説明

画像形成装置

【課題】取得した印刷媒体情報に対応する画像形成条件を設定することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】印刷媒体情報に対応する画像形成条件を設定して画像を形成する画像形成装置100において、印刷媒体情報を取得する取得手段301と、印刷媒体情報と印刷媒体情報に対応する画像形成条件とを対応付けて記憶する記憶手段302と、印刷媒体情報に対応する画像形成条件を設定する設定手段303と、取得手段により取得された印刷媒体情報が記憶手段に記憶されていない場合、ネットワークを介して接続され、印刷媒体情報に対応する画像形成条件を記憶するサーバ306に対して、印刷媒体情報に対応する画像形成条件を問合わせる問合せ手段304とを備え、設定手段は、記憶手段に記憶された画像形成条件、又は問合せ手段により得られた画像形成条件を設定することを特徴とする画像形成装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の画像形成装置では、印刷媒体に対応する画像形成条件を設定して画像を形成するため、印刷媒体に応じてユーザ入力により最適な画像形成条件を設定したり、センサを用いて印刷媒体の種類や厚みを検出し、検出した値に基づいて最適な画像形成条件を設定したりしていた。
【0003】
一方、近年では外部から非接触で情報を読み取ることができる小型の半導体チップが開発され、各種製品の包装に貼り付けられ物流管理などに用いられている。また、紙等に埋め込む技術の開発も進み、埋め込まれた紙等の情報を示す場合などに用いられている。
【0004】
特開2005−035144には、RFIDタグを印刷媒体に付し、RFIDタグに記録された印刷媒体情報を読み取って、読み取った印刷媒体情報に対応する画像形成条件を設定し、画像を形成する画像形成装置が開示されている。この技術は、印刷媒体に設けられたRFIDタグから用紙のサイズ、厚さ、紙種、色などの印刷媒体情報を読み取り、読み取られた情報に基づいて、画像形成装置の搬送経路における用紙の搬送速度、定着温度などの画像形成条件を設定して画像を形成するものである。
【特許文献1】特開2005−035144号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記従来技術では、取得した印刷媒体情報に対応する画像形成条件があらかじめ画像形成装置内に記憶されていなければ、最適な画像形成条件を設定することはできない。つまり、画像形成装置内に記憶されている画像形成条件に対応する印刷媒体情報を有する印刷媒体でない場合、例えば新規な印刷媒体の場合、最適な画像を形成することはできない。
【0006】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、取得した印刷媒体情報に対応する画像形成条件が画像形成装置内に記憶されていない場合でも、取得した印刷媒体情報に対応する画像形成条件を設定して、画像形成を行うことができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は、印刷媒体に関する印刷媒体情報に基づいて、前記印刷媒体情報に対応する画像形成条件を設定して画像を形成する画像形成装置において、前記印刷媒体情報を取得する取得手段と、前記印刷媒体情報と前記印刷媒体情報に対応する画像形成条件とを対応付けて記憶する記憶手段と、前記印刷媒体情報に対応する画像形成条件を設定する設定手段と、前記取得手段により取得された前記印刷媒体情報が前記記憶手段に記憶されていない場合、ネットワークを介して接続され、前記印刷媒体情報に対応する画像形成条件を記憶するサーバに対して、前記印刷媒体情報に対応する画像形成条件を問い合わせる問合せ手段とを備え、前記設定手段は、前記記憶手段に記憶された画像形成条件、又は前記問合せ手段により得られた画像形成条件を設定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、取得した印刷媒体情報に対応する画像形成条件が画像形成装置内に記憶されていない場合でも、取得した印刷媒体情報に対応する画像形成条件を設定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施の形態1)
本発明の一実施例に係る多種の画像形成機能を融合する画像形成装置は、例えば、図1に示すような機能構成を成す。図1は、本発明の一実施例に係る画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0010】
図1における画像形成装置100は、CPU101、記憶部102、操作部103、画像処理部104、ICタグリーダ部105もしくはバーコードリーダ部106を備えている。また、プロッタ部107、スキャナ部108、FAX通信部109、ネットワークI/F110を備えている。
【0011】
CPU101は、画像形成装置100全体の制御を行う。記憶部102は、機種情報や画像データ、印刷媒体情報に対応付けされた画像形成条件などを記憶する。操作部103は、ユーザの操作により各種情報を装置へ入力し、各種情報の表示を行う表示部を設けてもよい。画像処理部104は、スキャナから読み込まれた画像データに対して所定の画像処理を行う。ICタグリーダ部105やバーコードリーダ部106は、印刷媒体から印刷媒体情報を非接触にて読み込む機能を有する。なお、画像形成装置100は、このICタグリーダ部105とバーコードリーダ部106のいずれか一方を備えてもよいし、両方備えてもよい。
【0012】
プロッタ部107は、印刷媒体への書き込み動作を制御する。スキャナ部108は、画像データを撮像素子でデータ化する動作を制御する。FAX通信部109は、公衆網への接続を行う。ネットワークI/F110は、LAN回線などを介してインターネットなどに接続され、PCなどとの通信を行う。
【0013】
図2は、本発明における画像形成装置の一例である、電子写真プロセスを用いたタンデム方式のフルカラープリンタの内部構造を示す側面図である。ここでは、プロセスカートリッジとしてAIOカートリッジを採用した場合の例を示す。
【0014】
なお、ここではタンデム方式のフルカラープリンタを例に説明するが、本発明がタンデム方式に限定されないことは言うまでもない。また、電子写真方式を用いて説明する理由は、インクジェット方式よりも電子写真方式の方が画像転写条件や定着条件等で用紙に起因するパラメータが多いので、本発明を適用するにあたり、インクジェット方式よりも電子写真方式の方がより適しているからである。
【0015】
図2に示すように画像形成装置200では、画像形成部が作像ユニットを内蔵した4つのAIOカートリッジ(AIOカートリッジ(K)201、AIOカートリッジ(C)202、AIOカートリッジ(M)203、AIOカートリッジ(Y)204と、これらAIOカートリッジの下側に位置する中間転写ベルト205と、2次転写体である2次転写ローラ206と、を含み構成されている。なお、括弧内のY、M、C、Kは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色を意味する。
【0016】
4つのカートリッジは、回転自在な像担持体である円筒形の感光体201a、202a、203a、204aと、これらの感光体の周囲に静電写真プロセスの順に配置された帯電ローラ201b、202b、203b、204bと、現像装置と、クリーニング装置201c、202c、203c、204cと、を含み構成され、各々異なる色のトナー像を形成する。また、4つの感光体201a、202a、203a、204aは等間隔に配置されている。
【0017】
感光体201a、202a、203a、204aは、画像形成動作の際にモータによって、例えば周速120mm/secで回転駆動される。
【0018】
帯電ローラ201b、202b、203b、204bは、それぞれ感光体201a、202a、203a、204aに圧接されており、感光体201a、202a、203a、204aに対して従動回転する。また、帯電ローラ201b、202b、203b、204bは、高圧電源によりACおよびDCバイアス(帯電バイアス)が印加されることで、感光体201a、202a、203a、204aの表面を一様に帯電する。この帯電バイアスは、画像形成条件として印刷媒体に応じて微調整が行われる。
【0019】
前記現像装置は一成分現像を実行する。これらの現像装置は、高圧電源から供給される所定の現像バイアスによって、感光体201a、202a、203a、204aの表面に形成された静電潜像をトナー像として顕像化する。この現像バイアスは、画像形成条件として印刷媒体に応じて微調整が行われる。
【0020】
AIOカートリッジ内のクリーニング装置201c、202c、203c、204cは、感光体201a、202a、203a、204aの表面の転写残トナーのクリーニングを行う。
【0021】
中間転写ベルト205は、駆動ローラ205aと、支持ローラ205bとにより張架されている。また、中間転写ベルト205はモータによって回転駆動されている。
【0022】
中間転写ベルト205の内側には、1次転写体である4つの1次転写バイアスローラ205cが設けられている。4つの1次転写バイアスローラ205cは、中間転写ベルト205を介して各々感光体201a、202a、203a、204aの転写位置に対向配置されている。1次転写バイアスローラ205cは、転写バイアス印加部を構成する1次転写バイアス印加部によって1次転写バイアスが印加され、感光体の表面のトナー画像を中間転写ベルト205の表面に転写する。なお、1次転写バイアス印加部は、高圧電源である。
【0023】
また、支持ローラ205bの近傍には、中間転写ベルト205をクリーニングするクリーニング装置207が設けられている。
2次転写バイアスローラ206は、中間転写ベルト205を介して支持ローラ205bに対向する位置に設けられている。2次転写バイアスローラ206は、転写バイアス印加部を構成する2次転写バイアス印加部によって2次転写バイアスが印加され、中間転写ベルト205とで狭持した記録材である印刷媒体208に中間転写ベルト205上のトナー画像を2次転写する。なお、2次転写バイアス印加部は高圧電源である。この1次転写及び2次転写バイアスは、画像形成条件として印刷媒体に応じて微調整を行う。
【0024】
また、光書込ユニット209は、前記4つのAIOカートリッジの上側に配置され、Y、M、C、Kそれぞれの色ごとの画像データに対応するレーザ光を各感光体の表面に向けて照射し、各感光体の表面に静電潜像を形成する。この光書込ユニット209としては、レーザ光源、ポリゴンミラーなどを用いたレーザスキャン方式のものを示している。なお、この方式に限らずLEDアレイと結像手段とを組み合わせた方式のものを用いてもよい。
【0025】
給紙カセット210内には印刷媒体208が収容保持され、印刷媒体208は給紙ローラ211により一枚ずつ分離して給紙される。一枚ずつ分離給紙された印刷媒体208は、レジストローラ212によって、2次転写位置に搬送される。印刷媒体208の副走査長はレジストセンサ213によって計測される。
【0026】
定着装置214は、トナー像が転写された印刷媒体208に熱と圧力とを加えることによりトナー像を印刷媒体208に定着させる。この定着温度は、画像形成条件として印刷媒体に応じて微調整を行っている。
【0027】
図2に示した構成では、2次転写バイアスローラ206は中間転写ベルト205と当接状態となっている。しかし、接離機構を備えている場合は、中間転写ベルト205上の不要なトナーが2次転写バイアスローラ206に転写されないように紙詰まり発生時などに、2次転写バイアスローラ206と中間転写ベルト205とを離間させる。
【0028】
次に、このフルカラープリンタ200の画像形成動作について説明する。画像形成動作は、上述したように画像形成モードに応じた色の感光体を中間転写ベルト205に当接させた状態で行われる。光書込ユニット209の半導体レーザから画像データに応じたレーザ光が出射され、このレーザ光が各感光体の表面に照射されることにより帯電済みの各感光体の表面に静電潜像が形成される。この静電潜像に対して各現像装置から供給されたトナーが付着し、トナー像として顕像化される。このトナー像は、感光体201a、202a、203a、204aと同期して移動する中間転写ベルト205の表面に1次転写バイアスが印加された各1次転写バイアスローラ205cの転写作用で順次1次転写される。このように各感光体の表面に形成された異なる色のトナー像が中間転写ベルト205上に順次重ね合わせて1次転写されることにより、中間転写ベルト205上にはカラートナー像が形成される。なお、単色モードの場合には色は一つとなりトナー像の重ね合わせはない。
【0029】
中間転写ベルト205上のトナー像は、給紙カセット210から給紙されて2次転写バイアスローラ206と中間転写ベルト205との間の転写位置に送り込まれた印刷媒体208に2次転写される。この2次転写は、2次転写バイアスが印加された2次転写バイアスローラ206の転写作用で実行される。カラートナー像が転写された印刷媒体208は、定着装置214で定着処理され、定着処理後にフルカラープリンタ200の装置本体に設けられた排紙口215から排紙される。また、用紙の搬送速度は、画像形成条件として印刷媒体に応じて微調整を行っている。
【0030】
図3は、画像形成装置100の主な機能的構成を示すブロック図である。図3に示す画像形成装置100は、情報取得手段301、条件記憶手段302、条件設定手段303、問合せ手段304、画像形成手段305により構成される。
【0031】
情報取得手段301は、ICタグリーダやバーコードリーダにより印刷媒体から印刷媒体情報を取得し、取得した印刷媒体情報を条件設定手段303に出力する。また、情報取得手段301は、図4に示すように印刷媒体情報を読み取り可能な範囲であれば、配置位置を変更することができる。
【0032】
図4は、情報取得手段が配置変更可能であることを示す図である。図4では、印刷媒体情報を示すバーコード403が印刷用紙402に付されている例について説明する。情報取得手段を示すバーコードリーダ401は、給紙カセット400に対して、バーコード403を読み取ることができる位置に自由に配置することができる。また、バーコード403を読み取ることができる位置でれば、バーコードリーダ401は機外などにも配置することができる。なお、情報取得手段はバーコードリーダ401だけではなく、ICタグリーダ等でもよい。
【0033】
条件記憶手段302は、印刷媒体情報に対応する画像形成条件を、印刷媒体情報に対応付けて記憶する。ここで、条件記憶手段302は、例えばROM、RAM、不揮発RAMなどである。図5は、条件記憶手段302が記憶するテーブルの一例である。図5では、印刷媒体情報である商品情報と、画像形成条件である搬送制御パラメータ、定着制御パラメータなどとを対応づけて記憶している。
【0034】
なお、条件記憶手段302は、記憶する印刷媒体情報は商品情報に限らず、商品情報、紙のサイズ、紙種情報などの各属性に対応づけて画像形成条件を記憶することにしてもよい。
【0035】
条件設定手段303は、情報取得手段301から印刷媒体情報を取得し、取得した印刷媒体情報に対応する画像形成条件を設定する。ここで、図6を用いて条件設定手段303について詳細に説明する。
【0036】
画像形成条件取得手段601は、情報取得手段301から印刷媒体情報を取得すると、取得した印刷媒体情報に対応する画像形成条件を条件記憶手段302から取得する。この時、条件記憶手段302に取得した印刷媒体情報がなければ、取得した印刷媒体情報に対応する画像形成条件を取得するよう問合せ手段304に問合わせを指示する。この問合せ指示を行うことにより、条件記憶手段302に記憶されていない印刷媒体情報であっても、印刷媒体情報に対応する画像形成条件を取得することができる。
【0037】
また、画像形成条件取得手段601は、問合せ手段304から画像形成条件を取得すると、取得した画像形成条件と印刷媒体情報とを条件記憶手段302に出力する。ここで、条件記憶手段302は、画像形成条件取得手段601から取得した画像形成条件を、印刷媒体情報に対応付けて記憶する。
【0038】
画像形成条件設定手段602は、印刷媒体の画像形成条件として、画像形成条件取得手段601から取得した画像形成条件を設定する。
【0039】
問合せ手段304は、条件設定手段303から問合せ指示を受けると、ネットワークを介して接続されているサーバ306に対して画像形成条件の問合せを行う。サーバ306には、あらゆる印刷媒体情報に対応する画像形成条件が記録されている。ここで、図7を用いて問合せ手段304について詳細に説明する。
【0040】
機種情報付加手段701は、条件設定手段303から問合せを受けた印刷媒体情報に、画像形成装置の機種情報を付加する。次に、問合せ情報として機種情報を付加した情報を通信手段702に出力する。ここで、機種情報を印刷媒体情報に付加することにより、印刷媒体情報だけでなく画像形成装置の性能にも対応した画像形成条件を取得することが可能となる。
【0041】
なお、問合せ手段304では機種情報を付加するようにしていたが、必ずしも機種情報を付加する必要はない。機種情報を付加しなくても、取得した印刷媒体情報に対応する画像形成条件が画像形成装置内に記憶されていない場合に、取得した印刷媒体情報に対応する画像形成条件を設定するという本発明の目的を達成することができる。
【0042】
次に、通信手段702は、LAN回線などを介したネットワークを用いて、問合せ情報に対応する画像形成条件を得るためサーバ306に問合せる。また、通信手段702はサーバ306から問合せ情報に対応する画像形成条件を取得すると、取得した画像形成条件を条件設定手段303に出力する。
【0043】
図8は、印刷媒体情報801、問合せ情報802、問合せ結果の情報803、それぞれの一例を示している。印刷媒体情報801は、ヘッダー情報1、商品情報、製造者情報、紙種情報などを含んでいる。問合わせ情報802は、機種情報付加手段により、印刷媒体情報801に機種情報が付加されている。問合せ結果の情報803は、サーバ306より印刷媒体情報に対応する画像形成条件が付加されている。
【0044】
また、ここでは画像形成条件として、搬送制御パラメータ、定着制御パラメータ、帯電制御パラメータを記載しているが、他にも現像制御パラメータ、転写制御パラメータ、両面印刷可否パラメータなどを含んでいてもよい。
なお、図8はあくまでも各情報の一例を示しているにすぎず、問合せ手段304は、印刷媒体情報に対応する画像形成条件を取得することができれば、この形式に限られないのは言うまでもない。
【0045】
画像形成手段305は、条件設定手段303により設定された画像形成条件に基づいて、印刷媒体に対し画像形成を行う。
【0046】
図9は、本実施の形態に係る画像形成条件の設定処理を説明するフローチャートである。
【0047】
ステップ901では、情報取得手段301がICタグリーダ、バーコードリーダなどにより印刷媒体から印刷媒体情報を取得する。次に、ステップ902では、条件設定手段303が印刷媒体情報を取得すると、取得した印刷媒体情報が条件記憶手段302に記憶されているかどうかを判断する。
【0048】
ステップ903では、上記判断がYESであれば、条件設定手段303が条件記憶手段302から印刷媒体情報に対応する画像形成条件を取得する。ステップ904では、上記判断がNOであれば、条件設定手段303が問合せ手段304に印刷媒体情報を出力し、問合せ手段304は、印刷媒体情報に機種情報を付加した問合せ情報を用いてサーバ306に問合せを行う。
【0049】
次に、ステップ905では、問合せ手段304がサーバ306から印刷媒体情報に対応する画像形成条件を取得した後、取得した画像形成条件を条件設定手段303に出力することにより、条件設定手段303が印刷媒体情報に対応する画像形成条件を取得する。
【0050】
ステップ906では、条件設定手段303が問合せ手段304から画像形成条件を取得すると、条件記憶手段302に印刷媒体情報と画像形成条件とを出力し、条件記憶手段302が印刷媒体情報に対応付けて画像形成条件を記憶する。
【0051】
ステップ907では、条件設定手段303が条件記憶手段302から取得した画像形成条件、または問合せ手段304から取得した画像形成条件を印刷媒体の画像形成条件に設定する。
【0052】
以上のように、本発明によれば、取得した印刷媒体情報に対応する画像形成条件が画像形成装置内に記憶されていない場合でも、取得した印刷媒体情報に対応する画像形成条件を設定することができる。
【0053】
また、本実施の形態に係る情報取得手段301は、ICタグリーダ、バーコードリーダであるとして説明したが、これに限られるものではない。図9、図10を用いて他の例を説明する。
【0054】
図10は、画像形成装置100の操作画面の一例を示す図である。画像形成装置100は、情報取得手段301である操作画面1001のタッチパネル1002やボタンなどを用いてメーカー名、商品情報などの印刷媒体情報を取得してもよい。後の処理は上記と同様であるのでここでは説明を省略する。
【0055】
図11は、PCがネットワークを介して画像形成装置とサーバに接続されている一例を示す図である。このとき、画像形成装置100は、ネットワークを介して接続されているPC1101からユーティリティソフトを使用して画像形成条件を取得してもよい。より具体的には、画像形成装置100の情報をPC1101に設定後、印刷媒体情報をPC1101に入力してPC1101がサーバ306にアクセスし、PC1101上で、印刷媒体情報に対応する画像形成条件を取得して画像形成装置に設定するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の一実施例に係る画像形成装置のハードウェア構成を示す図。
【図2】本発明に適用可能な電子写真プロセスを用いたタンデム方式のフルカラープリンタの内部構造を示す側面図。
【図3】本発明に係る画像形成装置の機能的構成を示す図。
【図4】本発明に係る情報取得手段が配置位置変更可能なことを示す図
【図5】印刷媒体情報に対応付けた画像形成条件のテーブルの一例を示す図。
【図6】本発明に係る条件設定手段の詳細な機能的構成を示す図。
【図7】本発明に係る問合せ手段の詳細な機能的構成を示す図。
【図8】本発明に係る印刷媒体情報、問合せに用いる情報、問合せ結果の情報それぞれの一例を示した図。
【図9】本発明に係る画像形成条件の設定処理を説明するためのフローチャート。
【図10】本発明に係る画像形成装置の操作画面の一例を示す図。
【図11】PCがネットワークを介して画像形成装置とサーバに接続されている一例を示す図。
【符号の説明】
【0057】
100 画像形成装置
101 CPU
102 記憶部
103 操作部
104 画像処理部
105 ICタグリーダ部
106 バーコードリーダ部
107 プロッタ部
108 スキャナ部
109 FAX通信部
110 ネットワークI/F
200 フルカラープリンタ
201 AIOカートリッジ(K)
202 AIOカートリッジ(C)
203 AIOカートリッジ(M)
204 AIOカートリッジ(Y)
201a、202a、203a、204a 感光体
201b、202b、203b、204b 帯電ローラ
201c、202c、203c、204c クリーニング装置
205 中間転写ベルト
205a 駆動ローラ
205b 支持ローラ
205c 1次転写バイアスローラ
206 2次転写バイアスローラ
207 クリーニング装置
208 印刷媒体
209 光書込ユニット
210 給紙カセット
211 給紙ローラ
212 レジストローラ
213 レジストセンサ
214 定着装置
215 排紙口
301 情報取得手段
302 条件記憶手段
303 条件設定手段
304 問合せ手段
305 画像形成手段
306 サーバ
400 給紙カセット
401 バーコードリーダ
402 印刷用紙
403 バーコード
501 テーブル
601 画像形成条件取得手段
602 画像形成条件設定手段
701 機種情報付加手段
702 通信手段
801 印刷媒体情報
802 問合せ情報
803 問合せ結果情報
1001 操作画面
1002 タッチパネル
1101 PC

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷媒体に関する印刷媒体情報に基づいて、前記印刷媒体情報に対応する画像形成条件を設定して画像を形成する画像形成装置において、
前記印刷媒体情報を取得する取得手段と、
前記印刷媒体情報と前記印刷媒体情報に対応する画像形成条件とを対応付けて記憶する記憶手段と、
前記印刷媒体情報に対応する画像形成条件を設定する設定手段と、
前記取得手段により取得された前記印刷媒体情報が前記記憶手段に記憶されていない場合、ネットワークを介して接続され、前記印刷媒体情報に対応する画像形成条件を記憶するサーバに対して、前記印刷媒体情報に対応する画像形成条件を問合わせる問合せ手段とを備え、
前記設定手段は、前記記憶手段に記憶された画像形成条件、又は前記問合せ手段により得られた画像形成条件を設定することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記問合せ手段は、前記画像形成装置の機種情報を付加して問合わせることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記取得手段は、前記印刷媒体から前記印刷媒体情報を非接触にて取得することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記取得手段は、給紙搬送手段により搬送される印刷媒体から前記印刷媒体情報を取得することができる範囲に配置されることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記記憶手段は、前記問合せ手段により問合わせされた画像形成条件を前記印刷媒体情報に対応付けて記憶することを特徴とする請求項1乃至4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記印刷媒体情報は、前記印刷媒体の識別情報を少なくとも含むことを特徴とする請求項1乃至5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記設定手段は、搬送制御に係るパラメータ、定着制御に係るパラメータ、帯電制御に係るパラメータ、現像制御に係るパラメータ、転写制御に係るパラメータの少なくとも1つを設定することを特徴とする請求項1乃至5に記載の画像形成装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2009−175175(P2009−175175A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−10674(P2008−10674)
【出願日】平成20年1月21日(2008.1.21)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】