説明

梱包装置および商品の梱包方法

【課題】初期製品容器内に製品を収納する処理装置の排出部に連結されることが可能な梱包装置を提供する。
【解決手段】梱包装置(10)は、各々がカートン内に製品(A)を梱包することが可能な2つ以上の梱包サブシステムを具備し、梱包サブシステムは梱包される製品(11)の共通の出所を共有し、少なくとも1つの移送機構(22)が、前記共通の出所から2つ以上の前記梱包サブシステムのいずれかに製品(A)を移送するために設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は梱包装置および商品の梱包方法に関する。より具体的には、しかし専用ではないが、本発明は商品の流れの中において商品を操る方法、およびその方法を実行するための装置に関し、複数のカートンタイプおよび形式を処理することが可能なレイアウトを備えた梱包装置に関する。
【背景技術】
【0002】
梱包の分野において、複数の初期製品容器を具備したパッケージを消費者に提供する必要があることがしばしばある。そのような複数の容器は、船積みおよび流通ならびに販売促進情報の表示のために魅力的である。
【0003】
初期製品容器をカートンブランクから形成されたカートン内に載置することによって、初期製品容器を自動的に梱包することが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】英国特許第0812201号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
初期製品容器内に製品を収納する処理装置の排出部に連結されることが可能な梱包装置の生産も魅力的であり、この処理装置は例えば瓶詰めまたは缶詰装置であってもよい。初期製品容器の排出流れを再編成して、カートン内に容易に収納することがさらに魅力的であるかもしれない。
【0006】
本発明のさらなる目的は、多くの異なったカートン形式を処理することが可能なレイアウトを備えた梱包装置を提供することであり、例えば、カートンの周囲を包装する、完全に包装されたカートンをバスケット運搬する、および初期製品容器を備えた選択された形式のカートンをサイドロードもしくはエンドロード(side or end load)、またはトップロードもしくはボトムロード(top load or bottom load)可能なものである。さらに、梱包装置の形式又はレイアウトを即座に変化させて、要求された方法のカートン形式またはローディング(loading)に適合させることが可能であることも魅力的である。
【0007】
船積みおよびマルチパックの流通のためのさらなるパッケージ内に初期製品容器を含んだパッケージを収納することが可能な梱包装置の生産も魅力的である。
【0008】
消費者への小売業者によって個別に流通されることが可能な初期製品容器のような第3のパッケージ内に、遊離した形式の初期製品容器を収納することも魅力的である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
したがって、本発明の第1の態様は、1つ以上の製品にカートンブランクを適用するための梱包サブシステムを提供するものであり、その梱包サブシステムは、カートンブランクを保持するためのカートンホッパと、ホッパからカートンブランクを取り出し、且つカートンブランクを第1コンベアに載置するための供給機構と、第1コンベアの周りにカートンブランクのパネルを折りたたむための折りたたみ機構と、概略U字状に折りたたまれたカートンブランクを取り上げて、第2コンベア上において搬送された1つ以上の製品に関して折りたたまれたカートンブランクを載置するための移送機構と、を具備している。
【0010】
好適に、第1コンベアもしくは第2コンベアのいずれか、または第1コンベアおよび第2コンベアの双方は連続的に移動する。
【0011】
好適に第2コンベアは第1コンベアに平行である。
【0012】
本発明の第2態様によれば、少なくとも1つの製品のレーンまたはコラムを具備した製品の投入流れを配列するための梱包サブシステムを提供することであって、梱包サブシステムは、製品の流れから1つ以上の製品を取り出して製品をコンベア上に載置するための製品取り出し載置ロボットであって、コンベアの上に回動可能に組み付けられたアームと、アームに回動可能に連結されたグリッパヘッドと、を具備した製品取り出し載置ロボットと、コンベア上の製品を減速させるために設けられた製品減速機構と、を具備し、製品の流れは、製品の流れが、製品の投入流れよりも少なくとも1つ多い製品コラムまたはレーンを含むように配列されたサブシステムから排出されている。
【0013】
好適に、製品の投入流れは製品の2つのレーンを具備し、製品の排出流れは製品の4つのレーンを具備している。
【0014】
好適に、製品の投入流れは製品の2つのレーンを具備し、製品の排出流れは製品の4つのレーンを具備している。
【0015】
好適に、遅延機構はエンドレスコンベアに連結された少なくとも1つのラグを具備し、ラグは取り出し載置ロボットの下流の製品の流れに挿入される。
【0016】
本発明の第3態様によれば、これまでに記載されたサブシステムを具備した梱包装置が提供される。
【0017】
本発明の第4態様によれば、梱包される製品の流れを供給するための製品コンベアと、第1カートンブランクを格納するための第1カートンホッパと、第2カートンブランクを格納するための第2カートンホッパと、第1コンベア上に前記第1カートンブランクを載置するための第1供給機構と、投入コンベアからのグループ化された製品を受け入れるための第2コンベアおよび第3コンベア上に前記第2カートンブランクを載置するための第2供給機構と、を具備し、少なくとも1つの移送機構は前記投入コンベアから前記第1コンベアまたは第3コンベアのいずれかへの製品の移動を可能にし、前記製品は個々の前記第1ブランクまたは第2ブランク内に梱包される梱包装置を提供する。
【0018】
好適に、梱包装置は、投入コンベアと第1コンベアとの間の製品の移動または第2コンベアと第3コンベアとの間のカートンブランクの移動を可能にした第2移送機構をさらに具備している。
【0019】
好適に、第1移送機構または第2移送機構は交換可能なヘッドユニットを具備し、交換可能なヘッドユニットは異なったタイプのカートンもしくは製品を搬送することおよび/または製品移送とカートン移送との間の切り替えを行うことが可能である。
【0020】
本発明の第5態様によれば、2つ以上の梱包サブシステムを具備し、各々のサブシステムはカートン内に製品を梱包することが可能な梱包装置において、 梱包サブシステムは梱包される製品の共通の出所を共有し、少なくとも1つの移送機構が、共通の出所から2つ以上の梱包サブシステムのいずれかに製品を移送するために設けられている梱包装置を提供する。
【0021】
好適に、2つの梱包サブシステムの各々は、異なったタイプまたは形式の製品を梱包する。
【0022】
好適に、2つ以上の梱包サブシステムの1つの梱包サブシステムによって処理されたカートンは、2つ以上の梱包サブシステムの別の梱包サブシステムによって処理されたカートン内に載置される。
【0023】
本発明の第6態様によれば、パッケージを連続的に形成する方法であって、
第1コンベア上にカートンブランクの連続的な流れを供給するステップと、
第2コンベア上に製品の連続的な流れを供給するステップと、
ブランクを第1コンベアの周りに逆U字状構造体に折りたたむステップと、
少なくとも1つの逆U字状構造体を連続的に取り上げて、逆U字状構造体を第2コンベア上の1つ以上の製品に関して載置するステップと、
カートンブランクを折りたたんで、製品のグループの周りのカートンの構成を完成させて、パッケージの連続的な流れを形成するステップと、を含んでいるパッケージを連続的に形成する方法が提供される。
【0024】
好適に、カートンブランクはパッケージの形成の間に連続的に移動している。
【0025】
好適に、製品はパッケージの形成の間に連続的に移動している。
【0026】
本発明の第7態様によれば、製品の流れ内の製品を操作する方法であって、
製品のコラムよりも少なくとも1つ多いレーンを含んだコンベア上の製品の、少なくとも1つのコラムを含んだ製品の連続的な投入流れを供給するステップと、
少なくとも1つの製品のコラムから少なくとも1つの製品を取り上げるステップと、
取り上げられた少なくとも1つの製品を少なくとも1つ多いレーンのうちの1つの空のレーン内に載置するステップと、
少なくとも1つ多いレーンのすべてにおいて製品を遅延させて、投入流れよりも少なくとも1つ多いコラムを具備した連続的な製品の排出流れが形成されるステップと、を含んでいる方法を提供する。
【0027】
本発明の例示的な実施形態が、添付図を参照するとともにここに記載されている。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の第1の実施形態による梱包装置の上からの斜視図を示している。
【図2】動作の第1モードの第1ステージにおける、図1の梱包装置の投入端部におけるサブシステムの上からの斜視図を示している。
【図3】動作の第1モードの第2ステージにおける、図2のサブシステムの上からの斜視図を示している。
【図4】動作の第1モードにおける図1の梱包装置のカートン充填ステーションの上からの斜視図を示している。
【図5】動作の第2モードの第1ステージにおける、図1の梱包装置の投入端部におけるサブシステムの上からの斜視図を示している。
【図6】動作の第2モードの第2ステージにおける、図5のサブシステムの上からの斜視図を示している。
【図7】動作の第2モードの第3ステージにおける、図5のサブシステムの上からの斜視図を示している。
【図8】動作の第2モードの第4ステージにおける、図5のサブシステムの上からの斜視図を示している。
【図9】動作の第2モードにおける図1の梱包装置のカートン充填ステーションの上からの斜視図を示している。
【図10】動作の第1ステージにおける本発明の第2の実施形態による、図4および9のカートン充填ステーションの上からの斜視図を示している。
【図11】動作の第2ステージにおける本発明の第2の実施形態による、図4および9のカートン充填ステーションの上からの斜視図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0029】
図1を参照すると、限定されるものではないが、瓶又は缶のような初期製品の投入を受け入れることが可能な梱包装置10の斜視図が示されている。初期製品はこれ以降製品と称する。
【0030】
製品Aは投入コンベア11上の梱包装置10の投入端部への流れに移送される。カートンブランクBはホッパまたはマガジン14に格納されており、ホッパ14からカートンコンベア19へと予備成形機18を介してカートンブランク供給機構16によって移送される。カートンブランク供給機構16はホッパ14からカートンブランクBを取り出し、第1の実施形態においては、3つのカートンブランクBが同時に取り出される。カートンブランクBはカートンブランク供給機構16によって予備成形機18内に押し込まれる。予備成形機18はカートンブランクBのサイドパネルとエンドパネルとに力を負荷して、互いのパネルおよびカートンブランクBのベースパネルに対して略直角の関係となるように折りたたみ、これによってカートンブランクBからカートンCを部分的に成形する。部分的に成形されたカートンCは、カートンCの完全な組立の前に製品Aを受け入れることが可能である。
【0031】
カートンブランク供給機構16は部分的に成形されたカートンCを予備成形機18から取り除き、それらをカートンコンベア19に載置する。カートンコンベア19は、投入コンベア11の横に且つ略平行に配置されている。
【0032】
その後、製品Aの流れは、カートン充填ステーションに移送される前に製品マニピュレータ12によって再整理され、その様子は以下により詳細に記載されている。カートン充填ステーションでは製品がカートン充填装置22によって取り上げられ、部分的に組み立てられたカートンC内に載置される。充填されたカートンCは、その後、封止ステーションに移送され、そこではカートンクローザ24がカートンCのトップパネルを所定の位置に折りたたみ、上端フラップをカートンCのサイドパネルの1つおよびエンドパネルにそれぞれ固定する。完全に組み立てられたパッケージは、その後、梱包装置10から排出コンベア26によってさらなる処理(図示略)のために移送される。
【0033】
製品マニピュレータ12のより詳細な説明に移ると、図2および3は動作の第1モードにおける製品マニピュレータの動作が示されている。このモードにおいて、製品マニピュレータ12は製品Aの投入流れを、製品Aの2つのレーンから製品Aの4つのレーンへと変更する。
【0034】
製品マニピュレータ12は製品Aの投入流れの上に回動可能に組み付けられたアーム48を具備している。アーム48はグリッパヘッド46に回動可能に連結されており、この実施形態においては、グリッパヘッドは12の製品Aを把持することが可能である。駆動手段は、製品Aの投入流れ上のアームを相互に回転するように設けられており、さらなる駆動手段は、上から見たときに、投入コンベア11とともに平行な向きにおいてグリッパヘッド46を維持するように設けられている。別個の駆動機構が双方の機能のために設けられるか、または単一の駆動機構が使用されてもよいことが予想される。駆動機構はサーボモータまたは他の適切な電気モータによって提供されてもよいことが予期されるが、代替的に油圧または空気圧機構が使用されてもよい。
【0035】
製品Aの流れ中の製品Aのレーン又はコラムの数の変更は、2つの投入レーンの各々から6個の製品Aを取り出し、且つそれらを追加の2つのレーンに載置することによって達成され、それは図2および3に示されている。製品マニピュレータ12は、2つの投入レーンの各々の、続いて来る6個の製品Aが妨害されることなく通過することを可能にしている。製品マニピュレータ12は、その後、妨害されることなく通過した製品Aに続いたさらなる12個の製品Aを取り出し、それらを追加の2つのレーンに載置する。
【0036】
製品Aの4つのレーンを具備した製品Aの連続的な流れを提供するために、製品マニピュレータ12の下流において製品Aを遅らせる必要がある。これは、再整理された製品Aの流れ20内に遅延ラグ56を導入することによって達成される。図4に示されたように、遅延ラグ56は、再整理された製品Aの流れ20の下に配置されたエンドレスコンベアに連結されている。遅延ラグ56は製品Aの移動方向と同一の方向に移動するが、製品Aを移送するコンベア11よりも遅い速度である。このようにして、製品Aが遅延ラグと係合した場合、流れ20内の続いて来る製品Aも、それらが製品Aの下流においてより遅い遅延ラグと遭遇するため、遅らされる。このようにして、妨害されていない製品Aおよび移送された製品Aは、製品Aの4つのレーンを具備した製品Aの連続的な流れ20を形成する。
【0037】
好適に、梱包装置10は製品Aの投入流れの両側部に配置された星型ホイール44を具備している。星型ホイール44は製品Aの流れを調整し、図2および4に示したように、製品Aが等間隔になることを確実にしている。このことは、グリッパヘッド46による製品Aの取り出しを容易にしている。
【0038】
再度図4を参照すると、4つのレーンを具備した、再整理された流れ20内の製品Aは、カートン充填装置22によって取り出される。カートン充填装置22は互いに回動可能に連結された上部アーム21と下部アーム23とを具備している。下部アーム23は連結ヘッド50に回動可能に連結されており、連結ヘッド50は移動ヘッド機構52に組み付けられており移動ヘッド機構はグリッパヘッド54に連結されている。上部アーム21はフレーム(図示略)に回動可能に連結されている。
【0039】
図4に示された実施形態において、3つのグリッパヘッドが設けられ、各々が4×6配列の24個の製品Aを取り出すことが可能である。グリッパヘッド54は互いに対して移動することも可能であり、コンベア11に上にあるときには、グリッパヘッドは互いに接触したグループの製品Aを取り出しそれらをカートンコンベア19上のカートンCの間隔およびピッチに合わせるように離間させることが可能である。
【0040】
移動ヘッド機構52は直線移動方向Dにおいて往復するように移動されることが可能であり、その方向は投入コンベア11とカートンコンベア19とに略平行である。したがって、移動ヘッド52は梱包装置10内において上流と下流とを移動することが可能である。このことは、カートン充填装置22が梱包装置10内の第1位置において投入コンベア11から製品を取り出し、第1位置の下流にある第2位置においてそれらをカートンC内に収納することを可能にしている。このようにして、製品Aの投入流れおよび再整理された製品Aの流れ20は、矢印D2で示された方向において下流に連続的に移動する。移動ヘッド機構52は、2008年7月4日に出願された同時継続出願である特許文献1により詳細に記載されており、その出願内容は本願に含められている。
【0041】
この実施形態において、カートンCは製品Aが移動される方向D2と同一の方向D3において移送されるが、カートンCと製品Aとは、例えば梱包装置10の反対側において製品Aの流れを投入することによって、逆の方向に移送されることが可能であるということが予測される。
【0042】
図5は梱包装置10の動作の第2モードを示しており、そこでは製品Aの投入流れは2つのレーンを備えた製品Aの投入流れから3つのレーンの流れ120へと再整理される。星型ホイール44が再度設けられて、流れを調整し、製品Aの投入流れの空間を空けている。動作のこの第2モードにおいて、製品マニピュレータ12は、
(1)投入レーンの1つから5つの製品Aの単一コラムを取り出し、図5および6に示されたように、それを追加の第3レーン内に載置して、除去された5個の製品Aの直径に等しい長さを有する空いた空間が、中央のレーンに形成されることと、
(2)5個の製品Aは2つの投入レーンの各々から取り出して載置されるように、5個の製品Aの2つのコラムで10個の製品Aのグループを取り出して、取り出された5個の製品Aの1つの第1コラムが追加の第3レーンに載置され、5個の製品Aの別の第2コラムが、第1コラムの1つが取り出されたレーンに載置されることと、を交互に行い、それは図7および8に示されている。
【0043】
さらに、製品Aは製品マニピュレータ12の下流で遅延され、製品Aが製品Aの3つのレーンの連続的な流れ120となるように再構築される。図9に示された遅延ラグ56は製品Aに遅延または減速を提供し、製品Aは、下流の製品Aのより遅い移動によって同様に遅延した、続いて来る上流の製品Aと接触する。代替の実施形態において、遅延ラグ56は先行技術で公知のフライトバー(flight bar)に置き換えられてもよく、遅延ラグ56はオーバーヘッドコンベア(overhead conveyor)に連結されて設けられてもよいことが予想される。
【0044】
追加的に、この第2作動モードにおいて、2つのカートン充填装置22、128がこれまでに記載された単一のカートン充填装置22の所定の位置に設けられてもよく、それは図9に示されている。第1カートン重点装置22は、3×5配列に配置された15個の製品Aの2つのグループを個別のグリッパヘッド154によって取り出し、各々のグループを個別のカートンCのベースパネル上に載置する。
【0045】
第1カートン充填装置22は、15個の製品Aの2つのグループ、すなわち全体で30個の製品Aが遅延ラグ56に隣接して妨害されることなく通過することを可能にしており、15個の製品Aの2つの妨害されていない第1のグループの上流にある30個の製品Aの第2グループを選択して取り出し、15個の製品Aのグループ2つにグループ分けして、個別のカートンC内に15個の製品Aの各々のグループを載置する。
【0046】
さらに、グリッパヘッド154は互いに関して移動可能であり、グリッパヘッド154が製品グループを形成し、各々のグループを個々のカートンCが充填される位置に運搬する。
【0047】
これまでのように、カートン充填装置22は移動ヘッド機構52を具備し、その機構は、カートン充填装置22が上流位置から製品Aを収集し、その製品を下流位置に載置することを可能にしている。
【0048】
妨害されることなくカートン充填装置22を通過した30個の製品Aの第1グループは、第2カートン充填装置128へとコンベア11によって移送される。その後、30個の製品Aの第1グループはラグ57を備えた第2製品遅延装置と連動する。その遅延装置は製品Aの第2カートン充填装置128への移送を完了させる。追加的に、第2製品遅延装置は30個の製品Aの1つ以上のグループと同時に連動することが可能であり、且つ2セットのラグ57を具備してもよく本実施形態においては、第2製品遅延装置は2つのグループと同時に連動している。
【0049】
カートン充填装置128は第1カートン充填装置22と類似の構造であり、追加的に、インサートIを持ち上げてカートンC内に載置するためのインサートグリッパ60を具備していてもよい。
【0050】
インサートIは図1に示されたようにホッパまたはマガジン126に格納されており、インサートIはインサート供給機構136によってインサートコンベア134上に供給される。インサートコンベア134はインサートIを充填ステーションへと搬送し、第2カートン充填装置128によってインサートは持ち上げられる。第2カートン充填装置128はインダートIをインサートコンベア134から持ち上げ、その後、第1カートン充填装置22を通過した30個の製品Aの先頭グループを持ち上げる。次いで第2カートン充填装置128は製品Aのグループを3×5配列の15個の製品Aの2つのグループに分割する。第2カートン充填装置128は、次いで、インサートIを第1カートン充填装置22によって部分的に充填されたカートンC内に載置する。インサートIは、第1カートン充填装置22によってカートンC内に載置された製品Aの第1層の上に置かれる。次いで、第2カートン充填装置128はカートンC内に15個の製品Aのグループを載置して、インサートIの上に第2層を形成する。
【0051】
次いで、図1に示されたように、カートンCはカートン封止機24によって閉じられ、前述したように、排出コンベア26によってさらなる処理のために移送される。
【0052】
ここで図1および10を参照すると、梱包装置10は動作の第3モードで使用されることが可能であり、そのモードにおいて、ホッパまたはマガジン126には、インサートIよりもむしろ初期カートンを形成するための初期カートンブランクPが積載されている。好適に、初期カートンブランクPはラップアラウンド(wrap-around)スタイルのカートンを形成するが、技術的に公知の他のカートン形式またはスタイルが代替の実施形態において想定される。供給機構136は初期カートンPを第1コンベア134上に載置する。
【0053】
カートン充填装置22は、前述のように製品Aをカートンコンベア19上のカートンC内に載置する代わりに、エンドレスコンベア132に連結されたフライトバーを具備した第2コンベア133上に製品Aを載置する。移送された製品Aは投入コンベア11およびカートンコンベア19の方向と平行な方向D4において搬送される。
【0054】
カートン充填装置22は、2×3配列に配列された6個の製品Aの6つのグループを取り上げて載置するように構成されたグリッパヘッド(図示略)を具備している。第2カートン充填装置128のグリッパヘッド54、60はグリッパヘッド62と置き換えられており、グリッパヘッド62は、第2コンベア133上のグループまたは製品Aに関する初期カートンブランクPを取り上げて載置するように構成されている。
【0055】
図10および11に示したように、好適に、初期カートンブランクPは、第1コンベア134上を搬送される間に、第1コンベア134の周囲に概略逆U字状構造に折りたたまれる。
【0056】
初期カートンブランクPを逆U字状に折りたたむことによって、およびこの形状で初期カートンブランクPを取り上げ且つ載置することにもよって、第1コンベア134は第2コンベア133に近接して配置されることが可能になることが理解されるだろう。
【0057】
第2カートン充填装置128は、ここでは逆U字状の初期カートンブランクPを取り上げて載置するように構成されたグリッパヘッド62を具備し、第2コンベア133上の製品Aのグループ上に初期カートンブランクを載置する。
【0058】
少なくともカートン充填装置22のヘッドユニット、および第2カートン充填装置128のヘッドユニットは、交換可能なヘッドユニットの製造によって容易に交換可能に構成されており、そのヘッドユニットは共通の連結機構を備え、ヘッドユニットの機械的取付部をこれらのサブシステムの本体に取り付けることを可能にしており、ヘッドユニットへの電力および/または油圧もしくは空圧システムの接続も可能にしている。
【0059】
さらに、カートン充填装置22および第2カートン充填装置128は往復式移動ヘッド機構52を具備し、個々の第1コンベア134および第2コンベア133の各々の動作を一時停止または停止する必要なしに、アイテム、カートンブランクまたは製品が上流位置から持ち上げられて、下流位置に載置されることを可能にしている。連続的な動作の使用は製品Aの処理の増大を可能にしている。
【0060】
初期カートンブランクPが第2コンベア133上の製品グループ上に一旦載置されると、初期製品ブランクPのアセンブリは製品グループのベースに関して初期カートンのベースを折りたたみ、それを所定の位置に固定することによって完成される。
【0061】
初期分類装置130は第2コンベア133から組み立てられた初期カートンを除去し、それらを中間ステージ領域138に載置して、初期カートンのグループを形成しており、それは図1に最もよく示されている。次いで、初期カートンのこれらのグループは、カートンコンベア19上の2番目のカートンC内に初期カートンを載置するパッケージ重点装置135によって取り上げられる。
【0062】
2番目のカートンCは、これまでに記載された動作の第1および第2モードにおいて続いて処理される。
【0063】
多様な変化が本発明の範囲内において行われてもよく、例えば、カートンのサイズおよび形状の変更が、異なったサイズまたは形状ならびに代替の数および配列構造の製品のグループの製品を受け入れるために調整されてもよいということが理解される。梱包装置の1つ以上のコンベアが記載された方向と逆の方向に作動されてもよいことも想定される。動作の一実施形態またはモードに関連して記載された特徴は、他の動作の実施形態またはモードと結合されて、または置き換えられてもよいということが想定される。梱包装置はバスケットキャリアまたは完全に閉じられたカートンを処理するように構成されてもよく、それはエンドロードまたはボトムロードであってもよいことが、本発明のさらに別の実施形態において想定される。例えば、カートンホッパ126は完全に閉じられたカートンを形成するために、平坦な折りたたみブランクで充填されてもよい。第1カートン充填装置は、チューブ構造を備えた部分的に直立したカートン内に投入流れから製品をスライドさせるように構成されてもよい。第2カートン充填装置は、充填端部と反対側のチューブ構造の端部に製品が正確に整列されることを確実にするように構成されてもよい。さらなる実施形態において、製品マニピュレータ装置12は、投入流れが図10および11に示されたように妨害されることなくそこを通過するように、使用不可能とされまたは休止されてもよい。
【0064】
ここで使用された“上”、“底”、“前”、“後”、“端部”、“側部”、“内部”、“外部”、“上部”および“下部”などの方向を示す語は、パネルに対してそのような動作を限定するものでなく、単に互いのこれらのパネルを確定する役目をしているものである。ヒンジ接続に対する任意の言及は、単一の必ずしも折れ線のみを参照するものと解釈されるべきでなく、実際には、ヒンジ接続は、短いスリット、破断線または折れ線の一つ以上から形成されることが可能であり、それは本発明の範囲から逸脱するものではない。
【符号の説明】
【0065】
10 ・・・梱包装置
11 ・・・投入コンベア
12 ・・・製品マニピュレータ
14、126 ・・・ホッパ
16 ・・・カートンブランク供給機構
18 ・・・予備成形機
19 ・・・カートンコンベア
22 ・・・(第1)カートン充填装置
24 ・・・カートン封止機
26 ・・・排出コンベア
50 ・・・連結ヘッド
52 ・・・移動ヘッド機構
54、154 ・・・グリッパヘッド
56 ・・・遅延ラグ
60 ・・・インサートグリッパ
128 ・・・第2カートン重点装置
130 ・・・初期分類装置
133 ・・・第2コンベア
134 ・・・インサート(第1)コンベア
135 ・・・カートン充填装置
136 ・・・インサート供給機構
A ・・・製品
B ・・・カートンブランク
C ・・・カートン
I ・・・インサート
P ・・・初期カートンブランク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品の投入流れを配列するための梱包サブシステムであって、該梱包サブシステムは、
製品の流れから1つ以上の製品を取り出して該製品をコンベア上に載置するための製品取り出し載置ロボットであって、前記コンベアの上に回動可能に組み付けられたアームと、該アームに回動可能に連結されたグリッパヘッドと、を具備した製品取り出し載置ロボットと、
前記コンベア上の製品を減速させるために設けられた製品減速機構と、を具備し、
前記製品の流れは、該製品の流れが、前記製品の投入流れよりも少なくとも1つ多い製品コラムまたはレーンを含むように配列されたサブシステムから排出されることを特徴とする梱包サブシステム。
【請求項2】
前記製品の投入流れは製品の2つのレーンを具備し、製品の排出流れは製品の4つのレーンを具備していることを特徴とする請求項1に記載の梱包サブシステム。
【請求項3】
前記製品の投入流れは製品の2つのレーンを具備し、製品の排出流れは製品の3つのレーンを具備していることを特徴とする請求項1に記載の梱包サブシステム。
【請求項4】
前記遅延機構はエンドレスコンベアに連結された少なくとも1つのラグを具備し、該ラグは前記取り出し載置ロボットの下流の製品の流れに挿入されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の梱包サブシステム。
【請求項5】
製品の流れ内の製品を操作する方法であって、
製品のコラムよりも少なくとも1つ多いレーンを含んだコンベア上の製品の、少なくとも1つのコラムを含んだ製品の連続的な投入流れを供給するステップと、
少なくとも1つの前記製品のコラムから少なくとも1つの製品を取り上げるステップと、
取り上げられた少なくとも1つの前記製品を少なくとも1つ多い前記レーンのうちの1つの空のレーン内に載置するステップと、
少なくとも1つ多い前記レーンのすべてにおいて製品を遅延させて、前記投入流れよりも少なくとも1つ多いコラムを具備した連続的な製品の排出流れが形成されるステップと、を含んでいることを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−250772(P2012−250772A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−149319(P2012−149319)
【出願日】平成24年7月3日(2012.7.3)
【分割の表示】特願2011−516881(P2011−516881)の分割
【原出願日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【出願人】(503056492)ミードウエストヴェイコ・パッケージング・システムズ・エルエルシー (44)
【Fターム(参考)】