説明

画像形成装置及びプログラム

【課題】シャープな文字・線画の再現と滑らかな絵柄の再現とを両立させる。
【解決手段】 中間調処理部116は、C,M,Yデータに多値中間調処理を施したデータをC版データ、M版データ、Y版データとして出力するが、K版については、Kデータの文字・線画領域を作像するための、Kデータの2値中間調処理データをK(1)版データとして、Kデータの絵柄領域を作像するための、Kデータの多値中間調処理データをK(2)版データとを出力する。画像形成部100において、2値中間調処理が施されたK(1)版データにより作像されるK(1)版画像ではシャープな文字・線画を再現でき、多値中間調処理が施されたK(2)版データにより作像されるK(2)版画像では滑らかな絵柄の階調を再現できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブラックを含む複数色の色剤を用いてカラー画像を形成する画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式のプリンタなどでは、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)のトナー(色剤)を用い、CMYKの4つの色版の画像を形成し、それを重ねてカラー画像を得るのが一般的である。
【0003】
このようなCMYKの4つの色版のほかに、透明トナーのような特殊色トナーを用いた特殊印刷を行う目的で1つの色版を追加したプリンタなどが知られている(例えば特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、上に述べたCMYKの4つの色版のほかに追加版を持つようなプリンタなどを利用し、シャープな文字・線画の再現と滑らかな絵柄の再現とを両立させた高画質の画像形成を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、
ブラックを含む複数色の色剤を用いてカラー画像を形成する画像形成手段、
及び
前記複数色中の所定色に対応したカラー画像の色成分データの文字・線画領域を作像するための該色成分データの中間調処理データ及び該色成分データの絵柄領域を作像するための該色成分データの中間調処理データをそれぞれ前記所定色の第1と第2の色版データとして生成し、前記複数色中の前記所定色以外の各色に対応した前記カラー画像の色成分データの中間調処理データをそれぞれ該各色の色版データとして生成する画像処理手段を有し、
前記画像形成手段において、前記所定色の第1と第2の色版データに従って前記所定色の色剤を用いた2つの色版の画像形成を行い、前記所定色以外の各色の色版データに従って該各色の色剤を用いた1つの色版の画像形成を行う構成とされる。
【発明の効果】
【0006】
所定色の色版データは文字・線画領域を作像するための第1の色版データと絵柄領域を作像するための第2の色版データとに多重化されるので、それぞれの色版データについて中間調処理方法や解像度などを個別に最適化することができる。具体的には、第1の色版データに対しては文字・線画の再現性の良い中間調処理を適用し、第2の色版データに対しては絵柄の再現性の良い中間調処理を適用する等である。したがって、所定色の色版について、シャープな文字・線画の再現と滑らかな絵柄の再現とを容易に両立させ、高画質の画像形成が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の全体的構成を説明するためのブロック図である。
【図2】中間調処理部の第1実施例を説明するためのブロック図である。
【図3】前記第1実施例における多重化されたK版の作像を説明するための模式図である。
【図4】中間調処理部の第2実施例を説明するためのブロック図である。
【図5】中間調処理部の第3実施例を説明するためのブロック図である。
【図6】前記第3実施例における多重化されたK版の作像を説明するための模式図である。
【図7】画像形成部の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態について説明する。
【0009】
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の全体的構成の説明図である。この画像形成装置は、5つの色版の作像が可能な画像形成部100と、不図示のスキャナやパーソナルコンピュータなどからカラー画像データを入力する画像データ入力部102と、入力されたカラー画像データを処理して画像形成部100で記録される複数の色版の中間調処理データを生成する画像処理部104とから構成される。
【0010】
ここでは、画像形成部100はC(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー),K(ブラック)のトナー(色剤)のほか透明色や蛍光色のような特殊色トナーを使用可能であるものとする。通常、画像形成部100で作像可能な5の色版のうち、第1の色版にC版が、第2の色版にM版が、第3の色版にY版が、第4の色版にK版がそれぞれ割り当てられる。第5の色版には、特殊色版を割り当てることもできるが、C,M,Y,Kのいずれかの色版を重複して割り当てることもできる。なお、このような画像形成部の具体例については後述する。
【0011】
本発明に係る画像形成装置の主要な特徴は、C,M,Y,Kのいずれかの色版を第5の色版に重複して割り当てて多重化することにより、滑らかな絵柄の再現とシャープな文字・線画の再現との両立を図ることにある。カラー画像では、通常、K版を多重化するのが効果的である。よって、K版を多重化する態様を図1に示した。ただし、K版ではなくC,M,Yのいずれの色版を多重化する態様も本発明に当然に包含される。以下、K版を多重化する態様について詳細に説明するが、K版以外を多重化する場合も同様である。
【0012】
図1において、画像処理部104は、画像入力部102を通じて入力されたカラー画像データ(ここではRGBデータとする)にフィルタ処理を施すフィルタ処理部110、このフィルタ処理後のRGBデータを、画像形成部100で使用されるC,M,Y,Kトナーに対応した色成分データからなるカラー画像データ(CMYKデータ)へ変換する色補正処理部112、このCMYKデータにγ補正(濃度変換)を施すγ補正処理部114、γ補正後のCMYKデータの中間調処理を行って各色版の作像のための中間調処理データ、すなわちC版データ、M版データ、Y版データ、及び、K(1)版データとK(2)版データを生成する中間調処理部116、さらに絵柄/文字線画判定部118を含む構成である。
【0013】
多重化されたK版データのうち、K(1)版データはKデータの文字・線画領域を作像するための中間調処理データであり、K(2)版データはKデータの絵柄領域を作像するための中間調処理データである。K(1)版データに適用される中間調処理の方法は文字・線画の再現性を重視して選定され、一方、K(2)版データに適用される中間調処理の方法は絵柄の再現性を重視して選定される。
【0014】
代表的な中間調処理としてディザ処理と誤差拡散処理があるが、ディザ処理は階調性が優れ絵柄の再現性が良いためK(2)版データに適し、誤差拡散処理は解像性が優れ文字・線画の再現性が良いためK(1)版データに適する。また、3値又は4値以上の多値中間調処理(多値ディザ処理、多値誤差拡散処理)と2値中間調処理(2値ディザ処理、2値誤差拡散処理)とがあるが、シャープな文字・線画を再現したいK(1)版データの中間調処理としては2値中間調処理が適し、滑らかな絵柄を再現したいK(2)版データの中間調処理としては多値中間調処理が適する。
【0015】
また、K(1)版データとK(2)版データを解像度の異なったデータとすることも可能である。文字・線画のシャープな再現を重視するK(1)版データは高い解像度が望まれるが、絵柄の滑らかな階調再現を重視するK(2)版データはK(1)版データより低い解像度としても一般に支障はなく、むしろ解像度を下げてドット形状の安定性を高めるほうが、より滑らかな階調再現を期待し得る。このような観点から、後述する一実施例では、K(2)版データはK(1)版データより低い解像度とされる。
【0016】
絵柄/文字線画判定部118は、入力カラー画像の絵柄領域と文字・線画領域とを画素単位で判定し、絵柄/文字線画判定結果情報Xを出力する手段である。スキャナから入力されたカラー画像データを処理する場合、絵柄/文字線画判定部118では、カラー画像データより抽出したエッジ量のような画像特徴量を利用した周知の像域分離技術によって絵柄領域と文字・線画領域の判定を行う。外部のパーソナルコンピュータから入力されるプリントデータのようなカラー画像データと一緒にオブジェクト情報が入力される場合には、絵柄/文字線画判定部118ではオブジェクト情報に基づいて絵柄領域と文字・線画領域の判定を行うことができる。中間調処理部116では、K(1)データとK(2)データの生成に絵柄/文字線画判定結果情報Xが利用される。なお、フィルタ処理部110において、絵柄/文字線画判定結果情報Xに基づいて、絵柄領域と文字・線画領域とでフィルタを適応的に切り替える制御を行ってもよく、かかる態様も本発明に含まれる。
【0017】
次に、中間調処理部116について、いくつかの実施例を挙げて具体的に説明する。
【0018】
図2は、中間調処理部116の第1実施例を説明するためのブロック図である。この実施例に係る中間調処理部116は、γ補正後のCデータ、Mデータ、Yデータに対し周知の3値又は4値以上の多値ディザ処理をそれぞれ施す多値ディザ処理部200,201,202を有し、これら多値ディザ処理部200,201,202の出力データはそのままC版データ、M版データ、Y版データとして出力される。
【0019】
中間調処理部116は、γ補正後のKデータに対し、周知の2値ディザ処理を施す2値ディザ処理部203と周知の3値又は4値以上の多値ディザ処理を施す多値ディザ処理部204とを有し、さらに、絵柄/文字線画判定結果情報Xに従って文字・線画領域と判定された画素について2値ディザ処理部203の出力データを選択して出力し、それ以外の画素(絵柄領域の画素)について”0”データ(濃度0)を選択して出力するデータ選択部205と、絵柄領域と判定された画素について多値ディザ処理部204の出力データを選択して出力するが、それ以外の画素(文字・線画領域の画素)について”0”データ(濃度0)を選択して出力するデータ選択部206とを有する。
【0020】
データ選択部5の出力データはKデータの文字・線画領域を作像するためのK(1)版データであり、シャープな文字・線画の再現に適した2値ディザ処理を適用されたものである。データ選択部206の出力データはKデータの絵柄領域を作像するためのK(2)版データであり、滑らかな絵柄の再現に適した多値ディザ処理を適用されたものである。なお、ここではC,M,Y,K(1),K(2)の各版データは同じ解像度(主走査方向及び副走査方向とも600dpi)である。
【0021】
図3は、画像形成部100におけるK版の作像の様子を説明する模式図である。図3に模式的に示すように、K(1)版データによる画像220とK(2)版データによる画像221が作像され、これら2つの画像が重ね合わされて最終的なK版の画像223となる。K(1)版画像220はKデータの文字・線画領域が2値ディザ処理された画像であり、文字・線画がシャープに再現される。一方、K(2)版画像221はKデータの絵柄領域が多値ディザ処理された画像であり、絵柄の階調が滑らかに再現される。よって、K(1)版画像220とK(2)版画像221の合成画像である最終的なK版画像223における絵柄の階調の滑らかな再現と、文字・線画のシャープな再現とを両立させることができる。
【0022】
図4は、中間調処理部116の第2実施例を説明するためのブロック図である。この実施例に係る中間調処理部116は、前記第1実施例に係る中間調処理部の2値ディザ処理部203(図2)が、周知の2値の誤差拡散処理を行う2値誤差拡散処理部207に置き換えられた構成である。データ選択部205は、文字・線画領域と判定された画素については2値誤差拡散処理部207の出力データを選択して出力し、それ以外の画素については”0”データ(濃度0)を選択して出力する。なお、ここではC,M,Y,K(1),K(2)の各版データは同じ解像度(主走査方向及び副走査方向とも600dpi)である。
【0023】
この実施例においても、ディザ処理に比べ誤差拡散処理は解像性に優れるためK(1)版データを作像することにより、前記第1実施例に比べ、K版画像においてよりシャープな文字・線画の再現が可能となる。
【0024】
なお、2値誤差拡散処理部207を、周知の3値又は4値以上の多値誤差拡散処理を行う多値誤差拡散処理部に置き換えることも可能であり、かかる態様も本発明に包含される。多値誤差拡散処理であっても、誤差拡散処理の高解像性により文字・線画の解像性の良い再現が可能である。
【0025】
また、前記第1実施例又は前記第2実施例に係る中間調処理部116において、絵柄/文字線画判定結果に関係なく、2値ディザ処理部203(図2)又は2値誤差拡散処理部207(図4)の出力データをそのままK(1)版データとして出力させ、多値ディザ処理部204(図2又は図4)の出力データをそのままK(2)版データとして出力させ、ページ毎に、K(1)版データ又はK(2)版データを排他的に選択して画像形成部100で作像させるような制御を行うことも可能である。このような制御を行う態様も本発明に包含される。
【0026】
図5は、中間調処理部116の第3実施例を説明するためのブロック図である。この実施例に係る中間調処理部116は、前記第1実施例に係る中間調処理部におけるデータ選択部206の後段に、画素間引き及びライン間引きにより主走査方向及び副走査方向の解像度を600dpiから300dpiへ変換する解像度変換部208を追加し、K(2)版データの主走査方向及び副走査方向の解像度をそれ以外の各版データの600dpiの半分の300dpiとした構成である。この実施例の場合、画像形成部100において、K(2)版画像は300dpiの解像度で作像することは当然である。
【0027】
図6は、本実施例におけるK版の作像を説明するための模式図である。図6に模式的に示すように、K(1)版画像230は主走査方向及び副走査方向ともに600dpiの解像度で作像され、K(2)版画像231は主走査方向及び副走査方向とも300dpiの解像度で作像される。K(1)版画像230とK(2)版画像231を記録するドットのサイズは同一であるが、300dpiで記録されるK(2)版画像231では、K(2)版データの1画素が2×2のドットの塊で記録されるため、図中に便宜示したような2倍サイズのドットで記録したと同様な安定したドット形状で滑らかな画像を形成可能である。また、K(2)版データは階調性に優れた多値ディザ処理を施されたデータである。一方、K(1)版画像データは解像性に優れた2値ディザ処理を施されたデータである。よって、画像230,231の合成画像として得られる最終的なK版画像232では、文字・線画は細部がシャープに再現され、絵柄は滑らかに階調が再現される。
【0028】
なお、本実施例において、2値ディザ処理部203を2値誤差拡散処理部に置き換えることも可能であり、かかる態様も本発明に包含される。さらには、本実施例において、2値ディザ処理部203を多値誤差拡散処理部に置き換えることも可能であり、かかる態様も本発明に包含される。
【0029】
前記各実施例に係る中間調処理部116では、Kデータの全画素について文字・線画領域に適した中間調処理と絵柄に適した中間調処理の両方を別々の処理手段で実行し、絵柄/文字線画判定結果に従って2つの中間調処理の結果データを選択することにより、K(1)版データ及びK(2)版データを生成する構成が採用されている。しかし、一つの処理手段において実行する中間調処理の方法を、絵柄/文字線画判定結果に従って画素単位で切り替えることにより、文字・線画領域に適した中間調処理が施されたK(1)版データと絵柄領域に適した中間調処理が施されたK(2)版データを生成するような構成とすることも可能であり、かかる態様も本発明に包含される。
【0030】
また、前記各実施例に係る中間調処理部116の機能を、コンピュータを利用しプログラムで実現することも可能であり、かかる形態も本発明に包含される。また、そのようなコンピュータ・プログラム、及び、同プログラムが記録された記憶素子、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等のコンピュータが読み取り可能な各種の情報記録(記憶)媒体も本発明に包含される。
【0031】
図7は、画像形成部100の一例を示す模式図である。ここに示す例は、いわゆるタンデム型の電子写真方式のプリンタエンジンであり、5つの作像ユニット20によりC,M,Y,Kのトナー又は特殊色トナー用いた5つの色版の画像を作像することができる。各作像ユニット20は、感光体ドラム21、その周囲に配した帯電手段22、現像手段23及びクリーニング手段24を備えた構成である。
【0032】
各作像ユニット20の感光体ドラム21に対する光書込み手段としてレーザ光学ユニット12が設けられている。このレーザ光学ユニット12は、各作像ユニット20に対応したレーザダイオード13を有し、各レーザダイオード13より発したレーザビームを不図示の回転偏向器等を介して対応した作像ユニット20の感光体ドラム21の表面に照射し走査する構成である。ここで説明しているようなK版データを多重化する実施形態の場合、光書込み回路14は、画像処理部104より出力されるC版データ、M版データ、Y版データ、K(1)版データ、K(2)版データに従ってレーザ光学ユニット12の対応したレーザダイオード13を駆動する手段である。
【0033】
各作像ユニット20において、感光体ドラム21は図中時計回り方向に回転駆動され、帯電手段22により一様に帯電された感光体ドラム21の表面にレーザビームの走査露光によって各色版の静電潜像が形成される。この静電潜像は現像手段23を通過することによりトナー像に現像される。各作像ユニット20の感光体ドラム21上に現像されたC,M,Y,K(1),K(2)の各色版のトナー像は、一次転写ローラ25によって、図中反時計回り方向に駆動される中間転写ベルト26上に順次重ねて転写される。転写されずに感光体ドラム21上に残留したトナーは、クリーニング手段24を通過する際に除去される。
【0034】
中間転写ベルト26の下部には転写搬送ベルト29が配設されている。この転写搬送ベルト29が架け渡されている転写ローラ28と転写対向ローラ27との間で、中間転写ベルト26及び転写搬送ベルト29が挟み付けられ、二次転写部を形成している。不図示の給紙機構により給送される記録用紙は、レジストローラ対30によって、中間転写ベルト26の走行とタイミングを取って二次転写部へ送出され、中間転写ベルト26の表面のトナー像が記録用紙上に一括して転写される。トナー像を転写された記録用紙は定着装置31に通され、加熱・加圧によってトナー像が記録用紙に熔融定着させられる。定着後の記録間用紙は、不図示の排紙トレイへ排出される。
【0035】
タンデム型のプリンタエンジンの例について説明したが、単一の感光体ドラム上で複数の色版の静電潜像の形成とトナー現像とを行い、その感光体ドラム上の各色版のトナー像を中間転写媒体を介して又は直接的に記録用紙に転写する形式のプリンタエンジンを画像形成部100として用いることもできる。また、電子写真方式以外のインクジェット方式や熱転写方式の画像形成部を用いることもできる。
【0036】
さらに、ここまでは画像形成部100において、C,M,Y,Kの4色の色剤を用いるものと説明したが、例えばC,M,Y,Kの色剤に加えてライトシアン(LC)、ライトマゼンタ(LM)のような淡色の色剤を用いる場合でも、K版について同様の多重化を行うことができる。K版以外の色版の多重化も可能であるが、その場合、LC,LMのような淡色の色版の多重化は一般に効果的ではないであろう。
【符号の説明】
【0037】
100 画像形成部
102 画像入力部
104 画像処理部
110 フィルタ処理部
112 色補正処理部
114 γ補正処理部
116 中間調処理部
118 絵柄/文字線画判定部
200,201,202,204 多値ディザ処理部
203 2値ディザ処理部
205,206 データ選択部
207 2値誤差拡散処理部
208 解像度変換部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0038】
【特許文献1】特開2009−55601号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブラックを含む複数色の色剤を用いてカラー画像を形成する画像形成手段、
及び
前記複数色中の所定色に対応したカラー画像の色成分データの文字・線画領域を作像するための該色成分データの中間調処理データ及び該色成分データの絵柄領域を作像するための該色成分データの中間調処理データをそれぞれ前記所定色の第1と第2の色版データとして生成し、前記複数色中の前記所定色以外の各色に対応した前記カラー画像の色成分データの中間調処理データをそれぞれ該各色の色版データとして生成する画像処理手段を有し、
前記画像形成手段において、前記所定色の第1と第2の色版データに従って前記所定色の色剤を用いた2つの色版の画像形成を行い、前記所定色以外の各色の色版データに従って該各色の色剤を用いた1つの色版の画像形成を行うことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記所定色の第1の色版データに適用された中間調処理は誤差拡散処理であり、前記所定色の第2の色版データに適用された中間調処理はディザ処理であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記所定色の第1の色版データに適用された中間調処理は2値中間調処理であり、前記所定色の第2の色版データに適用された中間調処理は3値又は4値以上の多値中間調処理であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記所定色の第2の色版データは前記所定色の第1の色版データより低解像度であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記所定色はブラックであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置の画像処理手段としてコンピュータを機能させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−66080(P2013−66080A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−203936(P2011−203936)
【出願日】平成23年9月19日(2011.9.19)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】