説明

発泡ポリエチレンテレフタレートシート成形品の製造方法

【課題】成形にかかるコストを抑えつつ、成形品の品質の低下を抑制すること。
【解決手段】発泡ポリエチレンテレフタレートシート成形品の製造方法は、高結晶化度の発泡ポリエチレンテレフタレートシートを成形可能な状態に軟化するまで加熱を行うステップS2と、成形可能な状態に軟化するまで加熱された高結晶化度の発泡ポリエチレンテレフタレートシートを、熱変形温度に加熱された成形型により成形するとともに、成形品となる成形品部P1の周辺に当該成形品部に加わる力を抑制する抑制部P2の成形を行うステップS3と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発泡ポリエチレンテレフタレートシート成形品の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、結晶性発泡ポリエチレンテレフタレートシートを熱によって成形する方法が知られている。
この成形方法は、結晶性発泡ポリエチレンテレフタレートシートからなるシートを予備加熱工程で軟化するまで加熱し、次に、軟化させたシートを成形工程に搬送して成形を行うというものである。
ところが、予備加熱工程でシートの成形に必要な温度にまでシートを加熱すると、シートが軟化して収縮と歪みが発生する。収縮と歪みが発生したシートを加熱された金型で成形すると、シートに更なる歪みが発生する。また、シートの成形後、金型をシートから外すと、予備加熱時や成形時に発生したシートの収縮や歪みによって、成形品の形状が設計したものと大きく異なってしまうという問題があった。このような問題の発生により、歩留まりが大きく低下し、成形品の生産効率に悪影響を及ぼす。
【0003】
このような問題を解消すべく、シートの成形に必要な温度以下に維持された金型を用いて成形後のシートを冷却し、成形品周辺の剛性を高めると共にシートの収縮や歪みに対して強化する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、図6に示すように、結晶性発泡ポリエチレンテレフタレートからなるシート101をオーブン102まで搬送し、シート101の成形に必要な温度で、かつ、シート101の結晶化を促進させる温度未満で予備加熱を行う。
次に、シート101の結晶化を促進させる温度以上に加熱された金型103を用い、シート101を所望の形状に成形すると共に、結晶化させる。
最後に、シート101の成形に必要な温度以下に維持された金型104を用い、シート101を冷却する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第2551854号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載の成形方法では、成形時に用いる金型とは別個の冷却用の金型が必要となり、金型にかかるコストが増加する。また、成形時の金型と冷却時の金型とによってシートは2回成形されることになるので、シートの搬送途中に位置ずれがあった場合に、完成した成形品に成形ずれが発生してしまう。
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、成形にかかるコストを抑えつつ、成形品の品質の低下を抑制することができる発泡ポリエチレンテレフタレートシート成形品の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明に係る発泡ポリエチレンテレフタレートシート成形品の製造方法では、
高結晶化度の発泡ポリエチレンテレフタレートシートを成形可能な状態に軟化するまで加熱を行うステップと、
成形可能な状態に軟化するまで加熱された高結晶化度の発泡ポリエチレンテレフタレートシートを、熱変形温度に加熱された成形型により成形するとともに、成形品となる成形品部の周辺に当該成形品部に加わる力を抑制する抑制部の成形を行うステップと、
を有することを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る発泡ポリエチレンテレフタレートシート成形品の製造方法では、
前記抑制部の成形は、成形品となる成形品部の周辺に凹凸状又は平面状の成形を行うことを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る発泡ポリエチレンテレフタレートシート成形品の製造方法では、
前記成形型による高結晶化度の発泡ポリエチレンテレフタレートシートの成形時に、前記成形品部の周囲を囲むように前記抑制部の成形を行うことを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る発泡ポリエチレンテレフタレートシート成形品の製造方法では、
前記抑制部の成形は、加熱された高結晶化度の発泡ポリエチレンテレフタレートシートを冷却しながら行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、成形型による高結晶化度の発泡ポリエチレンテレフタレートシートの成形時に、成形品部の周辺に抑制部の成形を行うので、加熱時や成形時に発生した高結晶化度の発泡ポリエチレンテレフタレートシートの収縮と歪みによる力が成形品部に伝達することを抑制部で抑制することができる。
これにより、成形後に成形品部を冷却する成形型が必要なくなるので、成形にかかるコストを抑制することができる。また、高結晶化度の発泡ポリエチレンテレフタレートシートの収縮と歪みを抑制することができるので、成形品の品質の低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】成形装置の概要を示した図。
【図2】図1の成形装置の各部の位置や大きさを示すために簡略化して描いた平面図。
【図3】制御部に接続される各構成を説明するブロック図。
【図4】シートを用いた成形品の製造方法を示すフローチャート。
【図5】図3において、成形装置の他の形態を示す図。
【図6】従来の成形装置の概要を示した図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明に係る発泡ポリエチレンテレフタレートシート成形品の製造方法の実施形態について説明する。以下では、最初に発泡ポリエチレンテレフタレートシートについて説明し、次に成形を行うための成形装置について説明し、その後に成形装置を用いた発泡ポリエチレンテレフタレートシート成形品の製造方法について説明する。
【0014】
<発泡ポリエチレンテレフタレートシート>
発泡ポリエチレンテレフタレートシート(以下、シートという)は、高結晶化度で、熱可塑性を有するシートである。
シートとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレートの押出シートに炭酸ガスを高圧下で含浸させた後、加熱し発泡させたシートで、内部の気泡径が50μm以下である微細発泡シートである(例えば、古河電気工業株式会社製のMCPET(登録商標)等)。シートは、スキン層と発泡層とを有している。ここでスキン層とは、気泡のない表面層をいう。
具体的に、シートとしては、厚さ1mm、発泡倍率3〜4倍、平均気泡径10μm、結晶化度が30%以上、好適には37〜40%(いわゆる高結晶化度)のものが用いられる。このシートは、製造されて間もないものである場合には、シートに含まれる不活性ガスが予備加熱工程や成形工程の熱で膨張するため、シート内で二次発泡が発生し、加熱後のシートや成形品の収縮、変形が大きいという問題がある。そのため、シートに残る不活性ガスが抜ける期間(10日以上)常温で放置するか、その他の方法として50℃の雰囲気で48時間放置し、不活性ガスを抜いたシートを用いることが好ましい。
【0015】
<成形装置>
図1は、成形装置100の概要を示した図であり、図2は、図1の成形装置100の各部の位置や大きさを示すために簡略化して描いた平面図である。図3は、制御部に接続される各構成を説明するブロック図である。
図1に示すように、成形装置100は、搬送供給部1と、予備加熱部2と、成形部3と、冷却部4と、制御部5(図3参照)とを備えている。成形装置100は、搬送供給部1によって搬送されるシートSの搬送方向上流側から予備加熱部2、成形部3、冷却部4の順に並んで配置されている。成形装置100は、搬送供給部1によってシートSを間歇的に搬送しながら、予備加熱部2、成形部3、冷却部4により、シートSの異なる部分に対して加熱、成形、冷却の各工程をほぼ同時に行うことができる。
【0016】
(搬送供給部)
図1、図2に示すように、搬送供給部1は、シートSを予備加熱部2、成形部3、冷却部4に搬送する。搬送供給部1は、シャフト11と、スパイクチェーン12と、カッター13とを備えている。
シャフト11は、シートSの巻反が装着されるものであり、シートSの巻反を回転自在に支持する。従って、シャフト11は、シートSの搬送方向の最も上流側に配置されている。
スパイクチェーン12は、シートSを巻反から繰り出し、間歇的にシートSの搬送を行うものである。スパイクチェーン12は、シートSの搬送方向に沿って配置され、シートSの搬送方向に沿った対向する両端縁の上方に配置されている。
カッター13は、成形部3で成形され、冷却部4で冷却された成形品を一つずつ個別に切断するためのものである。従って、カッター13は、冷却部4よりもシートSの搬送方向下流側に配置されている。
【0017】
(予備加熱部)
図1、図2に示すように、予備加熱部2は、巻反から繰り出されたシートSが最初に導かれる場所であり、成形を行う前にシートSを予備加熱する。予備加熱部2は、スパイクチェーン12によって搬送されるシートSを上面側及び下面側から加熱する。予備加熱部2は、遠赤外線ヒータ21,22と、放射温度計23とを備えている。
遠赤外線ヒータ21,22は、共に搬送されるシートSの上方及び下方に一定の間隔をあけて配置されている。遠赤外線ヒータ21は搬送されてきたシートSの上面に対向するように配置され、シートSを上面側から加熱する。遠赤外線ヒータ22は搬送されてきたシートSの下面に対向するように配置され、シートSを下面側から加熱する。
図2に示すように、遠赤外線ヒータ21,22は、平面視矩形状に形成され、一回の成形に必要なシートSの領域をカバーすることができる大きさに形成されている。
放射温度計23は、遠赤外線ヒータ21におけるシートSとの対向面に配置され、シートSの表面付近の温度を測定する。
【0018】
遠赤外線ヒータ21,22は制御部5(図3参照)に接続され、制御部5によって制御される。すなわち、制御部5は、放射温度計23からの温度の測定値に基づき、シートSが成形可能な状態に軟化する温度に維持されるように遠赤外線ヒータ21,22に流す電流量を制御する。このようにして、遠赤外線ヒータ21,22に挟まれた空間の温度は、シートSが成形可能な状態に軟化する温度に維持されるよう制御部5による温度管理が行われる。なお、この温度は予め設定され、制御部5内のメモリに記憶されている。
【0019】
(成形部)
図1、図2に示すように、成形部3は、予備加熱部2におけるシートSの搬送方向下流側に配置されている。成形部3は、加熱されたシートSを上下から挟み込んで成形するものである。ここで、成形の方法は、真空成形等の公知の方法である。
成形部3は、キャビティ31と、コア32と、成形型駆動部33,34と、平板成形型部35,36とを備えている。
【0020】
キャビティ31は、シートSの搬送経路の上方に配置されている。すなわち、キャビティ31は、シートSを挟んでコア32に対向する位置に配置されている。キャビティ31は、土台37に固定されている。キャビティ31は、コア32と相補う凹状に形成されている。キャビティ31内には、ヒータ31aが埋設されており、制御部5による温度管理の下、シートSが熱変形する温度まで加熱される。
コア32は、シートSの搬送経路の下方に配置されている。すなわち、コア32は、シートSを挟んでキャビティ31に対向する位置に配置されている。コア32は、土台38に固定されている。コア32は、キャビティ31と相補う凸状に形成されている。コア32内には、ヒータ32aが埋設されており、制御部5による温度管理の下、シートSが熱変形する温度まで加熱される。
【0021】
成形型駆動部33は、土台37を上下方向に沿って移動させる。すなわち、成形型駆動部33は、土台37に設けられたキャビティ31をシートSに対して接離自在とさせる駆動源となるものである。
成形型駆動部34は、土台38を上下方向に沿って移動させる。すなわち、成形型駆動部34は、土台38に設けられたコア32をシートSに対して接離自在とさせる駆動源となるものである。
成形型駆動部33,34は、制御部5に接続され、制御部5によって駆動が制御される。
【0022】
平板成形型部35は、土台37に設けられている。平板成形型部35は、キャビティ31の近傍に設けられており、キャビティ31とコア32でシートSを成形した際に、成形された成形品となる成形品部P1(図1参照)の周辺に当該成形品部P1に加わる力を抑制する抑制部P2(図1参照)の成形を行うことができる。平板成形型部35の下端部とキャビティ31の下端部は、同じ高さに形成されている。これにより、平板成形型部35は、抑制部として平面状の成形を行うことができる。
平板成形型部36は、土台38に設けられている。平板成形型部36は、コア32の近傍に設けられており、キャビティ31とコア32でシートSを成形した際に、成形された成形品となる成形品部P1の周辺に当該成形品部P1に加わる力を抑制する抑制部P2の成形を行うことができる。平板成形型部36の上端部とコア32の底部は、同じ高さに形成されている。これにより、平板成形型部36は、抑制部として平面状の成形を行うことができる。
平板成形型部35,36は、シートSの搬送方向に直交する方向に延びるように、シートSの幅のほぼ全域にわたるように形成することが好ましい。これにより、シートS全体の剛性を高めることができ、成形品部P1に加わる力から成形品部P1を保護することができる。
平板成形型部35,36は、シートSにおいて成形品となる成形品部P1の近傍のシートSを冷却する役割も果たしているため、平板成形型部35,36内に水や油の流路を設けて流し、40℃程度の低温にしておくことが好ましい。仮に、平板成形型部35,36の温度がシートPの熱変形温度を超える温度である場合には、シートSの剛性を高める作用が得られず、熱変形により成形品部P1に加わる力を抑えることができない。
【0023】
(冷却部)
図1、図2に示すように、冷却部4は、成形部3におけるシートSの搬送方向下流側に配置されている。冷却部4は、成形されたシートSに上下から風を吹き付けてシートSを冷却するものである。
冷却部4は、二つのエアブロー41,42を備えている。
エアブロー41は、シートSの搬送経路の上方に配置されている。すなわち、エアブロー41は、シートSに対して上面側から風を吹き付けてシートSを冷却するものである。
エアブロー42は、シートSの搬送経路の下方に配置されている。すなわち、エアブロー42は、シートSに対して下面側から風を吹き付けてシートSを冷却するものである。
エアブロー41,42は、制御部5に接続され、制御部5によって駆動が制御される。
【0024】
(制御部)
図3に示すように、制御部5は、成形装置100の各駆動部の制御を行うものである。
制御部5は、公知のCPU、ROM、RAM等を備えている。
制御部5には、遠赤外線ヒータ21,22、放射温度計23、キャビティ31を加熱するヒータ31a、コア32を加熱するヒータ32a、成形型駆動部33,34、スパイクチェーン12を駆動させるスパイクチェーン駆動部15、カッター13を駆動させるカッター駆動部16、エアブロー41,42が接続されている。
【0025】
<発泡ポリエチレンテレフタレートシート成形品の製造方法>
図4は、シートSを用いた成形品の製造方法を示すフローチャートである。
図4に示すように、シートSから成形品を製造する際には、搬送供給部1のスパイクチェーン12を駆動させ、シートSを巻反から繰り出し、予備加熱部2に向けて搬送する(ステップS1)。
予備加熱部2に搬送されたシートSは、放射温度計23及び制御部5による温度管理の下、遠赤外線ヒータ21,22により成形可能な状態に軟化するまで加熱される(ステップS2)。
遠赤外線ヒータ21,22により成形可能な状態に軟化するまで加熱されたシートSは、スパイクチェーン12によって成形部3に搬送される。
【0026】
成形部3では、制御部5により成形型駆動部33,34を駆動させることで、シートSをキャビティ31とコア32とで挟み込み、キャビティ31とコア32の形状に合わせて成形品部P1の成形を行う(ステップS3)。また、キャビティ31とコア32によるシートSの成形と同時に、平板成形型部35と平板成形型部36によりシートSの成形品となる部分の周辺に平面状の抑制部P2の成形を行う(ステップS3)。
ここで、平面状の抑制部P2の成形は、キャビティ31及びコア32よりも低温に調節された平板成形型部35,36を用いて行われるため、予備加熱部2及び成形部3で加熱されたシートSを冷却しながら行うことになる。
成形部3において成形されたシートSは、スパイクチェーン12によって冷却部4に搬送される。
【0027】
冷却部4では、制御部5によりエアブロー41,42を駆動させることで、シートSを上面及び下面から冷却する(ステップS4)。
冷却部4において冷却されたシートSは、カッター13によって一つの成形品部P1毎に切断される(ステップS5)。
以上の処理をもって、シートSから成形品が製造される。
【0028】
<作用・効果>
以上のように、シートSから製造される成形品の製造方法によれば、キャビティ31とコア32による高結晶化度のシートSの成形時に、高結晶化度のシートSにおける成形品部P1の周辺に平面状の抑制部P2の成形を行うので、加熱時や成形時に発生した高結晶化度のシートSの収縮と歪みを平面状の抑制部P2で抑制することができる。
これにより、成形後に成形品部P1を冷却する成形型が必要なくなるので、成形にかかるコストを抑制することができる。また、高結晶化度のシートSの収縮と歪みを抑制することができるので、成形品の品質の低下を抑制することができる。
その結果、歩留まりも向上し、生産性も大きく向上する。
【0029】
<その他>
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではない。例えば、抑制部P2は、平板成形型部35,36により平面状の成形を行うものに限らず、シートSの表面に対して凹凸状の成形を行うようにしてもよい。また、平板成形型部35,36の形状、大きさは任意であって、自由に変更可能である。
また、図5に示すように、各コア32の周囲を囲む環状の平板成形型部60を土台38に形成し、シートSの成形時にその成形部分の周囲を囲むように平面状の抑制部の成形を行うようにしてもよい。このように構成すれば、シートSが成形後にどの方向に収縮したり歪んだりしたとしても、周囲に存在する平面状の抑制部で吸収することができ、成形品の品質の低下を抑制することができる。
なお、この場合においても、抑制部は、平面状の成形に限らず、シートSの表面に対して凹凸状の成形を行うようにしてもよい。
ここで、凹凸状の成形とは、シートの表面に対して凹凸が形成されるような成形であればどのような形状に成形しても良い。すなわち、シートを凹凸状又は平面状に成形することにより、成形品部の歪みや収縮を抑制することができればその成形方法は問わず、抑制部の形状も問わない。
【符号の説明】
【0030】
1 搬送供給部
2 予備加熱部
3 成形部
4 冷却部
5 制御部
100 成形装置
P1 成形品部
P2 抑制部
S シート(発泡ポリエチレンテレフタレートシート)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
高結晶化度の発泡ポリエチレンテレフタレートシートを成形可能な状態に軟化するまで加熱を行うステップと、
成形可能な状態に軟化するまで加熱された高結晶化度の発泡ポリエチレンテレフタレートシートを、熱変形温度に加熱された成形型により成形するとともに、成形品となる成形品部の周辺に当該成形品部に加わる力を抑制する抑制部の成形を行うステップと、
を有することを特徴とする発泡ポリエチレンテレフタレートシート成形品の製造方法。
【請求項2】
前記抑制部の成形は、成形品となる成形品部の周辺に凹凸状又は平面状の成形を行うことを特徴とする請求項1に記載の発泡ポリエチレンテレフタレートシート成形品の製造方法。
【請求項3】
前記成形型による高結晶化度の発泡ポリエチレンテレフタレートシートの成形時に、前記成形品部の周囲を囲むように前記抑制部の成形を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の発泡ポリエチレンテレフタレートシート成形品の製造方法。
【請求項4】
前記抑制部の成形は、加熱された高結晶化度の発泡ポリエチレンテレフタレートシートを冷却しながら行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の発泡ポリエチレンテレフタレートシート成形品の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−235606(P2011−235606A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−111149(P2010−111149)
【出願日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【出願人】(000005290)古河電気工業株式会社 (4,457)
【Fターム(参考)】