説明

画像形成装置及び画像形成システム

【課題】周辺機器の連結で様々な組合せが発生しても、メインとなる画像形成装置に接続された周辺機器すべての初期情報送信完了時点を明確にし、ユーザの操作開始可能な状態までの時間を最小限にし、電源ON時の待ち時間を少なくする。
【解決手段】少なくとも1つの周辺機器3,4,5,21,22,23が複写機2本体に直列に接続可能であって、前記周辺機器のうち最上流の周辺機器と通信を行うための通信手段を有し、電源ON時あるいはリセット時に前記周辺機器から送られた初期情報に基づいて前記周辺機器の機能を操作部24に表示させる複写機2を含む画像形成システムにおいて、前記最上流の周辺機器から初期情報と初期情報送信完了情報を受信したとき、それまでに受信した前記初期情報に基づいて前記操作部24へシステムの機能の表示を開始させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、後処理装置、給紙装置、自動原稿給装装置などの周辺機器と通信し、当該各装置の情報を取得可能な画像形成装置、及びこの画像形成装置に前記各装置の少なくとも1つの装置が連結された画像形成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
複写機、プリンタ等の画像出力装置の下流側に配置され、出力される記録紙にパンチや綴じを行ったりする装置、表紙や合い紙を挿入するインサータ、大量の用紙をスタックする装置、製本を行う製本装置、折り動作を行うフォルダ装置などの後処理装置や大量に給紙を行う給紙装置などは広く知られ、実用に供されている。昨今1台の複写機に対して様々な機能をもつ装置を接続し、前記装置が有する機能を使用して種々の処理が行われ、さらに、その機能をユーザ側で選択できるようにすることが求められている。また、一方では、環境対応のため、使用しないときは、すぐに自動的に電源が切られるようになっていることから、その部分の使い勝手を良くするために電源ON時からユーザが使用できるまでの時間短縮も求められている。
【0003】
このような要求に対応する技術として、例えば特許文献1に記載された発明が知られている。この発明は、原稿搬送手段、画像形成手段及び給紙手段を備え、動作コマンド、状態、画像情報等を通信する通信手段を介して複数の画像形成装置が接続されたネットワークシステムにおいて、複数の画像形成装置によって1つのプリント動作を分担して動作させる場合、オペレータが操作している画像形成装置は、プリント動作を分担する他の画像形成装置に対してリソースの使用要求を行い、前記他の画像形成装置は前記使用要求に対してリソースの使用許可をするか否か判断してリソースの使用許可を前記オペレータが操作している画像形成装置に対して行うとともに、特定の画像形成装置で異常が発生したとき、当該異常が発生した画像形成装置の動作を停止させ、それ以外の正常に動作している画像形成装置の動作はそのまま続行させる手段と、オペレータが操作している画像形成装置以外の画像形成装置で異常が発生したとき、異常が発生した旨及び異常が発生した画像形成装置を特定する警告をオペレータが操作している画像形成装置に出力する手段と、を備えていることを特徴としている。
【特許文献1】特許第337957号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来では前記特許文献1記載のようにして、リソースの使用要求、使用許可について、あるいは異常発生につい対応していた。しかし、初期情報については特に配慮されていなかった。すなわち、従来技術では、初期情報の完了がわからないため、完全に初期情報が送られたと思われる時間を経過した後、操作部へ表示を行っていた。このように従来推測された時間で操作部の表示が行われていたため、一定時間操作部へ機能が表示されず、ユーザの使用開始まで多くの時間を待たせてしまうことがあった。一定時間表示されないと、連結台数が多い場合には、初期情報の量が多くなり、単独接続時より一層待ち時間が長くなる結果となっていた。
【0005】
そこで、本発明が解決すべき課題は、連結台数何台かで様々な組合せが発生しても、メインとなる画像形成装置に接続された後処理装置や給紙装置などの周辺機器すべての初期情報の送信完了時点を明確にし、ユーザの操作開始可能な状態までの時間を最小限にし、電源ON時の待ち時間を少なくすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため、第1の手段は、少なくとも1つの周辺機器が装置本体に直列に接続可能であって、前記周辺機器のうち最上流の周辺機器と通信を行うための通信手段を有し、電源ON時あるいはリセット時に前記周辺機器から送られた初期情報に基づいて前記周辺機器の機能を操作部に表示させる制御手段を備えた画像形成装置において、前記制御手段は前記最上流の周辺機器から初期情報と初期情報送信完了情報を受信したとき、それまでに受信した前記初期情報に基づいて前記操作部へ前記機能の表示を開始させることを特徴とする。
【0007】
第2の手段は、第1の手段に係る画像形成装置と、前記画像形成装置に接続された複数の周辺機とから画像形成システムを構成したことを特徴とする。
【0008】
第3の手段は、第2の手段に係る画像形成システムにおいて、少なくとも最下流となり得る周辺機器は、最下流であることを認識する認識手段を備えていることを特徴とする。
【0009】
第4の手段は、第3の手段において、前記周辺機器は前記認識手段により自身が最下流であることを認識した場合、全ての初期情報を送信した後、初期情報送信完了情報を上流側の機器に送信することを特徴とする。
【0010】
第5の手段は、第2ないし第4のいずれかの手段において、前記制御手段は、最下流となり得ない周辺機器が最下流であることを認識した場合、異常と判断することを特徴とする。
【0011】
第6の手段は、第2の手段において、複数の前記周辺機器が前記画像形成装置の本体に直列に連結され、前記周辺機器から前記本体への通信は自機より本体に近い前記周辺機器を経由させて送信することを特徴とする。
【0012】
第7の手段は、第2ないし第6のいずれかの手段において、前記周辺機器のうち自機が前記本体に一番遠い最下流に位置する機器ではないと認識した場合には、前記自機は下流機からの初期情報送信完了情報の受信を待ち、下流側の機器から初期情報送信完了情報を受信したとき、前記自機の初期情報と下流機から送られてきた初期情報を前記自機の上流側の機器へ送った後に初期情報送信完了情報を送信することを特徴とする。
【0013】
第8の手段は、第2ないし第6のいずれかの手段において、前記制御手段は、最初の初期情報を受取ってから予め設定された時間、前記初期情報送信完了情報を受信しなかった場合、それまでに送られてきた情報に基づいて前記操作部へ機能の表示を開始させることを特徴とする。
【0014】
第9の手段は、第8の手段において、前記予め設定された時間は、任意に設定可能であることを特徴とする。
【0015】
なお、後述の実施形態では、周辺機器は第1ないし第3の後処理装置3,4,5、第1及び第2の給紙装置21,22、ADF23、画像形成装置は複写機2に、それぞれ対応し、これらのシステムの制御は後処理装置に搭載されたCPU31,41,51、給紙装置21,22に備えられたPCB21a,22aに搭載されたCPU、ADF23に備えられたPCB23Aに搭載されたCPU、及び複写機2本体に備えられたPCB2aに搭載されたCPUによって実行される。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、周辺機器から初期情報送信の完了を示す初期情報送信完了情報を初期情報送信完了後に送り、画像形成装置の制御手段は、前記情報を受信したとき、それまでに送られた初期情報を基に操作部へ機能の表示を開始させるので、メインとなる画像形成装置に接続された周辺機器すべての初期情報の送信完了時点を明確にし、ユーザの操作開始可能な状態までの時間を最小限にし、電源ON時の待ち時間を少なくすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
【0018】
図1及び図2は本発明の実施形態に係る画像形成システムの全体構成を示す図、図3及び図4は前記システム構成における通信手順を示す図、図5は前記システム構成における複写機の処理手順を示すフローチャート、図6は前記システム構成における後処理装置の処理手順を示すフローチャート、図7は操作部の表示画面を示す図、図8は複写機の処理手順を示すフローチャートである。
【0019】
図1において、本実施形態に係る画像形成システムは、画像形成装置としての複写機2、3台の後処理装置3,4,5、2台の給紙装置21,22、及び1台の自動原稿給送装置(ADF)23とから構成されている。複写機2には、第1ないし第3の3台の後処理装置3,4,5が前記複写機2に対して直列に連結されている。複写機2本体には、さらに第1及び第2の給紙装置21,22が連結され、複写機2本体上部には自動原稿給装装置(ADF)23が設置されている。また、複写機2本体には操作部24が設けられている。
【0020】
各後処理装置3,4,5には、CPU31,41,51が搭載され、複写機2本体、第1及び第2の給紙装置21,22、ADF23にはそれぞれCPUを搭載したPCB(Printed Circuit Board)2a,21a,22a,23aが設けられている。第1ないし第3の後処理装置3,4,5のCPU31,41,51はこの順で直列に複写機2本体のPCB2aに接続され、第1及び第2の給紙装置21,22のPCB21a,22aもこの順で直列に複写機2本体のPCB2aに接続され、ADF23のPCB23aも複写機2本体のPCB2aに接続されている。さらに、前記操作部24も複写機2本体のPCB2aと接続され、PCB2a側に操作入力データを送信するとともに、PCB2aからの表示指示に応じて操作表示を行う。なお、後述の制御は、図示しないROMに格納されたプログラムコードに従って図示しないRAMをワークエリアとして使用し、前記CPU31,41,51、及び前記PCB2a,21a,22a,23aに搭載されたCPUが実行する。なお、複写機2本体及びこの複写機2本体と各周辺機器間の制御は複写機2本体に搭載されたPCB2aに設けられたCPUが実行する。また、通信に必要な構成はPCB2a,21a,22a,23a及び各後処理装置のCPU31,41,51が搭載された図示しないPCB上に設けられている。
【0021】
前記のように構成されたシステムにおいて、複写機2本体の電源がONされると第1ないし第3の後処理装置3,4,5へ電源が供給され、通信開始待ちとなる。その後、複写機2が通信可能状態を第1の後処理装置3へ通知し(図3:ステップS101、図4:ステップS201)、第1の後処理装置3は複写機2へ自機の初期情報の送付を開始すると共に、自機の下流側に下流機が接続されているかいないかを確認(自機より複写機3から離れた側で接続された後処理装置の有無の確認)する(図3:ステップS102、S103)。ここでもし自機より下流側において後処理装置の接続が確認できなかったら、図2に示すように第3の後処理装置5が1台連結されただけで、他の後処理装置の連結無しと同じ接続状態となる。そこで、このように自機より下流側において後処理装置の接続が確認できない場合には、図4に示すように第3の後処理装置5は、自機が一番下流に接続されている装置と判断して、自機の初期情報を複写機2に送付し(ステップS202)、その送付を完了したことを確認した後、初期情報送信完了情報(以下、図では「初期情報完了情報」として示している。)を複写機2へ送る(ステップS203,S204)。従って、ここでは、自機より下流側において後処理装置の接続が確認できない場合に、自機に搭載されたCPUが、自機が最下流であることを認識する認識手段を構成する。
【0022】
複写機2は通信開始から初期情報送信完了情報が第1の後処理装置3から送られてくるのを待ち(図5:ステップS301)、前記初期情報送信完了情報が第1の後処理装置3から送られてきたとき(図5:ステップS302)、それまでに送られた初期情報に基づき、操作部24が表示可能なら表示を開始する(図5:ステップS303)。操作部24の表示例を図7に示す。図7(a)は正常時の表示例を示す図である。同図から分かるように、操作部24には、メッセージ表示部24a、枚数表示部24b、用紙表示選択部24c、変倍指定部24d、後処理選択部24e等の各部が設定され、コピーあるいはプリントするときの用紙、出力枚数、条件の設定、及び後処理の選択指示がこの表示部24の画面から可能となる。なお、これらの各設定、表示開始、表示内容等などの表示に関する制御は前記PCB2aに設けられたCPUによって行われる。
【0023】
また、第1の後処理装置3の下流に別の後処理装置が確認できた場合、すなわち、図1に示したように複数の後処理装置が複写機2に連結されている場合は、上流機から送られてくる初期情報を自機の初期情報と共に下流機へ送付すると共に(図3:ステップS102,S103)下流機から初期情報送信完了情報が送られてくるのを待つ。そして、下流機(図3:後処理装置5)から初期情報送信完了情報が送られてくる間、自機の初期情報を上流機側(図3:第2の後処理装置4では第1の後処理装置3に、第3の後処理装置5では第2の後処理装置4に)に送付する(図3:ステップS104)。
【0024】
第3の後処理装置5は自機の初期情報の送付が完了した後、初期情報送信完了情報を送信する(ステップS105)。第2の後処理装置4は下流機から初期情報送信完了情報を受信すると(ステップS105)、自機の初期情報送付状態を確認し、上流機から受け取った初期情報とともに自機の初期状態の送付が完了しているならば、初期情報送信完了情報を上流機へ送信し(ステップS108)、下流機から初期情報送信完了情報が送られて来た時に自機の初期情報の上流機側への送付が完了していないならば、自機の初期情報の送付完了を待ち、送付完了後、初期情報送信完了情報を上流機へ送信する(ステップS108)。このときに下流機から送られた初期情報は下流機から送られた順序で送付する(ステップS106、S107)のは言うまでもない。そして、複写機2本体で後処理装置が確認できなかった場合は、すぐに操作部24が表示可能なら表示を開始する。このように制御を行うことにより、接続された台数で最短で操作部24への表示が可能となる。
【0025】
図6はこのときの後処理装置3,4,5側の制御手順を示すフローチャートである。後処理装置では、まず、自機の初期情報の送信を開始し(ステップS401…図3:ステップS101,S102,S103)、自機の下流に後処理装置が接続されているか否かチェックする(ステップS402)。接続されていれば(ステップS402−YES)、下流機との通信を開始し(ステップS403)、下流機の初期情報が送られてきたら上流機への当該初期情報の送信を開始する(ステップS404…図3:ステップS104,S106,S107)。この動作を下流機から初期情報送信完了情報が送られてくるまで継続し(ステップS405−NO)、下流機から初期情報送信完了情報が送られてくると(ステップS405−YES…図3:ステップS105,S108)、自機の初期情報の送信完了を確認し(ステップS406)、送信が完了した時点で初期情報送信完了情報を上流機へ送信する(ステップS407…図3:ステップS108,S109)。
【0026】
ところで、図1のように構成されたシステムでは、少なくとも最下流の機器になり得る周辺機器となり得ない周辺機器がある。前者としては、フィニッシャ、トリマ(剪断装置)、メールボックスなどであり、後者としてはインサータ、パンチ(穴明け装置)、折り装置などである。
【0027】
そこで、システムを構成したときに、最下流機となり得ない機器が最下流機となっていた場合には、システムの構築が間違っていた、あるいは、さらに下流側の機器との接続状態に異常が生じて、自機が最下流と認識したということになる。これらはいずれにしても異常な状態であり、システムとして機能することはできない。これに対処するため、本実施形態では、複写機2本体の電源がONされると第1ないし第3の後処理装置3,4,5へ電源が供給され、通信開始待ちとなる。その後、複写機2が通信可能状態を第1の後処理装置3へ通知し、前述の図2を参照して説明した通信処理が開始される。
【0028】
複写機2のCPUは、通信開始から初期情報送信完了情報が第1の後処理装置3から送られてくるのを待ち、送られてきた初期情報と初期情報送信完了情報とから、送信されてきた情報から最下流機が最下流機となり得ない周辺機器であると判断したときには、操作部24の表示を切り換える。この切り換えは、例えば、図7(a)の正常時の表示の上に図7(b)に示すようなサービスマンコールと「制御出来ない組合わせを認識にしました。」というメッセージ表示24fをオーバーレイした切り換え、システムとして使用不能であることを明示する。
【0029】
図8はこのときの処理手順を示すフローチャートである。そこで、複写機2のCPUでは、後処理装置が接続の有無をチェックし(ステップS501)、後処理装置が接続されていれば(ステップS501−YES)、さらに初期情報送信完了情報が送られてきたかどうかをチェックし(ステップS502)、初期状態送付完了情報を受信すると(ステップS502−YES)、あるいは、ステップS501で後処理装置が接続されていない場合には、送られてきた情報に基づいて周辺機器の組み合わせを確認する(ステップS503)。そして、確認された組み合わせが制御可能か否かチェックし(ステップS504)制御可能なものであると判断されれば(ステップS504−YES)、送られてきた情報に基づいて操作部24の表示が開始され(ステップS505)、図7(a)に示したような表示が行われる。一方、制御可能なものではないと判断されれば(ステップS504−NO)、操作部24に前記図7(b)に示したような異常表示を行う(ステップS506)。
【0030】
また、複写機2本体2のCPUは、最初に初期情報を受け取ってから、予め設定された時間(タイムアウト時間)が経過しても前記初期情報と対応する初期情報送信完了情報を受信しなかった場合、それまでに送られてきた情報に基づいて操作部24にシステムの機能表示を開始させることができる。このときの初期情報送信完了情報の受取りのタイムアウト時間は、操作部24で図示しない時間設定画面を呼び出し、ユーザが任意に設定できる。これにより、例えば前記複写機2に連結可能な周辺機器の数により前記タイムアウト時間を決定すれば、ノイズなどの原因により、もし初期情報送信完了情報が送られない状況が発生しても、操作部が立ち上がらないという不具合を防ぐことができる。
【0031】
なお、本実施形態では、後処理装置を例にとって説明しているが、連結が可能な給紙装置やADFの場合も同様の制御が可能である。
【0032】
このように本実施形態によれば、
1)接続された周辺機の初期情報送信完了がわかり、その情報を基に操作部へ接続された周辺機の機能を表示しているので、複数の周辺機が様々な組合せで接続されても、その組合せで最短の時間で操作部を立ち上げることができる。
2)初期情報送信完了情報の受取り時間のタイムアウト時間を、その複写機に連結に接続可能な数により決定しているので、ノイズなどで、もし初期情報送信完了情報が送られない状況が発生しても、操作部が立ち上がらないという不具合を防ぐことができる。
3)最短の時間で操作部を立ち上げ、また、初期情報送信完了情報が送られない状況が発生しても、操作部が立ち上がらないという不具合を防ぐことができるので、電源ON時の待ち時間が少ない使い勝手の良いシステムを提供することができる。
等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体のシステム構成を示す図で、複数台の周辺機器が複写機本体に連結された状態を示す。
【図2】本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体のシステム構成を示す図で、周辺機器の下流側に他の周辺機器が連結されていない状態を示す。
【図3】図1のシステム構成における通信手順を示す図である。
【図4】図2のシステム構成における通信手順を示す図である。
【図5】図1及び図2のシステム構成における複写機の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】図1及び図2のシステム構成における後処理装置の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】操作部の表示画面を示す図で、(a)は正常時の、(b)は異常発生時の表示状態をそれぞれ示す。
【図8】異常検知時の複写機本体の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0034】
1 画像形成装置
2 複写機
3,4,5 後処理装置
21,22 給紙装置
23 ADF
31,41,51 CPU
2a,21a,22a,23a PCB
24 操作部
24f 異常表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの周辺機器が装置本体に直列に接続可能であって、前記周辺機器のうち最上流の周辺機器と通信を行うための通信手段を有し、電源ON時あるいはリセット時に前記周辺機器から送られた初期情報に基づいて前記周辺機器の機能を操作部に表示させる画像形成装置において、
前記最上流の周辺機器から初期情報と初期情報送信完了情報を受信したとき、それまでに受信した前記初期情報に基づいて前記操作部へ前記機能の表示を開始させることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1記載の画像形成装置と、
前記画像形成装置に接続された複数の周辺機と、
からなる画像形成システム。
【請求項3】
請求項2記載の画像形成システムにおいて、
少なくとも最下流となり得る周辺機器は、最下流であることを認識する認識手段を備えていることを特徴とする画像形成システム。
【請求項4】
請求項3記載の画像形成システムにおいて、
前記周辺機器は前記認識手段により自身が最下流であることを認識した場合、全ての初期情報を送信した後、初期情報送信完了情報を上流側の機器に送信することを特徴とする画像形成システム。
【請求項5】
請求項2ないし4のいずれか1項に記載の画像形成システムにおいて、
前記制御手段は、最下流となり得ない周辺機器が最下流であることを認識した場合、異常と判断することを特徴とする画像形成システム。
【請求項6】
請求項2記載の画像形成システムにおいて、
複数の前記周辺機器が前記画像形成装置の本体に直列に連結され、前記周辺機器から前記本体への通信は自機より本体に近い前記周辺機器を経由させて送信することを特徴とする画像形成システム。
【請求項7】
請求項2ないし6のいずれか1項に記載の画像形成システムにおいて、
前記周辺機器のうち自機が前記本体に一番遠い最下流に位置する機器ではないと認識した場合には、前記自機は下流機からの初期情報送信完了情報の受信を待ち、下流側の機器から初期情報送信完了情報を受信したとき、前記自機の初期情報と下流機から送られてきた初期情報を前記自機の上流側の機器へ送った後に初期情報送信完了情報を送信することを特徴とする画像形成システム。
【請求項8】
請求項2ないし6のいずれか1項に記載の画像形成システムにおいて、
前記制御手段は、最初の初期情報を受取ってから予め設定された時間、前記初期情報送信完了情報を受信しなかった場合、それまでに送られてきた情報に基づいて前記操作部へ機能の表示を開始させることを特徴とする画像形成システム。
【請求項9】
請求項8記載の画像形成システムにおいて、
前記予め設定された時間は、任意に設定可能であることを特徴とする画像形成システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−90274(P2008−90274A)
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−167829(P2007−167829)
【出願日】平成19年6月26日(2007.6.26)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】