説明

画像形成システム、用紙処理方法、用紙処理プログラム、及び記録媒体

【課題】画像形成装置と連結された用紙処理装置を備えた用紙処理システムにおいて、用紙挿入装置から入れた用紙の後処理だけできるようにする。
【解決手段】インサータ装置の後処理電源SWをON、あるいは操作パネルの後処理のみキーをONし、画像形成装置の電源のON/OFF、スリープなどの状態に依存しない状態として、用紙処理装置のみのイニシャル動作が実行され、操作パネルから後処理内容を設定する。設定終了後、スタートキーを押下すると、インサータ装置の上下のトレイ4,5のいずれかから用紙が給紙される。給紙された用紙は紙折り装置をパスして製本装置に搬送され、リング製本装置においてリング用の孔がパンチ穿孔され、整合トレイへ積載される。この動作を、1部の最終紙まで繰り返し、1部の最終紙に至ると、リング綴じを行い、製本トレイへ排出される。この動作が1ジョブ分、繰り返され、最終部を排出した時点でこの処理を終了する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、画像形成装置の後段に用紙挿入装置及び各種の用紙処理装置が直列に連結された画像形成システム、この画像形成システムで実行される用紙処理方法、この用紙処理方法をコンピュータで実行するための用紙処理プログラム、及びこの用紙処理プログラムを記録した記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、画像形成装置のシステムとして、画像形成後の用紙に、様々な後処理を施すことができるオプション装置が設定されるようになった。例えば、画像形成装置の下流に、画像形成装置を通過しない用紙を挿入可能なインサータや、Z折り、三つ折り等、各種の折りが可能な紙折り装置や、各種の製本形態の製本が可能な製本装置や、パンチ孔を明け、用紙を整合してスティプル綴じを行い、あるいは中綴じ冊子も作成可能な後処理装置や、その中綴じ冊子の小口を断裁して揃える断裁装置など、様々な後処理装置がある。これらを装着することによって画像形成装置により各種の後処理がインラインで自動的に行えるようになり、非常に多機能で便利なシステムを提供することが可能となった。
【0003】
この種の技術として、例えば本体からの用紙がパンチの搬送パスを通らないときに、マニュアルでパンチ穿孔が可能な機能を有するフィニッシャが特許文献1に記載されている。この発明では、インサータにフィニッシャの設定入力を行うためのマニュアル穿孔操作部が設けられている。
【0004】
また、メールボックスをインサータとしても使用できるものとして、特許文献2記載の発明も知られている。
【特許文献1】特開2003−089469号公報
【特許文献2】特開2004−067314号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記特許文献1及び2記載の発明は、各種の後処理がインラインで自動的に行える後処理装置であるが、これらはあくまで画像形成装置の後処理装置であり、オプション装置のみでは動作させることはできない。例えば一旦用紙に画像を形成し、画像形成装置あるいはシステムから出力した後で、各種の後処理を前記画像形成装置に付設された後処理装置、あるいはシステムの後処理装置に実行させることはできない。あくまで画像形成装置によるジョブとしてでなければ、各後処理装置を動作させることはできなかった。すなわち、画像形成し、装置あるいはシステムから出力された後の用紙は、後から、Z折り、製本、パンチ孔明け、スティプル綴じ、中綴じ、断裁等々の各種の後処理は一切できなかった。そのために、オフラインの後処理装置を必要としたり、再度画像形成装置で出力して後処理を指定してジョブをやり直したり、無駄が発生する事態を招いていた。
【0006】
そこで、本発明が解決すべき課題は、画像形成装置と連結された用紙処理装置を備えたシステムにおいて、用紙の後処理だけできるようにする
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため、第1の手段は、画像形成装置と、当該画像形成装置の後段に連結され、用紙を挿入可能な用紙挿入装置と、当該用紙挿入装置の後段に連結され、所定の用紙処理を行う用紙処理装置とを備えた画像形成システムにおいて、前記用紙挿入装置から挿入された用紙に対して前記画像形成装置の動作とは独立して所定の用紙処理を前記用紙処理装置に実行させる用紙処理実行手段を備えていること特徴とする。
【0008】
第2の手段は、第1の手段において、前記画像形成装置に各種操作を行うための第1の操作パネルが設けられ、前記画像形成装置で画像形成を行うことなく、前記用紙挿入装置から用紙を給紙して前記用紙処理装置により所定の処理を行う際に、前記第1の操作パネルから前記用紙挿入装置及び前記用紙処理装置に対する各種設定及び動作指示が行われることを特徴とする。
【0009】
第3の手段は、第2の手段において、前記用紙処理実行手段が前記画像形成装置の制御装置からなり、当該制御装置は前記第1の操作パネルからの指示に基づいて前記用紙挿入装置及び前記用紙処理装置を制御することを特徴とする。
【0010】
第4の手段は、第1の手段において、前記用紙挿入装置に当該用紙挿入装置及び前記用紙処理装置を操作するための第2の操作パネルが設けられていることを特徴とする。
【0011】
第5の手段は、第1ないし第4のいずれかの記載において、前記用紙挿入装置及び前記用紙処理装置への電源供給が、前記画像形成装置とは別個に行われることを特徴とする。
【0012】
第6の手段は、第5の手段において、前記用紙挿入装置及び前記用紙処理装置へ電源供給を行うための電源スイッチを前記用紙挿入装置が備えていることを特徴とする。
【0013】
第7の手段は、第4ないし第6のいずれかの手段において、前記画像形成装置で用紙に画像形成を行うことなく、前記用紙挿入装置から用紙を給紙して前記用紙処理装置により所定の処理を行う際には、前記第2の操作パネルから用紙挿入装置に対する給紙及び前記用紙処理装置の処理設定を行うことを特徴とする。
【0014】
第8の手段は、第7の手段において、前記用紙処理の開始を指示する指示手段が前記第2の操作パネルに設けられていることを特徴とする。
【0015】
第9の手段は、第7又は第8の手段において、前記用紙挿入装置の制御装置が前記第2の操作パネルからの指示に基づいて前記用紙挿入装置及び前記用紙処理装置を制御することを特徴とする。
【0016】
第10の手段は、第9の手段において、前記画像形成装置は電源OFF状態、スリープ状態、又は電源投入後の立ち上がり前のいずれかであることを特徴とする。
【0017】
第11の手段は、第1又は第7の手段において、前記所定の処理を行なっている際には、前記画像形成装置の動作を禁止することを特徴とする。
【0018】
第12の手段は、第1又は第7の手段において、前記所定の処理を行っている際には、前記画像形成装置の動作のうち用紙の排紙を伴わない動作は許可することを特徴とする。
【0019】
第13の手段は、第1又は第4の手段において、前記画像形成装置及び前記用紙処理装置で処理した処理枚数をカウントするカウンタを備え、前記用紙処理装置で処理した枚数を前記カウンタでカウントすることを特徴とする。
【0020】
第14の手段は、第1又は第7の手段において、前記用紙処理装置の処理枚数をカウントするカウンタを備え、当該用紙処理装置で処理した枚数を前記カウンタでカウントすることを特徴とする。
【0021】
第15の手段は、第13又は第14の手段において、前記カウンタでカウントされたカウント数に応じて課金することを特徴とする。
【0022】
第16の手段は、第1ないし第15のいずれかの手段において、前記用紙処理装置が紙折り装置、パンチ穿孔装置、スティプル綴じ装置、中綴じ製本装置、リングバインド装置、くるみ製本装置、テープ製本装置、スタッカのいずれかを1以上含むことを特徴とする。
【0023】
第17の手段は、画像形成装置と、当該画像形成装置の後段に連結され、用紙を挿入可能な用紙挿入装置と、当該用紙挿入装置の後段に連結され、所定の用紙処理を行う用紙処理装置とを備え、前記用紙挿入装置から挿入された用紙に対して所定の処理を行う用紙処理方法において、前記用紙処理装置で画像形成装置から搬入されてくる用紙以外の用紙を処理するモードを有し、前記用紙処理装置が、前記用紙挿入装置から挿入された用紙に対して前記画像形成装置の電源ON/OFFに拘わらず前記画像形成装置の動作とは独立して所定の用紙処理を実行することを特徴とする。
【0024】
第18の手段は、画像形成装置と、当該画像形成装置の後段に連結され、用紙を挿入可能な用紙挿入装置と、当該用紙挿入装置の後段に連結され、所定の用紙処理を行う用紙処理装置とを備え、前記用紙挿入装置から挿入された用紙に対して所定の処理をコンピュータで行わせる用紙処理プログラムにおいて、前記画像形成装置の電源ON/OFF状態に拘わらず前記用紙処理装置で画像形成装置から搬入されてくる用紙以外の用紙を処理するモードを設定する処理と、前記用紙処理装置の処理内容を設定する処理と、前記用紙挿入装置の動作を開始させ、用紙を供給させる処理と、前記用紙処理装置に対して前記設定された処理内容に基づいて当該用紙処理装置の機能によって用紙処理を実行させる処理と、を備えていることを特徴とする。
【0025】
第19の手段は、第18の手段において、前記用紙処理装置が紙折り装置、パンチ穿孔装置、スティプル綴じ装置、中綴じ製本装置、リングバインド装置、くるみ製本装置、テープ製本装置、スタッカのいずれかを1以上含んでいることを特徴とする。
【0026】
第20の手段は、第18又は第19の手段に係る用紙処理プログラムが、コンピュータによって読み込まれ、実行可能に記録媒体に記録されていることを特徴とする。
【0027】
なお、後述の実施形態において、画像形成装置は符号1に、用紙挿入装置はインサータ装置3に、用紙処理装置は紙折り装置6、製本装置7、後処理装置9、断裁装置11、及びスタッカ12a,12bに、用紙処理実行手段は画像形成装置の図示しない制御装置に、第1の操作パネルは操作パネル20に、第2の操作パネルは操作パネル21に、電源スイッチは2101に、用紙処理の開始を指示する指示手段はスタートキー2103に、カウンタは後処理装置カウント21bに、それぞれ対応する。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、画像形成装置と連結された用紙処理装置を備えて用紙処理システムにおいても、用紙挿入装置から入れた用紙の後処理だけ行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【実施例1】
【0030】
図1は本実施形態の実施例1に係る画像形成システムの概略構成を示す図である。
【0031】
同図において、本実施例に係る画像形成システムは、画像形成装置1、インサータ装置3、紙折り装置6、製本装置7、フィニッシャ9、及び断裁装置11から基本的に構成されている。
【0032】
画像形成装置1は、この実施例では、デジタル複合機(MFP−Multi Function Peripheral)から構成され、自動原稿給装装置(ADF)2及び表示装置付きの操作パネル20を備え、用紙搬送方向下流側にインサータ装置3が連結されている。インサータ装置3は2つの用紙トレイ4、5を有し、画像形成済みの用紙、あるいは画像形成装置1を通すことができないシートを独立に、あるいは画像形成装置1から出力される用紙の前後又は任意の用紙間に挿入することができる。
【0033】
インサータ装置3の下流にはZ折り、三つ折り等、各種の折りが可能な紙折り装置6が連結されている。さらに、紙折り装置6の下流には、製本装置7が連結されている。製本装置7はテープ製本機、リング製本機、くるみ製本機などの製本機である。それらの製本された冊子は、製本トレイ8に排出される。また、紙折り装置6の下流には、フィニッシャ9が連結されている。フィニッシャ9は、後述するが、パンチ装置、スティプル装置を内蔵し、パンチ穿孔及びスティプル綴じが可能である。また、本画像形成システムにおけるフィニッシャ9は中綴じ冊子も作成可能な機能を有している。通常の排紙やスティプルの端綴じの用紙は、後処理トレイ10に排出される。なお、紙折り装置6、製本装置7、フィニッシャ9、及び断裁装置11が特許請求の範囲にいう用紙処理装置に対応する。また、フィニッシャは後処理装置とも称されるが、本実施形態では、インサータ装置3以降で用紙に対して所定の処理を施す用紙処理装置についても後処理と称しているので、ここではフィニッシャ9として示す。
【0034】
さらに下流には、断裁装置11が連結されている。断裁装置11は、フィニッシャ9によって中綴じされた冊子を受け取り、冊子の小口を断裁して揃える機能を有している。断裁後の冊子は断裁トレイ12に排出され、積載される。
【0035】
従来、これらの後処理装置の機能は、画像形成装置1の出力ジョブについて各種の後処理を設定し、インラインで後処理を実行するためのものであった。すなわち、後処理装置だけでの動作は不可能であった。しかし、本実施例では、既に出力済みの用紙や、後処理だけ行いたい用紙束をインサータ装置3のトレイ4又は5にセットし、操作パネル20でインサータ装置3からの給紙を選択して、後処理のみ実施するモードに切り替える。そのモードで、各種の後処理を選択し、スタートボタンを押すと、画像形成装置1が動作することなく、インサータ装置3のトレイ4又は5のみから用紙が給紙され、紙折り装置6で各種の折りを実施し、製本装置7で各種の製本処理を行い、フィニッシャ9でパンチ孔を明け、スティプル綴じを行い、中綴じを行い、断裁装置11で中綴じ冊子の小口を断裁することが選択的に可能になる。これらの用紙処理装置への動作指示は、画像形成装置1から出力された用紙のインラインでの後処理と同様に画像形成装置1の図示しない制御装置によって制御される。この制御装置は、図3に示した用紙処理装置の制御装置と同様にCPU、ROM、RAMを備え、CPUがROMに書き込まれたプログラムをRAMに展開し、さらに、当該RAMに必要な情報を格納しながら実行することにより行われる。
【0036】
なお、操作パネル20からの設定は後述の図6あるいは図4に示すような画面からタッチ入力により行われる。
【実施例2】
【0037】
図2は本実施形態の実施例2に係る画像形成システムの概略構成を示す図である。
【0038】
同図において、本実施例に係る画像形成システムは、実施例1と同様に画像形成装置1、インサータ装置3、紙折り装置6、製本装置7、後処理装置(フィニッシャ)9、及び断裁装置11から基本的に構成されている。ただし、インサータ装置3にも操作パネル21が装備され、インサータ装置3のみから給紙して後処理のみ行うジョブについては、ここからの操作でも処理方法が設定可能となっている。
【0039】
図3はインサータ装置3の制御構成を示すブロック図である。インサータ装置3の制御装置35は、図3に示すように、CPU36、I/Oインターフェース37等を有するマイクロコンピュータからなり、画像形成装置1本体の操作パネル20の各スイッチ及び各センサからの信号が画像形成装置1の制御回路側からCPU36へ入力される。また、I/Oインターフェース37を介して、インサータ装置3内の各種センサからの検出情報及び操作パネル21からの操作情報がCPU36へ入力される。CPU36は、入力された信号に基づいて、インサータ装置3の図示しない駆動要素を駆動し、また、必要な表示を行う。なお、インサータ装置3から下流に位置する紙折り装置6、製本装置7、フィニッシャ9、及び断裁装置11もそれぞれ図3に示したインサータ装置と同様の制御構成を備え、それぞれ用紙搬送方向上流側の機器、及び下流側の機器と通信用の端子TXD及びRXDを介して接続されている。
【0040】
なお、前記各部の制御装置による制御は、各制御装置に搭載されたCPUが図示しないROMに書き込まれたプログラムを図示しないRAMに展開し、さらに、当該RAMに必要な情報を格納しながら実行することにより行われる。
【0041】
このようにインサータ装置3にも操作パネル21を装備し、インサータ装置3を画像形成装置1に対して独立電源とすると、操作パネル21からインサータ装置3の電源をONし、画像形成装置1とは独立して動作させることができる。これにより、操作パネル20からの入力によって制御される画像形成装置1が省エネモードでスリープしていても、あるいは画像形成装置1の電源がOFFの場合でも、画像形成装置1が電源ON後に立ち上げ中の状態であっても、インサータ装置3のみから給紙して後処理のみ行うジョブについては、実行可能となる。また、拡張機能として、各後処理装置6,7,9,11への動作指示を行うコントローラと電源をインサータ装置3に組み込むことにより、インサータ装置3から各後処理装置6,7,9,11をコントロールすることも可能となる。なお、インサータ装置3以降の後処理装置6,7,9,11を使用する場合の電源スイッチは後述の図6において、符号2101として図示している。
【0042】
図4は実施例2における操作パネルの表示例を示す図である。図4の表示例は、後処理のみ実施するモードに切り替えた状態である。後処理のみ実施するモードに切り替えることにより、画像形成装置1はスリープモードに入る。これにより画像形成装置1において、画像形成が行われることなく、画像形成装置1としての後処理選択画面と同様な選択画面で後処理の設定が可能となる。すなわち、この設定では、用紙設定キー211、給紙トレイ選択(インサータ上トレイ4、インサータ下トレイ5)キー212、製本モード選択キー213、枚数設定キー214、部数設定キー215、ソート/スタック選択キー216、スティプル設定キー217、パンチ設定キー218、折り設定キー219等の各種処理選択キー210の選択操作によって各処理の選択及び設定が操作パネル21上で可能となる。この実施例では、操作パネル21は表示と入力動作が可能なタッチパネルから構成されているので、ユーザは、表示画面上でタッチすることにより所望のモードを選択することができる。なお、インサータ上4あるいはインサータ下5には、後処理を行う用紙を載置し、操作パネル21の給紙トレイ選択キー212によっていずれかを選択して給紙することができる。また、多数枚の綴じあるいは製本を実施する際には、綴じる枚数を枚数設定キー214によって設定する。この枚数情報に従い、給紙枚数をカウントし、綴じ処理などが実行される。
【0043】
図5は実施例2における操作パネル21でのカウンタの表示例である。図示しないカウンタキーに触れると、カウンタ表示に切り替わる。インサータ装置3からの給紙のみで後処理を実施すると、画像形成装置1の通紙枚数カウントが加算されない。そのため、後処理機能のみを多数使用しても課金することができず、使用枚数による課金契約の装置の場合に問題となる。そのため、本実施例では、画像形成装置1による印刷枚数のカウンタ21aと印刷は行わず後処理装置のみで処理した枚数をカウントするカウンタ21bを独立して設け、各々のカウント数を表示するようにしている。画像形成装置1のカウンタで、後処理装置のみのジョブについてもカウントすることにしても良い。さらに、各後処理装置のみの使用カウントについてもカウントする設定を可能としている。これにより各種の後処理の使用料金をそれぞれ設定して確実に課金することも可能である。
【0044】
図6はインサータ装置3の操作パネル21の通常モード時の表示例を示す図である。この操作パネル21の周辺部には、後処理のみの場合の電源スイッチ(以下、後処理電源SWと称する)2101が設けられている。この後処理電源SW2101は、画像形成装置1の本体電源OFF時、あるいは画像形成装置1本体がスリープ時に後処理装置のみを使用する後処理のみモードで処理する場合に、後処理電源SWを入れると、前記図4の後処理のみ実施するモードに切り替わる。画像形成装置1本体の電源が入っていて、スリープもしていないときには図6の状態になっている。この状態で後処理のみモードを使用する場合には、操作パネル21の下側に設けられたタブキー列に設定されている後処理のみキー2102に触れる。これにより操作パネル21の表示が図4の表示に切り替わり、後処理のみのメニューの選択が可能となる。
【0045】
図7は後処理のみモードを実行するときの処理手順を示すフローチャートである。同図において、後処理のみモードを実行する場合には、まず、画像形成装置1本体の電源がオフ、あるいはスリープ状態であれば、インサータ装置3の後処理電源SW2101をONする。画像形成装置1本体が通常の運転状態であれば、操作パネル21の後処理のみキー2102をONする(ステップS101)。これにより画像形成装置1の電源のON/OFF、スリープなどの状態に依存しない状態となる(ステップS102)。次いで、後処理を行う用紙処理装置のみのイニシャル動作が実行され(ステップS103)、操作パネル21も図4の表示状態となり、この操作パネル21から後処理内容を設定する(ステップS104)。
【0046】
ステップS104で設定が終了した後、スタートキー2103(図2)を押下すると、インサータ装置3の上下のトレイ4,5のいずれかから用紙が給紙される(ステップS106)。給紙された用紙は紙折り装置6をパスして製本装置(この例ではリング製本装置)7に搬送され、リング製本装置7においてリング用の孔がパンチ穿孔(ステップS107)され、整合トレイへ積載(ステップS108)される。この動作を、1部の最終紙まで繰り返し(ステップS109)、1部の最終紙に至ると、リング綴じ(ステップS110)を行い、製本トレイ8へ排出される。この動作が1ジョブ分、すなわち、表示パネル21の部数設定キー215によって入力された部数分繰り返され、最終部を排出した時点(ステップS112−YES)でこの処理を終了する。
【0047】
なお、この動作は、製本装置7が選択され、しかも選択された製本装置7がリング製本装置である場合の例であり、紙折り装置6が選択された場合には、設定された紙折り、例えば、二つ折り、Z折り、外三つ折り、内三つ折り、単純四つ折り、観音四つ折りなどの各種の折り動作が行われ、折り動作後、最終段まで搬送されて後処理トレイ10に排紙され、あるいは図8に示すスタッカ13a,13bのいずれかに排紙される。図8は図2に対して製本装置7の下流にスタッカ13a,13bを2段に亘って設けたものである。フィニッシャ9は後段側のスタッカ13bのさらに下流側に連結されている。このスタッカ13a,13bは、画像形成装置1によって画像形成された用紙、紙折りされた用紙、あるいは製本された用紙束を積載する。積載された用紙又は用紙束は適宜前側のドアを開放して取り出される。
【0048】
このように後処理のみモードを実行中に画像形成装置1から用紙が排紙されると、インサータ装置3からの用紙と画像形成装置1からの用紙とが干渉することになるので、後処理のみモードを優先し、画像形成装置1の画像形成動作が行われないようにする。このときの画像形成装置1側の処理手順を図9のフローチャートに示す。
【0049】
図9において、画像形成装置1でスタートSW(キー)が押され、画像形成開始が指示されると、後処理のみモードが実行中か否かをチェックし(ステップS201)、後処理のみモードが動作中であれば(ステップS201−YES)、画像形成は行わずに(ステップS202)動作を停止させる。後処理のみモードが動作中でなければ(ステップS201−NO)、画像形成動作を開始し(ステップS203)、画像形成及び設定された後処理側の処理を実行し(ステップS204)、設定されたジョブが終了した時点で動作を停止させる。
【0050】
これにより、画像形成装置1の動作に連係して処理する場合においても、画像形成装置1の動作から独立して処理する場合においても必要な処理を確実に行うことができる。
【0051】
なお、図9の処理手順では、ステップS202で画像形成動作は行わないように設定されるが、画像読み取りについては、後段の用紙処理装置6,7,9.11を使用することはないので、画像形成装置1を動作させてよいことは言うまでもない。すなわち、図9の処理の趣旨は、後処理のみモードの場合には、画像形成装置1は後段の用紙処理装置6,7,9.11を使用するような用紙の排紙を伴う動作は行わないということである。
【0052】
図10はフィニッシャ9の概略構成を示す図である。図10において、フィニッシャ9は、製本装置7の側部に取付けられており、画像形成装置1から排出された用紙は各装置の上部に設けられた搬送経路を通って各装置をバイパスしてフィニッシャ9に搬入される。用紙は、1枚の用紙に後処理を施す後処理手段(この実施形態では穿孔手段としてのパンチユニット451)を有する搬送路Aを通り、上トレイ453へ導く搬送路B、シフトトレイ454へ導く搬送路C、整合及びスティプル綴じ等を行う処理トレイF(以下スティプル処理トレイとも称する)へ導く搬送路Dへ、それぞれ分岐爪315及び分岐爪316によって振り分けられるように構成されている。
【0053】
搬送路A及びDを経てスティプル処理トレイFへ導かれ、スティプル処理トレイで整合及びスティプル等を施された用紙は、偏向手段である分岐ガイド板354と可動ガイド355により、シフトトレイ454へ導く搬送路C、折り等を施す処理トレイG(以下、中折り処理トレイとも称する)へ振り分けられるように構成され、中折り処理トレイGで折り等を施された用紙は搬送路Hを通り断裁装置11へ導かれる。また、搬送路D内には分岐爪317が配置され、図示しない低荷重バネにより図の状態に保持されており、用紙後端がこれを通過した後、搬送ローラ309,310、スティプル排紙ローラ311の内少なくとも搬送ローラ309を逆転させ、プレスタックローラ308によって用紙後端を用紙収容部Eへ導き、滞留させた後、次用紙と重ね合せて搬送することが可能なように構成されている。この動作を繰り返すことによって2枚以上の用紙を重ね合せて搬送することも可能である。
【0054】
搬送路B、搬送路C及び搬送路Dの上流で各々に対し共通な搬送路Aには、画像形成装置から受け入れる用紙を検出する入口センサ401、その下流に入口ローラ301、パンチユニット451、パンチかすホッパ452、搬送ローラ302、分岐爪315及び分岐爪316が順次配置されている。分岐爪315、分岐爪316は図示しないバネにより図1の状態に保持されており、図示しないソレノイドをONすることにより、分岐爪315は上方に、分岐爪316は下方に、各々回動することによって、搬送路B、搬送路C、搬送路Dへ用紙を振り分ける。
【0055】
この用紙後処理装置では、用紙に対して、孔明け(パンチユニット451)、用紙揃え+端部綴じ(ジョガーフェンス353、端面綴じスティプラS1)、用紙揃え+中綴じ(ジョガーフェンス353、中綴じスティプラS2)、用紙の仕分け(シフトトレイ454)、中折り(折りプレート374、折りローラ381)などの各処理を行うことができる。
【0056】
このフィニッシャ9の最下流部に位置するシフトトレイ排紙部は、シフト排紙ローラ306と、戻しコロ313と、紙面検知センサ403と、シフトトレイ454とを備え、シフト機構及びシフトトレイ昇降機構によりシフト動作とトレイ昇降動作が行われる。図10において、符号313はシフト排紙ローラ306から排出された用紙と接して前記用紙の後端をエンドフェンスに突き当てて揃えるためのスポンジ製の戻しコロを示す。この戻しコロ313は、シフト排紙ローラ306の回転力で回転するようになっている。戻しコロ313の近傍にはトレイ上昇リミットスイッチが設けられており、シフトトレイ454が上昇して戻しコロ313を押し上げると、前記トレイ上昇リミットスイッチがオンしてトレイ昇降モータが停止する。これによりシフトトレイ454のオーバーランが防止される。また、戻しコロ313の近傍には、シフトトレイ454上に排紙された用紙もしくは用紙束の紙面位置を検知する紙面位置検知手段としての紙面検知センサ403が設けられている。
【0057】
スティプル処理を施すスティプル処理トレイFでは、スティプル排紙ローラ311によってスティプル処理トレイFへ導かれた用紙は、スティプル処理トレイF上に順次積載される。この場合、用紙毎に叩きコロ312で縦方向(用紙搬送方向)の整合が行われ、ジョガーフェンス353によって横方向(用紙搬送方向と直交する方向−用紙幅方向とも称す)の整合が行われる。ジョブの切れ目、すなわち、用紙束の最終紙から次の用紙束先頭紙までの間で、制御装置からのスティプル信号により端面綴じスティプラS1が駆動され、綴じ処理が行われる。綴じ処理が行われた用紙束は、ただちに放出爪352aが突設された放出ベルト352によりシフト排紙ローラ306へ送られ、受取り位置にセットされているシフトトレイ454に排出される。
【0058】
放出爪352aは、放出ベルトHPセンサ402によりそのホームポジションが検知される。この放出ベルトHPセンサ402は放出ベルト352に設けられた放出爪352aによりオン・オフする。この放出ベルト352の外周上には対向する位置に2つの放出爪352aが配置され、スティプル処理トレイFに収容された用紙束を交互に移動搬送する。放出モータにより駆動される放出ベルト352の駆動軸には、用紙幅方向の整合中心に放出ベルト352とその駆動プーリとが配置され、駆動プーリに対して対称に放出ローラ356が配置、固定されている。さらに、これらの放出ローラ356の周速は放出ベルト352の周速より速くなるように設定されている。
【0059】
叩きコロ312は支点を中心に叩きSOL(ソレノイド)によって振り子運動を与えられ、スティプル処理トレイFへ送り込まれた用紙に間欠的に作用して用紙を後端フェンス351に突き当てる。なお、叩きコロ312は反時計回りに回転する。ジョガーフェンス353は、正逆転可能なジョガーモータによりタイミングベルトを介して駆動され、用紙幅方向に往復移動する。端面綴じスティプラS1は正逆転可能なスティプラ移動モータによりスティプラ移動タイミングベルトを介して駆動され、用紙端部の所定位置を綴じるために用紙幅方向(用紙搬送方向に直交する方向)に移動する。
【0060】
中綴じスティプラS2は後端フェンス351から中綴じスティプラS2の針打ち位置までの距離が、中綴じ可能な最大用紙サイズの搬送方向長の半分に相当する距離以上となるように配置され、かつ、用紙幅方向の整合中心に対して対称に2つ配置され、ステーに固定されている。中綴じスティプラS2自体は公知の構成なので、ここでは詳細についての説明は省略するが、中綴じを行う場合、ジョガーフェンス353で用紙の搬送方向に直交する方向が整合され、後端フェンス351と叩きコロ312で用紙の搬送方向が整合された後、放出ベルト352を駆動して放出爪352aで用紙束の後端部を持ち上げ、中綴じスティプラS2の綴じ位置に用紙束の搬送方向の中央部が位置するようにし、この位置で停止して、綴じ動作を実行させる。そして、綴じられた用紙束は、中折り処理トレイG側に搬送され、中折りされる。なお、図中符号404はスティプル処理トレイF上の用紙の有無を検出する紙有無センサである。
【0061】
前記スティプル処理トレイFで中綴じが行われた用紙束は用紙の中央部で中折りされる。この中折りは中折り処理トレイGで行われる。そのためには、綴じた用紙束を中折り処理トレイGに搬送する必要がある。この実施形態では、スティプル処理トレイFの搬送方向最下流側に、用紙束偏向手段が設けられ、中折り処理トレイG側に用紙束を搬送する。
【0062】
用紙束偏向機構は、分岐ガイド板354と可動ガイド355とからなる。分岐ガイド板354は支点を中心に上下方向に揺動自在に設けられ、その下流側に回転自在な加圧コロ357が設けられ、図示しないスプリングにより放出ローラ356側に加圧される。可動ガイド355は放出ローラ356の回転軸に揺動自在に支持され、図示しない駆動源により放出ローラ356の回転軸を中心に揺動駆動され、前記分岐ガイド板354の先端部と可動ガイド355の図において右側の端部とを当接させて放出ローラ356の外周面に沿った経路を形成し、中折り処理トレイG側に用紙束を導く。
【0063】
なお、フィニッシャ9も前記図3に示したものと同様の制御回路を備え、CPUによって制御は実行される。
【0064】
このように構成されたフィニッシャ9では、ノンスティプルモードA、ノンスティプルモードB、ソート・スタックモード、スティプルモード、中綴じ製本モードの各モードが設定されている。ノンスティプルモードAは、搬送路Aから搬送路Bを通り、上トレイ453へ用紙を綴じないで排出するモードである。ノンスティプルモードBは、用紙を綴じることなく搬送路Aから搬送路Cを経て、シフトトレイ454へ排出するモードである。ソート・スタックモードは、用紙を搬送路Aから搬送路Cを経てシフトトレイ454へ排出するモードであるが、その際、シフトトレイ454を部の区切れ毎に排紙方向と直交方向に揺動させ、シフトトレイ454上に排出される用紙を仕分けるモードである。スティプルモードは、用紙束の端面を綴じ、用紙を搬送路Aと搬送路Dを経てスティプル処理トレイFに搬送し、スティプル処理トレイFで整合及び綴じ処理を行った後、搬送路Cを通ってシフトトレイ454へ排出するモードである。中綴じ製本モードは、用紙を搬送路Aと搬送路Dを経てスティプル処理トレイFに搬送し、スティプル処理トレイFで整合及び中央綴じを行った後、さらに中折り処理トレイGで中折りし、中折りされた用紙束を、搬送路Hを経て下トレイ203へ排出するモードである。このモードでは、分岐爪15と分岐爪16はともに反時計方向に回動し、搬送路AからDに至る経路が開放された状態になる。また、分岐ガイド板354と可動ガイド板355が閉鎖状態となって用紙束を中折り処理トレイGに導き、中折りが行われる。
【0065】
中折りされた用紙束はこのフィニッシャ9の後段に連結された断裁装置11に搬出される。断裁装置11では、中折り製本された用紙束(冊子)の小口裁断を行い、小口が断裁された冊子は断裁トレイ12に排紙される。
【0066】
なお、画像形成装置1としては、図1及び図2の例では、スキャナを備えた複写機を想定しているが、この他にスキャナを具備しないプリンタ、あるいはプリンタ、複写機、ファクシミリの機能を複合して有するデジタル複合機などが使用できる。
【0067】
以上のように本実施形態によれば、
1) インサータ装置3から用紙を給紙し、画像形成装置1で用紙に画像形成を行うことなく、連結された各種の用紙処理装置6,7,9.11により所定の用紙処理を行うことが可能となる。
2) 1)の処理を行う際、画像形成装置1の操作パネル20からインサータ装置3の給紙や用紙処理の設定を行い、処理の開始も画像形成装置1の操作パネル20から指示することにより、従来のままのハードウエア構成で、本機能を付加することが可能となり、高機能なシステムを大きなコストアップをすることなく提供することができる。
3) 1)の処理を行う際、画像形成装置1が各用紙処理装置6,7,9.11をコントロールするので、従来のままのハードウエア構成で本機能を付加することが可能となる。
4) 1)の処理を行う際、インサータ装置3の操作パネル21からインサータ装置3の給紙や用紙処理の設定を行い、処理の開始もインサータ装置3の操作パネル21から指示することにより、より使いやすい、高機能なシステムを提供することができる。
5) 4)の場合に、インサータ装置が各装置をコントロールするので、より使いやすい、高機能なシステムを提供することができる。
6) 1)4)の場合に、用紙処理装置6,7,9.11により用紙処理を行っている際には、画像形成装置1の動作を禁止するので、動作が確実でより使いやすい、高機能なシステムを提供することができる。
7) 1)4)の場合に、用紙処理装置6,7,9.11により用紙処理を行っている際には、画像形成装置1の排紙を伴う動作以外の動作、例えば読み取り動作を可能としたので、より高機能なシステムを提供することができる。
8) 1)4)の場合に、画像形成装置1がスリープモード時、及び電源投入後の立ち上がり前でも用紙処理を実行可能とすることにより、省エネルギ化を図ると共に、便利で高機能なシステムを提供することができる。
9) 1)の処理を行う際、カウンタで用紙の使用量を管理できるので、より確実な装置使用量の管理が可能となる。
10) 9)の管理を行う際、カウンタで使用量に応じて課金することができ、使用料としての料金体系を設定することが可能となる。
11) 1)の処理を行う際、画像形成カウントとは別のカウンタでカウントし、これにより用紙処理装置を使用して処理した用紙の使用量の管理、及び使用量に応じて課金することが可能となり、使用料としての料金体系を設定することができる。
等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明の実施形態における実施例1の画像形成システムのシステム構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態における実施例2の画像形成システムのシステム構成を示す図である。
【図3】実施例1及び2におけるインサータ装置の制御構成を示すブロック図である。
【図4】実施例2における第2の操作パネルの表示例を示す図である。
【図5】実施例2におけるカウンタの表示例を示す図である。
【図6】実施例2における第1の操作パネルの表示例を示す図である。
【図7】実施例2における後処理のみモードの処理手順を示すフローチャートである。
【図8】実施例2の変形例に係る画像形成システムのシステム構成を示す図である。
【図9】実施例2における後処理のみモード実行中の画像形成装置の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】フィニッシャの概略構成を示す図である。
【符号の説明】
【0069】
1 画像形成装置
2 ADF
3 インサータ装置
4 インサータトレイ上
5 インサータトレイ下
6 紙折り装置
7 製本装置
8 製本トレイ
9 フィニッシャ
10 後処理トレイ
11 断裁装置
12 断裁トレイ
20 第1の操作パネル
21 第2の操作パネル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置と、当該画像形成装置の後段に連結され、用紙を挿入可能な用紙挿入装置と、当該用紙挿入装置の後段に連結され、所定の用紙処理を行う用紙処理装置とを備えた画像形成システムにおいて、
前記用紙挿入装置から挿入された用紙に対して前記画像形成装置の動作とは独立して所定の用紙処理を前記用紙処理装置に実行させる用紙処理実行手段を備えていることを特徴とする画像形成システム。
【請求項2】
請求項1記載の画像形成システムにおいて、
前記画像形成装置に各種操作を行うための第1の操作パネルが設けられ、
前記画像形成装置で画像形成を行うことなく、前記用紙挿入装置から用紙を給紙して前記用紙処理装置により所定の処理を行う際に、前記第1の操作パネルから前記用紙挿入装置及び前記用紙処理装置に対する各種設定及び動作指示が行われることを特徴とする画像形成システム。
【請求項3】
請求項2記載の画像形成システムにおいて、
前記用紙処理実行手段が前記画像形成装置の制御装置からなり、当該制御装置は前記第1の操作パネルからの指示に基づいて前記用紙挿入装置及び前記用紙処理装置を制御することを特徴とする画像形成システム。
【請求項4】
請求項1記載の画像形成システムにおいて、
前記用紙挿入装置に当該用紙挿入装置及び前記用紙処理装置を操作するための第2の操作パネルが設けられていることを特徴とする画像形成システム。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれか1項に記載の画像形成システムにおいて、
前記用紙挿入装置及び前記用紙処理装置への電源供給が、前記画像形成装置とは別個に行われることを特徴とする画像形成システム。
【請求項6】
請求項5記載の画像形成システムにおいて、
前記用紙挿入装置及び前記用紙処理装置へ電源供給を行うための電源スイッチを前記用紙挿入装置が備えていることを特徴とする画像形成システム。
【請求項7】
請求項4ないし6のいずれか1項に記載の画像形成システムにおいて、
前記画像形成装置で用紙に画像形成を行うことなく、前記用紙挿入装置から用紙を給紙して前記用紙処理装置により所定の処理を行う際には、前記第2の操作パネルから用紙挿入装置に対する給紙及び前記用紙処理装置の処理設定を行うことを特徴とする画像形成システム。
【請求項8】
請求項7記載の画像形成システムにおいて、
前記用紙処理の開始を指示する指示手段が前記第2の操作パネルに設けられていることを特徴とする画像形成システム。
【請求項9】
請求項7又は8記載の画像形成システムにおいて、
前記用紙挿入装置の制御装置が前記第2の操作パネルからの指示に基づいて前記用紙挿入装置及び前記用紙処理装置を制御することを特徴とする画像形成システム。
【請求項10】
請求項9記載の画像形成システムにおいて、
前記画像形成装置は電源OFF状態、スリープ状態、又は電源投入後の立ち上がり前のいずれかであることを特徴とする画像形成システム。
【請求項11】
請求項1又は7記載の画像形成システムにおいて、
前記所定の処理を行なっている際には、前記画像形成装置の画像形成動作を禁止することを特徴とする画像形成システム。
【請求項12】
請求項1又は7記載の画像形成システムにおいて、
前記所定の処理を行っている際には、前記画像形成装置の動作のうち用紙の排紙を伴わない動作は許可することを特徴とする画像形成システム。
【請求項13】
請求項1又は4記載の画像形成システムにおいて、
前記画像形成装置及び前記用紙処理装置で処理した処理枚数をカウントするカウンタを備え、
前記用紙処理装置で処理した枚数を前記カウンタでカウントすることを特徴とする画像形成システム。
【請求項14】
請求項1又は7記載の画像形成システムにおいて、
前記用紙処理装置の処理枚数をカウントするカウンタを備え、
当該用紙処理装置で処理した枚数を前記カウンタでカウントすることを特徴とする画像形成システム。
【請求項15】
請求項13又は14記載の画像形成システムにおいて、
前記カウンタでカウントされたカウント数に応じて課金することを特徴とする画像形成システム。
【請求項16】
請求項1ないし15のいずれか1項に記載の画像形成システムにおいて、
前記用紙処理装置が紙折り装置、パンチ穿孔装置、スティプル綴じ装置、中綴じ製本装置、リングバインド装置、くるみ製本装置、テープ製本装置、スタッカのいずれかを1以上含むことを特徴とする画像形成システム。
【請求項17】
画像形成装置と、当該画像形成装置の後段に連結され、用紙を挿入可能な用紙挿入装置と、当該用紙挿入装置の後段に連結され、所定の用紙処理を行う用紙処理装置とを備え、前記用紙挿入装置から挿入された用紙に対して所定の処理を行う用紙処理方法において、
前記用紙処理装置で画像形成装置から搬入されてくる用紙以外の用紙を処理するモードを有し、
前記用紙処理装置が、前記用紙挿入装置から挿入された用紙に対して前記画像形成装置の電源ON/OFFに拘わらず前記画像形成装置の動作とは独立して所定の用紙処理を実行することを特徴とする用紙処理方法。
【請求項18】
画像形成装置と、当該画像形成装置の後段に連結され、用紙を挿入可能な用紙挿入装置と、当該用紙挿入装置の後段に連結され、所定の用紙処理を行う用紙処理装置とを備え、前記用紙挿入装置から挿入された用紙に対して所定の処理をコンピュータで行わせる用紙処理プログラムにおいて、
前記画像形成装置の電源ON/OFF状態に拘わらず前記用紙処理装置で画像形成装置から搬入されてくる用紙以外の用紙を処理するモードを設定する処理と、
前記用紙処理装置の処理内容を設定する処理と、
前記用紙挿入装置の動作を開始させ、用紙を供給させる処理と、
前記用紙処理装置に対して前記設定された処理内容に基づいて当該用紙処理装置の機能によって用紙処理を実行させる処理と、
を備えていることを特徴とする用紙処理プログラム。
【請求項19】
請求項18記載の用紙処理プログラムにおいて、
前記用紙処理装置が紙折り装置、パンチ穿孔装置、スティプル綴じ装置、中綴じ製本装置、リングバインド装置、くるみ製本装置、テープ製本装置、スタッカのいずれかを1以上含んでいることを特徴とする用紙処理プログラム。
【請求項20】
請求項18又は19記載の用紙処理プログラムが、コンピュータによって読み込まれ、実行可能に記録されていることを特徴とする記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−91065(P2009−91065A)
【公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−261190(P2007−261190)
【出願日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】