説明

板金加工方法

【課題】金属板に波形部と位置決め用の複数の孔とを高い精度で加工成形できるとともに、後工程の加工も精度良く実行することができる板金加工方法を供する。
【解決手段】共通のプレス金型により金属板2にプレス曲げ加工による波形状の波形部wを成形すると同時に、プレス打ち抜き加工による位置決め用の複数の孔p,qを穿孔し、波形部wに対して所定距離離れて平行に複数の孔p,qを配列した成形金属板2を加工形成する板金加工方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属板に波形状の曲げ加工を施す板金加工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の板金加工において、波形状の曲げ加工により波形部を形成するとともに、後工程のために、位置決め用の孔を形成するようにした例(特許文献1参照)を、本願出願人が、先に提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4179722号公報
【0004】
該特許文献1には、プレス加工により波形部を成形した後に、同波形部に沿った所定の位置に1か所位置決め用の孔をレーザ穿孔機により穿孔することが開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように、特許文献1に開示された板金加工方法では、波形部を成形した後にレーザ穿孔機により1か所位置決め用の孔を穿孔するので、加工工数が多く、先に加工した波形部の反りの影響を受けた場合に、後の穿孔により形成された孔と波形部との相対位置の寸法精度を高く維持するのは難しい。
なお、加工装置の種類も多く設備コストがかかる。
【0006】
また、位置決め用の孔が1か所穿孔されているが、金属板を加工機にセットした場合、1つの孔の位置から金属板の指定配置位置に対するずれ量を検出できるのは、水平平行ずれ量のみであり、水平回転ずれ量は検出できないので、金属板を非常に精度良くセットしなければならず段取りに時間と熟練を要した。
【0007】
本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、金属板に波形部と位置決め用の複数の孔とを高い精度で加工成形できるとともに、後工程の加工も精度良く実行することができる板金加工方法を供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、共通のプレス金型により金属板にプレス曲げ加工による波形状の波形部を成形すると同時に、プレス打ち抜き加工による位置決め用の複数の孔を穿孔し、前記波形部に対して所定距離離れて平行に前記複数の孔を配列した成形金属板を加工形成する板金加工方法とした。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の板金加工方法において、レーザ加工により前記成形金属板から所要の形状の金属片を複数切り取るレーザ加工工程を備え、同レーザ加工工程における所定位置に移載された前記成形金属板の前記複数の孔の各孔を実測した実測位置と予め指定された各孔の指定位置との差分から前記成形金属板の指定配置位置に対する実測配置位置の水平平行ずれ量を演算し、各孔を実測した実測位置の互いの相対位置関係から前記成形金属板の指定配置位置に対する実測配置位置の水平回転ずれ量を演算し、前記水平平行ずれ量と前記水平回転ずれ量に基づいてレーザ加工位置を補正制御してレーザ加工を実行することを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の板金加工方法において、前記レーザ加工位置を補正して実行するレーザ加工は、前記実測した複数の孔の配列に沿って平行な前記波形部から金属片を複数切り取ることを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項2または請求項3記載の板金加工方法において、前記レーザ加工により切り取られた金属片は、最終形状にプレス曲げ加工が施されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1記載の板金加工方法によれば、共通のプレス金型により金属板にプレス曲げ加工による波形状の波形部を成形すると同時に、プレス打ち抜き加工による位置決め用の複数の孔を穿孔するので、加工工数が少なく、波形部の反りの影響を受けずに穿孔でき波形部と孔との相対位置の寸法精度を高く維持することができる。
また、加工機の種類も少なく設備コストがかからない。
さらに、位置決め用の孔が複数穿孔されるので、後工程で成形金属板を加工機にセットした場合、成形金属板の複数の孔の各位置から成形金属板の正確な配置位置が検出でき、成形金属板のセットに時間と熟練を要することなく、高精度の加工をすることができる。
【0013】
請求項2記載の板金加工方法によれば、レーザ加工工程における成形金属板の複数の孔の各孔を実測した実測位置と予め指定された各孔の指定位置との差分から成形金属板の指定配置位置に対する実測配置位置の水平平行ずれ量を演算するとともに、各孔を実測した実測位置の互いの相対位置関係から成形金属板の指定配置位置に対する実測配置位置の水平回転ずれ量も演算し、この水平平行ずれ量と水平回転ずれ量に基づいてレーザ加工位置を補正制御してレーザ加工を実行して成形金属板から所要の形状の金属片を複数切り取るので、高い精度のレーザ加工がなされ、高品質の金属片を効率良く切り出すことができる。
【0014】
請求項3記載の板金加工方法によれば、レーザ加工位置を補正して実行するレーザ加工は、実測した複数の孔の配列に沿って平行な前記波形部から金属片を複数切り取るので、レーザ加工時の熱歪や反りの影響を最後の金属片を切り取り加工するまで受け難く一貫して精度の良いレーザ加工を実行することができる。
【0015】
請求項4記載の板金加工方法によれば、レーザ加工により切り取られた金属片は、最終形状にプレス曲げ加工が施されるので、より一層品質の高い良品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施の形態に係るブレード製造装置の概略構成図である。
【図2】次のプレス工程の状態を示す同ブレード製造装置の概略構成図である。
【図3】次のプレス工程の状態を示す同ブレード製造装置の概略構成図である。
【図4】次のプレス工程の状態を示す同ブレード製造装置の概略構成図である。
【図5】次のプレス工程の状態を示す同ブレード製造装置の概略構成図である。
【図6】プレス加工を施された成形金属板の平面図である。
【図7】レーザ加工工程における加工機の概略側面図である。
【図8】最終の金型によるプレス工程を示す概略図である。
【図9】製造されたブレードの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係る一実施の形態について図1ないし図9に基づいて説明する。
本実施の形態は、タイヤトレッドの切り込みを形成するタイヤの金型に用いられるブレードを製造するものである。
【0018】
本実施の形態に係るブレード製造装置1の概略構成図を図1ないし図5に示す。
それぞれプレス加工を施す第1金型10,第2金型20,第3金型30が順番に所定間隔を存して配列され、第3金型30のプレス機には打ち抜き加工刃41,42が設けられている。
【0019】
各金型10,20,30は、下型11,21,31と上型12,22,32とからなり、この上下の型の間を金属板2が送り装置5により第1金型10から第2金型20を経て第3金型30へ送られる構成となっている。
上流の第1金型10の下型11と上型12は、振幅が小さい三角形状の谷(上型では山となるが以下上下型合わせて下型を基準に谷と称する)2つからなる小波波形部11a,12aを対向した型面に有し、下流の第3金型30の下型31と上型32は、振幅が大きい三角形状の谷2つからなる大波波形部31a,32aを対向した型面に有する。
【0020】
そして中央の第2金型20の下型21と上型22は、対向する型面において上流側に谷2つの大波波形部21a,22aが形成され、下流側に谷1つの小波波形部21c,22cが形成され、大波波形部21a,22aと小波波形部21c,22cとの間に谷1つの繋ぎ波形部21b,22bが両者を連続して繋ぐように形成されている。
【0021】
そして、第3金型30の下型31と上型32の下流側に所定距離離れた位置に打ち抜き加工の1対の円筒状の打ち抜き固定刃41と円柱状の打ち抜き可動刃42が2対幅方向に離れて設けられている。
2つの打ち抜き固定刃41,41は下型31と一体であり、2つの打ち抜き可動刃42,42は上型32と一体であって共通のプレス機によって可動し、プレス曲げ加工とプレス打ち抜き加工が同時に実行される。
【0022】
以上のようなブレード製造装置1において、送り装置5は長尺の金属板2をその先端部を保持して引っ張るようにして移動する。
まず図1に示すように長尺矩形平板状の金属板2を送り装置5が第1金型10の下型11と上型12の間に送り込み、図2に示すように第1金型10によりプレス曲げ加工を施す。
金属板2には曲げ加工により谷2つの小波波形が形成される。
【0023】
該プレス曲げ加工終了後、金属板2は送り装置5により第2金型20の下型21と上型22の間を移動して金属板2の小波変形部の上流側の谷部が第2金型20の下流側の小波波形部21c,22cに対応する位置で停止し、図3に示すように第2金型20によりプレス曲げ加工が施される。
【0024】
金属板2には小波波形に加えて曲げ加工により谷2つの大波波形と繋ぎ波形が新たに形成される。
金属板2の上流側の小波変形部は2度目のプレス曲げ加工を受けることになる。
なお同時に第1金型10によるプレス加工も行われ、次の波形が形成されることになる。
【0025】
次に金属板2は送り装置5により第3金型30の下型31と上型32の間およびプレス打ち抜き刃41,42の間を移動して金属板2の大波変形部の2つの谷部が第3金型30の大波波形部31c,32cに対応する位置で停止し、図4に示すように第3金型30およびプレス打ち抜き刃41,42によりプレス曲げ加工とプレス打ち抜き加工が施される。
【0026】
金属板2に形成された大波変形部は2度目のプレス曲げ加工を受けることになる。
なお同時に第2金型20と第1金型10によるプレス曲げ加工も行われる。
第3金型30と第2金型20が同時に金属板2の所定の箇所を曲げ加工するために、送り装置5による金属板2の毎回の送り量が一定になるように第1金型10,第2金型20,第3金型30は、適当な間隔を存して配置されている。
【0027】
この第3金型30による曲げ加工と同時に、2対の打ち抜き固定刃41と打ち抜き可動刃42により金属板2の曲げ加工部分である波形部w1の下流側所定箇所にプレス打ち抜き加工がなされ、2つの小円孔p1,q1が穿孔される。
【0028】
以後、送り装置5により金属板2を一定量送るごとに第1金型10,第2金型20,第3金型30によるプレス加工が同時行われ、かつレーザ穿孔機40による穿孔が行われ、順次波形部w1,波形部w2,波形部w3,……が形成されていき、各波形部w1,波形部w2,波形部w3,……の下流側にそれぞれ2つずつ小円孔p1,q1,小円孔p2,q2,小円孔p3,q3,……が穿孔される。
【0029】
波形部w1に沿って波形部w1の波の山の稜線に平行に、2つの小円孔p1,q1が配列され、波形部w1と小円孔p1,q1は、共通のプレス機の第3金型30と打ち抜き加工刃41,42により同時にプレス加工されるので、波形部w1の反りの影響を受けずに小円孔p1,q1を穿孔でき、波形部w1と小円孔p1,q1との相対位置の寸法精度を高く維持することができる。
【0030】
波形部w2以降も同じであり、波形部w2,波形部w3,……と小円孔p2,q2,小円孔p3,q3,……との各相対位置の寸法精度も高く維持される。
このように、共通のプレス機を用いてプレス曲げ加工とプレス打ち抜き加工を同時に行うので、加工工数も削減され、加工機の種類も少なく設備コストも抑えることができる。
【0031】
このようにして順次波形部w1,波形部w2,波形部w3,……が形成された成形金属板2から、図6および図7に示すようにレーザ加工機60により所定の形状の金属片3(図6に破線で示す)を切り取る。
このレーザ加工に際しては、小円孔p1,q1,小円孔p2,q2,小円孔p3,q3,……をCCDカメラ50により撮像した像を画像処理して小円孔p1,q1,小円孔p2,q2,小円孔p3,q3,……の位置を逐次検出して指定位置と比較して位置補正をしてレーザ加工を行う。
【0032】
レーザ加工機60の成形金属板2がセットされる場所には、図6に示すように、所定箇所を原点0に定めたXY直角座標が設定されている。
このXY直角座標の所定位置に成形金属板2はセットされる(図6参照)。
CCDカメラ50により小円孔p1,q1を撮像し、画像分析して小円孔p1,q1のそれぞれの重心(中心)のXY直角座標における実測位置p(xp,yp)と実測位置q(xq,yq)を求める。
【0033】
成形金属板2が正確にセットされた場合の2つの小円孔の位置は、予め指定された指定位置P(Xp,Yp)と指定位置Q(Xq,Yq)として設定されており、成形金属板2が正確にセットされれば、波形部(の波の山の稜線)はX軸に平行で、実測位置pと実測位置qはそれぞれ指定位置Pと指定位置Qに一致するが、正確にセットされないと、実測位置pと実測位置qはそれぞれ指定位置Pと指定位置Qからずれを生じる。
なお、指定位置Pと指定位置QのY座標YpとYqは等しくしている。
【0034】
レーザ加工機60は、指定位置Pと指定位置Qに基づいてレーザ加工の基準位置が決められている。
いま、CCDカメラ50により小円孔p1,q1を撮像して、小円孔p1,q1の実測位置p(xp,yp)と実測位置q(xq,yq)を求めたとすると、小円孔p1の実測位置p(xp,yp)の指定位置P(Xp,Yp)からの差分から成形金属板2の指定配置位置に対する実測配置位置の水平平行ずれ量Δx(=xp−Xp),Δy(=yp−Yp)を演算する。
Δxは、XY直角座標におけるX方向ずれ量であり、Δyは、Y方向ずれ量である。
【0035】
また、小円孔p1,q1の実測位置p(xp,yp)と実測位置q(xq,yq)から直線pqの傾きθについての水平回転ずれ量Δθ(=tan−1(yq−yp)/(xq−xp))を演算する。
【0036】
なお、指定位置P(Xp,Yp)と指定位置Q(Xq,Yq)を結ぶ直線PQの傾きは0であるので、直線pqの傾きθがすなわち水平回転ずれ量Δθであり、実測位置p(xp,yp)と実測位置q(xq,yq)だけから水平回転ずれ量Δθは求められる。
【0037】
指定位置Pと指定位置Qに基づいて基準位置が決められたレーザ加工機60は、上記のように演算された水平平行ずれ量Δx,Δyと水平回転ずれ量Δθに基づいてレーザ加工位置を補正制御してレーザ加工を実行し、成形金属板2の位置を実測した小円孔p1,q1に沿った波形部w1から所要の形状の金属片3を複数切り取る。
レーザ切取り加工により成形金属板2の波形部w1から幅方向(X軸方向)に順次金属片3を切り取っていく。
図6に示す例では、波形部w1から3個の金属片3が切り取られる。
【0038】
2つの小円孔p1,q1の実測位置に基づき水平平行ずれ量Δx,Δyばかりでなく水平回転ずれ量Δθが演算でき、水平平行ずれ量Δx,Δyおよび水平回転ずれ量Δθに基づいてレーザ加工位置を補正制御して所要の形状の金属片3が切り取られるので、成形金属板2のセットに時間と熟練を要することなく、高精度のレーザ加工を実行することができる。
【0039】
この成形金属板2における波形部w1から3個の金属片3が切り取られると、次に、成形金属板2はY軸の負の方向に所定量移動されて、今度は波形部w2と小円孔p2,q2が所定位置にセットされ、再び小円孔p2,q2がCCDカメラ50により実測されて指定位置P,Qとの差分から水平平行ずれ量Δx,Δyおよび実測位置p,qから水平回転ずれ量Δθが演算され、水平平行ずれ量Δx,Δyと水平回転ずれ量Δθに基づいてレーザ加工位置を補正制御して小円孔p2,q2に沿った波形部w2についてレーザ加工により金属片3が3個精度良く切り取られる。
【0040】
このように、上記の工程を波形部w1,w2,w3,……について順次繰り返し行って金属片3がレーザ加工により切り取られていく。
実測した2つの小円孔p,qの配列に沿って平行な波形部から金属片3を3個切り取るので、レーザ加工時の熱歪や反りの影響を最後の3個目の金属片3を切り取り加工するまで受け難く、一貫して精度の良いレーザ加工を実行することができる。
そして、金属板2のレーザ加工を施す位置に累積誤差が生じない。
【0041】
レーザ加工により切り取られた金属片3は、最後に図7に示すように金属片3全体をプレス加工する金型70で再度曲げ加工が施される。
先のプレス加工工程で一度しか曲げ加工を施されなかった箇所もこの金型50によるプレス加工で少なくとも2度加工されることになるとともに端部を最終形状に加工形成する。
したがって、より一層品質の高い良品を得ることができる。
【0042】
こうして図8に示すような完成品としてのブレード4が製造される。
このブレード4がタイヤ加硫成形金型の表面に多数植設され、タイヤトレッドに多数の切り込みを形成することができる。
【0043】
以上の実施の形態では、金属板2に波形部wをプレス加工するときに、同時に2つの孔p,qを打ち抜き加工していたが、3つ以上穿孔してもよい。
また、1つの波形部からレーザ加工により金属片をすべて切り取った後に、金属板2を所定量移動していたが、レーザ加工機60によっては、レーザ加工機とCCDカメラを複数の波形部に亘って移動できる場合は、CCDカメラによる小円孔の実測と波形部のレーザ切り取り加工を繰り返して複数の波形部から金属片を切り取ったところで、金属板2を移動するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0044】
1…ブレード製造装置、2…金属板、3…金属片、4…ブレード、5…送り装置、
w1,w2,w3…波形部、
p1,p2,p3…小円孔、q1,q2,q3…小円孔、
10…第1金型、11…下型、12…上型、
20…第2金型、21…下型、22…上型、
30…第3金型、31…下型、32…上型、
41…打ち抜き固定刃、42…打ち抜き可動刃、
50…CCDカメラ、
60…レーザ加工機、
70…金型。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
共通のプレス金型により金属板にプレス曲げ加工による波形状の波形部を成形すると同時に、プレス打ち抜き加工による位置決め用の複数の孔を穿孔し、前記波形部に対して所定距離離れて平行に前記複数の孔を配列した成形金属板を加工形成することを特徴とする板金加工方法。
【請求項2】
レーザ加工により前記成形金属板から所要の形状の金属片を複数切り取るレーザ加工工程を備え、
同レーザ加工工程における所定位置に移載された前記成形金属板の前記複数の孔の各孔を実測した実測位置と予め指定された各孔の指定位置との差分から前記成形金属板の指定配置位置に対する実測配置位置の水平平行ずれ量を演算し、
各孔を実測した実測位置の互いの相対位置関係から前記成形金属板の指定配置位置に対する実測配置位置の水平回転ずれ量を演算し、
前記水平平行ずれ量と前記水平回転ずれ量に基づいてレーザ加工位置を補正制御してレーザ加工を実行することを特徴とする請求項1記載の板金加工方法。
【請求項3】
前記レーザ加工位置を補正して実行するレーザ加工は、前記実測した複数の孔の配列に沿って平行な前記波形部から金属片を複数切り取ることを特徴とする請求項2記載の板金加工方法。
【請求項4】
前記レーザ加工により切り取られた金属片は、最終形状にプレス曲げ加工が施されることを特徴とする請求項2または請求項3記載の板金加工方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−125879(P2011−125879A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−284925(P2009−284925)
【出願日】平成21年12月16日(2009.12.16)
【出願人】(000005278)株式会社ブリヂストン (11,469)
【Fターム(参考)】