照明器具
【課題】深い調光点灯をおこなう場合に、放電灯自体の温度の影響による放電灯のチラツキや立消えなどの発生を抑制することが可能な照明器具を提供する。
【解決手段】照明器具10は、放電灯点灯装置13の内部に温度検出手段としてのサーミスタNTC1を設け、サーミスタNTC1で蛍光灯ランプ15の出力を制御する。照明器具10は、使用状態において、蛍光灯ランプ15の上部にサーミスタNTC1を位置するように放電灯点灯装置13が配置されている。
【解決手段】照明器具10は、放電灯点灯装置13の内部に温度検出手段としてのサーミスタNTC1を設け、サーミスタNTC1で蛍光灯ランプ15の出力を制御する。照明器具10は、使用状態において、蛍光灯ランプ15の上部にサーミスタNTC1を位置するように放電灯点灯装置13が配置されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放電灯点灯装置の内部に温度検出手段を設け、温度検出手段で放電灯の出力を制御する照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の照明器具は、点灯中の蛍光灯ランプの出力電圧を任意の調光レベルに応じた略一定値に制御するために放電灯点灯装置を備えている。
この放電灯点灯装置は、直流電流により得た直流電圧がハーフブリッジインバータの高周波スイッチング動作で高周波の矩形波電圧に変換され、ハーフブリッジの中点に出力される。
出力された矩形波電圧がLC共振回路に入力されて共振作用による略正弦波の電圧が生じ、生じた電圧がランプ(以下、「蛍光灯ランプ」という)に印可されて蛍光灯ランプが点灯する。
【0003】
このとき、ハーフブリッジインバータに発生する回路電流を固定抵抗器で電圧に変換して制御部にフィードバックしている。
フィードバックされた電圧に基づいて、制御部は、調光信号生成部から入力される調光信号に応じた大きさに対応するようにスイッチング信号を制御する。
これにより、点灯中の蛍光灯ランプの出力電圧を任意の調光レベルに応じた略一定値に制御することが可能である。
【0004】
この放電灯点灯装置は、周囲温度が低い場合の深い調光点灯時における蛍光灯ランプの立消えやチラツキが発生したり、蛍光灯ランプの光束が低下することが知られている。
また、低温時には蛍光灯ランプのガラス管内に封入された水銀蒸気圧が上がらないために発光効果が低下して蛍光灯ランプの光束が大幅に低下することが知られている。
【0005】
このような課題を解決する照明器具として、低温状態を温感素子(温度検出手段)を用いて検出し、フィードバックされる信号や調光信号を低温時に切り替え、低温時のランプ出力を上昇させて蛍光灯ランプの立消えやチラツキが発生したり、蛍光灯ランプの光束が低下することを回避するものが提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
ここで、特許文献2の照明器具100は、図13に示すように、直管形2灯101の中央部に点灯装置102が配置されている。
【0006】
このように、低温時のランプ出力を上昇させる照明器具のなかには、周囲温度が高温の場合に出力を抑制してランプ出力を過大に低下させてしまい、蛍光灯ランプの立消えやチラツキを発生させるものがある。
そこで、周囲温度が高温の場合にランプ出力を過大に低下させて蛍光灯ランプの立消えやチラツキを回避するために、高温時の出力も上昇させる照明器具が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
ここで、特許文献3の照明器具110は、図14(A),(B)に示すように、環状放電灯111の内径の内側に点灯装置112が配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平3ー116695号公報
【特許文献2】特開平5−89992号公報
【特許文献3】特開2007ー5264号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前述したように、特許文献1〜3の照明器具は、温感素子(温度検出手段)を用いて低温時に調光出力を増大させて立消えやチラツキの発生を抑制している。
ここで、特許文献1〜3の温感素子(温度検出手段)は、放電灯点灯装置の温度状態を検知することが目的ではなく、蛍光灯ランプの温度状態を検知して放電灯点灯装置の出力を制御することを目的としている。
しかしながら、特許文献1〜3の照明器具は、蛍光灯ランプの温度状態を良好に検知するように、温感素子(温度検出手段)と蛍光灯ランプの位置関係について十分に検討されていない。
このため、蛍光灯ランプ(放電灯)自体の温度の影響による蛍光灯ランプのチラツキや立消えなどの発生を良好に抑制することは難しいとされていた。
【0009】
本発明の目的は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、深い調光点灯をおこなう場合に、放電灯自体の温度の影響による放電灯のチラツキや立消えなどの発生を良好に抑制できる照明器具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、放電灯点灯装置の内部に温度検出手段を設け、前記温度検出手段で放電灯の出力を制御する照明器具であって、前記照明器具の使用状態において、前記放電灯の上部に前記温度検出手段が位置するように前記放電灯点灯装置を配置したことを特徴とする。
【0011】
ここで、温度検出手段を設けて、負荷である放電灯の温度状態を検知し、それにより放電灯点灯装置の出力を制御するためには、放電灯そのものに温度検出手段を隣接させることが望ましい。
しかしながら、放電灯そのものに温度検出手段を隣接させた場合、放電灯の寿命時に、放電灯交換の方法が煩雑になるとか、照明器具の構造が複雑になる。このため、放電灯点灯装置内のプリント基板に温度検出手段を搭載することが示唆されている。
【0012】
ところで、放電灯の発する輻射熱は放電灯の上方へ伝わりやすい。よって、照明器具の施工状態において、放電灯の上方向(上部)に温度検出手段(温感素子など)を配置するように、放電灯点灯装置を照明器具内に設けることで温度検出手段と放電灯との温度状態の相関を高めることができる。
【0013】
すなわち、放電灯点灯装置の出力を上昇させる必要があるときに、あまり上昇しなかったり、あるいは、必要以上に出力を上昇させてしまうなどの不具合を抑制できる。
これにより、放電灯自体の温度の影響で放電灯のチラツキや立消えなどが発生することを適切に抑制できる。
そこで、本発明において、照明器具の使用状態において、放電灯の上部に温度検出手段が位置するように放電灯点灯装置を配置した。
【0014】
また、本発明は、前記放電灯点灯装置に電解コンデンサが設けられ、前記電解コンデンサが前記放電灯と重ならない部分に配置されたことを特徴とする。
【0015】
ここで、電解コンデンサの寿命は、使用温度に大きく影響を受け温度が低いほど長寿命化が図れることが知られている。
そこで、本発明において、放電灯点灯装置に電解コンデンサを設け、電解コンデンサを放電灯と重ならない部分に配置した。
【0016】
さらに、本発明は、前記放電灯は、放電路が管状に形成され、前記管状の放電路が長手方向中央部を中心として2重渦巻状に旋回された蛍光ランプであることを特徴とする。
【0017】
そして、本発明は、前記放電灯点灯装置は、放電灯の外周部に沿うように配置したことを特徴とする。
【0018】
また、本発明は、前記照明器具は、天井に取り付けて使用されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明では、照明器具の使用状態において、放電灯の上部に温度検出手段が位置するように放電灯点灯装置を配置した。
よって、放電灯点灯装置の出力を上昇させる必要があるときに、あまり上昇しなかったり、あるいは、必要以上に出力を上昇させてしまうなどの不具合を抑制できる。
これにより、調光点灯をおこなう場合に、放電灯自体の温度の影響による放電灯のチラツキや立消えなどが発生することを良好に抑制できる。
【0020】
また、本発明では、放電灯点灯装置に電解コンデンサを設け、電解コンデンサを放電灯と重ならない部分に配置した。
これにより、有寿命部品である電解コンデンサをランプの輻射熱を受けにくくできるため放電灯点灯装置の長寿命化を図ることができ、さらに、照明器具の薄型化を図ることができる。
【0021】
さらに、本発明では、放電灯の放電路を管状に形成し、管状の放電路を長手方向中央部を中心として2重渦巻状に旋回した。
よって、通常ならば、放電灯点灯装置の温度上昇を避けるため、あるいは照明器具の薄型化のために、放電灯と重ならないように(放電灯の上部を避けて)放電灯点灯装置を配置する。
ここで、あえて放電灯の上部に温度検出手段を位置するように放電灯点灯装置を配置することにより、放電灯自体の温度の影響による放電灯のチラツキや立消えなどが発生することを抑制できる。
【0022】
そして、本発明では、放電灯点灯装置を放電灯の外周部に沿うように配置した。
これにより、放電灯を2重渦巻状に旋回した形状としても、照明器具の薄型化が図れ、さらに、放電灯のチラツキや立消えなどが発生することを抑制できる。
【0023】
また、本発明では、照明器具を天井に取り付けて使用することで、放電灯は天井の反対側に向けて(すなわち、下向きに)照射することになる。
一方、放電点灯装置を放電灯の上部に配置した状態で、放電点灯装置が放電灯と天井との間に位置する。
これにより、放電灯の照射方向の反対側に放電点灯装置を配置できるので、放電灯で所望位置を効率よく照射することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】(A)は本発明に係る照明器具(第1実施形態)を示す側面図、(B)はA−A線断面図
【図2】第1実施形態の放電点灯装置を示す回路図
【図3】第1実施形態の制御部を示す回路図
【図4】第1実施形態の調光信号生成部を示す回路図
【図5】調光信号生成部のオンデューティ比と調光信号との関係を示すグラフ
【図6】本発明に係る照明器具(第2実施形態)を示す平面図
【図7】(A)は本発明に係る照明器具(第3実施形態)を示す側面図、(B)はB−B線断面図
【図8】第3実施形態の放電点灯装置を示す回路図
【図9】第3実施形態の調光信号生成部を示す回路図
【図10】(A)は本発明に係る照明器具(第4実施形態)を示す側面図、(B)はC−C線断面図
【図11】(A)は本発明に係る照明器具(第5実施形態)を示す側面図、(B)はD−D線断面図
【図12】(A)は本発明に係る照明器具(第6実施形態)を示す側面図、(B)はE−E線断面図
【図13】従来の照明器具を示す断面図
【図14】(A)はもう一つの照明器具を示す斜視図、(B)は(A)の照明器具を示す断面図
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
【0026】
(第1実施形態)
第1実施形態に係る照明器具10について説明する。
図1(A),(B)に示すように、照明器具10は、天井11に取り付けられた円形の器具本体12と、器具本体12に設けられた放電灯点灯装置13と、放電灯点灯装置13を覆う反射板14と、反射板14に取り付けられた環状の蛍光灯ランプ(放電灯)15と、反射板14および蛍光灯ランプ15を覆う半透明の光透過カバー16とを備えている。
【0027】
図2に示すように、放電灯点灯装置13は、直流電源21と、その出力側に接続されたハーフブリッジインバータ22と、そのスイッチング信号A1,A2を制御する制御部23と、ハーフブリッジインバータ22の中点に接続されるとともに蛍光灯ランプ15に接続されたLC共振回路24と、外部からの調光レベル信号25に応じて調光信号S1を生成して制御部23に入力する調光信号生成部26と、ハーフブリッジインバータ22に流れる電流を電圧に変換して制御部23に入力している固定抵抗器27とを備えている。
【0028】
この放電灯点灯装置13の動作を以下に説明する。
直流電源21により得た直流電圧はその両端に接続されたハーフブリッジインバータ22の高周波スイッチング動作により高周波の矩形波電圧に変換されハーフブリッジインバータ22の中点に出力される。
この矩形波電圧がLC共振回路24に入力されることにより共振作用による略正弦波の電圧が生じ、蛍光灯ランプ15の両端に印可され、蛍光灯ランプ15が点灯する。
【0029】
このとき、ハーフブリッジインバータ22に発生する回路電流が固定抵抗器27で電圧B1に変換され、制御部23にフィードバックされている。
制御部23において、フィードバックされた電圧B1が、調光信号生成部26から入力される調光信号S1に応じた大きさになるようにスイッチング信号を制御する。
これにより、点灯中の蛍光灯ランプ15の出力電圧が任意の調光レベル信号25に応じた略一定値に制御される。
【0030】
図3に示すように、制御部23は、ハーフブリッジインバータ22の高周波スイッチング動作の源発振周波数を設定し、スイッチング信号A1,A2を出力する発振部31(例えば、周知のインバータ駆動用IC)、固定抵抗器R8、コンデンサC3、オペアンプOP1、ダイオードD1、固定抵抗器R5〜R7、コンデンサC2で構成されている。
オペアンプOP1、ダイオードD1、固定抵抗器R5〜R7およびコンデンサC2は、フィードバック電圧B1が調光信号生成部26(図2参照)から入力される調光信号S1に応じた大きさになるようにスイッチング信号を制御するものである。
【0031】
発振部31には源発振周波数設定用の固定抵抗器R8とコンデンサC3が設けられており、固定抵抗器R8で基準電流値が設定され、この基準電流値に応じてコンデンサC3の充放電周期が設定され、この周期が源発振周波数となり、スイッチング信号A1,A2に反映されて出力される。
オペアンプOP1の非反転入力端子には調光信号生成部26からの調光信号S1が入力され、反転入力端子にはフィードバック電圧B1が固定抵抗器R5を介して入力され、固定抵抗器R5、R6およびコンデンサC2はフィードバック動作のゲインを設定するために設けられている。
【0032】
調光信号S1とフィードバック電圧B1との差に応じてオペアンプOP1の出力端子電圧値が変化し、この変化によって固定抵抗器R7およびダイオードD1を介して流れる電流量が変化する。よって、発振部31の基準電流値が変化し、ハーフブリッジインバータ22の発振周波数が変化することで、調光信号S1とフィードバック電圧B1とが略一定となる発振周波数での動作が継続される。
これにより、点灯中の蛍光灯ランプ15の出力電圧を任意の調光レベル信号25に応じた略一定値に制御することができる。
【0033】
図4に示す調光信号生成部26は、放電灯点灯装置の内部にプリント基板(図示せず)を介して設けられている。
この調光信号生成部26は、基準電圧Vcc、固定抵抗器R1〜R4、コンデンサC1およびスイッチ素子Q1、温度検出手段としてNTC型(温度が上昇するにつれて抵抗値が減少するタイプ)のサーミスタNTC1で構成されている。
【0034】
調光信号生成部26は、外部からの調光レベル信号25に応じてスイッチ素子Q1がオン・オフすることでコンデンサC1の充放電電流値を制御し、その結果コンデンサC1の両端電圧は調光レベル信号25に応じた直流電流となり、この電圧値が調光信号S1となる。
調光レベル信号25は一定周期のパルス状信号であり、パルスのオン幅を調光のレベルに応じて任意に変化させることによりスイッチ素子Q1のオン・オフ期間が変化し、コンデンサC1の充放電電流値が変化することで調光信号S1の値も変化することができる。
なお、サーミスタNTC1の動作については後述する。
【0035】
図5に調光信号生成部26に入力される調光レベル信号のオンデューティ比(調光レベル信号の1サイクル期間に対するスイッチ素子Q1がオンする期間の比)と調光信号生成部26が出力する調光信号S1の関係を表すグラフを示す。
調光レベル信号のオンデューティ比が小さいと調光信号S1は大きくなり、調光レベル信号25のオンデューティ比が大きいと調光信号S1は小さくなる。
このように、調光レベルの範囲(最大点灯出力から最小点灯出力の範囲)オンデューティ比で設定することで、調光レベルに応じた調光信号S1が得られる。
【0036】
ここで、調光信号生成部26にサーミスタNTC1が備えられている。よって、低温時において、外部からの調光レベル信号25に応じてスイッチ素子Q1がオン・オフする際に、調光レベルが同じでも、調光信号生成部26から出力する調光信号S1は、サーミスタNTC1で大きな値となる。
換言すれば、調光レベル信号25が同じでも、放電灯点灯装置13の出力は温度が低いほど大きくなるように制御される。
【0037】
照明器具10は、図1(A),(B)に示すように、天井11に取り付けて使用されることで(すなわち、照明器具10の使用状態において)、放電灯点灯装置13内のサーミスタNTC1が蛍光灯ランプ15の上部に位置するように放電灯点灯装置13が配置されている。
【0038】
照明器具10を天井11に取り付けて使用することで、蛍光灯ランプ15は天井11の反対側に向けて(すなわち、下向きに)照射することになる。
一方、放電灯点灯装置13を蛍光灯ランプ15の上部に配置した状態で、放電灯点灯装置13が蛍光灯ランプ15と天井11との間に位置する。
これにより、蛍光灯ランプ15の照射方向の反対側に放電灯点灯装置13を配置できるので、蛍光灯ランプ15で下方の所望位置を効率よく照射することができる。
【0039】
さらに、照明器具10の使用状態において、蛍光灯ランプ15の上部にサーミスタNTC1が位置するように放電灯点灯装置13を配置することで、放電灯点灯装置13の出力を精度よく制御することができる。
具体的には、放電灯点灯装置13の出力を上昇させる必要があるときに、あまり上昇しなかったり、あるいは、必要以上に出力を上昇させてしまうなどの不具合を抑制できる。
これにより、蛍光灯ランプ15の調光点灯をおこなう場合に、蛍光灯ランプ15自体の温度の影響によるサーミスタNTC1のチラツキや立消えなどが発生することを抑制できる。
【0040】
つぎに、第2実施形態〜第6実施形態を図6〜図12に基づいて説明する。なお、第2実施形態〜第6実施形態において第1実施形態と同様の構成部材について同じ符号を付して説明を省略する。
【0041】
(第2実施形態)
第2実施形態に係る照明器具30について説明する。
図6に示すように、第2実施形態の照明器具40は、第1実施形態の照明器具10に放電灯点灯装置42および蛍光灯ランプ(放電灯)43を備えたもので、その他の構成は照明器具10と同様である。
【0042】
放電灯点灯装置42は、第1実施形態の放電灯点灯装置13と同様に、温度検出手段としてNTC型(温度が上昇するにつれて抵抗値が減少するタイプ)のサーミスタNTC2を備えている。
サーミスタNTC2は、第1実施形態のサーミスタNTC1と同じ温度検出手段である。
すなわち、放電灯点灯装置42は、第1実施形態の放電灯点灯装置13と同様の役割を果たすものである。
【0043】
蛍光灯ランプ43は、蛍光灯ランプ15に対して一回り小さく形成された環状のランプである。この蛍光灯ランプ43は、第1実施形態の蛍光灯ランプ15の内側に配置された状態で、反射板14(図1(A)参照)に取り付けられている。
【0044】
照明器具40は、放電灯点灯装置13内のサーミスタNTC1が蛍光灯ランプ15の上部に位置するように放電灯点灯装置13が配置され、かつ、放電灯点灯装置42内のサーミスタNTC2が蛍光灯ランプ43の上部に位置するように放電灯点灯装置42が配置されている。
【0045】
これにより、蛍光灯ランプ15,43の照射方向の反対側に放電灯点灯装置13,42をそれぞれ配置できるので、蛍光灯ランプ15,43で下方の所望位置を効率よく照射することができる。
さらに、照明器具40の使用状態において、蛍光灯ランプ15,43の上部にサーミスタNTC1,NTC2が位置するように放電灯点灯装置13,42を配置することで、放電灯点灯装置13,42の出力を精度よく制御することができる。
これにより、蛍光灯ランプ15,43の調光点灯をおこなう場合に、蛍光灯ランプ15,43自体の温度の影響によるサーミスタNTC1,NTC2のチラツキや立消えなどが発生することを抑制できる。
【0046】
(第3実施形態)
第3実施形態に係る照明器具50について説明する。
図7(A),(B)に示すように、第3実施形態の照明器具50は、第1実施形態の放電灯点灯装置13に代えて放電灯点灯装置52を備えたもので、その他の構成は照明器具10と同様である。
【0047】
図8に示すように、放電灯点灯装置52は、第1実施形態の直流電源21に代えて商用電源53を備え、交流電圧を直流電圧に変換するAC−DC変換部54を備え、調光信号生成部26に代えて調光信号生成部55を備えたもので、その他の構成は照明器具10と同様である。
この放電灯点灯装置52は、AC−DC変換部54で交流電圧を直流電圧に変換した後の動作については第1実施形態の放電灯点灯装置13と同様である。
【0048】
AC−DC変換部54は、昇圧チョッパにて構成されており、チョッパ制御部56で制御されて動作している。この動作は一般的な周知技術であり、詳細な説明は省略する。
昇圧チョッパにて直流に変換された電圧は、電解コンデンサC2にて平滑される。この電解コンデンサC2の容量は負荷である蛍光灯ランプ15によって決まるため、部屋全体を明るくするような照明にあっては、比較的大きなサイズの部品を使用することになる。
【0049】
図9に示すように、調光信号生成部55は、第1実施形態と同様に、温度検出手段としてNTC型のサーミスタNTC1で構成されている。
外部からの調光レベル信号25に応じてスイッチ素子Q1がオン・オフさせている。また、固定抵抗器R5,R6およびサーミスタNTC1にて温度に応じて変化するDC電圧とコンデンサC1の電圧とをダイオードD1,D2によるオア構成でコンデンサC2に出力して、高い電圧の方を調光信号S1として出力する。
これにより、ある一定以下においては、調光レベル信号25が同じであっても、放電灯点灯装置52の出力は温度が低いほど大きくなるように制御される。
【0050】
図7(A),(B)に示す照明器具50は、第1実施形態の照明器具10と同様に、円形の器具本体12と、放電灯として環状の蛍光ランプ15とを備えている。
また、放電灯点灯装置52内のサーミスタNTC1が蛍光ランプ15と重なるように放電灯点灯装置52を配置している。さらに、コンデンサC2を含む大型部分52aは蛍光ランプ15の内径の内部に収まるように配置されている。
【0051】
これにより、照明器具50は、第1実施形態の照明器具10に比べて薄型化を図ることができ、有寿命部品であるコンデンサ(電解コンデンサ)C2を蛍光ランプ15の輻射熱を受けにくくできるため放電灯点灯装置52の長寿命化を図ることができる。
【0052】
さらに、照明器具50の使用状態において、蛍光灯ランプ15の上部にサーミスタNTC1が位置するように放電灯点灯装置13が配置されている。
したがって、照明器具50の薄型化や、放電灯点灯装置52の長寿命化を図るとともに、放電灯点灯装置13の出力を精度よく制御することが可能になり、蛍光灯ランプ15自体の温度の影響によるサーミスタNTC1のチラツキや立消えなどが発生することを抑制できる。
【0053】
(第4実施形態)
第4実施形態に係る照明器具60について説明する。
図10(A),(B)に示すように、第4実施形態の照明器具60は、第1実施形態の蛍光灯ランプ15に代えて蛍光灯ランプ62を備えたもので、その他の構成は照明器具10と同様である。
蛍光灯ランプ62は、放電路63が管状に形成され、管状の放電路63が長手方向中央部を中心として2重渦巻状に旋回された蛍光ランプである。
【0054】
ここで、第1実施形態に示す環状の蛍光灯ランプ15の場合、放電灯点灯装置13を配置する箇所として蛍光灯ランプ15の内径内部、外形外部や上部が存在する。
一方、第4実施形態の蛍光灯ランプ62のように放電路63を2重渦巻状に旋回した場合、蛍光灯ランプ62の内径内部に空間を確保できないため、蛍光灯ランプ62の外形外部や上部に放電灯点灯装置13を配置することが考えられる。
しかし、蛍光灯ランプ62の外形外部に放電灯点灯装置13を配置した場合、蛍光灯ランプ62と温度との乖離が大きくなってしまう。
【0055】
そこで、蛍光灯ランプ62の上部に放電灯点灯装置13のサーミスタNTC1を配置するようにした。
よって、サーミスタNTC1を蛍光灯ランプ62の輻射熱の影響を受けやすい位置に配置でき、蛍光灯ランプ62の温度によって放電灯点灯装置13の出力を精度よく制御できる。
これにより、蛍光灯ランプ62自体の温度の影響による蛍光灯ランプ62のチラツキや立消えなどが発生することを抑制できる。
【0056】
(第5実施形態)
第5実施形態に係る照明器具70について説明する。
図11(A),(B)に示すように、第5実施形態の照明器具70は、第4実施形態の放電灯点灯装置13に代えて放電灯点灯装置72を備えたもので、その他の構成は照明器具60と同様である。
この照明器具70は、放電灯点灯装置72内のサーミスタNTC1が蛍光灯ランプ62の上部になるように放電灯点灯装置72を配置している。
さらに、コンデンサC2を含む大型部分72aは、蛍光灯ランプ62の外径の外部(すなわち、外周部)62aに配置されている。
【0057】
これにより、照明器具70は、第4実施形態の照明器具60に比べて薄型化を図ることができ、有寿命部品であるコンデンサ(電解コンデンサ)C2を蛍光灯ランプ62の輻射熱を受けにくくできるため放電灯点灯装置72の長寿命化を図ることができる。
さらに、図11(A)に示すように、コンデンサC2を含む大型部分72aを、蛍光ランプ62の外周部62aに沿って湾曲上に形成することで、照明器具70の外周をコンパクトに抑えることができる。
【0058】
さらに、照明器具70の使用状態において、蛍光灯ランプ62の上部にサーミスタNTC1が位置するように放電灯点灯装置72が配置されている。
したがって、照明器具70の薄型化、コンパクト化や、放電灯点灯装置72の長寿命化を図るとともに、放電灯点灯装置72の出力を精度よく制御することが可能になり、蛍光灯ランプ62自体の温度の影響によるサーミスタNTC1のチラツキや立消えなどが発生することを抑制できる。
【0059】
(第6実施形態)
第6実施形態に係る照明器具80について説明する。
図12(A),(B)に示すように、第6実施形態の照明器具80は、放電灯点灯装置13内のサーミスタNTC1を蛍光ランプ15のフィラメント部15aの上部に、フィラメント部15aと重なるように配置したもので、その他の構成は第1実施形態の照明器具10と同様である。
【0060】
ここで、蛍光ランプ15のうち、フィラメント部15aの温度上昇が大きい。
よって、フィラメント部15aの温度によって放電灯点灯装置13の出力をより精度よく制御することが可能となり、蛍光灯ランプ15自体の温度の影響によるサーミスタNTC1のチラツキや立消えなどが発生することをより精度よく抑制できる。
【0061】
ここで、蛍光灯ランプ15の寿命末期にフィラメント部15aが異常加熱されるなどの不具合が生じることが考えられる。よって、サーミスタNTC1をフィラメント部15aの近傍に配置することで、フィラメント部15aが異常加熱された場合に、フィラメント部15aの異常をサーミスタNTC1で検出して放電灯点灯装置13の出力を抑制あるいは低減することも可能である。
すなわち、サーミスタNTC1を周知の異常検出回路として兼用することも可能である。
【0062】
なお、本発明に係る照明器具は、前述した実施形態に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
例えば、第1実施形態〜第6実施形態で示した天井11、放電灯点灯装置13,42,52,72、蛍光灯ランプ15,43,62、外周部62a、放電路63、NTC1、NTC2およびコンデンサC2などの形状は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
【符号の説明】
【0063】
10,40,50,60,70,80 照明器具
11 天井
13,42,52,72 放電灯点灯装置
15,43,62 蛍光灯ランプ(放電灯)
62a 蛍光灯ランプの外径の外部(外周部)
63 放電路
NTC1,NTC2 サーミスタ(温度検出手段)
C2 コンデンサ(電解コンデンサ)
【技術分野】
【0001】
本発明は、放電灯点灯装置の内部に温度検出手段を設け、温度検出手段で放電灯の出力を制御する照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の照明器具は、点灯中の蛍光灯ランプの出力電圧を任意の調光レベルに応じた略一定値に制御するために放電灯点灯装置を備えている。
この放電灯点灯装置は、直流電流により得た直流電圧がハーフブリッジインバータの高周波スイッチング動作で高周波の矩形波電圧に変換され、ハーフブリッジの中点に出力される。
出力された矩形波電圧がLC共振回路に入力されて共振作用による略正弦波の電圧が生じ、生じた電圧がランプ(以下、「蛍光灯ランプ」という)に印可されて蛍光灯ランプが点灯する。
【0003】
このとき、ハーフブリッジインバータに発生する回路電流を固定抵抗器で電圧に変換して制御部にフィードバックしている。
フィードバックされた電圧に基づいて、制御部は、調光信号生成部から入力される調光信号に応じた大きさに対応するようにスイッチング信号を制御する。
これにより、点灯中の蛍光灯ランプの出力電圧を任意の調光レベルに応じた略一定値に制御することが可能である。
【0004】
この放電灯点灯装置は、周囲温度が低い場合の深い調光点灯時における蛍光灯ランプの立消えやチラツキが発生したり、蛍光灯ランプの光束が低下することが知られている。
また、低温時には蛍光灯ランプのガラス管内に封入された水銀蒸気圧が上がらないために発光効果が低下して蛍光灯ランプの光束が大幅に低下することが知られている。
【0005】
このような課題を解決する照明器具として、低温状態を温感素子(温度検出手段)を用いて検出し、フィードバックされる信号や調光信号を低温時に切り替え、低温時のランプ出力を上昇させて蛍光灯ランプの立消えやチラツキが発生したり、蛍光灯ランプの光束が低下することを回避するものが提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
ここで、特許文献2の照明器具100は、図13に示すように、直管形2灯101の中央部に点灯装置102が配置されている。
【0006】
このように、低温時のランプ出力を上昇させる照明器具のなかには、周囲温度が高温の場合に出力を抑制してランプ出力を過大に低下させてしまい、蛍光灯ランプの立消えやチラツキを発生させるものがある。
そこで、周囲温度が高温の場合にランプ出力を過大に低下させて蛍光灯ランプの立消えやチラツキを回避するために、高温時の出力も上昇させる照明器具が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
ここで、特許文献3の照明器具110は、図14(A),(B)に示すように、環状放電灯111の内径の内側に点灯装置112が配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平3ー116695号公報
【特許文献2】特開平5−89992号公報
【特許文献3】特開2007ー5264号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前述したように、特許文献1〜3の照明器具は、温感素子(温度検出手段)を用いて低温時に調光出力を増大させて立消えやチラツキの発生を抑制している。
ここで、特許文献1〜3の温感素子(温度検出手段)は、放電灯点灯装置の温度状態を検知することが目的ではなく、蛍光灯ランプの温度状態を検知して放電灯点灯装置の出力を制御することを目的としている。
しかしながら、特許文献1〜3の照明器具は、蛍光灯ランプの温度状態を良好に検知するように、温感素子(温度検出手段)と蛍光灯ランプの位置関係について十分に検討されていない。
このため、蛍光灯ランプ(放電灯)自体の温度の影響による蛍光灯ランプのチラツキや立消えなどの発生を良好に抑制することは難しいとされていた。
【0009】
本発明の目的は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、深い調光点灯をおこなう場合に、放電灯自体の温度の影響による放電灯のチラツキや立消えなどの発生を良好に抑制できる照明器具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、放電灯点灯装置の内部に温度検出手段を設け、前記温度検出手段で放電灯の出力を制御する照明器具であって、前記照明器具の使用状態において、前記放電灯の上部に前記温度検出手段が位置するように前記放電灯点灯装置を配置したことを特徴とする。
【0011】
ここで、温度検出手段を設けて、負荷である放電灯の温度状態を検知し、それにより放電灯点灯装置の出力を制御するためには、放電灯そのものに温度検出手段を隣接させることが望ましい。
しかしながら、放電灯そのものに温度検出手段を隣接させた場合、放電灯の寿命時に、放電灯交換の方法が煩雑になるとか、照明器具の構造が複雑になる。このため、放電灯点灯装置内のプリント基板に温度検出手段を搭載することが示唆されている。
【0012】
ところで、放電灯の発する輻射熱は放電灯の上方へ伝わりやすい。よって、照明器具の施工状態において、放電灯の上方向(上部)に温度検出手段(温感素子など)を配置するように、放電灯点灯装置を照明器具内に設けることで温度検出手段と放電灯との温度状態の相関を高めることができる。
【0013】
すなわち、放電灯点灯装置の出力を上昇させる必要があるときに、あまり上昇しなかったり、あるいは、必要以上に出力を上昇させてしまうなどの不具合を抑制できる。
これにより、放電灯自体の温度の影響で放電灯のチラツキや立消えなどが発生することを適切に抑制できる。
そこで、本発明において、照明器具の使用状態において、放電灯の上部に温度検出手段が位置するように放電灯点灯装置を配置した。
【0014】
また、本発明は、前記放電灯点灯装置に電解コンデンサが設けられ、前記電解コンデンサが前記放電灯と重ならない部分に配置されたことを特徴とする。
【0015】
ここで、電解コンデンサの寿命は、使用温度に大きく影響を受け温度が低いほど長寿命化が図れることが知られている。
そこで、本発明において、放電灯点灯装置に電解コンデンサを設け、電解コンデンサを放電灯と重ならない部分に配置した。
【0016】
さらに、本発明は、前記放電灯は、放電路が管状に形成され、前記管状の放電路が長手方向中央部を中心として2重渦巻状に旋回された蛍光ランプであることを特徴とする。
【0017】
そして、本発明は、前記放電灯点灯装置は、放電灯の外周部に沿うように配置したことを特徴とする。
【0018】
また、本発明は、前記照明器具は、天井に取り付けて使用されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明では、照明器具の使用状態において、放電灯の上部に温度検出手段が位置するように放電灯点灯装置を配置した。
よって、放電灯点灯装置の出力を上昇させる必要があるときに、あまり上昇しなかったり、あるいは、必要以上に出力を上昇させてしまうなどの不具合を抑制できる。
これにより、調光点灯をおこなう場合に、放電灯自体の温度の影響による放電灯のチラツキや立消えなどが発生することを良好に抑制できる。
【0020】
また、本発明では、放電灯点灯装置に電解コンデンサを設け、電解コンデンサを放電灯と重ならない部分に配置した。
これにより、有寿命部品である電解コンデンサをランプの輻射熱を受けにくくできるため放電灯点灯装置の長寿命化を図ることができ、さらに、照明器具の薄型化を図ることができる。
【0021】
さらに、本発明では、放電灯の放電路を管状に形成し、管状の放電路を長手方向中央部を中心として2重渦巻状に旋回した。
よって、通常ならば、放電灯点灯装置の温度上昇を避けるため、あるいは照明器具の薄型化のために、放電灯と重ならないように(放電灯の上部を避けて)放電灯点灯装置を配置する。
ここで、あえて放電灯の上部に温度検出手段を位置するように放電灯点灯装置を配置することにより、放電灯自体の温度の影響による放電灯のチラツキや立消えなどが発生することを抑制できる。
【0022】
そして、本発明では、放電灯点灯装置を放電灯の外周部に沿うように配置した。
これにより、放電灯を2重渦巻状に旋回した形状としても、照明器具の薄型化が図れ、さらに、放電灯のチラツキや立消えなどが発生することを抑制できる。
【0023】
また、本発明では、照明器具を天井に取り付けて使用することで、放電灯は天井の反対側に向けて(すなわち、下向きに)照射することになる。
一方、放電点灯装置を放電灯の上部に配置した状態で、放電点灯装置が放電灯と天井との間に位置する。
これにより、放電灯の照射方向の反対側に放電点灯装置を配置できるので、放電灯で所望位置を効率よく照射することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】(A)は本発明に係る照明器具(第1実施形態)を示す側面図、(B)はA−A線断面図
【図2】第1実施形態の放電点灯装置を示す回路図
【図3】第1実施形態の制御部を示す回路図
【図4】第1実施形態の調光信号生成部を示す回路図
【図5】調光信号生成部のオンデューティ比と調光信号との関係を示すグラフ
【図6】本発明に係る照明器具(第2実施形態)を示す平面図
【図7】(A)は本発明に係る照明器具(第3実施形態)を示す側面図、(B)はB−B線断面図
【図8】第3実施形態の放電点灯装置を示す回路図
【図9】第3実施形態の調光信号生成部を示す回路図
【図10】(A)は本発明に係る照明器具(第4実施形態)を示す側面図、(B)はC−C線断面図
【図11】(A)は本発明に係る照明器具(第5実施形態)を示す側面図、(B)はD−D線断面図
【図12】(A)は本発明に係る照明器具(第6実施形態)を示す側面図、(B)はE−E線断面図
【図13】従来の照明器具を示す断面図
【図14】(A)はもう一つの照明器具を示す斜視図、(B)は(A)の照明器具を示す断面図
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
【0026】
(第1実施形態)
第1実施形態に係る照明器具10について説明する。
図1(A),(B)に示すように、照明器具10は、天井11に取り付けられた円形の器具本体12と、器具本体12に設けられた放電灯点灯装置13と、放電灯点灯装置13を覆う反射板14と、反射板14に取り付けられた環状の蛍光灯ランプ(放電灯)15と、反射板14および蛍光灯ランプ15を覆う半透明の光透過カバー16とを備えている。
【0027】
図2に示すように、放電灯点灯装置13は、直流電源21と、その出力側に接続されたハーフブリッジインバータ22と、そのスイッチング信号A1,A2を制御する制御部23と、ハーフブリッジインバータ22の中点に接続されるとともに蛍光灯ランプ15に接続されたLC共振回路24と、外部からの調光レベル信号25に応じて調光信号S1を生成して制御部23に入力する調光信号生成部26と、ハーフブリッジインバータ22に流れる電流を電圧に変換して制御部23に入力している固定抵抗器27とを備えている。
【0028】
この放電灯点灯装置13の動作を以下に説明する。
直流電源21により得た直流電圧はその両端に接続されたハーフブリッジインバータ22の高周波スイッチング動作により高周波の矩形波電圧に変換されハーフブリッジインバータ22の中点に出力される。
この矩形波電圧がLC共振回路24に入力されることにより共振作用による略正弦波の電圧が生じ、蛍光灯ランプ15の両端に印可され、蛍光灯ランプ15が点灯する。
【0029】
このとき、ハーフブリッジインバータ22に発生する回路電流が固定抵抗器27で電圧B1に変換され、制御部23にフィードバックされている。
制御部23において、フィードバックされた電圧B1が、調光信号生成部26から入力される調光信号S1に応じた大きさになるようにスイッチング信号を制御する。
これにより、点灯中の蛍光灯ランプ15の出力電圧が任意の調光レベル信号25に応じた略一定値に制御される。
【0030】
図3に示すように、制御部23は、ハーフブリッジインバータ22の高周波スイッチング動作の源発振周波数を設定し、スイッチング信号A1,A2を出力する発振部31(例えば、周知のインバータ駆動用IC)、固定抵抗器R8、コンデンサC3、オペアンプOP1、ダイオードD1、固定抵抗器R5〜R7、コンデンサC2で構成されている。
オペアンプOP1、ダイオードD1、固定抵抗器R5〜R7およびコンデンサC2は、フィードバック電圧B1が調光信号生成部26(図2参照)から入力される調光信号S1に応じた大きさになるようにスイッチング信号を制御するものである。
【0031】
発振部31には源発振周波数設定用の固定抵抗器R8とコンデンサC3が設けられており、固定抵抗器R8で基準電流値が設定され、この基準電流値に応じてコンデンサC3の充放電周期が設定され、この周期が源発振周波数となり、スイッチング信号A1,A2に反映されて出力される。
オペアンプOP1の非反転入力端子には調光信号生成部26からの調光信号S1が入力され、反転入力端子にはフィードバック電圧B1が固定抵抗器R5を介して入力され、固定抵抗器R5、R6およびコンデンサC2はフィードバック動作のゲインを設定するために設けられている。
【0032】
調光信号S1とフィードバック電圧B1との差に応じてオペアンプOP1の出力端子電圧値が変化し、この変化によって固定抵抗器R7およびダイオードD1を介して流れる電流量が変化する。よって、発振部31の基準電流値が変化し、ハーフブリッジインバータ22の発振周波数が変化することで、調光信号S1とフィードバック電圧B1とが略一定となる発振周波数での動作が継続される。
これにより、点灯中の蛍光灯ランプ15の出力電圧を任意の調光レベル信号25に応じた略一定値に制御することができる。
【0033】
図4に示す調光信号生成部26は、放電灯点灯装置の内部にプリント基板(図示せず)を介して設けられている。
この調光信号生成部26は、基準電圧Vcc、固定抵抗器R1〜R4、コンデンサC1およびスイッチ素子Q1、温度検出手段としてNTC型(温度が上昇するにつれて抵抗値が減少するタイプ)のサーミスタNTC1で構成されている。
【0034】
調光信号生成部26は、外部からの調光レベル信号25に応じてスイッチ素子Q1がオン・オフすることでコンデンサC1の充放電電流値を制御し、その結果コンデンサC1の両端電圧は調光レベル信号25に応じた直流電流となり、この電圧値が調光信号S1となる。
調光レベル信号25は一定周期のパルス状信号であり、パルスのオン幅を調光のレベルに応じて任意に変化させることによりスイッチ素子Q1のオン・オフ期間が変化し、コンデンサC1の充放電電流値が変化することで調光信号S1の値も変化することができる。
なお、サーミスタNTC1の動作については後述する。
【0035】
図5に調光信号生成部26に入力される調光レベル信号のオンデューティ比(調光レベル信号の1サイクル期間に対するスイッチ素子Q1がオンする期間の比)と調光信号生成部26が出力する調光信号S1の関係を表すグラフを示す。
調光レベル信号のオンデューティ比が小さいと調光信号S1は大きくなり、調光レベル信号25のオンデューティ比が大きいと調光信号S1は小さくなる。
このように、調光レベルの範囲(最大点灯出力から最小点灯出力の範囲)オンデューティ比で設定することで、調光レベルに応じた調光信号S1が得られる。
【0036】
ここで、調光信号生成部26にサーミスタNTC1が備えられている。よって、低温時において、外部からの調光レベル信号25に応じてスイッチ素子Q1がオン・オフする際に、調光レベルが同じでも、調光信号生成部26から出力する調光信号S1は、サーミスタNTC1で大きな値となる。
換言すれば、調光レベル信号25が同じでも、放電灯点灯装置13の出力は温度が低いほど大きくなるように制御される。
【0037】
照明器具10は、図1(A),(B)に示すように、天井11に取り付けて使用されることで(すなわち、照明器具10の使用状態において)、放電灯点灯装置13内のサーミスタNTC1が蛍光灯ランプ15の上部に位置するように放電灯点灯装置13が配置されている。
【0038】
照明器具10を天井11に取り付けて使用することで、蛍光灯ランプ15は天井11の反対側に向けて(すなわち、下向きに)照射することになる。
一方、放電灯点灯装置13を蛍光灯ランプ15の上部に配置した状態で、放電灯点灯装置13が蛍光灯ランプ15と天井11との間に位置する。
これにより、蛍光灯ランプ15の照射方向の反対側に放電灯点灯装置13を配置できるので、蛍光灯ランプ15で下方の所望位置を効率よく照射することができる。
【0039】
さらに、照明器具10の使用状態において、蛍光灯ランプ15の上部にサーミスタNTC1が位置するように放電灯点灯装置13を配置することで、放電灯点灯装置13の出力を精度よく制御することができる。
具体的には、放電灯点灯装置13の出力を上昇させる必要があるときに、あまり上昇しなかったり、あるいは、必要以上に出力を上昇させてしまうなどの不具合を抑制できる。
これにより、蛍光灯ランプ15の調光点灯をおこなう場合に、蛍光灯ランプ15自体の温度の影響によるサーミスタNTC1のチラツキや立消えなどが発生することを抑制できる。
【0040】
つぎに、第2実施形態〜第6実施形態を図6〜図12に基づいて説明する。なお、第2実施形態〜第6実施形態において第1実施形態と同様の構成部材について同じ符号を付して説明を省略する。
【0041】
(第2実施形態)
第2実施形態に係る照明器具30について説明する。
図6に示すように、第2実施形態の照明器具40は、第1実施形態の照明器具10に放電灯点灯装置42および蛍光灯ランプ(放電灯)43を備えたもので、その他の構成は照明器具10と同様である。
【0042】
放電灯点灯装置42は、第1実施形態の放電灯点灯装置13と同様に、温度検出手段としてNTC型(温度が上昇するにつれて抵抗値が減少するタイプ)のサーミスタNTC2を備えている。
サーミスタNTC2は、第1実施形態のサーミスタNTC1と同じ温度検出手段である。
すなわち、放電灯点灯装置42は、第1実施形態の放電灯点灯装置13と同様の役割を果たすものである。
【0043】
蛍光灯ランプ43は、蛍光灯ランプ15に対して一回り小さく形成された環状のランプである。この蛍光灯ランプ43は、第1実施形態の蛍光灯ランプ15の内側に配置された状態で、反射板14(図1(A)参照)に取り付けられている。
【0044】
照明器具40は、放電灯点灯装置13内のサーミスタNTC1が蛍光灯ランプ15の上部に位置するように放電灯点灯装置13が配置され、かつ、放電灯点灯装置42内のサーミスタNTC2が蛍光灯ランプ43の上部に位置するように放電灯点灯装置42が配置されている。
【0045】
これにより、蛍光灯ランプ15,43の照射方向の反対側に放電灯点灯装置13,42をそれぞれ配置できるので、蛍光灯ランプ15,43で下方の所望位置を効率よく照射することができる。
さらに、照明器具40の使用状態において、蛍光灯ランプ15,43の上部にサーミスタNTC1,NTC2が位置するように放電灯点灯装置13,42を配置することで、放電灯点灯装置13,42の出力を精度よく制御することができる。
これにより、蛍光灯ランプ15,43の調光点灯をおこなう場合に、蛍光灯ランプ15,43自体の温度の影響によるサーミスタNTC1,NTC2のチラツキや立消えなどが発生することを抑制できる。
【0046】
(第3実施形態)
第3実施形態に係る照明器具50について説明する。
図7(A),(B)に示すように、第3実施形態の照明器具50は、第1実施形態の放電灯点灯装置13に代えて放電灯点灯装置52を備えたもので、その他の構成は照明器具10と同様である。
【0047】
図8に示すように、放電灯点灯装置52は、第1実施形態の直流電源21に代えて商用電源53を備え、交流電圧を直流電圧に変換するAC−DC変換部54を備え、調光信号生成部26に代えて調光信号生成部55を備えたもので、その他の構成は照明器具10と同様である。
この放電灯点灯装置52は、AC−DC変換部54で交流電圧を直流電圧に変換した後の動作については第1実施形態の放電灯点灯装置13と同様である。
【0048】
AC−DC変換部54は、昇圧チョッパにて構成されており、チョッパ制御部56で制御されて動作している。この動作は一般的な周知技術であり、詳細な説明は省略する。
昇圧チョッパにて直流に変換された電圧は、電解コンデンサC2にて平滑される。この電解コンデンサC2の容量は負荷である蛍光灯ランプ15によって決まるため、部屋全体を明るくするような照明にあっては、比較的大きなサイズの部品を使用することになる。
【0049】
図9に示すように、調光信号生成部55は、第1実施形態と同様に、温度検出手段としてNTC型のサーミスタNTC1で構成されている。
外部からの調光レベル信号25に応じてスイッチ素子Q1がオン・オフさせている。また、固定抵抗器R5,R6およびサーミスタNTC1にて温度に応じて変化するDC電圧とコンデンサC1の電圧とをダイオードD1,D2によるオア構成でコンデンサC2に出力して、高い電圧の方を調光信号S1として出力する。
これにより、ある一定以下においては、調光レベル信号25が同じであっても、放電灯点灯装置52の出力は温度が低いほど大きくなるように制御される。
【0050】
図7(A),(B)に示す照明器具50は、第1実施形態の照明器具10と同様に、円形の器具本体12と、放電灯として環状の蛍光ランプ15とを備えている。
また、放電灯点灯装置52内のサーミスタNTC1が蛍光ランプ15と重なるように放電灯点灯装置52を配置している。さらに、コンデンサC2を含む大型部分52aは蛍光ランプ15の内径の内部に収まるように配置されている。
【0051】
これにより、照明器具50は、第1実施形態の照明器具10に比べて薄型化を図ることができ、有寿命部品であるコンデンサ(電解コンデンサ)C2を蛍光ランプ15の輻射熱を受けにくくできるため放電灯点灯装置52の長寿命化を図ることができる。
【0052】
さらに、照明器具50の使用状態において、蛍光灯ランプ15の上部にサーミスタNTC1が位置するように放電灯点灯装置13が配置されている。
したがって、照明器具50の薄型化や、放電灯点灯装置52の長寿命化を図るとともに、放電灯点灯装置13の出力を精度よく制御することが可能になり、蛍光灯ランプ15自体の温度の影響によるサーミスタNTC1のチラツキや立消えなどが発生することを抑制できる。
【0053】
(第4実施形態)
第4実施形態に係る照明器具60について説明する。
図10(A),(B)に示すように、第4実施形態の照明器具60は、第1実施形態の蛍光灯ランプ15に代えて蛍光灯ランプ62を備えたもので、その他の構成は照明器具10と同様である。
蛍光灯ランプ62は、放電路63が管状に形成され、管状の放電路63が長手方向中央部を中心として2重渦巻状に旋回された蛍光ランプである。
【0054】
ここで、第1実施形態に示す環状の蛍光灯ランプ15の場合、放電灯点灯装置13を配置する箇所として蛍光灯ランプ15の内径内部、外形外部や上部が存在する。
一方、第4実施形態の蛍光灯ランプ62のように放電路63を2重渦巻状に旋回した場合、蛍光灯ランプ62の内径内部に空間を確保できないため、蛍光灯ランプ62の外形外部や上部に放電灯点灯装置13を配置することが考えられる。
しかし、蛍光灯ランプ62の外形外部に放電灯点灯装置13を配置した場合、蛍光灯ランプ62と温度との乖離が大きくなってしまう。
【0055】
そこで、蛍光灯ランプ62の上部に放電灯点灯装置13のサーミスタNTC1を配置するようにした。
よって、サーミスタNTC1を蛍光灯ランプ62の輻射熱の影響を受けやすい位置に配置でき、蛍光灯ランプ62の温度によって放電灯点灯装置13の出力を精度よく制御できる。
これにより、蛍光灯ランプ62自体の温度の影響による蛍光灯ランプ62のチラツキや立消えなどが発生することを抑制できる。
【0056】
(第5実施形態)
第5実施形態に係る照明器具70について説明する。
図11(A),(B)に示すように、第5実施形態の照明器具70は、第4実施形態の放電灯点灯装置13に代えて放電灯点灯装置72を備えたもので、その他の構成は照明器具60と同様である。
この照明器具70は、放電灯点灯装置72内のサーミスタNTC1が蛍光灯ランプ62の上部になるように放電灯点灯装置72を配置している。
さらに、コンデンサC2を含む大型部分72aは、蛍光灯ランプ62の外径の外部(すなわち、外周部)62aに配置されている。
【0057】
これにより、照明器具70は、第4実施形態の照明器具60に比べて薄型化を図ることができ、有寿命部品であるコンデンサ(電解コンデンサ)C2を蛍光灯ランプ62の輻射熱を受けにくくできるため放電灯点灯装置72の長寿命化を図ることができる。
さらに、図11(A)に示すように、コンデンサC2を含む大型部分72aを、蛍光ランプ62の外周部62aに沿って湾曲上に形成することで、照明器具70の外周をコンパクトに抑えることができる。
【0058】
さらに、照明器具70の使用状態において、蛍光灯ランプ62の上部にサーミスタNTC1が位置するように放電灯点灯装置72が配置されている。
したがって、照明器具70の薄型化、コンパクト化や、放電灯点灯装置72の長寿命化を図るとともに、放電灯点灯装置72の出力を精度よく制御することが可能になり、蛍光灯ランプ62自体の温度の影響によるサーミスタNTC1のチラツキや立消えなどが発生することを抑制できる。
【0059】
(第6実施形態)
第6実施形態に係る照明器具80について説明する。
図12(A),(B)に示すように、第6実施形態の照明器具80は、放電灯点灯装置13内のサーミスタNTC1を蛍光ランプ15のフィラメント部15aの上部に、フィラメント部15aと重なるように配置したもので、その他の構成は第1実施形態の照明器具10と同様である。
【0060】
ここで、蛍光ランプ15のうち、フィラメント部15aの温度上昇が大きい。
よって、フィラメント部15aの温度によって放電灯点灯装置13の出力をより精度よく制御することが可能となり、蛍光灯ランプ15自体の温度の影響によるサーミスタNTC1のチラツキや立消えなどが発生することをより精度よく抑制できる。
【0061】
ここで、蛍光灯ランプ15の寿命末期にフィラメント部15aが異常加熱されるなどの不具合が生じることが考えられる。よって、サーミスタNTC1をフィラメント部15aの近傍に配置することで、フィラメント部15aが異常加熱された場合に、フィラメント部15aの異常をサーミスタNTC1で検出して放電灯点灯装置13の出力を抑制あるいは低減することも可能である。
すなわち、サーミスタNTC1を周知の異常検出回路として兼用することも可能である。
【0062】
なお、本発明に係る照明器具は、前述した実施形態に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
例えば、第1実施形態〜第6実施形態で示した天井11、放電灯点灯装置13,42,52,72、蛍光灯ランプ15,43,62、外周部62a、放電路63、NTC1、NTC2およびコンデンサC2などの形状は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
【符号の説明】
【0063】
10,40,50,60,70,80 照明器具
11 天井
13,42,52,72 放電灯点灯装置
15,43,62 蛍光灯ランプ(放電灯)
62a 蛍光灯ランプの外径の外部(外周部)
63 放電路
NTC1,NTC2 サーミスタ(温度検出手段)
C2 コンデンサ(電解コンデンサ)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
放電灯点灯装置の内部に温度検出手段を設け、前記温度検出手段で放電灯の出力を制御する照明器具であって、
前記照明器具の使用状態において、前記放電灯の上部に前記温度検出手段が位置するように前記放電灯点灯装置を配置したことを特徴とする照明器具。
【請求項2】
前記放電灯点灯装置に電解コンデンサが設けられ、前記電解コンデンサが前記放電灯と重ならない部分に配置されたことを特徴とする請求項1記載の照明器具。
【請求項3】
前記放電灯は、放電路が管状に形成され、前記管状の放電路が長手方向中央部を中心として2重渦巻状に旋回された蛍光ランプであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の照明器具。
【請求項4】
前記放電灯点灯装置は、放電灯の外周部に沿うように配置したことを特徴とする請求項3記載の照明器具。
【請求項5】
前記照明器具は、天井に取り付けて使用されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の照明器具。
【請求項1】
放電灯点灯装置の内部に温度検出手段を設け、前記温度検出手段で放電灯の出力を制御する照明器具であって、
前記照明器具の使用状態において、前記放電灯の上部に前記温度検出手段が位置するように前記放電灯点灯装置を配置したことを特徴とする照明器具。
【請求項2】
前記放電灯点灯装置に電解コンデンサが設けられ、前記電解コンデンサが前記放電灯と重ならない部分に配置されたことを特徴とする請求項1記載の照明器具。
【請求項3】
前記放電灯は、放電路が管状に形成され、前記管状の放電路が長手方向中央部を中心として2重渦巻状に旋回された蛍光ランプであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の照明器具。
【請求項4】
前記放電灯点灯装置は、放電灯の外周部に沿うように配置したことを特徴とする請求項3記載の照明器具。
【請求項5】
前記照明器具は、天井に取り付けて使用されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の照明器具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2010−161022(P2010−161022A)
【公開日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−3769(P2009−3769)
【出願日】平成21年1月9日(2009.1.9)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年1月9日(2009.1.9)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】
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