説明

災害情報配信サーバ、災害情報配信方法、災害情報配信プログラム及び災害情報配信システム

【課題】災害の発生を通知する場合において、ネットワークに負荷が加わることを抑制する災害情報配信サーバを提供する。
【解決手段】災害情報配信サーバ20は、地震が発生したこと及び地震発生中心地を示す地震情報を取得する災害情報取得部210と、地震が発生した地震発生中心地と、予め登録された複数のユーザのそれぞれの現在位置とに基づいて、複数のユーザの中において地震が発生したことを通知するユーザの優先順位を決定する優先順位決定部230と、優先順位決定部230によって決定された優先順位に基づいて、地震が発生したことを示す情報をユーザが有するユーザ端末に送信する災害情報通知部240と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、災害情報配信サーバ、災害情報配信方法、災害情報配信プログラム及び災害情報配信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
災害の発生に対し、災害発生領域内のユーザに災害を通報する災害通知に関するものとして、例えば、特許文献1に災害関連情報処理方法が記載されている。この特許文献1に記載された災害関連情報処理方法は、災害発生域の情報と当該災害発生域内の加入者の情報とを受信し、災害発生域内の加入者端末に対して災害通報を送信する。そして、災害発生域内の加入者端末から当該加入者端末の位置又は自発的な安否確認応答を受信すると、当該加入者が安全状態にあると判断し、判断結果を災害地域加入者テーブル格納部に格納するようになっている。
【0003】
【特許文献1】特開2003−248885号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された災害関連情報処理方法は、災害発生領域内のユーザ全員に災害通知が一斉配信されていた。このため、災害発生領域を管轄するサーバは災害通知が一斉配信されることにより、ネットワークに負荷がかかり、通信の輻輳が生じていた。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、災害の発生を通知する場合において、ネットワークに負荷が加わることを抑制することができる災害情報配信サーバ、災害情報配信方法、災害情報配信プログラム及び災害情報配信システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、災害が発生したこと及び災害発生中心地を示す災害情報を取得する災害情報取得手段と、
前記災害が発生した災害発生中心地と、予め登録された複数のユーザのそれぞれの現在位置とに基づいて、複数の前記ユーザの中において前記災害が発生したことを通知するユーザの優先順位を決定する優先順位決定手段と、
前記優先順位決定手段によって決定された前記優先順位に基づいて、前記災害が発生したことを示す情報を前記ユーザが有するユーザ端末に送信する災害情報通知手段と、
を備えることを特徴とする災害情報配信サーバが提供される。
【0007】
本発明によれば、災害が発生したことを通知する災害情報配信サーバが行う災害情報配信方法であって、
前記災害情報配信サーバは、
災害が発生したこと及び災害発生中心地を示す災害情報を取得する災害情報取得ステップと、
前記災害が発生した災害発生中心地と、予め登録された複数のユーザのそれぞれの現在位置とに基づいて、複数の前記ユーザの中において前記災害が発生したことを通知するユーザの優先順位を決定する優先順位決定ステップと、
前記優先順位決定ステップにおいて決定された前記優先順位に基づいて、前記災害が発生したことを示す情報を前記ユーザが有するユーザ端末に送信する災害情報通知ステップと、
を含むことを特徴とする災害情報配信方法が提供される。
【0008】
本発明によれば、災害が発生したことを通知する災害情報配信サーバが行う災害情報配信プログラムであって、
災害が発生したこと及び災害発生中心地を示す災害情報を取得する災害情報取得手順と、
前記災害が発生した災害発生中心地と、予め登録された複数のユーザのそれぞれの現在位置とに基づいて、複数の前記ユーザの中において前記災害が発生したことを通知するユーザの優先順位を決定する優先順位決定手順と、
前記優先順位決定手順によって決定された前記優先順位に基づいて、前記災害が発生したことを示す情報を前記ユーザが有するユーザ端末に送信する災害情報通知手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする災害情報配信プログラムが提供される。
【0009】
本発明によれば、災害情報配信サーバと、前記災害配信サーバに接続されたユーザ端末とを備えた災害情報配信システムであって、
前記災害情報配信サーバは、
災害が発生したこと及び災害発生中心地を示す災害情報を取得する災害情報取得手段と、
前記災害が発生した災害発生中心地と、予め登録された複数のユーザのそれぞれの現在位置とに基づいて、複数の前記ユーザの中において前記災害が発生したことを通知するユーザの優先順位を決定する優先順位決定手段と、
前記優先順位決定手段によって決定された前記優先順位に基づいて、前記災害が発生したことを示す情報を前記ユーザ端末に送信する災害情報通知手段と、を備え、
前記ユーザ端末は、
前記災害が発生した前記情報を受信する災害情報受信手段を備えることを特徴とする災害情報配信システムが提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、災害の発生を通知する場合において、ネットワークに負荷が加わることを抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0012】
図1は、本実施の形態に係る災害情報配信システム100の概略の構成を示した概略構成図である。
【0013】
図1に示す災害情報配信システム100は、災害情報配信サーバ20と、携帯電話50と、パーソナルコンピュータ60と、位置取得サーバ70とを備えている。
【0014】
災害情報配信サーバ20は、緊急地震速報サーバ10から、地震が発生した時刻と、推定される震源及び地震の規模とを受信すると、その地震が発生したことにより、予め登録された複数のユーザがいる各地への地震の到達時間や震度を推定する。災害情報配信サーバ20は、推定された各地への地震の到達時間や震度を、登録された各ユーザに送信する。また、災害情報配信サーバ20は、位置取得サーバ70から、パーソナルコンピュータ60や携帯電話50を利用するユーザの現在の位置情報を取得する。
【0015】
携帯電話50は、無線基地局40が中継することにより、ネットワーク網30を介して災害情報配信サーバ20とデータ通信を行ったり、あるいは音声網90と関門交換機110とを介して災害情報配信サーバ20と音声通信を行うことができる。また、携帯電話50は、GPS(Global Positioning System)機能を有しており、人工衛星からの電波によって携帯電話50の位置情報(例えば、緯度と経度など)を算出し、その位置情報を、無線基地局80を介して位置取得サーバ70に送信する。
【0016】
パーソナルコンピュータ60は、ネットワーク網30を介して災害情報配信サーバ20と接続されている。また、パーソナルコンピュータ60は、位置取得サーバ70にも接続されている。パーソナルコンピュータ60は、ユーザによって作業が行われることにより、社内で仕事をしていることを示すプレゼンス情報を位置取得サーバ70に送信する。また、パーソナルコンピュータ60は、ユーザによって入力されるスケジュールをスケジューラ(図示せず)が受け付けるようになっており、受け付けたスケジュールをスケジュール情報として位置取得サーバ70に送信する。なお、スケジュールを示すスケジュール情報は、ユーザの行動予定を示すものであり、日時、場所を要素として含むとともに、その日時においてユーザがその場所にいることが予定されている。
【0017】
位置取得サーバ70は、パーソナルコンピュータ60から、社内で仕事をしているかあるいは社外にいるかを示すプレゼンス情報を取得して、リアルタイムにユーザの所在を判断する。また、位置取得サーバ70は、パーソナルコンピュータ60から、ユーザのスケジュール情報を受信する。また、位置取得サーバ70は、無線基地局80を介して携帯電話50に接続されており、携帯電話50から、携帯電話50の現在の位置情報(例えば、前述の緯度と経度)を取得する。位置取得サーバ70は、パーソナルコンピュータ60や携帯電話50を利用するユーザの現在の位置情報を取得することができるので、現在の各ユーザの位置情報を災害情報配信サーバ20にリアルタイムに送信する。また、位置取得サーバ70は、受信したスケジュール情報により、パーソナルコンピュータ60を使用するユーザのスケジュールに合わせて、現在の行動予定(例えば、社内会議や商談など)を示す日時、場所の情報を災害情報配信サーバ20に送信する。
【0018】
緊急地震速報サーバ10は、例えば、全国の地震の発生を監視する地震監視センターに設けられ、全国各地に配置された地震計が地震の発生を検出すると、震源と地震の規模(マグニチュード)とを推定する。そして、緊急地震速報サーバ10は、地震が発生した時刻と、推定される震源及び地震の規模とを、災害情報配信サーバ20に送信する。
【0019】
ネットワーク網30は、災害情報配信サーバ20と、携帯電話50又はパーソナルコンピュータ60とを接続して、相互にデータ通信を行うネットワーク網である。なお、ネットワーク網30は、携帯電話50と接続する場合には、無線基地局40を介して無線通信により接続されるものとする。
【0020】
無線基地局40は、災害情報配信サーバ20と音声通信を行う音声網90に接続されており、音声網90と関門交換機110とを介して、災害情報配信サーバ20と接続されている。
【0021】
音声網90は、関門交換機110と無線基地局40とを介して、災害情報配信サーバ20と携帯電話50とを音声通信させる通話用のネットワーク網である。
【0022】
関門交換機110は、音声網90と、ネットワーク網30を接続するための交換機である。なお、関門交換機110は、音声やデータの決めごとであるプロトコルを変更するゲートウェイ装置(図示せず)が接続されていても良い。
【0023】
無線基地局80は、携帯電話50と位置取得サーバ70とを無線接続する無線基地局である。
【0024】
次に、本実施の形態に係る災害情報配信サーバ20について、図面を用いて詳細に説明する。
【0025】
図2は、本実施の形態に係る災害情報配信サーバ20の構成を示したブロック図である。災害情報配信サーバ20は、災害情報取得部210と、優先順位決定部230と、災害情報通知部240とを備えている。
【0026】
災害情報取得部210は、地震が発生したこと及び地震発生中心地を示す緊急地震速報を取得する。また、災害情報取得部210は、取得した地震発生中心地と地震の規模の情報を優先順位決定部230へ送出する。
【0027】
優先順位決定部230は、地震発生中心地と地震の規模の情報を災害情報取得部210から取得し、地震が発生した地震発生中心地と、予め登録された複数のユーザのそれぞれの現在位置とに基づいて、複数のユーザの中において地震が発生したことを通知するユーザの優先順位を決定する。優先順位決定部230は、決定された優先順位を災害情報通知部240へ送出する。なお、優先順位決定部230は、予め登録された複数のユーザのそれぞれの現在位置を取得するときには、ユーザ情報データベース220から各ユーザの現在位置の情報を読み出し、また、優先順位を決定するときには、優先順位データベース270の優先順位テーブルを読み出し、それぞれ参照する。
【0028】
災害情報通知部240は、優先順位決定部230から決定された優先順位を取得し、取得した優先順位に基づいて、地震が発生したことを示す地震情報をユーザが有する携帯電話50やパーソナルコンピュータ60に送信する。
【0029】
また、図2に示す災害情報配信サーバ20は、位置情報取得部400と、ユーザ情報データベース220と、安否情報受信部250と、安否情報データベース260と、優先順位データベース270とを備えている。
【0030】
位置情報取得部400は、携帯電話50の位置情報、パーソナルコンピュータ60のプレゼンス情報又はスケジュール情報を、位置取得サーバ70から取得する。位置情報取得部400は、取得した位置情報、プレゼンス情報又はスケジュール情報を基に、ユーザ情報データベース220のユーザ情報テーブル(図3)の「状態」の項目を更新する。
【0031】
なお、スケジュール情報における場所の情報は、地名に限定されるものではなく、会社名や事業所名などであっても良い。この場合、会社や事業所などの所在地が予めスケジュール情報に登録されている場合には、登録されている所在地を場所の情報として更新する。また、会社や事業所などの所在地がスケジュール情報に登録されていない場合には、位置情報取得部400は、会社名や事業所名をキーワードとして、位置情報取得部400が利用可能な検索システム(図示せず)や登録情報データベース(図示せず)を用いて、所在地を示す情報を取得する。位置情報取得部400は、キーワードを用いた検索システムや登録情報データベースを利用して所在地を示す情報を検索することができるので、会社の所在地が登録されていなくても、例えば、東京都港区芝という所在地を示す情報を取得して、図3に示すユーザ情報テーブルの「場所」を更新することができる。なお、本実施の形態は、位置情報取得部400が検索システムや登録情報データベースを利用する場合に限定されない。例えば、位置取得サーバ70が、上記した検索システムや登録情報データベースを利用して、会社名や事業所名などから所在地を示す情報を検索し、検索した情報を位置情報取得部400に送信するようにしても良い。
【0032】
ユーザ情報データベース220は、予め登録された各ユーザの情報を記憶するユーザ情報テーブルを有している。
【0033】
図3は、ユーザ情報データベース220が有するユーザ情報テーブルの一例を示した図である。ユーザ情報データベース220のユーザ情報テーブルには、ユーザID(Identification)それぞれに対して、社員名と、その社員の携帯番号と、その社員のメールアドレスと、そのユーザの状態と、そのユーザの現在の所在地を示す場所と、優先順位の項目が対応づけられている。すなわち、ユーザIDが「0123」である社員「A」は、携帯電話の番号が「090−0001−001」であり、またメールアドレスが「a@xyz.com」であり、また社員「A」の現在の状態が「在宅」であるとともに所在地が「神奈川」である。また、この社員「A」に対するユーザの優先順位は、「中」ということが対応づけられている。したがって、社員「A」は、優先順位に基づいて、携帯電話の通話により地震の通知が行われる場合には、「090−0001−001」に発信され、またパーソナルコンピュータにメールが送信される場合には、「a@xyz.com」に送信される。
【0034】
なお、「状態」の項目は、位置情報取得部400が位置取得サーバ70から取得する各ユーザの現在の状態やスケジュール情報を取得することにより、リアルタイムで更新されるようになっている。
【0035】
また、「優先順位」の項目は、優先順位決定部230が優先順位データベース270の優先順位テーブルを参照することにより、決定された優先順位を保存するようになっている。
【0036】
優先順位データベース270は、震源からユーザの現在位置の距離により優先順位を決定する優先順位テーブルを有している。
【0037】
図4は、優先順位データベース270が有する優先順位テーブルの一例を示した図である。優先順位データベース270の優先順位テーブルには、震源からの距離と、優先順位の項目が記載されている。図4では、震源からの距離により、優先順位が割り当てられており、例えば、震源からの距離が「5km」以内の場合には、優先順位が一番高い「1」が割り当てられ、また震源からの距離が「10km」以内の場合には、優先順位が二番目に高い「2」が割り当てられている。本実施の形態では、地震が発生した地震発生中心地と予め登録されたユーザの現在位置との距離が地震発生中心地から相対的に近い場合には、優先順位を相対的に高めに決定し、地震が発生した地震発生中心地と予め登録されたユーザの現在位置との距離が地震発生中心地から相対的に遠い場合には、優先順位を相対的に低めに決定することにする。
【0038】
これにより、優先順位決定部230は、震源からユーザの現在位置の距離に基づいて、優先順位を決定することができる。
【0039】
安否情報受信部250は、位置取得サーバ70から携帯電話50又はパーソナルコンピュータ60を有するユーザの安否情報が送信されると、その安否情報を受信する。安否情報受信部250は、受信した安否情報を安否情報データベース260へ送出し、安否情報データベース260が有する安否情報テーブルを更新する。
【0040】
安否情報データベース260は、ユーザ情報データベース220に登録されたユーザIDと優先順位とによって安否情報を確認する安否情報テーブルを有している。
【0041】
図5は、安否情報データベース260が有する安否情報テーブルの一例を示した図である。安否情報データベース260の安否情報テーブルは、ユーザIDと、優先順位と、安否確認の項目が記載されている。図5では、例えば、ユーザIDが「0123」の社員Aは、図4に示した優先順位が「3」に割り当てられており、災害情報配信サーバ20が地震緊急速報を社員Aに通知した結果、安否確認が取れたことを示す「○」が記載されている。なお、安否確認の記載方法については、安否確認が取れれば「○」として記載し、一方、まだ確認が取れていないときには「△」として記載することにする。
【0042】
また、本実施の形態では、ユーザから安否情報の応答があるまで、災害情報通知部240から地震の通知を繰り返し行うことにする。したがって、災害情報配信サーバ20は、ユーザ情報データベース220に登録された全ユーザの安否確認が取れると、図5に示した安否情報テーブルの安否確認の項目には、全て「○」が記載されることになる。
【0043】
次に、本実施の形態に係る災害情報配信システム100の全体動作について、図面を用いて説明する。
【0044】
図6は、本実施の形態に係る災害情報配信システム100の全体動作を示したシーケンス図である。災害情報配信システム100のシーケンス図において、携帯電話50が無線基地局80(図1)を介して、位置取得サーバ70に位置情報を定期的に送信する(ステップS10)。
【0045】
また、パーソナルコンピュータ60は、ユーザがパーソナルコンピュータ60を使用することによりユーザが社内で作業をしていることを示すプレゼンス情報が生成され、そのプレゼンス情報を位置取得サーバ70に送信する(ステップS20)。
【0046】
位置取得サーバ70は、携帯電話50から定期的に位置情報を受信すると、または、パーソナルコンピュータ60から定期的にプレゼンス情報を受信すると、受信した位置情報を定期的に災害情報配信サーバ20に送信する(ステップS30)。
【0047】
これにより、災害情報配信サーバ20は、ユーザ情報データベース220のユーザ情報テーブルの状態をリアルタイムに更新することができる。
【0048】
そして、緊急地震速報サーバ10は、地震が発生すると、地震が発生した時刻と、推定される震源及び地震の規模とを、災害情報配信サーバ20に送信する(ステップS40)。
【0049】
災害情報配信サーバ20は、緊急地震速報サーバ10から、地震が発生した時刻と、推定される震源及び地震の規模とを受信すると、その地震が発生したことによる各地への地震の到達時間や震度を推定する処理を行う。災害情報配信サーバ20の優先順位決定部230は、震源と登録されている各ユーザとの距離を算出し、算出された距離を基に優先順位データベース270の優先順位テーブルを参照し、その地震が発生したことをユーザに通知するユーザの優先順位を決定する処理を行う(これを、ステップS50における優先順位の決定処理という)。
【0050】
例えば、図4を参照すると、震源からの距離が5km以内のときには優先順位が最も高い「1」に設定されており、また震源からの距離が10km以内のときには優先順位が2番目に高い「2」に設定されている。
【0051】
そして、設定された優先順位に基づいて、優先順位決定部230は、ユーザ情報データベース220のユーザ情報テーブルから携帯電話50やパーソナルコンピュータ60の通知先である携帯番号やメールアドレス等の読み出しを行う。優先順位決定部230は、読み出した携帯番号やメールアドレス等の通知先を災害情報通知部240に送出する。
【0052】
災害情報通知部240は、優先順位決定部230から携帯番号やメールアドレス等の通知先を取得すると、各ユーザの有するユーザ端末に緊急地震速報を通知する。例えば、災害情報通知部240は、ネットワーク網30を介して無線基地局40に地震が発生したことを通知し(ステップS60)、無線基地局40は携帯電話50に地震が発生したことを通知する(ステップS70)。また、災害情報通知部240は、ネットワーク網30を介してパーソナルコンピュータ60に、電子メールやIM(Instant Messenger)などを用いて地震が発生したことを通知する(ステップS80)。
【0053】
本実施の形態において、携帯電話50に地震があったことを通知する方法は、ネットワーク網30により電子メールを用いて通知しても良く、また、音声網90と関門交換機110とを介して音声通信により通知するようにしても良い。
【0054】
このように、災害情報配信サーバ20は、地震が発生したことを各ユーザに通知することができるので、携帯電話50を利用するユーザやパーソナルコンピュータ60を利用するユーザは、地震が発生したことを知ることができる。
【0055】
そして、携帯電話50を利用するユーザは、無線基地局40を介して災害情報配信サーバ20に安否情報の応答を行うことにより(ステップS90及びS100)、災害情報配信サーバ20に安否確認を報告することができる。また、パーソナルコンピュータ60を利用するユーザも、災害情報配信サーバ20に安否情報の応答を行うことにより、災害情報配信サーバ20に安否確認を報告することができる(ステップS110)。
【0056】
安否情報受信部250は、携帯電話50又はパーソナルコンピュータ60から安否情報の応答を受信すると、安否情報データベース260(図5)の安否情報テーブルを更新する。このように、本実施の形態では、安否確認を行うことができる。
【0057】
なお、上述の災害情報配信システム100の全体動作において、パーソナルコンピュータ60について、ユーザのプレゼンス情報を具体例として説明したが、本実施の形態はこれに限らず、ユーザのスケジュール情報を基に地震の発生を通知する実施の形態であっても良く、また併用しても良い。
【0058】
次に、本実施の形態に係る災害情報配信システム100における災害情報配信サーバ20の優先順位の決定処理について、図面を用いて説明する。
【0059】
図7は、災害情報配信システム100における災害情報配信サーバ20の単独動作を示したフローチャートである。
【0060】
図7に示すフローチャートでは、優先順位決定部230は、災害情報取得部210から、地震が発生した時刻と推定される震源及び地震の規模とを受信すると、震源から登録されたユーザまでの距離を算出し、各ユーザのいる場所への地震の到達時間や震度を推定する(ステップS200)。
【0061】
優先順位決定部230は、優先順位データベース270を参照し、震源から各ユーザまでの距離に基づいて優先順位を決定するようになっており、ステップS200において算出された震源からユーザの現在位置の距離が近い順に、通知するユーザの優先順位を決定する(ステップS210)。
【0062】
そして、優先順位決定部230は、決定された優先順位を災害情報通知部240に送出する。災害情報通知部240は、優先順位決定部230から決定された優先順位を取得すると、その優先順位に基づいて地震が発生したことをユーザ端末に通知する。
【0063】
以上説明したように本実施の形態では、優先順位決定部230は、震源から各ユーザまでの距離を算出して、優先順位データベース270を参照することにより、通知するユーザの優先順位を決定する。また、災害情報通知部240は、決定された優先順位に基づいて地震情報を各ユーザ端末に通知する。
【0064】
このため、本実施の形態によれば、地震情報の通知により、ネットワークに負荷が加わることを抑制することができる。
【0065】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【0066】
(第2の実施の形態)
例えば、上述した第1の実施の形態において、優先順位決定部230は、優先順位データベース270を参照し、震源から各ユーザまでの距離により、通知するユーザの優先順位を決定するようになっていたが、本実施の形態はこれに限らず、ユーザの危険度に基づいて、ユーザの優先順位を決定するようにしても良い。
【0067】
図8は、第2の実施の形態として、第1の実施の形態の災害情報配信サーバ20に、更に危険度データベース280を備えたブロック図である。図8に示す危険度データベース280は、例えば、震源から10kmなどの所定の距離又は所定の場所において、ユーザの現在の状況により、ユーザ自身の身に危険が生じる度合(危険度)を推測し、推測された危険度に基づいて、ユーザに通知するユーザの優先順位を決定する危険度情報テーブルを有している。
【0068】
この図8に示す危険度データベース280が有する危険度情報テーブルの一例を、図9に示す。図9に示す危険度情報テーブルは、ユーザの状況と、危険度と、優先順位の項目を有している。したがって、優先順位決定部230は、危険度データベース280を参照することにより、ユーザの状況に基づく危険度を取得し、その危険度により優先順位を決定することができる。
【0069】
この場合、例えば、ユーザの状況が「交通機関」を利用している状況であれば、「危険度」が非常に高い状態(すなわち、Eの状態である)と推測し、優先順位の一番高い「1」を割り当てることができる。一方、ユーザの状況が「低層階(社内)」に該当する、社内の低層階で勤務している状況であれば、「危険度」が非常に低い状態(すなわち、Aの状態である)と推測し、優先順位の一番低い「5」を割り当てることができる。
【0070】
なお、第2の実施形態における災害情報配信システム100の全体動作については、第1の実施の形態で示した図6のシーケンス図と同様であるため、説明は省略する。
【0071】
次に、第2の実施の形態として、災害情報配信サーバ20が危険度データベース280を参照するときのフローチャートを、図10に示す。
【0072】
図10に示すフローチャートは、図7に示したフローチャートと比較すると、図10の危険度による優先順位の決定処理(ステップS300)が、危険度に基づいて行われる点で異なる。すなわち、図10に示すステップS300において、災害情報配信サーバ20の優先順位決定部230は、危険度データベース280を参照し、ユーザの状況に応じて優先順位を決定する。
【0073】
これにより、災害情報配信サーバ20は、震源からの距離ではなく、実際に危険な状況に面しているユーザに対し、優先的に地震の通知を行うことができる。
【0074】
また、本発明に係る第3の実施の形態として、優先順位や震源からの距離により、ユーザに通知方法を選択するようにしても良い。
【0075】
(第3の実施の形態)
図11は、第3の実施の形態として、第1の実施の形態の災害情報配信サーバ20に、更に通知方法選択部290と選択方法データベース300を備えたブロック図である。図11に示す選択方法データベース300は、地震が発生したことをユーザに通知するときに用いる選択方法テーブルを有している。
【0076】
この図11に示す選択方法データベース300が有する選択方法テーブルの一例を、図12に示す。図12に示す選択方法テーブルは、震源からの距離と、優先順位と、通知方法の選択の項目を有している。したがって、通知方法選択部290は、選択方法データベース300を参照することにより、震源からの距離に基づいた優先順位に対応する通知方法を選択することができる。
【0077】
この場合、例えば、「震源からの距離」が5km以内の場合には、優先順位の一番高い「1」が割り当てられるとともに、緊急連絡が可能な「携帯電話による通話」を選択することができる。一方、「震源からの距離」が20km以内の場合には、優先順位の四番目に高い「4」が割り当てられるとともに、ユーザが使用するパーソナルコンピュータ60に、電子メール又はIM(前述のインスタントメッセンジャーである)によって通知することができる。つまり、優先順位が相対的に高めに決定されている場合には、ユーザが有する携帯電話の通話により地震の通知を行い、優先順位が相対的に低めに決定されている場合には、ユーザに送信可能な電子メール又はIMにより地震の通知を行うように選択することができる。
【0078】
なお、第3の実施形態における災害情報配信システム100の全体動作については、第1の実施の形態で示した図6のシーケンス図と同様であるため、説明は省略する。
【0079】
次に、第3の実施の形態として、通知方法選択部290が選択方法データベース300を参照するときのフローチャートを、図13に示す。
【0080】
図13に示すフローチャートは、図7に示したフローチャートと比較すると、図13の優先順位による通知方法選択処理(ステップS400)が、通知方法を選択する点で異なる。すなわち、図13に示すステップS400において、災害情報配信サーバ20の通知方法選択部290は、選択方法データベース300を参照し、優先順位に基づいて通知方法の選択を行う。
【0081】
これにより、災害情報配信サーバ20は、震源からの距離による優先順位に基づいて、ユーザに地震を通知する通知方法を選択することができる。この場合、例えば、優先順位の高いユーザほど、緊急度の高い通知方法を選択することができるので、地震の通知を的確に行うことができる。
【0082】
また、第3の実施の形態として、通知方法選択部290(図11)は、選択方法データベース300の選択方法テーブルの優先順位を参照する場合について説明したが、第3の実施の形態はこれに限らず、優先順位決定部230によって算出された震源からの距離により、通話方法の選択を行っても良い。
【0083】
(第4の実施の形態)
図14は、第4の実施の形態として、第1の実施の災害情報配信サーバ20に、更に通知方法選択部290と距離選択データベース310を備えたブロック図である。図14に示す距離選択データベース310は、地震が発生したことをユーザに通知するときに用いる距離選択テーブルを有している。
【0084】
この図14に示す距離選択データベース310が有する距離選択テーブルの一例を、図15に示す。図15に示す距離選択テーブルは、震源からの距離と、通知方法の選択の項目を有している。したがって、通知方法選択部290は、優先順位決定部230によって算出された震源からの距離を取得して、取得したその距離に基づいて距離選択データベース310を参照することにより、震源からの距離に対応する通知方法を選択することができる。
【0085】
この場合、例えば、「震源からの距離」が10km以内の場合には、「携帯電話によるメール」によって、ユーザに地震の通知を行うことができる。一方、「震源からの距離」が20km以内の場合には、「電子メール/IM」が選択され、電子メール又はIMにより、ユーザ端末である携帯電話50又はパーソナルコンピュータ60に地震の通知を行うことができる。
【0086】
なお、第4の実施形態における災害情報配信システム100の全体動作については、第1の実施の形態で示した図6のシーケンス図と同様であるため、説明は省略する。
【0087】
次に、第4の実施の形態として、通知方法選択部290が距離選択データベース310を参照するときのフローチャートを、図16に示す。
【0088】
図16に示すフローチャートは、図7に示したフローチャートと比較すると、図16の距離による通話方法選択処理(ステップS500)が、距離によって通知方法を選択する点で異なる。すなわち、図16に示すステップS500において、災害情報配信サーバ20の通知方法選択部290は、優先順位決定部230から算出された震源からの距離を取得して、その距離に基づいて距離選択データベース310を参照し、ユーザへの通知方法の選択を行う。
【0089】
これにより、災害情報配信サーバ20は、震源からの距離に基づいて、ユーザに地震を通知する通知方法を選択することができる。この場合、上述と同様に、震源からの距離が近いユーザほど、緊急度の高い通話方法を選択することができるので、地震の通知を的確に行うことができる。
【0090】
なお、第1から第4の実施の形態では、位置取得サーバ70から、定期的に携帯電話50の位置情報やパーソナルコンピュータ60のプレゼンス情報又はスケジュール情報が災害情報配信サーバ20に送信されるようになっていたが、本実施の形態はこれに限定されるものではなく、例えば、災害情報配信サーバ20から位置取得サーバ70に各ユーザの状態を要求する状態要求コマンドを送信する形態であっても良い。
【0091】
また、本実施の形態では、携帯電話50がGPS機能により現在位置を取得するようになっていたが、本実施の形態はこれに限らず、無線LAN(Local Area Network)から位置情報を取得する形態であっても良い。
【0092】
また、本実施の形態の災害情報配信システム100は、地震の例で説明したが、本実施の形態はこれに限らず、例えば、台風、津波、電車事故などの災害の発生時にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】本実施の形態に係る災害情報配信システムの概略の構成を示した概略構成図である。
【図2】本実施の形態に係る災害情報配信サーバの構成を示したブロック図である。
【図3】本実施の形態に係るユーザ情報データベースが有するユーザ情報テーブルの一例を示した図である。
【図4】本実施の形態に係る優先順位データベースが有する優先順位テーブルの一例を示した図である。
【図5】本実施の形態に係る安否情報データベースが有する安否情報テーブルの一例を示した図である。
【図6】本実施の形態に係る災害情報配信システムの全体動作を示したシーケンス図である。
【図7】本実施の形態に係る災害情報配信システムにおける災害情報配信サーバの単独動作を示したフローチャートである。
【図8】第2の実施の形態として、第1の実施の形態の災害情報配信サーバに、更に危険度データベースを備えたブロック図である。
【図9】第2の実施の形態として、危険度データベースが有する危険度情報テーブルの一例を示した図である。
【図10】第2の実施の形態として、災害情報配信サーバが危険度データベースを参照して処理するときのフローチャートである。
【図11】第3の実施の形態として、第1の実施の形態の災害情報配信サーバに、更に選択方法データベースを備えたブロック図である。
【図12】第3の実施の形態として、選択方法データベースが有する選択方法テーブルの一例を示した図である。
【図13】第3の実施の形態として、災害情報配信サーバが選択方法データベースを参照して処理するときのフローチャートである。
【図14】第4の実施の形態として、第1の実施の形態の災害情報配信サーバに、更に距離選択データベースを備えたブロック図である。
【図15】第4の実施の形態として、距離選択データベースが有する距離選択テーブルの一例を示した図である。
【図16】第4の実施の形態として、災害情報配信サーバが距離選択データベースを参照して処理するときのフローチャートである。
【符号の説明】
【0094】
10 緊急地震速報サーバ
20 災害情報配信サーバ
30 ネットワーク網
40 無線基地局
50 携帯電話
60 パーソナルコンピュータ
70 位置取得サーバ
80 無線基地局
90 音声網
100 災害情報配信システム
110 関門交換機
210 災害情報取得部
220 ユーザ情報データベース
230 優先順位決定部
240 災害情報通知部
250 安否情報受信部
260 安否情報データベース
270 優先順位データベース
280 危険度データベース
290 通知方法選択部
300 選択方法データベース
310 距離選択データベース
400 位置情報取得部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
災害が発生したこと及び災害発生中心地を示す災害情報を取得する災害情報取得手段と、
前記災害が発生した災害発生中心地と、予め登録された複数のユーザのそれぞれの現在位置とに基づいて、複数の前記ユーザの中において前記災害が発生したことを通知するユーザの優先順位を決定する優先順位決定手段と、
前記優先順位決定手段によって決定された前記優先順位に基づいて、前記災害が発生したことを示す情報を前記ユーザが有するユーザ端末に送信する災害情報通知手段と、
を備えることを特徴とする災害情報配信サーバ。
【請求項2】
前記優先順位決定手段は、
前記災害発生中心地と、複数の前記ユーザのそれぞれの現在位置との距離に基づいて、前記優先順位を決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の災害情報配信サーバ。
【請求項3】
前記優先順位決定手段は、
前記災害発生中心地からの距離又は災害の大きさに基づいて複数のエリアを設定し、同一の前記エリアに複数の前記ユーザがいるときに、当該ユーザ自身の身に危険が生じる度合を示す危険度によって前記優先順位を決定する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の災害情報配信サーバ。
【請求項4】
前記ユーザ端末に通知する通知方法として、前記災害が発生したことを携帯電話の通話によりユーザに通知する携帯電話通知方法と、前記災害が発生したことを電子メールによりユーザに通知する電子メール通知方法とを少なくとも備え、
前記優先順位決定手段によって決定された前記優先順位に基づいて、ユーザに通知する前記通知方法を選択する通知方法選択手段
を更に備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の災害情報配信サーバ。
【請求項5】
前記ユーザ端末から当該ユーザ端末の位置情報を取得する端末位置情報取得手段を更に備え、
前記優先順位決定手段は、
前記位置情報が示す位置を前記ユーザの現在位置として用いる
ことを特徴とする請求項2に記載の災害情報配信サーバ。
【請求項6】
前記優先順位決定手段は、
前記ユーザが社内又は社外のいずれに所在するかを示すプレゼンス情報に基づいて、前記優先順位を決定する
ことを特徴とする請求項4に記載の災害情報配信サーバ。
【請求項7】
前記通知方法選択手段は、
前記優先順位が相対的に高めに決定されている場合には、前記ユーザが有する携帯電話の通話により前記災害の通知を行い、
前記優先順位が相対的に低めに決定されている場合には、前記ユーザに送信可能な電子メールにより前記災害の通知を行うように選択する
ことを特徴とする請求項4に記載の災害情報配信サーバ。
【請求項8】
前記災害発生中心地と前記予め登録されたユーザの現在位置との距離が前記災害発生中心地から相対的に近い場合には、優先順位を相対的に高めに決定し、
前記災害発生中心地と前記予め登録されたユーザの現在位置との距離が前記災害発生中心地から相対的に遠い場合には、優先順位を相対的に低めに決定する
ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の災害情報配信サーバ。
【請求項9】
前記災害情報通知手段によって通知された災害が発生したことに対する安否の応答を受け付ける安否応答受信手段を備えることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の災害情報配信サーバ。
【請求項10】
災害が発生したことを通知する災害情報配信サーバが行う災害情報配信方法であって、
前記災害情報配信サーバは、
災害が発生したこと及び災害発生中心地を示す災害情報を取得する災害情報取得ステップと、
前記災害が発生した災害発生中心地と、予め登録された複数のユーザのそれぞれの現在位置とに基づいて、複数の前記ユーザの中において前記災害が発生したことを通知するユーザの優先順位を決定する優先順位決定ステップと、
前記優先順位決定ステップにおいて決定された前記優先順位に基づいて、前記災害が発生したことを示す情報を前記ユーザが有するユーザ端末に送信する災害情報通知ステップと、
を含むことを特徴とする災害情報配信方法。
【請求項11】
災害が発生したことを通知する災害情報配信サーバが行う災害情報配信プログラムであって、
災害が発生したこと及び災害発生中心地を示す災害情報を取得する災害情報取得手順と、
前記災害が発生した災害発生中心地と、予め登録された複数のユーザのそれぞれの現在位置とに基づいて、複数の前記ユーザの中において前記災害が発生したことを通知するユーザの優先順位を決定する優先順位決定手順と、
前記優先順位決定手順によって決定された前記優先順位に基づいて、前記災害が発生したことを示す情報を前記ユーザが有するユーザ端末に送信する災害情報通知手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする災害情報配信プログラム。
【請求項12】
災害情報配信サーバと、前記災害配信サーバに接続されるユーザ端末とを備えた災害情報配信システムであって、
前記災害情報配信サーバは、
災害が発生したこと及び災害発生中心地を示す災害情報を取得する災害情報取得手段と、
前記災害が発生した災害発生中心地と、予め登録された複数のユーザのそれぞれの現在位置とに基づいて、複数の前記ユーザの中において前記災害が発生したことを通知するユーザの優先順位を決定する優先順位決定手段と、
前記優先順位決定手段によって決定された前記優先順位に基づいて、前記災害が発生したことを示す情報を前記ユーザ端末に送信する災害情報通知手段と、を備え、
前記ユーザ端末は、
前記災害が発生した前記情報を受信する災害情報受信手段
を備えることを特徴とする災害情報配信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2010−45641(P2010−45641A)
【公開日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−208722(P2008−208722)
【出願日】平成20年8月13日(2008.8.13)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】