発光装置
【課題】近紫外LEDを励起源とした発光装置であって、演色性に優れ実用的な発光効率を示す発光装置を提供する。
【解決手段】第1の発光体と、該第1の発光体からの光の照射によって可視光を発する第2の発光体とを備える発光装置。第1の発光体が、300nm〜420nmの波長範囲に発光ピークを有し、第2の発光体が、下記式[1]を満たす赤色蛍光体と、510nm〜545nmの波長範囲に発光ピークを有する緑色蛍光体と、420nm〜470nmの波長範囲に発光ピークを有する青色蛍光体とを含有する。
I570/I650 ≧ 0.3 …[1]
(I570、I650は、ピーク波長395nmの光で該赤色蛍光体を励起した場合の570nm、650nmにおける発光強度)
【解決手段】第1の発光体と、該第1の発光体からの光の照射によって可視光を発する第2の発光体とを備える発光装置。第1の発光体が、300nm〜420nmの波長範囲に発光ピークを有し、第2の発光体が、下記式[1]を満たす赤色蛍光体と、510nm〜545nmの波長範囲に発光ピークを有する緑色蛍光体と、420nm〜470nmの波長範囲に発光ピークを有する青色蛍光体とを含有する。
I570/I650 ≧ 0.3 …[1]
(I570、I650は、ピーク波長395nmの光で該赤色蛍光体を励起した場合の570nm、650nmにおける発光強度)
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の発光体と、該第1の発光体からの光の照射によって可視光を発する第2の発光体とを備え、
該第1の発光体が、300nm以上420nm以下の波長範囲に発光ピークを有し、
該第2の発光体が、下記式[1]を満たす赤色蛍光体の1種又は2種以上と、510nm以上545nm以下の波長範囲に発光ピークを有する緑色蛍光体の1種又は2種以上と、420nm以上470nm以下の波長範囲に発光ピークを有する青色蛍光体の1種又は2種以上とを含有することを特徴とする発光装置。
I570/I650 ≧ 0.3 …[1]
(上記式[1]において、
I570はピーク波長395nmの光で該赤色蛍光体を励起した場合の570nmにおける発光強度を表し、
I650はピーク波長395nmの光で該赤色蛍光体を励起した場合の650nmにおける発光強度を表す。)
【請求項2】
前記赤色蛍光体が、さらに下記式[2]を満たすことを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
SL/SR ≧ 1.56 …[2]
(上記式[2]において、
SLはピーク波長395nmの光で該赤色蛍光体を励起して測定した発光スペクトルの発光ピーク波長よりも短波長側の総面積を表し、
SRはピーク波長395nmの光で該赤色蛍光体を励起して測定した発光スペクトルの発光ピーク波長よりも長波長側の総面積を表す。)
【請求項3】
前記緑色蛍光体が、付活元素としてEuを含有するSiを含む酸化物又は酸窒化物を母体とし、かつ、その発光ピークの半値幅が45nm以上70nm以下である蛍光体であり、
前記青色蛍光体が、発光ピークの半値幅が45nm以上70nm以下である蛍光体であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の発光装置。
【請求項4】
前記緑色蛍光体が、(Ba,Sr,Ca,Mg)2SiO4:Eu、(Ca,Sr,Ba)MgAl10O17:Eu,Mn、β−(Si,Al)12(O,N)16:Eu、及び(Ca,Sr,Ba)Si2N2O2:Euからなる群から選ばれる1種以上を含有し、
前記青色蛍光体が、(Ca,Sr,Ba)MgAl10O17:Euからなる群から選ばれる1種以上を含有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の発光装置。
【請求項5】
前記発光装置の発する光をXYZ表色系で表したとき、
色度座標xの値が0.39以上0.475以下の範囲にあり、
色度座標yの値が0.375以上0.425以下の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
【請求項6】
電流20mAで駆動したときの発光効率が10lm/W以上であることを特徴とする請求項5に記載の発光装置。
【請求項7】
平均演色評価数(Ra)が80以上であり、かつ、特殊演色評価数(R9)が27以上であることを特徴とする請求項5又は6に記載の発光装置。
【請求項8】
前記緑色蛍光体が、(Ba,Sr,Ca,Mg)2SiO4:Eu、(Ca,Sr,Ba)MgAl10O17:Eu,Mn、β−(Si,Al)12(O,N)16:Eu、及び(Ca,Sr,Ba)Si2N2O2:Euからなる群から選ばれる1種以上を含有し、
前記青色蛍光体が、(Ca,Sr,Ba)MgAl10O17:Eu及び(Sr,Ca,Ba,Mg)10(PO4)6(Cl,F)2:Euからなる群から選ばれる1種以上を含有することを特徴とする請求項5ないし7のいずれか1項に記載の発光装置。
【請求項9】
前記赤色蛍光体が下記式[3]で表される化学組成を有する結晶相を含有することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の発光装置。
(1−a−b)(EuyLn’wMII’1-y-wMIII’MIV’N3)
・a(MIV’(3n+2)/4NnO)・b(AMIV’2N3) …[3]
(上記式[3]において、
Ln’はEuを除いたランタノイド、Mn及びTiからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属元素であり、
MII’はEu及びLn’元素以外の2価の金属元素からなる群から選ばれる1種又は2種以上の元素であり、
MIII’は3価の金属元素からなる群から選ばれる1種又は2種以上の元素であり、
MIV’は4価の金属元素からなる群から選ばれる1種又は2種以上の元素であり、
AはLi、Na、及びKからなる群から選ばれる1種類以上の1価の金属元素であり、
yは0<y≦0.2を満足する数であり、
wは0≦w<0.2を満足する数であり、
a、b及びnは、0≦a、0≦b、a+b>0、0≦n、及び0.002≦(3n+2)a/4≦0.9を満足する数である。)
【請求項10】
前記赤色蛍光体が下記式[4]で表される化学組成を有する結晶相を含有することを特徴とする請求項9に記載の発光装置。
(EuyLn''wMII1-y-wMIIIMIVN3)1-x(MIV(3n+2)/4NnO)x …[4]
(上記式[4]において、
Ln''はEuを除いたランタノイド、Mn及びTiからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属元素であり、
MIIはMg、Ca、Sr、Ba、及びZnの合計が90mol%以上を占める2価の金属元素からなる群から選ばれる1種又は2種以上の元素であり、
MIIIはAlが80mol%以上を占める3価の金属元素からなる群から選ばれる1種又は2種以上の元素であり、
MIVはSiが90mol%以上を占める4価の金属元素からなる群から選ばれる1種又は2種以上の元素であり、
yは0<y≦0.2を満足する数であり、
wは0≦w<0.2を満足する数であり、
xは0<x≦0.45を満足する数であり、
nは0≦nを満足する数であり、
nとxは、0.002≦(3n+2)x/4≦0.9を満足する数である。)
【請求項11】
前記赤色蛍光体が下記式[5]で表される化学組成を有する結晶相を含有することを特徴とする請求項9に記載の発光装置。
(EuyLn''wMII1-y-wMIIIMIVN3)1-x'(AMIV2N3)x' …[5]
(上記式[5]において、
Ln''はEuを除いたランタノイド、
Mn及びTiからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属元素であり、
MIIはMg、Ca、Sr、Ba、及びZnの合計が90mol%以上を占める2価の金属元素からなる群から選ばれる1種又は2種以上の元素であり、
MIIIはAlが80mol%以上を占める3価の金属元素からなる群から選ばれる1種又は2種以上の元素であり、
MIVはSiが90mol%以上を占める4価の金属元素からなる群から選ばれる1種又は2種以上の元素であり、
AはLi、Na、及びKからなる群から選ばれる1種以上の金属元素であり、
x’は0<x’<1.0を満足する数であり、
yは0<y≦0.2を満足する数であり、
wは0≦w<0.2を満足する数である。)
【請求項1】
第1の発光体と、該第1の発光体からの光の照射によって可視光を発する第2の発光体とを備え、
該第1の発光体が、300nm以上420nm以下の波長範囲に発光ピークを有し、
該第2の発光体が、下記式[1]を満たす赤色蛍光体の1種又は2種以上と、510nm以上545nm以下の波長範囲に発光ピークを有する緑色蛍光体の1種又は2種以上と、420nm以上470nm以下の波長範囲に発光ピークを有する青色蛍光体の1種又は2種以上とを含有することを特徴とする発光装置。
I570/I650 ≧ 0.3 …[1]
(上記式[1]において、
I570はピーク波長395nmの光で該赤色蛍光体を励起した場合の570nmにおける発光強度を表し、
I650はピーク波長395nmの光で該赤色蛍光体を励起した場合の650nmにおける発光強度を表す。)
【請求項2】
前記赤色蛍光体が、さらに下記式[2]を満たすことを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
SL/SR ≧ 1.56 …[2]
(上記式[2]において、
SLはピーク波長395nmの光で該赤色蛍光体を励起して測定した発光スペクトルの発光ピーク波長よりも短波長側の総面積を表し、
SRはピーク波長395nmの光で該赤色蛍光体を励起して測定した発光スペクトルの発光ピーク波長よりも長波長側の総面積を表す。)
【請求項3】
前記緑色蛍光体が、付活元素としてEuを含有するSiを含む酸化物又は酸窒化物を母体とし、かつ、その発光ピークの半値幅が45nm以上70nm以下である蛍光体であり、
前記青色蛍光体が、発光ピークの半値幅が45nm以上70nm以下である蛍光体であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の発光装置。
【請求項4】
前記緑色蛍光体が、(Ba,Sr,Ca,Mg)2SiO4:Eu、(Ca,Sr,Ba)MgAl10O17:Eu,Mn、β−(Si,Al)12(O,N)16:Eu、及び(Ca,Sr,Ba)Si2N2O2:Euからなる群から選ばれる1種以上を含有し、
前記青色蛍光体が、(Ca,Sr,Ba)MgAl10O17:Euからなる群から選ばれる1種以上を含有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の発光装置。
【請求項5】
前記発光装置の発する光をXYZ表色系で表したとき、
色度座標xの値が0.39以上0.475以下の範囲にあり、
色度座標yの値が0.375以上0.425以下の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
【請求項6】
電流20mAで駆動したときの発光効率が10lm/W以上であることを特徴とする請求項5に記載の発光装置。
【請求項7】
平均演色評価数(Ra)が80以上であり、かつ、特殊演色評価数(R9)が27以上であることを特徴とする請求項5又は6に記載の発光装置。
【請求項8】
前記緑色蛍光体が、(Ba,Sr,Ca,Mg)2SiO4:Eu、(Ca,Sr,Ba)MgAl10O17:Eu,Mn、β−(Si,Al)12(O,N)16:Eu、及び(Ca,Sr,Ba)Si2N2O2:Euからなる群から選ばれる1種以上を含有し、
前記青色蛍光体が、(Ca,Sr,Ba)MgAl10O17:Eu及び(Sr,Ca,Ba,Mg)10(PO4)6(Cl,F)2:Euからなる群から選ばれる1種以上を含有することを特徴とする請求項5ないし7のいずれか1項に記載の発光装置。
【請求項9】
前記赤色蛍光体が下記式[3]で表される化学組成を有する結晶相を含有することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の発光装置。
(1−a−b)(EuyLn’wMII’1-y-wMIII’MIV’N3)
・a(MIV’(3n+2)/4NnO)・b(AMIV’2N3) …[3]
(上記式[3]において、
Ln’はEuを除いたランタノイド、Mn及びTiからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属元素であり、
MII’はEu及びLn’元素以外の2価の金属元素からなる群から選ばれる1種又は2種以上の元素であり、
MIII’は3価の金属元素からなる群から選ばれる1種又は2種以上の元素であり、
MIV’は4価の金属元素からなる群から選ばれる1種又は2種以上の元素であり、
AはLi、Na、及びKからなる群から選ばれる1種類以上の1価の金属元素であり、
yは0<y≦0.2を満足する数であり、
wは0≦w<0.2を満足する数であり、
a、b及びnは、0≦a、0≦b、a+b>0、0≦n、及び0.002≦(3n+2)a/4≦0.9を満足する数である。)
【請求項10】
前記赤色蛍光体が下記式[4]で表される化学組成を有する結晶相を含有することを特徴とする請求項9に記載の発光装置。
(EuyLn''wMII1-y-wMIIIMIVN3)1-x(MIV(3n+2)/4NnO)x …[4]
(上記式[4]において、
Ln''はEuを除いたランタノイド、Mn及びTiからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属元素であり、
MIIはMg、Ca、Sr、Ba、及びZnの合計が90mol%以上を占める2価の金属元素からなる群から選ばれる1種又は2種以上の元素であり、
MIIIはAlが80mol%以上を占める3価の金属元素からなる群から選ばれる1種又は2種以上の元素であり、
MIVはSiが90mol%以上を占める4価の金属元素からなる群から選ばれる1種又は2種以上の元素であり、
yは0<y≦0.2を満足する数であり、
wは0≦w<0.2を満足する数であり、
xは0<x≦0.45を満足する数であり、
nは0≦nを満足する数であり、
nとxは、0.002≦(3n+2)x/4≦0.9を満足する数である。)
【請求項11】
前記赤色蛍光体が下記式[5]で表される化学組成を有する結晶相を含有することを特徴とする請求項9に記載の発光装置。
(EuyLn''wMII1-y-wMIIIMIVN3)1-x'(AMIV2N3)x' …[5]
(上記式[5]において、
Ln''はEuを除いたランタノイド、
Mn及びTiからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属元素であり、
MIIはMg、Ca、Sr、Ba、及びZnの合計が90mol%以上を占める2価の金属元素からなる群から選ばれる1種又は2種以上の元素であり、
MIIIはAlが80mol%以上を占める3価の金属元素からなる群から選ばれる1種又は2種以上の元素であり、
MIVはSiが90mol%以上を占める4価の金属元素からなる群から選ばれる1種又は2種以上の元素であり、
AはLi、Na、及びKからなる群から選ばれる1種以上の金属元素であり、
x’は0<x’<1.0を満足する数であり、
yは0<y≦0.2を満足する数であり、
wは0≦w<0.2を満足する数である。)
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【公開番号】特開2009−94231(P2009−94231A)
【公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−262378(P2007−262378)
【出願日】平成19年10月5日(2007.10.5)
【出願人】(000005968)三菱化学株式会社 (4,356)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年10月5日(2007.10.5)
【出願人】(000005968)三菱化学株式会社 (4,356)
【Fターム(参考)】
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