説明

画像形成装置および画像形成方法

【課題】感光体に対するトナーの不正付着・融着を抑制して転写体に対する転写性を高めることにより画像欠陥が生じることを回避し、長期間にわたって画像品質を維持できるようにする。
【解決手段】本発明は、画像信号に応じた静電潜像が形成される感光体2と、静電潜像を現像してトナー像を形成するための現像装置5と、トナー像が転写される転写体60と、を備えた画像形成装置1に関する。現像装置5は、異なる種類のトナーを保持した複数の現像ユニット51〜54を有している。画像形成装置1は、第2接着仕事および第4接着仕事が第3接着仕事よりも大きくなされている、あるいは、前記第n接着仕事が第2接着仕事、第3接着仕事、第1接着仕事、第4接着仕事の順に大きくなるようになされている。



【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真方式のプリンタや複写機などの画像形成装置および画像形成方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式を採用した画像形成装置としては、感光体に形成された静電潜像を現像器によって現像してトナー像を形成し、トナー像を中間転写体に1次転写した後に紙面などの記録媒体に2次転写・定着させるものがある。このような画像形成装置においてフルカラー印刷を行なう場合、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの4色のトナーを用い、それらのトナーの像を4サイクル方式あるいは4連タンデム方式により中間転写体に1次転写して重ね合わせた後に、記録媒体に2次転写・定着させる方法が採用されている(たとえば特許文献1−3参照)。
【0003】
4サイクル方式は、1つの感光体に対して、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックのトナー像を順次形成し、それらのトナー像を順次、中間転写体に1次転写する方法である。一方、4連タンデム方式は、各色のトナーのための複数の感光体を用い、各感光体に対して個別にトナー像を形成し、それらのトナー像を中間転写体に1次転写する方法である。
【0004】
しかしながら、いずれの方式を採用した画像形成装置においても、感光体のトナー像を中間転写体に転写させたとしても、一部のトナーが感光体に付着したままとなる。このようなトナーは、クリーニング装置によって除去することは可能であるが、感光体から全てのトナーを除去するのは困難である。そのため、感光体に不正にトナーが付着したままで画像形成を行なった場合には、黒点や画像ムラなどの画像欠陥が生じる。とくに、画像形成装置を繰り返し使用した場合には、トナーが感光体に融着してしまい、恒常的に画像欠陥を生じるようになる。
【0005】
また、画像形成装置の繰り返しの使用により、感光体の表面状態(表面自由エネルギ)が変化しうるため、感光体に対するトナーの付着力(接着仕事)は、繰り返しの使用により変化する。そのため、感光体から中間転写体に対するトナー像の転写性は、画像形成装置の使用とともに悪化することがあり、その場合には画像欠陥が生じやすくなる。
【0006】
一方、画像欠陥は、画像形成装置において一定品質の画像を保障できる寿命に大きく影響を与えるものである。とくに、フルカラー印刷を行なう場合には、モノクロ印刷に比べて高い画像特性が要求されるため、フルカラー用の画像形成装置においては、長期にわたって画像欠陥の発生を抑制することの必要性が高い。
【0007】
【特許文献1】特開2006−162951号公報
【特許文献2】特開2004−233914号公報
【特許文献3】特開平9−152791号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、感光体に対するトナーの不正付着・融着を抑制して転写体に対する転写性を高めることにより画像欠陥が生じることを回避し、長期間にわたって画像品質を維持できるようにすることを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、転写体に対するトナーの転写順位と、トナーおよび感光体の間の接着仕事とが画像特性に影響を与えることに着目して、上記課題を解決するものである。
【0010】
本発明の第1の側面においては、画像信号に応じた静電潜像が形成される一つまたは複数の感光体と、前記静電潜像を現像してトナー像を形成するための現像装置と、前記トナー像が転写される転写体と、を備えた画像形成装置であって、前記現像装置は、異なる種類のトナーを保持した複数の現像ユニットを有しており、前記転写体に対する転写順位がn(nは自然数)番目の第nトナーと前記感光体との間の接着仕事を第n接着仕事としたとき、第2接着仕事および第4接着仕事が第3接着仕事よりも大きくなされている、あるいは、第2接着仕事、第3接着仕事、第1接着仕事、第4接着仕事の順に大きくなるようになされている、画像形成装置が提供される。
【0011】
本発明の第2の側面においては、画像信号に応じて一つまたは複数の感光体に静電潜像を形成する工程と、異なる種類のトナーにより前記静電潜像を現像してトナー像を形成する工程と、前記トナー像を転写体に転写する工程と、を含む画像形成方法であって、前記転写体に対する転写順位がn(nは自然数)番目の第nトナーと前記感光体との間の接着仕事を第n接着仕事としたとき、前記異なる種類のトナーとして、第2接着仕事および第4接着仕事が第3接着仕事よりも大きいものを用いる、あるいは、第2接着仕事、第3接着仕事、第1接着仕事、第4接着仕事の順に大きいものを用いる、画像形成方法が提供される。
【0012】
好ましくは、前記第2接着仕事は、前記第1接着仕事の102.0%以上132.7%以下とされる。前記第3接着仕事は、たとえば前記第1接着仕事の79.9%以上120.5%以下とされる。
【0013】
前記第1接着仕事は、たとえば42.4mN/m以上61.7mN/m以下であり、前記第2接着仕事は、たとえば52.9mN/m以上64.5mN/m以下であり、前記第3接着仕事は、たとえば46.2mN/m以上61.7mN/m以下である。
【0014】
前記異なる種類のトナーは、たとえば、それぞれイエロー、マゼンタ、またはシアンを含んでいる。この場合、前記第2トナーは、イエロー、マゼンタ、およびシアンのうちいずれかとされる。
【0015】
前記異なる種類のトナーは、ブラックのトナーをさらに含んでいてもよい。前記ブラックのトナーは、転写順位が4番目であるのが好ましい。
【0016】
本発明の画像形成装置は、たとえば前記一つの感光体に対するトナー像の形成および前記転写体に対する前記トナー像の転写を、前記異なる種類のトナーについて順次行い、前記異なる種類のトナーによるトナー像を前記転写体において重ね合わせるように構成される。すなわち、本発明は、いわゆる4サイクル方式に代表される多サイクル方式を採用した画像形成装置に適用することができる。
【0017】
本発明の画像形成装置は、前記複数の感光体のそれぞれに対して前記異なる種類のトナーによるトナー像を形成するとともに、前記異なる種類のトナーによるトナー像を前記転写体に対して順次転写し、前記異なる種類のトナーによるトナー像を前記転写体において重ね合わせるように構成してもよい。すなわち、本発明は、いわゆる4連タンデム方式に代表される多連タンデム方式を採用した画像形成装置に適用することができる。
【0018】
前記感光体としては、たとえばアモルファスシリコン感光体が採用される。
【発明の効果】
【0019】
本発明の構成によると、前記感光体の表面に対するトナーの不正付着や融着を抑制することができ、前記転写体に対するトナー像の転写性を高めることができる。その結果、本発明では、長期間にわたって黒点や画像ムラなどの画像欠陥が抑制された高品質な画像を得ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置を模式的に示した断面図である。
【図2】図1に示した画像形成装置における電子写真感光体の断面図およびその要部を拡大して示した断面図である。
【図3】図1に示した画像形成装置における現像装置の動作を説明するための要部を示す断面図である。
【図4】画像形成動作におけるトナー像の転写順位を説明するための表である。
【図5】画像形成動作におけるトナー像の転写順位と接着仕事との関係を説明するための表である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置を模式的に示した断面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置を模式的に示した断面図である。
【符号の説明】
【0021】
1,1′,1″ 画像形成装置
2,24″〜27″ 電子写真感光体
51〜54,51′〜54′,51″〜54″ 現像ユニット
60 中間転写ベルト
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明に係る画像形成装置ついて、添付図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0023】
まず、本発明の第1の実施の形態について、図1ないし図5を参照して説明する。
【0024】
図1に示した画像形成装置1は、4サイクル方式によりフルカラー印刷が可能とされたものであり、電子写真感光体2、帯電装置3、露光装置4、現像装置5、転写装置6、定着装置7、クリーニング装置8、および除電装置9を備えたものである。
【0025】
電子写真感光体2は、画像信号に基づいた静電潜像およびトナー像が形成されるものであり、図中の矢印A方向に回転可能とされている。図2に示したように、電子写真感光体2は、円筒状基体20の外周面に、キャリア注入阻止層21、光導電層22、および表面層23を積層したものである。
【0026】
円筒状基体20は、電子写真感光体2の骨格をなすものであり、少なくとも表面に導電性を有するものとされている。この円筒状基体20は、全体を導電性材料により形成してもよく、また絶縁性材料により形成した円筒体の表面に導電性膜を形成したものであってもよいが、全体をAl合金材料により形成するのが好ましい。そうすれば、電子写真感光体2が軽量かつ低コストに製造可能となり、その上、キャリア注入阻止層21や光導電層22をアモルファスシリコン(a−Si)系材料により形成した場合に、それらの層との密着性が高くなって信頼性が向上する。
【0027】
キャリア注入阻止層21は、円筒状基体20からのキャリア(電子や正孔)が光導電層22に注入されるのを抑制するためのものであり、たとえばa−Si系材料により形成されている。このキャリア注入阻止層21は、たとえばa−Siに、ドーパントとして硼素(B)、窒素(N)、あるいは酸素(O)を含有させたものとして形成されており、その厚みは2μm以上10μm以下とされている。
【0028】
a−Si系のキャリア注入阻止層21を設ける場合は、後述する光導電層22をa−Si系として形成する場合と比べて、より多くの第13族元素や第15族元素を含有させて導電型を調整し、また多くのC、N、Oなどの元素を含有させて高抵抗化するとよい。
【0029】
光導電層22は、露光装置4(図1参照)によるレーザ光の照射によって、電子が励起され、自由電子あるいは正孔などのキャリアを発生させるためのものであり、たとえばa−Si系材料やアモルファスセレン(a−Se)系材料により形成されている。a−Si系材料としては、a−Si、a−SiC、a−SiN、a−SiO、a−SiGe、a−SiCN、a−SiNO、a−SiCOおよびa−SiCNOなどが挙げられ、a−Se系材料としては、a−Se、Se−Te、およびAsSeなどが挙げられる。光導電層22をa−Si系材料により形成した場合には、高い光感度特性、高速応答性、繰り返し安定性、耐熱性、および耐久性などの優れた電子写真特性が安定して得られ、キャリア注入阻止層21をa−Si系材料により形成する場合にはキャリア注入阻止層21との密着性が優れたものとなり、さらに表面層23をa−SiC:Hにより形成する場合には表面層23との整合性が優れたものとなる。なお、光導電層22の厚みは、使用する光導電性材料および所望の電子写真特性により適宜設定すればよいが、a−Si系材料を用いて光導電層22を形成する場合には、通常5μm以上100μm以下、好ましくは15μm以上80μm以下とされる。
【0030】
表面層23は、光導電層22の摩擦・磨耗を防ぐためのものであり、光導電層22の表面に積層形成されている。この表面層23は、たとえばアモルファスシリコンカーバイト(a−SiC)や窒化アモルファスシリコン(a−SiN)などのa−Si系材料、あるいはアモルファスカーボン(a−C)などにより形成されており、その膜厚は、たとえば0.2μm以上1.5μm以下とされる。
【0031】
電子写真感光体2としては、キャリア注入阻止層21に代えて長波長光吸収層を設け、キャリア注入阻止層21に加えて長波長光吸収層を設けた構成のものを使用してもよい。この長波長吸収層は、長波長光である露光光が円筒状基体20の表面で反射して記録画像に干渉縞が発生するのを防止するためのものである。また、電子写真感光体2は、光導電層22と表面層23との間に光感度を高めるためのキャリア励起層をさらに設けた構成のものであってもよい。
【0032】
図1に示した帯電装置3は、電子写真感光体2の表面を、電子写真感光体2の光導電層の種類に応じて、正又は負極性に一様に帯電させるためのものである。電子写真感光体2の帯電電位は、通常、絶対値において、200V以上1000V以下とされる。
【0033】
露光装置4は、電子写真感光体2の表面に静電潜像を形成するためのものであり、たとえばレーザ光を出射可能とされている。この露光装置4では、画像信号に応じてレーザ光を電子写真感光体2の表面に照射することにより、光照射部分の電位を減衰させることにより電子写真感光体2の表面に静電潜像を形成することができる。
【0034】
現像装置5は、電子写真感光体2の静電潜像を現像してトナー像を形成するためのものであり、回転ホルダ50および4つの現像ユニット51,52,53,54を備えている。
【0035】
回転ホルダ50は、各現像ユニット51〜54を保持するとともに、使用する現像ユニット51〜54を選択するためのものである。この回転ホルダ50は、各現像ユニット51〜54を収容するための4つの収容空間50A,50B,50C,50Dを有しており、矢印B方向に回転可能とされている。
【0036】
各現像ユニット51〜54は、電子写真感光体2に形成された静電潜像を現像する(顕在化させる)ためのものである。各現像ユニット51〜54は、その内部に保持されたトナー51A,52A,53A,54Aと、現像スリーブ55,56,57,58を備えている。
【0037】
トナー51A〜54Aは、電子写真感光体2の表面に形成されるトナー像を構成するためのものであり、それぞれイエロー、マゼンタ、シアンまたはブラックの画像を形成するものである。これらのトナー51A〜54Aは、現像ユニット51〜54において摩擦帯電させられる。トナー51A〜54Aとしては、磁性キャリアと絶縁性トナーとから成る二成分系現像剤、あるいは磁性トナーから成る一成分系現像剤を使用することができる。なお、トナー51A〜54Aのカラーは、イエロー、マゼンタ、シアン、およびブラックには限られない。
【0038】
図3に示したように、現像装置5では、回転ホルダ50とともに、現像ユニット51〜54を回転させることにより、目的とする現像ユニット51〜54の現像スリーブ55〜58を電子写真感光体2に接触させ、目的とする現像ユニット51〜54(目的とする色のトナー)によって、電子写真感光体2の静電潜像を現像することができる。
【0039】
図1に示した転写装置6は、電子写真感光体2のトナー像を記録紙Pに転写するためのものである。この転写装置6は、中間転写ベルト60、1次転写ローラ61、2次転写ローラ62、およびクリーニング装置63を備えている。
【0040】
中間転写ベルト60は、電子写真感光体2のトナー像が転写されるものであり、駆動ローラ64、従動ローラ65A,65Bおよびテンションローラ66、バックアップローラ67によって図中の矢印方向に周回させられるものである。
【0041】
1次転写ローラ61は、電子写真感光体2のトナー像を中間転写ベルト60に転写するためのものである。この1次転写ローラ61は、たとえば直流電源により、電子写真感光体2上のトナー像を1次転写ローラ61側に引きつけるような転写電圧を印加するように構成されている。一方、中間転写ベルト60は、電子写真感光体2と1次転写ローラ61との間を通過させられるため、電子写真感光体2上のトナー像は、1次転写ローラ61に転写電圧を印加することによって、中間転写ベルト60に転写させられる。
【0042】
2次転写ローラ62は、中間転写ベルト60のトナー像を記録紙Pに転写するためのものであり、バックアップローラ67との間に中間転写ベルト60を通過させるように配置されている。この2次転写ローラ62は、1次転写ローラ61と同様に、たとえば直流電源により中間転写ベルト60上のトナー像を2次転写ローラ62側に引きつけるような転写電圧を印加するように構成されている。一方、記録紙Pは、中間転写ベルト60と2次転写ローラ62との間を通過させられるため、中間転写ベルト60上のトナー像は、2次転写ローラ62に転写電圧を印加することによって、記録紙Pに転写させられる。
【0043】
クリーニング装置63は、中間転写ベルト60の表面に残存するトナーを除去するためのものであり、クリーニングブレード63Aを備えている。このクリーニング装置63では、クリーニングブレード63Aによって、中間転写ベルト60の表面に残存するトナーを掻き取ることにより、中間転写ベルト60のトナーが回収される。クリーニング装置63は、図中の矢印C1,C2方向に往復移動可能であり、中間転写ベルト60からトナーを掻き取る必要のないときは、中間転写ベルト60からクリーニングブレード63Aが退避した位置に待機させられる。
【0044】
定着装置7は、記録紙Pに転写されたトナー像を定着させるためのものであり、一対の定着ローラ70,71を備えている。この定着装置7では、一対の定着ローラ70,71の間に記録紙Pを通過させることにより、記録紙P上に転写されたトナー像が熱、圧力等によって記録紙Pに定着させられる。
【0045】
クリーニング装置8は、電子写真感光体2の表面に残存するトナーを除去するためのものであり、クリーニングブレード80を備えている。このクリーニング装置8では、クリーニングブレード80によって、電子写真感光体2の表面に残存するトナーが掻き取られて回収される。クリーニング装置8において回収されたトナーは、必要により、現像装置5内にリサイクルされて再使用に供される。
【0046】
クリーニングブレード80は、その先端が電子写真感光体2を押圧するように、バネなどの付勢手段を介して支持されている。このクリーニングブレード80は、たとえばポリウレタン樹脂を主成分としたゴム材料からなり、表面層23に接する先端部は、たとえば厚みが1.0mm以上1.2mm以下、ブレード線圧が5gf/cm以上30gf/cm以下、硬度が67度以上84度以下(JIS硬度)とされている。
【0047】
除電装置9は、電子写真感光体2の表面電荷を除去するためのものである。この除電装置9は、たとえば光照射により、電子写真感光体2の表面電荷を除去するように構成される。
【0048】
次に、画像形成装置1の動作、すなわち画像形成方法を説明する。
【0049】
画像形成装置1は、4サイクル方式を採用したものであるため、中間転写ベルト60に対して、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックのトナー像が予め定められた転写順位で形成され、それらのトナー像が中間転写ベルト60において重ね合わされる。中間転写ベルト60におけるトナー像の重ね合わせは、たとえば次のようにして行なわれる。
【0050】
まず、帯電装置3によって電子写真感光体2の表面を正または負極性に一様に帯電させておいた上で、画像信号に応じて、露光装置4によって電子写真感光体2を露光して静電潜像を形成する。次いで、現像装置5における回転ホルダ50を90度回転させ(または予め90度回転させておき)、目的とする現像ユニット51〜54の現像スリーブ55〜58を、電子写真感光体2に接触させた状態として、電子写真感光体2の静電潜像を現像してトナー像を形成する。次いで、1次転写ローラ61に転写電圧を印加して、転写ベルト60に電子写真感光体2のトナー像を転写する。このような電子写真感光体2の帯電、露光、現像および1次転写は、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックのトナーについて、予め定められた順番で行なわれる。
【0051】
図4に示したように、中間転写ベルト60に対する転写順位は、ブラックのトナーについては4番目であり、その他の色のトナーについては、中間転写ベルト60に対する転写順位がn(nは自然数)番目の第nトナーと電子写真感光体2との間の接着仕事を第n接着仕事としたとき、第2接着仕事および第4接着仕事が第3接着仕事よりも大きくなる、あるいは、第2接着仕事、第3接着仕事、第1接着仕事、第4接着仕事の順に接着仕事が大きくなる順番で電子写真感光体2に対して、イエロー、マゼンタおよびシアンのトナーが順次転写される。
【0052】
ここで、接着仕事は、電子写真感光体2およびトナーの表面自由エネルギによって決定されるが、画像形成装置1では同一の電子写真感光体2に対して、イエロー、マゼンタおよびシアンのトナー像が形成される。そのため、画像形成装置1においては、電子写真感光体2とトナーとの間の接着仕事は、実質的にトナーの表面自由エネルギによって決定される。一方、トナーの表面自由エネルギは、トナーの組成により決定される。
【0053】
図5に示したように、転写順位が2番目のトナーについては、電子写真感光体2との間の接着仕事は、転写順位が1番目のトナーの接着仕事の102.0%以上132.7%以下とされ、接着仕事の大きさは、たとえば52.9mN/m以上64.5mN/m以下とされる。また、転写順位が3番目のトナーの接着仕事は、たとえば転写順位が1番目のトナーの接着仕事の79.9%以上120.5%以下とされ、接着仕事の大きさは、たとえば46.2mN/m以上61.7mN/m以下である。
【0054】
なお、転写順位が1番目のトナーについての電子写真感光体2に対する接着仕事は、たとえば42.4mN/m以上61.7mN/m以下、ブラックのトナーについての電子写真感光体2に対する接着仕事は、たとえば37.7mN/m以上68.5mN/m以下とされる。
【0055】
ここで、中間転写ベルト60に対する転写順位が、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの順である場合(図4における1番上に示した転写パターン)を例にとって現像装置5の動作を簡単に説明する。このパターンの場合、たとえば現像装置5においては、現像ユニット51にシアンのトナー51Aが収容され、現像ユニット52にマゼンタのトナー52Aが収容され、現像ユニット53にイエローのトナー53Aが収容され、現像ユニット54にブラックのトナー54Aが収容される。まず、図3Aに示したように現像ユニット51の現像スリーブ55が電子写真感光体2に接触した状態とされ、電子写真感光体2の帯電・露光の後、転写順位が1番目であるシアンのトナー51Aによって現像が行なわれ、そのトナー像が中間転写ベルト60に転写される。以下、回転スリーブを矢印B方向に90度ずつ回転させることにより、マゼンタのトナー52A、イエローのトナー53Aおよびブラックのトナー54Aの順で、電子写真感光体2の帯電・露光・現像、および中間転写ベルト60に対する1次転写が行なわれる。
【0056】
最終的には、中間転写ベルト60に対して、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックのトナー像が重ね合わされてカラートナー像が形成される。このカラートナー像は、2次転写ローラ62に転写電圧を印加することによって記録紙Pに転写され、定着装置7において記録紙Pに定着させられる。これにより、記録紙Pには、カラー画像が形成される。
【0057】
画像形成装置1のような構成によると、電子写真感光体2に対するトナーの不正付着や融着を抑制することができ、中間転写ベルト60に対するトナー像の転写性を高めることができる。その結果、画像形成装置1では、後述の実施例からも明らかとなるが、長期間にわたって黒点や画像ムラなどの画像欠陥が抑制された高品質な画像を得ることができるようになる。なお、各トナーの接着仕事は、例えばトナーの組成を選択することによって調整することができる。
【0058】
もちろん、図5に示した数値(接着仕事の大きさや相対値)は一例であり、本発明の画像形成装置1では、第2接着仕事および第4接着仕事が第3接着仕事よりも大きくなる、あるいは、第2接着仕事、第3接着仕事、第1接着仕事、第4接着仕事の順に接着仕事が大きくなるようにすればよい。
【0059】
次に、本発明の第2の実施の形態について、図6を参照して説明する。ただし、図6においては、先に説明した画像形成装置1(図1参照)と同様な要素については同一の符号を付してあり、以下における重複説明は省略する。
【0060】
図6に示した画像形成装置1′は、4サイクル方式を採用したものであるが、現像装置5′の構成が、先に説明した画像形成装置1(図1参照)とは異なっている。現像装置5′は、リバース式として構成されたものであり、4つの現像ユニット51′,52′,53′,54′を備えている。各現像ユニット51′〜54′は、現像スリーブ55〜58を備えたものであり、図中の矢印B1,B2方向に個別に往復移動可能とされている。
【0061】
画像形成装置1′では、画像形成装置1(図1参照)と同様に、第2接着仕事および第4接着仕事が第3接着仕事よりも大きくなる、あるいは、第2接着仕事、第3接着仕事、第1接着仕事、第4接着仕事の順に接着仕事が大きくなるようになされている。たとえばシアン、マゼンタ、イエローおよびブラックのトナーの順でトナー像を形成する場合、現像ユニット51′にシアンのトナー51A、現像ユニット52′にはマゼンタのトナー52A、現像ユニット53′にはイエローのトナー53A、現像ユニット54′にはブラックのトナー54Aがそれぞれ収容される。そして、まず、現像ユニット51′(シアン)を電子写真感光体2に接触させ、その他の現像ユニット52′〜54′については退避状態とし、現像ユニット51′のシアンのトナー51Aにより電子写真感光体2にトナー像を形成してそれを中間転写ベルト60に1次転写する。同様に、現像ユニット51′〜54′の位置を制御し、現像ユニット52′(マゼンタのトナー52A)、現像ユニット53′(イエローのトナー53A)および現像ユニット54′(ブラックのトナー54A)によりトナー像を電子写真感光体2に形成し、それらを順次、中間転写ベルト60に転写する。そうすることにより、中間転写ベルト60には、各色のトナー像が重ね合わされたカラートナー像が得られる。このトナー像は、記録紙Pに2次転写され、定着装置7において定着させられる。
【0062】
もちろん、現像ユニット51′〜54′に収容させるトナー51A〜54Aの色および組成は種々に変更可能であり、トナー像の転写順位もまた、図4に示したように種々に変更可能である。
【0063】
このようなリバース式の現像装置5′を採用した4サイクル式の画像形成装置1′においても、1つの電子写真感光体2を用いてカラートナー像が中間転写ベルト60に形成される。このような構成において、使用するトナーの組成を適宜選択することにより、第2接着仕事および第4接着仕事が第3接着仕事よりも大きくなる、あるいは、第2接着仕事、第3接着仕事、第1接着仕事、第4接着仕事の順に接着仕事が大きくなるようにすることができる。その結果、画像形成装置1′では、画像形成装置1(図1参照)と同様に、電子写真感光体2の表面に対するトナーの不正付着や融着を抑制することができ、中間転写ベルト60に対する転写性を高めることができるため長期間にわたって黒点や画像ムラなどの画像欠陥が抑制された高品質な画像を得ることができる。
【0064】
次に、本発明の第3の実施の形態について、図7を参照して説明する。ただし、図7においては、先に説明した画像形成装置1(図1参照)と同様な要素については同一の符号を付してあり、以下における重複説明は省略する。
【0065】
図7に示した画像形成装置1″は、4連タンデム方式を採用したものである。この画像形成装置1″は、4つの電子写真感光体24″,25″,26″,27″を備えたものであり、それらの電子写真感光体24″〜27″に対応して個別に露光装置41″,42″,43″,44″、現像ユニット51″〜54″および1次転写ローラ61A″,61B″,61C″,61D″が設けられたものである。図面上は省略されているが、各電子写真感光体24″〜27″に対応して、帯電装置、除電装置、クリーニング装置が個別に設けられている。
【0066】
この画像形成装置1″では、各現像ユニット51″〜54″には、目的とする色および組成のトナーが収容されており、それらの現像ユニット51″〜54″により電子写真感光体24″,25″,26″,27″に対して個別にトナー像が形成され、それらのトナー像が中間転写ベルト60に対してトナー像が形成される。たとえば、画像形成装置1″において、中間転写ベルト60に対する転写順位をシアン、マゼンタ、イエローおよびブラックのトナー像の順とする場合、現像ユニット51″にシアンのトナー51A、現像ユニット52″にマゼンタのトナー52A、現像ユニット53″にイエローのトナー53A、現像ユニット54″にブラックのトナー54Aがそれぞれ収容される。この場合、電子写真感光体24″にはシアンのトナー像、電子写真感光体25″にはマゼンタのトナー像、電子写真感光体26″にはイエローのトナー像、電子写真感光体27″にはブラックのトナー像がそれぞれ形成される。
【0067】
そして、中間転写ベルト60の1次転写領域60″では、中間転写ベルト60の移動方向の上流側から、現像ユニット51″(シアンのトナー51A)、現像ユニット52″(マゼンタのトナー52A)、現像ユニット53″(イエローのトナー53A)、および現像ユニット54″(ブラックのトナー54A)が順に並んでいる。そのため、1次転写領域60″では、シアンのトナー像(電子写真感光体24″)、マゼンタのトナー像(電子写真感光体25″)、イエローのトナー像(電子写真感光体26″)、およびブラックのトナー像(電子写真感光体27″)が、この順序で転写されることとなる。
【0068】
このような画像形成装置1″においても、各電子写真感光体24″〜27″による中間転写ベルト60に対する転写順位において、第2接着仕事および第4接着仕事が第3接着仕事よりも大きくなる、あるいは、第2接着仕事、第3接着仕事、第1接着仕事、第4接着仕事の順に接着仕事が大きくなるようになされている。そして、画像形成装置1″では、各現像ユニット51″〜54″について、個別に電子写真感光体24″〜27″に対応しているため、トナーの組成ばかりでなく、各電子写真感光体24″〜27″の表面自由エネルギを調整することにより、第2接着仕事および第4接着仕事が第3接着仕事よりも大きくなる、あるいは、第2接着仕事、第3接着仕事、第1接着仕事、第4接着仕事の順に接着仕事が大きくなるようにすることができる。なお、各電子写真感光体24″〜27″の表面自由エネルギは、電子写真感光体24″〜37″における表面凹凸状態(表面粗さ)や表面組成などにより調整することができる。
【0069】
もちろん、現像ユニット51″〜54″に収容させるトナー51A〜54Aの色および組成は種々に変更可能であり、トナー像の転写順位もまた、図4に示したように種々に変更可能である。
【0070】
このような4連タンデム式を採用した画像形成装置1″においても、画像形成装置1(図1参照)と同様に、電子写真感光体24″〜27″の表面に対するトナーの不正付着や融着を抑制することができ、中間転写ベルト60に対する転写性を高めることができるため長期間にわたって黒点や画像ムラなどの画像欠陥が抑制された高品質な画像を得ることができる。
【0071】
上述の第1から第3の実施に形態においては、電子写真感光体2,24″〜27″のトナー像を中間転写ベルトに転写するように構成された画像形成装置1,1′,1″について説明したが、本発明は、電子写真感光体2,24″〜27″から記録紙Pに対してトナー像を直接転写するように構成された画像形成装置についても適用することができる。
【実施例1】
【0072】
本実施例においては、図1に示した構成の画像形成装置1を使用して画像を印刷する場合に、使用するトナーの種類(接着仕事)と、中間転写体に対する転写順位が、画像特性に与える影響について検討した。
【0073】
(感光体の形成)
感光体2としては、a−Si感光体を用いた。この感光体2は、筒状基体20としてアルミニウム合金から成る外径30mm、長さ254mmの引き抜き管の外周面を鏡面加工して洗浄したものを用意し、これをグロー放電分解成膜装置にセットして、下記表1に示す成膜条件によりキャリア注入阻止層21、光導電層22および表面層23を順次積層することで作製した。
【0074】
【表1】

【0075】
(トナー)
トナーとしては、下記表2に示したものを使用した。接着仕事は、協和界面科学(株)製CX−ロール型接触角計および表面自由エネルギ解析ソフトウェアーEG−11型を用いて測定した。より具体的には、まず、協和界面科学(株)製CX−ロール型接触角計を利用して、液体(分散力成分と双極子成分と水素結合成分の各表面自由エネルギの値がすでに分かっている、たとえば水、エチレングリコール、ヨウ化メチレンなど)を用いて、室温を20〜24℃の範囲にコントロールした室内において、液滴法にてトナーペレットの接触角を測定し、トナーの表面自由エネルギを解析した。トナーペレットは、直径5mm、高さ10mmの円柱状に形成した。次いで、トナーの表面自由エネルギのデータをもとにして、拡張Fowkesの理論に基づいて算出した。
【0076】
【表2】

【0077】
(画像特性の評価)
画像特性は、画像形成装置1を用いて1万枚ランニングテストを行なった後に、白ベタ画像印刷、およびイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各トナーにおけるベタ画像印刷を行なうことにより評価した。画像特性の評価結果については、下記表3に示した。下記表3においては、良好な白地画像あるいは各色のベタ画像が得られた場合を◎、ベタ画像に点状または筋状の画像欠陥がわずかにみとめられたが実用上支障がない程度の場合を○、ベタ画像に点状あるいは筋状の画像欠陥が顕著に生じた場合を×として示してある。
【0078】
【表3】

【0079】
表3の結果から分かるように、転写順位に着目した場合、第2接着仕事および第4接着仕事が第3接着仕事よりも大きくなる、あるいは、第2接着仕事、第3接着仕事、第1接着仕事、第4接着仕事の順に接着仕事が大きくなるようにする場合に画像欠陥のない良好な画像が得られた。このとき、転写順位が2番目であるトナーの接着仕事は、転写順位が1番面であるトナーの接着仕事の102.0%以上132.7%以下であり、転写順位が3番目であるトナーの接着仕事は、転写順位が1番目であるトナーの接着仕事の79.9%以上120.5%以下であった。
【0080】
また、良好な画像が得られたときの転写順位が1番目から3番目のトナーの接着仕事は、それぞれ、42.4mN/m以上61.7mN/m以下、52.9mN/m以上64.5mN/m以下、および46.2mN/m以上61.7mN/m以下となっていた。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像信号に応じた静電潜像が形成される一つまたは複数の感光体と、前記静電潜像を現像してトナー像を形成するための現像装置と、前記トナー像が転写される転写体と、を備えた画像形成装置であって、
前記現像装置は、異なる種類のトナーを保持した複数の現像ユニットを有しており、
前記転写体に対する転写順位がn(nは自然数)番目の第nトナーと前記感光体との間の接着仕事を第n接着仕事としたとき、
第2接着仕事および第4接着仕事が第3接着仕事よりも大きくなされている、あるいは、第2接着仕事、第3接着仕事、第1接着仕事、第4接着仕事の順に大きくなるようになされている、画像形成装置。
【請求項2】
前記第2接着仕事は、前記第1接着仕事の102.0%以上132.7%以下である、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第3接着仕事は、前記第1接着仕事の79.9%以上120.5%以下である、請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記第1接着仕事は、42.4mN/m以上61.7mN/m以下であり、
前記第2接着仕事は、52.9mN/m以上64.5mN/m以下であり、
前記第3接着仕事は、46.2mN/m以上61.7mN/m以下である、請求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記異なる種類のトナーは、イエロー、マゼンタ、およびシアンのトナーを含んでおり、
前記第2トナーは、イエロー、マゼンタ、およびシアンのトナーのうちいずれかである、請求項1から4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記異なる種類のトナーは、ブラックのトナーをさらに含んでおり、
前記ブラックのトナーは、前記転写体に対する転写順位が4番目である、請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記一つの感光体に対するトナー像の形成および前記転写体に対する前記トナー像の転写を、前記異なる種類のトナーについて順次行い、前記異なる種類のトナーによるトナー像を前記転写体において重ね合わせるように構成されている、請求項1から6のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記複数の感光体のそれぞれに対して前記異なる種類のトナーによるトナー像を形成するとともに、前記異なる種類のトナーによるトナー像を前記転写体に対して順次転写し、前記異なる種類のトナーによるトナー像を前記転写体において重ね合わせるように構成されている、請求項1から7のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記感光体は、アモルファスシリコン感光体である、請求項1から8のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項10】
画像信号に応じて一つまたは複数の感光体に静電潜像を形成する工程と、異なる種類のトナーにより前記静電潜像を現像してトナー像を形成する工程と、前記トナー像を転写体に転写する工程と、を含む画像形成方法であって、
前記転写体に対する転写順位がn(nは自然数)番目の第nトナーと前記感光体との間の接着仕事を第n接着仕事としたとき、
前記異なる種類のトナーとして、第2接着仕事および第4接着仕事が第3接着仕事よりも大きいものを用いる、あるいは、第2接着仕事、第3接着仕事、第1接着仕事、第4接着仕事の順に大きいものを用いる、画像形成方法。
【請求項11】
前記第2接着仕事は、前記第1接着仕事の102.0%以上132.7%以下である、請求項10に記載の画像形成方法。
【請求項12】
前記第3接着仕事は、前記第1接着仕事の79.9%以上120.5%以下である、請求項11に記載の画像形成方法。
【請求項13】
前記第1接着仕事は、42.4mN/m以上61.7mN/m以下であり、
前記第2接着仕事は、52.9mN/m以上64.5mN/m以下であり、
前記第3接着仕事は、46.2mN/m以上61.7mN/m以下である、請求項10から12のいずれかに記載の画像形成方法。
【請求項14】
前記異なる種類のトナーは、イエロー、マゼンタ、およびシアンのトナーを含んでおり、
前記第2トナーは、イエロー、マゼンタ、およびシアンのトナーのうちいずれかである、請求項10から13のいずれかに記載の画像形成方法。
【請求項15】
前記異なる種類のトナーは、ブラックのトナーをさらに含んでおり、
前記ブラックのトナーは、前記転写体に対する転写順位が4番目である、請求項14に記載の画像形成方法。
【請求項16】
前記一つの感光体に対するトナー像の形成および前記転写体に対する前記トナー像の転写を、前記異なる種類のトナーについて順次行い、前記異なる種類のトナーによるトナー像を前記転写体において重ね合わせる、請求項10から15のいずれかに記載の画像形成方法。
【請求項17】
前記複数の感光体のそれぞれに対して前記異なる種類のトナーによるトナー像を形成するとともに、前記異なる種類のトナーによるトナー像を前記転写体に対して順次転写し、前記異なる種類のトナーによるトナー像を前記転写体において重ね合わせる、請求項10から16のいずれかに記載の画像形成方法。
【請求項18】
前記感光体として、アモルファスシリコン感光体を用いる、請求項10から17のいずれかに記載の画像形成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−42781(P2009−42781A)
【公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−255839(P2008−255839)
【出願日】平成20年9月30日(2008.9.30)
【分割の表示】特願2007−557272(P2007−557272)の分割
【原出願日】平成19年8月29日(2007.8.29)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】