説明

洗浄水リサイクル装置

【課題】洗浄装置の寿命を長く保ちつつ、水資源の浪費を防ぐことができ、さらに、洗浄後の泥水に洗剤が混じっている場合にもそれを容易に除去し得る洗浄水リサイクル装置を提供する。
【解決手段】建設機械の洗浄後の泥水を濾過する入口フィルタ1と、入口フィルタ1を通った泥水に含まれる砂を沈殿分離する濾過一次タンク2と、濾過一次タンク2の出口に設けられる出口フィルタ9と、出口フィルタ9を通った泥水から砂を除去する細濾過フィルタ5と、細濾過フィルタ5を通った泥水に含まれる泥を沈殿分離して建設機械の洗浄水を生成すると共に出口から洗浄水が貯水タンク13に送水される濾過二次タンク3と、を備えている。また、細濾過フィルタ5は、逆流中で内部に溜まった残留物を除去して濾過機能を回復する回復機構4を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗浄水リサイクル装置に係り、より詳しくは、パワーショベルやブルドーザー等の建設機械の洗浄装置や、ガソリンスタンドに設置された洗車機に適用される洗浄水リサイクル装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パワーショベルやブルドーザー等の建設機械を洗浄する洗浄装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1のような建設機械の洗浄装置では、建設機械のクローラの左右に位置すると共に主にクローラを洗浄する洗浄水噴射ユニットと、洗浄水噴射ユニットに高圧の洗浄水を圧送するためのプランジャポンプ等の圧送ポンプを有する高圧洗浄水発生ユニットと、を具備している。
【特許文献1】特開平8−103736号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記特許文献1のような従来の洗浄装置では、建設機械を一回洗浄する度に多量の洗浄水を必要としていた。また、洗浄水は、上水道等の水供給源からの水を貯水タンクに溜めたものを使用しており、洗浄作業を行う度に貯水タンクへ水の補給を行っていたので、建設機械の洗浄装置を備える事業所の水道経費が嵩む要因となっていた。また、洗浄水は、建設機械の洗浄後、建設機械に付着していた砂・泥・小石等と混じり合って泥水になるが、この泥水は、洗浄後に再利用されることなくすぐに捨てられており、水資源の無駄が多かった。
【0004】
一方、従来、ガソリンスタンドに設置された洗車機では、洗浄後の泥水は、洗浄水と、車に付着していた付着物と、界面活性剤入り合成洗剤(以下、単に洗剤と言う)と、が混じったものとなっていた。また、この洗浄後の泥水は、複数の油水分離槽を経て下水道等に排水されていた。しかしながら、従来では、油水分離槽において洗剤の除去処理は行えなかった。
そこで、本発明は、洗浄装置の寿命を長く保ちつつ、水資源の浪費を防ぐことができ、さらに、洗浄後の泥水に洗剤が混じっている場合にもそれを容易に除去し得る洗浄水リサイクル装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するために、本発明に係る洗浄水リサイクル装置は、建設機械の洗浄後の泥水を濾過する入口フィルタと、該入口フィルタを通った泥水に含まれる砂を沈殿分離する濾過一次タンクと、該濾過一次タンクの出口に設けられる出口フィルタと、該出口フィルタを通った泥水から砂を除去する細濾過フィルタと、該細濾過フィルタを通った泥水に含まれる泥を沈殿分離して上記建設機械の洗浄水を生成すると共に出口から該洗浄水が貯水タンクに送水される濾過二次タンクと、を備え、さらに、上記細濾過フィルタは、逆流中で内部に溜まった残留物を除去して濾過機能を回復する回復機構を有する。
また、上記濾過一次タンク及び上記濾過二次タンクは、流入攪拌防止用傾斜板を有する。
【0006】
また、上記細濾過フィルタは、フィルタケースと、該フィルタケースの中に納められるフィルタ本体と、を有し、上記回復機構は、濾過運転の際には該フィルタ本体を圧縮状態として目を細かくすると共に、濾過機能の回復を行う際には該フィルタ本体を該圧縮状態から開放して目を大きくして残留物除去用隙間を形成するように、構成されている。
また、上記入口フィルタ,上記出口フィルタ,上記細濾過フィルタの順に濾過精度が細かくなるように設定されている。
また、上記出口フィルタと上記細濾過フィルタとの間には、フラッシング手段にて内部に溜まった残留物を除去可能な粗濾過フィルタが介設され、上記入口フィルタ,上記出口フィルタ,上記粗濾過フィルタ,上記細濾過フィルタの順に濾過精度が細かくなるように設定されている。
【0007】
また、洗車後の泥水に含まれる砂・泥の沈殿分離及び/又は濾過を行って処理水を生成する沈殿分離濾過手段と、該処理水を電気分解して発生した気泡により該処理水に含まれる汚濁物質を浮上させて該汚濁物質を除去する電気分解処理部と、該電気分解処理部の下流側に設けられて洗浄水を生成すると共に出口から該洗浄水が貯水タンクに送水される曝気用タンクと、を備えたものである。
また、上記貯水タンクは、洗浄水供給流路にてガソリンスタンドの門型洗車機と接続されると共に、該門型洗車機は、泥水回収流路にて上記沈殿分離濾過手段と接続され、上記洗浄水を上記門型洗車機に繰り返し利用するように構成した。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、次のような著大な効果を奏する。
本発明に係る洗浄水リサイクル装置は、水資源の浪費を防ぐことができ、建設機械の洗浄装置を備える事業所の水道経費を大幅に削減できる。さらに、建設機械の洗浄装置に異常摩耗等が発生するのを抑制でき、洗浄後の泥水を再利用しつつも、洗浄装置の寿命を長く保ち得る。
また、濾過機能が低下することなく長期間使用可能な洗浄水リサイクル装置とし得る。 また、濾過一次タンク及び濾過二次タンクの沈殿分離作用を向上させることができる。 また、コンパクトかつ簡単な構成としつつ、容易に濾過機能を回復することができる。 また、スムーズかつ確実に濾過を行うことができる。
また、容易に、洗剤や付着物等の汚濁物質を収集して除去できる。また、汚濁物質を除去するための構成も簡単であるので、メンテナンスが容易である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、実施の形態を示す図面に基づき、本発明を詳説する。
図1〜図4に於て、本発明の第1の実施の形態に係る洗浄水リサイクル装置について説明する。第1実施形態に係る洗浄水リサイクル装置は、例えばパワーショベルやブルドーザー等の建設機械30を洗浄する洗浄装置に適用される。図1に示されている建設機械の洗浄装置は、建設機械30の主にクローラ46,46を洗浄する洗浄水噴射ユニット44,44と、洗浄水噴射ユニット44,44に高圧の洗浄水を圧送するための圧送ポンプ53を有する高圧洗浄水発生ユニット52と、建設機械30を載せる基台47, 47と、を備えている。そして、洗浄水噴射ユニット44,44をクローラ46,46に沿って移動させつつ、洗浄を行い得るようになっている。
【0010】
第1実施形態に係る洗浄水リサイクル装置は、上述の洗浄装置の基台47, 47の下に設けられる分離槽16と、建設機械30の洗浄後の泥水を濾過する入口フィルタ1と、入口フィルタ1を通った泥水に含まれる砂を沈殿分離する濾過一次タンク2と、濾過一次タンク2の出口に設けられる出口フィルタ9と、出口フィルタ9を通った泥水から砂を除去する細濾過フィルタ5と、細濾過フィルタ5を通った泥水に含まれる泥を沈殿分離して建設機械30の洗浄水を生成すると共に出口から洗浄水が貯水タンク13に送水される濾過二次タンク3と、を備えている。
【0011】
分離槽16は、建設機械30の洗浄後、建設機械30に付着していた砂・泥・小石等が洗浄水と混じり合ってできた泥水を溜め、泥水に含まれる大粒の小石や砂を分離して除去する。 分離槽16内には、流路aにて濾過一次タンク2へ泥水を送水するための第1送水ポンプ35が配設されている。第1送水ポンプ35は、例えば、分離槽16に溜められた泥水の基準水面下40cm〜50cm程度の位置に配設されている。この第1送水ポンプ35は、孔空き容器状の出口フィルタ20の中に配設されている。出口フィルタ20は、分離槽16から出て行く泥水の濾過が可能となっている。出口フィルタ20は、粒径が 650μm程度の砂を除去可能な濾過精度に設定されている。
【0012】
濾過一次タンク2は、箱状であり、分離槽16の外側近傍に設置されている。濾過一次タンク2の上面には、吊りフック48が設けられており、移動や設置が容易なものとなっている。
濾過一次タンク2の上部流入口には、流路aの端部が接続されている。この流入口近傍で濾過一次タンク2の内部側には、入口フィルタ1が配設されている。入口フィルタ1は、金属製の孔空き容器状に形成され、粒径が 450μm程度の砂を除去可能な濾過精度に設定されている。そして、入口フィルタ1は、分離槽16から送水されてきた泥水を濾過してから、濾過一次タンク2の下方へ濾過後の泥水を放出するようになっている。
【0013】
また、濾過一次タンク2は、その内部に、複数の流入攪拌防止用傾斜板12…を有している。流入攪拌防止用傾斜板12…は、側面視約60度の傾斜角度を有している。これにより、入口フィルタ1から下方に放出された泥水が、水面の上から水中へ導かれるようになっている。
また、濾過一次タンク2の内部側の上部流出口近傍には、出口フィルタ9が配設されている。この出口フィルタ9は、金属製の孔空き容器状に形成され、粒径が 230μm程度の砂を除去可能な濾過精度に設定されている。出口フィルタ9内には、流路bにて細濾過フィルタ5側へと泥水を送水するための第2送水ポンプ37が配設されている。第2送水ポンプ37は、例えば、濾過一次タンク2に溜められた泥水の基準水面下40cm〜50cm程度の位置に配設されている。
【0014】
また、濾過一次タンク2には、濾過一次タンク2の内部に溜められた泥水の水面に浮いたオイルを収集するためのオイル除去装置31が付設されている。オイル除去装置31にて収集されたオイルは、収集タンク32に溜められるようになっている。
また、濾過一次タンク2には、液面センサ39が取り付けられている。そして、この液面センサ39の検出信号よって、濾過一次タンク2に溜められる泥水の量を検出し、その量に応じて第1送水ポンプ35の駆動制御を行うようにしている。
【0015】
なお、通常では、分離槽16からの泥水が濾過一次タンク2に送られるように構成するが、より確実に濾過を行いたい場合には、増設濾過タンク19を設置するのが好ましい。この場合、増設濾過タンク19は、濾過一次タンク2の隣に設置され、(二点鎖線にて示す)流路c,dにて分離槽16及び濾過一次タンク2と接続される。
この場合、増設濾過タンク19の内部側の上部流入口近傍には、金属製の孔空き容器状の入口フィルタ21が配設され、分離槽16からの泥水を、入口フィルタ21で濾過してから増設濾過タンク19内に泥水を溜めるようにしている。また、増設濾過タンク19の内部の上部流出口近傍には、出口フィルタ22を配設する。さらに、出口フィルタ22内には、増設送水ポンプ36を配設し、この増設送水ポンプ36にて、増設濾過タンク19内で濾過した後の泥水を、流路dを通じて濾過一次タンク2に送水するように構成する。増設濾過タンク19には、液面センサ38が取り付けられる。そして、この液面センサ38の検出信号よって、増設濾過タンク19に溜められる泥水の量を検出し、その量に応じて第1送水ポンプ35の駆動制御を行うようにする。
【0016】
次に、(増設濾過タンク19の話から濾過一次タンク2の話に戻して、)濾過一次タンク2の流出口には、第2送水ポンプ37にて細濾過フィルタ5へ泥水を送水する流路bの一端部が接続されている。この流路bの途中には、フラッシング手段11にて内部に溜まった残留物を除去可能な粗濾過フィルタ10が介設されている(つまり、出口フィルタ9と細濾過フィルタ5との間には、粗濾過フィルタ10が介設されている)。
フラッシング手段11は、出口フィルタ9の下端に接続されると共に排水口49と連通するフラッシング用流路eと、フラッシング用流路eの途中に介設されると共に粗濾過フィルタ10の内部の残留物を除去する際に開けられるフラッシング用バルブ24と、を有している。
また、流路bの途中であって、粗濾過フィルタ10と細濾過フィルタ5との間には、回復用第1切換バルブ25が介設されている。
【0017】
次に、細濾過フィルタ5について詳しく述べる。細濾過フィルタ5は、図3及び図4に示すように、フィルタケース14と、フィルタケース14の中に納められるフィルタ本体15と、を有している。
フィルタ本体15は、交互に重ね合わせ状となった複数の板バネ部材7…及び濾過部材8…を有している。板バネ部材7は、例えば金属製であって波板リング状に形成されている(図示省略)。また、濾過部材8は、例えば金属製であって、中心角度等ピッチで形成された浅溝部を有する板リング状である(図示省略)。
【0018】
ここで、第1実施形態の細濾過フィルタ5は、逆流中で内部に溜まった残留物を除去して濾過機能を回復する回復機構4を有している。回復機構4は、濾過運転の際にはフィルタ本体15を圧縮状態として目を細かくすると共に、濾過機能の回復を行う際にはフィルタ本体15を圧縮状態から開放して目を大きくして残留物除去用隙間Sを形成するように、構成されている。
より具体的には、回復機構4は、図2〜図4に示すように、濾過運転の場合と濾過機能の回復を行う場合とに切り換え自在な切換用シリンダ6と、流路bの細濾過フィルタ5と粗濾過フィルタ10との間かつ回復用第1切換バルブ25の下流側に介設される逆止弁45と、細濾過フィルタ5の出口側と濾過二次タンク3とを結ぶ流路hの途中に介設されるリザーブタンク18と、流路hの途中であってリザーブタンク18より下流側に設けられる回復用第2切換バルブ26と、流路iにてリザーブタンク18と接続されると共に流路iの途中のコンプレッサ連通バルブ28を介してエアーを供給可能なコンプレッサ17と、を有している。なお、23は、レギュレータである。
コンプレッサ17は、リザーブタンク18にエアーを供給するだけでなく、切換用シリンダ6にも、シリンダ切換バルブ29を介してエアーを供給している。
【0019】
切換用シリンダ6は、フィルタケース14の上側に取り付けられており、シリンダ切換バルブ29の切換えにより、ピストンロッド6aがフィルタケース14の内部において上下動自在となっている。このピストンロッド6aは、フィルタ本体15を挿通するようになっている。即ち、ピストンロッド6aは、複数の波板リング状の板バネ部材7…の孔、及び、複数の板リング状の濾過部材8…の孔に挿通状となっている。
また、ピストンロッド6aの先端には、支持部材50が取り付けられている。支持部材50は、フィルタケース14の内面との間にフィルタ本体15を挟持するようになっている。
【0020】
また、ピストンロッド6aは、濾過運転時に上昇するようになっている。これにより、濾過運転時、支持部材50とフィルタケース14の内面との間でフィルタ本体15が圧縮状態にされるようになっている。圧縮状態では、フィルタ本体15の複数の板バネ部材7…がピストンロッド6aの軸方向に圧縮され、略平板リング状に弾性変形する。また、この状態では、泥水は、濾過部材8の浅溝部を通って濾過されるようになっている。本第1実施形態では、粒径が5μm程度の砂を除去可能な濾過精度に設定されている。このようにして、回復機構4が構成されている。
細濾過フィルタ5の下端には、フラッシング用流路eと合流して排水口49へつながる残留物排出流路gが、接続されている。この残留物排出流路gの途中には、残留物排出用バルブ27が介設されている。
【0021】
上述した粗濾過フィルタ10,フラッシング手段11,回復用第1切換バルブ25,逆止弁45,細濾過フィルタ5,残留物排出用バルブ27,コンプレッサ17,レギュレータ23,シリンダ切換バルブ29,コンプレッサ連通バルブ28,リザーブタンク18,回復用第2切換バルブ26は、全て、濾過一次タンク2の前面に付設された外形箱状のフィルタユニットU内に納められている。
【0022】
次に、細濾過フィルタ5の出口側と流路hにて結ばれた濾過二次タンク3は、濾過一次タンク2と同様に、箱状であり、分離槽16の外側近傍に設置されている。濾過二次タンク3の外部上面には、吊りフック48が設けられており、移動や設置が容易なものとなっている。
濾過二次タンク3には、細濾過フィルタ5で濾過され、リザーブタンク18,回復用第2切換バルブ26を通った泥水が上部流入口から流入する。この濾過二次タンク3は、濾過一次タンク2と同様、その内部に流入攪拌防止用傾斜板12…を有している。流入攪拌防止用傾斜板12…は、側面視約60度の傾斜角度を有している。これにより、泥水が、水面の上から水中へ導かれるようになっている。
【0023】
また、濾過二次タンク3内には、フィルタユニットU内に納められる薬剤タンク33から薬剤供給ポンプ34の駆動により、オゾン脱臭剤や次亜塩素酸系の薬剤が薬剤供給流路fを通じて投入可能とされている。これにより、濾過二次タンク3内の殺菌を行うことが可能とされている。
また、濾過二次タンク3には、上水道等の水供給源51から水を供給可能な流路jが接続されている。
また、濾過二次タンク3には、上液面センサ40と下液面センサ41が取り付けられている。この上液面センサ40と下液面センサ41は、濾過二次タンク3の液面が所定の範囲内に納まっているかを検出するものである。例えば、濾過二次タンク3の液面が所定の範囲より下回っていることが検出されると、水供給源51から水を供給するようにしている。
【0024】
濾過二次タンク3の上部流出口には、貯水タンク13へ洗浄水を供給するための洗浄水供給流路kが接続されており、洗浄水供給流路kの途中に介設された洗浄水供給ポンプ42を駆動させて、濾過二次タンク3から貯水タンク13へ洗浄水を供給するようになっている。 貯水タンク13は、分離槽16の外側近傍かつ濾過二次タンク3の隣に設置されている。この貯水タンク13は、高圧洗浄水発生ユニット52と流路rにて接続されている。そして、この貯水タンク13は、高圧洗浄水発生ユニット52に、(洗浄作業中に不足しないような)充分な量の洗浄水を供給する。
【0025】
以上のように第1実施形態に係る洗浄水リサイクル装置が構成されるが、濾過一次タンク2内部に配設された入口フィルタ1及び出口フィルタ9と、フィルタユニットUの粗濾過フィルタ10及び細濾過フィルタ5との濾過精度について順に並べてまとめると、次のようになる。即ち、入口フィルタ1(濾過精度 450μm),出口フィルタ9(濾過精度 230μm),粗濾過フィルタ10(濾過精度 100μm),細濾過フィルタ5(濾過精度5μm)の順となっている。このように、下流に行くにしたがって濾過精度が細かくなるように設定されている。
【0026】
次に、図2〜図4を参照して、上述のフィルタユニットU内に納められた機器について、粗濾過フィルタ10及び細濾過フィルタ5の濾過機能を回復させるときの作動について説明する。
まず、濾過運転を行っている状態(図3の状態)から、第2送水ポンプ37の駆動を停止する。そして、開状態の回復用第1切換バルブ25及び回復用第2切換バルブ26を閉じると共に、閉状態のフラッシング用バルブ24を開ける。すると、第2送水ポンプ37にて送水されていた泥水の残圧にて、粗濾過フィルタ10がフラッシングされる。そして、粗濾過フィルタ10の内部に溜まっていた残留物が、フラッシング用流路eを通って排出口49から排出される。このフラッシングが行われる時間は、(泥水の残圧にて行われるので短く、)2秒程度となる。
【0027】
次に、シリンダ切換バルブ29の切換えにて切換用シリンダ6のピストンロッド6aを下降させて、細濾過フィルタ5のフィルタ本体15を圧縮状態から開放する。すると、濾過運転時に略平板リング状に弾性変形していたフィルタ本体15の板バネ部材7の形状は、波板リング状に復元する。そして、フィルタ本体15の目は大きくなって、残留物除去用隙間S…が形成される。また、切換用シリンダ6のピストンロッド6aを下降させると同時に、コンプレッサ連通バルブ28と残留物排出用バルブ27とを開く。
すると、図4に示すように、コンプレッサ17からのエアーが、リザーブタンク18に溜まった泥水と共に細濾過フィルタ5に流路h側から入り、フィルタ本体15の内側からフィルタ本体15の外側に出る。すると、濾過運転時に目詰まりを生じさせていた残留物が残留物排出流路gを通って排出口49から出て行く。この濾過機能回復作業は、約10秒間行う。
【0028】
上記10秒間の濾過機能回復作業を終了すると、コンプレッサ連通バルブ28及び残留物排出用バルブ27を閉じ、シリンダ切換バルブ29にて切換用シリンダ6のピストンロッド6aを上昇させてフィルタ本体15を圧縮状態とする。さらに、フラッシング用バルブ24を閉じ、閉状態の回復用第1切換バルブ25及び回復用第2切換バルブ26を開ける。そして、第2送水ポンプ37の駆動を再開する。すると、図3に示す濾過運転の流れとなる。
上述したフィルタユニットU内に納められた機器の作動は、図示省略の制御手段による制御により全自動で行われ、一定時間毎(例えば60秒間隔)に、粗濾過フィルタ10と細濾過フィルタ5のクリーニングが行われる。
【0029】
次に図5に於て、本発明の第2の実施の形態に係る洗浄水リサイクル装置を示す。
この第2実施形態に係る洗浄水リサイクル装置は、第1実施形態と異なり、ガソリンスタンドに設置された門型洗車機58に適用される。
具体的に説明すると、この洗浄水リサイクル装置は、門型洗車機58にて洗車後の泥水に含まれる砂・泥の沈殿分離及び(又は)濾過を行って処理水を生成する沈殿分離濾過手段Zと、処理水を電気分解して発生した気泡Aにより処理水に含まれる汚濁物質Dを浮上させて汚濁物質Dを除去する電気分解処理部54と、電気分解処理部54の下流側に設けられて洗浄水を生成すると共に出口から洗浄水が貯水タンク57に送水される曝気用タンク55と、を備えている。
門型洗車機58にて洗車後の泥水は、洗浄水と、車に付着していた付着物と、洗剤とが混じったものとなっている。車に付着していた付着物とは、砂や泥ばかりでなく、剥離した塗料,重金属,人の手垢,鳥糞等である。また、洗剤とは、洗浄剤,ワックス剤,コート剤(例えば珪素入りコーティング剤やガラス入コーティング剤)や、これらが混合したものである。
【0030】
沈殿分離濾過手段Zは、第1実施形態の洗浄水リサイクル装置と同様に、複数のフィルタ(図示省略)や、泥水に含まれる砂を沈殿分離する濾過タンク(図示省略)等を有している。この沈殿分離濾過手段Zは、第1実施形態ほど多くのフィルタや濾過タンクを備えておらず、第1実施形態よりも簡易な構成となっている。なお、フィルタは、第1実施形態と同様な回復機構を備えていてもよい。沈殿分離濾過手段Zからは、流路mにて処理水が電気分解処理部54に送水される。
【0031】
ここで、電気分解処理部54は、水槽62と、水槽62の底部に配設された電極63,64と、水槽62に溜められた処理水の水面の位置を検出する液面センサ66, 67と、を有している。
電極63,64からは、処理水を電気分解することにより、イオンが発生する。このイオンは、処理水中の汚濁物質D(洗剤や付着物)を浮上・分離させるようになっている。
また、電極から発生する気泡A(水素ガスや酸素ガス)は、凝集された汚濁物質Dに付着し、汚濁物質Dと共に水面に浮上するようになっている。
浮上された汚濁物質Dは、水槽62の上部に接続された流路tを通って汚濁物質収集箱61に収集されるようになっている。
なお、水槽62に流入される処理水の量は、流路mの途中に介設された計量槽66に基づいて、常に適度な量に調整されるようになっている。この計量槽66は、容器の所定の側壁の上端に倒立三角形状の切欠部67を設けた構造となっている。また、この切欠部67から処理水を下流へ流し、下流へ流れる処理水が所定量以上となった場合には、その分をオーバーフローさせて沈殿分離濾過手段Zに戻すようにしている。このように、簡単な構造にて、沈殿分離濾過手段Zから水槽62に流入させる処理水の量を調整している。
また、水槽62内の処理水には、凝集剤を添加して、汚濁物質Dの凝集・結合を促進させるようにしてもよい。
【0032】
次に、曝気用タンク55には、電気分解処理部54にて汚濁物質D除去後の処理水が流路nを通って流れ込む。
この曝気用タンク55は、底部に気泡発生部65を有している。気泡発生部65には、図示省略のエアー供給手段からエアーが供給され、曝気が行われるようになっている。つまり、汚濁物質D除去後の処理水に、十分な量の空気を送ることで、曝気用タンク55内の微生物を活性化させ、悪臭を取り除くようにしている。
【0033】
貯水タンク57には、曝気用タンク55から流路qを通じて送水された洗浄水が溜められるようになっている。この貯水タンク57は、洗浄水供給流路sにてガソリンスタンドの門型洗車機58と接続されている。そして、洗車後の泥水から洗剤等の汚濁物質Dや泥や砂を除去して生成された洗浄水が、門型洗車機58にて使用される。
また、門型洗車機58は、泥水回収流路uにて沈殿分離濾過手段Zと接続されている。そして、門型洗車機58で利用された洗浄水が沈殿分離濾過手段Zに送水されるようになっている。
このように、門型洗車機58で使用された洗浄水は、車に付着していた付着物と洗剤とが混じって泥水となるが、この泥水を、沈殿分離濾過手段Z,電気分解処理部54,曝気用タンク55を通すことにより、泥水から洗剤等の汚濁物質Dや泥や砂を除去し、再び門型洗車機58の洗浄水として利用が可能となっている。つまり、洗浄水を、門型洗車機58に繰り返し利用するように構成されている。なお、洗浄水は、再利用を繰り返していくうちに、蒸発等で量が減っていくが、その場合、曝気用タンク55と接続された流路oを通じて、水供給源56から水を供給するようにしている。
【0034】
また、第2実施形態では、洗車後の泥水から泥や砂や洗剤等の汚濁物質Dを除去して生成された洗浄水を、曝気用タンク55と流路pにて接続された貯水タンク59に一旦溜め、そこから流路rを通じて、ガソリンスタンド内の他(門型洗車機58以外)の洗浄装置にも供給している。この洗浄装置としては、例えば、マットクリーナが考えられる。
【0035】
なお、本発明は、上述の実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。例えば、第1実施形態では、回復機構4を有する細濾過フィルタ5の数を2個以上にしても良いし、粗濾過フィルタ10を設けなくてもよい。
また、細濾過フィルタ5,コンプレッサ17,粗濾過フィルタ10は、一つのフィルタユニットUに納められているものに限るのではなく、別々のユニットに納められていてもよい。
また、配管内に残った泥水,洗浄水を排出する残水排出装置を付設してもよい。このように構成すれば、本発明に係る洗浄水リサイクル装置を寒冷地で使用する場合に、泥水,洗浄水が配管内で凍りついて洗浄水リサイクル装置が使用不可になる問題を防止できる。 また、第2実施形態で述べた沈殿分離濾過手段Zとしては、フィルタと濾過タンクが両方備わっているものでも、いずれか一方だけ備わっているものでもよい。
【0036】
以上のように、本発明に係る洗浄水リサイクル装置は、建設機械30の洗浄後の泥水を濾過する入口フィルタ1と、入口フィルタ1を通った泥水に含まれる砂を沈殿分離する濾過一次タンク2と、濾過一次タンク2の出口に設けられる出口フィルタ9と、出口フィルタ9を通った泥水から砂を除去する細濾過フィルタ5と、細濾過フィルタ5を通った泥水に含まれる泥を沈殿分離して建設機械30の洗浄水を生成すると共に出口から洗浄水が貯水タンク13に送水される濾過二次タンク3と、を備え、さらに、細濾過フィルタ5は、逆流中で内部に溜まった残留物を除去して濾過機能を回復する回復機構4を有するので、建設機械30の洗浄後の泥水を、砂・泥等の混入物を除去した洗浄水にして、再利用できる。これにより、水資源の浪費を防ぐことができ、建設機械30の洗浄装置を備える事業所の水道経費を大幅に削減できる。さらに、入口フィルタ1,濾過一次タンク2,出口フィルタ9,細濾過フィルタ5,濾過二次タンク3により、建設機械30の洗浄装置の高圧洗浄水発生ユニット52等に砂・泥等が混入するのを防いで、建設機械30の洗浄装置に異常摩耗等が発生するのを抑制できる。具体的には、高圧洗浄水発生ユニット52の圧送ポンプ53の構成部品が異常摩耗する等の問題をなくすことができる。従って、洗浄後の泥水を再利用しつつも、洗浄装置の寿命を長く保ち得る。
【0037】
また、複数のフィルタのうち、濾過精度の細かい細濾過フィルタ5は目詰まりが生じやすいので、濾過運転を続けていくと濾過機能が低下していく。しかしながら、本発明では、細濾過フィルタ5は、逆流中で内部に溜まった残留物を除去して濾過機能を回復する回復機構4を有しているので、細濾過フィルタ5を、定期的にクリーニングして目詰まりをなくすことができる。これにより、濾過機能が低下することなく長期間使用可能な洗浄水リサイクル装置とし得る。
【0038】
また、濾過一次タンク2及び濾過二次タンク3は、流入攪拌防止用傾斜板12…を有するので、送水されてきた泥水を、流入攪拌防止用傾斜板12…を介して濾過一次タンク2及び濾過二次タンク3内の水面の上から中へ導くことができる。これにより、送水されてきた泥水を濾過一次タンク2及び濾過二次タンク3内の水面に直接的に落下させる場合と比較して、濾過一次タンク2及び濾過二次タンク3内に溜められた泥水が攪拌されるのを防ぐことができるので、濾過一次タンク2及び濾過二次タンク3の沈殿分離作用を向上させることができる。
【0039】
また、細濾過フィルタ5は、フィルタケース14と、フィルタケース14の中に納められるフィルタ本体15と、を有し、回復機構4は、濾過運転の際にはフィルタ本体15を圧縮状態として目を細かくすると共に、濾過機能の回復を行う際にはフィルタ本体15を圧縮状態から開放して目を大きくして残留物除去用隙間Sを形成するように、構成されているので、コンパクトかつ簡単な構成としつつ、容易に濾過機能を回復することができる。また、日常点検も簡単である。
【0040】
また、入口フィルタ1,出口フィルタ9,細濾過フィルタ5の順に濾過精度が細かくなるように設定されているので、「既に泥水に含まれる砂・泥の粒径は小さくなっているのにその泥水を濾過精度が粗いフィルタに通す」というようなフィルタの無駄がなく、スムーズかつ確実に濾過を行うことができる。
【0041】
また、出口フィルタ9と細濾過フィルタ5との間には、フラッシング手段11にて内部に溜まった残留物を除去可能な粗濾過フィルタ10が介設され、入口フィルタ1,出口フィルタ9,粗濾過フィルタ10,細濾過フィルタ5の順に濾過精度が細かくなるように設定されているので、「既に泥水に含まれる砂・泥の粒径は小さくなっているのにその泥水を濾過精度が粗いフィルタに通す」というようなフィルタの無駄がなく、スムーズかつ確実に濾過を行うことができる。
また、フラッシング手段11にて粗濾過フィルタ10を定期的にクリーニングして、粗濾過フィルタ10の目詰まりをなくすことができる。そして、粗濾過フィルタ10よりも濾過精度が細かくて目詰まりの起こしやすい細濾過フィルタ5へ、細濾過フィルタ5にて濾過しやすい粒径の砂・泥が含まれる泥水を、常時送ることができる。これにより、よりスムーズかつ確実に濾過を行うことができる。
【0042】
また、洗車後の泥水に含まれる砂・泥の沈殿分離及び(又は)濾過を行って処理水を生成する沈殿分離濾過手段Zと、処理水を電気分解して発生した気泡Aにより処理水に含まれる汚濁物質Dを浮上させて汚濁物質Dを除去する電気分解処理部54と、電気分解処理部54の下流側に設けられて洗浄水を生成すると共に出口から洗浄水が貯水タンク57に送水される曝気用タンク55と、を備えたので、洗車後の泥水を、砂・泥等の混入物を除去した洗浄水にして、再利用できる。これにより、水資源の浪費を防ぐことができる。
【0043】
また、電気分解処理部54において、処理水の電気分解により、電極63,64からイオンを発生させ、処理水中の洗剤や付着物等の汚濁物質Dを凝集させることができる。また、電極63,64から発生する水素ガスや酸素ガスの気泡を発生させて、凝集された汚濁物質Dを水面に浮上させることができる。これにより、容易に、洗剤や付着物等の汚濁物質Dを収集して除去できる。また、電気分解処理部54の電気分解は常温・常圧で行うことができ、汚濁物質Dを除去するための構成が簡単である。また、構成が簡単なので、メンテナンスが容易である。
また、曝気用タンク55にて、殺菌と悪臭の除去を容易に行い得る。
【0044】
また、貯水タンク57は、洗浄水供給流路sにてガソリンスタンドの門型洗車機58と接続されると共に、門型洗車機58は、泥水回収流路uにて沈殿分離濾過手段Zと接続され、洗浄水を門型洗車機58に繰り返し利用するように構成したので、多量の洗浄水及び洗剤を使用する門型洗車機58の使用において、水資源の浪費を大きく防ぎ得る。さらに、洗剤の除去処理を行えないまま洗車後の泥水を下水道に排水していた従来と異なり、容易に洗剤の除去処理を行うことができるので、環境に悪影響を及ぼさないようにできる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の第1実施形態に係る洗浄水リサイクル装置を建設機械の洗浄装置に適用した斜視図である。
【図2】第1実施形態の洗浄水リサイクル装置を示す概略図である。
【図3】濾過運転時の細濾過フィルタ及びその周辺を示す簡略断面図である。
【図4】濾過機能の回復を行う際の細濾過フィルタ及びその周辺を示す簡略断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る洗浄水リサイクル装置を示す概略図である。
【符号の説明】
【0046】
1 入口フィルタ
2 濾過一次タンク
3 濾過二次タンク
4 回復機構
5 細濾過フィルタ
9 出口フィルタ
10 粗濾過フィルタ
11 フラッシング手段
12 流入攪拌防止用傾斜板
13 貯水タンク
14 フィルタケース
15 フィルタ本体
30 建設機械
54 電気分解処理部
55 曝気用タンク
57 貯水タンク
58 門型洗車機
A 気泡
D 汚濁物質
S 残留物除去用隙間
Z 沈殿分離濾過手段
s 洗浄水供給流路
u 泥水回収流路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建設機械(30)の洗浄後の泥水を濾過する入口フィルタ(1)と、該入口フィルタ(1)を通った泥水に含まれる砂を沈殿分離する濾過一次タンク(2)と、該濾過一次タンク(2)の出口に設けられる出口フィルタ(9)と、該出口フィルタ(9)を通った泥水から砂を除去する細濾過フィルタ(5)と、該細濾過フィルタ(5)を通った泥水に含まれる泥を沈殿分離して上記建設機械(30)の洗浄水を生成すると共に出口から該洗浄水が貯水タンク(13)に送水される濾過二次タンク(3)と、を備え、
さらに、上記細濾過フィルタ(5)は、逆流中で内部に溜まった残留物を除去して濾過機能を回復する回復機構(4)を有することを特徴とする洗浄水リサイクル装置。
【請求項2】
上記濾過一次タンク(2)及び上記濾過二次タンク(3)は、流入攪拌防止用傾斜板(12)を有する請求項1記載の洗浄水リサイクル装置。
【請求項3】
上記細濾過フィルタ(5)は、フィルタケース(14)と、該フィルタケース(14)の中に納められるフィルタ本体(15)と、を有し、
上記回復機構(4)は、濾過運転の際には該フィルタ本体(15)を圧縮状態として目を細かくすると共に、濾過機能の回復を行う際には該フィルタ本体(15)を該圧縮状態から開放して目を大きくして残留物除去用隙間(S)を形成するように、構成されている請求項1又は2記載の洗浄水リサイクル装置。
【請求項4】
上記入口フィルタ(1),上記出口フィルタ(9),上記細濾過フィルタ(5)の順に濾過精度が細かくなるように設定されている請求項1,2又は3記載の洗浄水リサイクル装置。
【請求項5】
上記出口フィルタ(9)と上記細濾過フィルタ(5)との間には、フラッシング手段(11)にて内部に溜まった残留物を除去可能な粗濾過フィルタ(10)が介設され、上記入口フィルタ(1),上記出口フィルタ(9),上記粗濾過フィルタ(10),上記細濾過フィルタ(5)の順に濾過精度が細かくなるように設定されている請求項1,2,3又は4記載の洗浄水リサイクル装置。
【請求項6】
洗車後の泥水に含まれる砂・泥の沈殿分離及び/又は濾過を行って処理水を生成する沈殿分離濾過手段(Z)と、該処理水を電気分解して発生した気泡(A)により該処理水に含まれる汚濁物質(D)を浮上させて該汚濁物質(D)を除去する電気分解処理部(54)と、該電気分解処理部(54)の下流側に設けられて洗浄水を生成すると共に出口から該洗浄水が貯水タンク(57)に送水される曝気用タンク(55)と、を備えたことを特徴とする洗浄水リサイクル装置。
【請求項7】
上記貯水タンク(57)は、洗浄水供給流路(s)にてガソリンスタンドの門型洗車機(58)と接続されると共に、該門型洗車機(58)は、泥水回収流路(u)にて上記沈殿分離濾過手段(Z)と接続され、
上記洗浄水を上記門型洗車機(58)に繰り返し利用するように構成した請求項6記載の洗浄水リサイクル装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−289794(P2007−289794A)
【公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−117073(P2006−117073)
【出願日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【出願人】(597095120)株式会社岡常歯車製作所 (19)
【Fターム(参考)】