説明

画像形成装置

【課題】実動作中に、一連の画像処理に係る全ての内部ロジックの故障を検出する。
【解決手段】一部目のカラー印刷時、画像処理系2−1〜2−4は、Y、M、C、Kの画像データを画像処理する。故障検出部5は、保持部50−1により、入れ替え部4から出力される画像データを保持する。次に、二部目のカラー印刷時、画像処理系2−1〜2−4は、M、C、K、Yの画像データを画像処理する。入れ替え部4は、Y、M、C、Kの順番で出力するように入れ替える。比較部50−2は、画像処理系2−1〜2−4から出力される画像データと上記保持しておいた画像データとを比較する。判定部50−3は、各色系Y、M、C、Kにおいて、値が異なる色系の画像処理系に故障があると判定する。通知部6は、故障が発生した旨をユーザに通知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、大規模、かつ、多数のメモリをLSIに搭載し、これらを用いて画像処理を行って印字出力する画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、半導体プロセスの微細化、高密度化に加え、多層配線などのチップ構造の複雑化により、LSIの故障が増大している。製造工程中の問題などに起因する初期故障の多くは、LSI出荷時のスクリーニングテストで取り除かれる。
【0003】
ところで、複写機やプリンタなどの画像形成装置においては、コスト低減のために、JPEG(Joint Photographic Experts Group)などの不可逆な圧縮アルゴリズム、あるいはJBIG(Joint Bi-level Image experts Group)などの可逆な圧縮アルゴリズムを用いて画像データを圧縮してHDDなどに格納し、印刷処理時に伸張処理した画像データを印字出力するようになっている。このため、画像形成装置においては、大規模、かつ、多数のメモリをLSIに搭載し、これらを用いて画像処理を行って印字出力される。
【0004】
このように、画像形成装置においては、画像圧縮/伸張機能や、多数の大規模画像メモリを搭載するLSIを用いているため、実際に動作する内部ロジックや、ラインバッファ等の画像メモリがデータパターンに大きく依存する。言い換えると、内部ロジックや、ラインバッファ等の画像メモリに不具合があると、所望の印字出力を得ることできない。
【0005】
しかしながら、従来のLSI出荷時のスクリーニングテストでは、あるいはPWBA(Printed Wiring Board Assembly)検査工程で実施されるLSI故障検査では、限られた時間での検査となるため、全ての故障を検出するための画像データパターンによるテストを実施することができない。また、使用開始から時間が経過して発生する偶発故障など、全ての故障を取り除くことはできない。
【0006】
このように検出されない故障がLSIに残ったまま出荷されてしまうと、ユーザが画像形成装置を利用する際に所望の印刷物を得られない。特に、重要書類を印刷するような場合などは、所望の印刷物を得ることができないだけではなく、ユーザが画像形成不良を見落として大きな問題となってしまうという問題がある。また、LSI故障で埋め込み情報(不可視情報)などが正しく印字されないという問題がある。
【0007】
そこで、従来より、ユーザ先での使用において故障検出する技術が提案されている。例えば、ラインバッファへの書き込みチェックコードで故障検出する技術や(例えば、特許文献1参照)、アクセスしたデータ一致を確認してラインバッファにおける故障検出する技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0008】
【特許文献1】特開平7−89148号公報
【特許文献2】特開平7−58949号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、従来技術による故障検出では、ラインバッファなどの一部の故障検出であって、画像圧縮/伸張機能や、多数の大規模画像メモリを搭載するLSIを対象としていない。すなわち、画像形成装置における一連の画像処理に係る全ての内部ロジックの故障を検出することができないという問題があった。
【0010】
そこで本発明は、実動作中に、一連の画像処理に係る全ての内部ロジックの故障を検出することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の画像形成装置は、入力される画像データに対して画像処理を施して出力する複数の画像処理系を有する画像形成装置において、各画像処理系で処理された画像データに対する出力結果を保持する保持手段と、同一または異なる画像データに対して画像処理系を切り替える画像処理系切替手段と、前記画像処理系切替手段によって切り替えられた画像処理系で処理された画像データに対する出力結果と前記保持手段に保持されている出力結果とを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果に基づいて、各画像処理系の故障有無を判定する判定手段とを具備することを特徴とする。
【0012】
また、好ましい態様として、例えば請求項2記載のように、請求項1記載の画像形成装置において、前記保持手段は、複数部数の印字出力が指示された場合に、一部目の印字出力に対する画像データの出力結果を保持し、前記画像処理系切替手段は、二部目以降の所定部数目で、一部目と異なる画像処理系に切り替え、前記比較手段は、前記保持手段に保持されている一部目の出力結果と前記画像処理系切替手段によって切り替えられた画像処理系の出力結果とを比較することを特徴とする。
【0013】
また、好ましい態様として、例えば請求項3記載のように、請求項1記載の画像形成装置において、前記保持手段は、単一部数の印字出力が指示された場合に、所定ページの画像データの出力結果を保持し、前記画像処理系切替手段は、前記所定ページとは異なる画像処理系に切り替え、前記比較手段は、前記保持手段に保持されている所定ページの出力結果と前記画像処理系切替手段によって切り替えられた画像処理系の出力結果とを比較することを特徴とする。
【0014】
また、好ましい態様として、例えば請求項4記載のように、請求項3記載の画像形成装置において、前記画像処理系切替手段によって切り替えられた画像処理系の出力結果を印字出力しないことを特徴とする。
【0015】
また、好ましい態様として、例えば請求項5記載のように、請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置において、前記比較手段は、画像処理された画像データの出力結果として、画素数を比較することを特徴とする。
【0016】
また、好ましい態様として、例えば請求項6記載のように、請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置において、前記比較手段は、画像処理された画像データの出力結果として、画素濃度累積値を比較することを特徴とする。
【0017】
また、好ましい態様として、例えば請求項7記載のように、請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置において、前記比較手段は、画像処理された画像データの出力結果として、画素濃度に対するチェックコードを比較することを特徴とする。
【0018】
また、好ましい態様として、例えば請求項8記載のように、請求項5〜7のいずれかに記載の画像形成装置において、前記保持手段は、一部目の全ページの画像データの出力結果を保持し、前記画像処理系切替手段は、二部目以降、該当ページとは異なる画像処理系に切り替え、前記比較手段は、ページ毎に、前記保持手段に保持されているページの画像データの出力結果と前記画像処理系切替手段によって切り替えられた画像処理系の該当ページの出力結果とを比較することを特徴とする。
【0019】
また、好ましい態様として、例えば請求項9記載のように、請求項1〜8のいずれかに記載の画像形成装置において、前記判定手段により故障であると判定された場合に、故障した旨をユーザに通知する通知手段を具備することを特徴とする。
【0020】
また、好ましい態様として、例えば請求項10記載のように、請求項9記載の画像形成装置において、前記通知手段は、前記判定手段により故障であると判定された画像処理系を使用する時点で、故障した旨をユーザに通知することを特徴とする。
【0021】
また、好ましい態様として、例えば請求項11記載のように、請求項9記載の画像形成装置において、前記通知手段は、前記判定手段により故障であると判定された時点で、故障した旨をユーザに通知することを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
この発明によれば、保持手段により、各画像処理系で処理された画像データに対する出力結果を保持し、画像処理系切替手段により、画像データに対して画像処理系を切り替え、比較手段により、切り替えられた画像処理系で処理された画像データに対する出力結果と前記保持手段に保持されている出力結果とを比較し、判定手段により、該比較結果に基づいて、各画像処理系の故障有無を判定するようにしたので、実動作中に、一連の画像処理に係る全ての内部ロジックの故障を検出することができるという利点が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
A.実施形態の構成
図1は、本発明の実施形態による画像形成装置の構成を示すブロック図である。図において、画像形成装置は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)1、出力する色系毎、すなわち、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(黒)毎に該等色を出力する画像処理系2−1〜2−4、制御部3、入れ替え部4、故障検出部5、通知部6を備えている。DRAM1には、所定のフォーマット(JPEG、JBIG)で圧縮された画像データが記憶されている。該画像データは、図示しないスキャナで読み込んだ画像データでも、図示しないネットワークを介して他の装置から転送されてくる画像データであってもよい。
【0024】
画像処理系2−1〜2−4は、印字出力する色系Y、M、C、K毎に設けられたLSIであり、各々、DMAC(Direct Memory Access Controller)20−1〜20−4、デコーダ21−1〜21−4、CST(Color Space Transform)22−1〜22〜4、TRC(Tone Reproduction Curve)制御部23−1〜23−4、スクリーン処理部24−1〜24−4を備えている。DMAC20−1〜20−4は、DRAM1に格納された画像データを、画像を形成するタイミングに従って読み出す。デコーダ21−1〜21−4は、DMAC20−1〜20−4によって読み出された、圧縮されている画像データを伸張する。
【0025】
CST22−1〜22〜4は、内部の処理のために用いていた色空間(例えば、RGB色空間)から印字出力において用いる色空間(例えば、YMCK色空間など)への変換処理を行う。TRC制御部23−1〜23−4は、各色成分毎に、階調補正処理を行う。スクリーン処理部24−1〜24−4は、スクリーン処理(網点処理)を行う。
【0026】
制御部3は、画像処理系2−1〜2−4をどの色系で動作させるかを制御するとともに、入れ替え部4に対して、画像処理系2−1〜2−4の出力の入れ替え順番を制御し、さらに、画像処理系2−1〜2−4からの出力を保持する指示、また保持した画像データと出力される画像データとを比較する指示などを示す制御信号を故障検出部5に供給する。入れ替え部4は、制御部3の制御の下、常に、図示の最上段からY、M、C、Kの順番になるように、画像処理系2−1〜2−4の出力を入れ替えて出力する。
【0027】
次に、故障検出部5は、保持部50−1、比較部50−2および判定部50−3からなる。保持部50−1は、入れ替え部4から出力される画像データを一時保持する。比較部50−2は、上記制御部3からの制御信号に従って、保持部50−1に保持されている画像データと画像処理系2−1〜2−4から出力される画像データとを各色系毎に比較し、比較結果を判定部50−3に供給する。比較部50−2では、画素単位でチェック、あるは所定のブロック単位でチェックサムやCRCなどでチェックしてもよい。判定部50−3は、比較結果に従って、いずれかの色系の画像処理系2−1〜2−4に故障が発生したか否かを判定し、判定結果を通知部6に供給する。
【0028】
通知部6は、判定部50−3の判定結果に従って、故障発生の有無をユーザに通知する。なお、通知部6は、リアルタイムで通知するとともに、次回の出力時に、故障が検出された系(例えば、Y色系)が使用不可であることを通知し、故障が検出された色系の画像処理系2−1〜2−4を動作不可とするようにしてもよい。また、通知は、図示しない音声出力部による音声、表示部への表示などで行うようにしてもよい。
【0029】
上述した画像処理系2−1〜2−4は、印字出力する色系Y、M、C、K毎に設けられているが、各色系に固定されているわけでなく、制御部3の制御に従って、画像処理する色系が切り替えられるようになっている。すなわち、本実施形態では、複数部数のカラー印字を想定しており、一部目のあるページのカラー印刷時と、二部目の同一ページのカラー印刷時とで、画像処理系2−1〜2−4で画像処理する色系を変更する。
【0030】
これにより、一部目と二部目とで、同一ページの画像データが、異なる画像処理系で画像処理されることになる。入れ替え部4は、二部目のカラー印刷時で画像処理系2−1〜2−4で処理される色系を入れ替えることによる、出力順番のずれを直し、常に、図示の最上段からY、M、C、Kの順番で出力する。
【0031】
故障検出部5では、一部目のあるページのカラー印刷時において画像処理系2−1〜2−4から出力される画像データを保持部50−1に保持しておき、二部目の同一ページのカラー印刷時に、画像処理系2−1〜2−4から出力される画像データと上記保持しておいた画像データとを比較するようになっている。画像処理系が故障していなければ、一部目のカラー印刷時の画像データと、二部目のカラー印刷時の画像データとは同一になる。これに対して、一部目のカラー印刷時に用いた画像処理系と二部目のカラー印刷時に用いた画像処理系のどちらかが故障している場合には、画像データが異なることになる。
【0032】
なお、図示していないが各色を実際に用紙に印字する印字機能部も備えており、入れ替え部4からの出力(YMCK)は、印字機能部に供給される。印字機能部では、制御部3による制御の下、出力すべき色を用紙などに印字出力する。
【0033】
B.実施形態の動作
次に、本実施形態による画像形成装置の動作について説明する。
図2は、本実施形態による画像形成装置での一部目のカラー印刷動作を説明するためのブロック図である。制御部3は、まず、一部目のカラー印刷時に、画像処理系2−1〜2−4を所定の動作モードで動作させる。この場合、画像処理系2−1〜2−4を、Y、M、C、Kの順番とする。なお、以下では、各色系において、CST22−1〜22−4を動作させないようにしているが(図2ではCST22−1〜22−4を点線で示している)、これは一例であって何ら限定するものではない。また、制御部3は、入れ替え部4に対して入れ替えなしと指示し、故障検出部5に対して、画像処理系2−1〜2−4の出力(例えば、第1ページ目の画像データ)を保持するように指示する。
【0034】
画像処理系2−1〜2−4では、各々、DMAC20−1〜20−4により、DRAM1から画像データを読み出し、デコーダ21−1〜21−4により、画像データを伸張し、TRC制御部23−1〜23−4により、各色成分毎に、階調補正処理を行い、スクリーン処理部24−1〜24−4により、スクリーン処理(網点処理)を行う。入れ替え部4では、画像処理系2−1〜2−4から出力される画像データをそのまま出力する。故障検出部5では、保持部50−1により、入れ替え部4から出力される画像データ(1部目の第1ページ目の画像データ)を保持する。以下、一部目のカラー印刷が最終ページまで行われる。
【0035】
次に、二部目のカラー印刷に移行する。図3は、本実施形態による画像形成装置での二部目のカラー印刷動作を説明するためのブロック図である。制御部3は、二部目のカラー印刷に際して、画像処理系2−1〜2−4を所定の動作モードで動作させる。この場合、画像処理系2−1〜2−4を、M、C、K、Yの順番とする。また、制御部3は、入れ替え部4に対して、入れ替えを指示し、故障検出部5に対して、画像処理系2−1〜2−4から出力される画像データ(二部目の第1ページ目の画像データ)と上記保持しておいた画像データ(一部目の第1ページ目の画像データ)とを比較するように指示する。
【0036】
画像処理系2−1〜2−4では、各々、DMAC20−1〜20−4により、DRAM1から画像データを読み出し、デコーダ21−1〜21−4により、画像データを伸張し、TRC制御部23−1〜23−4により、各色成分毎に、階調補正処理を行い、スクリーン処理部24−1〜24−4により、スクリーン処理(網点処理)を行う。入れ替え部4では、図示の最上段からY、M、C、Kの順番で出力されるように、画像処理系2−1〜2−4から出力される画像データを入れ替える。
【0037】
故障検出部5では、比較部50−2により、画像処理系2−1〜2−4から出力される画像データ(二部目の第1ページ目の画像データ)と上記保持しておいた画像データ(一部目の第1ページ目の画像データ)とを比較する。次に、判定部50−3により、各色系Y、M、C、Kにおいて、異なる値がないか判定する。
【0038】
画像処理系が故障していなければ、一部目のカラー印刷時の画像データと、二部目のカラー印刷時の画像データとの値は同一になる。これに対して、一部目のカラー印刷時に用いた画像処理系と2部目のカラー印刷時に用いた画像処理系のどちらかが故障している場合には、画像データの値が異なることになる。そして、判定部50−3は、値が異なる場合には、異なる値を出力した色系の画像処理系に故障があると判定し、該判定結果を通知部5に供給する。
【0039】
通知部6では、判定部50−3からの判定結果に従って、故障が発生した旨や、発生した箇所(どの色系か)などを、図示しない音声出力部による音声、表示部への表示などで通知する。あるいは、故障検出した色系が使用される場合に、その色系が故障している旨を通知部6により通知してもよい。
【0040】
上述した実施形態によれば、実動作中に故障検出テストを実施することが可能となる。このように通常使用において診断テストを行うことができるため、従来、サービスエンジニア、あるいは、ユーザが所定操作によって実施していた診断テストが不要となる。また、実動作中のテストによって故障検出テストの実施頻度も多くなり、故障検出率を大きく向上させることが可能となる。
【0041】
また、上述した実施形態によれば、実動作で印字出力する画像をテスト画像とすることで、テスト画像や、故障判定などのための期待値、あるいはチェックコードの算出/保持を不要とし、故障検出のために多くの記憶領域を使用することなく、安価な構成で故障検出が可能となる。
【0042】
また、上述した実施形態によれば、実動作で使用する画像をテスト画像とすることが可能となり、実際に動作する内部ロジックや、画像メモリなどがデータパターンに大きく依存することが特徴的である画像圧縮/伸張機能や、多数の大規模画像メモリなどを使用するLSIにおいて、故障検出率を大きく向上させることが可能となる。さらに、上述した実施形態によれば、使用していない画像処理系を使用することなく故障判定が可能となるため、カラー印字する画像形成装置で容易に故障検出が可能となる。
【0043】
なお、上述した実施形態では、故障検出のために保持する画像データとして、一部目の第1ページ目としたが、これに限らず、一部目の各ページの画像データ、一部目の全ページの画像データ、一部目の所定のページの画像データであってもよい。
【0044】
また、単一部数の印字出力が指示された場合には、各ジョブの所定ページの画像データであってもよい。この場合、所定のページの印字出力を繰り返し実行することで、該当ページの画像データの比較を可能にする。但し、2回目の画像処理系からの出力は、故障検出のためにだけ用い、印字出力には用いない。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の実施形態による画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態による画像形成装置での一部目の印刷動作を説明するためのブロック図である。
【図3】本実施形態による画像形成装置での二部目の印刷動作を説明するためのブロック図である。
【符号の説明】
【0046】
1 DRAM
2−1〜2−4 画像処理系
20−1〜20−4 DMAC
21−1〜21−4 デコーダ
22−1〜22−4 CST
23−1〜23−4 TRC制御部
24−1〜24−4 スクリーン処理部
3 制御部(画像処理系切替手段)
4 入れ替え部
5 故障検出部
50−1 保持部(保持手段)
50−2 比較部(比較手段)
50−3 判定部(判定手段)
6 通知部(通知手段)


【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力される画像データに対して画像処理を施して出力する複数の画像処理系を有する画像形成装置において、
各画像処理系で処理された画像データに対する出力結果を保持する保持手段と、
同一または異なる画像データに対して画像処理系を切り替える画像処理系切替手段と、
前記画像処理系切替手段によって切り替えられた画像処理系で処理された画像データに対する出力結果と前記保持手段に保持されている出力結果とを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較結果に基づいて、各画像処理系の故障有無を判定する判定手段と
を具備することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記保持手段は、複数部数の印字出力が指示された場合に、一部目の印字出力に対する画像データの出力結果を保持し、
前記画像処理系切替手段は、二部目以降の所定部数目で、一部目と異なる画像処理系に切り替え、
前記比較手段は、前記保持手段に保持されている一部目の出力結果と前記画像処理系切替手段によって切り替えられた画像処理系の出力結果とを比較することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記保持手段は、単一部数の印字出力が指示された場合に、所定ページの画像データの出力結果を保持し、
前記画像処理系切替手段は、前記所定ページとは異なる画像処理系に切り替え、
前記比較手段は、前記保持手段に保持されている所定ページの出力結果と前記画像処理系切替手段によって切り替えられた画像処理系の出力結果とを比較することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記画像処理系切替手段によって切り替えられた画像処理系の出力結果を印字出力しないことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記比較手段は、画像処理された画像データの出力結果として、画素数を比較することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記比較手段は、画像処理された画像データの出力結果として、画素濃度累積値を比較することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記比較手段は、画像処理された画像データの出力結果として、画素濃度に対するチェックコードを比較することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記保持手段は、一部目の全ページの画像データの出力結果を保持し、
前記画像処理系切替手段は、二部目以降、該当ページとは異なる画像処理系に切り替え、
前記比較手段は、ページ毎に、前記保持手段に保持されているページの画像データの出力結果と前記画像処理系切替手段によって切り替えられた画像処理系の該当ページの出力結果とを比較することを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記判定手段により故障であると判定された場合に、故障した旨をユーザに通知する通知手段を具備することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記通知手段は、前記判定手段により故障であると判定された画像処理系を使用する時点で、故障した旨をユーザに通知することを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記通知手段は、前記判定手段により故障であると判定された時点で、故障した旨をユーザに通知することを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2008−16954(P2008−16954A)
【公開日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−183633(P2006−183633)
【出願日】平成18年7月3日(2006.7.3)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】