジアミノ−２，３−ジデオキシセルロース；６−〔Ｎ−（１，６−ヘキサンジアミン）〕−６−デオキシセルロース；６−〔Ｎ−（１，１２−ドデカンジアミン（docedanediamine）〕−６−デオキシセルロース；Ｏ−〔メチル−（Ｎ−１，６−ヘキサンジアミン）〕セルロース；Ｏ−〔メチル−（Ｎ−１，１２−ドデカンジアミン）〕セルロース；２，３−ジ〔Ｎ−（１，１２−ドデカンジアミン〕セルロース；２，３−ジアミノ−２，３−デオキシα−シクロデキストリン；２，３−ジアミノ−２，３−デオキシβ−シクロデキストリン；２，３−ジアミノ−２，３−デオキシγ−シクロデキストリン；６−アミノ−６−デオキシα−シクロデキストリン；６−アミノ−６−デオキシβ−シクロデキストリン；Ｏ−エチルアミノ（ethyleamino）β−シクロデキストリン；６〔Ｎ−（１，６−ヘキサンジアミノ）〕−６−デオキシαシクロデキストリン；６〔Ｎ−（１，６−ヘキサンジアミノ）〕−６−デオキシβシクロデキストリン；アミノデキストラン；Ｎ−〔ジ−（１，６−ヘキサンジアミン）〕デキストラン；Ｎ−〔ジ−（１，１２−ドデカンジアミン）〕デキストラン；６−アミノ−６−デオキシ−α−Ｄ−ガラクトシル−グアラン；Ｏ−エチルアミノグアラン；ジアミノグアラン；６−アミノ−デオキシ−デンプン；Ｏ−エチルアミノデンプン；２，３−ジアミン−２，３−ジデオキシデンプン；Ｎ−〔６−（１，６−ヘキサンジアミン）〕−６−デオキシデンプン；Ｎ−〔６−（１，１２−ドデカンジアミン）〕−６−デオキシデンプン；２，３−ジ−〔Ｎ（１，６−ヘキサンジアミン）〕−２，３−ジデオキシデンプン；及びこれらの混合物は、カルボキシル又はアルデヒド含有化合物を結合するのにも有用である。
【００５６】
１つ以上のアミン部分を含む有用なデンドリマーは、イニシエーターコア、反復単位の内層（又は世代）から構成され、コア及び末端官能基の外面に放射状に取り付けられる放射対称と一般的な樹枝状分岐を有する、高分子ポリマーを含んでいる。デンドリマーポリアミンの化学構造は、当業者に周知である（Ｄ．Ａ．トマリア（Tomalia）及びＨ．Ｄ．ダースト（Durst）著（１９９３）、Ｅ．ウェバー（Weber）編、「トピックス・イン・カレントケミストリー（Topics in Current Chemistry）１６５巻」：「超分子化学Ｉ−指向合成及び分子認識（Supramolecular Chemistry I-Directed Synthesis and Molecular Recognition）、ベルリン（Berlin）、スプリンガー・ベルラグ社（Springer-Verlag）、１９３〜３１３頁」を参照）。本発明に有用な「デンドリマー」の末端官能基は、１級アミン基、ヒドロキシル基、カルボキシル基又は保護チオール基であり得る。本発明で有用な「デンドリマーポリアミン」は、アミド結合を含まない分岐点において、連続するデンドリマー世代と２級又は３級アミンとの間に１つ以上のアミド結合を更に含んでもよく、分岐点は、炭素−炭素結合、炭素−酸素−炭素結合、又は炭素−窒素−炭素結合を含み得る。有用な「デンドリマーポリアミン」としては：
（１）ポリプロピレンイミンテトラアミンデンドリマー、ポリプロピレンイミンオクタアミンデンドリマー、ポリプロピレンイミンヘキサデカアミンデンドリマー、ポリプロピレンイミンドトリアコンタアミンデンドリマー、ポリプロピレンイミンテトラヘキサコンタアミンデンドリマー及びこれらの混合物；並びに
（２）ポリエチレンイミン、ポリプロピレンイミン、及びデンドリマー（米国、ミシガン州ミッドランド（Midland）のデンドリテック社（Dendritech， Inc.）から市販されているスターバースト（Starburst）（登録商標）ポリアミドアミン（ＰＡＭＡＭ）（世代Ｇ０−Ｇ１０）；オランダ国、へールレン（Heerlen）、６４０１ＪＨ、私書箱６５００号のＤＳＭ社（DSM Corp.）からのアストロモールズ（Astromols）（登録商標）（世代１〜５）であって、ジアミノブタンポリアミンＤＡＢ（ＰＡ）ｘデンドリマーｘ＝２ｎ４であって、ｎは、一般的に０〜４の間である）、及びこれらの混合物、が挙げられる。
【００５７】
有用なポリ（アミノ酸）としては：ポリアミノ酸（モル比１０／１のＬ−リシン／ラウリン酸）、ポリアミノ酸（モル比５／５／１のＬ−リシン／アミノカプロン酸／アピジン酸）、ポリアミノ酸（モル比５／３／１のＬ−リシン／アミノカプロン酸／エチルへキサン酸）、ポリアミノ酸（ポリリシン−コカプロラクタム）、ポリリシン、ポリリシン臭化水素酸塩、架橋ポリリシン及びこれらの混合物が挙げられる。このような材料は、一般的に、米国、ミズーリ州セントルイス（St. Louis）のシグマ・アルドリッチ（Sigma-Aldrich）、米国、コネチカット州チェシャー（Cheshire）のアプリケム社（AppliChem Inc.）、米国、カリフォルニア州トーランス（Torrance）のバッヘム（Bachem）、及びスイス国、ブックスＣＨ−９４７１、インダストリエストラッセ（Industriestrasse）２５、シグマ・アルドリッチケミー有限会社（Sigma-Aldrich Chemie GmbH）、から市販されている。例えば、ポリリシンは、このような供給元からポリリシン臭化水素酸塩として供給されることが可能である。
【００５８】
有用なアミノ官能性ポリジアルキルシロキサン（ポリアミノシリコーン、シリコーンアミン、又はアミノシリコーンオイルとしても既知）としては：ノベオン社（Noveon Inc.）からのシルセンス（Silsence）（登録商標）Ａ−２１及びＡ−２３；カナダ国、オンタリオ州のシルテック社（Siltech corp.）からのシルアマンズ（Silamanes）（登録商標）Ｄ２ ＥＤＡ、Ａ０ ＥＤＡ、Ｄ２０８ ＥＤＡ、ＳＴＤ−５０、ＳＴＤ−１００、ＭＥ、ＭＵＥ、Ｔ−ＳＡ、Ｔ−ＭＡ、Ｔ−ＤＨＳ、ＤＧ−５０、Ｃ−５０、Ｃ−１００、Ｃ−３００、ＰＤが挙げられる。これらの材料の混合物も有用である。
【００５９】
有用なポリアミノアルキルとしては：エチレンジアミン；ジエチレントリアミン；トリエチレンテトラミン；テトラエチレンペンタミン；トリエチレンテトラミン；テトラエチレンペンタミン；ヘキサエチルへプタミン；へプタエチルオクタミン；オクタエチルノナミン；ノナエチルデカミン；ビス−アミノプロピルピぺラジン；１，４−ビス−（３−アミノプロポキシ）ブタン；４−アミノメチル−１，８−オクタジアミン；４，７，１０−トリオキサ−１，１３−トリデカンジアミン（tridecandiaamine）；Ｎ，Ｎ−ジメチル−１，６−ヘキサジアミン；２−（２−アミノエトキシ）エタノール、１，５−ペンタンジアミン；１，６−ヘキサンジアミン；１，３−ペンタンジアミン；３−ジメチルプロパンジアミン；１，２−シクロヘキサンジアミン；１，３−ビス（アミノメチル）シクロヘキサン；トリプロピレンテトラアミン；ビス（３−アミノプロピル）ピペラジン；ジプロピレントリアミン；トリス（２−アミノエチルアミン）；テトラエチレンペンタミン；ビスへキサメチレントリアミン；ビス（３−アミノプロピル）１，６−ヘキサメチレンジアミン；３，３’−ジアミノ−Ｎ−メチルジプロピルアミン；２−メチル−１，５−ペンタンジアミン；１，６−ヘキサンジアミン；１，３−プロパンジアミン；２−メチル−１，５−ペンタンジアミン；１，３−ペンタンジアミン；１，３−ジアミノブタン；１，２−ジアミノブタン；１，２−ビス（２−アミノエトキシ）エタン；イソホロンジアミン；１，３−ビス（メチルアミン）シクロヘキサン；４，４’−ジアミノジシクロヘキシルメタン（diaminodicyclohylmethane）を含むシクロ脂環式アミン；１，４−シクロヘキサンビス（メチルアミン）；及びイソホロンジアミン；Ｎ，Ｎ，Ｎ’，Ｎ’−テトラ（２−アミノエチル）エチレンジアミン；Ｎ，Ｎ，Ｎ’，Ｎ’−テトラ（３−アミノプロピル）−１，４−ブタンジアミン；ペンタエチルへキサミン；１，３−ジアミノ−２−プロピル−第３級−ブチルエーテル、イソホランジアミン；４，４’−ジアミノジシクロヘキシルメタン；Ｎ−メチル−Ｎ−（３−アミノプロピル）エタノールアミン；スペルミン；スペルミジン；１−ピペラジンエタンアミン；２−（ビス（２−アミノエチル）アミノ）エタノール；２，２’，２’’−トリアミノトリエチルアミン；２，２’−ジアミノ−ジエチルアミン；３，３’−ジアミノ−ジプロピルアミン；ミツビシ（Mitsubishi）から市販されている１，３ビスアミノエチル−シクロヘキサン及びクラリアント（Clariant）から市販されている、Ｃ１２スターンアミン（Sternamine）（プロピルアミン）ｎ（ｎ＝３又は４）を含むＣ１２スターンアミン（Sternamines）、及びこれらの混合物、２，２’，２”−トリアミノトリエチルアミン；２，２’−ジアミノ−ジエチルアミン；３，３’−ジアミノ−ジプロピル−アミン、ミツビシ（Mitsubishi）から市販されている１，３ビスアミノエチルシクロヘキサン及び、クラリアント（Clariant）から市販されている、Ｃ１２スターンアミン（Sternamin）（プロピレンアミン）（ｎ＝３／４）などのＣ１２スターンアミン（Sternamines）、及びこれらの混合物が挙げられる。
【００６０】
有用な１官能性イソシアネートとしては、アルキルイソシアネート、アリールイソシアネート、脂環式（heterocylic）イソシアネート及びこれらの混合物が挙げられる。有用なアルキルイソシアネートとしては、ｎ−アルキルイソシアネート、分岐状アルキルイソシアネート、シクロアルキルイソシアネート及びこれらの混合物が挙げられる。
【００６１】
有用なｎ−アルキルイソシアネートとしては、メチルイソシアネート、エチルイソシアネート、プロピルイソシアネート、ブチルイソシアネート、ペンチルイソシアネート、ヘキシルイソシアネート、ヘプチルイソシアネート、オクチルイソシアネート、ウンデシルイソシアネート、ドデシルイソシアネート、トリデシルイソシアネート、テトラデシルイソシアネート、ペンタデシルイソシアネート、ヘキサデシルイソシアネート、ヘプタデシル（hepatadecyl）イソシアネート、オクタデシルイソシアネート、ノナデシルイソシアネート、エイコシルイソシアネート、ドコシルイソシアネート、テトラデシルオキシプロパニルイソシアネート、３−クロロプロピルイソシアネート、及び２−クロロエチルイソシアネート及びこれらの混合物が挙げられる。
【００６２】
有用な分岐状アルキルイソシアネートとしては、第３級ブチルイソシアネート、イソペンチルイソシアネート、イソヘキシルイソシアネート、イソヘプチルイソシアネート、シクロヘプチルイソシアネート、イソデシルイソシアネート、イソトリデシルイソシアネート、イソテトラデシルイソシアネート、イソペンタデシルイソシアネート、イソへキサデシルイソシアネート、イソデシルオキシプロパニルイソシアネート、イソテトラデシルオキシプロパニルイソシアネート、１，１，３，３−テトラメチルブチルイソシアネート、ビニルイソシアネート及びこれらの混合物が挙げられる。
【００６３】
有用なシクロアルキルイソシアネートしては、シクロプロピルイソシアネート、シクロブチルイソシアネート、シクロペンチルイソシアネート、シクロヘキシルイソシアネート、メチルシクロヘキシルイソシアネート、シクロヘプチルイソシアネート、シクロオクチルイソシアネート、シクロドデシルイソシアネート及び１−アダマンチルイソシアネート、及びこれらの混合物が挙げられる。
【００６４】
有用なアリールイソシアネートとしては：２−第２級−ブチルフェニルイソシアネート；２−第３級−ブチルフェニルイソシアネート；４−第２級−ブチルフェニルイソシアネート；４−第３級−ブチルフェニルイソシアネート；３−アセチルフェニルイソシアネート；４−アセチルフェニルイソシアネート；アリルイソシアネート；ベンゾイルイソシアネート；ベンジルイソシアネート；２−ベンジルフェニルイソシアネート；３−ベンジルフェニルイソシアネート；４−ベンジルフェニルイソシアネート；２−ビフェニリルイソシアネート；４−ビフェニリルイソシアネート；４−ブロモベンジルイソシアネート；２−ブロモエチルイソシアネート；２−ブロモフェニルイソシアネート；３−ブロモフェニルイソシアネート；４−ブロモフェニルイソシアネート；４−ブトキシフェニルイソシアネート；５−第３級−ブチル−２−メトキシフェニルイソシアネート；２−第３級−ブチル−６−メチルフェニルイソシアネート；４−ブチルフェニルイソシアネート；クロロアセチルイソシアネート；２−クロロベンゼンスルホニルイソシアネート；４−クロロベンゼンスルホニルイソシアネート；２−クロロベンジルイソシアネート；４−クロロベンジルイソシアネート；３−クロロフェネチルイソシアネート；４−クロロフェネチルイソシアネート；２−クロロフェニルイソシアネート；３−クロロフェニルイソシアネート；４−クロロフェニルイソシアネート；３−シアノフェニルイソシアネート；４−シアノフェニルイソシアネート；２，４−ジブロモフェニルイソシアネート；２，５−ジ−第３級−ブチルフェニルイソシアネート；２，４−ジクロロベンジルイソシアネート；３，４−ジクロロベンジルイソシアネート；２，４−ジクロロフェネチルイソシアネート；２，６−ジクロロフェネチルイソシアネート；３，４−ジクロロフェネチルイソシアネート；２，３−ジクロロフェニルイソシアネート；２，４−ジクロロフェニルイソシアネート；２，５−ジクロロフェニルイソシアネート；２，６−ジクロロフェニルイソシアネート；３，４−ジクロロフェニルイソシアネート；３，５−ジクロロフェニルイソシアネート；ジエトキシホスフィニルイソシアネート；２，６−ジエチルフェニルイソシアネート；２，４−ジフルオロフェニルイソシアネート；２，５−ジフルオロフェニルイソシアネート；２，６−ジフルオロフェニルイソシアネート；３，４−ジフルオロフェニルイソシアネート；３，５−ジフルオロフェニルイソシアネート；２，６−ジイソプロピルフェニルイソシアネート；２，３−ジメトキシフェネチルイソシアネート；２，５−ジメトキシフェネチルイソシアネート；３，４−ジメトキシフェネチルイソシアネート；３，５−ジメトキシフェネチルイソシアネート；２，４−ジメトキシフェニルイソシアネート；２，５−ジメトキシフェニルイソシアネート；３，４−ジメトキシフェニルイソシアネート；３，５−ジメトキシフェニルイソシアネート；２，３−ジメチルフェニルイソシアネート；２，４−ジメチルフェニルイソシアネート；２，５−ジメチルフェニルイソシアネート；２，６−ジメチルフェニルイソシアネート；３，４−ジメチルフェニルイソシアネート；３，５−ジメチルフェニルイソシアネート；３，５−ジニトロフェニルイソシアネート；２，２−ジフェニルエチルイソシアネート；ジフェニルメチルイソシアネート；２−エトキシベンジルイソシアネート；２−エトキシフェニルイソシアネート；３−エトキシフェニルイソシアネート；４−エトキシフェニルイソシアネート；４−エチルフェネチルイソシアネート；２−エチルフェニルイソシアネート；３−エチルフェニルイソシアネート；４−エチルフェニルイソシアネート；４−フルオロベンゼンスルホニルイソシアネート；２−フルオロベンジルイソシアネート；３−フルオロベンジルイソシアネート；４−フルオロベンジルイソシアネート；２−フルオロフェネチルイソシアネート；４−フルオロフェネチルイソシアネート；２−フルオロフェニルイソシアネート；３−フルオロフェニルイソシアネート；４−フルオロフェニルイソシアネート；２−ヨードフェニルイソシアネート；３−ヨードフェニルイソシアネート；４−ヨードフェニルイソシアネート；２−イソプロピルフェニルイソシアネート；４−イソプロピルフェニルイソシアネート；２−メトキシベンジルイソシアネート；３−メトキシベンジルイソシアネート；４−メトキシベンジルイソシアネート；４−メトキシフェネチルイソシアネート；２−メトキシフェニルイソシアネート；３−メトキシフェニルイソシアネート；４−メトキシフェニルイソシアネート；２−メチルベンジルイソシアネート；３−メチルベンジルイソシアネート；４−メチルベンジルイソシアネート；メチルベンジルイソシアネート；３，４−メチレンジオキシフェネチルイソシアネート；１−ナフチルイソシアネート；２−ナフチルイソシアネート；２−ニトロフェニルイソシアネート；３−ニトロフェニルイソシアネート；４−ニトロフェニルイソシアネート；４−オクチルフェニルイソシアネート；４−ペンチルフェニルイソシアネート；フェネチルイソシアネート；２−フェノキシフェニルイソシアネート；３−フェノキシフェニルイソシアネート；４−フェノキシフェニルイソシアネート；４−フェニルブチルイソシアネート；トランス−２−フェニルシクロプロピルイソシアネート；３−フェニルプロピルイソシアネート；２−プロピルフェニルイソシアネート；２，３，５，６−テトラクロロフェニルイソシアネート；ｏ−トリルイソシアネート；ｍ−トリルイソシアネート；ｐ−トリルイソシアネート；２，４，６−トリブロモフェニルイソシアネート；２，４，５−トリクロロフェニルイソシアネート；２，４，６−トリクロロフェニルイソシアネート；２−トリフルオロメチルフェニルイソシアネート；３−（トリフルオロメチル）フェニルイソシアネート；４−（トリフルオロメチル）フェニルイソシアネート；２，３，４−トリフルオロフェニルイソシアネート；２，４，５−トリフルオロフェニルイソシアネート；３，４，５−トリメトキシベンジルイソシアネート；３，４，５−トリメトキシフェニルイソシアネート；２，４，６−トリメチルフェニルイソシアネート；４−（ベンジルオキシ）フェニルイソシアネート；２−（４−ビフェニル）エチル３，５−ビス（トリフルオロメチル）フェニルイソシアネート；４−ブロモ−２−クロロフェニルイソシアネート；２−ブロモ−４，６−ジフルオロフェニルイソシアネート；４−ブロモ−２，６−ジフルオロフェニルイソシアネート；２−ブロモ−４，６−ジメチルフェニルイソシアネート；４−ブロモ−２，６−ジメチルイソシアネート；４−ブロモ−２−エチルフェニルイソシアネート；４−ブロモ−２−フルオロフェニルイソシアネート；３−ブロモ−４−メトキシフェネチルイソシアネート；５−ブロモ−２−メトキシフェネチルイソシアネート；２−ブロモ−４−メチルフェニルイソシアネート；４−ブロモ−２−メチルフェニルイソシアネート；４−ブロモ−３−メチルフェニルイソシアネート；４−ブロモ−２−（トリフルオロメチル）フェニルイソシアネート；３−ブロモ−２，４，６−トリメチルフェニルイソシアネート；５−クロロ−２，４−ジメトキシフェニルイソシアネート；２−クロロ−４，６−ジメチルフェニルイソシアネート；３−クロロ−２−フルオロフェニルイソシアネート；３−クロロ−４−フルオロフェニルイソシアネート；４−クロロ−２−フルオロフェニルイソシアネート；３−クロロ−４−メトキシフェニルイソシアネート；５−クロロ−２−メトキシフェニルイソシアネート；２−（クロロメチル）フェニルイソシアネート；２−クロロ−４−メチルフェニルイソシアネート；２−クロロ−５−メチルフェニルイソシアネート；２−クロロ−６−メチルフェニルイソシアネート；３−クロロ−２−メチルフェニルイソシアネート；３−クロロ−４−メチルフェニルイソシアネート；４−（クロロメチル）フェニルイソシアネート；５−クロロ−２−メチルフェニルイソシアネート；２−クロロ−４−ニトロフェニルイソシアネート；２−クロロ−５−ニトロフェニルイソシアネート；４−クロロ−２−ニトロフェニルイソシアネート；４−クロロ−３−ニトロフェニルイソシアネート；５−クロロ−２−ニトロフェニルイソシアネート；４−クロロ−２−フェノキシフェニルイソシアネート；５−クロロ−２−フェノキシフェニルイソシアネート；４−（クロロスルホニル）フェニルイソシアネート；２−クロロ−４−（トリフルオロメチル）フェニルイソシアネート；２−クロロ−５−（トリフルオロメチル）フェニルイソシアネート；２−クロロ−６−（トリフルオロメチル）フェニルイソシアネート；４−クロロ−２−（トリフルオロメチル）フェニルイソシアネート；４−クロロ−３−（トリフルオロメチル）フェニルイソシアネート；２，４−ジブロモ−６−フルオロフェニルイソシアネート；２，６−ジブロモ−４−フルオロフェニルイソシアネート；２−（ジフルオロメトキシ）フェニルイソシアネート；４−（ジフルオロメトキシ）フェニルイソシアネート；４−（ジメチルアミノ）フェニルイソシアネート；２，３―ジメチル−６−ニトロフェニルイソシアネート；４，５−ジメチル−２−ニトロフェニルイソシアネート；４−エトキシ−２−ニトロフェニルイソシアネート；２−エチル−６−イソプロピルフェニルイソシアネート；２−エチル−６−メチルフェニルイソシアネート；９Ｈ−フルオレン−２−イルイソシアネート；９Ｈ−フルオレン−９−イルイソシアネート；２−フルオロ−４−ヨードフェニルイソシアネート；２−フルオロ−５−メチルフェニルイソシアネート；３−フルオロ−４−メチルフェニルイソシアネート；４−フルオロ−３−メチルフェニルイソシアネート；５−フルオロ−２−メチルフェニルイソシアネート；２−フルオロ−５−ニトロフェニルイソシアネート；４−フルオロ−２−ニトロフェニルイソシアネート；４−フルオロ−３−ニトロフェニルイソシアネート；２−フルオロ−３−（トリフルオロメチル）フェニルイソシアネート；２−フルオロ−５−（トリフルオロメチル）フェニルイソシアネート；２−フルオロ−６−（トリフルオロメチル）フェニルイソシアネート；３−フルオロ−５−（トリフルオロメチル）フェニルイソシアネート；４−フルオロ−２−（トリフルオロメチル）フェニルイソシアネート；４−フルオロ−３−（トリフルオロメチル）フェニルイソシアネート；４−（ヘプチルオキシ）フェニルイソシアネート；２−イソシアナトエチルメタクリレート；３−イソシアナト−４−メトキシビフェニル；３−イソプロペニル−α，α−ジメチルベンジルイソシアネート；２−イソプロピル−６−メチルフェニルイソシアネート；４−（マレインイミド）フェニルイソシアネート；２−メトキシ−５−メチルフェニルイソシアネート；４−メトキシ−２−メチルフェニルイソシアネート；２−メトキシ−４−ニトロフェニルイソシアネート；２−メトキシ−５−ニトロフェニルイソシアネート；４−メトキシ−２−ニトロフェニルイソシアネート；４−（６−メチル−２−ベンゾチアゾリル）フェニルイソシアネート；３，４−（メチレンジオキシ）フェニルイソシアネート；メチル−ｄ３イソシアネート；２−メチル−３−ニトロフェニルイソシアネート；２−メチル−４−ニトロフェニルイソシアネート；２−メチル−５−ニトロフェニルイソシアネート；２−メチル−６−ニトロフェニルイソシアネート；４−メチル−２−ニトロフェニルイソシアネート；４−メチル−３−ニトロフェニルイソシアネート；５−メチル−２−ニトロフェニルイソシアネート；２−（メチルチオ）フェニルイソシアネート；３−（メチルチオ）フェニルイソシアネート；４−（メチルチオ）フェニルイソシアネート；（１−ナフチル）エチルイソシアネート；２−ニトロ−４−（トリフルオロメチル）フェニルイソシアネート；４−ニトロ−２−（トリフルオロメチル）フェニルイソシアネート；３−（トリエトキシシリル）プロピルイソシアネート；２−（トリフルオロメトキシ）フェニルイソシ
アネート；４−（トリフルオロメトキシ）フェニルイソシアネート；３−（トリフルオロメチル）−４−メチルフェニルイソシアネート；３−（トリフルオロメチルチオ）フェニルイソシアネート；４−（トリフルオロメチルチオ）フェニルイソシアネート及びこれらの混合物が挙げられる。
【００６５】
有用な脂環式イソシアネートとしては：フラニルイソシアネート；フルフリルイソシアネート；チエニルイソシアネート；ピリジニルイソシアネート及びこれらの混合物が挙げられる。
【００６６】
有用なエポキシドには、モノエポキシド及びポリエポキシドが含まれる。有用なモノエポキシドとしては：エチレンオキシド；プロピレンオキシド；ブチレンオキシド；ペンチレンオキシド；へキシレンオキシド；へプチレンオキシド；オクチレンオキシド；ウンデシレンオキシド；ドデシレンオキシド；トリデシレンオキシド；テトラデシレンオキシド；ペンタデシレンオキシド；ヘキサデシレンオキシド；ヘプタデシレン（hepatadecylene）オキシド；オクタデシレンオキシド；ノナデシレンオキシド；エイコシレンオキシド；ドコシレンオキシド；及びテトラデシルオキシプロパニレンオキシド；スチレンオキシド；シクロヘキセンオキシド；シクロドデカンエポキシド；シクロオクテンオキシド；アリルグリシジルエーテル；２−エチルヘキシルグリシジルエーテル；Ｃ１１〜１５アルコール混合物のグリシジルエーテル；ジブロモフェニルグリシジルエーテル；ｐ−クロロフェニルグリシジルエーテルフェノール（ＥＯ）５グリシジルエーテル；ｐ−第３級−ブチルフェニルグリシジルエーテル；ラウリルアルコール（ＥＯ）１５グリシジルエーテル；フェニルグリシジルエーテル；グリシジルベンゾエート；グリシジルブチレート；グリシジルフタイミド；ｏ−フェニルフェニルグリシジルエーテル；デシルグリシジルエーテル（ethe）及びナフチルグリシジルエーテル；４−ビニル−１−シクロヘキセン１，２−エポキシド；セドレンエポキシド；１，２−エポキシシクロドデカン；トランス−２，３−エポキシブタン；シス−２，３−エポキシブタン；１，２エポキシドデカン；２，３−エポキシ−２−メチルブタン；１，２−エポキシ−２−メチルプロパン；エチル２，３−エポキシ−３−メチルバレレート；８，９−エポキシ−４−ビニル−３，５−ジオキサトリシクロ（５．２．１．０．２，６）デカン；エピフルオロヒドリン；グリシドール；７−オキサビシクロ〔２．２．１〕ヘプタン；スチレンオキシド；トリメチレンオキシド；ブタジエンモノオキシド；２，３−エポキシプロピル−４’−メトキシフェニルエーテル；グリシジルメタクリレート；グリシジルブチレート；グリシジルペンチルエーテル；グリシジルトリメチルアンモニウムクロライド；ベンジルグリシジルエーテル；グリシジル２−メチルフェニルエーテル；４，５−エポキシ−１，９−デカジエン；α−ピネンオキシド；β−ピネンオキシド；リモネンオキシド（Limonene oxid）；１，４−エポキシ−１，４−ジヒドロナフタレン；エチル３−メチル−３−フェニルグリシデート；２，３−エポキシ−１，２，３，４−テトラヒドロアントラセン；１，２エポキシ−９−デセン；１，２−エポキシ−５−シクロオクテン；シス−２，３−エポキシブタン；エチル３−フェニルグリシデート；１，２−エポキシ−７オクテン；フルフリルグリシジルエーテル；イソブチレンオキシド；２，３−エポキシ−２−メチルブタン；１，２−エポキシ−２−メチルブタン；１，２−エポキシ−３−（４−ニトロフェノキシ）プロパン；３，４−エポキシテトラヒドロフラン；３，４−エポキシ−２−フェニル−１：１：１−トリフルオロ−２−ブタノール；１，２−エポキシ−ヘキセン；シス−エポキシコハク酸；アリルグリシジルエーテル；シクロドデカンエポキシド異性体；エピクロロヒドリン；エピフルオロヒドリン；ピクロトキシン；トランス−スチルベンオキシド；イソプロピルグリシジルエーテル；グリシジルブチレート；エチルグリシジルエーテル；カリオフィレンオキシド及びこれらの混合物が挙げられる。
【００６７】
有用なポリエポキシドとしては：エチレングリコールジグリシジルエーテル；ジエチレングリコールジグリシジルエーテル；ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル；プロピレングリコールジグリシジルエーテル；ポリブタジエンジグリシジルエーテル；レゾルシノールジグリシジルエーテル；ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル；１，６−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル；水素添加ビスフェノールＡジグリシジルエーテル；ソルビトールポリグリシジルエーテル；ポリグリセロールポリグリシジルエーテル；ジグリセロールポリグリシジルエーテル；グリセロールポリグリシジルエーテル；トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテルが挙げられる。
【００６８】
有用なカルボキシル末端ポリ（ブタジエン−ｃｏ−アクリロニトリル）としては、郵便番号４４１４１−３２４７、米国、オハイオ州クリーブランド（Cleveland）ブレックスビルロード（Brecksville Road）９９１１の、ノベオン社（Noveon， Inc.）から供給されている、ＣＴＢ ２０００Ｘ１６２；ＣＴＢＮ １３００Ｘ４７；ＣＴＢＮ １３００Ｘ３１；ＣＴＢＮ １３００Ｘ８；ＣＴＢＮ １３００Ｘ８Ｆ；ＣＴＢＮ １３００Ｘ１３；ＣＴＢＮ １３００Ｘ１３Ｆ；ＣＴＢＮ １３００Ｘ１３ＣＬ；ＣＴＢＮ １３００Ｘ１３ＮＡ；ＣＴＢＮＸ １３００Ｘ９；ＣＴＢＮＸ １３００Ｘ１８が挙げられる。
【００６９】
有用な香料材料
有用な香料材料には、表１の香料、表２の香料、表３の香料、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料が含まれる。
【表１−１】
【表１−２】
【００７０】
１つの態様では、好適な表１の香料原材料としては、１番〜３９番の香料原材料及びこれらの混合物が挙げられる。
【００７１】
１つの態様では、好適な表１の香料原材料としては、１番〜２９番の香料原材料及びこれらの混合物が挙げられる。
【００７２】
１つの態様では、２５０℃以下の沸点及び２．５を超えるＣｌｏｇＰを有する好適な香料原材料は、以下の表２に列挙される材料であって、かかる材料は表２の香料原材料として定義されている。
【表２−１】
【表２−２】
【表２−３】
【表２−４】
【表２−５】
【００７３】
１つの態様では、好適な表２の香料原材料としては、１番〜１１６番の香料原材料及びこれらの混合物が挙げられる。
【００７４】
１つの態様では、好適な表２の香料原材料としては、１番〜７９番の香料原材料及びこれらの混合物が挙げられる。
【００７５】
１つの態様では、２５０℃を超え２８０℃以下の沸点を有する好適な香料原材料は、以下の表３に列挙される材料であって、このような材料は表３の香料原材料として定義されている。
【表３−１】
【表３−２】
【表３−３】
【００７６】
１つの態様では、好適な表３の香料原材料としては、１番〜５８番の香料原材料及びこれらの混合物が挙げられる。
【００７７】
１つの態様では、好適な表３の香料原材料としては、１番〜３９番の香料原材料及びこれらの混合物が挙げられる。
【００７８】
好適な香料原材料及びアコード（accords）は、以下の会社のうちの１つ以上から入手することができる：フィルメニッヒ（Firmenich）（スイス国、ジュネーブ（Geneva））、ジボダン（Givaudan）（フランス国、アルジャントゥーユ（Argenteuil））、ＩＦＦ（米国、ニュージャージー州ハズレット（Hazlet））、クエスト（Quest）（米国、ニュージャージー州マウントオリーブ（Mount Olive））、ベドウキアン（Bedoukian）（コネチカット州ダンベリー（Danbury））、シグマ・アルドリッチ（Sigma Aldrich）（米国、ミズーリ州セントルイス（St. Louis））、ミレニアムスペシャリティケミカルズ（Millennium Specialty Chemicals）（米国、イリノイ州オリンピアフィールズ（Olympia Fields））、ポーラロンインターナショナル（Polarone International）（米国、ニュージャージー州ジャージーシティ（Jersey City））、フレグランスリソース（Fragrance Resources）（米国、ニュージャージー州キーポート（Keyport））及びアロマ＆フレーバースペシャリティズ（Aroma & Flavor Specialties）（米国、コネチカット州ダンベリー（Danbury））。
【００７９】
有益剤送達組成物の製造プロセス
本出願で開示される組成物を含有する有益剤は、米国特許第６，４５１，７５１ Ｂ１号、６，９７２，２７６ Ｂ１号、６，７６４，９８６ Ｂ１号、６，７４０，７１３ Ｂ１号の教示、及び本明細書に開示される実施例に沿って、製造され得る。このような有益剤送達組成物において好適な形態としては、粒塊、エマルション、溶液、小球、ビーズ又はカプセル化物を含む固体及び流体が挙げられる。製品に有益剤送達組成物を使用する際、前記粒塊、エマルション、溶液、小球、ビーズ又はカプセル化物における有益剤送達組成物の粒径は、約０．１ミクロン〜約１００ミクロン、約１ミクロン〜約６０ミクロン、更には約５〜４０ミクロンであってもよい。前述に加えて、本発明の有益剤送達組成物は、粒子を産出するために、米国特許出願公開第２００７／０１９６５０２ Ａ１号の教示にしたがって更に加工され得、ここで、有益剤送達組成物は、生じた粒子の１つ以上の層の少なくとも一部分、更には全てを含んでもよい。
【００８０】
本明細書で開示されるプロセス用に好適な設備としては、連続攪拌槽型反応器、ホモジナイザー、タービン攪拌器、再循環ポンプ、パドルミキサー、プラウせん断（ploughshear）ミキサー、リボンブレンダー、垂直軸造粒機及びドラムミキサー（両方ともバッチ式であり、利用可能な場合は連続プロセスの形状のものには、スプレー乾燥機、及び押出成形機）が挙げられる。そのような設備は、ロッジ社（Lodige GmbH）（ドイツ、パーデルボルン（Paderborn））、リトルフォード・デイ社（Littleford Day， Inc.）（米国ケンタッキー州フローレンス（Florence））、フォーベルグ社（Forberg AS）（ノルウェー、ラルヴィク（Larvik））、グラット・エンジニア・テクニック社（Glatt Ingenieurtechnik GmbH）（ドイツ、ワイマール（Weimar））、ニロ社（Niro）（デンマークのセーボルク（Soeborg））、ホソカワ・Ｂｅｐｅｘ社（Hosokawa Bepex Corp.）（米国ミネソタ州ミネアポリス（Minneapolis））、アーデ・バリンコ社（Arde Barinco）（米国ニュージャージー州）から入手可能である。
【００８１】
有益剤送達組成物を含む組成物
本発明の消費者製品における実施形態には、本出願に開示される有益剤送達組成物の少なくとも１つの態様が含まれてもよい。有益剤送達組成物は、消費者製品に加えられるのに先立って前形成されるか、特定の実施形態では、有益剤送達組成物の構成成分は、消費者製品と同時に又は続けて添加されてもよい。このような付加方法は、本明細書において「個別添加」と記載されている。使用される有益剤送達組成物の正確な濃度は、消費者製品の型及び最終用途によって異なり、１つの態様では、消費者製品は、全組成物の重量に基づいて、本明細書に開示される有益剤送達組成物を少なくとも約０．０１重量％、約０．０１重量％〜約８０重量％、更には約０．０２重量％〜約１０重量％含んでもよい。
【００８２】
１つの態様では、コンパクトな消費者製品が開示されている。
【００８３】
１つの態様では、全消費者製品処方重量に基づいて、約０％〜約１５％、約０．５％〜約１０％、更には約１％〜約８％の含水量を有する液体洗剤を含有する消費者製品が開示されている。
【００８４】
１つの態様では、本明細書に開示される有益剤送達組成物、及び、出願人による有益剤送達システムに加えて、界面活性剤、酵素、ポリマー、染料、純香料、香料送達システム、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料の少なくとも１つの実施形態を含む消費者製品が開示されている。好適な香料送達システムは、米国特許出願公開第２００７／０２７５８６６ Ａ１号に記載されている。
【００８５】
１つの態様では、消費者製品は、本明細書に開示される有益剤送達組成物、及び少なくとも１つの洗浄及び／又はトリートメント組成物又は布地ケア補助剤成分を含んでもよい洗浄及び／又はトリートメント組成物又は布地ケア組成物である。
【００８６】
１つの態様では、洗浄組成物は、かかる洗浄組成物の総重量に基づいて、約０．００５重量％〜約５重量％のかかる粒子を含んでもよい。１つの態様では、布地トリートメント組成物は、布地トリートメント組成物の総重量に基づいて、約０．００５〜約２０重量％のかかる粒子を含んでもよい。
【００８７】
本発明の態様には、洗濯洗剤組成物（例えば、タイド（TIDE）（商標））、硬質表面洗浄剤（例えば、ミスター・クリーン（MR CLEAN）（商標））、自動食器洗浄用液体（例えば、カスケード（Cascade）（商標））、食器洗浄用液体（例えば、ダウン（DAWN）（商標））、及び床洗浄剤（例えば、スウィファ（SWIFFER）（商標））中での本発明の有益剤送達組成物の使用が挙げられる。洗浄組成物の非限定的な例としては、米国特許第４，５１５，７０５号；４，５３７，７０６号；４，５３７，７０７号；４，５５０，８６２号；４，５６１，９９８号；４，５９７，８９８号；４，９６８，４５１号；５，５６５，１４５号；５，９２９，０２２号；６，２９４，５１４号；６，３７６，４４５号；７，１６９，７４１ Ｂ２号及び７，２９７，６７４ Ｂ２号、並びに、米国特許出願公開第２００５／０１３０８６４ Ａ１号に記載されるものが挙げられる。本明細書に開示される洗浄組成物は、水性洗浄操作での使用中に、洗浄水のｐＨが約６．５〜約１２、又は約７．５〜１０．５となるように処方されてもよい。液体食器洗浄製品の処方は、典型的には、約６．８〜約９．０のｐＨを有する。洗浄製品は、典型的には、約７〜約１２のｐＨを有するように処方される。推奨使用濃度でｐＨを制御する技術には、緩衝剤、アルカリ、酸などの使用が挙げられ、当業者には周知である。
【００８８】
本明細書に開示される布地トリートメント組成物は、典型的には、布地柔軟化活性物質（「ＦＳＡ」）を含む。好適な布地柔軟化活性物質には、第４級アンモニウム化合物、アミン、脂肪酸エステル、ショ糖エステル、シリコーン、分散性ポリオレフィン、粘土、ポリサッカライド、脂肪油、ポリマーラテックス、及びこれらの混合物からなる群から選択される物質が挙げられるが、これらに限定されない。
【００８９】
補助剤物質
本発明のそれぞれの消費者製品の実施形態には必須ではないが、以下に例示されている補助剤の非限定的なリストは、当該消費者製品中で使用するのに適しており、例えば、性能を補助若しくは向上させるために、洗浄すべき基材の処理のために、又は香料、着色剤、染料などを用いる場合のように組成物の審美性を変化させるために、本発明の特定の実施形態に組み込むのが望ましい場合がある。これらの追加的構成成分の明確な性質、及びそれを組み込む濃度は、組成物の物理的形態及び使用されるべき作業の性質によって決まる。好適な補助剤物質としては、界面活性剤、ビルダー、キレート剤、染料移行防止剤、分散剤、酵素、及び酵素安定剤、触媒材料、漂白活性化剤、ポリマー分散剤、粘土汚れ除去／再付着防止剤、増白剤、発泡抑制剤、染料、付加香料及び香料送達システム、構造弾性化剤、増粘剤／構造化剤、柔軟仕上げ剤、キャリア、向水性物質、加工助剤及び／又は顔料が挙げられるが、これらに限定されない。下記の開示に加え、このような他の補助剤の好適な例及び使用濃度は、米国特許第５，５７６，２８２号、同第６，３０６，８１２ Ｂ１号、及び同第６，３２６，３４８ Ｂ１号に記載されており、これらは参照により組み込まれる。
【００９０】
述べてきたように、本発明のそれぞれの消費者製品の実施形態において、補助剤成分は必須ではない。したがって、本出願人らの組成物の特定の実施形態は、以下の補助剤材料の１つ以上を含有しない：漂白活性化剤、界面活性剤、ビルダー、キレート剤、移染防止剤、分散剤、酵素、及び酵素安定剤、触媒金属錯体、ポリマー分散剤、粘土及び汚れ除去／再付着防止剤、増白剤、起泡抑制剤、染料、付加香料及び香料送達システム、構造弾性化剤、増粘剤／構造化剤、柔軟仕上げ剤、キャリア、向水性物質、加工助剤及び／又は顔料。しかし、１つ以上の補助剤が存在する場合、このような１つ以上の補助剤は、以下に詳細に記載されるように存在してもよい。
【００９１】
界面活性剤−本発明による組成物は、界面活性剤又は界面活性剤系を含むことができ、界面活性剤は、非イオン性及び／若しくはアニオン性及び／若しくはカチオン性界面活性剤並びに／又は両性及び／若しくは双極性及び／若しくは半極性非イオン性界面活性剤から選択できる。界面活性剤は、典型的には、洗浄組成物の約０．１重量％から、約１重量％から、又は更には約５重量％から、洗浄組成物の約９９．９重量％まで、約８０重量％まで、約３５重量％まで、又は更には約３０重量％までの濃度で存在する。
【００９２】
ビルダー−本発明の組成物は、１つ以上の洗剤ビルダー又はビルダー系を含むことができる。存在する場合、組成物は、典型的に、少なくとも約１重量％のビルダー、又は約５重量％若しくは１０重量％〜約８０重量％、５０重量％まで、又は更には３０重量％までの前記ビルダーを含む。ビルダーとしては、ポリホスフェートの、アルカリ金属、アンモニウム及びアルカノールアンモニウム塩、アルカリ金属ケイ酸塩、アルカリ土類及びアルカリ金属炭酸塩、アルミノシリケートビルダー、ポリカルボキシレート化合物、エーテルヒドロキシポリカルボキシレート、無水マレイン酸とエチレン又はビニルメチルエーテルとのコポリマー、１，３，５−トリヒドロキシベンゼン−２，４，６−トリスルホン酸、及びカルボキシメチルオキシコハク酸、エチレンジアミン四酢酸及びニトリロ三酢酸のようなポリ酢酸の種々のアルカリ金属、アンモニウム及び置換アンモニウム塩、並びにメリット酸、コハク酸、オキシジコハク酸、ポリマレイン酸、ベンゼン１，３，５−トリカルボン酸、カルボキシメチルオキシコハク酸、及びこれらの可溶性塩のようなポリカルボン酸塩が挙げられるが、これらに限定されない。
【００９３】
キレート化剤−本明細書の組成物はまた、任意で１つ以上の銅、鉄及び／又はマンガンのキレート化剤を含有してもよい。使用される場合、キレート化剤は、一般に本明細書の組成物の約０．１重量％〜約１５重量％、又は更には本明細書の組成物の約３．０重量％〜約１５重量％を構成する。
【００９４】
移染防止剤−本発明の組成物はまた、１つ以上の移染防止剤を含んでもよい。好適なポリマー移染防止剤としては、ポリビニルピロリドンポリマー、ポリアミンＮ−オキシドポリマー、Ｎ−ビニルピロリドンとＮ−ビニルイミダゾールとのコポリマー、ポリビニルオキサゾリドン及びポリビニルイミダゾール、又はこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。本明細書の組成物中に存在する場合、移染防止剤は、洗浄組成物の約０．０００１重量％から、約０．０１重量％から、約０．０５重量％から、洗浄組成物の約１０重量％まで、約２重量％まで、又は更には約１重量％までの濃度で存在する。
【００９５】
分散剤−本発明の組成物は分散剤も含むことができる。好適な水溶性有機物質は、ホモポリマー又はコポリマーの酸又はこれらの塩であり、それらのうちのポリカルボン酸は、互いに２個を超えない炭素原子によって離間されている少なくとも２個のカルボキシル基を含んでよい。
【００９６】
酵素−組成物は、洗浄性能効果、及び／又は布地ケア効果を提供する１つ以上の洗浄性酵素を含むことができる。好適な酵素の例としては、ヘミセルラーゼ、ペルオキシダーゼ、プロテアーゼ、セルラーゼ、キシラナーゼ、リパーゼ、ホスホリパーゼ、エステラーゼ、クチナーゼ、ペクチナーゼ、ケラタナーゼ、レダクターゼ、オキシダーゼ、フェノールオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、タンナーゼ、ペントサナーゼ、マラナーゼ、β−グルカナーゼ、アラビノシダーゼ、ヒアルロニダーゼ、コンドロイチナーゼ、ラッカーゼ、及びアミラーゼ、又はこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。典型的な組み合わせは、プロテアーゼ、リパーゼ、クチナーゼ、及び／又はセルラーゼのような従来の適用可能な酵素をアミラーゼと組み合わせた混液である。
【００９７】
酵素安定剤−組成物、例えば洗剤において使用するための酵素類は、種々の技術によって安定化することができる。本明細書で採用される酵素は、カルシウムイオン及び／又はマグネシウムイオンを酵素に供給する、最終組成物中のカルシウムイオン及び／又はマグネシウムイオンの水溶性供給源の存在によって安定化させることができる。
【００９８】
触媒金属錯体−本出願人らの組成物は、触媒金属錯体を包含してもよい。金属含有漂白触媒の１つの種類は、銅、鉄、チタン、ルテニウム、タングステン、モリブデン、又はマンガンのカチオンのような、限定された漂白触媒活性の遷移金属カチオン、亜鉛又はアルミニウムのカチオンのような、漂白触媒活性をほとんど又は全く有さない補助金属カチオン、並びに触媒金属及び補助金属のカチオンに対して規定された安定度定数を有する金属イオン封鎖剤（sequestrate）、特にエチレンジアミン四酢酸、エチレンジアミンテトラ（メチレンホスホン酸）及びこれらの水溶性塩を含む触媒系である。このような触媒は、米国特許第４，４３０，２４３号に開示される。
【００９９】
必要に応じて、本明細書の組成物は、マンガン化合物を用いて触媒され得る。このような化合物及び使用濃度は当該技術分野で周知であり、例えば、米国特許第５，５７６，２８２号に開示されるマンガン系触媒が挙げられる。
【０１００】
本明細書において有用なコバルト漂白触媒は既知であり、例えば、米国特許第５，５９７，９３６号及び同第５，５９５，９６７号に記載されている。このようなコバルト触媒は、既知の手順、例えば、米国特許第５，５９７，９３６号、及び同第５，５９５，９６７号において教示されているような手順によって容易に調製される。
【０１０１】
また本明細書の組成物は、マクロ多環式の剛性配位子（「ＭＲＬ」と省略される）の遷移金属錯体を適切に包含してもよい。実用的な事柄として、限定するためではないが、本明細書の組成物及び洗浄方法は、水性洗浄媒体において少なくとも１億分の１のオーダーの有益剤ＭＲＬ種を提供するように調整することができ、ＭＲＬを洗浄溶液中に約０．００５ｐｐｍ〜約２５ｐｐｍ、約０．０５ｐｐｍ〜約１０ｐｐｍ、又は更には約０．１ｐｐｍ〜約５ｐｐｍに設定できる。
【０１０２】
当該遷移金属漂白剤触媒中の好ましい遷移金属としては、マンガン、鉄、及びクロムが挙げられる。本明細書における好ましいＭＲＬは、架橋した特定の種類の超剛性配位子、例えば、５，１２−ジエチル−１，５，８，１２−テトラアザビシクロ［６．６．２］ヘキサデカンである。
【０１０３】
好適な遷移金属ＭＲＬは、既知の手順、例えば、ＰＣＴ国際公開特許第００／３２６０１号及び米国特許第６，２２５，４６４号で教示されているような手順によって容易に製造される。
【０１０４】
好適な増粘剤／構造化剤、及びこれらの有用なレベルは、米国特許出願公開第２００５／０１３０８６４ Ａ１号及び米国特許第７，１６９，７４１ Ｂ２号及び７，２９７，６７４ Ｂ２号に記載されている。
【０１０５】
消費者製品の製造及び使用プロセス
本発明の消費者製品の実施形態は、任意の適切な形態に配合でき、配合者によって選択される任意の方法によって調製され、方法の非限定例は、米国特許第５，８７９，５８４号、米国特許第５，６９１，２９７号、米国特許第５，５７４，００５号、米国特許第５，５６９，６４５号、米国特許第５，５６５，４２２号、米国特許第５，５１６，４４８号、米国特許第５，４８９，３９２号、及び米国特許第５，４８６，３０３号（これらすべては本明細書に参考として組み入れる）に記載される。
【０１０６】
使用方法
消費者製品などの、本明細書に開示される有益剤送達組成物を含有する組成物は、とりわけ表面又は布地のような部位を洗浄又は処理するのに使用することができる。通常、前記場所の少なくとも一部は、希釈されない形態又は希釈された液体、例えば洗浄液の、本出願人らの組成物の実施形態と接触され、そしてその後、任意に、その場所が洗浄及び／又はすすがれてもよい。１つの態様では、ある部位が任意で洗浄及び／又はすすがれ、本発明による粒子に又は前記粒子を含む組成物に接触され、次に任意で洗浄及び／又はすすがれる。本発明の目的上、洗浄には、擦ること及び機械的攪拌が挙げられるが、これらに限定されない。部位は、例えば布地であって、通常の消費者使用条件において選択又は処理されることが可能である、例えば布地のようなほぼ任意の材料を含んでもよい。開示される組成物を含み得る液体のｐＨは、約３〜約１１．５であってもよい。こうした組成物は、典型的に、溶液中で約５００ｐｐｍ〜約１５，０００ｐｐｍの濃度で使用される。洗浄溶媒が水であるとき、水温は、典型的には、約５℃〜約９０℃であり、部位が布地を含むとき、水と布地との割合は、典型的には、約１：１〜約３０：１である。
【０１０７】
有益剤送達組成物を含む包装
１つの態様では、有益剤送達組成物を含む包装が開示されている。このような包装は、消費者製品のような製造物をパッケージするのに使用され得る。本発明の有益剤送達組成物は、このような包装の任意の場所に付着されるか、取り付けられてもよい。１つの態様では、包装は、本発明の有益剤送達組成物を含む製品をパッケージするのに使用される。このような包装は、本発明に従って、かかる包装の任意の場所に付着されるか、取り付けられる組成物を有してもよい。包装は、ラッピング、及び／又は容器を含む任意の形態をとってもよい。１つの態様では、本明細書に開示される有益剤送達組成物は、このような包装の外面及び／又は内面に付着されるか、取り付けられてもよい。１つの態様では、前記包装は、キャップ及び本明細書に開示される前記有益剤送達組成物を含み、前記キャップの外面又は内面に付着されるか、取り付けられる容器を含んでもよい。
【０１０８】
有益剤送達組成物を含むディスプレイ
１つの態様では、有益剤送達組成物を含むディスプレイが開示されている。このようなディスプレイは、消費者製品などの製品に注意を引き、製品の販売を全体的又は部分的に促進及び／又は補助するために使用されてもよい。本発明の有益剤送達組成物は、このようなディスプレイの任意の場所に付着されるか、取り付けられてもよい。このようなディスプレイは、ポスター、販売及び／又はマーケティング文言、及び／又は容器を含む任意の形態をとってもよい。１つの態様では、本明細書に開示される有益剤送達組成物は、このようなディスプレイの外面及び／又は内面に付着されるか、取り付けられる。
【０１０９】
試験方法
本出願の「試験方法」の項で開示される試験方法は、本出願人らの発明が本明細書に記載され及び特許請求されているように、本出願人らの発明のパラメータの各値を求めるために使用されるべきであると理解される。
【０１１０】
Ｉ．粘度
ａ．）使用装置：ベルギー国、１７３１ゼリック市ブリュッセルセスティーンウェグ（Brusselsesteenweg）５００、コネクションビジネスパーク（ConneXion Business Park）のＴＡインスツルメンツ・オブ・ウォーター社（TA Instruments of Waters）から入手可能な、ＡＲ １０００レオメーター。
ｂ．）装置設定：
−剪断応力：２０℃及び４０℃の双方において、８０Ｐａ〜７００Ｐａのランプ負荷
−形状：４ｃｍ平板円錐型（２°）
ｃ．）データ解析
−Ｐｓ．Ｓからデータ入手。
−Ｐｓ．Ｓをｃｐｓに変換。
【０１１１】
ＩＩ．湿式接着力
ａ．）製造業者の推奨用量のアリエール（Ariel）液体（オハイオ州シンシナティ（Cincinnati）のプロクターアンドギャンブル社（Procter & Gamble Co.）から入手可能）の１７％を２リットルの水に溶解し、予浸溶液を調製する。用量の残った部分は、以下の工程ｄ．）で使用するために保存する。
【０１１２】
使用前に、テリー（ベルギー国ウェアガム（Waregem）８７９０のマエス・テキスタイル（Maes Textile）から入手可能な製品番号ＳＴ０１３４５）を４回前洗浄する（７５ｇのアリエール（Ariel）粉末を使用して９０℃で短時間綿洗浄サイクルを２回、及び製品を使用せずに９０℃で短時間綿洗浄サイクルを２回行う）。
【０１１３】
ｂ．）浸漬前に、それぞれのテリーを秤量し、１０個の１０ｃｍ×１０ｃｍの綿テリー（ベルギー国ウェアガム（Waregem）８７９０のマエス・テキスタイル（Maes Textile）から入手可能な製品番号ＳＴ０１３５４）を５分間浸漬し−５分間の浸漬後、それぞれのテリーを手で絞って吸収した余分な浸漬液体を除去する。
【０１１４】
ｃ．）スプーンを使用して、１グラム線の有益剤送達組成物をそれぞれのテリーに塗布することで、それぞれの浸漬されたテリーを処理する。
【０１１５】
ｄ．）ミーレ・ベルギー社（Miele Belgium NV）（モーレム（Mollem）１７３０）から入手可能なミーレ洗濯機（Miele washing machine）（Ｗ７１５型）で、上述の工程ａ．）のアリエール（Ariel）用量の残り部分、及び２５グレイン／ガロンの硬度を有する水を使用して、４０℃における短時間綿洗浄サイクルで処理したテリー及び非浸漬かつ非処理のテリー（製品番号ＳＴ０１３４５）１ｋｇ（ベルギー国ウェアガム（Waregem）８７９０のマエス・テキスタイル（Maes Textile）から入手可能）を洗浄する。
【０１１６】
ｅ．）洗浄サイクルの終わりに、２１℃及び５０％湿度に調節した部屋で自然乾燥させた後、それぞれのテリーを秤量し、残存する有益剤送達組成物の割合を計算する。
【０１１７】
ｆ．）１０回の測定を平均し、１０個のテリーに残存する有益剤送達組成物の平均量を求め、以下の尺度を適用して有益剤送達組成物における湿式接着力指数を求める：
使用される０〜４の尺度：０＝０％残存、１＝０を超えるが１０％未満の残存、２＝１０％〜３０％未満の残存、３＝３０％〜５０％未満の残存、４＝５０％〜１００％の残存。
【実施例】
【０１１８】
本発明の特定の実施形態を図示し、記載したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることは当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内にあるこのようなすべての変更及び修正を、添付の特許請求の範囲で扱うものとする。
【０１１９】
以下で記載される有益剤送達組成物を製造するために使用される成分は以下から入手することが可能である：
ドイツ国、６７０５６ルートビヒシャフェン（Ludwigshafen）の、バスフ社（BASF Aktiengesellschaft）の洗剤及びフォーミュレーター用パフォーマンスケミカル部（Performance Chemicals for Detergents and Formulators）
米国、オハイオ州４４１４１−３２４７、クリーブランド（Cleveland）、９９１１ブレックスビルロード（Brecksville Rd.）の、ノベオン社スペシャリティケミカルズインダストリアルスペシャリティ部（Noveon Specialty Chemicals Industrial Specialties Division）
バイエル（Bayer）：ドイツ国、５１３６８レバークーゼン（Leverkusen）、Ｗ１カイザー−ウィルヘルム−アリー・ビルディング（Kaiser-Wilhelm-Allee）１のバイエル・マテリアル・サイエンス社（Bayer Material Science AG）
日本、５５０−８６６８、大阪市西区新町ナガセ・ケムテックス株式会社
米国、ニューヨーク州１００１９、ニューヨーク（New York）ウエスト５７ストリート５２１のＩＦＦ。
【０１２０】
（実施例１）：有益剤送達組成物の調製
以下の成分を秤量し、ガラスバイアル瓶に加えた：
５５％の香料組成物
２．９％のナガセから（Nagase）のエポキシド・デナコール（登録商標）ＥＸ６２２（ＣＡＳ＃６８４１２−０１−１）
１５．２％のバスフ社（BASF）からのルパソール（Lupasol）（登録商標）ＷＦ（ＣＡＳ＃０９００２−９８−６）（秤量前に、６０℃の水浴で１時間温める）
２７．１％のバイエル（Bayer）からのシクロへキシルイソシアネート（ＣＡＳ＃３１７３−５３−３）
ウルトラ−タラックスＴ２５基本装置（Ultra-Turrax T25 Basic equipment）（ＩＫＡ社）を使用して、上述の成分を５〜１０分間混合した。混合が完了したら、サンプルを６０℃の温水浴中に±１２時間載置した。有益剤送達組成物を得た。
【０１２１】
（実施例２）：有益剤送達組成物の調製
以下の成分を使用すること以外は、実施例１の手順に従った：
５０％の香料組成物
９．４％のアクロス（Acros）社からのヘキシルイソシアネート（ＣＡＳ＃２５２５−６２−４）
１８．７％のバスフ社（BASF）からのルパソール（Lupasol）（登録商標）ＷＦ（ＣＡＳ＃０９００２−９８−６）（秤量前に、６０℃の水浴で１時間温める）
２１．９％のバイエル（Bayer）からのオクタデシルイソシアネート（ＣＡＳ＃１１２−９６−９）
有益剤送達組成物を得た。
【０１２２】
（実施例３）：有益剤送達組成物の調製
以下の成分を使用すること以外は、実施例１の手順に従った：
４０％の香料組成物
１．５％のアクロス（Acros）社からのヘキシルイソシアネート（ＣＡＳ＃２５２５−６２−４）
３０．２％のバスフ社（BASF）からのルパソール（Lupasol）（登録商標）ＷＦ（ＣＡＳ＃０９００２−９８−６）（秤量前に、６０℃の水浴で１時間温める）
２８．３％のバイエル（Bayer）からのシクロへキシルイソシアネート（ＣＡＳ＃３１７３−５３−３）
有益剤送達組成物を得た。
【０１２３】
（実施例４）：有益剤送達組成物の調製
以下の成分を使用すること以外は、実施例１の手順に従った：
５０％の香料組成物
１３％のＩＦＦからのδ−ダマスコーン（ＣＡＳ＃５７３７８−６８−４）
２０％のバイエル（Bayer）からのオクタデシルイソシアネート（ＣＡＳ＃１１２−９６−９）
１７％のルパソール（Lupasol）（登録商標）ＷＦ（ＣＡＳ＃０９００２−９８−６）（秤量前に、６０℃の水浴で１時間温める）
有益剤送達組成物を得た。
【０１２４】
（実施例５）：有益剤送達組成物の調製
以下の成分を使用すること以外は、実施例１の手順に従った：
５０％の香料組成物
５０％のノベオン社（Noveon）からのアミン末端ハイカー（Hycar）（登録商標）１３００Ｘ３５（ＣＡＳ＃独占所有物）（秤量前に、６０℃の水浴で１時間温める）
有益剤送達組成物を得た。
【０１２５】
上記で記載されるのと同様の方法で、組成物間において異なる比率を使用することが可能である：
【表４】
【０１２６】
（実施例６）：有益剤送達組成物の調製
以下の成分を使用すること以外は、実施例１の手順に従った：
２２％のＩＦＦからのδ−ダマスコーン（ＣＡＳ＃５７３７８−６８−４）
７８％のノベオン社（Noveon）からのアミン末端ハイカー（Hycar）（登録商標）２０００Ｘ１７３（ＣＡＳ＃００７２１０２−３３−１）（秤量前に、６０℃の水浴で１時間温める）
有益剤送達組成物を得た。
【０１２７】
上記で記載されるのと同様の方法で、組成物間において異なる比率を使用することが可能である：
【表５】
【０１２８】
（実施例９）：有益剤送達組成物の調製
以下の成分を使用すること以外は、実施例１の手順に従った：
５０％の香料組成物
４０％のノベオン社（Noveon）からのカルボキシル末端ハイカー（Hycar）（登録商標）１３００Ｘ１８（ＣＡＳ＃００６８８９１−５０−９）（秤量前に、６０℃の水浴で１時間温める）
１０％のバスフ社（BASF）からのルパソール（Lupasol）（登録商標）ＷＦ（ＣＡＳ＃０９００２−９８−６）（秤量前に、６０℃の水浴で１時間温める）
有益剤送達組成物を得た。
【０１２９】
上記で記載されるのと同様の方法で、組成物間において異なる比率を使用することが可能である：
【表６】
【表７】
【０１３０】
（実施例１２）：有益剤送達組成物の調製
以下の成分を使用すること以外は、実施例１の手順に従った：
５０％の香料組成物
４０％のノベオン社（Noveon）からのカルボキシル末端ハイカー（Hycar）（登録商標）１３００Ｘ４２（ＣＡＳ＃独占所有物）（秤量前に、６０℃の水浴で１時間温める）
１０％のバスフ社（BASF）からのルパソール（Lupasol）（登録商標）ＷＦ（ＣＡＳ＃０９００２−９８−６）（秤量前に、６０℃の水浴で１時間温める）
有益剤送達組成物を得た。
【０１３１】
（実施例１３）：布地増強剤（ＦＥ用途）の製造
３部のバスフ社（BASF）からのルパソール（Lupasol）（登録商標）ＷＦ（ＣＡＳ＃０９００２−９８−６）と、７部のカルボキシル末端ハイカー（Hycar）（登録商標）１３００Ｘ１８スペシャル（ＣＡＳ＃００６８８９１−５０−９）とのポリマー混合物を作製した。ポリマー混合物と安息香酸ベンジルとの比率を１．７部：８．３部として、この混合物を混和し、溶液を作製した。ガラスジャー中で成分を混和し、電磁攪拌器を使用して混合しながらホットプレートの上で８０℃まで加熱した。
【０１３２】
次に、生じたポリマープレミックス／安息香酸ベンジルを、香料組成物と１：１の比率で混合した。次に、生じた混合物を布地増強剤マトリックスに加えた。
【０１３３】
（実施例１４）：粉末洗剤に使用するキャリア−香料システムのアグロメレーション
上記の実施例１〜１２で得られる任意の有益剤送達組成物又はそれらの混合物を、アグロメレーションが始まる前に、約２時間、６０℃まで加熱した。次に、選択された有益剤送達組成物と溶解ルテンゾール（Lutensol）（登録商標）ＡＴ８０粉末とを、有益剤送達組成物を４重量部：溶解ルテンゾール（Lutensol）（登録商標）ＡＴ８０粉末を６重量部の比率で混和した。ウルトラ−タラックスＴ２５基本装置（Ultra-Turrax T25 Basic equipment）（ＩＫＡ社）を使用して、上述の成分を５〜１０分間混合した。
【０１３４】
次に、ブラウン社（Braun）のキッチンフードプロセッサを使用して、混合物を４部：軽灰を６部の比率で上述の混合物を混合し、粉末洗剤マトリックスに加えられる粒塊を形成した。
【０１３５】
（実施例１５）：液体用途
上記の実施例１〜１２で得られる任意の有益剤送達組成物を、アグロメレーションが始まる前に、約２時間６０℃まで加熱した。
【表８】
【０１３６】
ウルトラ−タラックスＴ２５基本装置（Ultra-Turrax T25 Basic equipment）（ＩＫＡ社）を使用して、このような任意の有益剤送達組成物と安息香酸ベンジルとを上述の比率で５〜１０分間混合した。次に、生じた混合物を液体洗剤マトリックスに加えた。
【０１３７】
（実施例１５）：液体用途−個別添加
液体洗浄及び／又はトリートメント組成物に以下の材料を任意の順序で個別に加え、洗浄及び／又はトリートメント組成物を形成した。
【表９】
【０１３８】
（実施例１６）：液体用途
以下の成分を使用すること以外は、実施例１の手順に従った：
６０％の香料組成物
８％のノベオン社（Noveon）からのハイカー（Hycar）（登録商標）１３００Ｘ１８スペシャル（ＣＡＳ＃００６８８９１−５０−９）（秤量前に、６０℃の水浴で１時間温める）
３２％の安息香酸ベンジル
有益剤送達組成物を得た。
【０１３９】
本明細書に開示されている寸法及び値は、列挙した正確な数値に厳しく限定されるものとして理解すべきではない。それよりむしろ、特に指定されない限り、こうした各寸法は、列挙した値と、その値周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することを意図したものである。例えば、「４０ｍｍ」として開示された寸法は、「約４０ｍｍ」を意味することを意図する。
【０１４０】
「発明を実施するための形態」で引用した全ての文献は、その関連部分において本明細書に参考として組み込まれ、いかなる文献の引用も、それが本発明に対する先行技術であることを認めるものと解釈すべきではない。本書における用語のいずれかの意味又は定義が、参照により組み込まれた文献における用語のいずれかの意味又は定義と相反する範囲では、本書においてその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
【０１４１】
本発明の特定の諸実施形態を図示し、記載したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることは当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内にあるこのようなすべての変更及び修正を、添付の特許請求の範囲で扱うものとする。
【技術分野】
【０００１】
本出願は、有益剤送達組成物、かかる有益剤送達組成物を含む組成物、パッケージ化製品、及びディスプレイ、並びに、かかる有益剤送達組成物、組成物、パッケージ化製品、ディスプレイを製造及び使用する方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
香料、光沢剤、防虫剤、シリコーン、ワックス、香味料、ビタミン、冷却剤、布地柔軟化剤、及びスキンケア剤のような有益剤は、パーソナルケア組成物、洗浄組成物、及び布地ケア組成物において高濃度で使用される場合に、高価であって、効果が弱いことがある。結果として、かかる有益剤の効率を最大限にすることが望ましい。このような目的を達成する１つの方法は、かかる有益剤の送達効率を高めることである。残念ながら、かかる薬剤の物理的特性又は化学的特性が失われる恐れがあるか、かかる薬剤が、他の組成成分又は処理される部位と不適合である恐れがあるか、又はかかる薬剤がすすぎ若しくは乾燥などの適用後プロセス中に失われる恐れがある場合、有益剤の送達効率を改善するのは難しい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
したがって、改善された有益剤の送達効率を提供する有益剤送達組成物が必要とされている。理論に束縛されるものではないが、出願人は、本明細書に開示される有益剤送達組成物は、かかる組成物が、有益剤の送達効率において所望の増加をもたらす、増加した付着特性及び保持特性を有するという要望を満たすと考えている。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
本出願は、有益剤送達組成物、かかる有益剤送達組成物を含む組成物、パッケージ化製品、及びディスプレイ、並びに、かかる有益剤送達組成物、組成物、パッケージ化製品、ディスプレイを製造及び使用する方法を提供する。
【発明を実施するための形態】
【０００５】
定義
本明細書で使用するとき、「消費者製品」は、販売される形態での使用又は消費を意図し、後続する商業的製造又は修正を意図しない、ベビーケア、ビューティケア、衣類及びホームケア、ファミリーケア、フェミニンケア、ヘルスケア、スナック、及び／又は飲料製品若しくは装置を意味する。このような製品には、おむつ、よだれかけ、拭き取り用品；脱色、着色、染色、コンディショニング、シャンプー、スタイリングを含む毛髪（ヒト、イヌ、及び／又はネコ）の処理に関連する製品及び／又は方法；防臭剤及び制汗剤；パーソナルクレンジング；化粧品；消費者使用のためのクリーム、ローション、及び他の局所適用製品の適用を含むスキンケア；並びにシェービング製品、空気ケア、車ケア、食器洗浄、布地コンディショニング（柔軟化など）、洗濯洗浄、洗濯及びすすぎ補助剤及び／又はケア、硬質表面洗浄及び／又は処理、並びに消費者用又は業務用の他の洗浄などの、布地、硬質表面、並びに布地及びホームケア領域内の任意の他の表面処理に関する製品及び／又は方法；トイレットペーパー、フェイシャルティッシュ、紙ハンカチ、及び／又は紙タオルに関連する製品及び／又は方法；タンポン、女性用ナプキン；練り歯磨き、歯用ジェル、歯用リンス、義歯接着剤、歯ホワイトニングなどの口腔ケアに関連する製品及び／又は方法；咳及び風邪治療薬、鎮痛剤、処方薬、ペットヘルスと栄養、及び水精製などの店頭販売のヘルスケア；主として慣習的な食事間用又は食事随伴物としての消費が意図される加工食品（非限定的な実施例としては、ポテトチップス、トルティーヤチップス、ポップコーン、プレッツェル、コーンチップス、シリアルバー、野菜チップス又はクリスプ、スナックミックス、パーティミックス、マルチグレインチップス、スナッククラッカー、チーズスナック、ポークラインズ、コーンスナック、ペレットスナック、押出成形スナック及びベーグルチップが挙げられる）；並びにコーヒーが挙げられるが、これらに限定されない。
【０００６】
本明細書で使用するとき、用語「洗浄及び／又はトリートメント組成物」としては、特に指示のない限り、顆粒又は粉末状の多目的すなわち「強力」洗浄剤、特に洗浄洗剤；液体、ゲル又はペースト状の多目的洗浄剤、特にいわゆる強力液体型；液体高級衣類用洗剤；手洗い食器洗浄剤又は軽質食器洗浄剤、特に泡立ちのよいもの；家庭又は業務用の各種の錠剤、顆粒、液体、及びすすぎ補助剤型などの食器洗い機用洗剤；抗菌手洗い用型、手洗い石鹸、マウスウォッシュ、義歯洗浄剤、歯磨剤、車又はカーペット用シャンプー、浴室洗浄剤などの液体洗浄殺菌剤；ヘアシャンプー及びヘアリンス；シャワージェル及び発泡入浴剤、並びに金属洗浄剤；並びに、漂白補助剤、及び「ステインスティック」又は前処理用型などの洗浄助剤、又はドライヤー付与シート、乾燥及び湿潤型拭取り布並びにパッド、不織布基材、及びスポンジなどの基材付与製品；並びにスプレー剤、及びミスト剤が挙げられる。
【０００７】
本明細書で使用するとき、用語「布地ケア組成物」には、特に指示がない限り、布地柔軟化組成物、布地向上組成物、布地フレッシュニング組成物及びこれらの組み合わせを含む。
【０００８】
本明細書で使用するとき、用語「アミン」は、特に指示のない限り、１級、２級、３級及び４級アミンを含む。
【０００９】
本明細書で使用するとき、「ａ」及び「ａｎ」のような冠詞は、特許請求の範囲で使用されるときには、１以上の請求又は記載されるものを意味するものと理解される。
【００１０】
本明細書で使用するとき、「含む」、「挙げられる」及び「含んでいる」（“include”， “includes” and “including”）という用語は、「含まれる（挙げられる）が、これらに限定されない」という表現と同義であることを意味する。
【００１１】
本明細書で使用するとき、用語「固体」は、顆粒、粉末、塊、及び錠剤の製品形態を含む。
【００１２】
本明細書で使用するとき、用語「部位（situs）」は、紙製品、繊維、衣服、硬い表面、毛髪、及び皮膚を含む。
【００１３】
本出願人らの発明のパラメータの各値を求めるためには、本出願の試験方法の項で開示する試験方法を用いるべきである。
【００１４】
特に記載のない限り、構成成分又は組成物の濃度は全て、当該構成成分又は組成物の活性部分に関するものであり、かかる構成成分又は組成物の市販の供給源に存在し得る不純物、例えば残留溶媒又は副生成物は除外される。
【００１５】
百分率及び比率は全て、特に指示がない限り、重量で計算されている。百分率及び比率は全て、特に指示がない限り、組成物全体を基準にして計算されている。
【００１６】
本明細書全体を通じて記載されるあらゆる最大数値限定は、それより小さいあらゆる数値限定を、それらが本明細書に明確に記載されているかのように包含することを理解すべきである。本明細書全体を通じて記載されているあらゆる最小数値限定には、それよりも大きいあらゆる数値限定が、あたかもこうしたそれよりも大きい数値限定が本明細書に明確に記載されているかのように包含される。本明細書全体を通じて記載されているあらゆる数値範囲には、こうしたより広い数値範囲内に入る、それよりも狭いあらゆる数値範囲が、あたかもこうしたそれよりも狭い数値範囲が全て本明細書に明確に記載されているかのように包含される。
【００１７】
有益剤送達組成物
１つの態様では、
ａ．）香料及び／又はカプセル化香料のような有益剤、又は、１つの態様では、アルデヒド及び／又はケトン部分を含む香料及びカプセル化香料と、
ｂ．）
（ｉ）少なくとも１つの１級又は２級アミンを含むポリアミンと、１官能性イソシアネート、エポキシド及びこれらの混合物からなる群から選択される材料との反応生成物；
（ｉｉ）カルボキシル末端ポリ（ブタジエン−ｃｏ−アクリロニトリル）とポリアミンとの組み合わせ；
（ｉｉｉ）カルボキシル末端ポリ（ブタジエン−ｃｏ−アクリロニトリル）；
（ｉｖ）アミン末端ポリ（ブタジエン−ｃｏ−アクリロニトリル）；及び
（ｖ）これらの混合物、
からなる群から選択される材料を含むキャリアと、を含み得る有益剤送達組成物、が開示されている。
【００１８】
１つの態様では、上述の有益剤送達組成物は、少なくとも１つの１級又は２級アミンを含むポリアミンと、１官能性イソシアネート、エポキシド、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料との反応生成物から選択される材料を含んでもよい。
【００１９】
１つの態様では、上述の有益剤送達組成物は、少なくとも１つの１級又は２級アミンを含むポリアミンと１官能性イソシアネートとの反応生成物を含んでもよい。
【００２０】
１つの態様では、上述の有益剤送達組成物は、少なくとも１つの１級又は２級アミンを含むポリアミンとエポキシドとの反応生成物を含んでもよい。
【００２１】
１つの態様では、上述の有益剤送達組成物は、少なくとも１つの１級又は２級アミンを含むポリアミンと１官能性イソシアネート及びエポキシドとの反応生成物を含んでもよい。
【００２２】
１つの態様では、上述の有益剤送達組成物は、以下：
ａ．）ポリアルキルアミン、ポリアリルアミン、ポリビニルアミン、アミン末端ポリ（ブタジエン−ｃｏ−アクリロニトリル）、ポリアミノ置換ポリサッカライド、アミノ官能化ポリジアルキルシロキサン、ポリアミノアルキル、ポリ（アミノ酸）、ビス（３−アミノプロピル）ピペラジン、Ｎ，Ｎ−ビス（３−アミノプロピル）メチルアミン、トリス（２−アミノエチル）アミン及びこれらの混合物からなる群から選択される、少なくとも１つの１級又は２級アミンを含むポリアミンであって；１つの態様では、前記ポリアルキルアミンはポリエチレンイミンを含んでもよく；
ｂ．）アルキルイソシアネート、シクロへキシルイソシアネート、芳香族イソシアネート及びこれらの混合物からなる群から選択される１官能性イソシアネートであって、１つの態様では、前記アルキルイソシアネートは、オクタデシルイソシアネート、ヘキシルイソシアネート及びこれらの混合物からなる群から選択されてもよく；
ｃ．）フェニルグリシジルエーテル、エトキシ化フェニルグリシジルエーテル及びこれらの混合物からなる群から選択され得るグリシジルエーテルを含むモノエポキシド；及び／又は、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテルからなる群から選択されるポリエポキシド；を含むエクスポキシドであって、１つの態様では、前記ソルビトールポリグリシジルエーテルは、ポリグリシジルエーテルを含み得る、
を含んでもよい。
【００２３】
１つの態様では、上述の有益剤送達組成物は、表１の香料、表２の香料、表３の香料、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含んでよい。
【００２４】
１つの態様では、上述の有益剤送達組成物は、４−メトキシベンズアルデヒド；４−フェニルブタン−２−オン；３，７−ジメチル−２−メチレン−６−オクテナール；４−（２，６，６−トリメチルシクロヘキサ−１−エン−１−イル）ブタ−３−エン−２−オン；２，４−ジメチルシクロヘキサ−３−エン−１−カルバルデヒド；２−メチル−３−（ｐ−イソプロピルフェニル）プロピオンアルデヒド；２−ブテン−１−オン、１−（２，６，６−トリメチル−１，３−シクロヘキサジエン−１−イル）−；１−シクロヘキシル−エチレン−クロトネート；１−（２，６，６−トリメチル−３−シクロヘキセン−１−イル）−２−ブテン−１−オン；３−メチルシクロペンタデセノン；４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセニル）ブタン−２−オン；２，５−ジメチル−２−オクテン−６−オン；ジヒドロ−ノル−シクロペンタジエニルアセテート；３−（ｏ−（及びｐ−）エチルフェニル）−２，２−ジメチルプロピオンアルデヒド；３−（３−イソプロピルフェニル）ブタナール；３−ブテン−２−オン、３−メチル−４−（２，６，６−トリメチル−２−シクロヘキセン−１−イル）−；α−メチル−３，４（メチレンジオキシ）ヒドロシンナムアルデヒド；ｎ−ヘキシルオルトヒドロキシベンゾエート；７−アセチル−１，２，３，４，５，６，７，８−オクタヒドロ−１，１，６，７，テトラメチルナフタレン；４−（１−エトキシビニル）−３，３，５，５−テトラメチル−シクロヘキサン−１−オン；−２−シクロヘキセン−１−オン、２−メチル−５−（１−メチルエテニル）−、（Ｒ）−；２，４−ジメチル−３−シクロヘキセン−１−カルバルデヒド；３，７−ジメチル−１，６−オクタジエン−３−オル；２，６−ジメチル−５−ヘプテナール；メチルジヒドロジャスモネート；メチルノニルアセトアルデヒド；６，６−ジメトキシ−２，５，５−トリメチルヘキサ−２−エン；２−シクロヘキセン−１−オン、２−メチル−５−（１−メチルエテニル）−、（Ｒ）−；オクトアルデヒド；２−シクロヘキシル−１，６−ヘプタジエン−３−オン、及びこれらの混合物からなる群から選択される香料を含んでもよい。
【００２５】
１つの態様では、上述の有益剤送達組成物は、カプセル化香料を含む有益剤を含んでよい。
【００２６】
１つの態様では、上述の有益剤送達組成物は、架橋メラミンホルムアルデヒドを含むシェルによってカプセル化されるカプセル化香料を含んでよい。
【００２７】
１つの態様では、上述の有益剤送達組成物は、以下からなる群から選択される材料を含むカプセル化香料を含んでもよい：
ａ．）４．５未満、４．２５未満、４．０未満、更には３．７５未満のＣｌｏｇＰを有する香料組成物；
ｂ．）香料組成物の総重量に基づいて、４．０未満のＣｌｏｇＰを有する香料材料を６０％、更には少なくとも７０％含む香料組成物；
ｃ．）香料組成物の総重量に基づいて、３．５未満のＣｌｏｇＰを有する香料材料を少なくとも３５％、少なくとも５０％、更には少なくとも６０％含む香料組成物；
ｄ．）香料組成物の総重量に基づいて、４．０未満、更には３．５未満のＣｌｏｇＰを有する香料材料を少なくとも４０％、及び２．０未満のＣｌｏｇＰを有する香料材料を少なくとも１％含む香料組成物；
ｅ．）香料組成物の総重量に基づいて、４．０未満、更には３．５未満のＣｌｏｇＰを有する香料材料を少なくとも４０％、及び３．０未満のＣｌｏｇＰを有する香料材料を少なくとも１５％含む香料組成物；
ｆ．）香料組成物の総重量に基づいて、ブタノエートエステルを少なくとも１％、更には少なくとも２％、及びペンタノエートエステルを少なくとも１％含む香料組成物；
ｇ．）香料組成物の総重量に基づいて、アリル部分を含むエステルを少なくとも２％、更には少なくとも３％、及びエステル部分を含む他の香料を少なくとも１０％、少なくとも２５％、更には少なくとも３０％含む香料組成物；
ｈ．）香料組成物の総重量に基づいて、アルキル鎖部分を含むアルデヒドを少なくとも１％、更には少なくとも５％含む香料組成物；
ｉ．）香料組成物の総重量に基づいて、ブタノエートエステルを少なくとも２％含む香料組成物；
ｊ．）香料組成物の総重量に基づいて、ペンタノエートエステルを少なくとも１％含む香料組成物；
ｋ．）香料組成物の総重量に基づいて、アリル部分を含むエステルを少なくとも３％、及びアルキル鎖部分を含むアルデヒドを少なくとも１％含む香料組成物；
ｌ．）香料組成物の総重量に基づいて、エステル部分を含む香料を少なくとも２５％、及びアルキル鎖部分を含むアルデヒドを少なくとも１％含む香料組成物；
ｍ．）香料組成物の総重量に基づいて、４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセニル）−３−ブテン−２−オン、４−（２，６，６−トリメチル−２−シクロヘキセニル）−３−ブテン−２−オン及び３−ブテン−２−オン、３−メチル−４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセン−２−イル）−、のようなイオノン及びこれらの混合物から選択される材料を少なくとも２％、更には少なくとも１０％含む香料組成物；
ｎ．）香料組成物の総重量に基づいて、トリデカ−２−エノニトリル、マンダリル、及びこれらの混合物を少なくとも０．１％、更には１％含む香料組成物；
ｏ．）香料組成物の総重量に基づいて、３，７−ジメチル−６−オクテンニトリル、２−シクロヘキシリデン−２−フェニルアセトニトリル及びこれらの混合物から選択される材料を少なくとも２％、更には少なくとも５％含む香料組成物；
ｐ．）香料組成物の総重量に基づいて、エステル、アルデヒド、イオノン、ニトリル、ケトン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される部分を含む１つ以上の香料を少なくとも８０％含む香料組成物；
ｑ．）香料組成物の総重量に基づいて、アリル部分を含むエステルを少なくとも３％含む香料組成物；香料組成物の総重量に基づいて、１−メチルエチル−２−メチルブタノエート；エチル−２−メチルペンタノエート；１，５−ジメチル−１−エテニルヘキシル−４−エニルアセテート；ｐ−メンタ（metnh）−１−エン−８−イルアセテート；４−（２，６，６−トリメチル−２−シクロヘキセニル）−３−ブテン−２−オン；４−アセトキシ−３−メトキシ−１−プロペニルベンゼン；２−プロペニルシクロヘキサンプロピオネート；ビシクロ［２．２．１］ヘプタ−５−エン−２−カルボン酸、３−（１−メチルエチル）−エチルエステル；ビシクロ［２．２．１］ヘプタン−２−オル、１，７，７−トリメチル−、アセテート；１，５−ジメチル−１−エテニルヘキサ−４−エニルアセテート；ヘキシル２−メチルプロパノエート；エチル−２−メチルブタノエート；４−ウンデカノン；５−ヘプチルジヒドロ−２（３ｈ）−フラノン；１，６−ノナジエン−３−オル、３，７ジメチル−；３，７−ジメチルオクタ−１，６−ジエン−３−オル；３−シクロヘキセン−１−カルボキシアルデヒド、ジメチル−；３，７−ジメチル−６−オクテンニトリル；４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセニル）−３−ブテン−２−オン；トリデカ−２−エノニトリル；パチョリ油；エチルトリサイクル［５．２．１．０］デカン−２−カルボキシレート；２，２−ジメチル−シクロヘキサンプロパノール；ヘキシルエタノエート；７−アセチル、１，２，３，４，５，６，７，８−オクタヒドロ−１，１，６，７−テトラメチルナフタレン；アリル−シクロヘキシルオキシアセテート；メチルノニルアセトアルデヒド；１−スピロ［４，５］デカ−７−エン−７−イル−４−ペンテネン−１−オン；７−オクテン−２−オル、２−メチル−６−メチレン−、ジヒドロ；シクロヘキサノール、２−（１，１−ジメチルエチル）−、アセテート；ヘキサヒドロ−４，７−メタノインデン−５（６）−イルプロピオネートヘキサヒドロ−４，７−メタノインデン−５（６）イルプロピオネート；２−メトキシナフタレン；１−（２，６，６−トリメチル−３−シクロヘキセニル）−２−ブテン−１−オン；１−（２，６，６−トリメチル−２−シクロヘキセニル）−２−ブテン−１−オン；３，７−ジメチルオクタン−３−オル；３−ブテン−２−オン、３−メチル−４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセン−２−イル）−；ヘキサン酸、２−プロペニルエステル；（ｚ）−ノナ−６−エン−１−アル；１−デシルアルデヒド；１−オクタナール；４−ｔ−ブチル−α−メチルヒドロシンナムアルデヒド；α−ヘキシルシンナムアルデヒド；エチル−２，４−ヘキサジエノエート；２−プロペニル３−シクロヘキサンプロパノエート；及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を少なくとも２０％、少なくとも３０％、更には少なくとも５０％含む香料組成物；
ｒ．）香料組成物の総重量に基づいて、１−メチルエチル−２−メチルブタノエート；エチル−２−メチルペンタノエート；１，５−ジメチル−１−エテニルヘキサ−４−エニルアセテート；ｐ−メンタ−１−エン−８−イルアセテート；４−（２，６，６−トリメチル−２−シクロヘキセニル）−３−ブテン−２−オン；４−アセトキシ−３−メトキシ−１−プロペニルベンゼン；２−プロペニルシクロヘキサンプロピオネート；ビシクロ［２．２．１］ヘプタ−５−エン−２−カルボン酸、３−（１−メチルエチル）−エチルエステル；ビシクロ［２．２．１］ヘプタン−２−オル、１，７，７−トリメチル−、アセテート；１，５−ジメチル−１−エテニルヘキサ−４−エニルアセテート；ヘキシル２−メチルプロパノエート；エチル−２−メチルブタノエート、４−ウンデカノリド；５−ヘプチルジヒドロ−２（３ｈ）−フラノン；５−ヒドロキシドデカン酸；デカラクトン；ウンデカラクトン；１，６−ノナジエン−３−オル、３，７ジメチル−；３，７−ジメチルオクタ−１，６−ジエン−３−オル；３−シクロヘキセン−１−カルボキシアルデヒド、ジメチル−；３，７−ジメチル−６−オクテンニトリル；４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセニル）−３−ブテン−２−オン；トリデカ−２−エノニトリル；パチョリ油；エチルトリサイクル［５．２．１．０］デカン−２−カルボキシレート；２，２−ジメチル−シクロヘキサンプロパノール；アリル−シクロヘキシルオキシアセテート；メチルノニルアセトアルデヒド；１−スピロ［４，５］デカ−７−エン−７−イル−４−ペンテン−１−オン；７−オクテン−２−オル、２−メチル−６−メチレン−、ジヒドロ、シクロヘキサノール、２−（１，１−ジメチルエチル）−、アセテート；ヘキサヒドロ−４，７−メタノインデン−５（６）−イルプロピオネートヘキサヒドロ−４，７−メタノインデン−５（６）−イルプロピオネート；２−メトキシナフタレン；１−（２，６，６−トリメチル−３−シクロヘキセニル）−２−ブテン−１−オン；１−（２，６，６−トリメチル−２−シクロヘキセニル）−２−ブテン−１−オン；３，７−ジメチルオクタン−３−オル；３−ブテン−２−オン、３−メチル−４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセン−２−イル）−；ヘキサン酸、２−プロペニルエステル；（ｚ）−ノナ−６−エン−１−アル；１−デシルアルデヒド；１−オクタナール；４−ｔ−ブチル−α−メチルヒドロシンナムアルデヒド；エチル−２，４−ヘキサジエノエート；２−プロペニル３−シクロヘキサンプロパノエート；及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を少なくとも２０％、少なくとも３０％、更には少なくとも５０％含む香料組成物；
ｓ．）香料組成物の総重量に基づいて、３−シクロヘキセン−１−カルボキシアルデヒド、ジメチル−；３−ブテン−２−オン、３−メチル−４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセン−２−イル）−；パチョリ油；ヘキサン酸，２−プロペニルエステル；１−オクタナール；１−デシルアルデヒド；（ｚ）−ノナ−６−エン−１−アル；メチルノニルアセトアルデヒド；エチル−２−メチルブタノエート；１−メチルエチル−２−メチルブタノエート；エチル−２−メチルペンタノエート；４−ヒドロキシ−３−エトキシベンズアルデヒド；４−ヒドロキシ−３−メトキシベンズアルデヒド；３−ヒドロキシ−２−メチル−４−ピロン；３−ヒドロキシ−２−エチル−４−ピロン、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を少なくとも５％含む香料組成物；
ｔ．）香料組成物の総重量に基づいて、５．０を超えるＣｌｏｇＰを有する香料材料を１０％未満、更には５％未満含む香料組成物；
ｕ．）ゲラニルパルミテートを含む香料組成物；又は
ｖ．）第１及び任意の第２の材料を含む香料組成物であって、前記第１の材料は、
（ｉ）少なくとも２、約２〜約１２、約２．５〜約８、更には約２．５〜約６のＣｌｏｇＰ；
（ｉｉ）約２８０℃未満、約５０℃〜約２８０℃未満、約５０℃〜約２６５℃未満、更には約８０℃〜約２５０℃未満の沸点；
を有し、
前記任意の第２の材料は、存在する場合、
（ｉ）２．５未満、更には２未満〜約０．１のＣｌｏｇＰ；及び
（ｉｉ）約１００ｐｐｂ未満、約０．００００１ｐｐｂ〜約１００ｐｐｂ未満、約０．００００１ｐｐｂ〜約５０ｐｐｂ未満、更には約０．００００１ｐｐｂ〜約２０ｐｐｂ未満のＯＤＴ；
を有する。
【００２８】
１つの態様では、上述の有益剤送達組成物は、約９：１〜約１：９、約３：７〜約７：３、更には約６：４〜約４：６の有益剤とキャリアとの比率を有してよい。
【００２９】
１つの態様では、上述の有益剤送達組成物は、以下：
ａ．）少なくとも１つの１級又は２級アミンを含むポリアミンと、１官能性イソシアネート、エポキシド、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料との反応生成物であって、前記ポリアミンと前記材料との比率は、約１：９〜約９：１、約１：４〜約４：１、更には約１：２〜約２：１であって、１官能性イソシアネートとエポキシドとの比率は、約０：１〜約１：０、更には約９：１〜約１：９であって；
ｂ．）カルボキシル末端ポリ（ブタジエン−ｃｏ−アクリロニトリル）とポリアミンとの組み合わせであって、カルボキシル末端ポリ（ブタジエン−ｃｏ−アクリロニトリル）とポリアミンとの比率は、約９９：１〜約１：９９、約９５：５〜約５：９５、更には約４：６〜約６：４であって；
ｃ．）カルボキシル末端ポリ（ブタジエン−ｃｏ−アクリロニトリル）；
ｄ．）アミン末端ポリ（ブタジエン−ｃｏ−アクリロニトリル）；及び
ｅ．）これらの混合物；
からなる群から選択される材料を含むキャリアを含んでもよい。
【００３０】
１つの態様では、上述の有益剤送達組成物は、約２以上、約３以上、更には約４以上の湿潤接着指数を有してもよい。
【００３１】
１つの態様では、上述の有益剤送達組成物は、約０．２５Ｐａ．ｓ（２５０ｃｐｓ）〜１０，０００Ｐａ．ｓ（１０，０００，０００ｃｐｓ）、好ましくは１Ｐａ．ｓ（１０００ｃｐｓ）〜１００Ｐａ．ｓ（１００，０００ｃｐｓ）、より好ましくは１．５Ｐａ．ｓ（１５００ｃｐｓ）〜５０Ｐａ．ｓ（５０，０００ｃｐｓ）の粘度を有してもよい。
【００３２】
１つの態様では、補助剤成分及び、消費者製品の総重量に基づいて、上述の有益剤送達組成物の任意の変形を少なくとも約０．０１％、約０．０１％〜約８０％、更には約０．０２％〜約１０％含む消費者製品が開示されている。
【００３３】
１つの態様では、上述の有益剤送達組成物の任意の変形及び包装を含んでもよく、前記有益剤組成物の少なくとも一部分は、前記包装に貼付又は付着されている上述の消費者製品が開示されている。
【００３４】
１つの態様では、上述の有益剤送達組成物の任意の変形及びディスプレイ材料を含み、前記有益剤組成物の少なくとも一部分が前記ディスプレイ材料に貼付又は付着されているディスプレイが開示されている。
【００３５】
１つの態様では、上述の有益剤送達組成物の任意の変形及び、界面活性剤、酵素、ポリマー、染料、純香料、香料送達システム、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含む消費者製品が開示されている。
【００３６】
１つの態様では、上述の有益剤送達組成物の任意の変形、及び少なくとも１つの洗浄及び／又はトリートメント組成物、又は布地ケア補助剤成分を含む、洗浄及び／又はトリートメント組成物又は布地ケア組成物が開示されている。
【００３７】
１つの態様では、部位の処置及び／又は洗浄方法であって、
ａ．）前記部位を任意で洗浄及び／又はすすぐ工程と；
ｂ．）前記部位と上述の有益剤送達組成物の任意の変形とを接触させる工程と；
ｃ．）前記部位を任意で洗浄及び／又はすすぐ工程と；
を含む方法が、開示されている。
【００３８】
１つの態様では、上述の有益剤送達組成物の任意の変形及び／又は上述の有益剤送達組成物の任意の変形を含む組成物で処置される部位が開示されている。
【００３９】
１つの態様では、上述の有益剤送達組成物の任意の変形を含む粒子が開示されており、前記粒子は、１つの態様では（in one respect）、マイクロカプセル及び／又は粒塊を含み、前記上述の有益剤送達組成物の少なくとも一部分は、前記マイクロカプセル及び／又は粒塊の少なくとも一部分をコーティングしている。
【００４０】
１つの態様では、上述の有益剤送達組成物の任意の変形を含む固体又は流体が開示されており、前記固体又は流体は、粒塊、エマルション、溶液、小球、ビーズ又はカプセル化物である。
【００４１】
１つの態様では、前述及び本明細書全文を通して記載される材料及びパラメータにおいて任意の組み合わせを有する有益剤送達組成物が開示されている。
【００４２】
前述の材料に加えて、本発明の有益剤送達組成物において、以下の材料が有用である。
【００４３】
有用な有益材料としては、香料、光沢剤、防虫剤、シリコーン、ワックス、香味料、ビタミン、布地柔軟化剤、スキンケア剤、及びこれらの混合物、並びに、香料、光沢剤、防虫剤、シリコーン、ワックス、香味料、ビタミン、布地柔軟化剤、スキンケア剤、及びこれらの混合物を含むカプセル化有益材料が挙げられる。このようなカプセル化物は、コア及びシェルを含んでもよい。好適なカプセル化物並びに好適なシェル材料の製造方法は、米国特許第６，８６９，９２３ Ｂ１号、米国公開特許出願第２００５／０２７６８３１ Ａ１号及び２００７／０２０２６３ Ａ１号に記載されている。１つの態様では、シェル材料は、架橋メラミンホルムアルデヒドを含んでもよい。１つの態様では、カプセル化材料は香料である。１つの態様では、前記有益剤送達粒子のコア材料は、
ａ．）４．５未満、４．２５未満、４．０未満、更には３．７５未満のＣｌｏｇＰを有する香料組成物；
ｂ．）香料組成物の総重量に基づいて、４．０未満のＣｌｏｇＰを有する香料材料を６０％、更には７０％含む香料組成物；
ｃ．）香料組成物の総重量に基づいて、３．５未満のＣｌｏｇＰを有する香料材料を３５％又は５０％、更には６０％含む香料組成物；
ｄ．）香料組成物の総重量に基づいて、４．０未満、更には３．５未満のＣｌｏｇＰを有する香料材料を４０％、及び２．０未満のＣｌｏｇＰを有する香料材料を少なくとも１％含む香料組成物；
ｅ．）香料組成物の総重量に基づいて、４．０未満、更には３．５未満のＣｌｏｇＰを有する香料材料を４０％、及び３．０未満のＣｌｏｇＰを有する香料材料を少なくとも１５％含む香料組成物；
ｆ．）香料組成物の総重量に基づいて、ブタノエートエステルを少なくとも１％、更には２％、及びペンタノエートエステルを少なくとも１％含む香料組成物；
ｇ．）香料組成物の総重量に基づいて、アリル部分を含むエステルを少なくとも２％、更には３％、及びエステル部分を含む他の香料を少なくとも１０％、２５％、更には３０％含む香料組成物；
ｈ．）香料組成物の総重量に基づいて、アルキル鎖部分を含むアルデヒドを少なくとも１％、更には５％含む香料組成物；
ｉ．）香料組成物の総重量に基づいて、ブタノエートエステルを少なくとも２％含む香料組成物；
ｊ．）香料組成物の総重量に基づいて、ペンタノエートエステルを少なくとも１％含む香料組成物；
ｋ．）香料組成物の総重量に基づいて、アリル部分を含むエステルを少なくとも３％及びアルキル鎖部分を含むアルデヒドを１％含む香料組成物；
ｌ．）香料組成物の総重量に基づいて、エステル部分を含む香料を少なくとも２５％、及びアルキル鎖部分を含むアルデヒドを１％含む香料組成物；
ｍ．）香料組成物の総重量に基づいて、４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセニル）−３−ブテン−２−オン、４−（２，６，６−トリメチル−２−シクロヘキセニル）−３−ブテン−２−オン及び３−ブテン−２−オン、３−メチル−４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセン−２−イル）−、のようなイオノン及びこれらの混合物から選択される材料を少なくとも２％、更には１０％含む香料組成物；
ｎ．）香料組成物の総重量に基づいて、トリデカ−２−エノニトリル、マンダリル、及びこれらの混合物を少なくとも０．１％、更には１％含む香料組成物；
ｏ．）香料組成物の総重量に基づいて、３，７−ジメチル−６−オクテンニトリル、２−シクロヘキシリデン−２−フェニルアセトニトリル及びこれらの混合物から選択される材料を少なくとも２％、更には５％含む香料組成物；
ｐ．）香料組成物の総重量に基づいて、エステル、アルデヒド、イオノン、ニトリル、ケトン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される部分を含む１つ以上の香料を少なくとも８０％含む香料組成物；
ｑ．）香料組成物の総重量に基づいて、アリル部分を含むエステルを少なくとも３％含む香料組成物；香料組成物の総重量に基づいて、１−メチルエチル−２−メチルブタノエート；エチル−２−メチルペンタノエート；１，５−ジメチル−１−エテニルヘキシル−４−エニルアセテート；ｐ−メンタ−１−エン−８−イルアセテート；４−（２，６，６−トリメチル−２−シクロヘキセニル）−３−ブテン−２−オン；４−アセトキシ−３−メトキシ−１−プロペニルベンゼン；２−プロペニルシクロヘキサンプロピオネート；ビシクロ［２．２．１］ヘプタ−５−エン−２−カルボン酸、３−（１−メチルエチル）−エチルエステル；ビシクロ［２．２．１］ヘプタン−２−オル、１，７，７−トリメチル−、アセテート；１，５−ジメチル−１−エテニルヘキサ−４−エニルアセテート；ヘキシル２−メチルプロパノエート；エチル−２−メチルブタノエート；４−ウンデカノン；５−ヘプチルジヒドロ−２（３ｈ）−フラノン；１，６−ノナジエン−３−オル、３，７ジメチル−；３，７−ジメチルオクタ−１，６−ジエン−３−オル；３−シクロヘキセン−１−カルボキシアルデヒド、ジメチル−；３，７−ジメチル−６−オクテンニトリル；４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセニル）−３−ブテン−２−オン；トリデカ−２−エノニトリル；パチョリ油；エチルトリサイクル［５．２．１．０］デカン−２−カルボキシレート；２，２−ジメチル−シクロヘキサンプロパノール；ヘキシルエタノエート；７−アセチル、１，２，３，４，５，６，７，８−オクタヒドロ−１，１，６，７−テトラメチルナフタレン；アリル−シクロヘキシルオキシアセテート；メチルノニルアセトアルデヒド；１−スピロ［４，５］デカ−７−エン−７−イル−４−ペンテネン−１−オン；７−オクテン−２−オル、２−メチル−６−メチレン−、ジヒドロ；シクロヘキサノール、２−（１，１−ジメチルエチル）−、アセテート；ヘキサヒドロ−４，７−メタノインデン−５（６）−イルプロピオネートヘキサヒドロ−４，７−メタノインデン−５（６）イルプロピオネート；２−メトキシナフタレン；１−（２，６，６−トリメチル−３−シクロヘキセニル）−２−ブテン−１−オン；１−（２，６，６−トリメチル−２−シクロヘキセニル）−２−ブテン−１−オン；３，７−ジメチルオクタン−３−オル；３−ブテン−２−オン、３−メチル−４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセン−２−イル）−；ヘキサン酸、２−プロペニルエステル；（ｚ）−ノナ−６−エン−１−アル；１−デシルアルデヒド；１−オクタナール；４−ｔ−ブチル−α−メチルヒドロシンナムアルデヒド；α−ヘキシルシンナムアルデヒド；エチル−２，４−ヘキサジエノエート；２−プロペニル３−シクロヘキサンプロパノエート；及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を少なくとも２０％、３０％、更には５０％含む香料組成物；
ｒ．）香料組成物の総重量に基づいて、１−メチルエチル−２−メチルブタノエート；エチル−２−メチルペンタノエート；１，５−ジメチル−１−エテニルヘキサ−４−エニルアセテート；ｐ−メンタ−１−エン−８−イルアセテート；４−（２，６，６−トリメチル−２−シクロヘキセニル）−３−ブテン−２−オン；４−アセトキシ−３−メトキシ−１−プロペニルベンゼン；２−プロペニルシクロヘキサンプロピオネート；ビシクロ［２．２．１］ヘプタ−５−エン−２−カルボン酸、３−（１−メチルエチル）−エチルエステル；ビシクロ［２．２．１］ヘプタン−２−オル、１，７，７−トリメチル−、アセテート；１，５−ジメチル−１−エテニルヘキサ−４−エニルアセテート；ヘキシル２−メチルプロパノエート；エチル−２−メチルブタノエート、４−ウンデカノリド；５−ヘプチルジヒドロ−２（３ｈ）−フラノン；５−ヒドロキシドデカン酸；デカラクトン；ウンデカラクトン；１，６−ノナジエン−３−オル、３，７ジメチル−；３，７−ジメチルオクタ−１，６−ジエン−３−オル；３−シクロヘキセン−１−カルボキシアルデヒド，ジメチル−；３，７−ジメチル−６−オクテンニトリル；４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセニル）−３−ブテン−２−オン；トリデカ−２−エノニトリル；パチョリ油；エチルトリサイクル［５．２．１．０］デカン−２−カルボキシレート；２，２−ジメチル−シクロヘキサンプロパノール；アリル−シクロヘキシルオキシアセテート；メチルノニルアセトアルデヒド；１−スピロ［４，５］デカ−７−エン−７−イル−４−ペンテン−１−オン；７−オクテン−２−オル、２−メチル−６−メチレン−、ジヒドロ、シクロヘキサノール、２−（１，１−ジメチルエチル）−、アセテート；ヘキサヒドロ−４，７−メタノインデン−５（６）−イルプロピオネートヘキサヒドロ−４，７−メタノインデン−５（６）−イルプロピオネート；２−メトキシナフタレン；１−（２，６，６−トリメチル−３−シクロヘキセニル）−２−ブテン−１−オン；１−（２，６，６−トリメチル−２−シクロヘキセニル）−２−ブテン−１−オン；３，７−ジメチルオクタン−３−オル；３−ブテン−２−オン、３−メチル−４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセン−２−イル）−；ヘキサン酸、２−プロペニルエステル；（ｚ）−ノナ−６−エン−１−アル；１−デシルアルデヒド；１−オクタナール；４−ｔ−ブチル−α−メチルヒドロシンナムアルデヒド；エチル−２，４−ヘキサジエノエート；２−プロペニル３−シクロヘキサンプロパノエート；及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を少なくとも２０％、３０％、更には５０％含む香料組成物；
ｓ．）香料組成物の総重量に基づいて、３−シクロヘキセン−１−カルボキシアルデヒド、ジメチル−；３−ブテン−２−オン、３−メチル−４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセン−２−イル）−；パチョリ油；ヘキサン酸、２−プロペニルエステル；１−オクタナール；１−デシルアルデヒド；（ｚ）−ノナ−６−エン−１−アル；メチルノニルアセトアルデヒド；エチル−２−メチルブタノエート；１−メチルエチル−２−メチルブタノエート；エチル−２−メチルペンタノエート；４−ヒドロキシ−３−エトキシベンズアルデヒド；４−ヒドロキシ−３−メトキシベンズアルデヒド；３−ヒドロキシ−２−メチル−４−ピロン；３−ヒドロキシ−２−エチル−４−ピロン、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を少なくとも５％含む香料組成物；
ｔ．）香料組成物の総重量に基づいて、５．０を超えるＣｌｏｇＰを有する香料材料を１０％未満、更には５％含む香料組成物；
ｕ．）ゲラニルパルミテートを含む香料組成物；又は
ｖ．）第１及び任意の第２の材料を含む香料組成物であって、前記第１の材料は、
（ｉ）少なくとも２、約２〜約１２、約２．５〜約８、更には約２．５〜約６のＣｌｏｇＰ；
（ｉｉ）約２８０℃未満、約５０℃〜約２８０℃未満、約５０℃〜約２６５℃未満、更には約８０℃〜約２５０℃未満の沸点；を有し、
前記任意の第２の材料は、存在する場合、
（ｉ）２．５未満、更には２未満〜約０．１のＣｌｏｇＰ；及び
（ｉｉ）約１００ｐｐｂ未満、約０．００００１ｐｐｂ〜約１００ｐｐｂ未満、約０．００００１ｐｐｂ〜約５０ｐｐｂ未満、更には約０．００００１ｐｐｂ〜約２０ｐｐｂ未満のＯＤＴ；を有する。
【００４４】
有用なポリアミンとしては：ポリアルキルアミン；ポリアリルアミン；ポリビニルアミン；ポリ（１−アミノブタジエン）；アミン末端超分岐ポリ尿素；ポリ（アミノエチルメタクリレート）及びアミノエチル化アクリルポリマー；アミン末端ポリ（ブタジエン−ｃｏ−アクリロニトリル）；ポリアミノ置換モノ−、ジ−、オリゴ−、ポリ−サッカライド；１つ以上のアミン部分を含むデンドリマー；ポリ（アミノ酸）；アミノ官能性ポリジアルキルシロキサン；ポリアミノアルキル及びこれらの混合物が挙げられる。
【００４５】
有用なポリアルキルアミンとしては、ポリアルキレンイミン、ポリオキシアルキレンアミン（ポリエーテルアミン）及びこれらの混合物が挙げられる。
【００４６】
有用なポリアルキレンイミンとしては、直鎖、分岐、超分岐及び非置換又は置換ポリエチレンイミン（ＰＥＩ）；ポリエチレンイミンコポリマー；ポリプロピレンイミン及びこれらの混合物が挙げられる。
【００４７】
有用な直鎖、分岐、超分岐及び非置換又は置換ポリエチレンイミン（ＰＥＩ）としては：
（１）ドイツ国、ルートヴィッヒスハーフェン（Ludwigshafen）６７０５のバスフ株式会社（BASF aktiengesellschaft）からルパソール（Lupasol）（登録商標）の商標名（例えば、ルパソール（Lupasol）（登録商標）ＦＧ、Ｇ２０ｗｆｖ、ＰＲ８５１５、ＷＦ、ＦＣ、Ｇ２０、Ｇ３５、Ｇ１００、ＨＦ、Ｐ、ＰＳ、ＳＫ及びＳＮＡ（１つの態様では、ルパソール（登録商標）ＨＦ又はＷＦ、Ｐ、ＰＳ、ＳＫ、６２０ｗｆｖ及びＰＲが好ましい））、並びに株式会社日本触媒（郵便番号５４１−００４３、日本国、大阪市中央区高麗橋４−１−１興銀ビル）からエポミン（Epomin）（登録商標）ＳＰ−１０３、ＳＰ−１１０、ＳＰ−００３、ＳＰ−００６、ＳＰ−０１２、ＳＰ−０１８、ＳＰ−２００、で市販されているポリエチレンイミン、並びに、ｗｗｗ．ｈｙｐｅｒｐｏｌｙｍｅｒｓ．ｃｏｍに連絡することでハイパーポリマーズ（HyperPolymers）から入手可能な超分岐ポリエチレンイミン；
（２）米国、ペンシルバニア州ウォリントン（Warrington）のポリサイエンス本社（Polysciences， Inc.， Corporate Headquarters）の直鎖ポリエチレンイミン（１つの態様では、２５００、２５０００、及び２５００００の分子量を有する）；
（３）アルキル化ＰＥＩ、アリール化ＰＥＩ、ヘテロアリール化ＰＥＩ、アルコキシル化ＰＥＩ、アルキルアミド化ＰＥＩ、アリールアミド化ＰＥＩ、ヘテロアリールアミド化ＰＥＩ、アルキルウレイドＰＥＩ、アリールウレイドＰＥＩ、アルキルチオウレイドＰＥＩ、アリールチオウレイドＰＥＩ、アシル化ＰＥＩ及び市販されている修飾ＰＥＩ、ルパソール（Lupasol）（登録商標）ＨＥＯ １、ＰＮ ５０、ＰＮ ６０及びＰＯ １００、及び、プロピレンオキシド修飾ポリエチレンイミンである株式会社日本触媒のＰＰ−０６１、米国ミズーリ州セントルイス（St Louis）のアルドリッチ社（Aldrich）の８０％エトキシル化ポリエチレンイミンなどの部分的にアルコキシル化されたポリエチレンイミン、及び株式会社日本触媒のオクタデシルイソシアネート修飾ポリエチレンイミンであるＲＰ−２０及びＲＰ−１８Ｗ；及び
（４）これらの混合物、が挙げられる。
【００４８】
有用なポリエチレンイミン（polyethylenimne）コポリマーとしては、ポリエチレンイミン−ポリエチレングリコールコポリマー、ポリエチレンイミン化（olyethyleniminated）ポリオキシプロピレンジアミン及びこれらの混合物が挙げられる。
【００４９】
有用なポリオキシアルキレンアミン（ポリエーテルアミン）としては、ポリ（オキシエチレン）ジアミン；ポリ（オキシプロピレン）ジアミン；ポリ〔オキシ（メチル−１，２−エタンジイル）〕；α−（２−アミノメチルエチル）−ω−（２−（アミノメチル−エトキシ）（ＣＡＳ登録番号９０４６−１０−０号）；ポリ〔オキシ（メチル−１，２−エタンジイル）〕，α−ヒドロ−）−ω−（２−アミノメチルエトキシ）−、２−エチル−２−（ヒドロオキシメチル）−１，３−プロパンジオールとのエーテル（ＣＡＳ登録番号３９４２３−５１−３号）及びこれらの混合物が挙げられる。有用なポリオキシアルキレンアミンとしては、米国テキサス州ザ・ウッドランド（The Woodland）の、ハンストマンパフォーマンスプロダクツ（Huntsman Performance Products）の商標名ジェフアミン（Jeffamines）（登録商標）：Ｔ−４０３；Ｄ−２３０、Ｄ−４００、Ｄ−２０００、Ｄ−４０００（ＸＴＪ−５１０）、ＨＫ−５１１、ＥＤ−６００（ＸＴＪ−５００）、ＥＤ−９００（ＸＴＪ−５０１）、ＥＤ−２００３（ＸＴＪ−５０２）、ＥＤＲ−１４８（ＸＴＪ−５０４）、ＥＤＲ−１７６（ＸＴＪ−５９０）、Ｔ−４０３、Ｔ−３０００（ＸＴＪ−５０９）、及びＴ−５０００として入手することができる。
【００５０】
有用なポリビニルアミンとしては、アルコキシル化ポリビニルアミン、２：１のモル比を有するポリビニルアミンビニルアルコール、１：２のモル比を有するポリビニルアミンビニルホルムアミド、２：１のモル比を有するポリビニルアミンビニルホルムアミド及びこれらの混合物が挙げられる。
【００５１】
ポリ（１−アミノブタジエン）の有用な異形は、「巨大分子（Macromolecules）２００５、３８巻、４７〜５２頁」で見られる手順に従って製造することができる。
【００５２】
アミン末端超分岐ポリ尿素の有用な異形は、ＥＰＯ １２７３６３３ Ａ２号の教示にしたがって製造することができる。
【００５３】
有用なポリ（アミノエチルメタクリレート）及びアミノエチル化アクリルポリマーとしては、株式会社日本触媒から供給される、ポリメント（POLYMENT）ＮＫ−１００ＰＭ、ＮＫ−２００ＰＭ、ＮＫ−３５０、ＮＫ−３８０、及びＳＫ−１０００材料が挙げられる。
【００５４】
有用なアミン末端ポリ（ブタジエン−ｃｏ−アクリロニトリル）としては、米国オハイオ州クリーブランド（Cleveland）のノベオン社（Noveon， Inc.）から供給される、ＡＴＢ ２０００Ｘ１７３、ＡＴＢＮ １３００Ｘ２１、ＡＴＢＮ １３００Ｘ１６、ＡＴＢＮ １３００Ｘ４２、ＡＴＢＮ １３００Ｘ４５、ＡＴＢＮ １３００Ｘ３５が挙げられる。
【００５５】
有用なポリアミノ置換モノ−、ジ−、オリゴ−、ポリ−サッカライドとしては：アミノ置換デンプン、シクロデキストリン、デキストラン、グリコーゲン、セルロース、マンナン、グアラン（gueran）、レバン、アルテンナングルコース、マンノース、ガラクトース、フルクトース、ラクトース、マルトース、スクロース、セロビオース、シクロデキストリン、キトサン及びこれらの混合物が挙げられる。米国、カリフォルニア州サンディエゴ（San Diego）のカルボマー社（CarboMer， Inc.）から市販されている、以下の官能性オリゴ−、ポリ−サッカライド及びグリカン：アミノアルギネート；ジアミノアルギネート；ヘキサンジアミンアルギネート；ドデカンジアミンアルギネート；６−アミノ−６−デオキシセルロース；Ｏ−エチルアミンセルロース；Ｏ−メチルアミンセルロース；３−アミノ−３−デオキシセルロース；２−アミノ−デオキシセルロース；２，３−ジアミノ−２，３−ジデオキシセルロース；６−〔Ｎ−（１，６−ヘキサンジアミン）〕−６−デオキシセルロース；６−〔Ｎ−（１，１２−ドデカンジアミン（docedanediamine）〕−６−デオキシセルロース；Ｏ−〔メチル−（Ｎ−１，６−ヘキサンジアミン）〕セルロース；Ｏ−〔メチル−（Ｎ−１，１２−ドデカンジアミン）〕セルロース；２，３−ジ〔Ｎ−（１，１２−ドデカンジアミン〕セルロース；２，３−ジアミノ−２，３−デオキシα−シクロデキストリン；２，３−ジアミノ−２，３−デオキシβ−シクロデキストリン；２，３−ジアミノ−２，３−デオキシγ−シクロデキストリン；６−アミノ−６−デオキシα−シクロデキストリン；６−アミノ−６−デオキシβ−シクロデキストリン；Ｏ−エチルアミノ（ethyleamino）β−シクロデキストリン；６〔Ｎ−（１，６−ヘキサンジアミノ）〕−６−デオキシαシクロデキストリン；６〔Ｎ−（１，６−ヘキサンジアミノ）〕−６−デオキシβシクロデキストリン；アミノデキストラン；Ｎ−〔ジ−（１，６−ヘキサンジアミン）〕デキストラン；Ｎ−〔ジ−（１，１２−ドデカンジアミン）〕デキストラン；６−アミノ−６−デオキシ−α−Ｄ−ガラクトシル−グアラン；Ｏ−エチルアミノグアラン；ジアミノグアラン；６−アミノ−デオキシ−デンプン；Ｏ−エチルアミノデンプン；２，３−ジアミン−２，３−ジデオキシデンプン；Ｎ−〔６−（１，６−ヘキサンジアミン）〕−６−デオキシデンプン；Ｎ−〔６−（１，１２−ドデカンジアミン）〕−６−デオキシデンプン；２，３−ジ−〔Ｎ（１，６−ヘキサンジアミン）〕−２，３−ジデオキシデンプン；及びこれらの混合物は、カルボキシル又はアルデヒド含有化合物を結合するのにも有用である。
【００５６】
１つ以上のアミン部分を含む有用なデンドリマーは、イニシエーターコア、反復単位の内層（又は世代）から構成され、コア及び末端官能基の外面に放射状に取り付けられる放射対称と一般的な樹枝状分岐を有する、高分子ポリマーを含んでいる。デンドリマーポリアミンの化学構造は、当業者に周知である（Ｄ．Ａ．トマリア（Tomalia）及びＨ．Ｄ．ダースト（Durst）著（１９９３）、Ｅ．ウェバー（Weber）編、「トピックス・イン・カレントケミストリー（Topics in Current Chemistry）１６５巻」：「超分子化学Ｉ−指向合成及び分子認識（Supramolecular Chemistry I-Directed Synthesis and Molecular Recognition）、ベルリン（Berlin）、スプリンガー・ベルラグ社（Springer-Verlag）、１９３〜３１３頁」を参照）。本発明に有用な「デンドリマー」の末端官能基は、１級アミン基、ヒドロキシル基、カルボキシル基又は保護チオール基であり得る。本発明で有用な「デンドリマーポリアミン」は、アミド結合を含まない分岐点において、連続するデンドリマー世代と２級又は３級アミンとの間に１つ以上のアミド結合を更に含んでもよく、分岐点は、炭素−炭素結合、炭素−酸素−炭素結合、又は炭素−窒素−炭素結合を含み得る。有用な「デンドリマーポリアミン」としては：
（１）ポリプロピレンイミンテトラアミンデンドリマー、ポリプロピレンイミンオクタアミンデンドリマー、ポリプロピレンイミンヘキサデカアミンデンドリマー、ポリプロピレンイミンドトリアコンタアミンデンドリマー、ポリプロピレンイミンテトラヘキサコンタアミンデンドリマー及びこれらの混合物；並びに
（２）ポリエチレンイミン、ポリプロピレンイミン、及びデンドリマー（米国、ミシガン州ミッドランド（Midland）のデンドリテック社（Dendritech， Inc.）から市販されているスターバースト（Starburst）（登録商標）ポリアミドアミン（ＰＡＭＡＭ）（世代Ｇ０−Ｇ１０）；オランダ国、へールレン（Heerlen）、６４０１ＪＨ、私書箱６５００号のＤＳＭ社（DSM Corp.）からのアストロモールズ（Astromols）（登録商標）（世代１〜５）であって、ジアミノブタンポリアミンＤＡＢ（ＰＡ）ｘデンドリマーｘ＝２ｎ４であって、ｎは、一般的に０〜４の間である）、及びこれらの混合物、が挙げられる。
【００５７】
有用なポリ（アミノ酸）としては：ポリアミノ酸（モル比１０／１のＬ−リシン／ラウリン酸）、ポリアミノ酸（モル比５／５／１のＬ−リシン／アミノカプロン酸／アピジン酸）、ポリアミノ酸（モル比５／３／１のＬ−リシン／アミノカプロン酸／エチルへキサン酸）、ポリアミノ酸（ポリリシン−コカプロラクタム）、ポリリシン、ポリリシン臭化水素酸塩、架橋ポリリシン及びこれらの混合物が挙げられる。このような材料は、一般的に、米国、ミズーリ州セントルイス（St. Louis）のシグマ・アルドリッチ（Sigma-Aldrich）、米国、コネチカット州チェシャー（Cheshire）のアプリケム社（AppliChem Inc.）、米国、カリフォルニア州トーランス（Torrance）のバッヘム（Bachem）、及びスイス国、ブックスＣＨ−９４７１、インダストリエストラッセ（Industriestrasse）２５、シグマ・アルドリッチケミー有限会社（Sigma-Aldrich Chemie GmbH）、から市販されている。例えば、ポリリシンは、このような供給元からポリリシン臭化水素酸塩として供給されることが可能である。
【００５８】
有用なアミノ官能性ポリジアルキルシロキサン（ポリアミノシリコーン、シリコーンアミン、又はアミノシリコーンオイルとしても既知）としては：ノベオン社（Noveon Inc.）からのシルセンス（Silsence）（登録商標）Ａ−２１及びＡ−２３；カナダ国、オンタリオ州のシルテック社（Siltech corp.）からのシルアマンズ（Silamanes）（登録商標）Ｄ２ ＥＤＡ、Ａ０ ＥＤＡ、Ｄ２０８ ＥＤＡ、ＳＴＤ−５０、ＳＴＤ−１００、ＭＥ、ＭＵＥ、Ｔ−ＳＡ、Ｔ−ＭＡ、Ｔ−ＤＨＳ、ＤＧ−５０、Ｃ−５０、Ｃ−１００、Ｃ−３００、ＰＤが挙げられる。これらの材料の混合物も有用である。
【００５９】
有用なポリアミノアルキルとしては：エチレンジアミン；ジエチレントリアミン；トリエチレンテトラミン；テトラエチレンペンタミン；トリエチレンテトラミン；テトラエチレンペンタミン；ヘキサエチルへプタミン；へプタエチルオクタミン；オクタエチルノナミン；ノナエチルデカミン；ビス−アミノプロピルピぺラジン；１，４−ビス−（３−アミノプロポキシ）ブタン；４−アミノメチル−１，８−オクタジアミン；４，７，１０−トリオキサ−１，１３−トリデカンジアミン（tridecandiaamine）；Ｎ，Ｎ−ジメチル−１，６−ヘキサジアミン；２−（２−アミノエトキシ）エタノール、１，５−ペンタンジアミン；１，６−ヘキサンジアミン；１，３−ペンタンジアミン；３−ジメチルプロパンジアミン；１，２−シクロヘキサンジアミン；１，３−ビス（アミノメチル）シクロヘキサン；トリプロピレンテトラアミン；ビス（３−アミノプロピル）ピペラジン；ジプロピレントリアミン；トリス（２−アミノエチルアミン）；テトラエチレンペンタミン；ビスへキサメチレントリアミン；ビス（３−アミノプロピル）１，６−ヘキサメチレンジアミン；３，３’−ジアミノ−Ｎ−メチルジプロピルアミン；２−メチル−１，５−ペンタンジアミン；１，６−ヘキサンジアミン；１，３−プロパンジアミン；２−メチル−１，５−ペンタンジアミン；１，３−ペンタンジアミン；１，３−ジアミノブタン；１，２−ジアミノブタン；１，２−ビス（２−アミノエトキシ）エタン；イソホロンジアミン；１，３−ビス（メチルアミン）シクロヘキサン；４，４’−ジアミノジシクロヘキシルメタン（diaminodicyclohylmethane）を含むシクロ脂環式アミン；１，４−シクロヘキサンビス（メチルアミン）；及びイソホロンジアミン；Ｎ，Ｎ，Ｎ’，Ｎ’−テトラ（２−アミノエチル）エチレンジアミン；Ｎ，Ｎ，Ｎ’，Ｎ’−テトラ（３−アミノプロピル）−１，４−ブタンジアミン；ペンタエチルへキサミン；１，３−ジアミノ−２−プロピル−第３級−ブチルエーテル、イソホランジアミン；４，４’−ジアミノジシクロヘキシルメタン；Ｎ−メチル−Ｎ−（３−アミノプロピル）エタノールアミン；スペルミン；スペルミジン；１−ピペラジンエタンアミン；２−（ビス（２−アミノエチル）アミノ）エタノール；２，２’，２’’−トリアミノトリエチルアミン；２，２’−ジアミノ−ジエチルアミン；３，３’−ジアミノ−ジプロピルアミン；ミツビシ（Mitsubishi）から市販されている１，３ビスアミノエチル−シクロヘキサン及びクラリアント（Clariant）から市販されている、Ｃ１２スターンアミン（Sternamine）（プロピルアミン）ｎ（ｎ＝３又は４）を含むＣ１２スターンアミン（Sternamines）、及びこれらの混合物、２，２’，２”−トリアミノトリエチルアミン；２，２’−ジアミノ−ジエチルアミン；３，３’−ジアミノ−ジプロピル−アミン、ミツビシ（Mitsubishi）から市販されている１，３ビスアミノエチルシクロヘキサン及び、クラリアント（Clariant）から市販されている、Ｃ１２スターンアミン（Sternamin）（プロピレンアミン）（ｎ＝３／４）などのＣ１２スターンアミン（Sternamines）、及びこれらの混合物が挙げられる。
【００６０】
有用な１官能性イソシアネートとしては、アルキルイソシアネート、アリールイソシアネート、脂環式（heterocylic）イソシアネート及びこれらの混合物が挙げられる。有用なアルキルイソシアネートとしては、ｎ−アルキルイソシアネート、分岐状アルキルイソシアネート、シクロアルキルイソシアネート及びこれらの混合物が挙げられる。
【００６１】
有用なｎ−アルキルイソシアネートとしては、メチルイソシアネート、エチルイソシアネート、プロピルイソシアネート、ブチルイソシアネート、ペンチルイソシアネート、ヘキシルイソシアネート、ヘプチルイソシアネート、オクチルイソシアネート、ウンデシルイソシアネート、ドデシルイソシアネート、トリデシルイソシアネート、テトラデシルイソシアネート、ペンタデシルイソシアネート、ヘキサデシルイソシアネート、ヘプタデシル（hepatadecyl）イソシアネート、オクタデシルイソシアネート、ノナデシルイソシアネート、エイコシルイソシアネート、ドコシルイソシアネート、テトラデシルオキシプロパニルイソシアネート、３−クロロプロピルイソシアネート、及び２−クロロエチルイソシアネート及びこれらの混合物が挙げられる。
【００６２】
有用な分岐状アルキルイソシアネートとしては、第３級ブチルイソシアネート、イソペンチルイソシアネート、イソヘキシルイソシアネート、イソヘプチルイソシアネート、シクロヘプチルイソシアネート、イソデシルイソシアネート、イソトリデシルイソシアネート、イソテトラデシルイソシアネート、イソペンタデシルイソシアネート、イソへキサデシルイソシアネート、イソデシルオキシプロパニルイソシアネート、イソテトラデシルオキシプロパニルイソシアネート、１，１，３，３−テトラメチルブチルイソシアネート、ビニルイソシアネート及びこれらの混合物が挙げられる。
【００６３】
有用なシクロアルキルイソシアネートしては、シクロプロピルイソシアネート、シクロブチルイソシアネート、シクロペンチルイソシアネート、シクロヘキシルイソシアネート、メチルシクロヘキシルイソシアネート、シクロヘプチルイソシアネート、シクロオクチルイソシアネート、シクロドデシルイソシアネート及び１−アダマンチルイソシアネート、及びこれらの混合物が挙げられる。
【００６４】
有用なアリールイソシアネートとしては：２−第２級−ブチルフェニルイソシアネート；２−第３級−ブチルフェニルイソシアネート；４−第２級−ブチルフェニルイソシアネート；４−第３級−ブチルフェニルイソシアネート；３−アセチルフェニルイソシアネート；４−アセチルフェニルイソシアネート；アリルイソシアネート；ベンゾイルイソシアネート；ベンジルイソシアネート；２−ベンジルフェニルイソシアネート；３−ベンジルフェニルイソシアネート；４−ベンジルフェニルイソシアネート；２−ビフェニリルイソシアネート；４−ビフェニリルイソシアネート；４−ブロモベンジルイソシアネート；２−ブロモエチルイソシアネート；２−ブロモフェニルイソシアネート；３−ブロモフェニルイソシアネート；４−ブロモフェニルイソシアネート；４−ブトキシフェニルイソシアネート；５−第３級−ブチル−２−メトキシフェニルイソシアネート；２−第３級−ブチル−６−メチルフェニルイソシアネート；４−ブチルフェニルイソシアネート；クロロアセチルイソシアネート；２−クロロベンゼンスルホニルイソシアネート；４−クロロベンゼンスルホニルイソシアネート；２−クロロベンジルイソシアネート；４−クロロベンジルイソシアネート；３−クロロフェネチルイソシアネート；４−クロロフェネチルイソシアネート；２−クロロフェニルイソシアネート；３−クロロフェニルイソシアネート；４−クロロフェニルイソシアネート；３−シアノフェニルイソシアネート；４−シアノフェニルイソシアネート；２，４−ジブロモフェニルイソシアネート；２，５−ジ−第３級−ブチルフェニルイソシアネート；２，４−ジクロロベンジルイソシアネート；３，４−ジクロロベンジルイソシアネート；２，４−ジクロロフェネチルイソシアネート；２，６−ジクロロフェネチルイソシアネート；３，４−ジクロロフェネチルイソシアネート；２，３−ジクロロフェニルイソシアネート；２，４−ジクロロフェニルイソシアネート；２，５−ジクロロフェニルイソシアネート；２，６−ジクロロフェニルイソシアネート；３，４−ジクロロフェニルイソシアネート；３，５−ジクロロフェニルイソシアネート；ジエトキシホスフィニルイソシアネート；２，６−ジエチルフェニルイソシアネート；２，４−ジフルオロフェニルイソシアネート；２，５−ジフルオロフェニルイソシアネート；２，６−ジフルオロフェニルイソシアネート；３，４−ジフルオロフェニルイソシアネート；３，５−ジフルオロフェニルイソシアネート；２，６−ジイソプロピルフェニルイソシアネート；２，３−ジメトキシフェネチルイソシアネート；２，５−ジメトキシフェネチルイソシアネート；３，４−ジメトキシフェネチルイソシアネート；３，５−ジメトキシフェネチルイソシアネート；２，４−ジメトキシフェニルイソシアネート；２，５−ジメトキシフェニルイソシアネート；３，４−ジメトキシフェニルイソシアネート；３，５−ジメトキシフェニルイソシアネート；２，３−ジメチルフェニルイソシアネート；２，４−ジメチルフェニルイソシアネート；２，５−ジメチルフェニルイソシアネート；２，６−ジメチルフェニルイソシアネート；３，４−ジメチルフェニルイソシアネート；３，５−ジメチルフェニルイソシアネート；３，５−ジニトロフェニルイソシアネート；２，２−ジフェニルエチルイソシアネート；ジフェニルメチルイソシアネート；２−エトキシベンジルイソシアネート；２−エトキシフェニルイソシアネート；３−エトキシフェニルイソシアネート；４−エトキシフェニルイソシアネート；４−エチルフェネチルイソシアネート；２−エチルフェニルイソシアネート；３−エチルフェニルイソシアネート；４−エチルフェニルイソシアネート；４−フルオロベンゼンスルホニルイソシアネート；２−フルオロベンジルイソシアネート；３−フルオロベンジルイソシアネート；４−フルオロベンジルイソシアネート；２−フルオロフェネチルイソシアネート；４−フルオロフェネチルイソシアネート；２−フルオロフェニルイソシアネート；３−フルオロフェニルイソシアネート；４−フルオロフェニルイソシアネート；２−ヨードフェニルイソシアネート；３−ヨードフェニルイソシアネート；４−ヨードフェニルイソシアネート；２−イソプロピルフェニルイソシアネート；４−イソプロピルフェニルイソシアネート；２−メトキシベンジルイソシアネート；３−メトキシベンジルイソシアネート；４−メトキシベンジルイソシアネート；４−メトキシフェネチルイソシアネート；２−メトキシフェニルイソシアネート；３−メトキシフェニルイソシアネート；４−メトキシフェニルイソシアネート；２−メチルベンジルイソシアネート；３−メチルベンジルイソシアネート；４−メチルベンジルイソシアネート；メチルベンジルイソシアネート；３，４−メチレンジオキシフェネチルイソシアネート；１−ナフチルイソシアネート；２−ナフチルイソシアネート；２−ニトロフェニルイソシアネート；３−ニトロフェニルイソシアネート；４−ニトロフェニルイソシアネート；４−オクチルフェニルイソシアネート；４−ペンチルフェニルイソシアネート；フェネチルイソシアネート；２−フェノキシフェニルイソシアネート；３−フェノキシフェニルイソシアネート；４−フェノキシフェニルイソシアネート；４−フェニルブチルイソシアネート；トランス−２−フェニルシクロプロピルイソシアネート；３−フェニルプロピルイソシアネート；２−プロピルフェニルイソシアネート；２，３，５，６−テトラクロロフェニルイソシアネート；ｏ−トリルイソシアネート；ｍ−トリルイソシアネート；ｐ−トリルイソシアネート；２，４，６−トリブロモフェニルイソシアネート；２，４，５−トリクロロフェニルイソシアネート；２，４，６−トリクロロフェニルイソシアネート；２−トリフルオロメチルフェニルイソシアネート；３−（トリフルオロメチル）フェニルイソシアネート；４−（トリフルオロメチル）フェニルイソシアネート；２，３，４−トリフルオロフェニルイソシアネート；２，４，５−トリフルオロフェニルイソシアネート；３，４，５−トリメトキシベンジルイソシアネート；３，４，５−トリメトキシフェニルイソシアネート；２，４，６−トリメチルフェニルイソシアネート；４−（ベンジルオキシ）フェニルイソシアネート；２−（４−ビフェニル）エチル３，５−ビス（トリフルオロメチル）フェニルイソシアネート；４−ブロモ−２−クロロフェニルイソシアネート；２−ブロモ−４，６−ジフルオロフェニルイソシアネート；４−ブロモ−２，６−ジフルオロフェニルイソシアネート；２−ブロモ−４，６−ジメチルフェニルイソシアネート；４−ブロモ−２，６−ジメチルイソシアネート；４−ブロモ−２−エチルフェニルイソシアネート；４−ブロモ−２−フルオロフェニルイソシアネート；３−ブロモ−４−メトキシフェネチルイソシアネート；５−ブロモ−２−メトキシフェネチルイソシアネート；２−ブロモ−４−メチルフェニルイソシアネート；４−ブロモ−２−メチルフェニルイソシアネート；４−ブロモ−３−メチルフェニルイソシアネート；４−ブロモ−２−（トリフルオロメチル）フェニルイソシアネート；３−ブロモ−２，４，６−トリメチルフェニルイソシアネート；５−クロロ−２，４−ジメトキシフェニルイソシアネート；２−クロロ−４，６−ジメチルフェニルイソシアネート；３−クロロ−２−フルオロフェニルイソシアネート；３−クロロ−４−フルオロフェニルイソシアネート；４−クロロ−２−フルオロフェニルイソシアネート；３−クロロ−４−メトキシフェニルイソシアネート；５−クロロ−２−メトキシフェニルイソシアネート；２−（クロロメチル）フェニルイソシアネート；２−クロロ−４−メチルフェニルイソシアネート；２−クロロ−５−メチルフェニルイソシアネート；２−クロロ−６−メチルフェニルイソシアネート；３−クロロ−２−メチルフェニルイソシアネート；３−クロロ−４−メチルフェニルイソシアネート；４−（クロロメチル）フェニルイソシアネート；５−クロロ−２−メチルフェニルイソシアネート；２−クロロ−４−ニトロフェニルイソシアネート；２−クロロ−５−ニトロフェニルイソシアネート；４−クロロ−２−ニトロフェニルイソシアネート；４−クロロ−３−ニトロフェニルイソシアネート；５−クロロ−２−ニトロフェニルイソシアネート；４−クロロ−２−フェノキシフェニルイソシアネート；５−クロロ−２−フェノキシフェニルイソシアネート；４−（クロロスルホニル）フェニルイソシアネート；２−クロロ−４−（トリフルオロメチル）フェニルイソシアネート；２−クロロ−５−（トリフルオロメチル）フェニルイソシアネート；２−クロロ−６−（トリフルオロメチル）フェニルイソシアネート；４−クロロ−２−（トリフルオロメチル）フェニルイソシアネート；４−クロロ−３−（トリフルオロメチル）フェニルイソシアネート；２，４−ジブロモ−６−フルオロフェニルイソシアネート；２，６−ジブロモ−４−フルオロフェニルイソシアネート；２−（ジフルオロメトキシ）フェニルイソシアネート；４−（ジフルオロメトキシ）フェニルイソシアネート；４−（ジメチルアミノ）フェニルイソシアネート；２，３―ジメチル−６−ニトロフェニルイソシアネート；４，５−ジメチル−２−ニトロフェニルイソシアネート；４−エトキシ−２−ニトロフェニルイソシアネート；２−エチル−６−イソプロピルフェニルイソシアネート；２−エチル−６−メチルフェニルイソシアネート；９Ｈ−フルオレン−２−イルイソシアネート；９Ｈ−フルオレン−９−イルイソシアネート；２−フルオロ−４−ヨードフェニルイソシアネート；２−フルオロ−５−メチルフェニルイソシアネート；３−フルオロ−４−メチルフェニルイソシアネート；４−フルオロ−３−メチルフェニルイソシアネート；５−フルオロ−２−メチルフェニルイソシアネート；２−フルオロ−５−ニトロフェニルイソシアネート；４−フルオロ−２−ニトロフェニルイソシアネート；４−フルオロ−３−ニトロフェニルイソシアネート；２−フルオロ−３−（トリフルオロメチル）フェニルイソシアネート；２−フルオロ−５−（トリフルオロメチル）フェニルイソシアネート；２−フルオロ−６−（トリフルオロメチル）フェニルイソシアネート；３−フルオロ−５−（トリフルオロメチル）フェニルイソシアネート；４−フルオロ−２−（トリフルオロメチル）フェニルイソシアネート；４−フルオロ−３−（トリフルオロメチル）フェニルイソシアネート；４−（ヘプチルオキシ）フェニルイソシアネート；２−イソシアナトエチルメタクリレート；３−イソシアナト−４−メトキシビフェニル；３−イソプロペニル−α，α−ジメチルベンジルイソシアネート；２−イソプロピル−６−メチルフェニルイソシアネート；４−（マレインイミド）フェニルイソシアネート；２−メトキシ−５−メチルフェニルイソシアネート；４−メトキシ−２−メチルフェニルイソシアネート；２−メトキシ−４−ニトロフェニルイソシアネート；２−メトキシ−５−ニトロフェニルイソシアネート；４−メトキシ−２−ニトロフェニルイソシアネート；４−（６−メチル−２−ベンゾチアゾリル）フェニルイソシアネート；３，４−（メチレンジオキシ）フェニルイソシアネート；メチル−ｄ３イソシアネート；２−メチル−３−ニトロフェニルイソシアネート；２−メチル−４−ニトロフェニルイソシアネート；２−メチル−５−ニトロフェニルイソシアネート；２−メチル−６−ニトロフェニルイソシアネート；４−メチル−２−ニトロフェニルイソシアネート；４−メチル−３−ニトロフェニルイソシアネート；５−メチル−２−ニトロフェニルイソシアネート；２−（メチルチオ）フェニルイソシアネート；３−（メチルチオ）フェニルイソシアネート；４−（メチルチオ）フェニルイソシアネート；（１−ナフチル）エチルイソシアネート；２−ニトロ−４−（トリフルオロメチル）フェニルイソシアネート；４−ニトロ−２−（トリフルオロメチル）フェニルイソシアネート；３−（トリエトキシシリル）プロピルイソシアネート；２−（トリフルオロメトキシ）フェニルイソシ
アネート；４−（トリフルオロメトキシ）フェニルイソシアネート；３−（トリフルオロメチル）−４−メチルフェニルイソシアネート；３−（トリフルオロメチルチオ）フェニルイソシアネート；４−（トリフルオロメチルチオ）フェニルイソシアネート及びこれらの混合物が挙げられる。
【００６５】
有用な脂環式イソシアネートとしては：フラニルイソシアネート；フルフリルイソシアネート；チエニルイソシアネート；ピリジニルイソシアネート及びこれらの混合物が挙げられる。
【００６６】
有用なエポキシドには、モノエポキシド及びポリエポキシドが含まれる。有用なモノエポキシドとしては：エチレンオキシド；プロピレンオキシド；ブチレンオキシド；ペンチレンオキシド；へキシレンオキシド；へプチレンオキシド；オクチレンオキシド；ウンデシレンオキシド；ドデシレンオキシド；トリデシレンオキシド；テトラデシレンオキシド；ペンタデシレンオキシド；ヘキサデシレンオキシド；ヘプタデシレン（hepatadecylene）オキシド；オクタデシレンオキシド；ノナデシレンオキシド；エイコシレンオキシド；ドコシレンオキシド；及びテトラデシルオキシプロパニレンオキシド；スチレンオキシド；シクロヘキセンオキシド；シクロドデカンエポキシド；シクロオクテンオキシド；アリルグリシジルエーテル；２−エチルヘキシルグリシジルエーテル；Ｃ１１〜１５アルコール混合物のグリシジルエーテル；ジブロモフェニルグリシジルエーテル；ｐ−クロロフェニルグリシジルエーテルフェノール（ＥＯ）５グリシジルエーテル；ｐ−第３級−ブチルフェニルグリシジルエーテル；ラウリルアルコール（ＥＯ）１５グリシジルエーテル；フェニルグリシジルエーテル；グリシジルベンゾエート；グリシジルブチレート；グリシジルフタイミド；ｏ−フェニルフェニルグリシジルエーテル；デシルグリシジルエーテル（ethe）及びナフチルグリシジルエーテル；４−ビニル−１−シクロヘキセン１，２−エポキシド；セドレンエポキシド；１，２−エポキシシクロドデカン；トランス−２，３−エポキシブタン；シス−２，３−エポキシブタン；１，２エポキシドデカン；２，３−エポキシ−２−メチルブタン；１，２−エポキシ−２−メチルプロパン；エチル２，３−エポキシ−３−メチルバレレート；８，９−エポキシ−４−ビニル−３，５−ジオキサトリシクロ（５．２．１．０．２，６）デカン；エピフルオロヒドリン；グリシドール；７−オキサビシクロ〔２．２．１〕ヘプタン；スチレンオキシド；トリメチレンオキシド；ブタジエンモノオキシド；２，３−エポキシプロピル−４’−メトキシフェニルエーテル；グリシジルメタクリレート；グリシジルブチレート；グリシジルペンチルエーテル；グリシジルトリメチルアンモニウムクロライド；ベンジルグリシジルエーテル；グリシジル２−メチルフェニルエーテル；４，５−エポキシ−１，９−デカジエン；α−ピネンオキシド；β−ピネンオキシド；リモネンオキシド（Limonene oxid）；１，４−エポキシ−１，４−ジヒドロナフタレン；エチル３−メチル−３−フェニルグリシデート；２，３−エポキシ−１，２，３，４−テトラヒドロアントラセン；１，２エポキシ−９−デセン；１，２−エポキシ−５−シクロオクテン；シス−２，３−エポキシブタン；エチル３−フェニルグリシデート；１，２−エポキシ−７オクテン；フルフリルグリシジルエーテル；イソブチレンオキシド；２，３−エポキシ−２−メチルブタン；１，２−エポキシ−２−メチルブタン；１，２−エポキシ−３−（４−ニトロフェノキシ）プロパン；３，４−エポキシテトラヒドロフラン；３，４−エポキシ−２−フェニル−１：１：１−トリフルオロ−２−ブタノール；１，２−エポキシ−ヘキセン；シス−エポキシコハク酸；アリルグリシジルエーテル；シクロドデカンエポキシド異性体；エピクロロヒドリン；エピフルオロヒドリン；ピクロトキシン；トランス−スチルベンオキシド；イソプロピルグリシジルエーテル；グリシジルブチレート；エチルグリシジルエーテル；カリオフィレンオキシド及びこれらの混合物が挙げられる。
【００６７】
有用なポリエポキシドとしては：エチレングリコールジグリシジルエーテル；ジエチレングリコールジグリシジルエーテル；ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル；プロピレングリコールジグリシジルエーテル；ポリブタジエンジグリシジルエーテル；レゾルシノールジグリシジルエーテル；ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル；１，６−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル；水素添加ビスフェノールＡジグリシジルエーテル；ソルビトールポリグリシジルエーテル；ポリグリセロールポリグリシジルエーテル；ジグリセロールポリグリシジルエーテル；グリセロールポリグリシジルエーテル；トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテルが挙げられる。
【００６８】
有用なカルボキシル末端ポリ（ブタジエン−ｃｏ−アクリロニトリル）としては、郵便番号４４１４１−３２４７、米国、オハイオ州クリーブランド（Cleveland）ブレックスビルロード（Brecksville Road）９９１１の、ノベオン社（Noveon， Inc.）から供給されている、ＣＴＢ ２０００Ｘ１６２；ＣＴＢＮ １３００Ｘ４７；ＣＴＢＮ １３００Ｘ３１；ＣＴＢＮ １３００Ｘ８；ＣＴＢＮ １３００Ｘ８Ｆ；ＣＴＢＮ １３００Ｘ１３；ＣＴＢＮ １３００Ｘ１３Ｆ；ＣＴＢＮ １３００Ｘ１３ＣＬ；ＣＴＢＮ １３００Ｘ１３ＮＡ；ＣＴＢＮＸ １３００Ｘ９；ＣＴＢＮＸ １３００Ｘ１８が挙げられる。
【００６９】
有用な香料材料
有用な香料材料には、表１の香料、表２の香料、表３の香料、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料が含まれる。
【表１−１】
【表１−２】
【００７０】
１つの態様では、好適な表１の香料原材料としては、１番〜３９番の香料原材料及びこれらの混合物が挙げられる。
【００７１】
１つの態様では、好適な表１の香料原材料としては、１番〜２９番の香料原材料及びこれらの混合物が挙げられる。
【００７２】
１つの態様では、２５０℃以下の沸点及び２．５を超えるＣｌｏｇＰを有する好適な香料原材料は、以下の表２に列挙される材料であって、かかる材料は表２の香料原材料として定義されている。
【表２−１】
【表２−２】
【表２−３】
【表２−４】
【表２−５】
【００７３】
１つの態様では、好適な表２の香料原材料としては、１番〜１１６番の香料原材料及びこれらの混合物が挙げられる。
【００７４】
１つの態様では、好適な表２の香料原材料としては、１番〜７９番の香料原材料及びこれらの混合物が挙げられる。
【００７５】
１つの態様では、２５０℃を超え２８０℃以下の沸点を有する好適な香料原材料は、以下の表３に列挙される材料であって、このような材料は表３の香料原材料として定義されている。
【表３−１】
【表３−２】
【表３−３】
【００７６】
１つの態様では、好適な表３の香料原材料としては、１番〜５８番の香料原材料及びこれらの混合物が挙げられる。
【００７７】
１つの態様では、好適な表３の香料原材料としては、１番〜３９番の香料原材料及びこれらの混合物が挙げられる。
【００７８】
好適な香料原材料及びアコード（accords）は、以下の会社のうちの１つ以上から入手することができる：フィルメニッヒ（Firmenich）（スイス国、ジュネーブ（Geneva））、ジボダン（Givaudan）（フランス国、アルジャントゥーユ（Argenteuil））、ＩＦＦ（米国、ニュージャージー州ハズレット（Hazlet））、クエスト（Quest）（米国、ニュージャージー州マウントオリーブ（Mount Olive））、ベドウキアン（Bedoukian）（コネチカット州ダンベリー（Danbury））、シグマ・アルドリッチ（Sigma Aldrich）（米国、ミズーリ州セントルイス（St. Louis））、ミレニアムスペシャリティケミカルズ（Millennium Specialty Chemicals）（米国、イリノイ州オリンピアフィールズ（Olympia Fields））、ポーラロンインターナショナル（Polarone International）（米国、ニュージャージー州ジャージーシティ（Jersey City））、フレグランスリソース（Fragrance Resources）（米国、ニュージャージー州キーポート（Keyport））及びアロマ＆フレーバースペシャリティズ（Aroma & Flavor Specialties）（米国、コネチカット州ダンベリー（Danbury））。
【００７９】
有益剤送達組成物の製造プロセス
本出願で開示される組成物を含有する有益剤は、米国特許第６，４５１，７５１ Ｂ１号、６，９７２，２７６ Ｂ１号、６，７６４，９８６ Ｂ１号、６，７４０，７１３ Ｂ１号の教示、及び本明細書に開示される実施例に沿って、製造され得る。このような有益剤送達組成物において好適な形態としては、粒塊、エマルション、溶液、小球、ビーズ又はカプセル化物を含む固体及び流体が挙げられる。製品に有益剤送達組成物を使用する際、前記粒塊、エマルション、溶液、小球、ビーズ又はカプセル化物における有益剤送達組成物の粒径は、約０．１ミクロン〜約１００ミクロン、約１ミクロン〜約６０ミクロン、更には約５〜４０ミクロンであってもよい。前述に加えて、本発明の有益剤送達組成物は、粒子を産出するために、米国特許出願公開第２００７／０１９６５０２ Ａ１号の教示にしたがって更に加工され得、ここで、有益剤送達組成物は、生じた粒子の１つ以上の層の少なくとも一部分、更には全てを含んでもよい。
【００８０】
本明細書で開示されるプロセス用に好適な設備としては、連続攪拌槽型反応器、ホモジナイザー、タービン攪拌器、再循環ポンプ、パドルミキサー、プラウせん断（ploughshear）ミキサー、リボンブレンダー、垂直軸造粒機及びドラムミキサー（両方ともバッチ式であり、利用可能な場合は連続プロセスの形状のものには、スプレー乾燥機、及び押出成形機）が挙げられる。そのような設備は、ロッジ社（Lodige GmbH）（ドイツ、パーデルボルン（Paderborn））、リトルフォード・デイ社（Littleford Day， Inc.）（米国ケンタッキー州フローレンス（Florence））、フォーベルグ社（Forberg AS）（ノルウェー、ラルヴィク（Larvik））、グラット・エンジニア・テクニック社（Glatt Ingenieurtechnik GmbH）（ドイツ、ワイマール（Weimar））、ニロ社（Niro）（デンマークのセーボルク（Soeborg））、ホソカワ・Ｂｅｐｅｘ社（Hosokawa Bepex Corp.）（米国ミネソタ州ミネアポリス（Minneapolis））、アーデ・バリンコ社（Arde Barinco）（米国ニュージャージー州）から入手可能である。
【００８１】
有益剤送達組成物を含む組成物
本発明の消費者製品における実施形態には、本出願に開示される有益剤送達組成物の少なくとも１つの態様が含まれてもよい。有益剤送達組成物は、消費者製品に加えられるのに先立って前形成されるか、特定の実施形態では、有益剤送達組成物の構成成分は、消費者製品と同時に又は続けて添加されてもよい。このような付加方法は、本明細書において「個別添加」と記載されている。使用される有益剤送達組成物の正確な濃度は、消費者製品の型及び最終用途によって異なり、１つの態様では、消費者製品は、全組成物の重量に基づいて、本明細書に開示される有益剤送達組成物を少なくとも約０．０１重量％、約０．０１重量％〜約８０重量％、更には約０．０２重量％〜約１０重量％含んでもよい。
【００８２】
１つの態様では、コンパクトな消費者製品が開示されている。
【００８３】
１つの態様では、全消費者製品処方重量に基づいて、約０％〜約１５％、約０．５％〜約１０％、更には約１％〜約８％の含水量を有する液体洗剤を含有する消費者製品が開示されている。
【００８４】
１つの態様では、本明細書に開示される有益剤送達組成物、及び、出願人による有益剤送達システムに加えて、界面活性剤、酵素、ポリマー、染料、純香料、香料送達システム、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料の少なくとも１つの実施形態を含む消費者製品が開示されている。好適な香料送達システムは、米国特許出願公開第２００７／０２７５８６６ Ａ１号に記載されている。
【００８５】
１つの態様では、消費者製品は、本明細書に開示される有益剤送達組成物、及び少なくとも１つの洗浄及び／又はトリートメント組成物又は布地ケア補助剤成分を含んでもよい洗浄及び／又はトリートメント組成物又は布地ケア組成物である。
【００８６】
１つの態様では、洗浄組成物は、かかる洗浄組成物の総重量に基づいて、約０．００５重量％〜約５重量％のかかる粒子を含んでもよい。１つの態様では、布地トリートメント組成物は、布地トリートメント組成物の総重量に基づいて、約０．００５〜約２０重量％のかかる粒子を含んでもよい。
【００８７】
本発明の態様には、洗濯洗剤組成物（例えば、タイド（TIDE）（商標））、硬質表面洗浄剤（例えば、ミスター・クリーン（MR CLEAN）（商標））、自動食器洗浄用液体（例えば、カスケード（Cascade）（商標））、食器洗浄用液体（例えば、ダウン（DAWN）（商標））、及び床洗浄剤（例えば、スウィファ（SWIFFER）（商標））中での本発明の有益剤送達組成物の使用が挙げられる。洗浄組成物の非限定的な例としては、米国特許第４，５１５，７０５号；４，５３７，７０６号；４，５３７，７０７号；４，５５０，８６２号；４，５６１，９９８号；４，５９７，８９８号；４，９６８，４５１号；５，５６５，１４５号；５，９２９，０２２号；６，２９４，５１４号；６，３７６，４４５号；７，１６９，７４１ Ｂ２号及び７，２９７，６７４ Ｂ２号、並びに、米国特許出願公開第２００５／０１３０８６４ Ａ１号に記載されるものが挙げられる。本明細書に開示される洗浄組成物は、水性洗浄操作での使用中に、洗浄水のｐＨが約６．５〜約１２、又は約７．５〜１０．５となるように処方されてもよい。液体食器洗浄製品の処方は、典型的には、約６．８〜約９．０のｐＨを有する。洗浄製品は、典型的には、約７〜約１２のｐＨを有するように処方される。推奨使用濃度でｐＨを制御する技術には、緩衝剤、アルカリ、酸などの使用が挙げられ、当業者には周知である。
【００８８】
本明細書に開示される布地トリートメント組成物は、典型的には、布地柔軟化活性物質（「ＦＳＡ」）を含む。好適な布地柔軟化活性物質には、第４級アンモニウム化合物、アミン、脂肪酸エステル、ショ糖エステル、シリコーン、分散性ポリオレフィン、粘土、ポリサッカライド、脂肪油、ポリマーラテックス、及びこれらの混合物からなる群から選択される物質が挙げられるが、これらに限定されない。
【００８９】
補助剤物質
本発明のそれぞれの消費者製品の実施形態には必須ではないが、以下に例示されている補助剤の非限定的なリストは、当該消費者製品中で使用するのに適しており、例えば、性能を補助若しくは向上させるために、洗浄すべき基材の処理のために、又は香料、着色剤、染料などを用いる場合のように組成物の審美性を変化させるために、本発明の特定の実施形態に組み込むのが望ましい場合がある。これらの追加的構成成分の明確な性質、及びそれを組み込む濃度は、組成物の物理的形態及び使用されるべき作業の性質によって決まる。好適な補助剤物質としては、界面活性剤、ビルダー、キレート剤、染料移行防止剤、分散剤、酵素、及び酵素安定剤、触媒材料、漂白活性化剤、ポリマー分散剤、粘土汚れ除去／再付着防止剤、増白剤、発泡抑制剤、染料、付加香料及び香料送達システム、構造弾性化剤、増粘剤／構造化剤、柔軟仕上げ剤、キャリア、向水性物質、加工助剤及び／又は顔料が挙げられるが、これらに限定されない。下記の開示に加え、このような他の補助剤の好適な例及び使用濃度は、米国特許第５，５７６，２８２号、同第６，３０６，８１２ Ｂ１号、及び同第６，３２６，３４８ Ｂ１号に記載されており、これらは参照により組み込まれる。
【００９０】
述べてきたように、本発明のそれぞれの消費者製品の実施形態において、補助剤成分は必須ではない。したがって、本出願人らの組成物の特定の実施形態は、以下の補助剤材料の１つ以上を含有しない：漂白活性化剤、界面活性剤、ビルダー、キレート剤、移染防止剤、分散剤、酵素、及び酵素安定剤、触媒金属錯体、ポリマー分散剤、粘土及び汚れ除去／再付着防止剤、増白剤、起泡抑制剤、染料、付加香料及び香料送達システム、構造弾性化剤、増粘剤／構造化剤、柔軟仕上げ剤、キャリア、向水性物質、加工助剤及び／又は顔料。しかし、１つ以上の補助剤が存在する場合、このような１つ以上の補助剤は、以下に詳細に記載されるように存在してもよい。
【００９１】
界面活性剤−本発明による組成物は、界面活性剤又は界面活性剤系を含むことができ、界面活性剤は、非イオン性及び／若しくはアニオン性及び／若しくはカチオン性界面活性剤並びに／又は両性及び／若しくは双極性及び／若しくは半極性非イオン性界面活性剤から選択できる。界面活性剤は、典型的には、洗浄組成物の約０．１重量％から、約１重量％から、又は更には約５重量％から、洗浄組成物の約９９．９重量％まで、約８０重量％まで、約３５重量％まで、又は更には約３０重量％までの濃度で存在する。
【００９２】
ビルダー−本発明の組成物は、１つ以上の洗剤ビルダー又はビルダー系を含むことができる。存在する場合、組成物は、典型的に、少なくとも約１重量％のビルダー、又は約５重量％若しくは１０重量％〜約８０重量％、５０重量％まで、又は更には３０重量％までの前記ビルダーを含む。ビルダーとしては、ポリホスフェートの、アルカリ金属、アンモニウム及びアルカノールアンモニウム塩、アルカリ金属ケイ酸塩、アルカリ土類及びアルカリ金属炭酸塩、アルミノシリケートビルダー、ポリカルボキシレート化合物、エーテルヒドロキシポリカルボキシレート、無水マレイン酸とエチレン又はビニルメチルエーテルとのコポリマー、１，３，５−トリヒドロキシベンゼン−２，４，６−トリスルホン酸、及びカルボキシメチルオキシコハク酸、エチレンジアミン四酢酸及びニトリロ三酢酸のようなポリ酢酸の種々のアルカリ金属、アンモニウム及び置換アンモニウム塩、並びにメリット酸、コハク酸、オキシジコハク酸、ポリマレイン酸、ベンゼン１，３，５−トリカルボン酸、カルボキシメチルオキシコハク酸、及びこれらの可溶性塩のようなポリカルボン酸塩が挙げられるが、これらに限定されない。
【００９３】
キレート化剤−本明細書の組成物はまた、任意で１つ以上の銅、鉄及び／又はマンガンのキレート化剤を含有してもよい。使用される場合、キレート化剤は、一般に本明細書の組成物の約０．１重量％〜約１５重量％、又は更には本明細書の組成物の約３．０重量％〜約１５重量％を構成する。
【００９４】
移染防止剤−本発明の組成物はまた、１つ以上の移染防止剤を含んでもよい。好適なポリマー移染防止剤としては、ポリビニルピロリドンポリマー、ポリアミンＮ−オキシドポリマー、Ｎ−ビニルピロリドンとＮ−ビニルイミダゾールとのコポリマー、ポリビニルオキサゾリドン及びポリビニルイミダゾール、又はこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。本明細書の組成物中に存在する場合、移染防止剤は、洗浄組成物の約０．０００１重量％から、約０．０１重量％から、約０．０５重量％から、洗浄組成物の約１０重量％まで、約２重量％まで、又は更には約１重量％までの濃度で存在する。
【００９５】
分散剤−本発明の組成物は分散剤も含むことができる。好適な水溶性有機物質は、ホモポリマー又はコポリマーの酸又はこれらの塩であり、それらのうちのポリカルボン酸は、互いに２個を超えない炭素原子によって離間されている少なくとも２個のカルボキシル基を含んでよい。
【００９６】
酵素−組成物は、洗浄性能効果、及び／又は布地ケア効果を提供する１つ以上の洗浄性酵素を含むことができる。好適な酵素の例としては、ヘミセルラーゼ、ペルオキシダーゼ、プロテアーゼ、セルラーゼ、キシラナーゼ、リパーゼ、ホスホリパーゼ、エステラーゼ、クチナーゼ、ペクチナーゼ、ケラタナーゼ、レダクターゼ、オキシダーゼ、フェノールオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、タンナーゼ、ペントサナーゼ、マラナーゼ、β−グルカナーゼ、アラビノシダーゼ、ヒアルロニダーゼ、コンドロイチナーゼ、ラッカーゼ、及びアミラーゼ、又はこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。典型的な組み合わせは、プロテアーゼ、リパーゼ、クチナーゼ、及び／又はセルラーゼのような従来の適用可能な酵素をアミラーゼと組み合わせた混液である。
【００９７】
酵素安定剤−組成物、例えば洗剤において使用するための酵素類は、種々の技術によって安定化することができる。本明細書で採用される酵素は、カルシウムイオン及び／又はマグネシウムイオンを酵素に供給する、最終組成物中のカルシウムイオン及び／又はマグネシウムイオンの水溶性供給源の存在によって安定化させることができる。
【００９８】
触媒金属錯体−本出願人らの組成物は、触媒金属錯体を包含してもよい。金属含有漂白触媒の１つの種類は、銅、鉄、チタン、ルテニウム、タングステン、モリブデン、又はマンガンのカチオンのような、限定された漂白触媒活性の遷移金属カチオン、亜鉛又はアルミニウムのカチオンのような、漂白触媒活性をほとんど又は全く有さない補助金属カチオン、並びに触媒金属及び補助金属のカチオンに対して規定された安定度定数を有する金属イオン封鎖剤（sequestrate）、特にエチレンジアミン四酢酸、エチレンジアミンテトラ（メチレンホスホン酸）及びこれらの水溶性塩を含む触媒系である。このような触媒は、米国特許第４，４３０，２４３号に開示される。
【００９９】
必要に応じて、本明細書の組成物は、マンガン化合物を用いて触媒され得る。このような化合物及び使用濃度は当該技術分野で周知であり、例えば、米国特許第５，５７６，２８２号に開示されるマンガン系触媒が挙げられる。
【０１００】
本明細書において有用なコバルト漂白触媒は既知であり、例えば、米国特許第５，５９７，９３６号及び同第５，５９５，９６７号に記載されている。このようなコバルト触媒は、既知の手順、例えば、米国特許第５，５９７，９３６号、及び同第５，５９５，９６７号において教示されているような手順によって容易に調製される。
【０１０１】
また本明細書の組成物は、マクロ多環式の剛性配位子（「ＭＲＬ」と省略される）の遷移金属錯体を適切に包含してもよい。実用的な事柄として、限定するためではないが、本明細書の組成物及び洗浄方法は、水性洗浄媒体において少なくとも１億分の１のオーダーの有益剤ＭＲＬ種を提供するように調整することができ、ＭＲＬを洗浄溶液中に約０．００５ｐｐｍ〜約２５ｐｐｍ、約０．０５ｐｐｍ〜約１０ｐｐｍ、又は更には約０．１ｐｐｍ〜約５ｐｐｍに設定できる。
【０１０２】
当該遷移金属漂白剤触媒中の好ましい遷移金属としては、マンガン、鉄、及びクロムが挙げられる。本明細書における好ましいＭＲＬは、架橋した特定の種類の超剛性配位子、例えば、５，１２−ジエチル−１，５，８，１２−テトラアザビシクロ［６．６．２］ヘキサデカンである。
【０１０３】
好適な遷移金属ＭＲＬは、既知の手順、例えば、ＰＣＴ国際公開特許第００／３２６０１号及び米国特許第６，２２５，４６４号で教示されているような手順によって容易に製造される。
【０１０４】
好適な増粘剤／構造化剤、及びこれらの有用なレベルは、米国特許出願公開第２００５／０１３０８６４ Ａ１号及び米国特許第７，１６９，７４１ Ｂ２号及び７，２９７，６７４ Ｂ２号に記載されている。
【０１０５】
消費者製品の製造及び使用プロセス
本発明の消費者製品の実施形態は、任意の適切な形態に配合でき、配合者によって選択される任意の方法によって調製され、方法の非限定例は、米国特許第５，８７９，５８４号、米国特許第５，６９１，２９７号、米国特許第５，５７４，００５号、米国特許第５，５６９，６４５号、米国特許第５，５６５，４２２号、米国特許第５，５１６，４４８号、米国特許第５，４８９，３９２号、及び米国特許第５，４８６，３０３号（これらすべては本明細書に参考として組み入れる）に記載される。
【０１０６】
使用方法
消費者製品などの、本明細書に開示される有益剤送達組成物を含有する組成物は、とりわけ表面又は布地のような部位を洗浄又は処理するのに使用することができる。通常、前記場所の少なくとも一部は、希釈されない形態又は希釈された液体、例えば洗浄液の、本出願人らの組成物の実施形態と接触され、そしてその後、任意に、その場所が洗浄及び／又はすすがれてもよい。１つの態様では、ある部位が任意で洗浄及び／又はすすがれ、本発明による粒子に又は前記粒子を含む組成物に接触され、次に任意で洗浄及び／又はすすがれる。本発明の目的上、洗浄には、擦ること及び機械的攪拌が挙げられるが、これらに限定されない。部位は、例えば布地であって、通常の消費者使用条件において選択又は処理されることが可能である、例えば布地のようなほぼ任意の材料を含んでもよい。開示される組成物を含み得る液体のｐＨは、約３〜約１１．５であってもよい。こうした組成物は、典型的に、溶液中で約５００ｐｐｍ〜約１５，０００ｐｐｍの濃度で使用される。洗浄溶媒が水であるとき、水温は、典型的には、約５℃〜約９０℃であり、部位が布地を含むとき、水と布地との割合は、典型的には、約１：１〜約３０：１である。
【０１０７】
有益剤送達組成物を含む包装
１つの態様では、有益剤送達組成物を含む包装が開示されている。このような包装は、消費者製品のような製造物をパッケージするのに使用され得る。本発明の有益剤送達組成物は、このような包装の任意の場所に付着されるか、取り付けられてもよい。１つの態様では、包装は、本発明の有益剤送達組成物を含む製品をパッケージするのに使用される。このような包装は、本発明に従って、かかる包装の任意の場所に付着されるか、取り付けられる組成物を有してもよい。包装は、ラッピング、及び／又は容器を含む任意の形態をとってもよい。１つの態様では、本明細書に開示される有益剤送達組成物は、このような包装の外面及び／又は内面に付着されるか、取り付けられてもよい。１つの態様では、前記包装は、キャップ及び本明細書に開示される前記有益剤送達組成物を含み、前記キャップの外面又は内面に付着されるか、取り付けられる容器を含んでもよい。
【０１０８】
有益剤送達組成物を含むディスプレイ
１つの態様では、有益剤送達組成物を含むディスプレイが開示されている。このようなディスプレイは、消費者製品などの製品に注意を引き、製品の販売を全体的又は部分的に促進及び／又は補助するために使用されてもよい。本発明の有益剤送達組成物は、このようなディスプレイの任意の場所に付着されるか、取り付けられてもよい。このようなディスプレイは、ポスター、販売及び／又はマーケティング文言、及び／又は容器を含む任意の形態をとってもよい。１つの態様では、本明細書に開示される有益剤送達組成物は、このようなディスプレイの外面及び／又は内面に付着されるか、取り付けられる。
【０１０９】
試験方法
本出願の「試験方法」の項で開示される試験方法は、本出願人らの発明が本明細書に記載され及び特許請求されているように、本出願人らの発明のパラメータの各値を求めるために使用されるべきであると理解される。
【０１１０】
Ｉ．粘度
ａ．）使用装置：ベルギー国、１７３１ゼリック市ブリュッセルセスティーンウェグ（Brusselsesteenweg）５００、コネクションビジネスパーク（ConneXion Business Park）のＴＡインスツルメンツ・オブ・ウォーター社（TA Instruments of Waters）から入手可能な、ＡＲ １０００レオメーター。
ｂ．）装置設定：
−剪断応力：２０℃及び４０℃の双方において、８０Ｐａ〜７００Ｐａのランプ負荷
−形状：４ｃｍ平板円錐型（２°）
ｃ．）データ解析
−Ｐｓ．Ｓからデータ入手。
−Ｐｓ．Ｓをｃｐｓに変換。
【０１１１】
ＩＩ．湿式接着力
ａ．）製造業者の推奨用量のアリエール（Ariel）液体（オハイオ州シンシナティ（Cincinnati）のプロクターアンドギャンブル社（Procter & Gamble Co.）から入手可能）の１７％を２リットルの水に溶解し、予浸溶液を調製する。用量の残った部分は、以下の工程ｄ．）で使用するために保存する。
【０１１２】
使用前に、テリー（ベルギー国ウェアガム（Waregem）８７９０のマエス・テキスタイル（Maes Textile）から入手可能な製品番号ＳＴ０１３４５）を４回前洗浄する（７５ｇのアリエール（Ariel）粉末を使用して９０℃で短時間綿洗浄サイクルを２回、及び製品を使用せずに９０℃で短時間綿洗浄サイクルを２回行う）。
【０１１３】
ｂ．）浸漬前に、それぞれのテリーを秤量し、１０個の１０ｃｍ×１０ｃｍの綿テリー（ベルギー国ウェアガム（Waregem）８７９０のマエス・テキスタイル（Maes Textile）から入手可能な製品番号ＳＴ０１３５４）を５分間浸漬し−５分間の浸漬後、それぞれのテリーを手で絞って吸収した余分な浸漬液体を除去する。
【０１１４】
ｃ．）スプーンを使用して、１グラム線の有益剤送達組成物をそれぞれのテリーに塗布することで、それぞれの浸漬されたテリーを処理する。
【０１１５】
ｄ．）ミーレ・ベルギー社（Miele Belgium NV）（モーレム（Mollem）１７３０）から入手可能なミーレ洗濯機（Miele washing machine）（Ｗ７１５型）で、上述の工程ａ．）のアリエール（Ariel）用量の残り部分、及び２５グレイン／ガロンの硬度を有する水を使用して、４０℃における短時間綿洗浄サイクルで処理したテリー及び非浸漬かつ非処理のテリー（製品番号ＳＴ０１３４５）１ｋｇ（ベルギー国ウェアガム（Waregem）８７９０のマエス・テキスタイル（Maes Textile）から入手可能）を洗浄する。
【０１１６】
ｅ．）洗浄サイクルの終わりに、２１℃及び５０％湿度に調節した部屋で自然乾燥させた後、それぞれのテリーを秤量し、残存する有益剤送達組成物の割合を計算する。
【０１１７】
ｆ．）１０回の測定を平均し、１０個のテリーに残存する有益剤送達組成物の平均量を求め、以下の尺度を適用して有益剤送達組成物における湿式接着力指数を求める：
使用される０〜４の尺度：０＝０％残存、１＝０を超えるが１０％未満の残存、２＝１０％〜３０％未満の残存、３＝３０％〜５０％未満の残存、４＝５０％〜１００％の残存。
【実施例】
【０１１８】
本発明の特定の実施形態を図示し、記載したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることは当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内にあるこのようなすべての変更及び修正を、添付の特許請求の範囲で扱うものとする。
【０１１９】
以下で記載される有益剤送達組成物を製造するために使用される成分は以下から入手することが可能である：
ドイツ国、６７０５６ルートビヒシャフェン（Ludwigshafen）の、バスフ社（BASF Aktiengesellschaft）の洗剤及びフォーミュレーター用パフォーマンスケミカル部（Performance Chemicals for Detergents and Formulators）
米国、オハイオ州４４１４１−３２４７、クリーブランド（Cleveland）、９９１１ブレックスビルロード（Brecksville Rd.）の、ノベオン社スペシャリティケミカルズインダストリアルスペシャリティ部（Noveon Specialty Chemicals Industrial Specialties Division）
バイエル（Bayer）：ドイツ国、５１３６８レバークーゼン（Leverkusen）、Ｗ１カイザー−ウィルヘルム−アリー・ビルディング（Kaiser-Wilhelm-Allee）１のバイエル・マテリアル・サイエンス社（Bayer Material Science AG）
日本、５５０−８６６８、大阪市西区新町ナガセ・ケムテックス株式会社
米国、ニューヨーク州１００１９、ニューヨーク（New York）ウエスト５７ストリート５２１のＩＦＦ。
【０１２０】
（実施例１）：有益剤送達組成物の調製
以下の成分を秤量し、ガラスバイアル瓶に加えた：
５５％の香料組成物
２．９％のナガセから（Nagase）のエポキシド・デナコール（登録商標）ＥＸ６２２（ＣＡＳ＃６８４１２−０１−１）
１５．２％のバスフ社（BASF）からのルパソール（Lupasol）（登録商標）ＷＦ（ＣＡＳ＃０９００２−９８−６）（秤量前に、６０℃の水浴で１時間温める）
２７．１％のバイエル（Bayer）からのシクロへキシルイソシアネート（ＣＡＳ＃３１７３−５３−３）
ウルトラ−タラックスＴ２５基本装置（Ultra-Turrax T25 Basic equipment）（ＩＫＡ社）を使用して、上述の成分を５〜１０分間混合した。混合が完了したら、サンプルを６０℃の温水浴中に±１２時間載置した。有益剤送達組成物を得た。
【０１２１】
（実施例２）：有益剤送達組成物の調製
以下の成分を使用すること以外は、実施例１の手順に従った：
５０％の香料組成物
９．４％のアクロス（Acros）社からのヘキシルイソシアネート（ＣＡＳ＃２５２５−６２−４）
１８．７％のバスフ社（BASF）からのルパソール（Lupasol）（登録商標）ＷＦ（ＣＡＳ＃０９００２−９８−６）（秤量前に、６０℃の水浴で１時間温める）
２１．９％のバイエル（Bayer）からのオクタデシルイソシアネート（ＣＡＳ＃１１２−９６−９）
有益剤送達組成物を得た。
【０１２２】
（実施例３）：有益剤送達組成物の調製
以下の成分を使用すること以外は、実施例１の手順に従った：
４０％の香料組成物
１．５％のアクロス（Acros）社からのヘキシルイソシアネート（ＣＡＳ＃２５２５−６２−４）
３０．２％のバスフ社（BASF）からのルパソール（Lupasol）（登録商標）ＷＦ（ＣＡＳ＃０９００２−９８−６）（秤量前に、６０℃の水浴で１時間温める）
２８．３％のバイエル（Bayer）からのシクロへキシルイソシアネート（ＣＡＳ＃３１７３−５３−３）
有益剤送達組成物を得た。
【０１２３】
（実施例４）：有益剤送達組成物の調製
以下の成分を使用すること以外は、実施例１の手順に従った：
５０％の香料組成物
１３％のＩＦＦからのδ−ダマスコーン（ＣＡＳ＃５７３７８−６８−４）
２０％のバイエル（Bayer）からのオクタデシルイソシアネート（ＣＡＳ＃１１２−９６−９）
１７％のルパソール（Lupasol）（登録商標）ＷＦ（ＣＡＳ＃０９００２−９８−６）（秤量前に、６０℃の水浴で１時間温める）
有益剤送達組成物を得た。
【０１２４】
（実施例５）：有益剤送達組成物の調製
以下の成分を使用すること以外は、実施例１の手順に従った：
５０％の香料組成物
５０％のノベオン社（Noveon）からのアミン末端ハイカー（Hycar）（登録商標）１３００Ｘ３５（ＣＡＳ＃独占所有物）（秤量前に、６０℃の水浴で１時間温める）
有益剤送達組成物を得た。
【０１２５】
上記で記載されるのと同様の方法で、組成物間において異なる比率を使用することが可能である：
【表４】
【０１２６】
（実施例６）：有益剤送達組成物の調製
以下の成分を使用すること以外は、実施例１の手順に従った：
２２％のＩＦＦからのδ−ダマスコーン（ＣＡＳ＃５７３７８−６８−４）
７８％のノベオン社（Noveon）からのアミン末端ハイカー（Hycar）（登録商標）２０００Ｘ１７３（ＣＡＳ＃００７２１０２−３３−１）（秤量前に、６０℃の水浴で１時間温める）
有益剤送達組成物を得た。
【０１２７】
上記で記載されるのと同様の方法で、組成物間において異なる比率を使用することが可能である：
【表５】
【０１２８】
（実施例９）：有益剤送達組成物の調製
以下の成分を使用すること以外は、実施例１の手順に従った：
５０％の香料組成物
４０％のノベオン社（Noveon）からのカルボキシル末端ハイカー（Hycar）（登録商標）１３００Ｘ１８（ＣＡＳ＃００６８８９１−５０−９）（秤量前に、６０℃の水浴で１時間温める）
１０％のバスフ社（BASF）からのルパソール（Lupasol）（登録商標）ＷＦ（ＣＡＳ＃０９００２−９８−６）（秤量前に、６０℃の水浴で１時間温める）
有益剤送達組成物を得た。
【０１２９】
上記で記載されるのと同様の方法で、組成物間において異なる比率を使用することが可能である：
【表６】
【表７】
【０１３０】
（実施例１２）：有益剤送達組成物の調製
以下の成分を使用すること以外は、実施例１の手順に従った：
５０％の香料組成物
４０％のノベオン社（Noveon）からのカルボキシル末端ハイカー（Hycar）（登録商標）１３００Ｘ４２（ＣＡＳ＃独占所有物）（秤量前に、６０℃の水浴で１時間温める）
１０％のバスフ社（BASF）からのルパソール（Lupasol）（登録商標）ＷＦ（ＣＡＳ＃０９００２−９８−６）（秤量前に、６０℃の水浴で１時間温める）
有益剤送達組成物を得た。
【０１３１】
（実施例１３）：布地増強剤（ＦＥ用途）の製造
３部のバスフ社（BASF）からのルパソール（Lupasol）（登録商標）ＷＦ（ＣＡＳ＃０９００２−９８−６）と、７部のカルボキシル末端ハイカー（Hycar）（登録商標）１３００Ｘ１８スペシャル（ＣＡＳ＃００６８８９１−５０−９）とのポリマー混合物を作製した。ポリマー混合物と安息香酸ベンジルとの比率を１．７部：８．３部として、この混合物を混和し、溶液を作製した。ガラスジャー中で成分を混和し、電磁攪拌器を使用して混合しながらホットプレートの上で８０℃まで加熱した。
【０１３２】
次に、生じたポリマープレミックス／安息香酸ベンジルを、香料組成物と１：１の比率で混合した。次に、生じた混合物を布地増強剤マトリックスに加えた。
【０１３３】
（実施例１４）：粉末洗剤に使用するキャリア−香料システムのアグロメレーション
上記の実施例１〜１２で得られる任意の有益剤送達組成物又はそれらの混合物を、アグロメレーションが始まる前に、約２時間、６０℃まで加熱した。次に、選択された有益剤送達組成物と溶解ルテンゾール（Lutensol）（登録商標）ＡＴ８０粉末とを、有益剤送達組成物を４重量部：溶解ルテンゾール（Lutensol）（登録商標）ＡＴ８０粉末を６重量部の比率で混和した。ウルトラ−タラックスＴ２５基本装置（Ultra-Turrax T25 Basic equipment）（ＩＫＡ社）を使用して、上述の成分を５〜１０分間混合した。
【０１３４】
次に、ブラウン社（Braun）のキッチンフードプロセッサを使用して、混合物を４部：軽灰を６部の比率で上述の混合物を混合し、粉末洗剤マトリックスに加えられる粒塊を形成した。
【０１３５】
（実施例１５）：液体用途
上記の実施例１〜１２で得られる任意の有益剤送達組成物を、アグロメレーションが始まる前に、約２時間６０℃まで加熱した。
【表８】
【０１３６】
ウルトラ−タラックスＴ２５基本装置（Ultra-Turrax T25 Basic equipment）（ＩＫＡ社）を使用して、このような任意の有益剤送達組成物と安息香酸ベンジルとを上述の比率で５〜１０分間混合した。次に、生じた混合物を液体洗剤マトリックスに加えた。
【０１３７】
（実施例１５）：液体用途−個別添加
液体洗浄及び／又はトリートメント組成物に以下の材料を任意の順序で個別に加え、洗浄及び／又はトリートメント組成物を形成した。
【表９】
【０１３８】
（実施例１６）：液体用途
以下の成分を使用すること以外は、実施例１の手順に従った：
６０％の香料組成物
８％のノベオン社（Noveon）からのハイカー（Hycar）（登録商標）１３００Ｘ１８スペシャル（ＣＡＳ＃００６８８９１−５０−９）（秤量前に、６０℃の水浴で１時間温める）
３２％の安息香酸ベンジル
有益剤送達組成物を得た。
【０１３９】
本明細書に開示されている寸法及び値は、列挙した正確な数値に厳しく限定されるものとして理解すべきではない。それよりむしろ、特に指定されない限り、こうした各寸法は、列挙した値と、その値周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することを意図したものである。例えば、「４０ｍｍ」として開示された寸法は、「約４０ｍｍ」を意味することを意図する。
【０１４０】
「発明を実施するための形態」で引用した全ての文献は、その関連部分において本明細書に参考として組み込まれ、いかなる文献の引用も、それが本発明に対する先行技術であることを認めるものと解釈すべきではない。本書における用語のいずれかの意味又は定義が、参照により組み込まれた文献における用語のいずれかの意味又は定義と相反する範囲では、本書においてその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
【０１４１】
本発明の特定の諸実施形態を図示し、記載したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることは当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内にあるこのようなすべての変更及び修正を、添付の特許請求の範囲で扱うものとする。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
ａ．）好ましくは香料及び／又はカプセル化香料であって、より好ましくはアルデヒド及び／又はケトン部分を含む香料及びカプセル化香料である、有益剤と、
ｂ．）
（ｉ）少なくとも１つの１級又は２級アミンを含むポリアミンと、１官能性イソシアネート、エポキシド及びこれらの混合物からなる群から選択される材料との反応生成物であって、前記ポリアミンと前記材料との比率は、好ましくは１：９〜９：１、より好ましくは１：４〜４：１、最も好ましくは１：２〜２：１であって、１官能性イソシアネートとエポキシドとの比率は０：１〜１：０であり、好ましくは９：１〜１：９であり；
（ｉｉ）カルボキシル末端ポリ（ブタジエン−ｃｏ−アクリロニトリル）とポリアミンとの組み合わせであって、カルボキシル末端ポリ（ブタジエン−ｃｏ−アクリロニトリル）とポリアミンとの比率は、好ましくは９９：１〜１：９９、より好ましくは９５：５〜５：９５、最も好ましくは４：６〜６：４であり；
（ｉｉｉ）カルボキシル末端ポリ（ブタジエン−ｃｏ−アクリロニトリル）；
（ｉｖ）アミン末端ポリ（ブタジエン−ｃｏ−アクリロニトリル）；及び
（ｖ）これらの混合物、からなる群から選択される材料を含むキャリアと、
を含み、
前記有益剤と前記キャリアとの比率は、好ましくは９：１〜１：９、より好ましくは３：７〜７：３、最も好ましくは６：４〜４：６である、有益剤送達組成物。
【請求項２】
少なくとも１つの１級又は２級アミンを含むポリアミンと、１官能性イソシアネート、エポキシド、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料との反応生成物から選択される材料を含む、請求項１に記載の有益剤送達組成物。
【請求項３】
少なくとも１つの１級又は２級アミンを含むポリアミンと、１官能性イソシアネートとの反応生成物を含む、請求項１〜２のいずれか一項に記載の有益剤送達組成物。
【請求項４】
少なくとも１つの１級又は２級アミンを含むポリアミンと、エポキシドとの反応生成物を含む、請求項１〜３のいずれか一項に記載の有益剤送達組成物。
【請求項５】
少なくとも１つの１級又は２級アミンを含むポリアミンと、１官能性イソシアネート及びエポキシドとの反応生成物を含む、請求項１〜４のいずれか一項に記載の有益剤送達組成物。
【請求項６】
ａ．）少なくとも１つの１級又は２級アミンを含む前記ポリアミンが、ポリアルキルアミン、ポリアリルアミン、ポリビニルアミン、アミン末端ポリ（ブタジエン−ｃｏ−アクリロニトリル）、ポリアミノ置換ポリサッカライド、アミノ官能化ポリジアルキルシロキサン、ポリアミノアルキル、ポリ（アミノ酸）、ビス（３−アミノプロピル）ピペラジン、Ｎ，Ｎ−ビス（３−アミノプロピル）メチルアミン、トリス（２−アミノエチル）アミン及びこれらの混合物からなる群から選択され、好ましくは前記ポリアルキルアミンがポリエチレンイミンを含み、
ｂ．）前記１官能性イソシアネートが、アルキルイソシアネート、シクロへキシルイソシアネート、芳香族イソシアネート及びこれらの混合物からなる群から選択され、好ましくは前記アルキルイソシアネートが、オクタデシルイソシアネート、ヘキシルイソシアネート及びこれらの混合物からなる群から選択され、
ｃ．）前記エクスポキシドが、好ましくは、フェニルグリシジルエーテル、エトキシ化フェニルグリシジルエーテル及びこれらの混合物からなる群から選択されるグリシジルエーテルを含むモノエポキシド；及び／又は、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテルからなる群から選択され、より好ましくはソルビトールポリグリシジルエーテルであるポリエポキシド、
を含む、請求項１〜５のいずれか一項に記載の有益剤送達組成物。
【請求項７】
前記有益剤が、表１の香料、表２の香料、表３の香料、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含む、請求項１〜６のいずれか一項に記載の有益剤送達組成物。
【請求項８】
前記有益剤が、４−メトキシベンズアルデヒド；４−フェニルブタン−２−オン；３，７−ジメチル−２−メチレン−６−オクテナール；４−（２，６，６−トリメチルシクロヘキサ−１−エン−１−イル）ブタ−３−エン−２−オン；２，４−ジメチルシクロヘキサ−３−エン−１−カルバルデヒド；２−メチル−３−（ｐ−イソプロピルフェニル）プロピオンアルデヒド；２−ブテン−１−オン、１−（２，６，６−トリメチル−１，３−シクロヘキサジエン−１−イル）−；１−シクロヘキシル−エチレン−クロトネート；１−（２，６，６−トリメチル−３−シクロヘキセン−１−イル）−２−ブテン−１−オン；３−メチルシクロペンタデセノン；４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセニル）ブタン−２−オン；２，５−ジメチル−２−オクテン−６−オン；ジヒドロ−ノル−シクロペンタジエニルアセテート；３−（ｏ−（及びｐ−）エチルフェニル）−２，２−ジメチルプロピオンアルデヒド；３−（３−イソプロピルフェニル）ブタナール；３−ブテン−２−オン、３−メチル−４−（２，６，６−トリメチル−２−シクロヘキセン−１−イル）−；α−メチル−３，４（メチレンジオキシ）ヒドロシンナムアルデヒド；ｎ−ヘキシルオルトヒドロキシベンゾエート；７−アセチル−１，２，３，４，５，６，７，８−オクタヒドロ−１，１，６，７，テトラメチルナフタレン；４−（１−エトキシビニル）−３，３，５，５−テトラメチル−シクロヘキサン−１−オン；２−シクロヘキセン−１−オン、２−メチル−５−（１−メチルエテニル）−、（Ｒ）−；２，４−ジメチル−３−シクロヘキセン−１−カルバルデヒド；３，７−ジメチル−１，６−オクタジエン−３−オル；２，６−ジメチル−５−ヘプテナール；メチルジヒドロジャスモネート；メチルノニルアセトアルデヒド；６，６−ジメトキシ−２，５，５−トリメチルヘキサ−２−エン；２−シクロヘキセン−１−オン、２−メチル−５−（１−メチルエテニル）−、（Ｒ）−；オクトアルデヒド；２−シクロヘキシル−１，６−ヘプタジエン−３−オン、及びこれらの混合物からなる群から選択される香料を含む、請求項１〜７のいずれか一項に記載の有益剤送達組成物。
【請求項９】
前記有益剤がカプセル化香料を含み、好ましくは前記カプセル化香料が、
ａ．）４．５未満、好ましくは４．２５未満、より好ましくは４．０未満、最も好ましくは３．７５未満のＣｌｏｇＰを有する香料組成物；
ｂ．）香料組成物の総重量に基づいて、４．０未満のＣｌｏｇＰを有する香料材料を６０％、好ましくは７０％含む香料組成物；
ｃ．）香料組成物の総重量に基づいて、３．５未満のＣｌｏｇＰを有する香料材料を３５％、好ましくは５０％、より好ましくは６０％含む香料組成物；
ｄ．）香料組成物の総重量に基づいて、４．０未満、好ましくは３．５未満のＣｌｏｇＰを有する香料材料を４０％、及び２．０未満のＣｌｏｇＰを有する香料材料を少なくとも１％含む香料組成物；
ｅ．）香料組成物の総重量に基づいて、４．０未満、好ましくは３．５未満のＣｌｏｇＰを有する香料材料を４０％、及び３．０未満のＣｌｏｇＰを有する香料材料を少なくとも１５％含む香料組成物；
ｆ．）香料組成物の総重量に基づいて、ブタノエートエステルを少なくとも１％、好ましくは少なくとも２％、及びペンタノエートエステルを少なくとも１％含む香料組成物；
ｇ．）香料組成物の総重量に基づいて、アリル部分を含むエステルを少なくとも２％、好ましくは少なくとも３％、及びエステル部分を含む他の香料を少なくとも１０％、好ましくは少なくとも２５％、より好ましくは少なくとも３０％含む香料組成物；
ｈ．）香料組成物の総重量に基づいて、アルキル鎖部分を含むアルデヒドを少なくとも１％、好ましくは少なくとも５％含む香料組成物；
ｉ．）香料組成物の総重量に基づいて、ブタノエートエステルを少なくとも２％含む香料組成物；
ｊ．）香料組成物の総重量に基づいて、ペンタノエートエステルを少なくとも１％含む香料組成物；
ｋ．）香料組成物の総重量に基づいて、アリル部分を含むエステルを少なくとも３％、及びアルキル鎖部分を含むアルデヒドを少なくとも１％含む香料組成物；
ｌ．）香料組成物の総重量に基づいて、エステル部分を含む香料を少なくとも２５％、及びアルキル鎖部分を含むアルデヒドを少なくとも１％含む香料組成物；
ｍ．）香料組成物の総重量に基づいて、４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセニル）−３−ブテン−２−オン、４−（２，６，６−トリメチル−２−シクロヘキセニル）−３−ブテン−２−オン及び３−ブテン−２−オン、３−メチル−４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセン−２−イル）−、及びこれらの混合物などのイオノンから選択される材料を少なくとも２％、好ましくは少なくとも１０％含む香料組成物；
ｎ．）香料組成物の総重量に基づいて、トリデカ−２−エノニトリル、マンダリル、及びこれらの混合物を少なくとも０．１％、好ましくは１％含む香料組成物；
ｏ．）香料組成物の総重量に基づいて、３，７−ジメチル−６−オクテンニトリル、２−シクロヘキシリデン−２−フェニルアセトニトリル及びこれらの混合物から選択される材料を少なくとも２％、好ましくは少なくとも５％含む香料組成物；
ｐ．）香料組成物の総重量に基づいて、エステル、アルデヒド、イオノン、ニトリル、ケトン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される部分を含む１つ以上の香料を少なくとも８０％含む香料組成物；
ｑ．）香料組成物の総重量に基づいて、アリル部分を含むエステルを少なくとも３％含む香料組成物であって、香料組成物の総重量に基づいて、１−メチルエチル−２−メチルブタノエート；エチル−２−メチルペンタノエート；１，５−ジメチル−１−エテニルヘキシル−４−エニルアセテート；ｐ−メンタ−１−エン−８−イルアセテート；４−（２，６，６−トリメチル−２−シクロヘキセニル）−３−ブテン−２−オン；４−アセトキシ−３−メトキシ−１−プロペニルベンゼン；２−プロペニルシクロヘキサンプロピオネート；ビシクロ［２．２．１］ヘプト−５−エン−２−カルボン酸、３−（１−メチルエチル）−エチルエステル；ビシクロ［２．２．１］ヘプタン−２−オル、１，７，７−トリメチル−、アセテート；１，５−ジメチル−１−エテニルヘキサ−４−エニルアセテート；ヘキシル２−メチルプロパノエート；エチル−２−メチルブタノエート；４−ウンデカノン；５−ヘプチルジヒドロ−２（３ｈ）−フラノン；１，６−ノナジエン−３−オル、３，７ジメチル−；３，７−ジメチルオクタ−１，６−ジエン−３−オル；３−シクロヘキセン−１−カルボキシアルデヒド、ジメチル−；３，７−ジメチル−６−オクテンニトリル；４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセニル）−３−ブテン−２−オン；トリデカ−２−エノニトリル；パチョリ油；エチルトリサイクル［５．２．１．０］デカン−２−カルボキシレート；２，２−ジメチル−シクロヘキサンプロパノール；ヘキシルエタノエート；７−アセチル、１，２，３，４，５，６，７，８−オクタヒドロ−１，１，６，７−テトラメチルナフタレン；アリル−シクロヘキシルオキシアセテート；メチルノニルアセトアルデヒド；１−スピロ［４，５］デカ−７−エン−７−イル−４−ペンテネン−１−オン；７−オクテン−２−オル、２−メチル−６−メチレン−、ジヒドロ；シクロヘキサノール、２−（１，１−ジメチルエチル）−、アセテート；ヘキサヒドロ−４，７−メタノインデン−５（６）−イルプロピオネートヘキサヒドロ−４，７−メタノインデン−５（６）イルプロピオネート；２−メトキシナフタレン；１−（２，６，６−トリメチル−３−シクロヘキセニル）−２−ブテン−１−オン；１−（２，６，６−トリメチル−２−シクロヘキセニル）−２−ブテン−１−オン；３，７−ジメチルオクタン−３−オル；３−ブテン−２−オン、３−メチル−４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセン−２−イル）−；ヘキサン酸、２−プロペニルエステル；（ｚ）−ノナ−６−エン−１−アル；１−デシルアルデヒド；１−オクタナール；４−ｔ−ブチル−α−メチルヒドロシンナムアルデヒド；α−ヘキシルシンナムアルデヒド；エチル−２，４−ヘキサジエノエート；２−プロペニル３−シクロヘキサンプロパノエート；及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を少なくとも２０％、好ましくは少なくとも３０％、より好ましくは少なくとも５０％含む香料組成物；
ｒ．）香料組成物の総重量に基づいて、１−メチルエチル−２−メチルブタノエート；エチル−２−メチルペンタノエート；１，５−ジメチル−１−エテニルヘキサ−４−エニルアセテート；ｐ−メンタ−１−エン−８−イルアセテート；４−（２，６，６−トリメチル−２−シクロヘキセニル）−３−ブテン−２−オン；４−アセトキシ−３−メトキシ−１−プロペニルベンゼン；２−プロペニルシクロヘキサンプロピオネート；ビシクロ［２．２．１］ヘプト−５−エン−２−カルボン酸、３−（１−メチルエチル）−エチルエステル；ビシクロ［２．２．１］ヘプタン−２−オル、１，７，７−トリメチル−、アセテート；１，５−ジメチル−１−エテニルヘキサ−４−エニルアセテート；ヘキシル２−メチルプロパノエート；エチル−２−メチルブタノエート、４−ウンデカノリド；５−ヘプチルジヒドロ−２（３ｈ）−フラノン；５−ヒドロキシドデカン酸；デカラクトン；ウンデカラクトン；１，６−ノナジエン−３−オル、３，７ジメチル−；３，７−ジメチルオクタ−１，６−ジエン−３−オル；３−シクロヘキセン−１−カルボキシアルデヒド、ジメチル−；３，７−ジメチル−６−オクテンニトリル；４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセニル）−３−ブテン−２−オン；トリデカ−２−エノニトリル；パチョリ油；エチルトリサイクル［５．２．１．０］デカン−２−カルボキシレート；２，２−ジメチル−シクロヘキサンプロパノール；アリルシクロヘキシルオキシアセテート；メチルノニルアセトアルデヒド；１−スピロ［４，５］デカ−７−エン−７−イル−４−ペンテン−１−オン；７−オクテン−２−オル、２−メチル−６−メチレン−、ジヒドロ、シクロヘキサノール、２−（１，１−ジメチルエチル）−、アセテート；ヘキサヒドロ−４，７−メタノインデン−５（６）−イルプロピオネートヘキサヒドロ−４，７−メタノインデン−５（６）−イルプロピオネート；２−メトキシナフタレン；１−（２，６，６−トリメチル−３−シクロヘキセニル）−２−ブテン−１−オン；１−（２，６，６−トリメチル−２−シクロヘキセニル）−２−ブテン−１−オン；３，７−ジメチルオクタン−３−オル；３−ブテン−２−オン、３−メチル−４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセン−２−イル）−；ヘキサン酸、２−プロペニルエステル；（ｚ）−ノナ−６−エン−１−アル；１−デシルアルデヒド；１−オクタナール；４−ｔ−ブチル−α−メチルヒドロシンナムアルデヒド；エチル−２，４−ヘキサジエノエート；２−プロペニル３−シクロヘキサンプロパノエート；及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を少なくとも２０％、好ましくは少なくとも３０％、より好ましくは少なくとも５０％含む香料組成物；
ｓ．）香料組成物の総重量に基づいて、３−シクロヘキセン−１−カルボキシアルデヒド、ジメチル−；３−ブテン−２−オン、３−メチル−４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセン−２−イル）−；パチョリ油；ヘキサン酸、２−プロペニルエステル；１−オクタナール；１−デシルアルデヒド；（ｚ）−ノナ−６−エン−１−アル；メチルノニルアセトアルデヒド；エチル−２−メチルブタノエート；１−メチルエチル−２−メチルブタノエート；エチル−２−メチルペンタノエート；４−ヒドロキシ−３−エトキシベンズアルデヒド；４−ヒドロキシ−３−メトキシベンズアルデヒド；３−ヒドロキシ−２−メチル−４−ピロン；３−ヒドロキシ−２−エチル−４−ピロン、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を少なくとも５％含む香料組成物；
ｔ．）香料組成物の総重量に基づいて、５．０を超えるＣｌｏｇＰを有する香料を１０％未満、好ましくは５％未満含む香料組成物；
ｕ．）ゲラニルパルミテートを含む香料組成物；又は
ｖ．）第１及び任意の第２の材料を含む香料組成物であって、
（ｉ）少なくとも２、好ましくは２〜１２、より好ましくは２．５〜８、最も好ましくは２．５〜６のＣｌｏｇＰ、
（ｉｉ）２８０℃未満、好ましくは５０℃〜２８０℃未満、より好ましくは５０℃〜２６５℃未満、最も好ましくは８０℃〜２５０℃未満の沸点と、
を有する前記第１の材料と、前記任意の第２の材料が、存在する場合、
（ｉ）２．５未満、好ましくは２〜０．１のＣｌｏｇＰ；及び
（ｉｉ）１００ｐｐｂ未満、好ましくは０．００００１ｐｐｂ〜１００ｐｐｂ未満、より好ましくは０．００００１ｐｐｂ〜５０ｐｐｂ未満、最も好ましくは０．００００１ｐｐｂ〜２０ｐｐｂ未満のＯＤＴを有する前記任意の第２の材料と、からなる群から選択される材料を含み、
好ましくは前記カプセル化香料が、架橋メラミンホルムアルデヒドを含むシェルでカプセル化される、請求項１〜６のいずれか一項に記載の有益送達組成物。
【請求項１０】
２以上、３以上、更には４以上の湿潤接着指数を有する、請求項１〜９のいずれか一項に記載の有益剤送達組成物。
【請求項１１】
前記有益剤送達組成物が、０．２５Ｐａ・ｓ（２５０ｃｐｓ）〜１０，０００Ｐａ・ｓ（１０，０００，０００ｃｐｓ）、好ましくは１Ｐａ・ｓ（１０００ｃｐｓ）〜１００Ｐａ・ｓ（１００，０００ｃｐｓ）、より好ましくは１．５Ｐａ・ｓ（１５００ｃｐｓ）〜５０Ｐａ・ｓ（５０，０００ｃｐｓ）の粘度を有する、請求項１〜１０のいずれか一項に記載の有益剤送達組成物。
【請求項１２】
請求項１〜１１のいずれか一項に記載の有益剤送達組成物を含み、好ましくはマイクロカプセル及び／又は粒塊を含む粒子であって、好ましくは前記有益剤送達組成物の少なくとも一部分が、前記マイクロカプセル及び／又は粒塊の少なくとも一部分をコーティングしている粒子。
【請求項１３】
請求項１〜１１に記載の有益剤送達組成物を含む固体又は流体であって、前記固体又は流体が、粒塊、エマルション、溶液、小球、ビーズ又はカプセル化物である、固体又は流体。
【請求項１４】
全組成物の重量に対して、請求項１に記載の有益剤送達組成物を少なくとも０．０１％、好ましくは０．０１〜８０％、より好ましくは０．０２％〜１０％、及び補助剤成分を含む消費者製品であって、前記補助剤成分が、界面活性剤、酵素、ポリマー、染料、純香料、香料送達システム及びこれらの混合物からなる群から選択され、好ましくは、前記消費者製品が包装を含み、好ましくは前記有益剤送達組成物の少なくとも一部分が前記包装に貼付又は付着されている、消費者製品。
【請求項１５】
請求項１〜１３のいずれか一項に記載の組成物及びディスプレイ材料を含むディスプレイであって、前記組成物の少なくとも一部分が前記ディスプレイ材料に貼付又は付着されているディスプレイ。
【請求項１６】
請求項１に記載の組成物及び少なくとも１つの洗浄及び／又はトリートメント組成物又は布地ケア補助剤成分を含む、洗浄及び／又はトリートメント組成物又は布地ケア組成物。
【請求項１７】
部位を処理及び／又は洗浄する方法であって、前記方法が、
ａ．）前記部位を任意で洗浄及び／又はすすぐ工程と、
ｂ．）前記部位と請求項１〜１４のいずれか一項に記載の組成物とを接触させる工程と、
ｃ．）前記部位を任意で洗浄及び／又はすすぐ工程と、
を含む、部位を処理及び／又は洗浄する方法。
【請求項１８】
請求項１〜１４のいずれか一項に記載の組成物で処理される部位。
【請求項１】
ａ．）好ましくは香料及び／又はカプセル化香料であって、より好ましくはアルデヒド及び／又はケトン部分を含む香料及びカプセル化香料である、有益剤と、
ｂ．）
（ｉ）少なくとも１つの１級又は２級アミンを含むポリアミンと、１官能性イソシアネート、エポキシド及びこれらの混合物からなる群から選択される材料との反応生成物であって、前記ポリアミンと前記材料との比率は、好ましくは１：９〜９：１、より好ましくは１：４〜４：１、最も好ましくは１：２〜２：１であって、１官能性イソシアネートとエポキシドとの比率は０：１〜１：０であり、好ましくは９：１〜１：９であり；
（ｉｉ）カルボキシル末端ポリ（ブタジエン−ｃｏ−アクリロニトリル）とポリアミンとの組み合わせであって、カルボキシル末端ポリ（ブタジエン−ｃｏ−アクリロニトリル）とポリアミンとの比率は、好ましくは９９：１〜１：９９、より好ましくは９５：５〜５：９５、最も好ましくは４：６〜６：４であり；
（ｉｉｉ）カルボキシル末端ポリ（ブタジエン−ｃｏ−アクリロニトリル）；
（ｉｖ）アミン末端ポリ（ブタジエン−ｃｏ−アクリロニトリル）；及び
（ｖ）これらの混合物、からなる群から選択される材料を含むキャリアと、
を含み、
前記有益剤と前記キャリアとの比率は、好ましくは９：１〜１：９、より好ましくは３：７〜７：３、最も好ましくは６：４〜４：６である、有益剤送達組成物。
【請求項２】
少なくとも１つの１級又は２級アミンを含むポリアミンと、１官能性イソシアネート、エポキシド、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料との反応生成物から選択される材料を含む、請求項１に記載の有益剤送達組成物。
【請求項３】
少なくとも１つの１級又は２級アミンを含むポリアミンと、１官能性イソシアネートとの反応生成物を含む、請求項１〜２のいずれか一項に記載の有益剤送達組成物。
【請求項４】
少なくとも１つの１級又は２級アミンを含むポリアミンと、エポキシドとの反応生成物を含む、請求項１〜３のいずれか一項に記載の有益剤送達組成物。
【請求項５】
少なくとも１つの１級又は２級アミンを含むポリアミンと、１官能性イソシアネート及びエポキシドとの反応生成物を含む、請求項１〜４のいずれか一項に記載の有益剤送達組成物。
【請求項６】
ａ．）少なくとも１つの１級又は２級アミンを含む前記ポリアミンが、ポリアルキルアミン、ポリアリルアミン、ポリビニルアミン、アミン末端ポリ（ブタジエン−ｃｏ−アクリロニトリル）、ポリアミノ置換ポリサッカライド、アミノ官能化ポリジアルキルシロキサン、ポリアミノアルキル、ポリ（アミノ酸）、ビス（３−アミノプロピル）ピペラジン、Ｎ，Ｎ−ビス（３−アミノプロピル）メチルアミン、トリス（２−アミノエチル）アミン及びこれらの混合物からなる群から選択され、好ましくは前記ポリアルキルアミンがポリエチレンイミンを含み、
ｂ．）前記１官能性イソシアネートが、アルキルイソシアネート、シクロへキシルイソシアネート、芳香族イソシアネート及びこれらの混合物からなる群から選択され、好ましくは前記アルキルイソシアネートが、オクタデシルイソシアネート、ヘキシルイソシアネート及びこれらの混合物からなる群から選択され、
ｃ．）前記エクスポキシドが、好ましくは、フェニルグリシジルエーテル、エトキシ化フェニルグリシジルエーテル及びこれらの混合物からなる群から選択されるグリシジルエーテルを含むモノエポキシド；及び／又は、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテルからなる群から選択され、より好ましくはソルビトールポリグリシジルエーテルであるポリエポキシド、
を含む、請求項１〜５のいずれか一項に記載の有益剤送達組成物。
【請求項７】
前記有益剤が、表１の香料、表２の香料、表３の香料、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含む、請求項１〜６のいずれか一項に記載の有益剤送達組成物。
【請求項８】
前記有益剤が、４−メトキシベンズアルデヒド；４−フェニルブタン−２−オン；３，７−ジメチル−２−メチレン−６−オクテナール；４−（２，６，６−トリメチルシクロヘキサ−１−エン−１−イル）ブタ−３−エン−２−オン；２，４−ジメチルシクロヘキサ−３−エン−１−カルバルデヒド；２−メチル−３−（ｐ−イソプロピルフェニル）プロピオンアルデヒド；２−ブテン−１−オン、１−（２，６，６−トリメチル−１，３−シクロヘキサジエン−１−イル）−；１−シクロヘキシル−エチレン−クロトネート；１−（２，６，６−トリメチル−３−シクロヘキセン−１−イル）−２−ブテン−１−オン；３−メチルシクロペンタデセノン；４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセニル）ブタン−２−オン；２，５−ジメチル−２−オクテン−６−オン；ジヒドロ−ノル−シクロペンタジエニルアセテート；３−（ｏ−（及びｐ−）エチルフェニル）−２，２−ジメチルプロピオンアルデヒド；３−（３−イソプロピルフェニル）ブタナール；３−ブテン−２−オン、３−メチル−４−（２，６，６−トリメチル−２−シクロヘキセン−１−イル）−；α−メチル−３，４（メチレンジオキシ）ヒドロシンナムアルデヒド；ｎ−ヘキシルオルトヒドロキシベンゾエート；７−アセチル−１，２，３，４，５，６，７，８−オクタヒドロ−１，１，６，７，テトラメチルナフタレン；４−（１−エトキシビニル）−３，３，５，５−テトラメチル−シクロヘキサン−１−オン；２−シクロヘキセン−１−オン、２−メチル−５−（１−メチルエテニル）−、（Ｒ）−；２，４−ジメチル−３−シクロヘキセン−１−カルバルデヒド；３，７−ジメチル−１，６−オクタジエン−３−オル；２，６−ジメチル−５−ヘプテナール；メチルジヒドロジャスモネート；メチルノニルアセトアルデヒド；６，６−ジメトキシ−２，５，５−トリメチルヘキサ−２−エン；２−シクロヘキセン−１−オン、２−メチル−５−（１−メチルエテニル）−、（Ｒ）−；オクトアルデヒド；２−シクロヘキシル−１，６−ヘプタジエン−３−オン、及びこれらの混合物からなる群から選択される香料を含む、請求項１〜７のいずれか一項に記載の有益剤送達組成物。
【請求項９】
前記有益剤がカプセル化香料を含み、好ましくは前記カプセル化香料が、
ａ．）４．５未満、好ましくは４．２５未満、より好ましくは４．０未満、最も好ましくは３．７５未満のＣｌｏｇＰを有する香料組成物；
ｂ．）香料組成物の総重量に基づいて、４．０未満のＣｌｏｇＰを有する香料材料を６０％、好ましくは７０％含む香料組成物；
ｃ．）香料組成物の総重量に基づいて、３．５未満のＣｌｏｇＰを有する香料材料を３５％、好ましくは５０％、より好ましくは６０％含む香料組成物；
ｄ．）香料組成物の総重量に基づいて、４．０未満、好ましくは３．５未満のＣｌｏｇＰを有する香料材料を４０％、及び２．０未満のＣｌｏｇＰを有する香料材料を少なくとも１％含む香料組成物；
ｅ．）香料組成物の総重量に基づいて、４．０未満、好ましくは３．５未満のＣｌｏｇＰを有する香料材料を４０％、及び３．０未満のＣｌｏｇＰを有する香料材料を少なくとも１５％含む香料組成物；
ｆ．）香料組成物の総重量に基づいて、ブタノエートエステルを少なくとも１％、好ましくは少なくとも２％、及びペンタノエートエステルを少なくとも１％含む香料組成物；
ｇ．）香料組成物の総重量に基づいて、アリル部分を含むエステルを少なくとも２％、好ましくは少なくとも３％、及びエステル部分を含む他の香料を少なくとも１０％、好ましくは少なくとも２５％、より好ましくは少なくとも３０％含む香料組成物；
ｈ．）香料組成物の総重量に基づいて、アルキル鎖部分を含むアルデヒドを少なくとも１％、好ましくは少なくとも５％含む香料組成物；
ｉ．）香料組成物の総重量に基づいて、ブタノエートエステルを少なくとも２％含む香料組成物；
ｊ．）香料組成物の総重量に基づいて、ペンタノエートエステルを少なくとも１％含む香料組成物；
ｋ．）香料組成物の総重量に基づいて、アリル部分を含むエステルを少なくとも３％、及びアルキル鎖部分を含むアルデヒドを少なくとも１％含む香料組成物；
ｌ．）香料組成物の総重量に基づいて、エステル部分を含む香料を少なくとも２５％、及びアルキル鎖部分を含むアルデヒドを少なくとも１％含む香料組成物；
ｍ．）香料組成物の総重量に基づいて、４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセニル）−３−ブテン−２−オン、４−（２，６，６−トリメチル−２−シクロヘキセニル）−３−ブテン−２−オン及び３−ブテン−２−オン、３−メチル−４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセン−２−イル）−、及びこれらの混合物などのイオノンから選択される材料を少なくとも２％、好ましくは少なくとも１０％含む香料組成物；
ｎ．）香料組成物の総重量に基づいて、トリデカ−２−エノニトリル、マンダリル、及びこれらの混合物を少なくとも０．１％、好ましくは１％含む香料組成物；
ｏ．）香料組成物の総重量に基づいて、３，７−ジメチル−６−オクテンニトリル、２−シクロヘキシリデン−２−フェニルアセトニトリル及びこれらの混合物から選択される材料を少なくとも２％、好ましくは少なくとも５％含む香料組成物；
ｐ．）香料組成物の総重量に基づいて、エステル、アルデヒド、イオノン、ニトリル、ケトン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される部分を含む１つ以上の香料を少なくとも８０％含む香料組成物；
ｑ．）香料組成物の総重量に基づいて、アリル部分を含むエステルを少なくとも３％含む香料組成物であって、香料組成物の総重量に基づいて、１−メチルエチル−２−メチルブタノエート；エチル−２−メチルペンタノエート；１，５−ジメチル−１−エテニルヘキシル−４−エニルアセテート；ｐ−メンタ−１−エン−８−イルアセテート；４−（２，６，６−トリメチル−２−シクロヘキセニル）−３−ブテン−２−オン；４−アセトキシ−３−メトキシ−１−プロペニルベンゼン；２−プロペニルシクロヘキサンプロピオネート；ビシクロ［２．２．１］ヘプト−５−エン−２−カルボン酸、３−（１−メチルエチル）−エチルエステル；ビシクロ［２．２．１］ヘプタン−２−オル、１，７，７−トリメチル−、アセテート；１，５−ジメチル−１−エテニルヘキサ−４−エニルアセテート；ヘキシル２−メチルプロパノエート；エチル−２−メチルブタノエート；４−ウンデカノン；５−ヘプチルジヒドロ−２（３ｈ）−フラノン；１，６−ノナジエン−３−オル、３，７ジメチル−；３，７−ジメチルオクタ−１，６−ジエン−３−オル；３−シクロヘキセン−１−カルボキシアルデヒド、ジメチル−；３，７−ジメチル−６−オクテンニトリル；４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセニル）−３−ブテン−２−オン；トリデカ−２−エノニトリル；パチョリ油；エチルトリサイクル［５．２．１．０］デカン−２−カルボキシレート；２，２−ジメチル−シクロヘキサンプロパノール；ヘキシルエタノエート；７−アセチル、１，２，３，４，５，６，７，８−オクタヒドロ−１，１，６，７−テトラメチルナフタレン；アリル−シクロヘキシルオキシアセテート；メチルノニルアセトアルデヒド；１−スピロ［４，５］デカ−７−エン−７−イル−４−ペンテネン−１−オン；７−オクテン−２−オル、２−メチル−６−メチレン−、ジヒドロ；シクロヘキサノール、２−（１，１−ジメチルエチル）−、アセテート；ヘキサヒドロ−４，７−メタノインデン−５（６）−イルプロピオネートヘキサヒドロ−４，７−メタノインデン−５（６）イルプロピオネート；２−メトキシナフタレン；１−（２，６，６−トリメチル−３−シクロヘキセニル）−２−ブテン−１−オン；１−（２，６，６−トリメチル−２−シクロヘキセニル）−２−ブテン−１−オン；３，７−ジメチルオクタン−３−オル；３−ブテン−２−オン、３−メチル−４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセン−２−イル）−；ヘキサン酸、２−プロペニルエステル；（ｚ）−ノナ−６−エン−１−アル；１−デシルアルデヒド；１−オクタナール；４−ｔ−ブチル−α−メチルヒドロシンナムアルデヒド；α−ヘキシルシンナムアルデヒド；エチル−２，４−ヘキサジエノエート；２−プロペニル３−シクロヘキサンプロパノエート；及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を少なくとも２０％、好ましくは少なくとも３０％、より好ましくは少なくとも５０％含む香料組成物；
ｒ．）香料組成物の総重量に基づいて、１−メチルエチル−２−メチルブタノエート；エチル−２−メチルペンタノエート；１，５−ジメチル−１−エテニルヘキサ−４−エニルアセテート；ｐ−メンタ−１−エン−８−イルアセテート；４−（２，６，６−トリメチル−２−シクロヘキセニル）−３−ブテン−２−オン；４−アセトキシ−３−メトキシ−１−プロペニルベンゼン；２−プロペニルシクロヘキサンプロピオネート；ビシクロ［２．２．１］ヘプト−５−エン−２−カルボン酸、３−（１−メチルエチル）−エチルエステル；ビシクロ［２．２．１］ヘプタン−２−オル、１，７，７−トリメチル−、アセテート；１，５−ジメチル−１−エテニルヘキサ−４−エニルアセテート；ヘキシル２−メチルプロパノエート；エチル−２−メチルブタノエート、４−ウンデカノリド；５−ヘプチルジヒドロ−２（３ｈ）−フラノン；５−ヒドロキシドデカン酸；デカラクトン；ウンデカラクトン；１，６−ノナジエン−３−オル、３，７ジメチル−；３，７−ジメチルオクタ−１，６−ジエン−３−オル；３−シクロヘキセン−１−カルボキシアルデヒド、ジメチル−；３，７−ジメチル−６−オクテンニトリル；４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセニル）−３−ブテン−２−オン；トリデカ−２−エノニトリル；パチョリ油；エチルトリサイクル［５．２．１．０］デカン−２−カルボキシレート；２，２−ジメチル−シクロヘキサンプロパノール；アリルシクロヘキシルオキシアセテート；メチルノニルアセトアルデヒド；１−スピロ［４，５］デカ−７−エン−７−イル−４−ペンテン−１−オン；７−オクテン−２−オル、２−メチル−６−メチレン−、ジヒドロ、シクロヘキサノール、２−（１，１−ジメチルエチル）−、アセテート；ヘキサヒドロ−４，７−メタノインデン−５（６）−イルプロピオネートヘキサヒドロ−４，７−メタノインデン−５（６）−イルプロピオネート；２−メトキシナフタレン；１−（２，６，６−トリメチル−３−シクロヘキセニル）−２−ブテン−１−オン；１−（２，６，６−トリメチル−２−シクロヘキセニル）−２−ブテン−１−オン；３，７−ジメチルオクタン−３−オル；３−ブテン−２−オン、３−メチル−４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセン−２−イル）−；ヘキサン酸、２−プロペニルエステル；（ｚ）−ノナ−６−エン−１−アル；１−デシルアルデヒド；１−オクタナール；４−ｔ−ブチル−α−メチルヒドロシンナムアルデヒド；エチル−２，４−ヘキサジエノエート；２−プロペニル３−シクロヘキサンプロパノエート；及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を少なくとも２０％、好ましくは少なくとも３０％、より好ましくは少なくとも５０％含む香料組成物；
ｓ．）香料組成物の総重量に基づいて、３−シクロヘキセン−１−カルボキシアルデヒド、ジメチル−；３−ブテン−２−オン、３−メチル−４−（２，６，６−トリメチル−１−シクロヘキセン−２−イル）−；パチョリ油；ヘキサン酸、２−プロペニルエステル；１−オクタナール；１−デシルアルデヒド；（ｚ）−ノナ−６−エン−１−アル；メチルノニルアセトアルデヒド；エチル−２−メチルブタノエート；１−メチルエチル−２−メチルブタノエート；エチル−２−メチルペンタノエート；４−ヒドロキシ−３−エトキシベンズアルデヒド；４−ヒドロキシ−３−メトキシベンズアルデヒド；３−ヒドロキシ−２−メチル−４−ピロン；３−ヒドロキシ−２−エチル−４−ピロン、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を少なくとも５％含む香料組成物；
ｔ．）香料組成物の総重量に基づいて、５．０を超えるＣｌｏｇＰを有する香料を１０％未満、好ましくは５％未満含む香料組成物；
ｕ．）ゲラニルパルミテートを含む香料組成物；又は
ｖ．）第１及び任意の第２の材料を含む香料組成物であって、
（ｉ）少なくとも２、好ましくは２〜１２、より好ましくは２．５〜８、最も好ましくは２．５〜６のＣｌｏｇＰ、
（ｉｉ）２８０℃未満、好ましくは５０℃〜２８０℃未満、より好ましくは５０℃〜２６５℃未満、最も好ましくは８０℃〜２５０℃未満の沸点と、
を有する前記第１の材料と、前記任意の第２の材料が、存在する場合、
（ｉ）２．５未満、好ましくは２〜０．１のＣｌｏｇＰ；及び
（ｉｉ）１００ｐｐｂ未満、好ましくは０．００００１ｐｐｂ〜１００ｐｐｂ未満、より好ましくは０．００００１ｐｐｂ〜５０ｐｐｂ未満、最も好ましくは０．００００１ｐｐｂ〜２０ｐｐｂ未満のＯＤＴを有する前記任意の第２の材料と、からなる群から選択される材料を含み、
好ましくは前記カプセル化香料が、架橋メラミンホルムアルデヒドを含むシェルでカプセル化される、請求項１〜６のいずれか一項に記載の有益送達組成物。
【請求項１０】
２以上、３以上、更には４以上の湿潤接着指数を有する、請求項１〜９のいずれか一項に記載の有益剤送達組成物。
【請求項１１】
前記有益剤送達組成物が、０．２５Ｐａ・ｓ（２５０ｃｐｓ）〜１０，０００Ｐａ・ｓ（１０，０００，０００ｃｐｓ）、好ましくは１Ｐａ・ｓ（１０００ｃｐｓ）〜１００Ｐａ・ｓ（１００，０００ｃｐｓ）、より好ましくは１．５Ｐａ・ｓ（１５００ｃｐｓ）〜５０Ｐａ・ｓ（５０，０００ｃｐｓ）の粘度を有する、請求項１〜１０のいずれか一項に記載の有益剤送達組成物。
【請求項１２】
請求項１〜１１のいずれか一項に記載の有益剤送達組成物を含み、好ましくはマイクロカプセル及び／又は粒塊を含む粒子であって、好ましくは前記有益剤送達組成物の少なくとも一部分が、前記マイクロカプセル及び／又は粒塊の少なくとも一部分をコーティングしている粒子。
【請求項１３】
請求項１〜１１に記載の有益剤送達組成物を含む固体又は流体であって、前記固体又は流体が、粒塊、エマルション、溶液、小球、ビーズ又はカプセル化物である、固体又は流体。
【請求項１４】
全組成物の重量に対して、請求項１に記載の有益剤送達組成物を少なくとも０．０１％、好ましくは０．０１〜８０％、より好ましくは０．０２％〜１０％、及び補助剤成分を含む消費者製品であって、前記補助剤成分が、界面活性剤、酵素、ポリマー、染料、純香料、香料送達システム及びこれらの混合物からなる群から選択され、好ましくは、前記消費者製品が包装を含み、好ましくは前記有益剤送達組成物の少なくとも一部分が前記包装に貼付又は付着されている、消費者製品。
【請求項１５】
請求項１〜１３のいずれか一項に記載の組成物及びディスプレイ材料を含むディスプレイであって、前記組成物の少なくとも一部分が前記ディスプレイ材料に貼付又は付着されているディスプレイ。
【請求項１６】
請求項１に記載の組成物及び少なくとも１つの洗浄及び／又はトリートメント組成物又は布地ケア補助剤成分を含む、洗浄及び／又はトリートメント組成物又は布地ケア組成物。
【請求項１７】
部位を処理及び／又は洗浄する方法であって、前記方法が、
ａ．）前記部位を任意で洗浄及び／又はすすぐ工程と、
ｂ．）前記部位と請求項１〜１４のいずれか一項に記載の組成物とを接触させる工程と、
ｃ．）前記部位を任意で洗浄及び／又はすすぐ工程と、
を含む、部位を処理及び／又は洗浄する方法。
【請求項１８】
請求項１〜１４のいずれか一項に記載の組成物で処理される部位。
【公表番号】特表２０１０−５１６８６２（Ｐ２０１０−５１６８６２Ａ）
【公表日】平成２２年５月２０日（２０１０．５．２０）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００９−５４７３３４（Ｐ２００９−５４７３３４）
【出願日】平成２０年２月１５日（２００８．２．１５）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＵＳ２００８／００２０５５
【国際公開番号】ＷＯ２００８／１００６０１
【国際公開日】平成２０年８月２１日（２００８．８．２１）
【出願人】（５９０００５０５８）ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Ｆターム（参考）】
【公表日】平成２２年５月２０日（２０１０．５．２０）
【国際特許分類】
【出願日】平成２０年２月１５日（２００８．２．１５）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＵＳ２００８／００２０５５
【国際公開番号】ＷＯ２００８／１００６０１
【国際公開日】平成２０年８月２１日（２００８．８．２１）
【出願人】（５９０００５０５８）ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Ｆターム（参考）】
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