説明

測定装置及び測定方法

【課題】被測定物を精度良く測定が可能であるとともに、安価な測定装置を提供する。
【解決手段】長尺な被測定物Aの形状を測定する測定装置であって、ベース1と、前記ベース1の一方側に設けたビーム支持部2と、前記ビーム支持部2の上部にピン軸4によって一方側の両側部を支持し、他端側を傾動及び倒立可能に設けたビーム5と、前記ビーム5の一方端に設けられ、前記被測定物Aの一端を支持及び回転可能する支持部6と、前記ビーム5の他方端に移動可能に設けられ、被測定物の他端をクランプ及び回転可能するクランプ部7と、前記ベース1と前記ビーム5との間に設けたビーム傾動及び倒立用のアクチュエータ8と、前記被測定物Aに対向するように、前記ビーム上に移動可能に設けた寸法測定部10とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、測定装置及び測定方法に係り、更に詳しくは、長尺材を測定するのに好適な測定装置及び測定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
長尺物の外径と曲がりを一緒に測定する長尺物形状測定装置として、例えば、被測定長尺物の両端をビーム部の前面側に着脱可能に固定し、ビーム部をその背面の長手方向中間部に設けた水平軸回りに回転させて、重力の影響による長尺物の撓みを発生させないように、被測定長尺物を縦にし、センサをブーム部に沿って移動して、被測定長尺物の外径及び曲がり状態を測定するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】特開平11−325842号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述した従来の測定装置においては、被測定長尺物の両端を着脱可能に固定したビーム部を、その背面の長手方向中間部に設けた水平軸回りに回転させる方式、所謂、被測定長尺物を装着するビーム部を片持ち支持する方式であるため、ビーム部の支持軸、及び支持軸の支持構造を堅固なものにしないと、被測定長尺物を正確に縦置き状態とすることができず、被測定長尺物が撓んでしまうので、被測定長尺物を精度良く測定することができない。また、固定部の片持ち支持構造を堅固にしなければならないため、装置が大型化するとともに、製造コストも高くなる。
【0005】
本発明は、被測定物を精度良く測定が可能であるとともに、安価な測定装置及び測定方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、第1の発明は、長尺な被測定物の形状を測定する測定装置であって、ベースと、前記ベースの一方側に設けたビーム支持部と、前記ビーム支持部の上部にピン軸によって一方側の両側部を支持し、他端側を傾動及び倒立可能に設けたビームと、前記ビームの一方端に設けられ、前記被測定物の一端を支持及び回転可能する支持部と、前記ビームの他方端に移動可能に設けられ、被測定物の他端をクランプ及び回転可能するクランプ部と、前記ベースと前記ビームとの間に設けたビーム傾動及び倒立用のアクチュエータと、前記被測定物に対向するように、前記ビーム上に移動可能に設けた寸法測定部とを備えたことを特徴とする。
【0007】
また、第2の発明は、第1の発明において、前記ベースの他方側に、前記ビームの他方側の下面に当接し、前記ビームの他方側を保持するビーム保持部を設けたことを特徴とする。
【0008】
更に、第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記ビームの一方端に設けた爪と前記ビームの倒立時に前記爪を把持するように、前記ベースに設けたクランプ爪とを有するビーム揺れ防止部を備えたことを特徴とする。
【0009】
また、第4の発明は、長尺な被測定物の形状を測定する測定方法であって、一方側を支点として倒立可能なビーム上の支持部とクランプ部との間に、前記被測定物を装着し、前記ビームをその一方側を支点として倒立して、前記被測定物を垂直状態に保持し、前記ビームに装着した垂直状態の前記被測定物に沿って寸法測定部を移動して、前記長尺な被測定物の形状を測定することを特徴とする。
【0010】
また、第5の発明は、第4の発明において、前記ビーム及び装置撓み或いは取付誤差をキャンセルさせるために、前記寸法測定部は、前記被測定物の同一面の測定について前記被測定物の長手方向の軸に対し0度の時、及び180度回転時の2回の測定を実施することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、被測定物を精度良く測定が可能であるとともに、安価な測定装置及び測定方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の測定装置、及び測定方法の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1乃至図5は、本発明の測定装置の一実施の形態を示すもので、まず、図1乃至図5を用いて、本発明の測定装置の全体構成について説明する。
図1は本発明の測定装置の一実施の形態を示す正面図、図2は図1に示す本発明の測定装置の平面図、図3は図1に示す本発明の測定装置の右側面図、図4は図1に示す本発明測定装置の左側面図、図5は図2に示す本発明の測定装置をV−V矢視から見た断面図である。なお、図1乃至図5において、同一符号は、同一部分を示している。
【0013】
本発明の測定装置は、ベース1と、ベース1の一方側(図1の左側)に設けたビーム支持部2と、ベース1の他方側(図1の右側)に設けたビーム保持部3と、ビーム支持部2の上部にピン軸4によって一方側の両側部を支持し他端側を傾動及び倒立可能に設けた枠状のビーム5と、ビーム5の一方端(図1の左側)に設けられ、被測定物Aの一端を支持する支持部6と、ビーム5の他方端側(図1の右側)に移動可能に設けられ、被測定物Aの他方端をクランプするクランプ部7と、ビーム5をピン軸4を支点として傾動及び倒立可能にためのシリンダ8と、ビーム5の倒立時にビーム5の一方端を把持するビーム揺れ防止部9と、ビーム5上に移動可能に設けた寸法測定部10により、大略構成されている。
【0014】
次に、上述した本発明の測定装置の一実施形態の細部構成について説明する。
まず、寸法測定部10の詳細な構成を図6及び図7を用いて説明する。図6は寸法測定部10の平面図、図7は図6のVII−VII矢視から寸法測定部10を見た側面図である。これらの図において、図1乃至図5に示す符号と同符号のものは同一部分である。
寸法測定部10は、図6に示すように、本体10aに複数(この例では4個)の非接触式センサ10bが被測定物Aを挟んで対称に上下方向に取り付けられている。非接触式センサ10bを備えた本体10aは移動テーブル10cに取り付けられている。移動テーブル10cは、サーボモータ10d、ラック10h、サーボモータ10dの回転軸に取り付けたピニオン10eを用いて、ビーム5上のレール10fに沿って被測定物Aの長手方向(図5中、x1方向)に移動可能であり、任意位置決めが可能である。また、寸法測定部10とビーム5との間には、図5に示すように、動力供給及び信号伝達用のケーブル10gが設けられている。
【0015】
次に、本発明の測定装置を構成するクランプ部7の詳細な構成を図8乃至図10を用いて説明する。図8は、クランプ部7の正面図、図9はクランプ部7の断面図、図10にクランプ部7の左側面図である。これらの図において、図1乃至図5に示す符号と同符号のものは同一部分である。
クランプ部7は、図1に示すように、ビーム5の他方端に備えられ、被測定物Aの外周或いは内径をクランプ爪7aにより把持できる。クランプ爪7aはクランプ駆動部7bにより開閉動作される。この実施の形態では、図10に示すように4方チャックを用い、被測定物Aである中空角パイプの内径にクランプ爪7aを押し当てることで、被測定物Aを把持する。回転アクチュエータ7cは、クランプ駆動部7b及びクランプ爪7aを回転位置決めする。クランプ爪7a、クランプ駆動部7b、回転アクチュエータ7cは、図9及び図10に示すように、移動テーブル7d上に取り付けられている。移動テーブル7dは、サーボモータ7e,ラック7h,サーボモータ7eの回転軸に取り付けたピニオン7fにより、ビーム5上のレール10f上を、被測定物Aの長手方向(図5中、x1方向)に移動可能であり、任意位置決めが可能である。また、クランプ部7とビーム5との間には、図5に示すように、動力供給用のケーブル7gが設けられている。
【0016】
クランプ爪7aは、様々な形の被測定物Aに対応できるように様々な形のクランプ爪が用意し用いることができる。
【0017】
次に、本発明の測定装置を構成する支持部6の詳細な構成を図11を用いて説明する。図11は支持部6の断面図である。この図において、図1乃至図5に示す符号と同符号のものは同一部分である。
支持部6は、ビーム5の一方側に備えられ、被測定物Aの外周或いは内径をクランプ爪6aにより把持できる。クランプ爪6aはクランプ駆動部6bにより動作する。この実施の形態では、4方チャックを用い、被測定物Aである中空角パイプの内径にクランプ爪6aを押し当てることで、被測定物Aを把持する。回転アクチュエータ6cは、クランプ駆動部6b及びクランプ爪6aを回転位置決めする。クランプ爪6a、クランプ駆動部6b、回転アクチュエータ6cは、テーブル6d上に取り付けられている。テーブル6dは、ビーム5に固定されている。
【0018】
クランプ爪6aは、様々な形の被測定物Aに対応できるように様々な形のクランプ爪が用意してある。
【0019】
次に、本発明の測定装置を構成するシリンダ8、及びビーム揺れ防止部9の詳細な構成を図5及び図12を用いて説明する。図12において、図1乃至図5に示す符号と同符号のものは同一部分である。
シリンダ8の基端はベース1に回動可能に取り付けられている。シリンダ8のピストンロッド8aの先端は、ビーム5の他方側(図5の右側)に連結されている。シリンダ8のピストンロッド8aの伸長により、ビーム5の他方側(図5の右側)が図5に示す水平の状態からピン軸4を支点として、図5において反時計方向に傾動し、垂直状態(倒立状態)となるように構成されている。
【0020】
次に、ビーム揺れ防止部9の詳細な構成を図12を用いて説明する。
ビーム揺れ防止部9は、ビーム5の一方側の背面に取り付けた爪9aと、ビーム5が倒立した際、ビーム5の揺れを抑制するために、爪9aを把時するクランプ爪9bとを備えている。クランプ爪9bはベース5の側部に設けられている。クランプ爪9bは、クランプ駆動部9cにより駆動される。この実施の形例では、平行チャックを用いている。
【0021】
次に、上述した本発明の測定装置の一実施の形態による被測定物Aの測定方法の一例を、図13乃至図18を用いて説明する。
なお、以下の説明では、中空角パイプを対象として説明するが、中空丸パイプ、中実丸棒、中実角棒、平鋼等の長尺材などに対しても同様に形状測定が行えるものである。
【0022】
まず、図13に示すように、被測定物AをクレーンCなどを用いて、被測定物Aを測定装置の搭載位置まで移動させる。
【0023】
その後、図14に示すように、クランプ部7をサーボモータ7eによって、被測定物Aの一方端が支持部6に押し当てられるまで移動させ、被測定物Aの一方端が支持部6に押し当てられた後、クランプ部7、支持部6にて被測定物Aの両端をそれぞれ把持する。
【0024】
クランプ部7、支持部6で被測定物Aを把持後、図15に示すように、シリンダ8によってビーム5を倒立させる。
【0025】
ビーム5を倒立させた後、被測定物Aに掛っている力での撓みや曲げを防止するため、クランプ部7を一瞬アンクランプ状態にし、被測定物Aに掛っている力を逃がす。その後、図16に示すように、寸法測定部10の移動により、被測定物Aの長手軸方向の各形状寸法を非接触式センサ10bを用いて計測する。
【0026】
被測定物Aをその上端から下端まで非接触式センサ10bを用いて測定を終えたら、図17に示すように、クランプ部7の回転アクチュエータ7cと支持部6の回転アクチュエータ6cを用いて被測定物Aを90度回転させる。被測定物Aを90度回転した後、下側に位置している非接触式センサ10bを上方に移動させて、被測定物Aの下端から上端部分を測定する。非接触式センサ10bが被測定物Aの上端まで達したら、測定終了となる。非接触式センサ10bによる測定値の演算処理については、後述する。
【0027】
次に、被測定物Aの測定対象面に対し、上記動作を繰り返した後、ビーム5を横の状態にし、クレーンなどを被測定物Aに取り付ける。被測定物AにクレーンCなど取り付け後、クランプ部7、支持部6をアンクランプする。クランプ部7、支持部6をアンクランプ後、図18に示すようにクレーンCなどにより、被測定物Aを測定装置から取り外し他の場所に移動させる。
【0028】
次に、非接触式センサ10bによって得られた測定値から、被測定物AのゆがみZを演算処理する手順を図19を用いて説明する。この演算処理は、マイクロコンピュータ等の演算手段によって演算計測するこができる。
【0029】
尚、上述の実施の形態においては、ビーム5及び装置或いは取付誤差をキャンセルするために、被測定物Aの同一面の測定に対し、被測定物Aの長手方向の軸に対し回転角0度時及び180度時の2回の測定を実施している。その理由を図19を用いて説明する。
図19の(a)は、ビーム5に並設したレール10fの芯が被測定物Aの回転芯と合っている場合を示し、図中の一点鎖線100は理想芯、線101,102は各非接触式センサ10bが移動する際の軌跡を示す。この条件においては、理想芯100と軌跡線101,102は平行となる。線103は回転角0度における被測定物Aの外径線を、線104は回転角180度における被測定物Aの外径線を示す。図19の(a)より、被測定物Aの回転角が0度の時、被測定物AのゆがみZは、次の式で求められる。
Z=X−(一方の非接触式センサ10bの測定値a)
また、被測定物Aの回転角が180度の時、被測定物AのゆがみZは、次の式で求められる。
Z=Y−(他方の非接触式センサ10bの測定値b)
ここで、X、Yの値は既知である。
レール10fの芯が被測定物Aの回転芯と合っている場合は、被測定物Aの回転角が0度のとき、もしくは回転角が180度の時のどちらかの結果のみで、被測定物AのゆがみZを求めることが可能となる。
【0030】
図19の(b)は、レール10fの芯が被測定物Aの回転芯と合っていない場合、即ちレール10fの芯のずれ量を含む場合を示す。図中の符号105は、レール10fの芯を示し、符号100〜104は図19の(a)と同様である。
【0031】
この条件においては、レール芯105と軌跡芯101、102とが平行となり、理想芯100とレール芯105とでは任意断面において、ずれcが生じている。
【0032】
図19の(b)に示すように、被測定物Aの回転角が0度の時は、被測定物AのゆがみZは、次の式で求められる。
Z=X−(一方の非接触式センサの測定値a)+レール芯のずれc・・・(1)
また、被測定物Aの回転角が180度の時は、被測定物AのゆがみZは、次の式で求められる。
Z=Y−(他方の非接触式センサの測定値b)−レール芯のずれc・・・(2)
上記の場合、被測定物Aの回転角が0度及び180度の時、未知量であるレール芯のずれcを含んでしまうため、差動法を利用し、未知量をキャンセルすることができれば、レール芯がずれている場合でも、被測定物AのゆがみZを求めることが可能となる。即ち、被測定物AのゆがみZは、回転角が0度の時及び180度の時の被測定物AのゆがみZの式は、上記の(1)式、(2)式を簡略表示すると、次の(3)式、及び(4)となる。
【0033】
Z=X−a+c・・・(3)
Z=Y−b−c・・・(4)
上記(3)式と(4)式とを加算すると、次の(5)式から(6)式を得ることができる。
【0034】
2Z=X+Y−a−b・・・・・・(5)
Z=(X+Y−a−b)/2・・・(6)
よって、レール10fの芯が被測定物Aの回転芯と合っていない場合にも、上記の(6)式により、被測定物AのゆがみZを求めることができる。
【0035】
尚、上記では、未知量であるずれcをキャンセルし、被測定物AのゆがみZを求めたが、以下の方法でも寸法測定は可能である。即ち、被測定物AのゆがみZが既知のマスターゲージなどを用いて、被測定物Aの回転角が0度、180度における被測定物Aの各長手方向の軸位置のずれcの量を予め求める方法である。以下に、その求め方を示す。
【0036】
前述した(3)式と(4)式とを減算すると、次の(7)式から(8)式を得ることができる。
0=X−Y−a+b+2c・・・・(7)
c=(−X+Y+a−b)/2・・(8)
したがって、予め、ずれcの量が分かっていれば、被測定物Aの回転角が0度のみ、或いは180度の時のみにおける計測だけでも、被測定物AのゆがみZを求めることが可能である。
【0037】
上述したように、本発明の実施の形態によれば、被測定物を倒立させることで、被測定物の撓みを低減することができるので、測定精度が向上する。
【0038】
また、被測定物の端部を支持するクランプ部と支持部を同期回転させることができるので、被測定物のねじれ変形が低減され、測定精度が向上する。
【0039】
更に、同一面の測定に際し、クランプ部と支持部を回転角0度及び180度にて実施し、測定値を作動させる事で、装置撓み或いは取付誤差を低減できるので、精度向上が図れる。
【0040】
また、ビームの倒立時に、ビームに揺れを抑えるビーム揺れ防止部9を備えているので、ビーム5の倒立時に、ビーム5の安定性が向上し、測定精度が向上する。
【0041】
更に、クランプ部7と支持部6で、被測定物Aを回転させることができるので、被測定物Aの複数面の測定が可能で、被測定物Aの脱着が不要となるので、作業時間の短縮が図れる。
【0042】
尚、上述の実施の形態においては、非接触式センサ10bを用いたが、図20に示すように、接触式センサ10hを用いても良い。また、本実施の形態においては、センサを対向配置しているが、片側のみの配置でも可能である。
【0043】
また、上述の実施の形態においては、支持部6は、図21に示すように、クランプ爪6a、クランプ駆動部6bを用いる変わりに、支持具6eを被測定物Aの形状に合わせて使用することも可能である。この支持具6eは、様々な形の被測定物Aに対応できるように様々な形の支持具を用意することが有効である。
【0044】
更に、上述の実施の形態において、ビーム5を傾動させるアクチュエータとして、シリンダ8を用いたが、スクリュウ形式の伸縮器を用いることも可能である。
【0045】
また、上述の実施の形態においては、測定開始前に、ビーム5を水平状態に保持するために、ビーム5の他方側の下面側に、ビーム保持部3を設けたが、必ずしも必要としない。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の測定装置の一実施の形態を示す正面図である。
【図2】図1に示す本発明の測定装置の一実施の形態の平面図である。
【図3】図1に示す本発明の測定装置の一実施の形態の右側面図である。
【図4】図1に示す本発明の測定装置の一実施の形態の左側面図である。
【図5】図2に示す本発明の測定装置の一実施の形態をV−V矢視から見た断面図である。
【図6】本発明の測定装置の一実施の形態を構成する寸法測定部の平面図である。
【図7】図6のVII−VII矢視から寸法測定部を見た側面図である。
【図8】本発明の測定装置の一実施の形態を構成するクランプ部の正面図である。
【図9】図8に示す本発明の測定装置の一実施の形態を構成するクランプ部の縦断正面図である。
【図10】図8に示す本発明の測定装置の一実施の形態を構成するクランプ部の左側面である。
【図11】本発明の測定装置の一実施の形態を構成する支持部の縦断正面図である。
【図12】本発明の測定装置の一実施の形態を構成するビーム揺れ防止部の平面図である。
【図13】本発明の測定装置の一実施の形態の測定方法を説明する図である。
【図14】本発明の測定装置の一実施の形態の測定方法を説明する図である。
【図15】本発明の測定装置の一実施の形態の測定方法を説明する図である。
【図16】本発明の測定装置の一実施の形態の測定方法を説明する図である。
【図17】本発明の測定装置の一実施の形態の測定方法を説明する図である。
【図18】本発明の測定装置の一実施の形態の測定方法を説明する図である。
【図19】本発明の測定装置の一実施の形態の測定方法におけるゆがみを補正するための説明する図である。
【図20】本発明の測定装置の一実施の形態を構成する寸法測定部の他の例を示す側面図である。
【図21】本発明の測定装置の一実施の形態を構成する支持部の他の例を示す縦断正面図である。
【符号の説明】
【0047】
A 被測定物
1 ベース
2 ビーム支持部
3 ビーム保持部
4 ピン軸
5 ビーム
6 支持部
7 クランプ部
8 シリンダ
9 ビーム揺れ防止部
10 寸法測定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺な被測定物の形状を測定する測定装置であって、
ベースと、
前記ベースの一方側に設けたビーム支持部と、
前記ビーム支持部の上部にピン軸によって一方側の両側部を支持し、他端側を傾動及び倒立可能に設けたビームと、
前記ビームの一方端に設けられ、前記被測定物の一端を支持及び回転可能する支持部と、
前記ビームの他方端に移動可能に設けられ、被測定物の他端をクランプ及び回転可能するクランプ部と、
前記ベースと前記ビームとの間に設けたビーム傾動及び倒立用のアクチュエータと、
前記被測定物に対向するように、前記ビーム上に移動可能に設けた寸法測定部とを備えた
ことを特徴とする測定装置。
【請求項2】
請求項1に記載の測定装置において、
前記ベースの他方側に、前記ビームの他方側の下面に当接し、前記ビームの他方側を保持するビーム保持部を設けた
ことを特徴とする測定装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の測定装置において、
前記ビームの一方端に設けた爪と前記ビームの倒立時に前記爪を把持するように、前記ベースに設けたクランプ爪とを有するビーム揺れ防止部を備えた
ことを特徴とする測定装置。
【請求項4】
長尺な被測定物の形状を測定する測定方法であって、
一方側を支点として倒立可能なビーム上の支持部とクランプ部との間に、前記被測定物を装着し、
前記ビームをその一方側を支点として倒立して、前記被測定物を垂直状態に保持し、
前記ビームに装着した垂直状態の前記被測定物に沿って寸法測定部を移動して、前記長尺な被測定物の形状を測定する
ことを特徴とする測定方法。
【請求項5】
請求項4に記載の測定方法において、
前記ビーム及び装置撓み或いは取付誤差をキャンセルさせるために、前記寸法測定部は、前記被測定物の同一面の測定について前記被測定物の長手方向の軸に対し0度の時、及び180度回転時の2回の測定を実施する
ことを特徴とする測定方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2010−160014(P2010−160014A)
【公開日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−1522(P2009−1522)
【出願日】平成21年1月7日(2009.1.7)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】