説明

物体検知方法

【課題】コントローラによる制御が不要で、且つ省資源化も可能な物体検知方法を提供する。
【解決手段】車両1の前部に、発光部と受光部を備えたレーダ装置3L,3Rを左右に配置し、左側のレーダ装置3Lの発光部が発射したレーザ光の反射光を右側のレーダ装置3Rの受光部で受信した後に右側のレーダ装置3Rの発光部がレーザ光を発射し、右側のレーダ装置3Rの発光部が発射したレーザ光の反射波を左側のレーダ装置3Lの受光部で受光した後に左側のレーダ装置3Lの発光部がレーザ光を発射する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、物体検知方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
発光部と受光部を備えたレーザレーダ装置(以下、レーダ装置と略す)を車両に搭載し、発光部から自車両前方にレーザ光を発光し、このレーザ光が物体に反射した反射光を受光部で受光して先行車両等の物体を検知する物体検知方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、死角低減などを目的として、車両の前部に左右一対のレーダ装置を搭載し、2つのレーダ装置から同一タイミングでレーザ光を発光し、反射光を2つのレーダ装置の受光部で受光し、物体を検知する物体検知方法も知られている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平5−149712号公報
【特許文献2】特開平6−294870号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、車両の前部に左右一対のレーダ装置を搭載し、左側のレーダ装置で車両正面および左側領域を検知し、右側のレーダ装置で車両正面および右側領域を検知することにより検知領域の拡大を図る物体検知方法が考えられている。この場合、左右のレーダ装置から発光したレーザ光が干渉しないように、交互にレーザ光を発射することが考えられる。
【0005】
このように2つのレーダ装置を用いて物体を検知する場合には、レーザ光の発光タイミング(2つのレーダ装置同士の発光間隔)が極めて重要で、これがずれると次のような問題が生じる。
2つのレーダ装置を用いたとき、車両正面に検知領域の重複部分が生じるが、この重複部分に物体が存在するときに、2つのレーダ装置による検出結果が同一物体に対する検知結果か別物体に対する検知結果か判別が困難になり、物体が移動している場合にはトラッキングができなくなる。また、一方のレーダ装置から発光したレーザ光の反射光を他方のレーザ装置で受光し、そのデータに基づいて物体までの距離を誤計測してしまう虞がある。
【0006】
そこで、専用のコントローラから2つのレーダ装置へ同期信号を送信して、2つのレーダ装置の発光タイミングを適正に制御する方法が考えられるが、この方法では専用のコントローラが必要となり、また、2つのレーダ装置を接続する配線が必要になる。
この発明は、コントローラによる制御が不要で、且つ省資源化も可能な物体検知方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に係る物体検知方法では、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
請求項1に係る発明は、送信手段と受信手段を備える物体検知手段から電磁波を送信し、該電磁波が物体で反射した反射波を前記物体検知手段で受信して物体を検知する物体検知方法において、第1の物体検知手段(例えば、後述する実施例における左側のレーダ装置3L)が送信した電磁波の反射波を第2の物体検知手段(例えば、後述する実施例における右側のレーダ装置3R)で受信した後に前記第2の物体検知手段が電磁波を送信し、前記第2の物体検知手段が送信した電磁波の反射波を前記第1の物体検知手段が受信した後に前記第1の物体検知手段が電磁波を送信することを特徴とする。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記第1および第2の物体検知手段は、他方の物体検知手段が送信した電磁波の反射波を受信してから第1の所定時間(例えば、後述する実施例におけるディレイ時間Td)が経過した後に自らの電磁波を送信することを特徴とする。
【0009】
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、
前記第1および第2の物体検知手段は、該第1および第2の物体検知手段自らが電磁波を送信してから第2の所定時間(例えば、後述する実施例における最大発光間隔Tmax)を経過しても他方の物体検知手段が送信した電磁波の反射波を受信しない場合には該反射波を受信しなくても自らの電磁波を送信することを特徴とする
【発明の効果】
【0010】
請求項1に係る発明によれば、第1の物体検知手段と第2の物体検知手段を完全に分離して交互に電磁波を発信させることができ、それぞれの物体検知手段から発信した電磁波が干渉するのを防止することができ、検知精度を向上させることができる。また、特別なコントローラが不要であり、しかも、第1、第2の物体検知手段を電気的に接続する配線も必要なく、省資源が可能である。
【0011】
請求項2に係る発明によれば、それぞれの物体検知手段から発射された電磁波が干渉するのを、より確実に防止することができ
請求項3に係る発明によれば、長時間に亘って電磁波の発信が停止することを防止することができ、また、第1、第2の物体検知手段の一方が故障したときにも物体検知を行うことができ、フェールセーフとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、この発明に係る物体検知方法の実施例を図1から図5の図面を参照して説明する。なお、以下に記載の実施例は、自車両の前方に存在する障害物を検知する態様で説明する。
図1および図2に示すように、車両1の前面のフロントグリル2の内側には、物体検知装置(物体検知手段)として2つのレーザレーダ装置(以下、レーダ装置と略す)3L,3Rが配置されている。レーダ装置3L,3Rは互いに所定距離離れて設置されており、車両の車幅方向中央に対して左右対称な位置に配置されている。
【0013】
レーダ装置3L,3Rはいずれも、発光部(送信手段)と受光部(受信手段)とを備えて構成されている。
前記発光部は例えばレーザ発光素子としてのレーザダイオードを備え、図1に示すように、レ−ザ光(電磁波)を車両前方へ所定挟角の扇形扁平状に発射(送信)する。なお、この実施例では、各レーダ装置3L,3Rから発射されるレ−ザ光の光軸はいずれも車両前後方向に一致し、互いに平行に配置されており、検知領域が車両正面において一部重複している。これにより、2つのレーダ装置3L,3Rを合わせた検知領域はレーダ装置が単一の場合よりも拡大する。
【0014】
また、この発光部は、図2に示すように、上下方向の発射角度を順次切り替えてレ−ザ光を発射するように制御されており、予め所定角度に設定された4つの発射角度を有している。レーザ光の発射順番も予め決められており、発射される順番に第1レイヤL1、第2レイヤL2、第3レイヤL3、第4レイヤL4とすると、第1レイヤL1は車両前端から所定距離D(例えば、約20m)離れた路面に照射されるように発射角度が設定され、第2レイヤL2、第3レイヤL3、第4レイヤL4となるにしたがって発射角度が徐々に上向くように設定され、且つ、第2〜第4レイヤL2〜L4は、少なくとも車両前方所定距離(例えば、約50m)までは路面に照射されないように設定されている。
【0015】
前記受光部は受光素子を備え、前記発光部から発射されたレ−ザ光が物体(例えば、先行車両)で反射した反射光を受光(受信)し、受光信号を、物体の検知および物体までの距離測定のためのデータとして処理部へ出力する。
なお、第2〜第4レイヤL2〜L4は検知距離内に存在する物体で反射した場合にはその反射光が前記受光部で受光されるが、検知距離内に物体が存在しない場合には受光部で反射光が受光されない。
これに対して、第1レイヤL1は、路面に照射される前に物体で反射した場合にはその反射光が前記受光部で受光され、物体が存在しない場合にも路面で反射した反射光が受光部で受光される。
【0016】
なお、以下の説明において区別する必要があるときは、左側のレーダ装置3Lの発光部から発射されるレ−ザ光については第1レイヤLL1、第2レイヤLL2、第3レイヤLL3、第4レイヤLL4と記載し、右側のレーダ装置3Rの発光部から発射されるレ−ザ光については第1レイヤRL1、第2レイヤRL2、第3レイヤRL3、第4レイヤRL4と記載する。
【0017】
次に、この実施例におけるレーダ装置3L,3Rの発光タイミングと受光タイミングについて、図3に示す受発光のフローチャートと図4に示す受発光のタイムチャートに従って説明する。
この実施例では、左側のレーダ装置3Lをマスター側とし、物体検知の開始指令により、常に左側のレーダ装置3Lからレ−ザ光の発射(発光)を実施する。
【0018】
まず初めに、左側のレーダ装置3Lから第1レイヤLL1を発光する(ステップS101)。ステップS101では、右側のレーダ装置3Rは発光しない。
左側のレーダ装置3Lから発射された第1レイヤLL1は、物体が存在する場合は物体で反射し、物体が存在しない場合には路面で反射して、その反射光が左右両方のレーダ装置3L,3Rで受光される。換言すると、左右のレーダ装置3L,3Rは、物体の存在の有無に関わらず第1レイヤLL1の反射光を受光する(ステップS102)。
【0019】
なお、第1レイヤLL1を発射してから、路面で反射した反射光がレーダ装置3L,3Rで受光されるまでの時間Trは、路面までの距離Dと光速Cとの関係からほぼ一定となる(Tr≒2D/C)。例えば、D=20mの場合には、光速Cを3×10m/sとすると、Tr=0.13μsとなる。
【0020】
そして、左側のレーダ装置3Lは自身の受光部から出力される受光信号に基づいて物体検知および距離測定のためのデータ処理を行い、右側のレーダ装置3Rは自身の受光部から出力される受光信号をトリガーとしてディレイ時間Tdの計測を開始し待機(発光待機)する(ステップS103)。なお、ディレイ時間Tdは予め一定時間に設定しておき、例えば、後述する最大発光間隔Tmaxの1/2に設定しておく(Td=0.5Tmax)。
【0021】
ディレイ時間Tdが経過したときに、右側のレーダ装置3Rから第1レイヤRL1を発光する(ステップS104)。ステップS104では、左側のレーダ装置3Lは発光しない。
右側のレーダ装置3Rから発射された第1レイヤRL1は、物体が存在する場合は物体で反射し、物体が存在しない場合には路面で反射して、その反射光が左右両方のレーダ装置3L,3Rで受光される。換言すると、左右のレーダ装置3L,3Rは、物体の存在の有無に関わらず第1レイヤRL1の反射光を受光する(ステップS105)。
【0022】
そして、右側のレーダ装置3Rは自身の受光部から出力される受光信号に基づいて物体検知および距離測定のためのデータ処理を行い、左側のレーダ装置3Lは自身の受光部から出力される受光信号をトリガーとしてディレイ時間Tdの計測を開始し待機(発光待機)する(ステップS106)。
【0023】
ディレイ時間Tdが経過したときに、左側のレーダ装置3Lから第2レイヤLL2を発光する(ステップS107)。ステップS107では、右側のレーダ装置3Rは発光しない。
左側のレーダ装置3Lから発射された第2レイヤLL2は、物体が存在する場合は物体で反射しその反射光が左右両方のレーダ装置3L,3Rで受光され(ステップS108)、物体が存在しない場合はいずれのレーダ装置3L,3Rにおいても受光されない。図5は、第2レイヤLL2が車両前方の障害物Sで反射し、その反射光が両方のレーダ装置3L,3Rによって受光されている状態を示すイメージ図である。
【0024】
そして、左右のレーダ装置3L,3Rが第2レイヤLL2の反射光を受光した場合には、左側のレーダ装置3Lは自身の受光部から出力される受光信号に基づいて物体検知および距離測定のためのデータ処理を行い、右側のレーダ装置3Rは自身の受光部から出力される受光信号をトリガーとしてディレイ時間Tdの計測を開始し待機(発光待機)する(ステップS109)。
【0025】
ディレイ時間Tdが経過したときに、右側のレーダ装置3Rから第2レイヤRL2を発光する。
また、右側のレーダ装置3Rが第2レイヤLL2の反射光を受光しない場合には、右側のレーダ装置3Rが第1レイヤRL1を発射してから所定時間(以下、最大発光間隔と称す)Tmaxが経過したときに、右側のレーダ装置3Rから第2レイヤRL2を発光する。
このようにして、右側のレーダ装置3Rは、ディレイ時間Tdの経過後、あるいは最大発光間隔Tmaxの経過後に、第2レイヤRL2を発光する(ステップS110)。最大発光間隔Tmaxは例えば25msとすることができる。
ステップS110では、左側のレーダ装置3Lは発光しない。
【0026】
右側のレーダ装置3Rから発射された第2レイヤRL2は、物体が存在する場合は物体で反射しその反射光が左右両方のレーダ装置3L,3Rで受光され(ステップS111)、物体が存在しない場合はいずれのレーダ装置3L,3Rにおいても受光されない。
そして、左右のレーダ装置3L,3Rが第2レイヤRL2の反射光を受光した場合には、右側のレーダ装置3Rは自身の受光部から出力される受光信号に基づいて物体検知および距離測定のためのデータ処理を行い、左側のレーダ装置3Lは自身の受光部から出力される受光信号をトリガーとしてディレイ時間Tdの計測を開始し待機(発光待機)する(ステップS112)。
【0027】
ディレイ時間Tdが経過したときに、左側のレーダ装置3Lから第3レイヤLL3を発光する。また、左側のレーダ装置3Lが第2レイヤRL2の反射光を受光しない場合には、左側のレーダ装置3Lが第2レイヤLL2を発射してから最大発光間隔Tmaxが経過したときに、左側のレーダ装置3Lから第3レイヤLL3を発光する。すなわち、左側のレーダ装置3Lは、ディレイ時間Tdの経過後、あるいは最大発光間隔Tmaxの経過後に、第3レイヤLL3を発光する(ステップS113)。
ステップS113では、右側のレーダ装置3Rは発光しない。
【0028】
これ以降は同様の手順であるので簡単に説明する。
ステップS114において、左右のレーダ装置3L,3Rが左側のレーダ装置3Lから発射された第3レイヤLL3を受光する。
ステップS115において、左側のレーダ装置3Lは自身の受光部から出力される受光信号に基づいて物体検知および距離測定のためのデータ処理を行い、右側のレーダ装置3Rは発光待機状態となる。
【0029】
ステップS116において、右側のレーダ装置3Rは、ディレイ時間Tdの経過後、あるいは最大発光間隔Tmaxの経過後に、第3レイヤRL3を発光する。ステップS116では、左側のレーダ装置3Lは発光しない。
ステップS117において、左右のレーダ装置3L,3Rが右側のレーダ装置3Rから発射された第3レイヤRL3を受光する。
ステップS118において、右側のレーダ装置3Rは自身の受光部から出力される受光信号に基づいて物体検知および距離測定のためのデータ処理を行い、左側のレーダ装置3Lは発光待機状態となる。
【0030】
ステップS119において、左側のレーダ装置3Lは、ディレイ時間Tdの経過後、あるいは最大発光間隔Tmaxの経過後に、第4レイヤLL4を発光する。ステップS119では、右側のレーダ装置3Rは発光しない。
ステップS120において、左右のレーダ装置3L,3Rが左側のレーダ装置3Lから発射された第4レイヤLL4を受光する。
ステップS121において、左側のレーダ装置3Lは自身の受光部から出力される受光信号に基づいて物体検知および距離測定のためのデータ処理を行い、右側のレーダ装置3Rは発光待機状態となる。
【0031】
ステップS122において、右側のレーダ装置3Rは、ディレイ時間Tdの経過後、あるいは最大発光間隔Tmaxの経過後に、第4レイヤRL4を発光する。ステップS122では、左側のレーダ装置3Lは発光しない。
ステップS123において、左右のレーダ装置3L,3Rが右側のレーダ装置3Rから発射された第4レイヤRL4を受光する。
ステップS124において、右側のレーダ装置3Rは自身の受光部から出力される受光信号に基づいて物体検知および距離測定のためのデータ処理を行い、左側のレーダ装置3Lは発光待機状態となって、一連の処理を終了し、再びステップS101へ戻る。
【0032】
図4は、ステップS101〜S116の処理に対応するタイムチャートであり、第1レイヤLL1,RL1は路面で反射し、第2レイヤLL2,RL2と第3レイヤLL3は車両前方の障害物で反射した場合の例を示している。
【0033】
以上説明するように、この実施例の物体検知方法によれば、左側のレーダ装置3Lの発光を右側のレーダ装置3Rが受光した後に右側のレーダ装置3Rが発光し、右側のレーダ装置3Rの発光を左側のレーダ装置3Lが受光した後に左側のレーダ装置3Lが発光するので、左右のレーダ装置3L,3Rを完全に分離して交互に発光させることができる。その結果、レーダ装置3L,3Rの発光が干渉するのを防止することができ、検知精度を向上させることができる。
また、特別なコントローラが不要であり、しかも、レーダ装置3L,3Rを電気的に接続する配線も必要なく、省資源が可能である。
【0034】
特に、この実施例では、レーダ装置3L,3Rは、他方のレーダ装置の発光を受光してからディレイ時間Tdが経過した後に自身が発光するので、レーダ装置3L,3Rの発光が干渉するのを確実に防止することができ、検知精度を向上させることができる。
【0035】
また、この実施例では、レーダ装置3L,3Rは、レーダ装置3L,3R自身が発光してから最大発光間隔Tmaxが経過しても他方の反射光を受光しないときには、最大発光間隔Tmaxが経過したときに自身が発光するので、発光が長時間に亘って停止することがない。また、自身のレーダ装置の受光部が故障している場合や、他方のレーダ装置が発光不能の場合にも、自身のレーダ装置を一定周期で発光させることができるので、レーダ装置3L,3Rの一方が故障したときにも物体検知を行うことができ、フェールセーフとなる。
【0036】
さらに、この実施例では、ステップS101〜S124の一連の処理を1サイクルとしたときに、各サイクルの初めに第1レイヤLL1,RL1に対する受光信号を発光のトリガーとしていて、第1レイヤLL1,RL1はそれぞれ同じ位置(すなわち、車両前端から所定距離Dだけ離れた路面)で反射した反射光として受光される確率が高いので、発光の安定性を確保することができる。
【0037】
〔他の実施例〕
なお、この発明は前述した実施例に限られるものではない。
例えば、前述の実施例において、発光のトリガーとして用いている受光信号を、物体の有無判定や物体までの距離測定のデータとして利用することも可能である。
レ−ザ光の上下方向の発射角度は4段階に限らない。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】この発明に係る物体検知方法を車両前方の物体検知に適用した実施例におけるレーザ光の発光状態を示す平面図である。
【図2】前記実施例におけるレーザ光の発光状態を示す側面図である。
【図3】前記実施例におけるレーザ光の受発光処理を示すフローチャートである。
【図4】前記実施例におけるレーザ光の受発光のタイムチャートである。
【図5】前記実施例におけるレーザ光の受発光のイメージ図である。
【符号の説明】
【0039】
3L 左側のレーザレーダ装置(第1の物体検知手段)
3R 右側のレーザレーダ装置(第2の物体検知手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信手段と受信手段を備える物体検知手段から電磁波を送信し、該電磁波が物体で反射した反射波を前記物体検知手段で受信して物体を検知する物体検知方法において、
第1の物体検知手段が送信した電磁波の反射波を第2の物体検知手段で受信した後に前記第2の物体検知手段が電磁波を送信し、前記第2の物体検知手段が送信した電磁波の反射波を前記第1の物体検知手段が受信した後に前記第1の物体検知手段が電磁波を送信することを特徴とする物体検知方法。
【請求項2】
前記第1および第2の物体検知手段は、他方の物体検知手段が送信した電磁波の反射波を受信してから第1の所定時間が経過した後に自らの電磁波を送信することを特徴とする請求項1に記載の物体検知方法。
【請求項3】
前記第1および第2の物体検知手段は、該第1および第2の物体検知手段自らが電磁波を送信してから第2の所定時間を経過しても他方の物体検知手段が送信した電磁波の反射波を受信しない場合には該反射波を受信しなくても自らの電磁波を送信することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の物体検知方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−224614(P2008−224614A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−67270(P2007−67270)
【出願日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】