説明

無線通信システムを動作させる方法及び装置

【課題】新しいBSフレーム構成とRSフレーム構成のデザインを提供する。
【解決手段】無線通信システムの動作方法であって、サブフレームが、第1の無線プロトコルを用いてアクセス通信する第1プロトコルアクセス期間と、第1の無線プロトコルを用いてリレー通信する第1プロトコルリレー期間と、第2の無線プロトコルを用いてアクセス通信する第2プロトコルアクセス期間と、第2の無線プロトコルを用いてリレー通信する第2プロトコルリレー期間とを有する。サブフレームは、第1の無線プロトコルを用いた通信が第2の無線プロトコルを用いた通信と干渉することを回避する第1の中継局のアイドル期間をさらに有し、全体的フレーム構成は、第1プロトコルアクセス期間と第1プロトコルリレー期間の間の第1の中継局のアイドル期間を配置し、送信モードと受信モードの一方と他方との間の第1の中継局の切り替えを受け入れるように構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は無線通信システムを動作させる方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
IEEE802.16j等のマルチホップOFDMAベースの無線通信システムでは、図1に示したTDDフレーム構成は2つのサブフレームを含んでいる。1つは下りリンク用であり、もう1つは上りリンク用である。図1は、MR−BS(マルチホップリレー対応基地局)とRS(中継局)の両方の場合における最小構成の1つの無線非透過型フレーム構成を示す図である。下りリンクのサブフレームと上りリンクのサブフレームはさらにアクセスゾーンとリレーゾーンとに分割されている。アクセスゾーンは基地局(BS)または中継局(RS)と通信している移動端末のために使用され、リレーゾーンは基地局から中継局への通信、または中継局から基地局への通信に使用される。
【0003】
展開されているすべての基地局(マルチホップリレー対応基地局)をアップグレードして、IEEE802.16mで規定されたような、新しく標準化されたプロトコルで動作させることが必要である。アップグレードした展開(deployment)は、802.16mで規定されたプロトコルでも動作する新しい中継局よりなってもよい。この展開シナリオでは、レガシーサポートが完全にイネーブルとなっていることが不可欠である。ここで、「レガシー」とはすでに展開されている802.16e対応移動端末と802.16j対応中継局を言う。次のものを含む混合展開シナリオを考える:
・レガシー16e対応移動端末、
・レガシー16j対応中継局、
・新しい16m基地局(マルチホップリレー対応基地局)、
・新しい16m対応中継局。
【0004】
新しい16m対応BSは各要素に完全なプロトコルサポートを提供できなければならない。
【0005】
図2は、16m対応基地局が同じセルに属する16j対応中継局と16j対応中継局の両方にサービスしているシナリオを示す。
【0006】
16m対応基地局から見ると、フレーム構成は、レガシーサポートを犠牲にすることなくこのような構成をサポートできなければならない。一般的な全体フレーム構成を図3に示す。16m対応基地局の下りサブフレーム及び上りサブフレームはレガシーゾーンと(新しい)16mゾーンとに分割されている。これらのゾーンはさらにアクセスゾーンとリレーゾーンとに分けられている。
【0007】
図3は16j対応中継局と16m対応中継局のフレーム構成も示している。セル内干渉及びセル間干渉を防止するためアイドル期間が設けられている。図中、R−TTGは中継局送受信切り替え保護時間(relay transmit-to-receive transition time gap)を示し、R−RTGは中継局受送信切り替え保護時間(relay receive-to-transmit transition time gap)を示す。R−TTGは、中継局が送信(Tx)モードから受信(Rx)モードに切り替わる時間であり、この時間では、中継局は変調データの送信は行わずに、中継局送信器キャリアを低減し、アンテナ送信から受信に切り替え、中継局受信器セクションを起動する。R−RTGは、中継局が受信(Rx)モードから送信(Tx)モードに切り替わる時間であり、この時間では、中継局はデータの受信は行わずに、中継局送信器キャリアを増大し、アンテナを受信から送信に切り替え、中継局送信器セクションを起動する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
新しいBSフレーム構成とRSフレーム構成のデザインを提案することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1の態様による方法は、少なくとも基地局と、第1の中継局と、第2の中継局と、1以上の加入者局とを有する無線通信システムの動作方法であって、前記基地局と、前記第1の中継局と、前記1以上の加入者局は少なくとも第1の無線プロトコルを用いて互いに通信可能であり、前記基地局と、前記第2の中継局と、前記1以上の加入者局は少なくとも第2の無線プロトコルを用いて互いに通信可能であり、前記方法は、全体的フレーム構成により前記システムを動作させる段階を含み、前記全体的フレーム構成においてサブフレームが、前記第1の無線プロトコルを用いてアクセス通信する、前記第1の中継局が送信モード及び受信モードの一方である第1プロトコルアクセス期間と、前記第1の無線プロトコルを用いてリレー通信する、前記第1の中継局が送信モード及び受信モードの他方である第1プロトコルリレー期間と、前記第2の無線プロトコルを用いてアクセス通信する第2プロトコルアクセス期間と、前記第2の無線プロトコルを用いてリレー通信する第2プロトコルリレー期間とを有し、前記サブフレームは、前記第1の無線プロトコルを用いた通信が前記第2の無線プロトコルを用いた通信と干渉することを回避する、前記第2プロトコルアクセス期間と前記第2プロトコルリレー期間の一方または両方のほぼ全体にわたる、第1の中継局のアイドル期間をさらに有し、前記全体的フレーム構成は、前記第1プロトコルアクセス期間と前記第1プロトコルリレー期間の間の前記第1の中継局のアイドル期間を配置し、前記送信モードと前記受信モードの前記一方と前記他方との間の前記第1の中継局の切り替えを受け入れるように構成される。
【0010】
無線通信システムは、例えば無線ネットワークを形成して互いに無線通信できるノードすなわち通信装置の集まりを含む。例えば、無線通信システムはIEEE802.16標準に基づくWiMAXネットワークである。他の例では、無線通信システムは、例えば3GPPまたは3GPP2により開発されている標準に基づく電気通信ネットワークを含む。
【0011】
基地局は他局によるネットワークリソースへのアクセスを直接的または間接的に制御する任意の装置である。ネットワークリソースへのアクセスには、例えば、リソースへのアクセス許可、帯域幅の割り当て、接続監視などが含まれる。
【0012】
中継局は、加入者局から受信したデータまたは制御情報を基地局に転送するように構成された、またはその逆の任意の装置を含む。中継局は、基地局と加入者局との間の通信経路の一部を形成する。第1及び第2の中継局は、異なるプロトコルを使用して、異なる通信経路の一部を形成してもよい。例えば、第1の中継局は基地局と加入者局との間の第1の通信経路の一部を形成し、第2の中継局は基地局と加入者局との間の第2の通信経路の一部を形成する。一例では、第1の中継局はIEEE802.16m対応中継局であり、第2の中継局はIEEE802.16j対応中継局である。
【0013】
加入者局(SS)はユーザがネットワークリソースにアクセスするのに利用する任意の装置であり得る。加入者局はポータブルであってもなくてもよく、インドアでの利用を想定したものであっても、アウトドアでの利用を想定したものであってもよい。加入者局の例としては、ハンドセット、携帯電話、スマートフォン、PCの周辺装置またはコンポーネント、コンシューマ電子機器、ゲーム端末、mp3プレーヤなどがある。加入者局は例えば移動局(MS)やユーザ機器であってもよい。言うまでもなく、SS及びMSという用語は置き換え可能であり、MSという用語を用いても本発明を移動可能局に限定するものではない。
【0014】
無線プロトコルは、無線通信システム中の局間の通信を規定する一組のルールであり、無線インターフェース(air interface)とも呼ばれ、標準に則したものであってもよい。第1の無線プロトコルは第1の無線インターフェースであり、第2の無線プロトコルは第2の無線インターフェースであってもよい。第1と第2の無線プロトコルは、それぞれ第1と第2の(組みの)標準(例えば、新しい標準とレガシーな標準)に即したものである。一実施形態では、第1の無線プロトコルは(新しい)16m標準に則し、第2の無線プロトコルは(レガシーの)16e/16j標準に則したものであってもよい。新しい標準を用いて通信可能な局は、レガシーな標準を用いて通信可能である。しかし、他の局はレガシーな標準のみを用いて通信可能である場合がある。
【0015】
全体的フレーム構成は、複数の同期したフレーム構成を含んでもよく、少なくとも基地局フレーム構成と、第1の中継局フレーム構成と、第2の中継局フレーム構成と、任意的に加入者局フレーム構成を含み得る。各フレーム構成は、上記のアクセス期間とリレー期間に同様に分割でき、フレーム構成中のアクセス期間とリレー期間は同期している。より具体的には、全体的フレーム構成の各フレーム構成は、下りリンクサブフレームと上りリンクサブフレームとを含み、各サブフレームは第1プロトコルアクセス期間と、第1プロトコルリレー期間と、第2プロトコルアクセス期間と、第2プロトコルリレー期間とを含む。一フレーム構成においてアクセス期間はリレー期間より前にあってもよいし、後にあってもよい。
【0016】
アクセス通信は、加入者局がネットワークリソースにアクセスするための無線通信である。かかる通信は加入者局と、基地局及び中継局のうち一方または両方との間で行われ、加入者局がデータを送信または受信する。
【0017】
中継通信は、例えば基地局と中継局との間でデータを中継するための無線通信である。中継通信は主に中継局と基地局の間で行われ、中継局が事前に加入者局から受信したデータを基地局に送信するか、または事後に加入者局に送信するデータを基地局から受信する。しかし、中継通信は、中継局と加入者局との間の通信も含み、中継局が加入者局との間でデータを送受信する。特に、中継局と加入者局との間のかかる中継通信は16m標準により行われ得る。
【0018】
より具体的には、全体的フレーム構成の各フレーム構成は下りリンクサブフレームを含む。下りインクサブフレームにおいては:
第1プロトコルアクセス期間において、基地局及び/または送信モードにある第1の中継局は、第1の無線プロトコルを用いて加入者局に送信する;
第1プロトコルリレー期間において、基地局は、第1の無線プロトコルを用いて受信モードにある第1の中継局に送信する;
第2プロトコルアクセス期間において、基地局及び/または送信モードにある第2の中継局は、第2の無線プロトコルを用いて加入者局に送信する;
第2プロトコルリレー期間において、基地局は、第2の無線プロトコルを用いて受信モードにある第2の中継局に送信する。
【0019】
さらにまた、全体的フレーム構成の各フレーム構成は上りリンクサブフレームを含む。上りリンクサブフレームにおいては:
第1プロトコルアクセス期間において、加入者局は第1の無線プロトコルを用いて基地局及び/または受信モードにある第1の中継局に送信する;
第1プロトコルリレー期間において、送信モードにある第1の中継局は、第1の無線プロトコルを用いて基地局に送信する;
第2プロトコルアクセス期間において、加入者局は第2の無線プロトコルを用いて基地局及び/または受信モードにある第2の中継局に送信する;
第2プロトコルリレー期間において、送信モードにある第2の中継局は、第2の無線プロトコルを用いて基地局に送信する。
【0020】
第1の中継局は、例えば、下りリンク及び上りリンク第2プロトコルアクセス期間の一方または両方において、第2の無線プロトコルを用いて加入者局と通信可能である。
【0021】
さらに、第1の中継局は、下りリンク及び上りリンク第1プロトコルリレー期間の一方または両方において、基地局に加え、または基地局に替わって、(例えば、第1の無線プロトコルを用いて)加入者局と通信することもできる。
【0022】
全体的フレーム構成は、アクセス期間が連続であり、リレー期間が連続であるように構成される。場合によっては、第1プロトコル期間と第2プロトコル期間が交互になるように全体的フレーム構成を構成してもよい。
【0023】
場合によっては、アイドル期間(idle period)において、中継局は無線通信(データ通信と制御通信を含む)に関わらなくてもよい。中継局はアイドル期間に処理動作を行ってもよい。アイドルモードを用いて第1の中継局(例えば、16mRS)と第2の中継局(例えば、16jRS)との間の干渉を回避する。例えば、アイドル期間において、第1の中継局を用いてトラフィックをMSに送信する場合、送信モードの第1の中継局からの信号は、受信モードの第2の中継局に強い干渉を生じる場合がある。
【0024】
モードの切り替えはあるモードから他のモードへの切り替えとその逆を含む。送信モードから受信モードへの切り替えは、中継局の送信機キャリアの減少、送受信アンテナ切り替えの作動、及び中継局受信器セクションの起動が含まれる。これらを行うのにかかる時間をリレー送受信切り替え保護時間(relay transmit-to-receive transition time gap)(R−TTG)とも呼ぶ。受信モードから送信モードへの切り替えは、中継局の送信機キャリアの増加、受送信アンテナ切り替えの作動、及び中継局送信機セクションの起動が含まれる。これらを行うのにかかる時間をリレー受送信切り替え保護時間(relay receive-to-transmit transition time gap)(R−RTG)とも呼ぶ。中継局は、切り替えの際、変調データを送信または受信しなくともよい。アイドル期間が切り替えを「受け入れる(accommodate)」とは、切り替え手順(またはR−TTGまたはR−RTGの)の大部分がアイドル期間に行われることを意味する。
【0025】
上記方法は、前記第1の中継局が、前記第1の中継局のアイドル期間において、前記送信モードと前記受信モードのうち前記一方と前記他方との間の切り替えを行う段階を含んでいてもよい。
【0026】
上記方法において、第2プロトコルアクセス期間において、第2の中継局は送信モードと受信モードの一方にあり、第2プロトコルリレー期間において、第2の中継局は送信モードと受信モードの他方にあってもよい。サブフレームは、前記第2の無線プロトコルを用いた通信が前記第1の無線プロトコルを用いた通信と干渉することを回避する、前記第1プロトコルアクセス期間と前記第1プロトコルリレー期間の一方または両方のほぼ全体にわたる、第2の中継局のアイドル期間をさらに有し、前記全体的フレーム構成は、前記第2プロトコルアクセス期間と前記第2プロトコルリレー期間の間の前記第2の中継局のアイドル期間を配置し、前記送信モードと前記受信モードの前記一方と前記他方との間の前記第2の中継局の切り替えを受け入れるように構成されていてもよい。
【0027】
上記方法は、前記第2の中継局が、前記第2の中継局のアイドル期間において、前記送信モードと前記受信モードのうち前記一方と前記他方との間の切り替えを行う段階を含んでいてもよい。
【0028】
システムは、全体的フレーム構成により動作する。全体的フレーム構成では、下りサブフレームと上りサブフレームの一方または両方において、中継局が送信モードである期間と中継局が受信モードである期間の間に前記アイドル期間がある。
【0029】
上記方法は、前記中継局に、前記フレーム構成のアクセス期間とリレー期間の間にあるアイドル期間中にモードを切り替えさせる段階を含んでもよい。
【0030】
切り替えは、リレー送受信切り替え保護時間(R−TTG)またはリレー受送信切り替え保護時間(R−RTG)の間に行われる。全体的フレーム構成は、中継局フレーム構成中のアイドル期間がR−TTGとR−RTGを受け入れる(accommodate)ように構成される(アイドル期間は、中継局が受信モードである期間と中継局が送信モードである期間の間、または中継局が受信モードである期間と中継局が送信モードである期間との間にある)。
【0031】
第2の態様による方法は、少なくとも基地局と、第1の中継局と、第2の中継局と、1以上の加入者局とを有する無線通信システムにおいて使用する前記基地局の動作方法であって、前記基地局と、前記第1の中継局と、前記1以上の加入者局は少なくとも第1の無線プロトコルを用いて互いに通信可能であり、前記基地局と、前記第2の中継局と、前記1以上の加入者局は少なくとも第2の無線プロトコルを用いて互いに通信可能であり、前記方法は、全体的フレーム構成により前記基地局を動作させる段階を含み、前記全体的フレーム構成においてサブフレームが、前記第1の無線プロトコルを用いてアクセス通信する、前記第1の中継局が送信モード及び受信モードの一方である第1プロトコルアクセス期間と、前記第1の無線プロトコルを用いてリレー通信する、前記第1の中継局が送信モード及び受信モードの他方である第1プロトコルリレー期間と、前記第2の無線プロトコルを用いてアクセス通信する第2プロトコルアクセス期間と、前記第2の無線プロトコルを用いてリレー通信する第2プロトコルリレー期間とを有し、前記サブフレームは、前記第1の無線プロトコルを用いた通信が前記第2の無線プロトコルを用いた通信と干渉することを回避する、前記第2プロトコルアクセス期間と前記第2プロトコルリレー期間の一方または両方のほぼ全体にわたる、第1の中継局のアイドル期間をさらに有し、前記全体的フレーム構成は、前記第1プロトコルアクセス期間と前記第1プロトコルリレー期間の間の前記第1の中継局のアイドル期間を配置し、前記送信モードと前記受信モードの前記一方と前記他方との間の前記第1の中継局の切り替えを受け入れるように構成される。
【0032】
第3の態様による方法は、少なくとも基地局と、第1の中継局と、第2の中継局と、1以上の加入者局とを有する無線通信システムにおいて使用する前記第1の中継局である中継局の動作方法であって、前記基地局と、前記第1の中継局と、前記1以上の加入者局は少なくとも第1の無線プロトコルを用いて互いに通信可能であり、前記基地局と、前記第2の中継局と、前記1以上の加入者局は少なくとも第2の無線プロトコルを用いて互いに通信可能であり、前記方法は、全体的フレーム構成により前記中継局を動作させる段階を含み、前記全体的フレーム構成においてサブフレームが、前記第1の無線プロトコルを用いてアクセス通信する、前記第1の中継局が送信モード及び受信モードの一方である第1プロトコルアクセス期間と、前記第1の無線プロトコルを用いてリレー通信する、前記第1の中継局が送信モード及び受信モードの他方である第1プロトコルリレー期間と、前記第2の無線プロトコルを用いてアクセス通信する第2プロトコルアクセス期間と、前記第2の無線プロトコルを用いてリレー通信する第2プロトコルリレー期間とを有し、前記サブフレームは、前記第1の無線プロトコルを用いた通信が前記第2の無線プロトコルを用いた通信と干渉することを回避する、前記第2プロトコルアクセス期間と前記第2プロトコルリレー期間の一方または両方のほぼ全体にわたる、第1の中継局のアイドル期間をさらに有し、前記全体的フレーム構成は、前記第1プロトコルアクセス期間と前記第1プロトコルリレー期間の間の前記第1の中継局のアイドル期間を配置し、前記送信モードと前記受信モードの前記一方と前記他方との間の前記第1の中継局の切り替えを受け入れるように構成される。
【0033】
第3の態様の方法は、前記第1の中継局が、前記第1の中継局のアイドル期間において、前記送信モードと前記受信モードのうち前記一方と前記他方との間の切り替えを行う段階を含んでもよい。
【0034】
第2の態様及び/または第3の態様の方法では、前記サブフレームは、前記第2の無線プロトコルを用いた通信が前記第1の無線プロトコルを用いた通信と干渉することを回避する、前記第1プロトコルアクセス期間と前記第1プロトコルリレー期間の一方または両方のほぼ全体にわたる、第2の中継局のアイドル期間をさらに有していてもよく、前記全体的フレーム構成は、前記第2プロトコルアクセス期間と前記第2プロトコルリレー期間の間の前記第2の中継局のアイドル期間を配置し、前記送信モードと前記受信モードの前記一方と前記他方との間の前記第2の中継局の切り替えを受け入れるように構成されていてもよい。
【0035】
第4の態様による装置は、少なくとも基地局と、第1の中継局と、第2の中継局と、1以上の加入者局とを有する無線通信システムにおいて使用する前記基地局用装置であって、前記基地局と、前記第1の中継局と、前記1以上の加入者局は少なくとも第1の無線プロトコルを用いて互いに通信可能であり、前記基地局と、前記第2の中継局と、前記1以上の加入者局は少なくとも第2の無線プロトコルを用いて互いに通信可能であり、前記装置は、全体的フレーム構成により前記基地局を動作させるよう構成された制御回路を有し、前記全体的フレーム構成においてサブフレームが、前記第1の無線プロトコルを用いてアクセス通信する、前記第1の中継局が送信モード及び受信モードの一方である第1プロトコルアクセス期間と、前記第1の無線プロトコルを用いてリレー通信する、前記第1の中継局が送信モード及び受信モードの他方である第1プロトコルリレー期間と、前記第2の無線プロトコルを用いてアクセス通信する第2プロトコルアクセス期間と、前記第2の無線プロトコルを用いてリレー通信する第2プロトコルリレー期間とを有し、前記サブフレームは、前記第1の無線プロトコルを用いた通信が前記第2の無線プロトコルを用いた通信と干渉することを回避する、前記第2プロトコルアクセス期間と前記第2プロトコルリレー期間の一方または両方のほぼ全体にわたる、第1の中継局のアイドル期間をさらに有し、前記全体的フレーム構成は、前記第1プロトコルアクセス期間と前記第1プロトコルリレー期間の間の前記第1の中継局のアイドル期間を配置し、前記送信モードと前記受信モードの前記一方と前記他方との間の前記第1の中継局の切り替えを受け入れるように構成される。
【0036】
第5の態様による装置は、少なくとも基地局と、第1の中継局と、第2の中継局と、1以上の加入者局とを有する無線通信システムにおいて使用する前記第1の中継局である中継局用装置であって、前記基地局と、前記第1の中継局と、前記1以上の加入者局は少なくとも第1の無線プロトコルを用いて互いに通信可能であり、前記基地局と、前記第2の中継局と、前記1以上の加入者局は少なくとも第2の無線プロトコルを用いて互いに通信可能であり、前記装置は、全体的フレーム構成により前記第1の中継局を動作させるよう構成された制御回路を有し、前記全体的フレーム構成においてサブフレームが、前記第1の無線プロトコルを用いてアクセス通信する、前記第1の中継局が送信モード及び受信モードの一方である第1プロトコルアクセス期間と、前記第1の無線プロトコルを用いてリレー通信する、前記第1の中継局が送信モード及び受信モードの他方である第1プロトコルリレー期間と、前記第2の無線プロトコルを用いてアクセス通信する第2プロトコルアクセス期間と、前記第2の無線プロトコルを用いてリレー通信する第2プロトコルリレー期間とを有し、前記サブフレームは、前記第1の無線プロトコルを用いた通信が前記第2の無線プロトコルを用いた通信と干渉することを回避する、前記第2プロトコルアクセス期間と前記第2プロトコルリレー期間の一方または両方のほぼ全体にわたる、第1の中継局のアイドル期間をさらに有し、前記全体的フレーム構成は、前記第1プロトコルアクセス期間と前記第1プロトコルリレー期間の間の前記第1の中継局のアイドル期間を配置し、前記送信モードと前記受信モードの前記一方と前記他方との間の前記第1の中継局の切り替えを受け入れるように構成される。
【0037】
第5の態様の装置において、前記制御回路は、前記第1の中継局に、前記第1の中継局のアイドル期間において、前記送信モードと前記受信モードのうち前記一方と前記他方との間の切り替えを行わせるよう構成されていてもよい。
【0038】
第4の態様または第5の態様の装置において、前記サブフレームは、前記第2の無線プロトコルを用いた通信が前記第1の無線プロトコルを用いた通信と干渉することを回避する、前記第1プロトコルアクセス期間と前記第1プロトコルリレー期間の一方または両方のほぼ全体にわたる、第2の中継局のアイドル期間をさらに有していてもよく、前記全体的フレーム構成は、前記第2プロトコルアクセス期間と前記第2プロトコルリレー期間の間の前記第2の中継局のアイドル期間を配置し、前記送信モードと前記受信モードの前記一方と前記他方との間の前記第2の中継局の切り替えを受け入れるように構成されていてもよい。
【0039】
第6の態様による全体的フレーム構成は、少なくとも基地局と、第1の中継局と、第2の中継局と、1以上の加入者局とを有する無線通信システムにおいて使用される全体的フレーム構成であって、前記基地局と、前記第1の中継局と、前記1以上の加入者局は少なくとも第1の無線プロトコルを用いて互いに通信可能であり、前記基地局と、前記第2の中継局と、前記1以上の加入者局は少なくとも第2の無線プロトコルを用いて互いに通信可能であり、前記全体的フレーム構成はサブフレームを有し、前記サブフレームは、前記第1の無線プロトコルを用いてアクセス通信する、前記第1の中継局が送信モード及び受信モードの一方である第1プロトコルアクセス期間と、前記第1の無線プロトコルを用いてリレー通信する、前記第1の中継局が送信モード及び受信モードの他方である第1プロトコルリレー期間と、前記第2の無線プロトコルを用いてアクセス通信する第2プロトコルアクセス期間と、前記第2の無線プロトコルを用いてリレー通信する第2プロトコルリレー期間とを有し、前記サブフレームは、前記第1の無線プロトコルを用いた通信が前記第2の無線プロトコルを用いた通信と干渉することを回避する、前記第2プロトコルアクセス期間と前記第2プロトコルリレー期間の一方または両方のほぼ全体にわたる、第1の中継局のアイドル期間をさらに有し、前記全体的フレーム構成は、前記第1プロトコルアクセス期間と前記第1プロトコルリレー期間の間の前記第1の中継局のアイドル期間を配置し、前記送信モードと前記受信モードの前記一方と前記他方との間の前記第1の中継局の切り替えを受け入れるように構成される。
【0040】
第6の態様の全体的フレーム構成におけるサブフレームは、前記第2の無線プロトコルを用いた通信が前記第1の無線プロトコルを用いた通信と干渉することを回避する、前記第1プロトコルアクセス期間と前記第1プロトコルリレー期間の一方または両方のほぼ全体にわたる、第2の中継局のアイドル期間をさらに有し、前記全体的フレーム構成は、前記第2プロトコルアクセス期間と前記第2プロトコルリレー期間の間の前記第2の中継局のアイドル期間を配置し、前記送信モードと前記受信モードの前記一方と前記他方との間の前記第2の中継局の切り替えを受け入れるように構成されていてもよい。
【0041】
第7の態様による方法は、少なくとも基地局と、第1の中継局と、第2の中継局と、1以上の加入者局とを有する無線通信システムの動作方法であって、前記基地局と、前記第1の中継局と、前記1以上の加入者局は少なくとも第1の無線プロトコルを用いて互いに通信可能であり、前記基地局と、前記第2の中継局と、前記1以上の加入者局は少なくとも第2の無線プロトコルを用いて互いに通信可能であり、前記方法は、全体的フレーム構成により前記システムを動作させる段階を含み、前記全体的フレーム構成においてサブフレームが、前記第1の無線プロトコルを用いてアクセス通信する、前記第1の中継局が送信モード及び受信モードの一方である第1プロトコルアクセス期間と、前記第1の無線プロトコルを用いてリレー通信する、前記第1の中継局が送信モード及び受信モードの他方である第1プロトコルリレー期間と、前記第2の無線プロトコルを用いてアクセス通信する第2プロトコルアクセス期間と、前記第2の無線プロトコルを用いてリレー通信する第2プロトコルリレー期間とを有し、前記全体的フレーム構成は、基地局の第1プロトコルアクセス期間と第2プロトコルアクセス期間が(時間的に)連続であるように構成されている。
【0042】
第7の態様の方法において、基地局の第1プロトコルリレー期間と第2プロトコルリレー期間も(時間的に)連続であってもよい。
【0043】
場合によっては、基地局について、第1プロトコル期間と第2プロトコル期間が交互になるように全体的フレーム構成を構成してもよい。
【0044】
第7の態様の方法は他の態様のいずれかの特徴を含んでいてもよい。
【0045】
第7の態様は、規定した全体的フレーム構成に応じて基地局及び/または中継局を動作させる方法と、全体的フレーム構成に応じて局を動作させるように構成された基地局及び/または中継局用装置と、全体的フレーム構成そのものとを含んでもよい。
【0046】
第8の態様によるコンピュータプログラムは、コンピュータで実行されると、該コンピュータに第1ないし第3または第7の態様の方法を実行させる、または前記コンピュータを第4、第5、または第7の態様の装置として機能させるコンピュータプログラムであって、任意的にキャリア媒体に担われ、前記キャリア媒体は好ましくは記録媒体または送信媒体であるコンピュータプログラムである。
【0047】
回路にはプロセッサ、メモリ、バスラインが含まれ得る。上記の回路は回路要素を共有していてもよい。
【0048】
本発明は、(特許請求の範囲を含めて)特段の言及の存否にかかわらず、単独の、または様々な組み合わせの1つまたは複数の態様、実施形態、または特徴を含む。
【0049】
上記の概要は例示であり限定ではない。
【図面の簡単な説明】
【0050】
例として、添付した図面を参照して説明する。
【図1】IEEE802.16j標準によるTDD OFDMAフレーム構成を示す図である。
【図2】レガシー16e対応移動端末、新しい16m対応移動端末、レガシー16j対応中継局、新しい16m対応中継局、及び新しい16m対応基地局(MR−BS)を含む混合配置シナリオを示す図である。
【図3】図2の混合配置シナリオに適した一般的な全体フレーム構成を示す図である。
【図4】図2の混合配置シナリオに適した別の全体フレーム構成を示す図である。
【図5】無線通信システム、基地局または中継局の動作方法を示すフローチャートである。
【図6】無線通信システム、基地局または中継局の他の動作方法を示すフローチャートである。
【図7】基地局を示すブロック図である。
【図8】中継局を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0051】
本開示の実施形態は、マルチホップ無線通信システムのフレーム構成に関する。
【0052】
図2は、IEEE802.16標準に基づく無線通信システム10(この例ではWiMAXネットワーク)を示す。無線通信システム10は、基地局12と、2つの中継局14と、複数の加入者局18とを含む。基地局12は本例では16m対応基地局である。中継局14には、本例では新しい16m対応中継局である第1の中継局14Aと、レガシーの16j対応中継局である第2の中継局14Bとが含まれる。加入者局18には、本例では携帯電話である3つのレガシー16e対応加入者局18A,18B,18Cと、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)である新しい16m対応加入者局18Dとが含まれる。
【0053】
図7と図8は、それぞれ基地局12である装置12−0と中継局14である装置14−0とをより詳細に示す図である。基地局12である装置12−0は、以下に説明する方法とフレーム構成により基地局12を動作させるように構成された制御回路12−2を含む。また、中継局14である装置14−0は、それぞれ、以下に説明する方法とフレーム構成により中継局14を動作させるように構成された制御回路14−2を含む。基地局12である装置12−0と中継局14である装置14−0とは、それぞれ、通信回路(図示せず)と、基地局や中継局の機能を実行するのに必要なその他の回路(図示せず)とを含むが、本開示の説明には関係しないのでここでは説明を省略する。装置12−0、14−0はそれぞれハードウェア要素、ソフトウェア要素、またはその両方を含むモジュールを含んでいてもよい。
【0054】
基地局12と第1の中継局14Aと加入者局18A−18Dは、(本例では新しい16m標準に則した)第1の無線プロトコルを用いて互いに通信可能である。さらに、基地局12と第2の中継局14Bと加入者局18Dは、(本例ではレガシーの16e/j標準に則した)第2の無線プロトコルを用いて互いに通信可能である。第1の中継局14Aも第2の無線プロトコルを用いて加入者局18A−18Dと通信可能jである。
【0055】
無線通信システム10は、その各要素も含めて、図4に示した全体フレーム構成により動作する。
【0056】
全体フレーム構成は、基地局12用の16mBSフレーム構成と、第1の中継局14A用の16mRSフレーム構成と、第2の中継局14B用の16jRSフレーム構成とを含む。上記のフレーム構成はすべて長さが5msであり、互いに同期している。各フレーム構成は、同様に、下りリンクサブフレームDLと上りリンクサブフレームULに分割され、切り替え保護時間(transition time gap)TTGで分離されている。下りサブフレームDLと上りサブフレームULは、同様に、第1プロトコルアクセス期間DLmアクセスとULmアクセスに、第1プロトコルリレー期間DLmリレーとULmリレーに、第2プロトコルアクセス期間DLeアクセスとULeアクセスに、及び第2プロトコルリレー期間DLjリレーとULjリレーにさらに分割され、フレーム構成にわたるアクセス期間とリレー期間が同期している。
【0057】
下りリンクサブフレームDLでは、第1プロトコルアクセス期間DLmアクセスにおいて、基地局12及び/または(送信モードである)第1の中継局14Aが第1の無線プロトコルを用いて加入者局18Dに送信する。第1プロトコルリレー期間DLmリレーにおいて、基地局12及び/または加入者局18Dが第1の無線プロトコルを用いて(受信モードである)第1の中継局14Aに送信する。第2プロトコルアクセス期間DLeアクセスにおいて、基地局12及び/または(送信モードにある)第1の中継局14A及び/または(送信モードにある)第2の中継局14Bは、第2の無線プロトコルを用いて加入者局18A−18Dに送信する。第2プロトコルリレー期間DLjリレーにおいて、基地局12は第2の無線プロトコルを用いて(受信モードである)第2の中継局14Bに送信する。
【0058】
上りリンクサブフレームULでは、第1プロトコルアクセス期間ULmアクセスにおいて、加入者局18Dは、第1の無線プロトコルを用いて基地局12及び/または(受信モードである)第1の中継局14Aに送信する。第1プロトコルリレー期間ULmリレーにおいて、(送信モードである)第1の中継局14Aは、第1の無線プロトコルを用いて基地局12及び/または(送信モードである)加入者局18Dに送信する。第2プロトコルアクセス期間ULeアクセスにおいて、加入者局18A−18Dは、第2の無線プロトコルを用いて、基地局12及び/または(受信モードである)第1の中継局14A及び/または(受信モードである)第2の中継局14Bに送信する。第2プロトコルリレー期間ULjリレーにおいて、(送信モードである)第2の中継局14Bは、第2の無線プロトコルを用いて、基地局12に送信する。
【0059】
全体的なフレーム構成において、特に第1の中継局14Aの16mRSフレーム構成において、下りサブフレームDLでは、第2プロトコルリレー期間DLjリレーのほぼ全体がアイドル期間となっている。さらに、16mRSフレーム構成において、上りサブフレームULでは、第2プロトコルリレー期間ULjリレーのほぼ全体がアイドル期間となっている。16mRSフレーム構成のアイドル期間は、第1の無線プロトコルを用いた通信が第2の無線プロトコルを用いた通信と干渉しないようにするものである。
【0060】
全体的フレーム構成において、(第1の中継局14Aの)16mRSフレーム構成の下りリンクサブフレームDLでは、第1プロトコルアクセス期間DLmアクセスと第1プロトコルリレー期間DLmリレーの間の第2プロトコルリレー期間DLjリレーがアイドル期間になっている。このようにアイドル期間を配置したので、R−TTGにおいて、第1の中継局14Aの送信モードと受信モードとの間の切り替えを受け入れられる。また、全体的フレーム構成において、上りリンクサブフレームULでは、第1プロトコルアクセス期間ULmアクセスと第1プロトコルリレー期間ULmリレーの間の第1プロトコルリレー期間ULjリレーにアイドル期間を配置した。このようにアイドル期間を配置したので、R−RTGにおいて、第1の中継局14Aの受信モードと送信モードとの間の切り替えを受け入れられる。言い換えれば、全体的フレーム構成は、基地局12の16mBSフレーム構成の下りリンクサブフレームDLと上りリンクサブフレームULのそれぞれにおいて、アクセス期間が連続であり、リレー期間が連続であるように構成されている。全体的フレーム構成において第1プロトコル期間と第2プロトコル期間は交互になっている。
【0061】
全体的フレーム構成において、特に(第2の中継局14Bの)16jRSフレーム構成において、下りリンクサブフレームDLでは、第1プロトコルアクセス期間DLmアクセスのほぼ全体がアイドル期間となっており、第1プロトコルリレー期間DLmリレーのほぼ全体がもう1つのアイドル期間となっている。また、上りサブフレームULでは、第1プロトコルアクセス期間ULmアクセスのほぼ全体がアイドル期間となっており、第1プロトコルリレー期間ULmリレーのほぼ全体がもう1つのアイドル期間となっている。16jRSフレーム構成のアイドル期間は、第2の無線プロトコルを用いた通信が第1の無線プロトコルを用いた通信と干渉しないようにするものである。
【0062】
全体的フレーム構成において、(第2の中継局14Bの)16jRSフレーム構成の下りリンクサブフレームDLでは、第2プロトコルアクセス期間DLeアクセスと第2プロトコルリレー期間DLjリレーの間の第1プロトコルリレー期間DLmリレーがアイドル期間になっている。このようにアイドル期間を配置したので、R−TTGにおいて、第2の中継局14Bの送信モードと受信モードとの間の切り替えを受け入れられる。また、全体的フレーム構成において、16jRSフレーム構成の上りリンクサブフレームULでは、第2プロトコルアクセス期間ULeアクセスと第2プロトコルリレー期間ULjリレーの間の第1プロトコルアクセス期間ULmアクセスがアイドル期間になっている。このようにアイドル期間を配置したので、R−RTGにおいて、第2の中継局14Bの受信モードと送信モードとの間の切り替えを受け入れられる。
【0063】
使用時、無線通信システム10は、特に基地局12と第1と第2の中継局14A、14Bとは、図5に示したフローチャートのブロックS1−1に示したように、全体的フレーム構成により動作する。
【0064】
他の例として、図6のフローチャートに示したように、(基地局12と第1と第2の中継局14A、14Bとを含む)無線通信システム10を上記の全体的フレーム構成を用いて動作させる(ブロックS2−1)のに加えて、ブロックS2−2、S2−3の切り替え動作を方法に含めてもよい。ブロックS2−2は、16mRSフレーム構成において、第1プロトコルアクセス期間DLmアクセス/ULmアクセスと、第1プロトコルリレー期間DLmリレー/ULmリレーとの間のアイドル期間において、第1の中継局14Aを、送信モードと受信モードの一方と他方との間で切り替えることを示している。ブロックS2−3は、16jRSフレーム構成において、第2プロトコルアクセス期間DLeアクセス/ULeアクセスと、第2プロトコルリレー期間DLjリレー/ULjリレーとの間のアイドル期間において、第2の中継局14Bを、送信モードと受信モードの一方と他方との間で切り替えることを示している。
【0065】
図3のフレームコンフィギュレーション(configuration)では、RSフレーム構成(structure)ないにR−TTGとR−RTGを受け入れるために、(OFDMAデータシンボルを犠牲にして)ギャップを挿入する必要があるため、スペクトル効率が不必要に低下するという問題が生じる。ほとんどの場合、R−TTGとR−RTGには2以上のOFDMAシンボルが必要であり、5msフレーム(下りリンクサブフレーム+上りリンクサブフレーム)のうち3以上のOFDMAシンボルが失われる。(10MHz、16QAM2/3、PUSCの場合、)1000フレームでは潜在的にセルのスループットが約864kbpsだけ低下する。
【0066】
本開示は、R−TTGとR−RTGを受け入れるためにRSフレームにギャップを挿入する必要がない新しいフレーム構成を提案するものである。さらに、提案するフレーム構成は決してレガシーサポートの点で妥協するものではない。16m対応基地局から見ると、レガシーシステムと16mシステムのアクセスゾーンは時間的に連続しており、その結果、リレーゾーンも連続している(これは下りリンクと上りリンクの両方に当てはまる)。中継局から見ると、このコンフィギュレーションにより、(図3に示した)アイドル期間を用いてR−TTGとR−RTGを受け入れられる。その結果、フレーム構成により、図2に示した展開(deployment)と同様の混合展開における全体的なスペクトル効率を高めることができる。
【0067】
前述の通り、16m対応基地局(16mBS、MR−BS)と16m対応中継局(16mRS)は完全にレガシーサポート(legacy support)をしている。提案するフレーム構成は、図3に示した構成と異なり、スペクトル効率を低下させることなく、完全なレガシーサポートを提供する。
【0068】
図4は、提案するフレーム構成を示し、レガシーシステムと16mシステムの両方のアクセスゾーンが時間的に連続である。リレーゾーンも連続であり、このコンフィギュレーションは下りリンクと上りリンクの両方に当てはまる。
【0069】
図4から分かることであるが、R−TTGとR−RTGを受け入れてもOFDMAシンボルは犠牲にならない。RSフレーム内のアイドル期間を送受信切り替え保護時間に利用できるので、スペクトル効率は低下しない(この点で図3に示したフレーム構成とは異なる)。
【0070】
本開示は、新しいBSフレーム構成とRSフレーム構成のデザインを提案するものであり、これらのデザインを用いて、混合展開(mixed deployment)の一部として新しい802.16mに対応したMS及びRSとともにレガシーMS及びRSが存在する場合に、レガシーMS及びRSを完全にサポートできる。一般概念として、レガシーシステムと16mシステムの両方のアクセスゾーンを時間的に連続にする。リレーゾーンも連続であり、このコンフィギュレーションは下りリンクと上りリンクの両方に当てはまる。RSフレーム構成内に必要なR−TTGとR−RTGを考えると、提案するBSフレーム及びRSフレームの構成により、16j対応中継局と16m対応中継局は、アイドル期間内にこれらの切り替え保護時間を受け入れることができ、(OFDMAデータシンボルを犠牲にして)RSフレームにギャップを挿入する必要性が低くなり、より重要なことには、スペクトル効率の不必要な低下を防止できる。
【0071】
要約すると、本提案のメリットは以下の通りである:
・同じセル内の2つのタイプの中継局をサポートするBSフレーム構成;
・既存のネットワーク要素に対する完全なレガシーサポート;
・切り替え保護時間を受け入れるためにデータシンボルを犠牲にしないことによるスペクトル効率の向上;及び
・レガシーTDD端末に対する透過型動作。
【0072】
言うまでもなく、本開示は上記の構成に限定されず、基地局、中継局、及び加入者局のその他の構成が特許請求の範囲に属し得る。
【0073】
言うまでもなく、上記の回路は説明した機能に加えて他の機能を有してもよく、これらの機能は同じ回路で実行できてもよい。
【0074】
上記のどの態様においても、様々な特徴(features)をハードウェアで実現しても、プロセッサ上で動作するソフトウェアモジュールとして実現してもよい。一態様の特徴を他の態様の特徴に適用することもできる。
【0075】
本発明は、ここに説明した方法を実行するコンピュータプログラムまたはコンピュータプログラム製品も含み、ここに説明した方法を実行するプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能媒体も含む。本発明を化体したコンピュータプログラムは、コンピュータ読み取り可能媒体に格納してもよいし、例えば、インターネットのウェブサイトから供給されるダウンロード可能なデータ信号等の信号の形式であっても、その他のどんな形式であってもよい。
【0076】
出願人は、特許請求の範囲を限定することなく、ここに開示した問題を解決できるかどうかにかかわらず、当業者の通常の知識を考慮して本明細書全体に基づき実施できる程度に、ここで説明した個別の特徴及びかかる特徴の組み合わせをここに開示した。本発明の態様はかかる個別の特徴またはその組み合わせよりなる。以上の説明を考慮して、本発明の範囲内で様々な修正ができることは当業者には明らかであろう。
【0077】
上記の実施形態に関し以下の付記を記載する。
(付記1) 少なくとも基地局と、第1の中継局と、第2の中継局と、1以上の加入者局とを有する無線通信システムの動作方法であって、
前記基地局と、前記第1の中継局と、前記1以上の加入者局は少なくとも第1の無線プロトコルを用いて互いに通信可能であり、前記基地局と、前記第2の中継局と、前記1以上の加入者局は少なくとも第2の無線プロトコルを用いて互いに通信可能であり、前記方法は、
全体的フレーム構成により前記システムを動作させる段階を含み、前記全体的フレーム構成においてサブフレームが、
前記第1の無線プロトコルを用いてアクセス通信する、前記第1の中継局が送信モード及び受信モードの一方である第1プロトコルアクセス期間と、
前記第1の無線プロトコルを用いてリレー通信する、前記第1の中継局が送信モード及び受信モードの他方である第1プロトコルリレー期間と、
前記第2の無線プロトコルを用いてアクセス通信する第2プロトコルアクセス期間と、
前記第2の無線プロトコルを用いてリレー通信する第2プロトコルリレー期間とを有し、
前記サブフレームは、前記第1の無線プロトコルを用いた通信が前記第2の無線プロトコルを用いた通信と干渉することを回避する、前記第2プロトコルアクセス期間と前記第2プロトコルリレー期間の一方または両方のほぼ全体にわたる、第1の中継局のアイドル期間をさらに有し、
前記全体的フレーム構成は、前記第1プロトコルアクセス期間と前記第1プロトコルリレー期間の間の前記第1の中継局のアイドル期間を配置し、前記送信モードと前記受信モードの前記一方と前記他方との間の前記第1の中継局の切り替えを受け入れるように構成された動作方法。
(付記2) 前記第1の中継局が、前記第1の中継局のアイドル期間において、前記送信モードと前記受信モードのうち前記一方と前記他方との間の切り替えを行う段階をさらに含む、付記1に記載の方法。
(付記3) 前記第2の中継局は、前記第2プロトコルアクセス期間において送信モードと受信モードのうち一方であり、前記第2プロトコルリレー期間において前記送信モードと前記受信モードのうち他方であり、
前記サブフレームは、前記第2の無線プロトコルを用いた通信が前記第1の無線プロトコルを用いた通信と干渉することを回避する、前記第1プロトコルアクセス期間と前記第1プロトコルリレー期間の一方または両方のほぼ全体にわたる、第2の中継局のアイドル期間をさらに有し、
前記全体的フレーム構成は、前記第2プロトコルアクセス期間と前記第2プロトコルリレー期間の間の前記第2の中継局のアイドル期間を配置し、前記送信モードと前記受信モードの前記一方と前記他方との間の前記第2の中継局の切り替えを受け入れるように構成された、付記1または2に記載の方法。
(付記4) 前記第2の中継局が、前記第2の中継局のアイドル期間において、前記送信モードと前記受信モードのうち前記一方と前記他方との間の切り替えを行う、付記3に記載の方法。
(付記5) 少なくとも基地局と、第1の中継局と、第2の中継局と、1以上の加入者局とを有する無線通信システムにおいて使用する前記基地局の動作方法であって、
前記基地局と、前記第1の中継局と、前記1以上の加入者局は少なくとも第1の無線プロトコルを用いて互いに通信可能であり、前記基地局と、前記第2の中継局と、前記1以上の加入者局は少なくとも第2の無線プロトコルを用いて互いに通信可能であり、前記方法は、
全体的フレーム構成により前記基地局を動作させる段階を含み、前記全体的フレーム構成においてサブフレームが、
前記第1の無線プロトコルを用いてアクセス通信する、前記第1の中継局が送信モード及び受信モードの一方である第1プロトコルアクセス期間と、
前記第1の無線プロトコルを用いてリレー通信する、前記第1の中継局が送信モード及び受信モードの他方である第1プロトコルリレー期間と、
前記第2の無線プロトコルを用いてアクセス通信する第2プロトコルアクセス期間と、
前記第2の無線プロトコルを用いてリレー通信する第2プロトコルリレー期間とを有し、
前記サブフレームは、前記第1の無線プロトコルを用いた通信が前記第2の無線プロトコルを用いた通信と干渉することを回避する、前記第2プロトコルアクセス期間と前記第2プロトコルリレー期間の一方または両方のほぼ全体にわたる、第1の中継局のアイドル期間をさらに有し、
前記全体的フレーム構成は、前記第1プロトコルアクセス期間と前記第1プロトコルリレー期間の間の前記第1の中継局のアイドル期間を配置し、前記送信モードと前記受信モードの前記一方と前記他方との間の前記第1の中継局の切り替えを受け入れるように構成された動作方法。
(付記6) 少なくとも基地局と、第1の中継局と、第2の中継局と、1以上の加入者局とを有する無線通信システムにおいて使用する前記第1の中継局である中継局の動作方法であって、
前記基地局と、前記第1の中継局と、前記1以上の加入者局は少なくとも第1の無線プロトコルを用いて互いに通信可能であり、前記基地局と、前記第2の中継局と、前記1以上の加入者局は少なくとも第2の無線プロトコルを用いて互いに通信可能であり、前記方法は、
全体的フレーム構成により前記中継局を動作させる段階を含み、前記全体的フレーム構成においてサブフレームが、
前記第1の無線プロトコルを用いてアクセス通信する、前記第1の中継局が送信モード及び受信モードの一方である第1プロトコルアクセス期間と、
前記第1の無線プロトコルを用いてリレー通信する、前記第1の中継局が送信モード及び受信モードの他方である第1プロトコルリレー期間と、
前記第2の無線プロトコルを用いてアクセス通信する第2プロトコルアクセス期間と、
前記第2の無線プロトコルを用いてリレー通信する第2プロトコルリレー期間とを有し、
前記サブフレームは、前記第1の無線プロトコルを用いた通信が前記第2の無線プロトコルを用いた通信と干渉することを回避する、前記第2プロトコルアクセス期間と前記第2プロトコルリレー期間の一方または両方のほぼ全体にわたる、第1の中継局のアイドル期間をさらに有し、
前記全体的フレーム構成は、前記第1プロトコルアクセス期間と前記第1プロトコルリレー期間の間の前記第1の中継局のアイドル期間を配置し、前記送信モードと前記受信モードの前記一方と前記他方との間の前記第1の中継局の切り替えを受け入れるように構成された動作方法。
(付記7) 前記第1の中継局が、前記第1の中継局のアイドル期間において、前記送信モードと前記受信モードのうち前記一方と前記他方との間の切り替えを行う、付記6に記載の方法。
(付記8) 前記第2の中継局は、前記第2プロトコルアクセス期間において送信モードと受信モードのうち一方であり、前記第2プロトコルリレー期間において前記送信モードと前記受信モードのうち他方であり、
前記サブフレームは、前記第2の無線プロトコルを用いた通信が前記第1の無線プロトコルを用いた通信と干渉することを回避する、前記第1プロトコルアクセス期間と前記第1プロトコルリレー期間の一方または両方のほぼ全体にわたる、第2の中継局のアイドル期間をさらに有し、
前記全体的フレーム構成は、前記第2プロトコルアクセス期間と前記第2プロトコルリレー期間の間の前記第2の中継局のアイドル期間を配置し、前記送信モードと前記受信モードの前記一方と前記他方との間の前記第2の中継局の切り替えを受け入れるように構成された、付記5ないし7いずれか一項に記載の方法。
(付記9) 少なくとも基地局と、第1の中継局と、第2の中継局と、1以上の加入者局とを有する無線通信システムにおいて使用する前記基地局用装置であって、
前記基地局と、前記第1の中継局と、前記1以上の加入者局は少なくとも第1の無線プロトコルを用いて互いに通信可能であり、前記基地局と、前記第2の中継局と、前記1以上の加入者局は少なくとも第2の無線プロトコルを用いて互いに通信可能であり、前記装置は、
全体的フレーム構成により前記基地局を動作させるよう構成された制御回路を有し、前記全体的フレーム構成においてサブフレームが、
前記第1の無線プロトコルを用いてアクセス通信する、前記第1の中継局が送信モード及び受信モードの一方である第1プロトコルアクセス期間と、
前記第1の無線プロトコルを用いてリレー通信する、前記第1の中継局が送信モード及び受信モードの他方である第1プロトコルリレー期間と、
前記第2の無線プロトコルを用いてアクセス通信する第2プロトコルアクセス期間と、
前記第2の無線プロトコルを用いてリレー通信する第2プロトコルリレー期間とを有し、
前記サブフレームは、前記第1の無線プロトコルを用いた通信が前記第2の無線プロトコルを用いた通信と干渉することを回避する、前記第2プロトコルアクセス期間と前記第2プロトコルリレー期間の一方または両方のほぼ全体にわたる、第1の中継局のアイドル期間をさらに有し、
前記全体的フレーム構成は、前記第1プロトコルアクセス期間と前記第1プロトコルリレー期間の間の前記第1の中継局のアイドル期間を配置し、前記送信モードと前記受信モードの前記一方と前記他方との間の前記第1の中継局の切り替えを受け入れるように構成された装置。
(付記10) 少なくとも基地局と、第1の中継局と、第2の中継局と、1以上の加入者局とを有する無線通信システムにおいて使用する前記第1の中継局である中継局用装置であって、
前記基地局と、前記第1の中継局と、前記1以上の加入者局は少なくとも第1の無線プロトコルを用いて互いに通信可能であり、前記基地局と、前記第2の中継局と、前記1以上の加入者局は少なくとも第2の無線プロトコルを用いて互いに通信可能であり、前記装置は、
全体的フレーム構成により前記第1の中継局を動作させるよう構成された制御回路を有し、前記全体的フレーム構成においてサブフレームが、
前記第1の無線プロトコルを用いてアクセス通信する、前記第1の中継局が送信モード及び受信モードの一方である第1プロトコルアクセス期間と、
前記第1の無線プロトコルを用いてリレー通信する、前記第1の中継局が送信モード及び受信モードの他方である第1プロトコルリレー期間と、
前記第2の無線プロトコルを用いてアクセス通信する第2プロトコルアクセス期間と、
前記第2の無線プロトコルを用いてリレー通信する第2プロトコルリレー期間とを有し、
前記サブフレームは、前記第1の無線プロトコルを用いた通信が前記第2の無線プロトコルを用いた通信と干渉することを回避する、前記第2プロトコルアクセス期間と前記第2プロトコルリレー期間の一方または両方のほぼ全体にわたる、第1の中継局のアイドル期間をさらに有し、
前記全体的フレーム構成は、前記第1プロトコルアクセス期間と前記第1プロトコルリレー期間の間の前記第1の中継局のアイドル期間を配置し、前記送信モードと前記受信モードの前記一方と前記他方との間の前記第1の中継局の切り替えを受け入れるように構成された装置。
(付記11) 前記制御回路は、前記第1の中継局に、前記第1の中継局のアイドル期間において、前記送信モードと前記受信モードのうち前記一方と前記他方との間の切り替えを行わせるよう構成された、付記10に記載の装置。
(付記12) 前記第2の中継局は、前記第2プロトコルアクセス期間において送信モードと受信モードのうち一方であり、前記第2プロトコルリレー期間において前記送信モードと前記受信モードのうち他方であり、
前記サブフレームは、前記第2の無線プロトコルを用いた通信が前記第1の無線プロトコルを用いた通信と干渉することを回避する、前記第1プロトコルアクセス期間と前記第1プロトコルリレー期間の一方または両方のほぼ全体にわたる、第2の中継局のアイドル期間をさらに有し、
前記全体的フレーム構成は、前記第2プロトコルアクセス期間と前記第2プロトコルリレー期間の間の前記第2の中継局のアイドル期間を配置し、前記送信モードと前記受信モードの前記一方と前記他方との間の前記第2の中継局の切り替えを受け入れるように構成された、付記9ないし11いずれか一項に記載の装置。
(付記13) 少なくとも基地局と、第1の中継局と、第2の中継局と、1以上の加入者局とを有する無線通信システムにおいて使用される全体的フレーム構成であって、
前記基地局と、前記第1の中継局と、前記1以上の加入者局は少なくとも第1の無線プロトコルを用いて互いに通信可能であり、前記基地局と、前記第2の中継局と、前記1以上の加入者局は少なくとも第2の無線プロトコルを用いて互いに通信可能であり、
前記全体的フレーム構成はサブフレームを有し、前記サブフレームは、
前記第1の無線プロトコルを用いてアクセス通信する、前記第1の中継局が送信モード及び受信モードの一方である第1プロトコルアクセス期間と、
前記第1の無線プロトコルを用いてリレー通信する、前記第1の中継局が送信モード及び受信モードの他方である第1プロトコルリレー期間と、
前記第2の無線プロトコルを用いてアクセス通信する第2プロトコルアクセス期間と、
前記第2の無線プロトコルを用いてリレー通信する第2プロトコルリレー期間とを有し、
前記サブフレームは、前記第1の無線プロトコルを用いた通信が前記第2の無線プロトコルを用いた通信と干渉することを回避する、前記第2プロトコルアクセス期間と前記第2プロトコルリレー期間の一方または両方のほぼ全体にわたる、第1の中継局のアイドル期間をさらに有し、
前記全体的フレーム構成は、前記第1プロトコルアクセス期間と前記第1プロトコルリレー期間の間の前記第1の中継局のアイドル期間を配置し、前記送信モードと前記受信モードの前記一方と前記他方との間の前記第1の中継局の切り替えを受け入れるように構成された装置。
(付記14) 前記第2の中継局は、前記第2プロトコルアクセス期間において送信モードと受信モードのうち一方であり、前記第2プロトコルリレー期間において前記送信モードと前記受信モードのうち他方であり、
前記サブフレームは、前記第2の無線プロトコルを用いた通信が前記第1の無線プロトコルを用いた通信と干渉することを回避する、前記第1プロトコルアクセス期間と前記第1プロトコルリレー期間の一方または両方のほぼ全体にわたる、第2の中継局のアイドル期間をさらに有し、
前記全体的フレーム構成は、前記第2プロトコルアクセス期間と前記第2プロトコルリレー期間の間の前記第2の中継局のアイドル期間を配置し、前記送信モードと前記受信モードの前記一方と前記他方との間の前記第2の中継局の切り替えを受け入れるように構成された、付記13に記載の全体的フレーム構成。
(付記15) コンピュータで実行されると、該コンピュータに付記1ないし8いずれか一項に記載の方法を実行させる、または前記コンピュータを付記9ないし12いずれか一項に記載の装置として機能させるコンピュータプログラムであって、任意的にキャリア媒体に担われ、前記キャリア媒体は好ましくは記録媒体または送信媒体であるコンピュータプログラム。
【符号の説明】
【0078】
10 無線通信システム
12 基地局
14 中継局
18 加入者局

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも基地局と、第1の中継局と、第2の中継局と、1以上の加入者局とを有する無線通信システムの動作方法であって、
前記基地局と、前記第1の中継局と、前記1以上の加入者局は少なくとも第1の無線プロトコルを用いて互いに通信可能であり、前記基地局と、前記第2の中継局と、前記1以上の加入者局は少なくとも第2の無線プロトコルを用いて互いに通信可能であり、前記方法は、
全体的フレーム構成により前記システムを動作させる段階を含み、前記全体的フレーム構成においてサブフレームが、
前記第1の無線プロトコルを用いてアクセス通信する、前記第1の中継局が送信モード及び受信モードの一方である第1プロトコルアクセス期間と、
前記第1の無線プロトコルを用いてリレー通信する、前記第1の中継局が送信モード及び受信モードの他方である第1プロトコルリレー期間と、
前記第2の無線プロトコルを用いてアクセス通信する第2プロトコルアクセス期間と、
前記第2の無線プロトコルを用いてリレー通信する第2プロトコルリレー期間とを有し、
前記サブフレームは、前記第1の無線プロトコルを用いた通信が前記第2の無線プロトコルを用いた通信と干渉することを回避する、前記第2プロトコルアクセス期間と前記第2プロトコルリレー期間の一方または両方のほぼ全体にわたる、第1の中継局のアイドル期間をさらに有し、
前記全体的フレーム構成は、前記第1プロトコルアクセス期間と前記第1プロトコルリレー期間の間の前記第1の中継局のアイドル期間を配置し、前記送信モードと前記受信モードの前記一方と前記他方との間の前記第1の中継局の切り替えを受け入れるように構成された動作方法。
【請求項2】
前記第1の中継局が、前記第1の中継局のアイドル期間において、前記送信モードと前記受信モードのうち前記一方と前記他方との間の切り替えを行う段階をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2の中継局は、前記第2プロトコルアクセス期間において送信モードと受信モードのうち一方であり、前記第2プロトコルリレー期間において前記送信モードと前記受信モードのうち他方であり、
前記サブフレームは、前記第2の無線プロトコルを用いた通信が前記第1の無線プロトコルを用いた通信と干渉することを回避する、前記第1プロトコルアクセス期間と前記第1プロトコルリレー期間の一方または両方のほぼ全体にわたる、第2の中継局のアイドル期間をさらに有し、
前記全体的フレーム構成は、前記第2プロトコルアクセス期間と前記第2プロトコルリレー期間の間の前記第2の中継局のアイドル期間を配置し、前記送信モードと前記受信モードの前記一方と前記他方との間の前記第2の中継局の切り替えを受け入れるように構成された、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
少なくとも基地局と、第1の中継局と、第2の中継局と、1以上の加入者局とを有する無線通信システムにおいて使用する前記基地局の動作方法であって、
前記基地局と、前記第1の中継局と、前記1以上の加入者局は少なくとも第1の無線プロトコルを用いて互いに通信可能であり、前記基地局と、前記第2の中継局と、前記1以上の加入者局は少なくとも第2の無線プロトコルを用いて互いに通信可能であり、前記方法は、
全体的フレーム構成により前記基地局を動作させる段階を含み、前記全体的フレーム構成においてサブフレームが、
前記第1の無線プロトコルを用いてアクセス通信する、前記第1の中継局が送信モード及び受信モードの一方である第1プロトコルアクセス期間と、
前記第1の無線プロトコルを用いてリレー通信する、前記第1の中継局が送信モード及び受信モードの他方である第1プロトコルリレー期間と、
前記第2の無線プロトコルを用いてアクセス通信する第2プロトコルアクセス期間と、
前記第2の無線プロトコルを用いてリレー通信する第2プロトコルリレー期間とを有し、
前記サブフレームは、前記第1の無線プロトコルを用いた通信が前記第2の無線プロトコルを用いた通信と干渉することを回避する、前記第2プロトコルアクセス期間と前記第2プロトコルリレー期間の一方または両方のほぼ全体にわたる、第1の中継局のアイドル期間をさらに有し、
前記全体的フレーム構成は、前記第1プロトコルアクセス期間と前記第1プロトコルリレー期間の間の前記第1の中継局のアイドル期間を配置し、前記送信モードと前記受信モードの前記一方と前記他方との間の前記第1の中継局の切り替えを受け入れるように構成された動作方法。
【請求項5】
少なくとも基地局と、第1の中継局と、第2の中継局と、1以上の加入者局とを有する無線通信システムにおいて使用する前記第1の中継局である中継局の動作方法であって、
前記基地局と、前記第1の中継局と、前記1以上の加入者局は少なくとも第1の無線プロトコルを用いて互いに通信可能であり、前記基地局と、前記第2の中継局と、前記1以上の加入者局は少なくとも第2の無線プロトコルを用いて互いに通信可能であり、前記方法は、
全体的フレーム構成により前記中継局を動作させる段階を含み、前記全体的フレーム構成においてサブフレームが、
前記第1の無線プロトコルを用いてアクセス通信する、前記第1の中継局が送信モード及び受信モードの一方である第1プロトコルアクセス期間と、
前記第1の無線プロトコルを用いてリレー通信する、前記第1の中継局が送信モード及び受信モードの他方である第1プロトコルリレー期間と、
前記第2の無線プロトコルを用いてアクセス通信する第2プロトコルアクセス期間と、
前記第2の無線プロトコルを用いてリレー通信する第2プロトコルリレー期間とを有し、
前記サブフレームは、前記第1の無線プロトコルを用いた通信が前記第2の無線プロトコルを用いた通信と干渉することを回避する、前記第2プロトコルアクセス期間と前記第2プロトコルリレー期間の一方または両方のほぼ全体にわたる、第1の中継局のアイドル期間をさらに有し、
前記全体的フレーム構成は、前記第1プロトコルアクセス期間と前記第1プロトコルリレー期間の間の前記第1の中継局のアイドル期間を配置し、前記送信モードと前記受信モードの前記一方と前記他方との間の前記第1の中継局の切り替えを受け入れるように構成された動作方法。
【請求項6】
前記第2の中継局は、前記第2プロトコルアクセス期間において送信モードと受信モードのうち一方であり、前記第2プロトコルリレー期間において前記送信モードと前記受信モードのうち他方であり、
前記サブフレームは、前記第2の無線プロトコルを用いた通信が前記第1の無線プロトコルを用いた通信と干渉することを回避する、前記第1プロトコルアクセス期間と前記第1プロトコルリレー期間の一方または両方のほぼ全体にわたる、第2の中継局のアイドル期間をさらに有し、
前記全体的フレーム構成は、前記第2プロトコルアクセス期間と前記第2プロトコルリレー期間の間の前記第2の中継局のアイドル期間を配置し、前記送信モードと前記受信モードの前記一方と前記他方との間の前記第2の中継局の切り替えを受け入れるように構成された、請求項4または5に記載の方法。
【請求項7】
少なくとも基地局と、第1の中継局と、第2の中継局と、1以上の加入者局とを有する無線通信システムにおいて使用する前記基地局用装置であって、
前記基地局と、前記第1の中継局と、前記1以上の加入者局は少なくとも第1の無線プロトコルを用いて互いに通信可能であり、前記基地局と、前記第2の中継局と、前記1以上の加入者局は少なくとも第2の無線プロトコルを用いて互いに通信可能であり、前記装置は、
全体的フレーム構成により前記基地局を動作させるよう構成された制御回路を有し、前記全体的フレーム構成においてサブフレームが、
前記第1の無線プロトコルを用いてアクセス通信する、前記第1の中継局が送信モード及び受信モードの一方である第1プロトコルアクセス期間と、
前記第1の無線プロトコルを用いてリレー通信する、前記第1の中継局が送信モード及び受信モードの他方である第1プロトコルリレー期間と、
前記第2の無線プロトコルを用いてアクセス通信する第2プロトコルアクセス期間と、
前記第2の無線プロトコルを用いてリレー通信する第2プロトコルリレー期間とを有し、
前記サブフレームは、前記第1の無線プロトコルを用いた通信が前記第2の無線プロトコルを用いた通信と干渉することを回避する、前記第2プロトコルアクセス期間と前記第2プロトコルリレー期間の一方または両方のほぼ全体にわたる、第1の中継局のアイドル期間をさらに有し、
前記全体的フレーム構成は、前記第1プロトコルアクセス期間と前記第1プロトコルリレー期間の間の前記第1の中継局のアイドル期間を配置し、前記送信モードと前記受信モードの前記一方と前記他方との間の前記第1の中継局の切り替えを受け入れるように構成された装置。
【請求項8】
少なくとも基地局と、第1の中継局と、第2の中継局と、1以上の加入者局とを有する無線通信システムにおいて使用する前記第1の中継局である中継局用装置であって、
前記基地局と、前記第1の中継局と、前記1以上の加入者局は少なくとも第1の無線プロトコルを用いて互いに通信可能であり、前記基地局と、前記第2の中継局と、前記1以上の加入者局は少なくとも第2の無線プロトコルを用いて互いに通信可能であり、前記装置は、
全体的フレーム構成により前記第1の中継局を動作させるよう構成された制御回路を有し、前記全体的フレーム構成においてサブフレームが、
前記第1の無線プロトコルを用いてアクセス通信する、前記第1の中継局が送信モード及び受信モードの一方である第1プロトコルアクセス期間と、
前記第1の無線プロトコルを用いてリレー通信する、前記第1の中継局が送信モード及び受信モードの他方である第1プロトコルリレー期間と、
前記第2の無線プロトコルを用いてアクセス通信する第2プロトコルアクセス期間と、
前記第2の無線プロトコルを用いてリレー通信する第2プロトコルリレー期間とを有し、
前記サブフレームは、前記第1の無線プロトコルを用いた通信が前記第2の無線プロトコルを用いた通信と干渉することを回避する、前記第2プロトコルアクセス期間と前記第2プロトコルリレー期間の一方または両方のほぼ全体にわたる、第1の中継局のアイドル期間をさらに有し、
前記全体的フレーム構成は、前記第1プロトコルアクセス期間と前記第1プロトコルリレー期間の間の前記第1の中継局のアイドル期間を配置し、前記送信モードと前記受信モードの前記一方と前記他方との間の前記第1の中継局の切り替えを受け入れるように構成された装置。
【請求項9】
前記第2の中継局は、前記第2プロトコルアクセス期間において送信モードと受信モードのうち一方であり、前記第2プロトコルリレー期間において前記送信モードと前記受信モードのうち他方であり、
前記サブフレームは、前記第2の無線プロトコルを用いた通信が前記第1の無線プロトコルを用いた通信と干渉することを回避する、前記第1プロトコルアクセス期間と前記第1プロトコルリレー期間の一方または両方のほぼ全体にわたる、第2の中継局のアイドル期間をさらに有し、
前記全体的フレーム構成は、前記第2プロトコルアクセス期間と前記第2プロトコルリレー期間の間の前記第2の中継局のアイドル期間を配置し、前記送信モードと前記受信モードの前記一方と前記他方との間の前記第2の中継局の切り替えを受け入れるように構成された、請求項7または8に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−50971(P2010−50971A)
【公開日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−191807(P2009−191807)
【出願日】平成21年8月21日(2009.8.21)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】