説明

洗浄剤組成物

【課題】高い洗浄力を有し、マッサージ時の異物感もなく、使用感に優れた洗浄剤組成物を提供する。
【解決手段】次の成分(A)、(B)、(C)及び(D);
(A)少なくとも一部が水不溶性である一次粒子が、水溶性バインダーにより結合されて凝集してなる平均粒径が30μm以上100μm未満である洗浄剤用崩壊性粒子
(B)水溶性塩類
(C)界面活性剤(グリセリルエーテルを除く)
(D)水
を含有する洗浄剤組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗浄やすすぎの過程で粒子が崩壊することにより、皮膚の損傷や痒みの発生の少ない崩壊性粒子を含有し、洗浄性に優れ、すすぎ水や涙により容易に崩壊性粒子が崩壊することにより、洗い流し性の極めて良好な洗浄剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
粒子(スクラブ剤)を配合した洗い流しタイプの皮膚洗浄剤(洗顔料、身体用洗浄料、マッサージクリーム、固形石鹸)は、物理的洗浄において通常の洗浄剤組成物では落とし難い余分な角質(垢)や毛穴に入り込んだ汚れ等が落とせるという特徴を有する。
肌に対する刺激や肌荒れ等の問題のみならず、目にスクラブ剤が入ったときの安全性を考慮して、スクラブ粒子が崩壊する、高洗浄性及び低刺激性の洗浄剤がある。
特許文献1及び特許文献2は、微粉末を水溶性結合剤で造粒している為、洗浄過程における手による摩擦や水により粒子が溶け崩れる洗浄剤を開示する。
一方、特許文献3は、水不溶性の粒子を含んだ一次粒子を水溶性バインダーで造粒し、塩濃度により崩壊性を制御することによって、すすぎ時や目に入った時に容易に崩壊する粒子を配合した洗浄剤を開示する。
【特許文献1】特開平4−198116号公報
【特許文献2】特開平5−221826号公報
【特許文献3】特開2000−63899号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、どの崩壊性の粒子を配合した洗浄剤においてもマッサージ時に異物感があるといった使用上の課題が残されていた。
本発明者らは前記従来技術の問題点や欠点について検討した結果、平均粒径30μm以上100μm未満の崩壊性粒子を洗浄剤に配合した場合、高い洗浄力を有し、マッサージ時の異物感もなく使用感に優れた洗浄剤組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【課題を解決するための手段】
【0004】
すなわち、本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)及び(D);
(A)少なくとも一部が水不溶性である一次粒子が、水溶性バインダーにより結合されて凝集してなる平均粒径が30μm以上100μm未満である洗浄剤用崩壊性粒子
(B)水溶性塩類
(C)界面活性剤(グリセリルエーテルを除く)
(D)水
を含有する洗浄剤組成物を提供するものである。
【発明の効果】
【0005】
本発明の洗浄剤組成物は、特に物理的(機械的)な洗浄性に優れ、また経時安定性に優れると共に、使用感も良好であり、特にマッサージ時の異物感がない。さらに、洗浄過程及びすすぎ過程において崩壊性粒子が崩壊することにより、皮膚の損傷や痒みの発生が少なく、すすぎ水や涙により容易に崩壊性粒子が崩壊することにより、洗い流し性が極めて良好である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明の成分(A)の崩壊性粒子は、少なくとも一部が水不溶性である一次粒子が凝集して形成された凝集粒子であり、水溶性塩類含有水溶液中において水溶性塩濃度の低下によりその凝集が崩壊するもの、すなわち水溶性塩濃度が高い場合に比べて低い場合の方が崩壊率が高いものである。
【0007】
本発明の崩壊性粒子を構成する一次粒子としては、少なくとも一部が水不溶性一次粒子であればよく、例えば水不溶性一次粒子、又は水不溶性一次粒子と水溶性一次粒子の組合わせが好ましい。これら一次粒子は有機粒子でも無機粒子でもよい。ここで「水不溶性」とは、25℃において対象粒子の溶解度が水100gに対して0.5g未満であり、「水溶性」とは25℃において対象粒子の溶解度が水100gに対して0.5g以上であることを意味する。なお、溶解度は、水溶液を濾紙(No.2)で濾過し、濾液中の固形分量より算出する。水溶性一次粒子としては、当該溶解度が水100gに対して0.9g以上のものが好ましい。
【0008】
水不溶性有機一次粒子としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレンやポリウレタン及び/又はそれらの架橋体、ポリ(メタ)アクリル酸ナトリウムやポリ(メタ)アクリル酸エステル及び/又はそれらの架橋体等の他、エチレンゴム、プロピレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、シリコーンゴム等のゴム類及び/又はそれらの架橋体等の合成高分子;セルロース及び/又はその誘導体、キトサン及び/又はその誘導体、澱粉、果実の殻等の天然高分子及び/又はその誘導体が挙げられる。中でも、ポリエチレン、ポリアミド、ポリスチレン、ポリ(メタ)アクリル酸ナトリウム、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、セルロース及び/又はその誘導体、澱粉等が好ましく用いられる。ここで「ポリ(メタ)アクリル酸」は「ポリアクリル酸」と「ポリメタアクリル酸」の双方を意味する。
【0009】
水不溶性無機一次粒子としては、ベントナイト、タルク、マイカ、カオリン、セピオライト、シリカ、炭酸カルシウム、酸化チタン、無水珪酸、ヒドロキシ・カルシウム・アパタイト等の他、真珠質が挙げられる。中でも、ベントナイト、タルク、マイカ、カオリン、シリカ等が好ましく用いられる。
【0010】
これらの水不溶性一次粒子は、真球状、略球状及び、粉砕等により異形の形状のものでも良く、また中空、多孔質の粒子等も用いられる。また、これらの水不溶性一次粒子は単独で用いても、二種以上を併用しても良い。
【0011】
水溶性有機一次粒子としては、ポリビニルアルコール及び/又はその誘導体、ポリ(メタ)アクリル酸アルカリ塩、(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸エステル共重合物のアルカリ塩、アクリル酸/マレイン酸共重合物のアルカリ塩、ポリビニルピロリドン等の合成高分子;メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシアルキルセルロース、変性澱粉(ヒドロキシアルキル変性澱粉、リン酸エステル変性澱粉等)、ショ糖、乳糖等の糖類;海草類、タンパク質等の天然高分子が用いられる。
【0012】
また、水溶性無機一次粒子としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム等の塩化物;硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム等の硫酸塩;炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等の炭酸塩が挙げられる。尚、塩化ナトリウムの場合、一般に販売されている食塩、高純度精製塩、天然塩等が使用される。中でも塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、炭酸ナトリウム等の無機系粒子が好ましい。
【0013】
これらの水溶性一次粒子もまたその形状は限定されず、単独でも二種以上を用いてもよい。
【0014】
本発明の崩壊性粒子における水不溶性一次粒子と水溶性一次粒子との重量比率は、(水不溶性一次粒子)/(水溶性一次粒子)=1/99〜100/0の範囲が好ましい。
【0015】
これら一次粒子の平均粒径は50μm以下であることが好ましい。一次粒子の平均粒径がこの範囲の場合、被洗浄体の洗浄過程及びすすぎ水や涙によって崩壊性粒子が崩壊した場合において、一次粒子の違和感及び洗い流し性の点で好ましい。
【0016】
本発明の崩壊性粒子の平均粒径は、30μm以上100μm未満であり、50μm以上98μm以下が好ましく、50μm以上95μm以下が特に好ましい。
平均粒径の測定は、レーザ回析/散乱式粒度分布測定装置LA−910(堀場製作所)を用いて行われ、メジアン径が用いられる。
【0017】
本発明崩壊性粒子は、前記の一次粒子が水溶性バインダーにより結合して凝集したものである。かかる水溶性バインダーとしては、水溶性塩類水溶液中において、該塩類濃度の低下により溶解し、該塩類濃度の上昇により析出するものであれば特に制限されないが、ポリビニルアルコール及び/又はその誘導体(イタコン酸変性ポリビニルアルコール、スルホン酸変性ポリビニルアルコール、マレイン酸変性ポリビニルアルコール等)、ポリ(メタ)アクリル酸アルカリ塩、(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸エステル共重合物のアルカリ塩、アクリル酸/マレイン酸共重合物のアルカリ塩、ポリビニルピロリドン等の合成品;メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシアルキルセルロース、澱粉誘導体等の半合成高分子;澱粉、海草類、植物粘質物、タンパク質等の天然高分子が用いられる。
【0018】
本発明の崩壊性粒子においては、前記水溶性一次粒子と水溶性バインダーとは同一種の材料を用いてもよいし、異なる材料を用いてもよい。
【0019】
水溶性バインダーは一次粒子の重量に対し、0.5重量%から30重量%用いるのが粒子の崩壊性の点及び崩壊性粒子又はこれを含有する洗浄剤組成物の製造時の作業性の点から好ましい。
【0020】
本発明の崩壊性粒子の製造法としては、特に制限されないが例えば一次粒子と水溶性バインダーを混合し及び/又は混合しつつ、転動造粒、転動流動造粒、流動層造粒、攪拌転動造粒、溶融造粒、押出造粒法、噴霧乾燥造粒等の造粒法及び/又は、噴霧乾燥等のコーティング法によって製造するのが好ましい。
【0021】
かくして得られた本発明の崩壊性粒子は、前記の如く、水溶性塩類含有水溶液中において、水溶性塩類濃度の低下により崩壊率が高くなるという特性を有する。従って、この崩壊性粒子を、洗浄剤組成物に配合した場合、該洗浄剤組成物中では崩壊性粒子は崩壊することなく安定に分散しており、洗浄過程及びすすぎ過程にける水溶性塩類濃度の低下とともに崩壊性粒子は崩壊する。このような洗浄剤組成物への配合を考慮すれば、本発明崩壊性粒子の崩壊特性は、水溶性塩類濃度が1.0重量%未満、より好ましくは1.5重量%未満の水溶液中で少なくとも一部が崩壊するように設計するのが好ましく、すすぎ水や涙による洗い流し性の点から、更に水溶性塩類濃度1.0重量%未満、より好ましくは1.5重量%未満の水溶液中で60体積%以上が崩壊するように設計されるのがより好ましい。また、このときの崩壊された粒子は平均粒径50μm以下となるのが好ましく、特に平均粒径30μm以下となるのが好ましい。
【0022】
ここで、崩壊性粒子の崩壊率の測定方法は以下のとおりである。精製水又は1.5重量%未満の塩水溶液29.7gにそれぞれ崩壊性粒子を0.3g加え、35℃の恒温槽に15時間保存する。次いでこの試料6gを人工皮革上に計り取り、1秒間片手でマッサージ(前後1往復)した後、レーザ回析/散乱式粒度分布測定装置LA−910(堀場製作所)にて粒径を測定する。この時に崩壊性粒子が30μm以下に崩壊した量比を体積百分率で表し、崩壊率(%)とする。
【0023】
本発明洗浄剤組成物は、前記の崩壊性粒子、水溶性塩類、界面活性剤及び水を含有し、該水溶性塩類の濃度が飽和溶解度未満である。
【0024】
本発明洗浄剤組成物への崩壊性粒子の配合量は、感触及び物理的(機械的)洗浄性の点から1〜25重量%、特に2〜20重量%が好ましい。
【0025】
本発明の洗浄剤組成物に用いられる成分(B)の水溶性塩類としては、水溶性無機塩及び水溶性有機塩が挙げられ、水溶性無機塩が好ましい。
【0026】
水溶性無機塩としては、例えば塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム等の塩化物;硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム等の硫酸塩;炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等の炭酸塩が挙げられる。尚、塩化ナトリウムの場合、一般に市販されている食塩、高純度精製塩、天然塩等が使用される。中でも塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、炭酸ナトリウムが特に好ましく用いられる。
【0027】
水溶性有機塩としては、例えばクエン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、リンゴ酸塩等や、脂肪酸石鹸、エステル系燐酸塩類、アシル化アミノ酸塩類、スルホコハク酸塩類、タウレート系活性剤等のアニオン系界面活性剤が使用される。これらの水溶性無機塩及び水溶性有機塩は併用することもでき、その場合には、重量比率にして(水溶性無機塩)/(水溶性有機塩)=100/0〜5/95の範囲が好ましい。
【0028】
これらの水溶性塩類の配合量は、洗浄剤組成物中の水に対して飽和溶解度未満であるが、崩壊性粒子の組成物中での安定性、すすぎや涙による崩壊性及び洗浄剤の起泡性の点から、1.0重量%以上飽和溶解度未満が好ましく、1.5重量%以上飽和溶解度未満がより好ましく、更に2重量%以上飽和溶解度の0.8倍量以下が特に好ましい。
【0029】
本発明の成分(C)の界面活性剤については、特に限定されないが、アニオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、又は両性界面活性剤を用いることができる。アニオン界面活性剤としては、リン酸エステル塩、脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、スルホコハク酸系界面活性剤、ポリオキシアルキレンアルキルアミドエーテル硫酸塩、モノグリセライド硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、アシル化イセチオン酸塩、アシル化アミノ酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸塩等が挙げられ;非イオン界面活性剤としては、アルキルポリグルコシドのようなアルキルポリグリコシド、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルアミンオキサイド、脂肪酸多価アルコールエステル等が挙げられ;両性界面活性剤としては、アミドアミノ酸系活性剤、カルボベタイン系活性剤、スルホベタイン系活性剤、アミドスルホベタイン系活性剤、イミダゾリニウムベタイン系活性剤、アミノ酸系ベタイン活性剤、ホスホベタイン系活性剤等が挙げられる。中でもリン酸エステル類、アシル化アミノ酸類、アルキルサッカライド等、特にリン酸エステル類が、皮膚刺激が少なく好ましい。これらの界面活性剤は1種又は2種以上を組み合わせて用いることが出来、皮膚洗浄料中に5〜95重量%配合するのが好ましい。
【0030】
本発明で成分(C)として用いられるリン酸エステルとしては、(c1)一般式(1)で表されるリン酸モノエステルと(c2)一般式(2)で表されるリン酸ジエステルとの混合物であって、その含有比率が重量比で(c1)/(c2)=100/0〜50/50であるリン酸エステル系界面活性剤が好ましい:
【0031】
【化1】

【0032】
(式中、R1、R2およびR3はそれぞれ炭素数8〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基を示し、X1、X2およびY1はそれぞれ水素原子、アルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、アルカノールアミンまたはアンモニウムを示し、平均付加モル数k、mおよびnはそれぞれ0〜10を示す)。一般式(1)及び(2)におけるR1、R2およびR3は、それぞれ炭素数8〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基を示すが、炭素数10〜16の直鎖又は分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基が好ましい。
【0033】
式(1)中のR1としては、炭素数8〜18の直鎖のアルキル基又はアルケニル基が好ましく、特にオクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基等の直鎖アルキル基が好ましい。
【0034】
式(2)中のR2及びR3としては、炭素数8〜18の直鎖のアルキル基又はアルケニル基が好ましく、特にオクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基等の直鎖のアルキル基が好ましい。
【0035】
式(1)及び(2)の中のX1、X2およびY1のうち、アルカリ金属としては、例えばリチウム、ナトリウム、カリウム等が;アルカリ土類金属として、例えばマグネシウム等が;アルカノールアミンとして、例えばトリエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン等が挙げられ、カリウムやナトリウムなどのアルカリ金属またはトリエタノールアミンが好ましく、特に水に対する溶解性の点からカリウムが好ましい。
【0036】
平均付加モル数k、mおよびnは、それぞれ0〜4の数が好ましく、より好ましくは0〜2の数である。
【0037】
成分(C)のリン酸エステル中の(c1)と(c2)との含有比率は、起泡性の観点から、重量比(c1)/(c2)=100/0〜50/50が好ましく、100/0〜60/40がより好ましく、100/0〜70/30が特に好ましい。(c1)の含有率が高いと起泡力および洗浄力の点で好ましい。
【0038】
本発明の洗浄剤組成物の成分(C)は、全組成物中に1〜50重量%、より好ましくは3〜30重量%、特に5〜20重量%配合するのが、起泡性及び洗浄力の点で好ましい。
【0039】
本発明の洗浄剤組成物は、流動性および起泡力を向上させるために、更に(E)グリセリルエーテルを含むことができる。本発明に使用される成分(E)のグリセリルエーテルは、炭素数4〜12の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有するもので、例えばn−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ラウリル基等の炭素数4〜12のアルキル基を有するものが好ましく、更に炭素数4〜11、特に炭素数6〜10、就中炭素数8のアルキル基を1又は2個、特に1個有するのが好ましい。
【0040】
成分(E)のグリセリルエーテルは、1種以上を用いることができ、全組成中に0.1〜20重量%、更に0.1〜10重量%、特に0.1〜5重量%配合するのが、流動性および起泡力の点で好ましい。
【0041】
本発明の洗浄剤組成物は、流動性および起泡力を向上させるために、更に(F)一般式(3)で表される化合物を含むことができる。
4O−(AO)p−R5 (3)
成分(F)の前記一般式(3)で表されるアルコールのアルキレンオキシド付加物において、R4は炭素数6〜10、好ましくは炭素数8〜10の直鎖又は分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基であり、特に炭素数8のアルキル基が好ましい。AOは炭素数2〜4のアルキレンオキシ基であり、更に炭素数2〜3のアルキレンオキシ基が好ましく、特に炭素数3のアルキレンオキシ基が好ましい。具体的には、エチレンオキシ基、プロピレンオキシ基及びブチレンオキシ基等が挙げられ、エチレンオキシ基及びプロピレンオキシ基が好ましく、特にプロピレンオキシ基が好ましい。平均付加モル数pは0.5〜3の数を示すが、1〜3が好ましく、特に2〜3が好ましい。R5は水素原子又はメチル基を示し、特に好ましくは水素原子である。
【0042】
成分(F)は、1種以上を用いることができ、全組成中に0.1〜20重量%、更に0.1〜15重量%、特に0.1〜10重量%配合するのが、流動性および起泡力の点で好ましい。
【0043】
成分(A)と成分(B)の本発明洗浄剤組成物中への配合比は、洗浄力、使用感の観点から、重量比で(A)/(B)=1/10〜20/1であることが好ましく、より好ましくは1/5〜10/1、特に好ましくは1/1〜7/1である。
【0044】
また、成分(A)と成分(C)の本発明洗浄剤組成物中への配合比は、洗浄力、使用感の観点から、重量比で(A)/(C)=1/10〜6/1であることが好ましく、より好ましくは1/5〜5/1、特に好ましくは1/1〜4/1である。
【0045】
さらに、成分(A)と成分(E)の本発明洗浄剤組成物中への配合比は、洗浄力、使用感の観点から、重量比で(A)/(E)=3/1〜40/1であることが好ましく、より好ましくは5/1〜35/1、特に好ましくは10/1〜30/1である。
【0046】
さらに、成分(A)と成分(F)の本発明洗浄剤組成物中への配合比は、洗浄力、使用感の観点から、重量比で(A)/(F)=3/1〜30/1であることが好ましく、より好ましくは5/1〜20/1、特に好ましくは10/1〜15/1である。
【0047】
上記成分の他、洗浄剤に通常用いる成分、例えば、油剤、増粘剤、湿潤剤、着色剤、防腐剤、感触向上剤、香料、消炎剤、殺菌剤、紫外線吸収剤等を、本発明の効果を損なわない範囲で用いることができる。
【0048】
本発明の洗浄剤組成物は、例えば、洗顔料、全身洗浄料、固形石鹸等の皮膚洗浄料、シャンプー、食器用洗浄剤、コンタクトレンズ用洗浄剤、歯磨きなどのほかマッサージクリーム等にも幅広く用いることができる。
【実施例】
【0049】
実施例1〜27及び比較例1〜6
表1〜3に示す組成の洗浄剤組成物を混合して製造し、pHを5〜6に調整し、泡立ち、マッサージ効果、マッサージ時の異物感、洗浄性、洗い流し性について下記のようにして評価した。結果を表1〜3に示す。平均粒径は、レーザ回析/散乱式粒度分布測定装置LA−910(堀場製作所)にて測定した。平均粒径はメジアン径を用いた。
(評価方法1;通常洗浄)
泡立ち、マッサージ効果、マッサージ時の異物感、洗浄性、洗い流し性
常法に従って調整した洗浄組成物を手の平に2ml塗布して自由に顔を洗浄したときの泡立ち、マッサージ効果、マッサージ時の異物感、洗浄性及び洗い流し性を専門パネラー10名により下記の評価基準に従い評価した。
(評価方法2;高濃度洗浄(アジアの洗浄方法))
泡立ち、マッサージ効果、マッサージ時の異物感、洗浄性、洗い流し性
常法に従って調整した洗浄組成物を手の平に1ml塗布して15度硬水2mLを使用し、手で泡立てずに顔を洗浄したときの泡立ち、マッサージ効果、マッサージ時の異物感、洗浄性及び洗い流し性を専門パネラー10名により下記の評価基準に従い評価した。
評価基準
(泡立ち)
◎:8〜10人が良好
○:6〜7人が良好
△:5人以下が良好
×:1人以上が不満
(マッサージ効果)
◎:8〜10人が良好
○:6〜7人が良好
△:5人以下が良好
×:1人以上がマッサージ効果を感じない
(マッサージ時の異物感)
◎:8〜10人がなし
○:6〜7人がなし
△:5人以下がなし
×:1人以上が違和感、刺激感がある
(洗浄性)
◎:8〜10人が良好
○:6〜7人が良好
△:5人以下が良好
×:1人以上が不満
(洗い流し性)
◎:8〜10人が良好
○:6〜7人が良好
△:5人以下が良好
×:1人以上が残留感がある
【0050】
【表1】

【0051】
【表2】

【0052】
【表3】

【0053】
実施例28〜38
下記の処方で、pH5.0〜6.0の洗顔料、全身洗浄料、シャンプーを製造した。pHはクエン酸、水酸化カリウムによって調整した。いずれも、低刺激であり、マッサージ時の異物感がなく、使用するpHが4〜5未満、5〜8未満、8〜9の全ての領域においても、経時安定性に優れ、起泡力及び洗浄力に優れたものであった。
【0054】
実施例28(洗顔料)
(成分) (重量部)
ラウリルリン酸カリウム 2.00
(モノラウリル体/ジラウリル体=100/0)
ポリオキシエチレン(1)ラウリルエーテルリン酸カリウムa) 6.00
(モノラウリル体/ジラウリル体=100/0)
2−エチルヘキシルグリセリルエーテル 1.30
ジプロピレングリコール 1.20
ラウラミドプロピルベタイン 1.00
トリイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(160EO) 0.50
アクリル酸/メタクリル酸アルキル共重合体b) 0.20
N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩・N,
N−ジメチルアクリルアミド・ジメタクリル酸ポリエチレングリコ
コール共重合体4重量%水溶液c) 2.50
崩壊性粒子(平均粒径95μm) 12.00
硫酸ナトリウム 3.00
ジステアリン酸エチレングリコール 1.00
メチルパラベン 0.20
香料 0.05
精製水 バランス
計 100.00
a)( )内はエチレンオキシド平均付加モル数を示す
b)カーボポールETD2020;BFGoodrich社製
c)ソフケアKG−301W;花王(株)製
【0055】
実施例29(洗顔料)
(成分) (重量部)
ラウリルリン酸カリウム 2.00
(モノラウリル体/ジラウリル体=75/25)
ポリオキシエチレン(1)ラウリルエーテルリン酸カリウムa) 6.00
(モノラウリル体/ジラウリル体=75/25)
2−エチルヘキシルグリセリルエーテル 1.30
ジプロピレングリコール 1.20
ラウラミドプロピルベタイン 1.00
トリイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(160EO) 0.50
アクリル酸/メタクリル酸アルキル共重合体b) 0.20
N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩・N,
N−ジメチルアクリルアミド・ジメタクリル酸ポリエチレングリコ
ール共重合体4重量%水溶液c) 2.50
崩壊性粒子(平均粒径95μm) 12.00
硫酸ナトリウム 3.00
ジステアリン酸エチレングリコール 1.00
メチルパラベン 0.20
香料 0.05
精製水 バランス
計 100.00
a)( )内はエチレンオキシド平均付加モル数を示す
b)カーボポールETD2020;BFGoodrich社製
c)ソフケアKG−301W;花王(株)製
【0056】
実施例30(全身洗浄料)
(成分) (重量部)
ラウリルリン酸カリウム 2.50
(モノラウリル体/ジラウリル体=100/0)
ポリオキシエチレン(1)ラウリルエーテルリン酸カリウムa) 7.50
(モノラウリル体/ジラウリル体=100/0)
2−エチルヘキシルグリセリルエーテル 2.30
ジプロピレングリコール 1.70
ラウラミドプロピルベタイン 3.00
トリイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(160EO) 0.50
N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩・N,
N−ジメチルアクリルアミド・ジメタクリル酸ポリエチレングリコ
ール共重合体4重量%水溶液b) 5.00
崩壊性粒子(平均粒径95μm) 10.00
硫酸ナトリウム 3.00
ジステアリン酸エチレングリコール 1.00
メチルパラベン 0.20
香料 0.05
精製水 バランス
計 100.00
a)( )内はエチレンオキシド平均付加モル数を示す
b)ソフケアKG−301W;花王(株)製
【0057】
実施例31(全身洗浄料)
(成分) (重量部)
ラウリルリン酸カリウム 2.50
(モノラウリル体/ジラウリル体=75/25)
ポリオキシエチレン(1)ラウリルエーテルリン酸カリウムa) 7.50
(モノラウリル体/ジラウリル体=75/25)
2−エチルヘキシルグリセリルエーテル 2.30
ジプロピレングリコール 1.70
ラウラミドプロピルベタイン 3.00
トリイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(160EO) 0.50
N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩・N,
N−ジメチルアクリルアミド・ジメタクリル酸ポリエチレングリコ
ール共重合体4重量%水溶液b) 5.00
崩壊性粒子(平均粒径95μm) 10.00
硫酸ナトリウム 3.00
ジステアリン酸エチレングリコール 1.00
メチルパラベン 0.20
香料 0.05
精製水 バランス
計 100.00
a)( )内はエチレンオキシド平均付加モル数を示す
b)ソフケアKG−301W;花王(株)製
【0058】
実施例32(シャンプー)
(成分) (重量部)
ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウムa) 15.00
2−エチルヘキシルグリセリルエーテル 2.00
ジプロピレングリコール 1.30
ラウラミドプロピルベタイン 3.00
N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩・N,
N−ジメチルアクリルアミド・ジメタクリル酸ポリエチレングリコ
ール共重合体4重量%水溶液b) 5.00
崩壊性粒子(平均粒径95μm) 5.00
塩化ナトリウム 3.00
ジステアリン酸エチレングリコール 1.00
メチルパラベン 0.20
香料 0.05
精製水 バランス
計 100.00
a)( )内はエチレンオキシド平均付加モル数を示す
b)ソフケアKG−301W;花王(株)製
【0059】
実施例33(シャンプー)
(成分) (重量部)
ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウムa) 15.00
2−エチルヘキシルグリセリルエーテル 2.00
ジプロピレングリコール 1.30
ラウラミドプロピルベタイン 3.00
N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩・N,
N−ジメチルアクリルアミド・ジメタクリル酸ポリエチレングリコ
ール共重合体4重量%水溶液b) 5.00
崩壊性粒子(平均粒径95μm) 5.00
塩化ナトリウム 3.00
ジステアリン酸エチレングリコール 1.00
メチルパラベン 0.20
香料 0.05
精製水 バランス
計 100.00
a)( )内はエチレンオキシド平均付加モル数を示す
b)ソフケアKG−301W;花王(株)製
【0060】
実施例34(シャンプー)
(成分) (重量部)
ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウムa) 15.00
イソデシルグリセリルエーテル 2.00
ジプロピレングリコール 1.30
ラウラミドプロピルベタイン 3.00
N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩・N,
N−ジメチルアクリルアミド・ジメタクリル酸ポリエチレングリコ
ール共重合体4重量%水溶液b) 5.00
崩壊性粒子(平均粒径50μm) 5.00
塩化ナトリウム 3.00
ジステアリン酸エチレングリコール 1.00
メチルパラベン 0.20
香料 0.05
精製水 バランス
計 100.00
a)( )内はエチレンオキシド平均付加モル数を示す
b)ソフケアKG−301W;花王(株)製
【0061】
実施例35(シャンプー)
(重量部)
ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウムa) 12.00
ラウリルリン酸カリウム 1.00
(モノラウリル体/ジラウリル体=75/25)
ポリオキシエチレン(1)ラウリルエーテルリン酸カリウムa) 3.00
(モノラウリル体/ジラウリル体=75/25)
2-エチルヘキシルグリセリルエーテル 0.24
ジプロピレングリコール 0.68
ラウラミドプロピルベタイン 3.00
カチオン化セルロース b) 0.30
崩壊性粒子 (平均粒径95μm) 10.00
塩化ナトリウム 1.50
クエン酸 0.10
メチルパラベン 0.20
香料 0.05
精製水 バランス
計 100.00
a) ( )内はエチレンオキシド平均付加モル数を示す
b) ポイズC-80M ; 花王(株)製
【0062】
実施例36(洗顔料)
(重量部)
ラウリルリン酸カリウム 2.00
(モノラウリル体/ジラウリル体=75/25)
ポリオキシエチレン(1)ラウリルエーテルリン酸カリウム a) 6.00
(モノラウリル体/ジラウリル体=75/25)
ジプロピレングリコールモノオクチルエーテル 1.30
ジプロピレングリコール 1.20
ラウラミドプロピルベタイン 1.00
トリイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン (160EO) 0.50
アクリル酸/メタクリル酸アルキル共重合体 b) 0.20
N,N-ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩・N,N-ジメチル
アクリルアミド・ジメタクリル酸ポリエチレングリコール共重合
体4%水溶液 c) 2.50
崩壊性粒子 (平均粒径95μm) 12.00
硫酸ナトリウム 3.00
ジステアリン酸エチレングリコール 1.00
メチルパラベン 0.20
香料 0.05
精製水 バランス
計 100.00
a) ( )内はエチレンオキシド平均付加モル数を示す
b) カーボポールETD2020 ; BFGoodrich社製
c) ソフケアKG-301W ; 花王(株)製
【0063】
実施例37(全身洗浄料)
(重量部)
ラウリルリン酸カリウム 2.50
(モノラウリル体/ジラウリル体=75/25)
ポリオキシエチレン(1)ラウリルエーテルリン酸カリウム a) 7.50
(モノラウリル体/ジラウリル体=75/25)
ジプロピレングリコールモノオクチルエーテル 2.30
ジプロピレングリコール 1.70
ラウラミドプロピルベタイン 3.00
トリイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン (160EO) 0.50
N,N-ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩・N,N-ジメチル
アクリルアミド・ジメタクリル酸ポリエチレングリコール共重合
体4%水溶液 b) 5.00
崩壊性粒子 (平均粒径95μm) 10.00
硫酸ナトリウム 3.00
ジステアリン酸エチレングリコール 1.00
メチルパラベン 0.20
香料 0.05
精製水 バランス
計 100.00
a) ( )内はエチレンオキシド平均付加モル数を示す
b) ソフケアKG-301W ; 花王(株)製
【0064】
実施例38(シャンプー)
(重量部)
ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム a) 12.00
ラウリルリン酸カリウム 1.00
(モノラウリル体/ジラウリル体=75/25)
ポリオキシエチレン(1)ラウリルエーテルリン酸カリウム a) 3.00
(モノラウリル体/ジラウリル体=75/25)
ジプロピレングリコールモノオクチルエーテル 0.24
ジプロピレングリコール 0.68
ラウラミドプロピルベタイン 3.00
カチオン化セルロース b) 0.30
崩壊性粒子 (平均粒径95μm) 10.00
塩化ナトリウム 1.50
クエン酸 0.10
メチルパラベン 0.20
香料 0.05
精製水 バランス
計 100.00
a) ( )内はエチレンオキシド平均付加モル数を示す
b) ポイズC-80M ; 花王(株)製

【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の成分(A)、(B)、(C)及び(D);
(A)少なくとも一部が水不溶性である一次粒子が、水溶性バインダーにより結合されて凝集してなる平均粒径が30μm以上100μm未満である洗浄剤用崩壊性粒子
(B)水溶性塩類
(C)界面活性剤(グリセリルエーテルを除く)
(D)水
を含有する洗浄剤組成物。
【請求項2】
上記洗浄剤用崩壊性粒子が、水溶性塩類含有水溶液中において該水溶性塩類の濃度の低下により該崩壊性粒子の凝集が崩壊する、請求項1記載の洗浄剤組成物。
【請求項3】
成分(C)が(c1)一般式(1)で表されるリン酸モノエステルと(c2)一般式(2)で表されるリン酸ジエステルとの混合物であって、その含有比率が重量比で(c1)/(c2)=100/0〜50/50であるリン酸エステル系界面活性剤である、請求項1又は2記載の洗浄剤組成物。
【化1】

(式中、R1、R2およびR3はそれぞれ炭素数8〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基を示し、X1、X2およびY1はそれぞれ水素原子、アルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、アルカノールアミンまたはアンモニウムを示し、平均付加モル数k、mおよびnはそれぞれ0〜10を示す)
【請求項4】
更に、成分(E)炭素数4〜12のアルキル基またはアルケニル基を有する1種以上のグリセリルエーテルを含有する請求項1〜3の何れか1項記載の洗浄剤組成物。
【請求項5】
更に、成分(F)一般式(3)で表される化合物を含有する請求項1〜4の何れか1項記載の洗浄剤組成物。
4O−(AO)p−R5 (3)
(式中、R4は炭素数6〜10の直鎖又は分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基を示し、R5は水素原子又はメチル基を示し、AOは炭素数2〜4のアルキレンオキシ基を示し、平均付加モル数pは0.5〜3の数を示す)

【公開番号】特開2006−282659(P2006−282659A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−57289(P2006−57289)
【出願日】平成18年3月3日(2006.3.3)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】