説明

現像カートリッジ、プロセスカートリッジ、及び電子写真画像形成装置

【課題】カラー電子写真画像形成装置本体1に、現像ローラ51を先端にして装着する現像カートリッジ5、または感光ドラムを先端にして装着するプロセスカートリッジにおいて、装置本体1の小型化に伴い、これらカートリッジの装着スペースが縮小されても、現像ローラ51や感光ドラムを損傷することなく、交換可能となる現像カートリッジ、プロセスカートリッジ、電子写真画像形成装置本体を提供する。
【解決手段】装置本体1の装着ガイド12と係合するガイド部54を有する現像カートリッジ5やプロセスカートリッジに現像ローラ51や感光ドラムより装着方向に突出した突出部54aを設けることにより、カートリッジ着脱時に現像ローラ51や感光ドラムの損傷を防止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、現像カートリッジを取り外し可能に装着する電子写真画像形成装置に関する。また、本発明は、プロセスカートリッジを取り外し可能に装着する電子写真画像形成装置に関する。
【0002】
ここで、電子写真画像形成装置とは、電子写真画像形成プロセスを用いて、記録媒体に画像を形成するものである。電子写真画像形成装置としては、例えば、電子写真複写機、電子写真プリンタ(例えばカラーレーザビームプリンタ、カラーLEDプリンタ等)、フアクシミリ装置、及びワードプロセッサがある。
【0003】
プロセスカートリッジは、プロセス手段としての帯電手段、現像手段、及びクリーニング手段のうちの少なくとも一つと、電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化して、装置本体に取り外し可能に装着されるものである。尚、電子写真感光体(以下、感光体という。)に作用する帯電手段、現像手段、及びクリーニング手段をプロセス手段という。尚、感光体と現像手段とを一体的に有するプロセスカートリッジを所謂一体型と称する。また、感光体と現像手段以外のプロセス手段とを一体的に有するプロセスカートリッジを所謂分離型と称する。
【0004】
現像カートリッジは、現像ローラを有し、現像ローラによって、感光体に形成された静電潜像(以下、潜像という)を現像するのに用いられる現像剤(トナー)を収納している。尚、現像カートリッジの場合には、感光体は、装置本体、又は、所謂分離型プロセスカートリッジに設けられている(この場合には、プロセスカートリッジは、現像手段を有してはいない)。
また、現像カートリッジ及びプロセスカートリッジは、電子写真画像形成装置の本体(以下、装置本体という。)に取り外し可能に装着されて、記録媒体に画像を形成する画像形成プロセスに寄与する。
ここで、現像カートリッジ及びプロセスカートリッジは、使用者自身によって装置本体に着脱することができる。そのため、使用者自身で装置本体のメンテナンスを容易に行うことができる。
【背景技術】
【0005】
電子写真画像形成装置において、カラー画像を形成するには、例えばイエロー色、マゼンタ色、シアン色、ブラック色の現像剤(以下、トナーという。)によって形成された現像剤像(以下、トナー像という。)を重ね合わせる方法が知られている。さらにトナーを収容する現像剤収容部(以下、トナー収容部という。)と現像ローラなどの現像部材を枠体に組み込みユニット化し(以下、現像カートリッジと称する。)、トナーや現像ローラが所定の寿命に到達したとき、簡単に交換可能にするカートリッジ方式が広く採用されている。
一方、電子写真感光体と、これに作用するプロセス手段とを一体にユニット化し(以下、プロセスカートリッジと称する。)、感光体やプロセス手段が所定の寿命に到達したとき、簡単に交換可能にするカートリッジ方式も広く採用されている。
【0006】
更に、トナー像を重ね合わせる方法として、4パス方式と1パス方式がある。4パス方式においては、一つの感光体に対して、現像器を並列に配置し、感光体上に形成された潜像を、それぞれの現像器により順次現像してトナー像とする。そして、中間転写体上に複数のトナー像を重ね合わせてカラー画像を形成する(特許文献1参照。)。1パス方式においては、複数の感光体を並列に配置し、それぞれの感光体上の潜像を現像してトナー像とする。これらのトナー像を記録媒体上に順次転写することでカラー画像を形成する(特許文献2参照。)。4パス方式は感光体、露光手段などが一つで構成できるために、装置の低コスト化や小型化に好適な方式である。一方、1パス方式は、複数の感光体、露光手段等が必要になるものの、カラー画像のプリントスピードを高速化することができる方式である。
【0007】
近年、カラー電子写真画像形成装置(以下、画像形成装置という。)の普及が進んでおり、ユーザーのニーズも多様化している。中でも、画像形成装置を卓上に設置して使用するケースが増加しており、小型化が望まれている。
一方、特許文献1に示したように、画像形成装置においては、現像ローラを先端にして、現像カートリッジを装置本体に挿入することが知られている。また、特許文献2に示したように、画像形成装置においては、感光体を先端にして、プロセスカートリッジを装置本体に挿入することが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2001−117350号公報
【特許文献2】特開2006−189737号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
装置本体の小型化が進むにつれ、現像カートリッジやプロセスカートリッジを装着するスペースも縮小する。ゆえに、狭いスペースであっても、簡単に現像カートリッジやプロセスカートリッジの交換が可能な技術が望まれている。特に、現像ローラを先端側にして、装置本体に挿入する構成の場合、装置本体に装着されている隣接する現像カートリッジに現像ローラ、が接触するおそれが考えられる。この接触により、現像ローラが傷つくおそれが考えられる。
【0010】
そこで、本発明の目的は、更なる小型化を実現した画像形成装置を提供することである。
また、本発明の目的は、現像カートリッジを現像カートリッジ装着部に装着する際に、装着すべき現像カートリッジの有する現像ローラが装置本体側の部材に接触するおそれを低減する画像形成装置及び現像カートリッジを提供することである。ここで、装置本体側の部材とは、例えば、装置本体に設けられた外壁及び/又はカートリッジ装着部に既に装着されている隣接するカートリッジ及び/又はカートリッジ装着部等である。
また、本発明の目的は、現像カートリッジ交換時に、現像ローラの損傷を低減する画像形成装置、及び、現像カートリッジを提供することである。
また、本発明の目的は、プロセスカートリッジをプロセスカートリッジ装着部に装着する際に、装着すべきプロセスカートリッジの有する感光体が装置本体側の部材に接触するおそれを低減する画像形成装置及びプロセスカートリッジを提供することである。ここで、装置本体側の部材とは、例えば、装置本体に設けられた外壁及び/又はカートリッジ装着部に既に装着されている隣接するカートリッジ及び/又はカートリッジ装着部等である。
また、本発明は、プロセスカートリッジ交換時に、感光体の損傷を低減する、画像形成装置、及び、プロセスカートリッジを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、本発明は、本体側ガイド部と、それぞれ異なる色の現像剤を収容する複数の現像カートリッジを、取り外し可能に並べて装着する現像カートリッジ装着部と、を有する電子写真画像形成装置本体に取り外し可能に装着される現像カートリッジにおいて、前記現像剤を収容する現像剤収容部と、前記現像剤を用いて、電子写真感光体に形成された静電潜像を現像する現像ローラと、前記現像ローラの長手方向の一端と他端とに設けられた第一の現像カートリッジ側ガイド部であって、前記現像カートリッジを前記電子写真画像形成装置本体に装着する際に、前記本体側ガイド部と係合し、前記現像カートリッジの移動軌跡を規制する第一の現像カートリッジ側ガイド部と、前記現像ローラの前記長手方向の前記一端と他端とに設けられた突出部と、を設け、前記現像カートリッジは、前記電子写真画像形成装置本体に対して、前記現像ローラの前記長手方向と直交する装着方向に装着され、かつ、前記現像ローラを先端にして前記現像カートリッジ装着部に装着され、前記突出部は、前記装着方向において、前記現像ローラよりも下流側に突出して設けられている構成とした。
また、他の発明は、プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置に関するものである。
【発明の効果】
【0012】
そこで、本発明によれば、更なる小型化を実現した画像形成装置を提供することができる。
また、本発明によれば、現像カートリッジを現像カートリッジ装着部に装着する際に、装着すべき現像カートリッジの有する現像ローラが装置本体側の部材に接触するおそれを低減する画像形成装置及び現像カートリッジを提供することができる。
また、本発明によれば、現像カートリッジ交換時に、現像ローラの損傷を低減する画像形成装置、及び、現像カートリッジを提供することができる。
また、他の本発明によれば、プロセスカートリッジをプロセスカートリッジ装着部に装着する際に、装着すべきプロセスカートリッジの有する感光体が装置本体側の部材に接触するおそれを低減する画像形成装置及びプロセスカートリッジを提供することである。
また、他の本発明によれば、プロセスカートリッジ交換時に、感光体の損傷を低減する、画像形成装置、及び、プロセスカートリッジを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】4パス方式の電子写真画像形成装置の全体構成図。
【図2】現像カートリッジの交換方法を説明する図。
【図3】現像カートリッジの斜視図。
【図4】(A)は、現像カートリッジ及び装置本体の斜視図。(B)は、ガイド溝を示す図。
【図5】現像カートリッジ及びガイド溝を示す模式図。
【図6】(A)は、現像カートリッジの突出部を示す斜視図。(B)は、現像カートリッジの第二のガイド部を示す斜視図。
【図7】ガイド部材が突出位置、退避位置にある状態を示す斜視図。
【図8】現像カートリッジの部分拡大図。
【図9】ガイド溝、突部を示す図。
【図10】現像カートリッジ装着時のガイド部材、カムの動作を示す模式図。
【図11】現像カートリッジ取り出し時のガイド部材、カムの動作を示す模式図。
【図12】1パス方式の電子写真画像形成装置の全体構成図。
【図13】トレイ部材を取り出した状態を示す図。
【図14】プロセスガイド溝、現像ガイド溝を示す斜視図。
【図15】(A)は、プロセスカートリッジの斜視図。(B)は、現像カートリッジの斜視図。
【図16】プロセスカートリッジ、現像カートリッジの装着時の状態を示す斜視図。
【図17】プロセスカートリッジ、現像カートリッジの装着時の状態を示す図。
【図18】(A)は、プロセスカートリッジの突出部を示す斜視図。(B)は、プロセスカートリッジの第二のプロセスカートリッジガイドを示す斜視図。
【図19】プロセスカートリッジ、現像カートリッジ、トレイ部材を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の形状、その相対配置などは、特定的な記載がないかぎりは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【実施例1】
【0015】
[カラー電子写真画像形成装置]
本発明のカラー電子写真画像形成装置(以下、画像形成装置という。)について、図1を用いて説明する。図1は、4パス方式の画像形成装置本体(以下、装置本体という。)1の断面図である。図1の中央部に電子写真感光体ベルト(以下、ベルトという。)31を有する感光体ユニット(以下、ユニットという。)3が配置されている。また、ユニット3の下方には、帯電ローラ(帯電部材)4、更に潜像形成手段であるスキャナー2が配置される。更にその下方には記録媒体である紙(シート)82を積載するカセット81が配置されている。ユニット3の右方には現像ローラ51(現像部材)(51Y、51M、51C、51K)を有する現像カートリッジ5(5Y、5M、5C、5K)を取り外し可能に装着する現像カートリッジ装着部18(図1、図2)が配置されている。図1において、装着部18には、それぞれ異なる色の現像剤を収容している複数の現像カートリッジ5が装着されている。装着部18は、カートリッジ5を取り外し可能に装着する空間である。装着部18に装着されたカートリッジ5は、更に、その右方に配置されている押圧部材としての加圧バネ(弾性部材)111の弾性力によって、ユニット3へ向けて押圧される。即ち、現像ローラ51がベルト31に向かって付勢される。従って、装着部18に装着されたカートリッジ5は、現像ローラ51がベルト31と接触する画像形成位置に位置する。また、ユニット3の左方にはベルト31に付着した付着物を除去するクリーニングブレード(クリーニング部材)61を有するクリーニング部6が配置されている。更にその左方には、紙(記録媒体)82を搬送する搬送部8が配置されている。一方、ユニット3の上方には、ベルト31上に形成された現像剤画像(以下、トナー像という。)が転写される転写ベルト(中間転写体)71を有する転写部7が配置されている。また、更にその上方には、紙82上にトナー像を定着する定着部9が配置されている。尚、装置本体1とは、画像形成装置200からカートリッジ5の構成を除いた構成である。また、記録媒体とは、画像形成装置200によって画像が形成されるものであって、例えば、紙、OHPシート等が含まれる。
次に、各部の構成について詳細に説明する。
【0016】
[給紙部]
図1を用いて給紙部8について説明する。給紙部8は、カセット81に積載した紙82を転写部7へ向かって搬送する。給送ローラ83は、装置本体1の画像形成動作に応じて回転し、カセット81に積載収納された紙82を一枚ずつ給送する。レジストローラ84は、紙82を静止待機させる非回転の動作と、紙82を転写部7に向けて搬送する回転の動作とを所定のシーケンスで行い、転写工程時のトナー像と紙82との位置合わせを行う。紙82が搬送された直後は、レジストローラ84は回転を停止している。転写ベルト71上のトナー像の形成が終了した後、ローラ84は、所定のタイミングで回転を開始する。
【0017】
[感光体ユニット]
次に、図1を用いて、感光体ユニット3について説明する。ユニット3は、ベルト31、ベルト31を駆動する駆動ローラ32、各色の現像ローラ51(51Y、51M、51C、51K)と対向する位置に配置される対向ローラ33、1次転写ローラ72と対向する位置に配置される1次転写対向ローラ34を有する。ベルト31は、ベルト31の表面に有機光導電体からなる感光層を有しており、回転駆動可能に支持されている。ベルト31は、回転時には駆動ローラ32によって、反時計方向に回転される。画像形成動作時、帯電ローラ4によって帯電処理を施されたベルト31は、画像情報に応じてスキャナー2から照射されたレーザー光Lによって静電潜像が形成される。なお、本実施例において、ベルト31を用いているが、潜像担持体としては、所謂感光体ドラムであっても差し支えない。感光体ドラムとは円筒形のシリンダ表面に感光層を有するものである。
【0018】
[現像カートリッジ]
次に現像カートリッジ5について、図1を用いて説明する。カートリッジ5は現像剤(以下、トナーという。)を収容する現像剤収容部(以下、トナー収容部という。)52(52Y,52M,52C,52K)、現像ローラ51、及び、現像ローラ51を回転自在に支持し、トナー収容部52を一体化する現像枠体53(53Y,53M,53C,53K)を有する。現像ローラ51は画像形成動作時、時計方向に回転し、トナーを担持(付着する)する。担持された(付着した)トナーは現像ローラ51とローラ33が対向する部分において、現像ローラ51に所定のバイアスを印加することによってベルト31の静電潜像に応じて現像される。これによって、ベルト31上にトナー像を形成する。現像はそれぞれ1色ずつ行われ、フルカラー画像を形成する際には、本実施例においては、イエロー色、マゼンタ色、シアン色、ブラック色の順でトナー像を形成する。本実施例において、4つのカートリッジ5は、装置200の設置面(不図示)に対して垂直方向に並べて配置されているが、これはベルト31の形状に対応した配置にならったものである。例えば、ベルト31が斜めになっていれば、これに対応して4つのカートリッジ5を斜めに配置すればよい。更に、ベルト31に代えて、感光体ドラムを用いる場合には、感光体ドラムの形状にならって、4つのカートリッジを円弧状に配置する。尚、カートリッジ5Yは、イエロー色のトナーをトナー収容部52Yに収容しているものであって、イエロー色のトナー像を形成する。カートリッジ5Mは、マゼンタ色のトナーをトナー収容部52Mに収容しているものであって、マゼンタ色のトナー像を形成する。カートリッジ5Cは、シアン色のトナーをトナー収容部52Cに収容しているものであって、シアン色のトナー像を形成する。カートリッジ5Kは、ブラック色のトナーをトナー収容部52Kに収容しているものであって、ブラック色のトナー像を形成する。尚、各カートリッジ5は、収容しているトナーの色が異なるのみで、他の構成は同じである。
【0019】
[転写部]
次に転写部7について図1を用いて説明する。転写部7は転写ベルト71、1次転写ローラ72、2次転写対向ローラ73、駆動ローラ74、2次転写ローラ75、転写クリーナ76を有する。画像形成動作時、ベルト71は、ローラ74によって時計方向に回転される。ベルト31上のトナーは、対向ローラ34と転写ローラ72が対向する1次転写ニップ部において、転写ローラ72に印加した所定のバイアスによりベルト31から転写ベルト71に転写される(1次転写工程)。この動作を繰り返し、転写ベルト71上に、イエロー色、マゼンタ色、シアン色、ブラック色のトナー像を、順次重ね合わせることでフルカラー画像を形成する。転写ローラ75は、1次転写工程を繰り返して行っている間、転写ベルト71から離間している。転写ローラ75は、転写ベルト71上に4色のトナー像が形成された後、所定のタイミングで対向ローラ73方向に移動し、転写ベルト71と当接する。このとき、レジストローラ84より搬送された紙82を転写ローラ75と対向ローラ73との間の2次転写ニップ部で狭持し、転写ローラ75に所定のバイアスを印加することで転写ベルト71上のトナー像を紙82に転写する(2次転写工程)。転写クリーナ76は、1次転写工程を繰り返して行っている間、転写ベルト71から離間している。クリーナ76は、2次転写工程開始後、転写ベルト71上のトナー像の後端が通過した後、所定のタイミングで転写ベルト71と当接する。そして、2次転写工程で転写しきれなかった残留トナーをクリーナ76で清掃する。
【0020】
[クリーニング部]
クリーニング部6は、クリーニングブレード61(以下、ブレードという。)と廃トナー容器62を有する。ベルト31上に形成されたトナー像は、対向ローラ34と転写ローラ72との間の1次転写ニップ部で転写ベルト71に転写される。転写されなかった残トナーは、ブレード61で清掃される。回収された残トナーは、除去トナー容器(除去トナー収容部)62に収容される。
【0021】
[定着部]
定着部9は、加熱ローラ91と加圧ローラ92を有する。紙82上に転写されたトナー像がローラ91とローラ92の間のニップ部を通過するとき、所定の温度、圧力で定着される。
【0022】
[排紙部]
そして、トナー像が定着された紙82は、排紙部10の排紙ローラ101によって装置本体外へ排出され、積載部102に積載される。
【0023】
[現像カートリッジの寿命]
画像形成動作を繰り返すことによって、トナー収容部52に収容されたトナーは、消費される。また、現像ローラ51は、画像形成動作を繰り返すことによって劣化する。現像ローラ51が劣化した場合、画像形成動作によって出力される画像の品質が落ちる場合がある。つまり、現像カートリッジ5は所定回数の画像形成動作を繰り返すと、寿命を迎えることとなる。寿命を越えて現像カートリッジ5を使用すると、画像品質が低下するおそれがある。そこで、カートリッジ5は、使用者が満足できる画像品質が得られなくなった場合に、新品のカートリッジ5と交換することで、良好な画像形成動作が可能となる。
【0024】
[ガイド部材]
図3は、カートリッジ5の斜視図である。図3に示すように、現像枠体53に回転可能に支持された現像ローラ51の長手方向一端と他端には、現像カートリッジ側ガイド部としてのガイド部材54が設けられている。尚、本実施例において、ガイド部材54は枠体53に直接形成しても良いし、或いは、別部材でも良い。更に、現像ローラ51はその一部分がカートリッジ5(枠体53)から露出した状態となっている。ガイド部材54は、カートリッジ5の長手方向(現像ローラ51の長手方向)の一端と他端とに、そして、カートリッジ5の短手方向(現像ローラ51の長手方向と直交する方向)に沿って、枠体53の外側に設けられている。現像ローラ51の軸51aは、ガイド部材54(枠体53)に回転可能に支持されている。ガイド部材54は、カートリッジ5を装置本体1(カートリッジ装着部18)に装着する装着方向Xに延在する突出部54aを有する。突出部54aは、現像ローラ51よりも装着方向Xに突出している。即ち、突出部54aは、現像ローラ51の先端51aよりも装着方向Xの下流側に突出している。装着方向Xは、現像ローラ51の長手方向(軸線方向)と直交する方向である。また、先端51aは、装着方向Xにおいて、現像ローラ51の最下流側の長手方向に沿った部分である。
【0025】
[現像カートリッジの交換作業]
次に、図2〜図5を用いて、カートリッジ5の交換作業について、説明する。複数のカートリッジ5は、図2に示すように、装置本体1に設けられた開閉カバー(開閉部材)11を開放し、現像ローラ51を先端にしてカートリッジ装着部18(18Y、18M、18C、18K)に取り外し可能に装着される。尚、カバー11は、ヒンジ11aを中心にして回動する。カートリッジ装着部18は、装置本体1に設けられている。各カートリッジ5は、垂直方向に並べてカートリッジ装着部18に着脱可能である。一方、図2、図4(A)に示すように、装置本体1にはガイド溝(本体側ガイド部)12(12Y、12M、12C、12K)が設けられている。ガイド溝12は、使用者がカートリッジ5を装置本体1(装着部18)に装着する際に、カートリッジ5の移動軌跡を規制する。またガイド溝12は、使用者がカートリッジ5を装置本体1(装着部18)から取り外す際に、カートリッジ5の移動軌跡を規制する。また、ガイド溝12は、装置本体1の内壁1aに設けられている。即ち、ガイド溝12は、装着部18において、装着方向Xと交差する方向の一端側と他端側に互いに向き合って設けられている。ガイド溝12は図4(B)に示すように、カートリッジ5を装着する際に、ガイド部材54と係合する形状になっている。なお、本実施例において、図3に示すように、ガイド部材54の高さ方向の幅hは、現像枠体53(カートリッジ5)の高さ方向の幅Hよりも狭く設定している。しかしながら、幅hは、現像枠体53の高さ方向の幅Hと同じ幅に設定しても良い。この場合には、現像枠体53にガイド部材としての機能を持たせることができる。
尚、移動軌跡とは、ガイド部材(カートリッジ側ガイド部)54がガイド溝(本体側ガイド部)12と係合した後に、カートリッジ5が装着部18(画像形成を行うための装着位置)に到達するまでの移動経路である。本実施例では、本体側ガイド部が溝12である。また、カートリッジ側ガイド部が、カートリッジ5を装置本体1に装着する装着方向に沿って長細形状、且つ、枠体53から外方に突出したガイド部材54である。従って、ガイド部材54がガイド溝12に上下を規制された状態で、即ち、その移動軌跡を規制された状態で、カートリッジ5は、所定の装着部18にガイドされる。しかしながら、本実施例はこれに限定されない。例えば、カートリッジ側ガイド部が溝であって、また、本体側ガイド部が突出部であっても良い。この場合であっても、カートリッジ5は、上下を規制された状態で、即ち、その移動軌跡を規制された状態で、所定の装着部18にガイドされる。また、例えば、カートリッジ側ガイド部が突出部であって、また、本体側ガイド部が突出部であっても良い。この場合には、カートリッジ側ガイド部としての突出部が、本体側ガイド部としての突出部に支持された状態で、カートリッジ5は、所定の装着部18にガイドされる。このような場合には、カートリッジ5は、下方への移動を規制された状態で、即ち、その移動軌跡を規制された状態で、所定の装着部18にガイドされる。尚、後述する実施例においても同様である。尚、枠体53(53Y、53M、53C、53K)は、カートリッジ53の外壁である。
【0026】
以下、図4(A)、図5を用いて、カートリッジ5Mの装着方法を例に挙げて説明する。尚、他のカートリッジ5についても同様であるため、説明は割愛する。
図4(A)に示すように、カートリッジ5Mを装着する際には、装置本体1には、これに隣接するカートリッジ5Y、5Cは、既に装置本体1(装着部18)に装着されている。そのため、カートリッジ5Mは、カートリッジ5Y(枠体53Y)やカートリッジ5C(枠体53C)及び装置本体1の外壁1cに設けられた開口1bに向かって装着される(図4)。まず、カートリッジ5Mを図4(A)に示すように、現像ローラ51Mを先端にして、ガイド部材54Mとガイド溝12Mの位置合わせを行い、開口1bに向かってカートリッジ5Mを移動させる。本実施例によれば、位置合わせが出来ていない場合には、ガイド部材54Mの先端が装置本体1の外壁1cや、すでに装着されている隣接したカートリッジ5Y、5C(枠体53Y、53C)に接触する。そのため、これ以上カートリッジ5Mを装着方向Xへ移動することは出来ない。尚、ガイド部材54Mは現像ローラ51Mの先端51aよりも装着方向X前方(装着方向下流側)に突出している。そのため、装置本体1の外壁1cやカートリッジ5Y、5Cに現像ローラ51Mを接触させることはない。これによって、本実施例によれば、現像ローラ51Mが傷付くことを未然に防止することができる。即ち本実施例によれば、前述した位置合わせが出来ていない状態で、カートリッジ5Mを装置本体1に装着しようとした場合に、現像ローラ51Mが本体1側の部材に接触するのを防止することができる突出長さでもってガイド部材54Mが設けられている。及び、ガイド部材54Mは、現像ローラ51Mの一端側と他端側でもって、現像ローラ51Mが本体1側の部材に接触するのを防止することができる位置に設けられている。ここで、装置本体1側の部材とは、例えば、装置本体1に設けられた内壁1a,外壁1c及び/又はカートリッジ装着部18に既に装着されている隣接するカートリッジ及び/又はカートリッジ装着部18等である。他のカートリッジ5も同様な構成である。
【0027】
図5に示すように、カートリッジ5Mを開口1bに挿入していくとき、まずガイド部材54Mとガイド溝12Mが係合される。このままカートリッジ5Mを更に装置本体1の奥に向かって挿入する。そして、現像ローラ51Mが開口1bに到達する時には、カートリッジ5Mの装着時の移動軌跡は、ガイド部材54Mとガイド溝12Mとの係合によって規制される。更に、カートリッジ5Mを装置本体1の奥に向かって移動する。これによって、現像ローラ51Mが、隣接するカートリッジ5Y(枠体53Y)やカートリッジ5C(枠体53C)と接触することなく、カートリッジ5Mを装着部18Mに装着することができる。尚、カートリッジ5Mを装置本体1から取り外す際には、この操作の反対の操作を行えばよい。
【0028】
現像ローラ51Mが開口1bを通過する間、ガイド部材54Mとガイド溝12Mは係合している。従って、カートリッジ5Mを装置本体1から取り外す際に、内壁1aやカートリッジ5Y、5C(枠体53Y、53C)に現像ローラ51Mを接触させてしまうことはない。よって、現像ローラ51Mの損傷を防止することができる。また、現像ローラ51Mの表面にトナーが付着している場合であっても、カートリッジ5Y、5C(枠体53Y、53C)をトナーで汚してしまうことを防止できる。
【0029】
以上説明したように、本実施例によれば、画像形成装置200の小型化を実現するために、開口1bを縮小しても、現像ローラ51にダメージを与えたり、周囲をトナーで汚したりすることはない。従って、カートリッジ5の交換を円滑に行うことができる。
【0030】
本実施例において、ガイド部材54は、現像ローラ51よりも装着方向X前方(装着方向X下流側)に突出する突出部54aを有する。しかしながら、図6(A)に示すように、突出部55をカートリッジ5(枠体53)に設けても良い。突出部55は現像ローラ51よりも装着方向X下流側(装着方向X前方)に突出するように配置されている。カートリッジ5を装置本体1(装着部18)に装着する時、ガイド溝(本体側ガイド部)12とガイド部材(第一の現像カートリッジ側ガイド部)54の位置があっていない状態で、カートリッジ5を装置本体1に挿入しようとしても突出部55が、装置本体の内壁1a、外壁1cや隣接するカートリッジに接触する。従って本実施例によれば、現像ローラ51を傷付ける、及び、現像ローラ51からトナーが落下することを未然に防止できる。更に、突出部55に、ガイド溝12と係合し、カートリッジ5の移動軌跡を規制するガイド機能を持たせても良い。
【0031】
また、図6(B)に示すように、ガイド部材54に、現像ローラ51の先端51aよりも更に装着方向Xの下流側(前方)に突出した突出部としての、第二のガイド部54aを設けてもよい。例えば、枠体53において、現像ローラ51の長手方向の一端と他端とに突出部(第二の現像カートリッジ側ガイド部)54aを設けても良い。図3に示す実施例においては、突出部54aは、ガイド部材54と一体であるが、図6(B)に示すように、突出部54aをガイド部材54とは別体に設けても良い。これらの実施例の場合に、突出部54aは、ガイド溝(本体側ガイド部)12と係合して、カートリッジ5を案内するための第二のガイド部としての機能を有する。
尚、突出部54aが先端51aから装着方向Xの下流側(前方)に突出する突出長及び突出部54aの幅hは、例えば現像ローラ51の曲率を考慮して適宜定めれば良い。
【実施例2】
【0032】
次に、実施例2について、説明する。本実施例はカートリッジ5のガイド部材(現像カートリッジ側ガイド部)56を移動可能にしたものである。装置本体などの構成については実施例1と同様なため、説明は割愛する。
【0033】
[現像枠体]
枠体53には、図8に示すように、現像ローラ51に印加するための現像バイアスを装置本体1から受けるための電気接点である現像バイアス電気接点(以下、現像電極という。)532が設けられている。尚、枠体53は、現像ローラ51とトナー収容部52とを一体に有する(支持する)。ガイド部材(現像カートリッジ側ガイド部)56は、カートリッジ5を装置本体1に着脱する際に、ガイド溝(本体側ガイド部)12と係合して、カートリッジ5の移動軌跡を規制する。また、枠体53には、ガイド部材56を退避位置P2に係止する係止部材の一部であるロック穴531が設けられている。ロック穴531は、装着方向Xにおいて、ガイド部材56の上流側に設けられている。
【0034】
[ガイド部材]
ガイド部材56は図7に示すように、装着方向X方向に沿って移動可能となっている。ここで、装着方向X方向とは、カートリッジ5の短手方向であり、及び、現像ローラ51の長手方向と交差(直交)する方向である。図7(A)はガイド部材56が現像ローラ51の先端51aよりも装着方向X方向下流側に突出した状態(以下、突出位置P1と称す。)であり、図7(B)はガイド部材56の先端が現像ローラ51の先端51aよりも装着方向X方向上流側に退避した状態(以下、退避位置P2と称す。)を示している。図8に示すように、ガイド部材56には、ガイドカム561、カムバネ(弾性部材)562、ガイド部材56の付勢部材であるガイドバネ(弾性部材)563が設けられている。また、図8に示すように、ガイド部材56が突出位置P1にあるとき、現像電極532はガイド部材56のカバー部56aに覆われている。これにより、電極532は保護された状態となっている。カバー部56aは、突出部として機能する。カートリッジ5が装置本体1の外部にあるときは、ガイド部材56が突出位置P1にある。ガイド部材56が突出位置P1にあるとき、カバー部としての突出部56aは、現像ローラ51の先端51aよりも装着方向X下流側に突出している。ガイドカム561は回転中心561aを中心にして揺動可能に支持され、バネ562の弾性力によって反時計方向に付勢される。バネ563の一端部は、現像枠体53の一端バネ取付部53aに連結され、バネ563の他端部は、ガイド部材56の他端バネ取付部56bに連結されている。ガイド部材56は、バネ563の弾性力によって退避位置P2から突出位置P1に向かって、弾性的に付勢されている。カム561には、第一当接部561b、第二当接部(係止部)561c、第三当接部(係止解除部)561dが設けられている。図8に示すように、ガイド部材56が突出位置P1にあるとき、第二当接部561cは現像枠体53の壁面53bに当接している。そのため、バネ562の弾性力(付勢力)が作用しても、カム561は、これ以上反時計方向に揺動することは出来ない。しかし、ガイド部材56が、図7(B)に示すように、退避位置P2に移動したとき、第二当接部561cは、ロック穴531に引き込まれる。そして、バネ562の弾性力によって、カム561は、反時計方向に揺動可能となる。第二当接部561cがロック穴531に係合した状態において、ガイド部材56は、退避位置P2に係止された状態になる。この状態から、カム561を時計方向に揺動させて、第二当接部561cとロック穴531との係合を解除すると、ガイド部材56の係止が解除される。そして、バネ563の弾性力により、ガイド部材56は退避位置P2から突出位置P1に移動する。つまり、ガイド部材56は突出位置P1から退避位置P2に移動可能に設けられており、バネ563の弾性力によって、突出位置P1に付勢されている。更に、カム561、バネ562、ロック穴531により、ガイド部材56は退避位置P2に係止すること、また、係止を解除することが可能となる。更に、電極532は、ガイド部材56が図7(A)に示すように突出位置P1に位置しているとき、ガイド部材56のカバー部56aによって保護されている。ガイド部材56が図7(B)に示すように退避位置P2にあるとき、現像電極532はカバー部56aから露出するように構成される。
【0035】
[ガイド溝]
更に、図9に示すようにガイド溝12には、ガイドカム561と係合する係合部である突部121が設けられている。更に、ガイド溝12には、現像ローラ51に所定のバイアスを印加する装置本体側の電気接点(本体側電気接点)122が設けられている。
【0036】
[装着時のガイド部材の動作]
次に図10を用いてカートリッジ5を装置本体1(装着部18)に装着する時のガイド部材56、ガイドカム561の動作について説明する。なお図10(A)は、カートリッジ5を装着部18(装置本体1)装着し始めた状態を示し、以下図10(B)、図10(C)と装着動作が進行し、図10(D)は装着動作が完了した状態である。
【0037】
まず、図10(A)に示すように、カートリッジ5を装置本体1に装着する時、ガイド部材56と装置本体1のガイド溝12との位置合わせをし、装置本体1に挿入する。このとき電極532はガイド部材56のカバー部56aに覆われているため、保護されていることとなる。更にカートリッジ5の装着部18に挿入を進めていき、図10(B)の状態になると、カム561の第一当接部561b(被当接部)とガイド溝12に設けられた突部121の当接部121bが当接する。このときカム561は揺動可能に支持されているため、反時計方向にモーメントが発生する。しかし、カム561の第二当接部561cと現像枠体53の壁面53bとが当接する。そのため、カム561は、回転出来ない。従って、このままカートリッジ5を装着部18に挿入していくと、ガイド部材56は、この状態で静止したまま、カートリッジ5のその他の部分が侵入していく。図10(C)の状態に至ると、第二当接部561cは、現像枠体53に設けられたロック穴531に引き込まれる。そして、カム561は反時計方向に回転し、図10(C)に示す二点鎖線の状態から実線の状態になる。このとき第一当接部561bはガイド溝12の突部121の当接部121bから開放される。しかしながら、ガイド部材56はカム561によってこの位置に係止された状態となる。このとき、ガイド部材56は退避位置に移動を完了し、電極532はガイド部材56のカバー部56aから露出した状態となっている。このまま、カートリッジ5を装着部18に装着していけば、図10(D)に示すように、電極(カートリッジ側電気接点)532と電気接点(本体側電気接点)122とが当接する。そして、図1に示すように、カバー11を閉じることで、カートリッジ5の装着動作が完了する。このとき、カートリッジ5は加圧バネ(弾性部材)111の弾性力によってベルト31の方向に加圧される。しかし、本実施例にて説明したように、ガイド部材56は退避位置に係止されているため、バネ563の弾性力によるガイド部材56を突出位置方向に付勢する付勢力は、現像ローラ51に掛からない。よって、バネ111の弾性力により、現像ローラ51をベルト31に、適切な圧力で押圧することができる。
【0038】
[取り外し時のガイド部の動作]
次にカートリッジ5を本体1(装着部18)から取り出す時のガイド部材56、カム561の動作について図11を用いて説明する。図11は、図11(A)、(B)、(C)、(D)に進むに従って、カートリッジ5が本体1から取り出される状態を示している。まず、図2に示すように、カバー11を開放しカートリッジ5を本体1から引き抜いていく。このとき、図11(A)に示すように、ガイド部材56は退避位置に係止された状態で引き抜かれる。そして、図11(A)に示すように、カム561の第三当接部(係止解除部)561dは突部121の斜面(係合部)121aと当接する。更にカートリッジ5を本体1(装着部18)から引き抜いていくと、図11(B)に示すように、第三当接部(係止解除部)561dは斜面(係合部)121aを乗り上げる。カム561は時計方向に回転し、第二当接部561cはロック穴531から抜け出る。つまり、ガイド部材56は、この瞬間、退避位置に係止された状態から開放された状態となる。即ち、第三当接部(係止解除部)561dは、カートリッジ5を装着部18から取り出す際に、ガイド溝(本体側ガイド部)12に設けられた斜面(係合部)121aと係合して、第二当接部(係止部)561cの係止を解除する。従って、ガイド部材56は、バネ563の弾性力によって、突出位置に向かって移動する。そして、図11(C)に示すように、カム561の第一当接部561cが突部121の当接部121bと当接する位置まで移動する。更に図11(D)に示すように、カートリッジ5を引き抜いていけば、バネ563の弾性力によってガイド部材56は突出位置に移動する。ガイド部材56のカバー部56aは、電極532を覆う。カートリッジ5は、ガイド部材56とガイド溝12の係合によって、移動軌跡が規制されている。従って、隣接するカートリッジ5等に現像ローラ51を接触させることなく、カートリッジ5を本体1から取り出すことができる。
【0039】
前述した実施例1において、ガイド部材54は固定式であった。そのため、カートリッジ5を本体1に装着すると、図5に示すように、ガイド部材54の先端、すなわち突出部54aがユニット3の側面に侵入することとなる。一方、本実施例のように、本体1にカートリッジ5を装着し終わったとき、ガイド部材56が図7(B)のように退避位置P2に退避する。そこで、この部分に、例えばユニット3を駆動するための駆動部やバイアスを印加するための電極などを配置することができる、従って、装置全体の更なる小型化を図ることができる。
即ち本実施例によれば、前述した位置合わせが出来ていない状態で、カートリッジ5を装置本体1に装着しようとした場合に、現像ローラ51が本体1側の部材に接触するのを防止することができる突出長さでもってガイド部材56が設けられている。及び、ガイド部材56は、現像ローラ51の一端側と他端側でもって、現像ローラ51が本体1側の部材に接触するのを防止することができる位置に設けられている。ここで、装置本体1側の部材とは、例えば、装置本体1に設けられた内壁1a,外壁1c及び/又はカートリッジ装着部18に既に装着されている隣接するカートリッジ及び/又はカートリッジ装着部18等である。
【実施例3】
【0040】
本実施例は1パス方式のカラー電子写真画像形成装置に関する。1パス方式の画像形成装置はイエロー色、マゼンタ色、シアン色、ブラック色に対応する画像形成部をそれぞれ有しており、これらの色を順次重ね合わせることでカラー画像を形成する。実施例1、2で説明した4パス方式の画像形成装置に比べ、1パス方式の画像形成装置は、カラー画像の高速出力が可能となるという利点がある。
次に実施例3について説明する。なお、本実施例において、先に説明した実施例1、2と同一符号のものは、同一機能のものであるため説明は割愛する。
【0041】
[カラー電子写真画像形成装置]
図12は本実施例のカラー電子写真画像形成装置本体(以下、装置本体という。)100の断面図である。装置本体100の中央部には、4つの電子写真感光体ドラム(以下、ドラムという。)310(310Y、310M、310C、310K)が並列に配置されている。それぞれのドラム310に対してイエロー色、マゼンタ色、シアン色、ブラック色のトナーを収容したカートリッジ50(50Y、50M、50C、50K)が取り外し可能に装着される。尚、装置本体100とは、画像形成装置300からカートリッジ30、50を除いた構成である。ドラム310の上方にはスキャナーユニット20が配置され、それぞれのドラム310に対して、静電潜像を形成するためのレーザー光LY、LM、LC、LKが照射される。ドラム310の下方には転写部70が配置され、更にその下方には、記録媒体である紙82を収容するカセット81が配置される。
以下、各部について、詳細に説明するが、本実施例において、給紙部8、定着部9、排紙部10に関しては実施例1と同様であるため、説明は割愛する。
【0042】
[プロセスカートリッジ]
プロセスカートリッジ30(30Y、30M、30C、30K)は電子写真感光体ドラム310、ドラム310に作用するプロセス手段である帯電部材40、及び、クリーニング部材610をプロセス枠体301(301Y、301M、301C、301K)にて一体化したものである。更に、本実施例のカートリッジ30によれば、クリーニング部材610によってドラム310から除去されたトナーを収容する除去トナー収容部620を有する。ドラム310は円筒状のシリンダ表面に有機光導電体からなる感光層を有しており、プロセス枠体301に回転可能に支持され、駆動時には、時計方向に回転駆動される。
【0043】
[現像カートリッジ]
現像カートリッジ50(50Y、50M、50C、50K)はそれぞれイエロー色、マゼンタ色、シアン色、ブラック色のトナーを収容するトナー収容部520、現像手段である現像ローラ51、及び現像ローラ51を回転自在に支持し、トナー収容部520を一体化する現像枠体530を有する。カートリッジ50Yは、イエロー色のトナーをトナー収容部520に収容している。カートリッジ50Mは、マゼンタ色のトナーをトナー収容部520に収容している。カートリッジ50Cは、シアン色のトナーをトナー収容部520に収容している。カートリッジ50Kは、ブラック色のトナーをトナー収容部520に収容している。
【0044】
[転写部]
転写部70は、転写ベルト(中間転写体)710、1次転写ローラ720、2次転写対向ローラ730、転写駆動ローラ740、2次転写ローラ750を有する。
【0045】
[カートリッジ交換]
次にカートリッジ30、及び、カートリッジ50の交換について説明する。カートリッジ30が有するドラム310、帯電部材(プロセス手段)40、クリーニング部材(プロセス手段)610は画像形成動作を繰り返すたびに劣化する。また、トナー収容部520も所定量の除去トナーを回収したら、それ以上のトナーを回収することは出来ない。つまり、カートリッジ30は所定回数の画像形成動作を繰り返すと、寿命を迎えることとなる。即ち、使用者が満足できる品質の画像を形成することができなくなる。そこで、カートリッジ30は所定の寿命を迎えたら、新品と交換することで、良好な画像形成動作が可能となる。カートリッジ50についても同様に、現像ローラ51の劣化やトナー収容部520に収容されたトナーの消費などによって、寿命を迎え、寿命に到達した場合は、新品と交換する必要がある。
【0046】
[トレイ部材]
カートリッジ30及びカートリッジ50は、両カートリッジ30、50のカートリッジ装着部であるトレイ13に取り外し可能に装着される。トレイ(カートリッジ装着部)13は、プロセスカートリッジ装着部及び現像カートリッジ装着部(カートリッジ装着部)である。即ち、両カートリッジ30、50は、トレイ13に支持される。トレイ13は、カートリッジ30を取り外し可能に装着する装着部13aとカートリッジ50を取り外し可能に装着する装着部13bとをトレイ13の長手方向に沿って交互に設けている。両カートリッジ30、50を交換するには、図13に示すように、カバー110を開放し、トレイ13を装置本体100から取り出す。そして、装置本体100からトレイ13を引き出した状態でカートリッジ30、50の交換作業を行う。尚、図14は、トレイ(カートリッジ装着部)13を装置本体100から引き出した状態である。この状態で、トレイ(カートリッジ装着部)13に対するカートリッジ30、50の着脱を行う。尚、トレイ13は、装置本体100内に詰まった紙82を装置本体100から取り出す際には、装置本体100から離脱しても良い(図14)。この場合には、トレイ13が装置本体100から所定量以上引き出されるのを規制しているストッパ(不図示)を解除する。尚、前述した通り、装置本体100とは、画像形成装置300からカートリッジ30、50を除いた構成であり、トレイ13も装置本体100に含まれる。
図14は、装置本体100からトレイ13を取り出し、さらにトレイ13に装着されていたカートリッジ30、50を全て取り外した状態を示している。トレイ13の側板131の内壁には、カートリッジ30をトレイ13に対して着脱するとき、カートリッジ30の移動軌跡を規制するための本体側(トレイ側)ガイドであるガイド溝(本体側ガイド部)132と、カートリッジ50をトレイ13に対して着脱するとき、カートリッジ50の移動軌跡を規制する本体側(トレイ側)ガイドであるガイド溝(本体側ガイド部)133が設けられている。カートリッジ30は、トレイ13に対して着脱する際に、ガイド溝132にガイドされる。カートリッジ50、トレイ13に対して着脱する際に、ガイド溝133にガイドされる。
【0047】
[プロセスカートリッジ側ガイド部]
図15(A)はカートリッジ30の斜視図である。カートリッジ30はドラム310を露出した状態で矢印αで示す装着方向に装着される。装着方向αは、ドラム310の長手方向と直交する方向である。プロセス枠体301の長手方向両端には、図15(A)に示すように、カートリッジ30の着脱時において、ガイド溝132と係合して、カートリッジ30の移動軌跡を規制するプロセスカートリッジ側ガイド部であるガイド320が設けられている。更に、ガイド320(第一のプロセスカートリッジ側ガイド部)の装着方向αの先端には、ドラム310の先端310aよりも突出して突出部(第二のプロセスカートリッジ側ガイド部)320aを有している。
【0048】
[現像カートリッジ側ガイド部]
図15Bはカートリッジ50の斜視図である。カートリッジ50は現像ローラ51を露出した状態で矢印βで示す装着方向に装着される。装着方向βは、現像ローラ51の長手方向と直交行する方向である。現像枠体530の長手方向一端と他端には、図15Bに示すように、カートリッジ50をトレイ13に対して着脱時において、ガイド溝133と係合して、カートリッジ50の移動軌跡を規制する現像カートリッジ側ガイド部であるガイド540が設けられている。更にガイド540の装着方向βの先端には、現像ローラ51の先端51aよりも装着方向βの下流側に突出した突出部540aが設けられている。
【0049】
[カートリッジのトレイに対する装着作業]
次に図16、図17を用いて、トレイ13にカートリッジ30、50を装着する装着方法について説明する。なお、本説明において、交換するカートリッジはカートリッジ50Mと対応するカートリッジ30Mであり、交換するカートリッジはシアンの現像カートリッジ50Cとする。カートリッジ30、及び、カートリッジ50はそれぞれ独立して交換が可能である。従って、交換する必要のないカートリッジ30Y、30C、30K、及び、カートリッジ50Y、50M、50Kはトレイ部材13に、すでに装着した状態となっている。
【0050】
図16に示すように、トレイ13の側板131に設けられたガイド溝132Mはプロセスカートリッジ側ガイド320Mを受けるように設けられている。また、ガイド溝133Cは現像カートリッジ側ガイド540Cを受けるように設けられている。カートリッジ30Mは、図17に示すように、トレイ13の上方向からドラム310Mを下に向け、矢印α方向に装着される。まず、ガイド320Mとガイド溝132Mの位置合わせを行い、次いで、カートリッジ30Mをトレイ13に挿入していく。この位置があっていない場合には、ガイド320Mの突出部320aと側板131とが接触する。そのため、カートリッジ30Mはそれ以上奥に挿入できない。このとき、ガイド320Mの突出部320aはドラム310Mの先端310aよりも装着方向αの下流側に突出している。そのため、ドラム310Mがトレイ13と接触してドラム310Mを損傷することはない。ガイド320Mとガイド溝132Mの位置を合わせ、カートリッジ30Mをトレイ13に挿入していくとき、カートリッジ30Mの装着時の移動軌跡は、ガイド320Mとガイド溝132Mの係合によって規制される。つまり、ドラム310Mが、これと隣接する現像枠体530Y、530M及びトレイ13の側板131に設けられた開口131aを通過するときには、すでにカートリッジ30Mの装着軌跡が規制されている。そのため、ドラム310Mを損傷することなく、トレイ13に対する装着ができる。カートリッジ50Cは、プロセス枠体301Cと、プロセス枠体301Kと側板131によって構成された開口131bに向かって矢印βで示す装着方向に装着する。このとき、カートリッジの装着方法で説明したのと同様に、開口131bを現像ローラ51Cが通過するときにはガイド540Cとガイド溝133Cとの係合によって、カートリッジ50Cの移動軌跡は規制される。従って、現像ローラ51Cをトレイ13等に接触させて損傷することなく、カートリッジ50Cのトレイ13に対する装着ができる。尚、カートリッジ30M、カートリッジ50Cをそれぞれトレイ13から取り外すときは、前述した装着動作と反対の操作を行えばよい。このように、本実施例によれば、使用者が、トレイ13にカートリッジ30、50を支持した状態(装着した状態)で、トレイ13を本体100の内側に押し込むことによって、カートリッジ30、50は装置本体100の画像形成位置に装着される。また、使用者が、トレイ13にカートリッジ30、50を支持した状態で、トレイ13を本体100から外側に引き出すことによって、カートリッジ30、50は装置本体100から取り出すことができる。尚、トレイ13を本体100の内側に押し込むことによって、カートリッジ30、50は装置本体100の画像形成位置に位置させる構成については、公知の構成を適宜適用することができる。
なお、本実施例において、本体側ガイド部は、トレイ13の側板131に設けられたガイド溝132及び133である。また、カートリッジ側ガイド部は、カートリッジ30及び50をトレイ13に装着する装着方向α及びβに沿って長細形状、且つ、枠体301及び530から外方に突出したガイド部材320及び540である。従って、ガイド部材320及び540がガイド溝132及び133にトレイ13の引き出し方向の上流側及び下流側を規制された状態で、即ち、その移動軌跡を規制された状態で、カートリッジ30及び50は、所定の装着部13a及び13bへガイドされる。しかしながら、本実施例はこれに限定されない。例えば、カートリッジ側ガイド部が溝であって、また、本体側ガイド部が突出部であっても良い。この場合であっても、カートリッジ30及び50は、引き出し方向の上流側及び下流側を規制された状態で、即ち、その移動軌跡を規制された状態で、所定の装着部13a及び13bへガイドされる。また、例えば、カートリッジ側ガイド部が突出部であって、また、本体側ガイド部が突出部であっても良い。この場合には、カートリッジ側ガイド部としての突出部が、本体側ガイド部としての突出部に支持された状態で、カートリッジ30及び50は、所定の装着部13a及び13bにガイドされる。このような場合には、カートリッジ30及び50は、引き出し方向の上流側又は下流側のどちらかへの移動を規制された状態で、即ち、その移動軌跡を規制された状態で、所定の装着部13a及び13bへガイドされる。
【0051】
以上説明したように、本実施例によれば、1パス方式の画像形成装置において、ドラムと、それに作用するプロセス手段を一体化したカートリッジ30をトレイ(カートリッジ装着部)13に対して着脱するとき、ドラムがトレイ13内を移動するときには、カートリッジ30の移動軌跡が規制されている。このため、ドラムをトレイ13に接触させて損傷することなく、カートリッジ30の交換ができる。
【0052】
本実施例において、ドラム310の先端310aよりも装着方向α下流側にガイド320の突出部320aが突出する構成について、説明した。しかしながら、本実施例によれば、図18(A)に示すように、突出部330をカートリッジ30のプロセス枠体301に設けても良い。即ち、突出部320aは、図18(A)に示すように、突出部330はドラム310より装着方向αに突出するように配置される。カートリッジ30を装置本体に装着する時、ガイド溝132と第一のプロセスカートリッジ側ガイド部であるプロセスカートリッジガイド320の位置があっていない状態で、トレイ13(装置本体1)に挿入しようとしても突出部330が、装置本体100の内壁または隣接して装着されたプロセスカートリッジ或いは現像カートリッジに接触するので、感光ドラムの損傷を防止できる。更に突出部(第二のプロセスカートリッジ側ガイド部)330はプロセスカートリッジガイド溝132と係合し、プロセスカートリッジ30の移動軌跡を規制するガイド機能を持たせても良い。図18(B)に示すように、第一のプロセスカートリッジ側ガイド部であるプロセスカートリッジガイド320に、ドラム310よりも更に装着方向αに突出した突出部としての第二のプロセスカートリッジ側ガイド部320aを設けてもよい。図15(A)に示す実施例においては、突出部320aは、プロセスカートリッジガイド320と一体であるが、図18(B)に示すように、突出部320aをプロセスカートリッジガイド320と別体に設けてもよい。突出部320aは、プロセスカートリッジを案内するための第二のガイド部としての機能を有する。即ち本実施例によれば、前述した位置合わせが出来ていない状態で、カートリッジ30をトレイ13に装着しようとした場合に、ドラム310がトレイ13(本体1側の部材)に接触するのを防止することができる突出長さでもってガイド部材320(320a)が設けられている。及び、ガイド部材320(320a)は、ドラム310の一端側と他端側でもって、ドラム310が本体1側の部材に接触するのを防止することができる位置に設けられている。ここで、装置本体1側の部材とは、例えば、装置本体1に設けられたトレイ(カートリッジ装着部)13である。また、カートリッジ50をトレイ13に装着しようとした場合に、現像ローラ51がトレイ13(本体1側の部材)に接触するのを防止することができる突出長さでもってガイド540(540a)が設けられている。及び、ガイド部材540(540a)は、現像ローラ51の一端側と他端側でもって、現像ローラ51が本体1側の部材に接触するのを防止することができる位置に設けられている。ここで、装置本体1側の部材とは、例えば、装置本体1に設けられたトレイ(カートリッジ装着部)13である。
【実施例4】
【0053】
また、実施例3で示した構成において、図19に示すように、実施例2で示したようにガイド部材が突出位置から退避位置に移動可能にして、更に係止部を設けても良い。図19に示すように、トレイ(カートリッジ装着部)13は、プロセスカートリッジ装着部及び現像カートリッジ装着部(カートリッジ装着部)である。複数のカートリッジ30は、水平方向に並べてトレイ13のプロセスカートリッジ装着部13aに着脱可能である。カートリッジ30は、感光体ドラム310を先端にして装着部13aに取り外し可能に装着される。また、複数の現像カートリッジ50は、水平方向に並べてトレイ13の現像カートリッジ装着部13bに着脱可能である。カートリッジ50は、現像ローラ51を先端にして装着部13bに取り外し可能に装着される。トレイ13は、装着部13aと装着部13bとをトレイ13の長手方向に沿って交互に設けている。トレイ13の内壁に設けられたガイド溝(本体側ガイド部)132(132Y、132M、132C、132K)には当接部及び係合部として機能する突部1321(1321Y、1321M、1321C、1321K)、ガイド溝133(本体側ガイド部)(133Y、133M、133C、133K)には当接部及び係合部として機能する突部1331(1331Y、1331M、1331C、1331K)が設けられている。
【0054】
以下に、カートリッジ30Mについて説明する。なお、他のカートリッジも同様の構成であるので説明を省略する。プロセスカートリッジ側ガイド部であるカートリッジ30Mの長手方向(ドラム310の長手方向)の一端と他端に設けられたプロセスカートリッジ側ガイド部340Mには、カム341Mが設けられている。ガイド部340Mはカートリッジ30Mをトレイ13の装着部13aに装着する装着方向において、ドラム310の先端310aよりも下流側に退避可能に突出している。カム341Mは、ガイド部340Mが退避位置に移動したとき、ガイド部340Mを係止する係止部である。プロセス枠体301には、カム341Mが係合するロック穴3011Mが配設される。更に実施例2の図8で示したものと同様に、カートリッジ30は、ガイド340Mを突出位置方向に付勢するガイドバネ(弾性部材)(不図示)、カム341Mを回転方向に付勢するカムバネ(弾性部材)(不図示)を有している。
また、以下に、現像カートリッジ50Cについて説明する。なお、他のカートリッジも同様の構成であるので説明を省略する。カートリッジ50Cの長手方向(現像ローラ51の長手方向)の一端と他端とに設けられた現像カートリッジ側ガイド550Cには、カム551Cが設けられている。カム551Cは、ガイド550Cが退避位置に移動したとき、ガイド550Cを係止する係止部である。現像枠体530Cには、カム551Cが係合するロック穴5301Cが設けられている。実施例2の図8で示したものと同様に、現像カートリッジガイド550Cを突出位置に向かって付勢するガイドバネ(弾性部材)(不図示)、カム551を回転方向に付勢するカムバネ(弾性部材)(不図示)が配設される。これらの動作に関する説明は、実施例2と同様なため説明は割愛する。
【0055】
このような構成をカートリッジ30が有することによって、トレイ13に装着したときに、ガイド部340が退避位置に移動可能となる。同様にカートリッジ50をトレイ13に装着したときに、ガイド部550が退避位置に移動可能となる。従って、トレイ13に設けられたガイド溝132、ガイド溝133は、実施例3で示した各々のガイド溝よりも長さを短縮することができる。従って、トレイ13の小型化が図れる。更に、カートリッジ30を転写ベルト710に押圧する押圧部材(弾性部材)(不図示)を設けてもよい。押圧部材は、電子写真感光体ドラム310が電子写真感光体ドラム上に形成された現像剤像を転写する転写ベルト710に向かうように、カートリッジ30を押圧する。これによって、カートリッジ30を装置本体100に装着したとき、ドラム310が転写ベルトに対して押圧する押圧力が適正に保たれる。また、カートリッジ30が押圧部材により押圧される際に、ガイド部340は、カム(係止部)341により退避位置に係止される。
尚、本実施例においても、ガイド部材の配置、突出長さ等は、前述した実施例3と同様に定めれば良い。
【符号の説明】
【0056】
1、100・・・電子写真画像形成装置本体、
5、50・・・現像カートリッジ、
12、132、133・・・ガイド溝(本体側ガイド部)、
13・・・トレイ部材(プロセスカートリッジ装着部)、
18・・・現像カートリッジ装着部、
30・・・プロセスカートリッジ、
31・・・感光体ベルト(感光体)、
51・・・現像ローラ、
52、520・・・トナー収容部(現像剤収容部)、
54、56、540、550・・・ガイド部材(現像カートリッジ側ガイド部)、
54a、55、56a、320a、540a・・・突出部、
310・・・感光ドラム(感光体)、
320、340・・・プロセスカートリッジガイド(プロセスカートリッジ側ガイド部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体側ガイド部と、複数の現像カートリッジを、取り外し可能に並べて装着する現像カートリッジ装着部と、を有する電子写真画像形成装置本体に取り外し可能に装着される現像カートリッジにおいて、
前記現像剤を収容する現像剤収容部と、
前記現像剤を用いて、電子写真感光体に形成された静電潜像を現像する現像ローラと、
前記現像ローラの長手方向の一端と他端とに設けられた第一の現像カートリッジ側ガイド部であって、前記現像カートリッジを前記電子写真画像形成装置本体に装着する際に、前記本体側ガイド部と係合し、前記現像カートリッジの移動軌跡を規制する第一の現像カートリッジ側ガイド部と、
前記現像ローラの前記長手方向の前記一端と他端とに設けられた突出部と、
を有し、
前記現像カートリッジは、前記電子写真画像形成装置本体に対して、前記現像ローラの前記長手方向と直交する装着方向に装着され、かつ、前記現像ローラを先端にして前記現像カートリッジ装着部に装着され、
前記突出部は、前記装着方向において、前記現像ローラよりも下流側に突出して設けられていることを特徴とする現像カートリッジ。
【請求項2】
前記突出部は、前記現像カートリッジを前記現像カートリッジ装着部に装着する際に、前記本体側ガイド部と係合して、前記現像カートリッジの移動軌跡を規制する第二の現像カートリッジ側ガイド部であることを特徴とする請求項1に記載の現像カートリッジ。
【請求項3】
前記第一の現像カートリッジ側ガイド部と前記第二の現像カートリッジ側ガイド部は、一体の現像カートリッジ側ガイド部であり、
前記現像カートリッジ側ガイド部は、
前記装着方向において、前記現像ローラよりも下流側に突出する突出位置と、前記装着方向において、前記現像ローラの先端よりも上流側に退避する退避位置と、を移動可能に設けられており、
前記現像カートリッジが前記電子写真画像形成装置本体から取り外されている状態では、前記現像カートリッジ側ガイド部は前記突出位置に位置しており、
前記現像カートリッジ側ガイド部が前記本体側ガイド部と係合して前記現像カートリッジが前記現像カートリッジ装着部に向かって移動する際に、前記本体側ガイド部に設けられた当接部と、前記現像カートリッジ側ガイド部の有する被当接部が当接することによって、前記現像カートリッジ側ガイド部は、前記突出位置から前記退避位置に向かって移動し、
前記現像カートリッジが前記現像カートリッジ装着部に到達した際に、前記現像カートリッジ側ガイド部は前記退避位置に位置することを特徴とする請求項2に記載の現像カートリッジ。
【請求項4】
更に、前記現像カートリッジは、
前記退避位置から前記突出位置に向かって、前記現像カートリッジ側ガイド部を弾性的に付勢する付勢部材と、
前記現像カートリッジ側ガイド部が前記突出位置から前記退避位置に移動した際に、前記現像カートリッジ側ガイド部を前記退避位置に係止する係止部と、
前記現像カートリッジを前記現像カートリッジ装着部から取り出す際に、前記本体側ガイド部に設けられた係合部と係合して、前記係止部の係止を解除する係止解除部と、
を有し、
前記電子写真画像形成装置本体に設けられ、前記現像ローラが前記電子写真感光体に向かうように前記現像カートリッジを押圧する押圧部材によって、前記現像カートリッジが押圧される際に、前記現像カートリッジ側ガイド部は、前記退避位置に係止されていることを特徴とする請求項3に記載の現像カートリッジ。
【請求項5】
更に、前記現像カートリッジは、前記現像ローラに印加するバイアスを前記電子写真画像形成装置本体から受けるための現像バイアス電気接点を有し、
前記現像カートリッジ側ガイド部が前記突出位置にあるとき、前記現像カートリッジ側ガイド部に形成されたカバー部によって、前記現像バイアス電気接点を覆い、
前記現像カートリッジ側ガイド部が前記退避位置にあるとき、前記現像カートリッジ側ガイド部のカバー部から前記現像バイアス電気接点が露出することを特徴とする請求項3または4に記載の現像カートリッジ。
【請求項6】
本体側ガイド部と、複数のプロセスカートリッジを、取り外し可能に並べて装着するプロセスカートリッジ装着部と、を有する電子写真画像形成装置本体に取り外し可能に装着されるプロセスカートリッジにおいて、
前記プロセスカートリッジは、
電子写真感光体ドラムと、
前記電子写真感光体ドラムの長手方向の一端と他端とに設けられた第一のプロセスカートリッジ側ガイド部であって、前記プロセスカートリッジを前記電子写真画像形成装置本体に装着する際に、前記本体側ガイド部と係合し、前記プロセスカートリッジの移動軌跡を規制する第一のプロセスカートリッジ側ガイド部と、
前記電子写真感光体ドラムの前記長手方向の前記一端と他端とに設けられた突出部と、
を有し、
前記プロセスカートリッジは、前記電子写真画像形成装置本体に対して、前記電子写真感光体ドラムの前記長手方向と直交する装着方向に装着され、かつ、前記電子写真感光体ドラムを先端にして前記プロセスカートリッジ装着部に装着され、
前記突出部は、前記装着方向において、前記電子写真感光体ドラムよりも下流側に突出して設けられていることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項7】
前記突出部は、前記プロセスカートリッジを前記プロセスカートリッジ装着部に装着する際に、前記本体側ガイド部と係合して、前記プロセスカートリッジの移動軌跡を規制する第二のプロセスカートリッジ側ガイド部であることを特徴とする請求項6に記載のプロセスカートリッジ。
【請求項8】
前記第一のプロセスカートリッジ側ガイド部と前記第二のプロセスカートリッジ側ガイド部は、一体のプロセスカートリッジ側ガイド部であり、
前記プロセスカートリッジ側ガイド部は、
前記装着方向において、前記電子写真感光体ドラムよりも下流側に突出する突出位置と、前記装着方向において、前記電子写真感光体ドラムの先端よりも上流側に退避する退避位置と、を移動可能に設けられており、
前記プロセスカートリッジが前記電子写真画像形成装置本体から取り外されている状態では、前記プロセスカートリッジ側ガイド部は前記突出位置に位置しており、
前記プロセスカートリッジ側ガイド部が前記本体側ガイド部と係合して前記プロセスカートリッジが前記プロセスカートリッジ装着部に向かって移動する際に、前記本体側ガイド部に設けられた当接部と、前記プロセスカートリッジ側ガイド部の有する被当接部が当接することによって、前記プロセスカートリッジ側ガイド部は、前記突出位置から前記退避位置に向かって移動し、
前記プロセスカートリッジが前記プロセスカートリッジ装着部に到達した際に、前記プロセスカートリッジ側ガイド部は前記退避位置に位置することを特徴とする請求項7に記載のプロセスカートリッジ。
【請求項9】
更に、前記プロセスカートリッジは、
前記退避位置から前記突出位置に向かって、前記プロセスカートリッジ側ガイド部を弾性的に付勢する付勢部材と、
前記プロセスカートリッジ側ガイド部が前記突出位置から前記退避位置に移動した際に、前記プロセスカートリッジ側ガイド部を前記退避位置に係止する係止部と、
前記プロセスカートリッジを前記プロセスカートリッジ装着部から取り出す際に、前記本体側ガイド部に設けられた係合部と係合して、前記係止部の係止を解除する係止解除部と、
を有し、
前記電子写真画像形成装置本体に設けられ、前記電子写真感光体ドラムが前記電子写真感光体ドラム上に形成された現像剤像を転写する転写体に向かうように前記プロセスカートリッジを押圧する押圧部材によって、前記プロセスカートリッジが押圧される際に、前記プロセスカートリッジ側ガイド部は、前記退避位置に係止されていることを特徴とする請求項8に記載のプロセスカートリッジ。
【請求項10】
複数の現像カートリッジが取り外し可能に装着され、記録媒体に画像を形成する電子写真画像形成装置において、
前記電子写真画像形成装置は、
本体側ガイド部と、
前記複数の現像カートリッジを、取り外し可能に並べて装着する現像カートリッジ装着部と、
を有し、
前記現像カートリッジは、
現像剤を収容する現像剤収容部と、
前記現像剤を用いて、電子写真感光体に形成された静電潜像を現像する現像ローラと、
前記現像ローラの長手方向の一端と他端とに設けられた第一の現像カートリッジ側ガイド部であって、前記現像カートリッジの前記装置本体に装着する際に、前記本体側ガイド部と係合し、前記現像カートリッジの移動軌跡を規制する第一の現像カートリッジ側ガイド部と、
前記現像ローラの前記長手方向の前記一端と他端とに設けられた突出部と、
を有し、
前記現像カートリッジは、前記装置本体に対して、前記現像ローラの前記長手方向と直交する装着方向に装着され、かつ、前記現像ローラを先端にして前記現像カートリッジ装着部に装着され、
前記突出部は、前記装着方向において、前記現像ローラよりも下流側に突出して設けられていることを特徴とする電子写真画像形成装置。
【請求項11】
前記突出部は、前記現像カートリッジを前記現像カートリッジ装着部に装着する際に、前記本体側ガイド部と係合して、前記現像カートリッジの移動軌跡を規制する第二の現像カートリッジ側ガイド部であることを特徴とする請求項10に記載の電子写真画像形成装置。
【請求項12】
前記第一の現像カートリッジ側ガイド部と前記第二の現像カートリッジ側ガイド部は、一体の現像カートリッジ側ガイド部であり、
前記現像カートリッジ側ガイド部は、
前記装着方向において、前記現像ローラよりも下流側に突出する突出位置と、前記装着方向において、前記現像ローラの先端よりも上流側に退避する退避位置と、を移動可能に設けられており、
前記現像カートリッジが前記装置本体から取り外されている状態では、前記現像カートリッジ側ガイド部は前記突出位置に位置しており、
前記現像カートリッジ側ガイド部が前記本体側ガイド部と係合して前記現像カートリッジが前記現像カートリッジ装着部に向かって移動する際に、前記本体側ガイド部に設けられた当接部と、前記現像カートリッジ側ガイド部の有する被当接部が当接することによって、前記現像カートリッジ側ガイド部は、前記突出位置から前記退避位置に向かって移動し、
前記現像カートリッジが前記現像カートリッジ装着部に到達した際に、前記現像カートリッジ側ガイド部は前記退避位置に位置することを特徴とする請求項11に記載の電子写真画像形成装置。
【請求項13】
更に、前記現像ローラが前記電子写真感光体に向かうように前記現像カートリッジを押圧する押圧部材を有し、
前記現像カートリッジは、更に、
前記退避位置から前記突出位置に向かって、前記現像カートリッジ側ガイド部を弾性的に付勢する付勢部材と、
前記現像カートリッジ側ガイド部が前記突出位置から前記退避位置に移動した際に、前記現像カートリッジ側ガイド部を前記退避位置に係止する係止部と、
前記現像カートリッジを前記現像カートリッジ装着部から取り出す際に、前記本体側ガイド部に設けられた係合部と係合して、前記係止部の係止を解除する係止解除部と、
を有し、
前記押圧部材によって、前記現像カートリッジが押圧される際に、前記現像カートリッジ側ガイド部は、前記退避位置に係止されていることを特徴とする請求項12に記載の電子写真画像形成装置。
【請求項14】
更に、前記現像ローラにバイアスを印加するための本体側電気接点を有し、
前記現像カートリッジは、更に、前記現像ローラに印加する前記バイアスを前記本体側電気接点から受けるための現像バイアス電気接点を有し、
前記現像カートリッジ側ガイド部が前記突出位置にあるとき、前記現像カートリッジ側ガイド部に形成されたカバー部によって、前記現像バイアス電気接点を覆い、
前記現像カートリッジ側ガイド部が前記退避位置にあるとき、前記現像カートリッジ側ガイド部のカバー部から前記現像バイアス電気接点が露出することを特徴とする請求項12または13に記載の電子写真画像形成装置。
【請求項15】
複数のプロセスカートリッジが取り外し可能に装着され、記録媒体に画像を形成する電子写真画像形成装置において、
前記電子写真画像形成装置は、
本体側ガイド部と、
前記複数のプロセスカートリッジを、取り外し可能に並べて装着するプロセスカートリッジ装着部と、
を有し、
前記プロセスカートリッジは、
電子写真感光体ドラムと、
前記電子写真感光体ドラムの長手方向の一端と他端とに設けられた第一のプロセスカートリッジ側ガイド部であって、前記プロセスカートリッジを前記装置本体に装着する際に、前記本体側ガイド部と係合し、前記プロセスカートリッジの移動軌跡を規制する第一のプロセスカートリッジ側ガイド部と、
前記電子写真感光体ドラムの前記長手方向の前記一端と他端とに設けられた突出部と、
を有し、
前記プロセスカートリッジは、前記装置本体に対して、前記電子写真感光体ドラムの前記長手方向と直交する装着方向に装着され、かつ、前記電子写真感光体ドラムを先端にして前記プロセスカートリッジ装着部に装着され、
前記突出部は、前記装着方向において、前記電子写真感光体ドラムよりも下流側に突出して設けられていることを特徴とする電子写真画像形成装置。
【請求項16】
前記突出部は、前記プロセスカートリッジを前記プロセスカートリッジ装着部に装着する際に、前記本体側ガイド部と係合して、前記プロセスカートリッジの移動軌跡を規制する第二のプロセスカートリッジ側ガイド部であることを特徴とする請求項15に記載の電子写真画像形成装置。
【請求項17】
前記第一のプロセスカートリッジ側ガイド部と前記第二のプロセスカートリッジ側ガイド部は、一体のプロセスカートリッジ側ガイド部であり、
前記プロセスカートリッジ側ガイド部は、
前記装着方向において、前記電子写真感光体ドラムよりも下流側に突出する突出位置と、前記装着方向において、前記電子写真感光体ドラムの先端よりも上流側に退避する退避位置と、を移動可能に設けられており、
前記プロセスカートリッジが前記装置本体から取り外されている状態では、前記プロセスカートリッジ側ガイド部は前記突出位置に位置しており、
前記プロセスカートリッジ側ガイド部が前記本体側ガイド部と係合して前記プロセスカートリッジが前記プロセスカートリッジ装着部に向かって移動する際に、前記本体側ガイド部に設けられた当接部と、前記プロセスカートリッジ側ガイド部の有する被当接部が当接することによって、前記プロセスカートリッジ側ガイド部は、前記突出位置から前記退避位置に向かって移動し、
前記プロセスカートリッジが前記プロセスカートリッジ装着部に到達した際に、前記プロセスカートリッジ側ガイド部は前記退避位置に位置することを特徴とする請求項16に記載の電子写真画像形成装置。
【請求項18】
更に、前記電子写真感光体ドラムが前記電子写真感光体ドラム上に形成された現像剤像を転写する転写体に向かうように前記プロセスカートリッジを押圧する押圧部材を有し、
前記プロセスカートリッジは、更に、
前記退避位置から前記突出位置に向かって、前記プロセスカートリッジ側ガイド部を弾性的に付勢する付勢部材と、
前記プロセスカートリッジ側ガイド部が前記突出位置から前記退避位置に移動した際に、前記プロセスカートリッジ側ガイド部を前記退避位置に係止する係止部と、
前記プロセスカートリッジを前記プロセスカートリッジ装着部から取り出す際に、前記本体側ガイド部に設けられた係合部と係合して、前記係止部の係止を解除する係止解除部と、
を有し、
前記押圧部材によって、前記プロセスカートリッジが押圧される際に、前記プロセスカートリッジ側ガイド部は、前記退避位置に係止されていることを特徴とする請求項17に記載の電子写真画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2010−210980(P2010−210980A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−57447(P2009−57447)
【出願日】平成21年3月11日(2009.3.11)
【特許番号】特許第4384251号(P4384251)
【特許公報発行日】平成21年12月16日(2009.12.16)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】