説明

無端ベルト、ベルト支持装置、及び画像形成装置

【課題】ベルト本体に直接凸状部材を配設した場合に比べ、ベルト本体の破断を抑制した無端ベルトを提供すること。
【解決手段】ベルト本体12と、ベルト本体12の軸方向(幅方向)の片側端部にベルト本体12の周方向に沿って帯状に配設されると共に、ベルト本体12の軸方向外側へ突出する突出部15を有する帯状部材14と、帯状部材の突出部15内周面にベルト周方向に沿って配設されるリブ部材16(凸状部材:蛇行防止部材)と、を含んで、無端ベルト10を構成させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無端ベルト、ベルト支持装置、及び画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、画像形成装置に装備される感光体ベルト、中間転写ベルト、用紙搬送ベルト等の無端ベルトには、その蛇行を防止するため、駆動ロール等にフランジを設ける方法(例えば特許文献1参照)や、無端ベルトの両側縁の内面側に蛇行防止部材(凸状部材)を設ける方法が提案されている。
【0003】
蛇行防止部材(凸状部材)をベルトへ接着する手法としては、例えば、蛇行防止部材としてのエラストマー部材をアクリル系樹脂粘着剤等を用いてエンドレスベルトに蛇行防止部材を接着する方法(例えば特許文献2及び3参照)、アクリル系樹脂粘着剤の接着強度を改善したものとして粘着剤層に特定のアクリル系共重合体と架橋剤を含有してなり溶剤不溶物が8質量%以上99質量%以下である樹脂組成物を用いる方法(例えば特許文献4参照)、接着剤として一液性の硬化型の変成エポキシ樹脂を用いて蛇行防止部材をベルト側縁に接着する方法(例えば特許文献5参照)、接着剤として両面に感圧型アクリル樹脂からなる接触層を設けた両面接着剤を用いて蛇行防止部材をベルト側縁に接着する方法(特許文献6参照)等が提案されている。
【0004】
また、蛇行防止部材を円筒形の治具等に吸着させ、エンドレスベルトを内側に挿入した押圧支持具を前記治具に被せた状態で、前記治具を押圧支持具に押し当てながら回転させる方法(特許文献7参照)、エンドレスベルトの両端をリング状の支持部材により挟む保持手段と、内側に紐状の蛇行防止部材をガイドしながら押圧する手段を有して、前記保持手段もしくは押圧手段を回転させることにより内周に蛇行防止部材を貼着する方法(特許文献8参照)、又は、蛇行防止部材をスパイラル状の溝を有するロールに巻き付けて、このロールを蛇行防止部材が特定の位置になるよう移動させながらエンドレスベルトの送りに同期して回転させることで貼着する方法(特許文献9参照)等も提案がされている。
【0005】
また、ベルト走行時、蛇行防止部材に加わる力を分散させる方法(特許文献10参照)も提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開昭58−100145号公報
【特許文献2】特開平4−333457号公報
【特許文献3】特開平7−187435号公報
【特許文献4】特開2001−206522号公報
【特許文献5】特開2000-122439号公報
【特許文献6】特開2004−53629号公報
【特許文献7】実開平07−021645号公報
【特許文献8】特開平10−086232号
【特許文献9】特開平9−150817号公報
【特許文献10】特開2002−167021号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の課題は、ベルト本体に直接凸状部材を配設した場合に比べ、ベルト本体の破断を抑制した無端ベルトを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題は、以下の本発明により達成される。
請求項1に係る発明は、
ベルト本体と、
前記ベルト本体の軸方向の少なくとも片側端部に前記ベルト本体の周方向に沿って帯状に配設されると共に、前記ベルト本体の軸方向外側へ突出する突出部を有する帯状部材と、
前記帯状部材の突出部にベルト周方向に沿って配設される凸状部材と、
を備える無端ベルト。
【0009】
請求項2に係る発明は、
前記帯状部材のヤング率が、前記ベルト本体のヤング率よりも低い請求項1に記載の無端ベルト。
【0010】
請求項3に係る発明は、
請求項1又は2に記載の無端ベルトと、
前記無端ベルトを内側から張力がかかった状態で支持する複数の支持ロールと、
を有するベルト支持装置。
【0011】
請求項4に係る発明は、
請求項1又は2に記載の無端ベルトを備える画像形成装置。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に係る発明によれば、ベルト本体に直接凸状部材を配設した場合に比べ、ベルト本体の破断が抑制される。
請求項2に係る発明によれば、帯状部材のヤング率がベルト本体のヤング率よりも高い場合に比べ、ベルト本体の破断が抑制される。
請求項3に係る発明によれば、ベルト本体に直接凸状部材を配設した場合に比べ、ベルト本体の破断が抑制される。
請求項4に係る発明によれば、ベルト本体に直接凸状部材を配設した場合に比べ、ベルト本体の破断が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本実施形態に係る無端ベルトを示す斜視図である。
【図2】本実施形態に係る無端ベルトを示す一部断面図である。
【図3】本実施形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。
【図4】他の本実施形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。なお、実質的に同一な機能・作用を有する部材には、全図面通して同じ符号を付与し、重複する説明は省略する場合がある。
【0015】
(無端ベルト)
図1は、本実施形態に係る無端ベルトを示す斜視図(一部破断させた斜視図)である。図2は、本実施形態に係る無端ベルトを示す一部断面図である。図2は、図1のA−A断面図である。
【0016】
本実施形態実施形態に係る無端ベルト10は、図1及び図2に示すように、ベルト本体12と、ベルト本体12の軸方向(幅方向)の片側端部にベルト本体12の周方向に沿って帯状に配設されると共に、ベルト本体12の軸方向外側へ突出する突出部15を有する帯状部材14と、帯状部材の突出部15内周面にベルト周方向に沿って配設されるリブ部材16(凸状部材:蛇行防止部材)と、を含んで構成している。
【0017】
なお、本実施形態では、リブ部材16とこれを設ける帯状部材14とがベルト本体12の片端部(ベルト軸方向の片端部)に配設された形態を説明するが、ベルト本体12の両端部(ベルト軸方向の両端部)に配設した形態であってもよい。
【0018】
本実施形態に係る無端ベルト10では、ベルト本体12の軸方向(幅方向)の片側端部にベルト本体12の周方向に沿って帯状に配設されると共に、ベルト本体12の軸方向外側へ突出する突出部15を有する帯状部材14を設け、当該帯状部材14の突出部15にリブ部材16を設けている。つまり、リブ部材16は、ベルト本体12片端部(帯状部材14が設けられる片端部)よりもベルト軸方向外側に配設されている。これにより、ベルト走行時に、リブ部材16に負荷がかかったときの応力がベルト本体に集中し難くなり、帯状部材14に応力が分散される。このため、過度な負荷がリブ部材16にかかっても、その応力により破断が生じ易くなるのは帯状部材14となる。特に、帯状部材のヤング率が、ベルト本体のヤング率よりも低い場合には、リブ部材16に負荷がかかったときの応力が帯状部材14(その突出部15)にかかり易くなることから、その応力により破断が生じ易くなるのは帯状部材14となる傾向が強くなる。
【0019】
したがって、本実施形態に係る無端ベルト10では、ベルト本体12の破断が抑制される。そして、破断を免れたベルト本体12は、帯状部材14及びリブ部材16を交換することで再利用され、無端ベルトの低コスト化に寄与する。
【0020】
以下、本実施形態に係る無端ベルト10を構成する各部材につき詳細に説明する。
【0021】
−ベルト本体−
ベルト本体12の材質としては、ヤング率2000MPa以上の樹脂材料が好適に挙げられる。ベルト本体12の材質としては、熱硬化性樹脂が望ましく、具体的にはポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、フッ素系樹脂等が挙げられる。
【0022】
ベルト本体12の材質として特に好適には、例えばポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂が挙げられる。
【0023】
なお、本実施形態において、ヤング率は次の条件で求めた値である。
・ヤング率測定試験片:幅10mm、長さ100mmにトムソン型で抜いたサンプル
・引っ張り試験機:MODEL−1605llV(アイコーエンジニアリング製)
・引張・圧縮ロードセル:MODEL−3050(アイコーエンジニアリング製)
・スタート時上下クランプ間距離:60mm
・測定範囲:65mm以上70mm以下
・引張速度:10mm/min
【0024】
ベルト本体12は環状であれば、つなぎ目があってもなくてもよい。ベルト本体12の厚さは、通常、0.02mm以上0.2mm以下程度が好ましく、より望ましくは0.06mm以上0.1mm以下程度である。また、ベルト本体12のベルト軸方向端部の真直度は、0.3mm以下が好ましく、より望ましくは0.1mm以下である。
【0025】
ベルト本体12の一例を挙げると、電子写真方式を用いた画像形成装置等における中間転写ベルト及び転写搬送ベルトの場合、導電性フィラー(導電剤)を含有するポリイミド系樹脂を含んで構成される半導電性ベルト等が好適に使用される。ここで、「導電性」とは、体積抵抗率が10 Ωcm未満であることを意味する。また、「半導電性」とは、体積抵抗率が10以上1013 Ωcm以下であることを意味する。以下同様である。
【0026】
ここで、例えば、無端ベルト10を画像形成装置の中間転写ベルトとして用いる場合、1×109Ω/□以上1×1014Ω/□以下の範囲に表面抵抗率を、1×108Ωcm以上1×1013Ωcm以下の範囲に体積抵抗率を制御するために、ベルト本体12には必要に応じて導電性フィラーを配合することがよい。この導電性フィラーとしては、ケッチェンブラック、アセチレンブラックなどのカーボンブラック、グラファイト、アルミニウム、ニッケル、銅合金などの金属又は合金、酸化スズ、酸化亜鉛、チタン酸カリウム、酸化スズ−酸化インジウム又は酸化スズ−酸化アンチモン複合酸化物などの金属酸化物、又はポリアニリン、ポリピローラ、ポリサルフォン、ポリアセチレンなどの導電性ポリマーなどが好適に挙げられる。これら導電性フィラーは単独又は2種以上を併用して使用される。安価及び抵抗調整が容易であるという観点からはカーボンブラックを使用することが好適である。さらに、必要に応じて分散剤、滑剤などの加工助剤をベルト本体12中に添加してもよい。
【0027】
ベルト本体12は、無端ベルト10の用途に応じて、上記樹脂の単層構成であってもよいし、その他、機能層を外周面に設けてもよし、上述の通り導電性を付与してもよい。具体的には、例えば、無端ベルト10を感光体ベルトとして適用する場合、機能層として感光層を設け、定着ベルトとして適用する場合、機能層として離型層(例えばフッ素樹脂層)を設ける。
【0028】
−帯状部材−
帯状部材14は、図1及び図2に示すように、ベルト本体12片端部にベルト周方向に沿って全周にわたり帯状に連続して、且つベルト本体12片端部からベルト軸方向外側へ突出して配設されている。この突出した部分が突出部15である。突出部15の幅(ベルト軸方向長さ)は、例えば、リブ部材16の幅に0mm以上3mm以下加えた幅であることがよく、具体的には、例えば3mm以上13mm以下(望ましくは3mm以上10mm以下)であることがよい。
【0029】
帯状部材14は、例えば、帯状部材本体14Aと、帯状補強部材14Bと、で構成されている。帯状部材本体14Aは、例えば、そのベルト軸方向一端部がベルト本体12片端部内周面に配設され、当該ベルト本体12片端部からベルト軸方向外側へ直線状に突出して配設されている。一方、帯状補強部材14Bは、例えば、そのベルト軸方向一端部がベルト片端部外周面に配設され、当該ベルト本体12片端部からベルト軸方向外側へ、突出した帯状部材14と貼り合わされるように一部(ベルト本体12片端部と重なる部分)を湾曲させて突出して配設されている。そして、このベルト本体12片端部から突出して貼り合わされた帯状部材本体14A及び帯状補強部材14Bが、突出部15を構成している。帯状部材本体14Aの幅(ベルト軸方向長さ)は、例えばリブ部材16の2倍の幅に0mm以上3mm以下加えた幅であることがよく、具体的には例えば6mm以上23mm以下(望ましくは6mm以上17mm以下)であることがよい。
【0030】
帯状部材14を構成する帯状部材本体14A及び帯状補強部材14Bの材質としては、二軸延伸ポリエステル樹脂、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、ナイロン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂が挙げられる。
【0031】
帯状部材14を構成する帯状部材本体14Aの厚みは、例えば10μm以上200μm以下であることが望ましく、より望ましくは20μm以上130μm以下である。一方、帯状補強部材14Bの厚みは、例えば20μm以上100μm以下であることが望ましい。また、帯状部材14のベルト軸方向端面の真直度も、0.3mm以下であることが望ましく、より望ましくは0.1mm以下である。
【0032】
帯状部材14のヤング率は、1000MPa以上であることが望ましい。帯状部材のヤング率が低すぎると、リブ部材16に負荷がかかったときに、当該帯状部材が変形し易くなり、見かけ上、無端ベルトが蛇行し易くなる。
特に、帯状部材のヤング率は、ベルト本体12のヤング率よりも低いことが望ましい。具体的には、ベルト本体12と帯状部材14とのヤング率差は、例えば0MPa以上2000MPa以下であることが望ましく、より望ましくは0MPa以上500MPa以下である。なお、帯状部材14のヤング率は、帯状部材本体14Aの値を示す。
【0033】
帯状部材14として、帯状部材本体14A及び帯状補強部材14Bで構成した例を説明したが、これに限られず、帯状部材本体14Aのみの構成としてもよい。また、帯状部材本体14Aの一端部を、ベルト本体12片端部外周面に張り合わせた構成としてもよい。
【0034】
−リブ部材−
リブ部材16は、図1及び図2に示すように、帯状部材14の突出部15内周面にベルト周方向に沿って全周にわたり帯状に連続して、且つ帯状部材14(ベルト本体12)の内周面からベルト中心軸に向かって突出するように配設されている。つまり、リブ部材16は、ベルト本体12片端部(帯状部材14が設けられる片端部)よりもベルト軸方向外側に配設されている。
【0035】
リブ部材16は、例えば、その端面が帯状部材14の突出部15の一端面(ベルト軸方向外側の一端面)と特定の間隙を持って配設されている。リブ部材16の配設位置(接着位置即ち、帯状部材14の突出部15側縁からの距離)は、無端ベルトの用途、機能、無端ベルトを用いる装置等に応じて設定される。なお、リブ部材16は、その端面が帯状部材14の突出部15のベルト幅方向端面と面一で設けてもよい。
【0036】
リブ部材16は、タイプAデュロメータ硬さがA60以上A90以下の部材であることが好ましく、特に望ましくは、A60以上A80以下の範囲である。ここで、デュロメータ硬さとは、JIS K6253(1997)に規定されるゴム硬度である。
【0037】
弾性部材の材質としては、ポリウレタン樹脂、ネオプレンゴム、ポリウレタンゴム、シリコーンゴム、ポリエステルエラストマー、クロロプレンゴム、ニトリルゴム等の適度な硬度を有する材料等が挙げられる。これらの中でも、ポリウレタンゴムやシリコーンゴムが好適に挙げられる。
【0038】
リブ部材16は、例えば、断面矩形であることが望ましく、幅が3mm以上10mm以下(特に3mm以上7mm以下)で、厚みが1mm以上5mm以下であることがよい。リブ部材16(そのベルト軸方向端面)の真直度も、0.3mm以下であることが望ましく、より望ましくは0.1mm以下である。
【0039】
また、本実施形態では、リブ部材16を帯状部材14の突出部15の周方向全周に渡って配設している。このようにリブ部材16を帯状部材14の突出部15の周方向全周にわたって配設することが望ましいが、リブ部材16は、例えば1mm以上10mm以下程度の間隙を有するように不連続で配設してもよい。
【0040】
ここで、帯状部材14は接着部を介してベルト本体12に取り付けられる。同様に、リブ部材16も接着部を介して帯状部材14の突出部15に取り付けられる。なお、帯状部材14が複層で構成される場合も、接着部を介して各層が取り付けられる。この接着部を構成する接着剤としては、以下に示すものが好適に用いられる。
【0041】
(1)接着剤
接着剤としては、アクリル系接着剤、天然ゴム系接着剤、合成ゴム系接着剤、シリコーン系接着剤、その他熱硬化性接着剤が好適に挙げられる。接着剤としては、アクリル系接着剤が好適である。また、接着剤としては、硬化後の接着剤のデュロメータ硬さがA30以上A50以下の範囲内の弾性を有することが好ましい。
【0042】
接着剤として具体的には、例えば、セメダイン(株)製のアクリル変性シリコンポリマーを主成分とするスーパ−XNo8008、コニシ(株)製の特殊変成シリコンポリマーを主成分とするサイフレックス100などが挙げられる。ベルト本体との接着強度よりセメダイン(株)製のアクリル変性シリコンポリマーを主成分とするスーパ−XNo8008がより好ましく用いられる。
【0043】
(2)接着剤シート
接着剤シートとしては感熱性接着剤シートが好適に挙げられる。感熱性接着剤シートとしては、特に限定されず、例えば、アクリル系、シリコン系、天然又は合成のゴム系、ウレタン系、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体等の合成樹脂系などの樹脂系材料を主材料とする接着剤シートが挙げられる。
【0044】
接着剤シートとして具体的には、例えば、東洋紡(株)製ポリエステル系接着剤シートGM−913、GM−920、ソニーケミカル(株)製ポリエステル系接着剤シートD3600、日東電工(株)製ポリエステル系接着剤シートNo,5000NSが挙げられる。
【0045】
接着剤又は接着剤シートを用いた接着部の厚みは、5μm以上100μm以下が望ましく、より望ましくは10μm以上50μm以下である。
【0046】
なお、本実施形態に係る無端ベルト10は、電子写真式複写機、レーザープリンター等における感光体ベルト、中間転写ベルト、転写ベルト、搬送ベルト、帯電ベルト、定着ベルト等に好適に使用され。また、無端ベルト10は、その用途、機能等に応じて、材質、形状、大きさ等が設定される。
【0047】
(画像形成装置)
図3は、本実施形態に係る画像形成装置に係る画像形成装置を示す概略構成図である。
本実施形態に係る画像形成装置は、上記本実施形態に係る無端ベルトを中間転写ベルトとして備えた画像形成装置である。
【0048】
本実施形態に係る画像形成装置は、図3に示すように、像保持体としての感光体ドラム101の表面にBK(ブラック)トナーによる現像装置105、Y(イエロー)トナーによる現像装置106、M(マゼンタ)トナーによる現像装置107、C(シアン)トナーによる現像装置108を有し、また感光体ドラム101の回転方向(矢印F方向)のC(シアン)トナーによる現像装置108の下流側に、中間転写体としての中間転写ベルト102を介して、強導電性ローラ125と接触する第1転写領域を形成している(ここで、「強導電性」とは体積抵抗率が10Ω・cm未満を意味する)。
【0049】
中間転写ベルト102は、ベルト支持ローラ121、123、124、及びバックアップローラ122により内面側から内側から張力がかかった状態で支持されて、画像形成装置用のベルト支持装置120を構成している。
【0050】
中間転写ベルト102を介してバックアップローラ122と対向する位置には転写電極であるバイアスローラ103が備えられ、第2転写領域を形成している。該バイアスローラ103には清掃用ブレード131が接触配置され、またバックアップローラ122には電極ローラ126が接触配置されている。用紙供給部104には記録媒体である用紙束141が収容されており、該用紙束141から用紙を搬送する送出しローラ142、及び該用紙を第2転写領域に特定のタイミングで供給する給紙ローラ143が備えられている。また、中間転写ベルト102の第2転写領域より回転方向(矢印G方向)下流側には、第2転写領域にて画像が転写された用紙を剥離するための剥離爪113が、中間転写ベルト102に対して接離自在に配置され、更にその下流側には、転写残トナー等を清掃するベルト清掃部材109が配されている。
【0051】
本実施形態に係る画像形成装置において、感光体ドラム101は矢印F方向に回転し、図示しない帯電装置でその表面が帯電される。帯電された感光体ドラム101にレーザー書込み装置などの画像書き込み手段により第一色(例えば、黒(BK))の静電潜像が形成される。この静電潜像は現像装置105によってトナー現像されて可視化されたトナー像Tが形成される。トナー像Tは感光体ドラム101の回転で強導電性ローラ125が配置された一次転写部に到り、強導電性ローラ125からトナー像Tに逆極性の電界を作用させることにより上記トナー像Tを静電的に中間転写ベルト102に吸着されつつ中間転写ベルト102の矢印G方向の回転で一次転写される。強導電性ローラ125は、感光体ドラム101の直下に配置していても、感光体ドラム101の直下からずれた位置に配置させてもよい。
【0052】
以下、上記の方法によって第2色のトナー像、第3色のトナー像、第4色のトナー像が順次形成され中間転写ベルト102において重合せられて、多重トナー像が形成される。尚、このときのトナーは一成分系のものでもよいし二成分系のものでもよい。
【0053】
中間転写ベルト102に転写された多重トナー像は、中間転写ベルト102の回転でバイアスローラ103が設置された二次転写部に到る。二次転写部は、中間転写ベルト102のトナー像が保持された表面側に設置されたバイアスローラ103と該中間転写ベルト102の裏側からバイアスローラ103に対向するごとく配置されたバックアップローラ122及びこのバックアップローラ122に圧接して回転する電極ローラ126から構成される。
【0054】
用紙は、用紙供給部104に収容された用紙束141から送出しローラ142で一枚ずつ取り出され、給紙ローラ143で二次転写部の中間転写ベルト102とバイアスローラ103とで形成される接触領域に特定のタイミングで給送される。給送された用紙には、バイアスローラ103及びバックアップローラ122による圧接搬送と中間転写ベルト102の回転により、該中間転写ベルト102に保持されたトナー像が転写される。
【0055】
トナー像が転写された用紙は、最終トナー像の一次転写終了まで退避位置にある剥離爪113を作動せることにより中間転写ベルト102から剥離され、図示しない定着装置に搬送され、加圧/加熱処理でトナー像を固定して永久画像とされる。なお、多重トナー像の用紙への転写の終了した中間転写ベルト102は、二次転写部の下流に設けたベルト清掃部材109で残留トナーの除去が行われて次の転写に備える。また、バイアスローラ103は、ポリウレタン等からなる清掃用ブレード131が接触するごとく取り付けられており、転写で付着したトナー粒子や紙紛等の異物が除去される。
【0056】
単色画像の転写の場合、一次転写されたトナー像Tをそのまま二次転写して用紙を定着装置に搬送するが、複数色の重ね合わせによる多色画像の転写の場合、各色のトナー像が一次転写部で正確に重なり合わさるように中間転写ベルト102と感光体ドラム101との回転を同期させて各色のトナー像がずれないようにする。上記二次転写部では、バイアスローラ103と中間転写ベルト102を介して対向配置したバックアップローラ122に圧接した電極ローラ126にトナー像の極性と同極性の出圧(転写電圧)を印加することで該トナー像を用紙に静電反発で転写する。
以上のようにして、画像を形成することができる。
【0057】
次に、他の実施形態に係る画像形成装置について説明する。
図4は、他の実施形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。他の実施形態に係る画像形成装置は、上記本実施形態に係る無端ベルトを用紙搬送ベルトとして備えた画像形成装置である。
【0058】
他の実施形態に係る画像形成装置は、図4に示すように、ユニットY、M、C、BKは、矢印の時計方向に特定の周速度(プロセススピード)をもって回転可能に、それぞれ感光体ドラム201Y、201M、201C、201BKが備えられている。感光体ドラム201Y、201M、201C、201BKの周囲には、帯電ロール202Y、202M、202C、202BKと、露光器203Y、203M、203C、203BKと、各色現像装置(イエロー現像装置204Y、マゼンタ現像装置204M、シアン現像装置204C、ブラック現像装置204BK)と、感光体ドラム清掃部材205Y、205M、205C、205BKとがそれぞれ配置されている。
【0059】
ユニットY、M、C、BKは、用紙搬送ベルト206に対して4つ並列に、ユニットBK、C、M、Yの順に配置されているが、ユニットBK、Y、C、Mの順等、画像形成方法に合わせて適当な順序を設定することができる。
【0060】
用紙搬送ベルト206は、ベルト支持ロール210、211、212、213によって内面側内側から張力がかかった状態で支持され、ベルト支持装置220を形成している。該用紙搬送ベルト206は、矢印の反時計方向に感光体ドラム201Y、201M、201C、201BKと同じ周速度をもって回転可能になっており、ベルト支持ロール212、213の中間に位置するその一部が感光体ドラム201Y、201M、201C、201BKとそれぞれ接するように配置されている。用紙搬送ベルト206は、ベルト用清掃部材214が備えられている。
【0061】
転写ロール207Y、207M、207C、207BKは、用紙搬送ベルト206の内側であって、用紙搬送ベルト206と感光体ドラム201Y、201M、201C、201BKとが接している部分に対向する位置にそれぞれ配置され、感光体ドラム201Y、201M、201C、201BKと、用紙搬送ベルト206を介してトナー画像を用紙(被転写体)216に転写する転写領域を形成している。転写ロール207Y、207M、207C、207BKは、感光体ドラム201Y、201M、201C、201BKの直下に配置していても、直下からずれた位置に配置してもよい。
【0062】
定着装置209は、用紙搬送ベルト206と感光体ドラム201Y、201M、201C、201BKとのそれぞれの転写領域を通過した後に搬送できるように配置されている。
【0063】
用紙搬送ロール208により、用紙216は用紙搬送ベルト206に搬送される。
【0064】
他の実施形態に係る画像形成装置において、ユニットBKにおいては、感光体ドラム201BKを回転駆動させる。これと連動して帯電ロール202BKが駆動し、感光体ドラム201BKの表面を特定の極性・電位に帯電させる。表面が帯電された感光体ドラム201BKは、次に、露光器203BKによって像様に露光され、その表面に静電潜像が形成される。
【0065】
続いて該静電潜像は、ブラック現像装置204BKによって現像される。すると、感光体ドラム201BKの表面にトナー画像が形成される。なお、このときの現像剤は一成分系のものでもよいし二成分系のものでもよい。
【0066】
このトナー画像は、感光体ドラム201BKと用紙搬送ベルト206との転写領域を通過し、用紙216が静電的に用紙搬送ベルト206に吸着して転写領域まで搬送され、転写ロール207BKから印加される転写バイアスによって形成される電界により、用紙216の表面に順次転写される。
【0067】
この後、感光体ドラム201BK上に残存するトナーは、感光体ドラム清掃部材205BKによって清掃・除去される。そして、感光体ドラム201BKは、次の画像転写に供される。
【0068】
以上の画像転写は、ユニットC、M及びYでも上記の方法によって行われる。
【0069】
転写ロール207BK、207C、207M及び207Yによってトナー画像を転写された用紙216は、さらに定着装置209に搬送され、定着が行われる。
以上により用紙上に所望の画像が形成される。
【0070】
なお、上記実施形態に係る画像形成装置の形態としては、上記形態に限られず、公知の画像形成装置を採用してもよい。
【実施例】
【0071】
ここで、実施例を用いてさらに詳細に説明するが、本発明は下記実施例によって限定されるものではない。
【0072】
[実施例1]
以下のようにて、上記本実施形態に係る無端ベルト(図1及び図2参照)を10本作製した。
【0073】
−ベルト本体の準備−
3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(BPDA)と4,4’−ジアミノジフェニルエーテル(DDE)とからなるポリアミック酸のN−メチルー2ピロリドン(NMP)溶液(宇部興産製U−ワニスS(固形分18質量%)に、この溶液中のポリイミド系樹脂を形成する原料の固形分100質量部に対して、乾燥した酸化処理カーボンブラック(SPECIAL BLACK4(Degussa社製、pH3.0、揮発分:14.0%)を23質量部添加して、衝突型分散機(シーナス製GeanusPY)を用い、圧力200MPaで、最小面積が1.4mm2で2分割後衝突させ、再度2分割する経路を5回通過させて混合し、カーボンブラック入りポリアミック酸溶液(A)を得た。
【0074】
カーボンブラック入りポリアミック酸溶液(A)を円筒状金型内面に、ディスペンサーを介して塗膜の厚みが0.5mmとなるように塗布し、金型を1500rpmで15分間回転させて塗膜を形成した後、金型を250rpmで回転させながら、金型の外側より60℃の熱風を30分間あてた後、150℃で60分間加熱し、室温(25℃)にまで冷却して皮膜を形成した。
その後、金型の内面に形成された皮膜を剥離して、この皮膜を金属芯体の外周を覆うように被覆して400℃まで2℃/分の昇温速度で昇温し、更に400℃で30分加熱し、皮膜に残留する溶媒及び脱水閉環水を除去すると共に、イミド転化反応を完結させた。その後金属芯体を室温(25℃)にまで冷却した後に、金属芯体表面から剥離することにより、周長593mm、厚みが80μmの無端ベルト(ベルト本体)を得た。この無端ベルトの表面抵抗率は1×1012Ω/□、体積抵抗率は3.2×10Ωcm、ヤング率は、ヤング率3400MPaであった。
【0075】
−帯状部材(帯状部材本体)の準備−
帯状部材(帯状部材本体)として、厚み80μm、幅12mm、長さ593mmのポリプロピレンシート「ノバテックPP(FY6C):日本ポリプロ株式会社製」を準備した。このポリプロピレンシートのヤング率は、2100MPaであった。
【0076】
−帯状部材(帯状補強部材)の準備−
帯状部材(帯状補強部材)として、ポリエステル粘着テープ「No.31:日東電工製)を準備した。このポリエステル粘着テープは、樹脂テープ部分(帯状補強部材に相当)が厚み50μmであり、接着剤部分がアクリル系接着剤で厚み30μmである。
【0077】
−リブ部材の準備−
JIS硬度70度(タイプAデュロメータ硬さA70)、厚さ1mmの熱硬化ウレタンゴムシート「タイプレーンTR100:タイガースポリマー(株)製」に対し、幅5mmとなるようにトムソン型で抜いて加工(精度0.2mm以内で加工)を施し、厚み1mm、幅5mm、長さ593mmの熱硬化ウレタンゴム製リブ部材を準備した。
【0078】
−無端ベルトの作製−
ベルト本体の片端部内周面に、ベルト本体のベルト軸方向外側に突出させるように帯状部材本体の一端部を両面接着シート「No.5000NS:日東電工製、アクリル系接着剤」により接着して貼りあわせた。
次に、ベルト本体の片端部外周面と共に、突出した帯状部材本体外周面に、帯状補強部材を貼り合せた。
次に、帯状部材本体と帯状補強部材からなる帯状部材の突出部内周面に、リブ部材を「スーパーXNo.8008」(セメダイン(株)製)により接着し貼り合せた。
このようにして、無端ベルトを得た。なお、得られた無端ベルトのリブ部材の真直度は、0.5mm以下であった。
【0079】
−評価−
作製した無端ベルトを中間転写ベルトとして、実機(ゼロックス社製、WorkCentre C7132)に装着し、画像形成(1回の画像形成条件:同一カラー画像出力テスト)を行った。その結果、作製した無端ベルト10本中10本、ベルト破断が生じずに48万回を超え、画像欠陥も生じなかった。
そして、さらに画像形成を行い、50万回を超えたところで、作製した無端ベルト10本中1本、ベルト破断が生じた。この破断した無端ベルトを観察すると、帯状部材のみが破断しており、ベルト本体は破断していなかった。
【0080】
なお、破断したベルト本体からリブ部材ごと帯状部材をはぎとり、当該ベルト本体を使用して上記同様に無端ベルトを作製して、評価を行ったところ、ベルト破断せずに48万回を超えた。
【0081】
[実施例2]
帯状部材(帯状部材本体)として、厚み130μm、幅12mm、長さ593mmの二軸延伸ポリスチレンシート「サントクリア:三菱化学製、ヤング率2700MPa」を準備した。この帯状部材(帯状部材本体)を用いた以外は、実施例1と同様にして、無端ベルトを10本作製し、評価を行った。
【0082】
その結果、作製した無端ベルト10本中9本、ベルト破断は生じずに48万回を超え、画像欠陥も生じなかった。破断した無端ベルトを観察すると、帯状部材のみが破断しており、ベルト本体は破断していなかった。
そして、さらに画像形成を行い、50万回を超えたところで、作製した無端ベルト9本中1本、ベルト破断が生じた。この破断した無端ベルトを観察すると、帯状部材のみが破断しており、ベルト本体は破断していなかった。
なお、帯状部材のみが破断したベルト本体からリブ部材ごと帯状部材をはぎとり、当該ベルト本体を使用して上記同様に無端ベルトを作製して、評価を行ったところ、ベルト破断せずに48万回を超えた。
【0083】
[実施例3]
帯状部材(帯状部材本体)として、厚み80μm、幅12mm、長さ593mmのポリエチレンフィルム「キャンズフィルム:三菱化学製、ヤング率1200MPa」を準備した。この帯状部材(帯状部材本体)を用いた以外は、実施例1と同様にして、無端ベルトを10本作製し、評価を行った。
【0084】
その結果、作製した無端ベルト10本中10本、ベルト破断は生じずに48万回を超えたが、カラー画像に実用上問題ないレベルであったが若干の色ずれが発生した。これは、帯状部材の伸びにより蛇行時の無端ベルトのずれが強制でき難くなったと考えられるためである。
そして、さらに画像形成を行い、50万回を超えたところで、出力テストを終了した。作製した無端ベルト10本はベルト破断が生じていなかった。
【0085】
[実施例4]
帯状部材(帯状部材本体)として、厚み80μm、幅12mm、長さ593mmのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)テープ「TOMBONo.9001:ニチアス株式会社製、ヤング率600MPa」を準備した。この帯状部材(帯状部材本体)を用いた以外は、実施例1と同様にして、無端ベルトを10本作製し、評価を行った。
【0086】
その結果、作製した無端ベルト10本中10本、ベルト破断は生じずに48万回を超えたが、カラー画像に実用上許容できないレベルの色ずれを発生したため出力テストを終了した。これは、帯状部材の伸びにより蛇行時の無端ベルトのずれが強制でき難くなったと考えられるためである。
【0087】
[実施例5]
帯状部材(帯状部材本体)として、厚み80μm、幅12mm、長さ593mmのポリイミドフィルム(実施例1で作製したベルト本体と同じ材質、ヤング率3400MPa)を準備した。この帯状部材(帯状部材本体)を用いた以外は、実施例1と同様にして、無端ベルトを10本作製し、評価を行った。
【0088】
その結果、作製した無端ベルト10本中8本、ベルト破断は生じずに48万回を超え、画像欠陥も生じなかった。全ての破断した無端ベルトを観察すると、帯状部材のみが破断しており、ベルト本体は破断していなかった。
そして、さらに画像形成を行い、50万回を超えたところで、作製した無端ベルト8本中2本、ベルト破断が生じた。この破断した無端ベルトを観察すると、1本は、帯状部材のみが破断しており、ベルト本体は破断していなかった。一方、1本は、ベルト本体が破断していた。
なお、帯状部材のみが破断したベルト本体からリブ部材ごと帯状部材をはぎとり、当該ベルト本体を使用して実施例5の帯状部材を用い同様に無端ベルトを作製して、評価を行ったところ、ベルト破断せずに48万回を超えた。
【0089】
[比較例1]
帯状部材(帯状部材本体及び帯状補強部材)を配設しなかった以外は、実施例1と同様にして、無端ベルトを10本作製し、評価を行った。
【0090】
その結果、作製した無端ベルト10本中8本、ベルト破断は生じずに48万回を超え、画像欠陥も生じなかった。全ての破断した無端ベルトを観察すると、ベルト本体が破断していたため破棄した。
そして、さらに画像形成を行い、50回を超えたところで、作製した無端ベルト8本中2本、ベルト破断が生じた。この破断した無端ベルトを観察すると、全てベルト本体が破断していたため破棄した。
【符号の説明】
【0091】
10 無端ベルト
12 ベルト本体
14 帯状部材
14A 帯状部材本体
14B 帯状補強部材
15 突出部
16 リブ部材
101 感光体ドラム
102 中間転写ベルト
103 バイアスローラ
104 用紙供給部
105〜108 現像装置
109 ベルト清掃部材
113 剥離爪
120 ベルト支持装置
121 ベルト支持ローラ
122 バックアップローラ
125 強導電性ローラ
126 電極ローラ
131 清掃用ブレード
141 用紙束
142 送出しローラ
143 給紙ローラ
201Y、201M、201C、201BK 感光体ドラム
202Y、202M、202C、202BK 帯電ロール
203Y、203M、203C、203BK 露光器
204Y イエロー現像装置
204M マゼンタ現像装置
204C シアン現像装置
204BK ブラック現像装置
205Y、205M、205C、205BK 感光体ドラム清掃部材
206 用紙搬送ベルト
207Y、207M、207C、207BK 転写ロール
208 用紙搬送ロール
209 定着装置
210、211、212、213 ベルト支持ロール
214 ベルト用清掃部材
216 用紙
220 ベルト支持装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベルト本体と、
前記ベルト本体の軸方向の少なくとも片側端部に前記ベルト本体の周方向に沿って帯状に配設されると共に、前記ベルト本体の軸方向外側へ突出する突出部を有する帯状部材と、
前記帯状部材の突出部にベルト周方向に沿って配設される凸状部材と、
を備える無端ベルト。
【請求項2】
前記帯状部材のヤング率が、前記ベルト本体のヤング率よりも低い請求項1に記載の無端ベルト。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の無端ベルトと、
前記無端ベルトを内側から張力がかかった状態で支持する複数の支持ロールと、
を有するベルト支持装置。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の無端ベルトを備える画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−189109(P2010−189109A)
【公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−33825(P2009−33825)
【出願日】平成21年2月17日(2009.2.17)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】