説明

画像形成装置、操作画面表示方法及びプログラム

【課題】入力操作を行い易いように操作画面の分割しその操作性を向上させる画像形成装置、操作画面表示方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】本発明に係る画像形成装置は、操作パネルを備え、画面情報に基づき画像形成に関する操作画面を表示する画像形成装置であって、表示部品を含む画面情報と、画面分割情報とを記憶する記憶手段と、画面情報と画面分割情報とに基づき、分割線表示により分割された分割領域を含む操作画面を描画する画面描画手段とを有し、操作画面において分割領域が操作指示され、当該操作指示により一の実行すべき機能に操作が特定可能な場合、当該機能を実行し、当該操作指示により一の実行すべき機能に操作が特定可能でない場合、画面描画手段は、操作指示された分割領域の画面情報と画面分割情報とに基づいて、当該分割領域を再分割する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、操作画面表示方法及びプログラムの分野に関する。
【背景技術】
【0002】
ファックス、プリンタ、コピーおよびスキャナなどの各装置の機能を1つの筐体内に収納した画像形成装置が知られるようになった。この画像形成装置は、1つの筐体内に表示部、印刷部および撮像部などを設けると共に、ファックス、プリンタ、コピーおよびスキャナにそれぞれ対応する4種類のアプリケーションを設け、そのアプリケーションを切り替えることより、ファックス、プリンタ、コピーおよびスキャナとして動作させるものである。
【0003】
近年、画像形成装置の操作パネル上における液晶パネル(以下タッチパネルという)も大型化してきており、その表示内容も充実している。例えば、アイコン等を用いた多彩な表示画面をソフトウェアの制御に基づいて表示させることにより、ユーザフレンドリなユーザインタフェースを提供している。
【0004】
その一方、画像形成装置の多機能化に伴い、操作画面においてその設定項目は益々増加しており、また設定を行う操作画面の階層も深くなってきている。このため、タッチパネル上に表示される小さな操作ボタン(小領域)について、画面上の上下左右様々な場所をタッチし操作を行う必要がある。このようにタッチパネルによる画面操作が主流になりつつある中で、肢体不自由な障害者(例えば指欠損)にとって、体の動かせる部位や範囲が限定されていたり不随意運動があったりする場合、タッチパネル上での画面操作は決して容易ではない。ある操作ボタンを押下するつもりがうまく押下できずに、隣接する操作ボタンが操作(接触検知)されて意図しない操作がなされる場合がある。
【0005】
従来から、ハードキー(テンキー)を利用した画面操作の方法が知られている。例えば、タッチパネル上にはテンキーに対応する番号が操作ボタンに付されており、タッチパネルによる操作に代え、操作したい操作ボタンをテンキーから入力し操作を行う。他にも、音声を利用した入力操作方法が知られている。タッチパネルによる操作に代え、マイク(音声入力装置)からの音声指令により操作内容を入力することで画像形成装置の操作を行う(例えば特許文献1参照)。
【0006】
また、上記のハードキーやマイクといった入力操作補助装置を使用せず、あくまで画面上の工夫により操作を容易にしようとするものもある。例えば、携帯情報端末において少ない操作で所望の位置にカーソルを移動させられるように、画面上の表示領域を複数個に分割してポインティングデバイスで入力位置を選択枠内に移動させる(例えば特許文献2参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、テンキーを利用して画面操作を行う場合、テンキーは0〜9の番号までのキーしか設けられていないので、操作画面において操作ボタンが10を超えると、テンキーを例えば、「*」、「1」、「0」というように複数のキーを操作する必要がある。またタッチパネル上にはテンキーに対応する番号を操作ボタンに付さねばならず、操作画面上、視認性が悪化する。
【0008】
また、音声を利用して画面操作を行う場合、画像形成装置は一般の利用者も利用する為、頻繁に使用される可能性の低い音声入力装置を備えることはコストがかかり過ぎてしまうという問題がある。なるだけオプション的な補助入力装置なしで操作性の良い操作方法を提供することが望ましい。
【0009】
また、上述の携帯情報端末においては、端末の少ないキーで操作し易いよう横マスに格子状に画面分割を行うが、端末上の少ないキー操作による操作向上が目的であるので、やはり操作性の観点から肢体不自由な障害者には馴染まない。
【0010】
本発明では上記のような問題に鑑みて、入力操作を行い易いように操作画面の分割しその操作性を向上させる画像形成装置、操作画面表示方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
そこで上記課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、操作パネルを備え、操作画面を生成する為の画面情報に基づき画像形成に関する操作画面を表示する画像形成装置であって、画像形成に関する機能が関連付けられた表示部品を含む前記画面情報と、操作画面を分割する為の定義情報である画面分割情報とを記憶する記憶手段と、前記画面情報と当該画面情報に対応する画面分割情報とに基づき、分割線表示により分割された分割領域を含む操作画面を描画する画面描画手段とを有し、前記操作画面において前記分割領域が操作指示され、当該操作指示が前記表示部品への操作であって当該操作指示により一の実行すべき機能に操作が特定可能な場合、当該機能を実行し、前記操作画面において前記分割領域が操作指示され、当該操作指示により一の実行すべき機能に操作が特定可能でない場合、前記画面描画手段は、操作指示された分割領域の前記画面情報と当該画面情報に対応する画面分割情報とに基づいて、当該分割領域を再分割し、分割線表示により再分割された再分割領域を含む操作画面を描画することを特徴とする。
【0012】
また上記課題を解決するため、前記画像形成装置において、前記操作指示は、前記操作パネルに設けられたハードキー操作によりが行われる画像形成装置であって、前記画面分割情報には、当該画面分割情報に対応する前記画面情報が、多くともハードキー数を超える前記表示部品を有する場合、機能ブロック毎に前記操作画面又は前記分割領域の分割を指示する情報が定義され、前記画面描画手段は、前記分割領域毎に操作指示可能な前記ハードキーに対応する番号表示を行うことを特徴とする。
【0013】
また上記課題を解決するため、前記画像形成装置において、前記操作指示は、前記操作パネルに設けられたタッチパネル操作によりが行われる画像形成装置であって、前記画面分割情報には、当該画面分割情報に対応する前記画面情報の有する前記表示部品が、前記操作画面上において所定サイズ以下で表示される場合、機能ブロック毎に前記操作画面又は前記分割された領域の分割を指示する情報が定義され、前記画面描画手段は、前記分割領域を再分割するとき、前記再分割領域を拡大して描画を行うことを特徴とする。
【0014】
なお、本発明の構成要素、表現または構成要素の任意の組合せを、方法、装置、システム、コンピュータプログラム、記録媒体、などに適用したものも本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、入力操作を行い易いように操作画面の分割しその操作性を向上させる画像形成装置、操作画面表示方法及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置1のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図2】画像形成装置1の操作パネル11の外観(簡略図)の一例を示す図である。
【図3】本実施形態に係る画像形成装置1の主要機能構成を示す機能ブロック図である。
【図4】操作画面とテンプレートとの関係を示す図(その1)である。
【図5】画像形成装置1のトップ画面を示す図の一例である。
【図6】操作画面とテンプレートとの関係を示す図(その2)である。
【図7】仕様ファイルの定義例を示す図である。
【図8】レイアウトファイルの定義内容を示す概念図である。
【図9】操作画面の画面遷移を示す図の一例である。
【図10】変形例を説明する画面遷移図(その1)を示す図の一例である。
【図11】変形例を説明する画面遷移図(その2)を示す図の一例である。
【図12】変形例を説明する画面遷移図(その3)を示す図の一例である。
【図13】テンプレートと画面分割情報との対応を示す図の一例である。
【図14】操作画面の画面遷移に伴う動作を説明するフローチャートである。
【図15】操作画面の画面遷移を示す図の一例である。
【図16】操作画面の画面遷移に伴う動作を説明するフローチャートである。
【図17】画面分割設定を行う設定画面を示す図の一例である。
【図18】画面分割対象エリア設定を行う設定画面を示す図の一例である。
【図19】画面分割対象機能設定を行う設定画面を示す図の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を実施するための形態を各実施形態において図面を用いて説明する。画像形成装置に対して本発明を適用した実施形態を示す。画像形成装置は、プリンタ、コピーおよびスキャナなどの複数の機能を一つの筐体内に収納したデジタル複合機(MFP:Multi-Function Peripheral)である。またこれら基本機能だけでなく、デジタル画像技術の高度化やMFPに関連する技術の進化に伴い多彩な機能を有し、ユーザ環境において様々な利用形態を提供している。
【0018】
(ハードウェア)
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置1のハードウェア構成の一例を示す図である。本実施形態に係る画像形成装置1は、操作パネル11と、記憶メディアI/F12と、コントローラ13と、データ通信I/F14と、スキャナ15と、プロッタ16と、HDD(Hard Disk Drive)17とから構成され、それぞれ相互に接続されている。
【0019】
操作パネル11は、入力装置11aと表示装置11bとを有しており、入力装置11aは、ハードキーなどで構成され、画像形成装置1に各操作信号を入力するのに用いられる。また、表示装置11bは、ディスプレイなどで構成され、例えば画像形成動作に関する各種情報を表示する。データ通信I/F14は、インタフェース装置14aを有しており、画像形成装置1をネットワークやファックスなどのデータ伝送路に接続するインタフェースである。HDD17は、画像形成装置1で取り扱われる受信文書データや読み取り画像データなどの各種データを格納している。また、HDD17は、これらの各種データを、所定のファイルシステムやDB(Data Base)により管理している。
【0020】
HDD17に格納される各種データの中には、記録媒体12bから入力されるデータを含む。記録媒体12bは、記憶メディアI/F12が有するドライブ装置12aにセットされ各種データが記録媒体12bからドライブ装置12aを介してHDD17に格納される。
【0021】
コントローラ13は、ROM(Read Only Memory)13a、RAM(Random Access Memory)13b、及びCPU(Central Processing Unit)13cとを有しており、ROM13aは、画像形成装置1が起動されるときに実行されるプログラムや各種データを格納している。また、RAM13bは、ROM13aやHDD17から読み出された各種プログラムやデータを一時保持する。更に、CPU13cは、RAM13bが一時保持しているプログラムを実行する。コントローラ13は、例えば、データ通信I/F14を介して印刷データを受信した場合に、ROM13aからRAM13b上に読み出された、PDL(Page Description Language)を解釈可能なプログラム(PDLパーサ)をCPU13cにより実行し、印刷データを解釈してビットマップイメージを生成する。
【0022】
スキャナ15は、画像読取装置15aを有しており、読み取り面に配置された原稿を光学的に読み取り画像データを生成する。プロッタ16は、印刷装置16aを有しており、例えば、電子写真プロセス方式によってビットマップイメージを記録紙に印刷する。
【0023】
図2は、画像形成装置1の操作パネル11の外観(簡略図)の一例を示す図である。上述したように、画像形成装置1は、ユーザが画像形成装置1の機能を利用するための操作指示を行うための操作パネル11を持つ。操作パネル11は、使用者が操作した操作結果の確認、機器の状態などを表示することによって視覚的に可能となる表示手段にも共用できるディスプレイと、物理的なボタンやダイヤルのようなハードキーで構成される。ディスプレイは、触覚センサによるタッチパネル式ディスプレイ上に構成されるソフトウェアキーへの接触による操作指示が可能なものでもよいし、ハードキーによる操作結果がディスプレイで表示されるものでもよい。また音声を入出力可能なマイク及びスピーカを備える。
【0024】
このように、本実施形態に係る画像形成装置1では、上記ハードウェア構成により、コピー、プリンタ、ファクシミリ、スキャナなどの複数の機能を実現している。
【0025】
(機能)
図3は、本実施形態に係る画像形成装置1の主要機能構成を示す機能ブロック図である。画像形成装置1は、画面描画部301、表示制御部302、操作指示入力部303及び記憶部304を含む構成である。詳細に関しては後述するので、ここでは簡単に説明する。
【0026】
画面描画部301は、画面情報305と当該画面情報に対応する画面分割情報306とに基づき、分割線表示により分割された分割領域を含む操作画面を描画する機能を有している。より具体的には、画面情報305と当該画面情報に対応する画面分割情報306とから、画面分割線により領域毎に分割された操作画面を描画する。
【0027】
表示制御部302は、画面描画部301で描画された操作画面の表示制御を行う機能を有している。例えば、前述、操作パネル11の(タッチパネル式)ディスプレイに、画面描画部301により描画された分割線を含む操作画面の表示を行う。
【0028】
入力制御部303は、ユーザからの操作指示入力を制御する機能を有している。例えば、前述、操作パネル11のタッチパネルやハードキー(テンキー)からの入力操作を受けて操作指示を取得する。
【0029】
記憶部304は、例えばHDD17に相当し各種情報を記憶する記憶装置である。より具体的に、記憶部304は、画面情報305及び画面分割情報306を記憶している。画面情報305は操作画面を生成するに必要な画面(構成)情報であり、画面分割情報306は操作画面を所定の条件下において分割する為の定義情報である。所定の条件下とは、ハードキー数や操作ボタン(表示部品)の表示サイズに関する。例えば、操作画面においてハードキー数以上に操作ボタン(表示部品)が含まれていると、ハードキーで操作ボタンを操作指示することができないので、操作ボタンがハードキーより少なくなるまで画面分割を行うように画面分割情報306で定義される。また、操作画面において表示される操作ボタンが多く、個々の操作ボタンが一定のサイズ以下で表示されている場合、タッチパネルからの操作指示は肢体障害者にとって容易でない。よって、個々の操作ボタンが一定のサイズ以上で表示可能になるまで、画面分割(及び拡大表示等)を行うよう画面分割情報306で規定される。また詳細は後述する。
【0030】
なお、画像形成装置1は画面管理手段(非図示)を有しており、画像形成装置1において、操作画面に係る機能を管理する。例えば、画像形成装置1に表示する表示画面又は操作画面を、描画(生成)するよう画面描画部301に指示し、表示するように表制御部302に指示を行う。またユーザの操作に応じてどの表示画面(操作画面)を表示すべきか、どの表示画面を描画(生成)して応答すべきか、さらに当該表示画面で設定された設定操作内容を画像形成の各機能部と連動しその設定操作内容の各機能部への伝達(反映)や各機能部からの処理結果等の表示画面を管理表示する。
【0031】
上記これらの機能は、実際にはCPU13cが実行するプログラムによりコンピュータ(画像形成装置1)に実現させるものである。また上記各機能部は必ずしも画像形成装置1内に構築されなくともよく、ネットワーク上に接続された外部装置にその機能を設けることもできる。例えば、記憶部304は、複数の画像形成装置1で共有されるよう外部の記憶装置に構築できる。
【0032】
(画面情報)
本発明に係る画像形成装置1の動作を説明する前に、画面情報305について概略的に説明を行う。画面情報305は、本発明に係る画像形成装置1が操作画面を生成(描画)及び表示するにあたって必要となる画面を生成するための情報である。以下、説明する。
【0033】
画面構成の基本となる画面情報(操作画面情報)は、操作画面を生成する為のデータで、ディスプレイ上に表示される。従って操作画面は画面情報に基づいて生成され表示されている。画面情報305は、画像形成装置1が予め例えば工場出荷時等から静的に有する情報である。
【0034】
図4は、操作画面とテンプレートとの関係を示す図(その1)である。タッチパネル式ディスプレイにおける操作画面の表示イメージを示す。図中では、一の操作画面に、複数のテンプレートが配置された例が示されている。図示されるように、テンプレートは、1つの操作画面に対して複数配置することが可能であり、各テンプレートは、区切られた1つの表示領域を形成する。また、テンプレート内に更にテンプレートを配置することも可能である。図5は、画像形成装置1のトップ画面を示す図の一例である。図に示される操作画面は、7つのテンプレートから形成されている。つまり大枠(大外枠)のテンプレート内に6つのテンプレートを含んでいる。複数のテンプレートで操作画面を形成するのは、各テンプレートを機能毎に使い分けて管理し易いようにする目的がある。例えば、タイトルやバナー系の表示を行う操作領域のテンプレート、印刷出力系の諸設定操作を行う操作領域のテンプレート、用紙選択の諸設定操作を行う操作領域のテンプレートといったように複数のテンプレートでもって操作画面を構成し、操作目的毎に配置する操作ボタンを区分している。勿論、1つのテンプレートでこのようなトップ画面を形成することも可能である。
【0035】
図6は、操作画面とテンプレートとの関係を示す図(その2)である。テンプレートには、図に示されるように、部品情報(部品ファイル)、仕様情報(仕様ファイル)、及びレイアウト情報(レイアウトファイル)を有している。つまり、各テンプレートは、複数の部品ファイルと、1つの仕様ファイル、1つのレイアウトファイルとによって構成される。
【0036】
部品ファイルは、テンプレート上に配置される各種の表示部品(ボタン、イメージ等)を実現するデータを格納するファイルであり、表示部品ごとに1つずつファイル化されている。それぞれの表示部品は、それぞれの特性に応じて画像データ、動画データ、テキストデータ、GUI部品を表現するデータ等の各種のデータ形式によって構成されている。なお、部品ファイルはそのテンプレートのみが使用している訳ではなく、共通部品として、他のテンプレートも共有して使用している。
【0037】
仕様ファイルは、テンプレート内に配置される表示部品の構成(一覧)を示す情報(部品構成情報)が定義されるファイルである(複数の部品ファイルから使用される表示部品を定義)。図7は、仕様ファイルの定義例を示す図である。図7において、部品構成情報は、XMLによって記述されている例が示されているが、部品構成情報の定義形式はXMLに限定されない。図中において、root要素の各子要素は、それぞれテンプレートに配置される1つの表示部品に対応する。各要素のタグ名は、当該要素が対応する表示部品の種類を示す。例えば「img」は、イメージデータ(画像データ)を示す。「btn」は、ボタンを示す。「msg」は、メッセージを示す。また、各要素には、id属性とname属性とが定義されている。id属性は、当該表示部品を一意に識別するためのIDである。name属性は、当該表示部品の部品ファイルのファイル名である。
【0038】
例えば、要素601には、IDが「1a」で、copy.jpgという部品ファイルに格納されたイメージデータに係る表示部品が定義されている。要素602には、IDが「3b」で、ok.xxxという部品ファイルに格納されたボタンが定義されている。このように、仕様ファイル内には、1つのテンプレートに配置される全ての部品について、そのID及びファイル名等が定義されている。
【0039】
レイアウトファイルは、テンプレート内における各表示部品の配置位置を示す情報(部品配置情報)が定義されるファイルである。図8は、レイアウトファイルの定義内容を示す概念図である。図8には、部品配置情報の具体的な定義形式ではなく、部品配置情報(例えば座標情報)の内容が概念的に示されている。図中において矩形Tは、1つのテンプレートの表示領域を示す。テンプレートT内に配置されたそれぞれ円の中の符号は、仕様ファイル内で定義されている各表示部品のIDを示す。また、円の位置は、テンプレートT内における当該表示部品の配置位置を示す。すなわち、レイアウトファイルには、仕様ファイルに定義されている表示部品ごとに、その配置位置が定義されている。具体的な定義形式は、例えばXML形式であってもよい。この場合、表示部品ごとに要素を割り当て、その属性として配置位置を示す座標値を指定するようにしてもよい。以上このように、画面情報305は、表示画面を生成する為の情報というべきデータであり、ディスプレイ上に表示される画面は全て画面情報に基づいて生成され表示される。
【0040】
[実施形態1]
(操作例)
次に、実施形態1において、本発明に係る画像形成装置1の操作例を説明する。図9は、操作画面の画面遷移を示す図の一例である。操作画面例を示しながら具体的に説明を行う。
【0041】
図9の操作画面901はトップ画面の一例を示す。分割線によって所定の領域毎に操作画面が分割されている。また各分割された領域(分割領域という)には番号が付されている。この番号はハードキーの番号と対応付けられており、ハードキーの4番を操作すると、操作画面902に遷移するようになっている。
【0042】
つまり例えば、操作画面901から「カラー選択」の操作指示を行いたい場合、通常であれば、操作画面901からタッチパネルを利用し「カラー選択」ボタンに直接触れることでカラー選択を操作することができる。しかし、上述したように、肢体不自由な障害者(例えば指欠損)にとって、タッチパネル上での画面操作は決して容易ではない。ある操作ボタンを押下するつもりがうまく押下できずに、隣接する操作ボタンが操作(接触検知)されて意図しない操作がなされる可能性がある。一方、ハードキーからの操作であれば、タッチパネル操作時に比べて、意図する操作ボタンを操作指示可能であるものの、操作画面901において全ての操作ボタンにハードキーとリンクするように番号を表示させることは難しい。操作画面上表示スペースに限りがある。表示したとしても操作画面の視認性は悪化し、さらにハードキーで、例えば「*」、「1」、「5」というように複数のキーを操作する必要がある。
【0043】
従って、操作画面901に示されるように、ハードキー(この場合、0〜9の10つのキーを有する)のボタン数以内に収まるよう操作画面の分割を行う。こうすることで、ハードキーの4番を操作すると、操作画面902に遷移し、続けてハードキーの1番を操作すると、「カラー選択」の操作指示を行うことができる。
【0044】
なお、操作画面902に遷移したとき、なお操作ボタンがハードキーのボタン数以内に収まらなければ、再度操作画面902の再分割を行う。そしてこれを繰り返し、最終的にハードキーのボタン数以内に収まるよう操作画面まで遷移した時点で、操作ボタンとハードキーのボタンを1対1で対応付けて、ハードキー操作により一意の操作ボタンにリンクさせる。
【0045】
ここで、補足としていくつかの変形例について触れておく。図10は、変形例を説明する画面遷移図(その1)を示す図の一例である。図10の操作画面901はトップ画面の一例を示す。先の例と同様に、分割線によって所定の領域毎に操作画面が分割されている。また各分割領域には番号が付されている。ここで、ハードキーの4番及び5番を同時に操作すると、操作画面903に遷移するようになっている。つまり、4番及び5番で示される分割領域の両方が選択される変形例であり。しかしながら、4番及び5番で示される分割領域では、14つの操作ボタンが含まれている。従って、操作ボタンがハードキーのボタン数以内に収まらないので、再度操作画面903(4番及び5番で示される分割領域)の再分割を行う。そして、例えば1番のハードキーを操作すると、分割線で領域の再分割がなされ、「カラー選択」ボタンに1番の表示が、「文書蓄積」ボタンに2番の表示がなされる。(非図示)。この操作画面まで遷移すれば、操作ボタンとハードキーのボタンを1対1で対応付いているので、ハードキー操作により一意の操作ボタンを操作できる。
【0046】
図11は、変形例を説明する画面遷移図(その2)を示す図の一例である。操作画面904は、図9の操作画面902に対応する操作画面表示の変形例である。操作画面901で4番の分割領域が選択されたので、それ以外の領域については無効エリアとして、マスクを施したり半透明表示により、対象となっている分割領域の明示的な表示を行う。
【0047】
図12は、変形例を説明する画面遷移図(その3)を示す図の一例である。図に示されるように、操作画面905では、操作画面の分割の為の番号を連続的に入力できる入力欄が設けられている。入力欄に番号を入力して実行ボタンを押下すると、指定の操作画面に直接辿り着くことができる。例えば、「41」と入力した場合は、図9の操作画面901で4番、操作画面902で1番のハードキーが操作されたことになる。つまり、操作画面902で「カラー選択」ボタンの押下と同じ効果が得られる。画像形成装置1を使用するにつれて、所定の操作に関し操作すべきハードキーの番号は分かってくるので、より簡単な操作で意図する操作を行えるようになる。
【0048】
(画面分割情報)
これまで操作画面の操作例及び遷移例を説明してきたが、次に、この遷移を実現する画面分割情報306について説明する。
【0049】
画面分割情報306は、その操作画面を所定の条件下において分割する為の情報である。画面分割情報306(画面分割情報ファイル)は、操作画面毎に、より詳細にはテンプレート毎に対応するように設けられている(記憶されている)。図13は、テンプレートと画面分割情報との対応を示す図の一例である。テンプレートAはいわば親画面を構成するもので、これに対応する画面分割情報Aが設けられている。テンプレートBは、いわばテンプレートAの子(サブ)画面を構成するもので、これに対応する画面分割情報Bが設けられている。テンプレートCも同様である。このようにテンプレート毎にどのように画面分割を行うかが各テンプレート構成に応じてそれぞれ定義されている。本実施形態の画面分割情報306においては、操作ボタンがハードキーより少なくなるまで画面分割を行うように定義されており、それを実現するように操作画面上のどこに分割線を描画するかが情報として定義されている。なお、あくまでこのような画面分割情報306の保持形態はあくまで一例であり、全てのテンプレートに対応する画面分割情報を1つの画面分割情報ファイルにまとめて保持することも可能である。また分割線により分割領域を視覚的に把握できるようにしているがこれに限られず例えば色により分割領域を把握できるようにしてもよい。
【0050】
再び図9の操作画面901を参照すると、1つずつハードキー番号を割り当てるならば、ハードキー数を超える10以上操作ボタンが含まれているので、まずハードキー数以下の分割領域に操作画面を分割するする必要がある。またこのとき、いかなる基準で分割を行うかが問題となるが、単純に一律面積で区画し分割するより、操作ボタンの機能を考慮した機能ブロック単位で分割されることが望ましい。必ずしも操作画面を等分に区画できるとは限られず、また操作性の観点からも機能毎で分割された方が操作者にとって使い易いからである。
【0051】
ここで操作画面901は、いわゆるトップ画面であり、複数のテンプレートから構成されているとする(例えば図5)。複数のテンプレートから構成される場合、機能的な操作ボタンを配置して設計されている。従って、画面情報305において、複数のテンプレートから構成される場合、その画面情報305に対応する画面分割情報306では、テンプレートを基準として操作画面の分割を行う(分割線を描画する)よう定義されている。つまり、図9の操作画面901(及び図5)の場合、操作画面901を構成する画面情報305は複数のテンプレートを含んでおり、大枠(大外枠)のテンプレートに対応するよう設けられている画面分割情報306の定義に従って、図に示されるような分割線が描画され表示される。
【0052】
次に、操作画面902において、図中4番で示される分割領域は、1つのテンプレートで構成されている。そしてテンプレート内に表示部品が9つ配置されている。このような場合、複数のテンプレートを含まないので、テンプレート単位で分割することはできない。従って、画面分割情報306の定義では、表示部品の座標情報に基づいて9つの分割領域に分割するように分割線を描画して表示するよう定義されている。もし、ハードキー数以内の表示部品を含み、10以内の分割数で分割できないテンプレートの画面分割情報306の定義では、表示部品の座標情報に基き再分割を行うように定義されている(例えば分割領域に均等の複数の表示部品を含むように)。
【0053】
(動作)
次に、実施形態1において、本発明に係る画像形成装置1の操作を説明する。図14は、前述の操作画面の画面遷移に伴う動作を説明するフローチャートである。以下、適宜図9を参照しながら説明を行う。
【0054】
操作画面分割を有効とする設定(例えば操作画面分割モード:ハードキー操作)が開始されると、画面描画部301は、まず画面情報305及び画面分割情報306を取得する(S1401)。そして先に操作画面を画面情報305に基づいて描画(生成)しておくものとする(S1402)。勿論これは、分割線等はまだ描画されていない操作画面である。
【0055】
次に画面分割情報306に基づき、分割領域を検出する(S1403)。上述したように、例えばその操作画面(画面情報305)が複数のテンプレートを含む場合、テンプレートを分割領域として検出するよう定義されている。そして分割線及びハードキー番号を、S1402の操作画面上に描画する(S1404)。分割線が付された操作画面は、表示制御部302により操作パネル11の(タッチパネル式)ディスプレイに表示される。ここで例えば、図9の操作画面901を参照できる。
【0056】
次いでユーザからの入力待機を行いハードキー操作があった場合(S1405)、入力制御部303は、ハードキー情報(番号)を取得する(S1406)。そして画面管理手段がハードキー情報(番号)から、一の操作指示を特定可能かを判定し(S1407)、特定可能である場合には当該操作指示を実行する(S1408)。
【0057】
一方特定可能でない場合、ハードキー情報(番号)で特定される分割領域について、再分割を行う(S1401に戻る)。特定可能でない場合とは、分割領域内に複数の操作ボタン(表示部品)が含まれている場合である。このような場合、どの操作ボタンが操作されたかはハードキー操作からは一の操作を特定することはできない。
【0058】
そして、画面描画部301は、その分割領域に対応するテンプレートに対応する画面分割情報306から、定義された分割領域を検出し、分割線及びハードキー番号の描画を行う。上述したように、例えばその操作画面(画面情報305)が1つのテンプレートで構成される場合、テンプレート内の表示部品の座標情報に基づいて分割領域を検出するよう定義されている。ここで例えば、図9の操作画面902を参照できる。
【0059】
[実施形態2]
次に本発明に係る画像形成装置1の実施形態2について説明を行う。先の実施形態での操作指示の入力は操作パネル11のハードキーによるものであったが、本実施形態においては操作指示の入力は操作パネル11のタッチパネルで行う。以下、説明する。
【0060】
(操作例)
本実施形態の本発明に係る画像形成装置1の操作例を説明する。図15は、操作画面の画面遷移を示す図の一例である。操作画面例を示しながら具体的に説明を行う。
【0061】
図15の操作画面901はトップ画面の一例を示す。分割線によって所定の領域毎に操作画面が分割されている。また各分割された領域(分割領域という)には番号が付されている。勿論、本実施形態においてハードキー入力は行わないものとしているので、必ずしも番号を付さなくともよい。
【0062】
操作画面901から「カラー選択」の操作指示を行いたい場合、通常であれば、操作画面901からタッチパネルを利用し「カラー選択」ボタンに直接触れることでカラー選択を操作することができる。しかし、上述したように、肢体不自由な障害者(例えば指欠損)にとって、タッチパネル上での画面操作は決して容易ではない。ある操作ボタンを押下するつもりがうまく押下できずに、隣接する操作ボタンが操作(接触検知)されて意図しない操作がなされる可能性がある。そこでまず、操作者は操作画面901において、「カラー選択」ボタンが含まれる分割領域(4番の分割領域)をタッチする。すると、操作画面906に画面遷移する。
【0063】
操作画面906では、図に示されるように、「カラー選択」ボタンが含まれる分割領域(4番の分割領域)が拡大表示され当該分割領域の再分割がなされている。タッチパネルから操作指示を行う場合、肢体不自由な障害者にとって、操作部サイズ(操作可能面積)は出来るだけ大きい方が操作しやすい。隣接する操作ボタンが操作(接触検知)されて意図しない操作がなされる可能性を防止できるからである。そして、操作者は拡大表示された操作画面906からタッチパネルを利用し「カラー選択」ボタンに直接触れることでカラー選択を的確に操作することができる。なお、分割領域において、直接各操作ボタン(表示部品)への操作を無効にしておく。つまり、タッチパネルからの操作は検出座標に基づいて操作内容が特定されるが、本実施形態においては、いずれの分割領域がタッチされたかを検出するようにする。
【0064】
(画面分割情報)
次に、本実施形態における画面遷移を実現する画面分割情報306について説明する。
【0065】
画面分割情報306は、その操作画面を所定の条件下において分割する為の情報である。画面分割情報306は、操作画面毎に、より詳細にはテンプレート毎に対応するように設けられている。本実施形態の画面分割情報306においては、操作ボタンの表示が所定サイズ(面積)以上になるまで画面分割を行うよう、操作画面上のどこに分割線を描画するかが情報として定義されている。なお後述するように分割画面は拡大表示されるので、操作ボタンの表示サイズ(面積)は拡大後のものである。
【0066】
(動作)
次に、本実施形態において、本発明に係る画像形成装置1の操作を説明する。図16は、前述の操作画面の画面遷移に伴う動作を説明するフローチャートである。以下、説明を行う。
【0067】
操作画面分割を有効とする設定(例えば操作画面分割モード:ハードキー操作)が開始されると、画面描画部301は、まず画面情報305及び画面分割情報306を取得する(S1601)。そして先に操作画面を画面情報305に基づいて描画(生成)しておくものとする(S1602)。勿論これは、分割線等はまだ描画されていない操作画面である。
【0068】
次に画面分割情報306に基づき、分割領域を検出する(S1603)。上述したように、例えばその操作画面(画面情報305)が複数のテンプレートを含む場合、テンプレートを分割領域として検出するよう定義されている。そして分割線及び番号を、S1602の操作画面上に描画する(S1604)。分割線が付された操作画面は、表示制御部302により操作パネル11の(タッチパネル式)ディスプレイに表示される。ここで例えば、図15の操作画面901を参照できる。なお、分割領域において、直接各操作ボタン(表示部品)への操作を無効にしておく。つまり、タッチパネルからの操作は検出座標に基づいて操作内容が特定されるが、本実施形態においては、いずれの分割領域がタッチされたかを検出するようにする。
【0069】
次いでユーザからの入力待機を行いタッチパネル操作があった場合(S1605)、入力制御部303は、タッチパネル情報を取得する(S1606)。具体的にはタッチパネル上の座標(情報)を検知して取得する。そしてこの座標(情報)から、タッチされた分割領域を特定する。
【0070】
画面描画部301は、特定された分割領域を拡大する(S1607)。そしてその分割領域に対応するテンプレートに対応する画面分割情報306から、定義された分割領域を検出し(S1608)、分割線及び番号の描画を行う(S1609)。その操作画面(画面情報305)が1つのテンプレートで構成される場合、テンプレート内の表示部品の座標情報に基づいて分割領域を検出するよう定義されている。分割線が付された操作画面は、表示制御部302により操作パネル11の(タッチパネル式)ディスプレイに表示される。ここで例えば、図15の操作画面906を参照できる。
【0071】
再びユーザからの入力待機を行いタッチパネル操作があった場合(S1610)、入力制御部303は、タッチパネル情報を取得する(S1611)。そしてタッチされた分割領域を特定する。
【0072】
そして画面管理手段がタッチパネル情報から、一の操作指示を特定可能かを判定し(S1612)、特定可能である場合には当該操作指示を実行する(S1613)。
【0073】
一方特定可能でない場合、先の分割領域について、拡大表示及び再分割を行う(S1607に戻る)。特定可能でない場合とは、分割領域内に複数の操作ボタン(表示部品)が含まれている場合である。このような場合、どの操作ボタンが操作されたかはハードキー操作からは一の操作を特定することはできない。なお、画面分割情報306の定義に従って、分割領域内に複数の操作ボタン(表示部品)が含まれているように領域分割されているものであるが、画面分割情報306でこのように定義されているのは、例えば当該分割領域においては操作ボタン(表示部品)が多く設けられており、1つ1つの操作ボタンの表示サイズが所定サイズ以上になるよう表示できないからである。
【0074】
(操作画面分割の設定)
以上説明を行った操作画面分割の設定について簡単に説明しておく。図17は、画面分割設定を行う設定画面を示す図の一例である。図に示されるように、操作画面の分割(分割線の表示)を「無効」、「有効」の設定を行えるようになっている。また「有効」が選択された場合、その入力方法を、「ハードキー」、「タッチパネル」、「ハードキー+タッチパネル」から選択できるようになっている。
【0075】
図18は、画面分割対象エリア設定を行う設定画面を示す図の一例である。トップ画面のように複数のテンプレートから構成される操作画面において、どのエリア(テンプレート)を画面分割の対象とするか設定できるようになっている。例えば、バナーエリアなどあまり操作されることが少なく画面分割が想定されないエリアを除外することができる。
【0076】
図19は、画面分割対象機能設定を行う設定画面を示す図の一例である。子画面のように1つのテンプレートから構成される操作画面において、どの機能(操作ボタン/表示部品))を画面分割の対象とするか設定できるようになっている。例えば、全く操作されないような操作ボタンを除外することができる。また画像形成装置1のユーザログイン認証と連携させ、権限に応じて所定の走査ボタンを操作できないようにすることもできる。
【0077】
(総括)
以上本発明に係る画像形成装置1は、機能ブロック単位で画面分割を行いつつ分割領域に番号を表示して、ハードキーからの入力操作を行い易い画面分割及び画面表示を行う。また機能ブロック単位で画面分割を行いつつ分割領域を拡大表示して、タッチパネルからの入力操作を行い易い画面分割及び画面表示を行う。こうすることで、肢体不自由な障害者による意図しない操作を防止し、的確に意図する操作を行うことができる。
【0078】
以上本発明によれば、入力操作を行い易いように操作画面の分割しその操作性を向上させる画像形成装置、操作画面表示方法及びプログラムを提供することが可能となる。
【0079】
本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば、実施形態1と実施形態2を組合せることもできる。即ち、操作指示の入力は操作パネル11のハードキー又はタッチパネルいずれでも行うことができる。またハードキーに代えて音声による入力(例えばマイク)も可能である。
【符号の説明】
【0080】
1 画像形成装置
11 操作パネル
11a 入力装置
11b 表示装置
12 記憶メディアI/F
12a ドライブ装置
12b 記録媒体
13 コントローラ
13a ROM
13b RAM
13c CPU
14 データ通信I/F
14a インターフェース装置
15 スキャナ
15a 画像読取装置
16 プロッタ
16a 印刷装置
17 HDD
301 画面描画部
302 表示制御部
303 入力制御部
305 記憶部
305 画面情報
305 画面分割情報
【先行技術文献】
【特許文献】
【0081】
【特許文献1】特開2003−131773
【特許文献2】特開2006−155205

【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作パネルを備え、操作画面を生成する為の画面情報に基づき画像形成に関する操作画面を表示する画像形成装置であって、
画像形成に関する機能が関連付けられた表示部品を含む前記画面情報と、操作画面を分割する為の定義情報である画面分割情報とを記憶する記憶手段と、
前記画面情報と当該画面情報に対応する画面分割情報とに基づき、分割線表示により分割された分割領域を含む操作画面を描画する画面描画手段とを有し、
前記操作画面において前記分割領域が操作指示され、当該操作指示が前記表示部品への操作であって当該操作指示により一の実行すべき機能に操作が特定可能な場合、当該機能を実行し、
前記操作画面において前記分割領域が操作指示され、当該操作指示により一の実行すべき機能に操作が特定可能でない場合、前記画面描画手段は、操作指示された分割領域の前記画面情報と当該画面情報に対応する画面分割情報とに基づいて、当該分割領域を再分割し、分割線表示により再分割された再分割領域を含む操作画面を描画すること、
を特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記操作指示は、前記操作パネルに設けられたハードキー操作によりが行われる画像形成装置であって、
前記画面分割情報には、当該画面分割情報に対応する前記画面情報が、多くともハードキー数を超える前記表示部品を有する場合、機能ブロック毎に前記操作画面又は前記分割領域の分割を指示する情報が定義され、
前記画面描画手段は、前記分割領域毎に操作指示可能な前記ハードキーに対応する番号表示を行うこと、
を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記操作指示は、前記操作パネルに設けられたタッチパネル操作によりが行われる画像形成装置であって、
前記画面分割情報には、当該画面分割情報に対応する前記画面情報の有する前記表示部品が、前記操作画面上において所定サイズ以下で表示される場合、機能ブロック毎に前記操作画面又は前記分割された領域の分割を指示する情報が定義され、
前記画面描画手段は、前記分割領域を再分割するとき、前記再分割領域を拡大して描画を行うこと、
を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
操作パネルを備え、操作画面を生成する為の画面情報に基づき画像形成に関する操作画面を表示し、画像形成に関する機能が関連付けられた表示部品を含む前記画面情報と、操作画面を分割する為の定義情報である画面分割情報とを記憶する記憶手段を有する画像形成装置における操作画面表示方法であって、
前記画面情報と当該画面情報に対応する画面分割情報とに基づき、分割線表示により分割された分割領域を含む操作画面を描画する画面描画手順と、
前記操作画面において前記分割領域が操作指示され、当該操作指示が前記表示部品への操作であって当該操作指示により一の実行すべき機能に操作が特定可能な場合、当該機能を実行する実行手順と、
前記操作画面において前記分割領域が操作指示され、当該操作指示により一の実行すべき機能に操作が特定可能でない場合、操作指示された分割領域の前記画面情報と当該画面情報に対応する画面分割情報とに基づいて、当該分割領域を再分割し、分割線表示により再分割された再分割領域を含む操作画面を描画する画面再描画手順と、
を有すること特徴とする操作画面表示方法。
【請求項5】
前記操作指示は、前記操作パネルに設けられたハードキー操作によりが行われ、
前記画面分割情報には、当該画面分割情報に対応する前記画面情報が、多くともハードキー数を超える前記表示部品を有する場合、機能ブロック毎に前記操作画面又は前記分割領域の分割を指示する情報が定義され、
前記画面描画手順及び前記画面再描画手順は、前記分割領域毎に操作指示可能な前記ハードキーに対応する番号表示を行うこと、
を特徴とする請求項4に記載の操作画面表示方法。
【請求項6】
前記操作指示は、前記操作パネルに設けられたタッチパネル操作によりが行われ、
前記画面分割情報には、当該画面分割情報に対応する前記画面情報の有する前記表示部品が、前記操作画面上において所定サイズ以下で表示される場合、機能ブロック毎に前記操作画面又は前記分割された領域の分割を指示する情報が定義され、
前記画面描画手段及び前記画面再描画手順は、前記分割領域を再分割するとき、前記再分割領域を拡大して描画を行うこと、
を特徴とする請求項4に記載の操作画面表示方法。
【請求項7】
請求項4ないし6何れか一項に記載の操作画面表示方法をコンピュータに実行させる為のプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate


【公開番号】特開2010−217402(P2010−217402A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−62879(P2009−62879)
【出願日】平成21年3月16日(2009.3.16)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】