説明

洗浄機構

【課題】研磨工具等を囲む筺体内の洗浄を容易に行えるようにする。
【解決手段】洗浄機構20は、筐体内に配設され、水源31等に連通する第1の連通路22aを有する第1の回転支持部22と、第1の回転支持部22によって回転可能に支持され、第1の連通路22aに連通する第2の連通路23aを有する第1のノズル体23と、第1のノズル体23において第1の回転支持部22を中心として描かれる円の接線方向に開口し、第2の連通路23aに連通する第1の噴射口24と、第1のノズル体23に配設され、第2の連通路23aに連通する第3の連通路を有する第2の回転支持部25と、第2の回転支持部25によって回転可能に支持され、第3の連通路に連通する第4の連通路を有する第2のノズル体26と、第2のノズル体26において第2の回転支持部25を中心として描かれる円の接線方向に開口し、第4の連通路に連通する第2の噴射口27とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体ウエーハ等のワークを研磨加工する加工装置で用いられる洗浄機構に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体ウエーハは、近年の各種電子機器の小型化・薄型化に伴い、より一層の薄化が求められている。そのため、半導体ウエーハの厚さが薄くなった場合、チップ化した後の強度の維持が問題になっている。そこで、研削処理を行った後に加工面をポリッシュやエッチングすることで、研削処理による機械的ダメージを除去する技術が用いられており、研削と研磨の両方の加工を行える加工装置も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−252853号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ドライポリシュと称される研磨パッドを用いた乾式研磨を行う場合、研削や研磨加工をする際に加工雰囲気を囲むチャンバ(筐体)内にコンタミや加工工具の消耗屑(飛散する研磨布)の堆積物が溜まってしまい、洗浄が煩雑であるという問題があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、研磨工具等を囲む筺体内の洗浄を容易に行うことができる洗浄機構を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる洗浄機構は、ワークを保持する保持面を有する保持手段と、該保持手段を囲む筺体とを有する加工装置の前記筺体内に水を噴射して該筺体内を洗浄する洗浄機構であって、前記筐体内に配設され、前記水を供給する水源に連通する第1の連通路を有する第1の回転支持部と、該第1の回転支持部によって回転可能に支持され、前記第1の連通路に連通する第2の連通路を有する第1のノズル体と、該第1のノズル体において前記第1の回転支持部を中心として描かれる円の接線方向に開口し、前記第2の連通路に連通する第1の噴射口と、前記第1のノズル体に配設され、前記第2の連通路に連通する第3の連通路を有する第2の回転支持部と、該第2の回転支持部によって回転可能に支持され、前記第3の連通路に連通する第4の連通路を有する第2のノズル体と、該第2のノズル体において前記第2の回転支持部を中心として描かれる円の接線方向に開口し、前記第4の連通路に連通する第2の噴射口と、を有し、前記第1のノズル体は、前記第1の噴射口から噴射する前記水の圧力によって前記第1の回転支持部を回転軸として回転し、前記第2のノズル体は、前記第2の噴射口から噴射する前記水の圧力によって前記第2の回転支持部を回転軸として回転することを特徴とする。
【0007】
また、本発明にかかる洗浄機構は、上記発明において、前記保持面に保持される被保持面を有する板状のベース部をさらに備え、前記第1の回転支持部は、前記ベース部の前記被保持面の反対面から突出するように設けられて前記ベース部を介して前記筐体内に着脱自在に配設されることを特徴とする。
【0008】
また、本発明にかかる洗浄機構は、上記発明において、前記第1のノズル体は、前記保持面と平行面内に伸びるように棒状に形成されて中心部が前記第1の回転支持部により回転可能に支持され、前記第1の噴射口は、前記第1のノズル体の先端部に設けられ、前記第2の回転支持部は、前記第1のノズル体の先端部に前記第1の噴射口を避けて配設されていることを特徴とする。
【0009】
また、本発明にかかる洗浄機構は、上記発明において、前記水は、エアとの混合体であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、研磨工具等を囲む筺体内の洗浄を容易に行うことができる洗浄機構を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、本発明の実施の形態にかかる洗浄機構が適用される加工装置の構成例を示す斜視図である。
【図2】図2は、各部の位置関係等を示すレイアウト図である。
【図3】図3は、本実施の形態の洗浄機構の構成を示す斜視図である。
【図4】図4は、変形例の洗浄機構の構成を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための形態である洗浄機構について図面を参照して説明する。本発明は、実施の形態に限らず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば、種々の変形が可能であり、例えば乾式研磨以外の加工を行う加工装置にも適用可能である。図1は、本実施の形態にかかる洗浄機構が適用される加工装置の構成例を示す斜視図であり、図2は、各部の位置関係等を示すレイアウト図である。
【0013】
本実施の形態の加工装置1は、半導体ウエーハ等の円盤状のワークWの裏面を薄型化のために研削加工するとともに、研削加工されたワークWの研削面を高精度に平坦化するために研磨加工するものである。本実施の形態の加工装置1は、例えば、ハウジング2と、第1の研削手段3と、第2の研削手段4と、研磨手段5と、ターンテーブル6上に設置された例えば4つの保持手段7と、カセット8,9と、位置合わせ手段10と、搬入手段11と、搬出手段12と、洗浄手段13と、搬出入手段14とを主に備えている。
【0014】
第1の研削手段3は、スピンドルの下端に装着された研削砥石を有する研削ホイールを回転させながら粗研削位置Bの保持手段7に保持されたワークWの裏面(上面)に押圧することによって、ワークWの裏面を粗研削加工するためのものである。同様に、第2の研削手段4は、スピンドルの下端に装着された研削砥石を有する研削ホイールを回転させながら仕上げ研削位置Cに位置する保持手段7に保持された粗研削済みのワークWの裏面に押圧することによって、ワークWの裏面を仕上げ研削加工するためのものである。
【0015】
また、研磨手段5は、スピンドルの下端に装着された研磨パッド等の乾式の研磨工具を回転させながら研磨位置Dに位置する保持手段7に保持された仕上げ研削済みのワークWの裏面に押圧することによって、ワークWの裏面を研磨加工するためのものである。
【0016】
ターンテーブル6は、ハウジング2の上面に設けられた円盤状のテーブルであり、水平面内で回転可能に設けられ、適宜タイミングで回転駆動される。このターンテーブル6上には、例えば4つの保持手段7が、例えば90度の位相角で等間隔に配設されている。これら4つの保持手段7は、上面に真空チャックを備えたチャックテーブル構造のものであり、載置されたワークWを保持面7a上に真空吸着して保持する。これら保持手段7は、研削加工時及び研磨加工時には、鉛直方向を回転軸として回転駆動機構によって水平面内で回転駆動される。このような保持手段7は、ターンテーブル6の回転によって、搬入搬出位置A、粗研削位置B、仕上げ研削位置C、研磨位置D、搬入搬出位置Aに順次移動される。
【0017】
カセット8,9は、複数のスロットを有するウエーハ用の収容器である。一方のカセット8は、研削加工前のワークWを収容し、他方のカセット9は、研磨加工後のワークWを収容する。また、位置合わせ手段10は、カセット8から取り出されたワークWが仮置きされて、その中心位置合わせを行うためのテーブルである。
【0018】
また、搬入手段11は、吸着パッドを有して水平面内で回転駆動される搬送アームからなり、位置合わせ手段10で位置合わせされた研削加工前のワークWを吸着保持して搬入搬出位置Aに位置する保持手段7上に搬入する。搬出手段12は、吸着パッドを有して水平面内で回転駆動される搬送アームからなり、搬入搬出位置Aに位置する保持手段7上に保持された研磨加工後のワークWを吸着保持して洗浄手段13に搬出する。
【0019】
また、搬出入手段14は、例えばU字型ハンド14aを備えるロボットピックであり、U字型ハンド14aによってワークWを吸着保持して搬送する。具体的には、搬出入手段14は、研削加工前のワークWをカセット8から位置合わせ手段10へ搬出するとともに、研磨加工後のワークWを洗浄手段13からカセット9へ搬入する。洗浄手段13は、研磨加工後のワークWを洗浄し、研削及び研磨された加工面に付着している研削屑や研磨屑等のコンタミネーションを除去する。
【0020】
ここで、本実施の形態では、第1,第2の研削手段3,4によりワークWに対して研削を行う粗研削位置B、仕上げ研削位置C周りの領域が研削領域E1として設定され、研磨手段5によりワークWに対して研磨を行う研磨位置D周りの領域が研磨領域E2として設定されている。そして、研削領域E1及び研磨領域E2に対応して少しでも閉塞的となる研削雰囲気及び研磨雰囲気を形成するようにターンテーブル6上の保持手段7を覆う平面的に略L字状に形成された筐体15がハウジング2上に設けられている。
【0021】
このような加工装置1に対して、本実施の形態では、筐体15内に水を噴射して筐体15内を洗浄する洗浄機構20を備えている。図3は、本実施の形態の洗浄機構20の構成を示す斜視図である。この洗浄機構20は、円形板状のベース部21と、第1の回転支持部22と、第1のノズル体23と、第1の噴射口24と、第2の回転支持部25と、第2のノズル体26と、第2の噴射口27と、を有する。
【0022】
ベース部21は、保持手段7の保持面7aと同等の大きさに形成されてこの保持面7a上に着脱自在に吸着保持される被保持面21aを有する。また、第1の回転支持部22は、ベース部21の被保持面21aの反対面(上面)の中央から突出するように設けられた円筒状部材である。したがって、第1の回転支持部22は、ベース部21を介して保持手段7上に着脱自在に装着されて筐体15内に配設される。
【0023】
この第1の回転支持部22は、水を供給する水源31に連通する第1の連通路22aを有する。ここで、本実施の形態では、水は、エアとの混合体として用いるものであり、第1の連通路22aは、エアを供給するエア源32にも連通している。また、第1の連通路22aの一部は、ベース部21中を水平方向に通るように形成されているが、ベース部21上面を通るように設けてもよい。
【0024】
また、第1のノズル体23は、保持面7aと平行面内に伸びるように保持面7aの直径程度の長さの棒状に形成されたもので、中心部が第1の回転支持部22により水平面内で回転可能に支持されている。この第1のノズル体23は、第1の連通路22aに連通して両端部に向けて延びる第2の連通路23aを内部に有する。第1の連通路22aと第2の連通路23aとの連通部分は、第1のノズル体23の回転に追従し得る連通構造とされている。
【0025】
さらに、第1の噴射口24は、第2の連通路23aに連通させて第1のノズル体23の両端部(先端部)の側面に2個水平に設けられている。これらの第1の噴射口24は、第1のノズル体23において第1の回転支持部22を中心として描かれる円S1の接線方向に開口するように形成されている。なお、2つの第1の噴射口24は、第1のノズル体23において第1の回転支持部22を中心として点対称をなし、同一回転方向に見て同一方向に開口するように形成されている。
【0026】
また、第2の回転支持部25は、棒状の第1のノズル体23の両端部(先端部)の側面で第1の噴射口24を避ける位置に2個配設された円筒状部材である。ここで、一方の回転支持部25は、例えば水平に配設され、他方の回転支持部25は、例えば第1のノズル体23に形成された斜面23bを利用して斜め上方に傾斜させて配設されている。また、これらの第2の回転支持部25は、第2の連通路23aに連通する図示しない第3の連通路を内部に有する。
【0027】
さらに、第2のノズル体26は、それぞれの第2の回転支持部25によって回転可能に支持された回転体である。ここで、第2のノズル体26は、例えば第1のノズル体23の高さ位置で第2の回転支持部25を中心として垂直面内で回転し得る大きさの矩形形状に形成されている。また、これらの第2のノズル体26は、第3の連通路に連通する図示しない第4の連通路を内部に有する。第3の連通路と第4の連通路との連通部分は、第2のノズル体26の回転に追従し得る連通構造とされている。
【0028】
そして、第2の噴射口27は、第4の連通路に連通させて矩形状の第2のノズル体26の各側面に2個ずつ、合計8個設けられている。これらの第2の噴射口27は、第1のノズル体26において第2の回転支持部25を中心として描かれる円S2の接線方向に開口するように形成されている。なお、8個の第2の噴射口27は、第2のノズル体26において第2の回転支持部25を中心として点対称をなし、同一回転方向に見て同一方向に開口するように形成されている。
【0029】
このような構成において、第1の研削手段3や第2の研削手段4によるワークWの研削加工に並行して、研磨領域E2では、保持手段7に保持された研削済みのワークWに対して研磨工具によって研磨加工が行われる。このような研磨加工時においては、研磨領域E2に対応する研磨雰囲気中には研磨工具の研磨屑(研磨布)が発生する。このような研磨屑等は、加工が進むにつれて筐体15の内壁に付着したり堆積することとなる。
【0030】
そこで、適宜のタイミングで洗浄機構20を用いて筐体15内の洗浄を行う。筐体15内の洗浄を行う際には、研削・研磨工程が全て終了した後、開放された搬入搬出位置Aに位置する保持手段7の保持面7a上にベース部21(洗浄機構20)を図1中の矢印で示すように載置して吸引保持させる。また、第1の連通路22aを水源31やエア源32側の配管に接続する。そして、洗浄機構20を保持した搬入搬出位置Aの保持手段7をターンテーブル6の回転により筐体15に覆われた研磨位置Dまで移動させる。このように、本実施の形態の洗浄機構20は、保持手段7に適宜着脱自在な構成とされており、既存の加工装置に適用可能な上に、複数の加工装置に必要時に共用させることができ、経済的である。そして、洗浄機構20に対して水源31およびエア源32から水とエアとの混合体を第1の連通路22aを介して供給することで、洗浄を開始させる。
【0031】
すなわち、第1のノズル体23は、第1の回転支持部22を中心として描かれる円S1の接線方向に形成された第1の噴射口24から噴射する水とエアとの混合体の圧力によって第1の回転支持部22を回転軸として図3に矢印で示す反時計方向に回転する。同時に、第2のノズル体26は、第2の回転支持部25を中心として描かれる円S2の接線方向に形成された第2の噴射口27から噴射する水とエアとの混合体の圧力によって第2の回転支持部25を回転軸としてそれぞれ図3中に矢印で示す方向に回転する。つまり、第1のノズル体23、第2のノズル体26は、特別な回転動力源を用いることなく、ともに噴射する混合体の圧力で回転する。この際、第1のノズル体23は、棒状に形成されているので、第1の噴射口24を回転中心から離れた位置に配置させても第1のノズル体23の重量を軽くすることができ、よって、第1のノズル体23は噴射する混合体の圧力で回転しやすくなる。
【0032】
よって、第1のノズル体23は、供給される混合体の圧力によって自動的に回転しながらその2つの第1の噴射口24から混合体を筐体15内に向けて噴射させるので、筐体15の内壁に付着したり堆積している研磨屑等の洗浄が行われる。同時に、第2のノズル体26は、供給される混合体の圧力によって自動的に回転しながらその8つの第2の噴射口27から混合体を筐体15内に向けて噴射させるので、筐体15の内壁に付着したり堆積している研磨屑等の洗浄が行われる。
【0033】
特に、第2のノズル体26の位置は、第1のノズル体23の回転に伴って円周上で移動するので、第2のノズル体26は、場所を変えながら筐体15内の洗浄を行う。よって、筐体15内を広範囲に亘って良好に洗浄することができる。さらには、2つの第2の回転支持部25が第1のノズル体23の側面に対して異なる角度で取付けられているので、2つの第2のノズル体26による混合体の噴射方向が異なることとなり、第1のノズル体23による混合体の噴射方向と併せてあらゆる方向に噴射させることができ、筐体15内を満遍なく洗浄を行うことができる。なお、第1のノズル体23に対して第2のノズル体26は、2個に限らず、3個以上設けるようにしてもよい。また、第2のノズル体26は、1段構成に限らず、第2のノズル体26自身にさらに回転支持部によって回転自在に支持されたノズル体を重ね合わせるように付加することで多段に構成してもよい。
【0034】
さらに、水単独の場合には、水圧を増加させることが難しいが、水とエアとの混合体を用いて第1の噴射口24および第2の噴射口27から噴射させているので、高圧エアの併用により水圧の増加が容易となり、回転速度・飛散距離が向上するとともに、水が汚れに衝突するときの衝撃力も大きくなり、洗浄効果を高めることができる。
【0035】
図4は、洗浄機構20の変形例を示す斜視図である。本実施の形態では、第2の回転支持部25を、第1のノズル体23に対する角度が固定的となるように設けたが、変形例では、第1のノズル体23の両端部(先端部)に対してねじ28aによるねじ込み式の連結体28を介在させることにより、第2の回転支持部25を、第1のノズル体23の先端部にこの第1のノズル体23に対する角度が調節自在となるように取り付けたものである。すなわち、連結体28の第1のノズル体23に対するねじ込み量(締め付け具合)を調整することにより、第1のノズル体23に対する第2の回転支持部25の角度を自由に設定することができ、洗浄機構20を配置する場所に応じて所望の方向に噴射させることができる。なお、図4では連通路の図示を省略しているが、連結体28は、第2の連通路23aと第3の連通路とに連通する図示しない連通路を内部に有する。
【符号の説明】
【0036】
1 加工装置
7 保持手段
7a 保持面
15 筐体
20 洗浄機構
21 ベース部
21a 被保持面
22 第1の回転支持部
22a 第1の連通路
23 第1のノズル体
23b 第2の連通路
24 第1の噴射口
25 第2の回転支持部
26 第2のノズル体
27 第2の噴射口
W ワーク
S1,S2 円

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワークを保持する保持面を有する保持手段と、該保持手段を囲む筺体とを有する加工装置の前記筺体内に水を噴射して該筺体内を洗浄する洗浄機構であって、
前記筐体内に配設され、前記水を供給する水源に連通する第1の連通路を有する第1の回転支持部と、
該第1の回転支持部によって回転可能に支持され、前記第1の連通路に連通する第2の連通路を有する第1のノズル体と、
該第1のノズル体において前記第1の回転支持部を中心として描かれる円の接線方向に開口し、前記第2の連通路に連通する第1の噴射口と、
前記第1のノズル体に配設され、前記第2の連通路に連通する第3の連通路を有する第2の回転支持部と、
該第2の回転支持部によって回転可能に支持され、前記第3の連通路に連通する第4の連通路を有する第2のノズル体と、
該第2のノズル体において前記第2の回転支持部を中心として描かれる円の接線方向に開口し、前記第4の連通路に連通する第2の噴射口と、
を有し、
前記第1のノズル体は、前記第1の噴射口から噴射する前記水の圧力によって前記第1の回転支持部を回転軸として回転し、前記第2のノズル体は、前記第2の噴射口から噴射する前記水の圧力によって前記第2の回転支持部を回転軸として回転することを特徴とする洗浄機構。
【請求項2】
前記保持面に保持される被保持面を有する板状のベース部をさらに備え、
前記第1の回転支持部は、前記ベース部の前記被保持面の反対面から突出するように設けられて前記ベース部を介して前記筐体内に着脱自在に配設されることを特徴とする請求項1に記載の洗浄機構。
【請求項3】
前記第1のノズル体は、前記保持面と平行面内に伸びるように棒状に形成されて中心部が前記第1の回転支持部により回転可能に支持され、
前記第1の噴射口は、前記第1のノズル体の先端部に設けられ、
前記第2の回転支持部は、前記第1のノズル体の先端部に前記第1の噴射口を避けて配設されていることを特徴とする請求項2に記載の洗浄機構。
【請求項4】
前記水は、エアとの混合体であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の洗浄機構。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−251524(P2010−251524A)
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−99392(P2009−99392)
【出願日】平成21年4月15日(2009.4.15)
【出願人】(000134051)株式会社ディスコ (2,397)
【Fターム(参考)】