説明

画像形成装置

【課題】現像ユニットを感光体ユニットへ向けて付勢することにより現像ギャップが既定値になるように構成された画像形成装置において、別途梱包することによるコストアップを避けるため、装置本体に現像ユニットを装着したまま輸送しても、内部のトナーが機内に噴出しないようにする。
【解決手段】現像ユニット200は、支軸ピン320により揺動可能に軸支され、付勢レバー310により現像ローラ201と感光体ドラム101が近接する方向に付勢され、DSコロ202の周面が感光体ドラム101の周面に当接することにより現像ギャップが規定値に維持される。現像ユニット200の筺体210の下部と、その下方のガイドレール304との間に、ベース部材341の上面に弾性体342が積層された共振防止部材340が介挿され、これにより現像ユニット200が輸送時の振動による共振を防止してトナーが噴出しないようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関し、特に、現像ユニットを感光体ユニットに向けて付勢して、感光体ドラムと現像ローラのギャップを規定値に維持する機構を備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真式の画像形成装置にあっては、感光体ドラムの周面を露光走査して形成された静電潜像に、現像器の現像ローラからトナーを供給して顕像化し、当該顕像化されたトナー像を記録シート上に転写して画像形成を行う。
感光体ドラム上に良好なトナー像を形成するためには、現像ローラ周面と感光体ドラム周面とのギャップ(以下、「現像ギャップ」という。)を、予め設定されている規定値に維持する必要がある。そのため、従来から現像ローラの回転軸に現像ローラの径より若干大きい径を有するギャップ規制用コロ(DSコロ)を取り付け、現像ローラを感光体ドラムへ向けて付勢して上記DSコロの周面を感光体ドラムの周面に当接させることにより現像ギャップが規定値になるように現像ローラと感光体ドラムとが配置されている。なお、ここで「付勢」とは、所定の方向に押圧する力が加えられることを意味する。
【0003】
そして、メンテナンスが容易なように、最近では、現像ローラや感光体ドラムはそれぞれその周辺の部材と共にユニット化されて画像形成装置本体と着脱可能なように構成されているものが知られている。
このような画像形成装置を客先に納品する際、輸送時の振動により現像器が共振して上下に大きく揺れ、内部に収納したトナーが現像ローラ用の開口部から噴出して装置内を汚染する場合がある。
【0004】
そこで、たとえば、特許文献1では、ユニット化された現像器を装置本体から取り外して、現像ローラ用開口部を遮蔽するためのカバーを装着し、本体とは別梱包にて搬送するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−19839号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の取り扱い方法によれば、現像ユニットを本体とは別梱包とするため、梱包材料並びに梱包の際の人件費によりコストが高くなると共に、装置全体の梱包サイズが大きくなるため輸送効率が悪くなる。さらには、納品時に現像ユニットの梱包を解いて画像形成装置に取り付けてセットアップするのに時間を要する。
本発明の課題は、現像ユニットを別梱包にすることなく、本体に装着した状態で輸送しても内部のトナーが噴出しないようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る画像形成装置は、画像データに基づいて画像を記録シートに印字可能な画像形成装置であって、前記画像データに基づいて形成された静電潜像を担持可能な静電潜像担持体を有する静電潜像ユニットと、前記静電潜像担持体に現像剤を供給可能な現像ローラと、前記現像ローラを支持可能であり、内部に現像剤を収納可能な現像剤収容容器と、を有する現像ユニットと、前記現像ローラを前記静電潜像担持体側に付勢するように前記現像ユニットを付勢する付勢手段と、前記現像剤収容容器に接触するように配置され、前記現像剤収容容器の振動を吸収可能な振動吸収部材とを備えている。
【発明の効果】
【0008】
上記のように振動吸収部材を現像ユニットの現像剤収容容器に接触するように配置することにより、輸送時における振動によって現像ユニットが共振しにくくなる。そのため、画像形成装置本体に現像ユニットを装着したまま輸送しても、現像ローラ用の開口部からトナーが噴出するおそれがない。
ここで、前記振動吸収部材は、前記現像ユニットを前記静電潜像ユニット側に付勢するように配置されていることが望ましい。
【0009】
また、ここで、前記振動吸収部材は、前記現像剤収容容器の鉛直方向下側に配置されているとすることが望ましい。
また、本発明は、前記静電潜像ユニットと前記現像ユニットとを内部に収納可能な筺体と、前記筺体に支持され、前記現像ユニットの着脱をガイドするガイドレールと、をさらに備え、前記振動吸収部材は、前記ガイドレールと前記現像剤収容容器との間に配置されているとしてもよい。
【0010】
また、前記現像ローラが前記静電潜像担持体と対向する第1位置と前記現像ローラが前記静電潜像担持体に対して離間する第2位置との間を前記現像ユニットが回動可能に支持する回動軸をさらに備え、前記付勢手段は、前記現像剤収容容器を第1位置側に付勢するようにしてもよい。
ここで、前記現像ローラは、前記静電潜像担持体との間に所定のギャップを設けて配置されている。
【0011】
また、ここで、前記振動吸収部材は、前記ガイドレールと前記現像ユニットとの間に挿抜可能に介挿されることが望ましい。
前記振動吸収部材は、長尺のベース部材に弾性体を積層した2層構造であることが望ましく、また、前記弾性体は、ゴム、発泡ウレタンおよび板ばねのうち、少なくとも1つの材料からなることが望ましい。
【0012】
前記振動吸収部材の装置本体手前側の端部には、引き出し用の取手部材が設けられていることが望ましい。
また、前記付勢手段により現像ユニットを静電潜像ユニットへ向けて付勢して、現像ユニットにおける第1の当接部を静電潜像ユニットにおける第2の当接部に当接させることにより、静電潜像担持体と現像ローラ間のギャップが規定値になるように構成されており、前記第1と第2の当接部の間に介挿される弾性部材を備えるとしてもよい。
【0013】
ここで、前記弾性部材は、シート状であって、粘着剤を介して第1もしくは第2の当接部の表面に剥離可能に貼着されることが望ましい。
また、本発明は、現像ローラを有する現像ユニットを、付勢手段により静電潜像担持体を含む静電潜像ユニットへ向けて付勢して、現像ユニットにおける第1の当接部を静電潜像ユニットにおける第2の当接部に当接させることにより、静電潜像担持体と現像ローラ間のギャップが規定値になるように構成された画像形成装置であって、前記第1と第2の当接部の間に振動吸収部材が介挿されてなることを特徴とする。
【0014】
ここで、前記振動吸収部材は、シート状の弾性部材であって、粘着剤を介して第1もしくは第2の当接部の表面に剥離可能に貼着されることが望ましい。
さらに、ここで、前記弾性部材は、ゴム又は発泡ウレタンからなるとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施の形態に係るタンデム型カラープリンタの構成を示す概略断面図である。
【図2】図1のプリンタのブラックの作像部において、現像ユニットを感光体ユニットに向けて付勢し、現像ローラと感光体ドラムとの現像ギャップが規定値に設定されている状態を示す断面図である。
【図3】(a)は、現像ユニットと感光体ユニットをプリンタ本体に装着した状態を示す斜視図であり、(b)は(a)におけるQの円内を矢印D方向から見たときの図である。
【図4】図2において現像ユニットへの付勢を解除して、感光体ユニットと現像ユニットを離間させた状態を示す図である。
【図5】図3においてロック用レバーを解除して、感光体ユニットをプリンタ本体から取り外した状態を示す斜視図である。
【図6】現像ユニットの奥側における本体フレームへの取付け状態を示す斜視図である。
【図7】プリンタの輸送時において、共振防止部材が現像ユニットの筺体とガイドレールとの間に介挿されている状態を示す図である。
【図8】共振防止部材をガイドレールに沿って引き出すときの様子を示す図である。
【図9】本発明の変形例に係る画像形成装置の現像ユニットの共振防止構造として、感光体ドラムのDSコロと当接する部位にシート状の弾性部材を貼着した例を示す図である。
【図10】図9の構成において、感光体ユニットにおける感光体ドラム以外の別の部位を当接部として、弾性部材を貼着している様子を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明に係る画像形成装置の実施の形態を、タンデム型のカラーデジタルプリンタ(以下、単に「プリンタ」という。)を例にして説明する。
(1)プリンタの構成
図1は、プリンタ1の全体の構成を示す断面概略図である。
プリンタ1は、不図示の外部端末から入力された画像データに基づき、周知の電子写真方式により画像を形成するものである。また、プリンタ1は、画像プロセス部10と、中間転写部20と、給送部30と、定着部40を備える。
【0017】
画像プロセス部10は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)およびブラック(K)の各再現色に対応するトナー像を作像する作像部11C〜11K、並びに各作像部11C〜11Kにおける各感光体ドラム101(図2参照)を露光走査する露光走査部13を備えている。
中間転写部20は、駆動ローラ22および従動ローラ23によってほぼ水平に張架され、矢印方向に循環走行される中間転写ベルト21と、中間転写ベルト21の周面に残留したトナーを清掃し、除去したトナーを回収するクリーニング部24等とを備える。
【0018】
露光走査部13による露光走査を受けて、各作像部11C〜11Kにより所定のタイミングで作像された各色のトナー像は、中間転写ベルト21の内側の、各作像部に対応する位置に配された一次転写ローラ12C〜12Kに印加された電圧による静電力により、走行する中間転写ベルト21周面の同じ位置に重ね合わせて転写される。このようにしてフルカラーのトナー像が形成される。
【0019】
一方、給紙部30により、記録シートがタイミングを合わせて搬送されてきている。そして、中間転写ベルト21上に一次転写されたトナー像が、所定の電圧が印加された二次転写ローラ26により静電力を受け、記録シート上に二次転写される。
トナー像が転写された記録シートは、定着部40において熱定着された後、外部の排紙トレイ35上に排出される。
【0020】
ブラックのみの画像形成を行う場合には、作像部11Kのみを駆動させ、作像部11C〜11Yは不図示の離間機構により中間転写ベルト21から相対的に離間させて停止させる。
なお、プリンタ1の前面にはメンテナンス用の開閉扉(不図示)がある。メンテナンス用の開閉扉を開放して、紙詰まりの除去や各作像部のユニットの交換など必要なメンテナンスが行われる。
(2)作像部の構成
画像プロセス部10における作像部11C〜11Kは、それぞれ供給するトナーの色が異なるほかは、基本的に同じ構造であるので、以下では、ブラック用の作像部11Kの構成について説明する。
【0021】
図2は、図1におけるPの円内の作像部11Kの構成を示す図である。図2は、感光体ドラム101の回転軸に直交する断面を示している。但し、付勢レバー310は一部のみを切り欠いている。
同図に示すように作像部11Kは、感光体ドラム101を有する感光体ユニット100と現像ローラ201を有する現像ユニット200を、感光体ドラム101と現像ローラ201が対向するように配設してなる(第1位置)。
【0022】
感光体ユニット100は、感光体ドラム101のほか、感光体ドラム101の周面に残留するトナーを除去するクリーニングブレード102と、感光体ドラム101の周面を所定の電位に帯電させる帯電器103と、トナー回収部105などを備える。
クリーニングブレード102により除去されたトナーは、トナー回収部105に回収される。その後、回収されたトナーは、回転スクリュー104によって手前側(図2の紙面に垂直な方向における手前側:以下同じ。)から奥側(図2の紙面に垂直な方向における奥側:以下同じ。)に搬送され、不図示の回収ケースに自然落下して回収される。
【0023】
一方、現像ユニット200は、現像ローラ201のほか、筺体210と、トナーを紙面手前側から奥側に向けて攪拌しながら搬送する第1攪拌スクリュー204と、奥側に搬送されたトナーを、手前側に搬送しながら現像ローラ201の表面にトナーを供給する第2攪拌スクリュー205、および現像ローラ201の表面に付着したトナー層の厚みが一定の値になるように規制するドクターブレード207などを備える。なお、本実施形態では、筺体210が、トナー収容容器を兼ねている。
【0024】
現像ユニット200の筺体210は、装置本体の支軸ピン320などによって軸支されている。また、筺体210は、付勢レバー310の付勢力によって図の時計回りの回転モーメントが付与される。
付勢レバー310は、回動軸311に固着されたレバー本体312に、中空の押圧体313をスライド可能に内挿し、押圧体313の内部に組み込んだ圧縮バネ314により押圧体313を矢印A方向に押し出すようにして構成される。
【0025】
現像ローラ201は、ローラ本体2011に現像スリーブ2012を外挿してなる。また、現像ローラ201の軸方向両端部の外側には、現像ローラ201の現像スリーブ2012よりも所定量だけ径の大きな一対のギャップ規制用のコロ(以下、「DSコロ」という。)202が、現像ローラ201と同軸上に装着されている(図5、図6参照)。そして、付勢レバー310による付勢力により、DSコロ202の周面が感光体ドラム101の両端部周面に当接して、感光体ドラム101と現像ローラ201間の現像ギャップが規定値に設定される。なお、この規定値は、機種や現像剤の種類にもよるが、通常0.2mm〜0.5mm程度に設定される。
【0026】
このような構成において、感光体ドラム101の周面に残存するトナーが、クリーニングブレード102で除去された後、帯電器103により所定の電位となるように一様に帯電され、露光走査装置12(図1)からのレーザ光により露光走査されて感光体ドラム101周面にブラック用の静電潜像が形成される。
一方、現像ユニット200においては、現像スリーブ2012周面に付着したトナー層が、ドクターブレード207により規制されて一定の厚みに整えられると共に、ドクターブレード207との摩擦により帯電され、現像スリーブ2012の回転と共に感光体ドラム101と対向した現像位置に搬送され、これにより感光体ドラム101周面に供給されて静電潜像が顕像化される。
【0027】
なお、図2において、紙面に垂直な方向に伸びる4本のガイドレール301〜304が、本体フレーム362、361等(図3参照)に取り付けられている。感光体ユニット100を案内する上下のガイドレール301と302の横断面の形状は、ほぼ「コ」の字型である。現像ユニット200を案内する上下のガイドレール303、304の横断面の形状は、現像ユニット200の回動動作を許容できるようにほぼL字形状に形成されている。感光体ユニット100と現像ユニット200のぞれぞれの下方に位置するガイドレール302、304の底面は、ほぼ水平であって、感光体ユニット100,現像ユニット200を安定して取り出しやすいようになっている。ここで、「回動」とは、特定の支軸回りに回転運動することをいう。
【0028】
感光体ユニット100の上端部112と下端部111は、それぞれガイドレール301、ガイドレール302に沿ってスライド可能に係合しており(図2参照)、感光体ユニット100を、ガイドレール301、302に案内されて手前側に引き出して装置本体から取り外すことが可能になっている。
また、現像ユニット200も、付勢レバー310の付勢を解除して半時計回りに揺動させると、感光体ユニット100から離間して筺体210の上部と下部が、それぞれガイドレール303、304に当接し、ガイドレール303、304に沿って手前側に引き出すことにより、装置本体から取り外すことができるように構成されている。
【0029】
図3(a)は、図2における作像部11Kの部分の外観斜視図である。
同図3(a)に示すように、付勢レバー310が取着されている回動軸311は、本体フレーム361に軸受けされる。また、回動軸311の端部は本体フレーム361より手前側に突出し、回動軸311の突出した部分にロック用レバー330が取着される。
ロック用レバー330は、レバー部331と係合部332とからなり、作像部11Kを装置本体に装着した状態では、図3(a)に示すような回動位置にあり、このときにロック用レバー330の係合部332が、感光体ユニット100の手前側の端部113の端面113a、113bに当接して、感光体ユニット100を装置本体に対して位置決めする。
【0030】
図3(b)は、図3(a)の円Q内の部分を矢印D方向から見たときの係合部332と感光体ユニット100の端面113aとの係合関係を示す図である。
同図に示すように端面113aは、上部が外側方向に傾くようなテーパー状に形成されている。このため、ロック用レバー330を下方から回動させて係合部332を端面113aに当接させることにより、感光体ユニット100を感光体ドラム101の軸に平行な方向に押し込む力f1と上方に押し上げる力f2が作用する。
【0031】
感光体ユニット100の筺体110は、手前側の端部に上方に突出する突出部116を備え、感光体ユニット100を装置本体に装着したときに、本体フレーム362に突設された位置決めピン365(図5参照)に挿入可能な位置決め穴(不図示)を備えてなる。
上述のような構成において、ロック用レバー330の当接により受ける、押し込み力f1と上方に押し上げる力f2により、感光体ユニット100のガイドレール301と位置決めピン365による手前側における位置決めがより確実なものとなる。
【0032】
一方、感光体ユニット100の筺体の奥側の端部120(図5参照)には、感光体ドラム101とほぼ同軸上の円筒部121が設けられている。円筒部121を装置本体の奥側フレーム363(図6参照)に形成された位置決め穴364に嵌め込むことにより、感光体ユニット100の奥側が位置決めされる。
図3(a)に戻り、現像ユニット200において、蛇腹状の補給路220の開口部に付設された接続部221が、不図示のトナー容器の排出口に接続されている。そして、接続部221を介してトナー容器から現像ユニット200にトナーが補給されるようになっている。
【0033】
上記のような構造において、ロック用レバー330を矢印E方向に揺動させると(特定の支軸回りに傾ける動作をさせること)、感光体ユニット100に対するロックが解除されると同時に、ロック用レバー330と同じ回動軸311に取り付けられた付勢レバー310も図4に示すように矢印B方向に揺動する。このため、当該付勢レバー310による現像ユニット200への付勢が解除される。これにより、現像ユニット200が支軸ピン320を中心に矢印C方向に揺動して感光体ユニット100から離間し(第2位置)、現像ユニット200の筺体210の下端部211と上端部212がそれぞれガイドレール304、303に当接した状態になる。
【0034】
図5は、感光体ユニット100のロックを解除した後に、感光体ユニット100をガイドレール301、ガイドレール302に沿って装置本体から手前側(矢印F方向)に引き出したときの様子を示す図である。
図5において、「370」は、現像ユニット200の手前側部分を揺動可能に支持するための手前側支持部材である。現像ユニット200の筺体210の手前側の部位には、装着時において奥側の支軸ピン320(図2、図6参照)と同軸上となる位置に支軸ピン215が設けられている。そして、筺体210の奥側の軸穴216(図6)に本体側の軸支ピン320を挿通させた後、手前側の支軸ピン215を、手前側支持部材370に設けられた軸穴323に挿通し、手前側支持部材370を下側の本体フレーム361と上側の本体フレーム362の間に架橋するようにして取り付けることにより現像ユニット200の装着が完了する。
【0035】
なお、手前側支持部材370の取り付けに際し、上側の本体フレーム362に設けられた位置決めピン365が、手前側支持部材370側の位置決め穴372に嵌合して位置決めがなされる。したがって、位置決めピン365は、手前側支持部材370と感光体ユニット100の筺体110(図3)の双方の位置決めに用いられることになる。
下方の本体フレーム361にも位置決めピン(不図示)が設けられており、同様にして手前側支持部材370の下端部が位置決めされる。
【0036】
このように現像ユニット200の本体への装着には、多くの工数を要するので、特に、本実施の形態のように4つの作像部11C〜11Kを備えるタンデム型のプリンタにあっては、組み立て時に装着したまま出荷することにより、納品時のセットアップの時間を大幅に短縮することができる。
また、図6は、現像ユニット200の奥側の本体への取付構造を示す斜視図である。
【0037】
図6において、「321」は、感光体ユニット100、現像ユニット200に駆動力を付与するための駆動軸であり、本体フレーム363の反対側において本体側のモータ(不図示)に連結される。
モータの回転力は、はすば歯車(以下、単に「歯車」という。)322と歯車322に噛合する現像ユニット200側の歯車206、歯車208を介して現像ローラ201に伝達される。また他の歯車(不図示)を介して、モータの回転力は、第1、第2の攪拌スクリュー204、205(図2)にも伝達される。
【0038】
また、歯車206は、ロック用レバー330(図3)を回動させて現像ユニット200を感光体ユニット100に近接させてセットしたときに、感光体ユニット100側の歯車(不図示)にも噛み合うように構成されている。歯車206と感光体ユニット100側の歯車の噛み合いにより感光体ユニット100の感光体ドラム101(図2)や回転スクリュー104が回転駆動される。
【0039】
なお、駆動軸321の先端における小径部は、上述の支軸ピン320となっている。支軸ピン320により現像ユニット200が軸支されるので、現像ユニット200が揺動しても、歯車322と歯車206等との噛み合い状態に支障が生じない。
(3)作像部11Kにおける共振防止構造
図2に戻り、上述のような作像部11Kの取り付け構造において、付勢レバー310の圧縮バネ314による付勢力が大き過ぎると、支軸ピン320が傾いたり、DSコロ202の感光体ドラム101との当接部において不要に大きな力がかかり、円滑な回転動作を実行できなくなる。また、最悪の場合には、DSコロ202や感光体ドラム101、その他の周辺の部位に損傷が生じるおそれもある。
【0040】
したがって、付勢レバー310による付勢力は、現像ユニット200が、自重や感光体ドラム101から受ける反力により支軸ピン320の反時計回りに生じる回転モーメントの約1.5倍程度の回転モーメントを時計回りに付与するように設定されている。
しかしながら、この程度の付勢力では、トラックなどの輸送機関による搬送時において生じる振動、特に上下方向の振動によって、現像ユニット200が支軸ピン320を中心にして共振し、上下方向に大きく揺れるという事態が発生する。
【0041】
これにより、現像ユニット200の内部に収納されたトナーが、筺体210の現像ローラ201用の開口部から現像ユニット200の外部に噴出し、納品先に到着したしたときに装置内部にトナーが散乱してしまう。
そこで、本実施の形態では、輸送途中における現像ユニット200の共振を防止するため、現像ユニット200への付勢力を補助することにより共振を防止する共振防止部材を、ガイドレール304と現像ユニット200の筺体210の底部との間に介挿するようにしている。
【0042】
図7は、このときの作像部11Kの構成を示す図である。
同図に示すように、付勢レバー310で当接部213を付勢した状態で、さらにガイドレール304と現像ユニット200の筺体210の底部214との間に共振防止部材340を挿抜可能に介挿させて、現像ユニット200を上方に付勢している。
図8は、共振防止部材340をガイドレール304に沿って手前側(矢印G方向)に一部引き出した状態を示す図である。同図に示すように共振防止部材340は、現像ユニット200の現像ローラ201(図7)の軸方向の幅とほぼ同じ長さの長尺のベース部材341の段部341aの上面にゴム材からなる弾性体342を貼着(貼り付けること)してなる2層構造を有している。
【0043】
また、ベース部材341の手前側端部には、取手部材343がベース部材341と一体に設けられており(図8参照)、操作者が引き出しやすいようになっている。
上記のように、ガイドレール304と現像ユニット200の筺体210との間に、共振防止部材340を介挿することにより、従来の使用時における耐久性を考慮して一定範囲内に抑えていた付勢レバー310による付勢に加えて、共振防止部材340による付勢力が付加されるので、現像ユニット200をより強く感光体ユニット100に向けて付勢することができる。このため、輸送時の振動により共振が生じて内部のトナーが現像ユニット200の現像ローラ201の開口部から噴出するおそれをなくすことができる。
【0044】
しかも、ガイドレール304のガイド面は、通常平坦で滑らかに形成されているので、共振防止部材340を容易に抜き出すことができ、納品時におけるセットアップに時間を要しない。
また、万一、納品時においてサービスマンなどが共振防止部材340を除去するのを失念したとしても、感光体ユニット100と現像ユニット200との位置決め自体は、正常に行われたままで固定されているので、当面の画像形成動作に支障は生じない。
【0045】
これにより、現像ユニット200を装置本体と別途に梱包する必要がなくなると共に納品時におけるセットアップを速やかに行うことができ、人件費と材料費の両面でコストダウンを図りつつ、輸送時のトナー噴出による機内の汚染を効果的に防止することができる。
なお、共振防止部材340における弾性体342は、少しでも弾性力があれば、従来よりは現像ユニット200の共振を防止しやすいと言えるが、望ましくは、現像ユニット200の自重などにより図7の反時計回りに生じる第1の回転モーメントに対し、付勢レバー310による付勢力と合わせて、第1の回転モーメントの約2〜3倍程度の大きさで、第1の回転モーメントとは反対方向(時計回り)の第2の回転モーメントが生じるような弾性力を有する材料であることが望ましい。
【0046】
また、付勢補助部材340を介挿する位置は、付勢レバー310による付勢力を補助すると共に引き出しが容易な位置であれば、ガイドレール304と現像ユニット200の筺体210の底部との間に限定されず、他の適当な位置であっても構わない。
共振防止部材340は、全体を弾性材料で形成してもよいが、上記実施の形態のようにベース部材341を設けることでさらに次のような利点がある。
(a)ベース部材341は弾性体342より剛性が大きいため、現像ユニット200とガイドレール304間への挿抜操作が容易である。
(b)ベース部材341の高さの分だけ嵩上げしているため、弾性体342の厚みを減らすことができる。また、現像ユニット200が弾性体342の付勢力に抗して振動したとしても、現像ユニット200の振動が弾性体342によって吸収されて減衰しやすい上、振動幅も、少なくともベース部材341の高さの分だけ従来よりも小さくなっており、内部のトナーが噴出しにくくなる。
【0047】
上記では、作像部11Kについての共振防止構造について説明したが、他の色の作像部11C、11M、11Yについても同様な構成が取られている。
(4)変形例
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明の内容が、上記実施の形態に限定されないことは勿論であり、例えば、以下のような変形例を実施できる。
【0048】
(4−1)上記実施の形態では、共振防止部材340をガイドレール304と現像ユニット200の筺体210との間に介挿する構成にしたが、共振防止部材340は、装置本体の他の適当な部分のフレームと筺体210との間に介挿するようにしても構わない。
ただし、その取り付け位置は、現像ユニット200の重心の位置よりも下方であることが望ましく、さらには、上記実施の形態のように現像ユニット200の筺体210のほぼ真下の部分(鉛直方向下側の部分)に当接する位置に配置するのが望ましい。輸送時の振動によって、一番共振しやすい方向は上下方向であって、現像ユニット200の重みの係る底部の位置に共振防止部材340を配置する方が、弾性体342により現像ユニット200の振動を効果的に吸収することができる。
【0049】
また、弾性体342は、ベース部材341の段部341aの上面の長手方向全面に渡って貼り付けたが、場合によっては部分的に貼り付けるようにしても構わない。この場合には、現像ローラ201の付勢力が軸方向においてアンバランスにならないような位置に設けるのが望ましい。もっとも、長手方向全面に貼り付ける方が、弾性体342による段差がなく、装置本体への装着・引き出し操作が容易である。
【0050】
なお、共振防止部材340における弾性体342は、適当な弾性力を有するものであれば特に限定されるものではなく、上述のゴム材料のほかに、発泡ウレタンであってもよいし、場合によっては板ばねであっても構わない。
(4−2)また、付勢レバー310による付勢を助成する方向に付勢力が発生する位置であって、さらに、共振防止部材340に加えて、別の弾性部材を現像ユニット200と感光体ユニット100との間に介在させて現像ユニット200の振動を吸収させるようにしてもよい。
【0051】
この場合、弾性部材は、DSコロ202と感光体ドラム101の当接部に配置するのが効果的である。弾性部材を当接部に設ける方が使用する弾性部材の厚みが少なくて済むと共に、輸送時の振動によるDSコロ202や感光体ドラム101の損傷を防止できるからである。
図9は、本変形例に係る防振構成を示す図である。
【0052】
同図に示すように、共振防止部材340に加えて、感光体ドラム101とDSコロ202との間に、弾性部材350を配置して防振性を強化している。弾性部材350は、ゴムや発泡ウレタンからなるシートの一方の面に粘着剤を塗布してなり、これを感光体ドラム101の、DSコロ202が当接する位置に貼着してなる。なお、輸送時の振動により感光体ドラム101が多少回転したとしてもDSコロ202と感光体ドラム101間に弾性部材350が介在するように、感光体ドラム101の周方向における弾性部材350の長さを適当に長くしても構わない。
【0053】
納品時に、ロック用レバー330(図3)を回動させてロックを解除し、現像ユニット200を装置本体から手前側に引き出してから、弾性部材350を引き剥がし、再び現像ユニット200を装置本体に装着する。
なお、弾性部材350は、感光体ドラム101ではなく、DSコロ202側に貼着しても差し支えない。もっとも、上記の実施形態の構成では、現像ユニット200の脱着時に手前側支持部材370を本体フレーム361、362(図5)から取り外す必要がある。
【0054】
この場合、感光体ユニット100の脱着操作よりも手間がかかるので、感光体ドラム101側に貼り付けることにより納品時におけるセットアップの効率化が図られている。
また、上記実施の形態では、感光体ドラム101、現像ローラ201間の現像ギャップを規定値に保つため、感光体ドラム101とDSコロ202を当接させるようにしたが、必ずしもその必要はなく、感光体ユニット100の一部と現像ユニット200の一部が、付勢レバー310の付勢により当接して、上記現像ギャップが規定値になるように設計されていればよい。この場合でも、本変形例の適用は可能である。
【0055】
図10は、その一例を示すものであり、感光体ユニット100端部の円R内の拡大図に示すように、感光体ユニット100の筺体110における感光体ドラム101の軸受け部115に円筒状の表面を有する当接部材115aが形成され、この部分とDSコロ202が当接するようにしている。
当接部材115aの円筒状表面の曲率の中心は、感光体ドラム101の中心と一致させる方が望ましいが、曲率半径は、必ずしも感光体ドラム101と一致させる必要はない。
【0056】
当接部材115a表面の曲率半径の大きさに応じてDSコロ202の径を適当に設定することにより、DSコロ202と当接部材115aの当接時における現像ギャップが既定値になるように曲率半径は設計される。感光体ユニット100の他端部の当接部も同様にして構成される。
もちろん、感光体ユニット100のさらに別の部位と、現像ユニット200のDSコロ202以外の部位が当接することにより、現像ギャップが既定値になるように設計することも可能である。
【0057】
なお、本例では、共振防止部材340と合わせて弾性部材350を設けたが、弾性部材350だけでも、その弾性力による振動吸収の効果に加え、弾性部材350の厚みの分だけ現像ユニット200が押し返されることにより、付勢レバー310による付勢力が増す。このため、弾性部材350の厚みおよび弾性力を適当に設定することにより、共振防止部材340がなくても共振を防止する効果が十分に得られ、輸送時のトナー噴出を防止できる。
【0058】
(4−3)上記実施の形態では、現像ギャップを既定値に維持する機構として、支軸ピンで現像ユニット200を揺動可能に軸支することにより、感光体ユニット100に対して移動可能とし、付勢レバー310で現像ユニット200を感光体ユニット100へ向けて付勢させる例を示したが、これに限らず、例えば、現像ユニット200を感光体ユニット100に対してスライド可能なように装置本体に保持し、上記付勢レバー310と類似の機構により、現像ユニット200を感光体ユニット100に向けて変位するように構成して、感光体ユニット100と現像ユニット200を両者における所定の当接位置で当接させることにより現像ギャップを既定値に維持する構成としてもよい。
【0059】
また、本発明は、現像ユニットを感光体ユニットに向けて付勢して所定の現像ギャップを確保する構成の画像形成装置であれば適用可能であり、感光体ユニットと現像ユニットの双方もしくは一方が、必ずしも装置本体から着脱可能に構成される必要はない。
(4−4)上記実施の形態では、タンデム型のカラープリンタについて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、モノクロプリンタであってもよく、さらに、複写機やファックスといった付加機能を有する複合機などであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0060】
本発明は、現像ユニットを感光体ユニットへ向けて付勢して現像ギャップが既定値に設定する構造を有する画像形成装置一般に適用可能である。
【符号の説明】
【0061】
1 プリンタ(画像形成装置)
10 画像プロセス部
11C〜11K 作像部
20 中間転写部
21 中間転写ベルト
30 給紙部
40 定着部
100 感光体ユニット(静電潜像ユニット)
101 感光体ドラム(静電潜像担持体)
102 クリーニングブレード
103 帯電器
200 現像ユニット
201 現像ローラ
202 DSコロ
207 ドクターブレード
301〜304 ガイドレール
310 付勢レバー(付勢手段)
311 回動軸
312 レバー本体
313 押圧体
314 圧縮バネ
330 ロック用レバー
340 共振防止部材(振動吸収部材)
341 ベース部材
342 弾性体
343 取手部材
350 弾性部材(振動吸収部材)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データに基づいて画像を記録シートに印字可能な画像形成装置であって、
前記画像データに基づいて形成された静電潜像を担持可能な静電潜像担持体を有する静電潜像ユニットと、
前記静電潜像担持体に現像剤を供給可能な現像ローラと、前記現像ローラを支持可能であり、内部に現像剤を収納可能な現像剤収容容器と、を有する現像ユニットと、
前記現像ローラを前記静電潜像担持体側に付勢するように前記現像ユニットを付勢する付勢手段と、
前記現像剤収容容器に接触するように配置され、前記現像剤収容容器の振動を吸収可能な振動吸収部材と、
を備えた画像形成装置。
【請求項2】
前記振動吸収部材は、前記現像ユニットを前記静電潜像ユニット側に付勢するように配置されている、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記振動吸収部材は、前記現像剤収容容器の鉛直方向下側に配置されている、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記静電潜像ユニットと前記現像ユニットとを内部に収納可能な筺体と、
前記筺体に支持され、前記現像ユニットの着脱をガイドするガイドレールと、をさらに備え、
前記振動吸収部材は、前記ガイドレールと前記現像剤収容容器との間に配置されている、請求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記現像ローラが前記静電潜像担持体と対向する第1位置と前記現像ローラが前記静電潜像担持体に対して離間する第2位置との間を前記現像ユニットが回動可能に支持する回動軸をさらに備え、
前記付勢手段は、前記現像剤収容容器を第1位置側に付勢する、
請求項1から4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記現像ローラは、前記静電潜像担持体との間に所定のギャップを設けて配置されている、請求項1から5のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記振動吸収部材は、前記ガイドレールと前記現像ユニットとの間に挿抜可能に介挿される、請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記振動吸収部材は、長尺のベース部材に弾性体を積層した2層構造である、
請求項1から7のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記弾性体は、ゴム、発泡ウレタンおよび板ばねのうち、少なくとも1つの材料からなる、請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記振動吸収部材の装置本体手前側の端部には、引き出し用の取手部材が設けられてなる、請求項1から9のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記付勢手段により現像ユニットを静電潜像ユニットへ向けて付勢して、現像ユニットにおける第1の当接部を静電潜像ユニットにおける第2の当接部に当接させることにより、静電潜像担持体と現像ローラ間のギャップが規定値になるように構成されており、
前記第1と第2の当接部の間に介挿される弾性部材を備える、
請求項1から10のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記弾性部材は、シート状であって、粘着剤を介して第1もしくは第2の当接部の表面に剥離可能に貼着される、
請求項11に記載の画像形成装置。
【請求項13】
現像ローラを有する現像ユニットを、付勢手段により静電潜像担持体を含む静電潜像ユニットへ向けて付勢して、現像ユニットにおける第1の当接部を静電潜像ユニットにおける第2の当接部に当接させることにより、静電潜像担持体と現像ローラ間のギャップが規定値になるように構成された画像形成装置であって、
前記第1と第2の当接部の間に振動吸収部材が介挿されてなる画像形成装置。
【請求項14】
前記振動吸収部材は、シート状の弾性部材であって、粘着剤を介して第1もしくは第2の当接部の表面に剥離可能に貼着される、
請求項13に記載の画像形成装置。
【請求項15】
前記弾性部材は、ゴム又は発泡ウレタンからなる、
請求項14に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−13292(P2011−13292A)
【公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−155241(P2009−155241)
【出願日】平成21年6月30日(2009.6.30)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】