説明

歪みシリコンウェーハおよびその製造方法

【課題】貫通転位密度が低減され、かつ歪み緩和されたSiGe層を有する歪みシリコンウェーハおよびその製造方法を得る。
【解決手段】本歪みシリコンウェーハは、単結晶シリコン基板上に格子不整合性のあるエピタキシャルSiGe層と、窒素濃度が1×1019atoms/cc以上の窒化膜層と、歪みSi層とを備えたことを特徴としている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歪みシリコンウェーハおよびその製造方法に関し、より詳細には、従来よりも貫通転位密度が低減された歪みシリコンウェーハおよびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、高速かつ低消費電力の半導体デバイスに対する要望が益々強くなってきているが、デバイスの大幅なスケールレダクション、即ち、素子寸法の大幅縮小化、微細化によるデバイス性能の更なる向上は、限界が見え始めてきている。
【0003】
このため、高速かつ低消費電力の半導体デバイスを形成するための基板として、歪みシリコン層を有する半導体基板が注目されるようになっている。特に、単結晶シリコン基板上に、シリコン・ゲルマニウム層(以下、SiGe層という)を介して、シリコンをエピタキシャル成長させた歪みシリコン層(以下、歪みSi層という)をチャンネル領域に用いた高速デバイスが注目されている。
【0004】
この歪みSi層は、シリコンに比べ格子定数が大きいSiGe層により引っ張り歪みが生じている。この歪みによりSiのバンド構造が変化し、縮退が解けてキャリア移動度が高まる。
【0005】
従って、この歪みSi層をチャンネル領域に用いることにより、バルクシリコンを用いた際の1.5倍以上のキャリア高速化が可能となる。
【0006】
良質な歪みSi層を得るためにはシリコン基板上に良質なSiGe層、即ち貫通転位や欠陥密度が低く歪み緩和され、平滑な表面を有するSiGe層をエピタキシャル成長させることが必要である。
【0007】
しかし、SiとGeの間には格子定数に約4.2%の差異があるため、通常状態でそのままエピタキシャル成長させた場合は、勿論、例えエピタキシャル成長前にSi表面を酸化させ、更に高温アニールしても、エピタキシャル成長中に貫通転位や積層欠陥が多発し、良好なエピタキシャル成長膜を得ることは困難である。
【0008】
この問題を改善する試みも提案されており、例えば、SiGe層における厚さ方向にGe濃度の勾配をつけてエピタキシャル成長させ、格子定数差異による歪みの大きさを転位発生の許容限度内に緩和させることが提案されている。
【0009】
また、同様な発想からの提案として、SiGe層を多段層に形成し、各段層のGe濃度を段階的に変化させ、格子不整合による転位の多発を抑制する発明が開示されている(例えば、特許文献1及び2参照。)。
【0010】
しかしながら、これら提案によっても貫通転位の発生を充分に満足する程度には抑制できていない。更に、貫通転位の発生を回避するために形成したSiGe層の厚さは数μmにも達し、生産効率が悪かった。
【特許文献1】特開2003−78116号公報(第5頁第7欄)
【特許文献2】特開2003−78118号公報(第4頁第5欄20行〜第6欄第28行)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
上述したとおり、従来の技術では、シリコン基板表面にGe濃度を増加しながら傾斜させてSiGe層をエピタキシャル成長させても、シリコン基板との界面からミスフィット転位が発生する。そして、上記ミスフィット転位に起因する貫通転位が高密度で歪みSi層の表面にまで達し、存在することとなる。上記歪みSi層の貫通転位の存在は、デバイス素子の成形時において、接合リーク電流の増加の大きな原因となる。
【0012】
更に、貫通転位と残留歪みエネルギーにより、クロスハッチ模様の凹凸が形成されてしまい、その上に成長させる歪みSi層の表面粗さRmsが大きくなってしまうという問題が生じていた。
【0013】
そのため、組成傾斜SiGe層をエピタキシャル成長する際の貫通転位密度の発生・伸長を極力防ぐ有効な手段の出現が強く求められている。
【0014】
そこで本発明者は、窒素の存在により貫通転位が捕獲され、移動が妨げられ、その結果歪みSi層表面の転位密度が低下することを見出した。
【0015】
すなわち、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、従来よりも貫通転位密度が低い歪みシリコンウェーハおよびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記目的を達成するために、本発明にかかる歪みシリコンウェーハは、単結晶シリコン基板上に格子不整合性のあるエピタキシャルSiGe層と、窒素濃度が1×1019atoms/cc以上の窒化膜層と、歪みSi層とを備えることを特徴としている。
【0017】
また、本発明にかかる歪みシリコンウェーハにおいて、格子不整合性のあるエピタキシャルSiGe層は、単結晶シリコン基板上にGe濃度を順次上げてエピタキシャル成長させた組成傾斜Si1-xGex層と、残留歪みを緩和させるために組成傾斜Si1-xGex層の上にエピタキシャル成長させた歪み緩和Si1-xGex層と、この歪み緩和Si1-xGex層の上にエピタキシャル成長させた歪みSi層であることを特徴としている。
【0018】
さらに、本発明の一態様によれば、単結晶シリコン基板上に、Ge濃度を順次上げて組成傾斜Si1-xGex層をエピタキシャル成長させ、前記組成傾斜Si1-xGex層の上に少なくとも窒素を含む約800℃以上の高温ガス雰囲気下で窒化膜層を形成させ、この窒化膜層上に歪み緩和Si1-xGex層をエピタキシャル成長させ、歪み緩和Si1-xGex層の上に歪みSi層を形成することを特徴とする歪みシリコンウェーハの製造方法が提供される。
【0019】
また、本発明の別の一態様によれば、単結晶シリコン基板上に、Ge濃度を順次上げて組成傾斜Si1-xGex層をエピタキシャル成長させ、前記組成傾斜Si1-xGex層の上に歪み緩和Si1-xGex層をエピタキシャル成長させ、この歪み緩和Si1-xGex層の上に少なくとも窒素を含む約800℃以上の高温ガス雰囲気下で窒化膜層を形成させ、この窒化膜層の上に歪みSi層を形成することを特徴とする歪みシリコンウェーハの製造方法が提供される。
【0020】
更に、本発明の別の一態様によれば、単結晶シリコン基板上に、格子不整合性のあるSiGe層をエピタキシャル成長させ、前記格子不整合性のあるSiGe層の上に第1の歪みSi層をエピタキシャル成長させ、前記第1の歪みSi層の上に少なくとも窒素を含む約800℃以上の高温ガス雰囲気下で窒化膜層を形成させ、この窒化膜層の上に第2の歪みSi層を形成することを特徴とする歪みシリコンウェーハの製造方法が提供される。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、貫通転位密度が低減されたことによる、表面に凹凸の少ない歪みシリコンウェーハおよびその製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態にかかる歪みシリコンウェーハの概略断面図である。
【0023】
本発明の実施の形態では、例えば表面が鏡面研磨された単結晶シリコン基板1上に、Ge濃度を次第に増やした組成傾斜SiGe層2を形成している。この組成傾斜SiGe層2は、例えばGe濃度を0%から30%まで増加させたものである。Geの濃度傾斜としては、例えば20%/μm以下に設定すると好適である。組成傾斜SiGe層2の上に窒化膜層3を形成している。例えば、窒化膜層3の窒素濃度は1×1019atoms/cc以上あることが好適である。この窒化膜層3の上には、歪み緩和Si70Ge30層4をエピタキシャル成長させている。尚、SiGe層2,4は格子不整合性のあるものである。さらに、歪み緩和SiGe層4の上には、歪みSi層5を形成している。
【0024】
本実施の形態に係るシリコンウェーハによれば、Ge濃度を順次上げた組成傾斜SiGe層2とGe濃度の最終組成の緩和SiGe層4との間に、窒化膜層3を介在させることによって、組成傾斜SiGe層2で生じた貫通転位がその直上の窒素により捕獲されるため、本来であれば更に上に伸びるべき貫通転位が緩和SiGe層4および歪みSi層5に及ばなくなる。
【0025】
次に、本発明の別の実施の形態について説明する。図2は、本発明の実施の形態にかかる歪みシリコンウェーハの概略断面図である。図2に示すように、例えば表面が鏡面研磨された単結晶シリコン基板11上に、Ge濃度を次第に増やした組成傾斜SiGe層12を形成している。この組成傾斜SiGe層12は、例えばGe濃度を0%から30%まで増加させたものである。Geの濃度傾斜としては、例えば20%/μm以下に設定すると好適である。組成傾斜SiGe層12の上に、歪み緩和Si70Ge30層13をエピタキシャル成長させている。尚、SiGe層12,13は格子不整合性のあるものである。さらに、歪み緩和Si70Ge30層13の上に窒化膜層14を形成している。例えば、窒化膜層14の窒素濃度は1×1019atoms/cc以上あることが好適である。窒化膜層14の上には、歪みSi層15を形成している。本実施の形態に係るシリコンウェーハによれば、歪みSi層15と歪み緩和Si70Ge30層13との界面に窒化膜層14が存在するので、単結晶シリコン基板11と組成傾斜SiGe層12の界面から発生・伸長するミスフット転位および貫通転位が抑制される。
【0026】
次に、本発明の別の実施の形態について説明する。図3は、本発明の実施の形態にかかる歪みシリコンウェーハの概略断面図である。図3に示すように、例えば表面が鏡面研磨された単結晶シリコン基板21上に、Ge濃度20%のSi80Ge20層22を形成している。この格子不整合性のあるSi80Ge20層22の上に第1歪みSi層23をエピタキシャル成長させている。この第1歪みSi層23の上に窒化膜層24を形成している。例えば、窒化膜層24の窒素濃度は1×1019atoms/cc以上あることが好適である。更に、窒化膜層24の上には第2歪みSi層25を形成している。本実施の形態に係るシリコンウェーハによれば、Si80Ge20層22と第1歪みSi層23の界面で生じた貫通転位がその直上の窒素により捕獲されるため、本来であれば更に上に伸びるべき貫通転位が第2歪みSi層25に及ばなくなる。
【0027】
次に、上記した歪みシリコンウェーハの製法について概説する。
【0028】
まず、表面が鏡面研磨されたシリコン基板1上に形成していくSiGe層2,4のエピタキシャル成長は、例えば、ランプ加熱によるCVD法、超高真空中でのCVD法(UHV−CVD)等の気相エピタキシャル成長法や分子線エピタキシャル成長法(MBE)等で行うことができる。
【0029】
成長条件は、成長させるべきSiGe層のSi:Ge組成比や膜厚を、用いる成長方法、装置等により夫々異なり適宜設定される。
【0030】
例えば、ランプ加熱によるCVD法の場合の一例を示すと、組成がGe=0.3の場合、次のようになる。
【0031】
キャリアガス:H2、原料ガス:SiH4、GeH4、チャンバ圧:10〜100Torr、温度:650〜680℃、成長速度10〜50nm/分。
【0032】
なお、組成傾斜SiGe層2の表面部の上に窒素を含むガスで800℃以上の高温熱処理し、窒化膜層3を形成させる。その上に緩和SiGe層4を形成する。
【0033】
このようにして得られたSiGe層の表面上に、例えば、CVD法等により単結晶Si層5を成長させる。形成された単結晶Si層5は、その下層のSiGe層と格子定数が異なるため歪みSi層5となる。この歪みSi層はデバイス活性領域となるので、例えば5〜30nmの厚さに形成するのが好ましい。
【0034】
さらに、CVD法による単結晶Siの成長条件の一例を示すと次のようになる。
【0035】
キャリアガス:H2、原料ガス:SiH2Cl2又はSiH4、チャンバ圧:10〜760Torr、温度:650〜1000℃。
【実施例】
【0036】
「実施例1」
表面を鏡面研磨した単結晶シリコン基板の表面に、Ge濃度を0%から20%まで増加させた組成傾斜Si80Ge20層を成膜温度900℃で厚さ500nmにエピタキシャル成長させた。さらに、前記組成傾斜Si80Ge20層の上にシリコン窒化膜(Si)層をCVD法により生成温度1000℃で厚さ2nmに成長させた。さらに、前記シリコン窒化膜層の上に緩和Si80Ge20層を成膜温度900℃で厚さ200nmにエピタキシャル成長させた。最後に、歪みSi層を生成温度700℃で厚さ10nmに成長させた。
【0037】
「実施例2」
表面を鏡面研磨した単結晶シリコン基板の表面に、Ge濃度を0%から20%まで増加させた組成傾斜Si80Ge20層を成膜温度900℃で厚さ500nmにエピタキシャル成長させた。さらに、前記組成傾斜Si80Ge20層の上にアルゴンガス95%および窒素ガス5%を含む気体で1200℃の高温熱処理し窒素をSiGe層表面に拡散させた。さらに、前記シリコン窒化膜層の上に緩和Si80Ge20層を成膜温度900℃で厚さ200nmにエピタキシャル成長させた。最後に、歪みSi層を生成温度700℃で厚さ10nmに成長させた。
【0038】
「実施例3」
表面を鏡面研磨した単結晶シリコン基板の表面に、Ge濃度を0%から30%まで増加させた組成傾斜Si70Ge30層を成膜温度900℃で厚さ2μmにエピタキシャル成長させた。さらに、前記組成傾斜SiGe層の上に緩和Si70Ge30層を成膜温度900℃で厚さ1μmにエピタキシャル成長させた。さらに、前記緩和SiGe層の上に窒素ガスを10秒拡散させた。最後に、歪みSi層を生成温度700℃で厚さ20nmに成長させた。
【0039】
「実施例4」
表面を鏡面研磨した単結晶シリコン基板の表面に、Ge濃度20%のSi80Ge20層を成膜温度900℃で厚さ500nmにエピタキシャル成長させた。さらに、前記SiGe層の上に第1歪みSi層を成膜温度700℃で厚さ10nmにエピタキシャル成長させ、その上に、シリコン窒化膜をCVD法により成膜温度1000℃で厚さ2nmに成膜した。さらに、前記シリコン窒化膜の上に第2歪みSi層を生成温度700℃で厚さ10nmに成長させた。
【0040】
「実施例5」
表面を鏡面研磨した単結晶シリコン基板の表面に、Ge濃度20%のSi80Ge20層を成膜温度900℃で厚さ500nmにエピタキシャル成長させた。さらに、前記SiGe層の上に第1歪みSi層を成膜温度700℃で厚さ5nmにエピタキシャル成長させ、その上に、アルゴンガス95%および窒素ガス5%を含む気体で1200℃の高温熱処理し窒素をSiGe層表面に拡散させた。さらに、前記窒化膜の上に第2歪みSi層を生成温度700℃で厚さ10nmに成長させた。
【0041】
「比較例1」
表面を鏡面研磨した単結晶シリコン基板の表面に、Ge濃度を0%から20%まで増加させた組成傾斜Si80Ge20層を成膜温度900℃で厚さ500nmにエピタキシャル成長させた。さらに、その上に緩和Si80Ge20層を成膜温度900℃で厚さ200nmにエピタキシャル成長させた。最後に、歪みSi層を生成温度700℃で厚さ10nmに成長させた。
【0042】
表1に実施例1〜5と比較例1の各ウェーハをSecco液による各々の貫通転位密度を示す。
【表1】

【0043】
表1から明らかなように、窒化膜があると歪みシリコンウェーハ表面に存在する貫通転位濃度は10 /cm2未満であり、窒化膜が存在しないと貫通転位濃度は10 /cmと高い値となってしまう。
【0044】
図4に窒素濃度と歪みSi層の貫通転位密度の関係を示す。図4から明らかなように、窒素濃度が1×1019atoms/cc以上では、貫通転位密度が10 /cm2未満と低くなる傾向があり、一方、窒素濃度が1×1018atoms/cc以下では、貫通転位密度が高くなる傾向であることがわかる。
【0045】
以上詳述した通り、本発明にかかる歪みシリコンウェーハは、歪み緩和層中に貫通転位等の転位密度が極めて低く、充分に歪み緩和されているためその上に形成された歪みシリコン層も良質である。
【0046】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の実施の形態に係る歪みシリコン基板ウェーハの概略断面図である。
【図2】本発明の別な実施の形態に係る歪みシリコンウェーハの概略断面図である。
【図3】本発明の別な実施の形態に係る歪みシリコンウェーハの概略断面図である。
【図4】窒素濃度と歪みSi層の貫通転位密度の関係を示す線図である。
【符号の説明】
【0048】
1,11,21:単結晶シリコン基板、 2,12:組成傾斜SiGe層、
3,14,24:窒化膜層、 4,13:緩和SiGe層、
5,15,23,25:歪みSi層。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
単結晶シリコン基板上に格子不整合性のあるエピタキシャルSiGe層と、
窒素濃度が1×1019atoms/cc以上の窒化膜層と、
歪みSi層とを備えることを特徴とする歪みシリコンウェーハ。
【請求項2】
単結晶シリコン基板上に、Ge濃度を順次上げて組成傾斜Si1-xGex層をエピタキシャル成長させ、前記組成傾斜Si1-xGex層の上に少なくとも窒素を含む約800℃以上の高温ガス雰囲気下で窒化膜層を形成させ、この窒化膜層上に歪み緩和Si1-xGex層をエピタキシャル成長させ、歪み緩和Si1-xGex層の上に歪みSi層を形成することを特徴とする歪みシリコンウェーハの製造方法。
【請求項3】
単結晶シリコン基板上に、Ge濃度を順次上げて組成傾斜Si1-xGex層をエピタキシャル成長させ、前記組成傾斜Si1-xGex層の上に歪み緩和Si1-xGex層をエピタキシャル成長させ、この歪み緩和Si1-xGex層の上に少なくとも窒素を含む約800℃以上の高温ガス雰囲気下で窒化膜層を形成させ、この窒化膜層の上に歪みSi層を形成することを特徴とする歪みシリコンウェーハの製造方法。
【請求項4】
単結晶シリコン基板上に、格子不整合性のあるSiGe層をエピタキシャル成長させ、前記格子不整合性のあるSiGe層の上に第1の歪みSi層をエピタキシャル成長させ、前記第1の歪みSi層の上に少なくとも窒素を含む約800℃以上の高温ガス雰囲気下で窒化膜層を形成させ、この窒化膜層の上に第2の歪みSi層を形成することを特徴とする歪みシリコンウェーハの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−86179(P2006−86179A)
【公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−266626(P2004−266626)
【出願日】平成16年9月14日(2004.9.14)
【出願人】(000221122)東芝セラミックス株式会社 (294)
【Fターム(参考)】