説明

業務選択システム

【課題】単一の端末を複数の操作者が利用することが想定されるような場合であっても、各操作者によって選択された業務プログラムを操作者単位で確実に読み出すことができる業務選択システムを提供する。
【解決手段】記憶装置24と、端末からのアクセスに応じて前記記憶装置に記録されたプログラムを起動させる処理と、前記プログラムの進行に沿って入力された操作者認証データに基づいて前記記憶装置に記録されたデータとの照合を行う処理と、当該照合処理の進行に伴って表示する業務プログラム起動アイコンを構成する業務プログラムを選択する処理とを行わせる中央処理装置14とを有するサーバ10と、入出力手段60を有する端末50(50a〜50c)とを有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、業務選択システムに係り、特に特定の業務プログラムを起動させる端末を操作する操作者と端末の数が一致していなかったり、設けられた端末のいずれからも、操作者が特定の業務プログラムを起動することができるように設定された、いわゆるフリーアクセス可能に設定されたシステムに好適な業務選択システムに関する。
【背景技術】
【0002】
システムの共用化が進む現在では、サーバに接続された複数の端末が存在する場合でも、特定の端末を特定の操作者が操作するとは限らず、特定の端末を複数の操作者で共有することがある。また、各端末を操作する操作者の業種なども多岐に渡ることがある。このため、サーバに接続された各端末からは、多岐に渡る業種が業務を行うために必要とする機能(業務プログラム)を全て実行できるようにしておく必要があり、各端末に登録される業務プログラムは膨大な数となる。これに対し、個々の操作者が頻繁に使用する業務プログラムは限られており、常時使用する業務プログラムは数個でしかない場合もある。
【0003】
このため、特定の操作者が特定の端末において業務を遂行する際には、膨大な業務プログラムの中から、常時使用する業務プログラムを選択し、ショートカットを作成するなどの処理を行った上で業務を行うこととなる。そして、このような初期操作は、端末を使用する操作者が変わる毎に繰り返されることとなるため、業務を遂行する上で極めて効率が悪いと考えられてきた。
【0004】
このような取捨選択といった初期動作による作業効率の悪化を改善するための手段という面での関連技術として、特許文献1に開示されているような技術が知られている。
【0005】
なお、特許文献1に開示されている技術は、クライアントの業務(業務を行うためのプログラムを含む)やクライアント毎のデータ、をクライアント識別情報に関連付けて登録しておくことで、入力されたクライアント識別情報に応じたデータや業務プログラムを読み出すといった基本構成を持つ業務処理システムである。
【特許文献1】特許第3872162号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1に開示されている技術を用いれば、クライアント単位のデータと、操作者単位のデータを入れ替えるだけで同様な効果を奏し、作業効率の向上を図ることができるようにも考えられる。しかし、上記技術と本件との間には、業務を行う上での根本的な相違がある。具体的には、特許文献1に開示されている技術では、特定の端末を操作する操作者は一人であると想定されているのに対し、本件では、登録された全ての操作者が特定の端末を操作する可能性があるという点である。
【0007】
このため、各操作者が選択した業務プログラムは、改竄されない処理が必要となり、操作者を画面選択等によって選ぶという構成を採ることは出来ない。
また、従来はアクセス制限を図るためのパスワード処理などにより、アクセス制限をかけた後に同様なシステムを置いたとしても、操作者同士の間では、何ら制限が掛けられていない状態となってしまうといった問題が生ずる。
【0008】
本発明では、上記のような問題を解決し、単一の端末を複数の操作者が利用することが想定されるような場合であっても、各操作者によって選択された業務プログラムを操作者単位で確実に読み出すことができ、かつ、他の操作者等による選択プログラムの改竄の虞の無い業務選択システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するための業務選択システムは、端末を介して起動される複数の業務プログラムの中から、前記端末を操作する操作者が予め選択した業務プログラムを、サーバに記憶された操作者データに基づいて検索し、前記端末に備えられた表示手段に、検出された業務プログラムを起動させるためのアイコンを表示する業務選択システムであって、前記サーバは、少なくとも操作者認証プログラム、業務機能選択メニュー表示プログラム、操作者認証テーブル、及び業務起動情報テーブルを記憶した記憶装置と、前記端末からのアクセスに応じて前記操作者認証プログラムを起動させる処理と、前記操作者認証プログラムの進行に沿って入力された操作者認証データに基づいて前記操作者認証テーブルとの照合を行うことで前記操作者認証データに一致した操作者データを検索する処理と、前記操作者認証データに一致した操作者データが検出された場合に前記業務機能選択メニュー表示プログラムを起動させ、前記操作者認証データに一致した操作者データが検出されなかった場合に前記操作者認証プログラムを終了して初期画面を前記端末の前記表示手段に表示させる処理と、前記業務機能選択メニュー表示プログラムが起動された場合に、前記業務起動情報テーブルから前記操作者データに結び付けられた業務プログラムを検出する処理と、検出された業務プログラムを起動させるための業務プログラム起動アイコンを前記端末の前記表示手段に表示させる処理とを行わせる中央処理装置とを有し、前記端末は前記表示手段に加え、前記操作者認証プログラムの進行に沿って前記操作者認証データを入力するための入力手段を有することを特徴とする。
【0010】
また、上記のような特徴を有する業務選択システムでは、前記サーバには、前記操作者毎の前記業務プログラムの使用頻度を計測する使用頻度カウントプログラムと、前記操作者毎の前記業務プログラムの使用頻度を記録した業務使用頻度テーブルが記憶されており、前記中央処理装置は、前記端末を介して前記表示手段に表示された前記業務プログラム起動アイコンが選択されることにより前記使用頻度カウントプログラムを起動させて前記業務使用頻度テーブルに記録された操作者毎の前記業務プログラムの使用頻度を読み出す処理と、選択された業務プログラム起動アイコンに対応する業務プログラムのカウント値のカウントアップを行う処理と、カウントアップ後のカウント値を前記選択された業務プログラムにおける新たなカウント値として前記業務使用頻度テーブルに書き込ませる処理とを行わせると良い。このような構成とすることにより、使用頻度の高い業務プログラムを操作者毎に知ることが可能となる。よって、使用頻度が特に低い業務プログラムは、業務プログラム起動アイコンとしての表示から、意識的に除外することもできる。不使用のアイコンを表示しないようにすることで、業務遂行の効率を向上させることも可能となるからである。
【0011】
また、上記のような特徴を有する業務選択システムでは、前記中央処理装置は、前記業務機能選択メニュー表示プログラム起動時に、前記業務プログラム起動アイコンと共に、前記業務使用頻度テーブルに記録されたデータに基づいて前記業務プログラム起動アイコンの配列を変化させるためのメニュー表示パターン選択欄を表示させる処理と、前記メニュー表示パターン選択欄において前記業務使用頻度テーブルに記録されたデータに基づいて前記業務プログラム起動アイコンの配列を行う旨の選択欄が選択された場合に、前記カウント値の降順に沿って前記業務プログラム起動アイコンの配列を定めて表示する処理を行わせるようにしても良い。このような構成とすることにより、業務使用頻度テーブルに記録されたデータに基づいて業務プログラム起動アイコンの配列が成された場合、使用頻度が高い業務プログラムのアイコンを、選択し易い位置に配置することが可能となる。よって、業務遂行の効率を向上させることが可能となる。
【0012】
また、上記のような特徴を有する業務選択システムでは、前記操作者認証テーブルには、前記操作者認証データに関連付けられた前記操作者が属するグループが記録されており、前記業務起動情報テーブルには、前記操作者が属するグループ毎に結び付けられた業務プログラムが記録されており、前記中央処理装置は、前記メニュー表示パターン選択欄に、前記グループ毎に結び付けられた業務プログラムの業務プログラム起動アイコンを表示する旨の選択欄を表示させる処理と、前記グループ毎に結び付けられた業務プログラムの業務プログラム起動アイコンを表示する旨の選択欄が選択された場合に、前記グループ毎に結び付けられた業務プログラム起動アイコンを表示する処理を行わせるようにしても良い。このような構成とすることによれば、操作者個人が優先的に使用する業務プログラム起動アイコンだけでなく、操作者が属するグループにおいて頻繁に使用する業務プログラム起動アイコンを選択的に表示することが可能となる。このため、グループでの業務遂行を行う際に、その都度業務プログラムを選択しなおす必要が無くなることはもちろん、グループ毎に表示される業務プログラム起動アイコンの設定をするために、グループ毎のIDやパスワードを定めるといったことも不要となり、ログイン、あるいはログアウトの手間、ID、パスワード管理の負担を軽減することが可能となり、業務遂行の効率を向上させることができる。
【0013】
また、上記のような特徴を有する業務選択システムでは、前記操作者認証データは、操作者毎に定められたIDとパスワードから成り、前記端末は、前記IDと前記パスワードを入力するキーボードを有することを特徴とするものであっても良い。操作者認証データをIDとパスワード等から成るようにしたことで、業務選択システムのセキュリティ性を向上させることができる。また、IDとパスワードの入力をキーボードとすることで、一般的な端末であっても、IDとパスワードの入力を容易に行うことが可能となる。
【0014】
また、上記のような特徴を有する業務選択システムでは、前記操作者認証データは、操作者毎に定められたIDと指紋パターンデータから成り、前記端末は前記入力手段として、前記IDを入力するキーボードと、前記指紋パターンデータを読み取る指紋パターン読取機とを有することを特徴とすることもできる。このような構成とすることにより、ログイン作業を簡易化しつつ、そのセキュリティ性を向上させることが可能となる。また、指紋パターン読取機は、その機能、セキュリティ効果に比べて安価に導入することができるため、高い付加価値を得ることができる。
【0015】
また、上記のような特徴を有する業務選択システムでは、前記操作者認証データは、操作者毎に定められたIDと静脈パターンデータから成り、前記端末は前記入力手段として、前記IDを入力するキーボードと、前記静脈パターンデータを読み取る静脈パターン読取機とを有することを特徴とすることもできる。このような構成とした場合であっても、ログイン作業を簡易化しつつ、そのセキュリティ性を向上させることができる。また、静脈パターンは、指紋パターンに比べて喪失や偽造の可能性を低くすることができる。
【0016】
また、上記のような特徴を有する業務選択システムでは、前記操作者認証データは、操作者毎に定められたIDと虹彩パターンデータから成り、前記端末は前記入力手段として、前記IDを入力するキーボードと、前記虹彩パターンデータを読み取る虹彩パターン読取機とを有することを特徴とすることもできる。このような構成とした場合であっても、ログイン作業を簡易化しつつ、そのセキュリティ性を向上させることができる。虹彩パターンによる認証は、指紋パターンや静脈パターンに比べて誤認の確立が低く、高いセキュリティ性を確保することができる。
【0017】
また、上記のような特徴を有する業務選択システムでは、前記IDを予め磁気データとしてカードやチップに記憶させ、前記端末に前記磁気データとして記憶されたIDを読み取るための磁気データ読取機を備えたことを特徴とすることもできる。このような構成とすることによっても、ログイン作業を簡易化することができる。また、操作者に対するIDの付与、管理等に関する間違いや、IDを忘れたことによるIDの再発行等を防止することが可能となる。
【発明の効果】
【0018】
上記のような特徴を有する業務選択システムによれば、単一の端末を複数の操作者が利用することが想定されるような場合であっても、各操作者によって選択された業務プログラムを操作者単位で確実に読み出すことができる。また、ログインした操作者以外の操作者等による選択プログラムの改竄が行われる虞も無くすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の業務選択システムに係る実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
まず、図1、図2を参照して、本実施形態に係る業務選択システム100の構成について説明する。本実施形態に係る業務選択システム100は、サーバ10と、このサーバ10にアクセス可能に接続された1つまたは複数の端末50(図1においては端末50a〜50c)とから構成されている。
【0020】
前記サーバ10は、少なくともインターフェース12、中央処理装置(以下、Central Processing Unit:CPUと称す)14、及び記憶装置20と、情報伝達経路としてのバス44を有する。
【0021】
インターフェース12は、総称として示しているが、具体的には、ハードウェアインターフェース、ソフトウェアインターフェース、及びユーザインターフェース(グラフィカルユーザインターフェース)などを示す。ここで、ハードウェアインターフェースとは、コンピュータ同士や周辺機器等を接続して通信するための規約であり、コネクタの形状や電気信号の形式などを定める。また、ソフトウェハインターフェースは、プログラム間でデータのやり取りをする手順や形式を定めたものであり、ユーザインターフェースは、コンピュータがユーザに対して情報を表示する方式や、ユーザ(操作者)が情報を入力するための方式を定めたものである。
【0022】
CPU14は、主に制御部16と演算部18とより成る。制御部14は、入力された信号(命令)に従って、詳細を後述する演算部18や記憶装置20における主記憶部22、補助記憶部24等の各部を予め定められた制御方式に従って制御する。演算部18は、レジスタなどを備え、入力された信号に基づいて、詳細を後述する記憶装置20に記憶されたプログラムやデータを実行する際に必要な演算(加減乗除)処理を行う。
【0023】
記憶装置20は、主記憶部22と補助記憶部24とより成る。主記憶部22は、CPU14での命令を実行する際に必要となる情報一時的に記憶する記憶部である。主記憶部22における情報の記憶は、電気的なものであり、極めて高速にデジタルデータの読み書きを行うことを可能とするが、記憶の維持に電力を必要とするため、通電状態が解除されると、記憶データは消えてしまう。詳細を後述する補助記憶部24に保存されたプログラムなども、実行時には主記憶部22へ読み出された後に実行される。一般的にはメモリと呼ばれている。
【0024】
補助記憶部24は、デジタルデータを磁気や凹凸によって長期的に記憶し、磁気ヘッドやレーザ干渉などを利用して読み取り可能とした記憶部である。磁気や凹凸によってデジタルデータを媒体に固定することができるため、デジタルデータの保持に電源を必要としない。このため、デジタルデータの持ち運びにも適している。一般的なコンピュータに常設された補助記憶部24としては、ハードディスクを挙げることができる。また、持ち運び可能な補助記憶部としては、フレキシブルディスク、CD−ROM(CD−RAM)、MO、DVD−ROM(DVD−RAM)等を挙げることができる。
【0025】
本実施形態では補助記憶部24が、プログラムの記憶、データベースの構築の役割を担っている。実施形態における補助記憶部24に記憶されているプログラム26としては、OS(Operating System)28、操作者認証プログラム30、業務機能選択メニュー表示プログラム32、使用頻度カウントプログラム34、業務使用頻度プログラム35などがある。
【0026】
また、データベース36として記憶されているデータとしては、操作者認証テーブル38、業務起動情報テーブル40、業務使用頻度テーブル42などがある。
各種プログラム26、データベース36について具体的に説明すると、OS28は、キーボード62やマウス64などの入力手段からの入力やディスプレイ66などの出力手段に対する表示出力といった入出力機能(以下、入力手段と出力手段との総称を入出力手段60という)やハードディスクやメモリの管理等、サーバ全体の管理を行う基本プログラム(ソフトウェア)である。これに対し操作者認証プログラム30、業務機能選択メニュー表示プログラム32、および使用頻度カウントプログラム34は、OS28上で動作させるためのアプリケーションプログラム(ソフトウェア)である。
【0027】
ここで、操作者認証プログラム30とは、詳細を後述する端末50(50a〜50c)を介して入力された、操作者IDや操作者指名、および操作者パスワードといった操作者認証データに基づいて、詳細を後述する操作者認証テーブル(図3参照)に記録された操作者データを検索するプログラムをいう。操作者認証プログラム30は、操作者認証データに基づく操作者データの検索において、一致する操作者データが確認された場合には、該当する操作者データを読み出し、詳細を後述する行選択メニュー表示プログラム32を起動させる。一方、操作者認証データに基づく操作者データの検索において、一致する操作者データが確認されなかった場合には、登録された操作者では無いと判定し、操作者認証プログラム30を終了させ、操作者認証データの入力画面を表示させる。
【0028】
業務機能選択メニュー表示プログラム32とは、操作者認証テーブル38に登録された操作者が、詳細を後述する業務起動情報テーブル40に個別に登録した業務プログラムを選択的に、詳細を後述する端末50のディスプレイ66等の表示手段(出力手段)に、表示する処理を行うプログラムである。具体的には、業務起動情報テーブル40に登録された業務プログラムを確認し、確認された業務プログラムを起動するためのアイコン、すなわち業務プログラムの起動データをリンクさせたアイコンを作成する。作成されたアイコンに対し、該当する業務プログラムのプログラム名称を貼付し、このアイコン(業務プログラム起動アイコン)を端末50のディスプレイ66に表示するのである。
【0029】
使用頻度カウントプログラム34とは、業務機能選択メニュー表示プログラム32によって表示された業務プログラムのアイコンが選択されることによって起動し、詳細を後述する業務使用頻度テーブル42に記録された業務プログラムのカウント値をカウントアップする処理を行うプログラムである。具体的には、業務使用頻度テーブル40に記録された業務プログラムのカウント値を読み出し、選択された業務プログラムに関連付けられたカウント値をカウントアップし、新たなカウント値として業務使用頻度テーブル42に記録する処理を行う。
【0030】
業務使用頻度プログラムとは、詳細を後述する業務選択画面(図8参照)において、「使用頻度より選択」の欄を選択することによって起動し、業務選択画面に表示する業務プログラム起動アイコンを、業務使用頻度テーブル42に記録された起動カウント値に基づいて再配列しなおし、端末50のディスプレイ66に表示する処理を行う。
【0031】
また、データにおいて、操作者認証テーブル38とは、操作者に関する所定のデータを記録しておくデータベースである。例えば図3に示すように、操作者ID、パスワード、氏名、グループ(ユーザグループ)などを記録するようにすれば良い。ここで、操作者IDとは、操作者毎に割り当てられたユニークな値である。また、パスワードとは、操作者IDに関連付けられた個別の暗証番号であり、操作者IDを入力した操作者の確認のために用いられる。また、氏名は、操作者IDを付された操作者の氏名である。また、グループは、登録された操作者IDまたは氏名を有する操作者が属するグループを示す。
【0032】
業務起動情報テーブルとは、操作者が予め選択した操作者毎、あるいは操作者が属するユーザグループ毎の業務プログラム等を記録しておくデータベースである。具体的には、図4に示すように、操作者ID/ユーザグループ、業務パターン、起動番号、起動プログラム名称、起動プログラム、起動パラメータなどを記録すれば良い。ここで、操作者ID/ユーザグループとは、上述した操作者認証テーブルに記録された操作者固有の操作者IDと、操作者が属するグループとをそれぞれ示すものである。業務プログラムの使用頻度は、操作者IDを有する操作者個人と、操作者が属するグループとでは異なる可能性があるため、それぞれに対して個別に業務プログラムの設定を成すようにすることで、操作者個人とグループとの間で業務プログラムの表示形態の選択が可能となる。
【0033】
また、業務パターンは、操作者が使用する業務プログラムの使用傾向に応じて区分けされたパターンの名称を示すものである。例えば通常の業務に頻繁に使用する業務プログラムは、業務パターンとして「通常」の区分に記録するようにし、月次の報告書等を作成する際に使用する業務プログラムなどは、業務パターンとして「月次」の区分に記録するようにすれば良い。
【0034】
また、起動番号は、図8に示すような業務選択画面を表示する際に、業務プログラムを起動させるためのアイコン(業務プログラム起動アイコン)を表示する配置形態を示す値である。例えば図8に示すような業務選択画面の場合、アイコン配置欄に関して、左上から右上にかけて1番〜4番、左下から右下にかけて5番から8番というように登録しておくことで、起動番号に沿って業務プログラム起動アイコンが表示されることとなる。
【0035】
また、起動プログラム名称とは、業務選択画面において、業務プログラム起動アイコンに表示させる業務プログラム固有の名称である。この起動プログラム名称は、単なる標識であるため、操作者やグループが任意に定めることも可能である。
【0036】
また、起動プログラムとは、上述した起動プログラム名称に関連付けられた、実際に起動させるプログラムの名称や、プログラムを起動させるための処理を行うデータが記録された記憶装置24における番地を示す。このように、実際に起動させる業務プログラム(起動プログラム)の名称(番地)と、業務選択画面に表示される業務プログラム(起動プログラム)の名称とを関連付けて個別に記録しておくことで、実際に起動させる業務プログラムの名称等が変わった(新しいものになった)場合であっても、業務選択画面に表示される業務プログラム起動アイコンの名称に変化は無い。このため、操作者は混乱することなく所定の処理を実行し得る業務プログラムを起動させることができる。また、業務選択画面に表示されるアイコンの名称をなじみやすいものに変えた場合であっても、起動される業務プログラムに変化を来たすことが無い。
【0037】
また、起動パラメータとは、関連付けられた業務パターンを起動させるための条件である。例えば図8において、操作者個人における通常の業務パターンに属する業務プログラムを示す業務プログラム起動アイコンを表示させるには、ログイン画面での操作者ID(UserID)の入力が条件としておくことで、業務選択画面での初期画面では、通常の業務パターンにおける業務プログラム起動アイコンが表示されることとなる。これに対し月次の業務パターンにおける業務プログラムのアイコンを表示させるためには、詳細を後述する業務選択画面における「業務パターンより選択」の欄で、ポップアップ(不図示)に示される「月次」を選択すること(図4に示す業務起動情報テーブル上でのコードは、YYYYMM)が条件とされる。また、「ユーザグループ」における「通常」の業務パターンに属する業務プログラム起動アイコンを表示させるには、業務選択画面における「メニュー表示パターン」の欄において非表示とされているユーザグループ(不図示)を選択すること(図4に示す業務起動情報テーブル上でのコードは、YYYYMMDD)が条件とされる。
【0038】
業務使用頻度テーブル42とは、業務選択画面にて操作者が選択した業務プログラム起動アイコンの選択頻度を記録しておくデータベースである。具体的には、図5に示すように、操作者ID、起動プログラム名称、起動カウント、最終起動日時などを記録すれば良い。ここで、操作者ID、起動プログラム名称は、それぞれ業務プログラムを起動させた操作者と、起動された業務プログラムの種別を行うために記録されるものであり、上述した操作者ID、起動プログラム名称と関連付けられている。また、起動カウントは、記録された起動プログラム名称を持つ業務プログラムが、記録された操作者IDを持つ操作者によって起動(選択)された回数を示す値(カウント値)を示す。また、最終起動日時は、記録された起動プログラム名称を持つ業務プログラムが、記録された操作者IDを持つ操作者によって起動された最終日時を示す。
【0039】
端末50は、少なくとも入出力手段60を有する。ここで、入力手段には、キーボード62、マウス64、マイクの他、指紋パターン読取機、静脈パターン読取機、虹彩読取機、磁気データ読取機などを含む。また、出力手段には、ディスプレイ66、スピーカ、プリンタ等を含む。
【0040】
上記のような要素を有するサーバ10と端末50は、有線または無線により通信可能に接続されている。このような構成を有する業務選択システム100における処理を図6に示すフローに沿って説明する。
【0041】
操作者が端末50を介してサーバ10へアクセスしようとする場合、まず、端末50に接続されたディスプレイ66に表示されている初期画面(不図示)から、操作者認証プログラム30を起動させるためのアイコン(不図示)を選択する(S100)。
【0042】
操作者認証プログラム30を起動させるアイコンが選択された場合、サーバ10のCPU14が補助記憶部24に記憶された操作者認証プログラム30を主記憶部22へ読み出し、起動させる。操作者認証プログラム30が起動されると、端末50に接続されたディスプレイ66には、図7に示すようなログイン画面が表示される(S110)。
【0043】
操作者は、表示されたログイン画面における「操作者ID」、および「パスワード」の空欄部分に、キーボード62等の入力手段を用いて登録してある操作者ID、および登録してある操作者IDに関連付けられたパスワードを入力する。操作者ID、およびパスワードを入力した後、入力事項に間違いが無ければ、「OK」のアイコン(ボタン)を選択し、入力事項に間違いがある場合やサーバ10へのアクセスを取り止める場合には、「キャンセル」のアイコン(ボタン)を選択する(S120)。
【0044】
「OK」ボタンが選択された場合、サーバ10のCPU14は、補助記憶部24に記録された操作者認証テーブル38を読み出し、読み出した操作者認証テーブル40に記録された「操作者ID」と「パスワード」と、ログイン画面で入力された操作者IDとパスワードとの照合を行う。操作者IDとパスワードの照合は、演算部18で行われ、例えば操作者認証テーブル38に記録された順に、上位に記録された操作者IDとパスワードから下位に記録された操作者IDとパスワードへと順次比較することで成される。記録された操作者IDおよびパスワードの中に、入力された操作者IDおよびパスワードと一致するものが存在する場合、ログインを試みている者は登録された操作者であると判定される(S130)。
【0045】
このような判定が成された場合、CPU14は、記憶装置20における補助記憶部24に記録された業務機能選択メニュー表示プログラム32を主記憶部22に読み出し、業務選択メニュー表示プログラム32を起動させる(S140)。
【0046】
一方、操作者IDおよびパスワードの照合において、記録された操作者IDおよびパスワードの中に、入力された操作者IDおよびパスワードと一致するものが存在しなかった場合、操作者IDおよびパスワードを入力した者は、登録された操作者でないと判定される。このような判定が成された場合、CPU14は、端末50のディスプレイ66に、操作者認証プログラム30の初期画面、すなわちログイン画面が表示されるように処理を実行する(S130からS110へ戻る)。
【0047】
また、ログイン画面で「キャンセル」ボタンが選択された場合には、操作者認証プログラム30を終了して、端末50の初期画面へと戻る(S120からS100へ戻る)。
【0048】
操作者認証プログラム30の進行に伴って、業務機能選択メニュー表示プログラム32が起動されるとCPU14が、補助記憶部24に記録された業務起動情報テーブル40を読み出す。演算部18は上記と同様に、読み出された業務起動情報テーブル40の中から、入力された「操作者ID」に基づいて、業務選択画面における「メニュー表示パターン」の「業務パターンより選択」の欄に表示可能な「業務パターン」を選出する(S150)。
【0049】
その後、入力された「起動パラメータ(ログイン時の場合は操作者ID)」に基づいて関連付けられた「業務パターン」と、この「業務パターン」と「操作者ID」に関連付けられた「起動プログラム」を選出する。「起動プログラム」が選出されるとCPU14は、選出された起動プログラム毎にアイコンを作成し、作成されたアイコンに対して、業務起動情報テーブル40にて起動プログラムに関連付けて記録された業務プログラムの名称(起動プログラム名称)を付する処理を行う。このようにして作成されたアイコンに対してCPU14は、当該アイコンが選択された場合に、起動プログラム名称に関連付けられた業務プログラム(起動プログラム)が起動するようにリンク処理を施す(S170)。
【0050】
CPU14は、端末50のディスプレイに図8に示すような業務選択画面を表示させる処理を行わせ、リンク処理を施されたアイコン(業務プログラム起動アイコン)を配列させる(S180)。
【0051】
ここで、業務選択画面には、図8に示すように、操作者の名称、業務プログラム起動アイコンの他、「メニュー表示パターン」の選択欄を設けるようにしても良い。「メニュー表示パターン」の欄には、例えば「業務パターンより選択」する旨の欄(業務パターン選択欄)、「使用頻度より選択」する旨の欄、および「全メニューを表示」する旨の欄などを挙げることができる。
【0052】
なお、業務パターン選択欄は、業務起動情報テーブル40に記録された「業務パターン」毎に、業務選択画面に表示させる業務プログラム起動アイコンの切替えを行うための選択欄である。
【0053】
また、「使用頻度より選択」する旨の欄は、上述した業務使用頻度テーブル42に登録された「起動カウント」の降順に、業務プログラム起動アイコン」を配列するための選択欄である。
【0054】
「全メニューを表示」する旨の欄は、「メニュー表示パターン」の欄に非表示とされている業務プログラム起動アイコンの配列パターンの選択や業務プログラム起動アイコンとして表示する業務プログラム自体の選択等を行うためのメニューを全て表示するための選択欄である。例えば業務プログラム起動アイコンとして表示する業務プログラムを選択するための選択欄(不図示)を設けるとした場合、業務プログラム起動アイコンとして表示される業務プログラムは、初期状態では未登録(アイコンとして表示されない状態)または、操作者認証テーブル38に登録された操作者全員に一律に定められるものである。このため、本実施形態に係る業務選択システム100を有効に利用するためには少なくとも一度は、操作者個人で、アイコンとして表示する業務プログラムの設定(選択作業)が必要となる。一方、アイコンとして表示される業務プログラムは、一度設定してしまえばその変更は稀となるため、普段は非表示としておいても問題が無く、また非表示とすることで、業務選択画面をシンプルなものにすることが可能となるといったメリットも得られることとなる。
【0055】
上記のような特徴を有する業務選択システム100によれば、単一の端末50を複数の操作者が利用することが想定されるような場合であっても、各操作者によって選択された業務プログラムを操作者単位で確実に読み出すことができ、端末50を使用する操作者の作業効率を向上させることができる。また、上記のような特徴を有する業務選択システム100によれば、業務プログラムの選択の変更等は、ログインした操作者本人、ユーザグループにおける業務プログラムの選択の変更にあっては、そのユーザグループに属する操作者のみであるため、第3者、すなわち他の操作者等による業務プログラムの選択の改竄といった虞が無い(S190)。
【0056】
業務選択画面が端末50のディスプレイ66に表示された後、操作者がマウス64等を用いていずれかの業務プログラム起動アイコンを選択した場合、使用頻度カウントプログラム34が起動された後に、選択された業務プログラム起動アイコンにリンクされた業務プログラムが起動される。具体的には、業務プログラム起動アイコンが選択されるとまず、CPU14が補助記憶部24に記録された使用頻度カウントプログラム34を主記憶部22へ読み出し、データの実行が成される。データが実行されると、CPU14により、補助記憶部24に記録された業務使用頻度テーブル42が読み出される。CPU14は、読み出された業務使用頻度テーブル42の中から、ログインしているID及び/またはユーザグループと選択された業務プログラムに関連付けられたカウント値を検出し、検出されたカウント値を1つカウントアップし、新たなカウント値として業務使用頻度テーブル42に記録し、使用頻度カウントプログラム34を終了する。ここで、使用頻度カウントプログラム34による処理は、起動から終了までに要する時間は僅かであるが、業務プログラムを端末50に記憶させておくようにした場合には、業務プログラムの起動と使用頻度カウントプログラム34の起動とを平行して実行させることも可能となり、業務プログラムの起動までに要する時間を短縮することができる。
【0057】
ここで仮に、業務選択画面の「メニュー表示パターン」における「使用頻度より選択」が選択された場合、図9に示すような処理が成される。すなわち、「使用頻度より選択」が選択されると(S200)、CPU14により補助記憶部24に記録された業務使用頻度プログラム35が読み出され、起動される。業務使用頻度プログラム35が実行されるとCPU14は、補助記憶部24より使用頻度テーブル42を読み出す(S210)。
【0058】
読み出された使用頻度テーブル42の中から、ログインしている操作者IDに関連付けられた起動プログラム名称、起動カウント値を選出する。選出された起動プログラム名称を起動カウント値の大きい順(降順)に並べ変え、仮の起動番号を付する。仮の起動番号を付した起動プログラム名称を業務選択画面に表示させるアイコンに貼付し、起動プログラム名称を貼付したアイコンに対して、業務起動情報テーブルにおける起動プログラム名称、操作者IDに関連付けられた起動プログラムをリンク付けする(S220)。
【0059】
このようにして起動カウント値に基づいて配列しなおされた業務プログラム起動アイコンのうち、予め定めた上位数個が、使用頻度より選択された業務プログラム起動アイコンとして業務選択画面に表示されることとなる(S230)。そして、業務選択画面に使用頻度順に業務プログラム起動アイコンが表示されることで、業務使用頻度プログラム35が終了する(S240)。
【0060】
また仮に、業務選択画面の「メニュー表示パターン」における「業務パターンより選択」にて、「月次」が選択された場合には、図4に示す業務起動情報テーブルにおいて、「YYYYMM」のコード、すなわち起動パラメータが入力されたこととなる。この場合、CPU14を介して業務機能選択メニュー表示プログラム32が起動され、業務起動情報テーブル40が読み出される。
【0061】
読み出された業務起動情報テーブル40から、入力された起動パラメータに関連付けられた業務パターン(本実施形態の場合「月次」)、および入力された起動パラメータ(本実施形態の場合「YYYYMM」)に関連付けられた起動番号、起動プログラム名称、起動プログラムを読み出し、上述した処理と同様の編集作業を行い、「月次」の業務を行うために設定された業務プログラム起動アイコンを業務選択画面に表示させる。
【0062】
上記実施形態では、具体例として操作者認証データをキーボード62によるIDとパスワードの入力としていた。しかしながらパスワードの入力を指紋パターンデータの読み込みに置き換えるようにしても良い。この場合、端末50に指紋パターン読取機(不図示)を接続し、読取った指紋パターンデータが、操作者認証画面におけるパスワードに変わるデータとして入力されるようにすれば良い。このような構成とすることにより、ログイン作業を簡易化しつつ、そのセキュリティ性を向上させることが可能となる。また、指紋パターン読取機は、その機能、セキュリティ効果に比べて安価に導入することができるため、高い付加価値を得ることができる。
【0063】
また、上記構成において、指紋パターンデータに替えて静脈パターンデータや、虹彩パターンデータを利用するようにしても良い。この場合において、静脈パターンデータを利用する場合には、端末50に、静脈パターン読取機(不図示)を接続し、虹彩パターンデータを利用する場合には、虹彩パターン読取機(不図示)を接続するようにすれば良い。これらのデータの利用における指紋パターンデータの利用に対するメリットとしては、喪失や偽造の可能性が低く、セキュリティ性を高めることができる点を挙げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】実施形態に係る業務選択システムの構成を示すブロック図である。
【図2】実施形態に係る業務選択システムにおけるサーバの構成を示すブロック図である。
【図3】操作者認証テーブルの例を示す図である。
【図4】業務起動情報テーブルの例を示す図である。
【図5】業務使用頻度テーブルの例を示す図である。
【図6】業務選択システムにおける操作者認証から業務選択画面の表示までの流れを示すフローである。
【図7】ログイン画面の例を示す図である。
【図8】業務選択画面の例を示す図である。
【図9】業務使用頻度プログラムによる業務プログラム起動アイコンの再配列の流れを示すフローである。
【符号の説明】
【0065】
10………サーバ、12………インターフェース、14………CPU(中央処理装置)、16………制御部、18………演算部、20………記憶装置、22………主記憶部、24………補助記憶部、26………プログラム、28………OS、30………操作者認証プログラム、32………業務機能選択メニュー表示プログラム、34………使用頻度カウントプログラム、35………業務使用頻度プログラム、36………データベース、38………操作者認証テーブル、業務起動情報テーブル、42………業務使用頻度テーブル、44………バス、50(50a〜50c)………端末、60………入出力手段、62………キーボード、64………マウス、66………ディスプレイ100………業務選択システム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末を介して起動される複数の業務プログラムの中から、前記端末を操作する操作者が予め選択した業務プログラムを、サーバに記憶された操作者データに基づいて検索し、前記端末に備えられた表示手段に、検出された業務プログラムを起動させるためのアイコンを表示する業務選択システムであって、
前記サーバは、少なくとも操作者認証プログラム、業務機能選択メニュー表示プログラム、操作者認証テーブル、及び業務起動情報テーブルを記憶した記憶装置と、
前記端末からのアクセスに応じて前記操作者認証プログラムを起動させる処理と、前記操作者認証プログラムの進行に沿って入力された操作者認証データに基づいて前記操作者認証テーブルとの照合を行うことで前記操作者認証データに一致した操作者データを検索する処理と、前記操作者認証データに一致した操作者データが検出された場合に前記業務機能選択メニュー表示プログラムを起動させ、前記操作者認証データに一致した操作者データが検出されなかった場合に前記操作者認証プログラムを終了して初期画面を前記端末の前記表示手段に表示させる処理と、前記業務機能選択メニュー表示プログラムが起動された場合に、前記業務起動情報テーブルから前記操作者データに結び付けられた業務プログラムを検出する処理と、検出された業務プログラムを起動させるための業務プログラム起動アイコンを前記端末の前記表示手段に表示させる処理とを行わせる中央処理装置とを有し、
前記端末は前記表示手段に加え、前記操作者認証プログラムの進行に沿って前記操作者認証データを入力するための入力手段を有することを特徴とする業務選択システム。
【請求項2】
前記サーバには、前記操作者毎の前記業務プログラムの使用頻度を計測する使用頻度カウントプログラムと、前記操作者毎の前記業務プログラムの使用頻度を記録した業務使用頻度テーブルが記憶されており、
前記中央処理装置は、前記端末を介して前記表示手段に表示された前記業務プログラム起動アイコンが選択されることにより前記使用頻度カウントプログラムを起動させて前記業務使用頻度テーブルに記録された操作者毎の前記業務プログラムの使用頻度を読み出す処理と、選択された業務プログラム起動アイコンに対応する業務プログラムのカウント値のカウントアップを行う処理と、カウントアップ後のカウント値を前記選択された業務プログラムにおける新たなカウント値として前記業務使用頻度テーブルに書き込ませる処理とを行わせることを特徴とする請求項1に記載の業務選択システム。
【請求項3】
前記中央処理装置は、前記業務機能選択メニュー表示プログラム起動時に、前記業務プログラム起動アイコンと共に、前記業務使用頻度テーブルに記録されたデータに基づいて前記業務プログラム起動アイコンの配列を変化させるためのメニュー表示パターン選択欄を表示させる処理と、
前記メニュー表示パターン選択欄において前記業務使用頻度テーブルに記録されたデータに基づいて前記業務プログラム起動アイコンの配列を行う旨の選択欄が選択された場合に、前記カウント値の降順に沿って前記業務プログラム起動アイコンの配列を定めて表示する処理を行わせることを特徴とする請求項2に記載の業務選択システム。
【請求項4】
前記操作者認証テーブルには、前記操作者認証データに関連付けられた前記操作者が属するグループが記録されており、
前記業務起動情報テーブルには、前記操作者が属するグループ毎に結び付けられた業務プログラムが記録されており、
前記中央処理装置は、前記メニュー表示パターン選択欄に、前記グループ毎に結び付けられた業務プログラムの業務プログラム起動アイコンを表示する旨の選択欄を表示させる処理と、
前記グループ毎に結び付けられた業務プログラムの業務プログラム起動アイコンを表示する旨の選択欄が選択された場合に、前記グループ毎に結び付けられた業務プログラム起動アイコンを表示する処理を行わせることを特徴とする請求項3に記載の業務選択システム。
【請求項5】
前記操作者認証データは、操作者毎に定められたIDとパスワードから成り、前記端末は、前記IDと前記パスワードを入力するキーボードを有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1に記載の業務選択システム。
【請求項6】
前記操作者認証データは、操作者毎に定められたIDと指紋パターンデータから成り、前記端末は前記入力手段として、前記IDを入力するキーボードと、前記指紋パターンデータを読み取る指紋パターン読取機とを有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1に記載の業務選択システム。
【請求項7】
前記操作者認証データは、操作者毎に定められたIDと静脈パターンデータから成り、前記端末は前記入力手段として、前記IDを入力するキーボードと、前記静脈パターンデータを読み取る静脈パターン読取機とを有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1に記載の業務選択システム。
【請求項8】
前記操作者認証データは、操作者毎に定められたIDと虹彩パターンデータから成り、前記端末は前記入力手段として、前記IDを入力するキーボードと、前記虹彩パターンデータを読み取る虹彩パターン読取機とを有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1に記載の業務選択システム。
【請求項9】
前記IDを予め磁気データとしてカードやチップに記憶させ、前記端末に前記磁気データとして記憶されたIDを読み取るための磁気データ読取機を備えたことを特徴とする請求項5乃至請求項8のいずれか1に記載の業務選択システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−294916(P2009−294916A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−148157(P2008−148157)
【出願日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【出願人】(507264538)日立プラントシステムエンジニアリング株式会社 (4)
【Fターム(参考)】