説明

画像処理装置、プレビュー画像取消方法およびプレビュー画像取消プログラム

【課題】利用者に煩雑な操作を強いることなく、容易に取り消し後のプレビュー画像を確認することができる画像処理装置を提供する。
【解決手段】画像データに対する各種の操作に応じた処理結果を示すプレビュー画像を生成し、生成されたプレビュー画像を表示する画像処理装置において、操作表示制御部151は、画像データに対する操作の履歴を記憶する操作履歴記憶手段に記憶された操作のうちの一の操作の取消を受付け、処理取消部132は、受付けられた操作を取り消した画像データを生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、プレビュー画像取消方法およびプレビュー画像取消プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ステープルやパンチ穴等のフィニッシング機能を備えるコピー機、複合機(MFP:MultiFunction Peripheral)が普及している。このようなコピー機や複合機では、誤った位置を指示して利用者が意図しない位置にステープルやパンチ穴を実施してしまうと、人手によってステープルを除去したり、印刷物自体を廃棄しなければならないという問題があった。
【0003】
このような問題を解決するものとして、指示したステープルやパンチ穴の位置をプレビュー画像で表示する情報処理装置が開示されている(特許文献1参照)。このような情報処理装置では、プレビュー画像を表示してステープルやパンチ穴の位置を予め確認することができるため、利用者が意図しない位置にステープルやパンチを施すことを防ぐことができ、無駄な印刷物の出力を防ぐことができる。
【0004】
【特許文献1】特開2001−67347号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術では、画像情報に対して様々な処理を実行してプレビュー画像を生成し、表示した後に、その処理の1つを取り消したい場合であっても処理を取り消すことができず、1つの処理を取り消したプレビュー画像を表示するためには、もとの画像情報に対して、取り消したい処理を除くすべての処理を指示して実行する必要があり、利用者の操作が煩雑であるという問題があった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、利用者に煩雑な操作を強いることなく、容易に取り消し後のプレビュー画像を確認することができる画像処理装置、プレビュー画像取消方法およびプレビュー画像取消プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、画像情報に対する各種の操作に応じた処理結果を示すプレビュー画像を生成し、生成された前記プレビュー画像を表示する画像処理装置において、前記画像情報に対する操作の履歴を記憶する操作履歴記憶手段と、前記操作履歴記憶手段に記憶された前記操作のうちの一の操作の取消を受付ける取消受付手段と、前記取消受付手段によって受付けられた前記操作を取り消した前記画像情報を生成する取消画像生成手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記操作が可逆処理であるか不可逆処理であるかを判定する可逆不可逆判定手段と、前記可逆不可逆判定手段によって前記操作が不可逆処理であると判定された場合に、当該操作の直前に生成された前記画像情報を処理画像記憶部に記憶する画像記憶手段と、をさらに備え、前記取消画像生成手段は、前記取消受付手段によって受付けられた前記操作が不可逆処理である場合は、前記処理画像記憶部から、前記操作の直前に記憶された前記画像情報を取得し、取得された前記画像情報に対して、取消を受付けた当該操作以降の前記操作履歴記憶手段に記憶された前記操作を実行し、当該操作を取り消した前記画像情報を生成すること、を特徴とする。
【0009】
また、請求項3にかかる発明は、請求項2に記載の画像処理装置において、前記取消画像生成手段は、前記取消受付手段によって受付けられた前記操作が可逆処理である場合は、現在の画像情報から当該操作に対応する画像を消去すること、を特徴とする。
【0010】
また、請求項4にかかる発明は、請求項1〜3のいずれか一つに記載の画像処理装置において、前記画像記憶手段は、前記可逆不可逆判定手段によって不可逆処理であると判定された前記操作の数が予め定められた数値以内である場合は、前記画像情報を前記処理画像記憶部に記憶すること、を特徴とする。
【0011】
また、請求項5にかかる発明は、請求項4に記載の画像処理装置において、前記可逆不可逆判定手段によって不可逆処理であると判定された前記操作の数が予め定められた数値を超える場合に、不可逆の操作数が予め定められた数値を超えている旨を警告する警告手段、をさらに備えることを特徴とする。
【0012】
また、請求項6にかかる発明は、請求項1〜5のいずれか一つに記載の画像処理装置において、前記処理画像記憶部は、メモリ装置であることを特徴とする。
【0013】
また、請求項7にかかる発明は、請求項1〜5のいずれか一つに記載の画像処理装置において、前記処理画像記憶部は、ハードディスク装置であることを特徴とする。
【0014】
また、請求項8にかかる発明は、画像情報に対する各種の操作に応じた処理結果を示すプレビュー画像を生成し、生成された前記プレビュー画像を表示する画像処理装置で実行されるプレビュー画像取消方法において、前記画像情報に対する操作の履歴を記憶する操作履歴記憶部に記憶された前記操作のうちの一の操作の取消を受付ける取消受付ステップと、前記取消受付ステップによって受付けられた前記操作を取り消した前記画像情報を生成する取消画像生成ステップと、を有することを特徴とする。
【0015】
また、請求項9にかかる発明は、請求項8に記載のプレビュー画像取消方法において、前記操作が可逆処理であるか不可逆処理であるかを判定する可逆不可逆判定ステップと、前記可逆不可逆判定ステップによって前記操作が不可逆処理であると判定された場合に、当該操作の直前に生成された前記画像情報を処理画像記憶部に記憶する画像記憶ステップと、をさらに有し、前記取消画像生成ステップは、前記取消受付ステップによって受付けられた前記操作が不可逆処理である場合は、前記処理画像記憶部から、前記操作の直前に記憶された前記画像情報を取得し、取得された前記画像情報に対して、取消を受付けた当該操作以降の前記操作履歴記憶部に記憶された前記操作を実行し、当該操作を取り消した前記画像情報を生成すること、を特徴とする。
【0016】
また、請求項10にかかる発明は、請求項9に記載のプレビュー画像取消方法において、前記取消画像生成ステップは、前記取消受付ステップによって受付けられた前記操作が可逆処理である場合は、現在の画像情報から当該操作に対応する画像を消去すること、を特徴とする。
【0017】
また、請求項11にかかる発明は、請求項8〜10のいずれか一つに記載のプレビュー画像取消方法において、前記画像記憶ステップは、前記可逆不可逆判定ステップによって不可逆処理であると判定された前記操作の数が予め定められた数値以内である場合は、前記画像情報を前記処理画像記憶部に記憶すること、を特徴とする。
【0018】
また、請求項12にかかる発明は、請求項11に記載のプレビュー画像取消方法において、前記可逆不可逆判定ステップによって不可逆処理であると判定された前記操作の数が予め定められた数値を超える場合に、不可逆の操作数が予め定められた数値を超えている旨を警告する警告ステップ、をさらに有することを特徴とする。
【0019】
また、請求項13にかかる発明は、画像情報に対する各種の操作に応じた処理結果を示すプレビュー画像を生成し、生成された前記プレビュー画像を表示する処理をコンピュータに実行させるプレビュー画像取消プログラムにおいて、前記画像情報に対する操作の履歴を記憶する操作履歴記憶部に記憶された前記操作のうちの一の操作の取消を受付ける取消受付機能と、前記取消受付機能によって受付けられた前記操作を取り消した前記画像情報を生成する取消画像生成機能と、を前記コンピュータに実行させることを特徴とする。
【0020】
また、請求項14にかかる発明は、請求項13に記載のプレビュー画像取消プログラムにおいて、前記操作が可逆処理であるか不可逆処理であるかを判定する可逆不可逆判定機能と、前記可逆不可逆判定機能によって前記操作が不可逆処理であると判定された場合に、当該操作の直前に生成された前記画像情報を処理画像記憶部に記憶する画像記憶機能と、を前記コンピュータに実行させ、前記取消画像生成機能は、前記取消受付機能によって受付けられた前記操作が不可逆処理である場合は、前記処理画像記憶部から、前記操作の直前に記憶された前記画像情報を取得し、取得された前記画像情報に対して、取消を受付けた当該操作以降の前記操作履歴記憶部に記憶された前記操作を実行し、当該操作を取り消した前記画像情報を生成すること、を特徴とする。
【0021】
また、請求項15にかかる発明は、請求項14に記載のプレビュー画像取消プログラムにおいて、前記取消画像生成機能は、前記取消受付機能によって受付けられた前記操作が可逆処理である場合は、現在の画像情報から当該操作に対応する画像を消去すること、を特徴とする。
【0022】
また、請求項16にかかる発明は、請求項13〜15のいずれか一つに記載のプレビュー画像取消プログラムにおいて、前記画像記憶機能は、前記可逆不可逆判定機能によって不可逆処理であると判定された前記操作の数が予め定められた数値以内である場合は、前記画像情報を前記処理画像記憶部に記憶すること、を特徴とする。
【0023】
また、請求項17にかかる発明は、請求項16に記載のプレビュー画像取消プログラムにおいて、前記可逆不可逆判定機能によって不可逆処理であると判定された前記操作の数が予め定められた数値を超える場合に、不可逆の操作数が予め定められた数値を超えている旨を警告する警告機能、を前記コンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、画像データに対する操作履歴を記憶し、当該操作に対する取消が指示された場合には操作を取り消した画像データからプレビュー画像を生成して表示するため、利用者に煩雑な操作を強いることなく、容易に取り消し後のプレビュー画像を確認することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる画像処理装置、プレビュー画像取消方法およびプレビュー画像取消プログラムの最良な実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。
【0026】
(第1の実施の形態)
本実施の形態について、添付図面を参照して説明する。本実施の形態は、画像処理装置として、コピー機能、ファクシミリ(FAX)機能、プリント機能、スキャナ機能及び入力画像(スキャナ機能により読取られた原稿画像や、プリンタあるいはFAX機能により入力された画像)を配信する機能等を複合したいわゆる複合機を適用した例である。
【0027】
図1は、第1の実施の形態にかかる複合機の構成を示すブロック図である。本実施の形態にかかる複合機100は、スキャナ110と、ADF(オート・ドキュメント・フィーダ)111と、スキャナコントローラ112と、画像記憶部120と、画像処理部130と、プリンタ140と、プリンタコントローラ142と、仕上げ処理部141と、操作表示部150と、操作表示制御部151と、システム制御部160と、通信制御部170と、可逆不可逆判定部181と、操作履歴記憶部183と、プレビュー画像記憶部185と、操作種別データベース187とを備えている。また、複合機100は、通信制御部170を介してネットワーク200と接続されている。そして、複合機100は、原稿1の画像を読み取って画像処理を施した後、印刷物2として出力する。
【0028】
システム制御部160は、各構成部と接続されていて、複合機100全体の制御を行うものである。例えば、選択されている用紙サイズに対して適切な走査領域情報をスキャナ110に提供するなどの制御である。このシステム制御部160は、不図示のCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などから構成されており、CPUがROMに格納されたプログラムに基づいてRAMのワーク領域を利用しながら動作することにより、各種処理が実行される。
【0029】
なお、複合機100で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記憶されて提供されてもよい。この場合、システム制御部160のCPUが上記記憶媒体からプログラムを読み出して主記憶装置(図示せず)上にロードすることで、複合機100に各種の機能を実現させる。また、プログラムを、インターネット等のネットワーク200に接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するようにしてもよい。または、プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供若しくは配布するようにしてもよい。
【0030】
通信制御部170は、LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)やインターネットなどのネットワーク200と接続され、通信プロトコルに従ってネットワークに接続された他の機器との間で画像データや制御データ等のやり取りを行うものである。
【0031】
スキャナ110は、スキャナコントローラ112に制御され、原稿1のイメージをデジタル画像データに変換する。なお、ADF111は、セットされた複数ページの原稿をスキャナ110の読取位置に1枚ずつ順に繰り出すことができる。ADF111を用いることにより、スキャナ110は複数ページの原稿を連続して自動的に読み込みを行うことができる。また、ADF111は、用紙の片面に印刷された片面原稿だけでなく、両面に印刷された両面原稿を反転させてスキャナ110に送り出すことができるので、スキャナ110に両面原稿を読み込ませることが可能である。スキャナコントローラ112は、システム制御部160の命令を受け、スキャナ110を制御する。
【0032】
画像記憶部120は、システム制御部160の命令を受け、スキャナ110で読み取った画像データや、ネットワーク200を介して外部から入力された画像データ等を一時的に保存しておくバッファメモリである。本実施の形態の複合機100は、自身の備えるスキャナ110から読み取った画像データ及び、ネットワーク200を介するなどして外部から入力された画像データのいずれをも処理して画像形成することができる。
【0033】
画像処理部130は、スキャナ110から送られて画像記憶部120に一時的に保存された多値データに対して、システム制御部160の命令を受け、γ補正やMTF補正処理等を施した後、スライス処理やディザ処理のような階調処理を施して2値(または多値)化処理を施す。また、画像処理部130は、ユーザが設定した機能に対応した各種の画像処理(拡大/縮小、濃度/色の調整など)、画像領域編集処理(領域削除、領域移動、領域反転など)やレイアウト加工処理(両面印刷/片面印刷、集約印刷、余白サイズの調整など)などを行う。
【0034】
画像処理部130は、さらにプレビュー画像生成部131と、処理取消部132とを備える。プレビュー画像生成部131は、入力した画像データ、後述するタッチパネル150aから入力された当該画像データに対する各種の項目入力に基づく設定処理に従って、プレビュー画像を生成する。処理取消部132は、生成されたプレビュー画像に対して操作取消の指示に従って、取り消された操作に対応する処理のみが施されていないプレビュー画像を生成する。処理取消部132は、本発明にかかる取消画像生成手段を構成する。
【0035】
プリンタ140は、プリンタコントローラ142に制御され、画像処理部130で処理された画像データに基づいて光ビームを偏向走査させ、感光体上に形成した静電潜像にトナーを使って現像し、生成されたトナー画像を転写紙に転写して、定着処理を行う電子写真技術を用いたプリンタである。なお、プリンタ140の印刷方式は、電子写真方式のほか、インクジェット方式、昇華型熱転写方式、銀塩写真方式、直接感熱記録方式、溶融型熱転写方式など、様々な方式を用いることができる。プリンタコントローラ142は、システム制御部160の命令を受けてプリンタ140を制御する。
【0036】
プリンタ140は、仕上げ処理部141を搭載している。仕上げ処理部141は、自動設定あるいは利用者による設定を受け付けて、印刷処理が施された印刷物2を部数やページ単位で仕分けするソート処理、印刷媒体に対して所定のスタンプを押印するスタンプ処理、複数枚の印刷媒体を揃えてステープルで綴じるステープル処理、あるいは複数枚の印刷媒体をバインダやファイルに綴じるためのパンチ穴をあけるパンチ処理等の仕上げ処理を行う。
【0037】
操作表示制御部151は、システム制御部160の命令を受けて操作表示部150の入出力を制御する。例えば、操作表示制御部151は、画像処理部130によって処理されたプレビュー画像を操作表示部150が備えているタッチパネル150aおよび表示パネル150bに出力制御する。より具体的には、操作表示制御部151は、生成された複数のプレビュー画像の表示位置を制御して表示パネル150bにプレビュー画像を表示する。また、操作表示制御部151は、タッチパネル150aの入力制御を行う。なお、表示パネル150bとタッチパネル150aは図面上別々に記載されているが、ここでは一体的に構成する。
【0038】
タッチパネル150aは、パネル上に、電気的あるいは磁気的にポインタの接触する位置を検出する。タッチパネル150aに対する指定手段(図示せず)としては、人間の指先、スタイラスペン、その他の接触入力具(以下、ポインタという)が適用可能である。すなわち、利用者は、タッチパネル150aに対してこのようなポインタを介して接触することにより強調条件や印刷条件を含む各種項目を入力する。
【0039】
なお、本実施の形態においては、タッチパネル150aに対する接触入力を例に挙げて説明するが、必ずしも接触入力のみが本発明の実施の形態ではない。例えば、操作表示部150は、タッチパネル150aの他に操作者による物理的なキーの押下を受付けて入力を行うハードキーを備え、印刷実行などの指示を与えるようにしてもよい。また、表示パネル150bは、複合機100が備える専有の表示装置を用いてもよい。
【0040】
操作表示部150は、操作表示制御部151に制御され、タッチパネル150aを介して設定内容の入力を受付け、プレビュー画像、画像データの仕上げを設定するためのメニュー項目等を表示手段である表示パネル150bに表示する。
【0041】
また、操作表示部150は、複合機100で実行したい機能を設定画面のメニュー項目として表示し、表示されたメニュー項目の中から利用者による設定入力を受付け、設定内容を取得する。すなわち、操作表示制御部151は、ポインタがタッチパネル150aに接触すると、押圧された部分の座標が検出される。選択可能領域における接触であることが検出されると、該当する項目が選択されたものとして、設定されている項目値を受付ける。操作表示制御部151は、本発明にかかる取消受付手段を構成する。
【0042】
システム制御部160は、操作表示制御部151を介して上述したような各種設定を受け付けると、画像記憶部120に記憶されているもとの画像データに対して画像処理部130で要求された設定処理を反映させてプレビュー画像を作成し、操作表示部150に送出して表示させる。
【0043】
操作種別データベース187は、画像データに対する操作が可逆処理であるか不可逆処理かを格納する。図2は、操作種別データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。操作種別データベース187は、操作種別と、可逆不可逆情報とを対応付けて記憶している。図2に示すように、操作種別“カラー白黒変換”は、“不可逆”処理であり、操作種別“ステープル”は、“可逆”処理である。ここで、不可逆処理とは、その処理を実行した場合に、処理後の画像データから処理前の画像データを生成することができない処理、または生成することが困難な処理をいい、可逆処理とは、その処理を実行した場合に、処理後の画像データから処理前の画像データを生成することができる処理をいう。
【0044】
可逆不可逆判定部181は、操作種別データベース187から操作情報取得部105によって取得された操作情報または取消操作情報が可逆処理か不可逆処理かを判定する。
【0045】
操作履歴記憶部183は、操作情報取得部105によって取得された操作情報を時系列に格納する。図3は、操作履歴記憶部のデータ構成の一例を示す説明図である。操作履歴記憶部183は、操作番号と、操作情報とを対応付けて記憶している。ここで、操作情報とは、1つの処理を実行するために必要な操作種別を含む一連の操作において入力される情報をいう。
【0046】
処理データ記憶部185は、不可逆処理を実行する直前までの処理が施された画像データ(以下、処理データという)を格納する。図4は、処理データ記憶部のデータ構成の一例を示す説明図である。処理データ記憶部185は、不可逆処理と判定された操作の操作番号と、処理データとを対応付けて記憶している。
【0047】
次に、以上のように構成されている画像処理装置による操作取消処理について説明する。図5−1、図5−2は、スキャナ、可逆不可逆判定部、処理取消部、プレビュー画像生成部、操作表示制御部が行う操作取消処理手順を示すフローチャートである。
【0048】
まず、スキャナ110は、原稿1を読取り、画像データを取得する(ステップS501)。スキャナ110は、取得した画像データを画像記憶部120に格納する(ステップS502)。プレビュー画像生成部131は、読取られた画像情報からプレビュー画像を生成し、操作表示制御部151は、操作表示部150にプレビュー画像を表示する(ステップS503)。操作表示制御部151は、印刷指示されたか否かを判断する(ステップS504)。印刷指示されたと判断した場合は(ステップS504:Yes)、画像処理部130は画像データに対して設定された画像処理を実行し、プリンタ140による印刷処理を実行する(ステップS505)。これにより、プレビュー画像で確認した画像処理が施された画像データを印刷することができる。
【0049】
印刷指示されていないと判断した場合は(ステップS504:No)、操作表示制御部151は画像データに対する操作情報を取得する(ステップS506)。例えば、操作表示部150に表示されたプレビュー画像の左上へのステープル指示を受付けることにより、ステープル操作を取得する。操作表示制御部151は、取得した操作情報を操作履歴記憶部183に格納する(ステップS507)。図3に示すように、スキャナ110によって読込まれた画像データに対する操作情報を時系列に記憶する。
【0050】
次に、可逆不可逆判定部181は、操作種別データベース187から取得した操作種別に対応する可逆不可逆情報を取得する(ステップS508)。可逆不可逆判定部181は、操作種別が不可逆処理であるか否かを判定する(ステップS509)。操作種別が不可逆処理であると判定した場合は(ステップS509:Yes)、可逆不可逆判定部181は不可逆操作が所定数以内であるか否かを判定する(ステップS510)。不可逆操作が所定数以内であると判定した場合は(ステップS510:Yes)、処理前の画像データを処理データ記憶部185に格納する(ステップS511)。不可逆操作が所定数以内でない、すなわち所定数を超えていると判定した場合は(ステップS510:No)、操作表示制御部151は操作表示部150に不可逆操作が所定数を超えた旨の警告を表示し(ステップS512)、エラー終了する。ステップS509において、操作種別が不可逆処理でないと判定した場合は(ステップS509:No)、ステップS513に進む。
【0051】
プレビュー画像生成部131は、画像データに対して操作情報に対応する処理を実行する(ステップS513)。プレビュー画像生成部131は、処理後の画像データからプレビュー画像を生成する(ステップS514)。操作表示制御部151は、プレビュー画像を操作表示部150に表示する(ステップS515)。
【0052】
操作表示制御部151は、画像データに対する操作取消の指示が取得されたか否かを判断する(ステップS516)。例えば、操作表示部150の操作画面に表示された操作取消ボタンが押下されたか否かによって、操作取消の指示を取得するようにしてもよい。画像データに対する操作取消の指示が取得されていないと判断した場合は(ステップS516:No)、ステップS504に戻る。
【0053】
画像データに対する操作取消の指示が取得されたと判断した場合は(ステップS516:Yes)、操作表示制御部151は操作履歴記憶部183に格納されている操作番号および操作情報を取得する(ステップS517)。操作表示制御部151は、取消指示可能な操作として、操作番号および操作種別を操作表示部150に表示する(ステップS518)。なお、取消指示可能な操作は、操作番号や操作種別のような文字によって表示されたボタン等を指示することに代えて、プレビュー画像から取消操作に対応する画像を指示することによって操作取消を指示してもよい。操作表示制御部151は、取消する操作番号、操作種別を取得する(ステップS519)。
【0054】
可逆不可逆判定部181は、操作種別データベース187から取消する操作種別に対応する可逆不可逆情報を取得する(ステップS520)。可逆不可逆判定部181は、操作種別が不可逆処理であるか否かを判断する(ステップS521)。操作種別が不可逆処理であると判断した場合は(ステップS521:Yes)、処理取消部132は処理データ記憶部185から取消操作に対応する操作直前の画像データを取得する(ステップS522)。
【0055】
処理取消部132は、操作履歴記憶部183から取消操作以降の操作情報を取得する(ステップS523)。処理取消部132は、処理データ記憶部185から取得した画像データに対して、取消操作以降の操作を実行する(ステップS524)。その後、ステップS526に進む、これにより、取り消す操作が不可逆処理であっても、その操作のみを取り消した画像データを生成することができるため、その操作のみを取り消した処理結果を確認することができる。
【0056】
ステップS521において、操作種別が不可逆処理でないと判断した場合は(ステップS521:No)、処理取消部132は現在の画像データに対して取消操作を実行する(ステップS525)。例えば、取消操作が左上ステープル操作である場合、画像データから左上ステープルの画像を削除する。その後、ステップS526に進む。
【0057】
プレビュー画像生成部104は、画像データからプレビュー画像を生成する(ステップS526)。操作表示制御部151は、操作表示部150にプレビュー画像を表示する(ステップS527)。その後、ステップS504に戻る。
【0058】
このように、画像データに対する操作として不可逆処理を実行する前に画像データを記憶部に格納しておき、不可逆処理を取り消す場合には、記憶部に格納された画像データに対して取消処理後の処理を行うことにより、取消指示した操作のみを取消したプレビュー画像を表示することができるため、煩雑な操作を行うことなく、取消後の処理内容を確認することができる。
【0059】
次に、具体的な操作取消処理の流れについて、図5−2に示すフローチャートと図6を用いて説明する。図6は、操作履歴記憶部に格納された処理と処理データ記憶部に格納された画像データの関係の一例を示す説明図である。図6において、例えば処理1は、利用者による最初の操作に対応する処理であり、処理1〜処理10が時系列に操作されていることを示す。斜線が付されている処理、すなわち処理3、処理5、処理7は、不可逆処理を示す。
【0060】
また、不可逆処理の操作が指示された場合、例えば処理3の操作が指示された場合には、処理3が実行される前の画像データ“Data1”が処理データ記憶部185に記憶されている。すなわち、“Data1”は、もとの画像データに対して処理1および処理2が実行された画像情報である。
【0061】
処理5の操作が指示された場合には、処理5が実行される前の画像データ“Data2”が処理データ記憶部185に記憶されている。すなわち、“Data2”は、もとの画像データに対して処理1〜処理4が実行された画像データである。また、処理7の操作が指示された場合には、処理7が実行される前の画像データ“Data3”が処理データ記憶部185に記憶されている。すなわち、“Data3”は、もとの画像データに対して処理1〜処理6が実行された画像データである。
【0062】
上述したように、処理データ記憶部185に画像データが格納されている場合において、操作が取消された場合の処理について図5−2を用いて説明する。ステップS516において、画像データに対する操作取消の指示が取得されたと判断し(ステップS516:Yes)、操作履歴記憶部183から操作番号、操作情報を取得する(ステップS517)。操作表示制御部151は、操作表示部150に操作番号、操作種別を表示する(ステップS518)。操作表示制御部151は、例えば画面を指示することにより、取消する操作番号、操作種別を取得する(ステップS519)。この場合、操作番号5の操作が指示され、操作5は“カラー白黒変換”であるものとする。
【0063】
可逆不可逆判定部181は、操作種別データベース187から操作種別“カラー白黒変換”に対応する可逆不可逆情報“不可逆”を取得し(ステップS520)、操作種別“カラー白黒変換”が不可逆処理であると判断する(ステップS521:Yes)。次に、処理取消部132は、処理データ記憶部185から操作番号“5”に対応する操作直前の画像データ“Data2”を取得する(ステップS522)。
【0064】
処理取消部132は、操作履歴記憶部183から取消操作以降の操作、すなわち操作6〜操作10を取得する(ステップS523)。処理取消部132は、処理データ記憶部185から取得した画像データ“Data2”に対して、取消操作以降の操作“操作6〜操作10”を実行する(ステップS524)。これにより、処理1〜10から処理5を取り消した画像データが生成される。
【0065】
プレビュー画像生成部131は、処理5を取り消した画像データからプレビュー画像を生成し(ステップS526)、操作表示制御部151は操作表示部150にプレビュー画像を表示する(ステップS527)。これにより、処理1〜10のうち、処理5を取り消した画像情報のプレビュー画像を表示することができ、利用者は簡易な操作で処理5を取り消した内容を確認することができる。なお、処理3、処理7についても、同様の操作によって、処理3または処理7のみを取り消したプレビュー画像が表示され、処理内容を確認することができる。
【0066】
また、処理6のような可逆処理を取り消した場合であっても、不可逆処理を取り消す場合と同様の操作によって取り消したい処理のみが取り消されたプレビュー画像が表示され、確認することができるため、操作性が向上する。
【0067】
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態においては、本発明にかかる画像処理装置としてMFPと称される複合機100を適用したが、本実施の形態ではこれに限るものではない。例えば、プリンタ装置などの画像形成装置をパーソナルコンピュータに接続するとともに、このパーソナルコンピュータのHDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置に所定のプログラムをインストールし、このプログラムに従ってパーソナルコンピュータのCPU(Central Processing Unit )を動作させることによっても、前述したような各種の作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
【0068】
図7は、第2の実施の形態にかかるプリントシステムの概略構成例を示すブロック図である。図7に示すプリントシステム300は、画像データ及び当該画像データを印刷するための印刷条件を含む印刷ジョブを送出するパーソナルコンピュータ301と、画像データを印刷するプリンタ装置302とが、ケーブル303を介して接続されて構築されている。
【0069】
パーソナルコンピュータ301は、作成した文書に対応した画像データ及びこの文書印刷するために設定した印刷条件データ(用紙方向、両面、集約、製本、ステープル、パンチ、拡大/縮小等)を印刷ジョブとしてプリンタ装置302に送出する。
【0070】
プリンタ装置302は、パーソナルコンピュータ301から送出される印刷ジョブに従って画像データの印刷を行う。具体的には、プリンタ装置302は、印刷ジョブに含まれる印刷条件データ(用紙方向、両面、集約、製本、ステープル、パンチ、拡大/縮小等)に従って、印刷ジョブに含まれる画像データを紙などのメディアに印刷する。
【0071】
以下、パーソナルコンピュータ301およびプリンタ装置302の具体的な構成を順に説明する。
【0072】
図8は、パーソナルコンピュータの概略構成を示すブロック図である。図8において、パーソナルコンピュータ301は、データを入力するための入力部311と、表示部312と、データ通信をおこなうための通信部313と、装置全体の制御を司るCPU314と、CPU314のワークエリアとして使用されるRAM315と、記憶媒体317のデータのリード/ライトを行う記憶媒体ドライブ装置316と、CPU314を動作させるための各種プログラム等を記憶した記憶媒体317とから構成されている。
【0073】
入力部311は、カーソルキー、数字入力キー及び各種機能キー等を備えたキーボード、表示部312の表示画面上でキーの選択等を行うためのマウスやスライスパット等からなり、操作者がCPU314に操作指示を与えたり、データを入力するためのユーザインタフェースである。
【0074】
表示部312は、CRTやLCD等により構成され、CPU314から入力される表示データに応じた表示が行われる。通信部313は、外部とデータ通信するためのものであり、例えば、ケーブル303を介してプリンタ装置302等とデータ通信を行うためのものである。
【0075】
CPU314は、記憶媒体317に格納されているプログラムに従って、装置全体を制御する中央制御ユニットであり、このCPU314には、入力部311、表示部312、通信部313、RAM315、記憶媒体ドライブ装置316が接続されており、データ通信、メモリへのアクセスによるアプリケーションプログラムの読み出しや各種データのリード/ライト、データ/コマンド入力、表示等を制御する。また、CPU314は、入力部311から入力された画像データ及び当該画像データの印刷条件データを印刷ジョブとして通信部313を介して、プリンタ装置302に送出する。
【0076】
RAM315は、指定されたプログラム、入力指示、入力データ及び処理結果等を格納するワークメモリと、表示部312の表示画面に表示する表示データを一時的に格納する表示メモリとを備えている。
【0077】
上記記憶媒体317は、CPU314が実行可能なOSプログラム317a(例えば、WINDOWS(登録商標)等)、文書作成アプリケーションプログラム317b、プリンタ装置302に対応したプリンタドライバ317c等の各種プログラムやデータを格納する。記憶媒体317としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、DVD−ROM、MOやPCカード等の光学的・磁気的・電気的な記憶媒体から成る。上記各種プログラムは、CPU314が読み取り可能なデータ形態で記憶媒体317に格納されている。また、上記各種プログラムは、予め記憶媒体に記録されている場合や通信回線を介してダウンロードされて記憶媒体に格納される場合等がある。また、上記各種プログラムは通信回線を介して配信可能である。
【0078】
図9は、プリンタ装置の概略構成を示すブロック図である。図9に示すように、プリンタ装置302は、データ通信をおこなう通信部321と、プリンタ装置302の全体の制御を司るCPU322と、CPU322を動作させる各種制御プログラムを格納したROM323と、各種制御プログラムのワークエリアおよびパーソナルコンピュータ301等から入力される印刷ジョブの印字データおよび印刷条件データを一時的格納するRAM324と、印字データを転写紙に印字するためのプリンタエンジン325と、印字データが印字された紙をステープルするためのステープル部326と、印字データが印字された転写紙にパンチ穴を空けるためのパンチ部327とから構成されている。つまり、プリンタ装置302は、両面機能、パンチ機能、ステープル機能等を備えている。
【0079】
通信部321は、外部とデータ通信を行うためのものであり、例えば、パーソナルコンピュータ301とデータ通信を行うものである。
【0080】
CPU322は、ROM323に格納されている各種制御プログラムに従って装置全体を制御する中央制御ユニットである。このCPU322には、通信部321と、ROM323と、RAM324と、プリンタエンジン325と、ステープル部326と、パンチ部327が接続されており、データ通信やプリンタ動作等を制御する。
【0081】
ROM323は、CPU322を動作させるための各種制御プログラムやその処理に使用されるパラメータ等を記憶している。RAM324は、指定された制御プログラム、処理結果及び受信した画像データ等を格納するワークメモリを備えている。
【0082】
プリンタエンジン325は、電子写真方式のプリンタエンジンで構成されており、印字データを転写紙に印字するユニットである。なお、プリンタ装置302の印刷方式は、電子写真方式のほか、インクジェット方式、昇華型熱転写方式、銀塩写真方式、直接感熱記録方式、溶融型熱転写方式など、様々な方式を用いることができる。
【0083】
次に、パーソナルコンピュータ301のプリンタドライバ317cについて説明する。プリンタドライバ317cは、特定のプログラムに対して他のプログラムが、プリンタ装置302のハードウェアや内部“言語"に煩わされることなく操作できるように設計されたソフトウエアプログラムであり、プリンタ装置302を制御するためのもので、出力データの処理等をおこなうためのものである。
【0084】
パーソナルコンピュータ301のCPU314は、プリンタドライバ317cに従って、入力部311から入力された画像データ及び当該画像データの印刷条件データに基づく仕上がり予想図の生成・表示、文書作成アプリケーションプログラム317bで作成した画像データのプリンタ装置302への転送等を行う。
【0085】
図10は、パーソナルコンピュータの要部を示すブロック図である。パーソナルコンピュータ301は、プリンタドライバ317cに従ってCPU314が動作することにより、図10に示すように、画像記憶部120、画像処理部130、操作表示制御部151、システム制御部160、可逆不可逆判定部181、操作履歴記憶部183、処理データ記憶部185および操作種別データベース187を備える。
【0086】
このように、プリンタドライバ317cに従ってCPU314が動作することにより、パーソナルコンピュータ301は、図1に示した複合機100と同等なシステム構成を備えることになり、第1の実施の形態で説明したような各種の作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
【0087】
なお、本実施の形態においては、プリンタドライバ317cに従ってパーソナルコンピュータ301のCPU314を動作させることによって、入力部311から入力された画像データ及び当該画像データの印刷条件データに基づく仕上がり予想図の生成・表示を行う操作表示画面を表示させるようにしたが、これに限るものではなく、文書作成アプリケーションプログラム317bやOSプログラム317aに従ってパーソナルコンピュータ301のCPU314を動作させることによって、操作表示画面を表示させるようにしてもよい。
【0088】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。また、上述した第1の実施の形態において説明した構成や機能は、自由に組み合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】第1の実施の形態にかかる複合機の構成を示すブロック図である。
【図2】操作種別データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。
【図3】操作履歴記憶部のデータ構成の一例を示す説明図である。
【図4】処理データ記憶部のデータ構成の一例を示す説明図である。
【図5−1】スキャナ、可逆不可逆判定部、処理取消部、プレビュー画像生成部、操作表示制御部が行う操作取消処理手順を示すフローチャートである。
【図5−2】スキャナ、可逆不可逆判定部、処理取消部、プレビュー画像生成部、操作表示制御部が行う操作取消処理手順を示すフローチャートである。
【図6】操作履歴記憶部に格納された処理と処理データ記憶部に格納された画像データの関係の一例を示す説明図である。
【図7】第2の実施の形態にかかるプリントシステムの概略構成例を示すブロック図である。
【図8】パーソナルコンピュータの概略構成を示すブロック図である。
【図9】プリンタ装置の概略構成を示すブロック図である。
【図10】パーソナルコンピュータの要部を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0090】
100 複合機
110 スキャナ
111 ADF
112 スキャナコントローラ
120 画像記憶部
130 画像処理部
131 プレビュー画像生成部
132 処理取消部
140 プリンタ
141 仕上げ処理部
142 プリンタコントローラ
150 操作表示部
150a タッチパネル
150b 表示パネル
151 操作表示制御部
160 システム制御部
170 通信制御部
181 可逆不可逆判定部
183 操作履歴記憶部
185 処理データ記憶部
187 操作種別データベース
200 ネットワーク
300 プリントシステム
301 パーソナルコンピュータ
302 プリンタ装置
303 ケーブル
1 原稿
2 印刷物

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像情報に対する各種の操作に応じた処理結果を示すプレビュー画像を生成し、生成された前記プレビュー画像を表示する画像処理装置において、
前記画像情報に対する操作の履歴を記憶する操作履歴記憶手段と、
前記操作履歴記憶手段に記憶された前記操作のうちの一の操作の取消を受付ける取消受付手段と、
前記取消受付手段によって受付けられた前記操作を取り消した前記画像情報を生成する取消画像生成手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記操作が可逆処理であるか不可逆処理であるかを判定する可逆不可逆判定手段と、
前記可逆不可逆判定手段によって前記操作が不可逆処理であると判定された場合に、当該操作の直前に生成された前記画像情報を処理画像記憶部に記憶する画像記憶手段と、をさらに備え、
前記取消画像生成手段は、前記取消受付手段によって受付けられた前記操作が不可逆処理である場合は、前記処理画像記憶部から、前記操作の直前に記憶された前記画像情報を取得し、取得された前記画像情報に対して、取消を受付けた当該操作以降の前記操作履歴記憶手段に記憶された前記操作を実行し、当該操作を取り消した前記画像情報を生成すること、を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記取消画像生成手段は、前記取消受付手段によって受付けられた前記操作が可逆処理である場合は、現在の画像情報から当該操作に対応する画像を消去すること、を特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記画像記憶手段は、前記可逆不可逆判定手段によって不可逆処理であると判定された前記操作の数が予め定められた数値以内である場合は、前記画像情報を前記処理画像記憶部に記憶すること、を特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記可逆不可逆判定手段によって不可逆処理であると判定された前記操作の数が予め定められた数値を超える場合に、不可逆の操作数が予め定められた数値を超えている旨を警告する警告手段、をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記処理画像記憶部は、メモリ装置であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記処理画像記憶部は、ハードディスク装置であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の画像処理装置。
【請求項8】
画像情報に対する各種の操作に応じた処理結果を示すプレビュー画像を生成し、生成された前記プレビュー画像を表示する画像処理装置で実行されるプレビュー画像取消方法において、
前記画像情報に対する操作の履歴を記憶する操作履歴記憶部に記憶された前記操作のうちの一の操作の取消を受付ける取消受付ステップと、
前記取消受付ステップによって受付けられた前記操作を取り消した前記画像情報を生成する取消画像生成ステップと、
を有することを特徴とするプレビュー画像取消方法。
【請求項9】
前記操作が可逆処理であるか不可逆処理であるかを判定する可逆不可逆判定ステップと、
前記可逆不可逆判定ステップによって前記操作が不可逆処理であると判定された場合に、当該操作の直前に生成された前記画像情報を処理画像記憶部に記憶する画像記憶ステップと、をさらに有し、
前記取消画像生成ステップは、前記取消受付ステップによって受付けられた前記操作が不可逆処理である場合は、前記処理画像記憶部から、前記操作の直前に記憶された前記画像情報を取得し、取得された前記画像情報に対して、取消を受付けた当該操作以降の前記操作履歴記憶部に記憶された前記操作を実行し、当該操作を取り消した前記画像情報を生成すること、を特徴とする請求項8に記載のプレビュー画像取消方法。
【請求項10】
前記取消画像生成ステップは、前記取消受付ステップによって受付けられた前記操作が可逆処理である場合は、現在の画像情報から当該操作に対応する画像を消去すること、を特徴とする請求項9に記載のプレビュー画像取消方法。
【請求項11】
前記画像記憶ステップは、前記可逆不可逆判定ステップによって不可逆処理であると判定された前記操作の数が予め定められた数値以内である場合は、前記画像情報を前記処理画像記憶部に記憶すること、を特徴とする請求項8〜10のいずれか一つに記載のプレビュー画像取消方法。
【請求項12】
前記可逆不可逆判定ステップによって不可逆処理であると判定された前記操作の数が予め定められた数値を超える場合に、不可逆の操作数が予め定められた数値を超えている旨を警告する警告ステップ、をさらに有することを特徴とする請求項11に記載のプレビュー画像取消方法。
【請求項13】
画像情報に対する各種の操作に応じた処理結果を示すプレビュー画像を生成し、生成された前記プレビュー画像を表示する処理をコンピュータに実行させるプレビュー画像取消プログラムにおいて、
前記画像情報に対する操作の履歴を記憶する操作履歴記憶部に記憶された前記操作のうちの一の操作の取消を受付ける取消受付機能と、
前記取消受付機能によって受付けられた前記操作を取り消した前記画像情報を生成する取消画像生成機能と、
を前記コンピュータに実行させることを特徴とするプレビュー画像取消プログラム。
【請求項14】
前記操作が可逆処理であるか不可逆処理であるかを判定する可逆不可逆判定機能と、
前記可逆不可逆判定機能によって前記操作が不可逆処理であると判定された場合に、当該操作の直前に生成された前記画像情報を処理画像記憶部に記憶する画像記憶機能と、を前記コンピュータに実行させ、
前記取消画像生成機能は、前記取消受付機能によって受付けられた前記操作が不可逆処理である場合は、前記処理画像記憶部から、前記操作の直前に記憶された前記画像情報を取得し、取得された前記画像情報に対して、取消を受付けた当該操作以降の前記操作履歴記憶部に記憶された前記操作を実行し、当該操作を取り消した前記画像情報を生成すること、を特徴とする請求項13に記載のプレビュー画像取消プログラム。
【請求項15】
前記取消画像生成機能は、前記取消受付機能によって受付けられた前記操作が可逆処理である場合は、現在の画像情報から当該操作に対応する画像を消去すること、を特徴とする請求項14に記載のプレビュー画像取消プログラム。
【請求項16】
前記画像記憶機能は、前記可逆不可逆判定機能によって不可逆処理であると判定された前記操作の数が予め定められた数値以内である場合は、前記画像情報を前記処理画像記憶部に記憶すること、を特徴とする請求項13〜15のいずれか一つに記載のプレビュー画像取消プログラム。
【請求項17】
前記可逆不可逆判定機能によって不可逆処理であると判定された前記操作の数が予め定められた数値を超える場合に、不可逆の操作数が予め定められた数値を超えている旨を警告する警告機能、を前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項16に記載のプレビュー画像取消プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5−1】
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【図5−2】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−217337(P2008−217337A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−52884(P2007−52884)
【出願日】平成19年3月2日(2007.3.2)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】