説明

画像処理装置及びその制御方法、コンピュータプログラム、及び、記憶媒体

【課題】コントローラの異常状態が発生した場合でも、記録媒体に対して書込処理や読出処理を正常に実行できるようにする。
【解決手段】データを保存する不揮発性記憶手段と、該不揮発性記憶手段へのデータの書き込みを制御する制御手段とを備える外部記録媒体を着脱可能な画像処理装置であって、画像データを記憶する第1の記憶手段と、前記制御手段を介して、前記第1の記憶手段に記憶された画像データの前記不揮発性記憶手段への書き込みを制御する書込制御手段と、前記制御手段への電源供給を制御する電源制御手段と、前記書込制御手段による書込が正常に行われたか否かを判定する判定手段とを備え、前記判定手段により、前記書込制御手段による書込が正常に行われていないと判定された回数が所定回数を超えた場合に、前記電源制御手段は、前記制御手段に対する電源供給を停止した後、再開することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置及びその制御方法、コンピュータプログラム、及び、記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、デジタルカメラなどの画像処理装置に対し着脱可能に接続される記録媒体(例えば、SDカードやCF(コンパクトフラッシュ(登録商標))カード等)に対して情報の書込処理や読出処理を行うことができる。これらの処理を実行するに際し、所定の制限時間内に上記処理を実行できない場合や、記録媒体内部で記録内容を管理しているコントローラが想定どおりに動作しない場合がある。このような場合に、該記録媒体を管理する画像処理装置内の記録媒体管理装置は、コントローラに対してリセット命令を送信して再起動し、書込処理や読出処理を再度実行する(特許文献1を参照。)必要がある。
【特許文献1】特願平8−235028号公報(第15頁、図5)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、当該記録媒体管理装置がコントローラにリセット命令を何度送信してもコントローラがその信号を受け付けられない異常状態である場合が発生し得る。その場合、記録媒体に対する書込処理や読出処理を何度実行しても正常に実行できないことが多い。
【0004】
本発明は係る問題を解決するためのなされたものであって、コントローラの異常状態が発生した場合でも、記録媒体に対して書込処理や読出処理を正常に実行できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するための本発明は、データを保存する不揮発性記憶手段と、該不揮発性記憶手段へのデータの書き込みを制御する制御手段とを備える外部記録媒体を着脱可能な画像処理装置であって、画像データを記憶する第1の記憶手段と、前記制御手段を介して、前記第1の記憶手段に記憶された画像データの前記不揮発性記憶手段への書き込みを制御する書込制御手段と、前記制御手段への電源供給を制御する電源制御手段と、前記書込制御手段による書込が正常に行われたか否かを判定する判定手段とを備え、前記判定手段により、前記書込制御手段による書込が正常に行われていないと判定された回数が所定回数を超えた場合に、前記電源制御手段は、前記制御手段に対する電源供給を停止した後、再開することを特徴とする。
【0006】
また、上記の目的を達成するための本発明は更に、データを保存する不揮発性記憶手段と、該不揮発性記憶手段からのデータの読み出しを制御する制御手段とを備える外部記録媒体を着脱可能な画像処理装置であって、画像データを記憶する第1の記憶手段と、前記制御手段を介して、前記不揮発性記憶手段に記憶された画像データの、前記第1の記憶手段への読み出しを制御する読出制御手段と、前記制御手段への電源供給を制御する電源制御手段と、前記読出制御手段による読み出しが正常に行われたか否かを判定する判定手段とを備え、前記判定手段により、前記読出制御手段による読み出しが正常に行われていないと判定された回数が所定回数を超えた場合に、前記電源制御手段は、前記制御手段に対する電源供給を停止した後、再開することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、コントローラの異常状態が発生した場合でも、記録媒体に対して書込処理や読出処理を正常に実行することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0009】
図1は、本発明の実施形態に対応する画像処理装置としてのデジタルカメラの構成の一例を示す図である。図1において、100はデジタルカメラ本体を示す。10は撮影レンズ、12は絞り機能を備えるシャッター、14は光学像を電気信号に変換する撮像素子、16は撮像素子14のアナログ信号出力をデジタル信号に変換するA/D変換器である。
【0010】
18は撮像素子14、A/D変換器16及びD/A変換器26にクロック信号や制御信号を供給するタイミング発生部であり、メモリ制御部22及びシステム制御部50により制御される。20は画像処理部であり、A/D変換器16からのデータ或いはメモリ制御部22からのデータに対して所定の画素補間処理や色変換処理を行う。
【0011】
また、画像処理部20においては、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行う。この演算結果に基づいてシステム制御部50は、露光制御部40、測距制御部42に対して制御を行い、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理及びEF(フラッシュプリ発光)処理を行っている。
【0012】
さらに、画像処理部20は、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行っている。
【0013】
22はメモリ制御部であり、A/D変換器16、タイミング発生部18、画像処理部20、画像表示メモリ24、D/A変換器26、メモリ30及び圧縮・伸長部32を制御する。A/D変換器16からの出力データは、画像処理部20及びメモリ制御部22を介して、或いは、メモリ制御回路22のみを介して、画像表示メモリ24又はメモリ30に書き込まれる。
【0014】
24は画像表示メモリ、26はD/A変換器、28はTFT LCD等から成る画像表示部であり、画像表示メモリ24に書き込まれた表示用の画像データはD/A変換器26を介して画像表示部28により表示される。
【0015】
デジタルカメラ100において、画像表示部28を用いて撮像した画像データを逐次表示すれば、電子ファインダ機能を実現することが可能である。また、画像表示部28は、システム制御部50の指示により任意に表示をON/OFFすることが可能であり、表示をOFFにした場合にはデジタルカメラ100の電力消費を大幅に低減することができる。
【0016】
30は撮影した静止画像や動画像を格納するためのメモリであり、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像を格納するのに十分な記憶容量を備えている。これにより、複数枚の静止画像を連続して撮影する連射撮影やパノラマ撮影の場合にも、高速かつ大量の画像書き込みをメモリ30に対して行うことが可能となる。また、メモリ30はシステム制御部50の作業領域としても使用することができる。
【0017】
32は適応離散コサイン変換(ADCT)等により画像データを圧縮・伸長する圧縮・伸長部であり、メモリ30に格納された画像を読み込んで圧縮処理或いは伸長処理を行う。なお、処理を終えたデータは再度メモリ30に書き込まれる。
【0018】
40は絞り機能を備えるシャッター12を制御する露光制御部であり、フラッシュ48と連携することによりフラッシュ調光機能も有する。42は撮影レンズ10のフォーカシングを制御する測距制御部、44は撮影レンズ10のズーミングを制御するズーム制御部、46はバリアである保護部102の動作を制御するバリア制御部である。
【0019】
48はフラッシュであり、AF補助光の投光機能、フラッシュ調光機能も有する。露光制御部40、測距制御部42はTTL方式を用いて制御されており、撮像した画像データを画像処理回路20によって演算した演算結果に基づき、システム制御回路50が露光制御部40、測距制御部42に対して制御を行う。50はデジタルカメラ100全体を制御するシステム制御回路、52はシステム制御回路50の動作用の定数、変数、プログラム等を記憶するメモリである。
【0020】
54はシステム制御部50でのプログラムの実行に応じて、文字、画像、音声等を用いて動作状態やメッセージ等を画像表示する液晶表示装置やスピーカー等を備える表示部である。この表示部54は、デジタルカメラ100の操作部近辺の視認し易い位置に単数或いは複数個所設置され、例えばLCDやLED、発音素子等の組み合わせにより構成される。また、表示部54は、その一部の機能が光学ファインダ104内に設置されている。表示部54の表示内容のうち、LCD等に表示するものとしては、シングルショット/連写撮影表示、セルフタイマー表示、圧縮率表示、記録画素数表示、記録枚数表示、残撮影可能枚数表示、シャッタースピード表示、絞り値表示、露出補正表示がある。更には、フラッシュ表示、赤目緩和表示、マクロ撮影表示、ブザー設定表示、時計用電池残量表示、電池残量表示、エラー表示、複数桁の数字による情報表示、外部記録媒体200の着脱状態表示、通信I/F動作表示、日付け・時刻表示、等がある。また、表示部54の表示内容のうち、光学ファインダ104内に表示するものとしては、合焦表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、シャッタースピード表示、絞り値表示、露出補正表示、等がある。
【0021】
56は電気的に消去・記録可能な不揮発性メモリであり、例えばEEPROM等が用いられる。60、62、64、66、68及び70は、システム制御部50の各種の動作指示を入力するための操作部である。スイッチやダイアル、タッチパネル、視線検知によるポインティング、音声認識装置等の単数或いは複数の組み合わせで構成される。ここで、これらの操作部の具体的な説明を行う。
【0022】
60はモードダイアルスイッチで、電源オフ、自動撮影モード、撮影モード、パノラマ撮影モード、再生モード、マルチ画面再生・消去モード、PC接続モード等の各機能モードを切り替え設定することができる。62はシャッタースイッチSW1で、不図示のシャッターボタンの操作途中でONとなり、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の動作開始を指示する。
【0023】
64はシャッタースイッチSW2で、不図示のシャッターボタンの操作完了でONとなり、以下の一連の処理の動作開始が指示される。該処理には、撮像素子12から読み出した信号をA/D変換器16、メモリ制御部22を介してメモリ30に画像データを書き込む露光処理が含まれる。また、画像処理部20やメモリ制御部22での演算を用いた現像処理も含まれる。更には、メモリ30から読み出された画像データを圧縮・伸長部32で圧縮し、記録媒体200或いは210に画像データを書き込む記録処理も含まれる。
【0024】
66は画像表示ON/OFFスイッチで、画像表示部28のON/OFFを設定することができる。この機能により、光学ファインダ104を用いて撮影を行う際に、TFT LCD等からなる画像表示部28への電流供給を遮断することにより、省電力を図ることが可能となる。
【0025】
68はクイックレビューON/OFFスイッチで、撮影直後に撮影した画像データを自動再生するクイックレビュー機能を設定する。なお、本実施形態では特に、画像表示部28をOFFとした場合におけるクイックレビュー機能を設定する機能を備えるものとする。
【0026】
70は各種ボタンやタッチパネル等からなる操作部である。操作部70には、例えば、メニューボタン、セットボタン、マクロボタン、マルチ画面再生改ページボタン、フラッシュ設定ボタン、単写/連写/セルフタイマー切り替えボタン、メニュー移動+(プラス)ボタンが含まれる。更に、メニュー移動−(マイナス)ボタン、再生画像移動+(プラス)ボタン、再生画像−(マイナス)ボタン、撮影画質選択ボタン、露出補正ボタン、日付/時間設定ボタン等も含まれる。
【0027】
80は電源制御部で、電池検出部、DC-DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ部等により構成される。この電源制御部80により、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行い、検出結果及びシステム制御部50の指示に基づいてDC-DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、外部記録媒体200を含む各部へ供給する。
【0028】
82はコネクタ、84はコネクタ、86はアルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等からなる電源部である。
【0029】
90はメモリカード等の外部記録媒体とデータの送受信を行うカードコントローラ、91はメモリカード等の外部記録媒体とのインタフェース、92はメモリカード等の外部記録媒体200と接続を行うコネクタである。また、98はコネクタ92に外部記録媒体200が装着されているか否かを検知する記録媒体着脱検知部である。なお、本実施形態では画像データを保存するための記録媒体を取り付けるインタフェースやコネクタは、単数或いは複数、いずれの系統数を備える構成としても構わない。また、異なる規格のインタフェース及びコネクタを組み合わせて備える構成としても構わない。
【0030】
例えば、インタフェース91、そしてコネクタ92をPCMCIAカードやCF(コンパクトフラッシュ(登録商標))カード等の規格に準拠したものを用いて構成することができる。その場合、LANカードやモデムカード、USBカード、IEEE1394カード、P1284カード、SCSIカード、PHS等の通信カード、等の各種通信カードを接続することが可能となる。更には、他のコンピュータやプリンタ等の周辺機器との間で画像データや画像データに付属した管理情報を転送し合うことが可能となる。
【0031】
102は、デジタルカメラ100のレンズ10を含む撮像部を覆うことにより、撮像部の汚れや破損を防止するバリアである保護部である。104は光学ファインダであり、画像表示部28による電子ファインダ機能を使用すること無しに、光学ファインダのみを用いて撮影を行うことが可能である。また、光学ファインダ104内には、表示部54の一部の機能、例えば、合焦表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、シャッタースピード表示、絞り値表示、露出補正表示などが設置されている。
【0032】
200はメモリカード等の、デジタルカメラ100に対し着脱可能な外部記録媒体である。以上がデジタルカメラ100の全体のシステム構成である。
【0033】
次に、図2を参照して、本実施形態に対応する外部記録媒体200の内部構成の一例を説明する。図2において201はコントローラである。コントローラ201は、メモリカードコントローラ90より送信された画像データを外部記録媒体200内部の不揮発性メモリ202に対して書き込む書込処理と、不揮発性メモリ202から記録済みの画像データを読み出す読出処理を制御する。また、コントローラ201は、デジタルカメラ100の電源制御部80により、その電源供給状態が制御されている。202は、Flash Rom等の不揮発性メモリであり、ハードディスク、CD−R又はDVD等の磁気媒体であっても良い。
【0034】
203は、カードコントローラ90からの書込・読出等の命令、或いは、それによる反応を送受信するコマンド線である。204は、画像データ等の情報を送受信するデータ線である。
【0035】
なお、本実施形態において、外部記録媒体200に対する"書込"とは、外部記録媒体200内のコントローラ201が画像データの書込命令を受けて不揮発性メモリ202に対して実行する画像データの書込処理のことを言う。また、外部記録媒体200に対する"読出"とは、外部記録媒体200内のコントローラ201が画像データの読出命令を受けて不揮発性メモリ202に対して実行する画像データの読出処理をいう。
【0036】
次に、図4乃至図7のフローチャートを参照して、ディジタルカメラ100によって実行される外部記録媒体200に対するデータの書込/読出処理について説明する。
【0037】
まず、図4のフローチャートを参照して、連続撮影時において、撮像素子14によって取り込まれた複数の画像データを外部記録媒体200に書き込む場合に実行される、画像ライトシーケンス(書込)処理の一例を説明する。
【0038】
まず前提として、システム制御部50により、外部記録媒体200へ画像データを書き込むための連続撮影された画像データ書き込み命令が出される。この連続撮影された画像は、外部記録媒体200へ書き込まれる順番を待つためにメモリ30に格納され処理されるのを待つ。これらの画像はメモリ30に格納された順番に書込処理(遅延書き込み)され、後述するように外部記録媒体200に正常に書き込む場合及び書き込みに失敗した場合供に、書き込み対象からはずされる。
【0039】
ステップS100において、書き込み命令を受けたシステム制御部50は、メモリ30に書き込み対象の画像データが格納されているか否かを判定する。ここで、バッファに書き込み対象の画像がある場合には(ステップS100において「YES」)、ステップS101に移行する。一方、メモリ30内に書き込み対象の画像データが格納されていない場合には(ステップS100において「NO」)、画像データの書込を行う必要がないので、本処理を終了する。
【0040】
ステップS101では、システム制御部50はメモリ30から画像データを読み出して、外部記録媒体200に書き込みを行う。更にステップS102では、システム制御部50が、外部記録媒体200に正常に画像データの書き込みを行えた否かを判定する。この判定は、コントローラ201からコマンド線203を介して書き込みが完了した旨の通知を受信できたか否かにより行うことができる。また、外部記録媒体200が破壊されており、コントローラが全く応答しない場合には、書き込み命令に対する応答が得られなので、それによっても判定することができる。
【0041】
また、書き込まれた画像データのサイズをバッファに格納されている画像データのサイズと比較し、両者が一致したか否かによっても判定できる。
以下、書き込みが正常に行われたか否かの判定は同様に行うものとする。
もし、正常に書き込みを行えた場合には(ステップS102において「YES」)、ステップS118において書き込みに係る画像データをメモリ30のバッファから削除する。この削除を本実施形態では特に「書き込み対象からはずす」という。その後、次の画像データの書き込みに移るため、ステップS100に戻る。
【0042】
一方、外部記録媒体200への書き込みが異常であった場合は(ステップS102において「NO」)、ステップS103においてカウンタ値Nをクリアする(N=0)。このNは、後述するリトライ動作を数えるためのカウンタ値である。続いて、ステップS104では、外部記録媒体200に対して、書き込みの準備(以下、この手続きを本実施形態では特に「初期化処理」という。)を行わせるためのリセット命令やカード内の情報の取得命令を送信する。
【0043】
ここで、外部記録媒体200には書き込み状態や記録状態などの状態が存在し、リセット命令は外部記録媒体200を何もしていない状態(アイドル状態)にするための命令である。また、カード内の情報の取得命令は、メディアタイプ等のカードの情報を要求する命令であり、この命令に対してメディアタイプ(例えばSDカード等)が返された場合には、初期化処理が成功したと判断できる。
【0044】
一方、同一の命令に対し「unknown」が返された場合には失敗と判断することができる。ステップS105では、初期化処理が成功したか否か判断し、初期化処理が成功したと判断された場合は、外部記録媒体200への書込処理を実行する。ステップS105において、初期化処理が失敗したと判断された場合は、ステップS108へ移行する。 次に、ステップS107では、システム制御部50が、ステップS106における初期化処理実行後の書込処理により、画像データを外部記録媒体200に正常に書き込めたかを判定する。
【0045】
ここで、正常に書き込めたと判定された場合(ステップS107で「YES」)は、ステップS118に移行する。ステップS118では、書き込みに係る画像データを書き込み対象からはずす。その後、次の画像データの書き込みに移るため、ステップS100に戻る。一方、画像データを外部記録媒体200に正常に書き込めなかったと判定された場合(ステップS107で「NO」)、ステップS108に移行する。
【0046】
本実施形態では、ステップS104からステップS107までの書込処理を繰り返して行うことをリトライ動作という。ステップS108では、外部記録媒体200に正常に書き込めなかったと判定された場合に(ステップS107において「NO」)、カウンタ値Nを1つ増やして、リトライ動作の回数を記録する。続くステップS109では、カウンタ値Nが所定回数を超えたか否かを判定する。もし、N>所定回数となった場合には(ステップS109において「YES」)、ステップS110に移行する。一方、N≦所定回数となった場合には(ステップS109において「NO」)、ステップS104に戻って処理を継続する。
【0047】
ステップS110では、システム制御部50が電源制御部80を動作させ、外部記録媒体200の電源供給を所定の時間停止した後、電源供給を再開する。ここでの所定の時間とは、外部記録媒体200へ供給される電流が0になるまでの時間であって、予め設定された一定時間であっても良い。また、外部記録媒体200の電圧測定部によって測定される電圧値が0となるまでの時間でも良い。
【0048】
その後、ステップS111においてシステム制御部50は、外部記録媒体200に対して初期化処理の命令を出す。次に、ステップS112では、初期化処理が成功したか否か判断する。初期化処理が成功したと判断された場合は(ステップS112において「YES」)、ステップS113において、外部記録媒体200への画像データの書込処理を実行する。更に、ステップS114では、ステップS110における電源供給の停止・再開後に実行した初期化処理後の外部記録媒体200への書き込み処理が正常に行われたか否かを判定する。一方、初期化処理が失敗したと判断された場合は(ステップS112において「NO」)、上記ステップS113とステップS114の処理を飛ばし、ステップS115へ移行する。
【0049】
ここで、書込処理が正常に行われたと判定された場合(ステップS114において「YES」)、ステップS118において書き込みに係る画像データを書き込み対象からはずす。その後、ステップS100に戻り、次の画像情報の書込みを行う。一方、書込処理が正常に行われなかったと判定された場合(ステップS114において「NO」)、システム制御部50は、ステップS115において表示部54を介してカード異常をユーザに通知する。なお、カード異常を通知するための画面表示の例は、図3(a)に示すようになる。この画面表示は、異常とされたカードを他のカードに交換することにより、通常の画面表示に切り替えられる。
【0050】
また、システム制御部50は、ステップS116において、撮影開始操作を無効とする。これにより、ユーザによる撮影開始操作が行われた場合でも、例えば表示部54の発音素子で警告音を鳴らし、LEDが点滅して撮影が禁止される旨がユーザに通知されることになる。次に、ステップS117では、書き込みに失敗した現在の画像データの書き込みを諦め、書き込み対象からはずす処理が行われ、ステップS100に移行する。
【0051】
次に、図5のフローチャートを参照して、画像ライトシーケンス(書込)処理の他の一例を説明する。図5では、電源供給を停止し再開した後に、図4とは別の処理を行う。
【0052】
図5においてステップS200からステップS209までは、図4のステップS100からステップS109までと同様の処理である。また、ステップS210及びS211は、ステップS115及びS116と同様の処理である。更に、ステップS212からステップS216までは、ステップS110からステップS114までと同様の処理である。更に、ステップS218及びステップS219は、ステップS117及びステップS118と同様の処理である。よって、これらの説明は省略する。
【0053】
但し、ステップS210におけるカード異常通知や撮影禁止設定は、カードの交換によらずとも、ステップS216において書き込みが正常に行われたと判定されれば、解除される。従って、この場合、カード異常通知に応じてカードの交換が行われる必要はない。
【0054】
電源供給を停止し再開した後、外部記録媒体200への書き込み処理が正常に実行できなかった場合(ステップS216において「NO」)、ステップS217に移行する。ステップS217では、画像データの書き込みに失敗した旨を、表示部54を介してユーザに通知する。その後ステップS218に移行する。このようにして、異常な外部記録媒体200への新規画像データの取り込みは停止される。
【0055】
ここで、図3(b)に、書き込み失敗通知時に表示される画面表示の一例を示す。この画面表示は、異常とされたカードを他のカードに交換することにより、通常の画面表示に切り替えられる。
【0056】
また、ステップS200において、メモリ30内の画像データを格納するバッファに書き込み対象がないと判定された場合に(ステップS200において「NO」)は、ステップS220に移行する。ステップS220においてシステム制御部50は、画像ライトシーケンス終了に当たり、カード異常通知を発行済みか否かを判定する。もし、カード異常通知を発行してない場合には(ステップS220において「NO」)、ステップS221に移行して、外部記録媒体200より発行されたOK通知を受け取る。その後処理を終了する。また、カード異常通知を発行している場合には(ステップS220において「YES」)、そのまま処理を終了する。
【0057】
次に、図6のフローチャートを参照して、画像ライトシーケンス(書込)処理の更に他の一例を説明する。図6では、電源供給を停止し再開した後に、図4や図5とは別の処理を行う。
【0058】
ステップS300からS316、ステップS317からステップS320の処理は、図5におけるステップS200からステップS216、ステップS218からステップS221の処理と同様であるので、ここでの説明は省略する。
【0059】
システム制御部50は、電源供給を停止し再開した後に、外部記録媒体200への書き込み処理が正常に実行できなかったと判定された場合(ステップS316において「NO」)、そのまま画像ライトシーケンスを終了する。
【0060】
以上のようにして、画像ライトシーケンスを行うことができる。このように、外部記録媒体200への書き込みが正常に行えない場合には、所定回数の範囲内で繰り返し書き込みを行い、所定回数を超えた場合には、外部記録媒体200への電源供給を停止する。その後、電源供給を再開して外部記録媒体200を初期化することで、再度の書き込みを可能とする。更に、電源再投入後、初期化しても書き込みができない場合には、カード異常と判定し、ユーザにカード交換を促すことができる。
【0061】
次に、図7のフローチャートを参照して、画像情報を外部記録媒体200からメモリ30に画像データを読み出す、画像リードシーケンス(読出)処理の一例を説明する。
【0062】
まず前提として、システム制御部50により、外部記録媒体200からメモリ30へ画像データを読み出すために、画像情報読み出し命令が出される。これに対しステップS400において、システム制御部50は、外部記録媒体200から画像データを読み出し、メモリ30に格納する。次にステップS401においてシステム制御部50は、画像データを正常にメモリ30に読み出せたか否かを判定する。この判定は、コントローラ201からコマンド線203を介して全てのデータの読み出しが完了した旨の通知を受信できたか否かにより行うことができる。また、外部記録媒体200が破壊されており、コントローラが全く応答しない場合には、読み出し命令に対する応答が得られなので、それによっても判定することができる。また、バッファに書き込まれた画像データのサイズを、不揮発性メモリ202に格納されている画像データのサイズと比較し、両者が一致したか否かによっても判定できる。以下、読み出しが正常に行われたか否かの判定は同様に行うものとする。もし、画像データを正常に読み出せたと判定された場合は(ステップS401において「YES」)、画像リードシーケンスをそのまま終了する。
【0063】
一方、正常に読み出せなかったと判定された場合は(ステップS401において「NO」)、システム制御部50はステップS402において、カウンタ値Nをクリアする(N=0)。このNは、後述するリトライ動作を数えるためのカウンタ値である。続いて、ステップS403では、外部記録媒体200に対して読み出しの準備(以下、この手続きを本実施形態では特に「初期化処理」という。)をするリセット命令を送信する。初期化処理が成功したか否か判断し、成功したと判断された場合は(ステップS404において「YES」)、ステップS405では、外部記録媒体200への読出処理を実行する。一方、初期化処理が失敗したと判断された場合は(ステップS404において「NO」)、ステップS407に以降する。
【0064】
更に、ステップS406においてシステム制御部50は、初期化処理実行後の読み出しによって、画像データを正常に読み出せたか否かを判定する。もし、画像データを外部記録媒体200から正常に読み出せたと判定された場合には(ステップS406において「YES」)、画像リードシーケンスを終了する。一方、画像データを外部記録媒体200から正常に読み出せなかったと判定された場合には(ステップS406において「NO」)、ステップS407に移行する。
【0065】
本実施形態では、ステップS403からステップS406までの読出処理を繰り返して行うことをリトライ動作という。ステップS407では、外部記録媒体200から正常に読み出せなかったと判定された場合に(ステップS406において「NO」)、カウンタ値Nを1つ増やして、リトライ動作の回数を記録する。続くステップS408では、カウンタ値Nが所定回数を超えたか否かを判定する。もし、N>所定回数となった場合には(ステップS408において「YES」)、ステップS409に移行する。一方、N≦所定回数となった場合には(ステップS408において「NO」)、ステップS403に戻って処理を継続する。
【0066】
ステップS408においてシステム制御部50は、電源制御部80を動作させ、外部記録媒体200の電源供給を所定の時間停止した後、電源供給を再開する。ここでの所定時間は、図4のステップS110において説明したものと同様である。その後、ステップS410においてシステム制御部50は、外部記録媒体200に対して初期化処理をする命令を出す。ステップS411では、初期化処理が成功したか否か判断する。もし、成功したと判断された場合(ステップS411において「YES」)、ステップS412において外部記録媒体200に対する画像情報の読み出し処理を実行する。一方、初期化処理が失敗したと判断された場合は(ステップS411において「NO」)、ステップS415では、カード異常通知が行われる。なお、カード異常を通知するための画面表示の例は、図3(a)に示すようになる。この画面表示は、異常とされたカードを他のカードに交換することにより、通常の画面表示に切り替えられる。ステップS413では、システム制御部50は、電源供給の停止・再開後に実行した初期化処理後の外部記録媒体200に対する読み出し処理が正常に実行できたか否かを判定する。
【0067】
もし、ステップS412における読み出し処理が正常に行われたと判定された場合(ステップS413において「YES」)、システム制御部50は、画像リードシーケンスを終了する。一方、読み出し処理が正常に行われなかったと判定された場合(ステップS413において「NO」)、システム制御部50は、ステップS414において表示部54を介して画像データの読み込み失敗(図8)を通知し、画像リードシーケンスを終了する。
【0068】
なお、画像リードシーケンスにおいても、電源供給を停止し再開した後に、図5のステップS217、S220及びS221や図6のステップS319及びS320に対応する処理を行っても良い。
【0069】
以上に説明したように、本実施形態によれば、画像データの外部記録媒体への書き込みや該媒体からの読み出しが正常に行われない問題が生じても、外部記録媒体のみの電源供給を制御することにより、該問題を解消することができる。即ち、本実施形態によれば、デジタルカメラ全体の電源供給を停止・再開し、動作中のプログラムを再起動することなく、プログラムを動作させた状態で、外部記録媒体へのアクセスを復活させることが可能となる。
【0070】
また、本実施形態における初期化処理では、外部記録媒体自体を所謂フォーマット化するのではなく、電源供給を停止し、再度供給するものであるので、書込み済みの画像データが破壊されることがない。同時に、信頼性の低い外部記録媒体については、ユーザにその旨を通知して使用を控えさせることができる。
【0071】
[その他の実施形態]
本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0072】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本発明の実施形態に対応する画像処理装置の構成の一例を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に対応する外部記録媒体200の内部構成の一例示す図である。
【図3】本発明の実施形態に対応する画像表示の一例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に対応する画像ライトシーケンスの一例に対応するフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態に対応する画像ライトシーケンスの他の一例に対応するフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態に対応する画像ライトシーケンスの更に他の一例に対応するフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態に対応する画像リードシーケンスの一例に対応するフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態に対応する、画像データの読み込み失敗を通知する画像表示の一例を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データを保存する不揮発性記憶手段と、該不揮発性記憶手段へのデータの書き込みを制御する制御手段とを備える外部記録媒体を着脱可能な画像処理装置であって、
画像データを記憶する第1の記憶手段と、
前記制御手段を介して、前記第1の記憶手段に記憶された画像データの前記不揮発性記憶手段への書き込みを制御する書込制御手段と、
前記制御手段への電源供給を制御する電源制御手段と、
前記書込制御手段による書き込みが正常に行われたか否かを判定する判定手段と
を備え、
前記判定手段により、前記書込制御手段による書き込みが正常に行われていないと判定された回数が所定回数を超えた場合に、前記電源制御手段は、前記制御手段に対する電源供給を停止した後、再開することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記書込制御手段は、前記電源制御手段による前記電源供給の再開の後、前記第1の記憶手段に記憶された画像データの前記不揮発性記憶手段への書き込みを再度行い、
前記判定手段は、前記書込制御手段による再度の前記書き込みが正常に行われたか否かを判定し、
前記判定手段により、前記再度の書き込みが正常に行われていないと判定された場合に、前記外部記憶媒体の異常を通知する通知手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記判定手段により、前記書込制御手段による書き込みが正常に行われていないと判定された回数が所定回数を超えた場合に、前記外部記憶媒体の異常を通知する第1の通知手段を更に備え、
前記電源制御手段は、前記第1の通知手段による通知の後に、前記制御手段に対する電源供給を停止した後、再開することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記書込制御手段は、前記電源制御手段による前記電源供給の再開の後、前記第1の記憶手段に記憶された画像データの前記不揮発性記憶手段への書き込みを再度行い、
前記判定手段は、前記書込制御手段による再度の前記書き込みが正常に行われたか否かを判定し、
前記判定手段により、前記再度の書き込みが正常に行われていないと判定された場合に、前記外部記憶媒体への書き込みの失敗を通知する第2の通知手段を更に備えることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
所定の被写体を撮像して前記画像データを生成する撮像手段を更に備え、
前記判定手段により、前記再度の書き込みが正常に行われていないと判定された場合に、前記撮像手段による撮像が無効とされることを特徴とする請求項2又は4に記載の画像処理装置。
【請求項6】
データを保存する不揮発性記憶手段と、該不揮発性記憶手段からのデータの読み出しを制御する制御手段とを備える外部記録媒体を着脱可能な画像処理装置であって、
画像データを記憶する第1の記憶手段と、
前記制御手段を介して、前記不揮発性記憶手段に記憶された画像データの、前記第1の記憶手段への読み出しを制御する読出制御手段と、
前記制御手段への電源供給を制御する電源制御手段と、
前記読出制御手段による読み出しが正常に行われたか否かを判定する判定手段と
を備え、
前記判定手段により、前記読出制御手段による読み出しが正常に行われていないと判定された回数が所定回数を超えた場合に、前記電源制御手段は、前記制御手段に対する電源供給を停止した後、再開することを特徴とする画像処理装置。
【請求項7】
前記読出制御手段は、前記電源制御手段による前記電源供給の再開の後、前記制御手段を介して前記不揮発性記憶手段に記憶された画像データの前記第1の記憶手段への読み出しを再度行い、
前記判定手段は、前記読出制御手段による再度の前記読み出しが正常に行われたか否かを判定し、
前記判定手段により、前記再度の読み出しが正常に行われていないと判定された場合に、前記外部記憶媒体の異常を通知する通知手段を更に備えることを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記判定手段により、前記読出制御手段による読み出しが正常に行われていないと判定された回数が所定回数を超えた場合に、前記外部記憶媒体の異常を通知する第1の通知手段を更に備え、
前記電源制御手段は、前記第1の通知手段による通知の後に、前記制御手段に対する電源供給を停止した後、再開することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記読出制御手段は、前記電源制御手段による前記電源供給の再開の後、前記不揮発性記憶手段に記憶された画像データの前記第1の記憶手段への読み出しを再度行い、
前記判定手段は、前記読出制御手段による再度の前記読み出しが正常に行われたか否かを判定し、
前記判定手段により、前記再度の読み出しが正常に行われていないと判定された場合に、前記第1の記憶手段への読み出しの失敗を通知する第2の通知手段を更に備えることを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
【請求項10】
データを保存する不揮発性記憶部と、該不揮発性記憶部へのデータの書き込みを制御する制御部とを備える外部記録媒体を着脱可能な画像処理装置の制御方法であって、
前記制御部を介して、画像データを記憶する第1の記憶部に記憶された画像データの前記不揮発性記憶部への書き込みを制御する書込制御工程と、
前記書込制御工程における書き込みが正常に行われたか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程において、前記書込制御工程における書き込みが正常に行われていないと判定された回数が所定回数を超えた場合に、前記制御部に対する電源供給を停止した後、再開する電源制御工程と
を備えることを特徴とする画像処理装置の制御方法。
【請求項11】
前記書込制御工程では、前記電源制御工程における前記電源供給の再開の後、前記第1の記憶部に記憶された画像データの前記不揮発性記憶部への書き込みを再度行い、
前記判定工程では、再度の前記書き込みが正常に行われたか否かを判定し、
前記判定工程において、前記再度の書き込みが正常に行われていないと判定された場合に、前記外部記憶媒体の異常を通知する通知工程を更に備えることを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置の制御方法。
【請求項12】
前記判定工程において、前記書込制御工程における書き込みが正常に行われていないと判定された回数が所定回数を超えた場合に、前記外部記憶媒体の異常を通知する第1の通知工程を更に備え、
前記電源制御工程では、前記第1の通知工程における通知の後に、前記制御部に対する電源供給が停止された後、再開されることを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置の制御方法。
【請求項13】
前記書込制御工程では、前記電源制御工程における前記電源供給の再開の後、前記第1の記憶部に記憶された画像データの前記不揮発性記憶部への書き込みを再度行い、
前記判定工程では、再度の前記書き込みが正常に行われたか否かを判定し、
前記判定工程に置いて、前記再度の書き込みが正常に行われていないと判定された場合に、前記外部記憶媒体への書き込みの失敗を通知する第2の通知工程を更に備えることを特徴とする請求項12に記載の画像処理装置の制御方法。
【請求項14】
前記画像処理装置は、所定の被写体を撮像して前記画像データを生成する撮像部を更に備え、
前記判定工程において、前記再度の書き込みが正常に行われていないと判定された場合に、前記撮像部による撮像が無効とされることを特徴とする請求項11又は13に記載の画像処理装置の制御方法。
【請求項15】
データを保存する不揮発性記憶部と、該不揮発性記憶部からのデータの読み出しを制御する制御部とを備える外部記録媒体を着脱可能な画像処理装置の制御方法であって、
前記制御部を介して、前記不揮発性記憶部に記憶された画像データの、第1の記憶手段への読み出しを制御する読出制御工程と、
前記読出制御工程における読み出しが正常に行われたか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程において、前記読出制御工程における読み出しが正常に行われていないと判定された回数が所定回数を超えた場合に、前記制御部に対する電源供給を停止した後、再開する電源制御工程と
を備えることを特徴とする画像処理装置の制御方法。
【請求項16】
前記読出制御工程では、前記電源制御工程における前記電源供給の再開の後、前記制御部を介して前記不揮発性記憶部に記憶された画像データの前記第1の記憶部への読み出しを再度行い、
前記判定工程では、前記読出制御工程における再度の前記読み出しが正常に行われたか否かを判定し、
前記判定工程において、前記再度の読み出しが正常に行われていないと判定された場合に、前記外部記憶媒体の異常を通知する通知工程を更に備えることを特徴とする請求項15に記載の画像処理装置の制御方法。
【請求項17】
前記判定工程において、前記読出制御工程における読み出しが正常に行われていないと判定された回数が所定回数を超えた場合に、前記外部記憶媒体の異常を通知する第1の通知工程を更に備え、
前記電源制御工程では、前記第1の通知工程による通知の後に、前記制御部に対する電源供給が停止された後、再開されることを特徴とする請求項15に記載の画像処理装置の制御方法。
【請求項18】
前記読出制御工程では、前記電源制御工程における前記電源供給の再開の後、前記不揮発性記憶部に記憶された画像データの前記第1の記憶部への読み出しを再度行い、
前記判定工程では、前記読出制御工程における再度の前記読み出しが正常に行われたか否かを判定し、
前記判定工程において、前記再度の読み出しが正常に行われていないと判定された場合に、前記第1の記憶部への読み出しの失敗を通知する第2の通知工程を更に備えることを特徴とする請求項17に記載の画像処理装置の制御方法。
【請求項19】
請求項10乃至18のいずれかに記載の方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
【請求項20】
請求項19に記載のコンピュータプログラムを格納したコンピュータで読み取り可能な記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−26227(P2007−26227A)
【公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−209157(P2005−209157)
【出願日】平成17年7月19日(2005.7.19)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】