説明

画像形成装置

【課題】 用紙の搬送不良に対するメンテナンス性の向上を図る。
【解決手段】 画像形成装置では、用紙を停止するための基準タイミング(基準トリガ)と基準タイミングからの経過時間が入力されて、処理の実行開始が指示されると、基準タイミングとして設定されている動作が実行されたか否かを確認し、動作が実行されることにより、タイマーをスタートさせる。この後、設定された時間だけ経過してタイマーがタイムアップすると用紙を停止させる(ステップ100〜118)。これにより、搬送路上の任意の位置に的確に用紙を停止させることができ、また、搬送を停止した用紙の状態から搬送不良の要因の推定を行うことができるので、効率的で的確なメンテナンスが可能となると共に、メンテナンスのために装置の稼動効率が大きく低下してしまうのを防止することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の搬送路に沿って用紙を搬送しながら画像を形成して送り出す画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
プリンタ、複写機、ファクシミリ、或いはこれらの機能を併せ持つ複合機などの画像形成装置では、電子写真プロセスを用いて画像形成用の用紙に画像データに応じた画像を形成する。このような画像形成装置では、画像データに応じたトナー像を感光体ドラム上に形成し、このトナー像を用紙に転写した後、加圧及び加熱することにより用紙に定着させる。
【0003】
このような画像形成装置においては、多数のローラを用いて用紙の搬送路が形成されており、給紙トレイから引き出した用紙を、この搬送路に沿って搬送しながら画像形成を行って、画像を形成した用紙を機外へ送り出すようになっている。
【0004】
ところで、画像形成装置では、用紙の搬送路を形成するローラ等の磨耗などの経時的な変化や、ローラの駆動に用いるモータやクラッチなどの各種のデバイスの経時変化などによって用紙の搬送性が変化することから、用紙折れ、シワ等の発生、用紙スキューの発生、やジャム等の搬送不良が生じることがある。また、ローラ等に汚れが生じると、この汚れが用紙に転写するなどして、画像を形成した用紙に汚れなどの仕上がり品質の低下を生じさせてしまうことがある。
【0005】
このような搬送不良が頻繁に生じると、装置のメンテナンスが必要となることから、用紙のトータル枚数と用紙搬送路内のジャムポイントに配置されているジャムセンサによるジャム検知枚数からジャム発生率を演算し、ジャム発生率が予め設定している限界値を越えると報知してメンテナンスを要求するようにした提案がなされている(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
また、メンテナンス時に用紙の搬送不良が、不良個所の特定が容易であるが、必ずしもメンテナンス時に発生するものでなければ、搬送不良の要因の特定が難しく、このためにメンテナンス作業に時間がかかり、装置の稼動停止時間が長くなってしまう。
【0007】
ここから、用紙の搬送路に沿って配置した複数のジャム検知センサによって、ジャム検知を行うと共に、ジャム検知センサの信号からジャム原因を判定し、原因別のジャム発生回数をカウントしてジャム発生割合データ等を演算し記憶しておくことにより、メンテナンス時にジャムに関する情報を迅速に把握できるようにした画像形成装置の提案がなされている(例えば、特許文献2参照。)。
【0008】
しかしながら、ジャム(紙詰まり)は、上記提案などを用いることによりある程度の要因特定は可能とあるが、用紙折れ、紙シワ、ローラ汚れなどの搬送途中で用紙が受けるダメージや、用紙スキューなどは、用紙が排出されて分かることが多く、搬送路中に設けているジャム検知センサなどのセンサによって検出することが困難である。
【0009】
このために、これらの搬送不良は、原因の特定が極めて難しく、メンテナンス時間や作業工数もかかってしまうと共に、装置を使用できなくなるダウン時間も長くなってしまうということが問題となっている。
【特許文献1】特開平4−179654号公報
【特許文献1】特開平4−214573号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、搬送路途中で用紙が受けるダメージを受ける位置や要因の特定が容易となり、メンテナンス性の向上が図られる画像形成装置を提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために本発明は、給紙トレイに収容されている用紙を搬送手段によって取出すと共に搬送しながら、画像形成手段によって該用紙に画像を形成する画像形成装置であって、停止位置を設定する設定手段と、前記用紙が前記設定位置に達するタイミングで前記搬送手段の作動を停止する搬送制御手段と、を含むことを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、設定手段によって用紙の停止位置が設定されることにより、設定された停止位置まで用紙を搬送して停止する。これにより、用紙を搬送路上の所望の位置に停止させることができる。
【0013】
搬送途中で停止させた用紙から異常の有無を確認することにより、用紙に異常が生じさせる要因が、停止位置の上流側2あるか下流側にあるかを判定することができ、これを繰り返すことにより、用紙にジャム、用紙折れ、シワ、用紙スキューなどや汚れを生じさせる要因を、短時間で的確に推定することができる。
【0014】
したがって、用紙の搬送不良が生じたときにも、メンテナンスに要する時間を短くすることができるので、稼動効率が低下するのを抑えることができる。
【0015】
このような本発明では、前記設定手段によって前記給紙トレイからの前記用紙の取出し開始を基準タイミングとして、該基準タイミングからの経過時間が設定されるときに、前記搬送制御手段が前記基準タイミングから前記経過時間が経過したときに前記用紙の搬送を停止するものであれば良い。
【0016】
本発明は、前記設定手段によって、前記用紙の停止位置として用紙搬送のためのデバイスと動作と、該デバイスの動作を基準タイミングとした経過時間が設定されるときに、前記搬送制御手段が前記基準タイミングから前記経過時間が経過したときに前記用紙の搬送を停止するものであっても良く、前記搬送手段によって形成される前記用紙の搬送路に沿って、用紙の通過を検出する検出手段が設けられているときに、前記設定手段によって前記検出手段の何れか一つが設定されることにより、前記搬送制御手段が、前記設定された検出手段が前記用紙を検出したときに搬送を停止するものであっても良い。
【0017】
また、本発明は、前記搬送手段によって形成される前記用紙の搬送路に沿って、用紙の通過を検出する検出手段が設けられているときに、前記設定手段によって前記検出手段の何れか一つが設定されることにより、前記搬送制御手段が、前記設定された検出手段が前記用紙を検出したときを基準タイミングとして、該基準タイミングからの経過時間が設定されるときに、前記搬送制御手段が前記基準タイミングから前記経過時間が経過したときに前記用紙の搬送を停止するものであっても良い。
【0018】
さらに、本発明は、前記設定手段によって前記用紙の搬送路上での停止位置が設定されることにより、前記搬送制御手段が、該停止位置で前記用紙の搬送を停止することができる。すなわち、ディスプレイ等に用紙の搬送路(搬送経路)を表示し、表示上で停止位置を指定することにより、指定された停止位置で用紙が停止されるようにする。
【0019】
このときには、前記設定手段によって設定された停止位置から、前記用紙搬送のためのデバイスの動作の何れかから基準タイミングを設定する基準タイミング設定手段と、設定された基準タイミングから前記設定された停止位置までの搬送時間を設定する時間設定手段を含むことができ、又、前記搬送手段によって形成される前記用紙の搬送路に沿って、用紙の通過を検出する検出手段が設けられているときに、前記設定手段によって設定された停止位置から前記検出手段を設定する検出設定手段を含むことができる。
【0020】
すなわち、本発明は、用紙の搬送や用紙の搬送に関連する各種のデバイスの動作を基準タイミングとして、該基準タイミングと搬送時間に基づいて用紙12の搬送を停止するか、用紙が設定位置に達すると判断されるタイミングで用紙の搬送を停止可能とするものであれば良い。
【0021】
さらに、本発明は、前記用紙の搬送時に、前記画像形成手段の動作を停止するものであることが好ましく、これにより、用紙に付着する汚れの有無を的確に判定することが可能となる。
【発明の効果】
【0022】
以上説明したように本発明によれば、所望の位置で用紙の搬送を停止することができるので、搬送を停止した用紙の状態から、用紙の搬送不良を引き起こす要因の推定を短時間で簡単に行うことができるという優れた効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下に図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。図1には、本実施の形態に適用した画像形成装置10の概略構成を示している。なお、画像形成装置としては、プリンタ、複写機、ファクシミリ或いはこれらの機能を併せ持つ複合機などの適用が可能であるが、以下では、これらの基本的機能を備えたプリンタを例に説明する。
【0024】
画像形成装置10は、画像形成に用いる用紙12が装填される給紙部14、電子写真プロセスによって用紙12に画像を形成するプリントエンジン(画像形成部)16及び、用紙12の搬送を担う搬送部18によって形成されている。
【0025】
プリントエンジン16は、感光体ドラム20が設けられた現像モジュール22及び、レーザービーム等を用いたROS(Raster Optical Scanner)等の露光手段(図示省略)等を備えている。
【0026】
現像モジュール22では、帯電器等を用いて感光体ドラム20の表面を均一に帯電させた後に、画像データに応じてレーザービームを走査して露光することにより感光体ドラム20上に静電潜像を形成する。また、現像モジュール22では、感光体ドラム20に形成した静電潜像に対してトナー現像を施すことにより画像データに応じたトナー像(例えば黒(K)色のトナー像)を形成する。
【0027】
プリントエンジン16には、感光体ドラム20に対向して転写ベルト24が設けられており、用紙12が感光体ドラム20と転写ベルト24の間の転写位置へ供給(給紙)される。このときに、プリントエンジン16では、用紙12と感光体ドラム20に形成したトナー像を重ねながら用紙12を感光体ドラム20と転写ベルト24によって挟持する。これにより、プリントエンジン16では、感光体ドラム20に形成されているトナー像を、用紙12に転写しながら送り出す。
【0028】
なお、本実施の形態では、プリントエンジン16として例えば、黒(K)色のトナーを用いた単色画像を形成するようにしているが、プリントエンジン16としては、カラー画像の形成が可能なものであっても良い。
【0029】
このときには、K色に加えて、Y(イエロー)、M(マゼンタ)C(シアン)の各色の現像モジュールを用い、印刷用として入力される画像データ(カラー画像データ)をRIP処理することによりY、M、C、Kの各色成分のデータ(ラスタデータ)を生成し、それぞれのラスタデータを用いて、各色の感光体ドラムを走査露光すると共に、Y、M、C、Kの各色のトナーを用いてトナー現像を行うことにより形成したトナー像を、これらのトナー像を用紙12に重畳しながら転写し、用紙12にフルカラーのトナー像を形成するものであれば良い。
【0030】
プリントエンジン16には、定着モジュール(定着器)26が設けられている。この定着モジュール26は、図示しないヒータによって所定の温度に加熱された定着ローラ28を備えている。定着モジュール26では、トナー像が転写された用紙12を、定着ローラ28によって挟持することにより加圧しながら加熱する。これにより、トナー(トナー像)が溶融して用紙12に定着され、用紙12に画像データに応じた画像が形成される。
【0031】
給紙部14には、それぞれに多数枚の用紙12を積層して収容可能とする複数の給紙トレイ30が設けられている。なお、本実施の形態では、比較的小サイズの用紙12を収容する給紙トレイ30A、30Bと、比較的大きいサイズの用紙12まで収容が可能な給紙トレイ30C、30Dを設けている(以下、総称するときには、給紙トレイ30とする)。
【0032】
一方、搬送部18は、給紙トレイ30のそれぞれから取り出した用紙18を搬送する送出し搬送路32、送出し搬送路32を搬送された用紙12を転写位置へ搬送するレジ搬送路34、定着モジュール26から送り出される用紙12を機外へ向けて搬送する排出搬送路36を備えている。
【0033】
給紙トレイ30から取り出された用紙12は、送出し搬送路32、レジ搬送路34を経て転写位置へ給紙され、画像が形成された用紙12は、排出搬送路36を通過して、図示しない排出トレイへ送り出される。なお、画像形成装置10には、用紙12の排出側に後処理装置を設けることができ、このときには、用紙12が排出搬送路36から後処理装置へ送り込まれる。
【0034】
搬送部18は、排出搬送路36から分岐した反転搬送路38が設けられている。定着モジュール26から送り出された用紙12が、この反転搬送路38へ送り込まれることにより搬送方向が反転され、この反転搬送路38から排出搬送路36へ用紙12が戻されることにより、用紙12は画像形成面が下向きで排出トレイへ排出される。
【0035】
また、搬送部18には、反転搬送部38から分岐した両面搬送路40が設けられている。この両面搬送路40は、反転搬送路38とレジ搬送路34を連結しており、反転搬送路38から送り込まれる用紙12をレジ搬送路34へ搬送する。
【0036】
これにより、用紙12は、最初の画像形成面が下向きで転写位置へ給紙され、表裏両面への画像形成(両面印刷)が可能となる。
【0037】
一方、画像形成装置10には、CPU、ROM、ROM等がバスによって接続されたマイクロコンピュータを備え、このマイクロコンピュータに図示しない各種のハードウェアが接続されている。
【0038】
これにより、図2に示すように、画像形成装置10には、画像処理部42及びプリントコントローラ44が形成されている。また、画像形成装置10は、図示しないネットワークインターフェイスを介して、パーソナルコンピュータやワークステーション等の画像処理端末と接続され、これにより、用紙12に形成する画像データを含む印刷ジョブが入力される。なお、画像形成装置10が、画像読取部(スキャナ部)を備えた複写機を形成しているときには、印刷用の画像データがスキャナ部によって読み込まれて入力される。
【0039】
画像処理部42は、入力された印刷用の画像データに対して所定の画像処理を施す。これと共に、画像処理を施した画像データから、感光体ドラム20(図1参照)の走査露光に用いるラスタデータ(ビットマップデータ)を生成するRIP処理を施す。これにより、用紙12に、画像データに応じた画像が形成可能となるようにする。
【0040】
プリントコントローラ44は、画像処理部42の処理制御と共に、プリントエンジン16及び搬送部18(給紙部14を含む)を形成している各種のデバイスの作動制御を行う。このとき、プリントコントローラ44は、印刷設定及び各種のセンサからの入力に基づいて作動制御を行うことにより、画像データに応じた画像を用紙12に形成する。
【0041】
また、画像形成装置10には、操作パネル46が設けられている。操作パネル46は、各種の情報を表示するディスプレイと共に、ディスプレイの表示に基づいたキー入力が可能となっている。なお、このような操作パネル46としては、例えば、ディスプレイと操作キーが一体となったタッチパネルなどを用いることができる。
【0042】
操作パネル46は、プリントコントローラ44に接続している。画像形成装置10では、各種のUI(ユーザーインターフェイス)を操作パネル46に表示し、このUIを用いて各種の設定や設定情報の確認が可能となっている。プリントコントローラ44には、このUIが記憶されており、このUIを用いた各種の設定情報の表示、設定の入力が可能となっている。プリントコントローラ44では、入力された設定情報を記憶し、記憶している設定情報に基づいた各種のデバイスの制御を行うようになっている。
【0043】
一方、図1に示すように、搬送部18には、各用紙搬送路(送出し搬送路32、レジ搬送路34、排紙搬送路36、反転搬送路38、両面搬送路40)にローラが設けられている。また、図2に示すように、搬送部18には、ローラの回転駆動源となる複数のモータ50と、ローラへのモータ50の駆動力を断続する多数のクラッチ52(例えば、クラッチ52を駆動するソレノイド)などが設けられている。
【0044】
これらのデバイスは、プリントコントローラ44に接続しており、プリントコントローラ44は、これらのデバイスの作動を制御することにより、印刷設定に基づいて選択した給紙トレイ30からの用紙12の取り出し、取り出した用紙12の給紙、画像が形成された用紙12の排紙搬送を行う。
【0045】
例えば、図1に示すように、給紙トレイ30のそれぞれには、フィードローラ54が設けられており、このフィードローラ54が連結されたモータ(フィードモータ)50(図2参照)が駆動されることにより、給紙トレイ30から用紙12が取り出される。
【0046】
また、フィードローラ54の送出し搬送路32側には、送出しローラ56が設けられ、送出し搬送路32には、複数の搬送ローラ58が設けられている。送出しローラ56及び搬送ローラ58は、クラッチ52を介して、送出し用のモータ50に連結されており、モータ50及びクラッチ52が作動することより回転し、フィードローラ54によって給紙トレイ30から取出された用紙12をレジ搬送路34へ向けて搬送する。
【0047】
なお、画像形成装置10には、図示しない手差しトレイが設けられ、この手差しトレイに対応してフィードローラ54及び送出しローラ56が設けられており、これにより、用紙12を手差しトレイけらレジ搬送路34へ搬送可能となっている。
【0048】
レジ搬送路54には、プリレジローラ60及びレジローラ62が設けられており、それぞれがモータ50の駆動によって回転駆動される。これにより、送出し搬送路32からレジ搬送路34に送り込まれる用紙12が転写位置へ搬送される。なお、レジローラ62は、感光体ドラム20への画像形成に同期して回転駆動されて用紙12を転写位置へ送り込む。
【0049】
排出搬送路36には、排紙ローラ64が設けられ、反転搬送路38には、反転搬送ローラ66が設けられている。両面搬送路40には、複数の両面搬送ローラ68が設けられている。排紙ローラ64、反転搬送ローラ66及び両面搬送ローラ68のそれぞれは、直接、又はクラッチ52、ワンウェイクラッチ(図示省略)を介して、モータ50に連結され、対応するモータ50が作動することにより、回転駆動可能となっている。
【0050】
これにより、画像形成装置10では、用紙12の排紙搬送や、画像形成面を反転した排紙搬送及び、両面印刷用の搬送が可能となっている。
【0051】
一方、搬送部18には、各搬送路に設けられているローラの間に、用紙12の通過を検出する多数のセンサ70が設けられている。図2に示すように、これらのセンサ70は、プリントコントローラ44に接続しており、これにより、プリントコントローラ44では、用紙12が適正なタイミングで搬送されているか否かの検出が可能となっている。
【0052】
すなわち、プリントコントローラ44は、センサ70を用いることにより、用紙12のジャム(紙詰まり)検出が可能となっている。
【0053】
なお、図1に示すように、レジ搬送路34には、センサ70としてプリレジセンサ70A及びレジセンサ70Bが設けられており、プリントコントローラ44では、プリレジセンサ70A及びレジセンサ70Bの検出結果に基づいてレジローラ62を回転駆動することにより、用紙12の適正な位置に画像転写が可能となるようにしている。
【0054】
このように構成されている画像形成装置10では、印刷ジョブが入力されることにより印刷ジョブ上での印刷設定に基づいて、印刷機能の設定を行う。このときに、画像形成装置10では、画像を形成する用紙12のサイズや紙種に基づいて、用紙12を取出す給紙トレイ30を選択する。
【0055】
画像形成装置10では、印刷機能の設定を及び給紙トレイ30の選択を行うと、印刷機能の設定に基づいた画像処理及びRIP処理を行い、感光体ドラム20への走査露光及びトナー現像を行う。
【0056】
これと共に、画像形成装置10では、選択した給紙トレイ30に対応するフィードローラ54、送出しローラ56及び搬送ローラ58を回転駆動することにより、用紙12の取出し及び搬送を行う。
【0057】
この後に、画像形成装置10では、プリレジセンサ70A及びレジセンサ70Bの検出結果と、感光体ドラム20へのトナー像の形成に同期して、レジローラ62を回転駆動することにより、用紙12を転写位置へ送り込み、トナー像の転写及び定着処理を行った後、画像を形成した用紙12を排紙ローラ64によって送出す。
【0058】
また、画像形成装置10では、印刷機能の設定に基づいて、用紙12を反転搬送路38へ送りこんだ後に排紙したり、反転搬送路38から両面搬送路40へ送り込むことにより、両面印刷を行うようにしている。
【0059】
一方、画像形成装置10に設けているプリントコントローラ44では、センサ70によって用紙12の搬送を検出することにより、用紙12のジャム(紙詰まり)検出を行い、用紙12のジャムを検出したときに、用紙12の搬送を停止する。すなわち、モータ50の駆動を停止する。
【0060】
ところで、画像形成装置10に設けているプリントコントローラ44では、装置のメンテナンス等を行うメンテナンスモードで、用紙12を搬送するときの基準タイミングと、基準タイミングからの経過時間等の用紙12の停止条件を入力することにより、入力された停止条件に基づいたタイミングで、用紙12の搬送を意図的に停止できるようになっている。これにより、画像形成装置10では、各搬送路上での用紙12の状態の確認が可能となるようにしている。
【0061】
用紙12の搬送に用いるフィードローラ54や送出しローラ56、搬送ローラ58、プリレジローラ60、レジローラ62、排紙ローラ64、反転搬送ローラ66及び両面搬送ローラ68、これらのローラを回転駆動するモータ50、ローラとモータ50を連結するクラッチ52(ワンウェイクラッチを含む)などのデバイスには、経時的な劣化や性能変化などが生じることがある。
【0062】
このような用紙12の搬送に用いるデバイスの性能変化は、用紙12に紙折れや、シワなどを生じさせたり、用紙スキューを生じさせ、さらに、ジャムを発生させることがある。また、ローラの表面に汚れが生じると、この汚れが用紙12に転写して、用紙汚れを生じさせてしまうことがある。なお、以下では、これらの用紙12の以上を、用紙12の搬送不良として説明する。
【0063】
これにより、画像を形成した用紙12の仕上がり品質が低下してしまうために、用紙12の搬送不良の要因を特定して改修を行う必要がある。
【0064】
画像形成装置10に設けているプリントコントローラ44では、意図的に用紙12の搬送停止を行うときに、基準タイミングをトリガとして基準タイミングから用紙12の搬送を停止するまでの時間を設定可能とするUIが記憶されており、画像形成装置10では、このUIを操作パネル46の図示しないディスプレイに可能となっている。なお、このようなUIとしては、基準タイミングと停止までの時間の入力が可能であれば任意の構成を適用することができる。
【0065】
プリントコントローラ44は、基準タイミング及び時間が設定されると、基準タイミングをトリガとして、設定された時間に用紙12の搬送を停止するようにしている。
【0066】
画像形成装置10では、用紙12の搬送速度等から、基準タイミングごとに、経過時間と、そのときの用紙12の先端が搬送路上の位置の概略が設定されており、この設定を用いることにより、用紙12を所望の位置に停止できるようにしている。
【0067】
図3には、トリガとなる基準タイミングと、経過時間(時間)及び、そのときの用紙12の先端の凡その位置の一例を示している。なお、図3では、時間(msec)は、t1、t2、・・の順で大きく(長く)なっており、t1が最も短く、t15が最も長い。また、この時間は一例を示すものであり、用紙12の搬送速度及び基準タイミング(トリガ)と停止位置までの搬送路長(パス長)から演算等によって設定することができる。
【0068】
画像形成装置10でメンテナンスを行うときには、この図表を用いることにより用紙12の停止位置の選択が可能となっている。すなわち、搬送路上の所望の位置に用紙12を停止させることが可能となる。なお、図3では、一例として、給紙トレイ30A〜30Dのそれぞれを、給紙トレイA〜Dとしている。
【0069】
画像形成装置10では、この基準タイミングとなるトリガと経過時間に基づいた用紙12の搬送停止を行うことにより、用紙12の搬送不良を発生させている位置の特定が可能となるようにしている。
【0070】
図4には、その異常確認処理の一例を示している。このフローチャートは、画像形成装置10のメンテナンスを行うサービスマン等が、メンテナンスモードへ移行することにより実行される。画像形成装置10では、このメンテナンスモードで、用紙12に画像を形成せずに、用紙12を白紙の状態で搬送するようになっており、これにより、用紙12の汚れの付着の有無を的確に判定できるようにしている。
【0071】
このフローチャートでは、最初のステップ100でトリガとなる基準タイミング(基準トリガ)及び設定時間の入力を行うためのUIを表示し、基準タイミング及び設定時間の入力が可能となるようにし、ステップ102では、入力が終了したか否かを確認する。
【0072】
ここで、基準タイミング及び設定時間が入力されるとステップ102で肯定判定してステップ104へ移行する。このステップ104では、入力された基準タイミング及び設定時間を読み込み、ステップ106では、基準タイミングとタイマの設定を行う。
【0073】
この後、ステップ108では、用紙搬送(異常確認)を実行するか否かを確認し、例えば、操作パネル46に設けているか、ディスプレイに表示したスタートボタン(実行ボタン)が操作されることにより、ステップ108で肯定判定する。
【0074】
これにより、ステップ110へ移行して、モータ50の駆動して用紙12の搬送を開始する。これと共に、ステップ112では、基準トリガが実行されたか否か(基準タイミングに達したか否か)を確認し、基準トリガが実行されるとステップ112で肯定判定してステップ114へ移行し、図示しないタイマーをスタートさせる。
【0075】
この後、ステップ114では、タイマーがタイムアップしたか否か、すなわち、設定時間に達したか否かを確認し、設定時間に達してタイマーがタイムアップするとステップ114で肯定判定してステップ116へ移行し、用紙12の搬送用のモータ50を停止する。
【0076】
これにより、用紙12は、基準トリガと設定時間に応じた搬送路上の位置で停止する。
【0077】
このようにして搬送路上で停止させた用紙12を取出し、用紙12の状態を確認することにより用紙12の搬送異常の要因の推定が可能となる。
【0078】
すなわち、停止した用紙12に紙折れ、シワ、スキュー、汚れなどの異常が生じているときには、その停止位置よりも上流側のデバイスに、異常を生じさせる要因があると判断でき、また、停止した用紙12正常な状態であれば、異常を発生させる要因が、その停止位置よりも下流側にある判断することができる。
【0079】
ここから、用紙12の停止位置を変えて試行することにより、搬送異常を生じさせる要因の的確な推定が可能となる。
【0080】
また、用紙12のジャムが生じたときには、ジャムを生じさせる要因は、実際に用紙12が停止している位置の上流側にあるため、用紙12をジャム時の停止位置よりも上流側で停止させることにより、ジャムを生じさせる要因の特定が可能となる。
【0081】
例えば、図5に示すように、フィードローラ54から送出された用紙12が送出しローラ56を通過し、送出しローラ56の下流側のセンサ70の手前で、ジャムによって停止したときには、送出しローラ56の手前で用紙12が停止するように、基準タイミングと時間を設定して、異常確認処理を行う。
【0082】
この結果、用紙12の先端が設定した位置よりも手前で停止し、かつ、紙折れないしシワなどのダメージを受けているときには、ジャムの要因が、今回の停止位置よりも上流側(給紙トレイ30側)にあると推定することができる。
【0083】
ここから、次に、フィードローラ54を形成するローラ対54Aの手前側で用紙12の先端が停止するように基準タイミング及び時間を設定する。
【0084】
このときに、用紙12が設定通りに停止し、かつ、用紙折れやシワ等のダメージを受けていなければ、ジャムの要因がローラ対54Aにあると推定することができる。
【0085】
ここで、ローラ対54Aの表面状態を確認に、用紙12にダメージを与えるような表面状態の異常などがあれば、それを解消する処置を施せばよく、これにより、ジャムが解消されれば、ローラ対54Aの異常によってダメージを受けた用紙12が、次の搬送ローラ56と干渉し、その結果としてジャムが生じていたと、的確に判断することができる。
【0086】
このように、画像形成装置10では、用紙12を搬送路上の任意の位置に停止可能となっているので、ジャム等の異常は勿論、用紙折れ、シワ、スキュー、ローラ汚れ等の用紙の搬送異常が生じたときに、その要因を的確に推定することができる。
【0087】
一般に、画像形成装置10では、装置のカバー等を空けたときに用紙12の搬送を停止するインターロック機構が設けられており、このインターロック機構を用いることにより、用紙12を搬送路上で停止させることが可能となる。すなわち、用紙12の搬送を開始し、時間を見計らって装置のカバーを開けることにより用紙の搬送を停止させることができる。
【0088】
しかし、この方法では、用紙12の搬送速度の低いときには、何度か試行することにより、所望の位置に近い位置で用紙12を停止させることが可能となるかもしれないが、搬送速度が速く、高速印刷が可能な画像形成装置10では、用紙を所望の位置に停止させることが極めて難しく、また、停止位置を僅かにずらすことはさらに難しく、実質的に困難となる。
【0089】
これに対して、画像形成装置10では、基準トリガ(基準タイミング)と時間を設定することにより、この設定に応じて用紙12の搬送を停止できるので、所望の位置に、用紙12を的確に停止することができ、また、停止位置の僅かな変更も容易となる。
【0090】
これにより、大容量(収容する用紙12の量が多い)で、多数枚の用紙12に、短時間で連続して画像形成(印刷処理)が可能な画像形成装置10であっても、的確なメンテナンスを短時間で行うことができ、メンテナンスや用紙12の搬送不良によって装置の稼動が停止している時間を短くすることができる。したがって、用紙12の搬送不良やそのメンテナンスのために、画像形成装置10の稼動効率が大きく低下するのを抑えることが可能となる。
【0091】
一方、以上の説明では、基準タイミング(基準トリガ)と基準タイミングに対する時間に基づいて用紙12の搬送を停止するようにしたが、停止位置の設定はこれに限るものではない。
【0092】
例えば、停止位置を設定するためのUIとして操作パネル46上に用紙12の搬送路を表示し、タッチ操作等によって、搬送路上での停止位置を指定することにより、指定された位置で用紙12が停止するように制御するものであっても良い。
【0093】
このときには、指定された搬送路上の位置から、プリントコントローラ44上で、基準タイミングと時間を設定する方法を適用することができる。
【0094】
図6には、その処理の一例を示している。なお、図6のフローチャートで図4のフローチャートと同一の処理には、同一のステップ番号を付与してその説明を省略する。
【0095】
このフローチャートでは、最初のステップ120で、操作パネル46のディスプレイ上に、設定画面として用紙12の搬送路の概略を表示する。ここから、用紙12の停止位置を指定することにより、ステップ102で肯定判定してステップ122へ移行する。
【0096】
このステップ122では、入力された停止位置を読み込み、ステップ124では、読み込んだ停止位置から、基準タイミング(基準トリガ)と、基準トリガからの時間を設定する。
【0097】
この後に、実行開始が指示されることにより、設定した基準トリガ及び時間で用紙12の搬送を停止する(ステップ108〜118)。
【0098】
このようにして搬送を停止した用紙12の状態や、実際の停止位置などから、用紙12に搬送不良を生じさせる要因を推定することができる。
【0099】
また、搬送路上の位置を指定する方法を用いるときには、搬送路に設けているセンサ70を用いる方法がある。図7には、このときの処理の一例を示している。なお、図7のフローチャートで、図4又は図6と同一の処理には、同一のステップ番号を付与してその説明を省略する。
【0100】
このフローチャートでは、停止位置が指定されると、ステップ126で、その近傍のセンサ70を設定する。この後に、処理の実行が指示されると、用紙12の搬送を開始する。これと共に、ステップ128では、設定したセンサ70が用紙12を検出したか否かを確認し、設定したセンサ70が用紙12を検出すると、ステップ128で肯定判定してステップ118へ移行し、用紙12の搬送を停止する。これにより、指定した位置で用紙12を的確に停止することができる。
【0101】
また、センサ70を用いて用紙12を停止するときには、基準タイミングを設定し、この基準タイミングから用紙12の搬送を停止するまでの時間を計測することがより好ましく、これにより、用紙が停止位置に達するまでの所要時間が適切な否かを判断することができる。
【0102】
さらに、用紙12の停止位置の設定は、これらに限るものではなく、用紙12の搬送するときの任意のタイミングを基準タイミングとして、この基準タイミングに基づいて用紙12の搬送停止を行うものであっても良い。
【0103】
例えば、用紙12の搬送に用いるモータ50やクラッチ52等のコンポーネントの中で、指定したコンポーネント(モータ50、クラッチ52などの一つ)の動作開始を基準タイミングとして用いても良い。
【0104】
また、用紙12の搬送を開始するときのスタートボタンの操作を基準タイミングとして、この基準タイミングに対する搬送時間を設定するようにしても良い。
【0105】
さらに、画像形成装置10が、用紙12を搬送するときに、基準ピッチを設定し、設定した基準ピッチの間隔で用紙12を搬送するように制御(ピッチ基準制御)するようにプログラムされているときには、基準ピッチをトリガとして、設定時間に基づいて用紙12の搬送を停止するものであっても良い。
【0106】
すなわち、用紙12を搬送するときのソフト的な動作タイミングを基準タイミングとして用いることができる。
【0107】
また、感光体ドラム20への走査露光を開始するタイミング(マーキングタイミング)に基づいて用紙12の搬送を行うときには、このマーキングタイミングを基準タイミングとして用いることができ、さらに、予め設定されたタイミングで用紙送りを制御するときには、この用紙送り制御タイミングを基準タイミングとしても良い。
【0108】
なお、以上説明した本実施の形態は、本発明の構成を限定するものではなく、本発明は、用紙を搬送しながら画像を形成する任意の構成の画像形成装置に適用することができる。また、画像形成装置に、原稿を搬送しながら原稿画像の読み取りを行う原稿読取装置を備えているときには、該原稿読取装置における原稿の搬送にも適用することができる。
【0109】
さらに、本発明は、画像を形成した用紙12を搬送しながら、該用紙に各種の後処理を施す後処理装置を含むときには、該後処理装置における用紙の搬送にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0110】
【図1】本実施の形態に適用した画像形成装置の概略構成図である。
【図2】画像形成装置の機能の概略を示すブロック図である。
【図3】基準タイミングと用紙の停止位置までの時間の設定の一例を示す図表である。
【図4】本実施の形態にかかる用紙の搬送異常の確認処理の概略を示す流れ図である。
【図5】本実施の形態でジャムの要因の一例の説明に適用した搬送路の概略図である。
【図6】本実施にかかる用紙の搬送異常の確認処理の他の一例の概略を示す流れ図である。
【図7】本実施にかかる用紙の搬送異常の確認処理の他の一例の概略を示す流れ図である。
【符号の説明】
【0111】
10 画像形成装置
12 用紙
18 搬送部(搬送手段)
30 給紙トレイ
32 送出し搬送路
34 レジ搬送路
36 排紙搬送路
38 反転搬送路
40 両面搬送路
44 プリントコントローラ
46 操作パネル(設定手段)
50 モータ(デバイス)
52 クラッチ(デバイス)
54 フィードローラ(デバイス)
56 送出しローラ(デバイス)
58 搬送ローラ(デバイス)
60 プリレジローラ(デバイス)
62 レジローラ(デバイス)
64 排紙ローラ(デバイス)
66 反転搬送ローラ(デバイス)
68 両面搬送ローラ(デバイス)
70 センサ(検出手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
給紙トレイに収容されている用紙を搬送手段によって取出すと共に搬送しながら、画像形成手段によって該用紙に画像を形成する画像形成装置であって、
停止位置を設定する設定手段と、
前記用紙が前記設定位置に達するタイミングで前記搬送手段の作動を停止する搬送制御手段と、
を含むことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記設定手段によって前記給紙トレイからの前記用紙の取出し開始を基準タイミングとして、該基準タイミングからの経過時間が設定されるときに、前記搬送制御手段が前記基準タイミングから前記経過時間が経過したときに前記用紙の搬送を停止することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記設定手段によって、前記用紙の停止位置として用紙搬送のためのデバイスと動作と、該デバイスの動作を基準タイミングとした経過時間が設定されるときに、前記搬送制御手段が前記基準タイミングから前記経過時間が経過したときに前記用紙の搬送を停止することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記搬送手段によって形成される前記用紙の搬送路に沿って、用紙の通過を検出する検出手段が設けられているときに、前記設定手段によって前記検出手段の何れか一つが設定されることにより、前記搬送制御手段が、前記設定された検出手段が前記用紙を検出したときを基準タイミングとして、該基準タイミングからの経過時間が設定されるときに、前記搬送制御手段が前記基準タイミングから前記経過時間が経過したときに前記用紙の搬送を停止することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記設定手段によって前記用紙の搬送路上での停止位置が設定されることにより、前記搬送制御手段が、該停止位置で前記用紙の搬送を停止することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記設定手段によって設定された停止位置から、前記用紙搬送のためのデバイスの動作の何れかから基準タイミングを設定する基準タイミング設定手段と、設定された基準タイミングから前記設定された停止位置までの搬送時間を設定する時間設定手段を含むことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記搬送手段によって形成される前記用紙の搬送路に沿って、用紙の通過を検出する検出手段が設けられているときに、前記設定手段によって設定された停止位置から前記検出手段を設定する検出設定手段を含むことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記用紙の搬送時に、前記画像形成手段の動作を停止することを特徴とする請求項1から請求項7の何れか1項に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−30694(P2006−30694A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−210726(P2004−210726)
【出願日】平成16年7月16日(2004.7.16)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】