説明

画像処理装置、画像処理方法

【課題】ファイルから生成される画像データのページ出力中に、読み取られた原稿の画像データを視認性よく差し込みながら連続的に出力する。
【解決手段】入力されるファイルから生成される画像データをプリンタエンジン103−3により印刷中に、コントローラ103−1がファイルの画像データの特徴を抽出し、スキャナ103−2から生成される画像データの特徴を抽出した画像データの特徴に一致する画像データに変換する。そして、ファイルの画像データに後続させて変換された画像データをプリンタエンジン103−3から出力させる構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力されるファイルと読み取られる画像データとを処理する画像処理装置の画像処理方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年の情報処理装置では、画像処理装置を利用した画像処理システムを構築して、ユーザに様々な機能処理を実行可能に構成されている。
【0003】
この場合、画像処理装置には、情報処理装置との通信機能を備え、情報処理装置が生成したファイルを受信して処理可能なものである。
【0004】
さらに、画像処理装置には、原稿を読み取るスキャナと、画像データを印刷するプリンタとを備え、複合的な画像処理を行えるように構成されている。
【0005】
また、各種のファイルを作成する情報処理装置では、例えばプレゼンテーション用のアプリケーションを実行することで、ユーザが必要な情報を加工してプレゼンテーションのファイルを作成可能に構成されている。そして、そのファイルを実行することで、情報処理装置のキーボードやポインティングデバイスを操作することで、表示画面を介してプレゼンテーションすることが可能に構成されている。
【0006】
そして、プレゼンテーションソフトウエアで作成されたファイルと読み取られる原稿画像とを同時に処理して、印刷したり、表示したりしたいという要求が高まっている。しかし、後述するような問題があった。
【0007】
一方、この種の情報処理装置に関連する特許文献1には、プレゼンテーション用文書の作成に用いられる文書作成装置において、通常の文書原稿中から、必要とする領域の内容のみを自動的に編集する。そして、文字や図を見やすい大きさに変換してプレゼンテーション用文書を作成するために、文書画像保持手段で保持している文書画像を、領域分割手段で論理的な意味付けのある領域に分割する。さらに、領域抽出手段では分割された領域の中から必要な領域のみを抽出する。
【0008】
そして、レイアウト決定手段では内部のフォームデータを参照して、前記抽出された各領域の拡大縮小率を決定する。出力画像生成手段では前記各領域の大きさを前記拡大縮小率に合わせて変換し、出力画像を生成する文書作成装置が記載されている。
【0009】
つまり、通常の文書原稿中から、必要とする領域の内容のみを自動的に編集し、文字や図を見やすい大きさに変換してプレゼンテーション用文書を作成する場合、プレゼンテーションのために原稿を読み取る。そして、自動編集処理を実行するものとしては、指定した領域の内容だけを自動編集するという技術が一般的であった。
【0010】
また、下記特許文献2は、画像処理装置に2種類の画像読み取り装置を接続して、これら2種類の画像読み取り装置を有効に利用して、多様な文書編集を行う画像処理装置が記載されている。
【0011】
この場合、画像処理装置は、プラテンに載置された原稿を読み取る載置原稿読み取り部と、送られる原稿を読み取る送り原稿読み取り部とを備える。そして、二つの原稿読み取り部で読み取られた画像情報を、編集制御部で組み合わせて文書を作成し、出力部により出力する。つまり、画像形成装置において二種類の画像読取装置を利用して、多様な文書編集を行うという技術が一般的であった(特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平6-187333号公報
【特許文献2】特開2003-224710号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、上記特許文献1による上述した指定した領域の内容を自動編集する従来技術では、所定のレイアウトに取り込んだ文書画像を張り合わせ、電子データを自動調整し、見栄えのよい電子データに再校正することが可能である。
【0013】
しかし、あらかじめレイアウトを作成するなどの下準備が多く発生し、ユーザの負担となっていた。
【0014】
また、上記特許文献2による二種類の画像読取装置によって読み込んだ原稿データを合成編集するという従来技術では、読み込んだ2つの画像の合成や一文書化を行うことはできる。
【0015】
しかし、一方の画像読取装置で得た原稿データの特徴を、もう一方の原稿データに反映させるという機能はなく、出力を想定して原稿を作成する必要があり、ユーザの利便性が損なわれていた。
【0016】
また、画像処理装置を利用して、作成されたファイルと原稿から読み取った画像データとの双方を処理する場合には、それぞれのデータの特徴が異なるため、そのまま処理してしまうと、文字サイズ、色味、図表等が整合しなくなる。このため、これらを印刷したり、表示したりすると、違和感のある出力結果となってしまう問題点があった。
【0017】
また、上記のようなファイルがプレゼンテーションソフトウエアで作成した場合、特に、閲覧者の視覚的な印象を変更するために背景等を付与できる場合にはその背景と読み込まれる画像データとの色味が異なってしまう。
【0018】
このため、読み取られる原稿の画像データを入力されるファイルの各ページ出力との間に差し込むと、色味の連続性や、文字サイズ、図表の内容が判別できなくなるという問題があった。
【0019】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、ファイルから生成される画像データのページ出力中に、読み取られた原稿の画像データを視認性よく差し込みながら連続的に出力できる仕組みを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0020】
上記目的を達成する本発明の画像処理装置は以下に示す構成を備える。
【0021】
画像データを生成する生成手段と、原稿画像を読み取って画像データを生成する読取手段と、前記生成手段及び前記読取手段が生成した画像データを出力する出力手段と、前記生成手段により生成された画像データから該画像データの特徴を抽出する抽出手段と、前記生成手段により生成された画像データの前記出力手段による出力中に前記読取手段により生成される画像データを、前記抽出手段が抽出した前記特徴に一致する画像データに変換する変換手段と、前記出力中の画像データに差し替えて前記変換手段により変換された画像データを前記出力手段から出力させるよう前記出力手段を制御する制御手段とを有することを特徴とする。
【0022】
上記目的を達成する本発明の画像処理方法は以下に示す構成を備える。
【0023】
画像データを生成する生成工程と、原稿画像を読み取って画像データを生成する読取工程と、前記生成工程及び前記読取工程にて生成された画像データを出力する出力工程と、前記生成工程により生成された画像データから該画像データの特徴を抽出する抽出工程と、前記生成工程にて生成された画像データの出力中に前記読取工程により生成される画像データを、前記抽出工程にて抽出した前記特徴に一致する画像データに変換する変換工程と、前記出力中の画像データに差し替えて前記変換手段により変換された画像データを前記出力手段から出力させるよう前記出力工程を制御する制御工程とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、記憶手段に記憶されたファイルにかかる画像データを出力している際に、入力手段により入力された画像データの出力が要求された場合に、ファイルにかかる画像データの出力形式と出力要求にかかる画像データの出力形式を一致させて出力結果の見栄えを良くすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
【0026】
<システム構成の説明>
〔第1実施形態〕
〔システムの概要説明〕
図1は、本発明の第1実施形態を示すデータ処理システムの構成を説明する図である。本システムは、コンピュータ101とパブリックネットワーク102を介して接続されているMFP(Multi-Function Peripheral)103がプロジェクタ105と接続可能なインタフェースを備える。なお、コンピュータ101は、ハードディスク等にOSがインストールされており、インストールされているアプリケーションを実行することで意図するデータ処理を行う。
【0027】
また、コンピュータ101は、ハードウエアとして、CPU、ROM、RAMを含むコントローラ部、入力デバイスとしてキーボード、ポインティングデバイス等を備える。そして、表示装置に接続されたアプリケーション画面に対して指示を行うことで、データ処理を実行可能に構成されている。
【0028】
さらに、コンピュータ101には、プレゼンテーション処理を行うアプリケーションもハードディスク等にインストールされている。コンピュータ101は、作成したファイルを所定のプロトコル(TCP/IP)でMFP103に転送可能に構成されている。なお、ファイルは、上記プレゼンテーション処理を行うアプリケーションに限らず、他のアプリケーションで作成された文書ファイルであっても良い。
【0029】
図1において、コンピュータ101とパブリックネットワーク102を介して接続されているMFP103は、外部出力装置のプロジェクタ105と接続ケーブル104で接続されている。なお、MFP103は、後述する図2に示すハードウエアを備える。
【0030】
外部出力装置のプロジェクタ105は、スクリーン106にMFP103内に保持されている画像データを投影する機能をもつ。
【0031】
ユーザは、コンピュータ101でスクリーン106に投影するプレゼンテーションデータ(PD)107を作成することができ、MFP103にPD107を送信することによってスクリーン106に投影することができる。またユーザはMFP103のスキャナ103−2が紙原稿108を読み取って生成した画像データをスクリーン106に投影することができる。
【0032】
そして双方の機能を連結させることによって、ユーザは作成したPD107とスキャナ103が紙原稿108を読み取って生成した画像データを、スクリーン106に投影することができる。MFP103は、紙原稿108を読み取って生成した画像データをPD107に引き続いてスクリーン106に投影する場合に、PD107から特徴を抽出して紙原稿108を読み取って生成した画像データを変換することによって、視認性の良い画像データを表示する機能をもつ。
【0033】
図2は、図1に示したMFP103のハードウエア構成を示すブロック図である。MFP103は、コンピュータ101からPCアプリケーションで生成されるファイルをファイル転送ソフトウエアを介して受信することが可能である。
【0034】
図2において、103−1はMFP103を制御するためのコントローラである。なお、コントローラ103−1は、図示しないCPU、ROM、RAM等を備える。
【0035】
103−2はスキャナエンジンであり、コントローラ103−1によって制御されている。103−3はプリンタエンジンであり、コントローラ103−1によって制御されている。プリンタエンジン103−3は、ファイルから生成される画像データ及びスキャナ103−2が生成した画像データに基づいて記録媒体に画像を印刷処理するものである。プリンタエンジン103−3はフィニッシャ103−4に接続されており、プリンタエンジン103−3から出力された複数の記録媒体(例えば、紙)をまとめてステイプル処理や製本処理が可能となっている。
【0036】
フィニッシャ103−4もコントローラ103−1によって制御されている。103−7はネットワークインタフェース(NIC)であり、コントローラ103−1に対して同インタフェースを通した双方向通信を提供している。
【0037】
103−5はプロジェクタであり、コントローラ103−1によりファイルから生成される画像データの表示中に、操作部103−6から読取り指示があると、スキャナ103−2が紙原稿108を読み取って生成した画像データを表示中の画像データに差し替えて表示させる。なお、スキャナ103−2が紙原稿108を読み取って生成した画像データの表示が完了したら、ファイルの画像データの表示処理を再開する。
【0038】
また、本実施形態では、コントローラ103−1は、出力処理として、生成された画像データをプリンタエンジン103−3へ出力するプリント機能と、生成された画像データをプロジェクタ105へ出力する表示機能とを備えている。
【0039】
103−6はユーザインタフェースであり、LCDディスプレイとキーボードから構成されており、コントローラ103−1からの情報表示を行うとともにユーザからの指示をコントローラ103−1に伝える。
【0040】
なお、MFP103は、ROM、ハードディスク等の不揮発性メモリを備え、後述するソフトウエアをRAMにロードしてデータ処理を行う。
【0041】
このように本実施形態を示す画像処理装置の一例であるMFP103は、入力される出力情報を出力手段が出力可能な出力データを生成する機能を備える。ここで、入力される出力情報はコンピュータ101のアプリケーションで作成されるファイルである。本実施形態では、プレゼンテーションソフトウエアを実行して作成されるファイルの例である。また、出力データを生成する機能は、後述するPCP202により実行される機能である。
【0042】
MFP103は、スキャナ103−2を備え、スキャナ103−2は紙原稿108を読み取って画像データを生成する。この紙原稿108は、後述するようにファイルから生成されるページ単位の画像データに、スキャン要求で割り込み処理で差し込まれる画像データを生成するための紙原稿である。この原稿には、文字、画像、図表がふくまれているが、ファイルで設定されている文字のサイズ、背景とは独立しているため、通常は一致しないため、後述するような画像データ変換処理が必要となる。
【0043】
つまり、出力手段(例えばプリンタエンジン103−3、プロジェクタ105)による出力データの出力中に、スキャナ103−2による紙原稿108の読取指示がなされる。この読取指示毎に、出力データの出力を中断し、スキャナ103−2から出力される画像データの特徴(例えば文字サイズ)が出力データの特徴に一致する画像データに変換する。ここで、データ変換とは、文字サイズであれば、紙原稿108を読み取って生成した画像データに含まれる文字サイズを拡大又は縮小する処理をいう。なお、データ変換は、後述するように文字サイズのみに限らず、上記特徴に依存して、色味処理となる場合もある。
【0044】
そして、上記のようなデータ変換処理が終了すると、中断したファイルの出力データに後続させて変換された画像データをプリンタエンジン103−3あるいはプロジェクタ105から出力させる。
【0045】
これにより、通常不一致となるような紙原稿中の文字サイズがファイルから生成される画像データの文字サイズに適合するサイズに調整され、差込出力による画像データが直前に出力した画像データの文字サイズとの差が小さくなる。つまり、ファイルから生成される各ページの画像データの中断前後で差し込まれる、紙原稿の画像データの不自然さが解消され、連続的に自然な感じで出力される。
【0046】
なお、コントローラ103−1は、上記特徴を、後述する制御手順を実行することで、スキャナ103−2から出力される画像データと、出力データとから代表値から算出する。
【0047】
したがって、コントローラ103−1によるデータ変換機能は、特徴が文字サイズであれば、スキャナ103−2から入力される画像データの拡大又は縮小を調整する。
【0048】
また、特徴が色味であれば、スキャナ103−2から入力される画像データの色味を調整する。
【0049】
また、コントローラ103−1は、スキャナ103−2から入力される画像データの出力が終了したことに応じて、ファイルにかかる画像データの出力を再開させる。
【0050】
〔MFP103のソフトウエア構成〕
次に、図3を参照MFP103のソフトウエア構成を説明する。
【0051】
図3は、図2に示したMFP103のソフトウエア構成を説明するブロック図である。なお、各ソフトウエアは、上述したコントローラ103−1がRAMにロードしてCPUがプログラムを実行することでデータ処理が実現される構成となっている。
【0052】
図3において、MFP103は、機能のすべてを制御管理するオペレーティングシステム(以下OSと記す)201によって動作する。
【0053】
OS201上には複数のアプリケーションソフトウェアがあり、MFP103の各種機能を提供している。プレゼンテーション制御プログラム(以下、PCPと記す)202と画像取込補正プログラム(以下、ICAPと記す)203は、プレゼンテーション用の上記アプリケーションソフトウェアの一つである。なお、ファイルを扱うソフトウエアは、ファイルの属性に応じて、異なる制御プログラムをロードすることとなる。つまり、本実施形態では、プレゼンテーションファイルを扱うので、PCP202をロードして実行するが、入力されるファイルの属性、例えば拡張子に応じた最適な制御プログラムをロードする。したがって、本発明は、プレゼンテーション制御プログラムに限定されるものではない。
【0054】
PCP202は、外部からプレゼンテーションデータ(以下、PDと記す)205の入稿があったとき動作し、プレゼンテーションデータ205を受信し出力制御プログラム(以下、OCPと記す)207に送る。
【0055】
ICAP203は、MFP103の画像取込装置から紙原稿の取込があったときに、自身のプログラム内にある画像取込プログラム(以下、ISPと記す)204を起動し、紙原稿を取り込み、紙原稿電子化データ206を作成する。なお、画像取込プログラム204は、後述するように、ファイルから生成される出力データとなる画像データの特徴と、スキャナ103−2から読み取られる原稿の画像データの特徴を後述するように比較処理を行う。そして、スキャナ103−2から読み取られる原稿の画像データの特徴がファイルから生成される画像データの特徴に整合するように調整処理を行う。
【0056】
ここで、調整処理とは、単純にスキャナ103−2から読み取られる原稿の画像データの拡大または縮小処理、画像データの色味調整処理等が含まれる。
【0057】
そして、作成した紙原稿電子化データ206は出力制御プログラム207に送られる。出力制御プログラム207では、受信したPD205と紙原稿電子化データ206を順序通りにプロジェクタ105に出力することでスクリーン106にプレゼンテーション情報208を表示する。
【0058】
なお、出力制御プログラム207は、出力デバイスがプリンタエンジン103−3である場合には、表示データに代えて、ワークメモリ上にプリンタエンジン103−3が印刷可能なラスタイメージデータを生成する。そして、ワークメモリ上のラスタイメージをプリンタエンジン103−3に出力することで、ファイルデータと差込画像データとを連続的にページ印刷処理することも可能である。
【0059】
ここで、プレゼンテーション情報208とは、紙原稿電子化データ206をPD205に差し込み出力した例を示す。
【0060】
〔MFP103の基本フローチャート〕
次に、図4を用いてMFP103の基本フローチャートについて説明する。
【0061】
図4は、本実施形態を示す画像処理装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、図1に示したMFP103がコンピュータ101からプレゼンテーションデータを受信し、スキャナ103−2でスキャンされたスキャンデータとからプロジェクタ105が表示する表示データを生成する処理である。
【0062】
なお、S301〜S311は各ステップを示し、各ステップはコントローラ103−1が記憶されたPCP202、ICAP203、OCP207をRAMにロードして実行することで実現される。
【0063】
まず、MFP103は、S301でプレゼンテーションデータファイルをコンピュータ101からパブリックネットワーク102を介してコントローラ103−1が受信する。なお、コンピュータ101は、例えばマイクロソフト社製のアプリケーションとしてのパワーポイント(登録商標)を実行して、プロジェクタ105で表示すべきプレゼンテーションデータファイルを作成する。
【0064】
また、プレゼンテーションデータを作成するソフトウエアは、パワーポイントに限定されるものではない。
【0065】
また、最終的にプレゼンテーションデータに変換されるのであれば、対象となるファイルデータは、パワーポイント(ppt形式)で作成される必要はない。
【0066】
そして、コンピュータ101のネットワーク通信機能により、MFP103にアプリケーションファイルとして、特定のファイル識別子、例えば「ppt」が付与されたアプリケーションファイル形式で送信される。
【0067】
そして、S302で、コントローラ103−1が受信したプレゼンテーションデータの特徴をコントローラ103−1がPCP202を実行して抽出する。
【0068】
次に、S303でMFP103のPCP202は、プレゼンテーションデータを図3に示したOCP207に送信し、プレゼンテーションデータを画像出力の可能なファイル形式に変換する。
【0069】
そして、S304で、MFP103のOCP207によってプレゼンテーション表示データを図1に示したプロジェクタ105に出力する。これにより、スクリーン106には、プロジェクタ105より表示データが投影される。
【0070】
ここで、プレゼンテーション表示データをスクリーン106に表示中にMFP103の画像取込装置となるスキャナ103−2が紙原稿108を読み取って画像データを生成した場合、割込み表示イベントがコントローラ103−1に通知される。
【0071】
次に、S305で、MFP103は割り込み表示イベントを検出したかどうかを判断する。ここで、コントローラ103−1が割り込み表示イベントを検出していると判断した場合は、S311で、OCP207は紙原稿108を読み取ることで生成された電子化データ206に表示を切替え、プレゼンテーション表示データをワークメモリ上に退避する。そして、電子化データ206の表示を終了させるための指示があった後、S306でプレゼンテーション表示データを元に復元し、S306で、全データの表示の終了を判定をする。ここで、全データ表示が終了していると判定した場合は、本処理を終了し、全データ表示が終了していないと判定した場合、S304に戻り、プレゼンテーション表示データの表示を継続する。
【0072】
次に、プレゼンテーション表示データの処理と並列的に、スキャナ103−2から読み取られる紙原稿の取り込み処理について説明する。なお、本実施形態では、自動原稿給送装置、例えばADF、RDF等をMFP103に接続可能なシステムであるが、ADF、RDFを備えていなくても本発明を適応可能である。
【0073】
まず、S307で、MFP103のスキャナ103−2から紙原稿の取り込みが発生すると、S308で、ICAP203がスキャナ103−2から取り込んだ紙原稿のデータから特徴を抽出する。
【0074】
そして、S309で、ICAP203が紙原稿のデータから抽出した特徴と、S302で抽出したプレゼンテーションデータの特徴とを比較する。そして、S310で、ICAP203がS309の特徴比較結果に基づいて、ワークメモリ上に退避している紙画像電子化データを補正し、割り込み表示データを作成する。そして、S311で割り込み表示イベントの発生をOCP207に通知する。
【0075】
これにより、コンピュータ101から受信しているプレゼンテーション表示データファイルの表示中に、MFP103が備えるスキャナ103−2から割り込みスキャンされた電子化データ206を視認性よく表示することができる。つまり、コンピュータ101で作成したプレゼンテーション表示データファイルに、新たに追加する資料としてスキャナ103−2から割り込みスキャンされた電子化データとを自在に割り込ませることができる。しかも、それぞれのデータの表示処理を連続的、かつ、視認性を保持した状態で行うことができる。
【0076】
なお、プレゼンテーションのデータに含まれる文字と紙原稿から取り込んだデータに含まれる文字は、多くの場合サイズが異なる。それは、プレゼンテーションのデータは数十センチメートルから数メートル離れた距離からでも見えることを目的としているため、大きいサイズの文字を使うことが多い。
【0077】
また、紙原稿は数センチメートルから数十センチメートルの距離から見えることを目的にしているため、小さいサイズの文字を使うことが多い。このため双方のデータを混載したプレゼン処理を実行する場合、文字サイズの不一致が発生する場合がある。
【0078】
そこで、上記のような課題に対して、本実施形態では、MFP103が以下の表示文字サイズの特徴を比較して紙画像電子化データに対する調整処理を行う。
【0079】
〔表示文字サイズの調整〕
次に、図5を参照して表示文字サイズの調整の方法について説明する。
【0080】
図5は、本実施形態を示す画像処理装置における表示文字サイズの調整を説明する図である。
【0081】
上述したように、プレゼンテーションデータファイルに含まれる文字と、紙原稿から取り込んだスキャンデータに含まれる文字はサイズが異なるという問題が発生する。
【0082】
そこで、コントローラ103−1は、プレゼンテーションデータ501から文字の分布率401を算出する。ここで、コントローラ103−1がプレゼンテーションデータ501から算出する文字の分布率401と、スキャンデータ502から算出する文字の分布率402とは異なる。特に、プレゼンテーションデータ501の場合、文字の分布率401として、32ポイントの文字サイズを60%と算出した例である。なお、ここで、分布率を算出するのは、使用頻度の高い文字サイズを特定して、その使用頻度の高い文字サイズを基準サイズとすることで、差し込むべきスキャンデータ502の文字サイズを視認性よく表示するためである。
【0083】
一方、特に、スキャンデータ502の場合、文字の分布率402として、12ポイントの文字サイズを85%と算出した例である。なお、スキャンデータ502の場合、MFP103のワークメモリ上で公知の文字認識処理(OCR処理)を実行し、文字の分布率を算出する。
【0084】
なお、プレゼンテーションデータ501は、総ページ数が「5」で、タイトルページ、目次ページ、本文から構成されるドキュメントの例である。なお、スライドの背景は、ユーザによりアプリケーションが提供する背景からユーザが選択したものである。
【0085】
そして、プレゼンテーションデータ501に対する分布率401の代表文字サイズ403と、スキャンデータ502に対する分布率402の代表文字サイズ404を抽出する。ここで、代表文字サイズ403は「32」ポイントであり、代表文字サイズ404は「12」ポイントである。
【0086】
そこで、代表文字サイズ404が「12」ポイントの文字が、「32」ポイントの文字となるように、スキャナ103−2から取り込んだ紙原稿108の画像データを画像処理により拡大または縮小する。そして、補正データ504をコントローラ103−1内のワークメモリ上に生成する。
【0087】
以下、図6〜図8に示すフローチャートを参照して、本実施形態を示す画像処理装置における表示文字サイズ調整処理について説明する。
【0088】
なお、本実施形態では、表示文字サイズ調整は図4に示したプレゼンテーション/スキャンデータの特徴抽出手順(S308)の中で行う。また、表示文字サイズ調整は図4に示したプレゼンテーション/スキャンデータの特徴比較手順(S309)の中で行う。表示文字サイズ調整は図4に示したプレゼンテーション/スキャンデータの作成手順(S310)の中で行う。
【0089】
図6は、本実施形態を示す画像処理装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、MFP103のコントローラ103−1による取り込んだ紙原稿108の画像データに対する文字サイズ分布処理に対応する。なお、S601,S602は各ステップを示す。なお、各ステップは、各ステップはコントローラ103−1が記憶されたPCP202、ICAP203、OCP207をRAMにロードして実行することで実現される。
【0090】
まず、コントローラ103−1は、プレゼンテーションデータとスキャンデータの特徴抽出処理を開始する。そして、S601で、スキャナ103−2から取り込んだ紙原稿データから文字情報を取得するためにオプティカルキャラクタリード(以下OCRと記す)処理を行う。そして、S602で、スキャナ103−2から取り込んだ紙原稿データの文字サイズの分布率402をワークメモリ上で集計して、本処理を終了する。
【0091】
図7は、本実施形態を示す画像処理装置における第3のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、MFP103のコントローラ103−1による特徴比較処理に対応する。なお、S701〜S703は各ステップを示す。なお、各ステップは、各ステップはコントローラ103−1が記憶されたPCP202、ICAP203、OCP207をRAMにロードして実行することで実現される。
【0092】
特徴比較処理を開始すると、S701で、あらかじめ抽出したプレゼンテーションデータ501を構成する文字サイズの分布率401を算出する。また、OCR処理から集計した文字サイズの分布率402を算出する。そして、双方のデータに対する代表文字サイズ403と代表文字サイズ404を算出する。ここで、図5に示す例でいうと、プレゼンテーションデータ501からは「32」ポイントが代表文字サイズ403と算出される。また、スキャンデータ502からOCR処理では、「12」ポイントが代表文字サイズ404として算出される。
【0093】
つまり、代表文字サイズ403と代表文字サイズ404は、それぞれのデータにおける代表値である。
【0094】
次に、S702で、コントローラ103−1は、代表文字サイズ403と代表文字サイズ404とをそれぞれ比較する。そして、S703で、コントローラ103−1は、代表文字サイズ404が代表文字サイズ403と同じサイズになるように取り込んだ紙原稿108の画像データを変換する倍率を算出して、本処理を終了する。例えば32/12=2.7と、最大倍率制限が200%である場合に、200%と算出する場合がある。この倍率は、画像処理の拡大または縮小による劣化を考慮して、倍率の設定を算出値から補正するものとする。
【0095】
図8は、本実施形態を示す画像処理装置における第4のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、MFP103のコントローラ103−1によるスキャン表示データ作成処理に対応する。なお、S801ステップを示す。なお、各ステップは、ステップはコントローラ103−1が記憶されたPCP202、ICAP203、OCP207をRAMにロードして実行することで実現される。
【0096】
まず、S801で、コントローラ103−1は、S703で算出された倍率に基づいて、ワークメモリ上でスキャンデータ502を拡大または縮小処理して、本処理を終了する。
【0097】
これにより、図5に示した、補正データ504がワークメモリ上に生成される。そして、この補正データ504をOCP207がプロジェクタ105に出力する。このため、スキャンデータ503の文字サイズがプレゼンテーションデータ501の文字サイズに比べて小さい場合でも、ほぼ同一サイズとしてプロジェクタ105からスクリーン106に投影することができる。
【0098】
なお、スキャンデータ503の文字サイズを拡大する場合に、上述したようにあらかじめリミットを設けて、それ以上のサイズにならないように制限を加えても良い。これにより、表示する補正データ504が劣化することを防止することができる。
【0099】
一方、ユーザはプレゼンテーションのデータをプロジェクタの性能や会場の環境(照明や大きさなど)に合わせて作成するため、紙原稿のような割り込みデータは、プレゼンテーションのデータとの連続性がない場合が多い。そのため実際に表示した場合、画面の急激な映り変わりについていけずに、視覚的に違和感を感じることがある。
【0100】
そこで、コントローラ103−1が図1に示したPD107から背景と、スキャナ103−2から取り込んだ紙原稿108の画像データの色分布を抽出する。そして、コントローラ103−1が連続性を保てるように背景色の調整を行うことで、双方のデータの割り込み表示時に、違和感がないように表示制御を行ってもよい。なお、当該表示に代えて、後述するように印刷制御であってもよい。
【0101】
図9は、本実施形態を示す画像処理装置における表示背景調整処理を説明する概念図である。
【0102】
図9において、コントローラ103−1は、スキャナ103−2から取り込まれる差込画像データ902の色分布と背景901の色分布を比較する。そして、コントローラ103−1が背景901で作成されたプレゼンテーションデータを表示している場合に、差込画像データ902を表示するに相応しい背景となるように、背景画像に異なるいずれかの合成処理を行う。これにより、割り込み表示されるスキャンデータとの背景画像との間に視覚的に連続性を保つことができる。
【0103】
具体的には、異なるいずれかの合成処理として、本実施形態では、通常結合合成904または補色画像905を差し込んだ差込合成906、要素補正合成907のいずれか合成出力を得ることができる。
【0104】
以下、図10〜図12に示すフローチャートを参照して、本実施形態における画像処理装置における背景色の調整処理を説明する。なお、本実施形態では、背景色の調整処理を、図10に示すプレゼンテーション/スキャンデータの特徴抽出処理、図11に示す特徴比較処理、図12に示すスキャン表示データの作成処理の手順で行う。
【0105】
図10は、本実施形態を示す画像処理装置における第5のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、MFP103のコントローラ103−1によるプレゼンテーション/スキャンデータの特徴抽出処理に対応する。なお、S1001、S1002はステップを示す。なお、各ステップは、コントローラ103−1が記憶されたPCP202、ICAP203、OCP207をRAMにロードして実行することで実現される。
【0106】
まず、プレゼンテーション/スキャンデータの特徴抽出処理を開始し、S1001で、コントローラ103−1が公知の色味抽出のための画像処理を実行してスキャナ103−1から取り込んだ紙原稿データから色味情報を抽出する。
【0107】
そして、S1002で、コントローラ103−1がワークメモリ上で抽出した色味情報から色の分布率903を集計して、本処理を終了する。
【0108】
図11は、本実施形態を示す画像処理装置における第6のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、MFP103のコントローラ103−1による特徴比較処理に対応する。なお、S1101、S1102はステップを示す。なお、各ステップは、コントローラ103−1が記憶されたPCP202、ICAP203、OCP207をRAMにロードして実行することで実現される。
【0109】
まず、S1001で、MFP103のコントローラ103−1があらかじめ抽出したPD107を構成する色の分布率と、図10に示すS1002で集計した分布率801とを比較する。
【0110】
そして、S1002でPD107と取り込んだ紙原稿データの連続性が保てるように表示の補正を行うか否かの判定をICAP203が行い、本処理を終了する。
【0111】
図12は、本実施形態を示す画像処理装置における第7のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、MFP103のコントローラ103−1によるSCAN表示データの作成処理に対応する。なお、S1201〜S1203はステップを示す。なお、各ステップは、コントローラ103−1が記憶されたPCP202、ICAP203、OCP207をRAMにロードして実行することで実現される。
【0112】
まず、S1201で、ICAP203が図11に示したS1102の表示補正の判定結果に基づき表示補正があるかどうかを判定する。ここで、表示補正があると判定した場合は、S1202で、ICAP203が表示補正作業を行う。
【0113】
一方、S1201で、表示補正をないと判定した場合は、そして、S1203で、ICAP203が取り込んだ紙原稿108の差込画像データ902に画像処理を行う。ここで、画像処理とは、通常結合合成802または補色画像905を差し込んだ差込合成906、要素補正合成907のいずれかの処理である。
【0114】
これにより、割り込み表示されるスキャンデータとの背景画像との間に視覚的に連続性を保った状態で、プロジェクタ105からスクリーン106に読み取り原稿の差込画像と背景とを違和感なく合成したプレゼンテーション情報を出力することができる。
【0115】
〔色味の調整〕
ユーザは、プレゼンテーションデータをプロジェクタ105の性能や会場の環境(照明や大きさなど)に合わせて作成するため、紙原稿のような割り込みデータは、色味という特徴において、プレゼンテーションのデータとの連続性がない場合が多い。そのため、スクリーン106の閲覧者は、実際に割り込みデータを表示した場合、画面の急激な映り変わりについていけない場合が多い。そこで、以下の背景色調整を行うことで、割り込みデータを自然に表示するように制御することが望ましい。
【0116】
図13は、本実施形態を示す画像処理装置における表示背景調整処理を説明する概念図である。
【0117】
図13において、コントローラ103−1は、プレゼンテーションデータ1301の色分布1303と取り込んだ紙原稿108の画像データ1302の色分布1304を抽出する。そして、画像データ1302とプレゼンテーションデータ1301とが連続性が保てるように色味の調整を行う。
【0118】
ここで、コントローラ103−1は、色分布1303と色分布1304を比較する。これによって、PD1301−2、1301−2と、画像データ1302との連続性を保つことができるように、画像全体の色味調整や円で囲まれた領域1307だけの色味調整を行うことができる。
【0119】
また、PD1301−2、画像データ1302、PD1301−2のように差込出力を行う場合に、画像全体の色味調整を行った画像データ1305を差込出力を行うこともできる。また、円で囲まれた領域1307だけ画像データ1306に色味調整が行われた差込出力を行うこともできる。
【0120】
〔色味の調整〕
図14は、本実施形態を示す画像処理装置における第8のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、MFP103のコントローラ103−1によるSCAN表示データの作成処理に対応する。なお、S1401はステップを示す。なお、各ステップは、コントローラ103−1が記憶されたPCP202、ICAP203、OCP207をRAMにロードして実行することで実現される。
【0121】
まず、色味の調整は、S1401で、MFP103のコントローラ103−1が色の分布を集計し、取り込んだ紙原稿108の画像データを処理し、色味が同じになるように画像処理を行い、本処理を終了する。
【0122】
ここで、色味の調整とは、表示する画像データがカラー画像データの場合、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックを表示するデバイスの仕様に合わせて、RGB信号の割合を調整することで行う。
【0123】
〔図表サイズの調整〕
一方、プレゼンテーションのデータに含まれる図表と紙原稿から取り込んだデータに含まれる図表は、多くの場合、サイズが異なる。それは、プレゼンテーションのデータは数十センチメートルから数メートル離れた距離からでも見えることを目的としているため、表示に合わせて図表を作成場合が多いためである。
【0124】
また、紙原稿は数センチメートルから数十センチメートルの距離から見えることを目的にしているため、小さいサイズの図表を使うことが多い。このため、プレゼンテーションのデータと紙原稿をスキャンした画像データとを差し込んでプレゼンテーション処理を行うと、図表サイズの不一致が発生し非常に見にくくなる。
【0125】
そこで、以下の図表サイズ調整を行うことで、割り込みデータ中の図表を違和感なく表示するように制御することが望ましい。
【0126】
具体的には、図15に示すようにPD中の図表データと紙原稿をスキャンした画像データ中との図表データとを比較して、それぞれの縮尺が整合するように画像処理を施して表示制御を行う。
【0127】
図15は、本実施形態を示す画像処理装置における図表サイズ調整処理を説明する概念図である。
【0128】
図15において、PD1401から図表情報1402を算出する。スキャナ103−2から取り込んだ紙原稿108の画像データ1403をコントローラ103−1がOCR処理し、残った部分から図表情報1404を算出する。
【0129】
図表情報1402と図表情報1404を比較し、双方の図表が同じサイズ1406になるように取り込んだ紙原稿108の画像データ1403を拡大または縮小して、補正データ1405が得られる。
【0130】
ここで、画像データ1403中の図表情報は、例えばスキャン時が300×300(DPI)であった場合に、図表情報1402が1000×1000(DPI)であった場合には、以下の補正処理が実行される。例えば画像データ1403中の図表情報は、1000×1000(DPI)に補正される。
【0131】
〔図表サイズ調整〕
図16は、本実施形態を示す画像処理装置における第9のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、MFP103のコントローラ103−1による図表サイズ調整処理に対応する。なお、S1601、S1602はステップを示す。なお、各ステップは、コントローラ103−1が記憶されたPCP202、ICAP203、OCP207をRAMにロードして実行することで実現される。
【0132】
図表サイズ調整は、S1601で、コントローラ103−1が各データに含まれる図表の検索処理を行う。これにより、図15に示した図表情報1402と図表情報1404が算出される。
【0133】
そして、S1602で、コントローラ103−1が図表の特徴の集計を行う。集計結果より図10と図11のフローチャートを用いて、図表サイズのサイズ調整を伴うスキャン表示データを作成する。
【0134】
〔紙原稿から取り込んだデータの割り込み表示〕
紙原稿から取り込んだデータの割り込んでプロジェクタ105からスクリーン106に投影出力する処理について、図17に示すのフローチャートで説明する。
【0135】
図17は、本実施形態を示す画像処理装置における第10のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、MFP103のコントローラ103−1による図4に示したS311のスキャン表示データの割り込み処理の詳細手順に対応する。なお、S1701〜S1704はステップを示す。なお、各ステップは、コントローラ103−1が記憶されたPCP202、ICAP203、OCP207をRAMにロードして実行することで実現される。
【0136】
図4に示すS301で、PDを受信して処理を開始した後、S305で、スキャナ103−2から紙原稿の取り込みが発生した時点で、PD107の表示に対して、割り込みが発生する。そして、以下の処理を開始する。
【0137】
スキャナ入力による割り込みが発生すると、PD107の表示をコントローラ103−1内のワークメモリ内に一時退避させる。そして、スキャナ103−2から紙原稿108から取り込んだ画像データを表示させる。そして、割り込み終了時に一時退避した位置に戻し、PD107をプロジェクタ105に出力して、スキャナ103−2からの表示処理を継続する。
【0138】
具体的には、紙原稿から取り込んだデータの割り込みが発生すると、S1701で、スクリーン106に表示中のPD107の表示位置ポインタ情報をワークメモリ上に退避する。
【0139】
そして、S1702で、図4に示したS310でICAP203により作成された補正データを受信してスクリーン106に表示する。
【0140】
そして、S1703で、スキャナ表示データの付加情報となる補正データ作成時の情報をワークメモリ上に保存し、S1704で、コントローラ103−1は、表示中のPD107の表示位置ポインタ情報を復元する。
【0141】
こりにより、スキャナ103−2から原稿108から読み取る画像データを受信したPDに割り込ませながら、複合的なプレゼンテーション処理を効率よく行うことができる。しかも、スキャナ原稿上の図表や、色味等がPDに依存するように、色味の調整や、図表のサイズが適正に補正される。このため、スキャナからの差し込まれる画像データをあたかもPDに連続しているように、違和感なくユーザに閲覧させることができる。
【0142】
〔第2実施形態〕
上記実施形態では、スキャナからの差し込まれる画像データをあたかもPDに連続しているように、違和感なくユーザに閲覧させる処理について説明した。しかしながら、プレゼンテーションされる情報を、ユーザが印刷物として取得したい場合がある。例えば、会議室において、資料としてユーザに手渡す必要がある場合もある。そこで、プレゼンテーションされた情報と、差し込まれた画像データとを、MFP103の機能で印刷処理する制御を加えてもよい。以下、その実施形態について説明する。
【0143】
図18は、本実施形態を示す画像処理装置における第11のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、プレゼンテーション処理と印刷処理とを含む画像処理手順である。なお、S301〜S311は、図4に示したステップと同様である。また、S1801はステップを示す。なお、各ステップは、コントローラ103−1が記憶されたPCP202、ICAP203、OCP207をRAMにロードして実行することで実現される。
【0144】
なお、S301〜S311は、図4と同等の処理であるので、以下、S1801の処理について説明する。
【0145】
S1801で、スクリーン106に表示したプレゼンテーションの順序およびそれに関連する画像データを集計して印刷処理して、本処理を終了する。
【0146】
図19は、本実施形態を示す画像処理装置における第12のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、プレゼンテーション処理と印刷処理とを含む画像処理手順である。なお、S1901〜S1904は各ステップを示す。なお、各ステップは、コントローラ103−1が記憶されたPCP202、ICAP203、OCP207をRAMにロードして実行することで実現される。
【0147】
まず、S1901で、コントローラ103−1は、図1に示したPD107の表示および紙原稿から取り込んだデータの割り込み表示の順序をワークメモリ上に記憶する。そして、順序にあった画像データをRAM、あるいはハードディスク等の記憶装置から読み込む。この時、紙原稿から取り込んだデータは、各種画像処理したもの、若しくは取り込んだデータのいずれかをユーザが選択可能である。つまり、オリジナル紙原稿の画像データをそのまま印刷すること、あるいは、補正されたプレゼンテーション用の画像データを印刷するかを、ユーザが操作部103−6から選択指示することができる。
【0148】
次に、S1902で、スキャナ103−2から読み込んだ画像データを順序通りに並んでいるか確認を行う。ここで、読み込んだ画像データの順序がおかしいと判断した場合は、画像データの並び替え処理を行う。
【0149】
次に、S1903で、プリンタエンジン103が印刷が可能になるように、印刷レイアウトに読み込んだ画像データをワークメモリ上で挿入するレイアウト処理を実行する。
【0150】
これはプレゼンテーション表示用に、紙原稿から取り込んだデータを加工処理した場合、印刷に不能な画像(たとえば、印刷範囲より大きい画像)になっている場合がある。このような画像が印刷できるように、印刷可能なレイアウトとマージ処理することによって印刷が可能になる。
【0151】
最後に、S1904で、ワークメモリ上に展開された印刷データをプリンタエンジン103−3に出力する印刷出力処理を行い、本処理を終了する。
【0152】
これにより、一連のプレゼンテーション表示処理で表示したPDと差込画像データとをレイアウトして印刷結果を得ることができる。
【0153】
〔第3実施形態〕
なお、上記実施形態では、スキャナ103−2からPDの表示に差し込む形式で、スキャナ103−2からの読み取られる原稿の画像データを連続的に表示する場合について説明した。
【0154】
しかしながら、あらかじめPDに差し込むページがわかっている場合には、差込ページ情報を付加してPDを作成する。そして、コントローラ103−1が、コンピュータ101から受信するPD107の付加情報に基づいて、スキャナ103−2にスキャン指示を与える構成としてもよい。
【0155】
これにより、MFP103の操作者の負担を軽減することができる。
【0156】
〔第4実施形態〕
なお、上記実施形態では、スキャナ103−2からPDの表示に差し込む形式で、スキャナ103−2からの読み取られる原稿の画像データを連続的に表示する場合について説明した。
【0157】
しかしながら、あらかじめ差込む原稿画像データをスキャンしてハードディスク等に蓄積しておき、PDに差し込む指示を操作部103−6から指示することで、プレゼンテーション表示を行う構成としてもよい。
【0158】
これにより、MFP103の操作者は、蓄積された原稿の画像データを利用するプレゼンテーション処理を再現性よく行うことができる。
【0159】
〔第5実施形態〕
なお、上記実施形態では、スキャナ103−2からPDの表示に1頁分差し込む形式で、スキャナ103−2からの読み取られる原稿の画像データを連続的に表示する場合について説明した。
【0160】
しかしながら、原稿画像データを複数ページ分連続的にスキャンして複数ページ分の原稿画像をPD間に差込むように制御してもよい。
【0161】
これにより、ユーザの差込要求に柔軟に対応したプレゼンテーション処理を効率よく行うことができる。
【0162】
〔第6実施形態〕
なお、上記実施形態では、スキャナ103−2からPDの表示に1頁分差し込む形式で、スキャナ103−2からの読み取られる原稿の画像データを連続的に表示する場合について説明した。
【0163】
しかしながら、作成した連続的なPDをコンピュータ101で表示したい場合もある。
【0164】
そこで、図19に示した印刷処理を実行した後、印刷データをPDF等の汎用の電子文書フォーマットに変換して、要求元あるいはユーザが操作部103−6から指示された図示しないコンピュータやMFPに転送してもよい。
【0165】
これにより、ユーザが事後的に、PDを蓄積したデータベースとして利用可能となる。また、プレゼンテーションを閲覧できなかったユーザにプレゼンテーションの内容を回付させることも可能となる。
【0166】
〔第7実施形態〕
以下、図20に示すメモリマップを参照して本発明に係る画像処理装置で読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0167】
図20は、本発明に係る画像処理装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【0168】
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0169】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0170】
本実施形態における図4、図6〜図8、図10〜図12、図14、図16〜図19に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0171】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0172】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0173】
従って、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0174】
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
【0175】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0176】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは、圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバやftpサーバ等も本発明の請求項に含まれるものである。
【0177】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0178】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけではない。例えばそのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行う。そして、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0179】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込ませる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0180】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0181】
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるのではない。
【図面の簡単な説明】
【0182】
【図1】本発明の第1実施形態を示すデータ処理システムの構成を説明する図である。
【図2】図1に示したMFPのハードウエア構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示したMFPのソフトウエア構成を説明するブロック図である。
【図4】本実施形態を示す画像処理装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図5】本実施形態を示す画像処理装置における表示文字サイズの調整を説明する図である。
【図6】本実施形態を示す画像処理装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】本実施形態を示す画像処理装置における第3のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】本実施形態を示す画像処理装置における第4のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図9】本実施形態を示す画像処理装置における表示背景調整処理を説明する概念図である。
【図10】本実施形態を示す画像処理装置における第5のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図11】本実施形態を示す画像処理装置における第6のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図12】本実施形態を示す画像処理装置における第7のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図13】本実施形態を示す画像処理装置における表示背景調整処理を説明する概念図である。
【図14】本実施形態を示す画像処理装置における第8のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図15】本実施形態を示す画像処理装置における図表サイズ調整処理を説明する概念図である。
【図16】本実施形態を示す画像処理装置における第9のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図17】本実施形態を示す画像処理装置における第10のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図18】本実施形態を示す画像処理装置における第11のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図19】本実施形態を示す画像処理装置における第12のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図20】本発明に係る画像処理装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【符号の説明】
【0183】
103−1 コントローラ
103−2 スキャナ
103−3 プリンタエンジン
103−5 プロジェクタ
103−6 操作部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データを生成する生成手段と、
原稿画像を読み取って画像データを生成する読取手段と、
前記生成手段及び前記読取手段が生成した画像データを出力する出力手段と、
前記生成手段により生成された画像データから該画像データの特徴を抽出する抽出手段と、
前記生成手段により生成された画像データの前記出力手段による出力中に前記読取手段により生成される画像データを、前記抽出手段が抽出した前記特徴に一致する画像データに変換する変換手段と、
前記出力中の画像データに差し替えて前記変換手段により変換された画像データを前記出力手段から出力させるよう前記出力手段を制御する制御手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記生成手段は、複数ページからなるファイルからページ単位の画像データを生成することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記ファイルは、背景、本文、図表を含むことを特徴とすることを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記特徴は、前記出力手段により出力可能な色味、文字サイズを含むことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記抽出手段は、前記読取手段により読み取られた画像データから該画像データの特徴を抽出し、
前記変換手段は、前記生成手段により生成された画像データから抽出した第1の特徴と前記読取手段により生成された画像データから抽出した第2の特徴に基づいて前記画像データの変換をすることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記変換手段は、前記画像データの拡大又は縮小を調整して前記読取手段から出力される画像データの特徴が前記生成手段が生成した画像データの特徴に一致するよう変換することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記変換手段は、前記画像データの色味を調整して前記読取手段から出力される画像データの特徴が前記生成手段が生成した画像データの特徴に一致するよう変換することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記生成手段は、外部装置の特定アプリケーションで作成されたファイルに基づいて画像データを生成することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記制御手段は、前記読取手段が生成した画像データの出力が終了したことに応じて、前記生成手段が生成した画像データの出力を再開させることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記出力手段は、画像データに基づいて記録媒体に画像を印刷処理することを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項11】
前記出力手段は、画像データを表示処理することを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項12】
画像データを生成する生成工程と、
原稿画像を読み取って画像データを生成する読取工程と、
前記生成工程及び前記読取工程にて生成された画像データを出力する出力工程と、
前記生成工程により生成された画像データから該画像データの特徴を抽出する抽出工程と、
前記生成工程にて生成された画像データの出力中に前記読取工程により生成される画像データを、前記抽出工程にて抽出した前記特徴に一致する画像データに変換する変換工程と、
前記出力中の画像データに差し替えて前記変換手段により変換された画像データを前記出力手段から出力させるよう前記出力工程を制御する制御工程と、
を有することを特徴とする画像処理方法。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2008−42276(P2008−42276A)
【公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−210314(P2006−210314)
【出願日】平成18年8月1日(2006.8.1)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】