説明

画像形成複合装置

【課題】プロジェクタでスクリーン上に投影された画像データと、ホワイトボードに記入された画像とを関連付けて保存可能な画像形成複合装置を得る。
【解決手段】複合機本体1とプロジェクタ50とホワイトボード60とコンピュータ70とデジタルカメラ80とで構成した画像形成複合装置。複合機本体1の主制御部は、コンピュータ70から転送された画像データをプロジェクタ50にてスクリーン51上に投影するとともに、ホワイトボード60に記入された画像をデジタルカメラ80によってモニタし、投影画像データと受信したモニタ画像とを関連付けて保存する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成複合装置、特に、画像読取り機能やプリント機能のみならず通信機能などを備えた画像形成複合装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、複写機においては、ネットワークに接続された端末やサーバとの通信機能や、画像をプロジェクタに転送するなどの種々の機能を備えて複合機化している。そして、この種の複合装置をプロジェクタやホワイトボードと組み合わせ、電子文書、電子画像を使ったプレゼンテーションに適用することが提案されている。
【0003】
特許文献1には、特殊な投影板や専用ペンを使用しなくても、ホワイトボード上に書き込まれた手書きの情報をスキャナ部でスキャンすることにより、書込み画像を電子化し、プロジェクタ部が投影している画像と合成あるいは関連付けて管理する簡素で安価なプレゼンテーション機器が記載されている。
【0004】
特許文献2には、外部記憶装置に保存してある既存のファイルの内容をスクリーンボード上に表示できるようにすることで、手書きで記述する手間を省くことができるメディアボードが記載されている。
【0005】
特許文献3には、プロジェクタによりホワイトボードに投影されたオリジナル原稿データに対応したアノテーションデータの書き込みがなされると、オリジナル原稿データの投影を一旦停止して、オリジナル原稿データとアノテーションデータとを関連付けるリンク情報を投影し、デジタルカメラによってリンク情報とアノテーションデータとが含まれたリンク情報付画像データのキャプチャを行い、画像記憶装置へと格納する画像処理システムが記載されている。
【0006】
プレゼンテーションではプロジェクタでスクリーン上に画像データを投影表示しながら、スクリーンとは別のホワイトボードにその場で追加事項を書き込んでいく場合が多いが、ホワイトボードに追記された情報は議事として残しておくことが困難で、そのままデータとして保存しても元の画像データとの関連が分かりずらいという問題点を有している。また、表示ページが移り変わっても、次々とホワイトボードに書き足していくと、追記された内容がどのページに対して書き込まれたものか判然としない場合がある。それを避けるには、ページの交替ごとにホワイトボードに書き込まれた内容を読み取ってプリントあるいはメモリしておき、書込みを消去しなければならず、煩雑である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2001−16384号公報
【特許文献2】特開2005−268992号公報
【特許文献3】特開2006−108813号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本発明の目的は、プロジェクタでスクリーン上に投影された画像データと、ホワイトボードに記入された画像とを関連付けて保存可能な画像形成複合装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
以上の目的を達成するため、本発明の一形態である画像形成複合装置は、
画像読取り機能やプリント機能を備えた画像形成複合装置において、
少なくともコンピュータ、プロジェクタ、ホワイトボード上に記入された画像を読み取る画像読取り手段のそれぞれと通信可能な通信制御部と、
前記コンピュータから転送された画像データを前記プロジェクタにて投影するとともに、前記画像読取り手段から転送された画像データを受信して前記ホワイトボード上に記入された画像をモニタし、該投影画像データと該受信モニタ画像とを関連付ける主制御部と、
を備えたことを特徴とする。
【0010】
前記画像形成複合装置において、プレゼンテーションの発表者は、画像データをプロジェクタにてスクリーン上に投影表示しながら、ホワイトボード上に関連する文字などの画像を記入していく。ホワイトボードに記入された画像はデジタルカメラやスキャナなどの画像読取り手段にてモニタされる。そして、投影画像データとモニタ画像とが関連付けられる。
【0011】
前記画像形成複合装置において、前記主制御部は、画像読取り手段から転送されたモニタ画像をプロジェクタによる投影画像のページが切り替わるごとに保存し、現在ページの投影画像が投影表示されているときの受信モニタ画像から前ページの投影画像が投影表示されていたときの受信モニタ画像を削除して保存することが好ましい。所定ページの投影画像に関連するホワイトボードに記入された画像データのみが自動的に保存される。
【0012】
また、前記主制御部は、プロジェクタから投影表示されている画像データをなぞったことを検知して、その後にホワイトボード上に記入された画像データの紐付け箇所として記憶し、プロジェクタから投影表示されている画像データにメモを合成し、ホワイトボード上に記入された画像データへのリンク情報を付加することが好ましい。
【0013】
この場合、前記主制御部は、プロジェクタから投影表示されている画像データにメモを合成する際に、ホワイトボード上に記入された画像データに対してもプロジェクタから投影表示されている画像データへのリンク情報を付加することが好ましい。また、前記主制御部は、プロジェクタから投影表示されている画像データへのメモの合成を、投影画像のページが切り替わるごとに行い、過去のページを再度表示させる場合は、メモが合成された画像データを投影表示することが好ましい。さらに、前記主制御部は、リンク情報を付加する対象とならないホワイトボード上に記入された画像データに対して、プロジェクタから投影表示されている画像データの該当ページ内の単語を抽出し、メモと一致する単語があれば、プロジェクタから投影表示されている画像データの該当箇所にメモの内容を追加することが好ましい。そして、前記主制御部は、前記該当ページにメモと一致する単語がなければ、該当ページの先頭にホワイトボード上に記入された画像データのリンク情報を設定することが好ましい。
【0014】
前記主制御部は、コンピュータから転送されてプロジェクタから投影表示されている画像データを該コンピュータの画面上にてマウスでなぞったことを検知してもよい。また、前記主制御部は、画像読取り手段がプロジェクタから投影表示されている画像データを撮影することによって該画像データをなぞったことを検知してもよい。
【0015】
あるいは、前記主制御部は、ホワイトボード上に記入するためのマーカーの色ごとに、重要度、発表者の少なくともいずれかを登録し、プロジェクタから投影表示されている画像データに対する紐付けに反映させることが好ましい。あるいは、前記主制御部は、プロジェクタから投影表示されている画像データのファイル種別ごとにメモの合成方法を変更してもよい。メモの合成方法は、ファイルがプレゼンテーションソフトである場合は吹出し付加処理、ファイルが画像表示ソフトである場合はしおり付加処理、ファイルが文書作成ソフト又は表計算ソフトである場合はコメント付加処理であることが好ましい。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、プロジェクタでスクリーン上に投影された画像データと、ホワイトボードに記入された画像とを関連付けて保存することができ、投影画像のページごとにホワイトボードに記入された画像を識別して保存することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】複写機本体とその周辺機器の構成を示す説明図である。
【図2】前記複写機本体の制御部を示すブロック図である。
【図3】実施例1の説明図であり、(A)はプロジェクタによる投影画面、(B)はホワイトボードへの記入例を示している。
【図4】実施例1の説明図(図3の続き)であり、(A)はプロジェクタによる投影画面、(B)はホワイトボードへの記入例を示している。
【図5】実施例2の説明図であり、(A)はプロジェクタによる投影画面、(B)はホワイトボードへの記入例を示している。
【図6】実施例2の説明図(図5の続き)であり、(A)はプロジェクタによる投影画面、(B)はホワイトボードへの記入例を示している。
【図7】メモ保存処理の制御手順を示すフローチャート図である。
【図8】実施例3の説明図であり、(A)はプロジェクタによる投影画面、(B)はホワイトボードへの記入例を示している。
【図9】リンク処理の制御手順を示すフローチャート図である。
【図10】ファイル種別判定処理の制御手順を示すフローチャート図である。
【図11】実施例4の説明図である。
【図12】リンクデータ保存処理の制御手順を示すフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明に係る画像形成複合装置の実施例について、添付図面を参照して説明する。なお、各図において同じ部材、部分を示す符号は共通して用いている。
【0019】
(画像形成複合装置、図1及び図2参照)
本発明の一実施例である画像形成複合装置は、図1に示すように、複合機本体1とプロジェクタ50とホワイトボード60とコンピュータ70とモニタ用デジタルカメラ80とで構成されている。複合機本体1は、従来周知である電子写真方式の多機能複写機であり、原稿画像を光学的に読み取る機能、画像データを紙にプリントする機能、ファクシミリの送受信機能などを備えている。
【0020】
プロジェクタ50は複合機本体1から送られてきた画像データをスクリーン51上に投影表示する。投影すべき画像データは、例えば、コンピュータ70から転送されたものである。ホワイトボード60はマーカーで文字,線画などの画像を自由に記入するためのもので、記入された画像はデジタルカメラ80によってモニタされている。なお、ホワイトボード60自体にスキャナを備え、該スキャナをデジタルカメラ80に代えて画像読取り手段として使用するようにしてもよい。
【0021】
前記複合機本体1の制御部は、図2に示すように、主制御部11を中心として、原稿画像読取り部を制御するスキャン制御部12、プリント部を制御するプリント制御部13、通信制御部14、ユーザー制御部15、ブラウザ表示部16、ファクシミリ制御部17、データ管理部18、ネットワーク制御部19にて構成されている。また、通信制御部14には、プロジェクタ50、ホワイトボード60、コンピュータ70、デジタルカメラ80が接続されている。
【0022】
以上の構成からなる画像形成複合装置は、会議などのプレゼンテーションの場で以下のようにして用いられる。会議発表者は資料を電子データとしてコンピュータ70に格納しておき、必要なページをプロジェクタ50に転送してスクリーン51上に投影表示する。同時に、口頭で必要な説明を行いつつ、ホワイトボード60上に文字などを記入する。そして、ページを進めて順次プロジェクタ50から画像を投影表示しつつ、口頭での説明、ホワイトボード60への書き込みを行っていく。
【0023】
(実施例1、図3及び図4参照)
実施例1では、主制御部11は、コンピュータ70から転送された画像データをプロジェクタ50にてスクリーン51上に投影するとともに、デジタルカメラ80から転送された画像データを受信してホワイトボード60上に記入された画像をモニタし、該投影画像データと該受信モニタ画像とを関連付ける。
【0024】
具体的には、スクリーン51に投影表示された1ページ目の画像52(図3(A)参照)に対して、発表者が画像52の部分aをなぞった状態でホワイトボード60に「ABCDEFG」のメモを書き込んだ場合(図3(B)参照)、部分aをなぞったことは主制御部11によって検知される。この場合、メモ「ABCDEFG」の画像データはデジタルカメラ80から主制御部11へ転送され、主制御部11は投影画像データと受信モニタ画像とを関連付けて記憶する。即ち、メモ「ABCDEFG」を部分aの紐付け箇所として記憶し、投影表示されている1ページ目の画像データにメモ「ABCDEFG」を合成して保存する。
【0025】
さらに、図4(A)に示す1ページ目の画像52に対して、発表者が部分bをなぞった状態でホワイトボード60上に図4(B)に示す「HIJKLMNO→PQRSTU」のメモを書き込むと、部分bをなぞったことは主制御部11によって検知され、メモ「HIJKLMNO→PQRSTU」の画像データはデジタルカメラ80から主制御部11へ転送される。この場合、主制御部11はメモ「HIJKLMNO→PQRSTU」を部分bの紐付け箇所として記憶し、投影表示されている1ページ目の画像データにメモ「HIJKLMNO→PQRSTU」を合成して保存する。
【0026】
画像52の部分a,bをなぞるとは、例えば、コンピュータ70から転送されてプロジェクタ50から投影表示されている画像データをコンピュータ70の画面上にてマウスでなぞること、あるいは、デジタルカメラ80がプロジェクタ50から投影表示されている画像データを撮影することである。後者については図11を参照して後述する。
【0027】
(実施例2、図5〜図7参照)
実施例2においては、1ページ目の画像データがプロジェクタ50からスクリーン51に投影表示され、メモ「ABCDEFG」がホワイトボード60上に記入されたことは前記実施例1と同様である(図5(A),(B)参照)。そして、図6(A)に示す2ページ目の画像53がスクリーン51に投影表示され、発表者が画像53の部分cをなぞった状態でホワイトボード60上に図6(B)に示す「HIJKLMNO→PQRSTU」のメモを書き込んだ場合、部分cをなぞったことは主制御部11によって検知され、メモ「HIJKLMNO→PQRSTU」の画像データはデジタルカメラ80から主制御部11へ転送される。この場合、1ページ目のメモ「ABCDEFG」も含めて主制御部11へ転送される。
【0028】
そこで、主制御部11は、2ページ目の受信モニタ画像としては、1ページ目の受信モニタ画像であるメモ「ABCDEFG」を削除して保存する。さらに、主制御部11は、メモ「HIJKLMNO→PQRSTU」を部分cの紐付け箇所として記憶し、投影表示されている2ページ目の画像データにメモ「HIJKLMNO→PQRSTU」を合成して保存する。以上の制御をページが切り替わるごとに実行する。そして、過去に投影表示されたページを再度表示させる場合は、メモが合成された画像データを投影表示する。
【0029】
以上の制御手順を図7のフローチャートを参照して説明する。まず、前ページの投影表示があったことが確認されると(ステップS1でYES)、前ページに対する書込みと現在投影表示されているページに対する書込みを比較し、同一部分があるか否かを判定する(ステップS2)。同一部分があれば(ステップS3でYES)、同一部分の書込みを削除する(ステップS4)。そして、書き込まれた画像データをテキスト化し(ステップS5)、主制御部11内のメモリに保存する(ステップS6)。
【0030】
(実施例3、図8〜図10参照)
実施例3は、投影表示されている画像データとホワイトボード60上に記入されたメモをリンク付けする場合を示す。図8(A)に示すように、1ページ目の画像データが投影表示されており、図8(B)に示すように、ホワイトボード60上にはメモ「ABCDEFG」とメモ「HIJKLMNO→PQRSTU」が記入されている。この場合、1ページ目の画像データの単語を検索し、メモ「ABCDEFG」と一致する単語がなければ、1ページ目の画像データの先頭にホワイトボード60上に記入されてモニタされている画像データのリンク情報を設定する。そして、画面上の「メモあり」部分をクリックすると、図8(B)に示す画像が投影表示される。
【0031】
また、メモ「HIJKLMNO→PQRSTU」は、投影表示画面上でなぞられている部分dの紐付け箇所として記憶され、吹出しメモとして合成され、メモ「HIJIKLMNO→PQRSTU」へのリンク情報を付加して保存する。
【0032】
ここで、図9のフローチャートを参照してリンク処理の制御手順の一例を説明する。ここでは、プロジェクタ50から投影表示されている画像データの文章を抽出し(ステップS11)、リンク情報を付加する対象とならないホワイトボード60上に記入された画像データに対して、プロジェクタ50から投影表示されている画像データの該当ページ内の単語を抽出する(ステップS12)。ページ(投影表示されている画像データ)内にメモと一致する単語があれば(ステップS13でYES)、プロジェクタ50から投影表示されている画像データの該当箇所にメモの内容をリンク付けして追加する(ステップS14)。抽出された次の単語に対しても(ステップS15でYES)、ステップS13,14を実行する。
【0033】
投影表示されている画像データに前述のごとくメモを合成する場合、画像データのファイル種別ごとにメモの合成方法を変更することが好ましく、このような制御手順を図10のフローチャートを参照して説明する。
【0034】
画像データのファイルがプレゼンテーションソフトである場合は(ステップS21でYES)、吹出し付加処理を行う(ステップS22)。ファイルが画像表示ソフトである場合は(ステップS23でYES)、しおり付加処理を行う(ステップS24)。ファイルが文書作成ソフトである場合は(ステップS25でYES)、コメント付加処理を行う(ステップS26)。ファイルが表計算ソフトである場合は(ステップS27でYES)、コメント付加処理を行う(ステップS28)。
【0035】
(実施例4、図11及び図12参照)
実施例4は、ホワイトボード60上に記入するためのマーカーの色ごとに、重要度、発表者などを主制御部11のメモリに登録しておき、プロジェクタ50から投影表示されている画像データに対する紐付けに反映させるようにした。
【0036】
例えば、赤色のマーカーでの書込みはAさんであり、かつ、1番目の重要度として登録され、オレンジ色のマーカーでの書き込みはBさんであり、かつ、2番目の重要度として登録されている。従って、図11に示すように、赤色のマーカーでの合成メモAに対して、主制御部11はAさんによる書込みであり、重要度は1番であると判断する。また、オレンジ色のマーカーでの合成メモBに対して、主制御部11はBさんによる書込みであり、2番目の重要度であると判断する。
【0037】
さらに、Aさんが赤色のマーカーでなぞった部分f、Bさんがオレンジ色のマーカーでなぞった部分gをデジタルカメラ80でモニタすると、それらの部分fはAさんがなぞり、部分gはBさんがなぞったと判断する。
【0038】
以上の制御手順は図12のフローチャートに示すとおりである。即ち、デジタルカメラ80にて撮像されたマーカーをトレースして検知し(ステップS31)、その座標位置を保持する(ステップS32)。次に、ホワイトボード60への書込みがあると(ステップSS33でYES)、その書込みをリンク箇所として保持し(ステップS34)、トレースが解除されなければ(ステップS35でYES)、前記ステップS33,S34を実行する。
【0039】
(他の実施例)
なお、本発明に係る画像形成複合装置は前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更できることは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0040】
以上のように、本発明は、画像形成複合装置に有用であり、特に、プロジェクタでスクリーン上に投影された画像データと、ホワイトボードに記入された画像とを関連付けて保存可能である点で優れている。
【符号の説明】
【0041】
1…複合機本体
11…主制御部
14…通信制御部
50…プロジェクタ
51…スクリーン
60…ホワイトボード
70…コンピュータ
80…デジタルカメラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像読取り機能やプリント機能を備えた画像形成複合装置において、
少なくともコンピュータ、プロジェクタ、ホワイトボード上に記入された画像を読み取る画像読取り手段のそれぞれと通信可能な通信制御部と、
前記コンピュータから転送された画像データを前記プロジェクタにて投影するとともに、前記画像読取り手段から転送された画像データを受信して前記ホワイトボード上に記入された画像をモニタし、該投影画像データと該受信モニタ画像とを関連付ける主制御部と、
を備えたことを特徴とする画像形成複合装置。
【請求項2】
前記主制御部は、前記画像読取り手段から転送されたモニタ画像を前記プロジェクタによる投影画像のページが切り替わるごとに保存し、現在ページの投影画像が投影表示されているときの受信モニタ画像から前ページの投影画像が投影表示されていたときの受信モニタ画像を削除して保存すること、を特徴とする請求項1に記載の画像形成複合装置。
【請求項3】
前記主制御部は、前記プロジェクタから投影表示されている画像データをなぞったことを検知して、その後に前記ホワイトボード上に記入された画像データの紐付け箇所として記憶し、前記プロジェクタから投影表示されている画像データにメモを合成し、前記ホワイトボード上に記入された画像データへのリンク情報を付加すること、を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成複合装置。
【請求項4】
前記主制御部は、前記プロジェクタから投影表示されている画像データにメモを合成する際に、前記ホワイトボード上に記入された画像データに対しても前記プロジェクタから投影表示されている画像データへのリンク情報を付加すること、を特徴とする請求項3に記載の画像形成複合装置。
【請求項5】
前記主制御部は、前記プロジェクタから投影表示されている画像データへのメモの合成を、投影画像のページが切り替わるごとに行い、過去のページを再度表示させる場合は、メモが合成された画像データを投影表示すること、を特徴とする請求項3に記載の画像形成複合装置。
【請求項6】
前記主制御部は、前記リンク情報を付加する対象とならない前記ホワイトボード上に記入された画像データに対して、前記プロジェクタから投影表示されている画像データの該当ページ内の単語を抽出し、メモと一致する単語があれば、前記プロジェクタから投影表示されている画像データの該当箇所にメモの内容を追加すること、を特徴とする請求項3に記載の画像形成複合装置。
【請求項7】
前記主制御部は、前記該当ページにメモと一致する単語がなければ、該当ページの先頭に前記ホワイトボード上に記入された画像データのリンク情報を設定すること、を特徴とする請求項6に記載の画像形成複合装置。
【請求項8】
前記主制御部は、前記コンピュータから転送されて前記プロジェクタから投影表示されている画像データを該コンピュータの画面上にてマウスでなぞったことを検知すること、を特徴とする請求項3に記載の画像形成複合装置。
【請求項9】
前記主制御部は、前記画像読取り手段が前記プロジェクタから投影表示されている画像データを撮影することによって該画像データをなぞったことを検知すること、を特徴とする請求項3に記載の画像形成複合装置。
【請求項10】
前記主制御部は、前記ホワイトボード上に記入するためのマーカーの色ごとに、重要度、発表者の少なくともいずれかを登録し、前記プロジェクタから投影表示されている画像データに対する紐付けに反映させること、を特徴とする請求項3に記載の画像形成複合装置。
【請求項11】
前記主制御部は、前記プロジェクタから投影表示されている画像データのファイル種別ごとにメモの合成方法を変更することを特徴とする請求項3に記載の画像形成複合装置。
【請求項12】
前記メモの合成方法は、ファイルがプレゼンテーションソフトである場合は吹出し付加処理、ファイルが画像表示ソフトである場合はしおり付加処理、ファイルが文書作成ソフト又は表計算ソフトである場合はコメント付加処理であること、を特徴とする請求項3に記載の画像形成複合装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−101103(P2011−101103A)
【公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−252995(P2009−252995)
【出願日】平成21年11月4日(2009.11.4)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】