説明

痩身用皮膚外用剤およびそれを含有する化粧料

【課題】本発明は、皮膚親和性および経皮吸収性に優れ、脂肪代謝を促進する作用を有するカルニチン誘導体を含有し、全身あるいは局所の皮下脂肪組織の脂肪代謝を促進する脂肪分解促進剤として作用して、肥満を解消、抑制もしくは防止しうる、痩身用皮膚外用剤および化粧料を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明の痩身用皮膚外用剤は、特定のカルニチン誘導体を含有することを特徴とし、さらに、上記特定のカルニチン誘導体のほかに他の痩身成分を含有すること、あるいは、上記特定のカルニチン誘導体のほかにスキンケア成分を含有することが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、痩身用皮膚外用剤およびそれを含有する皮膚化粧料に関する。詳しくは、本発明は、カルニチン誘導体を含有し、皮下脂肪の分解を促進する効果を有する皮膚外用剤および化粧料に関する。
【0002】
また、本発明は、カルニチン誘導体を含有し、さらに他の痩身成分やスキンケア成分を含有する痩身用皮膚外用剤および化粧料にも関する。
【背景技術】
【0003】
体内の脂肪の多くは、代謝エネルギーに対して過剰分の摂取エネルギーが、白色脂肪細胞の内部に中性脂肪として蓄積されたものである。肥満は脂肪が体脂肪として過剰に蓄積されたものであり、動脈硬化などの様様な疾病を引き起こす要因となる場合があるため健康上望ましくなく、また、過剰な皮下脂肪の蓄積は外見上好ましくないことから、体脂肪が少なく引き締まった身体が望まれる傾向にある。しかしながら現代では、飽食、過食、運動不足、ストレスなどにより、肥満が増加しており、皮下脂肪の減少あるいは蓄積の防止が、年代を問わず重要な課題となっている。このため、食事制限、運動、マッサージなどの外的刺激、あるいは消化吸収抑制食品の摂取など、各種方法により肥満の解消が試みられているが、外見を大きく左右する皮下脂肪を容易に抑制または減少させる満足な効果を有する脂肪分解促進外用剤および痩身用化粧料は見出されていなかった。
【0004】
ところで脂肪は、脂肪酸がミトコンドリア内でβ酸化されることにより、エネルギーに変換されて代謝されるものであって、脂肪酸がミトコンドリア内に取り込まれる際には、カルニチンと結合することが必須であり、脂肪酸代謝速度は存在するカルニチン量に依存する。したがって、脂肪酸代謝を促したい組織のカルニチン濃度を高めることは、脂肪の分解、ひいては痩身に効果的であると考えられる。このため、皮膚外用剤にカルニチンなどを配合して経皮吸収させ、皮下脂肪の代謝を促進させることが種々検討され、提案されてきた(特許文献1〜4参照)。しかしながら、これらはいずれもL−カルニチンまたはその塩類を用いたものであって、満足できる痩身効果は得られていなかった。これは、カルニチンおよびその塩類が、非常に高い水和性を有するため、そのままでは皮膚親和性および経皮吸収性が不十分であり、脂肪代謝を行う組織にまで十分な量を到達させることは困難であるためと考えられる。
【0005】
このため、経皮吸収性に優れ、脂肪代謝を行う組織に充分量到達し、脂肪代謝を促進する効果に優れた痩身用皮膚外用剤の出現が求められていた。
なお、カルニチンの誘導体であるパルミトイル−L−カルニチンをカフェインなどと共に、痩身目的で化粧料に配合することは提案されている(特許文献5および6参照)。
【0006】
また、カルニチン以外にも脂肪代謝あるいは脂肪合成に関与する成分の研究が活発になされている。たとえば、クエン酸回路からの脂肪合成経路の阻害剤として知られるヒドロキシクエン酸やその誘導体など(非特許文献1〜2、特許文献7参照)、脂肪分解のセカンドメッセンジャーである細胞内cAMPの合成抑制作用をもつα2アドレナリンの作用を抑制する成分(非特許文献3、非特許文献4参照)、細胞内cAMPの合成促進作用をもつβアドレナリン作用興奮剤(非特許文献3、特許文献8参照)、細胞内cAMPの分解作用をもつホスホジエステラーゼの阻害剤(特許文献9参照)などである。
【0007】
その一方、脂肪代謝の促進を達成し、肥満を解消したとしても、脂肪代謝が過度に促進されすぎると、皮下脂肪や皮脂の不足により、皮膚の張りが損なわれたり、皮膚の乾燥や
肌荒れなどの問題が生じたりするおそれもある。
【0008】
したがって、脂肪代謝を促進する効果が高いだけでなく、同時に皮膚を健やかに保つことのできる痩身用皮膚外用剤、化粧料の出現が求められていた。
【特許文献1】特許第3434995号明細書
【特許文献2】特開平7−309711号公報
【特許文献3】特開2000−16916号公報
【特許文献4】特開2001−64147号公報
【特許文献5】仏国特許発明第2694195号明細書
【特許文献6】国際公開第2004/002435号パンフレット
【特許文献7】特開平9−176004号公報
【特許文献8】特開昭59−155313号公報
【特許文献9】特開平10−182347号公報
【非特許文献1】Sullivan A.C.ら、Lipids 9 (2)12, 121-128, 1974
【非特許文献2】Watson Y.A.ら、Arch. Biochem. Biophys. 135 (1), 209-217, 1969
【非特許文献3】Lafontan, M., M. Berlan. Fat cell adrenergic receptors and the control of white and brown fat cell function. J. Lipid Res. 34: 1057-1091, 1993,
【非特許文献4】Greenway F. L.ら、Regional fat loss from the thigh in obese women after adrenergic modulation. Clinical Theraputics 9 (6), 663-669, 1987
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、皮膚親和性および経皮吸収性に優れ、脂肪代謝を促進する作用を有するカルニチン誘導体を含有し、全身あるいは局所の皮下脂肪組織の脂肪代謝を促進する脂肪分解促進剤として作用して、肥満を解消、抑制もしくは防止しうる、痩身用皮膚外用剤および化粧料を提供することを課題とする。
【0010】
また、本発明はカルニチン誘導体のほかに、他の痩身成分を配合し、痩身効果を特異的に高めた痩身用皮膚外用剤および化粧料を提供することをもその課題とする。
さらに、本発明は、高い痩身効果のみならず、皮膚に対する保湿やスキンケア効果を有する痩身用皮膚外用剤および化粧料を提供することをもその課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明者は、上記実情に鑑みて鋭意研究した結果、(1)アシルカルニチン誘導体、アルコールカルニチンエステル誘導体、あるいはその組合せであるカルニチン誘導体などの、特定のカルニチン誘導体が、皮膚親和性および経皮吸収性が高く、脂肪代謝を行う組織にまで容易に到達し、しかも脂肪代謝を好適に促進し得ること、(2)上記特定のカルニチン誘導体に加えて、脂肪代謝・合成経路に関与する成分を配合することで、脂肪代謝を促進する効果を特異的に向上させることができること、(3)上記特定のカルニチン誘導体に加えて、特定のスキンケア成分を配合することによって、脂肪代謝を促進しつつ、皮膚に対する保湿やスキンケア効果を付与できることを見出して、本発明を完成するに至った。
【0012】
すなわち、本発明は、以下の〔1〕〜〔62〕の事項に関する。
〔1〕 下記一般式(1)で表されるカルニチン誘導体を含有することを特徴とする痩身用皮膚外用剤;
【0013】
【化8】

【0014】
(式(1)中、R1は、水素原子、または、分岐または不飽和結合を有していてもよい炭
素数2〜30のアシル基を示し、
2は、水素原子、または、分岐または不飽和結合を有していてもよい炭素数1〜22
の炭化水素基を示し(ただし、R1とR2とは、同時に水素原子になることはない。)、
Meはメチル基を示し、
- は、カルニチン誘導体のカチオン部と電気的に中性となる、無機アニオンまたは有機アニオンを示す。)。
〔2〕 前記式(1)中、R1が、分岐または不飽和結合を有していてもよい炭素数4〜
22のアシル基であることを特徴とする〔1〕に記載の痩身用皮膚外用剤。
〔3〕 前記式(1)中、R1が、分岐または不飽和結合を有していてもよい炭素数14
〜22のアシル基であることを特徴とする〔1〕に記載の痩身用皮膚外用剤。
〔4〕 前記式(1)中、R2が、水素原子、または、分岐または不飽和結合を有してい
てもよい炭素数1〜18の炭化水素基であることを特徴とする〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤。
〔5〕 前記式(1)中、R1が水素原子であり、
2が、分岐または不飽和結合を有していてもよい炭素数1〜18の炭化水素基である
ことを特徴とする〔1〕に記載の痩身用皮膚外用剤。
〔6〕 前記式(1)中、R2が、分岐または不飽和結合を有していてもよい炭素数4〜
10の炭化水素基であることを特徴とする〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤。
〔7〕 前記式(1)中、R1が、分岐または不飽和結合を有していてもよい炭素数4〜
22のアシル基であり、
2が水素原子であることを特徴とする〔1〕に記載の痩身用皮膚外用剤。
〔8〕 カルニチン誘導体を0.01質量%ないし20質量%含有することを特徴とする〔1〕〜〔7〕のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤。
〔9〕 さらに、ヒドロキシクエン酸、その誘導体、およびこれらの薬理的に許容される塩からなる群より選ばれる少なくとも1種を含むことを特徴とする〔1〕〜〔8〕のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤。
〔10〕 前記ヒドロキシクエン酸が、ガルシニアカンボジア抽出物から得られたものであることを特徴とする〔9〕に記載の痩身用皮膚外用剤。
〔11〕 前記ヒドロキシクエン酸誘導体が、下記式(2)で表されるヒドロキシクエン酸誘導体であることを特徴とする〔9〕または〔10〕に記載の痩身用皮膚外用剤;
【0015】
【化9】

【0016】
(式(2)中、R11及びR12は、それぞれ独立に水素原子、又は下記式(3)で示される群から選択される生体酵素反応で離脱可能ないずれかの基を表し(但し、R11及びR12が同時に水素原子になることはない。)、X1〜X3は、それぞれ独立に窒素又は酸素原子を表し、R3,R4,R5,R3',R4',R5'は、それぞれ独立に水素原子、又は分岐もしく
は不飽和結合を有していてもよい、炭素数1〜30の鎖状炭化水素基を表す(但し、X1
,X2,X3がそれぞれ酸素原子の場合は、対応するR3',R4',R5'は存在しない。)
【0017】
【化10】

【0018】
(式(3)中、R6〜R8はそれぞれ独立に水素原子、アリール基、又は分岐、不飽和結合もしくは置換基を有していてもよい、炭素数1〜30の鎖状炭化水素基を表す。)。
〔12〕 前記式(3)中、R6が、分岐、不飽和結合もしくは置換基を有していてもよ
い、炭素数7〜23の鎖状炭化水素基であり、R7及びR8が、それぞれ独立に、水素原子、又は分岐、不飽和結合もしくは置換基を有していてもよい、炭素数8〜24の鎖状炭化水素基であることを特徴とする〔11〕に記載の痩身用皮膚外用剤。
〔13〕 前記式(2)中、R3〜R5が、それぞれ独立に水素原子、又は分岐もしくは不飽和結合を有していてもよい、炭素数1〜30の鎖状炭化水素基であり、X1〜X3がすべて酸素原子であり、且つ、
前記式(3)中、R6が、分岐、不飽和結合もしくは置換基を有していてもよい、炭素
数7〜23の鎖状炭化水素基であり、R7及びR8が、それぞれ独立に、水素原子、又は分岐、不飽和結合もしくは置換基を有していてもよい、炭素数8〜24の鎖状炭化水素基であることを特徴とする〔11〕に記載の痩身用皮膚外用剤。
〔14〕 前記式(2)中、R12が水素原子であり、R3〜R5がすべて水素原子であり、X1〜X3がすべて酸素原子であり、且つ、
前記式(3)中、R6が、分岐、不飽和結合もしくは置換基を有していてもよい、炭素
数13〜21の鎖状炭化水素基であることを特徴とする〔11〕に記載の痩身用皮膚外用剤。
〔15〕 前記式(2)中、R12が水素原子であり、R3〜R5がそれぞれ独立に水素原子、又は分岐もしくは不飽和結合を有していてもよい、炭素数1〜30の鎖状炭化水素基であり(但し、R3〜R5が同時に水素原子となることはない。)、X1〜X3がすべて酸素原子であり、且つ、
前記式(3)中、R6は、分岐、不飽和結合もしくは置換基を有していてもよい、炭素
数13〜21の鎖状炭化水素基であることを特徴とする〔11〕に記載の痩身用皮膚外用剤。
〔16〕 前記ヒドロキシクエン酸、その誘導体、およびこれらの薬理的に許容される塩からなる群より選ばれる少なくとも1種を0.01〜20質量%の量で含むことを特徴とする〔9〕〜〔15〕のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤。
〔17〕 さらに、α2アドレナリン作用抑制剤を含むことを特徴とする〔1〕〜〔8〕のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤。
〔18〕 前記α2アドレナリン作用抑制剤が、ヨヒンビン、フェントラミン、フェノキシベンザミン、トラゾリン、エルゴタミン、エルゴトキシン、ジヒドロエルゴタミン、エルゴメトリン、メチルエルゴメトリン、ジヒドロエルゴトキシン、ラウオルシン、ピペロキサン、これらの誘導体、およびこれらの薬理的に許容される塩からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする〔17〕に記載の痩身用皮膚外用剤。
〔19〕 前記α2アドレナリン作用抑制剤が、植物抽出物から得られたものであることを特徴とする〔17〕に記載の痩身用皮膚外用剤。
〔20〕 前記α2アドレナリン作用抑制剤が、イチョウ抽出物、キヅタ抽出物、およびセイヨウトチノキ抽出物からなる群より選ばれる少なくとも1種から得られたものであることを特徴とする〔17〕に記載の痩身用皮膚外用剤。
〔21〕 前記α2アドレナリン作用抑制剤を0.0001〜10質量%の量で含むことを特徴とする〔17〕〜〔20〕のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤。
〔22〕 さらに、βアドレナリン作用興奮剤を含むことを特徴とする〔1〕〜〔8〕のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤。
〔23〕 前記βアドレナリン作用興奮剤が、イソプロテレノール、エピネフリン、ノルエピネフリン、ドブタミン、ドパミン、ブトパミン、サルブタモール、テルブタリン、イソエタリン、プロトキロール、フェノテロール、メタプロテレノール、クロルプレナリン、ヘキソプレナリン、トリメトキノール、塩酸プロカテロール、プレナルテロール、フォルスコリン、ジソジウム(R,R)−5−〔2−〔〔2−(3−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチル〕−アミノ〕プロピル〕−1,3−ベンゾジオキソール−2,2−ジカルボキシレート、(R,R)−4−〔2−({2−〔(3−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチル〕アミノ}プロピル)フェニル〕フェノキシ酢酸、{2−ヒドロキシ−5−〔2−({2−ヒドロキシ−3−〔4−(1−メチル−4−トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル〕フェノキシ}プロピル)アミノ〕エトキシ}−ベンズアミドモノメタンスルフォネート、エリスロ−DL−1−(7−メチルインダン−4−イロキシ)−3−イソプロピルアミノブタン−2−オール、これらの誘導体、およびこれらの薬理的に許容される塩からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする〔22〕に記載の痩身用皮膚外用剤。
〔24〕 前記βアドレナリン作用興奮剤が、植物抽出物から得られたものであることを特徴とする〔22〕に記載の痩身用皮膚外用剤。
〔25〕 前記βアドレナリン作用興奮剤が、コレウスフォルスコリ(Coleus forskohlii)抽出物(フォルスコリン)、マルバアサガオ(Ipomoea hederacea) 抽出物、サツマイ
モ(Ipomoea batata) 抽出物、セージ(Salvia officinalis) 抽出物、タンジン(Salvia miltiorrhiza) 抽出物、およびマンネンロウ(Rosmarinus officinalis;ローズマリー)抽出物からなる群より選ばれる少なくとも1種から得られたものであることを特徴とする〔22〕に記載の痩身用皮膚外用剤。
〔26〕 前記βアドレナリン作用興奮剤を0.0001〜10質量%の量で含むことを特徴とする〔22〕〜〔25〕のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤。
〔27〕 さらに、ホスホジエステラーゼ抑制剤を含むことを特徴とする〔1〕〜〔8〕のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤。
〔28〕 前記ホスホジエステラーゼ抑制剤が、テオフィリン、テオブロミン、アミノフィリン、キサンチン、イソブチルメチルキサンチン、アピゲニン、アメントフラボン、ビロベチン、シアドピチシン、ギンクゴネチン、これらの誘導体、およびこれらの薬理的に許容される塩からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする〔27〕に記載の痩身用皮膚外用剤。
〔29〕 前記ホスホジエステラーゼ抑制剤が、植物抽出物から得られたものであることを特徴とする〔27〕に記載の痩身用皮膚外用剤。
〔30〕 前記ホスホジエステラーゼ抑制剤が、茶抽出物、コーヒー抽出物、ガラナ抽出物、マテチャ(Yerba Mate)抽出物、コーラ抽出物、イチョウ抽出物、セコイアメスギ抽出物、イチイ抽出物、およびヒモカズラ抽出物からなる群より選ばれる少なくとも1種から得られたものであることを特徴とする〔27〕に記載の痩身用皮膚外用剤。
〔31〕 前記ホスホジエステラーゼ抑制剤を0.0001〜10質量%の量で含むことを特徴とする〔27〕〜〔30〕のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤。
〔32〕 さらに、分岐を有していてもよい飽和または不飽和の炭素数12〜22の脂肪酸および/またはその薬理的に許容される塩を含むことを特徴とする〔1〕〜〔8〕のい
ずれかに記載の痩身用皮膚外用剤。
〔33〕 前記脂肪酸が、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、およびヘキシルデカン酸からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする〔32〕に記載の痩身用皮膚外用剤。
〔34〕 前記脂肪酸が、ヤシ油脂肪酸であることを特徴とする〔32〕に記載の痩身用皮膚外用剤。
〔35〕 前記分岐を有していてもよい飽和または不飽和の炭素数12〜22の脂肪酸および/またはその薬理的に許容される塩を0.001〜20質量%の量で含むことを特徴
とする〔32〕〜〔34〕のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤。
〔36〕 さらに、アスコルビン酸、その誘導体、およびこれらの薬理的に許容される塩からなる群より選ばれる少なくとも1種を含むことを特徴とする〔1〕〜〔8〕のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤。
〔37〕 前記アスコルビン酸が、L−アスコルビン酸であることを特徴とする〔36〕に記載の痩身用皮膚外用剤。
〔38〕 前記アスコルビン酸の薬理的に許容される塩が、L−アスコルビン酸ナトリウムおよび/またはL−アスコルビン酸マグネシウムであることを特徴とする〔36〕また
は〔37〕に記載の痩身用皮膚外用剤。
〔39〕 前記アスコルビン酸誘導体が、ステアリン酸L−アスコルビル、パルミチン酸L−アスコルビル、ジパルミチン酸L−アスコルビル、テトライソパルミチン酸L−アスコルビル、L−アスコルビン酸−2−グルコシドからなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする〔36〕〜〔38〕のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤。
〔40〕 前記アスコルビン酸誘導体の薬理的に許容される塩が、L−アスコルビン酸硫酸エステル二ナトリウムであることを特徴とする〔36〕〜〔38〕のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤。
〔41〕 前記アスコルビン酸誘導体が、下記式(4)で示されるアスコルビン酸−2−リン酸エステルおよび/またはアスコルビン酸−2−リン酸エステルの高級脂肪酸エステ
ルであることを特徴とする〔36〕〜〔38〕のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤;
【0019】
【化11】

【0020】
(式(4)中、Rは、水素原子または高級脂肪酸のアシル残基を表す。)。
〔42〕 前記式(4)中、Rが、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、あるいは2−ヘキシルデカン酸のアシル残基であることを特徴とする〔41〕に記載の痩身用皮膚外用剤。
〔43〕 前記アスコルビン酸誘導体の薬理的に許容される塩が、下記式(4)で表されるアスコルビン酸−2−リン酸エステルおよび/またはアスコルビン酸−2−リン酸エス
テルの高級脂肪酸エステルの、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩または亜鉛塩であることを特徴とする〔36〕〜〔38〕および〔41〕〜〔42〕のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤;
【0021】
【化12】

【0022】
(式(4)中、Rは、水素原子または高級脂肪酸のアシル残基を表す。)。
〔44〕 前記式(4)中、Rが、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、あるいは2−ヘキシルデカン酸のアシル残基であることを特徴とする〔43〕に記載の痩身用皮膚外用剤。
〔45〕 前記アスコルビン酸、その誘導体、およびこれらの薬理的に許容される塩からなる群より選ばれる少なくとも1種を0.01〜20質量%の量で含むことを特徴とする〔36〕〜〔44〕のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤。
〔46〕 さらに、トコフェロール、その誘導体、およびこれらの薬理的に許容される塩からなる群より選ばれる少なくとも1種を含むことを特徴とする〔1〕〜〔8〕のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤。
〔47〕 前記トコフェロールが、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロールおよびδ−トコフェロールからなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする〔46〕に記載の痩身用皮膚外用剤。
〔48〕 前記トコフェロール誘導体が、α−トコフェロール誘導体、β−トコフェロール誘導体、γ−トコフェロール誘導体およびδ−トコフェロール誘導体からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする〔46〕または〔47〕に記載の痩身用皮膚外用剤。
〔49〕 前記トコフェロール誘導体が、トコフェロールリン酸エステルであることを特徴とする〔48〕に記載の痩身用皮膚外用剤。
〔50〕 前記トコフェロールリン酸エステルが、下記式(5)で示される化合物であることを特徴とする〔49〕に記載の痩身用皮膚外用剤;
【0023】
【化13】

【0024】
(式(5)中、R21、R22およびR23は、それぞれ独立に水素原子またはメチル基を表わす。)。
〔51〕 前記トコフェロール誘導体が、トコフェロールアミノアルキルカルボン酸エステルであることを特徴とする〔48〕に記載の痩身用皮膚外用剤。
〔52〕 前記トコフェロールアミノアルキルカルボン酸エステルが、下記式(6)で示される化合物であることを特徴とする〔51〕に記載の痩身用皮膚外用剤;
【0025】
【化14】

【0026】
(式(6)中、R31およびR32は同一または相異なる低級アルキル基または水素原子を表し、R33およびR34はそれぞれ独立に水素原子またはメチル基を表し、Zは置換基を有していてもよい分岐状または直鎖状のアルキレン基を表す。)。
〔53〕 前記トコフェロールアミノアルキルカルボン酸エステルのアミノアルキルカルボン酸が、グリシン、アラニン、β−アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニン、メチオニン、システイン、セリン、トレオニン、チロシン、チロキシン、ヒスチジン、プロリン、4−ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、これらのN−アルキル誘導体またはN,N−ジアルキル誘導体から選ばれる化合物であることを特徴とする〔51〕または〔52〕に記載の痩身用皮膚外用剤。
〔54〕 前記トコフェロール、その誘導体、およびこれらの薬理的に許容される塩からなる群より選ばれる少なくとも1種を0.01〜10質量%の量で含むことを特徴とする〔46〕〜〔53〕のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤。
〔55〕 〔1〕〜〔8〕のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤を含有してなる化粧料。〔56〕 〔9〕〜〔16〕のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤を含有してなる化粧料。
〔57〕 〔17〕〜〔21〕のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤を含有してなる化粧料。
〔58〕 〔22〕〜〔26〕のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤を含有してなる化粧料。
〔59〕 〔27〕〜〔31〕のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤を含有してなる化粧料。
〔60〕 〔32〕〜〔35〕のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤を含有してなる化粧料。
〔61〕 〔36〕〜〔45〕のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤を含有してなる化粧料。
〔62〕 〔46〕〜〔54〕のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤を含有してなる化粧料。
【発明の効果】
【0027】
本発明の痩身用皮膚外用剤および化粧料は、L−カルニチンあるいはその塩よりも皮膚親和性および経皮吸収性に優れ、しかも脂肪代謝を促進する作用を充分に有する特定のカルニチン誘導体を含有するため、有効成分である特定のカルニチン誘導体が脂肪代謝を行う皮下脂肪組織にまで容易に到達し、全身あるいは局所の皮下脂肪組織の脂肪代謝を促進する脂肪分解促進剤として作用することができ、所望部位の肥満を解消、抑制もしくは防止する痩身用皮膚外用剤および化粧料として好適に用いることができる。
【0028】
また、本発明の痩身用皮膚外用剤および化粧料が上記特定のカルニチン誘導体のほかに他の痩身成分を含有する場合には、種々の作用によって脂肪代謝の促進効果が向上し、その痩身効果を特異的に高めることができる。
【0029】
また、本発明の痩身用皮膚外用剤および化粧料が上記特定のカルニチン誘導体のほかにスキンケア成分を含有する場合には、該カルニチン誘導体に起因する高い痩身効果のみならず、皮膚に対する保湿やスキンケア効果をも発揮し、皮膚を健やかに保つことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、本発明について具体的に説明する。
本発明の痩身用皮膚外用剤および化粧料は、特定のカルニチン誘導体を含有する。
カルニチン誘導体
本発明で用いられるカルニチン誘導体は、下記一般式(1)で表される化合物である。
【0031】
【化15】

【0032】
(式(1)中、R1は、水素原子、または、分岐または不飽和結合を有していてもよい炭
素数2〜30のアシル基を示し、
2は、水素原子、または、分岐または不飽和結合を有していてもよい炭素数1〜22
の炭化水素基を示し(ただし、R1とR2とは、同時に水素原子になることはない。)、
Meはメチル基を示し、
- は、カルニチン誘導体のカチオン部と電気的に中性となる、無機アニオンまたは有機アニオンを示す。)。
【0033】
このようなカルニチン誘導体としては、アシルカルニチン誘導体、アルコールカルニチンエステル誘導体、あるいはその組み合わせであるカルニチン誘導体を挙げることができる。
【0034】
本発明に係るカルニチン誘導体として用いられるアシルカルニチン誘導体は、上記一般
式(1)中のR1が、分岐または不飽和結合を有していてもよい炭素数2〜30のアシル
基であって、R2が水素原子である化合物である。すなわち、本発明で用いることのでき
るアシルカルニチン誘導体は、R1が、炭素数2〜30、好ましくは炭素数4〜22、さ
らに好ましくは炭素数14〜22であって、その炭素鎖が枝分かれしていてもよく、不飽和結合を有していてもよいアシル基であって、R2が水素原子であるカルニチン誘導体で
ある。
【0035】
具体的には、このようなアシルカルニチン誘導体としては、上記一般式(1)中のR1
が、ヘキサノイル基、2−メチルペンタノイル基、3−メチルペンタノイル基、4−メチルペンタノイル基、2−エチルブタノイル基、ヘプタノイル基、2−メチルヘキサノイル基、3−メチルヘキサノイル基、4−メチルヘキサノイル基、2−エチルペンタノイル基、3−エチルペンタノイル基、オクタノイル基、2−メチルヘプタノイル基、3−メチルヘプタノイル基、4−メチルヘプタノイル基、5−メチルヘプタノイル基、6−メチルヘプタノイル基、2−エチルヘキサノイル基、3−エチルヘキサノイル基、4−エチルヘキサノイル基、2−プロピルペンタノイル基、ノナノイル基、デカノイル基、ウンデカノイル基、10−ウンデセノイル基、ドデカノイル基、トリデカノイル基、テトラデカノイル基、ペンタデカノイル基、ヘキサデカノイル基、9−ヘキサデセノイル基、ヘプタデカノイル基、オクタデカノイル基、イソステアリル基、シス−9−オクタデセノイル基、11−オクタデセノイル基、シス,シス−9,12−オクタデカジエノイル基、9,12,15−オクタデカトリエノイル基、6,9,12−オクタデカトリエノイル基、9,11,13−オクタデカトリエノイル基、ノナデカノイル基、2,6,10,14−テトラメチルペンタデカノイル基、イコサノイル基、8,11−イコサジエノイル基、5,8,11−イコサトリエノイル基、5,8,11,14−イコサテトラエノイル基、3,7,11,15−テトラメチルヘキサデカノイル基、ヘンイコサノイル基、ドコサノイル基などのアシル基のいずれかであって、R2が水素原子である化合物が挙げられる。
【0036】
本発明に係るカルニチン誘導体として用いられるアルコールのカルニチンエステル誘導体は、上記一般式(1)中のR1が水素原子であり、R2が分岐または不飽和結合を有していてもよい炭素数1〜22の炭化水素基である化合物である。すなわち、本発明で用いることのできるアルコールのカルニチンエステル誘導体は、R1が水素原子であって、R2が、炭素数1〜22、好ましくは炭素数1〜18であって、その炭素鎖が枝分かれしていてもよく、不飽和結合を有していてもよい炭化水素基であるカルニチン誘導体である。
【0037】
具体的には、このようなアルコールのカルニチンエステル誘導体としては、上記一般式(1)中のR1が水素原子であり、R2が、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、1−メチルプロピル基、2−メチルプロピル基、ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、1−エチルプロピル基、ヘキシル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、4−メチルペンチル基、1−エチルブチル基、2−エチルブチル基、ヘプチル基、1−メチルヘキシル基、2−メチルヘキシル基、3−メチルヘキシル基、4−メチルヘキシル基、5−メチルヘキシル基、1−エチルペンチル基、2−エチルペンチル基、3−エチルペンチル基、オクチル基、1−メチルヘプチル基、2−メチルヘプチル基、3−メチルヘプチル基、4−メチルヘプチル基、5−メチルヘプチル基、6−メチルヘプチル基、1−エチルヘキシル基、2−エチルヘキシル基、3−エチルヘキシル基、4−エチルヘキシル基、1−プロピルペンチル基、2−プロピルペンチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、10−ウンデセニル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、9−ヘキサデセニル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、イソステアリル基、シス−9−オクタデセニル基、11−オクタデセニル基、シス,シス−9,12−オクタデカジエニル基、9,12,15−オクタデカトリエニル基、6,9,12−オクタデカトリエニル基、9,11,13−オクタデカトリエニル基、ノナデシル基、2,6,
10,14−テトラメチルぺンタデシル基、イコサニル基、8,11−イコサジエニル基、5,8,11−イコサトリエニル基、5,8,11,14−イコサテトラエニル基、3,7,11,15−テトラメチルヘキサデシル基、ヘンイコサニル基、ドコサニル基などの炭化水素基のいずれかである化合物が挙げられる。
【0038】
本発明に係るカルニチン誘導体が、上述したアシルカルニチン誘導体とアルコールのカルニチンエステル誘導体との組み合わせであるカルニチン誘導体、すなわち、上記式(1)において、R1とR2のいずれもが水素原子ではない置換基であるカルニチン誘導体である場合、該カルニチン誘導体は、上記一般式(1)中のR1が分岐または不飽和結合を有
していてもよい炭素数2〜30のアシル基であって、R2が分岐または不飽和結合を有し
ていてもよい炭素数1〜22の炭化水素基である化合物である。
【0039】
このような、一般式(1)中のR1とR2とが、共に水素原子以外の基であるカルニチン誘導体としては、R1が炭素数2〜30のアシル基、R2が炭素数1〜22の炭化水素基の化合物、好ましくは、R1が炭素数4〜22のアシル基、R2が炭素数1〜18の炭化水素基の化合物、さらに好ましくは、R1が炭素数14〜22のアシル基、R2が炭素数4〜10の炭化水素基である化合物が挙げられる。ここで、R1およびR2は、それぞれ、その炭素鎖が枝分かれしていてもよく、不飽和結合を有していてもよい。
【0040】
具体的には、このようなカルニチン誘導体としては、上記一般式(1)中のR1が、ア
セチル基、プロピオノイル基、ブタノイル基、ペンタノイル基、ヘキサノイル基、2−メチルペンタノイル基、3−メチルペンタノイル基、4−メチルペンタノイル基、2−エチルブタノイル基、ヘプタノイル基、2−メチルヘキサノイル基、3−メチルヘキサノイル基、4−メチルヘキサノイル基、2−エチルペンタノイル基、3−エチルペンタノイル基、オクタノイル基、2−メチルヘプタノイル基、3−メチルヘプタノイル基、4−メチルヘプタノイル基、5−メチルヘプタノイル基、6−メチルヘプタノイル基、2−エチルヘキサノイル基、3−エチルヘキサノイル基、4−エチルヘキサノイル基、2−プロピルペンタノイル基、ノナノイル基、デカノイル基、ウンデカノイル基、10−ウンデセノイル基、ドデカノイル基、トリデカノイル基、テトラデカノイル基、ペンタデカノイル基、ヘキサデカノイル基、9−ヘキサデセノイル基、ヘプタデカノイル基、オクタデカノイル基、イソステアリル基、シス−9−オクタデセノイル基、11−オクタデセノイル基、シス,シス−9,12−オクタデカジエノイル基、9,12,15−オクタデカトリエノイル基、6,9,12−オクタデカトリエノイル基、9,11,13−オクタデカトリエノイル基、ノナデカノイル基、2,6,10,14−テトラメチルペンタデカノイル基、イコサノイル基、8,11−イコサジエノイル基、5,8,11−イコサトリエノイル基、5,8,11,14−イコサテトラエノイル基、3,7,11,15−テトラメチルヘキサデカノイル基、ヘンイコサノイル基、ドコサノイル基などのアシル基のいずれかであって、かつ、R2が、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、1−メ
チルプロピル基、2−メチルプロピル基、ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、1−エチルプロピル基、ヘキシル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、4−メチルペンチル基、1−エチルブチル基、2−エチルブチル基、ヘプチル基、1−メチルヘキシル基、2−メチルヘキシル基、3−メチルヘキシル基、4−メチルヘキシル基、5−メチルヘキシル基、1−エチルペンチル基、2−エチルペンチル基、3−エチルペンチル基、オクチル基、1−メチルヘプチル基、2−メチルヘプチル基、3−メチルヘプチル基、4−メチルヘプチル基、5−メチルヘプチル基、6−メチルヘプチル基、1−エチルヘキシル基、2−エチルヘキシル基、3−エチルヘキシル基、4−エチルヘキシル基、1−プロピルペンチル基、2−プロピルペンチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、10−ウンデセニル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、9−ヘキサデセニル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、イソステアリル基、シス−9−オクタデ
セニル基、11−オクタデセニル基、シス,シス−9,12−オクタデカジエニル基、9,12,15−オクタデカトリエニル基、6,9,12−オクタデカトリエニル基、9,11,13−オクタデカトリエニル基、ノナデシル基、2,6,10,14−テトラメチルぺンタデシル基、イコサニル基、8,11−イコサジエニル基、5,8,11−イコサトリエニル基、5,8,11,14−イコサテトラエニル基、3,7,11,15−テトラメチルヘキサデシル基、ヘンイコサニル基、ドコサニル基などの炭化水素基のいずれかである化合物が挙げられる。
【0041】
これらのいずれのカルニチン誘導体においても、一般式(1)中のX-は、カルニチン
誘導体のカチオン部と電気的に中性となる、無機アニオンまたは有機アニオンを示す。すなわち、X-は、カルニチン誘導体のカチオンと電気的に中性となる無機アニオンあるい
は、有機アニオンであって、例えば、塩素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、炭酸イオン、炭酸水素イオンなどの無機アニオン;ギ酸、酢酸、グリシン、シュウ酸、酒石酸、フマル酸などの有機酸化合物をイオン化して得られる有機アニオンなどを挙げることができる。
【0042】
本発明で用いることのできるこれらのカルニチン誘導体は、市販されているL−カルニチン類を原料として製造することができる。たとえば、上述したアシルカルニチン誘導体は、Analyst(1990, 115(5), 511-516)に記載の方法により製造することができる。また、上述したアルコールのカルニチンエステル誘導体は、Journal of Organic Chemistry(1995, 60(25), 8318-8319)に記載の方法により製造することができる。さらに、アシル基と
エステル基の両官能基を有する、上述した一般式(1)中のR1とR2とが共に水素原子以外の基であるカルニチン誘導体は、これらの方法を組み合わせることにより適宜製造することができ、また、特開平8−295616号公報に記載の方法によっても製造することができる。なお、これらの方法に依れば、原料カルニチンとしては、分子内塩、塩酸塩やナトリウム塩などの無機塩、シュウ酸塩、酒石酸塩、フマル酸塩などの有機塩のいずれを使用してもよい。
≪痩身用皮膚外用剤、化粧料≫
本発明の痩身用皮膚外用剤および化粧料は、上述した特定のカルニチン誘導体を含有する。
【0043】
本発明の痩身用皮膚外用剤において、カルニチン誘導体の配合量は、皮膚外用剤全量中、通常0.01〜20質量%、より好ましくは0.05〜12質量%であるのが望ましい。このような量で、カルニチン誘導体が皮膚外用剤に含まれていると、皮膚への移行が速やかであり、皮膚外用剤に求められる効能効果を発揮できるため好ましい。また、本発明の化粧料においても、カルニチン誘導体の配合量は、本発明の痩身用皮膚外用剤と同様であるのが望ましいが、これに限定されるものではない。
【0044】
なお、本発明の痩身用皮膚外用剤および化粧料には、上述したカルニチン誘導体のほか、さらに他の痩身成分やスキンケア成分を配合することができる。
痩身成分
上述したカルニチン誘導体の作用は、脂肪酸のミトコンドリアへの取り込みの際にメディエーターとなるカルニチンの細胞組織内濃度を増やすことであると考えられることから、脂肪酸のミトコンドリアへの取り込み以外の、脂肪の代謝経路あるいは合成経路の種々の段階で関与する成分を痩身成分として、上記カルニチン誘導体と組み合わせることにより、相乗的に高い痩身効果を得ることができると期待される。
脂肪合成経路阻害剤
そのような痩身成分の一つとして、クエン酸回路からの脂肪合成経路の阻害剤として知られるヒドロキシクエン酸、その誘導体およびこれらの薬理的に許容される塩からなる群より選ばれる少なくとも1種が挙げられる。これらには脂肪蓄積抑制効果が期待される。
【0045】
該ヒドロキシクエン酸は、ガルシニアカンボジアなどの植物抽出物に豊富に含まれており、該植物抽出物から得られたものであってもよく、化学的に合成したものでもよい。
該ヒドロキシクエン酸の誘導体としては、経皮吸収性に優れる点から、下記式(2)で表される化合物が好ましく挙げられる。
【0046】
【化16】

【0047】
前記式(2)中、R11及びR12は、それぞれ独立に水素原子、又は下記式(3)で示される群から選択される生体酵素反応で離脱可能ないずれかの基を表している(但し、R11及びR12が同時に水素原子になることはない。)。
【0048】
【化17】

【0049】
具体的には、前記R11及びR12の少なくとも1つは、上記式(3)で示される群から選択される生体酵素反応で離脱可能ないずれかの基であることが好ましく、R11及びR12の一方がこれらの基であってもよく、双方がこれらの基であってよい。これらのうちでは、R11及びR12の一方がこれらの基である態様が好ましく、なかでもR11が上記式(3)で表される群から選択される生体酵素反応で離脱可能ないずれかの基であり、R12が水素原子である態様がより好ましい。
【0050】
上記式(3)中、R6〜R8はそれぞれ独立に水素原子、アリール基、又は分岐、不飽和結合もしくは置換基を有していてもよい、炭素数1〜30の鎖状炭化水素基を表している。ここで、生体酵素反応で離脱可能な基とは、生体内に存在するエステラーゼなどの加水分解酵素により加水分解され、R11及びR12が水素原子となり得る基であることを意味する。
【0051】
アリール基としては、フェニル基、ナフチル基、フリル基、チエニル基、ピリジル基が挙げられる。分岐、不飽和結合又は置換基を有していてもよい、炭素数1〜30の鎖状炭化水素基としては、たとえば、R11および/またはR12の例として後述するアシル基の一部を構成するものなどが挙げられる。
【0052】
これらのうちでは、R6〜R8は、それぞれ独立に水素原子、又は分岐、不飽和結合もしくは置換基を有していてもよい、炭素数1〜30の鎖状炭化水素基であることが好ましい。
【0053】
より具体的には、R6は、分岐、不飽和結合、もしくは置換基を有していてもよい、炭
素数7〜23、好ましくは13〜21の鎖状炭化水素基、より好ましくは分岐を有していてもよい炭素数13〜21のアルキル基であり、R7およびR8は、それぞれ独立に水素原子、又は分岐、不飽和結合、もしくは置換基を有していてもよい、炭素数8〜24、好ましくは、水素原子又は14〜22の鎖状炭化水素基、より好ましくは水素原子である。
【0054】
これらのうち、上記式(3)で示される群から選択される生体酵素反応で脱離可能ないずれかの基は、炭素数8〜24、好ましくは炭素数14〜22の基であることが望ましい。
【0055】
ここで、置換基としては、たとえば、ハロゲン原子、アミノ基、シアノ基、アルコキシ基、ニトロ基などが挙げられる。
分子中の水酸基が修飾された誘導体の例としては、具体的には、上記式(2)中のR11および/またはR12が、ヘキサノイル基、2−メチルペンタノイル基、3−メチルペンタノイル基、4−メチルペンタノイル基、2−エチルブタノイル基、ヘプタノイル基、2−メチルヘキサノイル基、3−メチルヘキサノイル基、4−メチルヘキサノイル基、2−エチルペンタノイル基、3−エチルペンタノイル基、オクタノイル基、2−メチルヘプタノイル基、3−メチルヘプタノイル基、4−メチルヘプタノイル基、5−メチルヘプタノイル基、6−メチルヘプタノイル基、2−エチルヘキサノイル基、3−エチルヘキサノイル基、4−エチルヘキサノイル基、2−プロピルペンタノイル基、ノナノイル基、デカノイル基、ウンデカノイル基、10−ウンデセノイル基、ドデカノイル基、トリデカノイル基、テトラデカノイル基、ペンタデカノイル基、ヘキサデカノイル基、9−ヘキサデセノイル基、ヘプタデカノイル基、オクタデカノイル基、イソステアリル基、シス−9−オクタデセノイル基、11−オクタデセノイル基、シス,シス−9,12−オクタデカジエノイル基、9,12,15−オクタデカトリエノイル基、6,9,12−オクタデカトリエノイル基、9,11,13−オクタデカトリエノイル基、ノナデカノイル基、2,6,10,14−テトラメチルペンタデカノイル基、イコサノイル基、8,11−イコサジエノイル基、5,8,11−イコサトリエノイル基、5,8,11,14−イコサテトラエノイル基、3,7,11,15−テトラメチルヘキサデカノイル基、ヘンイコサノイル基、ドコサノイル基のいずれかである化合物が挙げられる。
【0056】
これらのうち、好ましい例としては、式(2)中のR11および/またはR12が、オクタノイル基、デカノイル基、ウンデカノイル基、ドデカノイル基、ヘキサデカノイル基、オクタデカノイル基、イソステアリル基のいずれかである化合物が挙げられる。
【0057】
さらに好ましい例としては、R11がオクタノイル基、デカノイル基、ウンデカノイル基、ドデカノイル基、ヘキサデカノイル基、オクタデカノイル基、イソステアリル基のいずれかであって、R12が水素原子である化合物が挙げられる。
【0058】
次に、前記式(2)中、X1〜X3は、それぞれ独立に窒素又は酸素原子を表し、R3
4,R5,R3',R4',R5'は、それぞれ独立に水素原子、又は分岐もしくは不飽和結合を有していてもよい、炭素数1〜30の鎖状炭化水素基を表す(但し、X1,X2,X3
それぞれ酸素原子の場合は、対応するR3',R4',R5'は存在しない。)。
【0059】
1〜X3のいずれかが窒素原子の場合は−CONRmm'(mおよびm’は、X1〜X3
に対応して3,4,5のいずれか同じ数を表す。)は生体酵素反応で分解可能な置換又は無置換のアミド基を表し、またX1〜X3のいずれかが酸素原子の場合は−COORm(m
は、X1〜X3に対応して3,4,5のいずれかの数を表す。)は、カルボキシル基又は生体酵素反応で分解可能なエステル基を表す。
【0060】
ここで、生体酵素反応で分解可能な置換又は無置換のアミド基とは、生体内に存在する
アミダーゼなどの加水分解酵素により加水分解され、カルボキシル基となり得る、置換又は無置換のアミド基であることを意味する。
【0061】
また、生体酵素反応で分解可能なエステル基とは、生体内に存在するエステラーゼなどの加水分解酵素により加水分解され、カルボキシル基となり得るエステル基であることを意味する。
【0062】
前記R3,R4,R5,R3',R4',R5'は、上述した但し書きを満たすことを条件とし
て、それぞれ独立に水素原子、又は炭素数1〜30、好ましくは8〜24、より好ましくは14〜22の分岐もしくは不飽和結合を有していてもよい鎖状炭化水素基であり、さらに好ましくは水素原子又は炭素数14〜22の分岐を有していてもよいアルキル基である。また、その他、単糖及び多糖から誘導される糖残基であってもよい。
【0063】
具体的には、R3,R4,R5,R3',R4',R5'としては、それぞれ独立に、水素原子
、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、1−メチルプロピル基、2−メチルプロピル基、ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、1−エチルプロピル基、ヘキシル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、4−メチルペンチル基、1−エチルブチル基、2−エチルブチル基、ヘプチル基、1−メチルヘキシル基、2−メチルヘキシル基、3−メチルヘキシル基、4−メチルヘキシル基、5−メチルヘキシル基、1−エチルペンチル基、2−エチルペンチル基、3−エチルペンチル基、オクチル基、1−メチルヘプチル基、2−メチルヘプチル基、3−メチルヘプチル基、4−メチルヘプチル基、5−メチルヘプチル基、6−メチルヘプチル基、1−エチルヘキシル基、2−エチルヘキシル基、3−エチルヘキシル基、4−エチルヘキシル基、1−プロピルペンチル基、2−プロピルペンチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、10−ウンデセニル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、9−ヘキサデセニル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、イソステアリル基、シス−9−オクタデセニル基、11−オクタデセニル基、シス,シス−9,12−オクタデカジエニル基、9,12,15−オクタデカトリエニル基、6,9,12−オクタデカトリエニル基、9,11,13−オクタデカトリエニル基、ノナデシル基、2,6,10,14−テトラメチルぺンタデシル基、イコサニル基、8,11−イコサジエニル基、5,8,11−イコサトリエニル基、5,8,11,14−イコサテトラエニル基、3,7,11,15−テトラメチルヘキサデシル基、ヘンイコサニル基、ドコサニル基のいずれかが挙げられる。
【0064】
これらのうち、好ましい例としては、上述した但し書きを満たすことを条件として、R3,R4,R5,R3',R4',R5'がそれぞれ独立に、水素原子、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、イソプロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、イソステアリル基のいずれかである態様が挙げられる。
【0065】
さらに好ましい例としては、R3,R4,R5,R3',R4',R5'のうち、1〜2つがメ
チル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、イソステアリル基のいずれかであり、他が水素原子である態様が挙げられる。
【0066】
前記X1〜X3は、それぞれ独立に窒素または酸素原子であるが、全てが同一原子でも混在でもよく、好ましい例としては同一原子であり、さらに好ましい例としては酸素原子である。
【0067】
前記X1〜X3がすべて酸素原子である場合には、修飾されたカルボキシル基部位は、−COORm(mは、X1〜X3に対応して3,4,5のいずれかの数を表す。)となり、カ
ルボキシル基又は生体酵素反応で分解可能なエステル基を表す。この場合には、R3',R4',R5'は存在しない。
【0068】
すなわち、本発明に用いることのできるヒドロキシクエン酸誘導体としては、既述したように水酸基の少なくとも一方が修飾され且つカルボキシル基の修飾がされていない化合物、及び、既述したように水酸基の少なくとも一方とカルボキシル基の少なくとも1つとがともに修飾された化合物が挙げられる。これらの化合物として、具体的には、上記R11,R12,X1〜X3,R3,R4,R5,R3',R4',R5'の例を組み合わせた化合物が好ま
しく挙げられる。
【0069】
以上のように、分子中の官能基は様々に組み合わせて修飾することが出来るが、とくにR12が水素原子であり、R3〜R5がすべて水素原子であり、且つX1〜X3がすべて酸素原子である下記式(2−1)に示す化合物(たとえば、ヒドロキシクエン酸−2−パルミテートなど)、または、
12が水素原子であり、R3〜R5がそれぞれ独立に水素原子又は分岐もしくは不飽和結合を有していてもよい、炭素数1〜30の鎖状炭化水素基であり(但し、R3〜R5が同時に水素原子となることはない。)、且つX1〜X3がすべて酸素原子である下記式(2−2)に示す化合物が好ましい例として挙げられる。
【0070】
【化18】

【0071】
【化19】

【0072】
前記ヒドロキシクエン酸誘導体の具体例としては、ヒドロキシクエン酸−2−オクタノエート、ヒドロキシクエン酸−2−カプレート、ヒドロキシクエン酸−2−ラウレート、ヒドロキシクエン酸−2−ミリステート、ヒドロキシクエン酸−2−パルミテート、ヒドロキシクエン酸−2−ステアレート、ヒドロキシクエン酸−2−ベヘノエート、ヒドロキシクエン酸−2−イソパルミテート、ヒドロキシクエン酸−2−イソステアレート、ヒドロキシクエン酸−2−ヘキシルデカノエート、ヒドロキシクエン酸−2−リノレート、ヒドロキシクエン酸モノメチルエステル−2−ミリステート、ヒドロキシクエン酸モノメチルエステル−2−パルミテート、ヒドロキシクエン酸モノメチルエステル−2−ステアレート、及びそれらの塩が挙げられる。
【0073】
これらのうち、好ましい例としては、ヒドロキシクエン酸−2−ラウレート、ヒドロキシクエン酸−2−ミリステート、ヒドロキシクエン酸−2−パルミテート、ヒドロキシクエン酸−2−ステアレート、ヒドロキシクエン酸−2−ベヘノエート、ヒドロキシクエン酸−2−イソパルミテート、ヒドロキシクエン酸−2−イソステアレート、ヒドロキシクエン酸−2−ヘキシルデカノエート、ヒドロキシクエン酸−2−リノレートおよびそれらの塩が挙げられる。
【0074】
さらに好ましい例としては、ヒドロキシクエン酸−2−ミリステート、ヒドロキシクエン酸−2−パルミテート、ヒドロキシクエン酸−2−ステアレート、及びそれらの塩が挙げられる。
【0075】
前記ヒドロキシクエン酸誘導体の薬理的に許容される塩としては、既述したヒドロキシクエン酸誘導体のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩が挙げられる。
アルカリ金属塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等が挙げられ、アルカリ土類金属塩としては、カルシウム塩等が挙げられる。
【0076】
上述したヒドロキシクエン酸誘導体又はその塩の製造方法には特に制限はなく、ヒドロキシクエン酸及び/又はそのアルカリ金属塩及び/又はそのアルカリ土類金属塩と、生体内で切断可能なカルボン酸誘導体又はリン酸誘導体又はスルホン酸誘導体とを、適当な溶媒中で反応させることによって製造することが可能である。
【0077】
前記ヒドロキシクエン酸、その誘導体、およびこれらの薬理的に許容される塩は1種単独で用いてもよく2種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記ヒドロキシクエン酸、その誘導体、およびこれらの薬理的に許容される塩からなる群より選ばれる少なくとも1種は、本発明の痩身用皮膚外用剤中に通常0.01〜20質量%、好ましくは0.05〜10質量%の量で含まれることが望ましい。
α2アドレナリン作用抑制剤
また、前記痩身成分の一つとして、脂肪分解のセカンドメッセンジャーである細胞内cAMPの合成抑制作用をもつα2アドレナリンの作用を抑制する成分を用いることができる。すなわち、α2アドレナリンは脂肪分解を抑制するため、このα2アドレナリンの作用を抑制することによって副次的に脂肪分解の促進効果が期待できる。
【0078】
このα2アドレナリン作用抑制剤としては、ヨヒンビン、フェントラミン、フェノキシベンザミン、トラゾリン、エルゴタミン、エルゴトキシン、ジヒドロエルゴタミン、エルゴメトリン、メチルエルゴメトリン、ジヒドロエルゴトキシン、ラウオルシン、ピペロキサン、これらの誘導体、およびこれらの薬理的に許容される塩のほか、α2アドレナリン作用抑制剤作用を有する天然物、特にイチョウ、キヅタ、セイヨウトチノキ等をはじめとする植物の抽出物を用いることができる。これらの薬理的に許容される塩としては、これらの無機酸塩、たとえば塩酸塩などが挙げられる。これらは1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0079】
前記α2アドレナリン作用抑制剤は、本発明の痩身用皮膚外用剤中に通常0.0001〜10質量%、好ましくは0.0005〜5質量%の量で含まれることが望ましい。
βアドレナリン作用興奮剤
また、前記痩身成分の一つとして、脂肪分解のセカンドメッセンジャーである細胞内cAMPの合成促進作用をもつβアドレナリン作用興奮剤を用いることができる。該βアドレナリン作用興奮剤には、脂肪蓄積抑制効果が期待される。
【0080】
このβアドレナリン作用興奮剤としては、イソプロテレノール、エピネフリン、ノルエピネフリン、ドブタミン、ドパミン、ブトパミン、サルブタモール、テルブタリン、イソ
エタリン、プロトキロール、フェノテロール、メタプロテレノール、クロルプレナリン、ヘキソプレナリン、トリメトキノール、塩酸プロカテロール、プレナルテロール、フォルスコリン、ジソジウム(R,R)−5−〔2−〔〔2−(3−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチル〕−アミノ〕プロピル〕−1,3−ベンゾジオキソール−2,2−ジカルボキシレート、(R,R)−4−〔2−({2−〔(3−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチル〕アミノ}プロピル)フェニル〕フェノキシ酢酸、{2−ヒドロキシ−5−〔2−({2−ヒドロキシ−3−〔4−(1−メチル−4−トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル〕フェノキシ}プロピル)アミノ〕エトキシ}−ベンズアミドモノメタンスルフォネート、エリスロ−DL−1−(7−メチルインダン−4−イロキシ)−3−イソプロピルアミノブタン−2−オール、これらの誘導体、およびこれらの薬理的に許容される塩のほか、βアドレナリン作用興奮剤作用を有する天然物、特にコレウスフォルスコリ(Coleus forskohlii)抽出物(フォルスコリン)、マルバアサガオ(Ipomoea hederacea) 抽出物、サツマイモ(Ipomoea batata) 抽出物、セージ(Salvia officinalis)、タンジン(Salvia miltiorrhiza)、マンネンロウ(Rosmarinus officinalis;ローズマリー) 等をはじめとする植物の抽出物を用いることができる。なお、これらの薬理的に許容される塩としては、これらの無機酸塩、たとえば塩酸塩などが挙げられる。これらは1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0081】
前記βアドレナリン作用興奮剤は、本発明の痩身用皮膚外用剤中に通常0.0001〜10質量%、好ましくは0.0005〜5質量%の量で含まれることが望ましい。
ホスホジエステラーゼ阻害剤
また、前記痩身成分の一つとして、脂肪分解のセカンドメッセンジャーである細胞内cAMPの分解作用をもつホスホジエステラーゼの阻害剤を用いることができる。ホスホジエステラーゼは、細胞内のcAMP濃度を下げ、ホルモン感受性リパーゼ活性を低下させて、脂肪分解を抑制する。したがって、ホスホジエステラーゼの作用を抑制することにより、脂肪分解の抑制を解除し、副次的に脂肪分解の促進効果が期待できる。
【0082】
このホスホジエステラーゼ阻害剤としては、カフェイン、テオフィリン、テオブロミン、アミノフィリン、キサンチン、イソブチルメチルキサンチン、アピゲニン、アメントフラボン、ビロベチン、シアドピチシン、ギンクゴネチン、これらの誘導体、およびこれらの薬理的に許容される塩のほか、ホスホジエステラーゼ阻害剤作用を持つ天然物、特に茶、コーヒー、ガラナ、マテチャ(Yerba Mate)、コーラ、イチョウ、セコイアメスギ、イチイ、ヒモカズラ等をはじめとする植物の抽出物を用いることができる。これらの薬理的に許容される塩としては、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩などが挙げられる。アルカリ金属塩としては、ナトリウム塩などが挙げられ、アルカリ土類金属塩としてはカルシウム塩などが挙げられる。これらは1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0083】
前記ホスホジエステラーゼ阻害剤は、本発明の痩身用皮膚外用剤中に通常0.0001〜10質量%、好ましくは0.0005〜5質量%の量で含まれることが望ましい。
スキンケア成分
上述したカルニチン誘導体の作用は、脂肪酸のミトコンドリアへの取り込みの際にメディエーターとなるカルニチンの細胞組織内濃度を増やし、脂肪代謝を促すものであるが、脂肪代謝が過度に促進されすぎると、皮下脂肪や皮脂の不足により、皮膚の張りが損なわれたり、皮膚の乾燥や肌荒れなどの問題が生じたりするおそれもある。
【0084】
これに対して、上記カルニチン誘導体に加えて、さらにある種のスキンケア成分を配合することにより、皮膚の脂肪分解を促進しつつ、同時に皮膚を健やかに保つスキンケア作用を付与した痩身用皮膚外用剤を得ることができる。
脂肪酸類
そのようなスキンケア成分の一つとしては、脂肪酸類を挙げることができる。
【0085】
上記カルニチン誘導体と脂肪酸類とを含む剤を経皮投与した場合、皮膚の深部では上記カルニチン誘導体が脂肪分解を促進し痩身効果を与え、なおかつ皮膚の表層では適切な栄養分として脂肪酸類を供給することにより、肌の保湿性を保ちつつ、優れた痩身作用を与えることができる。このような脂肪酸類としては、分岐を有していてもよい飽和または不飽和の炭素数12〜22の脂肪酸および/またはその薬理的に許容される塩が挙げられ、
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、ヘキシルデカン酸およびこれらの薬理的に許容される塩のほか、これらの脂肪酸を含むヤシ油脂肪酸等の天然物由来脂肪酸を好ましく用いることができる。これらの薬理的に許容される塩としては、これらのアルカリ金属塩などが挙げられる。アルカリ金属塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩などが挙げられる。これらは1種単独でも2種以上組み合わせて用いてもよい。
【0086】
前記分岐を有していてもよい飽和または不飽和の炭素数12〜22の脂肪酸および/ま
たはその薬理的に許容される塩は、本発明の痩身用皮膚外用剤中に通常0.001〜20質量%、好ましくは0.005〜10質量%の量で含まれることが望ましい。
アスコルビン酸類、アスコルビン酸誘導体類
また、前記スキンケア成分の一つとしては、アスコルビン酸、その誘導体、およびこれらの薬理的に許容される塩からなる群より選ばれる少なくとも1種を挙げることができる。これらのコラーゲン合成促進や、活性酸素の消去作用等に由来するスキンケア作用は既に古くから知られ、多くの化粧料に用いられている。
【0087】
前記アスコルビン酸としては、L−アスコルビン酸が挙げられる。また、前記アスコルビン酸の薬理的に許容される塩としては、L−アスコルビン酸ナトリウムおよび/または
L−アスコルビン酸マグネシウムが挙げられる。
【0088】
前記アスコルビン酸誘導体としては、ステアリン酸L−アスコルビル、パルミチン酸L−アスコルビル、ジパルミチン酸L−アスコルビル、テトライソパルミチン酸L−アスコルビル、L−アスコルビン酸−2−グルコシドのほか、下記式(4)で示されるアスコルビン酸−2−リン酸エステルおよび/またはアスコルビン酸−2−リン酸エステルの高級
脂肪酸エステルが挙げられる。
【0089】
【化20】

【0090】
(式(4)中、Rは、水素原子または高級脂肪酸のアシル残基を表す。)。
また、前記アスコルビン酸誘導体の薬理的に許容される塩としては、L−アスコルビン酸硫酸エステル二ナトリウムのほか、上記式(4)で表されるアスコルビン酸−2−リン酸エステルおよび/またはアスコルビン酸−2−リン酸エステルの高級脂肪酸エステルの
、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩または亜鉛塩が挙げられる。
【0091】
これらは1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
これらのうちでは、前記式(4)で示されるアスコルビン酸−2−リン酸エステルの高級脂肪酸エステルあるいはそのナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩または亜鉛塩が好ましく、さらに、前記式(4)中のRが、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、あるいは2−ヘキシルデカン酸のアシル残基を意味する、アスコルビン酸−2−リン酸エステルの高級脂肪酸エステルあるいはそのナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩または亜鉛塩がより好ましく用いられる。
【0092】
前記アスコルビン酸、その誘導体、およびこれらの薬理的に許容される塩からなる群より選ばれる少なくとも1種は、本発明の痩身用皮膚外用剤中に通常0.01〜20質量%、好ましくは0.05〜10質量%の量で含まれることが望ましい。
トコフェロール類、トコフェロール誘導体類
また、前記スキンケア成分の一つとしては、トコフェロール、その誘導体、およびこれらの薬理的に許容される塩からなる群より選ばれる少なくとも1種を挙げることができる。トコフェロールはビタミンEとして知られ、抗酸化作用、生体膜安定化作用、免疫賦活作用、血行促進作用等をもち、このような作用を利用した化粧料が知られている。
【0093】
トコフェロールとしては、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロールが挙げられる。
トコフェロール誘導体としては、α−トコフェロール誘導体、β−トコフェロール誘導体、γ−トコフェロール誘導体、δ−トコフェロール誘導体が挙げられ、さらにこれらのリン酸エステル、アミノアルキルカルボン酸エステルが好ましく挙げられる。これらは1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0094】
トコフェロールリン酸エステルとしては、下記式(5)
【0095】
【化21】

【0096】
(式(5)中、R21、R22およびR23は、それぞれ独立に水素原子またはメチル基を表わす。)で示されるトコフェロールリン酸エステルが好ましく挙げられる。
また、トコフェロールアミノアルキルカルボン酸エステルとしては、下記式(6)
【0097】
【化22】

【0098】
(式(6)中、R31およびR32は同一または相異なる低級アルキル基または水素原子を表し、R33およびR34はそれぞれ独立に水素原子またはメチル基を表し、Zは置換基を有していてもよい分岐状または直鎖状のアルキレン基を表す。)で示されるトコフェロールアミノアルキルカルボン酸エステルが挙げられる。さらに、該トコフェロールアミノアルキルカルボン酸エステルのアミノアルキルカルボン酸は、グリシン、アラニン、β−アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニン、メチオニン、システイン、セリン、トレオニン、チロシン、チロキシン、ヒスチジン、プロリン、4−ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、これらのN−アルキル誘導体またはN,N−ジアルキル誘導体から選ばれたものであることがより好ましい。
【0099】
これらの薬理的に許容される塩としては、前記トコフェロールあるいはトコフェロール誘導体の無機酸塩、アルカリ金属塩などが挙げられる。無機酸塩としては、たとえば、塩酸塩が挙げられ、アルカリ金属塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩などが挙げられる。
【0100】
前記トコフェロール、その誘導体、およびこれらの薬理的に許容される塩からなる群より選ばれる少なくとも1種は、本発明の痩身用皮膚外用剤中に通常0.01〜10質量%、好ましくは0.05〜5質量%の量で含まれることが望ましい。
その他の成分
また、本発明の痩身用皮膚外用剤および化粧料には、上述したカルニチン誘導体のほか、上述した痩身成分および/またはスキンケア成分に換えて、あるいは上述した痩身成分
および/またはスキンケア成分に加えて、一般に皮膚外用剤あるいは化粧料に用いられる
成分を本発明の効果を損なわない量で配合することができる(なお、上述した痩身成分あるいはスキンケア成分と、これから述べる成分とが重複する場合には、該成分は痩身成分やスキンケア成分として取り扱うものとする。)。
【0101】
配合可能な成分としては、特に限定されるものではないが、たとえば、以下のような成分が挙げられる。
炭化水素類:たとえば、オゾケライト、α−オレフィンオリゴマー、軽質イソパラフィ
ン、軽質流動イソパラフィン、スクワレン、スクワラン、合成スクワラン、植物性スクワラン、セレシン、パラフィン、ポリエチレン末、ポリブテン、マイクロクリスタリンワックス、流動イソパラフィン、流動パラフィン、ミネラル油、ワセリン等。
【0102】
天然油脂類:たとえば、ホホバ油、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、コメヌカロウ、セラック、ラノリン、ミンク皮脂ロウ、鯨ロウ、サトウキビロウ、マッコウクジラ油、ミツロウ、モンタンロウ等の天然ロウ類、アボガド油、アルモンド油、オリーブ油、エクストラバージンオリーブ油、ゴマ油、コメヌカ油、米油、コメ胚芽油、コーン油、大豆油、トウモロコシ油、パーシック油、パーム核油、パーム油、ヒマシ油、グレープシード油、綿実油、ヤシ油、水添ヤシ油、牛脂、硬化油、馬油、ミンク油、卵黄油、卵黄脂肪油、ローズヒップ油、ククイナッツ油、月見草油、小麦胚芽油、落花生油、ツバキ油、サザンカ油、カカオ脂、モクロウ、牛骨脂、牛脚油、豚脂、馬脂、羊脂、シアバター、マカデミアナッツ油、メドウホーム油等。
【0103】
脂肪酸類:たとえば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、ヤシ油脂肪酸等。
【0104】
高級モノアルコール類:たとえば、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール、ヘキシルデカノール、コレステロール、フィトステロール、ラウリルアルコール、ミリ
スチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、セトステアリルアルコール等。
【0105】
アルキルグリセリルエーテル類:たとえば、バチルアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、イソステアリルグリセリルエーテル等。
エステル類:たとえば、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸エチル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸エチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、カプリル酸セチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸イソオクチル、ミリスチン酸デシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、ミリスチン酸オクタデシル、パルミチン酸セチル、ステアリン酸ステアリル、オレイン酸デシル、オレイン酸オレイル、リシノール酸セチル、ラウリン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、パルミチン酸イソセチ
ル、パルミチン酸イソステアリル、ステアリン酸2-エチルヘキシル、ステアリン酸イソ
セチル、オレイン酸イソデシル、オレイン酸オクチルドデシル、リシノール酸オクチルドデシル、イソステアリン酸エチル、イソステアリン酸イソプロピル、2-エチルヘキサン
酸セチル、2-エチルヘキサン酸セトステアリル、2-エチルヘキサン酸ステアリル、
【0106】
イソステアリン酸ヘキシル、ジオクタン酸エチレングリコール、ジオレイン酸エチレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジオレイン酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、トリカプリル酸グリセリル、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸) グリセリル、トリ(カプリル酸・カプリン酸・ステアリン酸) グリセリル、トリウンデシル
酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリ2-エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロール
プロパン、テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、テトラミリスチン酸ペンタ
エリスリチル、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル、テトライソステアリン酸ジグリセリル、ネオペンタン酸オクチルドデシル、オクタン酸イソセチル、オクタン酸イソステアリル、イソぺラルゴン酸2-エチルヘキシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル
、ジメチルオクタン酸オクチルドデシル、イソパルミチン酸2-エチルヘキシル、イソス
テアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸オクチルドデシル、乳酸ラウリル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、乳酸オクチルドデシル、クエン酸トリエチル、クエン酸アセチルトリエチル、クエン酸アセチルトリブチル、クエン酸トリオクチル、クエン酸トリイソセチル、クエン酸トリオクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、ヒドロキシステアリン酸2-エチルヘキシル、コハク酸ジ2-エチルヘキシル、
【0107】
アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ジヘプチルウンデシル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジオクチル、ステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、オレイン酸ジヒドロコレステリル、イソステアリン酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリル、12−ステアロイルヒドロキシステアリン酸イソセチル、12−ステアロイルヒドロキシステアリン酸ステアリル、12−ステアロイルヒドロキシステアリン酸イソステアリル、酢酸ポリオキシエチレン(3)ポリオキシプロピレン(1)セチルエーテル、酢酸ポリオキシエチレン(3)ポリオキシプロピレン(1)イソセチルエーテル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸オクチル、イソノナン酸トリデシル、イソノナン酸イソトリデシル等。
【0108】
シリコーン油類:たとえば、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、オクタメチルシク
ロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、テトラデカメチルヘキサシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチルセチルオキシシロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチルステアロキシシロキサン共重合体、ポリエーテル変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン等。
【0109】
高分子類:たとえば、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、寒天、ファーセレラン、グアーガム、クインスシード、コンニャクマンナン、タマリンドガム、タラガム、デキストリン、デンプン、ローカストビーンガム、アラビアガム、ガッティガム、カラヤガム、トラガカントガム、アラビノガラクタン、ペクチン、マルメロ、キトサン、デンプン、カードラン、キサンタンガム、ジェランガム、シクロデキストリン、デキストラン、プルラン、微結晶セルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシデンプン、カチオン化セルロース、デンプンリン酸エステル、カチオン化グアーガム、カルボキシメチル・ヒドロキシプロピル化グアーガム、ヒドロキシプロピル化グアーガム、アルブミン、カゼイン、ゼラチン、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸アミド、カルボキシビニルポリマー、ポリエチレンイミン、高重合ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルエーテル、ポリアクリルアミド、アクリル酸共重合体、メタクリル酸共重合体、マレイン酸共重合体、ビニルピリジン共重合体、エチレン/アクリル酸共重合体、ビニルピロリド
ン系ポリマー、ビニルアルコール/ビニルピロリドン共重合体、窒素置換アクリルアミド
系ポリマー、アミノ変性シリコーン、カチオン化ポリマー、ジメチルアクリルアンモニウム系ポリマー、アクリル酸系アニオンポリマー、メタクリル酸系アニオンポリマー、変性シリコーン、アクリル酸メタクリル酸アルキル(C1030)共重合体、ポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレン共重合体等。
【0110】
低級モノアルコール類:たとえば、エタノール、イソプロピルアルコール、1−ブタノール、2-ブタノール、ベンジルアルコール等。
多価アルコール類:たとえば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、1,3−ブタンジオール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,4−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、2,4−ペンタンジオール、2-メチルー2,4−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,2
−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール等。
【0111】
陰イオン性界面活性剤:たとえば、ヤシ油脂肪酸カリウム、ヤシ油脂肪酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸トリエタノールアミン、ラウリン酸カリウム、ラウリン酸ナトリウム、ラウリン酸トリエタノールアミン、ミリスチン酸カリウム、ミリスチン酸ナトリウム、ミリスチン酸イソプロパノールアミン、パルミチン酸カリウム、パルミチン酸ナトリウム、パルミチン酸イソプロパノールアミン、ステアリン酸カリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸トリエタノールアミン、オレイン酸カリウム、オレイン酸ナトリウム、ヒマシ油脂肪酸ナトリウム、ウンデシレン酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、パルミチン酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸アルミニウム、ミリスチン酸カルシウム、ミリスチン酸マグネシウム、ジミリスチン酸アルミニウム、イソステアリン酸アルミニウム、
ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム、ポリオキシエチレントリデシルエーテル酢酸、ポリオキシエチレントリデシルエーテル酢酸ナトリウム、ステアロイル乳酸ナトリウム、イソステアロイル乳酸ナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸サルコシン、ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸サルコシントリエタノールアミン、ラウロイルサルコシン、
【0112】
ラウロイルサルコシンカリウム、ラウロイルサルコシントリエタノールアミン、オレオイルサルコシン、ミリストイルサルコシンナトリウム、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸カリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸トリエタノールアミン、ラウロイルアシルグルタミン酸、ラウロイルアシルグルタミン酸カリウム、ラウロイルアシルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルアシルグルタミン酸トリエタノールアミン、ミリストイルアシルグルタミン酸、ミリストイルアシルグルタミン酸カリウム、ミリストイルアシルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルアシルグルタミン酸、ステアロイルアシルグルタミン酸カリウム、ステアロイルアシルグルタミン酸二ナトリウム、硬化牛脂脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸・硬化牛脂脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルアラニンナトリウム、ラウロイルメチルアラニン、ラウロイルメチルアラニンナトリウム、ラウロイルメチルアラニントリエタノールアミン、ミリストイルメチルアラニンナトリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、
【0113】
ヤシ油脂肪酸メチルタウリンカリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンマグネシウム、ミリストイルメチルタウリンナトリウム、パルミトイルメチルタウリンナトリウム、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、オレオイルメチルタウリンナトリウム、アルカンスルホン酸ナトリウム、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、スルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、ヤシ油脂肪酸エチルエステルスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、セチル硫酸ナトリウム、アルキル(11,13,15)硫酸トリエタノールアミン、アルキル(12,13)硫酸ナトリウム、アルキル(12,13)硫酸トリエタノールアミン、アルキル(12,14,16)硫酸アンモニウム、アルキル(12〜13)硫酸ジエタノールアミン、アルキル(12〜14)硫酸トリエタノールアミン、アルキル(
12〜15)硫酸トリエタノールアミン、ヤシ油アルキル硫酸マグネシウム・トリエタノ
ールアミン、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウリル硫酸マグネシウム、ラウリル硫酸モノエタノールアミン、ラウリル硫酸ジエタノールアミン、ミリスチル硫酸ナトリウム、ステアリル硫酸ナトリウム、オレイル硫酸ナトリウム、オレイル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、
【0114】
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレン(1)アルキル(11,13,15)エーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(1)アルキル(11,13,15)エーテル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレン(3)アルキル(11〜15)エーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(2)アルキル(12,13)エーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(3)アルキル(12〜14)エーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(3)アルキル(12〜15)エーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(3)ミリスチルエーテル硫酸ナトリウム、高級脂肪酸アルカノールアミド硫酸エステルナトリウム、ラウリルリン酸、ラウリルリン酸ナトリウム、セチルリン酸カリウム、セチルリン酸ジエタノールアミン、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンステアリルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸ナト
リウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンオクチルエーテルリン酸、ポリオキシエチレン(10)アルキル(12,13)エーテルリン酸、ポリオキシエチレンアルキル(12〜15)エーテルリン酸、ポリオキシエチレンアルキル(12〜16)エーテルリン酸、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸ジエタノールアミン等。
【0115】
陽イオン性界面活性剤:たとえば、ジオクチルアミン、ジメチルステアリルアミン、トリラウリルアミン、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキル(20〜22)トリメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキル(16,18)トリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、塩化アルキル(28)トリメチルアンモニウム、塩化ジ(ポリオキシエチレン)オレイルメチルアンモニウム(2EO)、塩化ジポリオキシエチレンステアリルメチルアンモニウム、塩化ポリオキシエチレン(1)ポリオキシプロピレン(25)ジエチルメチルアンモニウム、塩化トリ(ポリオキシエチレン)ステアリルアンモニウム(5EO)、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジアルキル(12〜15)ジメチルアンモニウム、塩化ジアルキル(12〜18)ジメチルアンモニウム、塩化ジアルキル(14〜18)ジメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化イソステアリルラウリルジメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ミリスチルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ラウリルジメチル(エチルベンジル)アンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ラウリルピリジニウム、塩化セチルピリジニウム、塩化ラウロイルコラミノホルミルメチルピリジニウム、塩化ステアロイルコラミノホルミルメチルピリジニウム、臭化アルキルイソキノリウム、塩化メチルベンゼトニウム、塩化ベンゼトニウム等。
【0116】
両性界面活性剤:たとえば、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム、ウンデシルヒドロキシエチルイミダゾリイウムベタインナトリウム、ウンデシル−N−カルボキシメチルイミダゾリイウムベタイン、ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン二ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシエトキシエチル−N−カルボキシエチルエチレンジアミン二ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシメチルエチレンジアミン二ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミノジプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸トリエタノールアミン、パーム油脂肪酸アシル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルベタインナトリウム、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、パーム油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピル酢酸ベタイン、リシノレイン酸アミドプロピルベタイン、ステアリルジヒドロキシエチルベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン等。
【0117】
非イオン性界面活性剤:たとえば、ポリオキシエチレン(10)アルキル(12,13)エーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレン(3,7,12)アルキル(12〜14)エーテル、ポリオキシエチレントリデシルエーテル、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル、ポリオキシエチレン−s
ec−アルキル(14)エーテル、ポリオキシエチレンイソセチルエーテル、ポリオキシエチレンセトステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(2,10,20)イソステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルセチルエーテル、ポリオキシエチレン(20)アラキルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンジノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(1)ポリオキシプロピレン(1,2,4,8)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(5)ポリオキシプロピレン(1,2,4,8)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(10)ポリオキシプロピレン(1,2,4,8)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(1,2,4,8)セチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(3)ポリオキシプロピレン(34)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(4)ポリオキシプロピレン(30)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(34)ポリオキシプロピレン(23)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル、
【0118】
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、エチレングリコール脂肪酸エステル、自己乳化型モノステアリン酸エチレングリコール、ラウリン酸ジエチレングリコール、ミリスチン酸ポリエチレングリコール、パルミチン酸ポリエチレングリコール、ステアリン酸ジエチレングリコール、自己乳化型モノステアリン酸ポリエチレングリコール(2)、イソステアリン酸ポリエチレングリコール、ジオクタン酸エチレングリコール、ジラウリン酸ジエチレングリコール、ジラウリン酸ポリエチレングリコール、ジパルミチン酸ポリエチレングリコール(150)、ジステアリン酸エチレングリコール、ジステアリン酸ジエチレングリコール、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、ジオレイン酸エチレングリコール、ジオレイン酸ポリエチレングリコール、ジリシノレイン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(6)ソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(6)ソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、ポリオキシエチレン(20)ヤシ油脂肪酸ソルビタン、
【0119】
モノラウリン酸ポリオキシエチレン(10〜80)ソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、イソステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエチレン(150)ソルビタン、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油、親油型モノステアリン酸グリセリン、親油型モノオレイン酸グリセリン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン、ヤシ油脂肪酸グリセリル、ラウリン酸グリセリン、ミリスチン酸グリセリル、イソステアリン酸グリセリル、リシノレイン酸グリセリル、モノヒドロキシステアリン酸グリセリル、オレイン酸グリセリン、リノール酸グリセリル、エルカ酸グリセリル、ベヘン酸グリセリル、小麦胚芽油脂肪酸グリセリド、サフラワー油脂肪酸グリセリル、水素添加大豆脂肪酸グリセリル、飽和脂肪酸グリセリド、綿実油脂肪酸グリセリル、モノイソステアリン酸モノミリスチン酸グリセリル、モノ牛脂肪酸グリセリド、モノラノリン脂肪酸グリセリル、セスキオレイン酸グリセリル、ジステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、ジアラキン酸グリセリル、モノラウリン酸ソルビタン、
【0120】
モノパルミチン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、ヤシ油脂肪酸ソルビタン、イソステアリン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、ジステアリン酸ソルビタン、イソパルミチン酸ジグリセリル、モノラウリン酸ポリ(4〜10)グリセリル、モノミリスチン酸ポリ(10)グリセリル、モノステアリン酸ポリ(2〜10)グリセリル、モノイソステアリン酸ポリ(2〜10)グリセリル、モノオレイン酸ポリ(2〜10)グリセリル、セスキオレイン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸ポリ(2〜10)グリセリル、ジステアリン酸ポリ(6〜10)グリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリステアリン酸ポリ(10)グリセリル、トリオレイン酸ポリ(10)グリセリル、テトライソステアリン酸ポリ(2)グリセリル、ペンタステアリン酸デカグリセリル、ペンタオレイン酸ポリ(6〜10)グリセリル、ヘプタステアリン酸ポリ(10)グリセリル、デカステアリン酸デカグリセリル、デカオレイン酸ポリ(10)グリセリル、縮合リシノレイン酸ポリ(6)グリセリル、ショ糖脂肪酸エステル、ヤシ油脂肪酸ショ糖エステル、アルキルグルコシド、ヤシ油アルキルジメチルアミンオキシド、ラウリルジメチルアミンオキシド、ジヒドロキシエチルラウリルジメチルアミンオキシド、ステアリルジメチルアミンオキシド、オレイルジメチルアミンオキシド、ポリオキシエチレンヤシ油アルキルジメチルアミンオキシド等。
【0121】
天然系界面活性剤:たとえば、サポニン、レシチン、大豆リン脂質、水素添加大豆リン脂質、大豆リゾリン脂質、水素添加大豆リゾリン脂質、卵黄レシチン、水素添加卵黄リゾホスファチジルコリン、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、スフィンゴリン脂質、スフィンゴミエリン、ガングリオシド、胆汁酸、コール酸、デオキシコール酸、コール酸ナトリウム、デオキシコール酸ナトリウム、スピクリスポール酸、ラムノリピッド、トレハロースリピッド、ソホロリピッド、マンノシルエリスリトールリピッド等。
【0122】
紫外線吸収剤:たとえば、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラジメチルアミノ安息香酸アミル、パラジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル等のパラアミノ安息香酸誘導体、ケイ皮酸ベンジル、ジパラメトキシケイ皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、2,4−ジイソプロピルケイ皮酸メチル、2,4−ジイソプロピルケイ皮酸エチル、パラメトキシケイ皮酸カリウム、パラメトキシケイ皮酸ナトリウム、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、パラメトキシケイ皮酸2−エトキシエチル、パラエトキシケイ皮酸エチル等のケイ皮酸誘導体、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル等のウロカニン酸誘導体、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェノンナトリウム、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ−5−スルホベンゾフェノンナトリウム等のベンゾフェノン誘導体、サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸−2−エチルヘキシル、サリチル酸フェニル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸p−tert−ブチルフェニル、サリチル酸ホモメンチル、サリチル酸−3,3,5−トリメチルシクロヘキシル等のサリチル酸誘導体、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メトキシフェニル)ベンゾトリアゾール、4−tert−ブチル−4’−メトキシベンゾイルメタン等。
【0123】
粉体類および色材類:たとえば、カオリン、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、セリサイト、タルク、窒化ホウ素、マイカ、モンモリロナイト、麻セルロース末、小麦デンプン、シルク末、トウモロコシデンプン、ニトロ系色素、アゾ系色素、ニトロソ系色素、トリフェニルメタン系色素、キサンテン系色素、キノリン系色素、アントラキノ
ン系色素、インジゴ系色素、ピレン系色素、フタロシアニン系色素、フラボノイド、キノン、ポルフィリン、水溶性アナトー、イカスミ末、カラメル、グアイアズレン、クチナシ青、クチナシ黄、コチニール、シコニン、銅クロロフィリンナトリウム、パプリカ色素、ベニバナ赤、ベニバナ黄、ラッカイン酸、リボフラビン酪酸エステル等の天然色素、カーボンブラック、黄酸化鉄、黒酸化鉄、ベンガラ、コンジョウ、群青、酸化亜鉛、酸化クロム、酸化チタン、黒酸化チタン、酸化ジルコニウム、水酸化クロム、アルミナ、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、チタン酸リチウムコバルト、マンガンバイオレット、パール顔料等。
【0124】
植物抽出物:たとえば、アシタバエキス、アセンヤクエキス、アボガドエキス、アマチャエキス、アマチャズルエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、油溶性アルニカエキス、アルモンドエキス、アロエエキス、アンソッコウエキス、イチョウエキス、イラクサエキス、イリス根エキス、ウイキョウエキス、ウコンエキス、エイジツエキス、エチナシ葉エキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オウレンエキス、オオムギエキス、オクラエキス、オトギリソウエキス、油溶性オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、油溶性オドリコソウエキス、オノニスエキス、オランダカラシエキス、オレンジフラワー水、カキタンニン、カッコンエキス、カノコソウエキス、ガマエキス、カモミラエキス、油溶性カモミラエキス、カモミラ水、カラスムギエキス、カロットエキス、油溶性カロットエキス、カロット油、カワラヨモギエキス、カンゾウエキス、カンゾウ抽出末、カンゾウフラボノイド、カンタリスチンキ、キイチゴエキス、キウイエキス、キナエキス、キューカンバーエキス、キョウニンエキス、クインスシードエキス、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミ殻エキス、クレマティスエキス、黒砂糖エキス、クロレラエキス、クワエキス、ケイヒエキス、ゲンチアナエキス、ゲンノショウコエキス、紅茶エキス、コウホネエキス、ゴボウエキス、油溶性ゴボウエキス、コムギ胚芽エキス、加水分解コムギ末、コメヌカエキス、コメヌカ発酵エキス、コンフリーエキス、サイシンエキス、サフランエキス、サボンソウエキス、油溶性サルビアエキス、サンザシエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、シイタケエキス末、ジオウエキス、シコンエキス、油溶性シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、油溶性シナノキエキス、シモツケソウエキス、
【0125】
シャクヤクエキス、ジュズダマエキス、ショウキョウエキス、油溶性ショウキョウエキス、ショウキョウチンキ、ショウブ根エキス、シラカバエキス、油溶性シラカバエキス、シラカバ樹液、スイカズラエキス、スギナエキス、油溶性スギナエキス、スコルジニン、ステビアエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウネズエキス、セイヨウノコギリソウエキス、油溶性セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、油溶性セージエキス、セージ水、ゼニアオイエキス、セロリエキス、センキュウエキス、センキュウ水、センブリエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、チャエキス、チャ乾留液、チャ実エキス、チョウジエキス、チンピエキス、ツバキエキス、ツボクサエキス、油溶性テウチグルミエキス、デュークエキス、テルミナリアエキス、トウキエキス、油溶性トウキエキス、トウキ水、トウキンセンカエキス、油溶性トウキンセンカエキス、豆乳末、トウニンエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、トルメンチラエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、油溶性ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、油溶性ノバラエキス、バクガエキス、バクガ根エキス、バクモンドウエキス、パセリエキス、ハダカムギ葉汁濃縮物、蒸留ハッカ水、ハマメリス水、ハマメリス抽出液、バラエキス、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビワ葉エキス、油溶性ビワ葉エキス、フキタンポポエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブッチャーブルームエキス末、
【0126】
ブドウエキス、ブドウ葉エキス、ブドウ水、ヘイフラワーエキス、ヘチマエキス、ヘチマ水、ベニバナエキス、油溶性ボダイジュエキス、ボダイジュ水、ボタンエキス、ホップエキス、油溶性ホップエキス、マツエキス、マリアアザミエキス、マロニエエキス、油溶性
マロニエエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、メリロートエキス、モモ葉エキス、油溶性モモ葉エキス、モヤシエキス、ヤグルマギクエキス、ヤグルマギク水、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ユリエキス、ヨクイニンエキス、油溶性ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ヨモギ水、ラベンダーエキス、ラベンダー水、リンゴエキス、レイシエキス、レタスエキス、レンゲソウエキス、ローズ水、ローズマリーエキス、油溶性ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ワレモコウエキス等。
【0127】
アミノ酸類及びペプチド類:たとえば、グリシン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、シスチン、システイン、メチオニン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、アスパラギン、グルタミン酸、グルタミン、ヒスチジン、γ−アミノ酪酸、DL−ピロリドンカルボン酸、ε−アミノカプロン酸、加水分解エラスチン、水溶性エラスチン、加水分解コラーゲン、水溶性コラーゲン、カゼイン、グルタチオン、小麦ペプチド、大豆ペプチド等。
【0128】
ビタミン類およびビタミン様作用因子類:たとえば、レチノール、レチナール、レチノイン酸、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール等のビタミンA類、α−カロチン、β−カロチン、γ−カロチン、δ−カロチン、リコピン、ゼアキサンチン、クリプトキサンチン、エキネノン、アスタキサンチン等のカロテノイド類、チアミン類等のビタミンB1類、リボフラビン等のビタミンB2類、ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン等のビタミンB6類、シアノコバラミン等のビタミンB12類、葉酸類、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、パントテン酸類、ビオチン類、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸ナトリウム、ステアリン酸L−アスコルビル、パルミチン酸L−アスコルビル、ジパルミチン酸L−アスコルビル、テトライソパルミチン酸L−アスコルビル、L−アスコルビン酸硫酸エステル二ナトリウム、L−アスコルビン酸マグネシウム、リン酸L−アスコルビルナトリウム、アスコルビン酸−2−リン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−グルコシド等のビタミンC類、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール等のビタミンD類、d−α−トコフェロール、DL−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、d−δ−トコフェロール等のビタミンE類、ユビキノン類、ビタミンK類、カルニチン、フェルラ酸、γ−オリザノール、α−リポ酸、オロット酸等。
【0129】
防腐剤:たとえば、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ウンデシレン酸、サリチル酸、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ベンジル、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸メチルナトリウム、フェノキシエタノール、感光素101号、感光素201号、感光素401号等。
【0130】
酸化防止剤:たとえば、ブチルヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシトルエン、没食子酸プロピル、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム、パラヒドロキシアニソール、没食子酸オクチル等。
【0131】
封鎖剤:たとえば、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸三ナトリウム、エデト酸、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、グルコン酸、フィチン酸、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、等の金属イオン性化合物。
【0132】
保湿剤:たとえば、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイン、乳酸菌培養液、酵母エキス、セラミド等。
【0133】
抗炎症剤:たとえば、グリチルリチン酸、グリチルリチン酸三ナトリウム、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム、β−グリチルレチン酸、グリチルレチン酸グリセリン、グリチルレチン酸ステアリル、塩化リゾチーム、ヒドロコルチゾン、アラントイン等。
【0134】
pH調整剤:たとえば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン等。
塩類:たとえば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、硫酸ナトリウム等。
【0135】
α−ヒドロキシ酸類:たとえば、クエン酸、グリコール酸、酒石酸、乳酸等。
美白剤:たとえば、アルブチン、α−アルブチン、プラセンタエキス等。
精油類:たとえば、アンゼリカ油、イランイラン油、エレミ油、カミツレ油、ローマカミツレ油、カルダモン油、カラムス油、ガルバナム油、カンファー油、キャロットシード油、クラリーセージ油、チョウジ油、ケイヒ油、コリアンダー油、サイプレス油、サンダルウッド油、シダーウッド油、シトロネラ油、シナモンリーフ油、ジャスミンアブソリュート、ジュニパーベリー油、ジンジャーエクストラクト、スペアミント油、セージ油、セダー油、ゼラニウム油、タイム油、ティーツリー油、ナツメグ油、ニアウリ油、ネロリ油、パイン油、バジル油、ハッカ油、パチュリー油、パルマローザ油、フェンネル油、プチグレン油、ブラックペッパー油、フランキンセンス油、ベチバ油、ペパーミント油、ベルガモット油、ベンゾイン油、ボアドローズ油、マジョラム油、ミルラ油、メリッサ油、ユーカリ油、ラベンサラ油、ラバンジン油、ラベンダー油、リンデン油、ローズ油、ローズウッド油、ローズマリー油、ロベージ油等。
【0136】
テルペン類:たとえば、ピネン、テルピネン、テルピノーレン、ミルセン、ロンギフィーレン等。
香料、水、などの成分。
【0137】
本発明の痩身用皮膚外用剤およびそれを含む化粧料は、使用時に皮膚と接触させて用いるものであればどのような剤型、形態であってもよく、皮下脂肪の代謝を所望する部位近傍の皮膚と接触させて用いるものがより好ましい。具体的には、たとえば、スキンミルク、スキンクリーム、ファンデーションクリーム、マッサージクリーム、クレンジングクリーム、シェービングクリーム、クレンジングフォーム、化粧水、ローション、パック、口紅、頬紅、アイシャドー、マニキュア、石鹸、ボディーシャンプー、ハンドソープ、シャンプー、リンス、ヘアトニック、トリートメント、ヘアクリーム、ヘアスプレー、育毛剤、養毛剤、染毛剤、整髪料、脱毛剤、ふけ防止剤、歯磨、義歯接着剤、うがい剤、パーマネントウェーブ剤、カーリング剤、スタイリング剤、軟膏剤、パップ剤、テープ剤、入浴剤、制汗剤、日焼防止剤、等が広義には含まれ、使用時に皮膚に接触させるものなら種類を問わないが、特に化粧料として使用できる形態であることが好ましい。また使用者の性別、老若を問わない。さらには人の他に、動物類の皮膚に接触させるものも含む。
【0138】
また、本発明の痩身用皮膚外用剤およびそれを含む化粧料は、どのような形状であってもよく、固体、液体、半固体、気体のほか、粉体、顆粒、錠形、ゲル状、泡状など多数の形態が挙げられるが、特にこれに限定されるものではない。
【0139】
なお、本発明の化粧料は、上述したその他の成分のうち、一般に化粧料として使用可能なものを用いることができ、これらに加えて既存の化粧品原料をさらに使用することもできる。たとえば、化粧品原料基準第二版注解、日本公定書協会編、1984(薬事日報社)、化粧品原料基準外成分規格、厚生省薬務局審査課監修、1993(薬事日報社)、化
粧品原料基準外成分規格追補、厚生省薬務局審査課監修、1993(薬事日報社)、化粧品種別許可基準、厚生省薬務局審査課監修、1993(薬事日報社)、化粧品種別配合成分規格、厚生省薬務局審査課監修、1997(薬事日報社)、化粧品原料辞典、平成3年(日光ケミカルズ)及び新しい化粧品機能素材300、2002(シーエムシー出版)等に記載されている全ての化粧品原料を使用することができる。
【0140】
本発明の痩身用皮膚外用剤および化粧料は、上述した成分を、所定の含有量となるように用いて、その態様に応じ常法に従い、溶解、混合あるいは分散等することにより製造することができる。
【0141】
実施例
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
合成例1
<ヘキサデカノイル−L−カルニチン塩酸塩の合成>
L-カルニチン(1mol)とトリフルオロ酢酸(350mL)を滴下ロートおよび温度計、冷却管をセットした500mLの4つ口フラスコに入れて、60℃に加熱しながら撹拌溶解した。均一となった反応液に、滴下ロートからヘキサデカノイルクロリド(1.1mol)を30分間かけて滴下した。滴下後、反応液を60℃で2時間撹拌した。エバポレータを使用してトリフルオロ酢酸を留去した。得られた残渣をn−ヘキサン(500mL)に溶解して、水(500mL)を加えて30分間撹拌した。さらにこの混合液にエタノール(500mL)−メチル-tert-ブチルエーテル(500mL)を加えて抽出した。分取した水層にn−ブタノール(500mL)を加え、更に水(100mL)を加えて、抽出した。分液して得られたn−ブタノール層から溶媒を留去して201gの残渣を得た。得られた残渣をイソプロパノールにて再結晶法により精製することで、純度99%のヘキサデカノイル−L−カルニチン塩酸塩(0.3mol)を得た。
合成例2
<ヘキサノイル−L−カルニチン塩酸塩、テトラデカノイル−L−カルニチン塩酸塩、オクタデカノイル−L−カルニチン塩酸塩の合成>
ヘキサデカノイルクロリドに換えて、それぞれ同モル量のヘキサノイルクロリド、テトラデカノイルクロリド、オクタデカノイルクロリドを用いたほかは合成例1と同様にして、それぞれ純度99%のヘキサノイル−L−カルニチン塩酸塩、テトラデカノイル−L−カルニチン塩酸塩、オクタデカノイル−L−カルニチン塩酸塩を得た。
合成例3
<ヒドロキシクエン酸−2−パルミテートの合成>
(1)ヒドロキシクエン酸トリベンジルエステルの合成
200mLナスフラスコにヒドロキシクエン酸カルシウム塩2.96g(10.1mmol)、トルエンスルホン酸一水和物5.86g(30.8mmol)、ベンジルアルコール10g(92.5mmol)、トルエン20mLを仕込み、共沸する水を除きながら4時間還流下で攪拌した。放冷した後、酢酸エチルを50mL加え、良く攪拌した。これを5質量%炭酸水素ナトリウム水溶液100mLの入った500mLビーカー中に少しずつ攪拌しながら加えた。不溶物を除き、水層を分離した後、有機層を水で洗浄し、さらに無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶媒とベンジルアルコールを減圧留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにかけ、ヘキサン:酢酸エチル(5:1)で溶出して目的物1.96g(収率40%)を白色固体として得た。
(2)ヒドロキシクエン酸トリベンジルエステル−2−パルミテートの合成
50mLナスフラスコに、上記(1)で合成したヒドロキシクエン酸トリベンジルエステル239mg(0.50mmol)、テトラヒドロフラン(THF)5mL、パルミチン酸クロライド165mg(0.60mmol)を仕込み、氷冷下でトリエチルアミン61mg(0.60mmol)をTHF2mLに溶かした溶液を加え、同温で30分、室温
で2時間攪拌した。反応液に酢酸エチル100mLと水50mLを加え、常法に従って有機層を洗浄した後、無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を減圧留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにかけ、ヘキサン:酢酸エチル(10:1)で溶出して目的物330mg(収率92%)を白色固体として得た。
(3)ヒドロキシクエン酸−2−パルミテートの合成
50mLナスフラスコに上記(2)で合成したヒドロキシクエン酸トリベンジルエステル−2−パルミテート300mg(0.42mmol)を仕込み、エタノール5mL、ジメチルホルムアミド(DMF)5mLを加えた。触媒として10質量%パラジウム活性炭を40mg加えて接触還元を2時間行った。触媒をろ別し、溶媒を減圧留去して得られた残渣にヘキサンを加え、析出した固体をろ取し、目的物175mg(収率84%)を白色固体として得た。
【0142】
この目的物の構造は下記の1H−NMRスペクトルにより確認された。
1H−NMR (270 MHz, DMSO−D6, ppm): 5.0 (s, 1H, CH),3.2-3.8 (br, 4H, OH, COOH),2.7-3.0 (dd, 2H, -CH2COOH),2.0-2.2 (m, 2H, -CH2COOC-),1.0-1.5 (m, 26H, -(CH2)13-),0.8-0.9 (t, 3H, CH3-).
合成例4
<dl−α−トコフェロールN,N−ジメチルグリシンエステル塩酸塩の合成>
ジシクロヘキシルカルボジイミド59.1gとN,N−ジメチルグリシン塩酸塩40.0gをピリジン320gに溶解し、dl−α−トコフェロール60.0gをピリジン240gに溶解したものを、添加した。室温で、8時間撹拌反応させ、ピリジンを留去した。残渣に水2000ml、酢酸エチル1000mlを加え、さらに炭酸ナトリウム約40gを加えて、pHを7〜8とした。酢酸エチル層を分離し、水層を酢酸エチル200mlで3回抽出した。酢酸エチルを留去し、更に酢酸エチルを加え、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、固体を濾別した。dl−α−トコフェロールジメチルグリシンエステルが7〜8%となるように濃度を調整し、20%塩酸ジオキサン溶液を塩酸換算で、dl−α−トコフェロールジメチルグリシンエステルの1.5倍モル加え、中和した。得られた固体をろ取し、メタノール/アセトン系溶媒で再結晶し、dl−α−トコフェロールN,N−ジメチルグリシンエステル塩酸塩49.2gを得た。
【実施例1】
【0143】
(経皮吸収性の比較)
被験物質として、
1)L−カルニチン(比較物質として使用)
2)ヘキサノイル−L−カルニチン 塩酸塩(合成例2)
3)テトラデカノイル−L−カルニチン塩酸塩(合成例2)
4)合成例1で得たヘキサデカノイル−L−カルニチン塩酸塩
5)オクタデカノイル−L―カルニチン塩酸塩(合成例2)
の5種類のカルニチンおよびカルニチン誘導体を用いた。
【0144】
上記の各被験物質を、ダルベッコPBS(−)に溶解し、1質量%の各被験物質溶液を得た。得られた各被験物質溶液を、ヒト皮膚組織3次元モデル(TESTSKINTM
SD−d,東洋紡株式会社)の組織表面に、50μLのせて、それぞれ37℃、5%CO2存在下で2時間培養した。その後、各被験物質溶液を吸引除去し、37℃、5%CO2存在下でさらに2,6,12時間培養し、各培養時間において皮膚モデルをサンプリングした。各培養時間でサンプリングした皮膚モデルは、ダルベッコPBS(−)で洗浄し、各被験物質をのせていた組織表面をφ6mmのパンチで打ち抜き、HEPES緩衝液(pH7.2)中でホモジネートし、高速液体クロマトグラフィーを用いて、各皮膚モデル中のカルニチンの定量分析を行った。(測定条件は、カラム:Shodex DE−413(昭和電工株式会社製)、温度:25℃、溶離液:アセトニトリル/0.1M H3PO4
67/33、流速:1.0ml/min、検出:示差屈折率検出器 とした。)また、各
皮膚モデル中のタンパク含量を、Lowry法によって定量分析した。
【0145】
これらの分析値より、各被験物質、各培養時間での皮膚モデル内のカルニチン量(単位:nmol/mg皮膚タンパク)を求めた。結果を表1に示す。
【0146】
【表1】

【0147】
この結果より、L−カルニチンを投与するより、アシル化したカルニチン誘導体を投与した方が、カルニチンの組織内濃度を投与直後から長時間にわたって効率的に富化させることが可能であることがわかった。
【実施例2】
【0148】
(マウス3T3脂肪細胞に対する脂肪代謝活性の測定)
被験物質として、実施例1で用いたのと同じ、1)〜5)の5種類のカルニチンおよびカルニチン誘導体を用いた。脂肪細胞中に蓄積した脂肪が代謝されると、グリセロールと遊離脂肪酸が培地中に放出されることに基づき、脂肪代謝活性は、培地中のグリセロールを定量することによって測定・比較した。
【0149】
前駆脂肪細胞であるマウス3T3細胞を、φ10cmディッシュにそれぞれ1×104
個播種し、37℃,5%CO2雰囲気下、10%FCSを含むDMEM培地(インビトロ
ジェン株式会社)にて1週間培養し、その後、培地を0.25Mデキサメタゾン、0.5
mMイソブチルメチルキサンチンおよび10μg/mlインスリンを含む10%FCS含DMEM培地に交換しさらに2日間培養した。こののち培地を通常の10%FCSを含むDMEM培地に戻して、さらに1週間培養継続すると前駆脂肪細胞が脂肪細胞に分化した
。ここで、培地を実施例1で用いたのと同じ、1)〜5)の5種類のカルニチンおよびカルニチン誘導体を、各250μM含む通常培地に交換し、24時間後に培地を回収した。また細胞はダルベッコPBS(−)で洗浄して回収した。なお対照としては、被験物質を添加しない条件で培養したものを用いた。培地中のグリセロールの定量はグリセロールテストEワコー(和光純薬工業株式会社)を用いて行った。
【0150】
表2に、各被験物質でのグリセロール遊離量を、対照を100%としたときの相対比較値で示す。
【0151】
【表2】

【0152】
この結果より、被験物質を投与した場合には、対象に比べてグリセロールの遊離量が増加しており、特にアシル化したカルニチン誘導体を投与した場合の方がグリセロールの遊離量が多く、脂肪の代謝が促進されていることが明らかとなった。
【実施例3】
【0153】
(皮下脂肪分解試験)
被験物質として、実施例1で用いたのと同じ、1)〜5)の5種類のカルニチンおよびカルニチン誘導体を用いた。
【0154】
ウィスター系ラット,雄,10週令の腹部を剃毛した後、皮膚を皮下脂肪組織とともに摘出し、フランツ型拡散セルに装着した。表皮側の上部セルに実施例1の被験物質を溶解したバッファーを、下部セルにダルベッコPBS(−)を満たして37℃に保ち、8,16時間放置後、下部セルよりPBS(−)を採取し、脂肪が分解されて遊離したグリセロールの量をグリセロールテストEワコーにより測定した。結果を表3に示す。なお測定は3回行い、その平均値で示すものとした。
【0155】
【表3】

【0156】
この結果より、遊離したグリセロールの量は、被験物質を投与したもので高くなっており、特にアシル化したカルニチン誘導体を投与した場合に、分解促進効果が持続的であることがわかった。
【実施例4】
【0157】
(経皮吸収性の比較)
被験物質として、
1)L−カルニチン(比較物質として使用)
6)L−カルニチン ヘキサデシルエステル塩酸塩
の2種類を用いたことの他は、実施例1と同様にして、皮膚モデル内のカルニチン量(単位:nmol/mg皮膚タンパク)を求めた。結果を表4に示す。
【0158】
【表4】

【0159】
この結果より、L−カルニチンを投与するより、エステル化したカルニチン誘導体を投与した方が、カルニチンの組織内濃度を投与後に長時間にわたって効率的に富化させることが可能であることがわかった。
【実施例5】
【0160】
(マウス3T3脂肪細胞に対する脂肪代謝活性の測定)
被験物質として、実施例4で用いたのと同じ、1)および6)の2種類のカルニチンおよびカルニチン誘導体を用いたことのほかは、実施例2と同様にして、各被験物質を用いた場合のマウス3T3脂肪細胞に対する脂肪代謝活性をグリセロール遊離量により測定した。表5に、各被験物質でのグリセロール遊離量を、対照を100%としたときの相対比較値で示す。
【0161】
【表5】

【0162】
この結果より、対照に比べて被験物質を投与した場合、特にエステル化したカルニチン誘導体を投与した場合の方がグリセロールの遊離量が増加しており、脂肪の代謝が促進されていることが明らかとなった。
【実施例6】
【0163】
(皮下脂肪分解試験)
被験物質として、実施例4で用いたのと同じ、1)および6)の2種類のカルニチンおよびカルニチン誘導体を用いたことのほかは、実施例3と同様にして、各被験物質での遊離したグリセロール量を測定した。結果を表6に示す。なお測定は3回行い、その平均値で示すものとした。
【0164】
【表6】

【0165】
この結果より、遊離したグリセロールの量は被験物質を投与したもので高くなっており、特にエステル化したカルニチン誘導体を投与した場合に、分解促進効果が持続的である事がわかった。
【実施例7】
【0166】
(経皮吸収性の比較)
被験物質として、
1)L−カルニチン(比較物質として使用)
7)ヘキサデカノイル−L−カルニチン メチルエステル塩酸塩
8)ヘキサデカノイル−L−カルニチン ヘキサデシルエステル塩酸塩
の3種類を用いたことの他は、実施例1と同様にして、皮膚モデル内のカルニチン量(単位:nmol/mg皮膚タンパク)を求めた。結果を表7に示す。
【0167】
【表7】

【0168】
この結果より、L−カルニチンを投与するより、アシル化とエステル化をしたカルニチン誘導体を投与した方が、組織内濃度を投与直後から長時間にわたって効率的に富化させることが可能であることがわかった。
【実施例8】
【0169】
(マウス3T3脂肪細胞に対する脂肪代謝活性の測定)
被験物質として、実施例7で用いたのと同じ、1)、7)および8)の3種類のカルニチンおよびカルニチン誘導体を用いたことのほかは、実施例2と同様にして、各被験物質を用いた場合のマウス3T3脂肪細胞に対する脂肪代謝活性をグリセロール遊離量により測定した。表8に、各被験物質でのグリセロール遊離量を、対照を100%としたときの相対比較値で示す。
【0170】
【表8】

【0171】
この結果より、対照に比べて被験物質を投与した場合、特にアシル化とエステル化をしたカルニチン誘導体を投与した場合の方がグリセロールの遊離量が増加しており、脂肪の代謝が促進されていることが明らかとなった。
【実施例9】
【0172】
(皮下脂肪分解試験)
被験物質として、実施例7で用いたのと同じ、1)、7)および8)の3種類のカルニチンおよびカルニチン誘導体を用いたことのほかは、実施例3と同様にして、各被験物質での遊離したグリセロール量を測定した。結果を表9に示す。なお測定は3回行い、その平均値で示すものとした。
【0173】
【表9】

【0174】
この結果より、遊離したグリセロールの量は被験物質を投与したもので高くなっており、特にアシル化とエステル化をしたカルニチン誘導体を投与した場合に、分解促進効果が持続的である事がわかった。
【実施例10】
【0175】
(アシルカルニチンと他痩身成分との配合効果)
マウス3T3−F442A細胞(大日本製薬製)を96ウェルマイクロプレートに播種し、37℃、5%CO2 雰囲気下、10質量%FCSを含むDMEM培地(インビトロジェン株式会社製)にて2週間培養した。
【0176】
大部分の細胞が脂肪細胞に分化したことを顕鏡して確認した後、基剤としてアシルカルニチン(ヘキサデカノイル−L−カルニチン塩酸塩、オクタデカノイル−L−カルニチン塩酸塩)と、被検物質として下記表10に記載の各添加剤50μM(但しガルシニアエキスはヒドロキシクエン酸を70質量%含むものとしてヒドロキシクエン酸濃度換算で添加、イ
チョウ葉エキスのみ30μg/mL)とを含む培地に交換し、さらに4日間培養した。対照としては、被験物質を添加しない条件(基剤は含む)で培養したものを用いた。
【0177】
4日間培養後、細胞をダルベッコPBS(−)で3回洗浄し、細胞内に蓄積されたトリグリセリド量をオイルレッド染色法により定量した。各被験物質でのトリグリセライド蓄積量を、それぞれ対照を100としたときの相対値で表10に示す。
【0178】
【表10】

【0179】
表10より、アシルカルニチンと、特定の痩身成分、すなわちヒドロキシクエン酸誘導体、α2アドレナリン作用抑制剤、βアドレナリン作用興奮剤、ホスホジエステラーゼ阻
害剤との組み合わせにより、アシルカルニチン単独あるいはさらにカルニチンを添加した場合と比較して、特異的に高い脂肪低減作用が得られることがわかる。
【実施例11】
【0180】
表11に示した各組成に従い痩身用皮膚外用剤を調製した(なお、実施例10と同じ化合物の入手元は実施例10と同じである)。得られた製剤はいずれも25℃1ヶ月間の保存下で安定であり、外用に適する性状であった。
【0181】
【表11】

【実施例12】
【0182】
(スキンケア成分の配合とアシルカルニチン痩身作用への影響)
実施例10と同様にマウス3T3−F442A細胞を培養し、脂肪細胞への分化を確認した後、基剤としてアシルカルニチン(ヘキサデカノイル−L−カルニチン塩酸塩、オクタデカノイル−L−カルニチン塩酸塩)と、被検物質として下記表12に記載の各添加剤50μMとを含む培地に交換し、さらに4日間培養した。対照としては被験物質を添加しない条件(基剤は含む)で培養したものを用いた。
【0183】
4日間培養後、細胞をダルベッコPBS(−)で3回洗浄し、細胞内に蓄積されたトリグリセリド量をオイルレッド染色法により定量した。各被験物質でのトリグリセライド蓄積量を、それぞれ対照を100%としたときの相対比較値で表12に示す。
【0184】
【表12】

【0185】
表12によれば、アシルカルニチンとグリセロールとの配合ではやや脂肪蓄積量が多いことがわかる。これは製剤として同時配合する際、アシルカルニチンの痩身作用を低下しうることを意味する。これに対して、アシルカルニチンと、特定のスキンケア成分、すなわち脂肪酸類、アスコルビン酸類、トコフェロール誘導体類との配合では、脂肪蓄積量にはほとんど影響せず、スキンケア成分としてアシルカルニチンの痩身作用を損なわずに同時配合可能な特異成分であることがわかる。
【実施例13】
【0186】
下記表13の各組成に従い痩身用皮膚外用剤を調製した。得られた製剤はいずれも25℃3ヶ月間の保存下で分離や沈殿、著しい濁り等を生ずることなく安定であり、外用に適する性状であった。
【0187】
【表13】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(1)で表されるカルニチン誘導体を含有することを特徴とする痩身用皮膚外用剤;
【化1】

(式(1)中、R1は、水素原子、または、分岐または不飽和結合を有していてもよい炭
素数2〜30のアシル基を示し、
2は、水素原子、または、分岐または不飽和結合を有していてもよい炭素数1〜22
の炭化水素基を示し(ただし、R1とR2とは、同時に水素原子になることはない。)、
Meはメチル基を示し、
- は、カルニチン誘導体のカチオン部と電気的に中性となる、無機アニオンまたは有機アニオンを示す。)。
【請求項2】
前記式(1)中、R1が、分岐または不飽和結合を有していてもよい炭素数4〜22の
アシル基であることを特徴とする請求項1に記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項3】
前記式(1)中、R1が、分岐または不飽和結合を有していてもよい炭素数14〜22
のアシル基であることを特徴とする請求項1に記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項4】
前記式(1)中、R2が、水素原子、または、分岐または不飽和結合を有していてもよ
い炭素数1〜18の炭化水素基であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項5】
前記式(1)中、R1が水素原子であり、
2が、分岐または不飽和結合を有していてもよい炭素数1〜18の炭化水素基である
ことを特徴とする請求項1に記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項6】
前記式(1)中、R2が、分岐または不飽和結合を有していてもよい炭素数4〜10の
炭化水素基であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項7】
前記式(1)中、R1が、分岐または不飽和結合を有していてもよい炭素数4〜22の
アシル基であり、
2が水素原子であることを特徴とする請求項1に記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項8】
カルニチン誘導体を0.01質量%ないし20質量%含有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項9】
さらに、ヒドロキシクエン酸、その誘導体、およびこれらの薬理的に許容される塩からなる群より選ばれる少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項10】
前記ヒドロキシクエン酸が、ガルシニアカンボジア抽出物から得られたものであることを特徴とする請求項9に記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項11】
前記ヒドロキシクエン酸誘導体が、下記式(2)で表されるヒドロキシクエン酸誘導体であることを特徴とする請求項9または10に記載の痩身用皮膚外用剤;
【化2】

(式(2)中、R11及びR12は、それぞれ独立に水素原子、又は下記式(3)で示される群から選択される生体酵素反応で離脱可能ないずれかの基を表し(但し、R11及びR12が同時に水素原子になることはない。)、X1〜X3は、それぞれ独立に窒素又は酸素原子を表し、R3,R4,R5,R3',R4',R5'は、それぞれ独立に水素原子、又は分岐もしく
は不飽和結合を有していてもよい、炭素数1〜30の鎖状炭化水素基を表す(但し、X1
,X2,X3がそれぞれ酸素原子の場合は、対応するR3',R4',R5'は存在しない。)
【化3】

(式(3)中、R6〜R8はそれぞれ独立に水素原子、アリール基、又は分岐、不飽和結合もしくは置換基を有していてもよい、炭素数1〜30の鎖状炭化水素基を表す。)。
【請求項12】
前記式(3)中、R6が、分岐、不飽和結合もしくは置換基を有していてもよい、炭素
数7〜23の鎖状炭化水素基であり、R7及びR8が、それぞれ独立に、水素原子、又は分岐、不飽和結合もしくは置換基を有していてもよい、炭素数8〜24の鎖状炭化水素基であることを特徴とする請求項11に記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項13】
前記式(2)中、R3〜R5が、それぞれ独立に水素原子、又は分岐もしくは不飽和結合を有していてもよい、炭素数1〜30の鎖状炭化水素基であり、X1〜X3がすべて酸素原子であり、且つ、
前記式(3)中、R6が、分岐、不飽和結合もしくは置換基を有していてもよい、炭素
数7〜23の鎖状炭化水素基であり、R7及びR8が、それぞれ独立に、水素原子、又は分岐、不飽和結合もしくは置換基を有していてもよい、炭素数8〜24の鎖状炭化水素基であることを特徴とする請求項11に記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項14】
前記式(2)中、R12が水素原子であり、R3〜R5がすべて水素原子であり、X1〜X3がすべて酸素原子であり、且つ、
前記式(3)中、R6が、分岐、不飽和結合もしくは置換基を有していてもよい、炭素
数13〜21の鎖状炭化水素基であることを特徴とする請求項11に記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項15】
前記式(2)中、R12が水素原子であり、R3〜R5がそれぞれ独立に水素原子、又は分
岐もしくは不飽和結合を有していてもよい、炭素数1〜30の鎖状炭化水素基であり(但し、R3〜R5が同時に水素原子となることはない。)、X1〜X3がすべて酸素原子であり、且つ、
前記式(3)中、R6は、分岐、不飽和結合もしくは置換基を有していてもよい、炭素
数13〜21の鎖状炭化水素基であることを特徴とする請求項11に記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項16】
前記ヒドロキシクエン酸、その誘導体、およびこれらの薬理的に許容される塩からなる群より選ばれる少なくとも1種を0.01〜20質量%の量で含むことを特徴とする請求項9〜15のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項17】
さらに、α2アドレナリン作用抑制剤を含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項18】
前記α2アドレナリン作用抑制剤が、ヨヒンビン、フェントラミン、フェノキシベンザミン、トラゾリン、エルゴタミン、エルゴトキシン、ジヒドロエルゴタミン、エルゴメトリン、メチルエルゴメトリン、ジヒドロエルゴトキシン、ラウオルシン、ピペロキサン、これらの誘導体、およびこれらの薬理的に許容される塩からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項17に記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項19】
前記α2アドレナリン作用抑制剤が、植物抽出物から得られたものであることを特徴とする請求項17に記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項20】
前記α2アドレナリン作用抑制剤が、イチョウ抽出物、キヅタ抽出物、およびセイヨウトチノキ抽出物からなる群より選ばれる少なくとも1種から得られたものであることを特徴とする請求項17に記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項21】
前記α2アドレナリン作用抑制剤を0.0001〜10質量%の量で含むことを特徴とする請求項17〜20のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項22】
さらに、βアドレナリン作用興奮剤を含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項23】
前記βアドレナリン作用興奮剤が、イソプロテレノール、エピネフリン、ノルエピネフリン、ドブタミン、ドパミン、ブトパミン、サルブタモール、テルブタリン、イソエタリン、プロトキロール、フェノテロール、メタプロテレノール、クロルプレナリン、ヘキソプレナリン、トリメトキノール、塩酸プロカテロール、プレナルテロール、フォルスコリン、ジソジウム(R,R)−5−〔2−〔〔2−(3−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチル〕−アミノ〕プロピル〕−1,3−ベンゾジオキソール−2,2−ジカルボキシレート、(R,R)−4−〔2−({2−〔(3−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチル〕アミノ}プロピル)フェニル〕フェノキシ酢酸、{2−ヒドロキシ−5−〔2−({2−ヒドロキシ−3−〔4−(1−メチル−4−トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル〕フェノキシ}プロピル)アミノ〕エトキシ}−ベンズアミドモノメタンスルフォネート、エリスロ−DL−1−(7−メチルインダン−4−イロキシ)−3−イソプロピルアミノブタン−2−オール、これらの誘導体、およびこれらの薬理的に許容される塩からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項22に記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項24】
前記βアドレナリン作用興奮剤が、植物抽出物から得られたものであることを特徴とする請求項22に記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項25】
前記βアドレナリン作用興奮剤が、コレウスフォルスコリ(Coleus forskohlii)抽出
物(フォルスコリン)、マルバアサガオ(Ipomoea hederacea) 抽出物、サツマイモ(Ipomoea batata) 抽出物、セージ(Salvia officinalis) 抽出物、タンジン(Salvia miltiorrhiza) 抽出物、およびマンネンロウ(Rosmarinus officinalis;ローズマリー)抽出物からなる群より選ばれる少なくとも1種から得られたものであることを特徴とする請求項22に記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項26】
前記βアドレナリン作用興奮剤を0.0001〜10質量%の量で含むことを特徴とする請求項22〜25のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項27】
さらに、ホスホジエステラーゼ抑制剤を含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項28】
前記ホスホジエステラーゼ抑制剤が、テオフィリン、テオブロミン、アミノフィリン、キサンチン、イソブチルメチルキサンチン、アピゲニン、アメントフラボン、ビロベチン、シアドピチシン、ギンクゴネチン、これらの誘導体、およびこれらの薬理的に許容される塩からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項27に記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項29】
前記ホスホジエステラーゼ抑制剤が、植物抽出物から得られたものであることを特徴とする請求項27に記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項30】
前記ホスホジエステラーゼ抑制剤が、茶抽出物、コーヒー抽出物、ガラナ抽出物、マテチャ(Yerba Mate)抽出物、コーラ抽出物、イチョウ抽出物、セコイアメスギ抽出物、イチイ抽出物、およびヒモカズラ抽出物からなる群より選ばれる少なくとも1種から得られたものであることを特徴とする請求項27に記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項31】
前記ホスホジエステラーゼ抑制剤を0.0001〜10質量%の量で含むことを特徴とする請求項27〜30のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項32】
さらに、分岐を有していてもよい飽和または不飽和の炭素数12〜22の脂肪酸および/またはその薬理的に許容される塩を含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記
載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項33】
前記脂肪酸が、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、およびヘキシルデカン酸からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項32に記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項34】
前記脂肪酸が、ヤシ油脂肪酸であることを特徴とする請求項32に記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項35】
前記分岐を有していてもよい飽和または不飽和の炭素数12〜22の脂肪酸および/ま
たはその薬理的に許容される塩を0.001〜20質量%の量で含むことを特徴とする請求項32〜34のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項36】
さらに、アスコルビン酸、その誘導体、およびこれらの薬理的に許容される塩からなる群より選ばれる少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項37】
前記アスコルビン酸が、L−アスコルビン酸であることを特徴とする請求項36に記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項38】
前記アスコルビン酸の薬理的に許容される塩が、L−アスコルビン酸ナトリウムおよび/またはL−アスコルビン酸マグネシウムであることを特徴とする請求項36または37
に記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項39】
前記アスコルビン酸誘導体が、ステアリン酸L−アスコルビル、パルミチン酸L−アスコルビル、ジパルミチン酸L−アスコルビル、テトライソパルミチン酸L−アスコルビル、L−アスコルビン酸−2−グルコシドからなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項36〜38のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項40】
前記アスコルビン酸誘導体の薬理的に許容される塩が、L−アスコルビン酸硫酸エステル二ナトリウムであることを特徴とする請求項36〜38のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項41】
前記アスコルビン酸誘導体が、下記式(4)で示されるアスコルビン酸−2−リン酸エステルおよび/またはアスコルビン酸−2−リン酸エステルの高級脂肪酸エステルである
ことを特徴とする請求項36〜38のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤;
【化4】

(式(4)中、Rは、水素原子または高級脂肪酸のアシル残基を表す。)。
【請求項42】
前記式(4)中、Rが、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、あるいは2−ヘキシルデカン酸のアシル残基であることを特徴とする請求項41に記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項43】
前記アスコルビン酸誘導体の薬理的に許容される塩が、下記式(4)で表されるアスコルビン酸−2−リン酸エステルおよび/またはアスコルビン酸−2−リン酸エステルの高
級脂肪酸エステルの、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩または亜鉛塩であることを特徴とする請求項36〜38および41〜42のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤;
【化5】

(式(4)中、Rは、水素原子または高級脂肪酸のアシル残基を表す。)。
【請求項44】
前記式(4)中、Rが、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、あるいは2−ヘキシルデカン酸のアシル残基であることを特徴とする請求項43に記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項45】
前記アスコルビン酸、その誘導体、およびこれらの薬理的に許容される塩からなる群より選ばれる少なくとも1種を0.01〜20質量%の量で含むことを特徴とする請求項36〜44のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項46】
さらに、トコフェロール、その誘導体、およびこれらの薬理的に許容される塩からなる群より選ばれる少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項47】
前記トコフェロールが、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロールおよびδ−トコフェロールからなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項46に記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項48】
前記トコフェロール誘導体が、α−トコフェロール誘導体、β−トコフェロール誘導体、γ−トコフェロール誘導体およびδ−トコフェロール誘導体からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項46または47に記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項49】
前記トコフェロール誘導体が、トコフェロールリン酸エステルであることを特徴とする請求項48に記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項50】
前記トコフェロールリン酸エステルが、下記式(5)で示される化合物であることを特徴とする請求項49に記載の痩身用皮膚外用剤;
【化6】

(式(5)中、R21、R22およびR23は、それぞれ独立に水素原子またはメチル基を表わす。)。
【請求項51】
前記トコフェロール誘導体が、トコフェロールアミノアルキルカルボン酸エステルであることを特徴とする請求項48に記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項52】
前記トコフェロールアミノアルキルカルボン酸エステルが、下記式(6)で示される化合物であることを特徴とする請求項51に記載の痩身用皮膚外用剤;
【化7】

(式(6)中、R31およびR32は同一または相異なる低級アルキル基または水素原子を表し、R33およびR34はそれぞれ独立に水素原子またはメチル基を表し、Zは置換基を有していてもよい分岐状または直鎖状のアルキレン基を表す。)。
【請求項53】
前記トコフェロールアミノアルキルカルボン酸エステルのアミノアルキルカルボン酸が、グリシン、アラニン、β−アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニン、メチオニン、システイン、セリン、トレオニン、チロシン、チロキシン、ヒスチジン、プロリン、4−ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、これらのN−アルキル誘導体またはN,N−ジアルキル誘導体から選ばれる化合物であることを特徴とする請求項51または52に記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項54】
前記トコフェロール、その誘導体、およびこれらの薬理的に許容される塩からなる群より選ばれる少なくとも1種を0.01〜10質量%の量で含むことを特徴とする請求項46〜53のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤。
【請求項55】
請求項1〜8のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤を含有してなる化粧料。
【請求項56】
請求項9〜16のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤を含有してなる化粧料。
【請求項57】
請求項17〜21のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤を含有してなる化粧料。
【請求項58】
請求項22〜26のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤を含有してなる化粧料。
【請求項59】
請求項27〜31のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤を含有してなる化粧料。
【請求項60】
請求項32〜35のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤を含有してなる化粧料。
【請求項61】
請求項36〜45のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤を含有してなる化粧料。
【請求項62】
請求項46〜54のいずれかに記載の痩身用皮膚外用剤を含有してなる化粧料。

【公開番号】特開2006−16383(P2006−16383A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−159033(P2005−159033)
【出願日】平成17年5月31日(2005.5.31)
【出願人】(000002004)昭和電工株式会社 (3,251)
【Fターム(参考)】