説明

画像処理装置、処理条件設定方法および処理条件設定プログラム

【課題】利用者が設定したい処理条件の設定値を容易に設定することができる画像処理装置、処理条件設定方法および処理条件設定プログラムを提供する。
【解決手段】画像データに対して各種の項目に応じた設定値を設定された設定値での処理結果を示すプレビュー画像を表示する画像処理装置において、操作表示制御部151は、設定値の組合せを示す設定値セットを表示し、表示された設定値セットの中から、画像データに対する設定値セットを受付け、プレビュー画像生成部131は、受付けられた設定値セットで画像データからプレビュー画像を生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、処理条件設定方法および処理条件設定プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、様々な機能を備えるコピー機や複合機(MFP:MultiFunction Peripheral)が普及している。このようなコピー機や複合機では、処理が利用者の意図した通りに行われたか否かは、実際に印刷して確認しなければ分からないという問題があった。
【0003】
このような問題を解決するものとして、プレビュー画像を表示する情報処理装置が開示されている(特許文献1参照)。このような情報処理装置では、利用者が指示した設定条件での処理結果を示すプレビュー画像を表示することによって印刷物を出力することなく、処理結果を確認することができる。
【0004】
【特許文献1】特開2006−3568号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術では、利用者が画面に表示されるメニューから処理条件を1つ1つ設定する必要があるため、様々な機能が提供されている複合機においては、設定操作が煩雑であるという問題があった。
【0006】
また、よく利用する処理条件の設定値を予めボタンに登録しておき、ボタンを押下することによって処理条件を設定する技術も開示されているが、このような技術では利用者がボタンごとにどのような設定がなされていたかを記憶しておく必要があり、利用者の負担が大きいという問題があった。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、利用者が設定したい処理条件の設定値を容易に設定することができる画像処理装置、処理条件設定方法および処理条件設定プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、画像情報に対して設定された各種の項目に応じた設定値での処理結果を示すプレビュー画像を表示する画像処理装置において、前記設定値の組合せを示す設定値セットを表示する設定値表示手段と、前記設定値表示手段によって表示された前記設定値セットの中から、前記画像情報に対する前記設定値セットの入力を受付ける設定値受付手段と、前記設定値受付手段によって受付けられた前記設定値セットで、前記画像情報から前記プレビュー画像を生成するプレビュー画像生成手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
また、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、過去に前記画像情報に対して設定された前記設定値セットを記憶する設定値記憶手段、をさらに備え、前記設定値表示手段は、前記設定値記憶手段に記憶されている前記設定値セットを表示すること、を特徴とする。
【0010】
また、請求項3にかかる発明は、請求項2に記載の画像処理装置において、前記項目の入力を受付ける項目受付手段と、前記項目受付手段によって受付けた前記項目に設定値が設定されている前記設定値セットを前記設定値記憶手段から検索する検索手段と、をさらに備え、前記設定値表示手段は、前記検索手段によって検索された前記設定値セットを表示することを特徴とする。
【0011】
また、請求項4にかかる発明は、請求項2に記載の画像処理装置において、前記設定値記憶手段は、前記設定値セットと、前記設定値セットを所定のルールで分類したグループを識別するグループ識別情報とを対応付けて記憶し、前記設定値表示手段は、前記設定値セットをグループごとに表示すること、を特徴とする。
【0012】
また、請求項5にかかる発明は、請求項4に記載の画像処理装置において、前記各グループの前記設定値セットのなかから1つの前記設定値セットを選択する選択手段、をさらに備え、前記設定値表示手段は、前記選択手段によって前記グループごとに選択された前記設定値セットを表示すること、を特徴とする。
【0013】
また、請求項6にかかる発明は、請求項5に記載された画像処理装置において、表示された前記設定値セットに対応する前記グループ識別情報の入力を受付けるグループ受付手段と、前記グループ受付手段によって受付けられた前記グループ識別情報に対応付けられている前記設定値セットを前記設定情報記憶手段から検索するグループ検索手段と、をさらに備え、前記設定値表示手段は、前記グループ検索手段によって検索された前記設定値セットを表示すること、を特徴とする。
【0014】
また、請求項7にかかる発明は、請求項5または請求項6に記載の画像処理装置において、前記選択手段は、前記グループごとに、当該グループを代表する1つの前記設定値セットを選択すること、を特徴とする。
【0015】
また、請求項8にかかる発明は、請求項5または請求項6に記載の画像処理装置において、前記選択手段は、前記グループごとに前記設定値が同一値である前記項目の設定値のみが組み合わされた前記設定値セットを選択すること、を特徴とする。
【0016】
また、請求項9にかかる発明は、請求項4〜8のいずれか一つに記載の画像処理装置において、前記設定値記憶手段は、前記所定のルールとして、予め定められた優先度が高い前記項目に設定された設定値が同一値である場合に同一グループとして分類する前記グループ識別情報を記憶すること、を特徴とする。
【0017】
また、請求項10にかかる発明は、請求項4〜8のいずれか一つに記載の画像処理装置において、前記設定値記憶手段は、前記所定のルールとして、同一の設定値である処理条件の数を類似度としたクラスター分析により分類した前記グループ識別情報を記憶すること、を特徴とする。
【0018】
また、請求項11にかかる発明は、請求項1〜10のいずれか一つに記載の画像処理装置において、前記設定値受付手段によって受付された前記設定値セットの前記設定値を変更する設定値変更手段、をさらに備え、前記プレビュー画像生成手段は、前記設定値変更手段によって変更された前記設定値を含む前記設定値セットで前記プレビュー画像を生成すること、を特徴とする。
【0019】
また、請求項12にかかる発明は、画像情報に対して設定された各種の項目に応じた設定値での処理結果を示すプレビュー画像を表示する画像処理装置で実行される処理条件設定方法において、過去に前記画像情報に対して設定された前記設定値の組合せを示す設定値セットを記憶する設定値記憶手段に記憶されている前記設定値セットを表示する設定値表示ステップと、前記設定値表示ステップによって表示された前記設定値セットの中から、前記画像情報に対する前記設定値セットの入力を受付ける設定値受付ステップと、前記設定値受付ステップによって受付けられた前記設定値セットで、前記画像情報から前記プレビュー画像を生成するプレビュー画像生成ステップと、を有することを特徴とする。
【0020】
また、請求項13にかかる発明は、請求項12に記載の処理条件設定方法において、前記項目の入力を受付ける項目受付ステップと、前記項目受付ステップによって受付けた前記項目に設定値が設定されている前記設定値セットを前記設定値記憶手段から検索する検索ステップと、をさらに有し、前記設定値表示ステップは、前記検索ステップによって検索された前記設定値セットを表示すること、を特徴とする。
【0021】
また、請求項14にかかる発明は、請求項12に記載の処理条件設定方法において、前記設定値表示ステップは、前記設定値セットと、前記設定値セットを所定のルールで分類したグループを識別するグループ識別情報とを対応付けて記憶する前記設定値記憶手段のなかから、前記設定値セットをグループごとに表示すること、を特徴とする。
【0022】
また、請求項15にかかる発明は、請求項14に記載の処理条件設定方法において、前記各グループの前記設定値セットのなかから1つの前記設定値セットを選択する選択ステップ、をさらに有し、前記設定値表示ステップは、前記選択ステップによって前記グループごとに選択された前記設定値セットを表示すること、を特徴とする。
【0023】
また、請求項16にかかる発明は、請求項15に記載された処理条件設定方法において、表示された前記設定値セットに対応する前記グループ識別情報の入力を受付けるグループ受付ステップと、前記グループ受付ステップによって受付けられた前記グループ識別情報に対応付けられている前記設定値セットを前記設定情報記憶手段から検索するグループ検索ステップと、をさらに有し、前記設定値表示ステップは、前記グループ検索ステップによって検索された前記設定値セットを表示すること、を特徴とする。
【0024】
また、請求項17にかかる発明は、請求項15または請求項16に記載の処理条件設定方法において、前記選択ステップは、前記グループごとに、当該グループを代表する1つの前記設定値セットを選択すること、を特徴とする。
【0025】
また、請求項18にかかる発明は、請求項15または請求項16に記載の処理条件設定方法において、前記選択ステップは、前記グループごとに前記設定値が同一値である前記項目の設定値のみが組み合わされた前記設定値セットを選択すること、を特徴とする。
【0026】
また、請求項19にかかる発明は、請求項14〜18のいずれか一つに記載の処理条件設定方法において、前記設定値表示ステップは、前記設定値セットと、前記設定値セットを予め定められた優先度が高い前記項目に設定された設定値が同一値である場合に同一グループと分類したグループを識別するグループ識別情報とを対応付けて記憶する前記設定値記憶手段のなかから、前記設定値セットをグループごとに表示すること、を特徴とする。
【0027】
また、請求項20にかかる発明は、請求項14〜18のいずれか一つに記載の処理条件設定方法において、前記設定値表示ステップは、前記設定値セットと、前記設定値セットを同一の設定値である処理条件の数を類似度としたクラスター分析により分類したグループを識別するグループ識別情報とを対応付けて記憶する前記設定値記憶手段のなかから、前記設定値セットをグループごとに表示すること、を特徴とする。
【0028】
また、請求項21にかかる発明は、請求項12〜20のいずれか一つに記載の処理条件設定方法において、前記設定値受付ステップによって受付された前記設定値セットの前記設定値を変更する設定値変更ステップ、をさらに有し、前記プレビュー画像生成ステップは、前記設定値変更ステップによって変更された前記設定値を含む前記設定値セットで前記プレビュー画像を生成すること、を特徴とする。
【0029】
また、請求項22にかかる発明は、請求項12〜20のいずれか一つに記載された処理条件設定方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0030】
本発明によれば、過去に設定された設定値の組合せを選択することにより処理条件を設定することができるため、利用者が設定したい処理条件の設定値を容易に設定することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる画像処理装置、処理条件設定方法および処理条件設定プログラムの最良な実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。
【0032】
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。本実施の形態は、画像処理装置として、コピー機能、ファクシミリ(FAX)機能、プリント機能、スキャナ機能及び入力画像(スキャナ機能により読取られた原稿画像や、プリンタあるいはFAX機能により入力された画像)を配信する機能等を複合したいわゆる複合機を適用した例である。
【0033】
図1は、第1の実施の形態にかかる複合機の構成を示すブロック図である。本実施の形態にかかる複合機100は、スキャナ110と、ADF(オート・ドキュメント・フィーダ)111と、スキャナコントローラ112と、画像記憶部120と、画像処理部130と、プリンタ140と、プリンタコントローラ142と、仕上げ処理部141と、操作表示部150と、操作表示制御部151と、システム制御部160と、通信制御部170と、設定値データベース180とを備えている。また、複合機100は、通信制御部170を介してネットワーク200と接続されている。そして、複合機100は、原稿1の画像を読み取って画像処理を施した後、印刷物2として出力する。
【0034】
システム制御部160は、各構成部と接続されていて、複合機100全体の制御を行うものである。例えば、選択されている用紙サイズに対して適切な走査領域情報をスキャナ110に提供するなどの制御である。このシステム制御部160は、不図示のCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などから構成されており、CPUがROMに格納されたプログラムに基づいてRAMのワーク領域を利用しながら動作することにより、各種処理が実行される。
【0035】
なお、複合機100で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供されてもよい。この場合、システム制御部160のCPUが上記記憶媒体からプログラムを読み出して主記憶装置(図示せず)上にロードすることで、複合機100に各種の機能を実現させる。また、プログラムを、インターネット等のネットワーク200に接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するようにしてもよい。または、プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供若しくは配布するようにしてもよい。
【0036】
通信制御部170は、LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)やインターネットなどのネットワーク200と接続され、通信プロトコルに従ってネットワークに接続された他の機器との間で画像データや制御データ等のやり取りを行うものである。
【0037】
スキャナ110は、スキャナコントローラ112に制御され、原稿1のイメージをデジタル画像データに変換する。なお、ADF111は、セットされた複数ページの原稿をスキャナ110の読取位置に1枚ずつ順に繰り出すことができる。ADF111を用いることにより、スキャナ110は複数ページの原稿を連続して自動的に読み込みを行うことができる。また、ADF111は、用紙の片面に印刷された片面原稿だけでなく、両面に印刷された両面原稿を反転させてスキャナ110に送り出すことができるので、スキャナ110に両面原稿を読み込ませることが可能である。スキャナコントローラ112は、システム制御部160の命令を受け、スキャナ110を制御する。
【0038】
画像記憶部120は、システム制御部160の命令を受け、スキャナ110で読み取った画像データや、ネットワーク200を介して外部から入力された画像データ等を一時的に保存しておくバッファメモリである。本実施の形態の複合機100は、自身の備えるスキャナ110から読み取った画像データ及び、ネットワーク200を介するなどして外部から入力された画像データのいずれをも処理して画像形成することができる。
【0039】
画像処理部130は、スキャナ110から送られて画像記憶部120に一時的に保存された多値データに対して、システム制御部160の命令を受け、γ補正やMTF補正処理等を施した後、スライス処理やディザ処理のような階調処理を施して2値(または多値)化処理を施す。また、画像処理部130は、ユーザが設定した機能に対応した各種の画像処理(拡大/縮小、濃度/色の調整など)、画像領域編集処理(領域削除、領域移動、領域反転など)やレイアウト加工処理(両面印刷/片面印刷、集約印刷、余白サイズの調整など)、仕上がり状態を示すプレビュー画像の生成処理などを行う。
【0040】
画像処理部130は、さらにプレビュー画像生成部131を備える。プレビュー画像生成部131は、入力した画像データ、後述するタッチパネル150aから入力された当該画像データに対する各種の処理条件の設定値に従って、プレビュー画像を生成する。
【0041】
プリンタ140は、プリンタコントローラ142に制御され、画像処理部130で処理された画像データに基づいて光ビームを偏向走査させ、感光体上に形成した静電潜像にトナーを使って現像し、生成されたトナー画像を転写紙に転写して、定着処理を行う電子写真技術を用いたプリンタである。なお、プリンタ140の印刷方式は、電子写真方式のほか、インクジェット方式、昇華型熱転写方式、銀塩写真方式、直接感熱記録方式、溶融型熱転写方式など、様々な方式を用いることができる。プリンタコントローラ142は、システム制御部160の命令を受けてプリンタ140を制御する。
【0042】
プリンタ140は、仕上げ処理部141を搭載している。仕上げ処理部141は、自動設定あるいは利用者による設定を受け付けて、印刷処理が施された印刷物2を部数やページ単位で仕分けするソート処理、印刷媒体に対して所定のスタンプを押印するスタンプ処理、複数枚の印刷媒体を揃えてステープルで綴じるステープル処理、あるいは複数枚の印刷媒体をバインダやファイルに綴じるためのパンチ穴をあけるパンチ処理等の仕上げ処理を行う。
【0043】
操作表示制御部151は、システム制御部160の命令を受けて操作表示部150の入出力を制御する。例えば、操作表示制御部151は、画像処理部130によって処理されたプレビュー画像を操作表示部150が備えているタッチパネル150aおよび表示パネル150bに出力制御する。より具体的には、操作表示制御部151は、生成された複数のプレビュー画像の表示位置を制御して表示パネル150bにプレビュー画像を表示する。また、操作表示制御部151は、タッチパネル150aの入力制御を行う。なお、表示パネル150bとタッチパネル150aは図面上別々に記載されているが、ここでは一体的に構成する。
【0044】
また、操作表示制御部151は、画像データに対して様々な処理条件を設定する際には、後述する設定値データベース180に記憶されている設定値セットを取得し、取得された設定値セットを操作表示部150に表示するよう制御する。
【0045】
タッチパネル150aは、パネル上に、電気的あるいは磁気的にポインタの接触する位置を検出する。タッチパネル150aに対する指定手段(図示せず)としては、人間の指先、スタイラスペン、その他の接触入力具(以下、ポインタという)が適用可能である。すなわち、利用者は、タッチパネル150aに対してこのようなポインタを介して接触することにより印刷条件を含む各種項目を入力する。
【0046】
なお、本実施の形態においては、タッチパネル150aに対する接触入力を例に挙げて説明するが、必ずしも接触入力のみが本発明の実施の形態ではない。例えば、操作表示部150は、タッチパネル150aの他に操作者による物理的なキーの押下を受付けて入力を行うハードキーを備え、印刷実行などの指示を与えるようにしてもよい。また、表示パネル150bは、複合機100が備える専有の表示装置を用いてもよい。
【0047】
操作表示部150は、操作表示制御部151に制御され、タッチパネル150aを介して設定内容の入力を受付け、プレビュー画像、画像データの処理条件を設定するためのメニュー項目等を表示手段である表示パネル150bに表示する。
【0048】
また、操作表示部150は、複合機100で実行したい機能を設定画面のメニュー項目として表示し、表示されたメニュー項目の中から利用者による設定入力を受付け、設定値を取得する。すなわち、操作表示部150は、ポインタがタッチパネル150aに接触すると、押圧された部分の座標を検出する。選択可能領域における接触であることが検出されると、該当する項目が選択されたものとして、設定されている項目値を受付ける。
【0049】
設定値データベース180は、本装置で過去に設定された処理条件の設定値を格納する。図2は、設定値データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。設定値データベース180は、項目ごとに設定された値、すなわち設定値セットが記憶されている。ここで、設定値セットとは、ある画像データに対する一連の操作によって設定され、かつ、画像データに対して処理を実行し、印刷した処理条件の設定値の組合せをいう。図2に示すように、各設定項目に対して設定された設定値を格納する。
【0050】
次に、以上のように構成されている複合機による処理条件設定処理について説明する。図3は、スキャナ、操作表示制御部、プレビュー画像生成部、プリンタが行う処理条件設定処理手順を示すフローチャートである。
【0051】
まず、スキャナ110は、原稿1を読取り、画像データを取得する(ステップS301)。スキャナ110は、取得した画像データを画像記憶部120に格納する(ステップS302)。操作表示制御部151は、設定値データベース180から設定値セットを取得する(ステップS303)。操作表示制御部151は、取得されたすべての設定値セットを操作表示部150に表示する(ステップS304)。図4は、操作表示部に表示する設定値の一例を示す説明図である。図4に示すように、各項目に設定されている設定値を画面上に文字で表示する。さらに、設定値セットの内容を画面に表示する他の例について説明する。図5は、操作表示部に表示する設定値の一例を示す説明図である。図5に示すように、設定されている設定値を示した画像を表示してもよい。例えば、図5の左の設定値は、片面印刷・ステープル(斜め)である。なお、画像で表現しにくい設定値については、画像に文字を加えて表示してもよい。
【0052】
操作表示制御部151は、利用者の指示により、画面に表示された設定値セットのうちの1つの設定値セットを取得する(ステップS305)。例えば図4のように表示されている場合には、設定値が表示されている領域のいずれかを指示することによって、表示されている設定値の1つの組合せが取得される。図5のように表示されている場合は、いずれか1つの画像を指示することにより、設定されている設定値の1つの組合せが取得される。
【0053】
操作表示制御部151は、操作表示部150に設定された設定値を表示する(ステップS306)。図6は、操作表示部に表示された現在の設定値の一例を示す説明図である。図6に示すように、設定項目ごとに選択可能な設定値が表示され、現在選択されている設定値は斜線で表示されている。例えば、片面/両面印刷の設定項目では、設定可能な値として“両面上下開”、“両面左右開”、“片面”が表示され、“両面左右開”が設定されている。
【0054】
操作表示制御部151は、設定値の設定が完了したか否かを判断する(ステップS307)。具体的には、図6に示すような設定完了ボタンが押下されたか否かで判断する。設定値の設定が完了していないと判断した場合は(ステップS307:No)、新たに選択された設定値を取得する(ステップS308)。例えば、図6に示すような設定項目“ページ印字”を設定値“なし”から設定値“左上”に変更することにより、設定項目“ページ印字”に対する設定値“左上”を取得する。その後、ステップS307に戻る。
【0055】
設定値の設定が完了したと判断した場合は(ステップS307:Yes)、プレビュー画像生成部131は取得した設定値セットでプレビュー画像を生成する(ステップS309)。操作表示制御部151は、プレビュー画像を操作表示部150に表示する(ステップS310)。操作表示制御部151は、印刷ボタンを押下したか否かを判断する(ステップS311)。印刷ボタンを押下していないと判断した場合は(ステップS311:No)、ステップS303に戻る。
【0056】
印刷ボタンを押下したと判断した場合は(ステップS311:Yes)、操作表示制御部151は設定値セットを設定値データベース180に格納する(ステップS312)。画像処理部130は、画像データに対して設定された設定値で画像処理を実行し、プリンタ140による印刷処理を実行する(ステップS313)。
【0057】
このように、過去に設定した設定値セットを画面上に表示し、表示された設定値セットのなかから設定値セットを選択して画像データに対する処理条件を設定することができるため、設定値を一項目ずつ設定することに比べて簡易な操作で処理条件を設定することができる。
【0058】
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。本発明が適用される複合機の機能、構成は、第1の実施の形態とほぼ同一であるため、第1の実施の形態と異なる部分のみを説明する。
【0059】
本実施の形態にかかる設定値データベース180は、本装置で過去に設定された処理条件の設定値をグループ分けして格納する。図7は、第2の実施の形態にかかる設定値データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。設定値データベース180は、グループを識別するグループIDと、項目ごとに設定された値、すなわち設定値セットとが対応付けて記憶されている。
【0060】
ここで、設定値セットのグループ分けのルールについて説明する。まず、グルーピングに使用する設定項目の優先度を予め決定しておき、優先度が高い設定項目が異なる設定値ごとに異なるグループに分けるものである。このルールによってグループ分けした一例が、図7に示す設定値データベースである。図7に示す場合は、設定項目“片面/両面印刷”を最も優先度が高い設定項目であり、異なる設定値“片面”、“両面左右開き”、“両面上下開き”ごとにそれぞれグループID“1”、“2”、“3”が設定されている。
【0061】
また、仮に記憶されているすべての設定値セットにおいて、優先順位の高い設定項目の設定値が同一値であるなら、次の優先順位の設定項目で異なる設定値が設定されていれば、異なる設定値ごとにグルーピングを行う。例えば、設定値データベース180に図7の設定値セット76〜78の設定値セットが記憶されている場合において、優先順位の1番高い設定項目を“片面/両面印刷”とし、次に優先順位の高い設定項目を“ステープル”とすると、設定項目“片面/両面印刷”は、すべて“両面上下開き”で同一値であるため、次の優先順位の“ステープル”の異なる設定値“なし”、“上”で、設定値セット76と設定値セット77、78の2つのグループに分けられる。
【0062】
次に、他のグループ分けのルールについて説明する。このグループ分けでは、同一の設定値を持つ設定項目の数を類似度としたクラスター分析によってグループ分けを行う。図7に示す設定値セットが設定されている場合のクラスター分析でグループ分けした例を説明する。
【0063】
まず、すべての設定値セット間の組合せで同一値を持つ設定項目の数を求める。図8は、設定値セットの組合せでの同一値を持つ設定項目数を求めた一例を示す説明図である。図8に示すように、設定値セット71と設定値セット72との組合せでは、図7を参照すると、設定項目“片面/両面”印刷での設定値が“片面”で同一値であり、設定項目“パンチ”での設定値が“なし”で同一値であるため、同一値を持つ設定項目の数は“2”となる。
【0064】
図8に示すように類似度が最大の設定値セットは、類似度が“5”である設定値セット76と77であるため、設定値セット76と77をグルーピングし、再度すべての設定値セットおよびグループ間の類似度を算出する。図9は、設定値セットおよびグループの組合せでの同一値を持つ設定項目数を求めた一例を示す説明図である。なお、グループ、すなわち設定値セット76、77については、そのグループ内で共通の値を持つ設定項目と他の設定値セットやグループの設定項目とを比較して類似度を求める。
【0065】
さらに、図9において類似度が最大となる組合せのものをグルーピングする。類似度が最大の設定値セットの組合せは、類似度“4”の設定値セット73、74と設定値セット73、75の2つの組合せである。このように、類似度が最大の組合せが複数ある場合は、任意のものを一つ選択する。ここでは、単純に番号が少ない設定値セットを選択するものとして、設定値セット73、74をグルーピングする。図10は、設定値セットおよびグループの組合せでの同一値を持つ設定項目数を求めた一例を示す説明図である。
【0066】
さらに、上述した操作を行い、終了条件となるまで繰り返す。図11は、設定値セットおよびグループの組合せでの同一値を持つ設定項目数を求めた一例を示す説明図である。終了条件としては、最終的にグルーピングするグループの数を予め設定しておき、設定されたグループ数になった時点でグルーピングを終了する場合や、予め定めておいた値に達する最大類似度がなくなった場合等とする。ここでは、最大類似度が1になった場合に終了する。
【0067】
図12は、設定値セットおよびグループの組合せでの同一値を持つ設定項目数を求めた一例を示す説明図である。図12に示すように、すべての類似度が1となっているため、終了条件を満たし、設定値セット71、設定値セット72、75、76、77、設定値セット73、74、設定値セット78の4つのグループがグループ分けの結果となる。
【0068】
また、本実施の形態にかかる操作表示制御部151は、第1の実施の形態で説明した機能に加え、設定値データベース180から、グループごとの代表設定値セットを選択し、操作表示部150に選択された代表設定値セットを表示するよう制御する。ここで、代表設定値セットとは、あるグループに属する設定値セットから選択された1つの設定値セットをいう。操作表示制御部151は、本発明にかかる選択手段を構成する。
【0069】
次に、以上のように構成されている複合機100による、処理条件設定処理について説明する。図13は、スキャナ、操作表示制御部、プレビュー画像生成部、プリンタが行う処理条件設定処理手順を示すフローチャートである。
【0070】
本実施の形態にかかる処理条件設定処理の手順は、図3に示すフローチャートとほぼ同様であるので、異なる部分のみ説明する。ステップS1306〜ステップS1312は、図3での説明を参照し、ここでの説明を省略する。
【0071】
まず、スキャナ110は、原稿1を読取り、画像データを取得する(ステップS1301)。スキャナ110は、取得した画像データを画像記憶部120に格納する(ステップS1302)。操作表示制御部151は、設定値データベース180からグループごとの代表設定値セットを取得する(ステップS1303)。操作表示制御部151は、取得された代表設定値セットを操作表示部150に表示する(ステップS1304)。図14は、操作表示部に表示する設定値の一例を示す説明図である。図14に示すように、グループごとに、代表設定値セットに設定されている設定値を文字で表示する。なお、グループごとの代表設定値セットは、グループ内で直近に設定された設定値セットや、グループ内で最も設定される頻度が高い設定値セット等のルールによって選択する。なお、代表設定値セットについても、図5に示すような設定されている設定値を示した画像を表示してもよい。
【0072】
操作表示制御部151は、画面に表示された設定値セットのうちの1つの設定値セットを取得する(ステップS1305)。例えば図14のように表示されている場合には、設定値が表示されている領域のいずれかを指示することによって、表示されている設定値セットの設定値のすべてを取得する。
【0073】
操作表示制御部151は、操作表示部150に設定値セットを選択することによって取得された設定値を表示する。上述した図6のように、設定項目ごとに選択可能な設定値が表示され、現在選択されている設定値は押下されたように表示される。以下の処理は、図3と同様であるので、図3の説明を参照する。
【0074】
このように、グループごとに1つの表示される代表設定値セットの中から1つの設定値セットを選択することによって、過去に設定された多くの設定値セットから、グループ分けされた設定値セットを表示し、表示された設定値セットの中のから選択することができるため、利用者が所望する設定値セットを容易に設定し、プレビュー画像で確認することができる。
【0075】
また、上述した実施の形態では、図14に示すように代表設定値セットの設定値すべてを表示することに代えて、グループ分けに用いた項目のみの設定値を表示するようにしてもよい。図15は、操作表示部に表示する設定値の一例を示す説明図である。図15に示すように、グループ分けを行った設定項目“片面/両面”のみの設定値をグループごとに表示する。このように、グループ分けした設定値のみを表示するため、選択のポイントとなる設定項目の設定値のみが表示され、所望の設定値セットを容易に設定することができる。
【0076】
なお、本実施の形態では、図14に示すように、グループごとに1つの設定値セットを表示したが、他の表示例として、グループごとではなく、グループIDと設定値セットの組合せをすべて表示してもよい。例えば、図7のように、グループIDと設定値セットがすべて表示されることにより、設定値セットが同一のグループであることを識別することができ、利用者が設定したい設定値セットを識別しやすくなる。
【0077】
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。本発明が適用される複合機の機能、構成は、第1および第2の実施の形態とほぼ同一であるため、第1および第2の実施の形態と異なる部分のみを説明する。
【0078】
また、本実施の形態にかかる操作表示制御部151は、第1、第2の実施の形態で説明した機能に加え、利用者に指示された設定値セットに対応するグループIDの入力を受付ける。また、操作表示制御部151は、設定値データベース180から、受付けたグループIDに対応する設定値セットを検索し、検索された設定値セットを表示するよう制御する。操作表示制御部151は、本発明にかかるグループ受付手段、グループ検索手段を構成する。
【0079】
図16−1、図16−2は、第3の実施の形態にかかるスキャナ、操作表示制御部、プレビュー画像生成部、プリンタが行う処理条件設定処理手順を示すフローチャートである。
【0080】
本実施の形態にかかる処理条件設定処理の手順は、図3に示すフローチャートとほぼ同様であるので、異なる部分のみ説明する。ステップS1610〜ステップS1616は、図3での説明を参照し、ここでの説明を省略する。
【0081】
まず、スキャナ110は、原稿1を読取り、画像データを取得する(ステップS1601)。スキャナ110は、取得した画像データを画像記憶部120に格納する(ステップS1602)。操作表示制御部151は、設定値データベース180からグループごとの代表設定値セットを取得する(ステップS1603)。操作表示制御部151は、取得された代表設定値セットを操作表示部150に表示する(ステップS1604)。
【0082】
操作表示制御部151は、利用者の指示により、画面に表示された設定値セットのうちの1つの設定値セットを取得する(ステップS1605)。操作表示制御部151は、設定値データベース180から取得された代表設定値セットと同一のグループIDの設定値セットを取得する(ステップS1606)。操作表示制御部151は、操作表示部150に1つのグループの設定値セットを表示する(ステップS1607)。図17は、操作表示部に表示する同一グループIDである設定値の一例を示す説明図である。例えば、代表設定値セットのうち、設定項目“片面/両面”が“両面上下開き”である設定値セットを選択した場合は、図17に示すように、グループID“3”である設定値セットが表示される。
【0083】
操作表示制御部151は、利用者の指示により、表示された設定値セットのうちの1つの設定値セットを取得する(ステップS1608)。操作表示制御部151は、取得された設定値セットを表示する(ステップS1609)。上述した図6のように、設定項目ごとに選択可能な設定値が表示され、現在選択されている設定値は押下されたように表示される。以下の処理は、図3と同様であるので、図3の説明を参照する。
【0084】
このように、グループごとに1つの代表設定値セットを表示、選択し、さらに選択された設定値セットと同一のグループIDの設定値セットを表示して2段階で設定値セットを選択することにより、過去に設定された設定値セットの中から利用者が所望する設定値セットを容易に選択し、設定することができる。
【0085】
また、上述した実施の形態では、図14に示すように代表設定値セットの設定値すべてを表示することに代えて、図15に示すようにグループ分けに用いた項目のみの設定値を表示するようにしてもよい。この場合は、代表設定値セットを表示する際にグループ分けした設定値のみを表示するため、選択のポイントとなる設定項目の設定値のみが表示され、所望の設定値セットを容易に選択することができる。
【0086】
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。本発明が適用される複合機の機能、構成は、第1の実施の形態とほぼ同一であるため、第1の実施の形態と異なる部分のみを説明する。
【0087】
本実施の形態にかかる操作表示制御部151は、第1〜第3の実施の形態で説明した機能に加え、設定項目記憶部から選択候補となる設定項目、例えば“片面/両面印刷”、“ステープル”等の項目を取得し、操作表示部150に設定項目を表示するよう制御する。操作表示制御部151は、利用者の操作による設定項目の入力を受付ける。また、操作表示制御部151は、設定値データベース180から、受付けた設定項目に設定値が設定されている設定値セットを検索する。操作表示制御部151は、本発明にかかる検索手段を構成する。
【0088】
図18は、第4の実施の形態にかかるスキャナ、操作表示制御部、プレビュー画像生成部、プリンタが行う処理条件設定処理手順を示すフローチャートである。本実施の形態にかかる処理条件設定処理の手順は、図3に示すフローチャートとほぼ同様であるので、異なる部分のみ説明する。ステップS1808以降の処理は、図16−2と、図3での説明を参照し、ここでの説明を省略する。
【0089】
まず、スキャナ110は、原稿1を読取り、画像データを取得する(ステップS1801)。スキャナ110は、取得した画像データを画像記憶部120に格納する(ステップS1802)。操作表示制御部151は、図示しない設定項目記憶部から選択候補となる設定項目を取得する(ステップS1803)。ここで、設定項目記憶部は、本実施の形態にかかる複合機で設定可能な設定項目のすべてまたは一部を記憶するものである。操作表示制御部151は、設定値データベース180から取得された設定項目に設定値が設定されている設定値セットを取得する(ステップS1804)。
【0090】
操作表示制御部151は、取得された設定値セットを操作表示部150に表示する(ステップS1805)。なお、このとき、表示すべき設定値セットが多数である場合は、上述した実施の形態のようにグループIDを用いた代表設定値セットを表示するようにしてもよい。操作表示制御部151は、利用者の指示により、画面に表示された設定値セットのうちの1つの設定値セットを取得する(ステップS1806)。操作表示制御部151は、操作表示部150に取得した設定値セットの設定値を表示する(ステップS1807)。以下の処理は、図16−2、図3の説明と同様であるので、図16−2および図3の説明を参照する。
【0091】
このように、設定項目を選択することによって過去に設定された設定値セットのなかから、選択された設定項目に対応する設定値セットが表示され、選択可能とすることによって、利用者が所望する設定値セットを容易に選択することができる。
【0092】
(第5の実施の形態)
第1〜第4の実施の形態においては、本発明の画像処理装置として、MFPと称される複合機100を適用したが、これに限るものではない。例えば、プリンタ装置などの画像形成装置をパーソナルコンピュータに接続するとともに、このパーソナルコンピュータのHDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置に所定のプログラムをインストールし、このプログラムに従ってパーソナルコンピュータのCPU(Central Processing Unit )を動作させることによっても、前述したような各種の作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
【0093】
図19は、第5の実施の形態にかかるプリントシステムの概略構成例を示すブロック図である。図19に示すプリントシステム300は、画像データ及び当該画像データを印刷するための印刷条件を含む印刷ジョブを送出するパーソナルコンピュータ301と、画像データを印刷するプリンタ装置302とが、ケーブル303を介して接続されて構築されている。
【0094】
パーソナルコンピュータ301は、作成した文書に対応した画像データ及びこの文書を印刷するために設定した印刷条件データ(用紙方向、両面、集約、製本、ステープル、パンチ、拡大/縮小等)を印刷ジョブとしてプリンタ装置302に送出する。
【0095】
プリンタ装置302は、パーソナルコンピュータ301から送出される印刷ジョブに従って画像データの印刷を行う。具体的には、プリンタ装置302は、印刷ジョブに含まれる印刷条件データ(用紙方向、両面、集約、製本、ステープル、パンチ、拡大/縮小等)に従って、印刷ジョブに含まれる画像データを紙などのメディアに印刷する。
【0096】
以下、パーソナルコンピュータ301およびプリンタ装置302の具体的な構成を順に説明する。
【0097】
図20は、パーソナルコンピュータの概略構成を示すブロック図である。図20において、パーソナルコンピュータ301は、データを入力するための入力部311と、表示部312と、データ通信をおこなうための通信部313と、装置全体の制御を司るCPU314と、CPU314のワークエリアとして使用されるRAM315と、記憶媒体317のデータのリード/ライトを行う記憶媒体ドライブ装置316と、CPU314を動作させるための各種プログラム等を記憶した記憶媒体317とから構成されている。
【0098】
入力部311は、カーソルキー、数字入力キー及び各種機能キー等を備えたキーボード、表示部312の表示画面上でキーの選択等を行うためのマウスやスライスパット等からなり、操作者がCPU314に操作指示を与えたり、データを入力するためのユーザインタフェースである。
【0099】
表示部312は、CRTやLCD等により構成され、CPU314から入力される表示データに応じた表示が行われる。通信部313は、外部とデータ通信するためのものであり、例えば、ケーブル303を介してプリンタ装置302等とデータ通信を行うためのものである。
【0100】
CPU314は、記憶媒体317に格納されているプログラムに従って、装置全体を制御する中央制御ユニットであり、このCPU314には、入力部311、表示部312、通信部313、RAM315、記憶媒体ドライブ装置316が接続されており、データ通信、メモリへのアクセスによるアプリケーションプログラムの読み出しや各種データのリード/ライト、データ/コマンド入力、表示等を制御する。また、CPU314は、入力部311から入力された画像データ及び当該画像データの印刷条件データを印刷ジョブとして通信部313を介して、プリンタ装置302に送出する。
【0101】
RAM315は、指定されたプログラム、入力指示、入力データ及び処理結果等を格納するワークメモリと、表示部312の表示画面に表示する表示データを一時的に格納する表示メモリとを備えている。
【0102】
上記記憶媒体317は、CPU314が実行可能なOSプログラム317a(例えば、WINDOWS(登録商標)等)、文書作成アプリケーションプログラム317b、プリンタ装置302に対応したプリンタドライバ317c等の各種プログラムやデータを格納する。記憶媒体317としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、DVD−ROM、MOやPCカード等の光学的・磁気的・電気的な記憶媒体から成る。上記各種プログラムは、CPU314が読み取り可能なデータ形態で記憶媒体317に格納されている。また、上記各種プログラムは、予め記憶媒体に記録されている場合や通信回線を介してダウンロードされて記憶媒体に格納される場合等がある。また、上記各種プログラムは通信回線を介して配信可能である。
【0103】
図21は、プリンタ装置の概略構成を示すブロック図である。図21に示すように、プリンタ装置302は、データ通信をおこなう通信部321と、プリンタ装置302の全体の制御を司るCPU322と、CPU322を動作させる各種制御プログラムを格納したROM323と、各種制御プログラムのワークエリアおよびパーソナルコンピュータ301等から入力される印刷ジョブの印字データおよび印刷条件データを一時的格納するRAM324と、印字データを転写紙に印字するためのプリンタエンジン325と、印字データが印字された紙をステープルするためのステープル部326と、印字データが印字された転写紙にパンチ穴を空けるためのパンチ部327とから構成されている。つまり、プリンタ装置302は、両面機能、パンチ機能、ステープル機能等を備えている。
【0104】
通信部321は、外部とデータ通信を行うためのものであり、例えば、パーソナルコンピュータ301とデータ通信を行うものである。
【0105】
CPU322は、ROM323に格納されている各種制御プログラムに従って装置全体を制御する中央制御ユニットである。このCPU322には、通信部321と、ROM323と、RAM324と、プリンタエンジン325と、ステープル部326と、パンチ部327が接続されており、データ通信やプリンタ動作等を制御する。
【0106】
ROM323は、CPU322を動作させるための各種制御プログラムやその処理に使用されるパラメータ等を記憶している。RAM324は、指定された制御プログラム、処理結果及び受信した画像データ等を格納するワークメモリを備えている。
【0107】
プリンタエンジン325は、電子写真方式のプリンタエンジンで構成されており、印字データを転写紙に印字するユニットである。なお、プリンタ装置302の印刷方式は、電子写真方式のほか、インクジェット方式、昇華型熱転写方式、銀塩写真方式、直接感熱記録方式、溶融型熱転写方式など、様々な方式を用いることができる。
【0108】
次に、パーソナルコンピュータ301のプリンタドライバ317cについて説明する。プリンタドライバ317cは、特定のプログラムに対して他のプログラムが、プリンタ装置302のハードウェアや内部“言語”に煩わされることなく操作できるように設計されたソフトウエアプログラムであり、プリンタ装置302を制御するためのもので、出力データの処理等をおこなうためのものである。
【0109】
パーソナルコンピュータ301のCPU314は、プリンタドライバ317cに従って、入力部311から入力された画像データ及び当該画像データの印刷条件データに基づく仕上がり予想図の生成・表示、文書作成アプリケーションプログラム317bで作成した画像データのプリンタ装置302への転送等を行う。
【0110】
図22は、パーソナルコンピュータの要部を示すブロック図である。パーソナルコンピュータ301は、プリンタドライバ317cに従ってCPU314が動作することにより、図22に示すように、画像記憶部120、画像処理部130、操作表示制御部151、システム制御部160および設定値データベース180を備える。
【0111】
このように、プリンタドライバ317cに従ってCPU314が動作することにより、パーソナルコンピュータ301は、図1に示した複合機100と同等なシステム構成を備えることになり、第1〜第4の実施の形態で説明したような各種の作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
【0112】
図23は、プリンタドライバによる表示画面の一例を示す説明図である。図23に示す画面は、文書作成アプリケーションプログラム317bの表示画面やOSプログラム317aの起動画面等で、プリンタドライバ317cの起動が選択された場合に表示される画面である。図23に示すように、入力部311から入力された画像データ及び当該画像データの印刷条件データに基づくプレビュー画像の生成・表示を行なう表示画面が表示部312(複合機100の操作表示画面と同様のもの)が表示される。
【0113】
なお、本実施の形態においては、プリンタドライバ317cに従ってパーソナルコンピュータ301のCPU314を動作させることによって、入力部311から入力された画像データ及び当該画像データの印刷条件データに基づく仕上がり予想図の生成・表示を行なう操作表示画面を表示させるようにしたが、これに限るものではなく、文書作成アプリケーションプログラム317bやOSプログラム317aに従ってパーソナルコンピュータ301のCPU314を動作させることによって、操作表示画面を表示させるようにしてもよい。
【0114】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。また、上述した第1〜第5の実施の形態において説明した構成や機能は、自由に組み合わせることができる。
【0115】
また、上述した第2、第3の実施の形態では、複合機またはパーソナルコンピュータの個々の装置において過去に設定された設定値セットを設定値データベース180に蓄積し、蓄積された設定値セットからグループを生成したが、複合機またはパーソナルコンピュータのそれぞれではなく、ネットワークに接続された複数の複合機やパーソナルコンピュータで設定された設定値セットを、ネットワークを介して、1つの複合機、パーソナルコンピュータまたはサーバ装置に送信し、1つの複合機、パーソナルコンピュータまたはサーバ装置に備えられた設定値データベース180に格納してグルーピングし、ネットワークに接続された複合機またはパーソナルコンピュータで処理条件を設定する際に、設定値データベース180に格納されたグループIDおよび設定値セットを送信して、設定画面を表示してもよい。
【0116】
このように、複数の複合機やパーソナルコンピュータで設定された設定値セットを収集することにより、サンプル数が増え、使用される設定項目の自由度が増加することから、統計的処理の精度が向上し、グルーピングがより意味のあるものとなることが期待される。
【図面の簡単な説明】
【0117】
【図1】第1の実施の形態にかかる複合機の構成を示すブロック図である。
【図2】設定値データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。
【図3】スキャナ、操作表示制御部、プレビュー画像生成部、プリンタが行う処理条件設定処理手順を示すフローチャートである。
【図4】操作表示部に表示する設定値の一例を示す説明図である。
【図5】操作表示部に表示する設定値の一例を示す説明図である。
【図6】操作表示部に表示された現在の設定値の一例を示す説明図である。
【図7】第2の実施の形態にかかる設定値データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。
【図8】設定値セットの組合せでの同一値を持つ設定項目数を求めた一例を示す説明図である。
【図9】設定値セットおよびグループの組合せでの同一値を持つ設定項目数を求めた一例を示す説明図である。
【図10】設定値セットおよびグループの組合せでの同一値を持つ設定項目数を求めた一例を示す説明図である。
【図11】設定値セットおよびグループの組合せでの同一値を持つ設定項目数を求めた一例を示す説明図である。
【図12】設定値セットおよびグループの組合せでの同一値を持つ設定項目数を求めた一例を示す説明図である。
【図13】スキャナ、操作表示制御部、プレビュー画像生成部、プリンタが行う処理条件設定処理手順を示すフローチャートである。
【図14】操作表示部に表示する設定値の一例を示す説明図である。
【図15】操作表示部に表示する設定値の一例を示す説明図である。
【図16−1】第3の実施の形態にかかるスキャナ、操作表示制御部、プレビュー画像生成部、プリンタが行う処理条件設定処理手順を示すフローチャートである。
【図16−2】第3の実施の形態にかかるスキャナ、操作表示制御部、プレビュー画像生成部、プリンタが行う処理条件設定処理手順を示すフローチャートである。
【図17】操作表示部に表示する同一グループIDである設定値の一例を示す説明図である。
【図18】第4の実施の形態にかかるスキャナ、操作表示制御部、プレビュー画像生成部、プリンタが行う処理条件設定処理手順を示すフローチャートである。
【図19】第5の実施の形態にかかるプリントシステムの概略構成例を示すブロック図である。
【図20】パーソナルコンピュータの概略構成を示すブロック図である。
【図21】プリンタ装置の概略構成を示すブロック図である。
【図22】パーソナルコンピュータの要部を示すブロック図である。
【図23】プリンタドライバによる表示画面の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0118】
100 複合機
110 スキャナ
111 ADF
112 スキャナコントローラ
120 画像記憶部
130 画像処理部
131 プレビュー画像生成部
140 プリンタ
141 仕上げ処理部
142 プリンタコントローラ
150 操作表示部
150a タッチパネル
150b 表示パネル
151 操作表示制御部
160 システム制御部
170 通信制御部
180 設定値データベース
200 ネットワーク
300 プリントシステム
301 パーソナルコンピュータ
302 プリンタ装置
303 ケーブル
1 原稿
2 印刷物

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像情報に対して設定された各種の項目に応じた設定値での処理結果を示すプレビュー画像を表示する画像処理装置において、
前記設定値の組合せを示す設定値セットを表示する設定値表示手段と、
前記設定値表示手段によって表示された前記設定値セットの中から、前記画像情報に対する前記設定値セットの入力を受付ける設定値受付手段と、
前記設定値受付手段によって受付けられた前記設定値セットで、前記画像情報から前記プレビュー画像を生成するプレビュー画像生成手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
過去に前記画像情報に対して設定された前記設定値セットを記憶する設定値記憶手段、をさらに備え、
前記設定値表示手段は、前記設定値記憶手段に記憶されている前記設定値セットを表示すること、を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記項目の入力を受付ける項目受付手段と、
前記項目受付手段によって受付けた前記項目に設定値が設定されている前記設定値セットを前記設定値記憶手段から検索する検索手段と、をさらに備え、
前記設定値表示手段は、前記検索手段によって検索された前記設定値セットを表示することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記設定値記憶手段は、前記設定値セットと、前記設定値セットを所定のルールで分類したグループを識別するグループ識別情報とを対応付けて記憶し、
前記設定値表示手段は、前記設定値セットをグループごとに表示すること、を特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記各グループの前記設定値セットのなかから1つの前記設定値セットを選択する選択手段、をさらに備え、
前記設定値表示手段は、前記選択手段によって前記グループごとに選択された前記設定値セットを表示すること、を特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
【請求項6】
表示された前記設定値セットに対応する前記グループ識別情報の入力を受付けるグループ受付手段と、
前記グループ受付手段によって受付けられた前記グループ識別情報に対応付けられている前記設定値セットを前記設定情報記憶手段から検索するグループ検索手段と、をさらに備え、
前記設定値表示手段は、前記グループ検索手段によって検索された前記設定値セットを表示すること、を特徴とする請求項5に記載された画像処理装置。
【請求項7】
前記選択手段は、前記グループごとに、当該グループを代表する1つの前記設定値セットを選択すること、を特徴とする請求項5または請求項6に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記選択手段は、前記グループごとに前記設定値が同一値である前記項目の設定値のみが組み合わされた前記設定値セットを選択すること、を特徴とする請求項5または請求項6に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記設定値記憶手段は、前記所定のルールとして、予め定められた優先度が高い前記項目に設定された設定値が同一値である場合に同一グループとして分類する前記グループ識別情報を記憶すること、を特徴とする請求項4〜8のいずれか一つに記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記設定値記憶手段は、前記所定のルールとして、同一の設定値である処理条件の数を類似度としたクラスター分析により分類した前記グループ識別情報を記憶すること、を特徴とする請求項4〜8のいずれか一つに記載の画像処理装置。
【請求項11】
前記設定値受付手段によって受付された前記設定値セットの前記設定値を変更する設定値変更手段、をさらに備え、
前記プレビュー画像生成手段は、前記設定値変更手段によって変更された前記設定値を含む前記設定値セットで前記プレビュー画像を生成すること、を特徴とする請求項1〜10のいずれか一つに記載の画像処理装置。
【請求項12】
画像情報に対して設定された各種の項目に応じた設定値での処理結果を示すプレビュー画像を表示する画像処理装置で実行される処理条件設定方法において、
過去に前記画像情報に対して設定された前記設定値の組合せを示す設定値セットを記憶する設定値記憶手段に記憶されている前記設定値セットを表示する設定値表示ステップと、
前記設定値表示ステップによって表示された前記設定値セットの中から、前記画像情報に対する前記設定値セットの入力を受付ける設定値受付ステップと、
前記設定値受付ステップによって受付けられた前記設定値セットで、前記画像情報から前記プレビュー画像を生成するプレビュー画像生成ステップと、
を有することを特徴とする処理条件設定方法。
【請求項13】
前記項目の入力を受付ける項目受付ステップと、
前記項目受付ステップによって受付けた前記項目に設定値が設定されている前記設定値セットを前記設定値記憶手段から検索する検索ステップと、をさらに有し、
前記設定値表示ステップは、前記検索ステップによって検索された前記設定値セットを表示すること、を特徴とする請求項12に記載の処理条件設定方法。
【請求項14】
前記設定値表示ステップは、前記設定値セットと、前記設定値セットを所定のルールで分類したグループを識別するグループ識別情報とを対応付けて記憶する前記設定値記憶手段のなかから、前記設定値セットをグループごとに表示すること、を特徴とする請求項12に記載の処理条件設定方法。
【請求項15】
前記各グループの前記設定値セットのなかから1つの前記設定値セットを選択する選択ステップ、をさらに有し、
前記設定値表示ステップは、前記選択ステップによって前記グループごとに選択された前記設定値セットを表示すること、を特徴とする請求項14に記載の処理条件設定方法。
【請求項16】
表示された前記設定値セットに対応する前記グループ識別情報の入力を受付けるグループ受付ステップと、
前記グループ受付ステップによって受付けられた前記グループ識別情報に対応付けられている前記設定値セットを前記設定情報記憶手段から検索するグループ検索ステップと、をさらに有し、
前記設定値表示ステップは、前記グループ検索ステップによって検索された前記設定値セットを表示すること、を特徴とする請求項15に記載された処理条件設定方法。
【請求項17】
前記選択ステップは、前記グループごとに、当該グループを代表する1つの前記設定値セットを選択すること、を特徴とする請求項15または請求項16に記載の処理条件設定方法。
【請求項18】
前記選択ステップは、前記グループごとに前記設定値が同一値である前記項目の設定値のみが組み合わされた前記設定値セットを選択すること、を特徴とする請求項15または請求項16に記載の処理条件設定方法。
【請求項19】
前記設定値表示ステップは、前記設定値セットと、前記設定値セットを予め定められた優先度が高い前記項目に設定された設定値が同一値である場合に同一グループと分類したグループを識別するグループ識別情報とを対応付けて記憶する前記設定値記憶手段のなかから、前記設定値セットをグループごとに表示すること、を特徴とする請求項14〜18のいずれか一つに記載の処理条件設定方法。
【請求項20】
前記設定値表示ステップは、前記設定値セットと、前記設定値セットを同一の設定値である処理条件の数を類似度としたクラスター分析により分類したグループを識別するグループ識別情報とを対応付けて記憶する前記設定値記憶手段のなかから、前記設定値セットをグループごとに表示すること、を特徴とする請求項14〜18のいずれか一つに記載の処理条件設定方法。
【請求項21】
前記設定値受付ステップによって受付された前記設定値セットの前記設定値を変更する設定値変更ステップ、をさらに有し、
前記プレビュー画像生成ステップは、前記設定値変更ステップによって変更された前記設定値を含む前記設定値セットで前記プレビュー画像を生成すること、を特徴とする請求項12〜20のいずれか一つに記載の処理条件設定方法。
【請求項22】
請求項12〜20のいずれか一つに記載された処理条件設定方法をコンピュータに実行させることを特徴とする処理条件設定プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16−1】
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【図16−2】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2008−236168(P2008−236168A)
【公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−70716(P2007−70716)
【出願日】平成19年3月19日(2007.3.19)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】