説明

画像形成装置及び現像装置

【課題】本発明は、トナー像の画質不良が抑制されるよう現像装置の軸方向における現像装置の位置決めを行うことを目的とする。
【解決手段】本発明の画像形成装置は、静電潜像を保持する感光体ドラムと、位置調整用凹部21Cを有し、感光体ドラムに保持された静電潜像を回転しながら現像する現像装置20と、現像装置20の位置調整用凹部21Cに嵌まる凸部及び凹部のいずれか他方を有し、かつ現像装置20が装着された状態で現像装置20の軸方向における現像装置20の位置と現像される画像の画質との関係に基づいて予め定めた位置に、位置調整用凹部21Cが凸部に嵌まることによって現像装置20を配置する位置調整用凸部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置及び現像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
装置本体にカートリッジを装着した状態で運搬等する際に、カートリッジが画像形成装置本体に対する正規の装着位置からずれることを抑制することを課題として、次のような装置がある。すなわち、装置本体には規制部、カートリッジには被規制部を設け、カートリッジの着脱時は、着脱方向から見て規制部と規制部の位置をオーバーラップさせないでカートリッジを着脱方向へ移動可能とする装置が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−282396号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、トナー像の画質不良が抑制されるよう現像装置の軸方向における現像装置の位置決めを行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の発明は、静電潜像を保持する像保持体と、凸部及び凹部のいずれか一方を有し、前記像保持体に保持された静電潜像を回転しながら現像する現像装置と、前記現像装置の前記凸部及び前記凹部のいずれか一方に嵌まる凸部及び凹部のいずれか他方を有し、かつ当該現像装置が装着された状態で当該現像装置の軸方向における当該現像装置の位置と現像される画像の画質との関係に基づいて予め定めた位置に、当該いずれか一方が当該いずれか他方に嵌まることによって当該現像装置を配置する配置部とを備えることを特徴とする画像形成装置である。
請求項2記載の発明は、前記配置部を支持し、前記現像装置の前記軸方向における当該配置部の位置を調整する調整部を更に備えることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項3記載の発明は、前記現像装置は、前記軸方向に挿入されて前記配置部に配置され、前記配置部は、前記現像装置の挿入方向における当該現像装置の先端部がいずれとも接触しないように当該現像装置を配置することを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置である。
請求項4記載の発明は、前記現像装置に回転力を伝達する伝達歯車を更に備え、前記現像装置は、前記伝達歯車から回転力を受ける従動歯車を有し、前記軸方向に挿入されて当該従動歯車が当該伝達歯車に噛み合った状態で前記配置部に配置され、前記配置部は、前記従動歯車と前記伝達歯車との噛み合いの前記軸方向の長さによって定まる位置に備えられることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の画像形成装置である。
【0006】
請求項5記載の発明は現像装置が装着される現像装置装着部と、前記現像装置装着部に前記現像装置が装着された際に、前記現像装置の軸方向における当該現像装置の位置と現像される画像の画質との関係に基づいて決定された位置に当該現像装置を位置決めする位置決め部と、前記位置決め部を支持し、前記現像装置の前記軸方向における当該位置決め部の位置を調整する調整部とを備えることを特徴とする画像形成装置である。
請求項6記載の発明は、前記位置決め部は、装着される前記現像装置が前記軸方向の一部に有する凸部及び凹部のいずれか一方に対峙する位置に凸部及び凹部のいずれか他方を有することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置である。
請求項7記載の発明は、前記位置決め部は、前記現像装置に対して進退可能な凸部を有し、前記凸部は、前記現像装置が挿入された後であって前記現像装置装着部に装着される前に当該現像装置に対して退避し、当該現像装置が当該現像装置装着部に装着された際に当該現像装置に向けて進出することで、当該現像装置が有する凹部に嵌まることを特徴とする請求項5または6記載の画像形成装置である。
請求項8記載の発明は、回転する現像ロールを内部に有し、画像形成装置に挿入されて当該画像形成装置の現像装置装着部に装着される本体と、前記本体を前記画像形成装置に挿入する際に当該本体を案内する案内部と、前記現像装置装着部に前記本体が装着された際に、当該本体の軸方向における当該本体の位置と現像される画像の画質との関係に基づいて決定された位置に当該本体を位置決めするために前記画像形成装置に設けられた凸部に対峙する凹部と、前記画像形成装置への前記本体の挿入に伴い、当該画像形成装置の前記凸部を一時的に退避させる退避操作部とを備えることを特徴とする現像装置である。
【発明の効果】
【0007】
請求項1記載の発明によれば、現像される画像の画質不良が抑制されるよう現像装置の軸方向における現像装置の位置決めを行うことができる。
請求項2記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、より簡易な構成で、現像される画像の画質不良が抑制されるよう現像装置の軸方向における現像装置の位置決めを行うことができる。
請求項3記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、現像される画像の画質不良がより抑制される位置に、現像装置の位置決めを行うことができる。
請求項4記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、現像される画像の画質不良がより抑制される位置に、現像装置の位置決めを行うことができる。
請求項5記載の発明によれば、現像される画像の画質不良が抑制されるよう現像装置の軸方向における現像装置の位置決めを行うことができる。
請求項6記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、より簡易な構成で現像される画像の画質不良が抑制される位置に現像装置を配置することができる。
請求項7記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、画像の画質不良が抑制される位置により確実に現像装置を配置することができる。
請求項8記載の発明によれば、現像される画像の画質不良が抑制される軸方向における位置に位置決めされることが可能な現像装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本実施の形態が適用される画像形成装置を示す概略構成図である。
【図2】本実施の形態が適用される画像形成装置に挿入された現像装置周辺の側面図である。
【図3】本実施の形態が適用される現像装置の斜視図である。
【図4】本実施の形態が適用される筺体に対する位置規制部材の配置を説明する説明図である。
【図5】本実施の形態が適用される位置規制部材を説明する説明図であり、(a)は位置規制部材の斜視図であり、(b)は位置規制部材の断面図である。
【図6】本実施の形態が適用される位置規制部材の位置と官能値との関係を測定した測定結果である。
【図7】本実施の形態が適用される位置規制部材の位置を調整する手順を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<画像形成装置100>
図1は、本実施の形態が適用される画像形成装置100を示す概略構成図である。図1に示す画像形成装置100は、所謂タンデム型のカラープリンタである。この画像形成装置100は、各色の画像データに対応して画像形成を行う画像形成部10と、画像形成装置100全体の動作を制御する制御部6とを備えている。またこの画像形成装置100は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)3や画像読取装置4等といった外部装置に接続され、これらから受信される画像データに対して予め定められた画像処理を施す画像処理部5を備えている。さらにこの画像形成装置100は、各部に電力を供給する電力供給部9と、画像形成部10に供給される用紙Sを積載する用紙積載部40と、ユーザの操作によってなされた指示を受け付けるユーザ・インターフェイス7とを備えている。さらにまた、画像形成装置100の各構成部材は、筺体50の内部に収容されており、この筺体50の上部には、画像形成部10によって画像が形成された用紙Sを積載する排紙積載部45が設けられている。
また、筺体50は、画像形成装置100のリア側(図1の紙面奥側)に設けられるリアフレーム50A(図2参照)と、画像形成装置100の底部側(図1の下側)に設けられる底板50Cとを備える。さらに、リアフレーム50Aは、本体側ギア51(詳細は後述)を支持する本体側ギア支持部50Bを備える。
また、画像形成装置100には、後述する現像装置20の挿入方向(矢印C参照)に沿って現像装置20を案内する現像装置支持部(図示せず)が配置されている。
ここで、リアフレーム50Aと底板50Cと現像装置支持部(図示せず)とを含む、現像装置20が装着される部分は、本実施の形態における現像装置装着部を構成する。
【0010】
<画像形成部10>
画像形成部10には、一定の間隔をおいて並列的に配置される4つの画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kが備えられている。各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、静電潜像を形成してトナー像を保持する感光体ドラム12と、この感光体ドラム12の表面を予め定められた電位で一様に帯電する帯電器13とを備えている。また、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、この帯電器13によって帯電された感光体ドラム12を画像データに基づいて露光する露光装置14と、感光体ドラム12上に形成された静電潜像を現像剤を用いて現像する現像装置20とを備える。さらに、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、転写後の感光体ドラム12表面を清掃するクリーナ16を備えている。
また、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、現像装置20に収納されるトナーを除いて、略同様に構成される。そして、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、それぞれがイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を形成する。このようなことから、以下の説明においては、画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kの各構成についてはそれぞれ「Y」、「M」、「C」、「K」という符号を付して区別するが、区別する必要のないときは、これらの符号は付さない。例えば、画像形成ユニット1Yの現像装置を意味するときは、「現像装置20Y」と表現し、現像装置20Y、20M、20C、20Kを区別しない場合には「現像装置20」と表現する。
【0011】
ここで、本実施の形態においては、現像装置20と像保持体の一例である感光体ドラム12とはそれぞれ独立して構成される部材として説明するがこれに限定されない。現像装置20と感光体ドラム12とが一体として形成され、画像形成装置100に脱着自在に設けられる所謂カートリッジとして構成されてもよい。
さらに、本実施の形態においては、現像剤はトナーおよびキャリアを含む二成分現像剤を用いているが、一成分現像剤であってもよい。なお、以下の説明では、二成分現像剤を単に現像剤と呼ぶ。
【0012】
さて、画像形成部10は、各画像形成ユニット1の感光体ドラム12にて形成された各色トナー像が多重転写される中間転写ベルト18を備えている。また、画像形成部10は、各画像形成ユニット1にて形成された各色トナー像を中間転写ベルト18に順次転写(一次転写)する一次転写ロール17を備えている。さらに、画像形成部10は、中間転写ベルト18上に重畳して形成された各色トナー像を記録材(記録紙)である用紙Sに一括転写(二次転写)する二次転写ロール19と、二次転写された各色トナー像を用紙Sに定着させる定着装置61とを備えている。
また、画像形成部10は、用紙積載部40に積載された用紙Sを順次送り出すピックアップローラ68と、このピックアップローラ68によって送りだされた用紙Sを搬送する搬送ロール69とを備えている。さらに画像形成部10は、定着装置61においてトナー像が定着された用紙Sの通過を検知するエグジットセンサ63を有する。
【0013】
本実施の形態の画像形成装置100において、PC3や画像読取装置4から入力された画像データは、画像処理部5によって予め定められた画像処理が施された後、不図示のインターフェースを介して各画像形成ユニット1に送られる。そして、例えば黒(K)色トナー像を形成する画像形成ユニット1Kでは、感光体ドラム12が矢印A方向に回転しながら、帯電器13により予め定められた電位で一様に帯電され、画像処理部5から送信された画像データに基づいて露光装置14により走査露光される。それにより、感光体ドラム12上には、黒(K)色画像に関する静電潜像が形成される。そして、感光体ドラム12上に形成された静電潜像は現像装置20により現像され、感光体ドラム12上には黒(K)トナー像が形成される。同様に、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kにおいても、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像が形成される。
各画像形成ユニット1で形成された各色のトナー像は、矢印B方向に移動する中間転写ベルト18上に、一次転写ロール17により順次静電吸引されて、各色トナーが重畳された重畳トナー像が形成される。中間転写ベルト18上の重畳トナー像は、中間転写ベルト18の移動に伴って二次転写ロール19が配置された領域(二次転写部Tr)に搬送される。
【0014】
一方で、用紙積載部40に積載された用紙Sは、ピックアップローラ68によって送り出される。そして、ピックアップローラ68によって送り出された用紙Sは、重畳トナー像が二次転写部Trに搬送されるタイミングに合わせて、搬送ロール69によって二次転写部Trに供給される。重畳トナー像は、二次転写部Trにて二次転写ロール19が形成する転写電界の作用により、搬送ロール69によって搬送されてきた用紙S上に一括して静電転写される。
【0015】
その後、重畳トナー像が静電転写された用紙Sは、中間転写ベルト18から剥離され、定着装置61まで搬送される。定着装置61に搬送された用紙S上のトナー像は、定着装置61によって熱および圧力による定着処理を受けて用紙S上に定着される。そして、定着画像が形成された用紙Sは、搬送ロール69によってさらに搬送され、エグジットセンサ63によって検知された後、画像形成装置100の排出部に設けられた排紙積載部45に積載される。
一方、二次転写後に中間転写ベルト18に付着しているトナー(転写残トナー)は、二次転写の終了後に中間転写ベルト18の表面からベルトクリーナ15によって除去され、次の画像形成サイクルに備えられる。
このようにして、画像形成装置100での画像形成がプリント枚数分のサイクルだけ繰り返される。
【0016】
<現像装置20>
次に、図2及び図3を参照しながら現像装置20の構造について説明する。ここで、図2は、本実施の形態が適用される画像形成装置100に挿入された現像装置20周辺の側面図である。また、図3は、本実施の形態が適用される現像装置20の斜視図である。
現像装置20は、装置の外形をなし現像剤を内部に収容するハウジング21と、このハウジング21に備えられるとともに回転可能に支持された現像ロール22とを備える。また、現像装置20は、図示しないモータからの力を現像ロール22に伝達する歯車25を備えている。
さて、本実施の形態では、現像装置20は、画像形成装置100のフロント側(図2の左側)からリア側(図2の右側)に向けて挿入される(図2の矢印C参照)構成となっている。また、画像形成装置100のフロント側に現像装置20を引っ張ることで、現像装置20が画像形成装置100から取り外される構成となっている。ここで、この現像装置20は、画像形成装置100に挿入されるよう上記各部材が一体として構成されている、所謂現像機ユニットである。
【0017】
まず、ハウジング21について説明する。ハウジング21は、現像ロール22や現像剤を内部に備えるハウジング本体部(本体)21Aと、現像装置20の挿入方向(ハウジング本体部21Aの軸方向)の先端側に進むに従いハウジング本体部21Aの高さ方向の幅(図2における上下方向の長さ)が狭くなる傾斜部(退避操作部)21Bとを備える。また、ハウジング21は、後述する位置規制部材30と掛かり合うよう、位置調整用凹部21Cを備える。図3に示すように、本実施の形態においては、位置調整用凹部21Cは、ハウジング21の下方側の面21D(図2における下方側の面)に形成されている(図3参照)。さらに、ハウジング21は、現像装置支持部(図示せず)に支持されることによって、挿入方向(矢印C参照)に沿ってハウジング21を案内する案内部21Eを備える。
さらにまた、ハウジング21は、画像形成装置100に対して現像装置20が着脱される際に、ユーザにより操作されるハンドル部材23(把手)を備える。このハンドル部材23の一方の端部は、ユーザに把持される把持部23Aである。また、このハンドル部材23の他方の端部は、位置調整用凹部21Cと対向して配置される位置規制開放部23Cである。
さらにまた、ハウジング21は、ハンドル部材23をハウジング本体部21Aに対して揺動可能(矢印G及びH参照)に支持する支持点23Bを備える。この支持点23Bがハンドル部材23を支持することによって、把持部23Aと位置規制開放部23Cとが連動する。
【0018】
次に、伝達歯車の一例である歯車25を説明する。本実施の形態において、歯車25は、ハウジング21よりもリア側(図2の右側)に設けられている。そして、本体側ギア支持部50Bに設けられた本体側ギア51と噛み合うよう配置されている。ここで、従動歯車の一例である本体側ギア51は、図示しないモータによって回転される。そして、この本体側ギア51は、図示しないモータの動力を歯車25へ伝達する。
また、歯車25は、ハウジング本体部21Aの長手方向に沿う方向に存在する回転軸25Aを備える。この回転軸25Aは、現像ロール22と接続され、歯車25を介して伝達された図示しないモータの動力を、現像ロール22へとさらに伝達する。
【0019】
<位置規制部材30>
次に、図4及び図5を参照しながら位置規制部材30の構造について説明する。ここで、図4は、本実施の形態が適用される筺体50に対する位置規制部材30の配置を説明する説明図である。また、図5は、本実施の形態が適用される位置規制部材30を説明する説明図であり、(a)は位置規制部材30の斜視図であり、(b)は位置規制部材30の断面図である。
【0020】
まず、位置規制部材30が配置される筺体50における位置を説明する。位置規制部材30は、図4に示すように筺体50の底板50Cに設けられる。そして、位置規制部材30は、画像形成装置100のフロント側からリア側に向けて挿入された(図2の矢印C参照)現像装置20の位置調整用凹部21Cに、位置規制部材30の一部が入り込むことによって、現像装置20の位置を規制する。
【0021】
次に、位置規制部材30の各部材について説明する。
図5に示すように、位置規制部材30は、現像装置20の位置を調整して固定することができるように構成されている。具体的には、位置規制部材30は、位置調整用凹部21Cへ進入する位置調整用凸部31を備える。この位置調整用凸部31は、画像形成装置100内に挿入された現像装置20に対して進退可能(矢印D及びE参照)に設けられている。そしてこの位置調整用凸部31は、先端側が細く傾斜を有し、現像装置20の位置調整用凹部21Cに入り込みやすい構成となっている。
また、位置規制部材30は、この位置調整用凸部31が現像装置20の挿入方向(矢印C参照)と交差する方向において移動するよう案内するガイド部材33を備える。さらに、位置規制部材30は、このガイド部材33の内部に設けられ位置調整用凸部31を現像装置20へ近づける向き(矢印D参照)に付勢するスプリング35を備える。
さらにまた、位置規制部材30は、ボルト39によって底板50Cに固定される固定板37を備える。調整部の一例である固定板37は、上述のガイド部材33を支持している。そして、この固定板37には、ボルト39を通す長孔38が形成されている。この長孔38は、位置調整用凸部31の位置を現像装置20の挿入方向(矢印C参照)に沿って調整するため、長手方向が現像装置20の挿入方向に沿って形成されている。
ここで、位置調整用凸部31およびガイド部材33が現像装置20を位置決めする位置決め部として機能し、固定板37が位置決め部の位置を調整する調整部として機能する。
【0022】
ここで、配置部および位置決め部の一例である位置調整用凸部31が最も突出する際の、底板50Cから位置調整用凸部31の先端までの長さは、底板50Cからハウジング21の下方側の面21Dまでの長さよりも長い。
そして、現像装置20が挿入されハウジング21が位置調整用凸部31の上方に配置された状態において、ハウジング21の傾斜部21Bと位置調整用凸部31とは接触する。現像装置20が挿入方向に沿ってさらに進んだ状態では、ハウジング21の傾斜部21Bに押圧され、位置調整用凸部31はガイド部材33内に没入する。
また、ハウジング21の下方側の面21Dが位置調整用凸部31の上方に位置する状態においては、位置調整用凸部31はガイド部材33内に没入する。
さらに、位置調整用凹部21Cが位置調整用凸部31の上方に位置する状態においては、位置調整用凸部31は突出し、位置調整用凹部21C内に進入する。
【0023】
<現像装置20及び位置規制部材30の動作>
次に、図2を参照して、現像装置20及び位置規制部材30の動作について説明する。以下では、現像装置20が画像形成装置100に挿入される際の動作と、現像装置20が画像形成装置100から取り外される際の動作に分けて説明をする。
【0024】
まず、現像装置20が画像形成装置100に挿入される際の動作を説明する。
現像装置20が画像形成装置100に挿入される前の状態においては、位置規制部材30の位置調整用凸部31は、スプリング35によって矢印D方向へ付勢され、ガイド部材33から最も突出している。
そして、図示しない現像装置支持部が案内しながら、画像形成装置100のフロント側(図2の左側)からリア側(図2の右側)に向けて、現像装置20が挿入される(図2の矢印C参照)。その際、現像装置20の傾斜部21Bが、最も突出している位置調整用凸部31の先端部と接触する。そして、現像装置20が画像形成装置100のリア側(図2の右側)へとさらに進むに従い、傾斜部21Bが位置調整用凸部31をガイド部材33の内部側へと押し込む(矢印E参照)。
【0025】
現像装置20の傾斜部21Bが位置調整用凸部31の上方を通過した後、現像装置20が画像形成装置100のリア側(図2の右側)へとさらに進む際は、位置調整用凸部31はハウジング本体部21Aによって押圧され、位置調整用凸部31が押し込まれた状態は維持される。
そして、現像装置20の位置調整用凹部21Cが位置調整用凸部31の上方に配置されたときに、ハウジング本体部21Aによる押圧がなくなる。したがって、スプリング35によって矢印D方向へ付勢される位置調整用凸部31が、位置調整用凹部21Cに入り込む。この位置調整用凸部31が位置調整用凹部21C入り込む(嵌め合う)ことによって、現像装置20の移動は規制される(固定される)。
このように、位置調整用凸部31によって固定されて現像装置20が配置されるとき、現像装置20のリア側(図2の右側)に配置された歯車25は、トナー像の濃度むらが抑制される態様(詳細は後述)で本体側ギア51と噛み合う。
【0026】
次に、現像装置20が画像形成装置100から取り外される際の動作を説明する。
まず、現像装置20が画像形成装置100から取り外される前の状態においては、位置規制部材30の位置調整用凸部31は、スプリング35によって矢印D方向へ付勢され、位置調整用凹部21Cへ入り込んだ状態である。
そして、ユーザがハンドル部材23の把持部23Aを矢印Gの方向に引き上げることにより、ハンドル部材23全体は支持点23Bを回転の中心として矢印Gの向きに回転する。このときハンドル部材23の位置規制開放部23Cが、対向する位置に配置された位置調整用凸部31を押し下げ(矢印E参照)、位置調整用凹部21Cから位置調整用凸部31を押し出す。すなわち、位置規制部材30による現像装置20への位置規制が開放される。
【0027】
さらに、ユーザがハンドル部材23の把持部23Aを把持しながら、現像装置20を画像形成装置100のリア側(図2の右側から)からフロント側(図2の左側)に向けて引き出す。現像装置20が画像形成装置100のフロント側(図2の左側)へと引き出される際は、ハウジング本体部21Aによって位置調整用凸部31が押圧され、位置調整用凸部31はガイド部材33の内部側に押し込まれた状態となる。
【0028】
<現像装置20の位置>
さて、現像装置20の挿入方向(矢印C参照)における位置と、画像形成装置100によって形成されるトナー像の画質、特に濃度むらとには相関関係がある。ここで、本実施の形態におけるトナー像の濃度むらとは、トナー像の副走査方向における濃淡のばらつきを言う。
以下では、図2及び図6を参照しながら、現像装置20の挿入方向(矢印C参照)における位置と、トナー像の濃度むらとの相関関係について説明をする。図6は、本実施の形態が適用される現像装置20の位置と官能値との関係を測定した測定結果である。
まず、図6の縦軸は官能値を示す。本実施の形態における官能値とは、トナー像の濃度むらの大きさ(所謂バンディングレベル)を数値で表したものであり、数値が大きいほどトナー像の濃度むらが大きいことを示す。一方で、図6の横軸は、現像装置20の挿入方向(図2の矢印C参照)における位置であり、具体的には歯車25と画像形成装置100のリア側に設けられるリアフレーム50Aとの距離(図2のX参照)を示す。横軸がゼロの場合は、歯車25が、リアフレーム50A(図2参照)と接触する位置を示し、数値が大きいほど歯車25とリアフレーム50Aとの距離が大きくなる。
【0029】
図6に示されるように、現像装置20の挿入方向における位置と、トナー像の濃度むらとには相関関係がある。すなわち、現像装置20の挿入方向における位置によって、トナー像の画質が変化することが確認された。これは、例えば現像装置20の位置や、歯車25と本体側ギア51との噛み位置により、画像形成装置100から現像装置20への振動の伝わり方が変更されるためとも考えられる。
【0030】
具体的には、図6に示されるように、横軸の位置が約1.5mmより小さい範囲では、横軸の数値が小さいほど、縦軸の官能値が増加している。すなわち、歯車25がリアフレーム50A(図2参照)に近づくほど、トナー像の濃度むらが大きくなる。これは、例えば、リアフレーム50Aを介して、図示しないモータ等他の部材からの振動が伝達されるためとも考えられる。そして、図6に示されるように、歯車25の現像装置20の挿入方向先端部をリアフレーム50A(図2参照)から離隔するとトナー像の濃度むらは抑制される。
一方で、図6に示されるように、横軸の位置が約1.5mmより大きい範囲では、横軸の数値が大きいほど、縦軸の官能値が増加している。すなわち、歯車25がリアフレーム50A(図2参照)から遠ざかるほど、トナー像の濃度むらが悪化する。言い換えると、歯車25と本体側ギア51との位置がある基準の値(図6においては、約1.5mm)以上にずれると、トナー像の濃度むらが悪化する。これは、例えば、歯車25と本体側ギア51とが噛み合う現像装置20の挿入方向長さや噛み合い率が減少し、図示しないモータからの動力の伝達が安定せずに、振動が引き起こされたためとも考えられる。
以上のことから、官能値が最も小さくなる現像装置20の挿入方向(矢印C参照)における位置が存在することが分かる。言い換えると、図6からトナー像の濃度むらが最も小さい現像装置20の挿入方向(矢印C参照)における位置が存在する(横軸の位置が約1.5mm)ことが分かる。
【0031】
したがって、トナー像の濃度むらを抑制するためには、現像装置20の挿入方向(矢印C参照)における位置を調整することが一つの方策として考えられる。ここで、本体側ギア51及び歯車25はともに現像装置20の挿入方向に沿った回転軸を中心として回転するよう設けられており、現像装置20の挿入方向における位置を変更した場合であっても図示しないモータの動力を現像ロール22へ伝達する。
【0032】
<位置規制部材30の位置調整方法>
さて、現像装置20の挿入方向(矢印C参照)における位置は、上述のように位置規制部材30との掛かり合いによって固定される。言い換えると、位置規制部材30の位置によって、現像装置20の挿入方向(矢印C参照)における位置が定められる。
そして、この現像装置20の挿入方向(矢印C参照)における位置を、トナー像の濃度むらが最も小さい位置とすることができる。また現像装置20の着脱を繰り返した場合であっても、現像装置20の挿入方向(矢印C参照)における位置のばらつきは抑制され、さらに歯車25と本体側ギア51との噛み合いがばらつくことも抑制される。
したがって、位置規制部材30の位置を、トナー像の濃度むらが抑制される現像装置20の位置に対応するよう予め調整しておくことによって、現像装置20を挿入するごとに現像装置20の位置を調整する作業は不要となる。
以下では、図2、図6及び図7を参照して、位置規制部材30の位置を予め調整する方法について説明する。ここで、図7は、本実施の形態が適用される位置規制部材30の位置を調整する手順を説明する説明図である。なお、以下で説明する位置規制部材30の位置を予め調整する方法は、例えば画像形成装置100の製造時に行うことや、サービスマン等が保守点検の際に行うこと等が考えられる。
【0033】
まず、本実施の形態における位置規制部材30の位置の調整方法では、現像装置20ではなく、位置決め用治具200を用いて、位置規制部材30の位置決めを行う。
この位置決め用治具200は、現像装置20の所謂ダミーであり、現像装置20と同様に構成される。具体的には、位置決め用治具200は、現像装置20と同様に、ハウジング本体部210Aと、傾斜部210Bと、位置調整用凹部210Cと、ハンドル部材230とを備える。
一方で、位置決め用治具200は、図示しないモータからの力を現像ロール22に伝達する歯車25、および現像ロール22に接続される回転軸25Aを有しない。また、位置決め用治具200は、ハウジング本体部210Aから現像装置20の挿入方向先端側に突出し、位置決め用治具200を画像形成装置100に挿入した際に、本体側ギア支持部50Bに突き当てる突き当て部210Fを有する。さらにまた、位置決め用治具200は、ボルト39を回転させるドライバ(図示せず)を挿入する調整用貫通穴210Gを有する。ここで、位置規制部材30の位置を調整する際にドライバでボルト39を回転させる必要があることから、その作業性を考慮して位置規制部材30は画像形成装置100のフロント側に配置されている。
【0034】
そして、位置決め用治具200は、トナー像の濃度むらが最も小さい位置に配置された現像装置20と対応するよう構成されている。すなわち、トナー像の濃度むらが最も小さい位置に現像装置20が配置された際に、位置調整用凹部21Cが配置される位置と、位置決め用治具200の突き当て部210Fを本体側ギア支持部50Bに突き当てた際に、位置調整用凹部210Cが配置される位置とが一致するよう位置決め用治具200が構成されている。
図2及び図6に示す例を用いて具体的に説明すると、まず、歯車25とリアフレーム50Aとの距離(図2のX参照)を、約1.5mmとするとトナー像の濃度むらが最も小さい。そして、この歯車25とリアフレーム50Aとの距離を約1.5mmとなるように現像装置20を配置した際に、この現像装置20における位置調整用凹部21Cが配置される位置を基準位置とする。この基準位置に、突き当て部210Fを本体側ギア支持部50Bに突き当てた位置決め用治具200における位置調整用凹部210Cが一致するよう位置決め用治具200は構成されている。
【0035】
さて、位置決め用治具200を用いて位置規制部材30の位置を調整する具体的な方法は、次の通りである。
まず、位置規制部材30をボルト39によって底板50Cに仮止めする。この仮止めされた位置規制部材30は、現像装置20の挿入方向(矢印C参照)に沿って移動可能な状態である。
次に、図示しない現像装置支持部が案内しながら、画像形成装置100のフロント側(図7の左側)から位置決め用治具200が挿入され(矢印C参照)、突き当て部210Fを本体側ギア支持部50Bに突き当てる(押しつける)。ここで、位置決め用治具200が挿入される際、傾斜部210Bが、位置調整用凸部31をガイド部材33の内部側へと押し込まれた後に、位置調整用凹部210Cに入り込む。
この突き当て部210Fが本体側ギア支持部50Bに突き当たる位置において、位置規制部材30を固定する。このことにより、本体側ギア支持部50Bが支持することとなる本体側ギア支持部50Bと位置規制部材30との位置関係や、リア側(図2の右側)に設けられた図示しない部品と位置規制部材30との位置関係が正確に定められる。位置規制部材30を固定する際にはドライバ等の工具(図示せず)を調整用貫通穴210Gに通すことによってボルト39を調整する。そして、位置規制部材30が固定された後、位置決め用治具200が引き抜かれる。
【0036】
上述のように位置規制部材30の現像装置20の挿入方向(矢印C参照)に沿う位置を調整することで、画像形成装置100の製造時に生じる画像形成装置100の各寸法のばらつきや、画像形成装置100を使用した結果生じる位置規制部材30の位置ずれが与えるトナー像への影響を低減する。さらに、画像形成装置100の各寸法の公差の累積によって位置規制部材30の位置が正確に定まらない場合や、位置規制部材30の位置の許容範囲が狭い場合であっても、位置決め用治具200を用いることで現像装置20の挿入方向(矢印C参照)における位置を調整することができる。
【0037】
<他の態様>
上記の態様においては、現像装置20が位置調整用凹部21Cを備え、位置規制部材30が位置調整用凸部31を備える構成について説明したが、これに限定されない。例えば、現像装置20が位置調整用凸部31を備え、位置規制部材30が位置調整用凹部21Cを備えてもよい。その際、上述のスプリング35を現像装置20に備え、位置調整用凸部31が位置規制部材30に対して進退可能に設ける。また、固定板37上に位置調整用凹部21Cを配置しこの位置調整用凹部21Cの位置を現像装置20の挿入方向(矢印C参照)に沿って調整する構成となる。さらに、固定板37上であって、位置調整用凹部21Cに対する現像装置20の挿入方向の根元側には、現像装置20に備えられた位置調整用凸部31を押し込む傾斜が構成されている。
【0038】
また、位置調整用凹部21C及び位置調整用凸部31を、複数の凸部の組み合わせや、フック状の部材の組み合わせ等によって構成してもよい。
さらに、位置調整用凹部21Cを、現像装置20の挿入方向(矢印C参照)と交差する方向(図2における紙面垂直方向)にわたって存在する溝として構成してもよい。そして、位置調整用凸部31を、この溝に沿う方向にわたって存在する板状部材であって、一方の端部がこの溝に進入するように構成してもよい。
さらにまた、上記の態様においては、位置調整用凹部21Cと位置調整用凸部31との掛かり合いを開放する構成として、ハンドル部材23の位置規制開放部23Cが位置調整用凸部31を押し出すことを説明したが、これに限定されない。例えば、ガイド部材33内にソレノイドが設けられ、このソレノイドが位置調整用凸部31をガイド部材33内に引き込む構成等、位置調整用凸部31をガイド部材33内に没入させて位置調整用凹部21Cから外し得る構成であればよい。
【0039】
さらにまた、上記の態様においては、図示しないモータからの力を現像ロール22に伝達する部材として歯車25を用いて説明したが、これに限定されない。例えば、カップリングやベルト等によって駆動力を伝達する態様であってもよい。
上記の態様においては、図示しないモータの配置場所を特定していないが、図示しないモータは画像形成装置100のフロント側(図2の左側)やリア側(図2の右側)等画像形成装置100の内部のいずれの場所でもよい。フロント側(図2の左側)に図示しないモータが配置された場合、画像形成装置100の本体側ギア51及び現像装置20の歯車25はフロント側に配置される。このとき、ユーザに把持される把持部23Aは、フロント側であって、かつ画像形成装置100の本体側ギア51及び現像装置20の歯車25の動作を妨げない位置に配置される。
上記の態様においては、画質を評価するパラメータとして濃度むらを用いて説明をしたが、これに限定されない。例えば、画像の歪み、各色の色ずれや、カラーバランス等であってもよい。
【符号の説明】
【0040】
100…画像形成装置、3…PC、4…画像読取装置、10…画像形成部、12…感光体ドラム、13…帯電器、14…露光装置、17…一次転写ロール、18…中間転写ベルト、19…二次転写ロール、20…現像装置、21…ハウジング、21A…ハウジング本体部、21B…傾斜部、21C…位置調整用凹部、30…位置規制部材、61…定着装置、200…位置決め用治具、S…用紙

【特許請求の範囲】
【請求項1】
静電潜像を保持する像保持体と、
凸部及び凹部のいずれか一方を有し、前記像保持体に保持された静電潜像を回転しながら現像する現像装置と、
前記現像装置の前記凸部及び前記凹部のいずれか一方に嵌まる凸部及び凹部のいずれか他方を有し、かつ当該現像装置が装着された状態で当該現像装置の軸方向における当該現像装置の位置と現像される画像の画質との関係に基づいて予め定めた位置に、当該いずれか一方が当該いずれか他方に嵌まることによって当該現像装置を配置する配置部と
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記配置部を支持し、前記現像装置の前記軸方向における当該配置部の位置を調整する調整部を更に備えることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記現像装置は、前記軸方向に挿入されて前記配置部に配置され、
前記配置部は、前記現像装置の挿入方向における当該現像装置の先端部がいずれとも接触しないように当該現像装置を配置することを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記現像装置に回転力を伝達する伝達歯車を更に備え、
前記現像装置は、前記伝達歯車から回転力を受ける従動歯車を有し、前記軸方向に挿入されて当該従動歯車が当該伝達歯車に噛み合った状態で前記配置部に配置され、
前記配置部は、前記従動歯車と前記伝達歯車との噛み合いの前記軸方向の長さによって定まる位置に備えられることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の画像形成装置。
【請求項5】
現像装置が装着される現像装置装着部と、
前記現像装置装着部に前記現像装置が装着された際に、前記現像装置の軸方向における当該現像装置の位置と現像される画像の画質との関係に基づいて決定された位置に当該現像装置を位置決めする位置決め部と、
前記位置決め部を支持し、前記現像装置の前記軸方向における当該位置決め部の位置を調整する調整部と
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
前記位置決め部は、装着される前記現像装置が前記軸方向の一部に有する凸部及び凹部のいずれか一方に対峙する位置に凸部及び凹部のいずれか他方を有することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記位置決め部は、前記現像装置に対して進退可能な凸部を有し、
前記凸部は、前記現像装置が挿入された後であって前記現像装置装着部に装着される前に当該現像装置に対して退避し、当該現像装置が当該現像装置装着部に装着された際に当該現像装置に向けて進出することで、当該現像装置が有する凹部に嵌まることを特徴とする請求項5または6記載の画像形成装置。
【請求項8】
回転する現像ロールを内部に有し、画像形成装置に挿入されて当該画像形成装置の現像装置装着部に装着される本体と、
前記本体を前記画像形成装置に挿入する際に当該本体を案内する案内部と、
前記現像装置装着部に前記本体が装着された際に、当該本体の軸方向における当該本体の位置と現像される画像の画質との関係に基づいて決定された位置に当該本体を位置決めするために前記画像形成装置に設けられた凸部に対峙する凹部と、
前記画像形成装置への前記本体の挿入に伴い、当該画像形成装置の前記凸部を一時的に退避させる退避操作部と
を備えることを特徴とする現像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−68459(P2012−68459A)
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−213659(P2010−213659)
【出願日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】