無線検針システム
【課題】無線手段を有しガス量や水量等の使用量等を管理するメータ等の複数の検針装置の無線手段を順次中継してデータを収集するようにして、検針する手間の省力化を図り、検針できる件数を大幅に改善することにある。
【解決手段】ハンディターミナル３の検針データ収集場所に対して、距離が近い場所に位置する検針装置を１番目の検針装置Ａと最終の検針装置Ｚに予め定め、１番目の検針装置Ａを起点とし、最終の検針装置Ｚを終点として、位置的にその距離が近いところから遠いところ、そして、近いところになるようにループを描くように１番目の検針装置Ａから最終の検針装置まで中継しながら検針データ収集信号や、ガス量の使用量等の検針データを送信する。
【解決手段】ハンディターミナル３の検針データ収集場所に対して、距離が近い場所に位置する検針装置を１番目の検針装置Ａと最終の検針装置Ｚに予め定め、１番目の検針装置Ａを起点とし、最終の検針装置Ｚを終点として、位置的にその距離が近いところから遠いところ、そして、近いところになるようにループを描くように１番目の検針装置Ａから最終の検針装置まで中継しながら検針データ収集信号や、ガス量の使用量等の検針データを送信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、使用量を無線データとして伝送して検針する無線検針システムに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
近年、例えばガスにおいては、ガスの使用量を計測する検針装置（ガスメータ）に、多量の流量が計測された場合や、通常ではありえないほどの長時間使用があった場合には、異常と判定してガス通路を遮断し、安全性を確保する保安装置が内蔵されたものが普及している（例えば、特許文献１参照）。
【０００３】
図４は、従来の無線通信装置のシステムのシーケンス図である。図４において、この検針装置１０３の計測値を専門員が持ち運び自在なデータ収集装置のハンディターミナル１０１という制御端末に手動で記憶させ、ガスを管理しているセンター１０５へ検針結果を持ち帰るというシステムが実用化されている。
【０００４】
しかしながら、防犯意識の高まりから集合住宅にオートロックシステムを導入し、検針を行う作業員は集合住宅の入口から中へ入ることができない場合があり、ハンディターミナル１０１の通信エリア圏外に位置する検針装置１０３からは検針データを収集できないことがある。
【０００５】
そこで、検針データを収集するために、この種の検針システムは、それぞれの検針装置１０３に接続された無線子機１０２から無線通信を介して無線親機１０４に検針データを収集し、その収集された検針データをハンディターミナル１０１で収集することによって検針を行う無線検針システムもすすめられてきた。
【０００６】
このハンディターミナル１０１は、無線子機１０２から直接的に検針データを収集することも可能としていたので、無線親機１０４の無線通信可能エリアから外れている無線子機１０２との通信についてもハンディターミナル１０１を介して検針を行うことができるようになっていて、無線親機１０４および個別の検針に対応できるようになっている
【特許文献１】特開２００２−１５０４６２号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
しかしながら、上記従来のような無線検針システムにおいて、無線親機１０４がないと、ハンディターミナル１０１の通信エリア内の無線子機１０２から無線通信を介して検針データを収集できず、特別な無線親機１０４というものが必要となり、そのための設置費用や、工数がかかる上に、その無線親機１０４の電池交換などのメンテナンス作業が必要となる課題があった。
【０００８】
また、この専門員がハンディターミナル１０１を持って担当区域を巡回するシステムの場合、専門員の人件費が発生し、無線親機１０４の設置が離れた場所にあると、専門員の巡回する手間がかかり、また、専門員の一日に検針する件数に限界があるという課題があった。
【０００９】
上記従来の技術の問題点に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、ガス量や水量等を管理するメータ等の複数の検針装置の使用量等のデータを、該検針装置の無線手段を順次中継してデータを収集するようにして、検針する手間の省力化を図り、検針できる件数を
大幅に改善することにある。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
上記課題を解決するため本発明の無線検針システムは、無線手段を有しガス量や水量等の使用量等の検針データを送受信可能な複数の検針装置と、検針装置と無線通信して検針データをやりとりする持ち運び自在なデータ収集装置とを備え、データ収集装置が予め定めた第１検針装置にデータ収集信号を送信した後、第１検針装置は他の検針装置を予め設定された順番で順次中継しつつ、第１検針装置及び他の検針装置は検針データを付加しながら通信を行って第２検針装置まで送信し、第２検針装置は、検針データを第１検針装置から中継して得られた検針データに第２検針装置で得られた検針データを付加してデータ収集装置へ送信するようにしたものである。
【００１１】
上記した構成により、データ収集装置の通信エリア外の無線手段を有する検針装置の通信においても、簡単で少ない信号量で、データ収集装置のエリア内の無線手段を有する検針装置を中継して、データ収集装置は通信可能とすることができ、データ収集装置は広範囲の無線手段を有する検針装置のデータを順次収集することができるようになる。
【発明の効果】
【００１２】
本発明の無線検針システムによれば、データ収集装置の通信エリア外の無線手段を有する検針装置の通信においても、データ収集装置のエリア内の無線手段を有する検針装置を中継して、データ収集装置は通信可能とすることができ、データ収集装置は広範囲の無線手段を有する検針装置のデータを順次収集することができるようになり、専門員の巡回する手間の省力化ができ、専門員の一日に検針する件数を大幅に改善することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１３】
第１の発明による無線検針システムは、無線手段を有しガス量や水量等の使用量等の検針データを送受信可能な複数の検針装置と、検針装置と無線通信して検針データをやりとりする持ち運び自在なデータ収集装置とを備え、データ収集装置が予め定めた第１検針装置にデータ収集信号を送信した後、第１検針装置は他の検針装置を予め設定された順番で順次中継しつつ、第１検針装置及び他の検針装置は検針データを付加しながら通信を行って第２検針装置まで送信し、第２検針装置は、検針データを第１検針装置から中継して得られた検針データに第２検針装置で得られた検針データを付加してデータ収集装置へ送信するようにしたものである。
【００１４】
そして、データ収集装置の通信エリア外の無線手段を有する検針装置の通信においても、データ収集装置のエリア内の無線手段を有する検針装置を中継して、データ収集装置は通信可能とすることができ、データ収集装置は広範囲の無線手段を有する検針装置のデータを順次収集することができるようになり、専門員の巡回する手間の省力化ができ、専門員の一日に検針する件数を大幅に改善することができるようになる。
【００１５】
また、データ収集装置は、その距離が近い場所に位置する検針装置を第１検針装置と第２検針装置に予め定め、第１検針装置を起点、第２検針装置を終点として、位置的にその距離が近いところから遠いところ、そして、近いところになるようにループを描くように第１検針装置から第２検針装置まで、複数の検針装置に順番を付与して、検針データを中継して収集するようになっているので、順となる検針装置の前後の距離が通信エリア内であれば、データ収集装置は通信エリア外の無線手段を有する検針装置の通信においても、データ収集装置のエリア内の無線手段を有する検針装置を中継して、データ収集装置は通信可能とすることができるようになる。
【００１６】
さらに、検針データは、ループを描くように第１検針装置から第２検針装置まで、複数の検針装置を中継して収集するようになっているので、検針装置は同時にデータ収集信号と検針データを送信できるようになり、送信方向をループを描くように第１検針装置から第２検針装置までとすることができ、送信経路を単純化でき、送信時間の短縮が図れるようになる。
【００１７】
第２の発明は、特に第１の発明の無線検針システムにおいて、第１検針装置、第２検針装置及びその他の検針装置は、他の検針装置またはデータ収集装置からデータ収集信号を受信したとき、データ収集信号を送信した検針装置またはデータ収集装置に対して確認信号を返信するようにするものである。
【００１８】
したがって、検針装置はデータ収集信号を受信すると、送信してきた前記データ収集装置あるいは前の順番の検針装置へ受信確認信号を送信するようにしてあるので、何らかの理由で検針装置が欠落した場合、受信確認信号がないために、検針装置の欠落が判別できるようになり、異常のチェック・修理等の対応が可能となる。
【００１９】
第３の発明は、特に第２の発明の無線検針システムにおいて、第１検針装置、第２検針装置及びその他の検針装置は、データ収集信号の送信先となる検針装置から所定時間内に確認信号を受信できなかったとき、送信先となる検針装置が次にデータ収集信号を送るように設定されている第３検針装置に対してデータ収集信号を送信するようにするものである。
【００２０】
そして、何らかの理由で、途中の前記検針装置が欠落した場合、この欠落した検針装置の順番を欠番とし飛び越すようにして、次の検針装置にデータ収集信号を送信していき、また検針装置のガス量や水量等の使用量等のデータを、順次中継しながら送信して、データ収集装置は、前記検針装置のガス量や水量等の使用量等のデータを収集するようにしてあるので、何らかの理由で検針装置が欠落しても、データ収集装置は、何らかの理由で欠落した検針装置を除くその他の検針装置のガス量や水量等の使用量等のデータを順次中継して収集でき、検針を完了することができる。
【００２１】
また、何らかの理由で欠落した検針装置は、データ収集装置で、その検針装置のガス量や水量等の使用量等のデータの収集ができないことから、欠番となった検針装置の順番を特定することができ、異常のチェック等の対応が可能となる。
【００２２】
第４の発明は、特に第３の発明の無線検針システムにおいて、第３検針装置は、第３検針装置が次に送信すべき検針装置に対して、第３検針装置で得た検針データとともに確認信号が受信できなかったことを示す欠番データとを付加して送信するものである。
【００２３】
そして、第３検針装置は次の順番の検針装置へデータ収集信号と第２検針装置の前までの中継して得られた検針データに併せて、第２検針装置の欠番データと第３検針装置の検針データを送信するようにしてあるので、何らかの理由で欠落した検針装置は、データ収集装置で、欠番となった検針装置を明確に特定することができ、異常のチェック等の対応が可能となる。
【００２４】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではなく電力や水道、灯油などの燃料を計測するメータなどであってもよい。
【００２５】
（実施の形態１）
図１は本発明の実施の形態１によるガス無線検針システムを示す構成図、図２はガス無
線検針システムを示すシーケンス図である。
【００２６】
図１において、住宅に設置される検針装置Ａは、ガス流量の計測部、ガス通路の遮断装置で構成される検針装置Ａ１と、検針装置Ａ１の情報を無線データとして送受信する無線手段Ａ２からなり、これと同様の検針装置Ｂ、Ｃ、Ｄ・・・Ｘ、Ｙ、Ｚは、住宅の各戸に設置されている。
【００２７】
この住宅の各戸に設置されている検針装置Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ・・・Ｘ、Ｙ、Ｚのガスの使用量のデータを、持ち運び自在なデータ収集装置であるハンディターミナル３という制御端末に送受信することで自動的に検針データを収集して記憶させ、ガスを管理しているセンター４へ検針データを持ち帰ることで無線検針システムが構成されている。
【００２８】
ここで、住宅の各戸に設置されている検針装置Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ・・・Ｘ、Ｙ、Ｚは、あらかじめ決められたハンディターミナル３の検針データ収集場所に、その距離が近い場所に位置する検針装置を第１検針装置と最終検針装置（特許請求の範囲では、第２検針装置に該当するもの）に予め定め、前記第１検針装置を起点、最終検針装置を終点とし、位置的にその距離が近いところから遠いところ、そして、近いところになるようにループを描くように第１検針装置から最終検針装置まで、複数の検針装置に順番（ＡＢＣ順）を付与して設定登録する。
【００２９】
そして、ハンディターミナル３は、１番目の検針装置Ａに対して検針データの送信要求信号としてのデータ収集信号を送信し、１番目の検針装置Ａは２番目の検針装置Ｂにデータ収集信号と検針装置Ａのガス量の使用量等の検針データを送信し、２番目の検針装置Ｂは３番目の検針装置Ｃにデータ収集信号と検針装置Ａのガス量の使用量等の検針データに検針装置Ｂのガス量の使用量等の検針データを付加して送信して、同様にこれを繰り返し、順次中継しながら、最終の検針装置Ｚまで、データ収集信号と順次中継して収集してきた複数の検針装置のガス量の使用量等の検針データに該検針装置のガス量の使用量等の検針データを付加して送信するようになっている。
【００３０】
また、最終の検針装置Ｚは、ハンディターミナル３へ、検針装置Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ・・・Ｘ、Ｙ、Ｚのガス量の使用量等の検針データを送信するようにしてあり、ハンディターミナル３は検針データを順次中継して収集するようにしてある。そして、ハンディターミナル３で収集した検針装置Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ・・・Ｘ、Ｙ、Ｚのガス量の使用量等の検針データを持ち帰り、センター４で処理するようになっている。
【００３１】
上記した構成により、あらかじめ決められたハンディターミナル３の検針データ収集場所に、その距離が近い場所に位置する検針装置を１番目の検針装置Ａと最終の検針装置Ｚに予め定め、１番目の検針装置Ａを起点、最終の検針装置Ｚを終点として、位置的にその距離が近いところから遠いところ、そして、近いところになるようにループを描くように１番目の検針装置Ａから最終の検針装置まで、複数の検針装置に順番（ＡＢＣ順）を付与し、検針装置Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ・・・Ｘ、Ｙ、Ｚを中継しながら検針データ収集信号や、ガス量の使用量等の検針データを送信するようにしてあり、順となる検針装置の前後の距離、例えばＡ−Ｂ間距離、Ｂ−Ｃ間距離が通信エリア内であれば、ハンディターミナル３は通信エリア外の検針装置例えばＣ、Ｄ・・・Ｘ、Ｙ、Ｚにおいても、ハンディターミナル３のエリア内の検針装置Ａ、Ｂを中継して、ハンディターミナル３は通信可能とすることができるようになる。
【００３２】
さらに、検針データは、ループを描くように１番目の検針装置Ａから最終の検針装置Ｚまで、複数の検針装置を中継して収集するようになっているので、検針装置は同時にデータ収集信号と検針データを送信できるようになり、送信方向をループを描くように第１検
針装置から最終検針装置までとすることができ、送信経路を単純化でき、送信時間の短縮が図れるようになる。
【００３３】
したがって、特別な無線親機等を必要とせず、ハンディターミナル３は広範囲の検針装置Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ・・・Ｘ、Ｙ、Ｚの検針データを順次収集することができるようになり、専門員の巡回する手間の省力化ができ、専門員の一日に検針する件数を大幅に改善することができるようになる。
【００３４】
（実施の形態２）
図３は本発明の実施の形態２によるガス無線検針システムを示すシーケンス図である。なお、本実施の形態は、実施の形態１で、検針装置の一部が実施の形態１の発明と異なるだけで、同一の番号を付与し、異なる部分についてのみ説明を行う。
【００３５】
図３において、住宅の各戸に設置されている検針装置Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ・・・Ｘ、Ｙ、Ｚは、あらかじめ決められたハンディターミナル３のデータ収集場所に対して、距離が近い場所に位置する検針装置を１番目の検針装置Ａと最終の検針装置Ｚに予め定め、番目の検針装置Ａを起点、最終の検針装置Ｚを終点として、位置的にその距離が近いところから遠いところ、そして、近いところになるようにループを描くように１番目の検針装置Ａから最終の検針装置まで、複数の検針装置に順番（ＡＢＣ順）を付与してある。
【００３６】
そして、ハンディターミナル３は、１番目の検針装置Ａに対して検針データの送信要求信号としてのデータ収集信号を送信し、１番目の検針装置Ａは２番目の検針装置Ｂにデータ収集信号と検針装置Ａのガス量の使用量等の検針データを送信し、２番目の検針装置Ｂは３番目の検針装置Ｃにデータ収集信号と検針装置Ａのガス量の使用量等の検針データに検針装置Ｂのガス量の使用量等の検針データを付加して送信して、同様にこれを繰り返し、順次中継しながら、最終の検針装置Ｚまで、データ収集信号と順次中継して収集してきた複数の検針装置のガス量の使用量等の検針データに該検針装置のガス量の使用量等の検針データを付加して送信するようになっている。
【００３７】
また、検針装置Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ・・・Ｘ、Ｙ、Ｚは、データ収集信号を受信すると、送信してきたハンディターミナル３あるいは前の順番の検針装置へ受信確認信号を送信するようになっていて、次の順番となる検針装置から所定時間以内に受信確認信号が返されてこないときに、次の順番となる検針装置が何らかの理由で、欠落したと判断するようにしてある。
【００３８】
例えば、検針装置Ａから検針装置Ｂへデータ収集信号が発信したときに、検針装置Ｂから受信確認信号が検針装置Ａに返されてこないときに、次の順番となる検針装置Ｂが何らかの理由で、欠落したと判断するようにして、この欠落した検針装置Ｂの順番を欠番とし飛び越して、その次の検針装置Ｃへデータ収集信号と検針装置Ａのガス量の使用量等の検針データに検針装置Ｂの欠落したことを示す欠番データを付加して送信する。そして、その次の検針装置Ｃはデータ収集信号を送信してきた検針装置Ａへ受信確認信号を送信するとともに、検針装置Ｃの次の検針装置Ｄにデータ収集信号と検針装置Ａの検針データおよび検針装置Ｂの欠落したことを示す欠番データそして検針装置Ｃの検針データを付加して送信するようにしてあり、とぎれないように順次中継しながらデータ収集信号と検針装置のガス量の使用量等の検針データを送信していくようになっている。
【００３９】
また、最終の検針装置Ｚは、ハンディターミナル３へ、検針装置Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ・・・Ｘ、Ｙ、Ｚのガス量の使用量等の検針データを欠番とした検針装置は飛び越して送信するようにしてあり、ハンディターミナル３は検針データと欠落した検針装置の欠番データを順次中継して収集するようにしてある。そして、ハンディターミナル３で収集した検針装
置Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ・・・Ｘ、Ｙ、Ｚのガス量の使用量等の検針データを持ち帰り、センター４で処理するようになっている。
【００４０】
ここで、検針装置はデータ収集信号を受信すると、送信してきたハンディターミナル３あるいは前の順番の検針装置へ受信確認信号を送信するようにしてあるので、何らかの理由で検針装置が欠落した場合、受信確認信号がないために、検針装置の欠落が判別できるようになり、異常のチェック・修理等の対応が可能となる。
【００４１】
また、何らかの理由で、途中の前記検針装置が欠落した場合、この欠落した検針装置の順番を欠番とし飛び越すようにして、次の検針装置にデータ収集信号と検針装置のガス量の使用量等のデータを、順次中継しながら送信して、データ収集装置は、前記検針装置のガス量の使用量等のデータを収集するようにしてあるので、何らかの理由で検針装置が欠落しても、データ収集装置は、何らかの理由で欠落した検針装置を除くその他の検針装置のガス量の使用量等のデータを順次中継して収集でき、検針を完了することができる。
【００４２】
尚、データ送信信号は検針装置のガス使用量等の検針データの送信信号を代用して、ガス使用量等の検針データの送信信号が送信されると、それに併せて該検針装置のガス使用量等のデータを一緒にしてその次の検針装置に送信するようにしてもよく、これによれば、データ送信信号は不要となるので、送信信号の簡略化ができるようになる。また、１番目の検針装置Ａから最終の検針装置Ｚまでの検針装置から得られた検針データを最終の検針装置Ｚからデータ収集装置へ送信するように説明したが、これは、最終の検針装置Ｚからデータ収集装置の間に、１番目の検針装置Ａなどの他の検針装置を介して送信するようにしてもよく、その他各部の構成も本発明の目的を達成する範囲であればその構成はどのようなものであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【００４３】
本発明は、家庭のガス使用量を無線データとして伝送する無線検針システムに限らず、オフィスや店舗の電力使用量、水道使用量を無線データとして伝送する無線検針システムなどの用途にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【００４４】
【図１】本発明の実施の形態１における無線検針システムを示す構成図
【図２】本発明の実施の形態１における無線検針システムのシーケンス図
【図３】本発明の実施の形態２における無線検針システムのシーケンス図
【図４】従来の無線通信装置のシステムのシーケンス図
【符号の説明】
【００４５】
１ 検針装置
２ 無線手段
３ ハンディターミナル（検針データ収集装置）
４ センター
【技術分野】
【０００１】
本発明は、使用量を無線データとして伝送して検針する無線検針システムに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
近年、例えばガスにおいては、ガスの使用量を計測する検針装置（ガスメータ）に、多量の流量が計測された場合や、通常ではありえないほどの長時間使用があった場合には、異常と判定してガス通路を遮断し、安全性を確保する保安装置が内蔵されたものが普及している（例えば、特許文献１参照）。
【０００３】
図４は、従来の無線通信装置のシステムのシーケンス図である。図４において、この検針装置１０３の計測値を専門員が持ち運び自在なデータ収集装置のハンディターミナル１０１という制御端末に手動で記憶させ、ガスを管理しているセンター１０５へ検針結果を持ち帰るというシステムが実用化されている。
【０００４】
しかしながら、防犯意識の高まりから集合住宅にオートロックシステムを導入し、検針を行う作業員は集合住宅の入口から中へ入ることができない場合があり、ハンディターミナル１０１の通信エリア圏外に位置する検針装置１０３からは検針データを収集できないことがある。
【０００５】
そこで、検針データを収集するために、この種の検針システムは、それぞれの検針装置１０３に接続された無線子機１０２から無線通信を介して無線親機１０４に検針データを収集し、その収集された検針データをハンディターミナル１０１で収集することによって検針を行う無線検針システムもすすめられてきた。
【０００６】
このハンディターミナル１０１は、無線子機１０２から直接的に検針データを収集することも可能としていたので、無線親機１０４の無線通信可能エリアから外れている無線子機１０２との通信についてもハンディターミナル１０１を介して検針を行うことができるようになっていて、無線親機１０４および個別の検針に対応できるようになっている
【特許文献１】特開２００２−１５０４６２号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
しかしながら、上記従来のような無線検針システムにおいて、無線親機１０４がないと、ハンディターミナル１０１の通信エリア内の無線子機１０２から無線通信を介して検針データを収集できず、特別な無線親機１０４というものが必要となり、そのための設置費用や、工数がかかる上に、その無線親機１０４の電池交換などのメンテナンス作業が必要となる課題があった。
【０００８】
また、この専門員がハンディターミナル１０１を持って担当区域を巡回するシステムの場合、専門員の人件費が発生し、無線親機１０４の設置が離れた場所にあると、専門員の巡回する手間がかかり、また、専門員の一日に検針する件数に限界があるという課題があった。
【０００９】
上記従来の技術の問題点に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、ガス量や水量等を管理するメータ等の複数の検針装置の使用量等のデータを、該検針装置の無線手段を順次中継してデータを収集するようにして、検針する手間の省力化を図り、検針できる件数を
大幅に改善することにある。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
上記課題を解決するため本発明の無線検針システムは、無線手段を有しガス量や水量等の使用量等の検針データを送受信可能な複数の検針装置と、検針装置と無線通信して検針データをやりとりする持ち運び自在なデータ収集装置とを備え、データ収集装置が予め定めた第１検針装置にデータ収集信号を送信した後、第１検針装置は他の検針装置を予め設定された順番で順次中継しつつ、第１検針装置及び他の検針装置は検針データを付加しながら通信を行って第２検針装置まで送信し、第２検針装置は、検針データを第１検針装置から中継して得られた検針データに第２検針装置で得られた検針データを付加してデータ収集装置へ送信するようにしたものである。
【００１１】
上記した構成により、データ収集装置の通信エリア外の無線手段を有する検針装置の通信においても、簡単で少ない信号量で、データ収集装置のエリア内の無線手段を有する検針装置を中継して、データ収集装置は通信可能とすることができ、データ収集装置は広範囲の無線手段を有する検針装置のデータを順次収集することができるようになる。
【発明の効果】
【００１２】
本発明の無線検針システムによれば、データ収集装置の通信エリア外の無線手段を有する検針装置の通信においても、データ収集装置のエリア内の無線手段を有する検針装置を中継して、データ収集装置は通信可能とすることができ、データ収集装置は広範囲の無線手段を有する検針装置のデータを順次収集することができるようになり、専門員の巡回する手間の省力化ができ、専門員の一日に検針する件数を大幅に改善することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１３】
第１の発明による無線検針システムは、無線手段を有しガス量や水量等の使用量等の検針データを送受信可能な複数の検針装置と、検針装置と無線通信して検針データをやりとりする持ち運び自在なデータ収集装置とを備え、データ収集装置が予め定めた第１検針装置にデータ収集信号を送信した後、第１検針装置は他の検針装置を予め設定された順番で順次中継しつつ、第１検針装置及び他の検針装置は検針データを付加しながら通信を行って第２検針装置まで送信し、第２検針装置は、検針データを第１検針装置から中継して得られた検針データに第２検針装置で得られた検針データを付加してデータ収集装置へ送信するようにしたものである。
【００１４】
そして、データ収集装置の通信エリア外の無線手段を有する検針装置の通信においても、データ収集装置のエリア内の無線手段を有する検針装置を中継して、データ収集装置は通信可能とすることができ、データ収集装置は広範囲の無線手段を有する検針装置のデータを順次収集することができるようになり、専門員の巡回する手間の省力化ができ、専門員の一日に検針する件数を大幅に改善することができるようになる。
【００１５】
また、データ収集装置は、その距離が近い場所に位置する検針装置を第１検針装置と第２検針装置に予め定め、第１検針装置を起点、第２検針装置を終点として、位置的にその距離が近いところから遠いところ、そして、近いところになるようにループを描くように第１検針装置から第２検針装置まで、複数の検針装置に順番を付与して、検針データを中継して収集するようになっているので、順となる検針装置の前後の距離が通信エリア内であれば、データ収集装置は通信エリア外の無線手段を有する検針装置の通信においても、データ収集装置のエリア内の無線手段を有する検針装置を中継して、データ収集装置は通信可能とすることができるようになる。
【００１６】
さらに、検針データは、ループを描くように第１検針装置から第２検針装置まで、複数の検針装置を中継して収集するようになっているので、検針装置は同時にデータ収集信号と検針データを送信できるようになり、送信方向をループを描くように第１検針装置から第２検針装置までとすることができ、送信経路を単純化でき、送信時間の短縮が図れるようになる。
【００１７】
第２の発明は、特に第１の発明の無線検針システムにおいて、第１検針装置、第２検針装置及びその他の検針装置は、他の検針装置またはデータ収集装置からデータ収集信号を受信したとき、データ収集信号を送信した検針装置またはデータ収集装置に対して確認信号を返信するようにするものである。
【００１８】
したがって、検針装置はデータ収集信号を受信すると、送信してきた前記データ収集装置あるいは前の順番の検針装置へ受信確認信号を送信するようにしてあるので、何らかの理由で検針装置が欠落した場合、受信確認信号がないために、検針装置の欠落が判別できるようになり、異常のチェック・修理等の対応が可能となる。
【００１９】
第３の発明は、特に第２の発明の無線検針システムにおいて、第１検針装置、第２検針装置及びその他の検針装置は、データ収集信号の送信先となる検針装置から所定時間内に確認信号を受信できなかったとき、送信先となる検針装置が次にデータ収集信号を送るように設定されている第３検針装置に対してデータ収集信号を送信するようにするものである。
【００２０】
そして、何らかの理由で、途中の前記検針装置が欠落した場合、この欠落した検針装置の順番を欠番とし飛び越すようにして、次の検針装置にデータ収集信号を送信していき、また検針装置のガス量や水量等の使用量等のデータを、順次中継しながら送信して、データ収集装置は、前記検針装置のガス量や水量等の使用量等のデータを収集するようにしてあるので、何らかの理由で検針装置が欠落しても、データ収集装置は、何らかの理由で欠落した検針装置を除くその他の検針装置のガス量や水量等の使用量等のデータを順次中継して収集でき、検針を完了することができる。
【００２１】
また、何らかの理由で欠落した検針装置は、データ収集装置で、その検針装置のガス量や水量等の使用量等のデータの収集ができないことから、欠番となった検針装置の順番を特定することができ、異常のチェック等の対応が可能となる。
【００２２】
第４の発明は、特に第３の発明の無線検針システムにおいて、第３検針装置は、第３検針装置が次に送信すべき検針装置に対して、第３検針装置で得た検針データとともに確認信号が受信できなかったことを示す欠番データとを付加して送信するものである。
【００２３】
そして、第３検針装置は次の順番の検針装置へデータ収集信号と第２検針装置の前までの中継して得られた検針データに併せて、第２検針装置の欠番データと第３検針装置の検針データを送信するようにしてあるので、何らかの理由で欠落した検針装置は、データ収集装置で、欠番となった検針装置を明確に特定することができ、異常のチェック等の対応が可能となる。
【００２４】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではなく電力や水道、灯油などの燃料を計測するメータなどであってもよい。
【００２５】
（実施の形態１）
図１は本発明の実施の形態１によるガス無線検針システムを示す構成図、図２はガス無
線検針システムを示すシーケンス図である。
【００２６】
図１において、住宅に設置される検針装置Ａは、ガス流量の計測部、ガス通路の遮断装置で構成される検針装置Ａ１と、検針装置Ａ１の情報を無線データとして送受信する無線手段Ａ２からなり、これと同様の検針装置Ｂ、Ｃ、Ｄ・・・Ｘ、Ｙ、Ｚは、住宅の各戸に設置されている。
【００２７】
この住宅の各戸に設置されている検針装置Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ・・・Ｘ、Ｙ、Ｚのガスの使用量のデータを、持ち運び自在なデータ収集装置であるハンディターミナル３という制御端末に送受信することで自動的に検針データを収集して記憶させ、ガスを管理しているセンター４へ検針データを持ち帰ることで無線検針システムが構成されている。
【００２８】
ここで、住宅の各戸に設置されている検針装置Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ・・・Ｘ、Ｙ、Ｚは、あらかじめ決められたハンディターミナル３の検針データ収集場所に、その距離が近い場所に位置する検針装置を第１検針装置と最終検針装置（特許請求の範囲では、第２検針装置に該当するもの）に予め定め、前記第１検針装置を起点、最終検針装置を終点とし、位置的にその距離が近いところから遠いところ、そして、近いところになるようにループを描くように第１検針装置から最終検針装置まで、複数の検針装置に順番（ＡＢＣ順）を付与して設定登録する。
【００２９】
そして、ハンディターミナル３は、１番目の検針装置Ａに対して検針データの送信要求信号としてのデータ収集信号を送信し、１番目の検針装置Ａは２番目の検針装置Ｂにデータ収集信号と検針装置Ａのガス量の使用量等の検針データを送信し、２番目の検針装置Ｂは３番目の検針装置Ｃにデータ収集信号と検針装置Ａのガス量の使用量等の検針データに検針装置Ｂのガス量の使用量等の検針データを付加して送信して、同様にこれを繰り返し、順次中継しながら、最終の検針装置Ｚまで、データ収集信号と順次中継して収集してきた複数の検針装置のガス量の使用量等の検針データに該検針装置のガス量の使用量等の検針データを付加して送信するようになっている。
【００３０】
また、最終の検針装置Ｚは、ハンディターミナル３へ、検針装置Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ・・・Ｘ、Ｙ、Ｚのガス量の使用量等の検針データを送信するようにしてあり、ハンディターミナル３は検針データを順次中継して収集するようにしてある。そして、ハンディターミナル３で収集した検針装置Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ・・・Ｘ、Ｙ、Ｚのガス量の使用量等の検針データを持ち帰り、センター４で処理するようになっている。
【００３１】
上記した構成により、あらかじめ決められたハンディターミナル３の検針データ収集場所に、その距離が近い場所に位置する検針装置を１番目の検針装置Ａと最終の検針装置Ｚに予め定め、１番目の検針装置Ａを起点、最終の検針装置Ｚを終点として、位置的にその距離が近いところから遠いところ、そして、近いところになるようにループを描くように１番目の検針装置Ａから最終の検針装置まで、複数の検針装置に順番（ＡＢＣ順）を付与し、検針装置Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ・・・Ｘ、Ｙ、Ｚを中継しながら検針データ収集信号や、ガス量の使用量等の検針データを送信するようにしてあり、順となる検針装置の前後の距離、例えばＡ−Ｂ間距離、Ｂ−Ｃ間距離が通信エリア内であれば、ハンディターミナル３は通信エリア外の検針装置例えばＣ、Ｄ・・・Ｘ、Ｙ、Ｚにおいても、ハンディターミナル３のエリア内の検針装置Ａ、Ｂを中継して、ハンディターミナル３は通信可能とすることができるようになる。
【００３２】
さらに、検針データは、ループを描くように１番目の検針装置Ａから最終の検針装置Ｚまで、複数の検針装置を中継して収集するようになっているので、検針装置は同時にデータ収集信号と検針データを送信できるようになり、送信方向をループを描くように第１検
針装置から最終検針装置までとすることができ、送信経路を単純化でき、送信時間の短縮が図れるようになる。
【００３３】
したがって、特別な無線親機等を必要とせず、ハンディターミナル３は広範囲の検針装置Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ・・・Ｘ、Ｙ、Ｚの検針データを順次収集することができるようになり、専門員の巡回する手間の省力化ができ、専門員の一日に検針する件数を大幅に改善することができるようになる。
【００３４】
（実施の形態２）
図３は本発明の実施の形態２によるガス無線検針システムを示すシーケンス図である。なお、本実施の形態は、実施の形態１で、検針装置の一部が実施の形態１の発明と異なるだけで、同一の番号を付与し、異なる部分についてのみ説明を行う。
【００３５】
図３において、住宅の各戸に設置されている検針装置Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ・・・Ｘ、Ｙ、Ｚは、あらかじめ決められたハンディターミナル３のデータ収集場所に対して、距離が近い場所に位置する検針装置を１番目の検針装置Ａと最終の検針装置Ｚに予め定め、番目の検針装置Ａを起点、最終の検針装置Ｚを終点として、位置的にその距離が近いところから遠いところ、そして、近いところになるようにループを描くように１番目の検針装置Ａから最終の検針装置まで、複数の検針装置に順番（ＡＢＣ順）を付与してある。
【００３６】
そして、ハンディターミナル３は、１番目の検針装置Ａに対して検針データの送信要求信号としてのデータ収集信号を送信し、１番目の検針装置Ａは２番目の検針装置Ｂにデータ収集信号と検針装置Ａのガス量の使用量等の検針データを送信し、２番目の検針装置Ｂは３番目の検針装置Ｃにデータ収集信号と検針装置Ａのガス量の使用量等の検針データに検針装置Ｂのガス量の使用量等の検針データを付加して送信して、同様にこれを繰り返し、順次中継しながら、最終の検針装置Ｚまで、データ収集信号と順次中継して収集してきた複数の検針装置のガス量の使用量等の検針データに該検針装置のガス量の使用量等の検針データを付加して送信するようになっている。
【００３７】
また、検針装置Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ・・・Ｘ、Ｙ、Ｚは、データ収集信号を受信すると、送信してきたハンディターミナル３あるいは前の順番の検針装置へ受信確認信号を送信するようになっていて、次の順番となる検針装置から所定時間以内に受信確認信号が返されてこないときに、次の順番となる検針装置が何らかの理由で、欠落したと判断するようにしてある。
【００３８】
例えば、検針装置Ａから検針装置Ｂへデータ収集信号が発信したときに、検針装置Ｂから受信確認信号が検針装置Ａに返されてこないときに、次の順番となる検針装置Ｂが何らかの理由で、欠落したと判断するようにして、この欠落した検針装置Ｂの順番を欠番とし飛び越して、その次の検針装置Ｃへデータ収集信号と検針装置Ａのガス量の使用量等の検針データに検針装置Ｂの欠落したことを示す欠番データを付加して送信する。そして、その次の検針装置Ｃはデータ収集信号を送信してきた検針装置Ａへ受信確認信号を送信するとともに、検針装置Ｃの次の検針装置Ｄにデータ収集信号と検針装置Ａの検針データおよび検針装置Ｂの欠落したことを示す欠番データそして検針装置Ｃの検針データを付加して送信するようにしてあり、とぎれないように順次中継しながらデータ収集信号と検針装置のガス量の使用量等の検針データを送信していくようになっている。
【００３９】
また、最終の検針装置Ｚは、ハンディターミナル３へ、検針装置Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ・・・Ｘ、Ｙ、Ｚのガス量の使用量等の検針データを欠番とした検針装置は飛び越して送信するようにしてあり、ハンディターミナル３は検針データと欠落した検針装置の欠番データを順次中継して収集するようにしてある。そして、ハンディターミナル３で収集した検針装
置Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ・・・Ｘ、Ｙ、Ｚのガス量の使用量等の検針データを持ち帰り、センター４で処理するようになっている。
【００４０】
ここで、検針装置はデータ収集信号を受信すると、送信してきたハンディターミナル３あるいは前の順番の検針装置へ受信確認信号を送信するようにしてあるので、何らかの理由で検針装置が欠落した場合、受信確認信号がないために、検針装置の欠落が判別できるようになり、異常のチェック・修理等の対応が可能となる。
【００４１】
また、何らかの理由で、途中の前記検針装置が欠落した場合、この欠落した検針装置の順番を欠番とし飛び越すようにして、次の検針装置にデータ収集信号と検針装置のガス量の使用量等のデータを、順次中継しながら送信して、データ収集装置は、前記検針装置のガス量の使用量等のデータを収集するようにしてあるので、何らかの理由で検針装置が欠落しても、データ収集装置は、何らかの理由で欠落した検針装置を除くその他の検針装置のガス量の使用量等のデータを順次中継して収集でき、検針を完了することができる。
【００４２】
尚、データ送信信号は検針装置のガス使用量等の検針データの送信信号を代用して、ガス使用量等の検針データの送信信号が送信されると、それに併せて該検針装置のガス使用量等のデータを一緒にしてその次の検針装置に送信するようにしてもよく、これによれば、データ送信信号は不要となるので、送信信号の簡略化ができるようになる。また、１番目の検針装置Ａから最終の検針装置Ｚまでの検針装置から得られた検針データを最終の検針装置Ｚからデータ収集装置へ送信するように説明したが、これは、最終の検針装置Ｚからデータ収集装置の間に、１番目の検針装置Ａなどの他の検針装置を介して送信するようにしてもよく、その他各部の構成も本発明の目的を達成する範囲であればその構成はどのようなものであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【００４３】
本発明は、家庭のガス使用量を無線データとして伝送する無線検針システムに限らず、オフィスや店舗の電力使用量、水道使用量を無線データとして伝送する無線検針システムなどの用途にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【００４４】
【図１】本発明の実施の形態１における無線検針システムを示す構成図
【図２】本発明の実施の形態１における無線検針システムのシーケンス図
【図３】本発明の実施の形態２における無線検針システムのシーケンス図
【図４】従来の無線通信装置のシステムのシーケンス図
【符号の説明】
【００４５】
１ 検針装置
２ 無線手段
３ ハンディターミナル（検針データ収集装置）
４ センター
【特許請求の範囲】
【請求項１】
無線手段を有しガス量や水量等の使用量等の検針データを送受信可能な複数の検針装置と、前記検針装置と無線通信して前記検針データをやりとりする持ち運び自在なデータ収集装置とを備え、
前記データ収集装置が予め定めた第１検針装置にデータ収集信号を送信した後、前記第１検針装置は他の検針装置を予め設定された順番で順次中継しつつ、前記第１検針装置及び前記他の検針装置は検針データを付加しながら通信を行って第２検針装置まで送信し、
前記第２検針装置は、前記検針データを前記第１検針装置から中継して得られた検針データに前記第２検針装置で得られた検針データを付加して前記データ収集装置へ送信するようにした無線検針システム。
【請求項２】
第１検針装置、第２検針装置及びその他の検針装置は、他の検針装置またはデータ収集装置からデータ収集信号を受信したとき、前記データ収集信号を送信した前記検針装置またはデータ収集装置に対して確認信号を返信するようにした請求項１記載の無線検針システム。
【請求項３】
第１検針装置、第２検針装置及びその他の検針装置は、データ収集信号の送信先となる検針装置から所定時間内に確認信号を受信できなかったとき、前記送信先となる検針装置が次にデータ収集信号を送るように設定されている第３検針装置に対して前記データ収集信号を送信するようにする請求項２記載の無線検針システム。
【請求項４】
第３検針装置は、前記第３検針装置が次に送信すべき検針装置に対して、前記第３検針装置で得た検針データとともに、確認信号が受信できなかったことを示す欠番データとを付加して送信する請求項３記載の無線検針システム。
【請求項１】
無線手段を有しガス量や水量等の使用量等の検針データを送受信可能な複数の検針装置と、前記検針装置と無線通信して前記検針データをやりとりする持ち運び自在なデータ収集装置とを備え、
前記データ収集装置が予め定めた第１検針装置にデータ収集信号を送信した後、前記第１検針装置は他の検針装置を予め設定された順番で順次中継しつつ、前記第１検針装置及び前記他の検針装置は検針データを付加しながら通信を行って第２検針装置まで送信し、
前記第２検針装置は、前記検針データを前記第１検針装置から中継して得られた検針データに前記第２検針装置で得られた検針データを付加して前記データ収集装置へ送信するようにした無線検針システム。
【請求項２】
第１検針装置、第２検針装置及びその他の検針装置は、他の検針装置またはデータ収集装置からデータ収集信号を受信したとき、前記データ収集信号を送信した前記検針装置またはデータ収集装置に対して確認信号を返信するようにした請求項１記載の無線検針システム。
【請求項３】
第１検針装置、第２検針装置及びその他の検針装置は、データ収集信号の送信先となる検針装置から所定時間内に確認信号を受信できなかったとき、前記送信先となる検針装置が次にデータ収集信号を送るように設定されている第３検針装置に対して前記データ収集信号を送信するようにする請求項２記載の無線検針システム。
【請求項４】
第３検針装置は、前記第３検針装置が次に送信すべき検針装置に対して、前記第３検針装置で得た検針データとともに、確認信号が受信できなかったことを示す欠番データとを付加して送信する請求項３記載の無線検針システム。
【図２】
【図３】
【図４】
【図１】
【図３】
【図４】
【図１】
【公開番号】特開２００８−１１７１６９（Ｐ２００８−１１７１６９Ａ）
【公開日】平成２０年５月２２日（２００８．５．２２）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００６−２９９９１５（Ｐ２００６−２９９９１５）
【出願日】平成１８年１１月６日（２００６．１１．６）
【出願人】（０００００５８２１）松下電器産業株式会社 (73,050)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２０年５月２２日（２００８．５．２２）
【国際特許分類】
【出願日】平成１８年１１月６日（２００６．１１．６）
【出願人】（０００００５８２１）松下電器産業株式会社 (73,050)
【Ｆターム（参考）】
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